JP6077257B2 - 包装飯塊及びその包装を解く方法 - Google Patents

包装飯塊及びその包装を解く方法 Download PDF

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Description

本発明は、内フィルムと外フィルムとの間にシート状食品を挟んで形成した包装シートによって飯塊を包装した包装飯塊及びその包装を解く方法に関するものである。
三角おにぎり飯等の飯塊を包装シートで包装した所謂包装飯塊がコンビニエンスストア等で販売されている。
包装シートは、外フィルムと内フィルムとの間にシート状海苔を挟んで形成した、三重構造の包装シートが広く知られている。
例えば、特許文献1では、包装シートを、幅方向の中央部に長手方向に分断するための分断可能部を有する外フィルムに、2枚の縦長のフィルム片からなる内フィルムを夫々外フィルムの幅方向の各端部に熱溶着し、フィルム片の内端どうしを外フィルムの分断可能部上で重ねて構成している。
上記構成の包装シートで三角形の飯塊を包むには、包装シートの長手方向の中央に飯塊を載せ、包装シートの一端側が飯塊を覆うように飯塊に被せて、被せた包装シートの角部を三角おにぎり飯の両三角面に沿うように折り曲げ、その上から包装シートの他端側の角部を一端側の外フィルム上で交差するように被せて、重なった外フィルムの端部を接着や溶着等により封止している。
上記包装飯塊を食するには、三角形の飯塊の頂部に位置する外フィルムの分断可能部を摘んで長手方向に外フィルムを2分し、左右に分断された包装シートの一方を外側に引っ張る。これにより、外フィルムの半体と内フィルムのフィルム片が一緒に引っ張り出される。
次に、残りの外フィルムの半体と内フィルムの他方のフィルム片を反対側の外側に引っ張ることで、飯塊にシート状海苔が直に被さった状態で残り、これを食することができる。
特開2002−159271号公報
特許文献1の包装飯塊は、上記のように、包装を解く際に、分断可能部による外フィルムの分断するステップ、一方の外フィルムの半体と内フィルムのフィルム片を引っ張り出すステップ、他方の外フィルムの半体と内フィルムのフィルム片を引っ張り出すステップの3ステップが必要となる。
特に、子どもや年配の方には、上記3ステップを順序よくスムーズに行なうことが困難であり、より簡単に包装を解くことのできる包装飯塊への要請がある。
本発明は、より簡単な方法で飯塊の包装を解くことのできる包装飯塊及びその包装を解く方法を明らかにするものである。
本発明の包装状飯は、
飯塊(6)を包装シート(1)で包んでなる包装飯塊であって、
前記包装シート(1)は、展開状態にて、長方形の外フィルム(2)と、該外フィルム(2)の裏面側に配備された内フィルム(3)と、前記外フィルム(2)と内フィルム(3)との間にシート状食品(4)を挟んで構成され、
前記外フィルム(2)は、長手方向の略中央に幅方向に延びる分断可能部(21)を有し、
前記内フィルム(3)は、2枚のフィルム片(31)(31)を前記外フィルム(2)の長手方向の略中央部で重ね合わせ、前記シート状食品(4)の周縁にて前記外フィルム(2)と溶着して構成され、前記フィルム片(31)(31)には、フィルム片(31)(31)どうしの重なり側の角部を切り込んだ空気導入部(32)を有しており、
前記飯塊(6)は、扁平形状に形成され、
前記包装シート(1)の内フィルム(3)上に飯塊(6)を載せ、飯塊(6)の周面が内フィルム(3)及びシート状食品(4)を介して外フィルム(2)の分断可能部(21)と対向するように、包装シート(1)で飯塊(6)を包み、包装シート(1)の端部を止着手段(5)により封止してなる。
なお、望ましくは、分断可能部は(21)は、飯塊(6)の幅と略同じ間隔で2列形成する。
また、本発明の包装飯塊の包装を解く方法は、上記包装飯塊について、
分断可能部(21)を引っ張って外フィルム(2)を幅方向に分断することにより、前記空気導入部(32)から内フィルム(3)と飯塊(6)との間に空気が入り、分断により外フィルム(2)に形成された開口(25)を下向きとすることにより、自重によって飯塊(6)がシート状食品(4)を外フィルム(2)と内フィルム(3)の間から引き出しつつ、シート状食品(4)に飯塊(6)が包まれた状態で落下することを特徴とする包装飯塊の包装を解く。
本発明の包装飯塊は、上記の如く、分断可能部(21)を引っ張って外フィルム(2)を幅方向に分断することで空気導入部(32)から内フィルム(3)と飯塊(6)との間に空気が入り、内フィルム(3)が飯塊(6)から剥がれやすくなるから、形成された開口(25)を下向きとするだけで、自重によってシート状食品(4)に包まれた飯塊(6)を取り出すことができる。
従って、従来のように複雑なステップを必要とせず、極めて容易に包装飯塊の包装を解くことができる。
上記のように、包装を解く方法がわかり易いから、子どもや年配の方も容易に包装飯塊の包装を解いて食すことができる。
特に、分断可能部(21)を飯塊(6)の幅と略同じ間隔で2列形成することにより、分断可能部(21)を取り去った後の開口(25)を大きくすることができるから、飯塊(6)をよりスムーズに落下させることができる。
図1は、本発明の飯塊を包装する包装シートの分解斜視図である。 図2は、包装シートに飯塊を載せた状態を示す斜視図である。 図3は、図2の線A−Aに沿う包装シートの断面図である。 図4は、包装シートで飯塊を包装する手順を示す斜視図である。 図5は、包装シートで飯塊を包装する手順を示す斜視図である。 図6は、包装シートで飯塊を包装した包装飯塊の斜視図である。 図7は、分断可能部の両端を上向きに折り曲げて止着した包装飯塊を斜め下方向から見た斜視図である。 図8は、図7の包装飯塊を縦向きに置いた状態を示す斜視図である。 図9は、本発明の包装飯塊の包装を解く手順を示す斜視図であって、分断可能部の一端を剥がした状態を示す斜視図である。 図10は、分断可能部の一端を剥がして、空気導入部から空気が入る様子を示す要部斜視図である。 図11は、本発明の包装飯塊の包装を解く手順を示す斜視図であって、分断可能部を取り去った状態を示している。 図12は、包装シートからシート状食品に包まれた飯塊が落下し、直にシート状食品が飯塊に被さった状態の斜視図である。 図13は、本発明の包装シートを用いて、飯塊を袋状に包装した包装飯塊の斜視図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明を行なう。
図1乃至図3に示すように、包装シート(1)は、長方形で透明な外フィルム(2)と、外フィルム(2)の長手方向となる長辺の略半分の長さのフィルム片(31)(31)からなる内フィルム(3)との間に、略長方形のシート状食品(4)を挟んで形成される。
外フィルム(2)は、本実施例では縦長のフィルムであって、長手方向の長さが約24cm、幅方向の長さ約14cmである。外フィルム(2)には、長手方向の中央部に、外フィルム(2)を全長に亘って幅方向に分断することのできる分断可能部(21)を有している。
図示の分断可能部(21)は、カットテープ(22)を外フィルム(2)の幅方向の全長に亘って接着したものであり、飯塊(6)の幅(厚み)に略一致するように間隔(W)を存して2列(21)(21)に形成している。カットテープ(22)の一端を引っ張ると外フィルム(2)をテープ方向に沿って裂くことができる。
外フィルム(2)の一端又は両端には、カットテープ(22)(22)の外側に、カットテープ(22)に接近してカットテープ(22)(22)と平行に短く平行に切込み(23)(23)を施すことが望ましい。これにより、切込み(23)(23)間を摘んでカットテープ(22)を引っ張ることで、外フィルム(2)を分断することができる。
内フィルム(3)は、同形の2枚のフィルム片(31)(31)で構成され、互いの内側縁を前記外フィルム(2)の分断可能部(21)上で、約1cmの重なり幅で重ねている。
即ち、本実施例では、各フィルム片(31)(31)は、外フィルム(2)の長手方向に約12.5cm、幅方向は外フィルム(2)と同じ約14cmである。
内フィルム(3)は、飯粒が付着し難い材料のフィルムを用いることが望ましい。例えば、内フィルム(3)(フィルム片(31)(31))は、凹部と凸部が均一に分布したエンボスフィルムを用いることもできる。エンボスフィルムを用いることにより、飯塊(6)からの乖離性を高めることができ、内フィルム(3)等に飯粒が付着することを防止できる。
内フィルム(3)を構成するフィルム片(31)(31)は、図1及び図2等に示すように、中央の重なり側の角部を切り込んだ空気導入部(32)を有する。空気導入部(32)は、角部を略二等分するようにフィルム片(31)(31)に斜めに切り込みを入れることで形成することができる。
空気導入部(32)は、長さ約2〜3cm程度とすることが好適である。なお、空気導入部(32)は、1〜2mm程度の幅を有する切欠きとすることもできる。
シート状食品(4)は、実施例ではシート状海苔である。なお、シート状食品(4)は、おぼろ昆布をシート状に形成したもの、鯣を薄く伸したもの等、薄手の食品であれば特に限定されるものではない。
シート状食品(4)は、長手方向の長さ約19cm、幅方向の長さ約9cmとすることができる。
シート状食品(4)は、略長方形のものを用いることができるが、図示の如く、長方形の角部が面取りされた形状のものを用いたり、長手方向の端部が丸く面取りされた形状のものを用いることで、後述するとおり、飯塊(6)を包装シート(1)から落下させ易くすることができる。
図1乃至図3に示す如く、外フィルム(2)の略中央にシート状食品(4)が載せられ、その上から、フィルム片(31)(31)が、空気導入部(32)を中央側に位置するようにし、分断可能部(21)(21)間で少し重なるように載せられる。フィルム片(31)(31)は、シート状食品(4)を囲むように外フィルム(2)の周縁近傍に沿って外フィルム(2)と内フィルム(3)を線状に溶着(11)(11)することにより、包装シート(1)が形成されている。なお、フィルム片(31)(31)の重なり部には溶着は施さない。
また、シート状食品(4)の長手方向の一端又は両端の近傍に、溶着(12)を施して、シート状食品(4)のズレを防止することが望ましい。
上記構成の包装シート(1)に飯塊(6)が包装される。
図2に示すように、包装シート(1)に包装される飯塊(6)は、白米やかやくご飯などを固めて、扁平形状とした固まりである。望ましくは、両側面が略平行となり、該両側面どうしを平面上又は曲面状の周面にて繋いだ形状とする。
飯塊(6)には、部分的或いは全体に胡麻等の振掛け食品を振り掛けたり、具材を載せたり、具材を内部に挟むようにしてもよい。
図示の飯塊(6)は、高さ約7cm、幅約4cmの三角形のおにぎりであるが、丸形のおにぎりや、四角形のおにぎりとすることもできる。飯塊(6)を内フィルム(3)から上手く滑らせて落下させるために、飯塊(6)の辺及び角は面取りされた形状とすることが望ましい。面取りは、丸み面取りを例示でき、Rを5mm以上とすることが好適であり、略8mmとすることがより望ましい。
上記構成の飯塊(6)は、図2に示すように、内フィルム(3)側を上向きとした包装シート(1)に載せられる。飯塊(6)は、三角形おにぎりの場合、その周面の内の一面(底面と称する)が、包装シート(1)を折り曲げたときに、分断可能部(21)(21)と対向又は分断可能部(21)(21)間に位置するように載せる。
なお、予め包装シート(1)を分断可能部(21)を挟んでコ字状に折り曲げておき、飯塊(6)を挟むようにしてもよい。
図2に示すように包装シート(1)に飯塊(6)を載せた後、図中矢印Cで示すように、飯塊(6)を包むように包装シート(1)の一端を飯塊(6)に被せる。このとき、飯塊(6)の底面と包装シート(1)の分断可能部(21)が内フィルム(3)及びシート状食品(4)を介して対向するように包装シート(1)を被せる。
次に、図4に示すように、包装シート(1)の端部を矢印Dで示す如く、飯塊(6)の周面に沿わせる(なお、図4乃至図6において、内フィルム(3)及びシート状食品(4)は図示省略しているが、説明のため、空気導入部(32)のみ示している)。続いて、図5の矢印Eで示す如く、包装シート(1)の他端の一方の角を飯塊(6)を包み込むように被せ、さらに、図6中矢印Fで示すように、他方の角を飯塊(6)に被せる。
最後に、交差した包装シート(1)の端部を図6に示すように、止着手段(5)により封止することで、包装飯塊を得ることができる。図示の止着手段(5)はテープであるが、製造年月日や内容物等を記載したラベルを用いたり、溶着により封止することもできる。
上記した包装飯塊について、図7に示すように、分断可能部(21)(21)となるカットテープ(22)の両端を上方に折り曲げて、テープやシール等の止着手段(51)により封止することができる。これにより、包装を解く際に、止着手段(51)を掴んで、止着手段(51)を外フィルム(2)から剥がして下方に引くことで、止着手段(51)と一体に外フィルム(2)を分断させることができ、そのままさらに分断可能部(21)(21)に沿ってさらに止着手段(51)を引っ張るだけで、外フィルム(2)を開口させることができる。
止着手段(51)は、図7及び図8に示すように、分断可能部(21)(21)の間隔(W)とほぼ同じ幅のものを採用することが望ましい。
分断可能部(21)(21)となるカットテープ(22)の両端を上方に折り曲げることで、外観を損ねることもなく、また、図8に示すように、分断可能部(21)の形成された底面を下側に向けて店頭で陳列等する際に、包装飯塊の座りをよくすることができる。また、後述するとおり、包装を解く際に、空気導入部(32)からの空気の侵入を促進させる効果もある。
上記構成の包装飯塊は、止着手段(51)を摘んで底面側に引っ張ることで外フィルム(2)を分断し、分断された開口(25)を下に向けることで、飯塊(6)の自重により飯塊(6)が内フィルム(3)のフィルム片(31)(31)の重なり部を開いて落下する。このとき、同時にシート状食品(4)を押し出し、シート状食品(4)に引き出すことで包装が解かれ、シート状食品(4)の巻き付いた飯塊(6)を得ることができる。
ところが、包装飯塊が輸送、陳列、販売後などにおいて型崩れせず、また、これらの間に雑菌等が侵入しないように、包装シート(1)は、包装工程において飯塊(6)に緊密に巻き付けることが望まれている。
飯塊(6)に包装シート(1)を緩く巻き付けた場合には、開口(25)を下向きにすると上手く飯塊(6)が落下するが、飯塊(6)に緊密に包装シート(1)を巻き付けた場合には、上記のように開口(25)を下向きにしても、上手く飯塊(6)が落下しないことがある。
この理由について、発明者らは鋭意研究した結果、飯塊(6)と内フィルム(3)が密着しているため、内フィルム(3)に対する飯塊(6)の滑りが悪いことが原因であることを見出した。
一方で、包装シート(1)を飯塊(6)に緩く巻き付ければこの問題は解消されるが、上記理由により、包装シート(1)を飯塊(6)に緩く巻き付けることはできない。
そこで、発明者らは、包装を解く際に飯塊(6)と内フィルム(3)との間に空気を導入し、飯塊(6)と内フィルム(3)との密着状態を緩和させることができるのではないかと考え、本発明に至ったものである。本発明の包装飯塊の包装を解く要領については、以下で詳述する。
まず、図9に示すように、止着手段(51)を上側から剥がし、止着手段(51)又は分断可能部(21)であるカットテープ(22)(切込み(23)(23)を形成している場合はその間)を摘んで、図9中矢印Gで示すように、包装シート(1)の折り畳まれた端部を開き、分断可能部(21)を引っ張る。これにより、外フィルム(2)は、分断可能部(21)に沿って分断が開始される。
このとき、内フィルム(3)のフィルム片(31)(31)の端部は、一部が止着手段(51)にくっついており、さらに、折り曲げられて押さえ付けられていた状態から解放されて、その復元力により、図10中矢印Hに示すように、空気導入部(32)の形成された角部が起き上がる。このとき、空気導入部(32)の切り込みが開く。
外フィルム(2)の分断のために、分断可能部(21)が矢印G方向に引っ張られていることで、全体的に包装シート(1)も飯塊(6)の底面側に引っ張られるから、空気導入部(32)の開きが促進される。
空気導入部(32)が開くことで、図10の矢印Iで示すように、空気導入部(32)から空気が内フィルム(3)のフィルム片(31)(31)と飯塊(6)との間に侵入する。
このように、フィルム片(31)(31)と飯塊(6)との間に空気が侵入することで、飯塊(6)とフィルム片(31)(31)の密着状態が緩和される。
さらに、分断可能部(21)を引っ張ることで、図11に示すように、外フィルム(2)は分断可能部(21)に沿って幅方向に完全に分断される。これにより、外フィルム(2)には、開口(25)が形成される。
次に、包装飯塊の開口(25)を下に向けると、図12の矢印Jに示すように、飯塊(6)の自重により、飯塊(6)がシート状食品(4)を外フィルム(2)と内フィルム(3)の間から引き出しつつ落下する。このとき、空気導入部(32)から空気が侵入したことで飯塊(6)と内フィルム(3)の密着状態が緩和されているから、飯塊(6)はスムーズに落下し、飯塊(6)の落下に伴って、内フィルム(3)は、フィルム片(31)(31)の重なりが解かれて開口する。
飯塊(6)の落下により、飯塊(6)は包装シート(1)から完全に離脱し、飯塊(6)は、シート状食品(4)が直に被さった状態で包装シート(1)から取り出される。
包装が解かれ、シート状食品(4)が被さった飯塊(6)は、シート状食品(4)の端部を飯塊(6)に巻き付けることで、食すことができる。
本発明の包装飯塊は、内フィルム(3)に空気導入部(32)を形成したことで、分断可能部(21)で外フィルム(2)を分断したときに空気導入部(32)から飯塊(6)と内フィルム(3)との間に空気が侵入して、飯塊(6)と内フィルム(3)との密着状態を緩和させることができるから、開口(25)を下方に向けるだけで飯塊(6)は落下し、シート状食品(4)の被さった飯塊(6)を得ることができる。包装を解く者は別途操作等を必要せず、ただ分断可能部(21)を引っ張るだけで、飯塊(6)と内フィルム(3)との間に空気を導入することができるから簡便である。
このように、本発明によれば、従来の包装飯塊に比して、可及的に単純な要領で包装飯塊の包装を解くことができる。
なお、包装シート(1)から上手く飯塊(6)が落下しない場合には、下向きに軽く振れば、飯塊(6)を落下させやすくすることができる。
また、飯塊(6)の辺及び角に面取りを施しておくことで、内フィルム(3)との接触抵抗を小さくすることができ、飯塊(6)を型崩れさせることなく、さらにスムーズに落下させることができる。
さらに、シート状食品(4)の角部を面取り又は端部を丸く面取りを施しておくことで、シート状食品(4)が外フィルム(2)と内フィルム(3)の屈曲した部分(例えば、図4中、符号(15)で示す)に挟まれることはないので、シート状食品(4)は、破れることなく、スムーズに外フィルム(2)と内フィルム(3)の間から引き出すことができる。
上記説明において、説明をわかりやすくするために、適宜寸法や望ましい形状を例示しているが、本発明は上記寸法や形状に限定されるものではないことは明らかである。例えば、包装シート(1)の大きさは、飯塊(6)の大きさに合わせて作製すればよい。
また、分断可能部(21)は、2列とすることで、飯塊(6)の通過する開口を大きく採ることができるから、よりスムーズに包装を解くことができるが、一列としても構わない。
さらに、分断可能部(21)は、カットテープ(22)に限るものではなく、例えば、分断方向に裂け易い方向性フィルムによって外フィルム(2)を形成し、該外フィルム(2)の一端に前記した短い平行切込み(23)(23)を間隔(W)を存して施してもよい。加えて、分断可能部(21)は短い切り込みを断続的に設けたミシン目状とすることもできる。
図13は、図1乃至図3に示した包装シート(1)を袋状に形成した実施例である。この場合も、分断可能部(21)にて外フィルム(2)を分断するだけで、飯塊(6)と内フィルム(3)との間に、空気導入部(32)から空気が侵入し、飯塊(6)と内フィルム(3)との密着状態が緩和されるから、形成された開口を下方に向けることで、飯塊(6)が自重により落下し、上記と同様に、シート状食品(4)で直に包まれた飯塊(6)を得ることができる。
図13に示した袋状の包装飯塊についても、カットテープ(22)の両端を上方に折り曲げて、テープやシール等の止着手段(51)により封止することが望ましい。これにより、包装を解く際に、止着手段(51)を掴んで、止着手段(51)を外フィルム(2)から剥がして下方に引くことで、止着手段(51)と一体にカットテープ(22)を引き出すことができ、さらに分断可能部(21)に沿ってさらに止着手段(51)を引っ張るだけで、外フィルム(2)を開口させることができる。
分断可能部(21)となるカットテープ(22)の両端を上方に折り曲げることで、外観を損ねることもなく、また、分断可能部(21)の形成された底面を下側に向けて店頭で陳列等する際に、包装飯塊の座りをよくすることができる。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
(1) 包装シート
(2) 外フィルム
(21) 分断可能部
(22) カットテープ
(3) 内フィルム
(31) フィルム片
(32) 空気導入部
(4) シート状食品
(5) 止着手段
(51) 止着手段
(6) 飯塊

Claims (7)

  1. 飯塊(6)を包装シート(1)で包んでなる包装飯塊であって、
    前記包装シート(1)は、展開状態にて、長方形の外フィルム(2)と、該外フィルム(2)の裏面側に配備された内フィルム(3)と、前記外フィルム(2)と内フィルム(3)との間にシート状食品(4)を挟んで構成され、
    前記外フィルム(2)は、長手方向の略中央に幅方向に延びる分断可能部(21)を有し、
    前記内フィルム(3)は、2枚のフィルム片(31)(31)を前記外フィルム(2)の長手方向の略中央部で重ね合わせ、前記シート状食品(4)の周縁にて前記外フィルム(2)と溶着して構成され、前記フィルム片(31)(31)には、フィルム片(31)(31)どうしの重なり側の角部を切り込んだ空気導入部(32)を有しており、
    前記飯塊(6)は、扁平形状に形成され、
    前記包装シート(1)の内フィルム(3)上に飯塊(6)を載せ、飯塊(6)の周面が内フィルム(3)及びシート状食品(4)を介して外フィルム(2)の分断可能部(21)と対向するように、包装シート(1)で飯塊(6)を包み、包装シート(1)の端部を止着手段(5)により封止し、分断可能部(21)の端部を空気導入部(32)と共に折り曲げて止着手段(51)で封止してなることを特徴とする包装飯塊。
  2. 前記空気導入部(32)は、長さ2cm〜3cmである請求項1に記載の包装飯塊。
  3. 前記分断可能部(21)は、前記飯塊(6)の幅と略同一の間隔(W)を存して2列形成される、請求項1又は請求項2に記載の包装飯塊。
  4. 分断可能部(21)は、カットテープ(22)を外フィルム(2)の内側に幅方向の全長に亘って接着して構成され、外フィルム(2)には、分断可能部(21)の端部の一方又は両方の近傍に、分断可能部(21)の分断を容易に行なうための切込み(23)(23)が形成されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の包装飯塊。
  5. 分断可能部(21)の両端は、上向きに折り曲げられて外フィルム(2)に封止手段(51)により止着される請求項1乃至請求項4の何れかに記載の包装飯塊。
  6. 前記包装シート(1)は、前記飯塊(6)を袋状に収容する請求項1乃至請求項5の何れかに記載の包装飯塊。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の包装飯塊について、分断可能部(21)を引っ張って外フィルム(2)を幅方向に分断することにより、前記空気導入部(32)から内フィルム(3)と飯塊(6)との間に空気が入り、分断により外フィルム(2)に形成された開口(25)を下向きとすることにより、自重によって飯塊(6)がシート状食品(4)を外フィルム(2)と内フィルム(3)の間から引き出しつつ、シート状食品(4)に飯塊(6)が包まれた状態で落下することを特徴とする包装飯塊の包装を解く方法。
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