JP2010268967A - 滅菌袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】滅菌処理を可能にするための通気性を有する不織布を表裏体の一部に配して構成した滅菌袋として、該不織布の剥離開封を容易にして、かつ底抜けの虞なく使用できる滅菌袋を提供する。
【解決手段】表裏体1,2の一方の一部領域を除いて非通気性シートSにより形成され、一部領域に滅菌処理のための通気性を有する通気性シート5が配され、一辺を開口部3とする袋体Aよりなる滅菌袋で、通気性シート5を含む表裏体1,2の一方は、少なくとも開口部3側と底部7側とにそれぞれ非通気性シートS1,S2を配し、上下方向の中間部領域に通気性シート5を配して構成し、通気性シート5の両側縁部5a,5aを表裏体1,2の他方にヒートシールして剥離可能に接合し、通気性シート5の上下両縁部5b,5bを開口部側及び底部側の非通気性シートS1,S2の縁部にヒートシールして剥離可能に接合する。
【選択図】図2

Description

本発明は、主として各種の医療用品の包装状態での滅菌処理に好適に使用できる滅菌袋に関するものである。
例えば、医療用メス、注射針や注射器、人工血液回路用チューブ等の手術用器具や治療用器具あるいは脱脂綿等の各種の医療用品を収納して開口部をシールした包装状態で、高圧蒸気滅菌やガス滅菌等の手段により滅菌処理できるとともに、内容物を取り出す際には容易に開封できる所謂滅菌袋として、袋体の表裏一方の一部領域に通気性のある不織布を配して袋体を構成し、該不織布を剥離可能にヒートシールしておいて、前記滅菌処理を可能にするとともに、且つ内容物の取り出しの際には前記不織布を容易に剥離して開封できるように構成した滅菌袋が提案されている(特許文献1参照)。
この提案の滅菌袋は、図10に図示するように、ポリエチレン樹脂シート100Sとポリエチレン樹脂製の不織布105とよりなる四角形状の表生地101と、ポリエチレン樹脂シートよりなる四角形状の裏生地102とを重ねて、開口部103となる一辺を除いて周縁部(側縁部106と底部107)を接合して袋体100Aを形成するとともに、前記表生地101の不織布105については、裏面(内面側)にヒートシール接着剤をドットパターン状にコートしておいて、側縁部105aを裏生地102側のポリエチレン樹脂シートに、上縁部105bを開口部103側のポリエチレン樹脂シート100Sの下端部にヒートシールして剥離可能に接合し、底部107側の下縁部105bを裏生地102側のポリエチレン樹脂シートの下端部にヒートシールして接合している。前記不織布105の上縁部105bには、前記ヒートシール部152より外側(端縁側)に非接着の把持部105cが設けられており、該把持部105cを持って剥離開封できるようになっている。
前記提案の滅菌袋の場合、前記不織布105を剥離することで容易に開封できるものであるが、前記不織布105が底部107側にあって、かつ裏生地102に対し底部107の個所においてヒートシールされているため、底部107のシール強度が弱くなっている。すなわち、袋の底部が前記不織布とポリエチレン樹脂シートとのヒートシールのためにシート同士のヒートシールの場合に比してシール強度が弱く、特に前記ヒートシール接着剤をドットパターン状に塗布しておいてヒートシールするものであって、ヒートシール部はヒートシール接着剤が塗布されていない部分を有することで剥離可能になっているため、前記底部のシール強度が弱いものであり、比較的重量のある手術用器具や治療用器具等を落下させて収納した場合に、落下時の衝撃で底抜けが発生する虞があり、運搬等の取り扱いにおいても底抜けする虞がある。また前記不織布を剥離開封した時に、底部まで大きく開封されることがあり、内容物が不用意に飛び出し脱落する虞がある。
特開平11−192293号公報
本発明は、前記の問題を解決するためになしたものであり、滅菌処理を可能にするための通気性を有する不織布や紙等の通気性シートを表裏体の一部に配して構成した滅菌袋として、該通気性シートの剥離開封を容易にして、かつ底抜けの虞なく使用できる滅菌袋を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、表裏体よりなる袋体であって、該表裏体の一方における一部の領域を除いて非通気性シートにより形成されるとともに、前記一部の領域に滅菌処理のための通気性を有する通気性シートが配され、一辺を開口部とする袋状に形成されてなる滅菌袋であって、前記通気性シートを含む表裏体の一方は、少なくとも開口部側と底部側とにそれぞれ非通気性シートが配されるとともに、上下方向の中間部領域の非通気性シートが存在しない部分に通気性シートが配されて構成され、前記通気性シートが周縁部で表裏体の少なくとも一方の非通気性シートにヒートシールされて剥離可能に接合されてなることを特徴とする。
この発明の滅菌袋によれば、包装対象物である各種の医療用品等を収納して開口部をシールした包装状態で、高圧蒸気滅菌やガス滅菌等の公知の滅菌方法により滅菌処理できるとともに、内容物を取り出す際には前記通気性シートを容易に剥離し開封できる。
そればかりか、特に、前記通気性シートを含む表裏体の一方において、前記通気性シートが上下方向の中間部領域にあって、少なくとも開口部側と底部側とにそれぞれ非通気性シートが配されて構成されているため、袋体の底部においては、非通気性シート同士のヒートシールによる接合部、あるいは表裏体の他方の非通気性シートから一体に連続している折り返し部とすることができる。また、そのため、非通気性シートと通気性シートとがヒートシールされている場合に比して底部でのシール強度が高くなっており、比較的重量のある医療器具等の包装対象物を落下させて収納した場合にも底抜けする虞がなく、また、包装状態での運搬等の取り扱いにおいても底部が開封する心配がない。さらに、前記通気性シートを剥離して開封する際、底部まで大きく開封されることがないため、収納されている医療用品等が不用意に飛び出し脱落することもない。
前記の滅菌袋として、通気性シートを含む表裏体の一方において、非通気性シートが開口部側と底部側とに分離して配されるとともに、開口部側と底部側の両非通気性シート間の非通気性シートが存在しない部分に通気性シートが配され、該通気性シートの両側縁部が表裏体の他方の側縁部にヒートシールされて剥離可能に接合されるとともに、前記通気性シートの上下両縁部がそれぞれ前記開口部側及び底部側の非通気性シートの縁部にヒートシールされて剥離可能に接合されてなるものとすることができる。
また、通気性シートを含む表裏体の一方において、非通気性シートが開口部側と底部側とに連続する非通気性シートが配されるとともに、該非通気性シートが開口部側と底部側との間の中間部領域で両側縁部を残存させて窓状に切除され、この切除部分を覆うように通気性シートが配され、該通気性シートの周縁部が前記切除部分の周縁部にヒートシールされて剥離可能に接合されてなるものとすることもできる。さらに、前記非通気性シートの切除部分を覆う通気性シートの上下両縁部がそれぞれ前記切除部分の上下縁部にヒートシールされるとともに、該通気性シートの両側縁部が表裏体の両側縁部の接合部でヒートシールされてなるものとすることもできる。
いずれの場合も、袋体の両側縁部が非通気性シート同士のヒートシールによる接合部となり、袋体の側縁部の接合強度が弱くなることがない。また、通気性シートを非通気性シートに対し段差を生じさせずにヒートシールでき、シール抜けの心配もなく、シール性よく接合できる。
前記の滅菌袋において、前記不織布と非通気性シートとの接合部が、該通気性シートに塗布したヒートシールコート剤を介してヒートシールされてなるものとすることができる。この場合、ヒートシールコート剤の接着性を利用してヒートシールできるので、非通気性シートや通気性シートに過度な熱変形等を生じさせずに比較的低温でヒートシールでき、以て袋強度を低下させることなく剥離可能に容易に接合できることになる。
前記の滅菌袋において、前記通気性シートが、周縁部の一部に把持用の非接合部を残余させてやや内方で前記非通気性シートの縁部外面にヒートシールされて剥離可能に接合されてなるものが好ましい。この場合、前記通気性シートを剥離し開封する際、前記非接合部を把持して容易に剥離操作できることになる。
前記の滅菌袋において、前記表裏体の一方における底部側の非通気性シートは、表裏体の他方の非通気性シートから連続して底部で折り返されたシート部よりなるものとすることができる。また、前記非通気性シートは、熱可塑性樹脂の単層もしくは複層シートよりなり、前記通気性シート及び/又はヒートシールコート剤が前記非通気性シートの表面層と同系の熱可塑性樹脂よりなるものが好ましい。これにより非通気性シートの強度を低下させずに接合できる。
本発明の滅菌袋によれば、表裏体の一方に有する通気性シートのために、包装状態での滅菌処理が問題なく可能で、かつ収納物を取り出す際には前記通気性シートを容易に剥離して開封できるばかりか、特に、滅菌処理を可能にするための前記通気性シートを、表裏体の一方において上下方向の中間部領域に配し、開口部側と底部側とにそれぞれ非通気性シートを配して構成したことにより、袋体の底部におけるシール強度を高くでき、比較的重量のある医療器具等を落下させて収納する場合にも底抜けの虞がなく、また包装状態での運搬等の取り扱いにおいても底抜けすることがない。さらに、前記通気性シートを剥離して開封する際、底部まで大きく開封されることがないため、収納されている医療用品等が不用意に飛び出し脱落することもない。
本発明の1実施例の滅菌袋を示す一部を切り欠いた斜視図である。 同上の滅菌袋の一部を欠截した正面図である。 図1のIII−III線の拡大断面図である。 包装対象物を収納して開口部をシールした状態の斜視図である。 同上の断面図である。 剥離開封状態の斜視図である。 別の実施例の断面図である。 本発明のさらに他の実施例を示す剥離開封時の斜視図である。 本発明のさらに他の実施例を示す剥離開封時の斜視図である。 従来の滅菌袋を示す一部を切り欠いた斜視図てある。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図に示すように、本発明の滅菌袋は、矩形(四角形状)の表裏体1,2を重ねて、四辺のうちの一辺を除いて周縁部をヒートシールして接合することにより、前記一辺を開口部3とする袋状に形成した袋体Aからなる。前記袋体Aは、その表裏体1,2の一方、例えば表体1は、一部の領域、特には上下方向の中間部領域を除いて主として熱可塑性樹脂の非通気性シートSにより形成されるとともに、前記領域の非通気性シートが存在しない部分に、滅菌処理を可能にするとともに、滅菌処理後は菌等の侵入を防止できる適度の通気性を有する不織布や紙等の通気性シート5が配されて構成され、該表体1と非通気性シートSのみよりなる裏体2とが、少なくと両側縁部6,6で、例えば図のように前記両側縁部6,6と底部7においてそれぞれヒートシールされて接合されることにより、前記一辺を開口部3とする袋状に形成されてなる。61,61は両側縁部6,6の接合部、71は底部7の接合部を示している。
なお、前記の通気性シート5としては、主として繊維製(合成繊維製や天然繊維製)の不織布が好ましく用いられるが、このほか、滅菌紙等の滅菌処理後が可能でかつ滅菌処理後は菌等の侵入を防止できる通気性を有する紙その他の同様の通気性を有するシートを用いることができる。
前記通気性シート5を含む表体1は、前記開口部3側と該開口部3と対向する底部7側とに間隔をおいて分離してそれぞれ非通気性シートS1,S2が配されるとともに、前記両非通気性シートS1,S2間の上下方向の中間部領域の非通気性シートが存在しない部分に該部分を覆うように、前記通気性シート5が袋全幅にわたって配されており、該通気性シート5の側縁部5a,5aが表裏体1,2の側縁部の前記接合部61,61において他方側の非通気性シートSにヒートシールされて剥離可能に接合され、さらに該通気性シート5の上下両縁部5b,5bが、それぞれ前記開口部3側の非通気性シートS1及び底部7側の非通気性シートS2の端部外面にヒートシールにより剥離可能に接合されている。51,51は前記側縁部5a,5aのヒートシールによる接合部、52,52は上下両縁部5b,5bのヒートシールによる接合部を示す。
前記通気性シート5は、周縁部の一部、例えば上下両縁部5b、5bの少なくとも一方に把持用の非接合部5cを残すように前記開口部3側の非通気性シートS1及び底部7側の非通気性シートS2の縁部外面にヒートシールされている。図の場合、上下両縁部5b、5bの双方に非接合部5cを残してヒートシールされており、上下両縁部5b、5bのいずれの側からでも剥離操作できるようになっている。
前記通気性シート5の剥離可能な前記接合部51,51及び52,52のヒートシールは、非通気性シートS及び通気性シート5が熱可塑性樹脂よりなる場合、加熱押圧により直にヒートシールすることも可能であるが、実施上は、前記通気性シート5の表面にヒートシールコート剤を塗布しておいてヒートシールするのが好ましい。すなわち、前記非通気性シートSや通気性シート5が熱可塑性樹脂を素材とするものであっても、ヒートシールコート剤としては、前記非通気性シートSや通気性シート5に比して融点の低い材料のコート剤を使用できるので、非通気性シートS,S1,S2や不織布等の通気性シート5に過度な熱変形等を生じさせずに比較的低温でヒートシールでき、ひいては袋強度を低下させることなく剥離可能に容易に接合できることになる。
前記のヒートシールコート剤は、通気性シート5に全面にわたって塗布しておくことも、また前記接合部に相当する領域に部分的に塗布しておくこともできるが、塗布加工の容易性の点では、全面にわたって塗布しておくのがよい。
前記いずれの場合も、前記ヒートシールコート剤の塗布形態としては、材質的に剥離可能に接合できかつ通気性を有するヒートシールコート剤を用いて、一面にべた塗り状(面状)に塗布することも、またドット状に塗布することもできる。ヒートシールコート剤をドット状に塗布した場合は、ドット状のためにコート剤が塗られていない個所があり、シール強度が比較的弱く、シール強度の安定性にも欠けることになるので、べた塗り状に塗布しておくのが好ましいが、全面にわたってべた塗り状に塗布する場合は、不織布等の通気性シートの通気性を失うことがないように、ヒートシールコート剤の材質等を考慮して滅菌のための通気性を確保する。
前記通気性シート5を配する領域の大きさや位置は、包装状態での滅菌効果や保護効果、剥離開封時の容易性や包装対象物Bの取り出し易さ等を考慮して適宜設定できるが、少なくとも前記開口部3側と底部7側とにそれぞれヒートシールによる接合を可能にするように非通気性シートを配設する。
前記の表裏体1,2に使用する非通気性シートS(S1,S2)としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステルその他の各種の熱可塑性樹脂の単層もしくは複層のシートを使用できるが、中でも、ポリアミドを中間層として、表裏の表面層にポリエチレンを積層してなる複合シートが、強度保持等の面から好適に用いられる。もちろん他の複合シートを用いることもできる。
また、前記通気性シート5及び/又はヒートシールコート剤としては、ヒートシール性等を考慮して、前記非通気性シートSの表面層と同系の熱可塑性樹脂が好適に用いられる。例えば、前記非通気性シートSの表面層がポリエチレンの場合、ポリエチレン系の不織布もしくはポリエチレン系のヒートシールコート剤が用いられる。
なお、上記した実施例においては、前記通気性シート5を含む前記表裏体1,2の一方、例えば表体1における底部側の非通気性シートS2を表裏体1,2の他方である裏体2とは別のシートを底部7でヒートシールにより接合しているが、この非通気性シートS2としては、図7のように底部7において表裏体1,2の他方である裏体2から連続して折り返したものであってもよい。この場合、折り返しによる底部7のためにヒートシールは不要になる。
また、上記した実施例では、前記通気性シート5を含む表裏体1,2の一方、例えば表体1において、非通気性シートSを開口部3側と底部7側とに分離して配しているが、このほか、図8及び図9のように、開口部3側と底部7側とに連続する非通気性シートSを配して実施することもできる。この場合、前記非通気性シートSは、開口部3側と底部7側との間の中間部領域で両側縁部6,6の所要幅を残存させて連続させるように窓状に切除し、非通気性シートを有さない前記切除部分8を覆うように通気性シート5を配し、該通気性シート5の周縁部を表体1における前記切除部分8の周縁部にヒートシールして剥離可能に接合する。すなわち、前記表裏体1,2の両側縁部6,6のヒートシールによる接合部61,61を、全長にわたって非通気性シートS,S同士のヒートシールにより接合することとして、その内方に形成された前記窓状の切除部分8を覆う通気性シート5の周縁部で剥離可能に接合する。
例えば、図8の場合は、表体1の非通気性シートSにおいて、両側縁部6,6の接合部61,61より内方に窓状の切除部分8を形成し、該切除部分8を覆うように配した通気性シート5の周縁部における上下両縁部5b,5bをそれぞれ前記切除部分8の上下縁部にヒートシールするとともに、該通気性シート5の両側縁部5a,5aを、前記接合部61,61と切除部分8の側端との間で非通気性シートSにヒートシールして剥離可能に接合している。51及び52は側縁部と上下縁部の接合部を示す。前記窓状の切除部分8の大きさは、通気性シート5の剥離開封時に内容物を取り出し難くならないように設定される。
また、図9の場合は、両側縁部6,6の接合部61,61に沿ってやや内方の両側端とする窓状の切除部分8を形成し、該切除部分8を覆うように配した通気性シート5の周縁部における上下両縁部5b,5bをそれぞれ前記切除部分8の上下縁部にヒートシールするとともに、該通気性シート5の両側縁部5a,5aを、前記接合部61,61の部分で非通気性シートSにヒートシールして剥離可能に接合している。51及び52は側縁部と上下縁部の接合部を示す。
これらのいずれの場合も、袋体Aの両側縁部6,6が非通気性シートS,S同士のヒートシールによる接合部となり、袋体Aの側縁部6,6の接合強度が弱くなることがない。また、通気性シート5を非通気性シートSに対し段差を生じさせずにヒートシールできることになり、シール抜けの心配もなく、シール性よく接合できる。
なお、これらの実施例においても、上記した実施例と同様に、周縁部の一部、例えば上下両縁部5b、5bの少なくとも一方に把持用の非接合部5cを残すように接合するのがよく、また、前記通気性シート5の表面にヒートシールコート剤を塗布しておいてヒートシールするのが好ましい
この滅菌袋は、収納対象物Bとして例えば各種の手術用器具や治療用器具等の医療用品を袋体Aの開口部3から収納し、図4及び図5のように収納後に該開口部3をヒートシールし、この包装状態で使用する。図中の31は前記開口部3のヒートシールによる接合部を示す。
本発明の滅菌袋の場合、前記通気性シート5を含む表裏体1,2の一方において、開口部3側と底部7側とにそれぞれ非通気性シートS1,S2が配されるとともに、上下方向の中間部領域の非通気性シートSが存在しない部分に通気性シート5が配されて構成されているため、袋体Aの底部7においては、非通気性シート同士のヒートシールによる接合部71、あるいは表裏体1,2の他方から一体に連続している折り返し部とすることができる。そのため、非通気性シートと通気性シートとのヒートシールによる接合の場合に比して、底部7でのシール強度が高くなっており、前記の収納対象物Bである医療用品等を袋体Aに収納する際に、比較的重量のある医療器具等の包装対象物を落下させて収納した場合にも底抜けする虞がない。また、包装状態での運搬等の取り扱いにおいても底部7が開封する心配がなく、扱い易くなる。
そして、前記の包装状態においては、通気性を有する不織布等の通気性シート5のために、高圧蒸気滅菌やガス滅菌等の手段により滅菌処理できるとともに、内容物を取り出す際には前記通気性シート5を、周縁部の一部、例えば上下両縁部5b,5bの一方の把持用の非接着部5cを把持して剥離操作することにより、容易に剥離し開封できる。この開封の際、底部7まで大きく開封されてしまうことがないため、収納されている医療用品等が不用意に飛び出したり脱落したりすることがない。
なお、本発明は、医療用品以外の滅菌処理を要する物品の包装にも利用できることは言うまでもない。
本発明の滅菌袋は、主として手術用器具や治療用器具あるいは脱脂綿等の各種の医療用品を収納して開口部をシールした包装状態で、高圧蒸気滅菌やガス滅菌等の手段により滅菌処理するのに好適に利用できる。
A…袋体、B…包装対象物、S,S1,S2…非通気性シート、1,2…表裏体、3…開口部、5…通気性シート、5a…側縁部、5b…上下縁部、6…側縁部、7…底部、31,51,52,61,71…ヒートシールによる接合部。

Claims (8)

  1. 表裏体よりなる袋体であって、該表裏体の一方における一部の領域を除いて非通気性シートにより形成されるとともに、前記一部の領域に滅菌処理のための通気性を有する通気性シートが配され、一辺を開口部とする袋状に形成されてなる滅菌袋であって、
    前記通気性シートを含む表裏体の一方は、少なくとも開口部側と底部側とにそれぞれ非通気性シートが配されるとともに、上下方向の中間部領域の非通気性シートが存在しない部分に通気性シートが配されて構成され、前記通気性シートが周縁部で表裏体の少なくとも一方の非通気性シートにヒートシールされて剥離可能に接合されてなることを特徴とする滅菌袋。
  2. 通気性シートを含む表裏体の一方において、非通気性シートが開口部側と底部側とに分離して配されるとともに、開口部側と底部側の両非通気性シート間の非通気性シートが存在しない部分に通気性シートが配され、該通気性シートの両側縁部が表裏体の他方の側縁部にヒートシールされて剥離可能に接合されるとともに、前記通気性シートの上下両縁部がそれぞれ前記開口部側及び底部側の非通気性シートの縁部にヒートシールされて剥離可能に接合されてなる請求項1に記載の滅菌袋。
  3. 通気性シートを含む表裏体の一方において、非通気性シートが開口部側と底部側とに連続する非通気性シートが配されるとともに、該非通気性シートが開口部側と底部側との間の中間部領域で両側縁部を残存させて窓状に切除され、この切除部分を覆うように通気性シートが配され、該通気性シートの周縁部が前記切除部分の周縁部にヒートシールされて剥離可能に接合されてなる請求項1に記載の滅菌袋。
  4. 前記非通気性シートの切除部分を覆う通気性シートの上下両縁部がそれぞれ前記切除部分の上下縁部にヒートシールされるとともに、該通気性シートの両側縁部が表裏体の両側縁部の接合部にヒートシールされて剥離可能に接合されてなる請求項3に記載の滅菌袋。
  5. 前記通気性シートと非通気性シートとの接合部が、該通気性シートに塗布したヒートシールコート剤を介してヒートシールされてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の滅菌袋。
  6. 前記通気性シートが、周縁部の一部に把持用の非接合部を残余させてやや内方で前記非通気性シートにヒートシールされて剥離可能に接合されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の滅菌袋。
  7. 前記表裏体の一方における底部側の非通気性シートが、表裏体の他方を構成する非通気性シートから連続して底部で折り返されたシート部よりなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の滅菌袋。
  8. 前記非通気性シートが、熱可塑性樹脂の単層もしくは複層シートよりなり、前記通気性シート及び/又はヒートシールコート剤が前記非通気性シートの表面層と同系の熱可塑性樹脂よりなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の滅菌袋。
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