JP2019010008A - 包装飯塊 - Google Patents

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Abstract

【課題】食する際に指先に直に飯塊が触れ難い包装飯塊の提供。【解決手段】長方形の外フィルム2と外フィルム2の裏面側に配備された内フィルム3との間にシート状食品を挟み、外フィルム2と内フィルムは、シート状食品の外周を溶着して一体化された包装シート1によって飯塊6を包装してなる包装飯塊7であって、外フィルム2はシート状食品との対向側に、幅方向の中央からズレた位置に、長手方向に分断することのできるカットテープ22からなる分断可能部が形成されており、包装シート1は飯塊6の中央に対して分断可能部がズレた状態で包装されるものであって、包装シート1は、飯塊6を包装したときに対向又は重なる端部14を止着手段8により止着して構成され、止着手段8は、飯塊6の中央であって外フィルム2の分断可能部とは対向しない位置に分断可能部81が形成されている包装飯塊7。【選択図】図9

Description

本発明は、飯塊を包装シートにより包装してなる包装飯塊に関するものであり、より具体的には、包装を解いた後、食する際に手が食品に直に触れない包装飯塊に関するものである。
三角おにぎり飯等の飯塊を包装シートで包装した所謂包装飯塊がコンビニエンスストア等で販売されている。
包装シートは、外フィルムと内フィルムとの間にシート状食品、一般的には海苔、を挟んで形成した、三重構造の包装シートが広く知られている。
例えば、特許文献1では、包装シートを、幅方向の中央に分断可能部を有する外フィルムに、2枚の縦長の内フィルム片からなる内フィルムを夫々外フィルムの幅方向の各端部にて熱溶着し、フィルム片の内端どうしを外フィルムの分断可能部上で重ねて構成している。
上記構成の包装シートで三角形の飯塊を包むには、包装シートの中央に飯塊を載せ、包装シートの長手方向側の一端を飯塊に被せ、被せた包装シートの角部を三角おにぎり飯の両三角面に沿うように折り曲げる。次に、その上から包装シートの他端側の角部を一端側の外フィルム上で交差するように被せて、重なった外フィルムの端部を接着や溶着等により封止している。
上記包装飯塊を食するには、三角形の飯塊の頂部に位置する外フィルムの分断可能部を摘んで長手方向に外フィルムを2分し、左右に分断された包装シートの一方を外側に引っ張る。これにより、外フィルムの半体と一方の内フィルム片が一緒に引っ張り出されて、半分だけ海苔が直に巻き付いた飯塊が現れる。
次に、むき出しになった海苔を直に指先で掴んだ状態で、残りの外フィルムの半体と他方の内フィルム片を反対側の外側に引っ張ることで、飯塊に海苔が直に被さった状態で残り、これを食することができる。
特開2002−159271号公報
特許文献1の包装飯塊は、上記のように、包装を解く際及び食する際に、むき出しになった海苔又は飯塊に指先が直に触れてしまう。このため、不衛生となってしまうことがある。
本発明の目的は、食する際に指先に直に飯塊が触れ難い包装飯塊を提供するものである。
本発明に係る包装飯塊は、
展開状態にて、長方形の外フィルム2と前記外フィルム2の裏面側に配備された内フィルム3との間にシート状食品5を挟み、前記外フィルム2と前記内フィルム3は、シート状食品5の外周を溶着して一体化された包装シート1によって飯塊6を包装してなる包装飯塊であって、
前記外フィルム2はシート状食品5との対向側に、幅方向の中央からズレた位置に、長手方向に分断することのできるカットテープ22からなる分断可能部21が形成されており、
前記包装シート1は前記飯塊6の中央に対して前記分断可能部21がズレた状態で包装されるものであって、
前記包装シート1は、前記飯塊6を包装したときに対向又は重なる端部14を止着手段8により止着して構成され、
前記止着手段8は、前記飯塊6の中央であって前記外フィルム2の前記分断可能部21とは対向しない位置に分断可能部81が形成されている。
前記止着手段8の前記分断可能部81は断続的な切条とすることができる。
本発明の包装飯塊は、カットテープ22を引っ張ることで、外フィルム2が分断される。外フィルム2の端部を止着する止着手段8にもたとえば短い切条の如き分断可能部81を設ける必要がある。分断可能部81は、カットテープ22と重なるように形成することで分断可能部81が分断されやすいと考え得られるが、分断可能部81はカットテープ22によって上手く分断することができず、カットテープ22が千切れてしまうことがあった。この原因を鋭意研究した結果、止着手段8は接着剤が時間と共に硬くなり、止着手段8自体が硬化してしまうことがわかった。そこで、止着手段8の位置を外フィルム2の端部14が対向又は重なる中央位置に形成したところ、カットテープ22を引っ張ることで、止着手段8が硬化しても上手く止着手段8を分断することができ、外フィルム2も分断でき、包装飯塊の包装を容易に解くことができた。
図1は、本発明に係る包装シートの分解斜視図である。 図2は、本発明に係る包装シートに飯塊を載せた状態を示す斜視図である。 図3は、図2の線A−Aに沿う包装シートの断面図である。 図4は、包装シートで飯塊を包装する手順を示す斜視図である。 図5は、図4に続く包装手順を示す斜視図である。 図6は、図5に続く包装手順を示す斜視図である。 図7は、本発明に係る包装飯塊の斜視図である。 図8は、本発明に係る包装飯塊を止着手段側から見た斜視図である。 図9は、カットテープにより外フィルムを分断している工程を示す止着手段側から見た斜視図である。 図10は、図9に続く分断工程を示す斜視図である。 図11は、カットテープによって外フィルムを分断し、飯塊から幅広部を取り去った状態を示す斜視図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明を行なう。
図1乃至図3に示すように、本発明の一実施形態に係る包装シート1は、透明な外フィルム2と、内フィルム3との間に、シート状食品5を挟んで形成される。
包装シート1は、図1に示すように、縦長に形成することができる。図示の実施形態では、包装シート1は、長手方向の長さが約26cm、幅方向の長さが約13cmである。図に示すように、包装シート1は、飯塊6を包装した際に外側となる長手方向端部が、相互に重なり合わないように、角部が切り落とされた端部14を有する。
また、包装シート1により包装される飯塊6は、白米やかやくご飯などの米飯を固めて、扁平形状とした塊りである。図3では、飯塊6は、高さ約7cm、幅約3cmの三角形のおにぎりである。飯塊6は、底面61から上向きに延びる両側面62,62が略平行となり、当該両側面62,62どうしを平面状又は曲面状の周面にて繋いだ形状とすることができる。なお、飯塊6には、部分的或いは全体に胡麻等の振掛け食品を振り掛けたり、具材を載せたり、具材を内部に挟むようにしてもよい。
外フィルム2は、長手方向に分断可能な分断可能部21を有している。分断可能部21は、図1乃至図3では、カットテープ22であり、細幅のテープを外フィルム2に貼着したものを例示できる。カットテープ22による分断を容易に行なうことができるように、外フィルム2の端縁には、カットテープ22を挟んで短い切込み23,23が形成されている。
外フィルム2の分断可能部21は、図1乃至図3に示すように、外フィルム2の幅方向の中央からズレた位置に形成する。これにより、外フィルム2を分断可能部21から分断したときに、外フィルム2は、幅広部25と幅狭部26とに分割されることとなる。より詳細には、分断可能部21は、外フィルム2の幅方向の中央から約1〜3cmズレた位置に形成することが好適である。
内フィルム3は、外フィルム2と略同じ大きさ、形状のフィルムから構成することができる。内フィルム3は、飯塊6と直に面するため、飯塊6が付着し難いフィルムを用いることが好適である。その種の内フィルム3の材料として、たとえば、凹部と凸部が均一に分布したエンボスフィルムを例示することができる。
図示の実施例では、内フィルム3を2枚の内フィルム片31,32から構成している。内フィルム片31,32は、外フィルム2の分断可能部21と対向する位置でその内縁部が重なり、幅方向に引っ張ることで分断する分断可能部34となっている。本実施形態では、外フィルム2の分断可能部21を中央からずらした位置に形成しているため、内フィルム片31,32は、幅を違えて構成している。なお、内フィルム31,32は同じ大きさとし、幅方向中央で重なるようにしても構わない。
本実施形態では、前記内フィルム片31,32の重なり幅は約1cmであり、また長手方向の長さは外フィルム2と同じ約23.5cmとしている。内フィルム片31,32も、外フィルム2の角部28の形状に合わせて、その角部36を切り欠いている。
なお、内フィルム3は、2枚の内フィルム片31,32から構成しているが、内フィルム3は、1枚とすることもできる。この場合、内フィルム3の分断可能部34は、上記した外フィルム2の分割可能部21と対向する位置で、幅方向に引っ張ることで、分断可能となるように薄肉に構成したり、断続的な切条を形成して、水分の侵入を防止するカバーフィルム片で切条を覆う構成としてもよい。
シート状食品5は、シート状海苔を例示できる。シート状食品5は、外フィルム2の裏面側の略中央に載せられている。シート状食品5は、略長方形のものを用いることができる。もちろん、シート状食品5は、長方形に限らず、長方形の角部が面取りされた形状のもの、長手方向の端部が丸く面取りされた形状のものなどを用いることもできる。図示の実施例では、シート状食品の長手方向の長さは約19cm、幅方向の長さが約8.5cmである。
シート状食品5は、シート状海苔に限らず、薄手の食品であれば、鯣を薄く伸ばしたものや、おぼろ昆布をシート状に形成したものを採用することができる
包装シート1は、上記外フィルム2と内フィルム3との間にシート状食品5を重ね、図2及び図3に示すように、シート状食品5を囲むように外フィルム2と内フィルム3の周縁を線状に熱溶着11(図3参照)することにより作製される。なお、熱溶着11は、内フィルム片31,32の重なり部には施さない。図3では、包装シート1の幅方向側縁の熱溶着11は二重に施している。
また、シート状食品5がズレないようにするために、シート状食品5の長手方向の一端又は両端の近傍の複数箇所にて、内フィルム片31,32と外フィルム2を熱溶着しておくことが望ましい。
図2及び図3を参照すると、包装シート1は、カットテープ22からなる分断可能部21が幅方向に対して一方にズレていることがわかる。
上記構成の包装シート1を用いて、飯塊6が包装される。
図2に示すように、飯塊6は、内フィルム3側を上向きとした包装シート1に載せられる。飯塊6は、三角形おにぎりの場合、その周面の内の一面(底面61)が、包装シート1を折り曲げたときに幅方向及び長さ方向の中央に位置するように載せる。
そして、図2に示すように包装シート1に飯塊6を載せた後、図中矢印Bで示すように、飯塊6を包むように包装シート1の一端を飯塊6に被せる。
次に、図4に示すように、包装シート1の端部を矢印Cで示す如く、飯塊6の周面に沿わせる。続いて、図5の矢印Dで示す如く、包装シート1の他端を飯塊6を包み込むように被せ、さらに、図6中矢印Eで示すように、他方の角を飯塊6に被せる。
続いて、包装シート1の対向する端部14どうしを、図6中、符号14aで示すように対向させて、止着手段8により封止する。止着手段8は、裏面に接着剤が塗布されたシールである。止着手段8は、たとえば断続的な切条からなる分断可能部81が形成されている。図示の実施形態では、分断可能部81は止着手段8の幅方向中央に形成している。
止着手段8には、名称や消費期限、原材料名、保存方法、カロリーなどを記載することができる。
そして、止着手段8は、図6に示すように外フィルム2の分断可能部21に対してズレた位置に分断可能部81が位置するように貼着する。具体的には、外フィルム2の分断可能部21は飯塊6の中央に対して幅方向にズレた位置に形成されているが、止着手段8は、分断可能部81が飯塊6の幅方向中央に位置するように止着する。これにより、包装シート1は止着手段8によって飯塊6を包んだ状態で封止され、包装飯塊7を得ることができる。包装シート1の端部14どうしは、重なることなく対向14aしている。なお、包装シート1の端部14は一部が重なるように構成してももちろん構わない。
上記包装飯塊7について、必要に応じて、図7に示すように、左右の両端を上方に折り曲げて、熱溶着又はテープやシール等の係止手段13により係止してもよい。
包装飯塊7は、包装シート1の左右に突き出た両端を上方に折り曲げることで、外観を損ねることもなく、また、下側を底面側として店頭で陳列等する際に、包装飯塊7の座りをよくすることができる。
得られた包装飯塊7は、図7に示すように、分断可能部21が飯塊6の側面62,62の中央を通っておらず、一方(図7では左側)にズレた状態となる。また、包装飯塊7の裏面側は、図8に示すように、飯塊6に対して若干右寄りの外フィルム2の分断可能部21と、飯塊6に対して略中央に位置する止着手段8の分断可能部81がズレていることがわかる。
上記包装飯塊7は、以下の手順で包装を解くことができる。先ず、止着手段8のない表側の分断可能部21を挟んで左右に位置する包装シート1について、外フィルム2の切込み23,23間を摘んで、カットテープ22を縦方向に引っ張り、分断可能部21にて外フィルム2を長手方向に分断する。
カットテープ22を引っ張り続けることで、外フィルム2の分断は、飯塊6の底面61側から止着手段8が貼着された裏面側まで進む。
カットテープ22と止着手段8が重なった位置まで外フィルム2の分断が進むと、そのままさらに図9の矢印Fで示すようにカットテープ22を引っ張る。これにより、図9の丸囲み部Pで示すように、外フィルム2を分断したカットテープ22に押し上げられて、止着手段8は、外フィルム2から一部が剥がれつつ、分断可能部81で分断される。すなわち、止着手段8はカットテープ22によって破かれることなく、接着剤による貼着が解けて分断可能部81で分断する。この止着手段8の分断の際に、カットテープ22には大きな負荷が掛からないから、カットテープ22が千切れてしまうことはない。
そして、さらに図10の矢印Gで示すようにカットテープ22を引っ張ると、図10の丸囲み部Qに示すように、止着手段8が分断可能部81で分断されていく。図示の実施形態では、包装シート1の端部14は符号14aで示すように分断可能部81と向かい合った位置で対向しているから、止着手段8が分断可能部81で分断されることで幅広部25側の端部14が分断された止着手段8と共にカットテープ22に持ち上げられて浮き上がる。この止着手段8の分断及び端部14の持ち上げの際に、カットテープ22には大きな負荷が掛からないから、カットテープ22が千切れてしまうことはない。
とくに、止着手段8が硬化している場合であってもカットテープ22が千切れることなく上手く止着手段8を分断しつつ、外フィルム2の分断を行なうことができる。
図9及び図10に示したように、カットテープ22を引っ張ることで、止着手段8は、分断可能部81で分断され、さらにカットテープ22を引っ張ることで、図11に示すようにカットテープ22は外フィルム2を完全に分断して、外フィルム2から離れる。
外フィルム2を完全に分断した後、飯塊6の上から幅狭部25を掴み、幅広部25側の係止手段13を係止手段13に記された矢印方向に引っ張って角部を起こす。そして、図11中矢印Hで示すように幅広部25を取り去ることで、シート状食品5に覆われた飯塊6の一部が露出する。飯塊6に残っている包装シート1は幅狭部26であるため、飯塊6は中央で包装シート1を分断する場合に比べて多くが露出することになる。
飯塊6が露出すると、幅狭部26の上から飯塊を把持して、シート状食品5に直接触れることなく、シート状食品5が被さった飯塊6に被さったおにぎりを食することができる。おにぎりを大部分食した後、幅狭部26を引っ張り、残りのおにぎりを口に放り込むことで、おにぎりを完食できる。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するように解すべきものではない。又、本発明の各部構成は上記一実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1 包装シート
2 外フィルム
21 分断可能部(外フィルム)
3 内フィルム
5 シート状食品
6 飯塊
7 包装飯塊
8 止着手段
81 分断可能部(止着手段)

Claims (2)

  1. 展開状態にて、長方形の外フィルム2と前記外フィルム2の裏面側に配備された内フィルム3との間にシート状食品5を挟み、前記外フィルム2と前記内フィルム3は、シート状食品5の外周を溶着して一体化された包装シート1によって飯塊6を包装してなる包装飯塊であって、
    前記外フィルム2はシート状食品5との対向側に、幅方向の中央からズレた位置に、長手方向に分断することのできるカットテープ22からなる分断可能部21が形成されており、
    前記包装シート1は前記飯塊6の中央に対して前記分断可能部21がズレた状態で包装されるものであって、
    前記包装シート1は、前記飯塊6を包装したときに対向又は重なる端部14を止着手段8により止着して構成され、
    前記止着手段8は、前記飯塊6の中央であって前記外フィルム2の前記分断可能部21とは対向しない位置に分断可能部81が形成されている、
    ことを特徴とする包装飯塊。
  2. 前記止着手段8の前記分断可能部81は断続的な切条である、
    請求項1に記載の包装飯塊。
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