JP2004045812A - 印字媒体およびこれを収納したテープカセット - Google Patents

印字媒体およびこれを収納したテープカセット Download PDF

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Takashi Horiuchi
堀内 誉史
Sadahito Nonomura
野々村 禎人
Hironori Harada
原田 大令
Tsutomu Kato
加藤 努
Hitomi Hioki
日置 ひとみ
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Abstract

【課題】ロール巻きにされたハーフカットラベル印字テープが引き出されて印字装置中で搬送される際にテープ搬送不良を起こすことがなく、かつ、印字後、印字されたラベル部を様々なものに貼付する際、剥離シートから容易に剥離することができる印字テープからなる印字媒体、およびこれを収納したテープカセットを提供しようとするもの。
【解決手段】印字テープ22においては、略長方形状のハーフカット部57の、少なくともテープ搬送方向(テープロール21から印字テープ22を引き出す方向)の下流側の一辺は、非切断部が断続的に設けられたミシン目部58として形成されている。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺状の印字テープからなる印字媒体、およびこれを収納したテープカセットに関するものである。更に詳しくは、本発明は所定の形状にハーフカットされたラベル部を有する基材が剥離シートと剥離可能に積層されており、印字したのちに、ラベル部を剥離シートから剥離して様々なものに貼付することができるテープ状印字媒体であって、印字装置内において、ラベル部が剥離シート上に安定に保持され、走行不良を起こすことのない印字媒体、およびその印字媒体を収納し、テープ印字装置中で使用されるテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テープ状の印字媒体に印字を行うテープ印字装置としては、印字済み部分を剥離しやすいように前記印字媒体にハーフカット処理を施すためのハーフカット機構を設けたものが知られている(例えば、特開2002−103281号公報参照)。しかしながら、このようなハーフカット機構を設けたテープ印字装置では、その構造が複雑化、大型化してしまうため、特に連番印字など、一定サイズのラベル印字を行う際には、予めテープ状の印字媒体に対して所定形状のラベルに相当する形状のハーフカットを形成しておき、テープ印字装置の送り制御だけで同一サイズのラベル印字を簡単な装置構成で得ることができるようなテープ印字装置、及びかかるテープ印字装置に用いられるハーフカット済みのテープ状印字媒体が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、印字テープは通常、ロール状に巻き回された状態でテープ印字装置内、またはテープカセット内に収納されているので、ロール巻きにされたテープが引き出されて装置中で搬送される際、巻きぐせの影響で、ハーフカットされたラベル部の端部がセパレータから浮き上がって剥がれ易くなり、これがテープ搬送経路内で引っかかることによりテープ搬送不良を引き起こすおそれがあった。
【0004】
本発明は、この問題に鑑みてなされたものであり、ロール巻きにされたハーフカットラベル印字テープが引き出されて印字装置中で搬送される際にテープ搬送不良を起こすことがなく、かつ、印字後、印字されたラベル部を様々なものに貼付する際、剥離シートから容易に剥離することができる印字テープからなる印字媒体、およびこれを収納したテープカセットを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の印字媒体は、画像形成層を有する基材と剥離シートとを剥離可能に貼り合せて構成された長尺状の印字テープを巻き回してなる印字媒体において、前記基材は、印字に供されるラベル部と、そのラベル部の周囲のフレーム部とから構成されるとともに、前記ラベル部と前記フレーム部との境界を切断するハーフカット部を有し、そのハーフカット部は、前記ラベル部における少なくともテープ搬送方向の下流側端部にて、非切断部が断続的に設けられたミシン目部を備えていることを特徴とする。
【0006】
そして、請求項2に記載の印字媒体は、請求項1に記載の印字媒体において、前記ミシン目部は、その非切断部の長さが1.5mm以下の長さであることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項3に記載の印字媒体は、請求項1又は2に記載の印字媒体において、前記ミシン目部における非切断部には、基材の厚さよりも小さい深さの切り込みが施されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載のテープカセットは、前記請求項1乃至3のいずれかの1項に記載の印字媒体を内部に収納したことを特徴とするのもである。
【0009】
上記の構成を有する本発明の印字媒体では、ハーフカット部は少なくともラベル部におけるテープ搬送方向の下流側端部にて、非切断部が断続的に設けられたミシン目部となっており、印字装置への搬送はミシン目部側から行われ、ラベル部上に印字がされる。また、上流側が連続的にハーフカットされている場合には、ラベル部を剥離シートから剥がす際に、上流側から容易に剥離がなされる。ここで、ミシン目部における非切断部の長さを1.5mm以下としたり、その非切断部に基材の厚さよりも小さい深さの切り込みを施すと、より簡易かつ美麗に剥離がなされる。
【0010】
また、本発明のテープカセットは、前記印字媒体を内部に収納し、印字装置内に装着されるもので、ここから印字テープが順に引き出され、印字装置内部で搬送される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳しく説明する。
【0012】
図1は、本実施の形態の印字媒体に文字や記号などの多数のキャラクタを印字するためのテープ印字装置1の外観を表す平面図であり、図2は、このテープ印字装置1に対して、本実施形態の印字媒体であるテープロール21を収納したテープカセット20を装着した様子を示す要部拡大平面図である。
【0013】
テープ印字装置1は、図1に示すように、略箱状の本体カバー2と、その前部に配置され、文字や記号や数字などの文字キーに加えて、種々の機能キーなどが設けられたキーボード4と、キーボード4によって入力された文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ5と、開閉可能なカセットカバー3と、その開閉を行うために操作されるスライドつまみ6と、カセットカバー3内部に位置しサーマルヘッド12等を備えたサーマル印字機構(印字ユニット)10と、印字した印字テープを手動で切断する切断用ノブ85とから構成される。
【0014】
テープカセット20は、図2に示すように、印字テープ22が巻き回されてなるロール状のテープロール21と、このテープロール21の内側に配置されたテープスプール23と、テープスプール23が回転自在に設けられたテープケース25とから構成され、前記カセットカバー3内部の印字ユニット10に着脱可能に装着される。また、テープカセット20の内部には、テープロール21より引き出された印字テープ22を所定のテープ搬送経路で引き回すための複数のガイド部が設けられている。
【0015】
印字操作によって、テープロール21から繰り出された印字テープ22は、前述の複数のガイド部でガイドされて、サーマルヘッド12の直前を通過して、テープ送りローラ24によりテープ送り方向に移送されてテープカセット20、及びテープ印字装置1本体の外部に排出される(図2参照)。ここで、印字が完了してテープ印字装置1の外へ印字テープ22が排出されると、切断用ノブ85を下方に押圧操作して、印字した印字テープ22を手動で切断することができる。
【0016】
次に、印字テープ22の構成について説明する。図3は印字テープ22の断面図であり、図4はこの印字テープ22を印字面側から見た平面図である。
【0017】
図3に示すように、印字テープ22は、表面に画像形成層54を有する基材51と、該基材51の裏面に固着された粘着剤層52と、該粘着剤層52に仮着されたセパレータ53とから構成される。
【0018】
本実施形態の印字テープ22に用いられる基材51は、透明又は有色の可撓性フィルム状に形成され、その材質としては紙あるいは合成樹脂が好適に使用される。基材51の厚さは、特に限定されないが、貼付対象物へ貼付する際の取扱性やテープスプール23への巻取り性などの点から、10〜100μm程度が好ましい。
【0019】
また、基材51には、印字のために適宜の画像形成層を設けるのが好ましい。このような画像形成層としては、サーマルヘッドによってインクリボンが熱転写される熱転写受像層、あるいは加熱により発色する感熱発色層及び耐熱保護層などが適用可能である。
【0020】
前記基材51の片面に形成される粘着剤層52に用いられる材料としては、例えば、アルキル基の炭素数が2〜12のアクリル酸アルキルエステルと該エステルとの共重合体、天然ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレンゴム、スチレン−イソブチレン−スチレンブロックポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックポリマーなどのゴム類単体、またはこれらに石油系樹脂、ロジン、キシレン樹脂などの粘着性付与樹脂を配合したものが挙げられる。粘着剤層52の厚さは、特に限定されないが、貼付対象物へ貼付する際の取扱性やテープスプール23への巻取り性などの点から通常5〜30μm程度であり10〜20μmであるのが好ましい。
【0021】
セパレータ53としては、例えば、ポリエチレンのような表面離型性を有する材質からなるフィルムテープを用いてもよく、表面離型性を有さない材質からなるフィルムテープの表面をシリコーン樹脂、フッ素樹脂のような低粘着性樹脂で被覆処理したものなどを用いてもよい。該セパレータ53の厚さは、剥離作業性、ハンドリング、およびテープスプール23への巻取り性などの点から通常40〜120μm程度であり、好ましくは60〜80μmである。
【0022】
図4に示すように、基材51および粘着剤層52には、略長方形状にハーフカット部57が形成されている。そして、印字テープ22の基材51は、略長方形状のハーフカット部57により囲まれたラベル部55と、それを取り囲むフレーム部56とに区分され、ラベル部55はテープ長手方向に複数形成されている。
【0023】
すなわち、ハーフカット部57により、ラベル部55がフレーム部56から切り離されているから、フレーム部56を残してラベル部55だけをセパレータ53から剥離することができる。ただし、本実施形態の印字テープ22においては、略長方形状のハーフカット部57の、少なくともテープ搬送方向(テープロール21から印字テープ22を引き出す方向)の下流側の一辺は、非切断部が断続的に設けられたミシン目部58として形成されている。ここで、このミシン目部58における非切断部59の長さは1.5mm以下の長さであることが好ましく、0.5mm以下であることがより好ましい。非切断部59の長さが1.5mmを超える場合、ラベル部55が、フレーム部56から分離しにくくなり、分離される際、破れてしまうという不都合が生じる。
【0024】
なお、前記ハーフカットは基材51および粘着剤層52に施されたものとしているが、これに限る必要はなく、基材51からセパレータ53の裏面(セパレータ53の粘着剤層52と対向する面の裏面)まで完全に切断してしまわなければ、セパレータ53まで切れ込みが達していてもよい。また、図4には、本実施形態の一例として、テープ幅方向にラベル部55を一つ有し、それがテープ長手方向に複数並んだ構成の印字テープ22を示したが、各ラベル部55の形状、寸法、数、配置には格別の限定はなく、所望に応じて、適宜設定することができる。
【0025】
次に、図4を用いて、ハーフカット部57の詳細を説明する。図4に示すように、ミシン目部58においては、ハーフカット部57が、断続的に設けられた複数の非切断部59により、不連続に形成されている。そして、ハーフカット処理により形成されたラベル部55は、非切断部59によりフレーム部56に連続しており、一方、印字ユニット10への搬送は、この非切断部59の側から行われる。したがって、印字テープ22が印字ユニット10内で搬送されている間にラベル部55のテープ搬送方向下流側がめくれ上がることがないので、印字テープ22は印字ユニット10およびテープカセット20内をスムーズに搬送される。しかも、ラベル部55のテープ搬送方向上流側は連続的にハーフカット処理が行われているので、ラベル部55をセパレータ53から剥離するときにテープ搬送方向上流側から行い、ラベル部55の全体がセパレータ53から剥離された後に当該ラベル部55を引っ張れば、ミシン目部58における非切断部59は容易に切断されるから、ラベル部55の剥離は支障なく行うことができるのである。
【0026】
ここで、本実施形態の印字テープ22におけるラベル部55をセパレータ53から剥離するとき、ミシン目部58上において非切断部59をフレーム部56から引きちぎることによって、図7に示すように、剥離されたラベル部55にバリ61を生ずることがある。バリ61とは、剥離されたラベル部55の周辺に、非切断部59の引きちぎりにより生じた微小の突起を残すものである。このバリ61の発生を抑制するため、図5および図6に示すように、非切断部59に基材51の厚さよりも小さい深さの切り込み60を施すことが好ましい。すなわち、図6に示すように、ハーフカット部57を不連続にするための非切断部59の中央に、その長さ方向(図6のA方向)に沿って、基材51の厚さよりも小さい深さの切り込み60を形成する。これにより、非切断部59は、さらに容易に、かつバリ61を生ずることなくスムーズな形状に切断される。なお、基材51の厚さよりも小さい深さの切り込みを施す手段としては、ハーフカットを施す際に使用する刃中に、この小さい深さに対応する刃の浅い部分を形成しておけばよい。
【0027】
また、本実施形態の印字テープ22においては、図8に示すように、セパレータ53側に検知マーク62が設けられている。図8は、本実施形態の印字テープ22を裏面(セパレータ側)から見たときの平面図である。この検知マーク62は、印字時にラベル部55と印字ユニット10内の印字形成部との位置合わせを行うためのものであり、印字開始部を指示する機能を果たす。本実施形態では、セパレータ53の粘着剤層52と対向する面の裏面であって、各ラベル位置に対応する位置に、黒色で四角形の印刷が二つ施されているが、この検知マーク62の形状、色、大きさ、個数は装置内の検知器によって検知可能であればよく、検知器の機能によって、適宜変更可能である。また、検知マーク62の位置は、印字処理に支障がなければ、印字テープ22の基材51側もしくはセパレータ53側のいずれの側に形成してもよい。さらに、該検知マーク62は印字テープ22を貫通する孔であってもよい。
【0028】
さらに、前述した各実施形態の印字テープ22を収納したテープカセット20であれば、基材51上に形成されたラベル部55がテープカセット20内のテープガイド等に接触して剥がれてしまうことはないため、このテープカセット20をテープ印字装置1に使用した場合、安定したテープの走行状態を維持でき、適切な印字結果を得ることができるという効果を奏する。
【0029】
【実施例】
次に、本実施形態におけるミシン目部58の構成について、実施例に基づき、さらに詳細に説明する。
【0030】
まず、以下の実施例1〜4および比較例1〜2の各々において、基材51は、熱転写インクリボンにて印字転写可能な画像形成層54を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ38μm、透明、白色及び着色)の表面に塗布して構成され、この基材51のもう一方の面に厚さ15μmの粘着剤層52を積層させ、さらに約60μmのグラシン紙からなるセパレータ53を貼り合わせることによって、テープ幅20mmの長尺状テープを得た。つぎに、この基材51および粘着剤層52に対して、長方形状のラベル部55の形状に相当する形状のハーフカット部57を、ミシン目部58が印字テープ22の搬送下流側に位置するように、印字テープ22の長手方向に沿って複数形成することにより、印字テープ22(約8m)を形成し、この印字テープ22をテープスプール23に巻き回すことによりテープロール21を得た。そして、このテープロール21を専用テープカセット20に挿入することによって、テープ印字装置1にて印字を行った。なお、本実施例1、2および比較例1においては、ミシン目部58における非切断部59の中央に、その非切断部59の長さ方向に沿って、画像形成層54を含む基材51の厚さより比較的小さい深さの切り込み60(深さ25μm)を施した。また、比較例2においてはラベル部55にミシン目部58を設けておらず、ラベル部55の搬送下流側の両コーナーに長さ1.5mmの非切断部を施した。
【0031】
[実施例1]作成された印字テープ22のミシン目部58における非切断部59の長さを1.5mmとしたところ、装置内での印字操作は走行不良を起こすことなく、良好に進行し、印字が終了したら、ラベル部55のテープ搬送上流側の連続的にハーフカットがなされた部分で2つに割るように折り曲げると、グラシン紙からラベル部55が容易に剥がれ、さらに引っ張ることによってミシン目部58は、多少の抵抗はあったものの、比較的簡単に切断され、貼付対象物に貼付することができた。なお、このとき、ラベル部55の剥離による微小なバリ61が認められたが、実用上まったく問題はないものであった。
【0032】
[実施例2]作成された印字テープ22のミシン目部58における非切断部59の長さを0.5mmとしたところ、装置内での印字操作は走行不良を起こすことなく、良好に進行し、印字が終了したら、ラベル部55のテープ搬送上流側の連続的にハーフカットがなされた部分で2つに割るように折り曲げると、グラシン紙からラベル部55が容易に剥がれ、さらに引っ張ることによってミシン目部58は簡単に切断され、貼付対象物に貼付することができた。なお、このとき、ラベル部55の剥離によるバリ61の発生はほとんど見られなかった。
【0033】
[実施例3]作成された印字テープ22のミシン目部58における非切断部59の長さを1.5mmとし、ミシン目部58における非切断部59の中央には小さい深さの切り込み60を施さなかったところ、装置内での印字操作は走行不良を起こすことなく、良好に進行し、印字が終了したら、ラベル部55のテープ搬送上流側の連続的にハーフカットがなされた部分で2つに割るように折り曲げると、グラシン紙からラベル部55が容易に剥がれ、さらに引っ張ることによってミシン目部58は、多少の抵抗はあったものの、比較的簡単に切断され、貼付対象物に貼付することができた。なお、このとき、ラベル部55の剥離によるバリ61が認められたが、実用上問題はないものであった。
【0034】
[実施例4]作成された印字テープ22のミシン目部58における非切断部59の長さを0.5mmとし、ミシン目部58における非切断部59の中央には小さい深さの切り込み60を施さなかったところ、装置内での印字操作は走行不良を起こすことなく、良好に進行し、印字が終了したら、ラベル部55のテープ搬送上流側の連続的にハーフカットがなされた部分で2つに割るように折り曲げると、グラシン紙からラベル部55が容易に剥がれ、さらに引っ張ることによってミシン目部58は簡単に切断され、貼付対象物に貼付することができた。なお、このとき、ラベル部55の剥離による微小なバリ61が認められたが、実用上まったく問題はないものであった。
【0035】
[比較例1]作成された印字テープ22のミシン目部58における非切断部59の長さを1.7mmとしたところ、装置内での印字操作は走行不良を起こすことなく、良好に進行し、印字が終了したら、ラベル部55のテープ搬送上流側の連続的にハーフカットがなされた部分で2つに割るように折り曲げると、グラシン紙からラベル部55が容易に剥がれたが、ミシン目部58において、切断するのに抵抗を受け、剥離後、ラベル部55には比較的大きなバリ61が認められた。
【0036】
[比較例2]作成された印字テープ22においてラベル部55にミシン目部59を設けずに、ラベル部55の搬送下流側の両コーナーに長さ1.5mmの非切断部を施したところ、装置内での印字操作における走行中に、非切断部が引きちぎられることにより、数枚のラベル部55の剥離が発生した。
【0037】
なお、本発明は上述した実施例や実施形態に限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。
【0038】
例えば、上記実施形態においては、ラベル部55の搬送下流側においてミシン目部58を有する印字テープ22を例に挙げて説明してきたが、印字の際、装置中で走行不良を起こさず、印字後、フレーム部56からラベル部55が容易に剥離可能なものであれば他の構成のものであってもよい。具体的には、図9(A)〜(C)に示すように、ラベル部55のテープ搬送方向下流寄りであれば、テープ搬送方向に対するサイド部分(ラベル部55のテープ幅方向における両端と対向する両辺)までミシン目部58が入り込んでいても、印字後のラベル部55のフレーム部56からの剥離容易性には支障をきたさない。また、図9(D)および(E)に示すように、ラベル部55のテープ搬送方向における下流側、上流側の両側でミシン目部58を形成しているものであってもよい。このような構成にすれば、より確実に、印字装置中でラベル部55がセパレータ53上に保持され、ラベル部55のサイド部分は連続的にハーフカットが施されているから、サイド方向から剥がせば容易にラベル部55の剥離が可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の印字媒体は、画像形成層を有する基材と剥離シートとを剥離可能に貼り合せて構成された長尺状の印字テープを巻き回してなる印字媒体において、前記基材は、印字に供されるラベル部と、そのラベル部の周囲のフレーム部とから構成されるとともに、前記ラベル部と前記フレーム部との境界を切断するハーフカット部を有し、そのハーフカット部は、前記ラベル部における少なくともテープ搬送方向の下流側端部にて、非切断部が断続的に設けられたミシン目部を備えている構成である。
【0040】
このように構成することにより、ロール巻きにされた印字テープが引き出されて装置中で搬送される際、ラベル部を剥離シート上に安定に保持でき、テープ搬送不良を引き起こすのを防止できるという効果を奏する。さらに、ミシン目部はラベル部におけるテープ搬送方向の少なくとも下流側に設けられているものであるから、ラベル部のテープ搬送方向上流側から剥がせば、ラベル部を剥離シートから剥がして何かに貼付する際に、容易に剥がすことができるという効果を奏する。
【0041】
そして、請求項2に記載の印字媒体は、請求項1に記載の印字媒体において、ミシン目部の非切断部の長さが1.5mm以下の長さであることを特徴とするものであるから、印字後、ラベル部を剥離シートから剥がして何かに貼付する際に、より簡易に剥がすことができるという効果を奏する。
【0042】
また、請求項3に記載の印字媒体は、請求項1又は2に記載の印字媒体において、ミシン目部の非切断部には、基材の厚さよりも小さい深さの切り込みが施されていることであるから、ラベル部を剥離シートから剥がして何かに貼付する際に、バリが出ることなく、より美麗に剥がすことができるという効果を奏する。
【0043】
請求項4に記載のテープカセットは、前記請求項1乃至3のいずれかの1項に記載の印字媒体を内部に収納したことを特徴とするものである。このように構成されたテープカセットならば、印字テープの基材上に形成されたラベル部がテープカセット内のテープガイド等に接触して剥がれてしまうことはないため、このテープカセットをテープ印字装置に使用した場合、安定したテープの走行状態を維持でき、適切な印字結果を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置1の平面図である。
【図2】テープ印字装置1にテープカセット20を装着した様子を示す要部拡大平面図である。
【図3】印字テープ22にハーフカット処理を施した部分の断面図である。
【図4】テープ搬送下流側をミシン目部58としたハーフカット処理を示す印字テープ22の基材51側(印字面側)から見た平面図である。
【図5】印字テープ22のミシン目部58の非切断部59に、基材51の厚さよりも小さい深さの切り込み60を施した部分の断面図である。
【図6】印字テープ22のミシン目部58の非切断部59に、基材51の厚さよりも小さい深さの切り込み60を施したときの、当該切り込み60の様子を示す要部拡大平面図である。
【図7】剥離されたラベル部55に発生するバリ61の一例を示す平面図である。
【図8】印字テープ22を裏面から見たときの平面図である。
【図9】本発明のハーフカット処理についての他の実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1  テープ印字装置
10  サーマル印字機構(印字ユニット)
12  サーマルヘッド
20  テープカセット
21  テープロール
22  印字テープ
23  テープスプール
25  テープケース
51  基材
52  粘着剤層
53  セパレータ
54  画像形成層
55  ラベル部
56  フレーム部
57  ハーフカット部
58  ミシン目部
59  非切断部
60  基材の厚さよりも小さい深さの切り込み
61  バリ

Claims (4)

  1. 画像形成層を有する基材と剥離シートとを剥離可能に貼り合せて構成された長尺状の印字テープを巻き回してなる印字媒体において、
    前記基材は、印字に供されるラベル部と、そのラベル部の周囲のフレーム部とから構成されるとともに、前記ラベル部と前記フレーム部との境界を切断するハーフカット部を有し、そのハーフカット部は、前記ラベル部における少なくともテープ搬送方向の下流側端部にて、非切断部が断続的に設けられたミシン目部を備えていることを特徴とする印字媒体。
  2. 前記ミシン目部は、その非切断部の長さが1.5mm以下の長さであることを特徴とする請求項1に記載の印字媒体。
  3. 前記ミシン目部における非切断部には、基材の厚さよりも小さい深さの切り込みが施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印字媒体。
  4. 前記請求項1乃至3のいずれかの1項に記載の印字媒体を内部に収納したことを特徴とするテープカセット。
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