JP2016094580A - フルオレンオリゴマー及びその製造方法 - Google Patents

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理恵 安田
加藤 真理子
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真理子 加藤
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大策 荘所
さつき 北島
Satsuki Kitajima
さつき 北島
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Abstract

【課題】樹脂組成物のガラス転移温度を維持しつつ、樹脂の流動性を改善することができる新規の化合物の提供。
【解決手段】フルオレン構造を有する式(2)のジカルボン酸成分とフルオレン構造を有するジアルコール成分と末端封止剤とから構成されるフルオレン構造を繰り返し単位とするエステルオリゴマー。

[Z及びZは芳香族炭化水素環;Ra3、Ra4、Rb3、及びRb4はアルキル基等;p3及びp4は0〜4の整数;q3及びq4は0〜4の整数;R及びRはH又は脱離基]
【選択図】なし

Description

本発明は、フルオレンオリゴマー及びその製造方法に関する。
現在、樹脂組成物は様々な用途で用いられており、その用途によって、各種特性が求められる。しかしながら、基本となる高分子化合物の特性は限られているため、基本となる高分子化合物に様々な添加剤を加えることで、求められる特性を付与する方法等が用いられている。
例えば、一般的な樹脂組成物では、成形時の簡便性から、樹脂の流動性を向上させることが求められる。特許文献1では、フルオレン骨格の9位に芳香族環が結合したフルオレン化合物を樹脂に添加することによって、樹脂組成物の流動性等を改善することが報告されている。
しかしながら、このようなフルオレン化合物による流動性の向上は、樹脂組成物のガラス転移温度の低下を伴う。例えば、特許文献1の参考例では、9,9−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)フルオレン (BPFG)等のフルオレン化合物を添加することにより、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂のガラス転移温度が低下することが開示されている。
高温環境での使用が求められる用途では、十分なガラス転移温度を有する樹脂組成物が求められるため、樹脂組成物の耐熱性を維持しつつ、樹脂の流動性を改善する方法が依然として求められている。
特開2013−231115号公報
ガラス転移温度を維持しつつ、樹脂の流動性を改善することができる新規の化合物を提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、新規に合成したフルオレン構造を有するオリゴマーを用いることで、ガラス転移温度を維持しつつ、ポリカーボネートの流動性を改善することができることを見出した。本発明は、このような知見に基づき、さらに研究を重ね、完成したものである。
即ち、本発明は、以下の構成を含有する。
項1. ジカルボン酸成分、ジアルコール成分及び末端封止基からなるフルオレンオリゴマーであって、ジカルボン酸成分が下記一般式(2)
[式中、Z及びZは、同一か又は異なって、それぞれ芳香族炭化水素環を示す。Ra3、Ra4、Rb3、及びRb4は、同一か又は異なって、それぞれ炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基を示す。p3及びp4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。q3及びq4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。R及びRは、同一又は異なって、ヒドロキシ基又は脱離基を示す。]
で表されるジカルボン酸化合物であり、ジアルコール成分が下記一般式(3)
[式中、Z及びZは、同一か又は異なって、それぞれ芳香族炭化水素環を示す。A及びAは、同一か又は異なって、それぞれアルキレン基を示す。Ra1、Ra2、Rb1及びRb2は、同一か又は異なって、それぞれ炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基を示す。p1及びp2は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。q1及びq2は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。]
で表されるジオール化合物である、フルオレンオリゴマー。
項2. 前記フルオレンオリゴマーの重量平均分子量が2000〜30000である、前記項1に記載のフルオレンオリゴマー。
項3. 下記一般式(1)
[式中、Z、Z、Z及びZは、同一か又は異なって、それぞれ芳香族炭化水素環を示す。A及びAは、同一か又は異なって、それぞれアルキレン基を示す。Ra1、Ra2、Ra3、Ra4、Rb1、Rb2、Rb3、及びRb4は、同一か又は異なって、それぞれ炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基を示す。p1、p2、p3及びp4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。q1、q2、q3及びq4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。mは1以上の整数を示す。R及びRは、同一か又は異なって、末端封止基を示す。]
で表されるフルオレンオリゴマー。
項4. 前記項1〜3のいずれかに記載のフルオレンオリゴマーの製造方法であって、
下記一般式(2)
[式中、Z、Z、Ra3、Ra4、Rb3、Rb4、p3、p4、q3及びq4は前記に同じ。R及びRは同一又は異なって、ヒドロキシ基又は脱離基を示す。]
で表されるジカルボン酸化合物と一般式(3)
[式中、Z、Z、A、A、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、p1、p2、q1及びq2は前記に同じ。]
で表されるジオール化合物とを縮合重合する工程を含む、製造方法。
本発明のフルオレンオリゴマーによれば、樹脂のガラス転移温度を維持しつつ、樹脂の流動性を向上させることができる。
実施例1及び2のフルオレンオリゴマーをポリエステルに添加した樹脂組成物のフローテスタによって測定した流動性を表すグラフである。 実施例1のフルオレンオリゴマーをシクロオレフィンポリマー(COP)に添加した樹脂のフローテスタによって測定した流動性を表すグラフである。 実施例1のフルオレンオリゴマーをポリカーボネート(PC)に添加した樹脂組成物のフローテスタによって測定した流動性を表すグラフである。
1.フルオレンオリゴマー
本発明のフルオレンオリゴマーは、ジカルボン酸成分、ジアルコール成分及び末端封止基からなるフルオレンオリゴマーであって、ジカルボン酸成分が下記一般式(2)
[式中、Z、Z、Ra3、Ra4、Rb3、Rb4、R、R、p3、p4、q3及びq4は前記に同じ。]
で表されるジカルボン酸化合物であり、ジアルコール成分が下記一般式(3)
[式中、Z、Z、A、A、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、p1、p2、q1及びq2は前記に同じ。]
で表されるジオール化合物である。
また、本発明のフルオレンオリゴマーは、下記一般式(1)
[式中、Z、Z、Z、Z、A、A、Ra1、Ra2、Ra3、Ra4、Rb1、Rb2、Rb3、Rb4、p1、p2、p3、p4、q1、q2、q3、q4、m、R及びRは前記に同じ。]
で表すこともできる。
一般式(1)、(2)及び(3)において、環Z、Z、Z及びZは、同一か又は異なって、芳香族炭化水素環を示す。芳香族炭化水素環としては、特に制限されるわけではないが、ベンゼン環、縮合多環式芳香族炭化水素環[例えば、縮合二環式炭化水素環(例えば、インデン環、ナフタレン環等のC8−20縮合二環式炭化水素等、好ましくはC10−16縮合二環式炭化水素環等)、縮合三環式炭化水素環等(例えば、アントラセン環、フェナントレン環等)等の縮合二〜四環式炭化水素環等]等も挙げられる。ジオール化合物が入手容易な点で環ZとZは同一であることが好ましく、ジカルボン酸化合物が入手容易な点で環ZとZは同一であることが好ましい。特に、ベンゼン環、ナフタレン環が好ましい。一般式(1)においては、各環Z、Z、Z、Zは複数存在するが、各環Z、Z、Z、Z同士は同一であっても異なっていてもよい。
一般式(1)、(2)及び(3)において、Ra1、Ra2、Ra3、Ra4、Rb1、Rb2、Rb3、及びRb4は、同一か又は異なって、それぞれアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等の炭化水素基;アルコキシ基;シクロアルコキシ基;アリールオキシ基;アラルキルオキシ基;アシル基;アルコキシカルボニル基;アリールオキシカルボニル基;ハロゲン基;ニトロ基;シアノ基;ジアルキルアミノ基等を示す。
アルキル基としては、C1−8アルキル基が好ましく、C1−4アルキル基がより好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基等を例示できる。このアルキル基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このアルキル基の置換基としては、例えば、後述の炭化水素基(シクロアルキル基、アリール基等)、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、ハロゲン原子、ニトロ基等の置換基を挙げることができる。
シクロアルキル基としては、C5−10シクロアルキル基が好ましく、C5−8シクロアルキル基がより好ましく、C5−6シクロアルキル基がさらに好ましい。具体的には、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を例示できる。このシクロアルキル基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このシクロアルキル基の置換基としては、例えば、前記又は後述の炭化水素基(アルキル基、アリール基等)、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、ハロゲン原子、ニトロ基等を挙げることができる。
アリール基としては、C6−10アリール基が好ましい。具体的には、フェニル基、アルキルフェニル基(前述したC1−4アルキル基で置換されたフェニル基;トリル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基等のメチルフェニル基、キシリル基等のジメチルフェニル基等)、ナフチル基等を例示できる。このアリール基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このアリール基の置換基としては、例えば、前記又は後述の炭化水素基(アルキル基、アリール基等)、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、ハロゲン原子、ニトロ基等を挙げることができる。
アラルキル基としては、C7−14アラルキル基が好ましい。アラルキル基としては、前述したアリール基を有するアルキル基を挙げることができる。より具体的には、ベンジル基、フェネチル基等が例示できる。このアラルキル基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このアラルキル基の置換基としては、前記アリール基、アルキル基が有することのある置換基と同様である。
アルコキシ基としては、C1−8アルコキシ基が好ましく、C1−6アルコキシ基がより好ましい。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基等を例示できる。このアルコキシ基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このアルコキシ基の置換基としては、例えば、前記又は後述の炭化水素基(アルキル基、アリール基等)、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、ハロゲン原子、ニトロ基等を挙げることができる。
シクロアルコキシ基としては、C5−10シクロアルコキシ基が好ましい。具体的には、シクロヘキシルオキシ基等が例示できる。このシクロアルコキシ基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このシクロアルコキシ基の置換基としては、例えば、前記又は後述の炭化水素基(アルキル基、アリール基等)、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、ハロゲン原子、ニトロ基等を挙げることができる。
アリールオキシ基としては、前述したアリール基を有するC6−10アリールオキシ基が好ましい。具体的には、フェノキシ基等が例示できる。このアリールオキシ基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このアリールオキシ基の置換基としては、前述したアリール基が有することのある置換基と同様である。
アラルキルオキシ基としては、C7−14アラルキルオキシ基が好ましい。アラルキルオキシ基としては、前述したアリール基を有するアルコキシ基を挙げることができる。より具体的には、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基等が例示できる。このアラルキルオキシ基は、さらに1〜2個の置換基で置換されていてもよい。このアラルキルオキシ基の置換基としては、前記アリール基、アルキル基が有することのある置換基と同様である。
アシル基としては、C1−6アシル基が好ましい。具体的には、アセチル基、プロピオニル基等が例示できる。このアシル基は、1〜2個の置換基でさらに置換されていてもよい。このアシル基の置換基としては、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基を挙げることができる。
アルコキシカルボニル基としては、前述したアルコキシ基を有するアルコキシカルボニル基を挙げることができる。
アリールオキシカルボニル基としては、前述したアリールオキシ基を有するアリールオキシカルボニル基を挙げることができる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等を例示することができる。
ジアルキルアミノ基としては、2個の前述したアルキル基により置換されたアミノ基を挙げることができる。
一般式(1)、(2)及び(3)において、A及びAで示されるアルキレン基は、同一か又は異なってアルキレン基を示す。アルキレン基としては、C1−8アルキレン基が好ましく、C2−8アルキレン基がより好ましく、C2−8アルキレン基がより好ましい。具体的には、エチレン基、1,2−プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、エチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、ペンタメチレン基等が例示できる。
一般式(1)、(2)及び(3)において、p1、p2、p3及びp4は、同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。p1、p2、p3及びp4は、0〜2の整数であることが好ましく、0又は1であることがより好ましい。
一般式(1)、(2)及び(3)において、q1、q2、q3及びq4は、同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。q1、q2、q3及びq4は、0〜2の整数であることが好ましく、0又は1であることがより好ましい。
一般式(1)において、mは1以上の整数を示し、例えば、1〜100の整数を示す。
一般式(2)において、R及びRは、同一か又は異なって、ヒドロキシル基又は脱離基を示す。脱離基としては、ポリエステルを製造する際に用いられ、ジアルコール化合物との反応において、反応性を示す置換基であればよい。言い換えると、ジカルボン酸(R及びRがヒドロキシル基である化合物)と縮合剤との反応によって得られる中間体は一般式(2)の化合物に含まれる。具体的には、塩素、臭素等のハロゲン基等を脱離基として挙げることができる。
本発明のフルオレンポリマーは、その末端を末端封止剤により封止しており、末端のカルボキシル基には、それぞれ末端封止基が結合している。前記末端封止剤は、末端のカルボキシル基と反応性を有する単官能性化合物である。当該単官能性化合物は、一般式:
−H、又は
−H
[R及びRは末端封止基を示す。]
で表すことができる。R及びR(即ち、末端封止基)としては、例えば、前記したアルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基等を挙げることができる。加熱によるフルオレンオリゴマーの分解を防止する観点から、ベンジルオキシ基等のアラルキルオキシ基が好ましい。
本発明のフルオレンオリゴマーは、添加剤として用いた際の樹脂との相溶性の観点から、例えば、重量平均分子量(Mw)が2000〜30000であることが好ましく、2000〜15000であることがより好ましく、2000〜10000であることが特に好ましい。数平均分子量(Mn)は1000〜30000であることが好ましく、1000〜15000であることがより好ましく、1000〜10000であることが特に好ましい。
また、同様の理由により、本発明のフルオレンオリゴマーは、平均重合度が1〜30であることが好ましく、1〜20であることがより好ましく、3〜15であることが特に好ましい。
前記重量平均分子量及び数平均分子量は、GPCにより標準試料としてポリスチレン 分子量1200〜126700(GLサイエンス社製) n-プロピルベンゼン(分子量120)(ナカライテスク社製)を用いて測定することができる。具体的には、下記実施例に記載した条件により、重量平均分子量及び数平均分子量を求めることができる。
前記平均重合度は、H−NMRスペクトルにおける末端封止基のプロトンとA及びAで示されるアルキレン基のプロトンとの面積比を求めることによって、測定することができる。
2.フルオレンオリゴマーの製造方法
本発明のフルオレンオリゴマーは、前記一般式(2)で表されるジカルボン酸化合物と、前記一般式(3)で表されるジオール化合物とを縮合重合させることにより製造することができる。
縮合重合の条件としては、前記重量平均分子量の範囲のフルオレンオリゴマーが得られれば特に限定されず、公知の縮合重合反応を援用することができる。例えば、前記ジカルボン酸化合物とジオール化合物とを適宜、塩化チオニル等の縮合剤を用いて溶媒存在下縮合させた後、末端封止剤を用いて、末端を封止する反応が好ましい。
当該反応における縮合剤としては、塩化チオニル、臭化チオニル等のポリエステルの製造に用いられる公知の縮合剤を挙げることができる。これらの縮合剤の中でも、反応性の観点より、塩化チオニル、臭化チオニルが好ましい。
当該反応に用いる溶媒は、ピリジン等を用いることができる。溶媒の使用量は特に限定されない。
前記ジアルコール化合物の使用量は、前記ジカルボン酸化合物 1モルに対して、例えば、0.7〜1.3モルであり、好ましくは0.7〜1モルである。
前記縮合剤の使用量としては、前記ジカルボン酸化合物 1モルに対して、例えば、1.5モル以上であればよい。適度な分子量のポリマーを得る観点より、前記ジカルボン酸化合物 1モルに対して、好ましくは1.8〜5モルであり、より好ましくは2〜2.5モルである。ただし、当該範囲を超える縮合剤を用いた場合であっても、余剰の縮合剤を除いてから重合反応を行うことで分子量のより大きなポリマーを得ることができる。
当該反応における縮合重合及び末端封止の反応は、反応が進行する温度であればよいが、例えば、50〜150℃の加熱条件下で反応を行うことが好ましい。
得られたフルオレンオリゴマーは、メタノール等のアルコール溶媒を用いて、沈殿として得ることができる。また、沈殿として得られたフルオレンオリゴマーは、再度メタノール等のアルコール溶媒中で攪拌し、再沈殿させることで精製してもよい。
より具体的には、ジカルボン酸化合物とジオール化合物との反応は、主に下記の態様1〜3に添って行うことができる。なお、下記態様1〜3で用いる縮合剤、溶媒、試薬の使用量等の好ましい例は上記と同様である。
<態様1>
塩化チオニル溶液等の縮合剤溶液を、前記ジカルボン酸化合物の溶液に氷冷下〜室温(好ましくは氷冷下)で滴下し、氷冷下〜室温(好ましくは、室温)で10〜60分程度攪拌する。その後、反応混合物にジアルコール化合物溶液を添加し、加熱下(例えば、50〜150℃で)1〜10時間(好ましくは2〜6時間)程度攪拌する。次いで、前記末端封止剤を添加し、さらに加熱下(例えば、50〜150℃で)30分〜2時間程度攪拌する。得られた反応混合物をアルコール溶媒に添加し、生じる沈殿をろ過することでフルオレンオリゴマーを得ることができる。これらの反応は、必要に応じて、アルゴン、窒素等の不活性雰囲気下で行ってもよい。
態様1の方法では縮合剤とジカルボン酸化合物との反応を適度に抑えることができ、重量平均分子量及び平均重合度が比較的小さいフルオレンオリゴマーが得られやすい。
<態様2>
塩化チオニル等の縮合剤及び前記ジカルボン酸化合物を含む混合溶液を加熱下(例えば、50〜150℃で)1〜6時間程度攪拌する。さらに必要に応じて溶媒を添加する。その後、前記ジアルコール化合物の溶液を混合溶液に添加し、30分〜3時間程度攪拌する。その後、前記末端封止剤を添加し、加熱下(例えば、50〜150℃で)30分〜2時間程度攪拌する。得られた反応混合物をアルコール溶媒に添加し、生じる沈殿をろ過することでフルオレンオリゴマーを得ることができる。これらの反応は、必要に応じて、アルゴン、窒素等の不活性雰囲気下で行ってもよい。
態様2の方法では縮合剤とジカルボン酸化合物との反応を加熱下で進行させるため、重量平均分子量が中程度であり、平均重合度の大きいフルオレンオリゴマーが得られやすい。
<態様3>
前記ジカルボン酸化合物と過剰量の塩化チオニル等の縮合剤とを反応させ、ジカルボン酸化合物の酸ハライドを得て、減圧下加熱する等の方法により余剰の縮合剤を除く。その後、前記ジアルコール化合物の溶液を攪拌下、前記ジカルボン酸化合物の酸ハライド(特に、酸クロライド)の溶液を添加し、加熱下(例えば、50〜150℃で)30分〜3時間程度攪拌する。その後、前記末端封止剤を添加し、さらに加熱下(例えば、50〜150℃で)30分〜2時間程度攪拌する。得られた反応混合物をアルコール溶媒に添加し、生じる沈殿をろ過することでフルオレンオリゴマーを得ることができる。これらの反応は、必要に応じて、アルゴン、窒素等の不活性雰囲気下で行ってもよい。
態様3の方法では縮合剤とジカルボン酸化合物とを予め反応させ、未反応の縮合剤を除去することで、フルオレンオリゴマーの分子量が大きくなりやすく、重量平均分子量の大きいフルオレンオリゴマーが得られやすい。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお、本実施例で用いた試薬等を以下に示す。
・FDBA: 9,9−ビス(4−カルボキシルフェニル)フルオレン、 大阪ガスケミカル株式会社製
・BPEF: 9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン、 大阪ガスケミカル株式会社製
・ポリエステル: 光学用ポリエステル樹脂 OKP4HT、 大阪ガスケミカル株式会社製
・PC: ポリカーボネート ユーピロン H−4000、 三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製
・COP: シクロオレフィンポリマー アートン F4520、 JSR株式会社製
本実施例において、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及びMw/Mnは、
カラム :Shodex KF-804-L(2連) (昭和電工社製)
溶出液 :テトラヒドロフラン(安定剤不含) (和光社製)
温度 :40℃
標準試料 :ポリスチレン 分子量1200〜126700(GLサイエンス社製) n-プロピルベンゼン(分子量120)(ナカライテスク社製)
の条件により、(GLサイエンス社製)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した。
本実施例において、平均重合度は、H−NMRスペクトル(AV300M(BRUKER社製)、 300 MHz、 溶媒:クロロホルム)より、末端の封止基として用いたベンジル基のベンジル位のプロトンと、BPEF由来のエチレン基のプロトンとの面積比より求めた。
本実施例において、ガラス転移温度(Tg)は、DSC8230(株式会社リガク製)を用いて測定した(測定条件:室温〜230℃〜50℃〜230℃、昇降温速度:10℃/min)。
また、本実施例において、フローテスタ CFD−500 (株式会社島津製作所製)を用いて各温度における粘度を
ノズル: 1.0mm×1.0mmΦ
試験荷重: 10kg
昇温速度: 5℃/min
の条件により測定し、グラフ(横軸:温度、縦軸:粘度)の傾きにより流動性を判断した。なお、以下の実施例におけるT5000の値は、当該条件において、粘度が5000Pa・sとなった温度である。
屈折率は、カルニュー精密屈折率計 KPR-2000(株式会社島津デバイス製造製)を用いて測定した。また、複屈折は、下記の方法で測定した。
(複屈折)
大塚電子株式会社製リタデーション測定装置RETS−100を用いて、600nmの単色光で複屈折を測定した。測定に用いた試験片は、樹脂を160〜240℃でプレス成形し、厚み100〜400μmのフィルムを作製し、得られたフィルムを15×50mmの短冊状に切り出すことにより得た。ガラス転移温度(Tg)+10℃の温度で測定用試験片を25mm/分で3倍延伸し、延伸フィルムを得た。このフィルムの複屈折を、上記の装置を使用して測定した。
<フルオレンオリゴマーの製造>
実施例1
塩化チオニル 24.6g(207 mol)及びピリジン 165mLの混合溶液に氷冷下、FDBA 40g(98 mmol)をピリジン 120mLに溶かした溶液を窒素雰囲気下、約10分かけて滴下し、室温にてさらに20分攪拌した。さらにBPEF 35.8g(81.7 mmol)をピリジン 105mLに溶かした溶液を、シリンジにて得られた反応混合物に添加し、80℃で4時間攪拌した。その後、ベンジルアルコール 16mLを投入し、さらに80℃で1時間攪拌した後、メタノール 4000mL中で再沈殿を行った。得られた沈殿をろ過し、メタノール 3000mLを用いて、再度攪拌することで洗浄した。再度沈殿をろ過することにより、フルオレンオリゴマー 55gを得た。得られたフルオレンオリゴマーの物性を測定したところ、Mwが2287、Mnが1397、Mw/Mnが1.64、Tgが167.7℃であった。
実施例2
塩化チオニル 24.0g(201.7 mol)、FDBA 40g(98 mmol)及びピリジン 20mLの混合溶液を窒素雰囲気下、70℃、2時間攪拌した後、さらに反応混合物を2時間還流(約130℃)した。その後、反応混合物に260mLピリジンを加え、混合物を攪拌しているところにさらにBPEF 41.0g(93.5 mmol)及びピリジン 100mLの混合溶液をシリンジにて投入した。80℃で1時間撹拌後、反応混合物にベンジルアルコール 16mLを投入し、さらに80℃で1時間攪拌した後、メタノール 4000mL中で再沈殿を行った。得られた沈殿をろ過し、メタノール 3000mLを用いて、再度攪拌することで洗浄した。再度沈殿をろ過することにより、フルオレンオリゴマー 70gを得た。得られたフルオレンオリゴマーの物性を測定したところ、Mwが7276、Mnが4325、Mw/Mnが1.68、Tgが194.5℃であった。
実施例3
塩化チオニル 57.73g、 FDBA 39g(95.6 mmol)及びDMF 2滴の混合溶液を窒素雰囲気下、2時間還流させながら撹拌し、完全に溶解させた。アスピレーターを用いて減圧しながら得られた混合溶液を150℃で3時間攪拌することで、余剰の塩化チオニルを除去し、FDBA−Clを得た。
BPEF 40g(91.2 mmol)及びピリジン 260mLの混合溶液を窒素雰囲気下、室温で攪拌し、これに上記方法により得られたFDBA−Cl 41.5g(93.2 mmol)及びピリジン 100mLの混合溶液をシリンジにて投入した。反応混合物を80℃1時間攪拌後、ベンジルアルコール 16mLを投入し、さらに80℃で1時間攪拌した後、メタノール 4000mL中で再沈殿を行った。得られた沈殿をろ過し、メタノール 3000mLを用いて、再度攪拌することで洗浄した。再度沈殿をろ過することにより、フルオレンオリゴマー 72gを得た。得られたフルオレンオリゴマーの物性を測定したところ、Mwが27859、Mnが12911、Mw/Mnが2.16、Tgが214.3℃であった。
実施例1〜3で得られたフルオレンオリゴマーの分子量及びガラス転移温度を下記表1にまとめる。
<オリゴマー含有樹脂組成物>
試験例1
実施例1及び2で得られたフルオレンオリゴマーを、樹脂組成物全体に対して5重量%又は10重量%の割合で、ポリエステル、PC、及びCOPにそれぞれ添加し、得られた樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)、T5000を上述の方法により測定した。下記表2にこれらの測定結果を示した。
ポリエステルにそれぞれ実施例1及び2のフルオレンオリゴマーを添加した樹脂組成物について、フローテスタによる流動性を測定した。その結果を図1に示した。また、同様にPC及びCOPに実施例1のフルオレンオリゴマーを添加した樹脂組成物について、フローテスタによる流動性を測定し、その結果を図2及び3に示した。温度変化に対して、粘度が大きく低下しているほど、流動性が良好であり、実施例1及び2のフルオレンオリゴマーの添加により、流動性の改善が見られた。
試験例2
前記試験例1において得られた一部樹脂組成物を用いて、上述の方法により屈折率及び複屈折を測定した。その結果を下記表3に示した。
本発明のフルオレンオリゴマーは、樹脂のガラス転移温度を維持しつつ、流動性を向上させることができる。
また、本発明のフルオレンオリゴマーは、樹脂に添加することで、屈折率の向上、複屈折の低減等の効果が期待され、光学用途の樹脂組成物の添加剤として好適である。

Claims (4)

  1. ジカルボン酸成分、ジアルコール成分及び末端封止基からなるフルオレンオリゴマーであって、ジカルボン酸成分が下記一般式(2)
    [式中、Z及びZは、同一か又は異なって、それぞれ芳香族炭化水素環を示す。Ra3、Ra4、Rb3、及びRb4は、同一か又は異なって、それぞれ炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基を示す。p3及びp4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。q3及びq4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。R及びRは、同一又は異なって、水素原子、又は脱離基を示す。]
    で表されるジカルボン酸化合物であり、ジアルコール成分が下記一般式(3)
    [式中、Z及びZは、同一か又は異なって、それぞれ芳香族炭化水素環を示す。A及びAは、同一か又は異なって、それぞれアルキレン基を示す。Ra1、Ra2、Rb1及びRb2は、同一か又は異なって、それぞれ炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基を示す。p1及びp2は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。q1及びq2は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。]
    で表されるジオール化合物である、フルオレンオリゴマー。
  2. 前記フルオレンオリゴマーの重量平均分子量が2000〜30000である、請求項1に記載のフルオレンオリゴマー。
  3. 下記一般式(1)
    [式中、Z、Z、Z及びZは、同一か又は異なって、それぞれ芳香族炭化水素環を示す。A及びAは、同一か又は異なって、それぞれアルキレン基を示す。Ra1、Ra2、Ra3、Ra4、Rb1、Rb2、Rb3、及びRb4は、同一か又は異なって、それぞれ炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基を示す。p1、p2、p3及びp4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。q1、q2、q3及びq4は同一か又は異なって、それぞれ0〜4の整数を示す。mは1以上の整数を示す。R及びRは、同一か又は異なって、末端封止基を示す。]
    で表されるフルオレンオリゴマー。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフルオレンオリゴマーの製造方法であって、
    下記一般式(2)
    [式中、Z、Z、Ra3、Ra4、Rb3、Rb4、p3、p4、q3及びq4は前記に同じ。R及びRは同一か又は異なって、ヒドロキシ基又は脱離基を示す。]
    で表されるジカルボン酸化合物と一般式(3)
    [式中、Z、Z、A、A、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、p1、p2、q1及びq2は前記に同じ。]
    で表されるジオール化合物とを縮合重合する工程を含む、製造方法。
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