JP2017026888A - テープ及びテープカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】ラベルを被着体から容易に取り外す。
【解決手段】被印字テープ10は、帯状の剥離シート11と、剥離シート11に貼られたラベル本体部19と、剥離シート11に貼られた長方形の巻き付け部15と、を有し、巻き付け部15には、当該巻き付け部15の短手方向の切り込み153が複数設けられており、複数の切り込み153の少なくとも一部同士が、当該巻き付け部15の長手方向の位置が互いに異なると共に、短手方向の位置が互いに同じである。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートにラベルと巻き付け部とが貼られたテープ及びテープカートリッジに関する。
特許文献1には、ラベル(表示部)と巻き付け部(取付け部)とが貼られたシート(台紙)が記載されている。ラベルには、所望の表示内容(バーコード等)が印刷されており、巻き付け部は、ラベルを被着体(商品)に取り付けるために使用される。ラベルを被着体に取り付ける際には、シートからラベル及び巻き付け部を剥がした後、ラベルに連結された状態の巻き付け部を被着体に巻き付ける。これにより、ラベルが被着体に取り付けられる。
特開2003−58062号公報
ところで、上記のようにして被着体に取り付けたラベルを被着体から取り外す場合がある。この場合、上記のように巻き付け部が被着体に巻き付けられていることから、そのままではラベルを被着体から取り外すのが困難な場合があるが、上記従来技術では、何ら対策がなされていなかった。
本発明の目的は、ラベルを被着体から容易に取り外すことができるテープ及びテープカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、帯状のシートと、前記シートに貼られたラベルと、前記シートに貼られた長方形の巻き付け部と、を有し、前記巻き付け部には、当該巻き付け部の短手方向の切り込みが複数設けられており、前記複数の切り込みの少なくとも一部同士が、当該巻き付け部の長手方向の位置が互いに異なると共に、前記短手方向の位置が互いに同じであることを特徴とする。
本願発明においては、巻き付け部に、当該巻き付け部の短手方向の切り込み部が設けられている。これにより、例えば取り付けられたラベルを強く引っ張ることで、巻き付け部が上記切り込みから短手方向に沿って切断され、被着体から剥がれやすくなる。この結果、ラベルを被着体から容易に取り外すことができる。
本発明によれば、ラベルを被着体から容易に取り外すことができる。
本発明の一実施形態の巻き付け印字ラベル作成装置の機能的構成を表す模式図である。 被印字テープの構成を表す平面図である。 図2中III−III断面による断面図である。 印字後の被印字テープの外観を表す平面図である。 巻き付け印字ラベルの使用形態を説明するための説明図である。 巻き付け印字ラベルの使用形態を説明するための説明図である。 巻き付け印字ラベルの取り外し態様を説明するための説明図である。 切り込みをテープ厚さ方向に非貫通とする変形例における、図2中III−III断面に対応する断面図である。 幅狭部を設けない変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 所定位置のテープ長さ方向の両端部に切り込みを設ける変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 所定位置のテープ長さ方向の両端部の切り込みを千鳥配置とする変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 幅狭部のテープ長さ方向の両端部に切り込みを設ける変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 幅狭部にミシン目である切り込みを一列配置する変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 幅狭部に丸穴を配列する変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 幅狭部に四角穴を配列する変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 幅狭部に斜めの切り込みを配列する変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 幅狭部にくの字形の切り込みを配列する変形例における、巻き付け部の構成を表す説明図である。 巻き付け部をラベル本体部に対し別体に設ける変形例における、被印字テープの構成を表す平面図である。 被印字テープが剥離シート及び被印字シートからなる変形例における、被印字テープの構成を表す平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<巻き付け印字ラベル作成装置の機能的構成>
まず、図1を参照しつつ、本実施形態の巻き付け印字ラベル作成装置の機能的構成を説明する。
図1に示すように、巻き付け印字ラベル作成装置1(印字装置に相当)は、カートリッジホルダ22と、制御回路2と、各種操作が行われる操作部3と、各種表示を行う表示部4と、各種情報を記憶するメモリ5と、搬送ローラ6と、印字ヘッド7と、カットレバー8と、カッタ9と、を有する。
カートリッジホルダ22には、テープカートリッジ21が装着される。テープカートリッジ21の筐体21A内には、被印字テープ10(テープに相当)を巻回した被印字テープロール10A(テープロールに相当。本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)が備えられている。この例では、被印字テープ10は、剥離シートに複数のラベル台紙(後述)をテープ長さ方向(テープ搬送方向)に沿って設けた、いわゆるダイカットラベルテープである(詳細は後述)。
制御回路2は、図示しないCPU,ROM,RAM等を備える。制御回路2は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに予め記憶された各種プログラムを実行すると共に、巻き付け印字ラベル作成装置1全体の制御を行う。
搬送ローラ6は、印字ヘッド7に対向して設けられており、カートリッジホルダ22に装着されたテープカートリッジ21の被印字テープロール10Aから繰り出される被印字テープ10を印字ヘッド7との間で挟持する。搬送ローラ6は、回転することにより、被印字テープ10を被印字テープロール10Aから繰り出しながら搬送する。
印字ヘッド7は、搬送ローラ6により搬送される被印字テープ10の各ラベル本体部(後述)に対し、ユーザが操作入力した文字や記号、図形等の所望の印字オブジェクトを印刷する。
カッタ9は、ユーザのカットレバー8の操作により作動し、テープ長さ方向に沿って複数の巻き付け印字ラベル(後述)が形成された印字後の被印字テープ10′を切断する。
<被印字テープの構成>
次に、図2及び図3を参照しつつ、被印字テープ10の構成を説明する。
図2及び図3に示すように、被印字テープ10は、剥離性を備える長尺帯状の剥離シート11(シートに相当)と、剥離シート11の厚さ方向の一方側(図2中紙面手前側、図3中上側)の面11aにテープ長さ方向(図2中左右方向)に沿って所定のピッチで貼られた、複数の、テープ幅方向(図2中上下方向)に長い略長方形のラベル台紙12と、を有する。以下では、被印字テープ10において、テープ厚さ方向(図2中紙面手前奥方向、図3中上下方向)に沿ってラベル台紙12側(図2中紙面手前側、図3中上側)を表側、剥離シート11側(図2中紙面奥側側、図3中下側)を裏側とする。
ラベル台紙12は、この例では基材層121と粘着剤層122との2層構造であり、粘着剤層122により剥離シート11の表面11aに剥離可能に貼られている。すなわち、ラベル台紙12は、テープ厚さ方向に沿って基材層121側が表側、粘着剤層122側が裏側である。ラベル台紙12は、表側端面12a(基材層121)から裏側端面12b(粘着剤層122)までのテープ厚さ方向全域に亘る、当該ラベル台紙12を貫通して設けられた切り込み13により、ラベル部14と非ラベル部18とに分けられている。
ラベル部14は、テープ幅方向に長い略長方形のラベル本体部19(ラベルに相当)と、テープ幅方向に長くラベル本体部19の略長方形形状よりも細い略長方形の巻き付け部15と、を有する。ラベル本体部19及び巻き付け部15の長手方向は、テープ幅方向に一致する。ラベル本体部19及び巻き付け部15の短手方向は、テープ長さ方向に一致する。ラベル本体部19及び巻き付け部15の厚さ方向は、テープ厚さ方向に一致する。
ラベル本体部19は、ラベル台紙12のうちテープ幅方向の一方側(図2中上側)に設けられ、巻き付け部15は、ラベル台紙12のうちテープ幅方向の他方側(図2中下側)においてラベル本体部19に対し一体に設けられている。この例では、巻き付け部15は、ラベル本体部19のうち後述の第1ラベル本体部16のテープ幅方向の他方側端部から当該他方側に延設されている。なお、巻き付け部15は、ラベル本体部19のうち後述の第2ラベル本体部17のテープ幅方向の他方側端部から当該他方側に延設されてもよい。あるいは、ラベル本体部19がラベル台紙12のうちテープ幅方向の他方側に設けられ、巻き付け部15がラベル台紙12のうちテープ幅方向の一方側に設けられ、かつ、巻き付け部15は、ラベル本体部19のうち第1ラベル本体部16又は第2ラベル本体部17のテープ幅方向の一方側端部から当該一方側に延設されてもよい。
剥離シート11、及び、ラベル台紙12(ラベル本体部19及び巻き付け部15)は、それぞれ適宜の樹脂フィルム(例えばプラスチックフィルム等)により構成されている。
ラベル本体部19は、上記印字ヘッド7により印字オブジェクトが印刷される部分である。ラベル本体部19のうちテープ長さ方向の略中央部におけるテープ幅方向の両端部には、それぞれ切り込み141が設けられている。ラベル本体部19は、切り込み141よりもテープ長さ方向の一方側(図2中左側)の第1ラベル本体部16と、切り込み141よりもテープ長さ方向の他方側(図2中右側)の第2ラベル本体部17と、を含む。
巻き付け部15は、ラベル本体部19と連結した状態で被着体(後述)に巻き付けられる部分である。巻き付け部15は、テープ幅方向の両端部以外の部分であり、かつ、テープ幅方向の略中央部よりも少しラベル本体部19側寄りのテープ幅方向の所定位置151に、幅狭部152を備える。
幅狭部152は、テープ長さ方向の長さが巻き付け部15の上記所定位置151とは異なる位置におけるテープ長さ方向の長さよりも短くなるように、テープ長さ方向の両側が略円弧状に凹んでいる(くびれている)。巻き付け部15のうち幅狭部152には、テープ長さ方向に沿う略直線状のミシン目である切り込み153が複数設けられている。
複数の切り込み153の少なくとも一部同士は、テープ幅方向の位置が互いに異なると共に、テープ長さ方向の位置が互いに同じとなっている。具体的には、幅狭部152では、テープ幅方向の比較的広い範囲に亘って、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて設けられた複数(図示の例では2個〜4個)の切り込み153の群が、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ複数列(図示の例では15列)並んでいる。このとき、幅狭部152のテープ長さ方向の両端部には、それぞれ切り込み153が設けられていない。幅狭部152では、切り込み153のテープ長さ方向における長さは、テープ長さ方向の位置が当該切り込み153と同一の、非切り込み領域154のテープ長さ方向における長さよりも短くなっている。切り込み153は、ラベル台紙12(巻き付け部15)の厚さ方向の一方側端面である上記表側端面12aから他方側端面である上記裏側端面12bまでのテープ厚さ方向全域に亘って、ラベル台紙12(巻き付け部15)を貫通して設けられており、この例では断面視略V字形となっている。
上記構成の被印字テープ10における各ラベル台紙12のラベル本体部19に対し、上記印字ヘッド7により印字オブジェクトが印刷されることで、上記印字後の被印字テープ10′では、各ラベル台紙12のラベル部14が巻き付け印字ラベル100(後述の図4参照)として生成されている。
<印字後の被印字テープの外観>
図4に示すように、印字後の被印字テープ10′では、上述のように各ラベル台紙12のラベル部14が巻き付け印字ラベル100として生成されている。巻き付け印字ラベル100は、上記切り込み13に沿ってラベル台紙12から分離することで、剥離シート11から引き剥がすことができる。
<巻き付け印字ラベルの外観>
図4及び図5(a)に示すように、巻き付け印字ラベル100は、印字オブジェクトが印刷された上記ラベル本体部19と、上記巻き付け部15と、有する。
巻き付け印字ラベル100における上記ラベル本体部19の第1ラベル本体部16の表側端面(基材層121)である第1印刷面16aと第2ラベル本体部17の表側端面(基材層121)である第2印刷面17aとには、別個の印字オブジェクト(又は同一の印字オブジェクトでもよい)が互いに180°回転した姿勢でテープ幅方向に沿って印刷されている。この例では、第1ラベル本体部16の第1印刷面16aには、文字列「ABC」からなる印字R1がテープ長さ方向の一方側を上側としてテープ幅方向に沿って印刷され、第2ラベル本体部17の第2印刷面17aには、文字列「XYZ」からなる印字R2がテープ長さ方向の他方側を上側とする上記第1ラベル本体部16側の文字列「ABC」の姿勢に対し180°回転した姿勢でテープ幅方向に沿って印刷されている。
<巻き付け印字ラベルの使用時>
上記構成の巻き付け印字ラベル100は、使用時には、上述のようにして剥離シート11から引き剥がされた後、図5(b)に示すように、第2印刷面17aが第1ラベル本体部16の裏側端面(粘着剤層122)側で露出するように、第2ラベル本体部17が、山折りの形(図5(a)中に山折り部を一点鎖線で示す)で第1ラベル本体部16の裏側端面側へと折り返され(白矢印参照)、折り返された第2ラベル本体部17が第1ラベル本体部16に対し(それらの裏側端面の粘着剤層122より)貼り付けられる。
そして、図5(b)に示すように折り返された巻き付け印字ラベル100は、図6(a)(b)及び図7に示すように、ラベル本体部19と連結した状態の巻き付け部15が、各図中上下方向を軸心方向とするケーブル状(又は円管状でもよい)の被着体20の周囲に位置するように巻き付けられた後に折り返される。このとき、この例では、巻き付け部15は、上記幅狭部152が、ラベル本体部19が突出する側とは反対側に位置するように、被着体20の周囲に巻き付けられる。その後、巻き付け部15の裏側端面の粘着剤層122により、巻き付け部15の折り返しによる巻き付け部15の一部分と他の部分との重なり合う部分が接着されると共に、巻き付け部15の被着体20の周囲に巻き付けられた部分が被着体20の周囲に接着される。
以上により、巻き付け印字ラベル100(ラベル本体部19)が被着体20に取り付けられ、重なり合った第1ラベル本体部16と第2ラベル本体部17とが巻き付け部15から、被着体20の軸心方向に垂直な方向(図6(a)(b)中左右方向、図7中紙面手前奥方向)に突出する(いわゆるP型ラベル)。
図6(a)は、被着体20に取り付けられた巻き付け印字ラベル100を第1ラベル本体部16側から見た外観を示している。図6(a)に示すように、第1ラベル本体部16において、第1印刷面16aに文字列「ABC」からなる印字R1が、正立姿勢で表記されている。図6(b)は、被着体20に取り付けられた巻き付け印字ラベル100を第2ラベル本体部17側から見た外観を示している。図6(b)に示すように、第2ラベル本体部17において、第2印刷面17aに文字列「XYZ」からなる印字R2が、正立姿勢で表記されている。
<巻き付け印字ラベルの取り外し時>
ところで、上述のようにして被着体20に取り付けた巻き付け印字ラベル100(ラベル本体部19)を被着体20から取り外す場合がある。この場合、上述のように巻き付け部15が被着体20に巻き付けられていることから、そのままでは巻き付け印字ラベル100(ラベル本体部19)を被着体20から取り外すのが困難な場合(はさみ等が必要な場合)がある。
本実施形態では、上述のように、巻き付け部15の幅狭部152に、当該巻き付け部15の短手方向(テープ長さ方向)の切り込み153が設けられているので、取り外し時には、図7(a)に示すように、被着体20に取り付けられた巻き付け印字ラベル100のラベル本体部19を強く引っ張る(白矢印参照)ことで、巻き付け部15の幅狭部152の切り込み153部分が広がり、図7(b)に示すように、巻き付け部15が幅狭部152の切り込み153から上記短手方向(図7(b)中上下方向)に沿って切断され、被着体20から剥がれやすくなっている。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、巻き付け部15に、当該巻き付け部15の短手方向の切り込み153が設けられている。これにより、被着体20に取り付けられたラベル本体部19を強く引っ張ることで、巻き付け部15が切り込み153から上記短手方向に沿って切断され、被着体20から剥がれやすくなる。この結果、ラベル本体部19を被着体20から容易に取り外すことができる。また、巻き付け部15に幅狭部152に設けることにより、被着体20への巻き付け部分を明確化することができる。また、巻き付け部15の幅狭部152部分のコシが弱くなるので、巻き付け部15を被着体20に容易に巻き付けることができる。また、巻き付け部15を被着体20に巻き付け状態でのラベル本体部19の被着体20からの距離を安定化することができ、見栄えを良くすることができる。
<変形例等>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)切り込みをテープ厚さ方向に非貫通とする場合
上記実施形態では、切り込み153は、ラベル台紙12の表側端面12aから裏側端面12bまでのテープ厚さ方向全域に亘って、ラベル台紙12を貫通して設けられていたが、これに限られない。例えば、図8に示す本変形例では、切り込み153は、ラベル台紙12(巻き付け部15)の表側端面12aからテープ厚さ方向の途中(この例では基材層121の途中)まで、ラベル台紙12(巻き付け部15)を貫通せずに設けられている。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(2)幅狭部を設けない場合
上記実施形態では、巻き付け部15は、所定位置151に幅狭部152を備え、幅狭部152に切り込み153を設けていたが、これに限られない。例えば、図9に示す本変形例では、巻き付け部15の所定位置151は、テープ長さ方向の長さが当該所定位置151とは異なる位置におけるテープ長さ方向の長さと同じであり、巻き付け部15のうち所定位置151に、テープ長さ方向に沿う略直線状のミシン目である切り込み153Aが複数設けられている。
具体的には、所定位置151では、テープ幅方向の比較的広い範囲に亘って、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて設けられた複数(図示の例では11個)の切り込み153Aの群が、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ複数列(図示の例では4列)並んでいる。このとき、所定位置151のテープ長さ方向の両端部には、それぞれ切り込み153Aが設けられていない。所定位置151では、切り込み153Aのテープ長さ方向における長さは、テープ長さ方向の位置が当該切り込み153Aと同一の、非切り込み領域154Aのテープ長さ方向における長さよりも短くなっている。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3)所定位置のテープ長さ方向の両端部に切り込みを設ける場合
上記(2)の変形例では、所定位置151のテープ長さ方向の端部には、切り込み153Aが設けられていなかったが、これに限られない。例えば、図10に示す本変形例では、所定位置151のテープ長さ方向の両端部に、それぞれ、テープ長さ方向に沿う略三角形の切り込み160,161が複数設けられている。
具体的には、所定位置151のテープ長さ方向の一方側(図10中左側)端部には、テープ幅方向に沿って所定ピッチPで複数(図示の例では4個)の第1切り込み160が設けられている。所定位置151のテープ長さ方向の他方側(図10中右側)端部には、テープ幅方向に沿って所定ピッチPで複数(図示の例では4個)の第2切り込み161が設けられている。複数の切り込み160,161は、複数の第1切り込み160のテープ幅方向の位置と複数の第2切り込み161のテープ幅方向の位置とが一致した、配置となっている。なお、所定位置151のテープ長さ方向の両端部うち一方の端部のみに、切り込みを複数設けてもよい。また、所定位置151を上記のような幅狭部152としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(4)所定位置のテープ長さ方向の両端部の切り込みを千鳥配置とする場合
上記(3)の変形例では、複数の切り込み160,161は、複数の第1切り込み160のテープ幅方向の位置と複数の第2切り込み161のテープ幅方向の位置とが一致した、配置となっていたが、これに限られない。例えば、図11に示す本変形例では、複数の切り込み160,161は、複数の第1切り込み160のテープ幅方向の位置と複数の第2切り込み161のテープ幅方向の位置とが上記所定ピッチPの1/2ずれた、千鳥配置となっている。なお、所定位置151を上記のような幅狭部152としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(5)幅狭部のテープ長さ方向の両端部に切り込みを設ける場合
上記実施形態では、幅狭部152では、テープ幅方向の比較的広い範囲に亘って、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて設けられた複数の切り込み153の群が、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ複数列並んでおり、幅狭部152のテープ長さ方向の両端部には、それぞれ切り込み153が設けられていなかったが、これに限られない。例えば、図12に示す本変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部のテープ長さ方向の両端部に、それぞれ、テープ長さ方向に沿う略三角形の切り込み164,165が1つずつ設けられている。
テープ長さ方向の一方側(図12中左側)端部の切り込み164のテープ幅方向の位置と、テープ長さ方向の他方側(図12中左側)端部の切り込み165のテープ幅方向の位置と、は、一致している。幅狭部152では、切り込み164,165のテープ長さ方向における長さは、テープ長さ方向の位置が当該切り込み164,165と同一の、非切り込み領域166のテープ長さ方向における長さよりも短くなっている。なお、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部のテープ長さ方向の両端部のうち一方の端部のみに、切り込みを設けてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(6)幅狭部にミシン目である切り込みを一列配置する場合
上記実施形態では、幅狭部152には、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて設けられた複数の切り込み153の群が、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ複数列並んでいたが、これに限られない。例えば、図13に示す本変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、テープ長さ方向に沿う略直線状のミシン目である切り込み153Bが、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて複数(図示の例では5個)設けられている。なお、所定位置151の幅狭部152部分を他の部分と同じ幅としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(7)幅狭部に丸穴を配列する場合
上記(6)の変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、テープ長さ方向に沿う略直線状のミシン目である切り込み153Bが、テープ長さ方向に沿って複数設けられていたが、これに限られない。例えば、図14に示す本変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、上記基材層121及び粘着剤層122をテープ厚さ方向に貫通した丸穴170(貫通孔に相当)が、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて複数(図示の例では5個)設けられている。なお、幅狭部152に、上記複数の丸穴170の群を、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ複数列並べてもよい。また、所定位置151の幅狭部152部分を他の部分と同じ幅としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(8)幅狭部に四角穴を配列する場合
上記(7)の変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、丸穴170がテープ長さ方向に沿って複数設けられていたが、これに限られない。例えば、図15に示す本変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、上記基材層121及び粘着剤層122をテープ厚さ方向に貫通した四角穴171(貫通孔に相当)が、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて複数(図示の例では5個)設けられている。なお、幅狭部152に、上記複数の四角穴171の群を、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ複数列並べてもよい。また、所定位置151の幅狭部152部分を他の部分と同じ幅としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(9)幅狭部に斜めの切り込みを配列する場合
上記(6)の変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、テープ長さ方向に沿う略直線状のミシン目である切り込み153Bが、テープ長さ方向に沿って複数設けられていたが、これに限られない。例えば、図16に示す本変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、テープ長さ方向に対し所定角度で傾斜した略直線状のミシン目である切り込み172,173が、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて複数(図示の例では4個又は5個ずつ)設けられている。切り込み172と切り込み173とは、テープ長さ方向に対し傾斜する方向が反対となっており、テープ長さ方向に交互に設けられている。幅狭部152には、上記複数の切り込み172,173の群が、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ2列並べられている。なお、幅狭部152における上記複数の切り込み172,173の群を、3列以上並べてもよいし1列のみとしてもよい。また、所定位置151の幅狭部152部分を他の部分と同じ幅としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(10)幅狭部にくの字形の切り込みを配列する場合
上記(9)の変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、テープ長さ方向に対し所定角度で傾斜した略直線状のミシン目である切り込み172,173が、テープ長さ方向に沿って複数設けられていたが、これに限られない。例えば、図17に示す本変形例では、幅狭部152のテープ幅方向の略中央部に、テープ長さ方向に対し所定角度で傾斜した略くの字形のミシン目である切り込み174が、テープ長さ方向に沿って一定の間隔を空けて複数(図示の例では5個)設けられている。なお、幅狭部152に、上記複数の切り込み174の群を、テープ幅方向に沿って一定の間隔を空けつつ複数列並べてもよい。また、所定位置151の幅狭部152部分を他の部分と同じ幅としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(11)巻き付け部をラベル本体部に対し別体に設ける場合
上記実施形態では、巻き付け部15は、ラベル本体部19に対し一体に設けられていたが、これに限られない。例えば、図18に示す本変形例では、巻き付け部15は、ラベル台紙12のうちテープ幅方向の他方側(図18中下側)においてラベル本体部19に対し別体に設けられている。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(12)被印字テープが剥離シート及び被印字シートからなる場合
上記実施形態では、被印字テープ10は、剥離シート11に複数のラベル台紙12をテープ長さ方向に沿って設けた、いわゆるダイカットラベルテープであったが、これに限られない。例えば、図19に示す本変形例の被印字テープ10Bは、上記剥離シート11(図19中では図示せず)と、剥離シート11の上記表面11aに貼られた被印字シート12Aと、を有する。
被印字シート12Aは、適宜の樹脂フィルム(例えばプラスチックフィルム等)により構成されている。被印字シート12Aは、この例では基材層と粘着剤層との2層構造であり、粘着剤層により剥離シート11の表面11aに剥離可能に貼られている。被印字シート12Aは、表面(基材層)から裏面(粘着剤層)までのテープ厚さ方向全域に亘る、当該被印字シート12Aを貫通して設けられた複数の上記切り込み13により、複数の上記ラベル部14と非ラベル部18Aとに分けられている。
ラベル部14(上記ラベル本体部19及び巻き付け部15)の構成は、上記実施形態と同様である。但し、本変形例では、ラベル部14は、ラベル本体部19及び巻き付け部15の長手方向がテープ長さ方向(図19中左右方向)に一致し、ラベル本体部19及び巻き付け部15の短手方向がテープ幅方向(図19中上下方向)に一致するように、被印字シート12Aに配置されている。なお、上記実施形態と同様、ラベル部14を、ラベル本体部19及び巻き付け部15の長手方向がテープ幅方向に一致し、ラベル本体部19及び巻き付け部15の短手方向がテープ長さ方向に一致するように、被印字シート12Aに配置してもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(13)その他
以上においては、本発明のテープ及びテープカートリッジを、巻き付け印字ラベル作成装置1により印字を行う被印字テープ10,10B及びテープカートリッジ21に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、印字を行わないテープ及びテープカートリッジに適用することも可能である。この場合も同様の効果を得ることができる。
また、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」等という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」等という意味である。但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
また、図1中に示す矢印は、信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 巻き付け印字ラベル作成装置(印字装置)
10 被印字テープ(テープ)
10A 被印字テープロール(テープロール)
10B 被印字テープ(テープ)
11 剥離シート(シート)
15 巻き付け部
19 ラベル本体部(ラベル)
20 被着体
21 テープカートリッジ
21A 筐体
151 所定位置
153 切り込み
153A 切り込み
153B 切り込み
154 非切り込み領域
154A 非切り込み領域
160 第1切り込み(切り込み)
161 第2切り込み(切り込み)
164 切り込み
165 切り込み
166 非切り込み領域
170 丸穴(貫通穴)
171 四角穴(貫通穴)
172 切り込み
173 切り込み
174 切り込み
P 所定ピッチ

Claims (18)

  1. 帯状のシートと、
    前記シートに貼られたラベルと、
    前記シートに貼られた長方形の巻き付け部と、
    を有し、
    前記巻き付け部には、
    当該巻き付け部の短手方向の切り込みが複数設けられており、
    前記複数の切り込みの少なくとも一部同士が、当該巻き付け部の長手方向の位置が互いに異なると共に、前記短手方向の位置が互いに同じである
    ことを特徴とするテープ。
  2. 請求項1記載のテープにおいて、
    前記切り込みは、
    前記巻き付け部のうち、前記長手方向における両端部以外の部分に設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のテープにおいて、
    前記切り込みは、
    前記巻き付け部の前記短手方向の端部に設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  4. 請求項1又は請求項2記載のテープにおいて、
    前記巻き付け部の前記短手方向の端部には、前記切り込みが設けられていない
    ことを特徴とするテープ。
  5. 請求項3記載のテープにおいて、
    前記複数の切り込みは、
    前記巻き付け部の前記短手方向の一方側端部に、前記長手方向に沿って所定ピッチで設けられた複数の第1切り込みと、前記巻き付け部の前記短手方向の他方側端部に、前記長手方向に沿って前記所定ピッチで設けられた複数の第2切り込みと、を含み、
    かつ、前記複数の第1切り込みの前記長手方向の位置と前記複数の第2切り込みの前記長手方向の位置とが前記所定ピッチの1/2ずれた、千鳥配置となっている
    ことを特徴とするテープ。
  6. 帯状のシートと、
    前記シートに貼られたラベルと、
    前記シートに貼られた長方形の巻き付け部と、
    を有し、
    前記巻き付け部は、
    当該巻き付け部の長手方向の所定位置における当該巻き付け部の短手方向の長さが、前記長手方向の前記所定位置とは異なる位置における前記短手方向の長さよりも短く、
    かつ、当該所定位置に、前記短手方向の切り込みが設けられる
    ことを特徴とするテープ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のテープにおいて、
    前記巻き付け部において、
    前記切り込みの前記短手方向における長さは、
    前記長手方向の位置が当該切り込みと同一の、非切り込み領域の当該短手方向における長さよりも短い
    ことを特徴とするテープ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載のテープにおいて、
    前記切り込みは、
    前記巻き付け部の厚さ方向の一方側端面から他方側端面まで、前記巻き付け部を貫通して設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載のテープにおいて、
    前記切り込みは、
    前記巻き付け部の厚さ方向の一方側端面から厚さ方向の途中まで、前記巻き付け部を貫通せずに設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  10. 請求項8記載のテープにおいて、
    前記切り込みは、ミシン目である
    ことを特徴とするテープ。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載のテープにおいて、
    前記巻き付け部は、前記ラベルに対し別体に設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  12. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載のテープにおいて、
    前記巻き付け部は、前記ラベルに対し一体に設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項記載のテープにおいて、
    前記シート、前記ラベル、及び、前記巻き付け部は、樹脂フィルムにより構成されている
    ことを特徴とするテープ。
  14. 帯状のシートと、
    前記シートに貼られたラベルと、
    前記シートに貼られた長方形の巻き付け部と、
    を有し、
    前記巻き付け部には、
    複数の貫通孔が当該巻き付け部の短手方向に沿って設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  15. 帯状のシートと、
    前記シートに貼られたラベルと、
    前記シートに貼られた長方形の巻き付け部と、
    を有し、
    前記巻き付け部には、
    当該巻き付け部の短手方向に対し所定角度で傾斜した切り込みが複数設けられている
    ことを特徴とするテープ。
  16. 帯状のシートと、
    前記シートに貼られ、印字装置によって印字されるラベルと、
    前記シートに貼られ、前記ラベルと連結した状態で被着体に巻き付けられる巻き付け部であって、前記被着体に巻き付けられた後に当該巻き付け部の一部分と当該巻き付け部の他の部分とが接着される、前記巻き付け部と、
    を有し、
    前記巻き付け部には、
    当該巻き付け部の短手方向の切り込みが複数設けられており、
    前記複数の切り込みの少なくとも一部同士が、当該巻き付け部の長手方向の位置が互いに異なると共に、前記短手方向の位置が互いに同じである
    ことを特徴とするテープ。
  17. 帯状のシートと、
    前記シートに貼られ、印字装置によって印字されるラベルと、
    前記シートに貼られ、前記ラベルと連結した状態で被着体に巻き付けられる巻き付け部であって、前記被着体に巻き付けられた後に当該巻き付け部の一部分と当該巻き付け部の他の部分とが接着される、前記巻き付け部と、
    を有し、
    前記巻き付け部は、
    当該巻き付け部の長手方向の所定位置における当該巻き付け部の短手方向の長さが、前記長手方向の前記所定位置とは異なる位置における前記短手方向の長さよりも短く、
    かつ、当該所定位置に、前記短手方向の切り込みが設けられる
    ことを特徴とするテープ。
  18. 筐体内にテープを巻回したテープロールを備えたテープカートリッジであって、
    前記テープは、
    帯状のシートと、
    前記シートに貼られたラベルと、
    前記シートに貼られた長方形の巻き付け部と、
    を有し、
    前記巻き付け部には、
    当該巻き付け部の短手方向の切り込みが複数設けられており、
    前記複数の切り込みの少なくとも一部同士が、当該巻き付け部の長手方向の位置が互いに異なると共に、前記短手方向の位置が互いに同じである
    ことを特徴とするテープカートリッジ。
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