JP3145133B2 - クーポン券付インモールド用ラベル - Google Patents

クーポン券付インモールド用ラベル

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JP3145133B2
JP3145133B2 JP6088491A JP6088491A JP3145133B2 JP 3145133 B2 JP3145133 B2 JP 3145133B2 JP 6088491 A JP6088491 A JP 6088491A JP 6088491 A JP6088491 A JP 6088491A JP 3145133 B2 JP3145133 B2 JP 3145133B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/744Labels, badges, e.g. marker sleeves

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差圧成形、中空成形に
よって製造される合成樹脂製容器に容器成形と同時に貼
着されるクーポン券付インモールド用ラベルに関し、特
に、金型内に予めクーポン券を備えたラベルをセット
し、その上より熱可塑性樹脂を中空成形又は真空成形も
しくは圧空成形することによって、該ラベルを樹脂成形
容器と一体に成形させてクーポン券を備えた容器に加飾
することができるクーポン券付インモールド用ラベルに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金型内に予めラベルをインサート
させた後、該金型内で射出成形、中空成形、差圧成形、
発泡成形などによって容器を成形して、絵付けされた容
器が形成させている(特開昭58−69015号公報、
ヨーロッパ公開特許第254923号明細書参照)。こ
の様なラベル付きの樹脂成形容器の一部の商品としてク
ーポン券の付いたラベルが一体成形されたものがある
が、この様なインモールド用ラベルに用いられるクーポ
ン券付ラベルには、一般に天然紙又はプラスチックフィ
ルムを用いたラベルが使用されている。この様なクーポ
ン券の付いたラベルは、商品を買い上げた後で、使用者
がそのクーポン券の部分を剥離しなければならないの
で、該剥離を容易に行なうことができるように、その周
囲の切り取り部分にミシン目を入れ、更にそのクーポン
券の裏面側の部分に、前記容器とラベルとが一体成形の
際に接着させないように、該ラベルの接着剤塗布部分に
離型剤を塗工したり、或いは、その部分にだけ接着剤を
塗工しないようにしたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクーポン券の付いたラベルでは、クーポン券部分が
大きくなったときには、ラベル貼着後の容器の収縮によ
りクーポン券部分が容器と未接着であるために浮き上が
り易く、ブリスター状態となって外観が悪くなったりす
るので、商品価値を著しく低下させてしまうといった欠
点があった。また、ラベルのクーポン券部分を切り離し
易くするためにミシン目を周囲に入れるミシン目加工を
施すことが必須であり、この様なミシン目加工はラベル
の製造コストを著しく高くさせている。しかも、該ミシ
ン目加工は安価に加工するため粗雑に加工すると切り離
しの際に横走りが生じて、目的のクーポン券が欠損して
しまったり、クーポン券の部分だけを切り離すことが困
難になるなどの欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者らは、上記問題点に鑑みて鋭意
研究を重ねた結果、基材層と接着層とからなるインモー
ルド用ラベルの基材層を二軸延伸配向フィルムにて形成
すると共に、前記接着層の一部に接着層の形成密度を5
0%以下とした帯状の引き剥がし部を形成して、該帯状
の引き剥がし部に相当する基材層の表面側にクーポン券
を印刷して、該ラベルの帯状の引き剥がし部の少なくと
も一端にノッチ部を形成すれば、切り離しのためのミシ
ン目を入れる工程が省略でき、ラベルを安価に製造する
ことができると共に、ラベルの切り離しの際にもミシン
目による横走りが生じなく、しかも、クーポン券の部分
が容器と一体成型された後でもラベルが容器より浮き上
がることがなく、外観の良好なミシン目の無いクーポン
券付インモールド用ラベルとすることができるとの知見
に基づき本発明を完成するに至ったものである。すなわ
ち、本発明のクーポン券付インモールド用ラベルは、基
材層と該基材層の容器に接着させる側の面に接着層を形
成したインモールド用ラベルにおいて、前記基材層が二
軸延伸配向フィルムにて形成すると共に、前記接着層の
一部に接着層の形成密度を50%以下とした帯状の引き
剥がし部を形成して、該帯状の引き剥がし部に相当する
基材層の表面側にクーポン券が印刷されて、該ラベルの
引き剥がし部の少なくとも一端の2箇所にノッチ部を形
成させたことを特徴とするものである。
【0005】[発明の具体的説明] [I] インモールド用ラベル (1)構 造 本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1は、差圧
成形又は中空成形によって合成樹脂製容器が製造される
際に、金型内で容器に貼着されて、容器と一体になって
容器を加飾するためのラベルであって、その構造が、図
1及び図2に示すように、基材層2に二軸延伸配向フィ
ルムを使用して、該基材層2の容器と接着させる側に接
着層3を形成させたものから基本的に構成されたもの
で、該接着層3の一部分に接着層3の形成密度が50%
以下とした帯状の引き剥がし部4を設けて、該帯状の引
き剥がし部4に相当する部分の基材層2側の表面にクー
ポン券5が印刷されていると共に、該帯状の引き剥がし
部4の少なくとも一端にノッチ部6を形成させたもので
ある。従って、インモールド成形により、容器に被着さ
れた本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1は、
該ラベル1の帯状の引き剥がし部の末端4aを指により
引き上げて、前記ノッチ部6よりラベル1のクーポン券
部分を引き裂けば、帯状の引き剥がし部4に相当する部
分をラベルより切り離してクーポン券5とすることがで
きるような構造になっている。
【0006】(2)構成層 (a)基材層 本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1において
基材層2として用いられる二軸延伸配向フィルムとして
は、ポリプロピレン、高密度ポリチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドなどの融
点が135〜264℃の熱可塑性樹脂の2軸延伸フィル
ム、或いはこれら樹脂に、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、焼成クレイ、酸化チタン、タルクなどの無機微細
粉末を通常8〜55重量%含有させた樹脂フィルムの2
軸延伸物、或いは、該延伸樹脂フィルムの表面上に炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、クレイ、酸化チタン、タ
ルクなどの無機充填剤含有ラテックス(塗工剤)を塗工
させたフィルム、或いは、前記延伸樹脂フィルムにアル
ミニウムなどの金属を蒸着させた金属泊積層フィルム、
或いは、前記無機微細粉末含有延伸樹脂フィルムの片面
または両面に無機微細粉末を8〜65重量%含有する樹
脂フィルムの一軸延伸物を積層した積層合成紙(特公昭
46−40794号公報)などを挙げることができる。
このような基材層2は単層であっても、或いは、二層以
上の積層された構造のもの、或いは、これら基材層2に
更に表面層を積層したものであっても良い。該基材層2
は本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1におい
て、該ラベル1のクーポン券部分5を帯状の引き剥がし
部4の末端のノッチ部6よりラベル1を切り裂いた際
に、前記ノッチ部6より帯状の引き剥がし部4の両側端
部4bに沿って切り離されてクーポン券5とすることが
できるように、配向された熱可塑性樹脂フィルムとする
ために、前記熱可塑性樹脂フィルムを二軸延伸すること
が重要である。クーポン券5の切り離し方向は、二軸延
伸配向フィルムの延伸方向と一致するので、クーポン部
分の印刷は基材フィルムの配向方向を考慮して行うべき
である。延伸倍率は切り離し方向が3〜10倍であり、
該切り離し方向と直角の方向が通常3〜10倍にて行な
われる。
【0007】(b)接着層 本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1におい
て、前記基材層2の二軸延伸配向フィルムの裏面側(樹
脂容器と接する側)に樹脂容器と融着してラベルを容器
に一体化させるために用いられる接着層3としては、一
般に低密度ポリエチレン、酢酸ビニル・エチレン共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタク
リル酸共重合体の金属塩などの、融点が85〜135℃
のヒートシール性樹脂よりなるフィルム層が用いられ
る。これらヒートシール性樹脂は溶融してフィルム積層
する場合の肉厚は1〜30μm、好ましくは1〜10μ
mである。或いは、塗布して積層する場合には、該ヒー
トシール性樹脂のエマルジョンやヒートシール性樹脂を
トルエン、エチルセロソルブ等の溶剤に溶かした樹脂溶
液を基材層に塗布した後に乾燥させて接着層を形成す
る。しかし、本発明のクーポン券付インモールド用ラベ
ルにおいては、これら基材層である二軸延伸配向フィル
ムの裏面側全体に接着層3を形成させるものではなく、
該二軸延伸配向フィルムの裏面側の一部分に、接着層3
の形成密度が50%以下、好ましくは5〜50%とした
帯状の引き剥がし部4が設けられていて、この帯状の引
き剥がし部4に相当する部分に基材層2側の表面部分に
クーポン券5が印刷されて、この帯状の引き剥がし部4
を切り離してクーポン券5とすることができるように形
成されている。従って、帯状の引き剥がし部4の両端部
4aがラベルの両端部1aにまで達して、接着層3は帯
状の引き剥がし部4によって分断されている。また、該
引き剥がし部4の少なくとも一端のラベル1の端部1a
には1対のノッチ部6が形成されていて容易にクーポン
部分のラベル1を引き裂くことができるように形成され
ている。このヒートシール性樹脂フィルム層の存在によ
って、インモールド用ラベル1と樹脂容器との接着をよ
り強固にさせることができる。但し、成形される樹脂と
ラベル素材の樹脂とが同一のときは、接着層3を省略す
ることもできる。従って、容器に被着された本発明のク
ーポン券付インモールド用ラベル1は、該ラベル1の帯
状の引き剥がし部4の末端4aを引き上げて前記ノッチ
部6よりラベル1を引き裂けば、帯状の引き剥がし部4
に相当する部分をラベル1より切り離してクーポン券5
とすることができるようになっている。また、引き剥が
し部4の占める面積はラベル1全体の面積の10〜70
%、好ましくは30〜50%である。ラベル1の裏面側
の帯状の引き剥がし部4の接着剤3aは点状、水玉状、
帯状又は市松模様状に形成されることが好ましい。
【0008】[II] インモールド用ラベルの製造 (1)基材層(二軸延伸配向フィルム)の形成 (a)延 伸 本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1を製造す
るには、先ず前記融点が135〜264℃の熱可塑性樹
脂、或いは、該熱可塑性樹脂に前記無機微細粉末を通常
8〜55重量%含有させて形成した無機微細粉末含有樹
脂、或いは、これら樹脂に後記接着層3となるヒートシ
ール性樹脂を積層させた積層体を、インフレーションフ
ィルム成形やマンドレルを用いた同時二軸延伸フィルム
成形、或いは、Tダイにて押し出し、ロールにて縦方向
に延伸させた後、両側端をクリップにて掴んで横方向に
延伸させる逐次二軸延伸フィルム成形などにより二軸延
伸して二軸延伸配向フィルムを製造する。上記基材層2
となる二軸延伸配向フィルムを製造する際に行なわれる
延伸は、該フィルムの押出方向に通常3〜10倍、好ま
しくは4〜8倍に延伸される。また該フィルムの幅方向
に通常3〜10倍、好ましくは4〜10倍に延伸され
る。該延伸は基材層2の樹脂の融点よりも低い温度で行
なわれる。また、前記延伸が基材層2と接着層3との積
層後に行なわれる場合には、接着層3のヒートシール性
樹脂の融点以上の温度で行われる。それ故、基材層2は
配向されるが、ヒートシール層は配向されることがな
い。
【0009】(b)積 層 前記基材層2の二軸延伸配向フィルムの表面上には、更
に、前記無機充填剤を含有するラテックス(塗工剤)を
塗工させて塗工層を形成したり、アルミニウムなどの金
属を蒸着させて金属箔を形成したり、前記無機微細粉末
含有樹脂フィルムの一軸延伸物を積層させた積層体とす
ることもできる。
【0010】(2)接着層の形成 (a)接着層 本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1の製造に
おいて、前記基材層2の二軸延伸配向フィルムの裏面側
(樹脂容器と接する側)に樹脂容器と融着してラベル1
を接着させるために接着層3が積層される。該接着層3
は、前記融点が85〜135℃のヒートシール性樹脂よ
りなる素材が用いられ、該ヒートシール性樹脂よりなる
フィルム層を融着により基材層2の裏面側に積層させた
り、或いは、該ヒートシール性樹脂のエマルジョンや、
ヒートシール性樹脂を溶剤に溶かした溶液を塗布した後
に乾燥させて基材層2の裏面側に積層させる。しかし、
本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1において
は、これら接着層3を基材層2である二軸延伸配向フィ
ルムの裏面側全体に形成させるのではなく、該二軸延伸
配向フィルムの裏面側に、接着層3の形成密度が50%
以下とした帯状の引き剥がし部4を形成するように、該
帯状の引き剥がし部4を除く部分に接着層3が設けられ
る。ここで接着層の形成密度とは、クーポン部分4の占
める面積に対し、接着層3aが占める面積割合をいう。
【0011】(b)塗 布 該帯状の引き剥がし部4の形成は、図3に示されるよう
な塗布装置を用いて、ヒートシール性樹脂のエマルジョ
ンや、該樹脂を溶剤に溶かした溶液7を貯蔵する貯槽8
の樹脂溶液7中に一部分を浸漬したロール9と接触して
回転するグラビアロール10によって基材層2の裏面側
に塗布し、乾燥させて接着層3を形成させる。上記グラ
ビアロール10の表面は、図4に示されるように、両端
に接着層3b,3bを形成する帯状凸部10bを形成
し、その中央部に接着層3の形成密度が%以下の帯状の
引き剥がし部4が形成されている。該帯状の引き剥がし
部4を形成する部分はロール10の表面に分散された点
状の接着層塗布部分10aにより、図1にて示されるよ
うな模様に、すなわち、点状の接着層3aとして部分的
に塗布される。しかしながら、クーポン券付インモール
ド用ラベル1において帯状の引き剥がし部4でないラベ
ル1の裏面側の剥離しない部分の接着層3bには50%
以上の高面積率にて、好ましくは全面に接着層3bが塗
布される。従って、この様にして塗布されたラベル1の
裏面側の接着層3の一部には、図1に示すように、クー
ポン券5部分が引き剥がし可能なように接着層3が余り
塗布されていない引き剥がし部4が帯状に形成されてい
る。他の方法としては、基材層の2軸延伸フィルムに押
出ラミネートされたヒートシール層の表面に、エンボス
ロール等を用い、シリコーン樹脂等の剥離剤をドット状
にクーポン部分4の面積に対して50〜95%の割合で
塗布する方法である。該ラベル1の断面は、図2に示す
ように、クーポン券5部分として引き剥がされる部分4
には接着層3の形成密度が前記値に示すように少なく形
成することが重要である。
【0012】(c)その他の処理 前記延伸後の積層構造フィルムは、必要であれば、コロ
ナ放電加工、火炎処理、プラズマ処理などを施すことに
よって、表面の印刷性、接着性を改善しておくことがで
きる。
【0013】(3)印 刷 前記基材層2の表面側、例えば紙状層には、前記帯状の
引き剥がし部4に相当する部分にグラビア印刷、オフセ
ット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷などの各種の
印刷方法によりクーポン券5が印刷され、その他の部分
に商品名、製造元、販売会社名、キャラクター、バーコ
ード、使用方法などが印刷される。このようなインモー
ルド用ラベル1は、容器表面の一部に貼着される部分的
なものであっても良いが、通常は差圧成形ではカップ状
容器の側面を取り巻くブランクとして、中空成形では瓶
状容器の表及び裏に貼着されるラベル1として製造され
る。
【0014】(4)抜打加工及びノッチの形成 上記印刷が施されたインモールド用ラベル1は、抜打加
工により必要な形状、寸法のラベル1に分離されが、こ
の時、前記接着層を印刷した引き剥がし部分4の少なく
とも一端には、V型、I型などの各種形状のノッチ部6
が形成される。
【0015】[III] 貼着 本発明のクーポン券付インモールド用ラベル1は、真空
成形、圧空成形などの差圧成形や、パリソンを圧空によ
り金型内壁に圧着する中空成形などの金型のキャビティ
内に印刷側が金型壁面に接するように設置した後、金型
の吸引により金型内壁に固定され、次いで容器成形材料
樹脂のシートの溶融物が金型に導かれ、常法により成形
され、ラベル1が容器外壁に一帯に融着された容器が成
形される。この様にして成形された容器は、ラベル1が
金型内で固定された後に、ラベル1と樹脂容器が一体に
成形されるので、ラベル1の変形もなく、容器本体とラ
ベル1の密着強度が強固であり、ブリスターも無く、ラ
ベルにより加飾された外観が良好な容器である。しかし
ながら、前記帯状の引き剥がし部4に相当する部分には
クーポン券5が印刷されており、その端部1aを指によ
り摘まんで引っ張れば、前記ノッチ部6より帯状の引き
剥がし部4に沿って切り離されて、クーポン券5とする
ことができる。
【0016】
【実施例】
実施例1基材層(三層構造)の製造 三菱油化(株)製ポリプロピレン「三菱ノーブレン M
A−6」(商品名)69部、三菱油化(株)製高密度ポ
リエチレン「ユカロンハード EY−40」(商品名)
8部、耐候性改良剤として平均粒径1μmの酸化チタン
0.8部、三共(株)製ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート「サノール LS
−770」(商品名)0.06部、クレイ22.2部、
酸化防止剤0.3部及び分散剤としてオレイン酸0.1
部よりなる組成物を、押出機を用いて溶融・混練させた
後、ダイより200℃の温度でシート状に押し出し、該
シートを約50℃の温度にまで冷却した。次いで、この
シートを150℃の温度にまで再度加熱した後、ロール
群の周速差を利用して、縦方向に4倍に延伸した。一
方、ポリプロピレン(三菱ノーブレン MA−6)55
部、平均粒径0.8μmの重質炭酸カルシウム42部、
平均粒径1μmの酸化チタン3部、ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート0.4
部、坑酸化剤としてヨシノックスBHT、マーク329
及びイルガノックス−1076をそれぞれ0.1部、及
び、オレイン酸0.1部の割合にて配合した組成物を、
2台の押出機を用いてそれぞれ溶融混練して、2台のダ
イより200℃の温度でシート状に押し出した。そし
て、このダイより押し出したシート状物を、前記縦軸延
伸されたシートの両側面にラミネートし、一旦、室温よ
り20℃高い温度にまで冷却させた後、約155℃の温
度にまで再加熱して、テンターを用いて横方向に8倍延
伸しさせた後、160℃のオーブン中を通過させて熱セ
ットし、更に、コロナ放電処理して、中間層(基材層)
の二軸延伸フィルムの肉厚が70μm、表面・裏面層の
一軸延伸フィルムの肉厚が各々10μmの三層構造の印
刷、筆記性の優れた合成紙を得た。この合成紙の各層に
は微細なミクロボイドを多数有したものであり、合成紙
全体の比重は0.712であった。
【0017】接着層の積層 次いで、この三層構造の合成紙の裏面側に、エチレン・
酢酸ビニル共重合体樹脂(酢酸ビニル含量14重量%)
55重量%のトルエン溶液よりなる接着剤を、図4に示
すようなグラビアロールを用いて図3に示すような塗布
装置を用いて、帯状の引き剥がし部の接着部のパターン
が、 接着層の直径 2mmφ ピッチ間隔 8mm 引き剥がし部の幅 25mm の図1に示すようなパターンの接着層の印刷を施した。
【0018】印 刷 次いで、このようにして得られたインモールド用ラベル
をコロナ放電加工した後、基材層の表面側の紙状層に印
刷が施され、これによって、前記帯状の引き剥がし部に
相当する部分にクーポン券を印刷し、その他の部分に商
品名、製造元、販売会社名、キャラクター、バーコー
ド、使用方法などを印刷した。
【0019】抜打加工及びノッチの形成 このようにして印刷されたインモールド用ラベルを、抜
打加工により長さ7cm、幅9cmの図1に示すような
形状、寸法のラベルに分離した。この時、該点模様にヒ
ートシール樹脂を印刷した引き剥がし部分の両末端に
は、ラベルに一対のV型のノッチを形成させた。
【0020】貼 着 このインモールド用ラベル1をブロー成形用割型の一方
に真空を利用して印刷面側(B層)が金型と接するよう
に固定した後、高密度ポリエチレン(融点134℃)の
パリソンを155℃(低温パリソン)及び205℃(高
温パリソン)で溶融押出し、次いで割型を型締めした
後、4.2kg/cm2 の圧空をパリソン内に供給し、パリ
ソンを膨脹させて容器状とすると共にインモールド用ラ
ベルと融着させ、次いで該型を冷却した後、型開きをし
て中空容器を取り出した。この中空容器は、印刷の退色
もなく、ラベルの収縮やブリスターの発生も見受けられ
なかった。また、クーポン券部分の容器からの浮き上が
りも無かった。このラベルのV型ノッチ部分を指により
引き裂いたところ、クーポン券の部分は用意に引き裂く
ことができた。自動ラベル給紙装置によるブロー成形用
割型へのラベルの供給は100枚連続で行ったがミス
(型よりラベルが落ちるなど)は1回も無かった。
【0021】実施例2 塗布面積を45%とする他は実施例1と同様にしてラベ
ルを得た。結果を表1に示す。
【0022】実施例3〜4二軸単層構造フィルムの製造 ポリスチレン32部、高密度ポリエチレン55部、焼成
クレイ10部及び酸化チタン3部よりなる混合物を、押
出機を用いて溶融混練した後、200℃の温度にてダイ
よりシート状に押し出し、その後129℃の温度にまで
冷却させた。次いで、縦方向に4.5倍に延伸を行なっ
た後、その片面にエチレン・酢酸ビニル共重合体フィル
ムを220℃で押出ラミネートし、次いで横方向に5倍
延伸した。そして、これをコロナ放電処理した。次に、
この積層延伸フィルムの共重合体フィルム面に東洋イン
キ製造(株)の離型剤“OPワニス”をグラビアロール
にてドット状に塗布し、その後耳部をカッティングし
て、肉厚が80μmのラベルを製造した。以下、実施例
1と同様にして容器を形成し、表1に示すラベル付き容
器を得た。
【0023】
【表1】
【0024】なお、評価方法は以下に示す基準で行なっ
た。 1) ブリスターの発生 ・クーポン券部分のラベルの浮き上りがないもの…○ ・クーポン券部分にラベルの浮き上りのあるもの…× 2) クーポン券部分のラベル接着強度 クーポン券部分の貼着されたラベル15m/m幅の接着
強度(T字剥離)を測定した。 3) クーポン券部の剥離状態 ・クーポン券部分のみ手剥離により横走りなく剥離出来
たもの…○ ・クーポン券部分の手剥離時に横走りが発生しクーポン
券部分だけを正常な形で剥離出来なかったもの又は剥離
が困難なもの…×
【0025】
【発明の効果】この様に形成した本発明のクーポン券付
インモールド用ラベルは、基材層に二軸延伸配向フィル
ムを使用し、裏面側の容器に接着する側の一部に接着剤
の塗布率を50%以下とした帯状の引き剥がし部を設け
て、その表面側の部分にクーポン券を印刷してあり、し
かも、該ラベルの帯状の引き剥がし部の少なくとも一端
にノッチ部が形成されているので、従来のラベルのよう
な切り離しのためのミシン目を入れる工程が省略でき、
ラベルを安価に製造することができると共に、ラベルの
切り離しの際にもミシン目による横走りが生じなく、目
的のクーポン券が欠損してしまったりすることが無く、
クーポン券の部分だけを切り離すことができる。しか
も、クーポン券の部分が容器と一体成型された後でもラ
ベルが容器より浮き上がることがなく、外観の良好なミ
シン目の無いクーポン券付インモールド用ラベルとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクーポン券付インモールド用ラベルの
裏面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】ヒートシール性樹脂をグラビアロールを用いて
液状で塗布して接着層を形成するための塗布装置断面
図。
【図4】図3にて用いたグラビアロールの斜視図。
【符号の説明】
1 クーポン券付インモールド用ラベル 1a ラベルの端部 2 基材層 3 接着層 3a 接着層 3b ラベルの裏面側の剥離しない部分の接着層 4 引き剥がし部 4a 引き剥がし部の末端 4b 引き剥がし部の側端部 5 クーポン券 6 ノッチ部 7 ヒートシール性樹脂のエマルジョンや、該樹脂を溶
剤に溶かした樹脂溶液 8 貯槽 10 グラビアロール 10a 点状の接着層塗布部分 10b 帯状凸部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−163658(JP,A) 実開 平2−48544(JP,U) 実開 昭51−159601(JP,U) 実開 昭63−144688(JP,U) 実開 昭61−38054(JP,U) 実開 平1−111274(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/10 B65D 65/26 B65D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材層と該基材層の容器に接着させる側の
    面に接着層を形成したインモールド用ラベルにおいて、
    前記基材層が二軸延伸配向フィルムにて形成すると共
    に、前記接着層の一部に接着層の形成密度を50%以下
    とした帯状の引き剥がし部を形成して、該帯状の引き剥
    がし部に相当する基材層の表面側にクーポン券が印刷さ
    れて、該ラベルの引き剥がし部の少なくとも一端の2箇
    所にノッチ部を形成させたことを特徴とするクーポン券
    付インモールド用ラベル。
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