JP2016008020A - 車両 - Google Patents

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祐 藤原
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Abstract

【課題】足置き面の面積が大きくても、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納できるフートレストを有する車両を提供すること。【解決手段】回転軸を中心に回転することで使用位置と格納位置とに移動し、足置き面に垂直な方向の最大寸法よりも使用位置における車両前後方向の最大寸法および使用位置における車両左右方向の最大寸法の方が大きいフートレストを備え、回転軸は、使用位置の足置き面に平行な平面に対し交差し、且つ、使用位置の足置き面に垂直な直線に対して傾斜し、車体を直立させたときに、使用位置の足置き面は、垂直姿勢より水平姿勢に近く、格納位置の足置き面は、水平姿勢より垂直姿勢に近い構成を採る。【選択図】図2

Description

本発明は、使用位置と格納位置とに移動するフートレストを有する車両に関する。
使用位置と格納位置とに移動するフートレストを有する車両の一例として、特許文献1に記載の車両がある。この車両は、自動二輪車であり、同乗者用のフートレストを有している。フートレストは、支持ピンを中心に回転可能に車体フレームに支持され、使用位置と格納位置とに移動する。
特許文献1のフートレストは、足置き面が広いという特徴を有している。フートレストは足置き面に平行な軸を中心に上に回転して、垂直姿勢に近い格納位置に移動する。このような構成によって、足置き面を広くしても格納位置にしたとき車幅が大きくなり難い。
特開2013−147086号公報
車両によっては、フートレストの上方に十分なスペースが無く、フートレストを上に回転させることが難しい場合がある。一方、足置きを車体の左右方向のより外方に配置すれば、上方にスペースを確保して、足置きを上に回転させることができるようになる。しかし、足置きをより外方に配置すると、車幅方向に車体が大型化してしまい、好ましくない場合がある。
フートレストの上方に十分なスペースが無い場合、フートレストを上でなく、足置き面に垂直な軸を中心に、前方または後方に回転させる構成を検討できる。しかし、面積の広い足置き面を後方に回転させると、格納位置でも足置き面が水平に近い姿勢になる。格納したときにフートレストの車幅方向の飛び出しを十分に小さくするためには、足置き面を車体の内部深くに格納する必要がある。この場合、車体の内部に配置されている部品との干渉が問題となる。
本発明の目的は、足置き面の面積が大きくても、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納できるフートレストを有する車両を提供することである。
本発明の態様1に係る車両は、
回転軸を中心に回転することで使用位置と格納位置とに移動し、前記使用位置において、足置き面に垂直な方向の最大寸法よりも車体の前後方向における最大寸法および前記車体の左右方向における最大寸法の方が大きいフートレストを備え、
前記回転軸は、前記使用位置の前記足置き面に平行な平面に対して交差し、且つ、前記使用位置の前記足置き面に垂直な直線に対して傾斜し、
前記車体を直立させたときに、前記使用位置の前記足置き面は、垂直姿勢より水平姿勢に近く、前記格納位置の前記足置き面は、水平姿勢より垂直姿勢に近い、
構成を採る。
本発明の態様1に係る車両によれば、フートレストは、使用位置において、足置き面に垂直な方向の最大寸法よりも車体の前後方向における最大寸法および車体の左右方向における最大寸法の方が大きい。さらに、フートレストの回転軸は、使用位置の足置き面に平行な平面に対して交差し、且つ、使用位置の足置き面に垂直な線に対して傾斜し、使用位置の足置き面が水平姿勢に近く、格納位置の足置き面が垂直姿勢に近くなるように設定している。このように回転軸線を設定することで、足置き面に平行な回転軸で回転させたときに比べて、フートレストの足置き面の垂直上方に車両構成部品があるような場合でも、車両構成部品との干渉を避けやすい。また、足置き面に垂直な回転軸で回転させたときに比べて、本発明では、足置き面が垂直姿勢に近い状態で格納されるので、車体の内部に配置されている部品との干渉も抑制できる。また、足置き面に平行な回転軸を中心に、足置き面の垂直上方に回転させたときに比べて、本発明では、使用位置から格納位置に移動する際、フートレストが足置き面に水平な前後方向にずれる動きが加わる。このため、使用位置から格納位置に移動するまでの動作範囲が大きくなる。動作範囲が大きくなることは、一般には車両部品との干渉を避ける上で障害になる。しかし、使用位置のフートレストの周囲には車両部品が少ないというレイアウトの特徴がある。このため、本発明では、動作範囲が大きくなっても、フートレストを、車両部品との干渉を避けつつ、コンパクトに格納することができる。よって、本発明によれば、足置き面の面積が大きくても、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納することができる。
また、本発明は、以下の態様を採用してもよい。
態様2は、態様1の車両において、前記回転軸は、前記車体の左右方向に見て、上方に位置する部位ほど前方に位置するように傾斜している構成を採る。
この構成によれば、フートレストを、足置き面が水平姿勢に近い使用位置から、例えば車体の後ろ上の斜め方向に回転させることで、足置き面が垂直姿勢に近い格納位置へ、移動させることができる。よって、足置き面に平行な回転軸で回転させたときに比べて、フートレストの足置き面の垂直上方に車両構成部品があるような場合でも、車両構成部品の干渉を避けやすい。また、足置き面に平行な回転軸を中心に、足置き面の垂直上方に回転させたときに比べて、本発明では、使用位置から格納位置に移動するまでの動作範囲が大きくなる。動作範囲が大きくなるが、使用位置のフートレストの周囲には車両部品が少ないというレイアウトの特徴により、本発明では、フートレストを、車両部品との干渉を避けつつ、コンパクトに格納することができる。よって、本発明によれば、足置き面の面積が大きくても、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納することができる。
態様3は、態様1の車両において、
前記回転軸は、前記車体の左右方向に見て、上方に位置する部位ほど後方に位置するように傾斜している、
構成を採る。
この構成によれば、フートレストを、足置き面が水平姿勢に近い使用位置から、例えば車体の前上の斜め方向に回転させることで、足置き面が垂直姿勢に近い格納位置へ、移動させることができる。足置き面に平行な回転軸で回転させたときに比べて、フートレストの足置き面の垂直上方に車両構成部品があるような場合でも、車両構成部品の干渉を避けやすい。また、足置き面に平行な回転軸を中心に、足置き面の垂直上方に回転させたときに比べて、本発明では、使用位置から格納位置に移動するまでの動作範囲が大きくなる。動作範囲が大きくなるが、使用位置のフートレストの周囲には車両部品が少ないというレイアウトの特徴により、本発明では、フートレストを、車両部品との干渉を避けつつ、コンパクトに格納することができる。よって、本発明によれば、足置き面の面積が大きくても、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納することができる。
態様4は、態様1〜3の何れか一項の車両において、
前記フートレストの一つであり前記車体の中央より左方に配置される左フートレストと、
前記フートレストの一つであり前記車体の中央より右方に配置される右フートレストとを有し、
前記左フートレストの前記回転軸は、前記車体の前後方向に見て、上方に位置する部位ほど右方に位置するように傾斜しており、
前記右フートレストの前記回転軸は、前記車体の前後方向に見て、上方に位置する部位ほど左方に位置するように傾斜している、
構成を採る。
この構成によれば、格納位置における、左フートレストと右フートレストとの足置き面の角度を、より柔軟に設定することができる。よって、フートレストを、足置き面に垂直な回転軸で回転させる構成と比べて、本発明では、足置き面を、車体の輪郭に合わせた垂直姿勢に近い状態で格納することもできる。よって、車体の内部に配置されている部品との干渉を抑制でき、且つ、フートレストをコンパクトに格納することができる。
態様5は、態様1の車両において、
前記車体の左右方向に見て、前記回転軸は、前記使用位置の前記足置き面に対して垂直な直線よりも、前記垂直な直線を前記回転軸と同じ回転方向に45度傾斜した直線の方に近い傾きを有し、且つ、前記使用位置の前記足置き面に平行な直線よりも、前記45度傾斜した直線の方に近い傾きを有する、構成を採る。
この構成によれば、足置き面に平行な回転軸で回転させる構成との差、および、足置き面に垂直な回転軸で回転させる構成との差が確実に得られる。よって、態様1の作用が確実に得られて、足置き面の面積が大きくても、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納することができる。
態様6は、態様1の車両において、
前記車体の前後方向に見て、前記回転軸は、前記使用位置の前記足置き面に対して垂直な直線よりも、前記垂直な直線を前記回転軸と同じ回転方向に30度傾斜した直線の方に近い傾きを有し、且つ、前記使用位置の前記足置き面に平行な直線よりも、前記30度傾斜した直線の方に近い傾きを有する、構成を採る。
この構成によれば、足置き面に垂直な回転軸で回転させる構成との差が確実に得られる。よって、態様4の作用が確実に得られて、足置き面の面積が大きくても、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納することができる。
態様7は、態様1の車両において、
車体フレームと、
前記車体フレームに搖動可能に支持されるパワーユニットと、
を備え、
前記車体の側面視で、前記使用位置の前記フートレストは前記パワーユニットと重なる位置に配置される、構成を採る。
一般に、車体フレームに揺動可能に支持されるパワーユニットは、車体の幅方向に大きく、且つ、揺動するため、フートレストが干渉しやすい。しかし、本発明を用いることで、フートレストを足置き面に対して垂直上方に回転させることができない場合でも、フートレストをパワーユニットと干渉させずに、コンパクトに格納することができる。
本発明の実施形態1の車両において、直立状態であり、かつフートレストを使用位置に移動させた状態を示す側面図 実施形態1の車両において、直立状態であり、かつフートレストを格納位置に移動させた状態を示す側面図 実施形態1の車両において、直立状態であり、かつフートレストを使用位置に移動させた状態を示す背面図 実施形態1の車両において、直立状態であり、かつフートレストを格納位置に移動させた状態を示す背面図 実施形態1の車両においてフートレストを使用位置に移動させた状態を示す平面図 実施形態1の車両においてフートレストを格納位置に移動させた状態を示す平面図 左フートレストの形状を示す三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図 使用位置の左フートレストの三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図 格納位置の左フートレストの三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図 左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の側面図、(b)は中間位置の側面図、(c)は格納位置の側面図 左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の後方図、(b)は中間位置の後方図、(c)は格納位置の後方図 左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の上面図、(b)は中間位置の上面図、(c)は格納位置の上面図 実施形態2の車両において使用位置の左フートレストを示す三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図 実施形態2の車両において格納位置の左フートレストを示す三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図 実施形態2の左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の側面図、(b)は中間位置の側面図、(c)は格納位置の側面図 実施形態2の左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の後方図、(b)は中間位置の後方図、(c)は格納位置の後方図 実施形態2の左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の上面図、(b)は中間位置の上面図、(c)は格納位置の上面図 変形例のフートレストの足置き面の定義1を説明する三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図 変形例のフートレストの足置き面の定義2を説明する三面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、前、後、左、右、上、下は、車両を直立させたときに、車両の乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。車両を直立させたときとは、車両に乗員および燃料の荷重による沈み込みがなく(すなわち乗員なし、且つ、燃料なし)、スタンドを掛けていない状態で、車両を水平面上に直立させた状態を示す。図面に付した符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の車両においてフートレストを使用位置に移動させた状態を示す側面図である。図2は、実施形態1の車両においてフートレストを格納位置に移動させた状態を示す側面図である。図1と図2とは、車両100を水平面H0に直立させた状態を示す。
実施形態1の車両100は、スクータ型の自動二輪車であり、前輪50、ハンドル52、車体フレーム61、パワーユニット70、メインシート80、タンデムシート82、フロントカバー83、足載せ板84、リアカバー85、後輪87、および、フートレスト90L,90Rが設けられている。
パワーユニット70は、エンジンと、変速機と、エアクリーナーとを含む。パワーユニット70は、車体フレーム61に対して搖動可能に支持されている。
メインシート80は運転者が座るシートである。タンデムシート82は同乗者が座るシートである。メインシート80は、パワーユニット70の上方に配置され、タンデムシート82はメインシート80の後方に配置される。メインシート80の前部の下方、並びに、メインシート80およびタンデムシート82の左部の下方および右部の下方には、パワーユニット70の一部を覆うリアカバー85が設けられている。
足載せ板84は、メインシート80より前方、且つ、メインシート80より低い位置に設けられ、運転時に運転者が足を置く。
フートレスト90L,90Rは、使用位置にあるときに同乗者が足を置く部材である。フートレスト90L,90Rは、少なくとも左右に一つずつある。フートレスト90L,90Rは、使用位置にあるとき、車体の前後方向において、タンデムシート82の前部と重なる位置、或いは、タンデムシート82より前方に配置される。フートレスト90L,90Rは、使用位置にあるとき、車体の上下方向において、タンデムシート82より下方に配置される。フートレスト90L,90Rは、使用位置にあるとき、側面視で、パワーユニットと重なる位置に配置される。
図3は、実施形態1の車両においてフートレストを使用位置に移動させた状態を示す背面図である。図4は、実施形態1の車両においてフートレストを格納位置に移動させた状態を示す背面図である。図3と図4とは、車両100を水平面H0に直立させた状態を示す。図5は、実施形態1の車両においてフートレストを使用位置に移動させた状態を示す平面図である。図6は、実施形態1の車両においてフートレストを格納位置に移動させた状態を示す平面図である。図5と図6とは、車両100を紙面に平行な水平面に直立させた状態を示す。図5および図6では、ハンドル52、前輪50、メインシート80、および、タンデムシート82を外した状態を示している。
左のフートレスト90Lは、パワーユニット70の上部左方に配置されている。右のフートレスト90Rは、パワーユニット70の上部右方に配置されている。フートレスト90L,90Rは、ヒンジ部材91L,91Rを介して車体フレーム61に支持されている。ヒンジ部材91L,91Rは、リアカバー85の近傍に配置されている。近傍とは、リアカバー85とヒンジ部材91L,91Rとの間に、同じ大きさのヒンジ部材91L,91Rを同じ方向に配置する隙間がないことを意味する。
フートレスト90L,90Rは、使用位置と格納位置とに移動可能である。使用位置にあるとき(図1、図3、図5を参照)、フートレスト90L,90Rの姿勢は垂直姿勢より水平姿勢に近い。すなわち、各フートレスト90L,90Rの足置き面S0(詳細は後述)に垂直な軸方向が水平面より鉛直線に近い傾斜を有する。格納位置にあるとき(図2、図4、図6を参照)、フートレスト90L,90Rの姿勢は、水平姿勢より垂直姿勢に近い。すなわち、各フートレスト90L,90Rの足置き面S0(詳細は後述)に垂直な軸方向が鉛直線より水平面に近い傾斜を有する。フートレスト90L,90Rは、不要なときには、格納位置へ格納される。
左のフートレスト90Lは、ヒンジ部材91Lを介して車体フレーム61に支持されている。左のフートレスト90Lは、回転軸XLを中心に回転可能なようにヒンジ部材91Lに支持され、回転軸XLを中心に回転して使用位置と格納位置とに移動する。右のフートレスト90Rは、ヒンジ部材91Rを介して車体フレーム61に支持されている。右のフートレスト90Rは、回転軸XRを中心に回転可能なようにヒンジ部材91Rに支持され、回転軸XRを中心に回転して使用位置と格納位置とに移動する。フートレスト90L,90Rは、一部が、ヒンジ部材91L,91Rまたは車体の一部に当接またはロックされて、使用位置で固定される。また、フートレスト90L,90Rは、一部が、ヒンジ部材91L,91Rまたは車体の一部に当接又はロックされて格納位置で固定される。
図7および図8は、使用位置に配置された左のフートレストの三面図であり、(a)は車体の後方から見た図、(b)は車体の左方から見た図、(c)は車体の上方から見た図である。図9は、格納位置に配置された左のフートレストの三面図であり、(a)は車体の後方から見た図、(b)は車体の左方から見た図、(c)は車体の上方から見た図である。
続いて、左のフートレスト90Lおよび回転軸XLについて詳細に説明する。右のフートレスト90Rは、左のフートレスト90Lと左右対称の構成であり、詳細な説明は省略する。右のフートレスト90Rの回転軸XRは、左のフートレスト90Lの回転軸XLと左右対称であり、詳細な説明は省略する。
フートレスト90Lは、足置き面S0を有する。足置き面S0は、溝および穴を埋めれば平面であり、平板を当てれば安定的に固定される。以下、足置き面S0と言ったときは、この平板の板面のことを言う。
フートレスト90Lは、図7(a)〜(c)に示すように、足置き面S0に垂直方向の最大寸法Hmaxより、使用位置における車体の前後方向の最大寸法Dmax、および、使用位置における車体の左右方向の最大寸法Wmaxの方が大きい。
ここで、フートレスト90Lの足置き面S0に垂直な垂直線P1と、足置き面S0内の直線で使用位置における車体の左右方向に延びる横直線P2とを定義する。また、本明細書においては、車体の上下方向に延びると言ったときには、車体の左右方向または前後方向よりも車体の上下方向に大きな割合で延びていることを示す。また、車体の左右方向に延びると言ったときには、車体の前後方向または上下方向よりも車体の左右方向に大きな割合で延びていることを示す。また、車体の前後方向に延びると言ったときには、車体の上下方向または左右方向よりも車体の前後方向に大きな割合で延びていることを示す。
フートレスト90Lが使用位置にあるとき、図8(a)〜(c)に示すように、足置き面S0の垂直線P1は、車体の上下方向に延びている。また、横直線P2は車体の左右方向に延びている。
フートレスト90Lの回転軸XLは、車体後方から見て、使用位置の足置き面S0の垂直線P1と横直線P2との双方に対して傾斜している。また、フートレスト90Lの回転軸XLは、車体左方から見て、使用位置の足置き面S0の垂直線P1と横直線P2との双方に対して傾斜している。傾斜しているとは、平行でなく、且つ、垂直でもないことを示す。
詳細には、左の回転軸XLは、車体の上方から見て、前方に位置する部位ほど右方に位置するように傾斜している。また、左の回転軸XLは、車体の左方から見て、前方に位置する部位ほど上方に位置するように傾斜している。また、左の回転軸XLは、車体の後方から見て、上方に位置する部位ほど右方に位置するように傾斜している。
さらに詳細には、図8(b)に示すように、回転軸XLは、車体の左右方向に見て、足置き面S0の垂直線P1より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。仮想直線VL1は、車体の左右方向に見て、垂直線P1を回転軸XLと同じ回転方向に45度傾斜した直線である。また、回転軸XLは、車体の左右方向に見て、直線VL2より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。直線VL2は、使用位置の足置き面S0に平行で、且つ、車体の前後方向に延びる直線である。
また、図8(a)に示すように、回転軸XLは、車体の前後方向に見て、足置き面S0の垂直線P1より、仮想直線VL3に近い傾斜を有している。仮想直線VL3は、車体の前後方向に見て、垂直線P1を回転軸XLと同じ回転方向に30度傾斜した直線である。また、回転軸XLは、車体の前後方向に見て、直線VL4より、仮想直線VL3に近い傾斜を有している。直線VL4は、使用位置の足置き面S0に平行で、且つ、車体の左右方向に延びる直線である。
このような回転軸XLを中心にフートレスト90Lを回転させることで、図9に示すように、フートレスト90Lを格納位置に移動することができる。格納位置において、足置き面S0の垂直線P1は、図9(a),(c)に示すように、車体の左右方向に延びている。左のフートレスト90Lは、足置き面S0が車体の右方を向くように格納される。また、格納位置において、横直線P2は、図9(b)に示すように、車体の前後方向に延びている。
また、格納位置において、左のフートレスト90Lの裏面(足置き面S0の反対の面)は、リアカバー85の一部の輪郭に連続するように配置される。
図10は、左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の側面図、(b)は中間位置の側面図、(c)は格納位置の側面図である。図11は、左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の後方図、(b)は中間位置の後方図、(c)は格納位置の後方図である。図12は、左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の上面図、(b)は中間位置の上面図、(c)は格納位置の上面図である。中間位置とは、フートレスト90Lを使用位置から格納位置まで移動させる途中の位置を示す。
図10〜図12に示すように、左フートレスト90Lは、使用位置から中間位置を経て格納位置に移動する。回転軸XLが足置き面S0に対して平行でもなく、垂直でもないことで、移動中、左フートレスト90Lの足置き面S0は傾斜角度を変化させながら使用位置と格納位置との間を移動する。
以上のように、実施の形態の車両100によれば、フートレスト90L,90Rは、使用位置において、足置き面S0に垂直な方向の最大寸法Hmaxよりも、車体の前後方向における最大寸法Dmax、および、車体の左右方向における最大寸法Wmaxの方が大きい。さらに、フートレスト90L,90Rの回転軸XL,XRは、使用位置の足置き面S0に平行な平面に対して交差し、且つ、使用位置の足置き面S0に垂直な直線の両方に対して傾斜し、使用位置の足置き面S0が水平姿勢に近く、格納位置の足置き面S0が垂直姿勢に近くなるように設定している。このように回転軸XL,XRを設定することで、足置き面S0に平行な回転軸で回転させたときに比べて、フートレスト90L,90Rの足置き面S0の垂直上方に車両構成部品があるような場合でも、車両構成部品との干渉を避けやすい。また、足置き面S0に垂直な回転軸で回転させたときに比べて、実施形態では、足置き面S0が垂直姿勢に近い状態で格納されるので、車体の内部に配置されている部品との干渉も抑制できる。また、足置き面S0に平行な回転軸を中心に、足置き面S0の垂直上方に回転させたときに比べて、実施形態では、使用位置から格納位置に移動する際、フートレスト90L,90Rが足置き面S0に水平な前後方向にずれる動きが加わる。このため、使用位置から格納位置に移動するまでの動作範囲が大きくなる。動作範囲が大きくなることは、一般には車両部品との干渉を避ける上で障害になる。しかし、使用位置のフートレスト90L,90Rの周囲には車両部品が少ないというレイアウトの特徴がある。このため、実施形態では、動作範囲が大きくなっても、フートレスト90L,90Rを、車両部品との干渉を避けつつ、コンパクトに格納することができる。よって、本発明によれば、足置き面S0の面積が大きくても、フートレスト90L,90Rを足置き面S0に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納することができる。
(実施形態2)
図13は、実施形態2の車両におけるフートレストの使用位置の三面図であり、図13(a)は平面図、図13(b)は側面図、図13(c)は背面図である。図14は、実施形態2の車両におけるフートレストの格納位置の三面図であり、図14(a)は平面図、図14(b)は側面図、図14(c)は背面図である。
実施形態2の車両は、フートレスト92Lの回転軸XL1について、車体の左右方向の傾きを、実施形態1よりも少なくした構成である。フートレスト92Lの形状は、実施形態1のフートレスト90Lと同様である。以下、左のフートレスト92Lおよび左の回転軸XL1について詳細に説明するが、右のフートレストおよび右の回転軸線については左のフートレスト92Lおよび左の回転軸XL1と左右対称な構成であり、説明は省略する。
フートレスト92Lは、足置き面S0を有する。足置き面S0は、溝および穴を埋めれば平面である。以下、足置き面S0と言ったときは、この平面のことを言う。フートレスト92Lは、ヒンジ部材93Lを介して車体フレーム61に支持されている。フートレスト92Lは、回転軸XL1を中心に回転可能にヒンジ部材93Lに支持され、回転軸XL1を中心に回転して使用位置と格納位置とに移動する。
使用位置にあるとき、フートレスト92Lの姿勢は垂直姿勢より水平姿勢に近い。格納位置にあるとき、フートレスト92Lの姿勢は、水平姿勢より垂直姿勢に近い。
ここで、フートレスト92Lの足置き面S0に垂直な垂直線P1と、使用位置における足置き面S0内の直線で車体の左右方向に延びる横直線P2とを定義する。
フートレスト92Lが使用位置にあるとき、図13(a),(b)に示すように、足置き面S0の垂直線P1は、車体の上下方向に延びている。また、図13(a),(c)に示すように、横直線P2は車体の左右方向に延びている。
フートレスト92Lの回転軸XL1は、使用位置の足置き面S0に平行でなく、且つ、使用位置の足置き面S0の垂直線P1に対して傾斜している。
詳細には、図13(b)に示すように、回転軸XL1は、車体の左右方向に見て、足置き面S0の垂直線P1より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。仮想直線VL1は、車体の左右方向に見て、垂直線P1を回転軸XL1と同じ回転方向に45度傾斜した直線である。また、回転軸XL1は、車体の左右方向に見て、直線VL2より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。直線VL2は、使用位置の足置き面S0に平行で、且つ、車体の前後方向に延びる直線である。
図13(a)に示すように、回転軸XL1は、車体の前後方向に見て、仮想直線VL3より、垂直線P1に近い傾斜を有している。仮想直線VL3は、車体の前後方向に見て、垂直線P1を回転軸XL1と同じ回転方向に30度傾斜した直線である。
このような回転軸XL1を中心にフートレスト92Lを回転させることで、図14に示すように、フートレスト92Lを格納位置に移動することができる。格納位置において、足置き面S0の垂直線P1は、図14(c)に示すように、右前の斜め方向に延びている。左のフートレスト92Lは、足置き面S0が車体の中央を向くように格納される。また、格納位置において、横直線P2は、図14(a),(b)に示すように、鉛直方向に対しては傾斜しているが、車体の上下方向に延びている。
実施形態2の左のフートレスト92Lは、車体の平面視で、左のリアカバーが後方に進むほど右方に変位する傾斜を有した部分に配置されることで、フートレスト92Lを格納したときに、フートレスト92Lの裏面を周囲のリアカバーと連続的に配置することができる。
図15は、左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の側面図、(b)は中間位置の側面図、(c)は格納位置の側面図である。図16は、左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の後方図、(b)は中間位置の後方図、(c)は格納位置の後方図である。図17は、左フートレストの動作を説明する図であり、(a)は使用位置の上面図、(b)は中間位置の上面図、(c)は格納位置の上面図である。中間位置とは、フートレスト92Lを使用位置から格納位置まで移動させる途中の位置を示す。
図15〜図17に示すように、左フートレスト92Lは、使用位置から中間位置を経て格納位置に移動する。回転軸XLが足置き面S0に対して平行でもなく、垂直でもないことで、移動中、左フートレスト90Lの足置き面S0は傾斜角度を変化させながら使用位置と格納位置との間を移動する。
以上のように、実施形態2の車両によれば、上記のように回転軸XL1を設定することで、足置き面S0に平行な回転軸で回転させたときに比べて、フートレスト92Lの足置き面S0の垂直上方に車両構成部品があるような場合でも、車両構成部品との干渉を避けやすい。また、足置き面S0に垂直な回転軸で回転させたときに比べて、実施形態では、足置き面S0が垂直姿勢に近い状態で格納されるので、車体の内部に配置されている部品との干渉も抑制できる。また、足置き面S0に平行な回転軸を中心に、足置き面S0の垂直上方に回転させたときに比べて、実施形態では、使用位置から格納位置に移動する際、フートレスト92Lが足置き面S0に水平な前後方向にずれる動きが加わる。このため、使用位置から格納位置に移動するまでの動作範囲が大きくなる。動作範囲が大きくなることは、一般には車両部品との干渉を避ける上で障害になる。しかし、使用位置のフートレスト92Lの周囲には車両部品が少ないというレイアウトの特徴がある。このため、実施形態では、動作範囲が大きくなっても、フートレスト92Lを、車両部品との干渉を避けつつ、コンパクトに格納することができる。よって、本発明によれば、足置き面S0の面積が大きくても、フートレスト92Lを足置き面S0に対して垂直上方に回転させることなく、コンパクトに格納することができる。
(変形例の足置き面の定義1)
図18は、変形例のフートレストの足置き面の定義1を説明する三面図であり、図18(a)はフートレストを車体の後方から見た図、図18(b)はフートレストを車体の左方から見た図、図18(c)はフートレストを車体の上方から見た図である。ここでは、左のフートレスト94Lのみを図示するが、右のフートレストは左のフートレスト94Lと左右対称の構成である。
変形例のフートレスト94Lは、使用位置における上面が凸状に曲がった構成である。このような場合、本明細書においては、足置き面S2を次のような平面に定義することができる。すなわち、図18(c)に示すように、使用位置のフートレスト94Lを車体の上方から見て、車体の左右方向におけるフートレスト94Lの中央、且つ、車体の前後方向におけるフートレスト94Lの中央の点と重なる、フートレスト94Lの上面の点を中心点Q0とする。さらに、平面視において、中心点Q0を通り車体の前後方向と平行な仮想直線と重なるフートレスト94Lの前端点Q1および後端点Q2を設定する。さらに、平面視、中心点Q0を通り車体の左右方向と平行な仮想直線と重なるフートレスト94Lの左端点Q3を設定する。そして、足置き面S2を、前端点Q1、後端点Q2、左端点Q3を通る平面と定義する。なお、右のフートレストについては、左のフートレスト94Lと左右対称であることから、足置き面S2は、左右対称に設定された前端点、後端点、右端点を通る平面と定義する。
このように、上面が凸状に曲がったフートレスト94Lについても、平面状の足置き面S2を定義することができる。このように定義された足置き面S2は、同乗者がフートレスト94Lに足を置いたときに、平面状の足置き面S2に足を置いた場合と、足の位置および角度が同様になる。
ここで、フートレスト94Lの足置き面S2に垂直な垂直線P1を定義する。フートレスト94Lが使用位置にあるとき、図18(a)〜(c)に示すように、足置き面S2の垂直線P1は、車体の上下方向に延びている。
フートレスト94Lの回転軸XLは、使用位置の足置き面S2と平行でなく、且つ、車体後方から見て、使用位置の足置き面S2の垂直線P1に対して傾斜している。また、フートレスト94Lの回転軸XLは、車体左方から見て、使用位置の足置き面S2の垂直線P1に対して傾斜している。
詳細には、左の回転軸XLは、車体の上方から見て、前方に位置する部位ほど右方に位置するように傾斜している。また、左の回転軸XLは、車体の左方から見て、前方に位置する部位ほど上方に位置するように傾斜している。また、左の回転軸XLは、車体の後方から見て、上方に位置する部位ほど右方に位置するように傾斜している。
さらに詳細には、図18(b)に示すように、回転軸XLは、車体の左右方向に見て、足置き面S2の垂直線P1より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。仮想直線VL1は、車体の左右方向に見て、垂直線P1を回転軸XLと同じ回転方向に45度傾斜した直線である。また、回転軸XLは、車体の左右方向に見て、直線VL2より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。直線VL2は、使用位置の足置き面S2に平行で、且つ、車体の前後方向に延びる直線である。
また、図18(a)に示すように、回転軸XLは、車体の前後方向に見て、足置き面S2の垂直線P1より、仮想直線VL3に近い傾斜を有している。仮想直線VL3は、車体の前後方向に見て、垂直線P1を回転軸XLと同じ回転方向に30度傾斜した直線である。また、回転軸XLは、車体の前後方向に見て、直線VL4より、仮想直線VL3に近い傾斜を有している。直線VL4は、使用位置の足置き面S2に平行で、且つ、車体の左右方向に延びる直線である。
(変形例の足置き面の定義2)
図19は、変形例のフートレストの足置き面の定義2を説明する三面図であり、図19(a)はフートレストを車体の後方から見た図、図19(b)はフートレストを車体の左方から見た図、図19(c)はフートレストを車体の上方から見た図である。ここでは、左のフートレスト94Lのみを図示するが、右のフートレストは左のフートレスト94Lと左右対称の構成である。
変形例のフートレスト94Lは、同様に、使用位置における上面が凸状に曲がった構成である。このような場合、本明細書においては、足置き面S3を次のような平面に定義することができる。すなわち、図19(c)に示すように、使用位置でフートレスト94Lを車体の上方から見て、車体の左右方向におけるフートレスト94Lの中央、且つ、車体の前後方向におけるフートレスト94Lの中央の点と重なる、フートレスト94Lの上面の点を中心点Q0とする。また、平面視、中心点Q0を通る車体の前後方向に延びる仮想直線と重なるフートレスト94Lの前端点Q1および後端点Q2を設定する。また、平面視、中心点Q0を通る車体の左右方向に延びる仮想直線と重なるフートレスト94Lの左端点Q3を設定する。さらに、平面視、中心点Q0と前端点Q1との中点と重なるフートレスト94Lの上面の点を前中点Q1a、中心点Q0と後端点Q2との中点と重なるフートレスト94Lの上面の点を後中点Q2a、中心点Q0と左端点Q3との中点と重なるフートレスト94Lの上面の点を左中点Q3aとする。ここで、フートレスト94Lの上面に溝または穴がある場合には、溝または穴を埋めた構成を上面とする。
そして、足置き面S3を、前中点Q1a、後中点Q2a、左中点Q3aを通る平面と定義する。なお、右のフートレストについては、左のフートレスト94Lと左右対称であることから、足置き面S3は、左右対称に設定された前中点、後中点、右中点を通る平面と定義する。
このように、上面が凸状に曲がったフートレスト94Lについても、平面状の足置き面S3を定義することができる。このように定義された足置き面S3は、フートレスト94Lの周縁部に丸みが形成されている場合でも、周縁部の丸みの影響を除外した平面状の面となる。この定義によれば、同乗者がフートレスト94Lに足を置いたときに、平面状の足置き面S3に足を置いた場合と、足の位置および角度が同様になる。
フートレスト94Lが使用位置にあるとき、図19(a)〜(c)に示すように、足置き面S3の垂直線P1は、車体の上下方向に延びている。
フートレスト94Lの回転軸XLは、使用位置の足置き面S3と平行でなく、且つ、車体後方から見て、使用位置の足置き面S3の垂直線P1に対して傾斜している。また、フートレスト94Lの回転軸XLは、車体左方から見て、使用位置の足置き面S3の垂直線P1に対して傾斜している。
図19(b)に示すように、回転軸XLは、車体の左右方向に見て、足置き面S3の垂直線P1より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。仮想直線VL1は、車体の左右方向に見て、垂直線P1を回転軸XLと同じ回転方向に45度傾斜した直線である。また、回転軸XLは、車体の左右方向に見て、直線VL2より、仮想直線VL1に近い傾斜を有している。直線VL2は、使用位置の足置き面S3に平行で、且つ、車体の前後方向に延びる直線である。
図19(a)に示すように、回転軸XLは、車体の前後方向に見て、足置き面S3の垂直線P1より、仮想直線VL3に近い傾斜を有している。仮想直線VL3は、車体の前後方向に見て、垂直線P1を回転軸XLと同じ回転方向に30度傾斜した直線である。また、回転軸XLは、車体の前後方向に見て、直線VL4より、仮想直線VL3に近い傾斜を有している。直線VL4は、使用位置の足置き面S3に平行で、且つ、車体の左右方向に延びる直線である。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、フートレストを同乗者用の足置きと説明したが、運転者用の足置きとしてもよい。
また、上記実施の形態では、車両としてスクータ型の自動二輪車を例示したが、ストリート型の自動二輪車、三輪以上の車両、スノーモービルなど、様々な車両としてもよい。
また、上記実施の形態では、使用位置の足置き面S0が水平方向に近い例を示したが、例えば、足をシートより前に出してフートレストに置く形態の車両であれば、使用位置の足置き面S0は車体の前方に位置する部位ほど上方に位置するように傾斜していてもよい。
また、上記実施の形態では、回転軸と足置き面との関係、使用位置の足置き面と格納位置の足置き面との関係を具体的に図示したが、図示の例に限られるものではなく、回転軸は、使用位置の足置き面に平行な平面と交差し、且つ、使用位置の足置き面に垂直な直線に対して傾斜していればよい。また、車体を直立させたときに、使用位置の足置き面が、垂直姿勢より水平姿勢に近く、格納位置の足置き面が、水平姿勢より垂直姿勢に近ければよい。
また、上記実施の形態では、フートレスト90L,90Rは、使用位置にあるときに、側面視で、パワーユニットと重なる位置に配置されていると説明した。ここで、フートレストがパワーユニットと重なる位置とは、パワーユニットが車体フレームに対して最大限に搖動したときに、側面視で、フートレストとパワーユニットとか重なる位置が含まれる。
本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/または図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、多くの図示実施形態がここに記載されている。
本発明の図示実施形態を幾つかここに記載した。本発明は、ここに記載した各種の好ましい実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、各種実施形態に跨る特徴の組み合わせ)、改良および/または変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。そのような実施形態は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、この開示において、「好ましくは」や「よい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」や「よいがこれに限定されるものではない」ということを意味するものである。
本発明は、使用位置と格納位置に移動できるフートレストを有する車両に利用できる。
50 前輪
52 ハンドル
61 車体フレーム
70 パワーユニット
80 メインシート
82 タンデムシート
85 リアカバー
87 後輪
90L,92L,94L 左のフートレスト
90R 右のフートレスト
91L,93L 左のヒンジ部材
91R 右のヒンジ部材
S0、S2、S3 足置き面
XL、XL1 左の回転軸
XR 右の回転軸
P1 垂直線
P2 横直線
Q0 中心点
Q1 前端点
Q1a 前中点
Q2 後端点
Q2a 後中点
Q3 左端点
Q3a 左中点

Claims (7)

  1. 回転軸を中心に回転することで使用位置と格納位置とに移動し、前記使用位置において、足置き面に垂直な方向の最大寸法よりも車体の前後方向における最大寸法および前記車体の左右方向における最大寸法の方が大きいフートレストを備え、
    前記回転軸は、前記使用位置の前記足置き面に平行な平面に対して交差し、且つ、前記使用位置の前記足置き面に垂直な直線に対して傾斜し、
    前記車体を直立させたときに、前記使用位置の前記足置き面は、垂直姿勢より水平姿勢に近く、前記格納位置の前記足置き面は、水平姿勢より垂直姿勢に近い、
    車両。
  2. 前記回転軸は、前記車体の左右方向に見て、上方に位置する部位ほど前方に位置するように傾斜している、
    請求項1記載の車両。
  3. 前記回転軸は、前記車体の左右方向に見て、上方に位置する部位ほど後方に位置するように傾斜している、
    請求項1記載の車両。
  4. 前記フートレストの一つであり前記車体の中央より左方に配置される左フートレストと、
    前記フートレストの一つであり前記車体の中央より右方に配置される右フートレストとを有し、
    前記左フートレストの前記回転軸は、前記車体の前後方向に見て、上方に位置する部位ほど右方に位置するように傾斜しており、
    前記右フートレストの前記回転軸は、前記車体の前後方向に見て、上方に位置する部位ほど左方に位置するように傾斜している、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の車両。
  5. 前記車体の左右方向に見て、前記回転軸は、前記使用位置の前記足置き面に対して垂直な直線よりも、前記垂直な直線を前記回転軸と同じ回転方向に45度傾斜した直線の方に近い傾きを有し、且つ、前記使用位置の前記足置き面に平行な直線よりも、前記45度傾斜した直線の方に近い傾きを有する、
    請求項1記載の車両。
  6. 前記車体の前後方向に見て、前記回転軸は、前記使用位置の前記足置き面に対して垂直な直線よりも、前記垂直な直線を前記回転軸と同じ回転方向に30度傾斜した直線の方に近い傾きを有し、且つ、前記使用位置の前記足置き面に平行な直線よりも、前記30度傾斜した直線の方に近い傾きを有する、
    請求項1記載の車両。
  7. 車体フレームと、
    前記車体フレームに搖動可能に支持されるパワーユニットと、
    を備え、
    前記車体の側面視で、前記使用位置の前記フートレストは前記パワーユニットと重なる位置に配置される、
    請求項1記載の車両。
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