JP2015510767A5 - - Google Patents

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本明細書に記載される実施形態および態様のいずれも、特に明記しない限り、または文脈から明らかでない限り、互いに一緒に用いることができる。他の実施形態は、後に続く記載の概観から当業者にとって明らかになる。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
ヒトV セグメント配列およびヒトJ セグメント配列を含む、単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域遺伝子配列を含む、免疫グロブリン軽鎖遺伝子座をその生殖細胞系列内に含む、遺伝子改変された非ヒト動物であって、
該単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域遺伝子配列の該ヒトV セグメント配列および該ヒトJ セグメント配列が、対応するヒト生殖細胞系列のV 遺伝子配列およびJ 遺伝子配列によってコードされない少なくとも1つのヒスチジンコドンを含む、
遺伝子改変された非ヒト動物。
(項目2)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン可変領域配列が、免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列に作動可能に連結された、項目1に記載の動物。
(項目3)
前記免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列が、非ヒト免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列である、項目2に記載の動物。
(項目4)
前記非ヒト免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列が、内因性非ヒト免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列である、項目3に記載の動物。
(項目5)
免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子配列に作動可能に連結された、ヒトV セグメント、ヒトD セグメント、およびヒトJ セグメントを含む、再構成されていない免疫グロブリン重鎖可変領域遺伝子配列を含む、免疫グロブリン重鎖遺伝子座をその生殖細胞系列内にさらに含む、項目1に記載の動物。
(項目6)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子配列が、非ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子配列である、項目5に記載の動物。
(項目7)
前記非ヒト重鎖定常領域遺伝子配列が、内因性非ヒト免疫グロブリン定常領域遺伝子配列である、項目6に記載の動物。
(項目8)
機能的な、再構成されていない免疫グロブリン軽鎖可変領域を欠く、項目1に記載の動物。
(項目9)
前記免疫グロブリン軽鎖遺伝子座が、内因性非ヒト免疫グロブリン軽鎖遺伝子座にある、項目1に記載の動物。
(項目10)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性非ヒト免疫グロブリン重鎖遺伝子座にある、項目5に記載の動物。
(項目11)
前記少なくとも1つのヒスチジンコドンが、相補性決定領域(CDR)3をコードするヌクレオチド配列内にある、項目1に記載の動物。
(項目12)
前記少なくとも1つのヒスチジンコドンが、1つ、2つ、3つ、または4つのCDR3コドンである、項目11に記載の動物。
(項目13)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、ヒトVκ1−39遺伝子セグメントまたはヒトVκ3−20遺伝子セグメントに由来する、項目1に記載の動物。
(項目14)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、再構成されたVκ1−39/Jκ5遺伝子配列またはVκ3−20/Jκ1遺伝子配列に由来する、項目13に記載の動物。
(項目15)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、再構成されたVκ1−39/Jκ5遺伝子配列に由来し、該Vκ1−39/Jκ5遺伝子配列が、105、106、108、111位、およびこれらの組合せから選択される位置においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、少なくとも1つの非ヒスチジンコドンのヒスチジンコドンによる置きかえを含む、項目14に記載の動物。
(項目16)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、再構成されたVκ3−20/Jκ1遺伝子配列に由来し、該Vκ3−20/Jκ1遺伝子配列が、105、106、107、109位、およびこれらの組合せから選択される位置においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、少なくとも1つの非ヒスチジンコドンのヒスチジンコドンによる置きかえを含む、項目14に記載の動物。
(項目17)
目的の抗原に応答するB細胞集団であって、中性pHと比較して、酸性pHにおける解離半減期(t 1/2 )が少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約25倍、または少なくとも約30倍の短縮を示す抗体が富化されたB細胞集団を含む、項目1に記載の動物。
(項目18)
中性pHと比較して、酸性pHにおける解離半減期(t 1/2 )の前記短縮が、約30倍以上の短縮である、項目17に記載の動物。
(項目19)
齧歯動物である、項目1に記載の動物。
(項目20)
ラットまたはマウスである、項目19に記載の齧歯動物。
(項目21)
マウスである、項目20に記載の齧歯動物。
(項目22)
前記免疫グロブリン軽鎖可変領域遺伝子配列内の前記少なくとも1つのヒスチジンコドンによりコードされるアミノ酸位置において、少なくとも1つのヒスチジン残基を含むヒト免疫グロブリン軽鎖可変ドメインを含む抗体を発現する、項目1に記載の動物。
(項目23)
ヒトV セグメント配列およびヒトJ セグメント配列を含む、単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域遺伝子配列を含む、免疫グロブリン軽鎖遺伝子座をその生殖細胞系列内に含む遺伝子改変マウスであって、
該単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列の該ヒトV セグメント配列および該ヒトJ セグメント配列が、対応するヒト生殖細胞系列のV 遺伝子配列およびJ 遺伝子配列によってコードされない少なくとも1つのヒスチジンコドンを含み、
該マウスが、機能的な、再構成されていない免疫グロブリン軽鎖可変領域を欠く、
遺伝子改変マウス。
(項目24)
前記単一の、再構成された免疫グロブリン軽鎖可変領域遺伝子配列が、免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列に作動可能に連結された、項目23に記載のマウス。
(項目25)
前記免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列が、ラットまたはマウスの免疫グロブリン軽鎖定常領域遺伝子配列から選択される、項目24に記載のマウス。
(項目26)
免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子配列に作動可能に連結された、ヒトV セグメント、ヒトD セグメント、およびヒトJ セグメントを含む、再構成されていない免疫グロブリン重鎖可変領域配列を含む、免疫グロブリン重鎖遺伝子座をその生殖細胞系列内にさらに含む、項目23に記載のマウス。
(項目27)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子配列が、ラットまたはマウスの重鎖定常領域遺伝子配列である、項目26に記載のマウス。
(項目28)
前記免疫グロブリン軽鎖遺伝子座が、内因性マウス免疫グロブリン軽鎖遺伝子座にある、項目23に記載のマウス。
(項目29)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性マウス免疫グロブリン重鎖遺伝子座にある、項目26に記載のマウス。
(項目30)
前記少なくとも1つのヒスチジンコドンが、相補性決定領域(CDR)3をコードするヌクレオチド配列内にある、項目23に記載のマウス。
(項目31)
前記少なくとも1つのヒスチジンコドンが、1つ、2つ、3つ、または4つのCDR3コドンである、項目30に記載のマウス。
(項目32)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、ヒトVκ1−39遺伝子セグメントまたはヒトVκ3−20遺伝子セグメントに由来する、項目23に記載のマウス。
(項目33)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、再構成されたVκ1−39/Jκ5遺伝子配列またはVκ3−20/Jκ1遺伝子配列に由来する、項目32
に記載のマウス。
(項目34)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、再構成されたVκ1−39/Jκ5遺伝子配列に由来し、該Vκ1−39/Jκ5遺伝子配列が、105、106、108、111位、およびこれらの組合せから選択される位置においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、少なくとも1つの非ヒスチジンコドンのヒスチジンコドンによる置きかえを含む、項目33に記載のマウス。
(項目35)
前記Vκ1−39/Jκ5遺伝子配列が、105、106、108、および111位においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、ヒスチジンコドンによる非ヒスチジンコドンの置きかえを含む、項目34に記載のマウス。
(項目36)
前記Vκ1−39/Jκ5遺伝子配列が、106、108、および111位においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、ヒスチジンコドンによる非ヒスチジンコドンの置きかえを含む、項目34に記載のマウス。
(項目37)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域が、再構成されたVκ3−20/Jκ1遺伝子配列に由来し、該Vκ3−20/Jκ1遺伝子配列が、105、106、107、109位、およびこれらの組合せから選択される位置においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、少なくとも1つの非ヒスチジンコドンのヒスチジンコドンによる置きかえを含む、項目33に記載のマウス。
(項目38)
前記Vκ3−20/Jκ1遺伝子配列が、105、106、107、および109位においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、ヒスチジンコドンによる非ヒスチジンコドンの置きかえを含む、項目37に記載のマウス。
(項目39)
前記Vκ3−20/Jκ1遺伝子配列が、105、106、および109位においてヒスチジンを発現するようにデザインされた、ヒスチジンコドンによる非ヒスチジンコドンの置きかえを含む、項目37に記載のマウス。
(項目40)
目的の抗原に応答する抗原特異的抗体の集団を発現し、全ての抗体が、
対応するヒト生殖細胞系列のV 遺伝子配列およびJ 遺伝子配列によってコードされない少なくとも1つのヒスチジンコドンを含むヒトV セグメント配列およびヒトJ セグメント配列を含む、同じ、単一の、再構成されたヒト軽鎖可変領域遺伝子配列に由来する免疫グロブリン軽鎖可変ドメインと、
ヒト重鎖Vセグメント、ヒト重鎖Dセグメント、およびヒト重鎖Jセグメントのレパートリーに由来するヒト重鎖可変ドメインを含む免疫グロブリン重鎖と
を含む、項目23に記載のマウス。
(項目41)
目的の抗原へのpH依存性結合を示す抗体を生成する方法であって、
項目23に記載のマウスを生成するステップと、
該マウスを目的の抗原で免疫するステップと、
中性pHでは、該目的の抗原に所望の親和性で結合するが、酸性pHでは、該目的の抗原への結合の低減を提示する抗体を選択するステップと
を含む方法。
(項目42)
前記抗体が、酸性pHおよび37℃で、約2分間以下の解離半減期(t 1/2 )を示す、項目41に記載の方法。
(項目43)
目的の抗原へのpH依存性結合を示す抗体を生成する方法であって、
その生殖細胞系列内にヒトV セグメント配列およびヒトJ セグメント配列を含む単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域遺伝子配列を含む免疫グロブリン軽鎖遺伝子座を含む非ヒト動物において、目的の抗原に所望の親和性で結合する第一の抗体を生成するステップと、
該単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域遺伝子配列の該ヒトV セグメント配列および該ヒトJ セグメント配列を、対応するヒト生殖細胞系列のV セグメント配列およびJ セグメント配列によってコードされないヒスチジンコドンを含むように改変するステップと、
該第一の抗体の免疫グロブリン重鎖および該改変された免疫グロブリン軽鎖を細胞内で発現させるステップと、
該細胞内で発現した第二の抗体であって、中性pHでは、該目的の抗原に対する所望の親和性を保持し、酸性pHでは、該目的の抗原への結合の低減を提示する第二の抗体を選択するステップと
を含む方法。
(項目44)
前記非ヒト動物において生成された前記第一の抗体が、ヒトV セグメント、ヒトD セグメント、およびヒトJ セグメントのレパートリーに由来する免疫グロブリン重鎖配列を含む、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列が、Vκ1−39/Jκ5遺伝子配列およびVκ3−20/Jκ1遺伝子配列から選択される、項目43に記載の方法。
(項目46)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列が、Vκ1−39/Jκ5であり、前記改変が、105、106、108、111位、およびこれらの組合せから選択される位置でのCDR3コドンにおけるヒスチジンコドンによる少なくとも1つの非ヒスチジンコドンの置換を含む、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列が、Vκ3−20/Jκ1であり、前記改変が、105、106、107、109位、およびこれらの組合せから選択される位置でのCDR3コドンにおけるヒスチジンコドンによる少なくとも1つの非ヒスチジンコドンの置換を含む、項目45に記載の方法。
(項目48)
前記抗体が、中性pHと比較して、酸性pHにおける解離半減期(t 1/2 )が少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約25倍、または少なくとも約30倍の短縮を提示する、項目43に記載の方法。
(項目49)
前記抗体が、酸性pHおよび37℃で、約2分間以下の解離半減期(t 1/2 )を示す、項目43に記載の方法。
(項目50)
前記非ヒト動物が、マウスである、項目43に記載の方法。
(項目51)
遺伝子改変された免疫グロブリン軽鎖遺伝子座をその生殖細胞系列内に含む非ヒト動物
を作製する方法であって、
非ヒト動物のゲノムを改変して、免疫グロブリン軽鎖遺伝子座内の、内因性免疫グロブリン軽鎖Vセグメントおよび軽鎖Jセグメントを欠失させるか、または非機能的にするステップと、
対応するヒト生殖細胞系列のV セグメント配列およびJ セグメント配列によってコードされない少なくとも1つのヒスチジンコドンを含むヒトV セグメント配列およびヒトJ セグメント配列を含む、単一の、再構成されたヒト軽鎖可変領域遺伝子配列を該ゲノムに配置するステップと
を含む方法。
(項目52)
目的の抗原へのpH依存性結合を示す抗体が富化されたB細胞集団を含む、遺伝子改変された非ヒト動物を結果としてもたらす、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記動物が、齧歯動物である、項目51に記載の方法。
(項目54)
前記動物が、マウスまたはラットである、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列が、ヒトのVκ1−39/Jκ5遺伝子配列またはVκ3−20/Jκ1遺伝子配列に由来し、前記少なくとも1つのヒスチジンコドンが、CDR3コドンである、項目51に記載の方法。

Claims (14)

  1. 目的の抗原へのpH依存性結合を示す抗体を生成する方法であって、
    細胞において、
    (i)第一の抗体の重鎖可変ドメインを含む第一の免疫グロブリン重鎖であって、ここで該第一の抗体が、中性pHでは、該目的の抗原に所望の親和性で結合し、その生殖系列ゲノムにおいて、限定されたレパートリーのV 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントを含む核酸配列を含む非ヒト動物において生成され、該第一の抗体は、該限定されたレパートリーのV 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントからのV 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントによってコードされる軽鎖成分を含む、第一の免疫グロブリン重鎖、および
    (ii)該第一の抗体の該軽鎖成分をコードし、少なくとも1つの非ヒスチジンコドンの、ヒスチジンコドンによる置換を含むように改変された、該V 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントに由来する免疫グロブリン軽鎖ヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖可変ドメインを含む免疫グロブリン軽鎖
    を共発現させるステップと、
    該細胞内で発現した第二の抗体であって、該第一の免疫グロブリン重鎖および該免疫グロブリン軽鎖を含み、中性pHでは、該目的の抗原に対する所望の親和性を保持し、酸性pHでは、該目的の抗原への結合の低減を提示する第二の抗体を選択するステップと
    を含む方法。
  2. 前記第二の抗体が、完全ヒト第一の免疫グロブリン重鎖および完全ヒト免疫グロブリン軽鎖を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第二の抗体が、中性pHと比較して、酸性pHにおける解離半減期(t1/2)が少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約25倍、または少なくとも約30倍の短縮を提示する、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記第二の抗体が、酸性pHおよび37℃で、約2分間以下の解離半減期(t1/2)を示す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 目的の第一の抗原および目的の第二の抗原に対するpH依存性結合を示す、二重特異性抗体を生成する方法であって、
    (a)細胞において
    (i)第一の抗体の第一の重鎖可変ドメインを含む第一の免疫グロブリン重鎖であって、該第一の抗体は、中性pHでは、該第一の目的の抗原に所望の親和性で結合する、第一の免疫グロブリン重鎖、
    (ii)第二の抗体の第二の重鎖可変ドメインを含む第二の免疫グロブリン重鎖であって、該第二の抗体が、中性pHでは、所望の親和性で該目的の第二の抗原に結合する、第二の免疫グロブリン重鎖、
    ここで、該第一の抗体および該第二の抗体は、(1)その生殖系列ゲノムにおいて、限定されたレパートリーの軽鎖可変領域V 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントを含む核酸配列を含む非ヒト動物において生成され、かつ(2)該限定されたレパートリーの軽鎖可変領域V 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントからのV 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントによってコードされる同じ軽鎖成分を含む、ならびに
    (iii)(1)該第一の抗体および該第二の抗体の軽鎖成分をコードするV 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントに由来し、かつ(2)少なくとも1つの非ヒスチジンコドンの、ヒスチジンコドンによる置換を含むように改変された、免疫グロブリン軽鎖ヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖可変ドメインを含む免疫グロブリン軽鎖、
    を共発現させるステップと、
    (b)該細胞において、該第一の免疫グロブリン重鎖および第二の免疫グロブリン重鎖ならびに該免疫グロブリン軽鎖を含み、中性pHでは、該目的の第一の抗原および該第二の抗原への所望の親和性を保持し、かつ酸性pHでは該目的の第一の抗原および第二の抗原に対して低減した結合を提示する、発現された第三の抗体を選択するステップと
    を含む方法。
  6. 前記第三の抗体が、完全ヒト第一の免疫グロブリン重鎖、完全ヒト第二の免疫グロブリン重鎖、および完全ヒト免疫グロブリン軽鎖を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第三の抗体が、中性pHと比較して、酸性pHにおける解離半減期(t1/2)が少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約25倍、または少なくとも約30倍の短縮を提示する、請求項5または請求項6に記載の方法
  8. 前記第三の抗体が、酸性pHおよび37℃で、約2分間以下の解離半減期(t1/2を提示する、請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法
  9. 前記限定されたレパートリーの軽鎖可変領域V 遺伝子セグメントおよびJ 遺伝子セグメントが、単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列であり、該免疫グロブリン軽鎖ヌクレオチド配列が、該単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン可変領域配列に由来する、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列が、Vκ1−39遺伝子配列およびVκ3−20遺伝子配列から選択されるVκ配列を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列、Vκ1−39/Jκ5であり、前記免疫グロブリン軽鎖ヌクレオチド配列における少なくとも1つの非ヒスチジンコドンの、ヒスチジンコドンによる置換が、105、106、108、111位、およびこれらの組合せから選択される位置においてヒスチジンを発現するようにデザインされている、請求項10に記載の方法
  12. 前記単一の、再構成されたヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域配列が、Vκ3−20/Jκ1を含み、前記免疫グロブリン軽鎖ヌクレオチド配列における少なくとも1つの非ヒスチジンコドンの、ヒスチジンコドンによる置換が、105、106、107、109位、およびこれらの組合せから選択される位置においてヒスチジンを発現するようにデザインされている、請求項10に記載の方法。
  13. 前記非ヒト動物が、ヒトV セグメント、ヒトD セグメントおよびヒトJ セグメントのレパートリーに由来する免疫グロブリン重鎖配列をさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記非ヒト動物がマウスである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
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