JP2001290425A - 筒状シュリンクラベル、及びラベル付き非耐熱性容器 - Google Patents

筒状シュリンクラベル、及びラベル付き非耐熱性容器

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JP2001290425A
JP2001290425A JP2000107156A JP2000107156A JP2001290425A JP 2001290425 A JP2001290425 A JP 2001290425A JP 2000107156 A JP2000107156 A JP 2000107156A JP 2000107156 A JP2000107156 A JP 2000107156A JP 2001290425 A JP2001290425 A JP 2001290425A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉のポリエステル製ブロー成形容器等に装
着した場合、該容器を落下させてもミシン目部位から裂
けが生じにくく、しかも容器から剥離する際に手で切除
できるポリスチレン系樹脂製の筒状シュリンクラベルを
得る。 【解決手段】 本発明のポリエステル製ブロー成形用の
筒状シュリンクラベルは、80℃における横方向の熱収
縮率が30%以上のポリスチレン系樹脂フィルムからな
り、縦方向に、切断部の長さが0.5〜1mm、切断部
と非切断部との比が、前者:後者=1:6〜1:10で
あるミシン目が形成されている。前記縦方向の引裂強度
は、例えば250〜500mN(JIS K 7128
−1に準拠)程度である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリスチレン系樹
脂からなる筒状シュリンクラベルと、該筒状シュリンク
ラベルが装着されたラベル付き非耐熱性ブロー成形容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料等の容器として、ポリエステ
ル製ブロー成形ボトル(PETボトル)などのプラスチ
ック製容器にポリエステル等の熱収縮性フィルムからな
るシュリンクラベルが装着されたラベル付き容器が使用
されている。そして、このラベル付き容器のシュリンク
ラベルには、ボトルのリサイクルのため消費者の段階で
もラベルをボトルから剥離しやすいように、縦方向に切
断用ミシン目を施すことが多くなっている。また、近年
は、その意匠性や充填、流通効率が良いことから、角形
(横断面略四角形)のボトルの略全面にポリエステル製
フィルムからなるシュリンクラベルが装着されたラベル
付き容器が開発され、特にコーヒー飲料用等に使用され
ている。
【0003】一方、無菌充填技術が発達し、耐熱性を必
要としない容器が使用可能になったことから、ボトルの
薄肉化(軽量化)によってコストダウンが進められてい
る。また、シュリンクラベルの材料も、特にポリエステ
ル製ボトルとのリサイクル時の分離を容易にし且つコス
トダウンを図るため、ポリエステル樹脂からポリスチレ
ン系樹脂への置き換えが進行している。
【0004】しかし、薄肉のプラスチック製ボトルは変
形しやすい上、ポリスチレン系樹脂からなるシュリンク
ラベルはポリエステル製のものに比較して裂け易いとい
う特性を有しているため、中身が充填された状態でボト
ルを落下させたりすると、特に角形のボトルでは、床等
に当たったときの衝撃で大きく変形し、装着されたシュ
リンクラベルに大きな応力が作用して、該ラベルに施さ
れたミシン目部位から裂けが生じ、ラベルが損傷すると
いう問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、薄肉のポリエステル製ブロー成形容器等に装着
した場合、該容器を落下させてもミシン目部位から裂け
が生じにくく、しかも容器から剥離する際に手で切除で
きるポリスチレン系樹脂製の筒状シュリンクラベルと、
非耐熱性ブロー成形容器に前記ラベルが装着されたラベ
ル付き非耐熱性ブロー成形容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、横方向の熱収縮率が
一定値以上であるベースフィルムからなる筒状のシュリ
ンクラベルの縦方向に、切断部の長さ及びピッチを特定
の範囲に設定したミシン目を形成すると、薄肉のポリエ
ステル製ブロー成形容器等に装着した場合であっても、
手によるラベルの切除作業性を損なうことなく、容器落
下時等のラベルの破断(破袋)を著しく抑制できること
を見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、80℃における横方
向の熱収縮率が30%以上のポリスチレン系樹脂フィル
ムからなり、縦方向に、切断部の長さが0.5〜1m
m、切断部と非切断部との比が、前者:後者=1:6〜
1:10であるミシン目が形成されているポリエステル
製ブロー成形容器用の筒状シュリンクラベルを提供す
る。
【0007】前記縦方向の引裂強度は、例えば250〜
500mN(JIS K 7128−1に準拠)程度で
ある。前記筒状シュリンクラベルは、透明・高衝撃性ポ
リスチレン(グラフトTI−PS)からなる中心層と、
該中心層の両面に設けられたスチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体からなる表面層とを有する少なくとも3層
の積層フィルムの片面に印刷が施されたものであっても
よい。本発明は、また、ポリエステル製の非耐熱性ブロ
ー成形容器に上記の筒状シュリンクラベルが装着された
ラベル付き非耐熱性ブロー成形容器を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、必要に応じて図
面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の筒状シ
ュリンクラベルの一例を示す斜視図であり、図2は本発
明のラベル付き非耐熱性ブロー成形容器の一例を示す斜
視図である。
【0009】筒状シュリンクラベル1は、ポリスチレン
系樹脂からなるベースフィルムと、該ベースフィルムの
一方の面に設けられた印刷層とで構成されており、縦方
向にはミシン目2が施されている。
【0010】前記ベースフィルムを構成するポリスチレ
ン系樹脂としては、構成モノマーとして、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−イソブチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、クロロメチルスチ
レン等のスチレン系単量体を1種又は2種以上含み、製
膜した際に熱収縮性を示す樹脂であれば特に限定されな
い。
【0011】前記ポリスチレン系樹脂の代表的な例とし
て、(i)スチレンの単独重合体である一般用ポリスチ
レン(以下、「GP−PS」と略称する場合がある)、
(ii)ポリスチレンに合成ゴムをブレンドするか又は合
成ゴムにスチレンをグラフト重合して得られる耐衝撃性
ポリスチレン(以下、「HI−PS」と略称する場合が
ある)、(iii)スチレン系単量体と(メタ)アクリル
酸エステル系単量体との共重合体の連続相中にゴム状弾
性体を分散させ、該ゴム状弾性体に前記共重合体をグラ
フト重合させた透明・高衝撃性ポリスチレン(以下、
「グラフトTI−PS」と略称する場合がある)、(i
v)スチレン−ジエン系共重合体(前記HI−PS、グ
ラフトTI−PSを除く)及びこれらの混合物などが挙
げられる。
【0012】前記(iii)グラフトTI−PSとして
は、例えば、特開平7−32477号公報、特開平9−
328564号公報に記載のものを使用できる。グラフ
トTI−PSを構成するスチレン系単量体としては前記
のものが挙げられる。スチレン系単量体は単独で又は二
種以上混合して使用できる。
【0013】また、グラフトTI−PSを構成する(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸オクチルなどの(メタ)アクリル酸
アルキルエステル(特に、(メタ)アクリル酸C1-10
ルキルエステル)などが例示できる。これらの中でも、
アクリル酸メチル及びメタクリル酸メチルは透明性に優
れているため好ましく用いられる。また、アクリル酸ブ
チルやメタクリル酸ブチルなどの炭素数4以上(例え
ば、炭素数4〜10程度)のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルは自然収縮率(25〜
35℃で保管したときの収縮率)の低減に寄与するため
好ましい。これらの(メタ)アクリル酸エステル系単量
体は単独で又は二種以上を混合して使用できる。
【0014】さらに、グラフトTI−PSを構成するゴ
ム状弾性体としては、常温でゴム弾性を示す種々のポリ
マーを使用でき、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプ
レン、ポリクロロプレンなどのジエン類の単独重合体又
は共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体(ランダム
共重合体、ブロック共重合体など)、エチレン−プロピ
レンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴムなどが例示でき
る。これらのゴム状弾性体は単独で用いてもよく、二種
以上を併用してもよい。上記のゴム弾性体の中でも、ス
チレン−ブタジエン共重合体(ブロック共重合体を含
む)が好ましく、特にスチレン含有量10〜50重量%
の共重合体が好適である。
【0015】前記ゴム状弾性体の粒子径は、例えば0.
1〜1.2μm程度、好ましくは0.1〜0.7μm程
度である。粒子径が小さすぎると衝撃吸収性が低下しや
すく、逆に大きすぎると白濁の原因となりやすい。
【0016】前記グラフトTI−PSにおいて、スチレ
ン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体及び
ゴム状弾性体の割合は、特に限定されないが、透明性、
高剛性及び低自然収縮率を発現させるため、スチレン系
単量体を45〜55重量%、(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体を38〜45重量%、ゴム状弾性体を6〜1
0重量%程度の割合で重合させるのが好ましい。グラフ
トTI−PSのメルトフローレート(MFR)(AST
M D 1238の条件(L)で測定した値。以下同
じ)は、例えば1〜10g/10分、好ましくは1〜6
g/10分程度である。
【0017】ベースフィルムをグラフトTI−PSで構
成する場合、グラフトTI−PSにテルペン系樹脂を混
合して用いてもよい。テルペン系樹脂を混合すると、フ
ィルム形成する際にテルペン系樹脂が粘度調整剤として
作用すると共に、ラベルを熱収縮させる際の曇りを抑制
できる。なお、テルペン系樹脂と共に、又はテルペン系
樹脂に代えて、水添テルペン系樹脂、石油樹脂(1,3
−ペンタジエン主体の脂肪族石油樹脂など)、水添石油
樹脂などを用いることもできる。
【0018】前記(iv)スチレン−ジエン系共重合体に
は、上記スチレン系単量体と、ジエン系単量体と、必要
に応じてアクリル系単量体とを共重合させて得られる共
重合体が含まれる。ジエン系単量体としては、例えば、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、1,3−ペン
タジエンなどから選択された1種又は2種以上を使用で
きる。アクリル系単量体としては、例えば、前記の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル[特に、(メタ)アク
リル酸C1-10アルキルエステル]などから選択された1
種又は2種以上を用いることができる。
【0019】好ましい(iv)スチレン−ジエン系共重合
体には、スチレン−ブタジエンブロック共重合体が含ま
れる。スチレン−ブタジエンブロック共重合体におい
て、スチレン含有量は、例えば65〜90重量%(ブタ
ジエン含有量:10〜35重量%)、好ましくは75〜
88重量%(ブタジエン含有量:12〜25重量%)程
度である。また、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体のメルトフローレート(MFR)は、例えば1〜10
g/10分、好ましくは1〜6g/10分程度である。
ポリスチレン系樹脂は単独で又は二種以上を混合して使
用できる。また、ベースフィルムは単層フィルムで構成
してもよく多層フィルムで構成してもよい。
【0020】本発明の好ましい態様では、ベースフィル
ムは表面層/中心層/表面層の少なくとも3層構造を有
している。特に好ましいベースフィルムとして、中心層
が前記グラフトTI−PSで構成され、表面層がスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体で構成されたベースフ
ィルムが挙げられる。このようなベースフィルムを有す
るラベルは、剛性が高く、自然収縮率が小さいという特
色を有する。
【0021】ベースフィルムには、必要に応じて、滑
剤、充填剤、有機微粒子、紫外線吸収剤、熱安定剤、酸
化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤などの各種添加
剤や上記以外の樹脂を添加してもよい。ベースフィルム
の印刷層側の表面には、印刷性を向上させるため、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理などの慣
用の表面処理を施してもよく、他方の表面には、損傷防
止等のため、アクリル系樹脂などからなるオーバーコー
ト層を設けてもよい。
【0022】ベースフィルムの全体の厚みは、ラベルと
した際の取扱性、作業性等を損なわない範囲で選択で
き、例えば10〜100μm、好ましくは20〜60μ
m程度である。なお、ベースフィルムを表面層/中心層
/表面層の少なくとも3層で構成する場合、表面層の厚
みは、各層に含まれる樹脂の種類等によっても異なる
が、通常1.5〜30μm程度、好ましくは2〜15μ
m程度である。
【0023】ベースフィルムは、単層フィルムで構成す
る場合には、ポリスチレン系樹脂(スチレン−ブタジエ
ン共重合体)を含む樹脂組成物を押出成形し、延伸処理
(1軸延伸又は2軸延伸)することにより得られる。ま
た、多層フィルムで構成されるベースフィルムは、積層
フィルムを製造する際に用いられる慣用の方法、例え
ば、共押出法、ドライラミネート法などにより製造でき
る。例えば、表面層/中心層/表面層の3層構造を有す
るベースフィルムは、中心層を形成する樹脂を含む樹脂
組成物と、表面層を形成する樹脂を含む樹脂組成物と
を、Tダイを備えた複数の押出機を用いて溶融押出して
多層化し、冷却ロールにより冷却した後、延伸処理(1
軸延伸又は2軸延伸)することにより得ることができ
る。なお、Tダイに代えて環状ダイを用いることもでき
る。
【0024】延伸は、テンター方式、チューブ方式の何
れの方式で行うこともできる。延伸処理は、70〜11
0℃程度の温度で、必要に応じて長さ方向(縦方向;M
D方向)に例えば1.01〜1.5倍、好ましくは1.
2〜1.4倍程度に延伸した後、幅方向(横方向;TD
方向)に3〜6倍、好ましくは4〜5.5倍程度延伸す
ることにより行う場合が多い。特に長さ方向の延伸倍率
を1.25〜1.35倍程度にすることにより、強度等
の特性を損なうことなくベースフィルムの縦裂き性を向
上できる。
【0025】本発明において、ベースフィルムの80℃
における横方向(容器の周方向に相当する方向)の熱収
縮率は30%以上である。該熱収縮率が30%未満では
容器に密着性よく装着することが困難となる。前記熱収
縮率は、ベースフィルムを構成する樹脂の種類、延伸倍
率等の延伸条件などを適宜選択することにより調整でき
る。
【0026】本発明の筒状シュリンクラベル1は、例え
ば、上記のようにして得られたベースフィルムの少なく
とも一方の面にグラビア印刷等の慣用の印刷法により所
望の画像、文字を印刷して印刷層を形成してロール状に
巻回し、これを所定の幅にスリットして複数個のロール
状物とした後、各ロール状物を巻き戻し、ラベル切除部
に所定の長さ及びピッチのミシン目2を縦方向に形成し
た後、ベースフィルムの幅方向が周方向となるように筒
状に丸めて両端を接着剤等で接着し、長尺筒状のシュリ
ンクラベル連続体とし、各ラベルに切断することにより
製造できる。なお、ミシン目2は慣用の方法(例えば、
周囲に切断部と非切断部とが繰り返し形成された円板状
の刃物を押し当てる方法等)により施すことができる。
また、ミシン目2は筒状シュリンクラベルを製造する適
宜の段階で施すことができる。
【0027】本発明の重要な特徴の1つは、前記ミシン
目2において、切断部の長さが0.5〜1mmで、且つ
切断部と非切断部との比が、前者:後者=1:6〜1:
10に設計されている点にある。切断部の長さが0.5
mm未満の場合や切断部と非切断部との比が1:10
(=1/10)より小さい場合には、消費者等が容器の
リサイクル等のためシュリンクラベルを切断除去する
際、切り離しにくく、作業性が低下する。また、ミシン
目2の切断部の長さが1mmを超える場合は、熱収縮に
よって切断部が広がり、目立つため外観上好ましくな
く、また切断部と非切断部との比が1:6(=1/6)
より大きい場合には、容器を落とすなど容器に衝撃が加
わったときにミシン目部位から裂けが入りラベルが破れ
やすくなる。
【0028】本発明の好ましい態様では、筒状シュリン
クラベル1の縦方向の引裂強度が、250〜500mN
(JIS K 7128−1に準拠)である。このよう
なシュリンクラベルは、縦方向への引裂き性に優れ、ミ
シン目2のうち非切断部の占める割合が大きくても、ラ
ベルをミシン目部位から手で容易に切断除去できる。こ
のようなシュリンクラベルは、ベースフィルムの長さ方
向の延伸倍率を調整することにより得ることができる。
【0029】図2のラベル付き非耐熱性ブロー成形容器
は、容器3と該容器3に装着された筒状シュリンクラベ
ル1とで構成されている。容器3としては、ポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリ
エステル系樹脂を主成分とした非耐熱性ブロー成形容器
であればよく、例えば、無菌充填用ブロー成形容器(ア
セプティック充填用ポリエチレンテレフタレート製ボト
ル等)などの薄肉ポリエステル製容器等が挙げられる。
容器の厚み(肉厚)は、例えば、胴部分において150
〜400μm程度である。容器3の材質としては前記ポ
リエステル製のものであるが、例えば、他のガスバリア
ー樹脂を積層した多層構成や、内外面に無機物の蒸着や
コーティング等を施したものであってもよい。
【0030】容器3の形状は、横断面が略四角形の角
形、横断面が円形の円筒形状等の何れであってもよい
が、本発明では、容器を落下させた際に変形しやすい角
形容器の場合に特に効果が大きく、有用である。
【0031】本発明のラベル付き非耐熱性ブロー成形容
器は、前記筒状シュリンクラベル1を、通常、内容物を
充填した容器3に連続的に被嵌し、所定温度のスチーム
トンネルや熱風トンネルを通過させて熱収縮させること
により製造できる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、熱収縮率が一定値以上
のポリスチレン系樹脂フィルムからなる筒状シュリンク
ラベルの縦方向に、切断部の長さ及びピッチが特定の範
囲にあるミシン目が形成されているので、薄肉の非耐熱
性ブロー成形容器に装着した場合、該容器を落下させて
もミシン目部位から裂け等が生じにくく、しかも容器か
らラベルを剥離する際には手で切断除去できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0034】実施例1 スチレン−ブタジエンブロック共重合体(スチレン含有
量82重量%、ブタジエン含有量18重量%;MFR=
4g/10分)(A1)と、グラフトTI−PS(スチレ
ン含有量50重量%、メタクリル酸メチル含有量30重
量%、アクリル酸n−ブチル含有量12重量%、ブタジ
エン含有量8重量%;MFR=3.5g/10分)(B
1)とを共押出し、長さ方向に1.3倍、幅方向に5.
3倍テンター延伸することにより、(A1)/(B1)/(A
1)の層構成を有する厚み50μm(表面層(A1)の厚
み:各5μm)のベースフィルムを得た。このベースフ
ィルムの一方の表面にアクリル系インキを用いて8色か
らなるデザインのグラビア印刷を施して印刷層を形成
し、ロール状に巻回した。得られた印刷ロールを所定の
幅にスリットして複数個のロール状物とした後、各ロー
ル状物を巻き戻し、ラベル切除部に、切断部の長さが
0.7mm、非切断部の長さが5.6mmのミシン目を
縦方向に施し、ベースフィルムの幅方向が周方向となる
ように筒状に丸めて両端部を接着し、長尺筒状のシュリ
ンクラベル連続体を得た。シュリンクラベルの縦方向の
引裂き強度を、JIS K 7128−1に準拠して測
定したところ430mNであった。また、80℃の温水
に10秒間浸漬した際の横方向(幅方向)の熱収縮率は
52%であった。上記のシュリンクラベル連続体を自動
ラベル装着装置に供給し、各ラベルに切断し、内容物
(コーヒー)を充填した内容積約900ml、胴部分の
肉厚約300μmの薄肉角形PET(ポリエチレンテレ
フタレート)製容器に外嵌し、スチームトンネルを通過
させて熱収縮させることにより前記容器に装着した。得
られたラベル付き容器について、ミシン目に沿って手で
ラベルを開封したところ、途中で千切れることなくきれ
いに切除できた。また、このラベル付き容器を40cm
の高さから床に落下させたところ、ラベルに裂けなどは
生じなかった。
【0035】比較例1 切断部の長さが0.7mm、非切断部の長さが1.4m
mのミシン目を施した点以外は実施例1と同様の操作を
行った。得られたラベル付き容器について、ミシン目に
沿って手でラベルを開封したところ、途中で千切れるこ
となくきれいに切除できた。しかし、このラベル付き容
器を40cmの高さから床に落下させたところ、ラベル
のミシン目部位に裂けが生じた。
【0036】比較例2 切断部の長さが0.7mm、非切断部の長さが10mm
のミシン目を施した点以外は実施例1と同様の操作を行
った。得られたラベル付き容器について、ミシン目に沿
って手でラベルを開封しようとしたが、容易に切除でき
なかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筒状シュリンクラベルの一例を示す斜
視図である。
【図2】本発明のラベル付き非耐熱性ブロー成形容器の
一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 筒状シュリンクラベル 2 ミシン目 3 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 23/08 B65D 23/08 Z 25/36 25/36 71/08 71/08 G Fターム(参考) 3E062 AA09 AA20 AB02 AC02 DA07 JA04 JA07 JA08 JB05 JB23 JB24 JC02 JC07 JD01 3E067 AA03 AB26 BA03A BB14A BB25A BC03A CA01 CA11 EB03 EC28 EE02 EE04 FB01 4F100 AK12 AK12A AK12J AK25 AK25J AK73B AK73C AL04 AL04A BA01 BA03 BA06 BA10B BA10C BA13 BA15 DA01 DA11 EH20 EJ38 GB16 GB90 HB31 JA03 JA03A JK10A JL14 JN01A YY00 YY00A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 80℃における横方向の熱収縮率が30
    %以上のポリスチレン系樹脂フィルムからなり、縦方向
    に、切断部の長さが0.5〜1mm、切断部と非切断部
    との比が、前者:後者=1:6〜1:10であるミシン
    目が形成されているポリエステル製ブロー成形容器用の
    筒状シュリンクラベル。
  2. 【請求項2】 縦方向の引裂強度が250〜500mN
    (JIS K 7128−1に準拠)である請求項1記
    載の筒状シュリンクラベル。
  3. 【請求項3】 透明・高衝撃性ポリスチレン(グラフト
    TI−PS)からなる中心層と、該中心層の両面に設け
    られたスチレン−ブタジエンブロック共重合体からなる
    表面層とを有する少なくとも3層の積層フィルムの片面
    に印刷が施されている請求項1又は2記載の筒状シュリ
    ンクラベル。
  4. 【請求項4】 ポリエステル製の非耐熱性ブロー成形容
    器に請求項1〜3の何れかの項に記載の筒状シュリンク
    ラベルが装着されたラベル付き非耐熱性ブロー成形容
    器。
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