JP2001286538A - 医療用滅菌袋 - Google Patents

医療用滅菌袋

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋の一部を摘持したとしても、使用者の手に
細菌が付着することがない医療用滅菌袋を提供する。 【解決手段】 可撓性かつ菌不透過性の主体シート2
A,2Bの周縁部が接合されて袋本体を構成し、袋本体
の収納部4から物品を取り出すための開放部5が、袋本
体の所要の部位に形成され、可撓性で通気性かつ菌不透
過性の被覆シート3が、袋本体の外面に位置して開放部
5の全域と開放部5の周辺領域6とを被覆し、被覆シー
ト3の周縁部が、袋本体の外面に剥離可能に接合され、
物品と周辺領域6と被覆シート3の内面とが、無菌状態
に保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その内部に手術衣
や患者衣、患者用寝衣、使い捨ておむつ、手術用マス
ク、手術用手袋、シーツ、ガーゼ等の医療用物品を収納
する医療用滅菌袋に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用滅菌袋の一例としては、重なり合
う可撓性かつ菌不透過性の二枚のシートから構成され、
互いに対向するシートの間に医療用物品を収納し、シー
トの周縁部を密に接合したものがある。滅菌袋は、一方
のシートが通気性を有する不織布や滅菌紙で形成され、
他方のシートが不通気性のプラスチックフィルムで形成
されている。
【0003】そのような滅菌袋では、袋の内部に物品を
収納した状態で、袋を真空容器の中に入れて減圧した
後、エチレンオキシド等の有機気化薬品を容器内に充満
させることがある。薬品が、通気性シートを通して袋の
内部に流入し、袋の外面とともに袋の内部と物品とを滅
菌することができる。また、袋に所要線量の電子線や放
射線を照射して滅菌を行うこともある。滅菌後の袋は、
袋の保管中に外気にさらされ、袋の外面に細菌が付着し
て汚染されるが、袋の内部と物品との無菌状態は保持さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】手術時を例として、上
記の滅菌袋から手術衣22を取り出す手順を図7に基づ
いて説明すると、以下のとおりである。手術時では、補
助者が袋20の外面を両手23の指で摘持してシート各
々を互いに離間させるように引っ張り、シート各々を剥
離させて袋20の一端部を開く。袋20は、補助者によ
って開いた状態が維持され、医師や看護婦等の使用者が
袋20の内部21に消毒済みの手24を入れて収納され
た手術衣22を取り出す。
【0005】このとき、使用者は、手24に細菌が付着
することを防ぐために袋20の外面に触れることはでき
ず、袋20をの一部を持ちながら手術衣22を取り出す
ことはできない。ゆえに、図示例の滅菌袋20では、袋
20の内部21から手術衣22を円滑に取り出せないこ
とがある。また、補助者が袋の口を大きく広げないと、
誤って使用者の手24や手術衣22が袋20の外面に触
れて、手24や手術衣22に細菌が付着してしまうこと
がある。
【0006】本発明の課題は、使用者が袋の一部を摘持
しながら、袋の内部に収納された物品を取り出すことが
でき、袋の一部を摘持したとしても、使用者の手に細菌
が付着することがない医療用滅菌袋を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための本発明は、重なり合う可撓性かつ菌不透過性の主
体シートの周縁部が密に接合されて袋本体を構成し、前
記袋本体が、互いに対向する両側面と、前記両側面の間
に医療用物品を収納する無菌の収納部とを有する医療用
滅菌袋を改良することにある。
【0008】改良にかかる本発明が特徴とするところ
は、前記収納部から前記物品を取り出すための開放部
が、前記袋本体の所要の部位に形成され、可撓性で通気
性かつ菌不透過性の被覆シートが、前記袋本体の外面に
位置して前記開放部の全域と該開放部の周辺領域とを被
覆し、前記被覆シートの周縁部が、前記袋本体の外面に
剥離可能かつ密に接合され、前記物品と前記周辺領域と
前記袋本体の外面に対向する前記被覆シートの内面と
が、無菌状態に保持されていることにある。
【0009】本発明は、以下の実施態様を有する。 (1)0.10μm〜0.29μmの範囲の開口径を有
する微細孔が、前記被覆シートに形成されている。 (2)0.10μm〜0.29μmの範囲の開口径を有
する微細孔が、前記袋本体の両側面のうちの少なくとも
一側面に形成されて該側面が通気性を有する。 (3)前記袋本体の一側面の面積に対する前記周辺領域
の占有面積率が、10〜90%の範囲にある。 (4)前記開放部を広げるための摘持可能な無菌の摘持
部が、前記周辺領域に形成されている。 (5)前記主体シートと前記被覆シートとが、熱可塑性
合成樹脂で形成されたプラスチックシート、熱可塑性合
成樹脂繊維で形成された不織布、滅菌紙、のいずれかで
ある。 (6)前記開放部が、前記袋本体の両側面のうちの少な
くとも一側面に形成されていて該側面の略中央部に延び
るスリットと開口とのいずれかである。
【0010】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、本発明に
係る医療用滅菌袋の詳細を説明すると、以下のとおりで
ある。
【0011】図1,2は、滅菌袋1の斜視図であり、図
3は、図1のA−A線端面図である。図2では、袋1の
側面1Aから被覆シート3の過半を剥離させた状態で示
す。滅菌袋1は、縦方向へ長い矩形を呈し、その内部に
医療用物品を収納するものである。袋1は、可撓性かつ
菌不透過性の二枚の主体シート2A,2Bと、可撓性で
通気性かつ菌不透過性の一枚の被覆シート4とから構成
されている。
【0012】袋1では、重なり合う同形同大の矩形の主
体シート2A,2B各々が互いに対向する両側面1A,
1Bと、両側面1A,1B各々の間に物品を収納可能な
収納部3とを画成している。袋1の側面1Aには、収納
部3に収納された物品を取り出すための開口5が形成さ
れている。袋1では、開口5の全域と開口5の周辺領域
6とが袋1の外面に位置する被覆シート4に被覆されて
いる。
【0013】開口5は、縦方向へ長い楕円形を呈し、側
面1Aの略中央部に延びている。開口5は、側面1Aの
みならず、袋1の両側面1A,1Bに形成されていても
よい。袋1で、周辺領域6を黙示し得るように、周辺領
域6と残余の部分とを仕切る仕切り線Xが側面1Aに画
かれている。
【0014】主体シート2A,2B各々は、互いに並行
して縦方向へ延びる両側縁2aと、互いに並行して横方
向へ延びる両端縁2bとを有する。被覆シート4は、面
積が主体シート2A,2Bのそれよりも小さい矩形のも
ので、互いに並行して縦方向へ延びる両側縁4aと、互
いに並行して横方向へ延びる両端縁4bとを有する。
【0015】主体シート2A,2B各々は、それらシー
ト2A,2Bの両側縁2aと両端縁2bとが互いに一致
した状態で重なり合い、主体シート2A,2B各々の両
側縁2aに沿って縦方向へ延びるシール部B1と両端縁
2bに沿って横方向へ延びるシール部B2とにおいて密
に接合されている。主体シート2A,2B各々は、ヒー
トシールやソニックシール等の熱融着の技術により接合
されている。
【0016】被覆シート4は、被覆シート4の両側縁4
aに沿って縦方向へ延びるシール部B3と両端縁4bに
沿って横方向へ延びるシール部B4とにおいて、袋1の
側面1Aに剥離可能かつ密に接合されている。被覆シー
ト4は、ホットメルト接着剤等の接着剤7を介して接合
されている。
【0017】袋1は、収納部3に物品を収納し、かつ、
被覆シート4を袋1の側面1Aに接合して開口5を閉じ
た後、エチレンオキシド等の有機気化薬品による滅菌処
理、または、電子線や放射線による滅菌処理を行う。滅
菌処理直後の袋1は、主体シート2A,2Bと被覆シー
ト4と物品とが無菌状態にあるが、袋1の保管中や運送
中等に外気に触れると、主体シート2A,2Bと被覆シ
ート4との外面に細菌が付着し、袋1が汚染される。袋
1では、それらシート2A,2B,4の外面が汚染され
たとしても、袋1の収納部3と物品とが無菌状態に保持
されるとともに、被覆シート4に被覆された周辺領域6
と主体シート2A,2Bの外面に対向する被覆シート4
の内面とが無菌状態に保持される。
【0018】被覆シート4には、0.10μm〜0.2
9μmの範囲の開口径を有する微細孔が形成されてい
る。微細孔の開口径が0.10μm未満では、被覆シー
ト4の通気性が低下してしまい、エチレンオキシド等の
有機気化薬品による滅菌処理を行えない場合がある。微
細孔の開口径が0.29μmを超過する場合では、最小
径が概ね0.30μm〜2.00μmの細菌が被覆シー
ト4を透過して袋1の収納部3に進入してしまうことが
ある。
【0019】図4は、図1の袋1から物品10を取り出
す手順を示す説明図であり、袋1には、物品10として
手術衣10が収納されているものとする。図4では、補
助者が一方の手11Aの指で被覆シート4を摘持し、袋
1の側面1Aから被覆シート4を剥がして開口5の過半
を露出させ、両手11A,11Bで袋1を持ちながら側
面1Bを互いに重ね合わせるように袋1を折り曲げてい
る。使用者は、周辺領域6を一方の手12Aの指で摘持
しながら、他方の手12Bの指で手術衣10を摘持し、
手術衣10を袋1から取り出す。袋1では、使用者が袋
1の周辺領域6を摘持したとしても、周辺領域6が無菌
状態にあるので、使用者の手12A,12Bに細菌が付
着することはない。
【0020】図1の袋1では、開口5の他に、側面1A
の略中央部を縦方向へ延びるスリットが形成されていて
もよい。スリットを形成する場合は、0.10μm〜
0.29μmの範囲の開口径を有する微細孔が主体シー
ト2A,2Bの少なくとも一方に形成され、主体シート
2A,2Bが通気性を有することが好ましい。
【0021】図5は、周辺領域6に摘持部8が形成され
た滅菌袋1の斜視図であり、袋1の側面1Aから被覆シ
ート3の過半を剥離させた状態で示す。図5の袋1は、
可撓性かつ菌不透過性の二枚の主体シート2A,2B
と、可撓性で通気性かつ菌不透過性の一枚の被覆シート
4とから構成されている点において図1のそれと同一で
ある。
【0022】図5の袋1と図1のそれとの異なる点は、
開口5を広げるための摘持可能な無菌の摘持部8が袋1
の側面1Aにおける周辺領域6に形成されていることで
ある。摘持部8は、開口5の周縁から袋1の横方向内方
へ延びる主体シート2Aの一部によって形成されてい
る。
【0023】袋1から物品を取り出すときでは、使用者
が摘持部8を摘持し、摘持部8を袋1の横方向外方へ引
っ張ることで開口5を大きく広げることができる。ゆえ
に、図5の袋1では、物品の取り出し操作が一層容易に
なる。袋1では、使用者が摘持部8を摘持したとして
も、摘持部8が無菌状態にあるので、使用者の手に細菌
が付着することはない。
【0024】図6は、図1とは異なる態様の滅菌袋1の
斜視図であり、袋1の外面から被覆シート4の半分を剥
離させた状態で示す。滅菌袋1は、可撓性で透液性かつ
菌不透過性の一枚の主体シート2Cと、可撓性で通気性
かつ菌不透過性の一枚の被覆シート4とから構成されて
いる。
【0025】袋1では、折曲された縦方向へ長い矩形の
主体シート2Cが互いに対向する両側面1A,1Bと、
両側面1A,1B各々の間に物品を収納可能な収納部3
とを画成している。袋1の上端部には、収納部3に収納
された物品を取り出すための開口5が形成されている。
袋1では、開口5の全域と開口5の周辺領域6とが袋1
の外面に位置する被覆シート4に被覆されている。袋1
では、周辺領域6と残余の部分とを仕切る仕切り線Xが
両側面1A,1Bに画かれている。
【0026】主体シート2Cは、縦方向へ延びる両側縁
2aと横方向へ延びる両端縁2bとを有し、両端縁2a
の間の寸法を二分して横方向へ延びる横中心線Yで折曲
されて合掌状に重なり合っている。主体シート2Cは、
両側縁2bに沿って縦方向へ延びるシール部B1と両端
縁2aに沿ってシート2Cの両側縁2bから横方向へわ
ずかに延びるシール部B2とで密に接合されている。袋
1の開口5は、主体シート2Cの両端縁2aに沿って延
びるシール部B2の間に形成されている。
【0027】被覆シート4は、縦方向へ延びる両側縁4
aと横方向へ延びる両端縁4bとを有する縦方向へ長い
矩形のものである。被覆シート4は、袋1の外面に位置
し、開口5において二つに折曲されてその面積が略二分
されている。被覆シート4は、開口5から主体シート2
Cの横中心線Yへ向って延びている。被覆シート4は、
被覆シート4の両側縁4aに沿って縦方向へ延びるシー
ル部B3と両端縁4bに沿って横方向へ延びるシール部
B4とにおいて、袋1の外面に剥離可能かつ密に接合さ
れている。主体シート2Cと被覆シート4とには、0.
10μm〜0.29μmの範囲の開口径を有する微細孔
が形成されている。
【0028】袋1は、図1のそれと同様に、収納部3に
物品を収納し、かつ、被覆シート4を袋1に接合して開
口5を閉じた後、エチレンオキシド等の有機気化薬品に
よる滅菌処理、または、電子線や放射線による滅菌処理
を行う。
【0029】図6の袋1では、その図示は省略するが、
補助者が被覆シート4を指で摘持し、袋1の側面1Aか
ら被覆シート4を剥がして開口5を露出させる。補助者
は、袋1の下端部と剥離させた被覆シート4の部分とを
摘持して袋1を持つ。使用者は、袋1の周辺領域6を一
方の手の指で摘持して開口5を開き、他方の手の指で物
品を摘持し、物品を袋1から取り出す。使用者が袋1の
周辺領域6を摘持したとしても、周辺領域6が無菌状態
にあるので、使用者の手に細菌が付着することはない。
図5の袋1では、被覆シート4の半分を袋1の外面から
剥離させることによって開口5を露出させることができ
るので、被覆シート4の全てを袋1の外面から剥離させ
る必要はなく、剥離操作が容易である。
【0030】それら図示例の袋1では、袋1の側面1A
の面積に対する周辺領域6の占有面積率が10〜90%
の範囲(側面1Aの面積が100cmとした場合、周
辺領域6の面積が10〜90cm)にある。周辺領域
6の占有面積率が10%未満では、側面1Aの面積にも
よるが、周辺領域6の面積が小さくなり、使用者が周辺
領域6を摘持したときに周辺領域6以外の部分に触れ易
くなったり、使用者の摘持できる袋1の部分が少なくな
って、実質的に使用者が袋1を摘持できないことがあ
る。
【0031】主体シート2A,2B,2Cと被覆シート
4としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル等の熱可塑性合成樹脂で形成されたプラスチックシ
ート、滅菌紙、商品名タイベックで知られる熱可塑性合
成繊維で形成された不織布のいずれかを使用することが
できる。プラスチックシートとしては、ポリプロピレン
とポリエチレンとからなるラミネートシート、ポリエチ
レンテレフタレートとポリエチレンとからなるラミネー
トシートを使用することもできる。
【0032】主体シート2A,2B,2Cどうしの接合
には、ホットメルト接着剤を使用することもできる。被
覆シート4の接合には、ヒートシールやソニックシール
等の熱融着の技術を利用することもできる。但し、被覆
シート4の接合では、シール部B3,B4において袋1
と被覆シート4との間に間隙が生じないこと、袋1の保
管時や輸送時等に被覆シート4が袋1から不用意に剥離
しないこと、の条件を満たすことが必要である。
【0033】袋1の収納部3に収納する医療用物品とし
ては、手術衣や患者衣、患者用寝衣、使い捨ておむつ、
手術用マスク、手術用手袋1、シーツ、ガーゼ等を例示
することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る滅菌袋によれば、使用者が
主体シートの周辺領域を摘持することができるので、袋
を確実に押さえながら、袋の内部から物品を取り出すこ
とができる。使用者が、周辺領域を摘持したとしても、
周辺領域が無菌状態にあるので、使用者の手に細菌が付
着することはない。
【0035】周辺領域が形成されていない袋では、袋か
ら物品を取り出すときに、物品が袋に接触することを防
ぐため、袋に大きな開口を形成するか、あるいは、補助
者が袋の口を大きく広げなければならないが、本発明の
袋では、物品が袋の周辺領域に接触しても細菌が付着す
ることはないので、袋に大きな開口を形成する必要はな
く、補助者が袋の口を大きく広げるという操作をする必
要もない。
【0036】主体シートの少なくとも一方と被覆シート
とには、0.10μm〜0.29μmの範囲の開口径を
有する微細孔が形成されているので、エチレンオキシド
等の有機気化薬品を透過させつつ、細菌の進入を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】滅菌袋の斜視図。
【図2】被覆シートの過半を袋の側面から剥がした状態
で示す袋の斜視図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図1の袋から物品を取り出す手順を示す説明
図。
【図5】図1とは異なる態様の滅菌袋の斜視図。
【図6】図1とは異なる態様の滅菌袋の斜視図。
【図7】従来技術の一例における袋から手術衣を取り出
す手順を示す説明図。
【符号の説明】
1 滅菌袋 1A 側面 1B 側面 2A 主体シート 2B 主体シート 2C 主体シート 3 被覆シート 4 物品収納部 5 開口(開放部) 6 周辺領域 8 摘持部 10 手術衣(物品)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重なり合う可撓性かつ菌不透過性の主体
    シートの周縁部が密に接合されて袋本体を構成し、前記
    袋本体が、互いに対向する両側面と、前記両側面の間に
    医療用物品を収納する無菌の収納部とを有する医療用滅
    菌袋において、 前記収納部から前記物品を取り出すための開放部が、前
    記袋本体の所要の部位に形成され、可撓性で通気性かつ
    菌不透過性の被覆シートが、前記袋本体の外面に位置し
    て前記開放部の全域と該開放部の周辺領域とを被覆し、
    前記被覆シートの周縁部が、前記袋本体の外面に剥離可
    能かつ密に接合され、前記物品と前記周辺領域と前記袋
    本体の外面に対向する前記被覆シートの内面とが、無菌
    状態に保持されていることを特徴とする前記滅菌袋。
  2. 【請求項2】 0.10μm〜0.29μmの範囲の開
    口径を有する微細孔が、前記被覆シートに形成されてい
    る請求項1記載の滅菌袋。
  3. 【請求項3】 0.10μm〜0.29μmの範囲の開
    口径を有する微細孔が、前記袋本体の両側面のうちの少
    なくとも一側面に形成されて該側面が通気性を有する請
    求項1または請求項2に記載の滅菌袋。
  4. 【請求項4】 前記袋本体の一側面の面積に対する前記
    周辺領域の占有面積率が、10〜90%の範囲にある請
    求項1ないし請求項3いずれかに記載の滅菌袋。
  5. 【請求項5】 前記開放部を広げるための摘持可能な無
    菌の摘持部が、前記周辺領域に形成されている請求項1
    ないし請求項4いずれかに記載の滅菌袋。
  6. 【請求項6】 前記主体シートと前記被覆シートとが、
    熱可塑性合成樹脂で形成されたプラスチックシート、熱
    可塑性合成樹脂繊維で形成された不織布、滅菌紙、のい
    ずれかである請求項1ないし請求項5いずれかに記載の
    滅菌袋。
  7. 【請求項7】 前記開放部が、前記袋本体の両側面のう
    ちの少なくとも一側面に形成されていて該側面の略中央
    部に延びるスリットと開口とのいずれかである請求項1
    ないし請求項6いずれかに記載の滅菌袋。
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