JPH0388579A - 透明ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シャンプー容器、リンス容器、清涼飲料容器
、化粧品容器、ファンシー食品容器等の容器を熱可塑性
樹脂より射出成形や中空成形、真空成形、圧空成形で製
造する際、ラベルを金型内に静電気や減圧、粘着テープ
を利用して把持させて成形を行うことにより、容器の成
形と同時にラベルを容器に一体に融着させるインナーモ
ールド成形に用いる透明ラベルに関する。

〔従来技術〕

容器の成形と同時にラベルを容器に爵着させるインナー
モールド成形がシャンプー容器、台所洗剤容器、ファン
シー食品容器製造に実用化されている（特開昭５９−１
３４６号、同６１−２５９９３５号、同６３−１６６５
１４号、同６３−１７００１７号、峙開平１−４５２４
１号）。

従来、この種のインナーモールド底形用ラベルの素材と
しては、無機微細粉末を含有するポリプロピレンの延伸
フィルムよりなる多孔性の不透明合成紙（特開昭５８−
６９０１５号）、前記合成紙に塗工剤を塗布した塗工紙
、アルミニウム蒸着樹脂フィルム、無機微細粉末含有ポ
リ塩化ビニル（塩白）フィルム、アルミニウム箔、塗工
剤コートパルプ紙が使用されている。これら不透明ラベ
ルの中でも、最後に記載した塗工紙は耐水性が乏しいの
で前五者の耐水性のおるラベルの使用が主流を占めてい
る。

近時、容器の色彩に合せたラベルが一部使用され初め、
不透明の合成紙や塩白フィルムの表面を容器と同じ色に
印刷後、商品名、製造元、使用上の注意、成分等を別色
の印刷インクで印刷したインナーモールドラベルが使用
されている。

これラインナーモールドラベルにおいては容器の色と同
色にラベルの表面を印刷する必要があり、ラベルの製造
コストが高くなる。

従って、ポリプロピレンの二軸延伸配向フィルム（ＯＰ
Ｐ）やポリプロピレンの無配向フィルム＜　ｃｐｐ＞の
透明フィルムを用い、容器の地肌を利用することにより
印刷を商品名、製造元、使用上の注意、成分等の印刷の
みとすることによりラベルのコストを下げることが実用
化された。しかも、ラベル素材としてはＣＰＰよりもＯ
ＰＰの方が剛性があるので０ＰＰＯ力が主流となってい
る。

このＯＰＰ使用ラベルに於て、印刷は、容器と貼着され
るラベル面になされる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、ＯＰＰフィルムの肉厚は、キャスティングシー
トの冷却性、延伸性の面から最大６０ミクロン１でのも
のしか製造されて釦らず、高速成形が要求されるインナ
ーモールド成形分野（特開昭６１−２３７６２０号、同
６３−１３０３３１号、同６３−１６６５１４号、同６
３−２４２６１３号、）に釦いてラベルマガジンよりラ
ベルをロボットの吸引パッドを用いて中空成形用金型内
壁面のラベル把持装置部分（通常は減圧室に通じている
）に供給する際、吸引パッドにラベルが吸着されず、成
形が中断されるとか、吸引パッドに吸着されたラベルの
位置が悪く、中空容器に貼着されたラベル位置がづれて
いる容器とかが、インナーモールド成形された容器１０
，０００個あたり、５０〜２００個の割合で生じる欠点
が指摘されている。

通常、このインナーモールド成形は、洗剤メカ−１食品
メーカー、清涼飲料水メーカーとも自己の工場で自製化
してトリ、インナーモールド成形後、容器は消毒され、
ついで内容物が充填され、栓ぢたは蓋がされた後、光電
管によりラベルが容器の決められた位置にあるか否か検
査され、不良品は取り除かれ、良品は梱包される。

従って、ラベル貼着位置のづれの容器の発生は、容器代
金の損失に停まらず、内容物の商品の損失まで及び、容
器の成形損失率は商の販売価格にも影響を及ぼすので、
ロボットの吸引パッドによりラベルを金型内に供給する
際、ラベルが吸引パッドに正常に、しかも定位置に吸引
される透明ラベルの登場が望まれているのが実情である
。

従って、本発明は、吸引パッドに連続的に正常に、しか
も定装置に吸引される透明ラベルを提供することを目的
とする。

〔課題を解決する具体的手段〕

本発明に釦いては、ラベルを延伸配向させることにより
剛性を向上させる点は従来のＯＰＰフィルムと同じであ
る。更に、ラベルの肉厚を厚くしてラベルの剛性を高め
るため、二軸延伸フィルム（ｏｐｐ　）のみでは肉厚が
高々約６０ミクロンで　５− あったのを、ラベルのフィルム構造を゛１軸延伸フィル
ム／２軸延伸配向フ、イルム／１軸延伸フィルムの積層
構造とすることにより２軸方向への延伸性を容易可能な
らした。

即ち、本発明は、熱可塑性樹脂の２軸延伸配向フィルム
よりなる基材層の表裏面に熱可塑性樹脂の１軸延伸フィ
ルムが貼着された肉厚が８０〜２００ミクロンの透明な
積層樹脂フィルムの表面層に、製造メーカー、商品名、
成分、使用上の注意等が印−リされ、裏面層には空気逃
げ用のエンボス模様が施こされたインナーモールド成形
用透明ラベルを提供するものである。

以下、インナーモールド成形用透明ラベルについてさら
に詳細に説明するために、本発明の一実施例として中空
成形容器用透明ラベルについて以下に具体的に説明する
。

第１図は、本発明の一例の中空成形用インナモールド成
形用透明ラベルの断同図を示し、図中、１はラベル、２
は熱可塑性樹脂二軸延伸配向フィルムよりなる基材層、
３は一軸延伸フィルムより　− なる表面層、４は一軸延伸フィルムよりなるヒートシー
ル性樹脂裏面層、５は該ヒートシール性樹脂裏面層にエ
ンボス加工によりトッド状の絞模様を付与された絞（点
状）の頂上を示す。６は絞の谷部、７は印刷である。

第２図は、そのラベル１のヒートシール性樹脂裏面層４
側（ラベルの裏面側）の部分平面図である。第３図は、
第１図に示すラベルを得る複層構造フィルムの延伸前釦
よび印刷前の断面図であり、第４図は第３図に示す複層
構造フィルムの部分拡大図である。

この第３図に示す複層構造フィルムのエンボス模様は、
例えば１インチ（２，５４ｃＩＲ）　ｌ＞たり、点また
は線の数が５〜２００個、好ましくは１５〜１２０個と
なる数設ける。このような１インチ当りの点（ドツト）
や線の数を線数といい、エンボス模様の精粗の目安とな
る。

エンボス模様の谷の深さ（ｈ）は、ヒートシール樹脂層
４の肉厚（ｈｏ）のし７３以上、好ましくは１２以上で
あり、基材層２内にくい込んでもよい（ｈ＞ｈｏ　）。

このエンボス加工された複層構造フィルムを少くとも一
方向に４〜１２倍延伸することによ！ｌｌｌ複層構造フ
ィルムの肉厚も減じ、また、エンボス模様も広がるとと
もにエンボスの谷間の深さも浅くなる。ヒートシール性
樹脂裏面層の表面平滑度（ＪＩＳ　　Ｐ−８１１９）は
１〜１０００秒、平均表面粗さ（Ｒａ　）　Ｉｉ　Ｏ，
５〜５ミクロンであるのが好ましい。

容器用透明ラベルの基材層２としては、ポリプロピレン
、直鎖線状ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミドなどの融点が１２２〜２
６４℃の熱可塑性樹脂が用いられる。

これらの基材層の樹脂フィルム裏面（樹脂容器と接する
側）に、低密度ポリエチレン、酢酸ビニル・エチレン共
重合体、プロピレン・エチレン共重合体、エチレン・ア
クリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体の
金属塩等の、融点が８０〜１４５℃のヒートシール性樹
脂のフィルム層４が設けられる。また、他方の面にはこ
れらヒートシール性樹脂又は高融点樹脂の一軸延伸フィ
ルムよりなる表面層が設けられる。基材層の表裏面に設
けるのはラベルのカールを防止するためである。

裏面層のヒートシール性樹脂フィルム層４は、金属ロー
ルとゴムロールによりエンボス加工サレる。このヒート
シール性樹脂裏面層によりラベルと樹脂容器の接着をよ
り強固にすることができる。

エンボス加工後の複層構造フィルムの延伸は、基材層の
樹脂の融点よりも低い温度であってヒートシール性樹脂
の融点以上の温度である。延伸により基材層は配向し、
ヒートシール層は配向しない。

基材層２は単層であっても二層以上の複層構造であって
もよい。

延伸後の複層構造透明フィルムは、必要あればコロナ放
電加工、火炎処理、プラズマ処理等によって表面の印刷
性、接着性を改善して釦くことができる。

　９− 印刷は、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキン印刷
、スクリーン印刷などの手段があり、バーコード、製造
元、販売会社名、キャラクタ−商品名、使用方法などを
印刷する。

印刷及びエンボス加工された前記容器用ラベル１は、打
抜加工により必要な形状寸法のラベルに分離される。こ
のラベルは容器表面の一部に貼着される部分的なもので
あってもよいが、通常はカップ状容器の側面を取巻くブ
ランクとして、中空成形では瓶状容器の表及び裏に貼着
されるラベルとして製造される。

以上の例は成形時のラベルにかかる圧力が１〜８＃／ｉ
Ｇ、または−１００〜６５０ＩＩｍＨｇの中空成形、差
圧成形に用いるインナーモールド成形用ラベルでアリ、
ヒートシールＩ＠４の一軸延伸フィルムは配向していな
く、成形時のラベルの熱収縮がない利点を有する。

しかし、射出成形のように射出圧力が５０〜２００ｋｇ
／ｌ−１１ｔと高く、成形時間が０．５〜１０秒と極め
て短い場合は、ラベルが熱収縮するひまもなく射出０− された樹脂と貼着し、冷却されるので表裏層の延伸フィ
ルムは配向していても配向していなくても良く、表裏層
用樹脂としてポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ボリア□ド等の高融点の樹脂の使用も可能となる
。

容器と接着する側のラベルのヒートシール層４（裏面層
）は、エンボス加工されて成形時にラベルにブリスター
が発生するのを防止するが、エンボス加工は、フィルム
の延伸前に施すのが好ましい。

延伸配向後の透明な積層樹脂フィルムにエンボス加工を
施こすと、エンボスの凹凸の呆さｈは深くなり易く、延
伸により高めたラベルの腰強度が若干低下するのでラベ
ルの肉厚を若干厚く設定する必要が生じる。

従って、本発明のラベルの素材の透明な積層樹脂フィル
ムを製造するのに好ましい態様は、熱可塑性樹脂の基材
層用シート２を該樹脂の融点より低い温度でロール群の
周速差を利用して縦方向に３．５〜８倍延伸し、ついで
、表面層３用の熱可塑性樹脂フィルム釦よびヒートシー
ル性裏面層４用の熱可塑性樹脂フィルムをそれぞれ別々
の押出機、ダイを用いて前記縦延伸された基材Ｎ２用シ
ートの表裏面に溶融積層したのち、この積層シートを一
旦、８０℃以下に冷却し、ついでヒートシール性裏面層
４側をエンボス加工したのち、該エンボス加工された積
層シートを基材層の樹脂の融点よりも低い温度であって
、裏面層４の樹脂の融点よりは高い温度でテンターを用
い横方向に４〜１２倍延伸し、必要によりアニーリング
処理、コロナ放電処理したものが好ましい。

この透明ラベル用延伸積層フィルムの表面Ｎ３に製造メ
ーカー、キャラクタ−マーク、商品名、使用上の注意、
成分等を印刷７し、打抜加工してラベルとする。

ラベルの印刷されていない部の霞み度は０〜１０％であ
る。ラベルの肉厚はロボットの吸着パッドへの供給性か
ら８０〜２００ミクロンである。基材層の肉厚は、ラベ
ルｌの肉厚の４０〜９５％を占める。表面層３とヒート
シール裏面ｆ＊　４の肉厚は、ラベルのカール防止の面
からほぼ同肉厚であることが好ましい。

ラベルは、ラベル１を差圧成彩金型の子離金型のキャビ
ティ内に印刷側が金型のキャビテイ面に接するように設
置した後、金型の吸引により金型内壁に固定され、次い
で容器成形材料樹脂のシートの溶融物が子離金型の上方
に導かれ、常法により差圧成形され、ラベルが容器外壁
に一体に融着された容器が成形される。

差圧成形は真空成形、圧空成形のいずれも採用できるが
、一般には両者を併用し、かつプラグアシストを利用し
た差圧成形が用いられる。また、ラベルは溶融樹脂パリ
ソンを圧空により金型内壁に圧着する中空成形にも適用
可能である。

このようにして成形された容器は、ラベル１が金型内で
固定された後に、ラベルと樹脂容器が一体に成形される
ので、ラベル１の変形もなく、容器本体４とラベル１の
密着強度が強固であり、ブリスターもなく、ラベルによ
り加飾された外観が良好な容器である。

１３一 実施例Ｉ ＭＦＲが０．８のホモポリプロピレン（融点１６４〜１
６７℃）を２７０℃に設定した押出機にて混練した後、
シート状に押し出し、冷却装置により冷却して、無延伸
シートを得た。このシートを１４５℃に加熱した後、縦
方向に５倍延伸した。

−力、ＭＦＲが４．２のエチレン（４，２重量％）・プ
ロピレンランダム共重合体（融点１４２〜１４５℃）を
２６０℃で別々の押出機を用い溶融混練し、別々のダイ
よりフィルム上に押し出し、前記縦延伸シートの表裏面
に逐次溶融ラミネートするが、表面層（印刷面層）ｆ′
ｉクロムメツキされた）ラーロールでラミネートされ、
逆に裏面層（ヒートシール層）は金属ロールとゴムロー
ルよりなるエンボスロールに通し、積層シートの裏面層
側に０．３一間隔（８０線）、谷の深さ３０μｍのドツ
トをラミネートと同時にエンボス加工した。

次いで、この複層構造フィルムを約１５５℃筐で再加熱
した後、横方向に７倍延伸し、両面を６０℃でコロナ放
電処理した後、耳部をスリットし、１４− 表裏のｌ軸延伸フィルムの肉厚が各々２０ミクロン、基
材層の２軸延伸配向フィルムが６０ミクロンの三層構造
の配向フィルムを得た。

この三層構造の配向フィルムの表面層側にオフセット印
刷を施し、次いで、これを打抜加工して中空成形用ラベ
ル（横６０１１１１１１縦１１０關）とした。このラベ
ルのクラーク剛度（ＪＩＳ　　Ｐ−８１４３）はラベル
の縦延伸（ＭＤ）方向が２５、横延伸（ＣＤ）方向が５
０であった。

プラコー■のインナーモールド用高速中空成形機を用い
、該成形機のロボットの吸引パッドを用い、ラベルマガ
ジンに収納されたラベルをブロー成形用割型の一方に真
空を利用して印刷面側（７）が金型と接するように固定
した後、高密度ポリエチレン（融点１３４℃）のパリソ
ンを１９０℃で溶融押出し、ついで割型を型締した後、
４．２ｋｇ／−の圧空をパリンン内に供給し、パリソン
を膨張させて容器状とするとともにラベルと融着させ、
次いで型を冷却し、型開きをして中空容器を得た。

この中空容器は印刷の退色もなく、ラベルの収た、自動
ラベル給紙装置に依るプロー成形用割型へのラベルの供
給は１００枚連続で行ったがミス（型よりのラベルの落
ち等）は１回もなかった。

また、位置のズレもなかった。

参考例 市販の肉厚が６０ミクロンのホモボリア′ロピレンの二
軸延伸フィルム（ｏｐｐ）のラベルのクラーク剛度はＭ
Ｄ力方向１０、ＴＤ力方向２１であった。

このものを実施例１と同一の装置を用い中空成形したと
ころ、１００枚中、ラベルの落等は５回で、また、ラベ
ルの位置ズレは３０個であった。

【図面の簡単な説明】

第１図はラベルの断面図、第２図はラベルの裏面からみ
た平面図、第３図は延伸前のエンボス加工された積層構
造シートの断面図、第４図は、第３図の積層構造シート
の部分拡大図である。 １ フベル ７８

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）、熱可塑性樹脂の２軸延伸配向フィルムよりなる基
   材層の表裏面に、熱可塑性樹脂の１軸延伸フィルムが貼
   着された肉厚が８０〜２００ミクロンの透明な積層樹脂
   フィルムの前記表面層に、製造メーカー、商品名、成分
   、使用上の注意等が印刷され、裏面層には空気逃げ用の
   エンボス模様が施こされたインナーモールド成形用透明
   ラベル。