JP2002068307A - 再封可能な密封包装容器及びその製造方法 - Google Patents

再封可能な密封包装容器及びその製造方法

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JP2002068307A
JP2002068307A JP2001179678A JP2001179678A JP2002068307A JP 2002068307 A JP2002068307 A JP 2002068307A JP 2001179678 A JP2001179678 A JP 2001179678A JP 2001179678 A JP2001179678 A JP 2001179678A JP 2002068307 A JP2002068307 A JP 2002068307A
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container body
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sheet
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JP2001179678A
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English (en)
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Tomonobu Murano
友信 村野
Tomomi Ishida
知巳 石田
Hiroaki Shinohara
啓彰 篠原
Hideto Matsuo
秀人 松尾
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TOKYO SEROREEBERU KK
Howa Sangyo KK
Original Assignee
TOKYO SEROREEBERU KK
Howa Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、医療器具や医療用材料などをガス
滅菌が可能であり、しかも開封後に再密封することがで
きるような密封容器を提供する。 【解決手段】 フランジ部11を有する容器本体1と、
蓋部材2と、蓋部材を容器本体のフランジ部に結合する
ための連結部材3とからなり、蓋部材は通気性を有する
とともに細菌に対してバリヤー性を有するシート状物か
らなり、連結部材はフランジ部の形状と略同じ形状のシ
ート状物であり、シート状物は第1および第2シート3
1、32と両シート間の粘着剤層33とからなり、2つ
のシートのうち一方が他方のシートよりも強固に粘着剤
層に付着しており、2つのシートは粘着剤層に接する側
の面とは反対側の面がそれぞれ熱融着性を有していて、
フランジ部または蓋部材にそれぞれ融着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフランジ部を有する
容器に内容物を密封した包装体に関するものであり、開
封した後に再封可能な容器およびその製造方法に関する
ものである。本発明は、特に、医療器具や医療用材料な
どをガス滅菌可能な包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医療器具、例えば、注射器や医療
材料(綿棒、ガーゼ、脱脂綿等)などは包装した後に放
射線やガス滅菌処理を行うことが通常行われている。
【0003】例えば、硬質PVCフィルム、PPフィル
ム等の熱可塑性合成樹脂フィルムをベースフィルムとし
て、これに所定形状の凹部を形成して、この凹部に内容
物を収納した後、滅菌紙をベースとしてポリエチレンや
EVAをコーティングした蓋用フィルム或いは特殊加工
を施してガス透過性を高めた合成樹脂フィルム等からな
る蓋用フィルムを一体にシールした所謂ブリスターパッ
クと称される包装体とする。その後、これら包装体を纏
めて密閉釜に投入して滅菌処理を行っていた。滅菌に際
しては、先ず密閉釜に包装体を投入し、密閉釜内を真空
化した後、密閉釜内を40〜60℃に保ちながらエチレ
ンオキサイドガスを充満させ、3〜4時間滅菌処理し、
ブリスターパックの蓋用フィルムを通してエチレンオキ
サイドガスを容器内部に浸透させガス滅菌を行ってい
る。
【0004】このように、医療器具の収納容器に用いら
れている従来の密封包装体は、一度蓋を開けてしまうと
再密封することはできない。そこで1回に使い切ってし
まうようなもの、例えば、注射筒、注射針などを収納す
るには適している。
【0005】しかしながら、脱脂綿、ガーゼ、綿棒など
1回に使い切らず数回に亘って使用するものにおいて
は、従来の包装体は一度開けてしまうと再封入すること
ができない。現在ではこのような蓋付の容器がないた
め、そのまま開け放して使うか或いは別の蓋を仮に置い
て使用している。しかし、このような状態であると埃や
異物などの混入の原因となり問題である。また、消毒ア
ルコールなどに浸したガーゼや綿球、綿棒などを保管し
てもアルコール分が極めて短時間で揮発してしまうとい
う問題もある。
【0006】一方、繰返し密封可能なプラスチック容器
が食品用容器として提案されている。例えば、特許第2
551637号公報には、表面層と粘着剤を介して積層
された層の少なくとも2層を有するシートにより容器本
体を形成し、容器の縁部の内層シートのみに切込みを入
れておき、容器の縁部に蓋部材を固着することが提案さ
れている。
【0007】しかしながら、この容器では容器自体が粘
着剤を用いた多層構造のものとなっており、内層シート
の特定箇所に切込みを形成したりしなければならないた
め製造し難く、特にブリスター容器としては作り難いと
いう問題がある。
【0008】また、特開平11−171250号公報に
は、フランジ部を有する容器本体に3層からなる蓋材が
融着されている。この蓋材は外層樹脂層と粘着樹脂層と
内層ヒートシール性樹脂層によって構成されているが、
このように3層となっているためガスの透過性は期待で
きない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述したよう
な従来技術の問題点を解消して、ガス滅菌が可能であ
り、しかも開封後に再密封することができるような密封
容器を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、フランジ部を有する容器本体と、蓋部材と、該蓋部
材を前記容器本体のフランジ部に結合するための連結部
材とからなり、前記蓋部材は通気性を有するシート状物
からなり、前記連結部材は前記フランジ部の形状と略同
じ形状のシート状物であり、該シート状物は第1および
第2シートと該両シート間の粘着剤層とからなり、前記
2つのシートのうち一方が他方のシートよりも強固に粘
着剤層に付着しており、前記2つのシートは粘着剤層に
接する側の面とは反対側の面がそれぞれ熱融着性を有し
ていて、前記フランジ部または蓋部材にそれぞれ熱融着
されていることを特徴とする再封可能な密封包装容器に
より上記目的を達成する。
【0011】請求項2記載の本発明は、フランジ部を有
する容器本体と、蓋部材と、該蓋部材を前記容器本体の
フランジ部に結合するための連結部材とからなり、前記
容器本体のフランジ部は少なくともその表面が熱融着性
を有しており、前記蓋部材は通気性を有するシート状物
からなり、前記連結部材は前記フランジ部の全周の一部
を除いた形状と略同じ形状の粘着剤層と該粘着剤層と略
同形状またはやや大きい形状の熱融着性を有するシート
からなり、該シートは前記容器本体のフランジ部に融着
され、前記粘着剤層は蓋部材に付着しており、前記蓋部
材は粘着剤層の存在しない箇所が直接に容器本体のフラ
ンジ部に融着されていることを特徴とする再封可能な密
封包装容器により上記目的を達成する。
【0012】請求項3記載の本発明は、フランジ部を有
する容器本体と、蓋部材と、該蓋部材を前記容器本体の
フランジ部に結合するための連結部とからなり、前記蓋
部材は通気性を有するシート状物であり、前記連結部は
前記蓋部材の片面の少なくとも全周縁部に形成された熱
融着性層と、前記フランジ部の全周の一部を除いた形状
と略同じ形状で且つフランジ部の幅より細幅の粘着剤層
とからなり、該粘着剤層は前記熱融着性層のある側の前
記蓋部材の表面に形成されており、前記連結部は熱融着
性層と粘着剤層とが幅方向において並列している箇所お
よび熱融着性層のみの箇所を有しており、前記蓋部材は
前記粘着剤層により容器本体のフランジ部に貼着すると
共に前記熱融着性層によりフランジ部の全周に亘って融
着されていることを特徴とする再封可能な密封包装容器
により上記目的を達成する。
【0013】また、請求項4のように、細菌に対してバ
リヤー性を有するものを蓋材に用いると、再封した後に
埃が外部から侵入することがない。
【0014】更に、請求項5ないし請求項7の発明はそ
れぞれ請求項1ないし請求項3記載の再封可能な密封包
装容器を製造する方法である。
【0015】
【実施例】図1は本発明の密封容器の斜視図であり、図
2はその断面図であり、図3は蓋部材と連結部材の平面
図である。
【0016】本発明の容器本体1はフランジ部11を有
するものであれば特に限定されない。例えば、従来から
ブリスターパックとして使用されているような熱可塑性
合成樹脂フィルムをベースとして収納部12となる凹部
を形成し、その上部にフランジ部11を設けたものとし
てもよいし、或いは他の方法により成形して、フランジ
部11を設けた容器であってもよい。
【0017】また、容器本体1の材質は、特に限定され
ないが、ブリスター容器の場合は塩化ビニル、PP、P
ETなど従来から使用されているものを用いればよい。
【0018】フランジ部11は容器本体1の全周に亘っ
て形成されており、水平方向に延びているものである。
蓋部材2は通気性のあるシート、フィルムなどのシート
状物を使用する。蓋部材2の表面には必要に応じて印刷
を行っておく。蓋部材2としては、例えば、透気性・透
湿性のあるタイベック(商標名:デュポン社の製品)な
どが細菌に対してもバリヤー性を有しており好適に使用
できる。
【0019】また、通常のプラスチックフィルムに後加
工により穴を開けたOPPフィルムなども使用可能であ
る。この場合は細菌に対してのバリヤー性はないので、
使用目的としては医療用器具以外のものに使用する。
【0020】例えば、キノコを育てたり、植物の種子を
育てたりする際、或いは昆虫などを入れておく容器の場
合などは穴開きのOPPフィルムなどを使用でき、昆虫
のクワガタやかぶと虫などの幼虫を入れて販売または飼
育する容器に利用するのに適している。
【0021】容器本体1と蓋部材2を再開封・再密封可
能に連結する部材3は、図1、図2および図3(b)に
示すように、フランジ部11とほぼ同形状である。
【0022】この図示した実施例では、図3(c)に示
すように、連結部材3は2枚のシート31および32
と、その両者を接着している粘着剤層33とから構成さ
れている。
【0023】両シート31、32はシート全体が熱融着
性を有しているものでもよいし、或いは、粘着剤層33
と反対側の面(外側の面)に熱融着性樹脂をコーティン
グしたフィルムであってもよい。例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのフィルムや熱接着性のある樹
脂をコーティングしたポリエステルフィルムなどを用い
ることができる。
【0024】前述した2枚のシート31、32は両方と
も同じ材質のものでもよいし、或いは異なっていてもよ
い。一方のフィルム31または32の粘着剤層33に接
する側の面は剥離性があるものとし、他方のフィルム3
2または31の粘着剤層33に接する側の面は、例え
ば、好ましくはコロナ処理などを行って接着性を高め
て、粘着剤層33と密着し得るようにしておく。
【0025】図1および図2に示した実施例では、容器
本体1としてA−PET200μ/ポリエチレン30μ
のラミネートシートからなるブリスター容器を用いた。
蓋部材2としてタイベックを用いた。また連結部材3の
シートとして30ミクロンの厚さで片面を剥離性のある
ものとしたポリエチレンフィルム31、アクリル系粘着
剤33、および30ミクロン厚さで、片面にコロナ処理
を行ったポリエチレンフィルム32を貼合わせた。この
際、剥離性のある面およびココロナ処理を行った面がそ
れぞれ粘着剤層33に向くように重ねて貼合わせた。貼
合わせたシート3をブリスター容器1のフランジ部11
の形状に打抜いたものを準備した。
【0026】図2に示すように、容器本体1のフランジ
部11の上に連結部材3を置き、更に、その上に蓋部材
2を置いて、加圧状態で加熱し、連結部材3のポリエチ
レンフィルム31、32を溶融し、それぞれ容器本体1
および蓋部材2に融着した。融着部を符号4で示した。
【0027】なお、重合わせて加熱加圧する際に、フラ
ンジ部11の全部を加圧状態にせず、後に内容物を取出
す際の開け口を形成するために隅の一部分を加熱・加圧
しないようにしておく。図1において融着部分をハッチ
ングで示し、この加熱・加圧されない部分、すなわち融
着していない部分が開け口5となる。
【0028】開け口5を設ける代りに、蓋部材2にフラ
ンジ部11の外周から突出する摘み部を設けておき、後
で開くときにその摘み部から開けるようにしてもよい。
【0029】この容器は蓋部材2が通気性を有し、しか
も細菌に対してバリヤー性を有するものであり、EOG
滅菌処理(密閉釜に包装体を投入し、エチレンオキサイ
ドガス(EOG)を充満させて行なう滅菌処理)を行っ
たところ、内部の内容物も滅菌できることが確認され
た。
【0030】その後、この容器1の開け口の部分5から
蓋部材2を持って剥がしたところ、粘着剤33は容器本
体1側に残ったままとなって、蓋部材2が剥がれた。次
いで、蓋部材2を粘着剤3の上に押付けると再び密封す
ることができた。なお、前述の説明ではフィルム31の
片面を剥離性のあるものとし、フィルム32の片面をコ
ロナ処理を行ったものとしたが、これを逆にした場合
は、蓋部材2を開けると粘着剤33は蓋部材2に付着し
たままとなる。
【0031】図6には、ロール状のシート状物を用いて
本発明の容器の包装体を形成する工程を示している。予
め連結部材3となる2枚のフィルムを粘着剤によって貼
合わせたものをロール状30に巻取っておく。一方、蓋
部材2となるシート状物としても通気性を有するシート
状物をロール状に巻取ったもの20を準備する。
【0032】連結部材3となるロール状物30はフラン
ジ部11の内縁に相当する形状を予め打抜いて巻取って
おくか、或いは供給の途中で打抜機6により容器本体1
のフランジ部11の内縁に相当する箇所を打抜いて供給
する。
【0033】蓋部材2のシートと連結部材3のシート状
物30を重合わせた状態で、内容物を入れた容器本体1
の上に供給し、連結部材3の打抜いた穴が容器本体1の
フランジ部11の内側に位置するようにし、その状態で
熱板7により上下から加圧し、加熱して連結部材3のポ
リエチレンフィルム31、32を溶融して蓋部材2と容
器本体1とを固着する。その後フランジ部11の外縁に
沿って連結部材3および蓋部材2のシートを打抜機8に
より打抜く。このようにして、本発明の密封容器10が
得られる。
【0034】図4には別の実施例を示した。図4(a)
は連結部材3を有する蓋部材2の容器側から見た平面図
である。この実施例においては、連結部材3は容器本体
1のフランジ部11の全周ではなく、一部分を残した形
状となっている。図4に示したものでは略コ字形であ
る。図4(b)は蓋部材2と連結部材3とを一体化した
状態を示している。連結部材3は直接蓋部材2に粘着剤
層34をが印刷などにより塗布形成したものであり、図
4(a)では斜線をその上に同じく略コ字形のポリエチ
レンフィルム35を剥離紙と同じような要領で重ねたも
のである。一方、容器本体1は少なくともそのフランジ
部分11は熱融着性を有するもので形成しておく。前記
粘着剤の上に貼るポリエチレンフィルムの厚さは、例え
ば50〜90μmであり、蓋部材2はタイベックを用い
た。
【0035】従って、蓋部材2の上には粘着剤層34
と、粘着剤層34を介してポリエチレンフィルム35と
がコ字形に貼着している。これをフランジ部11を有す
る容器本体1のフランジ部11の上に置き、加熱加圧し
てポリエチレンフィルム35およびフランジ部11の少
なくとも表面を溶かしてフランジ部11と蓋部材2とを
融着する。図5において融着部を符号4で示した。
【0036】コ字形の粘着剤層34を覆うポリエチレン
フィルム35は、好ましくは図4(a)に示すように、
粘着剤層34の外縁よりも1〜5mm大きく打抜いてお
く。このようにするとパターンよりもはみ出ている周囲
の部分が熱融着した際に蓋部材2にも融着する。この融
着部分は僅かであるので剥がすときに簡単に剥がせる
が、剥がれていないということにより未使用であるか否
かの判別、確認に利用することができる。
【0037】このようなものは蓋部材のシートの上に粘
着剤層の形状を印刷し、その上に例えば大きなポリエチ
レンフィルムを貼付け、そしてポリエチレンフィルムの
みを粘着剤層の形状と同様の形状に打抜く。この打抜き
と同時に蓋部材のシートまで所望の蓋部材の形状に完全
に打抜くようにすれば1回の打抜きにより図4(a)に
示したものを形成することができる。
【0038】この実施例において、図4(a)に示した
部分5は熱融着されない箇所であり開口部となる。ま
た、図4(a)に示すように開口部となる箇所には粘着
剤を付けておかないことが好ましい。
【0039】この実施例の場合は、蓋部材2を開けると
粘着剤34も蓋部材2に印刷してあるので蓋部材2に付
いて開き、一方、ポリエチレンフィルム35はフランジ
部11に融着した状態であり、蓋部材の部分22はフラ
ンジ部11に直接に熱融着された状態となっており、蓋
部材2を開けてもこの部分はフランジ部11から剥がれ
ない。従って、繰返し蓋部材2を開閉するときには、蓋
部材2の一辺がフランジ部11に固着した状態であるの
で、きちんと閉めることが容易にできる。
【0040】図7には更に別の実施例を示した。図7
(a)は連結部3′を有する蓋部材2の剥離紙を剥がし
た状態の平面図である。図7(b)は容器本体に固着す
る前の蓋部材2の状態を示す断面図である。図8は図7
に示した蓋部材を用いた実施例の断面・端面図である。
この実施例においては、連結部3′は蓋部材2の片面に
コーティングされたホットメルト接着剤からなる熱融着
性層36と粘着剤層37とからなる。熱融着性層36は
蓋部材2の片面全体にコーティングにより形成してもよ
いし、或いは容器本体1のフランジ部11の全周に対応
するように少なくとも蓋部材2の全周縁部に形成する。
【0041】また、粘着剤層37は図7(a)に示すよ
うに、容器本体1のフランジ部11の全周ではなく、一
部を除いた形状と略同じ形状であり、フランジ部11の
幅より細幅とする。粘着剤層37の幅は好ましくは、フ
ランジ部11の幅の半分程度である。図7に示した実施
例では、粘着剤層37は蓋部材2の端縁よりも内側に入
った箇所に形成され、すなわち粘着剤層37の外周37
aは熱融着性層36の外周36aよりも内側に位置して
いる。なお、図示しないが、粘着剤層37を蓋部材2の
端縁の側に形成し、熱融着性層36が粘着剤層37の内
周より内側に位置するようにしてもよい。
【0042】また、粘着剤層37は熱融着性層36の上
に印刷などにより塗布形成される。なお、熱融着性層3
6が蓋部材2の周縁部のみに形成される場合は、粘着剤
層37は蓋部材2の表面に直接に塗布形成してもよい。
【0043】このように連結部3′は熱融着性層36と
粘着剤層37とが幅方向において並列している箇所およ
び熱融着性層のみの箇所22を有しており、蓋部材2は
粘着剤層37により容器本体1のフランジ部11に貼着
すると共に熱融着性層36によりフランジ部11の全周
に亘って融着することができる。
【0044】図7(b)に示すように、この実施例の蓋
部材2は粘着剤層37を形成した後、剥離紙38を貼着
しておく。この剥離紙38は蓋部材2を容器本体1に固
着する際に剥がされる。
【0045】この実施例の場合、長尺の紙、例えば通気
性を有する紙、にホットメルト接着剤をコーティングし
て蓋部材用シートとして準備する。この蓋部材用シート
に容器本体のフランジの形状に対応する形状に粘着剤を
多数印刷し、その上に剥離紙を貼着し、蓋部材用シート
および剥離紙を所望の蓋部材の形状に打抜くようにすれ
ば1回の打抜きにより図7に示したものを形成すること
ができる。
【0046】この蓋部材2を容器本体1に固着するに
は、まず容器本体1に内容物を収納し、剥離紙38を剥
がし、蓋部材2をフランジ部11を有する容器本体1の
上に置く。そして、フランジ部11に対応する箇所を加
熱加圧して、蓋部材2のホットメルト接着剤36を溶か
して、フランジ部11と蓋部材2とを融着する。この場
合、熱融着性層36は粘着剤層37の外周37aの外側
および粘着剤層37の存在しない箇所22が容器本体1
のフランジ部11に直接に融着される。図8において融
着部を符号4で示した。
【0047】容器本体1のフランジ部11に直接に融着
される熱融着性層36の幅は1〜8mm程度が好ましい。
このようにすると、蓋部材2の全周が容器本体1のフラ
ンジ部11に融着し、しかも、この融着部分は僅かであ
るので剥がすときに簡単に剥がせる。また、融着部が剥
がれていないということにより未使用であるか否かの判
別、確認に利用することができる。また、容器に収納さ
れたものを使用するために蓋部材2を剥がす際には、フ
ランジ部11から外方に突出している摘み部23を持っ
て剥がすと剥がし易い。
【0048】この実施例の場合は、図4に示した実施例
と同様に、蓋部材の部分22はフランジ部11にしっか
りと熱融着された状態となっており、蓋部材2を開けて
もこの部分はフランジ部11から容易に剥がれない。従
って、繰返し蓋部材2を開閉するときには、蓋部材2の
一辺がフランジ部11に固着した状態であるので、きち
んと閉めることができる。
【0049】なお、蓋部材用シートへのホットメルト接
着剤のコーティング工程、粘着剤の印刷・剥離紙の貼着
・蓋部材の形状に打ち抜き工程、および容器本体への前
記蓋部材の融着工程を一連で行ってもよいし、或いはそ
れぞれ分担して行ってもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の包装容器は密封包装であるとと
もに開封および再密封可能であり、しかも蓋部材が通気
性があるものであるので、内容物を封緘後にEOGなど
の滅菌処理を行うことができる。特に細菌に対して通気
性があり且つバリヤー性もある蓋部材を使用すると、医
療用具などの収納に適している。
【0051】本発明の容器は、使用時は粘着剤の剥離力
のみで開封可能であり、必要分のみを取出した後、残り
の内容物を容器周縁部の粘着力を利用して簡単に再密封
できるので、再汚染のない、再収納保管が可能である。
【0052】特に、再び密封することにより埃や異物な
どの混入もなく、保管性に優れている。また、消毒アル
コールなどを浸したガーゼ、綿球、綿棒などを保管する
場合も、再密封できるのでアルコールの揮発も殆どない
状態に保てる。
【0053】また、本発明によれば、従来の通気性のな
い密封容器とは異なって、通気性があるので医療用具以
外にも植物の種子、キノコ類、昆虫類および微生物など
の空気を必要とするようなものも収納することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密封容器の一実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す実施例の断面・端面図であり、厚み
は誇張して示している。
【図3】図1、図2に示す実施例の蓋部材と連結部材を
示し、(a)は蓋部材の平面図、(b)は連結部材の平
面図、(c)は図3(b)のC−C断面図である。
【図4】別の実施例を示し、(a)は連結部材を有する
蓋部材の容器側から見た平面図、(b)は図4(a)の
B−B断面図である。
【図5】図4に示した連結部材および蓋部材を用いた実
施例の断面・端面図であり、厚みは誇張して示してい
る。
【図6】本発明の容器の包装体を形成する工程を示す概
略工程図である。
【図7】更に別の実施例を示し、(a)は連結部を有す
る蓋部材の剥離紙を剥がした状態の平面図である。
(b)は容器本体に固着する前の蓋部材の状態を示す断
面図である。
【図8】図7に示した蓋部材を用いた実施例の断面・端
面図であり、厚みは誇張して示している。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋部材 3 連結部材 3′ 連結部 4 融着部 5 開け口 6 打抜機 7 熱板 8 打抜機 11 フランジ部 12 収納部 20 蓋部材となるロール状シート状物 30 連結部材となるロール状シート状物 31、32 シート 33 粘着剤層 34 粘着剤層 35 略コ字形のポリエチレンフィルム 36 熱融着性層 37 粘着剤層 38 離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 知巳 千葉県船橋市習志野4丁目7番8号 朋和 産業株式会社内 (72)発明者 篠原 啓彰 京都府京都市右京区西院安塚町21番地 株 式会社東京セロレーベル内 (72)発明者 松尾 秀人 京都府京都市右京区西院安塚町21番地 株 式会社東京セロレーベル内 Fターム(参考) 3E049 AA02 AB03 BA04 CA08 DB01 FA10 3E067 AA11 AB83 BA02A BB14A BC07A CA03 CA24 EA05 EA06 EA32 EB17 FA01 FB12 FC01 GC03 GC06 3E084 AA02 AA05 AA12 AA14 AA24 AA25 AA26 AB10 BA01 BA08 CA01 CA03 CB04 CC03 FA09 FD13 GB08 GB17 KA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部を有する容器本体と、蓋部材
    と、該蓋部材を前記容器本体のフランジ部に結合するた
    めの連結部材とからなり、前記蓋部材は通気性を有する
    シート状物からなり、前記連結部材は前記フランジ部の
    形状と略同じ形状のシート状物であり、該シート状物は
    第1および第2シートと該両シート間の粘着剤層とから
    なり、前記2つのシートのうち一方が他方のシートより
    も強固に粘着剤層に付着しており、前記2つのシートは
    粘着剤層に接する側の面とは反対側の面がそれぞれ熱融
    着性を有していて、前記フランジ部または蓋部材にそれ
    ぞれ融着されていることを特徴とする再封可能な密封包
    装容器。
  2. 【請求項2】 フランジ部を有する容器本体と、蓋部材
    と、該蓋部材を前記容器本体のフランジ部に結合するた
    めの連結部材とからなり、前記容器本体のフランジ部は
    少なくともその表面が熱融着性を有しており、前記蓋部
    材は通気性を有するシート状物からなり、前記連結部材
    は前記フランジ部の全周の一部を除いた形状と略同じ形
    状の粘着剤層と該粘着剤層と略同形状またはやや大きい
    形状の熱融着性を有するシートからなり、該シートは前
    記容器本体のフランジ部に融着され、前記粘着剤層は蓋
    部材に付着しており、前記蓋部材は粘着剤層の存在しな
    い箇所が直接に容器本体のフランジ部に融着されている
    ことを特徴とする再封可能な密封包装容器。
  3. 【請求項3】 フランジ部を有する容器本体と、蓋部材
    と、該蓋部材を前記容器本体のフランジ部に結合するた
    めの連結部とからなり、前記蓋部材は通気性を有するシ
    ート状物であり、前記連結部は前記蓋部材の片面の少な
    くとも全周縁部に形成された熱融着性層と、前記フラン
    ジ部の全周の一部を除いた形状と略同じ形状で且つフラ
    ンジ部の幅より細幅の粘着剤層とからなり、該粘着剤層
    は前記熱融着性層のある側の前記蓋部材の表面に形成さ
    れており、前記連結部は熱融着性層と粘着剤層とが幅方
    向において並列している箇所および熱融着性層のみの箇
    所を有しており、前記蓋部材は前記粘着剤層により容器
    本体のフランジ部に貼着すると共に前記熱融着性層によ
    りフランジ部の全周に亘って融着されていることを特徴
    とする再封可能な密封包装容器。
  4. 【請求項4】 前記蓋部材が通気性を有するとともに細
    菌に対してバリヤー性を有することを特徴とする請求項
    1ないし請求項3の何れか1項に記載の再封可能な密封
    包装容器。
  5. 【請求項5】 2枚の熱融着性を有するシートが粘着剤
    により貼合されて積層シートを構成し、該積層シートは
    フランジ部を有する容器本体のフランジ部とほぼ同形状
    に打抜かれ、前記容器本体に内容物を収容し、フランジ
    部の上に前記積層シートを置き、更にその上に通気性を
    有するシート状物からなる蓋部材を置き、フランジ部に
    対応する箇所を加熱・加圧して、前記積層シートを溶融
    して容器本体を蓋部材により密封することを特徴とする
    再封可能な密封包装容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 通気性を有するシート状物からなる蓋部
    材上に容器本体のフランジ部の全周の一部を除いた形状
    と略同じ形状の粘着剤層を形成し、該粘着剤層の上に粘
    着剤層と略同形状またはやや大きい形状に熱融着性を有
    するシートを貼着し、前記容器本体に内容物を収容し、
    フランジ部の上に前記粘着剤および熱融着性を有するシ
    ートを具備した蓋部材を置き、フランジ部に対応する箇
    所を加熱・加圧して、前記熱融着性を有するシートおよ
    び容器本体のフランジ部を溶融して蓋部材により容器本
    体を密封することを特徴とする再封可能な密封包装容器
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 蓋部材が通気性を有するシート状物から
    なり且つその片面に熱融着性層が形成されており、該蓋
    部材の熱融着性層の上に容器本体のフランジ部の全周の
    一部を除いた形状と略同じ形状で且つフランジ部の幅よ
    り細幅の粘着剤層を形成し、該粘着剤層の上に離型紙を
    貼着し、前記容器に内容物を収容し、前記離型紙を剥離
    した後、フランジ部の上に前記粘着剤層および熱融着性
    層を有する蓋部材を置き、フランジ部に対応する箇所を
    加熱・加圧して、前記熱融着性層を溶融して蓋部材によ
    り容器本体を密封することを特徴とする再封可能な密封
    包装容器の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150082A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Meiko Shoji Kk 衛生材料密閉容器及び衛生材料密閉体の製造方法
JP2015199519A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 株式会社フジシール 包装体及び包装体の製造方法
KR101673463B1 (ko) * 2015-11-18 2016-11-16 윤영욱 페트 트레이의 실링 구조를 갖는 필름구조 및 그 제조방법
KR101686606B1 (ko) * 2015-11-18 2016-12-15 윤영욱 폴리프로필렌 융합 실링 구조를 갖는 필름구조 및 그 제조방법

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