JP2015514673A - 大口径高品質SiC単結晶、方法、及び装置 - Google Patents

大口径高品質SiC単結晶、方法、及び装置 Download PDF

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Abstract

100、125、150及び200mm高品質結晶SiC基板の製造に適した大口径SiC単結晶を形成する方法及びシステム。該SiC単結晶は、浅い半径方向温度勾配の存在下での種を用いた昇華技術により成長させられる。SiC昇華成長の間、炭素粒子から濾過されたSiC含有蒸気流は、種結晶とSiC含有蒸気の原料との間に配された分割板により、種結晶の表面の中央領域に制限される。該分割板は、第1の実質的に蒸気透過性の部分と、該第1の部分を囲んでいる第2の実質的に蒸気非透過性の部分とを含む。成長した結晶は、平坦またはわずかに凸状の成長界面を有する。成長した結晶から製造される大口径SiCウエハは、低い格子曲率、並びに、積層欠陥、混入物、マイクロパイプ及び転位のような結晶欠陥についての低い密度を示す。【選択図】図6

Description

本発明は、高品質かつ大口径である4H及び6Hポリタイプの炭化ケイ素(SiC)単結晶、並びにそれらの昇華成長プロセスに関する。本発明のSiC単結晶は、半導体、電子デバイス及び光電子デバイスにおいて使用することができ、例えば、高出力かつ高周波のダイオード及びトランジスタ、超高速半導体光スイッチ、過酷な環境で動作する検出器、並びにその他多くの物において使用することができる。
本発明は、SiC昇華結晶成長についての改善された方法である。本発明の主となる新規な態様は、気相輸送及び温度勾配を制御することであり、該輸送は成長している結晶の中央領域に実質的に制限されており、その際に該結晶及びその周辺はゼロに近い半径方向温度勾配の条件下にある。これにより、平坦または原料に向かってわずかに凸状のような有利な形状の成長界面となり、結晶応力が減少し、結晶欠陥密度が減少する。
本発明の他の新規な態様は、SiC原料より生じる粒子からの蒸気を昇華及び濾過することにより、SiC原料をその場で(in-situ)高密度化することを含む。任意の特徴として、本発明は、元素成分からSiC原料をその場で(in-situ)合成する工程を備える。
本発明の成長プロセスにより成長したSiC単結晶は、直径100mm、125mm、150mm及び200mmの基板を含む、4H及び6Hポリタイプ、n型及び半絶縁性の大口径高品質SiC単結晶基板の製造に適している。
ここ10年間にわたり、SiC結晶成長及び基板製造においては、著しい進歩が達成されてきた。現在、商業的に利用可能な最大のSiC基板は、直径100mmの4H及び6H SiCウエハである。150mm基板は現在開発中であり、最近になって、限られた量の150mm n型基板が、試作またはサンプルベースにおいて利用可能となってきている。直径150mmのSiC基板、及び将来的には200mm基板が広く実現されれば、SiC系及びGaN系半導体デバイスの大幅なコスト削減が可能になる。
開発グレードの150mm n型ウエハは、当技術分野において既知である。しかしながら、商業的に利用可能な高品質150mmSiC基板の不足により、また200mm基板の不存在により、SiC系デバイスの進歩は未だに妨げられている。
SiC基板における有害な欠陥は、転位、マイクロパイプ、積層欠陥、異種ポリタイプ混入物及び炭素混入物を含む。SiC基板における応力は、デバイスの性能及び技術にとって有害となるもう一つの要因である。
転位及びマイクロパイプ
六方晶系SiCの主な転位の種類は、貫通らせん転位(TSD)、貫通刃状転位(TED)及び基底面転位(BPD)が挙げられる。用語「貫通」は、転位線が六方晶系の<0001>軸に略平行であることを意味する。用語「基底」は、転位線が基底六方晶系(0001)面内にあることを意味する。TSDはリークやデバイス劣化の原因となり、BPDはバイアス下での端末装置の故障及びその結果として端末素子不良を引き起こす。TEDは比較的害のない欠陥とみなされる。
マイクロパイプ(MP)は、3cを超えるバーガースベクトルを備えた中空コアTSDである。ここで、cは格子定数である。4H SiCのホモエピタキシャル層は、通常は4°オフカット基板上に成長し、そこでは転位及びマイクロパイプの少なくとも一部が、基板からエピ層内に延びている。MPは、低バイアス電圧であっても深刻な電荷リークの原因となる「デバイスキラー」である。
KOH系フラックスにおけるエッチングは、通常は転位及びMPによるエッチピットを明らかにするために用いられ、その際、各転位タイプは特徴的な形状のエッチピットを生成する。エッチングに加えて、MP密度(MPD)は、研磨されたSiCウエハを偏光顕微鏡下で調査することにより光学的に決定され得る。軸上のSiCウエハ(すなわち六方晶系のc面に平行に配向)または軸より数度外れて配向しているウエハをエッチングすると、各貫通転位及びMPは、ウエハ表面上に1つのエッチピットを生成する。そのため、MP、TSD及びTEDの密度は、ウエハ表面1cm2あたりの対応するエッチピットの数として測定される。
SiC関連文献及び本開示において使用される用語「転位密度」、「全転位密度」及び「ウエハ平均転位密度」は、ウエハ表面1cm2あたりのエッチピットの密度として理解され、したがって、貫通転位の密度を意味する。
BPD線は基底面にあり、BPDの生成するエッチピットの数はウエハのオフカット角に依存する。例えば、BPDは、軸上のウエハにはエッチピットを生成しない。BPDを明らかにするための最もよい方法はX線トポグラフィーによるものであり、その際それらは複数の曲線として視認可能となる。したがって、BPD密度(cm3)は、基板の全分析体積あたりのBPD線の長さの合計(cm)として、すなわちcm/cm3の単位において計算される。
マイクロパイプは、3cを超えるバーガースベクトルを備えた中空コアTSDである。ここで、cは格子定数である。マイクロパイプは、マイクロパイプ周囲においてBPDループの生成を引き起こす応力集中部分である。マイクロパイプは、低バイアス電圧であっても深刻な電荷リークの原因となる「デバイスキラー」である。エッチングに加えて、マイクロパイプ密度(MPD)は、研磨されたSiCウエハを偏光顕微鏡下で調査することにより光学的に決定され得る。
MPD=0の3インチ及び100mmSiC基板は、いくつかの商業上の製造業者によって実証されている。しかしながら、商業上の基板における平均MPD値は、典型的には0.1〜0.2cm2よりも高い。
積層欠陥
4H及び6Hポリタイプにおいて、<0001>方向における通常の積層配列は、それぞれ「ABCB」及び「ABCACB」である。積層欠陥(SF)は、理想的な積層配列に反する2次元欠陥であり、最適化されていない成長条件の結果として出現する。4°オフカット4H SiC基板上にホモエピタキシャル成長している間、SFは基板からエピ層内に伝播する。SFの存在は、X線トポグラフィーおよび光ルミネセンスによって検出され得る。X線トポグラフィーに基づき、SF密度は、SFが占める基板面積の百分率として表され得る。SFは、デバイスにとっての末期である。
異種ポリタイプ混入物
様々なSiCポリタイプの自由エネルギーは近く、特に成長条件が最適化されてない時または不安定な時に、15Rのようなポリタイプ混入物がしばしば4Hおよび6H結晶中に観察される。15Rの格子は菱面体晶系であり、六方晶系4H及び6H中の15R混入物は転位壁やマイクロパイプのクラスタのような粗欠陥を引き起こす。
炭素混入物
炭素混入物はSiC結晶において一般的であり、通常それらの原因は消費された炭化SiC原料とされる。SiCの蒸着量は、ケイ素が豊富な蒸気とは一致しない。その結果、成長の間に、軽量かつ薄片状の物質である炭素残渣が段階的に蓄積される。残渣からの炭素粒子は空気伝達物質となり、蒸気流により輸送され、成長している結晶内に取り込まれる。炭素混入物は、1ミリメートルの数分の1〜数ミクロンのサイズであり得るもので、多くの場合、研磨後に光を散乱する雲状のものとして視認され得る。大きい炭素混入物はマイクロパイプの原因となり、小さい炭素混入物による雲状のものは、転位密度を増加させる。
X線品質
X線ロッキングカーブ法は、X線反射の格子曲率及び広がりについての定量的情報を提供する。格子曲率は、ウエハ表面上における異なる点の間のサンプル角度Ωの変差であるΔΩとして表される(ΔΩ=ΩMAX−ΩMIN)。ΔΩの高い値は、強い格子変形を示す。最高品質のSiC基板ではΔΩは0.1°未満であるが、今日における市販のSiC基板では0.2〜0.3度の高いΔΩ値がしばしば観測される。
X線反射の広がりは、反射ピークの半値全幅(FWHM)として表される。高いFWHM値は、高転位密度や低角粒のような格子障害の結果である。最高品質の4H SiC基板では、FWHMの値は10〜12秒角程度であり、単色入射X線ビームの発散角に相当する。今日における市販のSiC基板では、典型的にはFWHMの値は15秒角を超え75〜100秒角にまで及ぶ。25〜30秒角を超えるFWHM値は、結晶が低品質であることを示す。
応力
SiCウエハにおいては、全体的なウエハサイズの応力と局所的な応力とを区別し得る。応力の大きさは、ラマン分光法によりまたは特定のX線法により定量可能である。しかしながら、SiCウエハには、より単純な定性的技術である交差偏光子下での目視検査が日常的に用いられている。交差偏光子のコントラストに基づき、応力レベル及びその均一性を定性的に評価することが可能で、転位クラスタ、ポリタイプ混入、結晶粒界等の様々な巨視的欠陥を見出し得る。交差偏光板のコントラストは、通常は定性的に「低」「中」または「高」に分類される。
従来のSiC昇華成長
物理的気相輸送(PVT)昇華技術は、商業的サイズのSiC単結晶成長に広く使用されている。図1に、従来技術における従来のSiC昇華成長セルを模式的に示す。該工程は気密チャンバ10内で実施され、該チャンバ10は通常は溶融シリカ製である。該チャンバ10は、成長るつぼ11と、該るつぼ11を囲う断熱材12とを含む。該成長るつぼ11は、高密度で細粒状のグラファイト製であり、該断熱材12は、軽量で繊維状のグラファイト製である。最も一般的には、るつぼ11に電磁的に結合している単一のRFコイル16により加熱される。しかしながら、抵抗加熱の使用が想定される。
るつぼ11は、SiC昇華原料14と、SiC単結晶種15とを含む。最も一般的には、該原料14(多結晶SiC粒)は、るつぼ11の底部に配されており、上部の該種15は、例えば、るつぼ蓋11aに付着している。
成長温度(典型的には、2000℃〜2400℃)において、該SiC原料14は気化し、該るつぼはSi2C、SiC2及びSi分子の蒸気により満たされる。成長の間、該原料14の温度が該種15の温度よりも高く維持されることにより、該成長るつぼ内の温度勾配は、軸方向及び半径方向の両方において、およそ10〜30℃/cmとなる。該蒸気は、該種15へと移動して前記種上に析出し、それによってSiC単結晶17が該種15上に成長する。該るつぼ内の前記気相輸送は、図1の矢印19によって示される。成長速度を制御して結晶品質を確保するために、昇華成長は、一般に数〜100Torrである低圧の不活性ガス下で行われる。
SiC昇華成長における当業者が認めるように、結晶品質には2つの技術的要因、すなわち、成長しているSiC単結晶17内の半径方向温度勾配の大きさ及び結晶成長界面20の形状が重要である。急な半径方向勾配は、応力や、BPDのような応力に関する結晶欠陥を引き起こす。凸状または凹状の強く湾曲した成長界面では、界面上の粗いマクロステップ、積層欠陥、異種ポリタイプ混入物および他の欠陥が現れることにつながる。該原料に向かって凹状である(以下「凹状の」)界面は、成長の間に様々な欠陥を生成し、急速に蓄積することとなる。一般的には、平坦または該原料に向かってわずかに凸状である(以下「凸状の」)成長界面は、高結晶品質に最も貢献すると考えられている。
一般に、成長界面は、等温線の形状に密接に従うと考えられている。すなわち、凹状の等温線は凹状の界面20になり、凸状の等温線からは凸状の界面20が得られる。該るつぼ軸から該るつぼ壁に向かう半径方向に温度が上昇する際には、半径方向温度勾配は正である。正の半径方向の温度勾配は、凸状の等温線を生成する。該るつぼ軸から該るつぼ壁に向かう半径方向に温度が低下する際には、半径方向温度勾配は負である。負の半径方向の温度勾配は、凹状の等温線を生成する。ゼロ半径方向勾配は平坦な等温線を生成する。
図1による従来の単一コイルSiC昇華成長の配置は、結晶粒径が大きい場合は特に、半径方向温度勾配の制御が不十分という問題がある。該るつぼ11及び該RFコイル16の直径の増加に伴い、該るつぼと該RFコイル16との間の電磁結合の効率が低下し、温度場の均一性が低下し、半径方向勾配が急になる。このような有害な半径方向勾配を低減することを目的としたSiC昇華成長法は、米国特許6,800,136(以下「‘136特許」)に開示されている。
‘136特許に開示されるSiC昇華成長システムは、2つの独立した平面加熱器、すなわち原料加熱器及びブール加熱器を利用するものであり、これらは誘導性または抵抗性のいずれかであり得る。該加熱器は、該るつぼと同軸に配される。すなわち、該原料加熱器は該原料物質の下方に配され、該ブール加熱器は成長中の結晶の上方に配される。半径方向の熱損失を低減するため、望ましくはゼロにするために、‘136特許の成長装置は、厚い円筒状の断熱材を備えており、任意には該断熱材は成長セルの周囲に配された追加の円筒状加熱器を有する。‘136特許に開示される成長システムの欠点は、円筒状のるつぼに対する平面コイルの結合が不十分であることを含み、このとき円盤状の抵抗加熱器が軸方向への放熱を妨げるため、強い負の半径方向の勾配となる。
US2010/0139552に開示されている改良されたSiC昇華成長法を、図2Aに示す。該成長装置は、円筒状の成長るつぼ20を含み、該るつぼ20は、SiC原料物質21、SiC種22、及び該種22上に成長するSiC単結晶23を含む。該るつぼ20は、該るつぼ20と同軸上に配された2つの抵抗加熱器である上部加熱器28と底部加熱器29との間に位置する。該成長るつぼ20と加熱器28及び29とは、断熱材(図示せず)によって囲まれている。
該上部加熱器28は、中央の貫通孔28aを備えたリング状である。カップ状の該底部加熱器29は、2つの区域、すなわち、中央孔29bを備えるリング状の区域29aと、円筒状区域29cとを備える。該底部加熱器29は、該成長るつぼ20内に含まれる該原料物質21の下部及び周囲に配される。
図2Bは、図2Aによる該成長セルのモデリングの結果を示す。該等温線及び3インチ径のSiC結晶23の外形は、有限要素シミュレーションによって得られた。該るつぼ20内の温度場は、該加熱器29及び28に供給される電流を調節することによって、該結晶23内に正および浅い半径方向勾配を生成するよう調整することができる。もっとも、この改良された技術が例えば直径150mmブールのような大径ブールの成長に適用された場合には、該成長界面は凹面であるか、中央部が凹状で外周部が凸状であるような波状であった。
このことは、図2Aの成長セルと同様であるが、150mm結晶の成長用にスケールアップした成長セルを示す図3に表される。等温線35及びSiC種結晶34上に成長する150mmSiC結晶の外形33は、有限要素シミュレーションによって得られた。等温線が凸状であるにもかかわらず、該結晶33の中央の該成長界面は凹状であることが確認され得る。
凸状成長界面を達成するための共通の実践的な手段は、等温線の凸形状をさらに増加することにある。しかしながら、強い凸状の等温線及びそれらに関連する急な半径方向勾配は、応力や結晶欠陥を引き起こす。本明細書では、等温線の形状に密接に従うという成長界面の一般的な認識は不正確であり、該界面形状は等温線によってだけではなく、気相輸送の形態によっても同様に決定されると仮定する。
概して、SiC原料物質内の温度分布31は、該るつぼ壁に隣接する領域36内において到達する最高温度と空間的に不均一である。成長の間、該原料はこれらの比較的熱い領域36から、あとに炭素残渣を残して気化し、その際に、高密度SiC体37が、該原料物質31の比較的冷たい上部領域に形成される。その結果、該原料物質31からの蒸気は、図3の矢印34により示されるように、成長しているSiC結晶33の外周に主として到達する。該蒸気分子は、該成長界面上に吸着して、SiC単結晶33ブールの低温中央に向かって吸着された状態で拡散する。この気相輸送の形態により、該成長しているSiC結晶33の中央における該成長界面は、特にブール径が大きい場合には、凹状となる傾向がある。図3における参照番号38及び39は、それぞれ図2A及び2Bの加熱器28及び29に対応する。
結晶形状における気相輸送形態の効果を、図4A及び図4Bに表す。図4A及び図4Bは、熱および物質輸送の有限要素モデリングによって生成された2つの150mmブールの外形を示す。熱境界条件は、ゼロ半径方向勾配、すなわち平坦な等温線を生成するために選択した。図4Aに示される場合には、蒸気が該SiC単結晶ブールの外周に供給され、ブール中央に凹状の界面を得る。図4Aに示される場合には、蒸気が該SiC単結晶ブールの中央に供給され、ブール中央に凸状の界面を得る。
SiC昇華成長における別の共通の問題は、消費された(炭化)原料より生じる炭素混入物である。
SiC昇華成長の従来技術は幅広く多数あるが、直径100mm、125mm、150mm及び200mmのような高品質かつ大口径であるSiC基板の製造に適した高品質SiC単結晶を得ることができる再現性のあるプロセスの必要性は依然として存在する。
本明細書に開示されるSiC単結晶の製造方法は、(a)温度勾配存在下において、前記結晶及びその周囲における実質的に浅い半径方向勾配を達成するように前記勾配を制御しつつ、SiC単結晶を昇華成長させる工程と、(b)工程(a)の間に、SiC含有蒸気流を前記種結晶の表面の中央領域に実質的に制限することにより前記流を制御する工程とを備える。
前記種結晶の表面の前記中央領域は、実質的に前記種結晶の中央の周囲において、前記種結晶の全表面積の30%〜60%であり得る。
工程(b)は、前記種結晶と前記SiC含有蒸気の原料との間に配された分割板によって、前記SiC含有蒸気流を前記種結晶の表面の中央領域に実質的に制限することを含み得る。
前記分割板は、前記種結晶から前記種の直径の約25%〜75%の間隔を開けられ得る。
前記分割板は、4mm〜10mmの厚さを有し得る。
前記分割板は、前記SiC含有蒸気と反応しないものであり得るか、または、前記分割板は、前記分割板と前記SiC含有蒸気と間の接触を避けるための被膜を含み得る。
前記分割板は、第1の外側部分を含むことができ、該第1の外側部分は、実質的に該第1の部分よりも前記SiC含有蒸気を透過し得る第2の内側部分に囲まれる。
前記分割板の前記第2の内側部分は、前記分割板の全面積の20%〜50%を備え得る。前記分割板は、グラファイト、耐火性化合物、炭化タンタル、炭化ニオブで作製され得る。前記分割板の前記内側部分における1cm2面積を通過する前記SiC含有蒸気の質量輸送と、前記分割板の前記外側部分における1cm2面積を通過する前記SiC含有蒸気の質量輸送との比は、約50/1を下回らない。
前記分割板は、前記SiC含有蒸気流から粒子を実質的に除去するように構成され得る。
工程(a)は、以下の少なくとも1つの存在下において前記SiC単結晶を昇華成長させることを含み得る:前記SiC含有蒸気の原料に向かう方向に凸状となっている等温線;及び、約10K/cmを超えない半径方向温度勾配。
前記SiC単結晶の中央と前記SiC単結晶の直径との、前記単結晶の成長方向における厚みの差は、約6mmを超えないものであり得る。
前記方法は、成長した前記SiC単結晶から以下の少なくとも1つを有するウエハをスライスすることをさらに含み得る:前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積;または、前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率;または、前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射;または、約1cm2、0.2cm2または0.1cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度;または、約10,000cm-2、5,000cm-2または1,000cm-2を超えないウエハ平均転位密度。
成長した前記SiC結晶は、100mm以上200mm以下の直径を有するウエハの製造に適した直径を有し得る。
前記方法は、成長した前記SiC単結晶から以下の1つ以上を有するウエハをスライスすることをさらに含み得る:平均約1cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度;または、約95%を下回らない、前記ウエハより抽出されるマイクロパイプフリーの2×2mm正方形ダイについての百分率;または、約90%を下回らない、前記ウエハより抽出されるマイクロパイプフリーの5×5mm正方形ダイについての百分率;または、約104cmを超えないウエハ平均転位密度;または、約1000cmを超えない貫通らせん転位密度;または、約300cmcm3を超えない基底面転位密度;または、異種ポリタイプ混入物密度ゼロ;または、前記のウエハの全面積の約5%を越えない、1つ以上の雲状炭素混入物;または、約0.15°を超えない、縁から縁にかけての格子曲率;または、前記ウエハの全領域に対して約25秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射。
以下を含むSiC昇華結晶成長システムもまた開示される:SiC原料物質とSiC種結晶とが間隔を置いて充填されるように構成される成長用るつぼ;及び、前記成長用るつぼを、前記成長用るつぼに前記SiC原料物質が充填される際に前記SiC原料物質が在留する供給区画と、前記成長用るつぼに前記SiC種結晶が充填される際に前記SiC種結晶が在留する結晶化区画とに分割する分割板。ここで、前記分割板は、第1の中央部分を含み、該第1の中央部分は、前記SiC種結晶にSiC結晶が昇華成長する間に前記SiC原料物質より生じるSiC含有蒸気の透過率が該第1の中央部分よりも小さい第2の部分に囲まれており、前記分割板の前記内側部分における前記SiC含有蒸気の質量輸送と、前記分割板の前記外側部分における前記SiC含有蒸気の質量輸送との比が、約50/1を下回らない。
前記分割板は、グラファイト、耐火性化合物、炭化タンタル、炭化ニオブで作製され得る。
前記分割板は、前記種結晶から間隔を置いて、望ましくは前記種の下に前記種の直径の25%〜75%の間隔を開けられ得る。
前記分割板は、炭化タンタルまたは炭化ニオブの被膜を含むことができ、該被膜は、20ミクロン〜40ミクロンの厚さを有する。
前記分割板の前記第1の中央部分は通路を含むことができ、該通路は各々最大約0.1mm〜1mmの直径を有する。
以下を含む大口径かつ高品質のSiC単結晶を形成する方法もまた開示される:成長るつぼであって、上部と、底部と、該るつぼの上部と該るつぼの底部との間に延びる側部とを有する該るつぼを提供する工程;前記るつぼの内部の前記上部には少なくとも直径100mmの種結晶を、かつ前記るつぼの内部の前記底部には原料物質を提供する工程;前記成長るつぼの内部を加熱して、前記原料物質と前記種結晶との間に温度勾配を形成する工程;前記原料物質を、昇華温度まで加熱し、前記温度勾配を、昇華した原料物質が前記種結晶まで蒸気状態で輸送され、前記蒸気が前記種結晶上に析出してSiC単結晶を前記種上に成長させるのに十分となるようにする工程;成長している前記SiC単結晶及びその近傍において、10K/cmを超えないように、前記原料物質に向かって凸状の等温線を提供する工程;前記原料から前記種結晶へと蒸気状態で昇華した前記原料物質の流より炭素粒子を除去する手段を提供する工程;昇華した前記原料物質の流の形態を制御して、前記種結晶に到達する際に、前記流を前記種結晶の中央領域に制限することにより前記蒸気流を制御する工程であって、前記領域は、望ましくは前記種結晶領域の約30〜60%の間に等しい工程;及び、該ブールの中央と成長した該ブールからスライスされたウエハの直径とにおいて測定される該ブールの厚さにおける差が6mmを下回るように、少なくとも100mmの地直径を有するSiC単結晶ブールと、平坦または凸状の成長界面とを形成する工程。
前記種へと昇華した前記原料物質の流は、昇華の間に生成された前記蒸気に対して実質的に異なる透過性である別々の領域を有する分割板により制限され得る。該原料物質はSiCであり得る。
前記種へと昇華した前記原料物質の流から炭素粒子を除去することは、昇華した前記原料物質の流が前記分割板を通過して濾過されることにより達成され得る。
前記分割板は2つの部分を含むことができ、一方はSiC昇華の際に生成する前記蒸気に対して実質的に非透過性であり、他方は実質的に蒸気透過性である。前記蒸気透過性部分は、前記非透過性部分の中央に軸対称に配され得る。
前記蒸気透過性部分は、前記板の全領域の20%〜50%を占め得る。前記分割板は、以下の少なくとも1つより作製され得る:グラファイト、耐火性化合物、炭化タンタル(TaC)または炭化ニオブ(NbC)。
前記分割板を形成する材料は、保護被膜によって前記蒸気による攻撃から保護され得る。
前記分割板は、前記種の下部に間隔を置いて、望ましくは前記種の直径の25%〜75%の間隔で、前記成長るつぼ内に配され得る。
多結晶SiC原料物質の合成は、元素状炭素及びケイ素からその場で(in-situ)行い得る。
以下を含む高品質かつ大口径のSiC単結晶ウエハを形成する方法もまた開示される:成長るつぼであって、上部と、底部と、該るつぼの上部と該るつぼの底部との間に延びる側部とを有する該るつぼを提供する工程;前記るつぼの内部の前記上部には種結晶を、かつ前記るつぼの内部の前記底部には原料物質を提供する工程;前記成長るつぼの内部を加熱して、前記原料物質と前記種結晶との間に温度勾配を形成した後、前記原料物質を、昇華温度まで加熱し、前記温度勾配を、昇華した原料物質が前記種結晶まで蒸気状態で輸送され、前記蒸気が前記種結晶上に析出してSiC単結晶を前記種上に成長させるのに十分となるようにする工程;少なくとも直径100mmを有する4Hまたは6HポリタイプのSiC単結晶ブールを形成する工程;形成された4Hまたは6HポリタイプのSiCブールを、少なくとも直径100mmを有し、結晶学におけるc軸に対して「軸上(on-axis)」または「軸外(off-axis)」に配向するインゴットに加工する工程;及び、前記インゴットからウエハをスライスし、該ウエハを研磨する工程。
前記ウエハは、以下の特徴の少なくとも1つを有し得る:少なくとも100mmの直径
;X線トポグラフィーにより決定される、前記ウエハの全面積の5%を超えない積層欠陥の合計面積;X線ロッキングカーブにより決定される、前記ウエハの全領域に対して0.2°を超えない格子曲率;二重結晶X線ロッキングカーブ(10〜12秒角の発散角及び数mm2の入射ビーム領域を備えた単色のCu−Kα線)により決定される、前記ウエハの全領域に対して50秒角を超えないX線反射の半値全幅(FWHM);1/cm2を下回るウエハ平均マイクロパイプ密度(MPD);及び/または、10,000cm-2を下回るウエハ平均転位密度。
さらに、または代わりに、前記ウエハは、以下の特徴の少なくとも1つを有し得る:X線トポグラフィーにより決定される、前記ウエハの全面積の2%を超えない積層欠陥の合計面積;X線ロッキングカーブにより決定される、前記ウエハの全領域に対して0.1°を超えない格子曲率;二重結晶X線ロッキングカーブ(10〜12秒角の発散角及び数mm2の入射ビーム領域を備えた単色のCu−Kα線)により決定される、前記ウエハの全領域に対して30秒角を超えないX線反射の半値全幅(FWHM);0.2/cm2を下回るウエハ平均マイクロパイプ密度(MPD);及び/または、5,000cm-2を下回るウエハ平均転位密度。
さらに、または代わりに、前記ウエハは、以下の特徴の少なくとも1つを有し得る:X線トポグラフィーにより決定される、前記ウエハの全面積の1%を超えない積層欠陥の合計面積;X線ロッキングカーブにより決定される、前記ウエハの全領域に対して0.06°を超えない格子曲率;二重結晶X線ロッキングカーブ(10〜12秒角の発散角及び数mm2の入射ビーム領域を備えた単色のCu−Kα線)により決定される、前記ウエハの全領域に対して20秒角を超えないX線反射の半値全幅(FWHM);0.1/cm2を下回るウエハ平均マイクロパイプ密度(MPD);及び/または、1,000cm-2を下回るウエハ平均転位密度。
以下を含むSiC昇華成長法もまた開示される:(a)るつぼであって、上部と、底部と、該るつぼの上部と該るつぼの底部との間に延びる側部とを有する該るつぼと、前記るつぼの前記上部の上に間隔を置いて配される第1抵抗加熱器と、前記るつぼの前記底部の下に間隔を置いて配される第1抵抗区域及び前記るつぼの前記側部の外側の周囲に間隔を置いて配される第2抵抗区域を有する第2抵抗加熱器とを提供する工程;(b)前記るつぼの内部の前記上部に種結晶を、かつ前記るつぼの内部において前記種結晶と前記るつぼの前記底部との間に間隔を置いて原料物質を提供する工程;(c)前記成長るつぼを、前記SiC原料物質を含む原料区画と前記SiC種結晶を含む結晶化区画とに分ける分割板を提供する工程。
前記板は、アルゴン、窒素、ヘリウム、並びにSi、Si2C及びSiC2のようなSiC昇華の間に生成する蒸気などの技術的ガスを、少なくとも部分的に透過可能であり得る。前記板は、SiC単結晶の昇華成長の間に生成する蒸気と反応しない材料か、または保護被膜によって前記蒸気による攻撃から保護される材料のいずれかより作製され得る。
前記板は2つの部分を含むことができ、一方は実質的に非蒸気透過性であり、他方は実質的に蒸気透過性である。前記蒸気透過性部分は、前記板の全領域の20%〜50%を占め得る。
前記板は、グラファイト、耐火性化合物、炭化タンタル(TaC)及び/または炭化ニオブ(NbC)より作製され得る。前記板は、4〜10mmの厚みを有し得る。前記板は、前記種結晶の下に間隔を置いて、望ましくは前記種の直径の25%〜75%の間隔で、前記成長るつぼ内に配され得る。
前記分割板の中央の蒸気透過性部分は、複数の貫通孔または通路を含み得る。
前記方法は、前記るつぼの温度をSiCの昇華温度まで上昇させて前記るつぼ内部に温度勾配を作成するのに十分な程度の第1及び第2抵抗加熱器に電力を適用することをさらに含むことができ、以下を含む:前記るつぼの前記種区画内の温度勾配であって、その半径方向要素を正にするように(すなわち、前記種区画の中央では比較的低温で、かつ前記るつぼの壁付近では比較的高温であるように)、かつ10K/cmを超えない大きさとなるように制御される前記種区画内の温度勾配と、前記るつぼの前記原料区画内の温度勾配であって、前記初期原料物質を分割板上に昇華及び凝縮することにより高密度化多結晶SiC体を形成するのに十分な大きさの前記原料区画内の温度勾配。
前記方法は、前記電力を前記第1及び第2抵抗加熱器に維持することをさらに含むことができ、それによって以下のことを引き起こす:前記高密度化多結晶SiC体が昇華して前記蒸気を生成し、前記高密度化多結晶SiC体の昇華の際に生成された前記蒸気を、前記分割板の前記蒸気透過性の中央領域を通過して移動させる;前記分割板の前記蒸気透過性の中央領域を通過した前記蒸気を、前記種の前記中央領域に移動させ、前記種上に凝縮させて、それによって前記結晶が成長する;及び、前記結晶を所望の大きさに成長させる。
全てのステップは、不活性ガスの存在下1〜100Torrの圧力により行い得る。
前記方法は、さらに以下を含み得る:前記分割板により前記結晶化区画から分離された前記原料区画内において、前記成長るつぼに元素状Si及びCを充填する工程;及び、前記SiC原料物質を前記昇華温度に加熱する前に、前記原料区画内に前記元素状Si及びCを固体SiCへと合成するため、前記元素状Si及びCを前記昇華温度より低い温度に加熱する工程であって、前記固体SiCは前記初期SiC原料物質を含む工程。
上記方法により成長させた大口径かつ高品質の4H及び6HポリタイプのSiC基板は、100mm以上200mm以下の直径を有し、半導体業界標準の直径100mm、125mm、150mm及び200mmを含む。六方晶の主面(0001)すなわちウエハに対する「軸上(on-axis)」の配向を有する前記基板は、(0001)面と平行な方向を向く。六方晶の主面(0001)すなわちウエハに対する「軸外(off-axis)」の配向を有する前記基板は、(0001)面から4°以下の角度だけずれた方向を向く。
前記基板は、以下を含むような、低い拡張格子欠陥濃度を有し得る:
低いマイクロパイプ密度:マイクロパイプ関連エッチピットのウエハ平均密度が、1cm-2を超えない。該密度は、KOH系溶融塩におけるエッチングまたは適切な光学技術により決定される;該ウエハ表面におけるマイクロパイプフリーの正方形ダイについての百分率が、2×2mm2ダイでは95%を超える;該ウエハ表面におけるマイクロパイプフリーの正方形ダイについての百分率が、5×5mm2ダイでは90%を超える。
低い転位密度:転位エッチピット全てのウエハ平均密度が、1・104cm-2を超えない。該密度は、KOH系溶融塩におけるエッチングにより決定される;貫通らせん転位(TSD)の密度が、1000cm-2を超えない。該密度は、KOH系溶融塩におけるエッチングまたは適切なX線トポグラフィー法により決定される; 基底面転位(BPD)の密度が、300cm/cm3を超えない。該密度は、適切なX線トポグラフィー法により決定される。
異種ポリタイプ混入物密度ゼロ:
低い炭素系混入物密度:雲状微細炭素混入物の影響を受けるウエハ領域が、全ウエハ領域の5%を超えない。これは、高照度光検査、光散乱、または、カンデラなどの他の適切な光学技術により決定される。
高いX線品質:縁から縁にかけての格子曲線が、0.15°を超えない。これは、X線ロッキングカーブスキャンにより決定される;X線反射の半値全幅(FWHM)が、全ウエハ領域に対して25秒角を超えない。これは、X線ロッキングカーブ(10〜12秒角の発散角及び数mm2の入射ビーム領域を備えた単色のCu−Kα線)を用いたスキャンにより決定される。
以下を含むSiCの物理気相輸送による成長装置もまた開示される:成長るつぼであって、上部と、底部と、該るつぼの上部と該るつぼの底部との間に延びる側部とを有し、該るつぼの内部の前記上部に種結晶を、かつ該るつぼの内部において前記種結晶と該るつぼの前記底部との間に間隔を置いて原料物質を支持するように適合されている該るつぼを含み、前記原料物質と前記種との間の空間が、分割板によって前記SiC原料物質を含む原料区画と前記SiC種結晶を含む結晶化区画とに分けられ、該分割板が、アルゴン、窒素、ヘリウム、並びにSi、Si2C及びSiC2のような炭化ケイ素が昇華される際に生成する蒸気などの技術的ガスを少なくとも部分的に透過可能である;前記原料物質と前記るつぼの前記底部との間の前記空間は、前記るつぼの内部に空胴を規定し得る;第1抵抗加熱器は、前記るつぼの前記上部の上に間隔を置いて配されている;第2抵抗加熱器は、前記るつぼの前記底部の下に間隔を置いて配される第1抵抗区域及び前記るつぼの前記側部の外側の周囲に間隔を置いて配される第2抵抗区域を有する。前記原料物質及び前記種結晶は、SiCより作製され得る。
前記第1及び第2抵抗加熱器は、前記るつぼの内部の前記上部に配された前記種結晶を凸状の成長界面を有する成長結晶へと昇華成長させるように操作されることができ、ここで、成長した前記SiC単結晶の中央と、成長した前記SiC単結晶から前記SiC単結晶の成長方向にスライスされるウエハの直径との間の厚さの差は、約6mmを超えないものであり得る。
前記るつぼの前記上部及び前記底部は、円形であり得る。前記第1抵抗加熱器は円盤状であることができ、前記第2抵抗加熱器の前記第1区域は円盤状であることができる。
前記第1抵抗加熱器及び前記第2抵抗加熱器の前記第1区域は、前記成長るつぼの前記上部及び前記底部のそれぞれの110%以上130%以下の外径を有し得る。
前記第1抵抗加熱器及び前記第2抵抗加熱器の前記第1区域は、前記成長るつぼの直径の25〜75%の直径を備えた中央孔を有し得る。
前記るつぼの前記側部は円筒状であることができ、前記第2抵抗加熱器の前記第2区域は円筒状であることができる。
前記第2抵抗加熱器の前記第2区域の上部は、前記るつぼの高さの50%〜75%の位置に配され得る。
前記第2抵抗加熱器の前記第2区域の内径は、前記るつぼから10〜25mmの半径方向距離だけ間隔を空けられ得る。
前記成長るつぼは、分割板により、前記SiC原料物質を含む原料区画と、前記SiC種結晶を含む結晶化区画とに分けられ得る。
前記板は、アルゴン、窒素、ヘリウム、並びにSi、Si2C及びSiC2のようなSiC昇華の間に生成する蒸気などの技術的ガスを、少なくとも部分的に透過可能であり得る。前記板は、SiC単結晶の昇華成長の間に生成する蒸気と反応しない材料か、または保護被膜によって前記蒸気による攻撃から保護される材料のいずれかより作製され得る。
前記板は2つの部分を含むことができ、一方は実質的に非蒸気透過性であり、他方は実質的に蒸気透過性である。前記実質的に蒸気透過性の部分は、前記実質的に非蒸気透過性の部分の中央に軸対称に配され得る。前記実質的に蒸気透過性の部分は、前記板の全領域の20%〜50%を占め得る。
前記板は、グラファイト、耐火性化合物、炭化タンタル(TaC)及び/または炭化ニオブ(NbC)より作製され得る。前記板は、4〜10mmの厚みを有し得る。前記板は、前記種結晶の下に間隔を置いて、望ましくは前記種の直径の25%〜75%の間隔で、前記成長るつぼ内に配され得る。
前記蒸気透過性の中央部分は、大粒かつ開気孔性の多孔質グラファイトから作成され得る。前記分割板は、炭化タンタル(TaC)または炭化ニオブ(NbC)による高温CVD被膜によって蒸気による浸食から保護されており、該被膜の厚さは望ましくは20〜40ミクロンである。
前記蒸気透過性部分は、その表面及び多孔質バルクCVD被膜を有する多孔質グラファイトにより作製されることができ、望ましくは、該被膜は炭化タンタル(TaC)または炭化ニオブ(NbC)の耐火性化合物により被膜形成されており、望ましくは、該被膜は20〜40ミクロンの厚さを有する。
前記分割板の前記中央の前記蒸気透過性部分は複数の通路または貫通孔を含むことができ、望ましくは、該通路または貫通孔は各々最大0.1mm〜1mmの直径を有する。
前記分割板の表面は、炭化タンタル(TaC)または炭化ニオブ(NbC)の耐火性化合物によるCVD被膜によって蒸気による浸食から保護されており、該被膜の厚さは望ましくは20〜40ミクロンである。
以下を含む高品質SiC単結晶ウエハを形成する方法もまた開示される:種結晶の表面上に、直径100〜200mmのウエハをスライスするための十分な直径を有するSiC単結晶ブールを昇華成長させる工程であって、前記昇華成長は、制御された軸方向及び半径方向温度勾配と、昇華した原料物質の制御された流との存在下において起こる工程;及び、前記SiCブールから、SiCウエハをスライスする工程であって、該SiCウエハが、100mm以上200mm以下の直径と、前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率と、前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射とを有する工程。
前記SiCウエハは、前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積をさらに含み得る。
前記SiCウエハは、以下の少なくとも1つをさらに含み得る:約1/cm2、0.2/cm2または0.1/cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度;または、約10,000cm-2、5,000cm-2または1,000cm-2を超えないウエハ平均転位密度。
以下を含む高品質SiC単結晶ウエハを形成する方法もまた開示される:種結晶の表面上に、直径100〜200mmのウエハをスライスするための十分な直径を有するSiC単結晶ブールを昇華成長させる工程であって、前記昇華成長は、制御された軸方向及び半径方向温度勾配と、昇華した原料物質の制御された流との存在下において起こる工程;及び、前記SiCブールから、前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積を有するSiCウエハをスライスする工程。
前記SiCウエハは、前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率をさらに含み得る。
前記SiCウエハは、前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射をさらに含み得る。
前記SiCウエハは、以下の少なくとも1つをさらに含み得る:約1cm2、0.2cm2または0.1cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度;または、約10,000cm-2、5,000cm-2または1,000cm-2を超えないウエハ平均転位密度。
直径100〜200mmを有し、以下の少なくとも1つを含む、高品質SiC単結晶ウエハもまた開示される:前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率;または、前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射;または、前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積。
前記結晶は、4Hポリタイプまたは6Hポリタイプのいずれかを含み得る。
図1は、従来技術のSiC昇華成長セルの断面模式図である。 図2A〜2Bは、従来技術のSiC昇華成長セルの断面模式図であり、各図は、SiC昇華成長の間における半径方向温度勾配を回避するための従来技術の上部及び底部加熱器を含む。 図3は、図2Aの従来技術のSiC昇華成長セルの断面模式図であり、有限要素シミュレーションにより得られた等温線及び直径150mmSiCブールの外形を示す。 図4A〜4Bは、有限要素シミュレーションにより得られた、成長界面形状に供給される蒸気の効果を示す成長SiC結晶の分離図である。 図5は、本発明の一実施形態に従うSiC昇華成長セルである。 図6は、本発明の他の実施形態にかかるSiC昇華成長セルである。 図7は、図6で示された分割板の分離図である。
本発明は、高品質かつ大口径のSiC結晶の成長に適用可能な、改良されたSiC昇華成長法である。本発明は、成長セル内の温度勾配及び昇華した原料物質の流を制御することによって、平坦またはわずかに凸状の成長界面を生成することを目的としており、該勾配は、結晶及びその周辺における正かつ実質的に浅い10K/cmを超えない半径方向勾配を生成するように制御され、該昇華した原料物質の流は、気相輸送を該原料からブールの中央領域までに制限することによって制御される。加えて、成長しているSiC原料に供給される粒子からの蒸気を昇華及び濾過することによりSiC原料をその場で(in-situ)高密度化することが開示され、SiC原料をその場で(in-situ)任意に合成することも開示される。
第1実施形態
本発明の原理は図5に例示される。従来のSiC昇華成長と同様に、円筒状のるつぼ50は、上部に配されたSiC種結晶53と、底部に配されたSiC原料物質51とを含む。蒸気流は、るつぼ50内において原料51と種結晶53との間に配された板56により制御される。化学的に不活性な分割板56は、蒸気54を透過させないものであって、中央開口56aを有する。操作において、原料51は気化して蒸気54を生じさせ、該蒸気54は種53に向かって移動する。板56の開口56aは、蒸気柱57を形成することによって前記蒸気流を制限する。柱57中の該蒸気は、SiC種結晶53に向かって移動し、種53の実質的に中央の領域において前記種に到達する。前記蒸気流のこの形態により、凸状の成長界面となる傾向が作られる。るつぼ50を含むSiC昇華成長セル(例えば、図1)を備えている残りの要素は、簡潔性のために図5から省略されている。
第2実施形態
図6を参照して、円筒状のるつぼ60が高密度細粒グラファイトから用意される。このようなグラファイトとしては、限定されないが、Mersen USA Bay City-MI社(900 Harrison Street, Bay City, MI 48708)製グレード2020、Toyo Tanso USA社(2575 NW Graham Circle, Troutdale, OR 97060)製グレードIG−11などが挙げられる。るつぼ60は、底部にSiC原料物質61を装填されている。該SiC原料物質61としては、例えば、合成したままの(as-synthesized)多結晶SiC粒子であって、望ましくは0.1〜2mmmの粒径のものが挙げられる。SiC種結晶63は、るつぼ60の上部に配されている。
図6は、本発明の非限定的な実施形態を示しており、ここでは、るつぼ60は、底部にSiC原料物質61を装填されている。しかしながら、SiC原料物質61がるつぼ60内に配される際に、代替として、限定されないが、るつぼの底部から間隔を置いて、またはるつぼ60の壁から間隔を置いて配される等も可能であることが想定される。
分割板66が用意されるが、該分割板66は、SiC原料物質61の昇華により生成する蒸気64に対して化学的に不活性である。板66の厚みは、望ましくは4〜10mmである。板66は、同心の2つの部分、すなわちリング部材66aと中央部材66bとを含む。リング部材66aは、SiCの昇華の際に生成する上記に対して実質的に低い透過性を有し、望ましくは、高密度かつ細粒で、低気孔率のグラファイトより作製される。このようなグラファイトとしては、限定されないが、Mersen USA Bay City-MI社(900 Harrison Street, Bay City, MI 48708)製グレード2020などが挙げられる。
中央部材66bは、望ましくは、低密度かつ大粒で、高気孔率のグラファイトより作製される。このようなグラファイトとしては、限定されないが、NEC-Morgan Porous Carbon and Graphite Products社(200 North Town Street, Fostoria, OH 44830)製PG−25などが挙げられる。換言すれば、リング部材66aは第1の低気孔率を有し、中央部材66bは第2の高気孔率を有する。その相互に接続した開孔を備える多孔性により、中央部材66bを形成する物質は、Si、Si2C及びSiC2蒸気のような、SiC原料物質の昇華により作られる蒸気を実質的に透過可能である。そのため、SiC原料物質61の昇華により作られる蒸気64は、リング部材66aよりも中央部材66bを優先して通過する。この点において、分割板66は、SiC種結晶63に到達してSiC結晶62を成長させる、昇華した原料物質(蒸気64)の流を制御する。中央部材66の面積は、望ましくは、板66の全面積の20〜50%である。
板66の化学的不活性は、板表面に耐火性化合物の保護層を堆積させることにより達成され得る。望ましくは、板66の全表面は、耐火性炭化物の30〜40ミクロンの薄い層によりCVD被膜形成されている。このような耐火性炭化物としては、限定されないが、炭化タンタル(TaC)または炭化ニオブ(NbC)が挙げられる。望ましくは、板66の中央部材66bの該CVD被膜は、SiC昇華の際に生成する蒸気に対する透過性を実質的に低下させない。
板66は、るつぼ60内において、SiC原料物質61とSiC種結晶63との間に配され、それによって該るつぼの内部を、原料区画61aと成長区画62aとに本質的に分ける。板66は、SiC種結晶63から間隔を置いて配され、望ましくは、該種の直径の25%〜75%の間隔を置いて配される。
るつぼ60にSiC原料物質61、分割板66及びSiC種結晶63を装填したものは、結晶成長チャンバ(図示しない)の、図3の加熱器38及び39と同様の加熱器48及び49を含む2区画抵抗加熱装置内に配置される。図6の加熱装置は、成長しているSiC結晶及びその付近における温度勾配として実質的に浅い正の温度勾配を提供することにより、るつぼ60内の温度勾配を制御することが可能である。該温度勾配は、望ましくは10℃/cm未満である。
るつぼ60内部の温度分布は、有限要素モデリングを用いて評価され得る。上部及び底部加熱器48及び49の構成及び該加熱器に渡って流れる電流は、該結晶及びその付近における半径方向温度勾配が正かつ実質的に浅いことを保証するように最適化されている。該温度勾配は、望ましくは10K/cm未満である。
成長の準備において、例えば図1のチャンバ10のような、内部にるつぼ60が配置されたチャンバを、脱気及び純粋な不活性ガスで置換して、それにより痕跡量の大気ガス及び湿気を除去する。るつぼ60を形成する材料は、大気ガス及び不活性ガスに対しては本質的に透過性であるが、SiC原料物質61の昇華により生成されるSi含有蒸気種及びC含有蒸気種に対しては同じように透過性ではない。
次に、加熱器48及び49を作動して、該るつぼの温度を、望ましくは2000℃〜2400℃に上昇させる。該チャンバ何の不活性ガスの圧力を制御し、望ましくは数〜100Torrに到達させる。上部及び底部加熱器48及び49の出力レベルを、るつぼ60の底部の温度が上部の温度より高くなるように制御し、それによって軸方向温度勾配を、望ましくは10〜30K/cmとする。
該るつぼの温度を2000℃〜2400℃に上昇させることに応じて、合成したままの(as-synthesized)SiC原料物質61が気化し、原料区画61aを、Si、Si2C及びSiC2蒸気のようなSi含有蒸気種及びC含有蒸気種64により満たす。該蒸気種64は、板66に向かって移動し、板66上に析出して高密度多結晶SiC体65を形成する。望ましくは、最初の成長段階の間、すなわち、成長における最初の約24〜36時間の間に、合成したままの原料61が、完全にSiC体65へと逆昇華する。
高密度多結晶SiC体65もまた気化し、それにより該SiC体65から生じた蒸気は、板66の中央の蒸気透過性部材66bを通って濾過され、矢印67に示されるようにSiC種結晶63へ向かって移動する。板66の蒸気透過性部材66bが板66の全面積の20〜50%を占めているため、該蒸気流は主にSiC種結晶63の中央領域において、該SiC種結晶63に到達する。該中央領域は、SiC種結晶63の全面積の30〜60%にほぼ等しい。
SiC種結晶63に到達すると、蒸気67は該SiC種結晶63上に析出し、それによりSiC単結晶62が種63上に成長する。実質的に浅く正の半径方向勾配における条件では、該蒸気流を成長している結晶の中央領域に制限することによってこのように該蒸気流を制御すると、平坦またはわずかに凸状の成長界面が得られる。同時に、透過性部材66bを通してSiC体65から生じる蒸気を濾過することにより、成長している結晶62に到達する炭素粒子64aを除去またはその数を劇的に減少させることができる。
炭化ケイ素のその場での(in-situ)合成は、任意の工程である。元素状炭素と元素状ケイ素との混合物を用意し、るつぼ60内において分割板66の下に(予混合のSiC原料物質61の位置に)配する。炭素は、望ましくは粉末状であり、ケイ素は、望ましくは塊状であり、望ましくは2〜8mmの大きさである。該混合物の原子組成は非化学量論的であり、望ましくは炭素含有量は55〜70原子%である。
例えば図1のチャンバ10のような、内部にるつぼ60が配置された該チャンバを、脱気及び不活性ガスで置換して、圧力を、望ましくはSiC昇華成長における通常の圧力より高い200〜700Torrとする。次に、加熱器48及び49を作動して、該るつぼの温度を、望ましくはSiC昇華成長における通常の温度より低い1700℃〜1800℃に上昇させる。該るつぼを、該温度及び該圧力に、望ましくは2〜6時間維持する。該維持時間の間に、ケイ素と炭素とが反応してSiC原料物質51をその場にて(in-situ)形成する。不活性ガスの高い圧力は、反応混合物からの蒸気流出と共に該るつぼからのケイ素の蒸発損失を最小化し、分割板66は、合成の間に生成された粒子が種結晶63の表面に到達して汚染することを防止する。該混合物中の過剰な炭素は、溶融ケイ素がグラファイトるつぼ60の壁を損傷させることを防止する。
その場での(in-situ)SiC合成が達成された後に、該システム中の該温度及び圧力はSiC昇華成長の通常の値(上述)とされ、上述のようにSiC単結晶種63上のSiC単結晶62の成長が行われる。
分割板66の限定されない実施形態を図7に示す。該板は、望ましくは4〜10mmの厚さであり、同心の2つの部分、すなわちリング部材66aと中央部材66bとを含む。リング部材66aは高密度グラファイトより作製される。このようなグラファイトとしては、限定されないが、Mersen USA Bay City-MI社(900 Harrison Street, Bay City, MI 48708)製グレード2020などが挙げられる。中央部材66bは多孔性グラファイトより作製される。このようなグラファイトとしては、限定されないが、NEC-Morgan Porous Carbon and Graphite Products社(200 North Town Street, Fostoria, OH 44830)製PG−25などが挙げられる。リング部材66aと中央部材66bとの緊密な接続は、限定されないが、高温の炭素質接着剤を用いるか、またはねじ加工により達成され得る。蒸気透過性領域である中央部材66bは、望ましくは板66の全面積の20〜50%である。
板66の表面全体は、望ましくはTaCの高温CVD被膜形成により蒸気浸食から保護されており、該被膜は、望ましくは30〜40ミクロンの厚さである(図7の項目77参照)。PG−25多孔質グラファイトより作成され、TaCにより被膜形成された板を調査することにより、TaCはバルク状グラファイトに浸透し、気孔の内壁に被膜形成することが示された。この浸透により、SiC原料物質61の昇華の際に生成する蒸気64に対する板64の透過性を減少させることなく、蒸気64に対する板66の不活性が向上した。
したがって、記載されたSiC昇華成長プロセスにより、平坦またはわずかに凸状の成長界面を有するSiC単結晶62が得られる。該界面の曲率は、ブールの中央において測定されたブールの厚みと、成長したSiC単結晶からスライスされるウエハの直径において測定されたブールの厚みとの差によって特徴付けられる。望ましくは、この差は6mm未満である。
SiC昇華の間に生成する蒸気に対するグラファイトの透過性
板66の有用性は、SiC原料物質61の昇華の際に生成する蒸気64に対する、高密度グラファイト(66a)と多孔質グラファイト(66b)との異なる透過性に依存している。このために、Mersen USA Bay City-MI社(900 Harrison Street, Bay City, MI 48708)製の高密度細粒グラファイト2020(以下、「2020グラファイト」)及びNEC-Morgan Porous Carbon and Graphite Products社(200 North Town Street, Fostoria, OH 44830)製の多孔質グラファイトPG−25(以下「PG−25」)により作製された試験膜を用いて、透過性試験を行った。該試験膜を、直径150mmかつ厚み6mmの円盤状に成形した。いくつかの試験膜は、厚み30〜40ミクロンのTaC被膜により被膜形成した。グラファイトるつぼには、図6のるつぼ60と同様に、SiC原料物質61を底部に装填した。あらかじめ秤量した厚み3mmのグラファイト板(以下「種板」)を、SiC種結晶の代わりに該るつぼの上部に付着させた。該試験膜を、該種板から50mmの間隔を置いて該るつぼ内に配置した。温度2200℃及びアルゴン圧10Torrにおいて、該透過性試験を行った。該試験時間は24時間とした。
試験の間に、SiC原料からの蒸気は該試験膜上に凝縮し、高密度体すなわち多結晶SiCスラグを形成した。該SiCスラグは気化し、該SiCスラグより生じた蒸気は該試験膜をとおって濾過され、該種板上に析出して高密度SiC堆積物を形成した。試験の後に、該堆積物の重量を、実験前後の該種板の重量差として計算した。結果を表1に示す。
Figure 2015514673
表1のデータは、高密度2020グラファイトにより作製された膜を通過した質量輸送が、多孔質PG−25グラファイトにより作製された膜を通過した質量輸送の約1/50であることを示している。高密度2020グラファイト上のTaC被膜により、その透過性はさらに減少している。これは、高密度グラファイトの孔径が約数ミクロンであり、30〜40ミクロンのTaC被膜が該グラファイトの表面をさらに封止してしまうためである。しかしながら、多孔質PG−25グラファイト上における類似のTaC被膜は、その透過性の減少を引き起こさなかった。むしろ、TaC被膜はPG−25グラファイトの透過性を向上させた。このPG−25グラファイトグレードの孔径は約100ミクロンと大きいため、30〜40ミクロンのTaC被膜では該表面を封止できない。
本発明の方法を用いて成長させたSiC結晶の例
プレート66を用いて、100、125及び150mmウエハを得られる大口径単結晶62を成長させた。成長したSiC単結晶62には、バナジウムをドープした半絶縁性6H結晶、バナジウムをドープした半絶縁性4H結晶及び窒素をドープした半絶縁性4Hn型結晶を含ませた。バナジウムのドープは、半絶縁性SiC結晶を生産するために用いた。バナジウムのドープのための従来技術は、米国特許番号5,611,955、7,608,524、8,216,369及び米国2008/0190355、2011/0303884を含み、これらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。
該成長したSiC結晶ブールは、平坦またはわずかに凸状の成長界面を示し、該界面の曲率は、該ブールの中央において測定された該ブールの厚みと、該成長したSiC単結晶からスライスされるウエハの直径において測定されたブールの厚みとの差は、6mm未満であった。
該成長したSiCブールを、マルチワイヤダイヤモンドソーを用いて、直径100、125及び150mmウエハにスライスした。切り出したままの(as-sawn)ウエハを、ダイヤモンドスラリーによりラッピング及び研磨して、グリットサイズを9ミクロンから1ミクロンまでだんだん減少させた。最終工程として、化学機械研磨(CNP)工程を用いて該ウエハを両面研磨した。該ウエハの種類及び口径に応じて、該ウエハの最終的な厚みを350〜500ミクロンの間で変更した。
該ウエハの結晶品質を、SiC物質の特性評価に一般的に適用される技術を用いて調査した。まず、研磨したウエハを、交差偏光子下で、応力、均一性及び品質の全体的な水準について観察した。次に、それらを、光学顕微鏡により、炭素混入物の存在について検査した。格子曲率(ΔΩ)及び反射広がり(半値全幅)を含むX線品質は、X線ロッキングカーブ(10〜12秒角の発散角及び数mm2の入射ビーム領域を備えた単色のCu−Kα線)を用いて評価した。マイクロパイプ密度(MPD)及び転位密度(DD)は、溶融KOHにおけるエッチングの後に、エッチピットのコンピュータマッピングにより決定した。加えて、該ウエハを、X線トポグラフィーにより、積層欠陥(SF)の存在について調査した。結果を表2にまとめる。この結果は、本発明の成長プロセスを用いて製造した大口径SiCウエハの品質を証明している。
Figure 2015514673
本発明は、例示的な実施形態を参照して説明している。明白な修正及び変更は、前述の詳細な説明を読んで理解することにより、当業者には想起されるであろう。本発明は、それらが添付の特許請求の範囲またはその均等物の範囲内に入る限りにおいて、全てのこのような修正及び変更を含むものとして解釈されることが意図される。

Claims (27)

  1. (a)温度勾配存在下において、種結晶の表面上にSiC単結晶を昇華成長させる工程と、
    (b)工程(a)の間に、前記結晶における半径方向温度勾配が正かつ実質的に浅くなるように前記温度勾配を制御し、SiC含有蒸気流を前記種結晶の表面の中央領域に実質的に制限することにより前記流を制御する工程とを備える、SiC単結晶の製造方法。
  2. 前記種結晶の表面の前記中央領域が、実質的に前記種結晶の中央の周囲において、前記種結晶の全表面積の30%〜60%である、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(b)が、前記種結晶と前記SiC含有蒸気の原料との間に配された分割板によって、前記SiC含有蒸気流を前記種結晶の表面の中央領域に実質的に制限することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記分割板が、前記種結晶から前記種の直径の約25%〜75%の間隔を開けられており、
    前記分割板が、4mm〜10mmの厚さを有する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記分割板が、前記SiC含有蒸気と反応しないものであるか、前記分割板と前記SiC含有蒸気と間の接触を避けるための被膜を含んでいる、請求項3に記載の方法。
  6. 前記分割板が、第1の外側部分を含み、該第1の外側部分が、実質的に該第1の部分よりも前記SiC含有蒸気を透過し得る第2の内側部分を囲んでいる、請求項3に記載の方法。
  7. 前記分割板の前記第2の内側部分が、前記分割板の全面積の20%〜50%を備えているか、
    前記分割板が、グラファイト、耐火性化合物、炭化タンタル、炭化ニオブで作製されているか、
    前記分割板の前記内側部分における1cm2面積を通過する前記SiC含有蒸気の質量輸送と、前記分割板の前記外側部分における1cm2面積を通過する前記SiC含有蒸気の質量輸送との比が、約50/1を下回らない、請求項6に記載の方法。
  8. 前記分割板が、前記SiC含有蒸気流から粒子を実質的に除去するように構成される、請求項3に記載の方法。
  9. 工程(a)が、以下の少なくとも1つの存在下において前記SiC単結晶を昇華成長させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
    前記SiC含有蒸気の原料に向かう方向に凸状となっている等温線、及び
    約10K/cmを超えない半径方向温度勾配。
  10. 前記SiC単結晶の中央と前記SiC単結晶の直径との、前記単結晶の成長方向における厚みの差が、約6mmを超えない、請求項9に記載の方法。
  11. 成長した前記SiC単結晶から以下の1つ以上を有するウエハをスライスすることをさらに含む、請求項1に記載の方法:
    前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積、
    前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率、
    前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射、
    約1/cm2、0.2/cm2または0.1/cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度(MPD)、または
    約10,000cm-2、5,000cm-2または1,000cm-2を超えないウエハ平均転位密度。
  12. 成長した前記SiC結晶が、約100mm〜200mmの直径を有する、請求項1に記載の方法。
  13. 成長した前記SiC単結晶から以下の1つ以上を有するウエハをスライスすることをさらに含む、請求項1に記載の方法:
    平均約1cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度、
    約95%を下回らない、前記ウエハより抽出されるマイクロパイプフリーの2×2mm正方形ダイについての百分率、
    約90%を下回らない、前記ウエハより抽出されるマイクロパイプフリーの5×5mm正方形ダイについての百分率、
    約104cmを超えないウエハ平均転位密度、
    約1000cmを超えない貫通らせん転位密度、
    約300cm/cm3を超えない基底面転位密度、
    異種ポリタイプ混入物密度ゼロ
    前記のウエハの全面積の約5%を越えない、1つ以上の雲状炭素混入物、
    約0.15°を超えない、縁から縁にかけての格子曲率、または、
    前記ウエハの全領域に対して約25秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射。
  14. SiC原料物質とSiC種結晶とが間隔を置いて充填されるように構成される成長用るつぼ、及び
    前記成長用るつぼを、前記成長用るつぼに前記SiC原料物質が充填される際に前記SiC原料物質が在留する供給区画と、前記成長用るつぼに前記SiC種結晶が充填される際に前記SiC種結晶が在留する結晶化区画とに分割する分割板を含み、
    前記分割板は、第1の中央部分を含み、該第1の中央部分は、前記SiC種結晶にSiC結晶が昇華成長する間に前記SiC原料物質より生じるSiC含有蒸気の透過率が該第1の中央部分よりも小さい第2の部分に囲まれており、
    前記分割板の前記内側部分における前記SiC含有蒸気の質量輸送と、前記分割板の前記外側部分における前記SiC含有蒸気の質量輸送との比が、約50/1を下回らない、SiC昇華結晶成長システム。
  15. 前記分割板が、グラファイト、耐火性化合物、炭化タンタル、炭化ニオブのうち少なくとも1つで作製されている、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記分割板が、前記種結晶から約20mm〜70mmの間隔を開けられている、請求項14に記載のシステム。
  17. 前記分割板が、炭化タンタルまたは炭化ニオブの被膜を含み、該被膜が、約20ミクロン〜40ミクロンの厚さを有している、請求項14に記載のシステム。
  18. 前記分割板の前記第1の中央部分が通路を有し、該通路は各々最大約0.1mm〜1mmの直径を有している、請求項14に記載のシステム。
  19. 種結晶の表面上に、直径100〜200mmのウエハをスライスするための十分な直径を有するSiC単結晶ブールを昇華成長させる工程であって、前記昇華成長は、制御された軸方向及び半径方向温度勾配と、昇華した原料物質の制御された流との存在下において起こる工程と、
    前記SiCブールから、SiCウエハをスライスする工程であって、該SiCウエハが、
    100mm以上200mm以下の直径と、
    前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率と、
    前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射とを有する工程と
    を備える、高品質SiC単結晶ウエハを形成する方法。
  20. 前記SiCウエハが、前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積をさらに含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記SiCウエハが、以下の少なくとも1つをさらに含む、請求項19に記載の方法。
    約1cm2、0.2cm2または0.1cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度(MPD)、または
    約10,000cm-2、5,000cm-2または1,000cm-2を超えないウエハ平均転位密度。
  22. 種結晶の表面上に、直径100〜200mmのウエハをスライスするための十分な直径を有するSiC単結晶ブールを昇華成長させる工程であって、前記昇華成長は、制御された軸方向及び半径方向温度勾配と、昇華した原料物質の制御された流との存在下において起こる工程と、
    前記SiCブールから、前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積を有するSiCウエハをスライスする工程とを備える、高品質SiC単結晶ウエハを形成する方法。
  23. 前記SiCウエハが、前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記SiCウエハが、前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  25. 前記SiCウエハが、以下の少なくとも1つをさらに含む、請求項22に記載の方法。
    約1cm2、0.2cm2または0.1cm2を超えないウエハ平均マイクロパイプ密度(MPD)、または
    約10,000cm-2、5,000cm-2または1,000cm-2を超えないウエハ平均転位密度。
  26. 直径100〜200mmを有し、以下の少なくとも1つを含む、高品質SiC単結晶ウエハ。
    前記ウエハの全領域に対して約0.2°、0.1°または0.06°を超えない格子曲率、
    前記ウエハの全領域に対して約50、30または20秒角を超えない半値全幅(FWHM)X線反射、または、
    前記ウエハの全面積の約5%、2%または1%を超えない積層欠陥の合計面積。
  27. 前記結晶が4Hポリタイプまたは6Hポリタイプのいずれかを含む、請求項26に記載のSiC単結晶。
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