概要
本明細書で提供されるのは、遺伝子改変されたげっ歯類における、ヒトFcを含む治療薬のin vivo試験(例えば、遺伝子改変されたげっ歯類における、かかる治療薬の薬物動態及び/または薬力学的特性ならびに投与レジメンの試験)に関する方法及び組成物である。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたげっ歯類は、ヒトFc(例えば、ヒトIgG1 Fc、ヒトIgG2 Fc、ヒトIgG3 Fc、ヒトIgG4 Fc)またはヒト軽鎖定常領域を含む抗体を発現する。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、完全ヒト抗体(すなわち、ヒト重鎖及びヒト軽鎖(γまたはκ鎖)を有する抗体)を発現する。特定の実施形態では、遺伝子改変されたげっ歯類は、ヒト細胞外ドメインを含む1つ以上のFc受容体(例えば、胎児性Fc受容体(FcRn)、β-2-ミクログロブリンポリペプチド(β2M)、Fcε受容体1α(FcεR1α)、Fcγ受容体1アルファ(FcγR1a)、Fcガンマ受容体2a(FcγR2a)、Fcガンマ受容体2b(FcγR2b)、Fcガンマ受容体3a(FcγR3a)、Fcガンマ受容体3b(FcγR3b)、Fcガンマ受容体2c(FcγR2c))を含む。そのような受容体の膜貫通ドメイン及び細胞質ドメインは、ヒトまたは非ヒト(例えば、げっ歯類)であり得る。
治療用ヒト抗体及びヒトFc融合タンパク質などの、ヒトFcを含む治療薬は、典型的に、ヒトに投与される前に、非ヒト種で試験される。そのような薬剤は、非ヒト霊長類または他の比較的大型の哺乳動物において試験されることが多いが、そのような試験は、高価であり、医薬品開発者にとって大きな経済的負担となっている。更に、非ヒト霊長類及び他の比較的大型の哺乳動物は、遺伝子改変に適さないことが多く、かかる生物で利用できる疾患モデルは限られている。
対照的に、げっ歯類種(例えば、ラット及びマウス)は、小型であり、生理学が十分に特徴付けられており、遺伝子改変に適していることから、治療用抗体及びFc融合タンパク質を試験するための簡便な動物モデルである。残念ながら、ヒトFc領域を含む薬剤は、先行技術のげっ歯類に投与された場合とヒトに投与された場合では、極めて異なる薬物動態及び薬力学的特性を示すことが多い。例えば、ヒトFc領域を含む治療薬が従来のげっ歯類に投与された場合、Fc領域内のヒト配列は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)免疫系によって異物と認識されることがよくある。結果として、げっ歯類は、投与された治療薬に対する免疫応答(マウス抗ヒト応答またはMAHAとして知られている)を引き起こし得、これは、投与された薬剤の薬物動態及び薬力学的特性に影響する。更に、治療薬のヒトFc領域は、げっ歯類のげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Fc受容体と、患者のヒトFc受容体とでは、異なる相互作用をすることがあり、これもまた、投与された薬剤の薬物動態及び薬力学的特性に影響を与え得る。このように、従来のげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)モデルは、ヒトFcを含む治療薬に対するヒト治療応答の予測因子として十分でないことが多い。そのため、ヒト免疫グロブリン遺伝子座領域(例えば、図1及び2の遺伝子座を参照)を有するマウスは、MAHA応答を減少または排除するのに有益である。
薬物に特異的に結合することができる分子を有することは、研究及び診断目的に非常に有用である。マウス可変及びヒト定常(例えば、図1A中のマウス遺伝子座8)を含むマウスの生成は、薬物がヒトモノクローナル抗体である場合、抗薬物抗体を作製するための方法に改善をもたらす。マウスにヒト抗体を注射することによって引き起こされるあらゆるMAHA応答は、抗体の可変領域に向けられる。これにより、抗体の定常領域に対するバックグラウンド応答が排除され、薬物特異的抗体の作製がより効率的になる。
本明細書で提供されるのは、治療用途のヒト抗体及びFc融合タンパク質の開発、スクリーニング及び試験のためのin vivo系である。特定の実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcを含む治療薬の投与後のげっ歯類抗ヒト免疫応答が減少した、遺伝子改変されたげっ歯類である。本明細書で示されるように、これは、投与される抗体またはFc融合タンパク質に存在するFcと一致するヒトFcを発現するように遺伝子改変されたげっ歯類の使用を介して達成することができる。そのようなマウスは、例えば、ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域を全体的または部分的にコードする核酸配列(例えば、IgG CH1-H-CH2-CH3)を、内因性非ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子セグメントの対応する部分をコードする配列の代わりに挿入することにより、作製することができる。そのような動物は、ヒトFcを「自己」タンパク質として認識し、したがって、投与されるヒトFc含有治療薬に対する免疫応答を発現する可能性が低くなる。
加えて、いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト患者によって発現されるFc受容体と同様にヒトFcと相互作用することが可能なFc受容体を発現する、遺伝子改変されたげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)である。例えば、特定の実施形態では、本明細書で提供される遺伝子改変されたげっ歯類は、少なくともヒト細胞外ドメインを有する1つ以上のFc受容体を発現する(例えば、膜貫通ドメイン及び細胞質ドメインは、ヒトまたはげっ歯類のいずれであってもよい)。したがって、特定の実施形態では、本明細書で提供されるマウスは、ヒトもしくは部分的ヒトFcRn、ヒトもしくは部分的ヒトβ2M、ヒトもしくは部分的ヒトFcεR1α、ヒトもしくは部分的ヒトFcγR1a、ヒトもしくは部分的ヒトFcγR2a、ヒトもしくは部分的ヒトFcγR2b、ヒトもしくは部分的ヒトFcγR3a、ヒトもしくは部分的ヒトFcγR3b、及び/またはヒトもしくは部分的ヒトFcγR2cを発現する。したがって、そのようなマウスは、完全非ヒトFc受容体を含むげっ歯類と比較して、ヒト患者のヒトFc応答をより正確に再現することが可能である。
ゆえに、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)は、抗原に対する特異性及び/または親和性だけでなく、免疫系の内部環境内におけるエフェクター機能の評価を介した、選択される抗体の関連する生物学的機能全体に基づいて、治療用ヒト抗体及びFc融合タンパク質の開発、選択及び試験を行うための新規in vivo系を提供する。このように、ヒト治療薬候補は、個別に評価される個々の成分のみに基づいた予想因子ではなく、関連する生物学的応答(例えば、細胞応答)について分子全体レベルで評価された治療可能性に基づいて、開発及び選択することができる。したがって、本明細書で提供されるげっ歯類は、特に、in vivoでの臨床的なヒト治療用抗体機能の予測により適した系を提供する。
定義
「a」及び「an」という冠詞は、その冠詞の文法上の対象が1つまたは1つより多いこと(すなわち、少なくとも1つ)を指すために本明細書で使用される。例として、「要素(an element)」は、1つの要素または1つより多い要素を意味する。
「アミノ酸」という用語は、天然であれ合成であれ、アミノ官能基と酸官能基の両方を含み、天然アミノ酸高分子中に含まれることが可能である、全ての分子を包含することが意図される。例示的なアミノ酸には、天然アミノ酸;その類似体、誘導体及び同族体;バリアント側鎖を有するアミノ酸類似体;ならびに前述のいずれかのいずれかの全ての立体異性体が含まれる。
本明細書で使用されるとき、「抗体」という用語は、インタクト抗体及びその抗原結合断片の両方を指し得る。インタクト抗体は、ジスルフィド結合によって相互に接続された少なくとも2つの重鎖(H)と2つの軽鎖(L)を含む、糖タンパク質である。各重鎖は、重鎖可変ドメイン及び重鎖定常ドメインを含む。各軽鎖は、軽鎖可変ドメイン及び軽鎖定常ドメインを含む。重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる超可変性のドメインに更に細かく分けることができ、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる保存性の高い領域に挟まれている。各重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインは、3つのCDR及び4つのFRから構成され、アミノ末端からカルボキシ末端へ、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順に並んでいる。重鎖及び軽鎖の可変ドメインは、抗原と相互作用する結合ドメインを含有する。
抗体の「抗原結合断片」及び「抗原結合部分」という用語は、本明細書で使用されるとき、抗原に結合する能力を保持している、抗体の1つ以上の断片を指す。抗体の「抗原結合断片」という用語に包含される結合断片の例には、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、scFv、ジスルフィド結合Fv、Fd、一本鎖抗体、単離CDRH3、及びインタクト抗体の可変ドメインの少なくとも一部分を保持している他の抗体断片が挙げられる。これらの抗体断片は、従来の組み換え及び/または酵素技術を使用して得ることができ、インタクト抗体と同じ方法で抗原結合のスクリーニングを行うことができる。
本明細書で使用されるとき、「血漿中濃度対時間曲線下面積」または「AUC」という用語は、治療薬の投与後の消失の速度及び程度を指す。いくつかの実施形態では、AUCは、12、18、24、36、48、もしくは72時間などの特定の期間にわたって、または曲線の傾きに基づく外挿を使用した無限時間にわたって決定される。本明細書で特に指定されない限り、AUCは、無限時間(AUCINF)で決定される。AUCはまた、1回当たりの投与量に基づいて算出することもできる。他の多くのPKパラメーターと同様に、AUCの決定は、個々の動物、または動物の集団(この場合、平均が算出される)で実施され得る。
本明細書で使用されるとき、「クリアランス率」または「CL」という用語は、薬物を消失させる身体能力の尺度を指し、経時的に薬物が除去される血漿の容量で表される。
再構成されていない可変領域及び/または再構成されていない可変領域遺伝子セグメントに「由来する」再構成された可変領域遺伝子に関して使用される場合の「由来する」という文言は、その再構成された可変領域遺伝子の配列が、当該可変ドメインを発現する遺伝子を形成するように再構成された再構成されていない可変領域遺伝子セグメントのセットまで遡ることができることを指す(該当する場合、スプライシングの違い及び体細胞変異を考慮する)。例えば、体細胞変異を受けた再構成された可変領域遺伝子は、同じく、再構成されていない可変領域遺伝子セグメントに由来する。内因性遺伝子座がユニバーサル軽鎖または重鎖遺伝子座で置き換えられているいくつかの実施形態では、「由来する」という用語は、その配列の起源が、当該配列が体細胞変異を受けていたとしても、当該再構成された遺伝子座まで遡ることができることを示す。
本明細書で使用されるとき、「内因性遺伝子」または「内因性遺伝子セグメント」という文言は、本明細書に記載されるような破壊、欠失、置換、変更、または改変を導入する前の親または参照生物にみられた遺伝子または遺伝子セグメントを指す。いくつかの実施形態では、参照生物は、野生型生物である。いくつかの実施形態では、参照生物は、操作された生物である。いくつかの実施形態では、参照生物は、実験室で飼育された生物である(野生型であるか、操作されたかにかかわらない)。
「生体内回収率」または「IVR」という用語は、観察されたピーク活性から投与前レベルを差し引き、次いで、投与量で除算した、増分回収率(K値)を指す。IVRはまた、パーセンテージ基準で算出することもできる。平均IVRが動物集団で決定されてもよいし、または個々のIVRが個々の動物で決定されてもよい。
本明細書で使用されるとき、「遺伝子座」という用語は、一連の関連する遺伝子エレメント(例えば、遺伝子、遺伝子セグメント、調節エレメント)を含有する、染色体上の位置を指す。例えば、再構成されていない免疫グロブリン遺伝子座は、免疫グロブリン可変領域遺伝子セグメントと、1つ以上の免疫グロブリン定常領域遺伝子と、V(D)J組み換え及び免疫グロブリン発現を誘導する関連調節エレメント(例えば、プロモーター、エンハンサー、スイッチエレメントなど)と、を含み得る。遺伝子座は、内因性または非内因性であり得る。「内因性遺伝子座」という用語は、ある特定の遺伝子エレメントが自然にみられる染色体上の位置を指す。いくつかの実施形態では、内因性遺伝子座は、天然にみられる配列を有する。いくつかの実施形態では、内因性遺伝子座は、野生型遺伝子座である。いくつかの実施形態では、内因性遺伝子座は、操作された遺伝子座である。例えば、内因性マウス免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、野生型マウスの免疫グロブリン重鎖可変領域遺伝子セグメント及び定常領域遺伝子を含むマウス12番染色体上の位置を指し、内因性マウス免疫グロブリンλ軽鎖遺伝子座は、野生型マウスの免疫グロブリンλ軽鎖可変領域遺伝子セグメント及び定常領域遺伝子を含むマウス16番染色体上の位置を指し、一方、内因性マウス免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座は、野生型マウスの免疫グロブリンκ軽鎖可変領域遺伝子セグメント及び定常領域遺伝子を含むマウス6番染色体上の位置を指す。
再構成されていない可変領域遺伝子セグメントは、その再構成されていない可変領域遺伝子セグメントが、抗原結合タンパク質のポリペプチド鎖として定常領域遺伝子とともに発現される再構成された可変領域遺伝子を形成するように再構成可能である場合、隣接する定常領域遺伝子に「作動可能に連結される」と言うことができる。
「ポリヌクレオチド」及び「核酸」という用語は、区別なく使用される。これらは、デオキシリボヌクレオチドもしくはリボヌクレオチド、またはその類似体のいずれかである、任意の長さのヌクレオチドの重合形態を指す。ポリヌクレオチドは、任意の三次元構造を有し得、任意の機能を果たし得る。ポリヌクレオチドの非限定的な例は、次のとおりである:遺伝子または遺伝子断片のコード領域または非コード領域、連鎖解析から定義された遺伝子座(複数可)、エクソン、イントロン、メッセンジャーRNA(mRNA)、転移RNA、リボソームRNA、リボザイム、cDNA、組み換えポリヌクレオチド、分岐ポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、任意の配列の単離DNA、任意の配列の単離RNA、核酸プローブ、及びプライマー。ポリヌクレオチドは、メチル化されたヌクレオチド及びヌクレオチド類似体などの修飾ヌクレオチドを含み得る。存在する場合、ヌクレオチド構造への修飾は、重合体の組み立ての前または後に付与され得る。ポリヌクレオチドは、標識成分との結合などによって、更に修飾され得る。本明細書で提供される全ての核酸配列において、Uヌクレオチドは、Tヌクレオチドと置き換え可能である。
「再構成されていない」という用語は、免疫グロブリン可変領域遺伝子座または可変領域遺伝子セグメントの状態であって、V遺伝子セグメント及びJ遺伝子セグメント(重鎖可変領域の場合、D遺伝子セグメントも含む)が、別個に維持されているが、V(D)Jレパートリーの1つのV、(D)、Jを含む再構成されたV(D)J遺伝子(「可変領域遺伝子」)を形成するように接続することが可能な状態を指す。
本明細書で使用されるとき、「定常状態における分布容積」または「Vss」という用語は、薬物が分布する見かけの空間(容積)を指す。より具体的には、Vssは、定常状態における血漿中濃度で除算した動物体内の薬物量を表す。
本明細書で使用されるとき、「CH遺伝子セグメント」(例えば、Cγ1遺伝子セグメント、Cγ2a遺伝子セグメント、Cγ2c遺伝子セグメント、Cμ遺伝子セグメント、Cγ2b遺伝子セグメント、Cγ3遺伝子セグメント、Cδ遺伝子セグメント、Cε遺伝子セグメント、Cα遺伝子セグメントなど)という用語は、免疫グロブリン重鎖定常領域をコードするDNA配列のセグメントを指し、CH遺伝子(例えば、Cγ遺伝子、Cγ2a遺伝子、Cγ2c遺伝子、Cγ3遺伝子、Cγ2b遺伝子、Cμ遺伝子、Cδ遺伝子、Cε遺伝子、Cα遺伝子など)と区別なく使用され得る。例えば、Cγ1遺伝子セグメントまたはCγ1遺伝子は、IgG1定常領域をコードするDNA配列のセグメントを指す。「CH遺伝子セグメント遺伝子座」という用語は、CH遺伝子セグメントまたはCH遺伝子が自然にみられる染色体上の位置を指す。
遺伝子改変された遺伝子座
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、遺伝子改変されたげっ歯類における、ヒトFcを含む治療薬のin vivo試験(例えば、遺伝子改変されたげっ歯類における、かかる治療薬の薬物動態及び/または薬力学的特性の試験)に有用な遺伝子改変されたげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)である。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたげっ歯類は、ヒトFc(例えば、ヒトIgG1 Fc、ヒトIgG4 Fc)を含む抗体重鎖をコードする遺伝子改変された遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、完全または部分的ヒト軽鎖をコードする(例えば、γ軽鎖またはκ軽鎖をコードする)遺伝子改変された遺伝子座を含む。特定の実施形態では、遺伝子改変されたげっ歯類は、ヒト細胞外ドメインを含むFc受容体(例えば、胎児性Fc受容体(FcRn)α鎖、β-2-ミクログロブリンポリペプチド(β2M)、Fcε受容体1α(FcεR1α)α鎖、Fcγ受容体1アルファ(FcγR1a)α鎖、Fcガンマ受容体2a(FcγR2a)α鎖、Fcガンマ受容体2b(FcγR2b)α鎖、Fcガンマ受容体3a(FcγR3a)α鎖、Fcガンマ受容体3b(FcγR3b)α鎖、Fcガンマ受容体2c(FcγR2c)α鎖)をコードする1つ以上の遺伝子座を含む。特定の実施形態では、そのような遺伝子座によってコードされる膜貫通ドメイン及び細胞質ドメインは、ヒトまたは非ヒト(例えば、げっ歯類)であり得る。
ヒト化免疫グロブリン重鎖遺伝子座
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、遺伝子改変された免疫グロブリン(Ig)重鎖遺伝子座を含む、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)である。そのような遺伝子座は、一般に、可変領域及び定常領域を含む。可変領域は、Ig重鎖可変領域遺伝子セグメント(例えば、少なくともVH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメント)を含む。定常領域遺伝子座は、1つ以上のIg重鎖定常領域遺伝子セグメント(CH)を含む。特定の実施形態では、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される。
いくつかの実施形態では、可変領域は、再構成されていない可変領域であり、再構成されていないIg可変領域遺伝子セグメントを含有する。いくつかの実施形態では、可変領域は、再構成された可変領域であり、したがって、再構成された可変領域遺伝子を含有する。特定の実施形態では、Ig可変領域遺伝子セグメントは、ヒト可変領域遺伝子セグメントである。特定の実施形態では、Ig可変領域遺伝子セグメントは、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)可変領域遺伝子セグメント(例えば、ラットまたはマウス可変領域遺伝子セグメント)である。したがって、特定の実施形態では、Ig重鎖可変領域遺伝子座は、ヒトIg可変領域遺伝子セグメントを含有する。ヒト可変領域遺伝子セグメントを含む例示的な可変領域遺伝子座は、当該技術分野において記載されている。例えば、そのような遺伝子座は、米国特許第5,770,429号、同第5,814,318号、同第6,114,598号、同第6,998,514号、同第8,232,449号、同第8,502,018号及び同第8,697,940号(そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される)ならびに米国特許公開第2008/0098490号、同第2012/0167237号、同第2013/0145484号、同第2013/0326647号、同第2014/013275号及び同第2014/093908号(そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される)に記載されている。
特定の実施形態では、Ig重鎖可変領域遺伝子座は、再構成されていないヒトIg重鎖可変領域遺伝子セグメントを含有する。いくつかの実施形態では、再構成されていないヒトIg可変領域遺伝子セグメントは、1つ以上のヒトVHセグメント、1つ以上のヒトDHセグメント及び1つ以上のヒトJHセグメントを含む。いくつかの実施形態では、再構成されていないヒトIg可変領域遺伝子セグメントは、少なくとも3つのVH遺伝子セグメント、少なくとも18のVH遺伝子セグメント、少なくとも20のVH遺伝子セグメント、少なくとも30のVH遺伝子セグメント、少なくとも40のVH遺伝子セグメント、少なくとも50のVH遺伝子セグメント、少なくとも60のVH遺伝子セグメント、少なくとも70のVH遺伝子セグメント、または少なくとも80のVH遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、天然に出現するヒトIgH遺伝子座のヒトVH3-74とヒトVH6-1遺伝子セグメントとの間(端点を含む)にみられる全てまたは実質的に全ての機能性ヒトVH遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくともヒトVH遺伝子セグメントVH3-74、VH3-73、VH3-72、VH2-70、VH1-69、VH3-66、VH3-64、VH4-61、VH4-59、VH1-58、VH3-53、VH5-51、VH3-49、VH3-48、VH1-46、VH1-45、VH3-43、VH4-39、VH4-34、VH3-33、VH4-31、VH3-30、VH4-28、VH2-26、VH1-24、VH3-23、VH3-21、VH3-20、VH1-18、VH3-15、VH3-13、VH3-11、VH3-9、VH1-8、VH3-7、VH2-5、VH7-4-1、VH4-4、VH1-3、VH1-2及びVH6-1を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される非ヒト動物は、単一の多型ヒトVH遺伝子セグメント、複数のDH遺伝子セグメント及び複数のJH遺伝子セグメントを特徴とする限定免疫グロブリン重鎖遺伝子座(例えば、米国特許公開第2013/0096287号に記載のもの(参照により本明細書に援用される))を有する。いくつかの実施形態では、VH遺伝子セグメントは、VH1-2またはVH1-69である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される非ヒト動物は、再構成された重鎖可変領域(ユニバーサル重鎖可変領域または共通重鎖コード配列;例えば、米国特許公開第20140245468号ならびに米国特許第9,204,624号及び同第9,930,871号に記載のもの(そのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される)を有する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される非ヒト動物は、免疫グロブリン重鎖遺伝子座の重鎖定常領域遺伝子に作動可能に連結された、再構成されていないヒト免疫グロブリン軽鎖(例えば、κ)遺伝子セグメント(例えば、米国特許第9,516,868号(その全体が参照により本明細書に援用される))を含む。
更に他の実施形態では、非ヒト生物は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、かかる非ヒト生物内で産生される抗体にpH依存性結合特性を導入するように設計されたヒスチジンコドンの挿入及び/または置換を含む重鎖免疫グロブリン遺伝子座を含み得る。そのような実施形態のいくつかでは、ヒスチジンコドンは、CDR3をコードする核酸配列中に挿入及び/または置換される。そのような様々な重鎖免疫グロブリン遺伝子座は、米国特許第9,301,510号、同第9,334,334号、米国特許出願公開第2013/0247236号、同第20140013456号に提供されており、これらは、参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、5、10、15、20、25またはそれ以上(例えば、26、27など)のヒトDH遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、天然に出現するヒトIgH遺伝子座のヒトDH1-1とヒトDH7-27遺伝子セグメントとの間(端点を含む)にみられる全てまたは実質的に全ての機能性ヒトDH遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくともヒトDH遺伝子セグメントDH1-1、DH2-2、DH3-3、DH4-4、DH5-5、DH6-6、DH1-7、DH2-8、DH3-9、DH3-10、DH5-12、DH6-13、DH2-15、DH3-16、DH4-17、DH6-19、DH1-20、DH2-21、DH3-22、DH6-25、DH1-26及びDH7-27を含む。いくつかの実施形態では、再構成されていないヒトIg遺伝子セグメントは、ヒトDH遺伝子セグメントの全てを含む。
いくつかの実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、1、2、3、4、5、6またはそれ以上の機能性ヒトJH遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、天然に出現するヒトIgH遺伝子座のヒトJH1とヒトJH6遺伝子セグメントとの間(端点を含む)にみられる全てまたは実質的に全ての機能性ヒトJH遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgH遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくともヒトJH遺伝子セグメントJH1、JH2、JH3、JH4、JH5及びJH6を含む。いくつかの実施形態では、再構成されていないヒトIg遺伝子セグメントは、ヒトJH遺伝子セグメントの全てを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作されたIgH遺伝子座は、内因性Adam6遺伝子を含有しない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作されたIgH遺伝子座は、同種の野生型非ヒト動物の生殖細胞系列ゲノムにみられるのと同じ生殖細胞系列ゲノム位置に内因性Adam6遺伝子(またはAdam6コード配列)を含有しない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作されたIgH遺伝子座は、ヒトAdam6偽遺伝子を含有しない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作されたIgH遺伝子座は、1つ以上の非ヒト(例えば、げっ歯類)Adam6ポリペプチドをコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列の挿入を含む。当該挿入は、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座の外側(例えば、最も5’末端のVH遺伝子セグメントの上流)、操作されたIgH遺伝子座内、または非ヒト動物、細胞もしくは組織の生殖細胞系列ゲノムのその他の場所(例えば、無作為に導入された非ヒトAdam6コード配列)であり得る。
いくつかの実施形態では、操作された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、機能性内因性げっ歯類Adam6遺伝子を欠く。いくつかの実施形態では、操作された重鎖遺伝子座を含むげっ歯類の生殖細胞系列ゲノムは、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片が発現される(例えば、男性生殖系の細胞内、例えば、精巣細胞内で)。
いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、操作された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座と同じ染色体上に含まれる。いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、操作された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に含まれる。いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、第1のヒトVH遺伝子セグメントと第2のヒトVH遺伝子セグメントとの間にある。いくつかの実施形態では、第1のヒトVH遺伝子セグメントはVH1-2であり、第2のヒトVH遺伝子セグメントはVH6-1である。いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、ヒトAdam6偽遺伝子の代わりである。いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、ヒトAdam6偽遺伝子を置き換える。いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、ヒトVH遺伝子セグメントとヒトDH遺伝子セグメントとの間にある。
Ig重鎖遺伝子セグメントを含む例示的なIg可変領域は、例えば、Macdonald et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 111:5147-52及び補足情報に提供されており、当該文献は、参照により本明細書に援用される。そのようなマウスは、例えば、米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号に記載されており、これらは、参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、再構成されていないヒトIg重鎖可変領域遺伝子セグメントを含むIg重鎖可変遺伝子の遺伝子座は、ヒトIg重鎖可変領域遺伝子間配列も含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖可変遺伝子の遺伝子座は、非ヒト(例えば、げっ歯類、ラット、マウス)Ig重鎖可変領域遺伝子間配列を含む。いくつかの実施形態では、IgH遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。いくつかの実施形態では、IgH遺伝子座は、IgMエンハンサー(Eμ)を含む。いくつかの実施形態では、IgMエンハンサーは、非ヒトEμ(例えば、マウスまたはラットEμなどのげっ歯類Eμ)である。
いくつかの実施形態では、Ig重鎖可変領域は、Ig重鎖可変領域遺伝子(ユニバーサル重鎖可変領域)を含む、再構成された可変領域である。いくつかの実施形態では、再構成されたIg重鎖可変領域遺伝子は、再構成されたヒトIg重鎖可変領域遺伝子である。例示的な再構成されたIg重鎖可変領域は、米国特許公開第2014/0245468号に提供されており、当該特許公開は、参照により本明細書に援用される。
特定の実施形態では、免疫グロブリン定常領域は、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、IgG膜貫通ドメインは、げっ歯類IgG膜貫通ドメイン(例えば、マウスまたはラット膜貫通ドメイン)である。特定の実施形態では、膜貫通ドメインは、ヒトIgG膜貫通ドメインである。いくつかの実施形態では、IgG細胞質ドメインは、げっ歯類IgG細胞質ドメイン(例えば、マウスまたはラット細胞質ドメイン)である。いくつかの実施形態では、IgG細胞質ドメインは、ヒトIgG細胞質ドメインである。いくつかの実施形態では、IgG接続領域は、げっ歯類IgG接続領域(例えば、マウスまたはラット接続ドメイン)である。特定の実施形態では、IgG接続領域は、ヒトIgG接続領域である。
特定の実施形態では、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインは、IgG1ドメインである。いくつかの実施形態では、かかるIgG1ドメインは、IGHG1*01、IGHG1*02、IGHG1*03、IGHG1*04及びIGHG1*05から選択される対立遺伝子によってコードされる。
特定の実施形態では、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインは、IgG2ドメインである。いくつかの実施形態では、かかるIgG2ドメインは、IGHG2*01、IGHG2*02、IGHG2*03、IGHG2*04、IGHG2*05及びIGHG2*06から選択される対立遺伝子によってコードされる。
特定の実施形態では、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインは、IgG3ドメインである。いくつかの実施形態では、かかるIgG3ドメインは、IGHG3*01、IGHG3*02、IGHG3*03、IGHG3*04、IGHG3*05、IGHG3*06、IGHG3*07、IGHG3*08、IGHG3*09、IGHG3*10、IGHG3*11、IGHG3*12、IGHG3*13、IGHG3*14、IGHG3*15、IGHG3*16、IGHG3*17、IGHG3*18及びIGHG3*19から選択される対立遺伝子によってコードされる。
特定の実施形態では、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインは、IgG4ドメインである。いくつかの実施形態では、かかるIgG4ドメインは、IGHG4*01、IGHG4*02、IGHG4*03及びIGHG4*04から選択される対立遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態では、CH遺伝子セグメントは、エフェクター機能及び/またはFcRに対する親和性が、参照ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域と比較して増大または減少することを特徴とする、バリアントヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列(すなわち、適切な参照ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列に対して1つ以上の付加、欠失、及び/または置換を含むヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列)をコードする。
いくつかの実施形態では、CH遺伝子セグメントは、活性化及び/または抑制性受容体に対する親和性の変化を特徴とするヒト免疫グロブリン重鎖定常領域をコードする。いくつかの実施形態では、CH遺伝子セグメントは、FcRn受容体への結合が、例えば、中性pHと比較して酸性pHで、増大または減少することを特徴とするヒト免疫グロブリン重鎖定常領域をコードする。いくつかの実施形態では、CH遺伝子セグメントは、ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域を全体的または部分的にコードし、1つ以上のアミノ酸修飾を有するヒト免疫グロブリン重鎖定常領域をコードする。例示的なアミノ酸修飾には、位置297(例えば、N297A)、位置250(例えば、250Eまたは250Q)、位置252(例えば、252L、252Y、252F、252Wまたは252T)、位置254(例えば、254Sまたは254T)、位置256(例えば、256S、256R、256Q、256E、256D、または256T)、位置307(例えば、307Pまたは307A)、位置308(例えば、308Fまたは308V)、位置428(例えば、428Lまたは428F)、位置433(例えば、433H、433Lm、433R、433S、433P、433Qまたは433K)、位置434(例えば、434A、434W、434H、434Fまたは434Y)、及びこれらの組み合わせでの置換が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、CH遺伝子セグメントは、250Q及び248L(例えば、T250Q及びM248L);252Y、254T及び256E(例えば、M252Y、S254T及びT256E);428L及び434S(例えば、M428L及びN434S);257I及び311I(例えば、P257I及びQ311I);257I及び434H(例えば、P257I及びN434H);376V及び434H(例えば、D376V及びN434H);307A、380A及び434A(例えば、T307A、E380A及びN434A);ならびに433K及び434F(例えば、H433K及びN434F)からなる群から選択されるアミノ酸修飾の1つ以上のペアまたはグループを有するヒト免疫グロブリン重鎖定常領域をコードする。
いくつかの実施形態では、CH遺伝子セグメントは、2つ以上のヒト免疫グロブリンアイソタイプに由来する(または出現する)セグメントまたは部分を含むキメラ免疫グロブリン重鎖定常ドメインをコードする。例えば、そのようなキメラCH領域は、ヒトIgG1、ヒトIgG2またはヒトIgG4分子に由来するCH2ドメインを、ヒトIgG1、ヒトIgG2またはヒトIgG4分子に由来するCH3ドメインと組み合わせて、含み得る。いくつかの特定の実施形態では、キメラCH領域は、キメラヒンジ領域を更に含む。例えば、キメラヒンジは、ヒトIgG1、ヒトIgG2またはヒトIgG4ヒンジ領域に由来する「上部ヒンジ」アミノ酸配列(EUナンバリングに従って216から227までの位置のアミノ酸残基)を、ヒトIgG1、ヒトIgG2またはヒトIgG4ヒンジ領域に由来する「下部ヒンジ」配列(EUナンバリングに従って228から236までの位置のアミノ酸残基)を組み合わせて、含み得る。いくつかの特定の実施形態では、キメラヒンジ領域は、ヒトIgG1またはヒトIgG4上部ヒンジに由来するアミノ酸残基、及びヒトIgG2下部ヒンジに由来するアミノ酸残基を含む。
特定の実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、内因性CH遺伝子セグメント遺伝子座に位置する。特定の実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、内因性Cγ1遺伝子セグメント遺伝子座、内因性Cγ2a遺伝子セグメント遺伝子座、内因性Cγ2b遺伝子セグメント遺伝子座、内因性Cγ2c遺伝子セグメント遺伝子座または内因性Cγ3遺伝子セグメント遺伝子座に位置する。
内因性免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子構造は、げっ歯類間で異なり得る。例えば、ドブネズミは、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座にCγ3遺伝子セグメントを持たないが、マウス系統は、一般に、当該セグメントを有する。同種であっても、免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子構造は、系統によって変わり得る。例えば、一部のマウス系統は、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座にCγ2a遺伝子セグメントを有するが、他のマウス系統(例えば、Igh1-b対立遺伝子を含むマウス系統)は、代わりにCγ2c遺伝子セグメントを有し、一部のマウス系統は、Cγ2aとCγ2cの両方の遺伝子セグメントを有し得る。したがって、本明細書中の図、実施例、及び/または説明で開示されるげっ歯類Cγ1、Cγ2a、Cγ2b及びCγ3遺伝子セグメントは、例示的なげっ歯類CH遺伝子セグメントであり、当業者であれば、具体的な定常領域遺伝子構造がげっ歯類の系統ごとに変わり得ることを認識するであろう。ゆえに、例えば、当業者であれば、本開示が、任意の開示されたげっ歯類Cγ2a遺伝子セグメントの代わりに、またはそれに加えて、げっ歯類Cγ2c遺伝子セグメントを含むげっ歯類を企図することを認識するであろう。
いくつかの実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、ヒトCγ1遺伝子セグメント(または少なくともIgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ1遺伝子セグメントの部分)であり、内因性Cγ2a遺伝子セグメント遺伝子座に配置される。いくつかの実施形態では、IgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ1遺伝子セグメントの部分は、IgG2a膜貫通ドメイン及び/または細胞質ドメインをコードする内因性げっ歯類Cγ2a遺伝子セグメントの部分に作動可能に連結される。
いくつかの実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、ヒトCγ1遺伝子セグメント(または少なくともIgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ1遺伝子セグメントの部分)であり、内因性Cγ2c遺伝子セグメント遺伝子座に配置される。いくつかの実施形態では、IgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ1遺伝子セグメントの部分は、IgG2c膜貫通ドメイン及び/または細胞質ドメインをコードする内因性げっ歯類Cγ2c遺伝子セグメントの部分に作動可能に連結される。
いくつかの実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、ヒトCγ4遺伝子セグメント(または少なくともIgG4定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ4遺伝子セグメントの部分)であり、内因性Cγ1遺伝子セグメント遺伝子座に配置される。いくつかの実施形態では、IgG4定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ4遺伝子セグメントの部分は、IgG1膜貫通ドメイン及び/または細胞質ドメインをコードする内因性げっ歯類Cγ1遺伝子セグメントの部分に作動可能に連結される。
特定の実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、内因性CH遺伝子セグメントの全部または一部を置き換える。特定の実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、内因性Cγ1遺伝子セグメント、内因性Cγ2a遺伝子セグメント、内因性Cγ2b遺伝子セグメント、内因性Cγ2c遺伝子セグメント、または内因性Cγ3遺伝子セグメントの全部または一部を置き換える。
いくつかの実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、ヒトCγ1遺伝子セグメント(または少なくともIgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ1遺伝子セグメントの部分)であり、内因性Cγ2a遺伝子セグメント遺伝子座の全部または一部を置き換える。いくつかの実施形態では、IgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ1遺伝子セグメントの部分は、IgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ1遺伝子セグメントの当該部分が、IgG2a膜貫通ドメイン及び/または細胞質ドメインをコードする内因性げっ歯類Cγ2a遺伝子セグメントの部分に作動可能に連結されるように、IgG2a定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードする内因性げっ歯類Cγ2a遺伝子セグメントの部分を置き換える。
いくつかの実施形態では、改変されたCH遺伝子セグメントは、ヒトCγ4遺伝子セグメント(または少なくともIgG4定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ4遺伝子セグメントの部分)であり、内因性Cγ1遺伝子セグメント遺伝子座の全部または一部を置き換える。いくつかの実施形態では、IgG4定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ4遺伝子セグメントの部分は、IgG4定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードするヒトCγ4遺伝子セグメントの当該部分が、IgG1膜貫通ドメイン及び/または細胞質ドメインをコードする内因性げっ歯類Cγ1遺伝子セグメントの部分に作動可能に連結されるように、IgG1定常ドメインのCH1ドメイン、ヒンジ領域、CH2ドメイン及びCH3ドメインをコードする内因性げっ歯類Cγ1遺伝子セグメントの部分を置き換える。
特定の実施形態では、Ig重鎖定常領域は、1つ以上のげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)CH遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cμ遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cδ遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2a遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2b遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2c遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、マウス)Cγ3遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cε遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig定常領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cε遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のげっ歯類定常領域遺伝子セグメントは、内因性定常領域遺伝子セグメントである。いくつかの実施形態では、上に記載される改変されたCH遺伝子セグメントは、Ig重鎖定常領域中の唯一の改変されたCH遺伝子セグメントである。
いくつかの実施形態では、上に記載される改変されたCH遺伝子セグメントは、Ig重鎖定常領域中の複数の改変されたCH遺伝子セグメントのうちの1つ(例えば、Ig重鎖定常領域中の部分的または完全ヒト化された2、3、4、5、6、7または8つの改変された遺伝子セグメントのうちの1つ)である。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCμ遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCδ遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCγ2遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCγ3遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCε遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトまたは部分的ヒトCα遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ1遺伝子セグメント及びヒトCγ3遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む。いくつかの実施形態では、Ig重鎖定常領域は、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む。
いくつかの実施形態では、IgH遺伝子座は、ヒトまたはげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)調節エレメントを含む。いくつかの実施形態では、調節エレメントは、内因性調節エレメントである。特定の実施形態では、IgH遺伝子座は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)またはヒトイントロンエンハンサー(Ei)を含む。いくつかの実施形態では、IgH遺伝子座は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)またはヒト3’調節領域(3’RR)を含む。
いくつかの実施形態では、改変された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に配置される。いくつかの実施形態では、免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える。特定の実施形態では、改変されたIgH遺伝子座は、内因性遺伝子座の外側に配置される導入遺伝子上に位置する。いくつかの実施形態では、内因性IgH遺伝子座は、不活性化される(例えば、内因性Ig重鎖遺伝子座の全部または一部の欠失、転位及び/または逆位により)。
したがって、いくつかの実施形態では、免疫グロブリン重鎖遺伝子座の1つ以上の免疫グロブリン重鎖定常領域(またはその部分)は、欠失されていない(すなわち、インタクトである)。いくつかの実施形態では、免疫グロブリン重鎖遺伝子座の1つ以上のCH遺伝子セグメントは、とりわけ、非ヒト免疫グロブリン重鎖IgG定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列(複数可)(例えば、M1及び/またはM2コード配列)に作動可能に連結された本明細書に記載される免疫グロブリン重鎖定常領域配列(例えば、ヒトIgG CH1-H-CH2-CH3ポリペプチドをコードする配列)、また、いくつかの実施形態では、IgE定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列(複数可)に作動可能に連結された免疫グロブリン重鎖定常領域配列(例えば、ヒトIgE CH1-CH2-CH3-CH4ポリペプチドをコードする配列)で変更、破壊、欠失、または置換または操作される。いくつかの実施形態では、免疫グロブリン重鎖定常領域の全てまたは実質的に全てが、異種免疫グロブリン重鎖定常領域で置き換えられる。いくつかの実施形態では、異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列は、1つ以上のIgG定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列(例えば、M1及びM2エクソン)に作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列は、IgE定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列(例えば、M1及びM2エクソン)に作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列は、IgA定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列(例えば、Mエクソン[複数可])に作動可能に連結される。いくつかの特定の実施形態では、1つ以上のCH遺伝子セグメント(例えば、Cμ、Cδなど)は、本明細書に記載される1つ以上の定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列に作動可能に連結された異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列を含む、免疫グロブリン重鎖定常領域において、欠失または置換されない。いくつかの実施形態では、異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列は、ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列である。いくつかの実施形態では、1つ以上の異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列で変更、破壊、欠失、置換または操作される免疫グロブリン重鎖定常領域は、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域である。いくつかの実施形態では、異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列は、免疫グロブリン重鎖定常領域のIgG定常領域遺伝子(例えば、Cγ1、Cγ2a、Cγ2b、Cγ2cまたはCγ3)の2コピーのうちの当該IgG定常領域遺伝子の1コピー(すなわち、対立遺伝子)に挿入され、これにより、異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列に関してヘテロ接合型である非ヒト動物が生じる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される異種免疫グロブリン重鎖定常領域配列を含む、免疫グロブリン重鎖定常領域に関してホモ接合型である非ヒト動物が提供される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、同じまたは異なるIgGサブクラスの非ヒト膜貫通ドメイン及び細胞質ドメインコード配列(例えば、非ヒトIgG M1-M2)に作動可能に連結されたヒト細胞外ドメインコード配列(例えば、ヒトIgG CH1-H-CH2-CH3)をそれぞれ含む1つ以上のIgGコードCH遺伝子セグメントを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、本明細書に記載される1つ以上の操作されたIgGコードCH遺伝子セグメントを含み、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ定常領域遺伝子を更に含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、本明細書に記載される1つ以上の操作されたIgGコードCH遺伝子セグメントを含み、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ及びCδ定常領域遺伝子を更に含む。
様々な実施形態では、本明細書に記載されるヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列を含む操作されたIgGコードCH遺伝子セグメントは、Cγ1、Cγ2a、Cγ2b、Cγ2c、またはCγ3から選択されるIgGサブクラスの操作されたIgGコードCH遺伝子セグメントである。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2a遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結された、操作されたCγ2a遺伝子セグメントを含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2a遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結された、操作されたCγ2a遺伝子セグメントを含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2c遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結された、操作されたCγ2c遺伝子セグメントを含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2c遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結された、操作されたCγ2c遺伝子セグメントを含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結された、操作されたCγ1遺伝子セグメントを含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結された、操作されたCγ1遺伝子セグメントを含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2a遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結された、操作されたCγ2a遺伝子セグメントと、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結された、操作されたCγ1遺伝子セグメントと、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2a遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結された、操作されたCγ2a遺伝子セグメントと、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結された、操作されたCγ1遺伝子セグメントと、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2c遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結された、操作されたCγ2c遺伝子セグメントと、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結された、操作されたCγ1遺伝子セグメントと、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2c遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結された、操作されたCγ2c遺伝子セグメントと、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、非ヒト(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結された、操作されたCγ1遺伝子セグメントと、を含む。
様々な実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、ヒトIgG CH1-H-CH2-CH3またはヒトIgG CH1-H-CH2-CH3-M1-M2(例えば、IgG1及び/またはIgG2a)をコードする配列を含む1つ以上のIgG定常領域以外の定常領域遺伝子(すなわち、アイソタイプ)を、例えば、IgD、IgE、IgA及びIgG(それ自体が本明細書に記載されるヒトIgG CH1-H-CH2-CH3またはヒトIgG CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含有しないIgG)(例えば、IgG2b及び/またはIgG3)をコードする1つ以上の免疫グロブリン定常領域遺伝子の全体的または部分的な欠失、全体的または部分的な変更、全体的または部分的な破壊、全体的または部分的な置換を介して、機能させないようにすることを含む、1つ以上の更なる改変を含む。そのような非ヒト動物、胚及び細胞を作製するための操作された非ヒト胚、細胞及び標的化ベクターもまた提供される。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ遺伝子セグメントと、Cγ1遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ1遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ1遺伝子セグメントと、Cδ、Cγ2a、Cγ2c、Cγ2b、Cγ3、Cε及びCα遺伝子セグメントの欠失と、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ遺伝子セグメントと、Cγ1遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ1遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ1遺伝子セグメントと、Cδ、Cγ2a、Cγ2c、Cγ2b、Cγ3、Cε及びCα遺伝子セグメントの欠失と、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ遺伝子セグメントと、Cγ2a遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ2a遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ2a遺伝子セグメントと、Cδ、Cγ1、Cγ2b、Cγ2c、Cγ3、Cε及びCα遺伝子セグメントの欠失と、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ遺伝子セグメントと、Cγ2a遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ2a遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ2a遺伝子セグメントと、Cδ、Cγ1、Cγ2b、Cγ2c、Cγ3、Cε及びCα遺伝子セグメントの欠失と、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ遺伝子セグメントと、Cγ2c遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ2c遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ2c遺伝子セグメントと、Cδ、Cγ1、Cγ2a、Cγ2b、Cγ3、Cε及びCα遺伝子セグメントの欠失と、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型(例えば、改変されていない非ヒト(ラットまたはマウスなど))Cμ遺伝子セグメントと、Cγ2c遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ2c遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ2c遺伝子セグメントと、Cδ、Cγ1、Cγ2a、Cγ2b、Cγ3、Cε及びCα遺伝子セグメントの欠失と、を含む。
様々な実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、ヒトIgG CH1-H-CH2-CH3またはヒトIgG CH1-H-CH2-CH3-M1-M2(例えば、IgG1及び/またはIgG2a)をコードする配列を含む1つ以上のIgG定常領域以外の定常領域遺伝子(すなわち、アイソタイプ)を、本明細書に記載されるヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列の、IgD、IgE、IgA及びIgG(それ自体が本明細書に記載されるヒトIgG CH1-H-CH2-CH3またはヒトIgG CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含有しないIgG)(例えば、IgG2b及び/またはIgG3)の1つ以上の免疫グロブリン定常領域遺伝子への挿入を介して、変更、改変、置換、操作などがなされるように操作することを含む、1つ以上の更なる改変を含む。
本明細書に記載される操作された定常領域を含む免疫グロブリン遺伝子座を含む非ヒト動物、胚及び細胞を作製するための操作された非ヒト胚、細胞及び標的化ベクターもまた提供される。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型Cμ遺伝子セグメントと、野生型Cδ遺伝子セグメントと、Cγ3遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG3 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ3遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ3遺伝子セグメントと、Cγ1遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ1遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ1遺伝子セグメントと、Cγ2b遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG2 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ2b遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ2b遺伝子セグメントと、Cγ2a遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ2a遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ2a遺伝子セグメント(及び/またはCγ2c遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cγ2c遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCγ2c遺伝子セグメント)と、Cε遺伝子セグメントであって、CH1-CH2-CH3-CH4エクソンの代わりにヒトIgE CH1-CH2-CH3-CH4をコードする配列を含み、当該Cε遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCε遺伝子セグメントと、Cα遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgA1またはIgA2 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cα遺伝子セグメントのMエクソン(複数可)に作動可能に連結されたCα遺伝子セグメントと、を含む。
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供される操作された免疫グロブリン重鎖定常領域は、野生型Cμ遺伝子セグメントと、野生型Cδ遺伝子セグメントと、Cγ3遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG3 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ3遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ3遺伝子セグメントと、Cγ1遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ1遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ1遺伝子セグメントと、Cγ2b遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG2 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ2b遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ2b遺伝子セグメントと、Cγ2a遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ2a遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ2a遺伝子セグメント(及び/またはCγ2c遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含み、当該Cγ2c遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されたCγ2c遺伝子セグメント)と、Cε遺伝子セグメントであって、CH1-CH2-CH3-CH4エクソンの代わりにヒトIgE CH1-CH2-CH3-CH4をコードする配列を含み、当該Cε遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたCε遺伝子セグメントと、Cα遺伝子セグメントであって、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgA1またはIgA2 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、当該Cα遺伝子セグメントのMエクソン(複数可)に作動可能に連結されたCα遺伝子セグメントと、を含む。
様々な実施形態では、本明細書で提供されるのは、図1に示される遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座、ならびにかかる遺伝子座を含む、遺伝子改変されたげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)、ES及び他の細胞、ならびに組織である。したがって、一実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒト重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Eiエンハンサーと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cμ、Cδ、Cγ3、Cγ1、Cγ2b遺伝子セグメントと、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2a遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたキメラCγ2a遺伝子セグメント(例えば、ヒトIgG1の細胞外ドメインをコードするエクソンが、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)IgG2aの膜貫通ドメイン及び細胞質ドメインをコードするエクソンに作動可能に連結されるような形式)(及び/またはCH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2c遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたキメラCγ2c遺伝子セグメント(例えば、ヒトIgG1の細胞外ドメインをコードするエクソンが、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)IgG2cの膜貫通ドメイン及び細胞質ドメインをコードするエクソンに作動可能に連結されるような形式))と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cε及びCα遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座1として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、本明細書ならびに米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号に記載される機能性Adam6遺伝子を含み、当該特許のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒト重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Eiエンハンサーと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cμ、Cδ、Cγ3、Cγ1、Cγ2b遺伝子セグメントと、IgG1細胞外及び膜貫通/細胞質コード配列の両方がヒトであるようなヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含むヒトCγ1遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cε及びCα遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座2として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、本明細書ならびに米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号に記載される機能性Adam6遺伝子を含み、当該特許のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒト重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Eiエンハンサーと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cμ、Cδ、Cγ3遺伝子セグメントと、CH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりにヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3をコードする配列を含み、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ1遺伝子セグメントのM1-M2エクソンに作動可能に連結されたキメラCγ1遺伝子セグメント(例えば、ヒトIgG4の細胞外ドメインをコードするエクソンが、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)IgG1の膜貫通及び細胞質ドメインをコードするエクソンに作動可能に連結されるような形式)と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2b、Cγ2a(及び/またはCγ2c)と、Cε、Cα遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座3として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、本明細書ならびに米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号に記載される機能性Adam6遺伝子を含み、当該特許のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒト重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Eiエンハンサーと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cμ、Cδ、Cγ3遺伝子セグメントと、IgG4細胞外及び膜貫通/細胞質コード配列の両方がヒトであるようなヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2をコードする配列を含むヒトCγ4遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cγ2b、Cγ2a(及び/またはCγ2c)遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Cε及びCα遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座4として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、本明細書ならびに米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号に記載される機能性Adam6遺伝子を含み、当該特許のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒト重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、ヒトEiエンハンサーと、ヒトCμ、Cδ、Cγ3及びCγ1遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座5として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、本明細書ならびに米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号に記載される機能性Adam6遺伝子を含み、当該特許のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒト重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、ヒトEiエンハンサーと、ヒトCμ、Cδ、Cγ3、Cγ1、Cγ2及びCγ4遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座6として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、本明細書ならびに米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号に記載される機能性Adam6遺伝子を含み、当該特許のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)重鎖可変遺伝子セグメント(げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Eiエンハンサーと、ヒトCμ、Cδ、Cγ3、及びCγ1遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座7として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、機能性Adam6遺伝子を含む。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)重鎖可変遺伝子セグメント(げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)重鎖V、D、及びJ遺伝子セグメント)と、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Eiエンハンサーと、ヒトCμ、Cδ、Cγ3、Cγ1、Cγ2及びCγ4遺伝子セグメントと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’エンハンサーを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’調節領域と、を含む、遺伝子操作された重鎖免疫グロブリン遺伝子座である。例示的な遺伝子改変された重鎖遺伝子座は、図1にマウス遺伝子座8として提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変された遺伝子座は、機能性Adam6遺伝子を含む。そのような遺伝子操作された遺伝子座を含む遺伝子改変された非ヒト動物、ES細胞及び他の細胞、ならびに組織もまた提供される。
また、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法は、Cγ2a遺伝子セグメントのCH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりに免疫グロブリン重鎖定常ドメインポリペプチドをコードするヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3ヌクレオチド配列を含む約1.6kbのDNAを挿入し、当該ヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3ヌクレオチド配列が当該Cγ2a遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結されるようにすることを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法は、Cγ2a遺伝子セグメントのCH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりに免疫グロブリン重鎖定常ドメインポリペプチドをコードするヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2ヌクレオチド配列を含む約6.8kbのDNAを挿入し、当該ヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2ヌクレオチド配列が、当該Cγ2a遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されるようにすることを含む。
また、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法は、Cγ2c遺伝子セグメントのCH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりに免疫グロブリン重鎖定常ドメインポリペプチドをコードするヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3ヌクレオチド配列を含む約1.6kbのDNAを挿入し、当該ヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3ヌクレオチド配列が当該Cγ2c遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結されるようにすることを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法は、Cγ2c遺伝子セグメントのCH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりに免疫グロブリン重鎖定常ドメインポリペプチドをコードするヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2ヌクレオチド配列を含む約6.8kbのDNAを挿入し、当該ヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2ヌクレオチド配列が、当該Cγ2c遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されるようにすることを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法は、Cγ1遺伝子セグメントのCH1-H-CH2-CH3エクソンの代わりに免疫グロブリン重鎖定常ドメインポリペプチドをコードするヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3ヌクレオチド配列を含む約1.5kbのDNAを挿入し、当該ヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3ヌクレオチド配列が、当該Cγ1遺伝子セグメントのM1及びM2エクソンに作動可能に連結されるようにすることを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法は、Cγ1遺伝子セグメントのCH1-H-CH2-CH3-M1-M2エクソンの代わりに免疫グロブリン重鎖定常ドメインポリペプチドをコードするヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2ヌクレオチド配列を含む約5.8kbのDNAを挿入し、当該ヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2ヌクレオチド配列が、当該Cγ1遺伝子セグメントのスイッチ領域に作動可能に連結されるようにすることを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための方法は、ヒトCμ、Cδ、Cγ3、Cγ1配列を含む約130kbのDNAを挿入することを含む。他の実施形態では、方法は、ヒトCγ2及びCγ4配列を含む、約43kbの追加のDNAを挿入することを更に含む。
上に記載される操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を作製するための各種方法では、当該DNAは、内因性げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)重鎖可変遺伝子セグメントを含む内因性げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)免疫グロブリン重鎖遺伝子座、またはヒト重鎖可変遺伝子セグメントを含む免疫グロブリン重鎖遺伝子座のいずれかに導入することができる。DNAは、相同組み換え、または当該技術分野において知られている他の方法もしくは本明細書に記載される他の方法のいずれかを介して導入することができる。
いくつかの実施形態では、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、本明細書に記載される改変された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である。特定の実施形態では、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、本明細書に記載される改変された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合型である。
ヒト化免疫グロブリンカッパ遺伝子座
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、遺伝子改変されたIgκ鎖遺伝子座を含む、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)である。そのような遺伝子座は、κ可変領域及びκ定常領域を含む。κ可変領域は、Igκ鎖可変領域遺伝子セグメント(すなわち、少なくともVκ遺伝子セグメント及びJκ遺伝子セグメント)を含む。定常領域は、Igκ鎖定常領域(Cκ)遺伝子セグメントを含む。特定の実施形態では、ヒトIgκ可変領域などの免疫グロブリンκ鎖可変領域は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)が、ヒトVκ遺伝子セグメント及びヒトJκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、Cκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む抗体を産生するように、免疫グロブリンκ鎖定常領域に作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、Igκ可変領域は、再構成されていないIgκ可変領域であり、したがって、再構成されていないIgκ可変領域遺伝子セグメントを含有する。いくつかの実施形態では、Igκ可変領域は、再構成されたIgκ可変領域であり、したがって、再構成されたIgκ可変領域遺伝子を含有する。特定の実施形態では、Igκ可変領域遺伝子セグメントは、ヒトIgκ可変領域遺伝子セグメントである。特定の実施形態では、Igκ可変領域遺伝子セグメントは、げっ歯類Igκ可変領域遺伝子セグメント(例えば、ラットまたはマウス可変領域遺伝子セグメント)である。いくつかの実施形態では、Igκ定常領域遺伝子座は、部分的または完全にヒトであるIgκ定常領域遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるIgκ鎖遺伝子座は、内因性Igκ鎖遺伝子座に位置する。
特定の実施形態では、Igκ可変領域は、再構成されていないヒトIgκ可変領域遺伝子セグメントを含有する。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくとも、天然に出現するヒトIgκ軽鎖遺伝子座の遠位可変クラスター(または遠位アーム、または遠位重複)中に出現するヒトVκ遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくとも、天然に出現するヒトIgκ軽鎖遺伝子座の近位可変クラスター(または近位アーム、または近位重複)中に出現するヒトVκ遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、天然に出現するヒトIgκ軽鎖遺伝子座の遠位及び近位可変クラスター中に出現するヒトVκ遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、天然に出現するヒトIgκ軽鎖遺伝子座のヒトVκ2-40(またはVκ3D-7)とヒトVκ4-1遺伝子セグメントとの間(端点を含む)にみられる全てまたは実質的に全ての機能性ヒトVκ遺伝子セグメントを含む。
いくつかの実施形態では、再構成されていないヒト免疫グロブリン可変領域遺伝子セグメントは、複数のヒトVκセグメント及び1つ以上のヒトJκセグメントを含む。いくつかの実施形態では、免疫グロブリン可変領域遺伝子セグメントは、4つの機能性Vκセグメント及び全てのヒトJκセグメントを含む。いくつかの実施形態では、免疫グロブリン可変領域遺伝子セグメントは、16の機能性Vκセグメント及び全てのヒトJκセグメントを含む。いくつかの実施形態では、再構成されていないヒト免疫グロブリン可変領域遺伝子セグメントは、ヒトVκセグメントの全て及び全てのヒトJκセグメントを含む。
いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35またはそれ以上(例えば、36、37、38、39、40など)のヒトVκ遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、ヒトVκ遺伝子セグメントVκ3D-7、Vκ1D-8、Vκ1D-43、Vκ3D-11、Vκ1D-12、Vκ1D-13、Vκ3D-15、Vκ1D-16、Vκ1D-17、Vκ3D-20、Vκ6D-21、Vκ2D-26、Vκ2D-28、Vκ2D-29、Vκ2D-30、Vκ1D-33、Vκ1D-39、Vκ2D-40、Vκ2-40、Vκ1-39、Vκ1-33、Vκ2-30、Vκ2-28、Vκ1-27、Vκ2-24、Vκ6-21、Vκ3-20、Vκ1-17、Vκ1-16、Vκ3-15、Vκ1-12、Vκ3-11、Vκ1-9、Vκ1-8、Vκ1-6、Vκ1-5、Vκ5-2及びVκ4-1を含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくともヒトVκ遺伝子セグメントVκ3D-7、Vκ1D-8、Vκ1D-43、Vκ3D-11、Vκ1D-12、Vκ1D-13、Vκ3D-15、Vκ1D-16、Vκ1D-17、Vκ3D-20、Vκ6D-21、Vκ2D-26、Vκ2D-28、Vκ2D-29、Vκ2D-30、Vκ1D-33、Vκ1D-39及びVκ2D-40を含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくともヒトVκ遺伝子セグメントVκ2-40、Vκ1-39、Vκ1-33、Vκ2-30、Vκ2-28、Vκ1-27、Vκ2-24、Vκ6-21、Vκ3-20、Vκ1-17、Vκ1-16、Vκ3-15、Vκ1-12、Vκ3-11、Vκ1-9、Vκ1-8、Vκ1-6、Vκ1-5、Vκ5-2及びVκ4-1を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される非ヒト動物は、2つ以下のヒトVL遺伝子セグメント及び複数のJL遺伝子セグメントを特徴とする限定免疫グロブリン軽鎖遺伝子座を有する(例えば、米国特許公開第2013/0198880号に記載される二重軽鎖マウスまたはDLC(参照により本明細書に援用される))。いくつかの実施形態では、VL遺伝子セグメントは、Vκ遺伝子セグメントである。いくつかの実施形態では、VL遺伝子セグメントは、Vλ遺伝子セグメントである。いくつかの実施形態では、Vκ遺伝子セグメントは、Vκ3-20及びVκ1-39である。
いくつかの実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、1、2、3、4、5またはそれ以上の機能性ヒトJκ遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、天然に出現するヒトIgκ軽鎖遺伝子座のヒトJκ1とヒトJκ5遺伝子セグメントとの間(端点を含む)にみられる全てまたは実質的に全ての機能性ヒトJκ遺伝子セグメントを含む。いくつかの特定の実施形態では、操作されたIgκ軽鎖遺伝子座(または対立遺伝子)は、少なくともヒトJκ遺伝子セグメントJκ1、Jκ2、Jκ3、Jκ4及びJκ5を含む。
更に他の実施形態では、非ヒト生物は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、かかる非ヒト生物内で産生される抗体にpH依存性結合特性を導入するように設計されたヒスチジンコドンの挿入及び/または置換を含む軽鎖免疫グロブリン遺伝子座を含み得る。そのような実施形態のいくつかでは、ヒスチジンコドンは、CDR3をコードする核酸配列中に挿入及び/または置換される。そのような様々な軽鎖免疫グロブリン遺伝子座は、米国特許第9,301,510号、同第9,334,334号、米国特許出願公開第2013/0247236号、同第20140013456号に提供されており、これらは、参照により本明細書に援用される。
Igκ遺伝子セグメントを含む例示的な可変領域は、例えば、Macdonald et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 111:5147-52及び補足情報に提供されており、当該文献は、参照により本明細書に援用される。いくつかの実施形態では、再構成されていないヒト免疫グロブリン可変領域遺伝子セグメントは、ヒトJκセグメントの全てを含む。
いくつかの実施形態では、再構成されていないヒトIgκ可変領域遺伝子セグメントを含有するIgκ可変遺伝子の遺伝子座は、ヒトIgκ可変領域遺伝子間配列も含む。いくつかの実施形態では、Igκ可変遺伝子の遺伝子座は、非ヒト(例えば、げっ歯類、ラット、マウス)Igκ可変領域遺伝子間配列を含む。いくつかの実施形態では、Igκ遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
いくつかの実施形態では、Igκ可変領域遺伝子座は、Igκ可変領域遺伝子(ユニバーサル軽鎖可変領域)を含む、再構成された可変領域遺伝子座である。いくつかの実施形態では、再構成されたIgκ可変領域遺伝子は、再構成されたヒトIgκ可変領域遺伝子である。ユニバーサル軽鎖可変領域の使用は、二重特異性抗体の作製を容易にする。例示的な再構成されたIg軽鎖可変領域は、米国特許公開第2013/0185821号に提供されており、当該特許公開は、参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、Igκ鎖遺伝子座は、ヒトまたはげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)調節エレメントを含む。いくつかの実施形態では、調節エレメントは、内因性調節エレメントである。特定の実施形態では、Igκ鎖遺伝子座は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)またはヒトイントロンκエンハンサー(Eκi)を含む。いくつかの実施形態では、IgH遺伝子座は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)またはヒト3’κエンハンサー(Eκ3’)を含む。
いくつかの実施形態では、改変された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座は、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座に配置される。いくつかの実施形態では、免疫グロブリンκ鎖遺伝子座は、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える。特定の実施形態では、改変されたIgκ鎖遺伝子座は、内因性遺伝子座の外側に配置される導入遺伝子上に位置する。いくつかの実施形態では、内因性Igκ鎖遺伝子座は、不活性化される(例えば、内因性Igκ鎖遺伝子座の全部または一部の欠失、転位及び/または逆位により)。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される操作された免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を作製するための方法は、Igκ定常領域遺伝子のIgκ定常エクソンの代わりに免疫グロブリンκ軽鎖定常ドメインポリペプチドをコードするヒトIgκ定常ヌクレオチド配列を含む約0.5kbのDNAを挿入し、当該ヒトIgκ定常ヌクレオチド配列が、当該Igκ定常領域遺伝子のエンハンサー及び/または調節領域に作動可能に連結されるようにすることを含む。
いくつかの実施形態では、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、本明細書に記載される改変された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である。特定の実施形態では、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、本明細書に記載される改変された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてホモ接合型である。
ヒト化免疫グロブリンラムダ遺伝子座
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、遺伝子改変されたIgλ鎖遺伝子座を含む、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)である。そのような遺伝子座は、Igλ鎖可変領域遺伝子セグメント(すなわち、少なくともVλ遺伝子セグメント及びJλ遺伝子セグメント)を含む。改変されたλ遺伝子座は、少なくとも1つのIgλ鎖定常領域(Cλ)遺伝子セグメントを更に含む。特定の実施形態では、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントなどのVλ遺伝子セグメント及びJλ遺伝子セグメントは、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)が、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、Cλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、Cλに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、Vλ遺伝子セグメント及びJλ遺伝子セグメントは、再構成されていないVλ及びJλ遺伝子セグメントである。いくつかの実施形態では、Vλ遺伝子セグメント及びJλ遺伝子セグメントは、再構成されたVλ及びJλ遺伝子セグメントであり、したがって、再構成された可変領域遺伝子の形態である。特定の実施形態では、Igλ可変領域遺伝子セグメントは、ヒト可変領域遺伝子セグメントである。特定の実施形態では、Igλ可変領域遺伝子セグメントは、げっ歯類可変領域遺伝子セグメント(例えば、ラットまたはマウス可変領域遺伝子セグメント)である。いくつかの実施形態では、Igλ定常領域遺伝子座は、部分的または完全にヒトであるλ定常領域遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるIgλ鎖遺伝子座は、内因性Igλ鎖遺伝子座に位置する。Igλ遺伝子セグメントを含む例示的な可変領域は、例えば、米国特許公開第2012/0073004号及び同第2002/0088016号、ならびに米国特許出願第15/803,513号(2017年11月3日出願;US2018/0125043として公開)に提供されており、そのそれぞれが参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、再構成されていないヒトIgκ可変領域遺伝子セグメントを含有するIgλ可変遺伝子の遺伝子座は、ヒトIgλ可変領域遺伝子間配列も含む。いくつかの実施形態では、Igλ可変遺伝子の遺伝子座は、非ヒト(例えば、げっ歯類、ラット、マウス)Igλ可変領域遺伝子間配列を含む。いくつかの実施形態では、Igλ遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
ヒトIgλ軽鎖遺伝子座は、いくつかの実施形態では、ヒトIgλ軽鎖遺伝子座由来の遺伝子物質を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるヒトIgλ軽鎖遺伝子座は、少なくとも1つのヒトVλ遺伝子セグメントと、少なくとも1つのヒトJλ遺伝子セグメントと、少なくとも1つのヒトCλ遺伝子セグメントと、当該少なくとも1つのヒトVλ遺伝子セグメントと当該少なくとも1つのヒトJλ遺伝子セグメントとの再構成を促進してヒトVλドメインをコードする機能的に再構成されたヒトVλ-Jλ配列を形成するのに必要な1つ以上の配列(例えば、組み換えシグナル配列[複数可])と、を含む。多くの実施形態では、ヒトIgλ軽鎖配列は、複数のヒトVλ遺伝子セグメントと、当該ヒトVλ遺伝子セグメントと少なくとも1つのヒトJλ遺伝子セグメントとの再構成を促進するのに必要な1つ以上の配列と、を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるヒトIgλ軽鎖配列は、ヒトIgλ軽鎖遺伝子座のゲノム配列(例えば、細菌人工染色体から単離及び/またはクローニングされたもの)であり、生殖細胞系列配置の複数のヒトVλ遺伝子セグメントを含有する。いくつかの実施形態では、ヒトIgλ軽鎖配列は、生殖細胞系列配置のヒトVλ、Jλ及びCλ配列を含む(すなわち、当該ヒトVλ、Jλ及びCλ配列は、ヒト細胞のIgλ軽鎖遺伝子座に出現するようなものであり、換言すれば、Jλ及びCλ配列は、JλCλクラスターとして出現するようなものである)。いくつかの実施形態では、ヒトIgλ軽鎖配列は、Igλ軽鎖ポリペプチドを全体的または部分的にコードし、Igλ軽鎖ポリペプチドは、免疫グロブリン、特に、ヒトB細胞によって発現される免疫グロブリンとして出現する。当該ヒトIgλ軽鎖配列を、対応する非ヒトIgλ軽鎖配列(例えば、内因性げっ歯類Igλ軽鎖遺伝子座)の代わりに含有する非ヒト動物、非ヒト胚、及び細胞を作製するための非ヒト動物、胚、細胞及び標的化コンストラクトも提供される。
いくつかの実施形態では、ヒトIgλ軽鎖配列は、非ヒト動物の生殖細胞系列ゲノム内の対応する非ヒトIgλ軽鎖配列の代わりに挿入される。いくつかの実施形態では、ヒトIgλ軽鎖配列は、非ヒトIgλ軽鎖配列(例えば、非ヒトIgλ軽鎖定常領域配列)の上流に挿入される。いくつかの実施形態では、ヒトIgλ軽鎖配列は、当該ヒトIgλ軽鎖配列が非ヒトIgλ軽鎖配列と並列になるように、1つ以上の非ヒトIgλ軽鎖配列の中央に挿入される。
特定の実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、10、20、30または40の機能性Vλ遺伝子セグメントを含む。いくつかの実施形態では、遺伝子座は、ヒトVλ遺伝子セグメントVλ3-10、Vλ3-9、Vλ2-8、Vλ4-3及びVλ3-1を含む。いくつかの実施形態では、遺伝子座は、Vλ2-11、Vλ3-12、Vλ2-14、Vλ3-16、Vλ3-19、Vλ3-21、Vλ3-22、Vλ2-23、Vλ3-25及びVλ3-27を含む。いくつかの実施形態では、遺伝子座は、Vλ3-27、Vλ1-36、Vλ5-37、Vλ5-39、Vλ1-40、Vλ7-43、Vλ1-44、Vλ5-45、Vλ7-46、Vλ1-47、Vλ9-49、Vλ1-51及びVλ5-52を含む。特定の実施形態では、遺伝子座は、Vλ10-54、Vλ6-57、Vλ4-60、Vλ8-61及びVλ4-69を含む。いくつかの実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、1つ以上のヒトJλ-Cλペアを含む。例えば、特定の実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、ヒトVλ遺伝子セグメントの下流に、ヒトJλ1-Cλ1、Jλ2-Cλ2、Jλ3-Cλ3、Jλ6-Cλ6及び/またはJλ7-Cλ7を含む。いくつかの実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、図2Aに示されるように、ヒトVλ遺伝子セグメントの下流に、ヒトJλ1-Cλ1、Jλ2-Cλ2、Jλ3-Cλ3、Jλ6-Cλ6、ヒトJλ7及びマウスCλ1を含む。
いくつかの実施形態では、Igλ遺伝子座は、Igλ可変領域遺伝子(ユニバーサル軽鎖可変領域)を含む、再構成された遺伝子座である。いくつかの実施形態では、再構成されたIgλ可変領域遺伝子は、再構成されたヒトIgλ可変領域遺伝子である。ユニバーサル軽鎖可変領域の使用は、少なくとも1つの抗原結合ドメインが結合を有する二重特異性抗体の作製を容易にする。例示的な再構成されたIg軽鎖可変領域は、米国特許公開第2013/0185821号に提供されており、当該特許公開は、参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、ヒトまたはげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)調節エレメントを含む。いくつかの実施形態では、調節エレメントは、内因性調節エレメントである。特定の実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)λエンハンサー2.4を含む。いくつかの実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、ヒトまたはげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)3’λエンハンサーを含む。いくつかの実施形態では、Igλ鎖遺伝子座は、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)λエンハンサー3.1を含む。
いくつかの実施形態では、改変された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座は、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座に配置される。いくつかの実施形態では、免疫グロブリンλ鎖遺伝子座は、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える。特定の実施形態では、改変されたIgλ鎖遺伝子座は、内因性遺伝子座の外側に配置される導入遺伝子上に位置する。いくつかの実施形態では、内因性Igλ鎖遺伝子座は、不活性化される(例えば、内因性Igλ鎖遺伝子座の全部または一部の欠失、転位及び/または逆位により)。
いくつかの実施形態では、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、改変された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である。特定の実施形態では、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、改変された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてホモ接合型である。
いくつかの実施形態では、非ヒト生物は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、軽鎖可変遺伝子セグメントの限定レパートリー(例えば、2つの軽鎖可変遺伝子セグメントを含む二重軽鎖可変領域)を含む軽鎖免疫グロブリン遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、軽鎖遺伝子セグメントの限定レパートリー中の軽鎖可変遺伝子セグメントは、ヒト軽鎖遺伝子セグメントである。例示的な二重軽鎖可変領域は、米国特許公開第2013/0198880号に提供されており、当該特許公開は、参照により本明細書に援用される。いくつかの実施形態では、二重軽鎖可変領域を含む非ヒト生物は、二重特異性抗体を産生するために使用される。
ヒト化CD79a及びCD79b遺伝子座
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)は、ヒトまたはヒト化B細胞抗原受容体複合体関連タンパク質アルファ鎖(CD79aまたはIgα)及び/またはB細胞抗原受容体複合体関連タンパク質ベータ鎖(CD79bまたはIgβ)遺伝子座を含む。ヒトまたはヒト化CD79a及びCD79b遺伝子を含有するげっ歯類は、B細胞の表面上に、ヒトまたはヒト化CD79a及びCD79bポリペプチドをヘテロ二量体として発現し、これらのポリペプチドは、膜発現免疫グロブリンと非共有結合的に会合してB細胞受容体(BCR)を形成する。BCRは、抗原と会合し、抗原結合後のシグナル伝達及び内在化に関与する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるげっ歯類は、ヒトまたはヒト化CD79a及びCD79b遺伝子を含む。いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載されるげっ歯類は、げっ歯類CD79a部分及びヒトCD79a部分を含むCD79a遺伝子と、げっ歯類CD79b部分及びヒトCD79b部分を含むCD79b遺伝子と、を更に含み、ここで、ヒトCD79a部分は、ヒトCD79aポリペプチドの細胞外ドメインの実質的に全て(例えば、ヒトCD79aポリペプチドの残基33~143に対応するアミノ酸)をコードし、ヒトCD79b部分は、ヒトCD79bポリペプチドの細胞外ドメインの実質的に全て(例えば、ヒトCD79bポリペプチドの残基29~159に対応するアミノ酸)をコードする。いくつかの実施形態では、げっ歯類CD79a及びCD79b部分はそれぞれ、少なくとも内因性CD79a及びCD79bポリペプチドの細胞内ドメインをそれぞれコードし、いくつかの特定の実施形態では、内因性CD79a及びCD79bポリペプチドの膜貫通及び細胞内ドメインをそれぞれコードする。いくつかの実施形態では、ヒト及び内因性部分は、内因性CD79aまたはCD79bプロモーターにそれぞれ作動可能に連結される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるげっ歯類は、げっ歯類CD79a部分及びヒトCD79a部分を含むキメラCD79a遺伝子を更に含み、ここで、ヒトCD79a部分は、ヒトCD79aポリペプチドの残基33~116に対応するアミノ酸を含む配列をコードし、一実施形態では、ヒトCD79aポリペプチドのアミノ酸33~119を含む配列をコードし、一実施形態では、ヒトCD79aポリペプチドのアミノ酸33~143を含む配列をコードし、一実施形態では、ヒトCD79aポリペプチドのアミノ酸33~165を含む配列をコードする。いくつかの実施形態では、キメラCD79aポリペプチドは、ヒトIg C2様ドメインを含み、いくつかの実施形態では、キメラCD79aポリペプチドは、ヒトストーク領域も含み、いくつかの実施形態では、キメラCD79aポリペプチドは、ヒト膜貫通ドメインも含み、いくつかの実施形態では、キメラCD79aポリペプチドは、げっ歯類(例えば、マウス)細胞質ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、キメラCD79a遺伝子を含み、キメラCD79a遺伝子は、本明細書に記載されるヒト領域部分及びヒトまたはげっ歯類(例えば、マウス)CD79aシグナルペプチドをコードする配列を含み、一実施形態では、シグナルペプチドをコードする配列は、マウスCD79aのアミノ酸1~28をコードするマウスCD79a配列である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるげっ歯類は、げっ歯類CD79b部分及びヒトCD79b部分を含むキメラCD79b遺伝子を更に含み、ヒトCD79b部分は、ヒトCD79bポリペプチドの残基29~135に対応するアミノ酸を含む配列をコードし、一実施形態では、ヒトCD79bポリペプチドのアミノ酸29~159を含む配列をコードし、一実施形態では、ヒトCD79bポリペプチドのアミノ酸29~184を含む配列をコードする。いくつかの実施形態では、キメラCD79bポリペプチドは、ヒトIg V様ドメインを含み、いくつかの実施形態では、キメラCD79bポリペプチドは、ヒトストーク領域も含み、いくつかの実施形態では、キメラCD79bポリペプチドは、ヒト膜貫通ドメインも含み、いくつかの実施形態では、キメラCD79bポリペプチドは、げっ歯類(例えば、マウス)細胞質ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、キメラCD79b遺伝子を含み、キメラCD79b遺伝子は、本明細書に記載されるヒト領域部分及びヒトまたはげっ歯類(例えば、マウス)CD79bシグナルペプチドをコードする配列を含み、一実施形態では、シグナルペプチドをコードする配列は、マウスCD79bのアミノ酸1~25をコードするマウスCD79b配列である。
GenBankアクセッション番号NP_001774.1、NM_001783.3、NP_067612.1及びNM_021601.3、ならびにUniProt ID P11912は、ヒトCD79A遺伝子及びヒトCD79Aポリペプチドの代表的なソース配列を提供し、これらの配列から所望のヒト部分を得ることができる。GenBankアクセッション番号NP_000617.1、NM_000626.2、NP_001035022.1、NM_001039933.1、NP_067613.1及びNM_021602.2、ならびにUniProt ID P40259は、ヒトCD79B遺伝子及びヒトCD79Bポリペプチドの代表的なソース配列を提供し、これらの配列から所望のヒト部分を得ることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)は、米国特許出願公開第2011-0093963A1号及び同第2009-0053210A1号、国際特許出願公開第WO2008/027986号、ならびに欧州特許第2064325B1号に記載されている1つ以上のヒトCD79A及びCD79B遺伝子を更に含み、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類は、内因性CD79a部分及びヒトCD79a部分を含むヒト化CD79a遺伝子と、内因性CD79b部分及びヒトCD79b部分を含むヒト化CD79b遺伝子と、を含み、ここで、ヒトCD79a部分は、ヒトCD79aポリペプチドの細胞外ドメインの実質的に全て(例えば、ヒトCD79aポリペプチドの残基33~143に対応するアミノ酸)をコードし、ヒトCD79b部分は、ヒトCD79bポリペプチドの細胞外ドメインの実質的に全て(例えば、ヒトCD79bポリペプチドの残基29~159に対応するアミノ酸)をコードする。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類は、内因性CD79a部分及びヒトCD79a部分を含むヒト化CD79a遺伝子と、内因性CD79b部分及びヒトCD79b部分を含むヒト化CD79b遺伝子と、を含み、ここで、ヒトCD79a部分は、アミノ酸33~116を含む配列(例えば、ヒトCD79aポリペプチドのアミノ酸33~119を含む配列、アミノ酸33~143を含む配列、またはアミノ酸33~165を含む配列)をコードし、ヒトCD79b部分は、アミノ酸29~135を含む配列(例えば、ヒトCD79aポリペプチドのアミノ酸29~159を含む配列、またはアミノ酸29~184を含む配列)をコードする。いくつかの実施形態では、内因性CD79a及びCD79b部分はそれぞれ、少なくとも内因性CD79a及びCD79bポリペプチドの細胞内ドメインをそれぞれコードし、いくつかの特定の実施形態では、内因性CD79a及びCD79bポリペプチドの膜貫通及び細胞内ドメインをそれぞれコードする。
ヒト化胎児性Fc受容体遺伝子座
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)は、ヒト化またはヒト胎児性Fc受容体(FcRn)遺伝子座を発現し、及び/または当該遺伝子座をそのゲノム中に含む。Brambell受容体としても知られるFcRnは、内皮細胞によって発現されるタンパク質であり、ベータ-2-ミクログロブリン(β2M)と会合し、IgG抗体のFcドメインと血清アルブミンの両方に結合する。FcRnは、IgG及び血清アルブミンの半減期を延長する。具体的には、FcRnは、IgG及び血清アルブミンにpH依存的に結合することによって、これらの血清タンパク質が内皮細胞によってリソソーム分解されるのを回避することができ、これにより、当該タンパク質の血清半減期が増大する。
いくつかの実施形態では、FcRn遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)膜貫通ドメイン及びげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcRnポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、FcRn遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、ヒト(例えば、マウスまたはラット)膜貫通ドメイン及びげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcRnポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、FcRn遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、ヒト(例えば、マウスまたはラット)膜貫通ドメイン及びヒト(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcRnポリペプチドをコードする核酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える。例えば、いくつかの実施形態では、内因性FcRn遺伝子座の細胞外ドメインをコードする核酸配列は、ヒトFcRnの細胞外ドメインをコードする核酸配列で置き換えられ、それにより、かかる遺伝子座を含むげっ歯類は、ヒト細胞外ドメインと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)膜貫通及び細胞質ドメインと、を含むFcRnを発現するようになる。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類FcRnを発現しないか、または機能性げっ歯類FcRnを発現しない。いくつかの実施形態では、FcRn遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
特定の実施形態では、マウスFcRn遺伝子のアルファ1、アルファ2、及びアルファ3ドメインをコードするマウスエクソン(最初の3つのコードエクソンであるエクソン3、4、及び5)が、ヒトFcRn遺伝子のアルファ1、アルファ2、及びアルファ3ドメインをコードするヒトエクソン(エクソン3、4、及び5)で置き換えられる(図4参照)。いくつかの実施形態では、FcRn遺伝子は、マウスエクソン1(非コードエクソン)、マウスエクソン2(シグナルペプチドをコードする核酸配列を含む)、ならびにヒトエクソン3~6、マウスエクソン6及び7(膜貫通及び細胞質ドメインをコードする)を含む。いくつかの実施形態では、遺伝子座によってコードされるヒト化FcRnのアミノ酸配列は、配列番号16である。
GenBankアクセッション番号NC_000019.10(49512279-49526428)、NM_001136019.1、及びNP_001129491.1は、ヒトFcRn遺伝子、cDNA及びポリペプチドの代表的なソース配列を提供し、これらの配列から所望のヒト部分を得ることができる。GenBankアクセッション番号NC_000073.6(45092992-45103846)、NM_010189.1、及びNP_034319.1は、マウスFcRn遺伝子、cDNA及びポリペプチドの代表的なソース配列を提供し、これらの配列から所望のマウス部分を得ることができ、及び/または標的化ベクターのホモロジーアームの設計に使用することができる。
いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたFcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたFcRn遺伝子座についてホモ接合型である。
ヒト化β-2-ミクログロブリン
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される遺伝子改変されたげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)及びES細胞は、ヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする遺伝子座を発現し、及び/または当該遺伝子座をそのゲノム中に含む。β2Mは、膜貫通領域を欠き、FcRn及びMHCクラスI分子と会合するポリペプチドである。
いくつかの実施形態では、β2M遺伝子座は、ヒトβ2Mポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトβ2Mポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、β2Mポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類β2Mを発現しないか、または機能性げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない。いくつかの実施形態では、β2M遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
ヒト化β2Mポリペプチド、ヒト化β2Mポリペプチドをコードする遺伝子座及びヒト化β2Mポリペプチドを発現する非ヒト動物は、米国特許公開第2013/0111617号及び同第2013/0185819号に記載されており、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。したがって、米国特許公開第2013/0111617号、及び同第2013/0185819号に記載されているように、いくつかの実施形態では、非ヒト動物(例えば、マウス)は、ヒト化β2M遺伝子を含み、ここで、当該遺伝子は、ヒトβ2M遺伝子のエクソン2、3、及び4を含み、いくつかの実施形態では、ヒト化β2M遺伝子は、非ヒト(例えば、マウス)β2M遺伝子のエクソン1を含む。ヒト化β2M遺伝子座は、図5に模式的に示される。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたβ2M遺伝子座についてヘテロ接合型である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたβ2M遺伝子座についてホモ接合型である。
ヒト化Fcイプシロン受容体1アルファ
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)は、ヒト化またはヒトFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)遺伝子座を発現し、及び/または当該遺伝子座をそのゲノム中に含む。FcεR1αは、FcεR1β及びFcεR1γと会合し、表皮ランゲルハンス細胞、好酸球、マスト細胞及び好塩基球上に発現されるIgEに対して高親和性受容体であるFcεR1を形成する。FcεR1のIgE結合部位は、FcεR1αサブユニット中に認められる。
いくつかの実施形態では、FcεR1α遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)膜貫通ドメイン及びげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、FcεR1α遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、FcεR1α遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びヒト細胞質ドメインを含むFcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列を含む。操作されたFcεR1α遺伝子座の例示的な実施形態は、図9に示される。
いくつかの実施形態では、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える。例えば、いくつかの実施形態では、内因性FcεR1α遺伝子座の細胞外ドメインをコードする核酸配列は、ヒトFcεR1αの細胞外ドメインをコードする核酸配列で置き換えられ、それにより、かかる遺伝子座を含むげっ歯類は、ヒト細胞外ドメインと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)膜貫通及び細胞質ドメインと、を含むFcεR1αを発現するようになる。いくつかの実施形態では、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン、及びヒト細胞質ドメインを含むFcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される。いくつかの実施形態では、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン、及びヒト細胞質ドメインを含むFcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類FcεR1αを発現しないか、または機能性げっ歯類FcεR1αを発現しない。いくつかの実施形態では、FcεR1α遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
特定の実施形態では、マウスFcεRIαのマウスコードエクソン1、コードエクソン2、コードエクソン3、コードエクソン4、及びコードエクソン5の部分が、ヒトFcεRIα遺伝子のヒトコードエクソン1、コードエクソン2、コードエクソン3、コードエクソン4、及びコードエクソン5の部分によって置き換えられる。いくつかの実施形態では、FcεRIα遺伝子は、キメラマウス/ヒトエクソン1(マウスプロモーター及び5’UTRを含む)、ヒトコードエクソン2~5から終止コドンまで、ヒト3’UTR及びポリA、それに続いて、マウス3’UTR及びポリAを含んだ。いくつかの実施形態では、キメラ遺伝子エクソン1(部分的)及び2は、シグナルペプチドをコードし、エクソン3及び4は、IgEと相互作用すると考えられているFcεRIαの2つのIg様ドメインをコードし、エクソン5は、タンパク質の細胞質及び膜貫通ドメインをコードする(図9参照)。
GenBankアクセッション番号NC_000001.11(159283888-159308224)、NM_002001.3、及びNP_001992.1は、ヒトFcεR1α遺伝子、cDNA及びポリペプチドの代表的なソース配列を提供し、これらの配列から所望のヒト部分を得ることができる。GenBankアクセッション番号NC_000067.6(173221269-173227232)、NM_010184.1、及びNP_034314.1は、マウスFcεR1α遺伝子、cDNA及びポリペプチドの代表的なソース配列を提供し、これらの配列から所望のマウス部分を得ることができ、及び/または標的化ベクターのホモロジーアームの設計に使用することができる。
いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたFcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたFcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である。
ヒト化Fcガンマ受容体1a
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)は、ヒト化またはヒトFcガンマ受容体1a(FcγR1a;図中では、多くの場合、FcγR1と記される)遺伝子座を発現し、及び/または当該遺伝子座をそのゲノム中に含む。FcγR1aは、単球上に発現される高親和性FcγRタンパク質であり、IgGのFc部分に結合し、宿主細胞の活性化を引き起こす。
いくつかの実施形態では、FcγR1a遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)膜貫通ドメイン及びげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、FcγR1a遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、ヒト(例えば、マウスまたはラット)膜貫通ドメイン及びげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、FcγR1a遺伝子座は、ヒト細胞外ドメイン、ヒト(例えば、マウスまたはラット)膜貫通ドメイン及びヒト(例えば、マウスまたはラット)細胞質ドメインを含むFcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子の全部または一部を置き換える。例えば、いくつかの実施形態では、内因性FcγR1a遺伝子座の細胞外ドメインをコードする核酸配列は、ヒトFcεR1αの細胞外ドメインをコードする核酸配列で置き換えられ、それにより、かかる遺伝子座を含むげっ歯類は、ヒト細胞外ドメインと、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)膜貫通及び細胞質ドメインと、を含むFcγR1aを発現するようになる。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類FcγR1aを発現しないか、または機能性げっ歯類FcγR1aを発現しない。いくつかの実施形態では、FcγR1a遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
ヒト化FcγR1aポリペプチド、ヒト化FcγR1aポリペプチドをコードする遺伝子座及びヒト化FcγR1aポリペプチドを発現する非ヒト動物は、米国特許第9,474,255号及び米国特許公開第2017/0086432号に記載されており、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたFcγR1a遺伝子座についてヘテロ接合型である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変されたFcγR1a遺伝子座についてホモ接合型である。
ヒト化低親和性Fcガンマ受容体
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される遺伝子改変されたげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)及びES細胞は、ヒト低親和性Fcガンマ受容体(FcγR)ポリペプチド(例えば、ヒトFcγRIIa、FcγRIIb、FcγRIIc、FcγRIIIaまたはFcγRIIIbポリペプチド)をコードする遺伝子座を発現し、及び/または当該遺伝子座をそのゲノム中に含む。
いくつかの実施形態では、低親和性FcγR遺伝子座は、ヒトFcγRIIaポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcγRIIaポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcγRIIaポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座の全部または一部を置き換える。具体的な一実施形態では、ヒトFcγRIIa遺伝子は、多型を含み、ここで、当該多型は、131His低応答多型及び131Arg高応答多型から選択される。具体的な一実施形態では、FcγRIIa多型は、131His低応答多型である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類低親和性FcγRポリペプチドを発現しない(例えば、げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しないか、または機能性げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しない)。いくつかの実施形態では、FcγRIIa遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
いくつかの実施形態では、低親和性FcγR遺伝子座は、ヒトFcγRIIbポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcγRIIbポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcγRIIbポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座の全部または一部を置き換える。具体的な一実施形態では、ヒトFcγRIIb遺伝子は、アミノ酸置換を含み、ここで、当該置換は、187Ileまたは187Thr置換から選択される。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類低親和性FcγRポリペプチドを発現しない(例えば、げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しないか、または機能性げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しない)。いくつかの実施形態では、FcγRIIb遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
いくつかの実施形態では、低親和性FcγR遺伝子座は、ヒトFcγRIIcポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcγRIIcポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcγRIIcポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座の全部または一部を置き換える。一実施形態では、FcγRIIc遺伝子は、特定の対立遺伝子バリアントであり、ここで、当該対立遺伝子バリアントは、57Stopバリアント及び57Qバリアントから選択される。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類低親和性FcγRポリペプチドを発現しない(例えば、げっ歯類FcγRIIB、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しない)。いくつかの実施形態では、FcγRIIc遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
いくつかの実施形態では、低親和性FcγR遺伝子座は、ヒトFcγRIIIaポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcγRIIIaポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcγRIIIaポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座の全部または一部を置き換える。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類低親和性FcγRポリペプチドを発現しない(例えば、げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しないか、または機能性げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しない)。一実施形態では、FcγRIIIa遺伝子は、特定の対立遺伝子バリアントであり、ここで、当該対立遺伝子バリアントは、176Valバリアント及び176Pheバリアントから選択される。具体的な一実施形態では、FcγRIIIa対立遺伝子バリアントは、176Valバリアントである。いくつかの実施形態では、FcγRIIIa遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
いくつかの実施形態では、低親和性FcγR遺伝子座は、ヒトFcγRIIIbポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcγRIIIbポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される。特定の実施形態では、FcγRIIIbポリペプチドをコードする核酸配列は、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座の全部または一部を置き換える。具体的な一実施形態では、FcγRIIIb遺伝子は、特定の対立遺伝子バリアントであり、ここで、当該対立遺伝子バリアントは、NA1バリアント及びNA2バリアントから選択される。別の具体的な実施形態では、FcγRIIIb対立遺伝子バリアントは、NA2バリアントである。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、げっ歯類低親和性FcγRポリペプチドを発現しない(例えば、げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しないか、または機能性げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及び/またはFcγRIIIポリペプチドを発現しない)。いくつかの実施形態では、FcγRIIIb遺伝子の遺伝子座は、非ヒト調節エレメント(例えば、非ヒトプロモーター及び/またはエンハンサー)を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト調節エレメントは、げっ歯類調節エレメント(例えば、ラットまたはマウスプロモーターまたはエンハンサー)である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、米国特許第9,221,894号、同第9,056,130号、同第9,089,599号、同第8,658,154号、同第8,883,496号または同第8,658,853号に記載されている1つ以上のヒト低親和性FcγR遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、少なくとも2つの低親和性ヒトFcγR遺伝子と、1つの内因性げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Fc γ鎖遺伝子と、を含み、ここで、低親和性ヒトFcγR遺伝子は、ヒトFcγRIIa、FcγRIIb、FcγRIIc、FcγRIIIa及びFcγRIIIbからなる群から選択される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、ヒトFcγRIIa及びFcγRIIIbと、内因性げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Fc γ鎖遺伝子と、を含む。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、FcγRIIa、FcγRIIIa、FcγRIIb、FcγRIIc及びFcγRIIId遺伝子と、内因性げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)Fc γ鎖遺伝子と、を含む。様々な実施形態では、1つ以上のヒトFcγRを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、内因性げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)FcγRIIB、FcγRIV及びFcγRIII遺伝子(すなわち、内因性げっ歯類FcγRIIb、FcγRIV及びFcγRIII α鎖コード配列)にホモ接合性破壊を更に含む。様々な実施形態では、本明細書に記載される1つ以上のヒト低親和性FcγRを含むげっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)は、内因性げっ歯類低親和性FcγRポリペプチド(例えば、内因性低親和性FcγR α鎖ポリペプチド)を検出できるほど発現しない。
いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変された低親和性FcγR遺伝子座についてヘテロ接合型である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、遺伝子改変された低親和性FcγR遺伝子座についてホモ接合型である。
遺伝子改変された非ヒト動物及びES細胞
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、本明細書で開示されるヒト化遺伝子座のうちの1つ以上を含む遺伝子改変された非ヒト動物(例えば、ラットまたはマウスなどのげっ歯類)、及びそのような非ヒト動物の作製に有用な遺伝子改変された非ヒト動物ES細胞である。
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書に記載される操作された遺伝子座のうちの1つ以上を含む、遺伝子改変された非ヒト動物及び非ヒト動物ES細胞である。例えば、いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるIgH遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、本明細書で提供されるIgκ及び/またはIgλ遺伝子座を更に含む。いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるCD79a及び/またはCD79b遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcRn遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるβ2M遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcεR1α遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcγR1a遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcγR2a遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcγR2b遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcγR3a遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcγR3b遺伝子座を含む。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるFcγR2c遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、遺伝子座、例えば、本明細書で提供される遺伝子操作された遺伝子座のうちの1つ以上についてヘテロ接合型である。いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、遺伝子座、例えば、本明細書で提供される遺伝子操作された遺伝子座のうちの1つ以上についてホモ接合型である。
いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、任意の非ヒト動物であり得る。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、脊椎動物である。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、哺乳動物である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される遺伝子改変された非ヒト動物は、マウス、ラット、ウサギ、ブタ、ウシ科動物(例えば、雌牛、雄牛、水牛)、シカ、ヒツジ、ヤギ、ラマ、ニワトリ、ネコ、イヌ、フェレット、霊長類(例えば、マーモセット、アカゲザル)からなる群から選択され得る。好適な遺伝子改変可能なES細胞が容易に入手可能できない非ヒト動物については、本明細書に記載される遺伝子改変を含む非ヒト動物を作製するために、他の方法を採用することができる。そのような方法には、例えば、非ES細胞ゲノム(例えば、線維芽細胞または人工多能性細胞)を改変すること、及び核移植を採用して、改変されたゲノムを卵母細胞などの好適な細胞に移植し、その改変された細胞(例えば、改変された卵母細胞)を胚の形成に好適な条件下で非ヒト動物内で成長させることが含まれる。
様々な実施形態では、本明細書で提供されるのは、遺伝子操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含む、非ヒト動物、例えば、げっ歯類(例えば、ラットまたはマウス)である。そのような遺伝子操作された遺伝子座の例示的な実施形態は、図1に模式的に示され、本明細書で詳細に記述されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、そのゲノム(例えば、その生殖細胞系列ゲノム)中にAdam6遺伝子を含み、当該遺伝子は、ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする(例えば、米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号参照。当該特許のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される)。いくつかの実施形態では、ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片は、Adam6遺伝子から発現される。いくつかの実施形態では、Adam6遺伝子は、Adam6遺伝子を含む非ヒト動物(例えば、ラットAdam6遺伝子または他のマウス系統から得られたマウスAdam6遺伝子を含むマウス)に由来しない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、異所性Adam6遺伝子を含む。「異所性」Adam6遺伝子は、本明細書で使用される場合、Adam6遺伝子が野生型非ヒト動物に出現するのとは異なる状況にあるAdam6遺伝子を指す。例えば、Adam6遺伝子は、異なる染色体上に位置し得、異なる遺伝子座に位置し得、または異なる配列に隣接して配置され得る。例示的な異所性Adam6遺伝子は、ヒト免疫グロブリン配列(例えば、ヒト重鎖可変領域遺伝子セグメント)内に位置するマウスAdam6遺伝子である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、挿入されたまたは組み込まれたAdam6遺伝子を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、そのゲノム(例えば、その生殖細胞系列ゲノム)中に、1つ以上の非ヒトAdam6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列の挿入を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、そのゲノム(例えば、その生殖細胞系列ゲノム)中に、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、そのゲノム(例えば、その生殖細胞系列ゲノム)中に、マウスAdam6a遺伝子及び/またはマウスAdam6b遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、マウスADAM6a、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、もしくは機能性断片、及び/またはマウスADAM6b、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列を含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座と同じ染色体上に挿入され、及び/または同じ染色体上に位置する。いくつかの実施形態では、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、その1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列がヒト免疫グロブリン重鎖可変領域遺伝子断片と連続するような位置に挿入され、及び/またはそのような位置に位置する。いくつかの実施形態では、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、その1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列がヒト免疫グロブリン重鎖可変領域遺伝子セグメントと隣接するような位置に挿入され、及び/またはそのような位置に位置する。いくつかの実施形態では、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、その1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列がヒト免疫グロブリン重鎖可変領域遺伝子セグメント間に位置するような位置に挿入され、及び/またはそのような位置に位置する。いくつかの実施形態では、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、第1のヒトVH遺伝子セグメントと第2のヒトVH遺伝子セグメントとの間に挿入され、及び/またはその間に位置する。いくつかの実施形態では、第1のヒトVH遺伝子セグメントはヒトVH1-2であり、第2のヒトVH遺伝子セグメントはヒトVH6-1である。いくつかの実施形態では、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、ヒトAdam6偽遺伝子の代わりに挿入され、及び/またはヒトAdam6偽遺伝子の場所に位置する。いくつかの実施形態では、1つ以上の非ヒトADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、ヒトVH遺伝子セグメントとヒトDH遺伝子セグメントとの間に挿入される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、ADAM6活性を回復または向上させるAdam6遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、Adam6遺伝子は、ADAM6活性を、機能的性内因性Adam6遺伝子を含む同等の非ヒト動物のレベルまで回復させる。いくつかの実施形態では、Adam6遺伝子は、ADAM6活性を、機能性Adam6遺伝子を含まない同等の非ヒト動物のADAM6活性の少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍であるレベルまで向上させる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、雄の非ヒト動物における繁殖能力を回復または向上させるAdam6遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、Adam6遺伝子は、雄の非ヒト動物の繁殖能力を、機能的性内因性Adam6遺伝子を含む同等の非ヒト動物のレベルまで回復させる。いくつかの実施形態では、Adam6遺伝子は、雄の非ヒト動物との交配によって産まれる仔の数が機能性Adam6遺伝子を含まない同等の雄の非ヒト動物との同様の交配から産まれる仔の数の少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%となるように、雄の非ヒト動物の繁殖能力を回復させる。いくつかの実施形態では、Adam6遺伝子は、雄の非ヒト動物との交配によって産まれる仔の数が機能性Adam6遺伝子を含まない同等の雄の非ヒト動物との同様の交配から産まれる仔の数の少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍になるように、雄の非ヒト動物の繁殖能力を向上させる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、少なくとも1つの内因性非ヒトAdam6遺伝子を欠く。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの内因性非ヒトAdam6遺伝子の欠失は、内因性非ヒトAdam6遺伝子を欠く雄マウスのADAM6活性及び/または繁殖能力を低下させる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非ヒト免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、少なくとも1つの内因性非ヒトAdam6遺伝子の破壊を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの内因性非ヒトAdam6遺伝子の破壊は、内因性非ヒトAdam6遺伝子を欠く雄マウスのADAM6活性及び/または繁殖能力を低下させる。
いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、哺乳動物である。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、小型の哺乳動物、例えば、Dipodoidea上科またはMuroidea上科の動物である。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、げっ歯類である。特定の実施形態では、げっ歯類は、マウス、ラットまたはハムスターである。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、Muroidea上科から選択される。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、Calomyscidae科(例えば、マウス様ハムスター)、Cricetidae科(例えば、ハムスター、ニューワールドラット及びマウス、ハタネズミ)、Muridae科(例えば、純種のマウス及びラット、アレチネズミ、トゲマウス、タテガミラット)、Nesomyidae科(例えば、キノボリマウス、ロックマウス、オジロラット、マダガスカルラット及びマウス)、Platacanthomyidae科(例えば、トゲヤマネ)、及びSpalacidae科(例えば、メクラネズミ、タケネズミ、及びモグラネズミ)から選択される科に由来する。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、純種のマウスまたはラット(Muridae科)、アレチネズミ、トゲマウス、及びタテガミネズミから選択される。いくつかの実施形態では、マウスは、Muridae科の一種に由来する。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、げっ歯類である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、マウス及びラットから選択される。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、マウスである。
いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、C57BL系統のマウスである。いくつかの実施形態では、C57BL系統は、C57BL/A、C57BL/An、C57BL/GrFa、C57BL/KaLwN、C57BL/6、C57BL/6J、C57BL/6ByJ、C57BL/6NJ、C57BL/10、C57BL/10ScSn、C57BL/10Cr、及びC57BL/Olaから選択される。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、129系統のマウスである。いくつかの実施形態では、129系統は、129P1、129P2、129P3、129X1、129S1(例えば、129S1/SV、129S1/SvIm)、129S2、129S4、129S5、129S9/SvEvH、129S6(129/SvEvTac)、129S7、129S8、129T1、129T2である系統からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたマウスは、129系統とC57BL系統の混合系である。いくつかの実施形態では、マウスは、129系統の混合系及び/またはC57BL/6系統の混合系である。いくつかの実施形態では、129系統の混合系は、129S6(129/SvEvTac)系統である。いくつかの実施形態では、マウスは、BALB系統(例えば、BALB/c)である。いくつかの実施形態では、マウスは、BALB系統と別系統(例えば、C57BL系統及び/または129系統)の混合系である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される非ヒト動物は、前述の系統の任意の組み合わせに由来するマウスであり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される非ヒト動物は、ラットである。いくつかの実施形態では、ラットは、ウィスターラット、LEA系統、スプラーグドーリー系統、フィッシャー系統、F344、F6、及びダークアグーチから選択される。いくつかの実施形態では、ラット系統は、ウィスター、LEA、スプラーグドーリー、フィッシャー、F344、F6、及びダークアグーチからなる群から選択される2つ以上の系統の混合系である。
特定の実施形態では、遺伝子改変された非ヒト動物またはES細胞は、そのゲノム及び/または生殖細胞系列中に、本明細書で提供される複数の遺伝子座、例えば、本明細書で提供される複数の遺伝子操作された遺伝子座を含む。例えば、いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるIgH遺伝子座と、本明細書で提供されるIgκ及び/またはIgλ遺伝子座と、を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるIgH遺伝子座と、本明細書で提供されるIgκ及び/またはIgλ遺伝子座と、任意選択により、本明細書で提供されるCD79a及び/またはCD79b遺伝子座と、を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるIgH遺伝子座と、本明細書で提供されるIgκ及び/またはIgλ遺伝子座と、本明細書で提供されるFcRn遺伝子座と、本明細書で提供されるβ2M遺伝子座と、を含む。いくつかの実施形態では、非ヒト動物またはES細胞は、その生殖細胞系列及び/またはゲノム中に、本明細書で提供されるIgH遺伝子座、本明細書で提供されるIgκ及び/またはIgλ遺伝子座、本明細書で提供されるFcRn遺伝子座、本明細書で提供されるβ2M遺伝子座、本明細書で提供されるFcεR1α遺伝子座、本明細書で提供されるFcγR1a遺伝子座、本明細書で提供されるFcγR2a遺伝子座、本明細書で提供されるFcγR2b遺伝子座、本明細書で提供されるFcγR3a遺伝子座、本明細書で提供されるFcγR3b遺伝子座、及び/または本明細書で提供されるFcγR2c遺伝子座、ならびにこれら任意の組み合わせを含む。
特定の態様では、遺伝子改変された非ヒト動物は、本明細書で提供されるヒト化遺伝子座によってコードされるヒト化ポリペプチドのうちの1つ以上を発現する。例えば、いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化Ig重鎖ポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化Igκポリペプチド及び/またはヒト化Igλポリペプチドを発現する。いくつかの実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化CD79aポリペプチド及び/またはヒト化CD79bポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化FcRnポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化β2Mポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化FcεR1αポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化FcγR1aポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物またはES細胞非ヒト動物は、ヒト化FcγR2aポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化FcγR2b遺伝子座ポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化FcγR3aポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化FcγR3bポリペプチドを発現する。特定の実施形態では、非ヒト動物は、ヒト化FcγR2cポリペプチドを発現する。
遺伝子改変された非ヒト動物及びES細胞は、当該技術分野において知られている任意の適切な方法を使用して作製することができる。例えば、そのような遺伝子改変された非ヒト動物ES細胞は、VELOCIGENE(登録商標)技術を使用して作製することができ、当該技術は、米国特許第6,586,251号、同第6,596,541号、同第7,105,348号、及びValenzuela et al.(2003)“High-throughput engineering of the mouse genome coupled with high-resolution expression analysis” Nat.Biotech.21(6):652-659に記載されており、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。改変はまた、CRISPR/Cas系、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)系またはジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)系などのゲノム標的化ヌクレアーゼ系を使用して行うこともできる。いくつかの実施形態では、改変は、例えば、米国特許出願第14/314,866号、同第14/515,503号、同第14/747,461号及び同第14/731,914号に記載されているようなCRISPR/Cas系を使用して行われ、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。そのような遺伝子改変された非ヒト動物及びES細胞を作製する例示的な方法は、本明細書中の実施例1及び3~5においても提供される。
更に、本明細書に記載されるES細胞は、当該技術分野において知られている方法を使用して非ヒト動物を作製するために使用することができる。例えば、本明細書に記載されるマウス非ヒト動物ES細胞は、米国特許第7,294,754号及びPoueymirou et al.,Nature Biotech 25:91-99(2007)に記載されているようなVELOCIMOUSE(登録商標)方法を使用して遺伝子改変されたマウスを作製するために使用することができ、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。得られたマウスは、ホモ接合体へ交配させることができる。
ヒトFc含有治療薬の試験方法
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質(例えば、ヒト抗体またはFc融合タンパク質)を試験する方法であり、当該治療用タンパク質を本明細書で提供されるげっ歯類(例えば、本明細書で提供されるマウスまたはラット)に投与することを含む。特定の実施形態では、本明細書で提供されるのは、かかる方法を実施するための動物モデルである。
いくつかの実施形態では、投与されるヒト抗体またはFc融合タンパク質は、本明細書で提供されるげっ歯類の遺伝子改変されたIgH遺伝子座内のヒトCHによってコードされたFcドメインのアイソタイプ及び/またはアロタイプと一致するアイソタイプ及び/またはアロタイプを有する。例えば、いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG1抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG1 CH1、ヒンジ、CH2及びCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG4抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG4 CH1、ヒンジ、CH2及びCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG1抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG1 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG2抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG2 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG3抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG3 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG4抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG4 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgM抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgM CH1、CH2、CH3及びCH4ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgD抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgD CH1、H1、H2、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、治療薬は、Igκ軽鎖を有するヒト抗体であり、げっ歯類は、本明細書で提供される遺伝子改変されたIgκ遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、治療薬は、Igλ軽鎖を有するヒト抗体であり、げっ歯類は、本明細書で提供される遺伝子改変されたIgλ遺伝子座を含む。
いくつかの実施形態では、方法は、投与された治療用タンパク質の1つ以上の薬物動態特性を測定することを含む。特定の実施形態では、投与されたヒト抗体または融合タンパク質の薬物動態特性を決定するために使用される動物モデルは、本明細書で提供される改変されたIgH遺伝子座を含む、本明細書で提供される遺伝子改変されたげっ歯類である。特定の実施形態では、投与されたヒト抗体または融合タンパク質の薬物動態特性を決定するために使用される動物モデルは、本明細書で提供される改変されたIgH遺伝子座と、本明細書で提供される改変されたIgκ遺伝子座及び/または改変されたIgλ遺伝子座と、を含む、本明細書で提供される遺伝子改変されたげっ歯類である。いくつかの実施形態では、投与されるヒト抗体またはFc融合タンパク質は、遺伝子改変されたIgH遺伝子座内のヒト化CHによってコードされた定常ドメインのアイソタイプ及び/またはアロタイプと一致するアイソタイプ及び/またはアロタイプを有する。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、本明細書で提供される改変されたFcRn遺伝子座を更に含む。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、本明細書で提供される改変されたβ2Mを更に含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上の薬物動態パラメーターには、血漿中濃度対時間下面積(AUC)、生体内回収率(IVR)、クリアランス率(CL)、平均滞留時間(MRT)、薬剤半減期(t1/2)、及び定常状態における分布容積(Vss)が含まれるが、これらに限定されない。一般に、投与された治療薬の薬物動態特性は、治療薬の選択された投与量(例えば、0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.3mg/kg、0.4mg/kg、0.5mg/kg、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/mg、7.5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、40mg/kg、または50mg/kg以上)を投与し、次いで、治療薬の血漿中濃度が経時的にどのように変化するか(例えば、0時間、6時間、1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、もしくは最大30日、またはそれ以上)を決定することによって、決定される。
いくつかの実施形態では、方法は、投与された治療用タンパク質の治療有効性(例えば、ある投与量の治療用タンパク質が、動物モデルにおいて、1つ以上の疾患症状を軽減または排除する能力)を測定することを更に含む。いくつかの実施形態では、動物モデルは、がんモデルであり、疾患症状には、例えば、腫瘍サイズ、腫瘍転移及び/または動物の生存が含まれ得る。特定の実施形態では、動物モデルは、自己免疫または炎症モデルであり、疾患症状には、例えば、サイトカインの発現レベル、免疫細胞の増殖、組織損傷及び/または動物の生存が含まれ得る。いくつかの実施形態では、動物モデルは、感染症モデルであり、疾患症状には、例えば、病原菌レベル、組織損傷及び/または動物の生存が含まれ得る。
いくつかの実施形態では、方法は、投与された治療用タンパク質の安全性及び投与量(例えば、ある投与量の治療用タンパク質が、動物モデルにおいて、1つ以上の有害作用をもたらす程度)を測定することを更に含む。有害作用には、アレルギー反応、脱毛症、アナフィラキシー、貧血、食欲不振、平衡感覚障害、出血、血栓、呼吸困難、気管支炎、打撲、白血球数の減少、赤血球数の減少、血小板数の減少、心毒性、結膜炎、便秘、咳、脱水、下痢、電解質平衡障害、不妊、発熱、脱毛、心不全、感染症、注射部位反応、鉄欠乏症、腎不全、白血球減少症、肝機能障害、肺炎、急速な心拍動、直腸出血、痙攣、体重減少及び体重増加が含まれるが、これらに限定されない。例えば、特定の実施形態では、本明細書で提供されるのは、治療薬によって誘発されたアレルギー反応を、受動皮膚アナフィラキシー(PCA)及び/または受動全身性アナフィラキシー(PSA)モデルを使用して測定する方法である。
特定の実施形態では、方法は、治療用タンパク質が、げっ歯類において、1つ以上のFc受容体媒介性応答を誘導する程度(例えば、治療用タンパク質が抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を誘導する程度)を測定することを更に含む。例えば、特定の実施形態では、本明細書で提供されるのは、ヒト抗体のヒトFc領域を含む治療薬をスクリーニングする方法であり、(a)ヒト抗体のFc領域を含む薬剤を本明細書で提供されるげっ歯類に投与することであって、薬剤は、げっ歯類の標的細胞に結合する、該投与することと、(b)標的細胞に対するナチュラルキラー(NK)細胞の抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を測定することと、(c)ステップ(b)におけるADCCの量を対照と比較することであって、標的細胞の殺傷増加は、薬剤がADCCを媒介する能力を増加させることを示す、該比較することと、を含む。
いくつかの実施形態では、方法は、治療用タンパク質の投与が、げっ歯類において、抗ヒトFc免疫応答を誘導する程度を測定することを更に含む。
いくつかの実施形態では、投与された治療薬は、本明細書で提供されるげっ歯類に投与されたとき、減少した免疫応答を惹起する。いくつかの実施形態では、投与されるヒト抗体またはFc融合タンパク質は、本明細書で提供されるげっ歯類の遺伝子改変されたIgH遺伝子座内のヒトCHによってコードされたFcドメインのアイソタイプ及び/またはアロタイプと一致するアイソタイプ及び/またはアロタイプを有する。例えば、いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG1抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG1 CH1、ヒンジ、CH2及びCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG4抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG4 CH1、ヒンジ、CH2及びCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG1抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG1 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG2抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG2 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG3抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG3 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgG4抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgG4 CH1、ヒンジ、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgM抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgM CH1、CH2、CH3及びCH4ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、薬剤は、ヒトIgD抗体であり、げっ歯類は、ヒトIgD CH1、H1、H2、CH2、CH3、M1及びM2ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む遺伝子改変されたIgH遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、治療薬は、Igκ軽鎖を有するヒト抗体であり、げっ歯類は、本明細書で提供される遺伝子改変されたIgκ遺伝子座を含む。いくつかの実施形態では、治療薬は、Igλ軽鎖を有するヒト抗体であり、げっ歯類は、本明細書で提供される遺伝子改変されたIgλ遺伝子座を含む。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ヒトFcを含む治療用抗体を試験することを含む。いくつかの実施形態では、試験される抗体は、ヒト重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト重鎖定常ドメインを含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgE、IgMまたはIgD定常ドメインを含む。ヒト重鎖定常ドメインの配列は、当該技術分野において知られている(例えば、Kabat,E.A.,et al.(1991)Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,U.S.Department of Health and Human Services,NIH Publication No.91-3242及びIMGTデータベース(www.imgt.orgで入手可能)参照)。
いくつかの実施形態では、試験される抗体は、改変されたFcドメイン(例えば、FcとFc受容体との間の相互作用を変更する変異)を含む。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体は、そのFcドメインに、235、236、237、239、265、267、268、269、270、298、326、327、330、332、350、351、366、392、394、405及び/または407の位置(EUナンバリングシステムを使用)に修飾を含む。いくつかの実施形態では、修飾は、L235A、G236E、G237F、S239E、S239D、D265E、D265S、S267E、S267D、S267G、H268E、H268D、E269L、D270N、D270E、S298A、K326A、K326D、A327H、A327V、A327L、A330I、A330S、I332E、T350V、L351Y、T366L、K392M、K392L、T394W、F405A及び/またはY407V(EUナンバリングシステムを使用)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、抗体は、そのFcドメインに複数の修飾を含む。いくつかの実施形態では、複数の修飾は、D270N/K326D、S239E/S298A/K326A/A327H、L235A/S239E/D265E/A327H、G236E/G237F/S239E、G237F/S239E/D265E、G327F/S239E/H268D、G236E/D270N/A327V/I332E、G237F/S239E/A327H、G237F/A327L/A330I、S239D/D265S/S298A/I332E、S239E/D265S/H268D/I332E、S239E/D265S/I332E、S239E/S267E/H268D、S239E/A327L/A330I、D265E/S267D/A330S、S267G/H268E/D270E、H268D/E269L/S298A/K326A/A327H、H268D//K326A/A327Hからなる群から選択される。更なるFc修飾及びFc修飾の組み合わせは、米国特許第5,624,821号、同第5,648,260号、同第6,528,624号、同第6,737,056号、同第7,122,637号、同第7,183,387号、同第7,297,775号、同第7,317,091号、同第7,332,581号、同第7,632,497号、同第7,662,925号、同第7,695,936号、同第8,093,359号、同第8,216,805号、同第8,218,805号、同第8,388,955号及び同第8,937,158号、ならびに米国特許公開第2005/0054832号、同第2006/0222653号、同第2006/0275282号、同第2006/0275283号、同第2007/0190063号、同第2008/0154025号、同第2009/0042291号、同第2013/0108623号及び同第2013/0089541号に提供されており、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、試験される抗体は、二重特異性抗体である。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体の2つの抗原結合ドメインは、異なる重鎖可変ドメインを有するが、同一の軽鎖可変ドメインを有する。いくつかの実施形態では、重鎖のFcドメインは、重鎖ヘテロ二量体形成を促進し、及び/または重鎖ホモ二量体形成を阻害する修飾を含む。そのような修飾は、例えば、米国特許第5,731,168号、同第5,807,706号、同第5,821,333号、同第7,642,228号及び同第8,679,785号ならびに米国特許公開第2013/0195849号に提供されており、そのそれぞれは、参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法において試験される抗体は、ヒト軽鎖可変ドメインを有する。いくつかの実施形態では、軽鎖可変ドメインは、λ軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、軽鎖可変ドメインは、κ軽鎖可変ドメインである。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト軽鎖定常ドメインを有する。いくつかの実施形態では、軽鎖定常ドメインは、λ軽鎖定常ドメインである。いくつかの実施形態では、軽鎖定常ドメインは、κ軽鎖定常ドメインである。ヒト軽鎖定常ドメインの配列は、当該技術分野において知られている(例えば、Kabat,E.A.,et al.(1991)Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,U.S.Department of Health and Human Services,NIH Publication No.91-3242及びIMGTデータベース(www.imgt.orgで入手可能)参照)。
特定の実施形態では、治療薬は、医薬組成物、例えば、薬学的に許容される担体と一緒に製剤化されたヒト抗体またはFc融合タンパク質を含有する医薬組成物の一部として、本明細書で提供されるげっ歯類に投与される。
本明細書で提供される医薬組成物は、固体または液体の形態での投与用に特別に製剤化され得、(1)経口投与、例えば、ドレンチ(水性または非水性の溶液または懸濁液)、錠剤、例えば、口腔粘膜、舌下、及び全身吸収を目的にしたもの、ボーラス、散剤、顆粒剤、舌への塗布のためのペースト剤、または(2)非経口投与、例えば、皮下、筋肉内、静脈内もしくは硬膜外注射による、例えば、無菌の溶液もしくは懸濁液、もしくは徐放性製剤に適応されたものを含む。
非経口投与に好適な医薬組成物は、ヒト抗体またはFc融合タンパク質を、1つ以上の薬学的に許容される無菌の等張性の水性もしくは非水性の溶液、分散液、懸濁液もしくは乳濁液、または使用直前に無菌の注射用溶液もしくは分散液中に再構成することができる無菌粉末との組み合わせで含むことができ、糖、アルコール、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、目的のレシピエントの血液と製剤とを等張にする溶質、または懸濁化剤もしくは粘稠化剤を含有し得る。
本明細書で提供される医薬組成物に採用することができる好適な水性及び非水性の担体の例には、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、及びこれらの好適な混合物、オリーブ油などの植物油、及びオレイン酸エチルなどの注射可能な有機エステルが挙げられる。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用によって、分散液の場合には必要な粒径の維持によって、また界面活性剤の使用によって、維持することができる。
特定の実施形態では、組成物は、ヒト抗体またはFc融合タンパク質を、所望の投与量に適したw/vをもたらす濃度で含む。抗体は、少なくとも1mg/mL、少なくとも5mg/mL、少なくとも10mg/mL、少なくとも15mg/mL、少なくとも20mg/mL、少なくとも25mg/mL、少なくとも30mg/mL、少なくとも35mg/mL、少なくとも40mg/mL、少なくとも45mg/mL、少なくとも50mg/mL、少なくとも55mg/mL、少なくとも60mg/mL、少なくとも65mg/mL、少なくとも70mg/mL、少なくとも75mg/mL、少なくとも80mg/mL、少なくとも85mg/mL、少なくとも90mg/mL、少なくとも95mg/mL、少なくとも100mg/mL、少なくとも105mg/mL、少なくとも110mg/mL、少なくとも115mg/mL、少なくとも120mg/mL、少なくとも125mg/mL、少なくとも130mg/mL、少なくとも135mg/mL、少なくとも140mg/mL、少なくとも150mg/mL、少なくとも200mg/mL、少なくとも250mg/mL、または少なくとも300mg/mLの濃度で組成物中に存在し得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、ヒト抗体またはFc融合タンパク質を、任意選択の生理学的に許容される担体、賦形剤または安定剤、例えば、限定するものではないが、緩衝剤、糖類、塩、界面活性剤、可溶化剤、ポリオール、希釈剤、結合剤、安定剤、塩、親油性溶媒、アミノ酸、キレート剤、保存剤などと混合することによって(Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics,12th edition,L.Brunton,et al.及びRemington’s Pharmaceutical Sciences,16th edition,Osol,A.Ed.(1999))、所望の最終濃度の凍結乾燥された組成物または水溶液の形態に調製される。許容される担体、賦形剤、または安定剤は、採用される用量及び濃度でレシピエントに対して無毒であり、ヒスチジン、リン酸、クエン酸、グリシン、酢酸及び他の有機酸などの緩衝液;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;保存剤(塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルアルコールまたはベンジルアルコール;メチルパラベンまたはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3-ペンタノール;及びm-クレゾール);低分子量(薬10残基未満)のポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリシンなどのアミノ酸;単糖、二糖、及びトレハロース、グルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロースもしくはソルビトールなどの糖;ナトリウムなどの塩形成対イオン;金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体);及び/またはTWEEN(登録商標)、ポリソルベート80、PLURONICS(登録商標)もしくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤を含む。
いくつかの実施形態では、緩衝剤は、ヒスチジン、クエン酸塩、リン酸塩、グリシン、または酢酸塩である。糖賦形剤は、トレハロース、スクロース、マンニトール、マルトースまたはラフィノースであり得る。界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート80、またはプルロニック(登録商標)F68であり得る。塩は、NaCl、KCl、MgCl2、またはCaCl2であり得る。
いくつかの実施形態では、組成物は、改善されたpH制御をもたらすために、緩衝剤またはpH調整剤を含む。そのような組成物は、約3.0~約9.0、約4.0~約8.0、約5.0~約8.0、約5.0~約7.0、約5.0~約6.5、約5.5~約8.0、約5.5~約7.0、または約5.5~約6.5のpHを有し得る。更なる実施形態では、そのような組成物は、約3.0、約3.5、約4.0、約4.5、約5.0、約5.1、約5.2、約5.3、約5.4、約5.5、約5.6、約5.7、約5.8、約5.9、約6.0、約6.1、約6.2、約6.3、約6.4、約6.5、約6.6、約6.7、約6.8、約6.9、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5、または約9.0のpHを有する。具体的な一実施形態では、組成物は、約6.0のpHを有する。当業者は、組成物のpHが、一般に、組成物中に使用されるヒト抗体またはFc融合タンパク質の等電点と同じであってはならないことを理解している。典型的に、緩衝剤は、有機または無機の酸または塩基から調製される塩である。代表的な緩衝剤には、クエン酸、アスコルビン酸、グルコン酸、炭酸、酒石酸、コハク酸、酢酸、またはフタル酸の塩などの有機酸塩;トリス緩衝液、トロメタミン塩酸塩緩衝液、またはリン酸緩衝液が含まれるが、これらに限定されない。加えて、アミノ酸成分は、緩衝能として機能し得る。緩衝剤として組成物に利用され得る代表的なアミノ酸成分には、グリシン及びヒスチジンが含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、緩衝剤は、ヒスチジン、クエン酸塩、リン酸塩、グリシン、及び酢酸塩から選択される。具体的な一実施形態では、緩衝剤は、ヒスチジンである。別の具体的な実施形態では、緩衝剤は、クエン酸塩である。更に別の具体的な実施形態では、緩衝剤は、グリシンである。緩衝剤の純度は、少なくとも98%、または少なくとも99%、または少なくとも99.5%でなければならない。本明細書で使用されるとき、ヒスチジン及びグリシンの文脈における「純度」という用語は、当該技術分野において理解される、例えば、The Merck Index,13th ed.,O’Neil et al.ed.(Merck & Co.,2001)に記載されるヒスチジンまたはグリシンの化学純度を指す。
特定の実施形態では、組成物は、緩衝剤としてヒスチジンを含む。特定の実施形態では、ヒスチジンは、少なくとも約1mM、少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約20mM、少なくとも約30mM、少なくとも約40mM、少なくとも約50mM、少なくとも約75mM、少なくとも約100mM、少なくとも約150mM、または少なくとも約200mMのヒスチジンの濃度で組成物中に存在する。別の実施形態では、組成物は、約1mM~約200mM、約1mM~約150mM、約1mM~約100mM、約1mM~約75mM、約10mM~約200mM、約10mM~約150mM、約10mM~約100mM、約10mM~約75mM、約10mM~約50mM、約10mM~約40mM、約10mM~約30mM、約20mM~約75mM、約20mM~約50mM、約20mM~約40mM、または約20mM~約30mMのヒスチジンを含む。更なる実施形態では、組成物は、約1mM、約5mM、約10mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約60mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約150mM、または約200mMのヒスチジンを含む。具体的な一実施形態では、組成物は、約10mM、約25mMのヒスチジンを含み得るか、またはヒスチジンを含まなくてもよい。
いくつかの実施形態では、組成物は、炭水化物賦形剤を含む。炭水化物賦形剤は、例えば、増粘剤、安定剤、増量剤、可溶化剤、及び/または同等物として作用し得る。炭水化物賦形剤は、一般に、約1%~約99%の重量%または体積%、例えば、約0.1%~約20%、約0.1%~約15%、約0.1%~約5%、約1%~約20%、約5%~約15%、約8%~約10%、約10%及び約15%、約15%及び約20%、0.1%~20%、5%~15%、8%~10%、10%及び15%、15%及び20%、約0.1%~約5%、約5%~約10%、または約15%~約20%で存在する。更に他の具体的な実施形態では、炭水化物賦形剤は、1%、または1.5%、または2%、または2.5%、または3%、または4%、または5%、または10%、または15%、または20%で存在する。
いくつかの実施形態では、組成物は、炭水化物賦形剤を含む。組成物での使用に好適な炭水化物賦形剤には、フルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコース、D-マンノース、ソルボースなどの単糖;ラクトース、スクロース、トレハロース、セロビオースなどの二糖;ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキストラン、デンプンなどの多糖;及びマンニトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトールソルビトール(グルシトール)などのアルジトールが含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、本明細書で提供される組成物に使用される炭水化物賦形剤は、スクロース、トレハロース、ラクトース、マンニトール、及びラフィノースから選択される。具体的な一実施形態では、炭水化物賦形剤は、トレハロースである。別の具体的な実施形態では、炭水化物賦形剤は、マンニトールである。更に別の具体的な実施形態では、炭水化物賦形剤は、スクロースである。更に別の具体的な実施形態では、炭水化物賦形剤は、ラフィノースである。炭水化物賦形剤の純度は、少なくとも98%、または少なくとも99%、または少なくとも99.5%でなければならない。
いくつかの実施形態では、組成物は、トレハロースを含む。特定の実施形態では、組成物は、少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約4%、少なくとも約8%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、または少なくとも約40%のトレハロースを含む。別の実施形態では、組成物は、約1%~約40%、約1%~約30%、約1%~約20%、約2%~約40%、約2%~約30%、約2%~約20%、約4%~約40%、約4%~約30%、または約4%~約20%のトレハロースを含む。更なる実施形態では、組成物は、約1%、約2%、約4%、約6%、約8%、約15%、約20%、約30%、または約40%のトレハロースを含む。具体的な一実施形態では、組成物は、約4%、約6%または約15%のトレハロースを含む。
特定の実施形態では、組成物は、賦形剤を含む。具体的な一実施形態では、組成物は、糖、塩、界面活性剤、アミノ酸、ポリオール、キレート剤、乳化剤及び保存剤から選択される、少なくとも1つの賦形剤を含む。特定の実施形態では、組成物は、例えば、NaCl、KCl、CaCl2、及びMgCl2から選択される塩を含む。具体的な一実施形態では、組成物は、NaClを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、アミノ酸、例えば、リシン、アルギニン、グリシン、ヒスチジンまたはアミノ酸塩を含む。組成物は、少なくとも約1mM、少なくとも約10mM、少なくとも約25mM、少なくとも約50mM、少なくとも約100mM、少なくとも約150mM、少なくとも約200mM、少なくとも約250mM、少なくとも約300mM、少なくとも約350mM、または少なくとも約400mMのアミノ酸を含み得る。別の実施形態では、組成物は、約1mM~約100mM、約10mM~約150mM、約25mM~約250mM、約25mM~約300mM、約25mM~約350mM、約25mM~約400mM、約50mM~約250mM、約50mM~約300mM、約50mM~約350mM、約50mM~約400mM、約100mM~約250mM、約100mM~約300mM、約100mM~約400mM、約150mM~約250mM、約150mM~約300mM、または約150mM~約400mMのアミノ酸を含み得る。更なる実施形態では、組成物は、約1mM、1.6mM、25mM、約50mM、約100mM、約150mM、約200mM、約250mM、約300mM、約350mM、または約400mMのアミノ酸を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、界面活性剤を含む。本明細書で使用される「界面活性剤」という用語は、両親媒性構造を有する有機物質を指し、すなわち、反対の溶解傾向を有する基、典型的に、油溶性炭化水素鎖及び水溶性イオン基からなる。界面活性剤は、界面活性部分の電荷に応じて、アニオン性、カチオン系、及び非イオン性界面活性剤に分類することができる。界面活性剤は、生物学的材料の様々な医薬組成物及び調製物に、湿潤剤、乳化剤、可溶化剤、及び分散剤として使用されることが多い。ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20または80);ポロキサマー(例えば、ポロキサマー188);Triton;オクチルグリコシドナトリウム;ラウリル-、ミリスチル-、リノレイル-、またはステアリル-スルホベタイン;ラウリル-、ミリスチル-、リノレイル-またはステアリル-サルコシン;リノレイル-、ミリスチル-、またはセチル-ベタイン;ラウロアミドプロピル-、コカミドプロピル-、リノレアミドプロピル-、ミリスタミドプロピル-、パイミドプロピル-、またはイソステアラミドプロピル-ベタイン(例えば、ラウロアミドプロピル);ミリスタミドプロピル-、パイミドプロピル-、またはイソステアラミドプロピル-ジメチルアミン;ココイルメチルタウリン酸ナトリウム、またはオレイルメチルタウリン酸二ナトリウム;ならびにMONAQUA(登録商標)シリーズ(Mona Industries,Inc.,Paterson,N.J.)、ポリエチルグリコール、ポリプロピルグリコール、及びエチレンとプロピレングリコールのコポリマー(例えば、PLURONICS(登録商標)PF68など)のような薬学的に許容される界面活性剤を、凝集を低減するために、任意選択で組成物に加えることができる。特定の実施形態では、組成物は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、またはポリソルベート80を含む。界面活性剤は、組成物の投与にポンプまたはプラスチック容器が使用される場合、特に有用である。薬学的に許容される界面活性剤の存在は、タンパク質の凝集する性質を緩和する。組成物は、約0.001%~約1%、または約0.001%~約0.1%、または約0.01%~約0.1%の範囲の濃度であるポリソルベートを含み得る。他の具体的な実施形態では、組成物は、0.001%、または0.002%、または0.003%、または0.004%、または0.005%、または0.006%、または0.007%、または0.008%、または0.009%、または0.01%、または0.015%、または0.02%の濃度であるポリソルベートを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、限定するものではないが、希釈剤、結合剤、安定剤、親油性溶媒、保存剤、アジュバントなどを含む、他の賦形剤及び/または添加剤を含む。薬学的に許容される賦形剤及び/または添加剤は、本明細書で提供される組成物に使用され得る。薬学的に許容されるキレート剤(例えば、限定するものではないが、EDTA、DTPAまたはEGTA)などの一般に使用される賦形剤/添加剤は、凝集を低減するために、任意選択で組成物に加えることができる。これらの添加剤は、組成物の投与にポンプまたはプラスチック容器が使用される場合、特に有用である。
いくつかの実施形態では、組成物は、保存剤を含む。フェノール、m-クレゾール、p-クレゾール、o-クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、亜硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド、クロロブタノール、塩化マグネシウム(例えば、限定されるものではないが、六水和物)、アルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウム及びチメロサール、またはこれらの混合物などの保存剤は、約0.001%~約5%、または当該範囲の任意の範囲もしくは任意の値などの任意の好適な濃度で、任意選択で組成物に加えることができる。組成物に使用される保存剤の濃度は、微生物作用をもたらすのに十分な濃度である。そのような濃度は、選択された保存剤に依存し、当業者によって容易に決定される。
いくつかの実施形態では、組成物は、ヒトの血液と等張であり、ここで、組成物は、ヒトの血液と本質的に同じ浸透圧を有する。そのような等張性組成物は、一般に、約250mOSm~約350mOSmの浸透圧を有する。等張性は、例えば、蒸気圧または凍結点型浸透圧計を使用することによって、測定することができる。組成物の張度は、張性調整剤の使用によって、調節される。「張性調整剤」は、組成物の等張性をもたらすために組成物に加えることができる、薬学的に許容される不活性物質である。本明細書で提供される組成物に好適な張性調整剤には、糖、塩及びアミノ酸が含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、組成物は、エンドトキシン及び/または関連する発熱物質を実質的に含まない、パイロジェンフリー組成物である。エンドトキシンには、微生物の内部に閉じ込められた毒素であって、その微生物が分解または死滅したときにのみ放出される毒素が含まれる。発熱物質にはまた、細菌及び他の微生物の外膜に由来する熱誘導性の熱安定性物質が含まれる。これらの物質はいずれも、ヒトに投与されると、発熱、低血圧及びショックを引き起こすことがある。潜在的な有害作用があることから、エンドトキシンは、たとえ少量であっても、静脈内投与される医薬品溶液から除去しなければならない。米国食品医薬品局(「FDA」)は、静脈内薬物投与の場合、1回の投与につき体重1キログラム当たり1時間以内に5エンドトキシン単位(EU)の上限を設定している(The United States Pharmacopeial Convention,Pharmacopeial Forum 26(1):223(2000))。治療用タンパク質が、目的のタンパク質(例えば、抗体)のように、体重1キログラム当たり数百または数千ミリグラムの量で投与される場合、有害かつ危険なエンドトキシンは、微量であっても、除去しなければならない。いくつかの実施形態では、組成物中のエンドトキシン及び発熱物質の濃度は、10EU/mg未満、または5EU/mg未満、または1EU/mg未満、または0.1EU/mg未満、または0.01EU/mg未満、または0.001EU/mg未満である。
in vivo投与で使用される場合、本明細書に記載される組成物は、無菌でなければならない。組成物は、滅菌濾過、放射線などを含む様々な滅菌方法によって滅菌され得る。特定の実施形態では、組成物は、滅菌済みの0.22ミクロンフィルターで滅菌濾過される。注射用無菌組成物は、“Remington:The Science & Practice of Pharmacy”,21st ed.,Lippincott Williams & Wilkins,(2005)に記載されているような従来の薬学的実務に従って、製剤化することができる。本明細書で開示されるものなどの目的のタンパク質(例えば、抗体)を含む組成物は、通常、凍結乾燥形態または溶液で保存される。目的のタンパク質(例えば、抗体)を含む無菌組成物は、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針で貫通可能な栓などの、組成物を取り出すことが可能なアダプターを有する静脈内注射用溶液バッグまたはバイアル中に入れられることが企図される。特定の実施形態では、組成物は、プレフィルドシリンジとして提供される。
特定の実施形態では、組成物は、凍結乾燥製剤である。「凍結乾燥」または「フリーズドライ」という用語は、凍結乾燥などの乾燥手順に供された物質の状態を含み、少なくとも50%の水分が除去されている。
選択された投与経路にかかわらず、好適な水和形態で使用され得る本明細書で提供される薬剤、及び/または本明細書で提供される医薬組成物は、当業者に知られている従来の方法によって、薬学的に許容される剤形に製剤化される。
本明細書で提供される方法では、ヒト抗体、Fc融合タンパク質及び/または医薬組成物は、任意の好適な投与経路によって送達され得、例えば、経口、経鼻、例えば、スプレーによるもの、経直腸、膣内、非経口、大槽内及び局所的、散剤、軟膏剤または滴剤によるもの、口腔粘膜及び舌下投与を含む。特定の実施形態では、医薬組成物は、全身投与される(例えば、経口または非経口投与を介して)。
特定の実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物中の有効成分の実際の投与量は、動物モデルにおいて毒性なく、その動物モデル、組成物、及び投与方法で所望の治療応答を達成するのに有効である有効成分の量を決定するために変化させてもよい。
例えば、特定の実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、1つ以上のヒト抗体候補の薬物動態プロファイルを決定するために使用される。様々な実施形態では、1つ以上の本明細書に記載される非ヒト動物及び1つ以上の対照または参照の非ヒト動物は、1つ以上のヒト抗体候補に、様々な投与量(例えば、0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.3mg/kg、0.4mg/kg、0.5mg/kg、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/mg、7.5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、40mg/kg、または50mg/kg以上)でそれぞれ曝露される。候補の治療用抗体は、非経口及び非経口以外の投与経路を含む、任意の所望の投与経路を介して投与され得る。非経口経路には、例えば、静脈内、動脈内、門脈内、筋肉内、皮下、腹腔内、髄腔内、鞘内、側脳室内、頭蓋内、胸腔内または他の注射経路が含まれる。非経口以外の経路には、例えば、経口、経鼻、経皮、経肺、経直腸、口腔粘膜、膣、眼が含まれる。投与はまた、連続注入、局所投与、インプラント(ゲル、膜など)からの持続放出、及び/または静脈内注射によるものであってもよい。様々な時点(例えば、0時間、6時間、1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、もしくは最大30日、またはそれ以上)で、非ヒト動物(ヒト化及び対照)から血液が単離される。投与された候補の治療用抗体の薬物動態プロファイルを決定するために、本明細書に記載される非ヒト動物から得られたサンプルを使用して、限定するものではないが、総IgG、抗治療用抗体応答、凝集などを含む、様々なアッセイが実施され得る。
様々な実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物は、目的のポリペプチドの活性を遮断もしくは調節する治療効果、及び細胞変化の結果としての遺伝子発現に対する効果、または受容体ポリペプチドとの関係では、非ヒト動物の細胞表面上の受容体ポリペプチドの密度に対する効果を測定するために使用される。様々な実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物または当該動物から単離された細胞は、目的のポリペプチドに結合する候補治療薬に曝露され、一定期間後、当該目的のポリペプチドに関連する特定の細胞プロセス、例えば、リガンド受容体相互作用またはシグナル伝達に対する効果について分析される。
本明細書に記載される非ヒト動物は、腫瘍学及び/または感染症において使用するヒト抗体の開発及び選択のための改善されたin vivo系を提供する。様々な実施形態では、本明細書に記載される非ヒト動物及び対照の非ヒト動物(例えば、本明細書に記載されるものとは異なる遺伝子改変を有する動物、または遺伝子改変のない、すなわち、野生型の動物)は、腫瘍(または腫瘍細胞)が移植され得、またはウイルス(例えば、インフルエンザ、HIV、HCV、HPVなど)感染させられ得る。移植または感染させた後、非ヒト動物に、候補治療薬が投与され得る。腫瘍またはウイルスは、候補治療薬の投与前に、非ヒト動物内の1つ以上の場所に定着するのに十分な時間を与えてもよい。代替的及び/または付加的に、治療薬として開発され得る潜在的ヒト抗体を特徴付け、選択するために、かかる非ヒト動物における免疫応答がモニタリングされ得る。
ヒト抗体を作製する方法
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化重鎖遺伝子座及び本明細書で提供されるヒト軽鎖遺伝子座(例えば、本明細書で提供されるヒト化κ及び/またはλ軽鎖遺伝子座)を含むげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)を使用して、ヒト抗体を作製する方法である。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、本明細書で提供されるヒト化CD79a遺伝子座及び/または本明細書で提供されるヒト化CD79b遺伝子座を更に含む。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、本明細書で提供されるヒト化FcRn遺伝子座及び/または本明細書で提供されるヒト化β2M遺伝子座を更に含む。特定の実施形態では、げっ歯類は、本明細書で提供されるヒト化FcγR1a遺伝子座を更に含む。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、本明細書で提供されるヒト化FcεR1α遺伝子座を更に含む。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、本明細書で提供されるヒト化FcγR2b遺伝子座、本明細書で提供されるヒト化FcγR2c遺伝子座、本明細書で提供されるヒト化FcγR3a遺伝子座、及び/または本明細書で提供されるヒト化FcγR3b遺伝子座を更に含む。
本明細書で提供されるげっ歯類は、当該技術分野において知られている標準的な方法を使用して抗体(例えば、ヒト抗体)を作製するために採用され得る。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類は、目的の抗原を用いて、げっ歯類が当該目的の抗原に対する免疫応答を発現するのに十分な条件下及び十分な時間、免疫化される。いくつかの実施形態では、目的の抗原は、ヒト抗体(例えば、ヒト治療用抗体)またはFc融合タンパク質(例えば、治療用Fc融合タンパク質)である。抗体は、げっ歯類(または1つ以上の細胞、例えば、1つ以上のB細胞)から単離され、例えば、親和性、特異性、エピトープマッピング、リガンド-受容体相互作用を遮断する能力、抑制性受容体の活性化などを測定する様々なアッセイを使用して、特徴付けられる。
いくつかの実施形態では、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)において抗体を産生する方法が提供され、方法は、(a)本明細書に記載されるヒト抗体を産生するげっ歯類を目的の抗原で免疫化するステップと、(b)げっ歯類が目的の抗原に対する免疫応答を生じるのに十分な条件下でげっ歯類を維持するステップと、(c)目的の抗原に結合する抗体をげっ歯類、またはげっ歯類細胞から回収するステップと、を含む。いくつかの実施形態では、方法は、げっ歯類において抗原に対する免疫寛容を破綻させること、または別の方法で目的の抗原を削除することを更に含み、例えば、複数のガイドRNAを使用するCRISPR/Cas9系を採用して、げっ歯類を免疫化するのに用いる目的の抗原と相同である自己抗原または当該目的の抗原と目的のエピトープを共有する自己抗原の発現を減少または除去することを含む(例えば、米国特許公開第2017/0332610号に記載されており、当該特許は、参照により本明細書に援用される)。
いくつかの実施形態では、げっ歯類においてヒト重鎖及び/または軽鎖をコードする核酸を生成する方法が提供され、方法は、(a)本明細書に記載されるヒト抗体を発現するげっ歯類を目的の抗原で免疫化するステップと、(b)げっ歯類が目的の抗原に対する免疫応答を生じるのに十分な条件下でげっ歯類を維持するステップと、(c)ヒト重鎖及び/または軽鎖をコードする核酸をげっ歯類、またはげっ歯類細胞から回収するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類は、抗薬物抗体(例えば、抗イディオタイプ抗体)を作製するために採用され得る。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるげっ歯類は、げっ歯類が当該ヒト治療用抗体に対する免疫応答を発現するのに十分な条件下及び十分な時間、ヒト治療用抗体で免疫化される。いくつかの実施形態では、ヒト治療用抗体は、本明細書で提供されるげっ歯類のヒト化免疫グロブリン重鎖遺伝子座によってコードされる重鎖定常ドメインと同じ重鎖定常ドメインを有する。いくつかの実施形態では、ヒト治療用抗体は、本明細書で提供されるげっ歯類のヒト化免疫グロブリン軽鎖遺伝子座(例えば、ヒト化κ及び/またはλ軽鎖遺伝子座)によってコードされる軽鎖定常ドメインと同じ軽鎖定常ドメインを有する。いくつかの実施形態では、げっ歯類は、そのゲノム中に、治療用抗体の由来となるヒト可変領域遺伝子セグメントのうちの1つ以上を含まない(例えば、げっ歯類の1つ以上の免疫グロブリン遺伝子座は、げっ歯類可変領域またはその部分を含む)。抗薬物抗体(例えば、抗イディオタイプ抗体)は、げっ歯類(または1つ以上の細胞、例えば、1つ以上のB細胞)から単離され、例えば、親和性、特異性、エピトープマッピング、抗原-治療用抗体相互作用を遮断する能力などを測定する様々なアッセイを使用して、特徴付けられる。生成された抗薬物抗体(例えば、抗イディオタイプ抗体)は、ヒト治療用抗体の薬物動態(PK)解析に使用されてもよいし、前臨床解析においてヒト治療用抗体の免疫原性を解析するために使用されてもよいし、ヒト治療用抗体を局在化させるために使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、げっ歯類(例えば、マウスまたはラット)において抗薬物抗体(例えば、抗イディオタイプ抗体)を産生する方法が提供され、方法は、(a)本明細書に記載されるヒト定常領域(複数可)を含む抗体を産生するげっ歯類を、げっ歯類に存在するヒト定常領域とアイソタイプが一致するヒト治療用抗体で免疫化するステップと、(b)げっ歯類がヒト治療用抗体に対する免疫応答を生じるのに十分な条件下でげっ歯類を維持するステップと、(c)ヒト治療用抗体に結合する抗体をげっ歯類、またはげっ歯類細胞から回収するステップと、を含む。
遺伝子改変された非ヒト動物及びES細胞を作製する方法
特定の態様では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供される遺伝子改変された遺伝子座のうちの1つ以上を含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化重鎖遺伝子座及び/または本明細書で提供されるヒト軽鎖遺伝子座(例えば、本明細書で提供されるヒト化κ及び/またはλ軽鎖遺伝子座)を含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化CD79a遺伝子座及び/または本明細書で提供されるヒト化CD79b遺伝子座を更に含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化FcRn遺伝子座及び/または本明細書で提供されるヒト化β2M遺伝子座を更に含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化FcεR1α遺伝子座を更に含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。特定の実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化FcγR1a遺伝子座を更に含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化FcεR1α遺伝子座を更に含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化FcγR2a遺伝子座、本明細書で提供されるヒト化FcγR2b遺伝子座、本明細書で提供されるヒト化FcγR2c遺伝子座、本明細書で提供されるヒト化FcγR3a遺伝子座、及び/または本明細書で提供されるヒト化FcγR3b遺伝子座を更に含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。特定の実施形態では、本明細書で提供されるは、本明細書で提供されるヒト化FcRn遺伝子座及び/または本明細書で提供されるヒト化β2M遺伝子座を含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。特定の実施形態では、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供されるヒト化FcεR1α遺伝子座を含む、非ヒト動物(例えば、マウスまたはラット)及びES細胞を作製する方法である。本明細書で提供される遺伝子改変された非ヒト動物及びES細胞を作製する例示的な方法は、本明細書中の説明、実施例、及び/または図に記載される。
キット
本明細書中の説明、実施例、及び/または図に記載される少なくとも1つの非ヒト動物、非ヒト細胞、DNA断片及び/または標的化ベクターを充填した1つ以上の容器を含む、パックまたはキットが本明細書で提供される。キットは、任意の適用可能な方法(例えば、研究方法)に使用され得る。そのような容器(複数可)には、医薬品または生物製品の製造、使用または販売を規制する政府機関によって規定された形式の文書を任意選択で添付してもよく、文書は、(a)ヒト投与のための製造、使用または販売に関する当局による承認、(b)使用法、(c)材料及び/または生物製品(例えば、本明細書に記載される非ヒト動物または非ヒト細胞)を2つ以上の実体及びこれらの組み合わせの間で移送することを管理する契約を示すものである。
追加の例示的な実施形態
例示的な実施形態1では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態2では、本明細書で提供されるのは、IgG膜貫通ドメインが、げっ歯類IgG膜貫通ドメインである、実施形態1に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態3では、本明細書で提供されるのは、IgG膜貫通ドメインが、ヒトIgG膜貫通ドメインである、実施形態1に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態4では、本明細書で提供されるのは、IgG細胞質ドメインが、げっ歯類IgG細胞質ドメインである、実施形態1~3のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態5では、本明細書で提供されるのは、IgG細胞質ドメインが、ヒトIgG細胞質ドメインである、実施形態1~3のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態6では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG1ドメインである、実施形態1~5のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態7では、本明細書で提供されるのは、IgG1ドメインが、IGHG1*01、IGHG1*02、IGHG1*03、IGHG1*04及びIGHG1*05から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態6に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態8では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG2ドメインである、実施形態1~5のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態9では、本明細書で提供されるのは、IgG2ドメインが、IGHG2*01、IGHG2*02、IGHG2*03、IGHG2*04、IGHG2*05及びIGHG2*06から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態8に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態10では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG3ドメインである、実施形態1~5のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態11では、本明細書で提供されるのは、IgG3ドメインが、IGHG3*01、IGHG3*02、IGHG3*03、IGHG3*04、IGHG3*05、IGHG3*06、IGHG3*07、IGHG3*08、IGHG3*09、IGHG3*10、IGHG3*11、IGHG3*12、IGHG3*13、IGHG3*14、IGHG3*15、IGHG3*16、IGHG3*17、IGHG3*18及びIGHG3*19から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態10に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態12では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG4ドメインである、実施形態1~5のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態13では、本明細書で提供されるのは、IgG4ドメインが、IGHG4*01、IGHG4*02、IGHG4*03及びIGHG4*04から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態12に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態14では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態6~13に記載のいずれか1つのげっ歯類である。
例示的な実施形態15では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメントを置き換える、実施形態14に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態16では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態6~13のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態17では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメントを置き換える、実施形態16に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態18では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態6~13のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態19では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメントを置き換える、実施形態18に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態20では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態6~13のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態21では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメントを置き換える、実施形態20に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態22では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~21のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態23では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~21のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態24では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~23のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態25では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~23のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態26では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ1遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~25のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態27では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~26のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態28では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~27のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態29では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ3遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~28のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態30では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~29のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態31では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~29のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態32では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~31のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態33では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態1~31のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態34では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、実施形態1~21のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態35では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態34に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態36では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態34または実施形態35に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態37では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態34~36のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態38では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、ヒトCH4ドメイン、ヒトIgM膜貫通ドメイン及びヒトIgM細胞質ドメインを含むIgM定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgM抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態39では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態38に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態40では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ3遺伝子セグメントを更に含む、実施形態38または39に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態41では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ1遺伝子セグメントを更に含む、実施形態38~40のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態42では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメントを更に含む、実施形態38~41のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態43では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態38~42のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態44では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、実施形態38~43のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態45では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態44に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態46では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態44または実施形態45に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態47では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態44~46のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態48では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジH1ドメイン、ヒトヒンジH2ドメイン、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、ヒトIgD膜貫通ドメイン及びヒトIgD細胞質ドメインを含むIgD定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgD抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態49では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態48に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態50では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ3遺伝子セグメントを更に含む、実施形態48または49に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態51では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ1遺伝子セグメントを更に含む、実施形態48~50のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態52では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメントを更に含む、実施形態48~51のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態53では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態48~52のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態54では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、実施形態48~53のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態55では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態54に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態56では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態54または実施形態55に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態57では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態54~56のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態58では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、実施形態1~57のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態59では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトイントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、実施形態1~57のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態60では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類3’調節領域(3’RR)を更に含む、実施形態1~59のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態61では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒト3’調節領域(3’RR)を更に含む、実施形態1~5のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態62では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sμスイッチ部位を更に含む、実施形態1~61のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態63では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ3スイッチ部位を更に含む、実施形態1~62のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態64では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ1スイッチ部位を更に含む、実施形態1~63のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態65では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2bスイッチ部位を更に含む、実施形態1~64のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態66では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2a及び/またはSγ2cスイッチ部位を更に含む、実施形態1~65のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態67では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sεスイッチ部位を更に含む、実施形態1~66のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態68では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sαスイッチ部位を更に含む、実施形態1~67のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態69では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSμスイッチ部位を更に含む、実施形態1~61のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態70では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ3スイッチ部位を更に含む、実施形態1~61及び69のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態71では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ1スイッチ部位を更に含む、実施形態1~61及び69~70のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態72では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ2スイッチ部位を更に含む、実施形態1~61及び69~71のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態73では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ4スイッチ部位を更に含む、実施形態1~61及び69~72のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態74では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSεスイッチ部位を更に含む、実施形態1~61及び69~73のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態75では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSαスイッチ部位を更に含む、実施形態1~61及び69~74のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態76では、本明細書で提供されるのは、VH遺伝子セグメントがげっ歯類VH遺伝子セグメントであり、DH遺伝子セグメントがげっ歯類DH遺伝子セグメントであり、JH遺伝子セグメントがげっ歯類JH遺伝子セグメントである、実施形態1~75のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態77では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントが、内因性げっ歯類遺伝子セグメントである、実施形態76に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態78では、本明細書で提供されるのは、VH遺伝子セグメントがヒトVH遺伝子セグメントであり、DH遺伝子セグメントがヒトDH遺伝子セグメントであり、JH遺伝子セグメントがヒトJH遺伝子セグメントである、実施形態1~75のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態79では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、少なくとも3つのヒトVH遺伝子セグメントを含む、実施形態78に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態80では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、ヒトDH遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態78または実施形態79に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態81では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、ヒトJH遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態78~80のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態82では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、機能性内因性げっ歯類Adam6遺伝子を欠く、実施形態78~81のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態83では、本明細書で提供されるのは、生殖細胞系列ゲノムが、機能性げっ歯類Adam6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列を更に含む、実施形態78~82のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態84では、本明細書で提供されるのは、機能性げっ歯類Adam6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片を発現する、実施形態83に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態85では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、免疫グロブリン重鎖可変領域と同じ染色体上に含まれる、実施形態83または実施形態84に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態86では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座内に含まれる、実施形態83~85のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態87では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトAdam6偽遺伝子の代わりである、実施形態83~86のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態88では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトAdam6偽遺伝子を置き換える、実施形態83~87のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態89では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、第1のヒトVH遺伝子セグメントと第2のヒトVH遺伝子セグメントとの間にある、実施形態83~88のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態90では、本明細書で提供されるのは、第1のヒトVH遺伝子セグメントがVH1-2であり、第2のヒトVH遺伝子セグメントがVH6-1である、実施形態89に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態91では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトVH遺伝子セグメントとヒトDH遺伝子セグメントとの間にある、実施形態83~86のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態92では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に配置される、実施形態1~91のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態93では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態92に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態94では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態1~93のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態95では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態1~93のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態96では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、げっ歯類IgG2a膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG2a細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態97では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、ヒトIgG1膜貫通ドメイン、及びヒトIgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態98では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、げっ歯類IgG1膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態99では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、ヒトIgG4膜貫通ドメイン、及びヒトIgG4細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態100では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、完全ヒト重鎖を含むIgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態101では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、完全ヒト重鎖を含むIgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態102では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、げっ歯類可変ドメイン及びヒト定常ドメインを含む重鎖を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態103では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、げっ歯類可変ドメイン及びヒト定常ドメインを含む重鎖を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類である。
例示的な実施形態104では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に配置される、実施形態96~103のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態105では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態104に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態106では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態96~105のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態107では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態96~105のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態108では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリンカッパ(κ)鎖遺伝子座を更に含み、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座は、(1)ヒトVκ遺伝子セグメント及びヒトJκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖可変領域と、(2)ヒトCκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリンκ鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVκ遺伝子セグメント及びヒトJκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、ヒトCκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、免疫グロブリンκ鎖定常領域に作動可能に連結される、実施形態1~107のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態109では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、実施形態108に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態110では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒトイントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、実施形態108に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態111では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、実施形態108~110のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態112では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒト3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、実施形態108~110のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態113では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリンκ鎖可変領域が、少なくとも6つのヒトVκ遺伝子セグメントを含む、実施形態108~112のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態114では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリンκ鎖可変領域が、ヒトJκ遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態108~113のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態115では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座に配置される、実施形態108~114のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態116では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態115に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態117では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態108~116のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態118では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態108~116のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態119では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリンラムダ(λ)鎖遺伝子座を更に含み、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座は、ヒトVλ遺伝子セグメント、ヒトJλ遺伝子セグメント及びヒトCλ遺伝子セグメントを含み、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントは、げっ歯類が、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、ヒトCλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、ヒトCλ遺伝子セグメントに作動可能に連結される、実施形態1~118のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態120では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ1遺伝子セグメントである、実施形態119に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態121では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ1遺伝子セグメントである、実施形態120に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態122では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ2遺伝子セグメントである、実施形態119に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態123では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ2遺伝子セグメントである、実施形態122に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態124では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ3遺伝子セグメントである、実施形態119に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態125では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ3遺伝子セグメントである、実施形態124に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態126では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ6遺伝子セグメントである、実施形態119に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態127では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ6遺伝子セグメントである、実施形態126に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態128では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ7遺伝子セグメントである、実施形態119に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態129では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトCλ1遺伝子セグメント、ヒトCλ2遺伝子セグメント、ヒトCλ3遺伝子セグメント、ヒトCλ6遺伝子セグメント及びげっ歯類Cλ1遺伝子セグメントを含む、実施形態119~128のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態130では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトJλ1遺伝子セグメント、ヒトJλ2遺伝子セグメント、ヒトJλ3遺伝子セグメント、ヒトJλ6遺伝子セグメント及びヒトJλ7遺伝子セグメントを含む、実施形態129に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態131では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトJλ1-Cλ1遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ2-Cλ2遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ3-Cλ3遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ6-Cλ6遺伝子セグメントクラスター及びヒトJλ7-げっ歯類Cλ1遺伝子セグメントクラスターを含む、実施形態130に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態132では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、少なくとも7つのヒトVλ遺伝子セグメントを含む、実施形態119~131のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態133では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー2.4を更に含む、実施形態119~132のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態134では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’λエンハンサーを更に含む、実施形態119~133のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態135では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー3.1を更に含む、実施形態119~134のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態136では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒト3’λエンハンサーを更に含む、実施形態119~135のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態137では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座に配置される、実施形態119~136のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態138では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態137に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態139では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態119~138のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態140では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態119~138のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態141では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcRn遺伝子座を更に含む、実施形態1~140のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態142では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態141に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態143では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態141に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態144では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態141~143のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態145では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態141~143のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態146では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、実施形態141~145のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態147では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態146に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態148では、本明細書で提供されるのは、FcRn細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態141に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態149では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、実施形態141~148のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態150では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態141~149のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態151では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態141~149のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態152では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、実施形態141~151のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態153では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、実施形態152に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態154では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態153に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態155では、本明細書で提供されるのは、核酸配列が、ヒトβ2M遺伝子のエクソン2~4を含む、実施形態152~154のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態156では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、実施形態152~155のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態157では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態152~156のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態158では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態152~156のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態159では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcεR1α遺伝子座を更に含む、実施形態1~158のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態160では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態159に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態161では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態159に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態162では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態159~161のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態163では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態159~161のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態164では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される、実施形態159~163のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態165では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態164に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態166では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びヒト細胞質ドメインを含む、実施形態165に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態167では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態159に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態168では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、実施形態159~167のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態169では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態159~168のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態170では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態159~168のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態171では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcガンマ受容体1a(FcγR1a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR1a遺伝子座を更に含む、実施形態1~170のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態172では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態171に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態173では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態171に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態174では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態171~173のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態175では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態171~173のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態176では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子座に配置される、実施形態171~175のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態177では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態176に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態178では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR1a細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcγR1a細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態171に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態179では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcγR1aを発現しない、実施形態171~178のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態180では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR1a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態171~179のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態181では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR1a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態171~179のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態182では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2a(FcγR2a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2a遺伝子座を更に含む、実施形態1~181のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態183では、本明細書で提供されるのは、FcγR2aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態182に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態184では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態183に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態185では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態182~184のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態186では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態182~184のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態187では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2b(FcγR2b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2b遺伝子座を更に含む、実施形態1~186のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態188では、本明細書で提供されるのは、FcγR2bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態187に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態189では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態188に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態190では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2b遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態187~189のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態191では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2b遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態187~189のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態192では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3a(FcγR3a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR3a遺伝子座を更に含む、実施形態1~191のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態193では、本明細書で提供されるのは、FcγR3aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態192に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態194では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR3aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態193に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態195では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態192~194のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態196では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態192~194のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態197では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3b(FcγR3b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR3b遺伝子座を更に含む、実施形態1~196のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態198では、本明細書で提供されるのは、FcγR3bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態197に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態199では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR3bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態197に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態200では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3b遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態197~199のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態201では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3b遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態197~199のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態202では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2c(FcγR2c)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2c遺伝子座を更に含む、実施形態1~201のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態203では、本明細書で提供されるのは、FcγR2cポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態202に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態204では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2cポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態203に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態205では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcγR2cを発現しない、実施形態202~204のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態206では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2c遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態202~205のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態207では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2c遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態202~205のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態208では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcRn遺伝子座を含む、げっ歯類である。
例示的な実施形態209では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態208に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態210では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態208に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態211では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態208~210のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態212では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態208~210のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態213では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、実施形態208~212のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態214では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態213に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態215では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcRn細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態208に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態216では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、実施形態208~215のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態217では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態208~216のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態218では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態208~216のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態219では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、実施形態208~218のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態220では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、実施形態219に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態221では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態220に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態222では、本明細書で提供されるのは、核酸配列が、ヒトβ2M遺伝子のエクソン2~4を含む、実施形態219~221のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態223では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、実施形態219~222のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態224では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態219~223のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態225では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態219~223のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態226では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcεR1α遺伝子座を含む、げっ歯類である。
例示的な実施形態227では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態226に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態228では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態226に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態229では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態226~228のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態230では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態226~228のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態231では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される、実施形態226~230のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態232では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態231に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態233では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びヒト細胞質ドメインを含む、実施形態232に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態234では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態226に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態235では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、実施形態226~234のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態236では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態226~235のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態237では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態226~235のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態238では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がマウスである、実施形態1~237のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態239では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がラットである、実施形態1~237のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態240では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質を試験する方法であって、治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、投与された治療用タンパク質の1つ以上の薬物動態特性を測定することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態241では、本明細書で提供されるのは、1つ以上の薬物動態特性が、血漿中濃度対時間下面積(AUC)、生体内回収率(IVR)、クリアランス率(CL)、平均滞留時間(MRT)、薬剤半減期(t1/2)、及び定常状態における分布容積(Vss)のうちの1つ以上から選択される、実施形態240に記載の方法である。
例示的な実施形態242では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の治療有効性を試験する方法であって、治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、投与された治療用タンパク質の治療有効性を測定することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態243では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の治療上有効な用量を決定する方法であって、複数の用量の治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、治療用タンパク質の各用量の治療有効性を決定することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態244では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の安全用量を決定する方法であって、複数の投与量の治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、治療用タンパク質の各用量の安全性を決定することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態245では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の耐用量を決定する方法であって、複数の投与量の治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、治療用タンパク質の各用量の忍容性を決定することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態246では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質を試験する方法であって、治療用タンパク質を実施形態148~239のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、げっ歯類の1つ以上のFc受容体媒介性応答を測定することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態247では、本明細書で提供されるのは、1つ以上のFc受容体媒介性応答が、ADCC応答を含む、実施形態246に記載の方法。
例示的な実施形態248では、本明細書で提供されるのは、ヒト抗体のヒトFc領域を含む治療薬をスクリーニングする方法であって、(a)ヒト抗体のFc領域を含む薬剤を実施形態148~239のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することであって、薬剤は、マウスの標的細胞に結合する、該投与することと、(b)標的細胞に対するナチュラルキラー(NK)細胞の抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を測定することと、(c)ステップ(b)におけるADCCの量を対照と比較することであって、標的細胞の殺傷増加は、薬剤がADCCを媒介する能力を増加させることを示す、該比較することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態249では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類によって、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質に対して引き起こされた免疫応答を測定する方法であって、治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、げっ歯類によって治療用タンパク質に対して引き起こされた免疫応答を測定することと、を含む、方法である。
例示的な実施形態250では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒト抗体である、実施形態240~249のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態251では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がFc融合タンパク質である、実施形態240~249のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態252では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG1 Fcドメインである、実施形態240~251のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態253では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG1抗体である、実施形態252に記載の方法である。
例示的な実施形態254では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG1 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態252に記載の方法である。
例示的な実施形態255では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ1遺伝子セグメントである、実施形態252~254のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態256では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG2 Fcドメインである、実施形態240~251のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態257では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG2抗体である、実施形態256に記載の方法である。
例示的な実施形態258では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG2 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態256に記載の方法である。
例示的な実施形態259では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ2遺伝子セグメントである、実施形態256~258のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態260では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG3 Fcドメインである、実施形態240~251のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態261では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG3抗体である、実施形態260に記載の方法である。
例示的な実施形態262では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG3 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態260に記載の方法である。
例示的な実施形態263では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ3遺伝子セグメントである、実施形態260~262のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態264では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG4 Fcドメインである、実施形態240~251のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態265では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG4抗体である、実施形態264に記載の方法である。
例示的な実施形態266では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG4 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態264に記載の方法である。
例示的な実施形態267では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ4遺伝子セグメントである、実施形態264~266のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態268では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がκ軽鎖を含むヒト抗体であり、げっ歯類がヒトκ軽鎖を含む抗体を発現する、実施形態250、252、253、255-257、259~261、263~265、及び267のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態269では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がλ軽鎖を含むヒト抗体であり、げっ歯類がヒトλ軽鎖を含む抗体を発現する、実施形態250、252、253、255-257、259~261、263~265、及び267のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態270では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がマウスである、実施形態240~269のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態271では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がラットである、実施形態240~269のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態272では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質を試験するための動物モデルであり、モデルは、治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、投与された治療用タンパク質の1つ以上の薬物動態特性を測定することと、を含む。
例示的な実施形態273では、本明細書で提供されるのは、1つ以上の薬物動態特性が、血漿中濃度対時間下面積(AUC)、生体内回収率(IVR)、クリアランス率(CL)、平均滞留時間(MRT)、薬剤半減期(t1/2)、及び定常状態における分布容積(Vss)のうちの1つ以上から選択される、実施形態272に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態274では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の治療有効性を試験するための動物モデルであって、治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、投与された治療用タンパク質の治療有効性を測定することと、を含む、動物モデルである。
例示的な実施形態275では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の治療上有効な用量を決定するための動物モデルであって、複数の用量の治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、治療用タンパク質の各用量の治療有効性を決定することと、を含む、動物モデルである。
例示的な実施形態276では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の安全用量を決定するための動物モデルであって、複数の投与量の治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、治療用タンパク質の各用量の安全性を決定することと、を含む、動物モデルである。
例示的な実施形態277では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質の耐用量を決定するための動物モデルであって、複数の投与量の治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、治療用タンパク質の各用量の忍容性を決定することと、を含む、動物モデルである。
例示的な実施形態278では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質を試験するための動物モデルであって、治療用タンパク質を実施形態148~239のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、げっ歯類の1つ以上のFc受容体媒介性応答を測定することと、を含む、動物モデルである。
例示的な実施形態279では、本明細書で提供されるのは、1つ以上のFc受容体媒介性応答が、ADCC応答を含む、実施形態278に記載の動物モデル。
例示的な実施形態280では、本明細書で提供されるのは、ヒト抗体のヒトFc領域を含む治療薬をスクリーニングするための動物モデルであって、(a)ヒト抗体のFc領域を含む薬剤を実施形態148~239のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することであって、薬剤は、マウスの標的細胞に結合する、該投与することと、(b)標的細胞に対するナチュラルキラー(NK)細胞の抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を測定することと、(c)ステップ(b)におけるADCCの量を対照と比較することであって、標的細胞の殺傷増加は、薬剤がADCCを媒介する能力を増加させることを示す、該比較することと、を含む、動物モデルである。
例示的な実施形態281では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類によって、ヒトFcドメインを含む治療用タンパク質に対して引き起こされた免疫応答を測定するための動物モデルであって、治療用タンパク質を実施形態1~207のいずれか1つに記載のげっ歯類に投与することと、げっ歯類によって治療用タンパク質に対して引き起こされた免疫応答を測定することと、を含む、動物モデルである。
例示的な実施形態282では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒト抗体である、実施形態272~281のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態283では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がFc融合タンパク質である、実施形態272~281のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態284では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG1 Fcドメインである、実施形態272~283のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態285では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG1抗体である、実施形態284に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態286では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG1 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態284に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態287では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ1遺伝子セグメントである、実施形態272~286のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態288では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG2 Fcドメインである、実施形態272~283のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態289では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG2抗体である、実施形態288に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態290では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG2 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態288に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態291では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ2遺伝子セグメントである、実施形態288~290のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態292では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG3 Fcドメインである、実施形態272~283のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態293では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG3抗体である、実施形態292に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態294では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG3 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態292に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態295では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ3遺伝子セグメントである、実施形態292~294のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態296では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcドメインがヒトIgG4 Fcドメインである、実施形態272~283のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態297では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がヒトIgG4抗体である、実施形態296に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態298では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質が、ヒトIgG4 Fcドメインを含むFc融合タンパク質である、実施形態296に記載の動物モデルである。
例示的な実施形態299では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、Cγ4遺伝子セグメントである、実施形態296~298のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態300では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がκ軽鎖を含むヒト抗体であり、げっ歯類がヒトκ軽鎖を含む抗体を発現する、実施形態282、284、285、287~289、291~293、295~297、及び299のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態301では、本明細書で提供されるのは、治療用タンパク質がλ軽鎖を含むヒト抗体であり、げっ歯類がヒトλ軽鎖を含む抗体を発現する、実施形態282、284、285、287~289、291~293、295~297、及び299のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態302では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がマウスである、実施形態272~301のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態303では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がラットである、実施形態272~301のいずれか1つに記載の動物モデルである。
例示的な実施形態304では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類胚性幹(ES)細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態305では、本明細書で提供されるのは、IgG膜貫通ドメインが、げっ歯類IgG膜貫通ドメインである、実施形態304に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態306では、本明細書で提供されるのは、IgG膜貫通ドメインが、ヒトIgG膜貫通ドメインである、実施形態304に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態307では、本明細書で提供されるのは、IgG細胞質ドメインが、げっ歯類IgG細胞質ドメインである、実施形態304~306のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態308では、本明細書で提供されるのは、IgG細胞質ドメインが、ヒトIgG細胞質ドメインである、実施形態304~306のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態309では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG1ドメインである、実施形態304~308のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態310では、本明細書で提供されるのは、IgG1ドメインが、IGHG1*01、IGHG1*02、IGHG1*03、IGHG1*04及びIGHG1*05から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態309に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態311では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG2ドメインである、実施形態304~308のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態312では、本明細書で提供されるのは、IgG2ドメインが、IGHG2*01、IGHG2*02、IGHG2*03、IGHG2*04、IGHG2*05及びIGHG2*06から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態311に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態313では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG3ドメインである、実施形態304~308のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態314では、本明細書で提供されるのは、IgG3ドメインが、IGHG3*01、IGHG3*02、IGHG3*03、IGHG3*04、IGHG3*05、IGHG3*06、IGHG3*07、IGHG3*08、IGHG3*09、IGHG3*10、IGHG3*11、IGHG3*12、IGHG3*13、IGHG3*14、IGHG3*15、IGHG3*16、IGHG3*17、IGHG3*18及びIGHG3*19から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態313に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態315では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG4ドメインである、実施形態304~308のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態316では、本明細書で提供されるのは、IgG4ドメインが、IGHG4*01、IGHG4*02、IGHG4*03及びIGHG4*04から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態315に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態317では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態309~316に記載のいずれか1つのげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態318では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメントを置き換える、実施形態317に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態319では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態309~316のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態320では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメントを置き換える、実施形態319に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態321では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態309~316のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態322では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメントを置き換える、実施形態321に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態323では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態309~316のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態324では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメントを置き換える、実施形態323に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態325では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~324のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態326では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~324のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態327では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~326のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態328では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~326のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態329では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ1遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~328のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態330では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~329のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態331では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~330のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態332では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ3遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~331のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態333では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~332のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態334では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~332のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態335では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~334のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態336では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態304~334のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態337では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、実施形態304~324のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態338では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態337に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態339では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態337または実施形態338に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態340では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態337~339のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態341では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、実施形態304~340のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態342では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトイントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、実施形態304~340のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態343では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類3’調節領域(3’RR)を更に含む、実施形態304~342のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態344では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒト3’調節領域(3’RR)を更に含む、実施形態304~342のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態345では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sμスイッチ部位を更に含む、実施形態304~344のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態346では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ3スイッチ部位を更に含む、実施形態304~345のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態347では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ1スイッチ部位を更に含む、実施形態304~346のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態348では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2bスイッチ部位を更に含む、実施形態304~347のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態349では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2a及び/またはSγ2cスイッチ部位を更に含む、実施形態304~348のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態350では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sεスイッチ部位を更に含む、実施形態304~349のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態351では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sαスイッチ部位を更に含む、実施形態304~350のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態352では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSμスイッチ部位を更に含む、実施形態304~344のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態353では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ3スイッチ部位を更に含む、実施形態304~344及び352のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態354では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ1スイッチ部位を更に含む、実施形態304~344及び352~353のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態355では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ2スイッチ部位を更に含む、実施形態304~344及び352~354のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態356では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ4スイッチ部位を更に含む、実施形態304~344及び352~355のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態357では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSεスイッチ部位を更に含む、実施形態304~344及び352~356のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態358では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSαスイッチ部位を更に含む、実施形態304~344及び352~357のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態359では、本明細書で提供されるのは、VH遺伝子セグメントがげっ歯類VH遺伝子セグメントであり、DH遺伝子セグメントがげっ歯類DH遺伝子セグメントであり、JH遺伝子セグメントがげっ歯類JH遺伝子セグメントである、実施形態304~358のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態360では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントが、内因性げっ歯類遺伝子セグメントである、実施形態359に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態361では、本明細書で提供されるのは、VH遺伝子セグメントがヒトVH遺伝子セグメントであり、DH遺伝子セグメントがヒトDH遺伝子セグメントであり、JH遺伝子セグメントがヒトJH遺伝子セグメントである、実施形態304~358のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態362では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、少なくとも3つのヒトVH遺伝子セグメントを含む、実施形態361に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態363では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、ヒトDH遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態361または実施形態362に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態364では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、ヒトJH遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態361~363のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態365では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、機能性内因性げっ歯類Adam6遺伝子を欠く、実施形態361~364のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態366では、本明細書で提供されるのは、生殖細胞系列ゲノムが、機能性げっ歯類Adam6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列を更に含む、実施形態361~365のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態367では、本明細書で提供されるのは、機能性げっ歯類Adam6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片を発現する、実施形態366に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態368では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、免疫グロブリン重鎖可変領域と同じ染色体上に含まれる、実施形態366または実施形態367に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態369では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座内に含まれる、実施形態366~368のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態370では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトAdam6偽遺伝子の代わりである、実施形態366~369のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態371では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトAdam6偽遺伝子を置き換える、実施形態366~370のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態372では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、第1のヒトVH遺伝子セグメントと第2のヒトVH遺伝子セグメントとの間にある、実施形態366~371のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態373では、本明細書で提供されるのは、第1のヒトVH遺伝子セグメントがVH1-2であり、第2のヒトVH遺伝子セグメントがVH6-1である、実施形態372に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態374では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトVH遺伝子セグメントとヒトDH遺伝子セグメントとの間にある、実施形態366~369のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態375では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に配置される、実施形態304~374のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態376では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態375に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態377では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態304~376のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態378では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態304~376のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態379では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、げっ歯類IgG2a膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG2a細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態380では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、ヒトIgG1膜貫通ドメイン、及びヒトIgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態381では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、げっ歯類IgG1膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態382では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、ヒトIgG4膜貫通ドメイン、及びヒトIgG4細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態383では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態384では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμセグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態385では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態386では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態387では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリンカッパ(κ)鎖遺伝子座を更に含み、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座は、(1)ヒトVκ遺伝子セグメント及びヒトJκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖可変領域と、(2)ヒトCκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリンκ鎖可変領域は、免疫グロブリンκ鎖定常領域に作動可能に連結される、実施形態304~386のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態388では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、実施形態387に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態389では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒトイントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、実施形態387に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態390では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、実施形態387~389のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態391では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒト3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、実施形態387~389のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態392では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖可変領域が、少なくとも6つのヒトVκ遺伝子セグメントを含む、実施形態387~391のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態393では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖可変領域が、ヒトJκ遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態387または実施形態392に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態394では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座に配置される、実施形態387~393のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態395では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態394に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態396では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態387~395のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態397では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態387~395のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態398では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリンラムダ(λ)鎖遺伝子座を更に含み、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座は、ヒトVλ遺伝子セグメント、ヒトJλ遺伝子セグメント及びヒトCλ遺伝子セグメントを含み、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントは、ヒトCλ遺伝子セグメントに作動可能に連結される、実施形態304~397のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態399では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ1遺伝子セグメントである、実施形態398に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態400では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ1遺伝子セグメントである、実施形態399に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態401では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ2遺伝子セグメントである、実施形態398に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態402では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ2遺伝子セグメントである、実施形態401に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態403では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ3遺伝子セグメントである、実施形態398に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態404では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ3遺伝子セグメントである、実施形態403に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態405では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ6遺伝子セグメントである、実施形態398に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態406では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ6遺伝子セグメントである、実施形態405に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態407では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ7遺伝子セグメントである、実施形態398に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態408では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトCλ1遺伝子セグメント、ヒトCλ2遺伝子セグメント、ヒトCλ3遺伝子セグメント、ヒトCλ6遺伝子セグメント及びげっ歯類Cλ1遺伝子セグメントを含む、実施形態398~407のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態409では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトJλ1遺伝子セグメント、ヒトJλ2遺伝子セグメント、ヒトJλ3遺伝子セグメント、ヒトJλ6遺伝子セグメント及びヒトJλ7遺伝子セグメントを含む、実施形態408に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態410では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトJλ1-Cλ1遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ2-Cλ2遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ3-Cλ3遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ6-Cλ6遺伝子セグメントクラスター及びヒトJλ7-げっ歯類Cλ1遺伝子セグメントクラスターを含む、実施形態409に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態411では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、少なくとも7つのヒトVλ遺伝子セグメントを含む、実施形態398~410のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態412では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー2.4を更に含む、実施形態398~411のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態413では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’λエンハンサーを更に含む、実施形態398~412のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態414では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー3.1を更に含む、実施形態398~413のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態415では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒト3’λエンハンサーを更に含む、実施形態398~414のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態416では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座に配置される、実施形態398~415のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態417では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態416に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態418では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態398~417のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態419では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態398~417のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態420では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含む操作された胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcRn遺伝子座を更に含む、実施形態304~419のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態421では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態420に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態422では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態420に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態423では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態420~422のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態424では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態420~422のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態425では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、実施形態420~424のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態426では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態425に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態427では、本明細書で提供されるのは、FcRn細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態420に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態428では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、実施形態420~427のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態429では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態420~428のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態430では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態420~428のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態431では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、実施形態420~430のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態432では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、実施形態431に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態433では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態432に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態434では、本明細書で提供されるのは、核酸配列が、ヒトβ2M遺伝子のエクソン2~4を含む、実施形態431~433のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態435では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、実施形態431~434のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態436では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態431~435のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態437では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態431~435のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態438では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcεR1α遺伝子座を更に含む、実施形態304~437のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態439では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態438に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態440では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態438に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態441では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態438~440のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態442では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態438~440のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態443では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される、実施形態438~442のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態444では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態443に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態445では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びヒト細胞質ドメインを含む、実施形態444に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態446では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態438に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態447では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、実施形態438~446のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態448では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態438~447のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態449では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態438~447のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態450では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcガンマ受容体1a(FcγR1a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR1a遺伝子座を更に含む、実施形態304~449のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態451では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態450に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態452では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態450に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態453では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態450~452のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態454では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態450~452のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態455では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子座に配置される、実施形態450~454のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態456では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態455に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態457では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR1a細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcγR1a細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態450に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態458では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcγR1aを発現しない、実施形態450~457のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態459では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR1a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態450~458のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態460では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR1a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態450~458のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態461では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2a(FcγR2a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2a遺伝子座を更に含む、実施形態304~460のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態462では、本明細書で提供されるのは、FcγR2aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態461に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態463では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態462に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態464では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態461~463のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態465では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態461~463のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態466では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2b(FcγR2b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2b遺伝子座を更に含む、実施形態304~465のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態467では、本明細書で提供されるのは、FcγR2bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態466に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態468では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態467に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態469では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2b遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態466~468のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態470では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2b遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態466~468のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態471では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3a(FcγR3a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR3a遺伝子座を更に含む、実施形態304~470のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態472では、本明細書で提供されるのは、FcγR3aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態471に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態473では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR3aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態472に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態474では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態471~473のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態475では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態471~473のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態476では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3b(FcγR3b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR3b遺伝子座を更に含む、実施形態304~475のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態477では、本明細書で提供されるのは、FcγR3bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態476に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態478では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR3bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態477に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態479では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3b遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態476~478のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態480では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3b遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態476~478のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態481では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2c(FcγR2c)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2c遺伝子座を更に含む、実施形態304~480のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態482では、本明細書で提供されるのは、FcγR2cポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態481に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態483では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2cポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態482に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態484では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcγR2cを発現しない、実施形態481~483のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態485では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2c遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態481~484のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態486では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2c遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態481~484のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態487では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcRn遺伝子座を含む、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態488では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態487に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態489では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態487に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態490では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態487~489のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態491では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態487~489のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態492では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、実施形態487~491のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態493では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態492に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態494では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcRn細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態493に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態495では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、実施形態487~494のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態496では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態487~495のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態497では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態487~495のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態498では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、実施形態487~497のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態499では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、実施形態498に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態500では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態499に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態501では、本明細書で提供されるのは、核酸配列が、ヒトβ2M遺伝子のエクソン2~4を含む、実施形態498~500のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態502では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、実施形態498~501のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態503では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態498~502のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態504では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態498~502のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態505では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ES細胞であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcεR1α遺伝子座を含む、げっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態506では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態505に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態507では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態505に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態508では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態505~507のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態509では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態505~507のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態510では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される、実施形態505~509のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態511では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態510に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態512では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びヒト細胞質ドメインを含む、実施形態511に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態513では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態505に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態514では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、実施形態505~513のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態515では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態505~514のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態516では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態505~514のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態517では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がマウスである、実施形態304~516のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態518では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がラットである、実施形態304~516のいずれか1つに記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態519では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態520では、本明細書で提供されるのは、IgG膜貫通ドメインが、げっ歯類IgG膜貫通ドメインである、実施形態519に記載の方法である。
例示的な実施形態521では、本明細書で提供されるのは、IgG膜貫通ドメインが、ヒトIgG膜貫通ドメインである、実施形態519に記載の方法である。
例示的な実施形態522では、本明細書で提供されるのは、IgG細胞質ドメインが、げっ歯類IgG細胞質ドメインである、実施形態519~521のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態523では、本明細書で提供されるのは、IgG細胞質ドメインが、ヒトIgG細胞質ドメインである、実施形態519~521のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態524では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG1ドメインである、実施形態519~523のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態525では、本明細書で提供されるのは、IgG1ドメインが、IGHG1*01、IGHG1*02、IGHG1*03、IGHG1*04及びIGHG1*05から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態524に記載の方法である。
例示的な実施形態526では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG2ドメインである、実施形態519~523のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態527では、本明細書で提供されるのは、IgG2ドメインが、IGHG2*01、IGHG2*02、IGHG2*03、IGHG2*04、IGHG2*05及びIGHG2*06から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態526に記載の方法である。
例示的な実施形態528では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG3ドメインである、実施形態519~523のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態529では、本明細書で提供されるのは、IgG3ドメインが、IGHG3*01、IGHG3*02、IGHG3*03、IGHG3*04、IGHG3*05、IGHG3*06、IGHG3*07、IGHG3*08、IGHG3*09、IGHG3*10、IGHG3*11、IGHG3*12、IGHG3*13、IGHG3*14、IGHG3*15、IGHG3*16、IGHG3*17、IGHG3*18及びIGHG3*19から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態528に記載の方法である。
例示的な実施形態530では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインが、IgG4ドメインである、実施形態519~523のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態531では、本明細書で提供されるのは、IgG4ドメインが、IGHG4*01、IGHG4*02、IGHG4*03及びIGHG4*04から選択される対立遺伝子によってコードされる、実施形態530に記載の方法である。
例示的な実施形態532では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態524~531に記載のいずれか1つの方法である。
例示的な実施形態533では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメントを置き換える、実施形態532に記載の方法である。
例示的な実施形態534では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態524~531のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態535では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメントを置き換える、実施形態534に記載の方法である。
例示的な実施形態536では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態524~531のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態537では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメントを置き換える、実施形態536に記載の方法である。
例示的な実施形態538では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、実施形態524~531のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態539では、本明細書で提供されるのは、ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン及びヒトCH3ドメインをコードするCH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメントを置き換える、実施形態538に記載の方法である。
例示的な実施形態540では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~539のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態541では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~539のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態542では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~541のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態543では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~541のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態544では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ1遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~543のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態545では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~544のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態546では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~545のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態547では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ3遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~546のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態548では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~547のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態549では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~548のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態550では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~549のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態551では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態519~549のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態552では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、実施形態519~539のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態553では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態552に記載の方法である。
例示的な実施形態554では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態552または実施形態553に記載の方法である。
例示的な実施形態555では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態552~554のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態556では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、ヒトCH4ドメイン、ヒトIgM膜貫通ドメイン及びヒトIgM細胞質ドメインを含むIgM定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、ヒトCH4ドメイン、ヒトIgM膜貫通ドメイン及びヒトIgM細胞質ドメインを含むIgM定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgM抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態557では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCδ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態556に記載の方法である。
例示的な実施形態558では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ3遺伝子セグメントを更に含む、実施形態556または557に記載の方法である。
例示的な実施形態559では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ1遺伝子セグメントを更に含む、実施形態556~558のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態560では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメントを更に含む、実施形態556~559のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態561では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態556~560のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態562では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、実施形態556~561のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態563では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態562に記載の方法である。
例示的な実施形態564では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態562または実施形態563に記載の方法である。
例示的な実施形態565では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態562~564のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態566では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジH1ドメイン、ヒトヒンジH2ドメイン、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、ヒトIgD膜貫通ドメイン及びヒトIgD細胞質ドメインを含むIgD定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジH1ドメイン、ヒトヒンジH2ドメイン、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、ヒトIgD膜貫通ドメイン及びヒトIgD細胞質ドメインを含むIgD定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgD抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態567では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメントを更に含む、実施形態566に記載の方法である。
例示的な実施形態568では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ3遺伝子セグメントを更に含む、実施形態566または567に記載の方法である。
例示的な実施形態569では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ1遺伝子セグメントを更に含む、実施形態566~568のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態570では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメントを更に含む、実施形態566~569のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態571では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態566~570のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態572では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、実施形態566~571のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態573では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、実施形態572に記載の方法である。
例示的な実施形態574では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、実施形態572または実施形態573に記載の方法である。
例示的な実施形態575では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、実施形態572~574のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態576では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、実施形態519~575のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態577では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトイントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、実施形態519~575のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態578では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類3’調節領域(3’RR)を更に含む、実施形態519~577のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態579では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒト3’調節領域(3’RR)を更に含む、実施形態519~577のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態580では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sμスイッチ部位を更に含む、実施形態519~579のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態581では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ3スイッチ部位を更に含む、実施形態519~580のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態582では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ1スイッチ部位を更に含む、実施形態519~581のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態583では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2bスイッチ部位を更に含む、実施形態519~582のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態584では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2a及び/またはSγ2cスイッチ部位を更に含む、実施形態519~583のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態585では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sεスイッチ部位を更に含む、実施形態519~584のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態586では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sαスイッチ部位を更に含む、実施形態519~585のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態587では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSμスイッチ部位を更に含む、実施形態519~579のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態588では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ3スイッチ部位を更に含む、実施形態519~579及び587のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態589では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ1スイッチ部位を更に含む、実施形態519~579及び587~588のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態590では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ2スイッチ部位を更に含む、実施形態519~579及び587~589のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態591では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ4スイッチ部位を更に含む、実施形態519~579及び587~590のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態592では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSεスイッチ部位を更に含む、実施形態519~579及び587~591のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態593では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSαスイッチ部位を更に含む、実施形態519~579及び587~592のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態594では、本明細書で提供されるのは、VH遺伝子セグメントがげっ歯類VH遺伝子セグメントであり、DH遺伝子セグメントがげっ歯類DH遺伝子セグメントであり、JH遺伝子セグメントがげっ歯類JH遺伝子セグメントである、実施形態519~593のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態595では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントが、内因性げっ歯類遺伝子セグメントである、実施形態594に記載の方法である。
例示的な実施形態596では、本明細書で提供されるのは、VH遺伝子セグメントがヒトVH遺伝子セグメントであり、DH遺伝子セグメントがヒトDH遺伝子セグメントであり、JH遺伝子セグメントがヒトJH遺伝子セグメントである、実施形態519~593のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態597では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、少なくとも3つのヒトVH遺伝子セグメントを含む、実施形態596に記載の方法である。
例示的な実施形態598では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、ヒトDH遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態596または実施形態597に記載の方法である。
例示的な実施形態599では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、ヒトJH遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態596~598のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態600では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリン重鎖可変領域が、機能性内因性げっ歯類Adam6遺伝子を欠く、実施形態596~599のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態601では、本明細書で提供されるのは、生殖細胞系列ゲノムが、機能性げっ歯類Adam6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列を更に含む、実施形態596~600のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態602では、本明細書で提供されるのは、機能性げっ歯類Adam6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片を発現する、実施形態601に記載の方法である。
例示的な実施形態603では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、免疫グロブリン重鎖可変領域と同じ染色体上に含まれる、実施形態601または実施形態602に記載の方法である。
例示的な実施形態604では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座内に含まれる、実施形態601~603のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態605では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトAdam6偽遺伝子の代わりである、実施形態601~604のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態606では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトAdam6偽遺伝子を置き換える、実施形態601~605のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態607では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、第1のヒトVH遺伝子セグメントと第2のヒトVH遺伝子セグメントとの間にある、実施形態601~606のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態608では、本明細書で提供されるのは、第1のヒトVH遺伝子セグメントがVH1-2であり、第2のヒトVH遺伝子セグメントがVH6-1である、実施形態607に記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態609では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードするヌクレオチド配列が、ヒトVH遺伝子セグメントとヒトDH遺伝子セグメントとの間にある、実施形態601~604のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態610では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に配置される、実施形態519~609のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態611では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態610に記載の方法である。
例示的な実施形態612では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態519~611のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態613では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態519~611のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態614では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、げっ歯類IgG2a膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG2a細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、げっ歯類IgG2a膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG2a細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態615では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、ヒトIgG1膜貫通ドメイン、及びヒトIgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、ヒトIgG1膜貫通ドメイン、及びヒトIgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態616では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、げっ歯類IgG1膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、げっ歯類IgG1膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態617では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、ヒトIgG4膜貫通ドメイン、及びヒトIgG4細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、ヒトIgG4膜貫通ドメイン、及びヒトIgG4細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態618では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、完全ヒト重鎖を含むIgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態619では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、完全ヒト重鎖を含むIgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態620では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、げっ歯類可変ドメイン及びヒト定常ドメインを含む重鎖を含むIgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態621では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、免疫グロブリン重鎖可変領域は、げっ歯類が、げっ歯類可変ドメイン及びヒト定常ドメインを含む重鎖を含むIgG抗体を産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態622では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に配置される、実施形態614~621のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態623では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態622に記載の方法である。
例示的な実施形態624では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態614~623のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態625では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態614~623のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態626では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類のゲノムが、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリンカッパ(κ)鎖遺伝子座を更に含み、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座は、(1)ヒトVκ遺伝子セグメント及びヒトJκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖可変領域と、(2)ヒトCκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖定常領域と、を含み、免疫グロブリンκ鎖可変領域は、げっ歯類が、ヒトVκ遺伝子セグメント及びヒトJκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、ヒトCκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、免疫グロブリンκ鎖定常領域に作動可能に連結されるように、げっ歯類のゲノムを改変することを更に含む、実施形態519~625のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態627では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、実施形態626に記載の方法である。
例示的な実施形態628では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒトイントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、実施形態626に記載の方法である。
例示的な実施形態629では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、実施形態626~628のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態630では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒト3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、実施形態626~628のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態631では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリンκ鎖可変領域が、少なくとも6つのヒトVκ遺伝子セグメントを含む、実施形態626~630のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態632では、本明細書で提供されるのは、免疫グロブリンκ鎖可変領域が、ヒトJκ遺伝子セグメントの全てを含む、実施形態626~631のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態633では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座に配置される、実施形態626~632のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態634では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態633に記載の方法である。
例示的な実施形態635では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態626~634のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態636では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態626~634のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態637では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、操作された免疫グロブリンラムダ(λ)鎖遺伝子座を更に含み、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座は、ヒトVλ遺伝子セグメント、ヒトJλ遺伝子セグメント及びヒトCλ遺伝子セグメントを含み、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントは、げっ歯類が、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、ヒトCλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、ヒトCλ遺伝子セグメントに作動可能に連結される、実施形態519~636のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態638では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ1遺伝子セグメントである、実施形態637に記載の方法である。
例示的な実施形態639では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ1遺伝子セグメントである、実施形態638に記載の方法である。
例示的な実施形態640では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ2遺伝子セグメントである、実施形態637に記載の方法である。
例示的な実施形態641では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ2遺伝子セグメントである、実施形態640に記載の方法である。
例示的な実施形態642では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ3遺伝子セグメントである、実施形態637に記載の方法である。
例示的な実施形態643では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ3遺伝子セグメントである、実施形態642に記載の方法である。
例示的な実施形態644では、本明細書で提供されるのは、ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ6遺伝子セグメントである、実施形態637に記載の方法である。
例示的な実施形態645では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ6遺伝子セグメントである、実施形態644に記載の方法である。
例示的な実施形態646では、本明細書で提供されるのは、ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ7遺伝子セグメントである、実施形態637に記載の方法である。
例示的な実施形態647では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトCλ1遺伝子セグメント、ヒトCλ2遺伝子セグメント、ヒトCλ3遺伝子セグメント、ヒトCλ6遺伝子セグメント及びげっ歯類Cλ1遺伝子セグメントを含む、実施形態637~646のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態648では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトJλ1遺伝子セグメント、ヒトJλ2遺伝子セグメント、ヒトJλ3遺伝子セグメント、ヒトJλ6遺伝子セグメント及びヒトJλ7遺伝子セグメントを含む、実施形態647に記載の方法である。
例示的な実施形態649では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトJλ1-Cλ1遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ2-Cλ2遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ3-Cλ3遺伝子セグメントクラスター、ヒトJλ6-Cλ6遺伝子セグメントクラスター及びヒトJλ7-げっ歯類Cλ1遺伝子セグメントクラスターを含む、実施形態648に記載のげっ歯類ES細胞である。
例示的な実施形態650では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、少なくとも7つのヒトVλ遺伝子セグメントを含む、実施形態637~649のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態651では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー2.4を更に含む、実施形態637~650のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態652では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’λエンハンサーを更に含む、実施形態637~651のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態653では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー3.1を更に含む、実施形態637~652のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態654では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒト3’λエンハンサーを更に含む、実施形態637~653のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態655では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座に配置される、実施形態637~654のいずれか1つである。
例示的な実施形態656では、本明細書で提供されるのは、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、実施形態655に記載の方法である。
例示的な実施形態657では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態637~656のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態658では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作された免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態637~656のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態659では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcRn遺伝子座を更に含む、実施形態519~658のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態660では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態659に記載の方法である。
例示的な実施形態661では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態659に記載の方法である。
例示的な実施形態662では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態659~661のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態663では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態659~661のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態664では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、実施形態659~663のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態665では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態664に記載の方法である。
例示的な実施形態666では、本明細書で提供されるのは、FcRn細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態665に記載の方法である。
例示的な実施形態667では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、実施形態659~666のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態668では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態659~667のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態669では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態659~667のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態670では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、実施形態659~669のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態671では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、実施形態670に記載の方法である。
例示的な実施形態672では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態671に記載の方法である。
例示的な実施形態673では、本明細書で提供されるのは、核酸配列が、ヒトβ2M遺伝子のエクソン2~4を含む、実施形態670~672のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態674では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、実施形態670~673のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態675では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態560~674のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態676では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態560~674のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態677では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcεR1α遺伝子座を更に含む、実施形態519~676のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態678では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態677に記載の方法である。
例示的な実施形態679では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態677に記載の方法である。
例示的な実施形態680では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態677~679のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態681では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態677~679のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態682では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される、実施形態677~681のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態683では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態682に記載の方法である。
例示的な実施形態684では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びヒト細胞質ドメインを含む、実施形態683に記載の方法である。
例示的な実施形態685では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態677に記載の方法である。
例示的な実施形態686では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、実施形態677~685のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態687では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態677~686のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態688では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態677~686のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態689では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcガンマ受容体1a(FcγR1a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR1a遺伝子座を更に含む、実施形態519~688のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態690では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態689に記載の方法である。
例示的な実施形態691では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態689に記載の方法である。
例示的な実施形態692では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態689~691のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態693では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態689~691のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態694では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子座に配置される、実施形態689~693のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態695では、本明細書で提供されるのは、FcγR1aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態694に記載の方法である。
例示的な実施形態696では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR1a細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcγR1a細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態689に記載の方法である。
例示的な実施形態697では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcγR1aを発現しない、実施形態689~696のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態698では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR1a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態689~697のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態699では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR1a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態689~697のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態700では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2a(FcγR2a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2a遺伝子座を更に含む、実施形態519~699のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態701では、本明細書で提供されるのは、FcγR2aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態700に記載の方法である。
例示的な実施形態702では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態701に記載の方法である。
例示的な実施形態703では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態700~702のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態704では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態700~702のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態705では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2b(FcγR2b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2b遺伝子座を更に含む、実施形態519~704のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態706では、本明細書で提供されるのは、FcγR2bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態705に記載の方法である。
例示的な実施形態707では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態706に記載の方法である。
例示的な実施形態708では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2b遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態705~707のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態709では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2b遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態705~707のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態710では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3a(FcγR3a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR3a遺伝子座を更に含む、実施形態519~709のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態711では、本明細書で提供されるのは、FcγR3aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態710に記載の方法である。
例示的な実施形態712では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR3aポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態711に記載の方法である。
例示的な実施形態713では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3a遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態710~712のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態714では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3a遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態710~712のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態715では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3b(FcγR3b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR3b遺伝子座を更に含む、実施形態519~714のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態716では、本明細書で提供されるのは、FcγR3bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態715に記載の方法である。
例示的な実施形態717では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR3bポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態716に記載の方法である。
例示的な実施形態718では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3b遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態715~717のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態719では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR3b遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態715~717のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態720では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2c(FcγR2c)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcγR2c遺伝子座を更に含む、実施形態519~719のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態721では、本明細書で提供されるのは、FcγR2cポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、実施形態720に記載の方法である。
例示的な実施形態722では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcγR2cポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態721に記載の方法である。
例示的な実施形態723では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcγR2cを発現しない、実施形態720~722のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態724では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2c遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態720~723のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態725では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcγR2c遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態720~723のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態726では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcRn遺伝子座を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、ヒト細胞外ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcRn遺伝子座を含むように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態727では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態726に記載の方法である。
例示的な実施形態728では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態726に記載の方法である。
例示的な実施形態729では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態726~728のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態730では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態726~728のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態731では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、実施形態726~730のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態732では、本明細書で提供されるのは、FcRnポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態731に記載の方法である。
例示的な実施形態733では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcRn細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態732に記載の方法である。
例示的な実施形態734では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、実施形態726~733のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態735では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態726~734のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態736では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcRn遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態726~734のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態737では、本明細書で提供されるのは、そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、実施形態726~736のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態738では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、実施形態737に記載の方法である。
例示的な実施形態739では、本明細書で提供されるのは、ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態738に記載の方法である。
例示的な実施形態740では、本明細書で提供されるのは、核酸配列が、ヒトβ2M遺伝子のエクソン2~4を含む、実施形態737~739のいずれか1つに記載のげっ歯類である。
例示的な実施形態741では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、実施形態737~740のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態742では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態737~741のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態743では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたβ2M遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態737~741のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態744では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類を作製する方法であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcεR1α遺伝子座を含む、げっ歯類を作製する方法であり、方法は、げっ歯類のゲノムが、ヒト細胞外ドメインを含むFcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列を含む操作されたFcεR1α遺伝子座を含むように、げっ歯類のゲノムを改変することを含む。
例示的な実施形態745では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、実施形態744に記載の方法である。
例示的な実施形態746では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、実施形態744に記載の方法である。
例示的な実施形態747では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、実施形態744~746のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態748では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、実施形態744~746のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態749では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1遺伝子座に配置される、実施形態744~748のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態750では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドをコードする核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、実施形態749に記載の方法である。
例示的な実施形態751では、本明細書で提供されるのは、FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞外ドメイン、ヒト膜貫通ドメイン及びヒト細胞質ドメインを含む、実施形態750に記載の方法である。
例示的な実施形態752では、本明細書で提供されるのは、ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、実施形態744に記載の方法である。
例示的な実施形態753では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、実施形態744~752のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態754では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、実施形態744~753のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態755では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類が、操作されたFcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、実施形態744~753のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態756では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がマウスである、実施形態519~755のいずれか1つに記載の方法である。
例示的な実施形態757では、本明細書で提供されるのは、げっ歯類がラットである、実施形態519~755のいずれか1つに記載の方法である。
実施例1:ヒト化免疫グロブリン定常領域を含むマウスの遺伝子操作
本実施例は、げっ歯類(例えば、マウス)などの非ヒト動物のゲノムに挿入するための一連の標的化ベクターを構築する例示的な方法を示す。本実施例に記載される方法は、非ヒト動物であって、そのゲノムが、操作された免疫グロブリン重鎖定常領域及び/または操作された免疫グロブリン軽鎖(カッパまたはラムダ)定常領域を含む、非ヒト動物の作製を示す。特に、本実施例は、非ヒト動物が、ヒト可変ドメイン及び全体的または部分的にヒト(例えば、ヒト部分及びげっ歯類部分を含む)である定常ドメインを有する免疫グロブリン重鎖を含む抗体を発現及び/または産生するように、免疫グロブリン重鎖定常領域を操作するための標的化ベクターの構築を示す。また、非ヒト動物が、ヒト可変ドメイン及び全体的または部分的にヒト(例えば、ヒト部分及びげっ歯類部分を含む)である定常ドメインを有する免疫グロブリン軽鎖を含む抗体を発現及び/または産生するように、免疫グロブリン軽鎖定常領域を操作するための標的化ベクターの構築も示す。更に、そのような抗体は、非ヒト動物のB細胞の表面上に機能性B細胞受容体を形成することが企図される。選択された操作された免疫グロブリン重鎖定常領域を含有する様々なげっ歯類系統の概略図を図1Aに示し、選択された操作された免疫グロブリン軽鎖定常領域を含有する様々なげっ歯類系統の概略図を図2Aに示す。簡潔さのために、ヒトVH遺伝子セグメントは示されておらず、ごく少数の遺伝子セグメントのみが模式的に表されている。存在可能なV(D)J遺伝子セグメントの完全なレパートリーについては、imgt.org;Lefranc、M.-P.,Exp.Clin.Immunogenet.,18,100-116(2001);Lefranc,M.-P.and Lefranc,G.,The Immunoglobulin FactsBook,Academic Press,London,458 pages(2001);米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号;またはMacdonald et al.PNAS(2014)vol.111(14):5147-5152を参照されたい。これら全て、その全体が参照により本明細書に援用される。
選択されたげっ歯類免疫グロブリン定常領域に挿入するための、ヒト免疫グロブリン定常領域コード配列を含有するDNAコンストラクト及び標的化ベクターは、ヒト及びマウス細菌人工染色体(BAC)から、VELOCIGENE(登録商標)技術(例えば、米国特許第6,586,251号及びValenzuela et al.,2003,Nature Biotech.21(6):652-9参照;参照により本明細書に援用される)及び当該技術分野において知られている分子生物学技術を使用して生成した。本実施例に記載される方法は、任意のヒト免疫グロブリン定常領域コード配列、または必要に応じたコード配列(または配列断片)の組み合わせを利用するために使用され得る。
標的化BAC DNAを使用してマウスES細胞にエレクトロポレーションを行い、図1A及び2Aに記載されるヒトまたはキメラマウス/ヒト免疫グロブリン定常領域コード配列を発現するマウスを作製するための改変ES細胞を生成した。適切な改変を含有するES細胞を、定量的TAQMAN(商標)アッセイによって特定した(例えば、Lie and Petropoulos,1998.Curr.Opin.Biotechnology9:43-48参照;参照により本明細書に援用される)。ヒト配列の挿入(対立遺伝子の獲得、GOA)及びマウス配列の欠失(対立遺伝子の欠失、LOA)を検出するために、特定のプライマーセット及びプローブを設計した。
標的化ES細胞をドナーES細胞として使用し、VELOCIMOUSE(登録商標)法によって8細胞期のマウス胚に導入した(例えば、米国特許第7,294,754号及びPoueymirou et al.(2007)F0 generation mice that are essentially fully derived from the donor gene-targeted ES cells allowing immediate phenotypic analyses Nature Biotech.25(1):91-99参照)。改変された対立遺伝子を独立して保有するVELOCIMICE(登録商標)(ドナーES細胞に完全に由来するF0マウス)を、固有の遺伝子配列、例えば、ヒト遺伝子配列の存在を検出する変形型の対立遺伝子アッセイを使用するジェノタイピングにより確認した。改変された対立遺伝子を保有する選択されたヘテロ接合型マウスをホモ接合体へと交配させた。
実施例1.1:ヒト重鎖可変領域及びキメラまたは完全ヒト重鎖定常領域を含むマウスの遺伝子操作
ヒト抗体試験(例えば、治療用抗体の薬物動態及び用量試験)に使用することができるげっ歯類を作製するために、いくつかの手法を実施した。第1の手法では、ヒト重鎖可変領域と、キメラ(ヒトCH1-H-CH2-CH3コード配列及びマウスM1-M2コード配列)または完全ヒト(CH1-H-CH2-CH3-M1-M2コード配列)のいずれかの重鎖定常領域遺伝子セグメントを含有する重鎖定常領域とを含む、マウスを作製した。そのようなマウスは、例えば、改変された遺伝子セグメントによってコードされる免疫グロブリン定常ドメイン(すなわち、定常ドメインのCH1-H-CH2-CH3部分)とアイソタイプが一致する治療用抗体を試験する(例えば、遺伝子操作されたIgG1定常を含むマウスでIgG1抗体を試験する)ために使用することができる。
一例では、ヒト重鎖可変領域配列及びキメラヒト(ヒトCH1-H-CH2-CH3)-マウス(マウスM1-M2)定常領域配列を含み、ヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3コード配列が、内因性IgG2a遺伝子座で、マウスIgG2aのM1-M2コード配列と作動可能に連結された、マウスを構築した(図1Aのマウス遺伝子座1)。簡潔に述べると、Blue Heron由来のヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3合成遺伝子を含み、マウスIgG2a定常領域遺伝子と重複する領域に隣接して配置されたDNA断片を使用して、プラスミドを構築した。ヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3配列が、マウスIgG2a定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列(すなわち、M1及びM2エクソン)に作動可能に連結されるように、得られたプラスミドを消化/ライゲーション/CRIPSR-Cas9等温アセンブリーのいくつかのステップを介してクローニングし、BACクローンを生成した。BACクローンはまた、マウスIgG2aスイッチ領域(Sγ2a)とマウスIgEスイッチ領域(Sε)の両方、及びマウスIgE定常領域遺伝子セグメントも含有した。このクローンをマウスES細胞にエレクトロポレーションを介して導入して、定常ドメインのヒトIgG1細胞外部分をコードする核酸配列が、内因性マウスIgG2a遺伝子座で、定常ドメインのマウスIgG2a接続、膜貫通及び細胞質部分をコードする核酸配列に作動可能に連結されている、図1Aの遺伝子座1に示される免疫グロブリン遺伝子座を含むマウスを作製するために使用することができる、改変されたES細胞を作製した。残りの重鎖定常領域アイソタイプ配列は、完全マウスであった。エレクトロポレーションに使用されたマウスES細胞は、挿入されたマウスAdam6コード配列を含む、マウス重鎖定常領域に作動可能に連結されたヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒトVH、D、及びJH可変遺伝子セグメント)を含んだ。例えば、米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号を参照されたい(参照により本明細書に援用される)。
別の例では、ヒト重鎖可変領域配列及び完全ヒトIgG1定常領域配列(ヒトCH1-H-CH2-CH3-M1-M2)を内因性マウスIgG2a遺伝子座に含むマウスを構築した(図1Aのマウス遺伝子座2)。簡潔に述べると、BACクローンRP11-448n5(Thermo Fisher Scientific)を鋳型として使用してヒトM1-M2配列を増幅し、それを、いくつかの遺伝子操作ステップを経て、内因性マウスIgG2aM1-M2配列の代わりに、上記マウス遺伝子座1を作製するために使用されるBACクローンに導入した。ES細胞への導入に使用するために得られたBACクローンは、ヒトIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2コード配列、マウスIgG2a(Sγ2a)及びIgE(Sε)スイッチ領域、ならびにマウスIgE定常領域遺伝子セグメントを含有するDNA断片を含有した。この遺伝子改変されたES細胞から作製されるマウスは、ヒトIgG1定常ドメインをコードする核酸配列が、内因性マウスIgG2a遺伝子セグメント遺伝子座の内因性マウスIgG2a定常ドメインをコードする核酸配列を置き換えた、図1Aの遺伝子座2に示される免疫グロブリン遺伝子座を含んだ。残りの重鎖定常領域アイソタイプ配列は、完全マウスであった。ここで使用されたマウスES細胞は、挿入されたマウスAdam6コード配列を含む、マウス重鎖定常領域に作動可能に連結されたヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒトVH、D、及びJH可変遺伝子セグメント)を含んだ。例えば、米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号を参照されたい(参照により本明細書に援用される)。
更に別の例では、ヒト重鎖可変領域配列及びキメラヒト(ヒトCH1-H-CH2-CH3)-マウス(マウスM1-M2)定常領域配列を含み、ヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3コード配列が、内因性IgG1遺伝子座で、マウスIgG1のM1-M2コード配列と作動可能に連結された、マウスを構築した(図1Aのマウス遺伝子座3)。簡潔に述べると、BAC CTD-3034B12(Thermo Fisher Scientific)を鋳型として使用して、ヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3をコードし、マウスIgG1定常領域遺伝子と重複する領域に隣接して配置されたDNA断片を含むプラスミドを構築した。ヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3配列が、マウスIgG1定常領域遺伝子の膜貫通及び細胞質コード配列(すなわち、M1及びM2エクソン)に作動可能に連結されるように、得られたプラスミドを消化/ライゲーション/CRIPSR-Cas9等温アセンブリーのいくつかのステップを介してBMQ-263J18(The Sanger Centre)にクローニングし、BACクローンを生成した。このBACクローンは、マウスIgG1スイッチ領域(Sγ1)、及びマウスIgG2b定常領域遺伝子セグメントも含有した。このクローンをマウスES細胞にエレクトロポレーションを介して導入して、定常ドメインのヒトIgG4細胞外部分をコードする核酸配列が、内因性マウスIgG1遺伝子セグメント遺伝子座で、定常ドメインのマウスIgG1膜貫通部分をコードする核酸配列に作動可能に連結されている、図1Aの遺伝子座3に示される免疫グロブリン遺伝子座を含むマウスを作製するための、改変されたES細胞を作製した。残りの重鎖定常領域アイソタイプ配列は、完全マウスであった。エレクトロポレーションに使用されたマウスES細胞は、挿入されたマウスAdam6コード配列を含む、マウス重鎖定常領域に作動可能に連結されたヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒトVH、D、及びJH可変遺伝子セグメント)を含んだ。例えば、米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号を参照されたい(参照により本明細書に援用される)。
更に別の例では、ヒト重鎖可変領域配列及び完全ヒトIgG4定常領域配列(ヒトCH1-H-CH2-CH3-M1-M2)を内因性マウスIgG1遺伝子座に含むマウスを構築した(図1Aのマウス遺伝子座4)。簡潔に述べると、BACクローンCTD-3034B12(Thermo Fisher Scientific)を鋳型として使用してヒトCH1-H-CH2-CH3-M1-M2配列を増幅し、それを、いくつかの遺伝子操作ステップを経て、内因性マウスIgG1 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2配列の代わりに、BACクローンBMQ-263J18(The Sanger Centre)に導入した。ES細胞への導入に使用するために得られたBACクローンは、ヒトIgG4 CH1-H-CH2-CH3-M1-M2コード配列及びマウスIgG1(Sγ1)スイッチ領域、ならびにマウスIgG2b定常領域遺伝子セグメントを含有するDNA断片を含有した。この遺伝子改変されたES細胞から作製されるマウスは、ヒトIgG4定常ドメインをコードする核酸配列が、内因性マウスIgG1遺伝子セグメント遺伝子座の内因性マウスIgG1定常ドメインをコードする核酸を置き換えた、図1Aの4に示される免疫グロブリン遺伝子座を含んだ。残りの重鎖定常領域アイソタイプ配列は、完全マウスであった。エレクトロポレーションに使用されたマウスES細胞は、挿入されたマウスAdam6コード配列を含む、マウス重鎖定常領域に作動可能に連結されたヒト重鎖可変遺伝子セグメント(ヒトVH、D、及びJH可変遺伝子セグメント)を含んだ。例えば、米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号を参照されたい(参照により本明細書に援用される)。
内因性マウス免疫グロブリン重鎖遺伝子座に、ヒト重鎖可変領域と、完全ヒトIgM、IgD、IgG3、及びIgG1遺伝子セグメントを含む定常領域と、を含むマウスも構築した(図1Aのマウス5)。
ヒト重鎖可変領域及びヒト重鎖定常領域を含むマウスES細胞を標的にするコンストラクトを作製するために、まず、イントロンエンハンサー(Eμ)と3’調節領域(3’RR)との間のマウスIgH定常領域全体(IgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2b、IgG2a、IgE、及びIgA)の欠失を含むコンストラクトを作製し、次いで、これを、VELOCIMMUNE(登録商標)ES細胞に標的化した。
簡潔に述べると、Macdonald et al.PNAS(2014)vol.111(14):5147-5152(参照により本明細書に援用される)に先に記載されている3hVh BACvecと呼ばれるBACを、細菌による相同組み換え(BHR)及び選択カセットスワップによる3hVHの3’マウスIgM遺伝子の除去、ならびに5’マウスホモロジーアームの除去によって改変した。3’マウスホモロジーアームは、RP23-351j19の5’末端からマウスIgG2b、IgG2a、IgE、及びIgA遺伝子を欠失させ、固有の制限部位を組み込むことを含む、BAC RP23-351j19(Thermo Fisher Scientific)の2つのBHR改変によって作製した。この第2のコンストラクトの制限断片を第1のコンストラクトにライゲートして、最終的なLTVEC(MAID6022)を作製した。MAID6022は、5’から3’に、EM7hygカセット、ヒトIGHDs/IGHJs、BAC CT7-302a07由来のマウスIgMエンハンサー、合成リンカー、固有のI-CeuI部位、3’側lox2372部位の5’側に固有のAscI部位を含むlox2372-ub-neo-lox2372カセット、IgA遺伝子の3’UTRから始まり下流の3’RRで終わる40.5kb領域のマウスIgH遺伝子座、及び固有のPI-SceI部位を含有した。
このベクターをMAID6022と名付け(図1B)、次の操作ステップでヒト重鎖可変領域配列を導入するために使用した。
次に、BAC RP11-448n5(Thermo Fisher Scientific)のヒトDNAを、BHRによって改変して、BACの3’末端を切り取り、lox2372-ub-hyg-lox2372カセットを挿入した。カセットは、3’側lox2372部位の5’側に固有のAscI部位を含有した。ヒト-lox2372接合部は、IgG1ポリAシグナルの3.7kb下流にあった。このコンストラクトをVI694と名付けた。3’マウスホモロジーアームは、いくつかのBHRステップを介して、マウスBAC RP23-351j19 Thermo Fisher Scientificから得、ヒトBACにライゲートした。得られたBACクローンは、表1に列挙される、以下の配列を含んだ。
得られた大型標的化ベクターを、ヒト重鎖可変遺伝子セグメント、挿入されたマウスAdam6コード配列、及びマウス重鎖定常領域配列の170Kb欠失を含む、ES細胞にエレクトロポレーションした(図1B参照)。ヒト定常領域配列の導入に続いて、Creリコンビナーゼを使用して選択カセットを除去した。選択カセットを除去する前の、図1Aのマウス遺伝子座5の改変された対立遺伝子の様々な配列の接合部を以下の表2に列挙する。
この遺伝子改変されたES細胞から作製されるマウスは、ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1定常領域遺伝子セグメントをコードする核酸配列が、内因性マウス重鎖定常領域遺伝子座の内因性マウス重鎖定常領域遺伝子セグメントをコードする核酸を置き換えた、図1Aの遺伝子座5に示される免疫グロブリン遺伝子座を含んだ。
内因性重鎖遺伝子座に、ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4配列などの追加のヒト重鎖定常領域配列を含むマウスも構築した。図1Aのマウス6に示されるこれらのマウスは、内因性マウス免疫グロブリン重鎖遺伝子座に、ヒト重鎖可変領域と、完全ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4配列と、を含んだ。
簡潔に述べると、IgG2及びIgG4配列を含む42.9KbのヒトDNA配列をヒトBAC CTD-3034B12(Thermo Fisher Scientific)から得、これを、細菌による相同組み換え、消化及びライゲーションのいくつかのステップを経て改変し、5’及び3’ヒトホモロジーアームを加えた。得られたBACクローンのゲノム座標を以下の表3に列挙する。
得られた大型標的化ベクターを、上記マウス遺伝子座5のヒト重鎖可変領域ならびにヒト重鎖IgM、IgD、IgG3、及びIgG1定常領域遺伝子セグメントを含む、ES細胞にエレクトロポレーションした(図1C参照)。得られた対立遺伝子の様々な接合部を以下の表4に記載する。選択カセットは、Creリコンビナーゼによって除去した。
この遺伝子改変されたES細胞から作製されるマウスは、ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4定常領域遺伝子セグメントをコードする核酸配列が、内因性マウス重鎖定常領域遺伝子座の内因性マウス重鎖定常領域遺伝子セグメントをコードする核酸を置き換えた、図1Aの6に示される免疫グロブリン遺伝子座を含んだ。
本実施例で作製されたヒト重鎖可変領域及びキメラまたは完全ヒト重鎖定常領域を含む遺伝子改変されたES細胞を全て使用し、上記のVELOCIMOUSE(登録商標)法を使用して、遺伝子改変されたマウスを作製した。
実施例1.2:マウス重鎖可変領域及びヒト重鎖定常領域を含むマウスの遺伝子操作
マウス重鎖可変領域及びヒト重鎖定常領域を含むマウスES細胞を標的にするコンストラクトを作製するために、まず、イントロンエンハンサー(Eμ)と3’調節領域(3’RR)との間のマウスIgH定常領域全体(IgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2b、IgG2a、IgE、及びIgA)の欠失を含むコンストラクトを作製した。
簡潔に述べると、5.2kbの5’マウスホモロジーアームをBACクローンBMQ-451A16(The Sanger Centre)からPCRで増幅し、等温アセンブリーを使用して、R6K複製起点及びlox2372-ub-neoカセットを含むプラスミドにクローニングした。得られたプラスミドは、5’から3’に、392bpのR6K ori、固有のI-CeuI部位、DQ52、JH1-4、及びEμを含む5.2kb領域のマウスIgH遺伝子座、固有のNotI部位、lox2372-ub-neoカセット、ならびに固有のAscI部位を含有する。このプラスミドを消化し、プラスミドのI-CeuI-AscI断片を、5’から3’に、固有のI-CeuI部位、3’側lox2372部位の5’側に固有のAscI部位を含むlox2372-ub-hyg-lox2372カセット、IgA遺伝子の3’UTRから始まり下流の3’RRで終わる40.5kb領域のマウスIgH遺伝子座、固有のPI-SceI部位、及びスペクチノマイシン耐性(Spec)カセットを含有する、マウスBACクローンRP23-351j19(Thermo Fisher Scientific)に由来するベクターにライゲートした。得られたベクターは、5’から3’に、固有のI-CeuI部位、5.2kbの5’マウスホモロジーアーム(DQ52、JH1-4、及びEμを含む)、固有のNotI部位、lox2372-ub-neo-lox2372カセット、40.5kbの3’マウスホモロジーアーム(IgH 3’RRを含む)、固有のPI-SceI部位、及びSpecカセットを含有した。このベクター(図1D中、MAID6577と示される)を次の操作ステップでヒト重鎖可変領域配列を導入するために使用し、またマウスES細胞へのエレクトロポレーションにも使用して、マウス全体のマウスIgH定常領域全体を欠失させたES細胞を作製した。
次の操作ステップでは、ヒトBACクローンRP11-448n5をBHRによって改変し、5.3kbのヒトインサート+CMカセットをlox2372-ub-hyg-lox2372カセットで置き換えた。カセットは、3’側lox2372部位の5’側に固有のAscI部位を含有した。ヒト-lox2372接合部は、IgG1ポリAシグナルの3.7kb下流にあった。このコンストラクトをVI694と名付けた。その後、VI694をBHRによって改変し、34.3kbのヒトインサートをCMカセット及び固有のNotI部位で置き換えた。NotI-ヒト接合部は、Eμの3’側とIgMスイッチ領域(Sμ)の5’側であった。このコンストラクトをVI695と名付けた。VI695の131.7kbのNotI-AscI断片(ヒトインサート及びlox2372-ub-hygカセット)をMAID6577にライゲートして、最終的な標的化ベクターMAID6739を作製した(図1Aのマウス遺伝子座7)。MAID6739は、5’から3’に、固有のI-CeuI部位、5.2kbの5’マウスホモロジーアーム(DQ52、JH1-4、及びEμを含む)、固有のNotI部位、ヒトIgH定常遺伝子遺伝子座の130kb領域(IgM、IgD、IgG3、及びIgG1遺伝子を含む)、lox2372-ub-hyg-lox2372カセット、40.5kbの3’マウスホモロジーアーム(IgAの3’UTRから始まり3’RRの3’で終わる)、固有のPI-SceI部位、及びSpecカセットを含有する。標的化ベクターのゲノム座標を表5に示し、改変された対立遺伝子の接合配列を表6に列挙する。
ヒトIgM、IgD、IgG3、及びIgG1遺伝子セグメントを挿入するために、得られた大型標的化ベクターを、マウスIgH定常領域全体の欠失(MAID6577)を含むマウスES細胞にエレクトロポレーションした。選択カセットは、Creリコンビナーゼによって除去した。
この遺伝子改変されたES細胞から作製されるマウスは、ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1定常領域遺伝子セグメントをコードする核酸配列が、内因性マウス重鎖定常領域遺伝子座の内因性マウス重鎖定常領域遺伝子セグメントをコードする核酸を置き換えた、図1Aの遺伝子座7に示される免疫グロブリン遺伝子座を含んだ。
図1Aの遺伝子座7に示されるマウス遺伝子座を含むES細胞及びマウスを作製した後、内因性重鎖遺伝子座に、ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4配列などの追加のヒト重鎖定常領域配列を含むマウスを作製した。図1Aの遺伝子座8に示されるこれらのマウスは、内因性マウス免疫グロブリン重鎖遺伝子座に、マウス重鎖可変領域と、完全ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4領域遺伝子セグメントと、を含んだ。図1Eに示されるように、これらのマウスを作製するために、マウス遺伝子座6の構築について上記したものと同じ標的化ベクター及びプロトコルを使用した。
本実施例で作製されたマウス重鎖可変領域及びキメラまたはヒト重鎖定常領域を含む遺伝子改変されたES細胞を全て使用し、上記のVELOCIMOUSE(登録商標)法を使用して、遺伝子改変されたマウスを作製した。
実施例1.3:ヒト軽鎖定常領域を含むマウスの遺伝子操作
ヒト軽鎖定常領域を含む遺伝子操作されたマウスは、以下のように作製した。
まず、ヒトカッパ軽鎖定常領域を含むマウスを作製するために、0.5KbのヒトIGKC遺伝子をBlueHeronによって合成した。これは、IGKC遺伝子の遠位端にある5’UTRからポリAテールの下流の3’末端までのゲノム核酸配列を含有した。loxP-Ub-Neo-loxP選択カセットをこの配列の3’末端に追加した。CRISPR/Cas9及び等温アセンブリー技術を使用して、ヒトIGKC配列を、マウスBAC BMQ-126m16(The Sanger Centre)に導入した。次いで、5’CMカセット及びマウスIgKJを、spec選択カセットを使用したBHRによって除去した。得られたBACクローンのゲノム座標を表7に記載し、改変された対立遺伝子の接合配列を表8に列挙する。
図2Bに示されるように、ヒトIgKC領域配列を含む得られた大型標的化ベクターを、マウス定常カッパ定常領域に作動可能に連結されたヒトカッパ軽鎖可変遺伝子セグメントを含む免疫グロブリン遺伝子座を含むES細胞にエレクトロポレーションした(例えば、Macdonald et al.PNAS(2014)vol.111(14):5147-5152参照;参照により本明細書に援用される)。選択カセットは、Creリコンビナーゼによって除去した。遺伝子改変されたES細胞を使用して、上記のVELOCIMOUSE(登録商標)法を使用して、遺伝子改変されたマウスを作製した。
最後に、別の例として、ヒトラムダ定常領域配列を含むマウスが2017年11月3日に出願されたUS15/803,513(US2008/0125043として公開)に記載されており、その全体が参照により本明細書に援用される。
実施例1.4:ヒト重鎖及び軽鎖定常領域を含むマウスの作製
例えば、実施例1.1~1.2に記載される、例えば、内因性マウス免疫グロブリン重鎖遺伝子座に完全ヒトまたはキメラのいずれかの重鎖定常領域配列を含む、操作された重鎖定常領域を保有するマウスを、実施例1.3に記載されるヒトIgK定常領域配列及び/またはヒトIgL定常領域配列を含むマウスと交配させる。交配は、当該技術分野において認識されている標準的な技術によって実施される。所望の操作された遺伝子座を保有するマウス系統を、ヒト重鎖定常領域配列(複数可)及びヒト軽鎖定常領域配列(複数可)の存在についてスクリーニングする。このように、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座にヒト重鎖可変遺伝子セグメント配列及びヒトまたはキメラヒト/マウス重鎖定常領域配列を含むマウスを、本実施例に記載されるヒトカッパ軽鎖可変遺伝子セグメント配列及びヒトカッパ軽鎖定常領域配列及び/またはヒトラムダ軽鎖可変遺伝子セグメント配列及びヒトラムダ軽鎖定常領域配列を含むマウスと交配させる。
実施例2:ヒト治療薬の薬物動態及び用量試験のためのマウスモデル
マウスによってヒト抗体に対して引き起こされる免疫応答であるマウス抗ヒト抗体(MAHA)は、薬物動態及び/または有効性実験のために投与された循環ヒトモノクローナル抗体の迅速なクリアランスをもたらし得る。マウスモデルにおける完全ヒト抗体のより有意義なPK及び用量試験を得るために、上記の実施例1のヒトIgH定常領域を含むマウスを、MAHA応答を回避する能力について試験した。ヒトIgH定常領域についてヘテロ接合型であるマウスは、正常なB細胞の発達を示し、ヒト及びマウスの両方のIgM/IgDを発現し、インタクトな対立遺伝子の排除を示した。
一例では、図1Aの遺伝子座5に示されるような、ヒト重鎖可変領域についてホモ接合型であり、ヒトIgM、IgD、IgG3、及びIgG1定常領域遺伝子セグメントについてヘテロ接合型であるマウスを、MAHA応答の減少について試験した。これらの実験について、全てのマウスは、Regeneron Pharmaceuticalsの病原体が存在しない施設で収容及び飼育した。ナイーブVELOCIMMUNE(登録商標)対照マウス(16週齢、雄、n=2)ならびにナイーブhVs、hIgM、hIgD、hIgG3及びhIgG1(図1Aの遺伝子座5、20週齢、雄、n=4)マウスを屠殺し、血液及び脾臓を採取した。脾臓をACK溶解緩衝液により溶解し、続いて、5%FBS含有RPMI培地で洗浄した。血液を血清分離用チューブ(BD、cat#365956)中に採取し、血清を製造元の指示に従って回収した。正常なヒト血清(Quidel、cat#A113)をELISAの陽性対照として使用した。
総ヒトIgM抗体を、以下のように、ELISAを使用してアッセイした。プレートを、4℃で一晩、2ug/mlのウサギ抗ヒトIgM抗体(Jackson ImmunoResearch cat#309-005-095)でコーティングし、洗浄し、1%BSA含有PBS-Tでブロッキングした。ChromPure Human IgM標準(Jackson ImmunoResearch cat#009-000-012)をPBS-Tで600ng/mlから0.823ng/mlまで連続希釈し、ウェルに加えた。ウェルを希釈した血清サンプルとともにインキュベートし、洗浄し、HRP結合抗ヒトIgM抗体(Jackson ImmunoResearch#309-035-095)とともにインキュベートした。プレートを洗浄し、Opt EIA TMB基質試薬セット(BD cat#555214)で発色させた。反応を1N硫酸で停止し、Molecular Devices Spectramax M5マイクロプレートリーダー及びSoftMax Proソフトウェアを用いて、ブランク補正したODを450nmで測定した。データをPrism Softwareを使用して解析した。表されるデータは、2点測定である。更に、ヒトIgG1及びヒトIgG3 ELISAを製造元の指示に従って実施した(それぞれ、Invitrogen cat#BMS2092及びBMS2094)。図3Aに示されるIgアイソタイプレベルの結果は、導入されたヒト重鎖定常アイソタイプが、マウス遺伝子座5の遺伝子改変されたマウスの血清中で発現されていることを示す。
フローサイトメトリー実験のために、1×106細胞を、抗マウスCD16/CD32(2.4G2、BD)とともに氷上で10分間インキュベートした。その後、細胞を、氷上で30分間、次の抗体パネルで標識した:抗マウスFITC-CD3(17A2、BD)、A700-CD19(1D3、BD)、Pe-Cy7-IgM(11/41、eBioscience)、PerCP-Cy5.5-IgD(11-26c.2a、BioLegend)、抗ヒトPE-IgD(IA6-2、BioLegend)及びBV421-IgM(G20-127、BD)。染色後、細胞を洗浄し、2%ホルムアルデヒドで固定した。データの取得をBD LSRFortessaフローサイトメーターで実施し、FlowJoで解析した。対立遺伝子の利用状態及び対立遺伝子排除の存在を示すために、B細胞(CD19+)をhIgM対mIgM及びhIgD対mIgDについてプロットした(図3B)。
免疫グロブリンヒト定常領域についてヘテロ接合型であるマウスのいくつかのバージョン(例えば、図1Aに示される遺伝子座1、4、6及び8のマウス)から得られた血清中の抗体の分子量を、ウェスタンブロットによってアッセイした。サンプルを4~12%Tris-Glycineゲル(Invitrogen)上で泳動させ、膜に移し、4℃で一晩ブロッキングし、次いで、HRP結合抗ヒトIgG(Thermo#31412)及びHRP結合抗マウスIgG(Thermo31439)を使用して抗体を検出し、ELC Western Blotting Detection Reagents(GE Health Care#RPN2106)で発色させた。ウェスタンブロットは、ヘテロ接合型ヒトIg定常領域マウスの血清中で、抗ヒトIgG抗体によって検出されたヒト免疫グロブリン定常領域を含む抗体の分子量は、正常なヒト血清中の抗体の分子量と同等であることを示した(データ示さず)。ヘテロ接合型ヒトIg定常領域マウスの血清中で、抗マウスIgGによって検出されたマウス免疫グロブリン定常領域を含む抗体の分子量もまた、野生型及び逆キメラVELOCIMMUNE(登録商標)マウスのマウス血清中の抗体の分子量と比較して、同等であることを示した(データ示さず)。
関連するアイソタイプ抗体に対するMAHA応答について試験すると、hIgM、hIgD、hIgG3及びhIgG1(遺伝子座5)についてヘテロ接合型であるマウスは、対照マウスと比較して、MAHA応答の減少を示した(データ示さず)。
別の例では、図1Aの遺伝子座6に示されるような、ヒト重鎖可変領域についてホモ接合型であり、ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4定常領域についてヘテロ接合型であるマウス、または図1Aの遺伝子座8に示されるような、マウス重鎖可変領域についてホモ接合型であり、ヒトIgM、IgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4定常領域についてヘテロ接合型であるマウスを、MAHA応答の減少について試験した。これらの実験について、全てのマウスは、Regeneron Pharmaceuticalsの特定の病原体が存在しない施設で収容及び飼育した。(1)マウス重鎖可変領域及びヒト重鎖定常領域(mVs-hFC、図1Aのマウス遺伝子座8)を含むマウスと、(2)ヒト重鎖可変領域及びヒト重鎖定常領域(hVs-hFC、図1Aのマウス遺伝子座6)を含むマウスはいずれも、マウスまたはヒト可変領域についてそれぞれホモ接合型であり、ヒト重鎖定常領域についてヘテロ接合型であった。VELOCIMMUNE(登録商標)マウス(hVs-mFc;米国特許第8,642,835号及び同第8,697,940号参照;参照により本明細書に援用される)は、ヒト重鎖可変領域についてホモ接合型であり、マウス重鎖定常領域についてホモ接合型であった。血清抗体アイソタイプ濃度(図3C)及び初期マウス抗ヒト抗体力価(図3D、0日目)を決定するために、抗体を注射する前に、ナイーブWT対照マウス(15週齢、雌、n=6)、hVs-mFcマウス(14週齢、雄、n=5)、hVs-hFcマウス:ヒト可変、hIgM、hIgD、hIgG3、hIgG1、hIgG2、及びhIgG4マウス(11週齢、雄、n=6)、mVs-hFc:マウス可変、hIgM、hIgD、hIgG3、hIgG1、hIgG2、及びhIgG4マウス(11週齢、雌、n=6)から採血した。血液を血清分離用チューブ(BD、cat#365956)中に採取し、血清を製造元の指示に従って回収した。ダルベッコPBSで希釈した完全ヒトIgG4抗体を1mg/kgの濃度で皮下注射した。注射後7日目、15日目、22日目、及び34日目に、MAHA試験のため、マウスから採血した。(図3D;34日目のデータのみ示す)。
総抗体アイソタイプ(マウスIgM、総マウスIgG、ヒトIgM及びヒトIgG1、及びヒトIgG4 ELISAの測定を製造元の指示に従って実施した(Invitrogen、mIgM:88-50470-88、総mIgG:88-50400-88、hIgM:8850620-88、hIgG1:88-50560-22、hIgG4:88-50590-22)。マウス特性評価の大部分を図3Cにまとめる(一部のデータは示さず)。要約すると、ヒト化Fcマウスと野生型マウスでは、マウスIgM及びIgGの血清レベルは類似しているようであり、hIgM、hIgG1、及びhIgG4のレベルは、ヒト化重鎖定常領域マウスの2つのバージョン(mVs-hFc:遺伝子座8、及びhVs-hFc:遺伝子座6)間で同様であった。
MAHA試験のために、ヘテロ型マウスにhIgG4抗体の単回皮下注射を投与し、次いで、MAHA ELISAを以下に記載のように実施した。Maxisorbプレート(Nunc cat.#430341)を、4℃で一晩、1ug/mlの用量のヒトIgG4抗体でコーティングし、ブロッキングし、希釈した血清サンプルとともに一晩インキュベートし、続いて、HRP結合抗マウスIgG抗体(Jackson ImmunoResearch、コード番号115-035-164)とともに室温で1時間インキュベーションした。プレートをOpt EIA TMB基質試薬セット(BD cat#555214)で発色させた。反応を1N硫酸で停止し、Molecular Devices Spectramax M5マイクロプレートリーダー及びSoftMax Proソフトウェアを用いて、ODを450nmで測定した。データをPrism Softwareを使用して解析した。
図3Dに示されるように、ヒト化IgH可変及びIgH定常(hVs-hIgM-hIgD-hIgG3-hIgG1-hIgG2-hIgG4、遺伝子座6)を含むマウスは、試験した他の3つのマウスのいずれと比較しても、注射後34日目の完全ヒトIgG4抗体に対するMAHA力価が顕著に低かった。MAHA応答の減少は、ヒト重鎖可変領域と、キメラマウス-ヒト(注射されるヒト抗体のヒト化定常遺伝子と同じである場合)または完全ヒトのいずれかの重鎖定常領域と、を含む、他のマウス(例えば、図1Aに示される他のマウス)でも観察された(データ示さず)。
血清中に残存する投与抗体の濃度を、上の図3Dに記載のマウスと同じマウスについて、0日目、2日目、7日目、15日目、22日目及び34日目の血清でELISAによって決定した。Maxisorbプレート(Nunc cat.#430341)を、4℃で一晩、1ug/mlの抗原でコーティングし、BSA含有PBSでブロッキングし、希釈した血清サンプルとともにインキュベートし、続いて、HRP結合抗ヒトIgG抗体(Jackson ImmunoResearch、コード番号109-035-098)とともに室温で1時間インキュベーションした。プレートをOpt EIA TMB基質試薬セット(BD cat#555214)で発色させた。反応を1N硫酸で停止し、Molecular Devices Spectramax M5マイクロプレートリーダー及びSoftMax Proソフトウェアを用いて、ODを450nmで測定した。データをPrism Softwareを使用して解析した。濃度は、投与抗体を標準として使用して決定した。
強いMAHA応答を有するマウスは、MAHA応答のないマウスと比較して、投与抗体のクリアランスが速かった(図3E)。MAHA応答があった各遺伝子型のマウスの数は次のとおりである:mVs-hFcを含むマウスでは6匹中5匹、hVs-hFCを含むマウスでは6匹中0匹、hVs-mFcを含むマウスでは5匹中4匹、及びmVs-mFcを含むマウスでは6匹中4匹。MAHA応答のないマウスは、投与抗体が、34日目の血清中でも検出可能なレベルであった。
ヒト抗体リサイクリングを試験するためのin vivoモデルとしてのヒト化胎児性Fc受容体(FcRn)を含むマウス
マウス染色体7に位置するマウスFcRn遺伝子座を、ヒト及びマウス細菌人工染色体(BAC)DNAから固有の標的化ベクターを構築することによって、VELOCIGENE(登録商標)法(例えば、米国特許第6,586,251号及びValenzuela et al.(2003)),High-throughput engineering of the mouse genome couple with high-resolution expression analysis.Nat.Biotech.21(6):652-659参照;いずれも参照により本明細書に援用される)を使用して、ヒト化した。マウスBAC RP23-19D22(Invitrogen-Thermo Fisher)のDNAを相同組み換えによって改変して、マウスFcRnの細胞外部分をコードする8.3KbのマウスゲノムDNAを削除し、その後、対応する11.5KbのヒトFcRn配列を挿入した。したがって、マウスFcRn遺伝子のアルファ1、アルファ2、及びアルファ3ドメインをコードするマウスエクソン(エクソン3、4、及び5)が、ヒトFcRn遺伝子のアルファ1、アルファ2、及びアルファ3ドメインをコードするヒトエクソン(エクソン3、4、及び5)で置き換えられた(図4参照)。得られたキメラFcRn遺伝子は、マウスエクソン1(非コードエクソン)、マウスエクソン2(シグナルペプチドをコードする核酸配列を含む)、ヒトエクソン3~6、マウスエクソン6及び7(膜貫通及び細胞質ドメインをコード)を含んだ。
具体的には、ヒト化FcRnマウスを作製するために、キメラ遺伝子の構築に使用された大型標的化ベクターは、以下の表9に列挙する核酸配列を含んだ。LoxP-Ub-Neo-LoxPカセットをベクターのイントロン5に挿入した。
標的化BAC DNAを使用して、マウスFcRnエクソンに欠失を含むマウスES細胞にエレクトロポレーションを行って、ヒト化FcRnを発現するマウスを作製するための改変されたES細胞を生成した(図4)。ヒトFcRnエクソン配列の挿入を含有するES細胞を、定量的TAQMAN(商標)アッセイによって特定した(例えば、Lie and Petropoulos,1998.Curr.Opin.Biotechnology9:43-48参照;参照により本明細書に援用される)。ヒト配列の挿入(対立遺伝子の獲得、GOA)及びマウス配列の欠失(対立遺伝子の欠失、LOA)を検出するために、特定のプライマーセット及びプローブを設計した(示さず)。
選択カセットは、当業者に知られている方法によって除去することができる。例えば、ヒト化FcRn遺伝子座を保有するES細胞は、Creを発現するコンストラクトのトランスフェクションにより、flox化されたカセットを除去することができる。選択カセットは、任意選択により、Creリコンビナーゼを発現するマウスに交配させることによって除去されてもよい。任意選択により、選択カセットは、マウスに保持される。選択カセットを除去する前の、ヒト化FcRn対立遺伝子の接合部を以下の表10に示す。
上記の標的化ES細胞をドナーES細胞として使用し、VELOCIMOUSE(登録商標)法によって8細胞期のマウス胚に導入した(例えば、米国特許第7,294,754号及びPoueymirou et al.(2007)F0 generation mice that are essentially fully derived from the donor gene-targeted ES cells allowing immediate phenotypic analyses Nature Biotech.25(1):91-99参照)。ヒト化FcRnを独立して保有するVELOCIMICE(登録商標)(ドナーES細胞に完全に由来するF0マウス)を、固有のヒトFcRn遺伝子配列の存在を検出する変形型の対立遺伝子アッセイ(上記参照)を使用するジェノタイピングにより確認した。キメラFcRn遺伝子を保有するヘテロ接合型マウスをホモ接合体へと交配させた。
遺伝子改変されたマウスによって発現される、得られたキメラFcRnタンパク質の配列を以下に示す(配列番号16)。アルファ1、2、及び3ドメインをイタリック体で示し、シグナルペプチド及び膜貫通ドメインは太字で下線が引かれている。成熟キメラタンパク質は、以下に示される配列のアミノ酸22から開始し、マウス-ヒト及びヒト-マウスの境界をアスタリスク(*)で示す。参考のために、ヒト及びマウスタンパク質ならびにmRNAの配列の例示的なGenbankアクセッション番号を以下の表11に列挙する。
キメラタンパク質の配列(配列番号16)
キメラFcRn遺伝子を含むマウスを、米国特許出願公開第2013/0111617号(その全体が参照により本明細書に援用される)に詳述されている内因性マウスB2M遺伝子座にヒト化B2M遺伝子を含むマウスと交配させた(図5)。両遺伝子座でホモ接合性を得るためにマウスを交配させた。
キメラFcRn及びヒト化B2Mの発現を検出するために、マウスを屠殺し、脾臓を採取した。ACK溶解緩衝液(Gibco)で処理した後、脾臓を分離し、細胞を遠心分離にかけ、洗浄し、プレートに入れ、IC Fixation Buffer(eBioscience)で固定し、Fcブロックを含有する緩衝液(BD)で透過処理して、染色の準備を行った。FcRnを検出するために、細胞を、自社の抗ヒトFcRn一次抗体または抗マウスFcRn一次抗体(R&D AF6775)のいずれかで染色し、続いて、適切な二次抗体(ThermoFisher 1885920またはThermoFisher 1915848)で染色した。細胞を洗浄し、LSRFortessa X-20(BD)FACS機器でサンプルを解析した。B2Mを検出するために、細胞を、抗マウスB2M PE標識抗体(BioLegendクローンA16041A)または抗ヒトB2M PE標識抗体(BioLegendクローン2M2)のいずれかで染色した。細胞を洗浄し、LSRFortessa X-20(BD)FACS機器でサンプルを解析した。
ヒト化FcRn/B2Mマウスは、検出可能なレベルのキメラタンパク質を発現した(データ示さず)。しかしながら、ヒトFcRnは、マウスIgGに結合することができないので、ヒトFcRn及びヒト化B2Mについてホモ接合型であるマウスは、血液中のマウスIgGのレベルが顕著に低下していることがわかった(データ示さず)。ヒト化FcRn/B2Mマウスは、ヒト化B2Mタンパク質を発現した(データ示さず)。
マウスFcRnは、ヒトFcRnよりも高い親和性でヒトIgに結合することが知られている。キメラマウス/ヒトFcRnを発現するマウスが、ヒトと同様のヒト抗体リサイクリング特性を示すかどうかを試験するために、野生型マウスと、上記のキメラFcRn及びヒト化B2Mについてホモ接合型であるマウスのそれぞれ3匹に、ヒトIgG4抗体を1mg/kgで皮下投与した。血清中の抗体薬物レベルを、注射後6時間、1、2、3、8、10、14、22、及び30日にGyrosイムノアッセイを使用して測定した。図6に示されるように、キメラFcRn(FcRn hu/hu)とヒト化B2M(B2M hu/hu)の両方についてホモ接合型であるマウスは、ヒト化タンパク質を発現しない野生型マウスよりも抗体クリアランスが速いことが示された。したがって、キメラFcRn及びヒト化B2Mを発現するマウスは、ヒト治療用抗体リサイクリングを試験するためのヒトにより近いモデルとなり、したがって、治療薬の薬物動態及び薬力学的プロファイルを試験するための優れたモデルとなる。
実施例4:ヒト化高親和性及び低親和性Fcガンマ受容体ならびにヒト重鎖免疫グロブリン定常領域を含むマウス
高親和性及び低親和性Fcγ受容体ならびにヒト化定常領域を含む、ヒト化マウスを作製した。これらの実験のために、高親和性Fcγ受容体及び低親和性Fcγ受容体を含むマウス(これらのマウスの作製については、U.S.8,658,154、U.S.9,056,130、U.S.8,658,853、U.S.8,883,496、U.S.9,687,566、U.S.9,089,599、U.S.9,221,894及びU.S.9,474,255に記載されており、その全体が参照により本明細書に援用される)を、ヒト重鎖定常領域(例えば、図1Aのマウス遺伝子座7)を含むマウスと、当該技術分野において知られている技術に従った交配またはES細胞の再標的化によって、組み合わせた。得られたマウスをホモ接合体へと交配させた。本明細書に記載されるヒト化遺伝子座の様々な例示的な実施形態を図7に示す。
遺伝子標的化が完了したら、ES細胞または遺伝子改変された非ヒト動物をスクリーニングして、目的の外因性ヌクレオチド配列の組み込みの成功または外因性ポリペプチドの発現を確認した。当業者には数多くの技術が知られており、サザンブロッティング、ロングPCR、定量的PCR(例えば、TAQMANを使用したリアルタイムPCR)、蛍光in situハイブリダイゼーション、ノーザンブロッティング、フローサイトメトリー、ウェスタン分析、免疫細胞化学、免疫組織化学などが挙げられる(が限定するものではない)。例えば、目的の遺伝子改変、すなわちヒト高親和性FcgR及び低親和性FcgRならびにヒト重鎖定常領域を保有するマウスは、Valenzuela et al.(2003)High-throughput engineering of the mouse genome coupled with high-resolution expression analysis,Nature Biotech.21(6):652-659に記載される変形型の対立遺伝子アッセイを使用して、ヒト対立遺伝子の獲得をスクリーニングすることによって特定することができる。遺伝子改変された動物の特定のヌクレオチドまたはアミノ酸配列を特定する他のアッセイは、当業者に知られている。
交配またはES細胞の再標的化が図7に記載されるように完了したら、得られたマウスを特徴付けた。これらの実験について、全てのマウスは、Regeneron Pharmaceuticalsの特定の病原体が存在しない施設で収容及び飼育した。ナイーブWT対照マウス(26~36週齢、雄及び雌、n=2)と、ナイーブ高親和性及び低親和性hFcgR、hIgM、hIgD、hIgG3&hIgG1(図1Aの遺伝子座7、19~22週齢、雄及び雌、n=5)マウスとを屠殺し、血液及び脾臓を採取した。血液及び脾臓から得た赤血球をACK溶解緩衝液で溶解し、続いて、5%FBS含有RPMI培地で洗浄した。血液は、血清分離用チューブ(BD、cat#365956)中にも採取し、血清を製造元の指示に従って回収した。正常なヒト血清(Quidel、cat#A113)をELISAの陽性対照として使用した。
総ヒトIgM抗体を、以下のように、ELISAを使用してアッセイした。プレートを、4℃で一晩、2ug/mlのロバ抗ヒトIgM抗体(Jackson ImmunoResearch cat#709-005-073)でコーティングし、洗浄し、1%BSA含有PBS-Tでブロッキングした。ChromPure Human IgM標準(Jackson ImmunoResearch cat#009-000-012)をPBS-Tで500ng/mlから0.49ng/mlまで連続希釈し、ウェルに加えた。ウェルを希釈した血清サンプルとともにインキュベートし、洗浄し、HRP結合抗ヒトIgM抗体(Jackson ImmunoResearch#009-035-073とともにインキュベートした。プレートを洗浄し、Opt EIA TMB基質試薬セット(BD cat#555214)で発色させた。反応を1N硫酸で停止し、Molecular Devices Spectramax M5マイクロプレートリーダー及びSoftMax Proソフトウェアを用いて、ブランク補正したODを450nmで測定した。データをPrism Softwareを使用して解析した。表されるデータは、2点測定である。更に、ヒトIgG1及びヒトIgG3 ELISAaを製造元の指示に従って実施した(それぞれ、Invitrogen cat#BMS2092及びBMS2094)。(図8C)
フローサイトメトリー実験のために、1×106細胞をFixable Viability Dye eFluor 455UV(ThermoFisher cat#65-0868-14)で染色し、続いて、洗浄した後、抗マウスCD16/CD32(2.4G2、BD)とともに氷上で10分間インキュベートした。その後、細胞を、氷上で30分間、次の抗体パネルで標識した:抗マウスFITC-CD3(17A2、BD)、A700-CD19(1D3、BD)、Pe-Cy7-IgM(11/41、eBioscience)、PerCP-Cy5.5-IgD(11-26c.2a、BioLegend)、抗ヒトPE-IgD(IA6-2、BioLegend)及びBV421-IgM(G20-127、BD)。染色後、細胞を洗浄し、2%ホルムアルデヒドで固定した。データの取得をBD LSRFortessaフローサイトメーターで実施し、FlowJoで解析した。B細胞(CD19+)、成熟B細胞(CD19+IgD-high IgM-int)、移行期/未成熟B細胞(CD19+IgD-int IgM-high)。(図8A及び8B)。
図8A、8B、及び8Cに要約されるように、ヒト化高親和性及び低親和性Fcγ受容体ならびにヒト化IgM、IgD、IgG3及びIgG1マウスのB細胞上に、ヒトIgM及びヒトIgD表面発現が顕著に得られた。更に、これらのマウスは、正常な脾臓B細胞集団及び正常な血清抗体レベルを示す。正確な高親和性及び低親和性hFCγRのヒト化ならびに重鎖定常領域のヒト化を示すこれらのマウスは、ヒトFc受容体エフェクター機能を試験するための新規モデルを提示する。
実施例5:ヒトIgE抗体相互作用を試験するためのヒト化Fcε受容体アルファ(FcεRα)を含むマウス
FcεRタンパク質は、1つのαサブユニット、1つのβサブユニット、及び2つのγサブユニットからなる。αサブユニットのFcεRIαの細胞外部分は、2つの免疫グロブリン様ドメインを含み、他のサブユニットが存在しない場合であっても、高い親和性でIgEに結合する。したがって、以下に概説する戦略において、FcεRのαサブユニットであるFcεRIαがヒト化される。
マウス染色体1に位置するマウスFcεRIα遺伝子座を、ヒト及びマウス細菌人工染色体(BAC)DNAから固有の標的化ベクターを構築することによって、VELOCIGENE(登録商標)法(例えば、米国特許第6,586,251号及びValenzuela et al.(2003)High-throughput engineering of the mouse genome couple with high-resolution expression analysis.Nat.Biotech.21(6):652-659参照;いずれも参照により本明細書に援用される)を使用して、ヒト化した。マウスBAC RP23-332i14(Invitrogen-Thermo Fisher)のDNAを相同組み換えによって改変して、マウスFcεRIαのコード領域をコードする5.7KbのマウスゲノムDNAを削除し、その後、BAC CTD-3064h17(Invitrogen-Thermo Fisher)の6.1KbのヒトFcεRIαコード配列及びヒト3’非翻訳領域を挿入した。(図9)。したがって、マウスFcεRIαのマウスコードエクソン1、コードエクソン2、コードエクソン3、コードエクソン4、及びコードエクソン5の部分が、ヒトFcεRIα遺伝子のヒトコードエクソン1、コードエクソン2、コードエクソン3、コードエクソン4、及びコードエクソン5の部分によって置き換えられた。得られたキメラFcεRIα遺伝子は、キメラマウス/ヒトエクソン1(マウスプロモーター及び5’UTRを含む)、ヒトコードエクソン2~5から終止コドンまで、ヒト3’UTR及びポリA、それに続いて、マウス3’UTR及びポリAを含んだ。キメラ遺伝子エクソン1(部分的)及び2は、シグナルペプチドをコードし、エクソン3及び4は、IgEと相互作用すると考えられているFcεRIαの2つのIg様ドメインをコードし、エクソン5は、タンパク質の細胞質及び膜貫通ドメインをコードする(図9参照)。
具体的には、ヒト化FcεRIαマウスを作製するために、キメラ遺伝子の構築に使用された大型標的化ベクターは、以下の表12に列挙する核酸配列を含んだ。自己欠失性ネオマイシンカセットを、最後のコードエクソンの3’側に挿入した。
標的化BAC DNAを使用して、マウスFcεRIαエクソンに欠失を含むマウスES細胞にエレクトロポレーションを行って、ヒト化FcεRIαを発現するマウスを作製するための改変されたES細胞を生成した(図9)。ヒトFcεRIαエクソン配列の挿入を含有するES細胞を、定量的TAQMAN(商標)アッセイによって特定した(例えば、Lie and Petropoulos,1998.Curr.Opin.Biotechnology9:43-48参照;参照により本明細書に援用される)。ヒト配列の挿入(対立遺伝子の獲得、GOA)及びマウス配列の欠失(対立遺伝子の欠失、LOA)を検出するために、特定のプライマーセット及びプローブを設計した(示さず)。
選択カセットを除去する前の、ヒト化FcεRIα対立遺伝子の接合部を以下の表13に示す。
上記の標的化ES細胞をドナーES細胞として使用し、VELOCIMOUSE(登録商標)法によって8細胞期のマウス胚に導入した(例えば、米国特許第7,294,754号及びPoueymirou et al.(2007)F0 generation mice that are essentially fully derived from the donor gene-targeted ES cells allowing immediate phenotypic analyses Nature Biotech.25(1):91-99参照)。ヒト化FcεRIαを独立して保有するVELOCIMICE(登録商標)(ドナーES細胞に完全に由来するF0マウス)を、固有のヒトFcεRIα遺伝子配列の存在を検出する変形型の対立遺伝子アッセイ(上記参照)を使用するジェノタイピングにより確認した。キメラFcεRIα遺伝子を保有するヘテロ接合型マウスをホモ接合体へと交配させた。
マウスによって発現される、得られたFcεRIαタンパク質は、完全ヒトであり、遺伝子改変されたマウスによって発現されるヒトFcεRIαタンパク質の配列を以下に示す(配列番号20)。Ig様ドメインをイタリック体で示し、シグナルペプチド及び膜貫通ドメインは太字で下線が引かれている。成熟タンパク質は、以下に示される配列のアミノ酸26から開始する。参考のために、ヒト及びマウスタンパク質ならびにmRNAの配列の例示的なGenbankアクセッション番号を以下の表14に列挙する。
ヒトタンパク質の配列(配列番号20)
ヒト化FcεRIαマウスから得た脾臓の好塩基球の表面上のヒト化FcεRIαの発現を検証するために、野生型(WT)またはホモ接合型ヒト化FcεRIαマウスを屠殺し、脾臓を採取し、赤血球溶解(Sigma)後に単一細胞懸濁液を調製した。次いで、細胞を、生死細胞マーカーで染色し、Fcブロックによってブロッキングし、続いて、2つの抗体ミックスのうちの1つで抗体染色した:(1)ミックス1:抗マウスCD49b抗体(PECy7結合、EBioscienceクローンDX5)、抗マウスTCRβ(APC結合、BDクローンH57-597)、抗マウスB220(BUV395結合、BDクローンRA3-682)及び抗マウスFcεRIα(eFluor450結合、EBioscienceクローンMAR-1)または(2)ミックス2:抗マウスCD49b抗体(PECy7結合、EBioscienceクローンDX5)、抗マウスTCRβ(APC結合、BDクローンH57-597)、抗マウスB220(BUV395結合、BDクローンRA3-682)及び抗ヒトFcεRIα(eFluor450結合、EBioscienceクローンAER-37(CRA1))。細胞をLSRFortessa機器で取得し、FlowJoソフトウェアを使用して解析した。好塩基球は、TCRβ-B220-CD49b+FcεRIα+として特定した。図10のFACSプロットは、TCRβ-B220-集団を示し、好塩基球集団を矢印で示す。この集団は、マウスFcεRIαについては、WTマウスでのみ陽性であり、ヒトFcεRIαについては、ヒト化FcεRIαマウスでのみ陽性である。グラフは、ヒトまたはマウスFceR1α+好塩基球の定量を、各遺伝子型の5匹のマウスの脾臓中の生細胞のパーセントとして示す(図10)。
FcεRIαヒト化マウスを受動皮膚アナフィラキシー(PCA)モデルで検証した。1日目に、WTまたはヒト化マウスのグループに、2つのアレルゲン特異的ヒトIgE抗体のカクテル、または無関係のIgG抗体(陰性対照)を右耳及び左耳にそれぞれ皮内注射し、これにより、アレルゲン特異的IgEをマスト細胞上のFcεRに結合させた。24時間後、0.5%エバンスブルー色素で希釈した1μgのアレルゲンを静脈内(IV)注射することによって、マウスを抗原刺激した。アレルゲン刺激から1時間後、マウスを屠殺し、エバンスブルー色素を耳組織から抽出し、標準曲線を使用して分光光度的に定量した。次いで、耳を乾燥させ、重量を量った。結果は、局所的なマスト細胞の脱顆粒の指標としてエバンスブルー(ng)/組織(mg)で定量した、エバンスブルー色素の組織内溢出を示している。図11に示されるデータは、ヒトアレルゲン特異的IgEが局所的アナフィラキシー応答をヒト化FcεRIαマウスでは媒介し得るが、WTマウスでは媒介し得ないことを示している。
FcεRIαヒト化マウスを受動全身性アナフィラキシー(PSA)モデルでも検証した。1日目に、ヒト化FcεRIαマウスのグループに、2つのアレルゲン特異的ヒトIgE抗体のカクテル、または無関係のIgG抗体(陰性対照)を静脈内(IV)注射し、これにより、アレルゲン特異的IgEを全身のFcεR1発現細胞に結合させた。24時間後、基礎核心温の測定を全てのマウスについて行い、続いて、1μgのアレルゲンをIV注射した。次に、アレルゲン攻撃から30、60、120及び240分後に、核心温測定を全てのマウスについて行い、各時点における核心温の基礎体温に対する変化を算出した。核心温の低下は、全身性アナフィラキシーの指標である。図12に示されるデータは、攻撃から30~60分後に核心温の顕著な低下が測定されたように、ヒトアレルゲン特異的IgEが、ヒト化FcεRIαマウスにおいて、全身性アナフィラキシー応答を媒介し得ることを示している。
実施例6:ヒトFc受容体相互作用及びヒト治療用抗体の有効性を研究するためのマスターマウス
マウスモデルにおける完全ヒトモノクローナル抗体及びヒトFc受容体エフェクター機能を研究するためのより良好なモデルを得るために、マウスA(ヒト化hβ2M、実施例3参照)、マウスB(hFCER1A、実施例5参照)、マウスC(hFCRN、実施例3参照)、マウスD(hFCGR1)、マウスE(hFCGR2/3)及びマウスF(mVs、hIgM、hIgD、IgG3及びIgG1、図1Aのマウス遺伝子座7)または代替的に図13に記載されるマウスF’(hVs、hIgM、hIgD、IgG3及びIgG1、図1Aのマウス遺伝子座5)を、本明細書に記載される及び当該技術分野において知られている技術に従った交配またはES細胞の再標的化によって、組み合わせた。得られるマウスは、これらの遺伝子のいずれかまたは全てについて、ヘテロ接合型またはホモ接合型であり得る。本明細書に記載されるヒト化遺伝子座の様々な例示的な実施形態は、図13に示される。図1Aに示されるヒト重鎖定常領域を含む他のマウスを図13の残りのマウス(マウスA~E)に交配させてもよい。したがって、マウスA(ヒト化hb2M、実施例3参照)、マウスB(hFCER1A、実施例5参照)、マウスC(hFCRN、実施例3参照)、マウスD(hFCGR1)、マウスE(hFCGR2/3)及びマウス(mVs、hIgM、hIgD、IgG3、IgG1、IgG2、及びIgG4、図1Aのマウス遺伝子座8)または代替的にマウス(hVs、hIgM、hIgD、IgG3IgG1、IgG2、及びIgG4、図1Aのマウス遺伝子座6)を、本明細書に記載される及び当該技術分野において知られている技術に従った交配またはES細胞の再標的化によって、組み合わせられる。これらはまた、図2Aに示される軽鎖マウスに交配させてもよい。追加のヒト免疫グロブリン定常領域は、実施例1に記載される及び当該技術分野において知られている遺伝子操作技術を介して追加される。
参照による援用
本明細書で言及される全ての公開物、特許、及び特許出願は、それぞれ個々の公開物、特許または特許出願が参照により援用されることが具体的かつ個別に示される場合と同様に、それらの全体が参照により本明細書に援用される。矛盾が生じる場合には、本明細書中のいかなる定義も含め、本出願が優先される。
等価物
当業者であれば、通常の実験を使用するだけで、本明細書に記載される本発明の具体的な実施形態の等価物を数多く認識または確認することができるであろう。そのような等価物は、以下の特許請求の範囲に包含されることが意図される。
(項目1)
ヒト抗体を試験する方法であって、前記抗体をげっ歯類に投与することを含み、前記げっ歯類は、そのゲノム中に、
免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)VH遺伝子セグメント、DH遺伝子セグメント及びJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)ヒトCH1ドメイン、ヒトヒンジ領域、ヒトCH2ドメイン、ヒトCH3ドメイン、IgG膜貫通ドメイン及びIgG細胞質ドメインを含むIgG定常ドメインをコードするCH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖定常領域と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、前記VH遺伝子セグメント、前記DH遺伝子セグメント及び前記JH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、前記CH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、前記方法。
(項目2)
前記IgG膜貫通ドメインが、げっ歯類IgG膜貫通ドメインである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記IgG膜貫通ドメインが、ヒトIgG膜貫通ドメインである、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記IgG細胞質ドメインが、げっ歯類IgG細胞質ドメインである、項目1~3のいずれか1項に記載の方法。
(項目5)
前記IgG細胞質ドメインが、ヒトIgG細胞質ドメインである、項目1~3のいずれか1項に記載の方法。
(項目6)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインがIgG1ドメインであり、前記ヒト抗体がIgG1抗体である、項目1~5のいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
前記IgG1ドメインが、IGHG1*01、IGHG1*02、IGHG1*03、IGHG1*04及びIGHG1*05から選択される対立遺伝子によってコードされ、前記ヒト抗体の前記重鎖定常ドメインが、同じ対立遺伝子によってコードされる、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインがIgG2ドメインであり、前記ヒト抗体がIgG2抗体である、項目1~5のいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記IgG2ドメインが、IGHG2*01、IGHG2*02、IGHG2*03、IGHG2*04、IGHG2*05及びIGHG2*06から選択される対立遺伝子によってコードされ、前記ヒト抗体の前記重鎖定常ドメインが、同じ対立遺伝子によってコードされる、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインがIgG3ドメインであり、前記ヒト抗体がIgG3抗体である、項目1~5のいずれか1項に記載の方法。
(項目11)
前記IgG3ドメインが、IGHG3*01、IGHG3*02、IGHG3*03、IGHG3*04、IGHG3*05、IGHG3*06、IGHG3*07、IGHG3*08、IGHG3*09、IGHG3*10、IGHG3*11、IGHG3*12、IGHG3*13、IGHG3*14、IGHG3*15、IGHG3*16、IGHG3*17、IGHG3*18及びIGHG3*19から選択される対立遺伝子によってコードされ、前記ヒト抗体の前記重鎖定常ドメインが、同じ対立遺伝子によってコードされる、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインがIgG4ドメインであり、前記ヒト抗体がIgG4抗体である、項目1~5のいずれか1項に記載の方法。
(項目13)
前記IgG4ドメインが、IGHG4*01、IGHG4*02、IGHG4*03及びIGHG4*04から選択される対立遺伝子によってコードされ、前記ヒト抗体の前記重鎖定常ドメインが、同じ対立遺伝子によってコードされる、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、項目6~13のいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2aまたはCγ2c遺伝子セグメントを置き換える、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、項目6~13のいずれか1項に記載の方法。
(項目17)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ1遺伝子セグメントを置き換える、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、項目6~13のいずれか1項に記載の方法。
(項目19)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ2b遺伝子セグメントを置き換える、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメント遺伝子座に位置する、項目6~13のいずれか1項に記載の方法。
(項目21)
前記ヒトCH1ドメイン、前記ヒトヒンジ領域、前記ヒトCH2ドメイン及び前記ヒトCH3ドメインをコードする前記CH遺伝子セグメントが、内因性Cγ3遺伝子セグメントを置き換える、項目20に記載のげっ歯類。
(項目22)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cμ遺伝子セグメントを更に含む、項目1~21のいずれか1項に記載の方法。
(項目23)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメントを更に含む、項目1~21のいずれか1項に記載の方法。
(項目24)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cδ遺伝子セグメントを更に含む、項目1~23のいずれか1項に記載の方法。
(項目25)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCδ遺伝子セグメントを更に含む、項目1~23のいずれか1項に記載の方法。
(項目26)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ1遺伝子セグメントを更に含む、項目1~25のいずれか1項に記載の方法。
(項目27)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメントを更に含む、項目1~26のいずれか1項に記載の方法。
(項目28)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメントを更に含む、項目1~27のいずれか1項に記載の方法。
(項目29)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cγ3遺伝子セグメントを更に含む、項目1~28のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cε遺伝子セグメントを更に含む、項目1~29のいずれか1項に記載の方法。
(項目31)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、項目1~29のいずれか1項に記載の方法。
(項目32)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、げっ歯類Cα遺伝子セグメントを更に含む、項目1~31のいずれか1項に記載の方法。
(項目33)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、項目1~31のいずれか1項に記載の方法。
(項目34)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCμ遺伝子セグメント、ヒトCδ遺伝子セグメント、ヒトCγ3遺伝子セグメント及びヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、項目1~21のいずれか1項に記載の方法。
(項目35)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCγ2遺伝子セグメント及びヒトCγ4遺伝子セグメントを更に含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCα遺伝子セグメントを更に含む、項目34または35に記載の方法。
(項目37)
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、ヒトCε遺伝子セグメントを更に含む、項目34~36のいずれか1項に記載の方法。
(項目38)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、項目1~37のいずれか1項に記載の方法。
(項目39)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトイントロンエンハンサー(Ei)を更に含む、項目1~37のいずれか1項に記載の方法。
(項目40)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類3’調節領域(3’RR)を更に含む、項目1~39のいずれか1項に記載の方法。
(項目41)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒト3’調節領域(3’RR)を更に含む、項目1~39のいずれか1項に記載の方法。
(項目42)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sμスイッチ部位を更に含む、項目1~41のいずれか1項に記載の方法。
(項目43)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ3スイッチ部位を更に含む、項目1~42のいずれか1項に記載の方法。
(項目44)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ1スイッチ部位を更に含む、項目1~43のいずれか1項に記載の方法。
(項目45)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2bスイッチ部位を更に含む、項目1~44のいずれか1項に記載の方法。
(項目46)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sγ2a及び/またはSγ2cスイッチ部位を更に含む、項目1~45のいずれか1項に記載の方法。
(項目47)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sεスイッチ部位を更に含む、項目1~46のいずれか1項に記載の方法。
(項目48)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、げっ歯類Sαスイッチ部位を更に含む、項目1~47のいずれか1項に記載の方法。
(項目49)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSμスイッチ部位を更に含む、項目1~41及び48のいずれか1項に記載の方法。
(項目50)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ3スイッチ部位を更に含む、項目1~41及び48~49のいずれか1項に記載の方法。
(項目51)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ1スイッチ部位を更に含む、項目1~41及び48~50のいずれか1項に記載の方法。
(項目52)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ2スイッチ部位を更に含む、項目1~41及び48~51のいずれか1項に記載の方法。
(項目53)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSγ4スイッチ部位を更に含む、項目1~41及び48~52のいずれか1項に記載の方法。
(項目54)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSεスイッチ部位を更に含む、項目1~41及び48~53のいずれか1項に記載の方法。
(項目55)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、ヒトSαスイッチ部位を更に含む、項目1~41及び48~54のいずれか1項に記載の方法。
(項目56)
前記VH遺伝子セグメントがげっ歯類VH遺伝子セグメントであり、前記DH遺伝子セグメントがげっ歯類DH遺伝子セグメントであり、前記JH遺伝子セグメントがげっ歯類JH遺伝子セグメントである、項目1~55のいずれか1項に記載の方法。
(項目57)
前記げっ歯類VH遺伝子セグメント、前記げっ歯類DH遺伝子セグメント及び前記げっ歯類JH遺伝子セグメントが、内因性げっ歯類遺伝子セグメントである、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記VH遺伝子セグメントがヒトVH遺伝子セグメントであり、前記DH遺伝子セグメントがヒトDH遺伝子セグメントであり、前記JH遺伝子セグメントがヒトJH遺伝子セグメントである、項目1~55のいずれか1項に記載の方法。
(項目59)
前記免疫グロブリン重鎖可変領域が、少なくとも3つのヒトVH遺伝子セグメントを含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記免疫グロブリン重鎖可変領域が、前記ヒトDH遺伝子セグメントの全てを含む、項目58または59に記載の方法。
(項目61)
前記免疫グロブリン重鎖可変領域が、前記ヒトJH遺伝子セグメントの全てを含む、項目58~60のいずれか1項に記載の方法。
(項目62)
前記免疫グロブリン重鎖可変領域が、機能性げっ歯類Adam6ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、項目1~61のいずれか1項に記載の方法。
(項目63)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座に配置される、項目1~62のいずれか1項に記載の方法。
(項目64)
前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座が、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記げっ歯類が、前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目1~64のいずれか1項に記載の方法。
(項目66)
前記げっ歯類が、前記免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合型である、項目1~64のいずれか1項に記載の方法。
(項目67)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、
(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、
(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、
(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、
(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、
(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、げっ歯類IgG2a膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG2a細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、
(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに
(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、前記ヒトVH遺伝子セグメント、前記ヒトDH遺伝子セグメント及び前記ヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、前記改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目68)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、
(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、
(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、
(d)げっ歯類Cγ1遺伝子セグメント、
(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、
(f)ヒトIgG1 CH1ドメイン、ヒトIgG1ヒンジ領域、ヒトIgG1 CH2ドメイン、ヒトIgG1 CH3ドメイン、ヒトIgG1膜貫通ドメイン、及びヒトIgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、
(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに
(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、前記ヒトVH遺伝子セグメント、前記ヒトDH遺伝子セグメント及び前記ヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、前記改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目69)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、
(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、
(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、
(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、げっ歯類IgG1膜貫通ドメイン、及びげっ歯類IgG1細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、
(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、
(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、
(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに
(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、前記ヒトVH遺伝子セグメント、前記ヒトDH遺伝子セグメント及び前記ヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、前記改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目70)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)げっ歯類Cμ遺伝子セグメント、
(b)げっ歯類Cδ遺伝子セグメント、
(c)げっ歯類Cγ3遺伝子セグメント、
(d)ヒトIgG4 CH1ドメイン、ヒトIgG4ヒンジ領域、ヒトIgG4 CH2ドメイン、ヒトIgG4 CH3ドメイン、ヒトIgG4膜貫通ドメイン、及びヒトIgG4細胞質ドメインをコードする改変されたCH遺伝子セグメント、
(e)げっ歯類Cγ2b遺伝子セグメント、
(f)げっ歯類Cγ2a及び/またはCγ2c遺伝子セグメント、
(g)げっ歯類Cε遺伝子セグメント、ならびに
(h)げっ歯類Cα遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、前記ヒトVH遺伝子セグメント、前記ヒトDH遺伝子セグメント及び前記ヒトJH遺伝子セグメントに由来する可変ドメインと、前記改変されたCH遺伝子セグメントに由来する重鎖定常ドメインと、を含む、IgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目71)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、
(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、
(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、
(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、完全ヒト重鎖を含むIgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目72)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)ヒトVH遺伝子セグメント、ヒトDH遺伝子セグメント及びヒトJH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)ヒトイントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、
(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、
(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、
(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、
(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、
(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、完全ヒト重鎖を含むIgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目73)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、
(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、
(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、
(d)ヒトCγ1遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、げっ歯類可変ドメイン及びヒト定常ドメインを含む重鎖を含む、IgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目74)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座を含み、前記内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座は、
(i)げっ歯類VH遺伝子セグメント、げっ歯類DH遺伝子セグメント及びげっ歯類JH遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリン重鎖可変領域と、
(ii)げっ歯類イントロンエンハンサー(Ei)と、
(iii)免疫グロブリン重鎖定常領域であって、
(a)ヒトCμ遺伝子セグメント、
(b)ヒトCδ遺伝子セグメント、
(c)ヒトCγ3遺伝子セグメント、
(d)ヒトCγ1遺伝子セグメント、
(c)ヒトCγ2遺伝子セグメント、
(d)ヒトCγ4遺伝子セグメントを含む、前記免疫グロブリン重鎖定常領域と、
(iv)げっ歯類3’調節領域(3’RR)と、を含み、
前記免疫グロブリン重鎖可変領域は、前記げっ歯類が、げっ歯類可変ドメイン及びヒト定常ドメインを含む重鎖を含む、IgG抗体を産生するように、前記免疫グロブリン重鎖定常領域に作動可能に連結される、項目1に記載の方法。
(項目75)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
免疫グロブリンカッパ(κ)鎖遺伝子座を更に含み、前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座は、
(1)ヒトVκ遺伝子セグメント及びヒトJκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖可変領域と、
(2)ヒトCκ遺伝子セグメントを含む、免疫グロブリンκ鎖定常領域と、を含み、
前記免疫グロブリンκ鎖可変領域は、前記げっ歯類が、前記ヒトVκ遺伝子セグメント及び前記ヒトJκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、前記ヒトCκ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、前記免疫グロブリンκ鎖定常領域に作動可能に連結され、
試験される前記ヒト抗体が、κ軽鎖を含む、項目1~74のいずれか1項に記載の方法。
(項目76)
前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類イントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒトイントロンκエンハンサー(Eκi)を更に含む、項目75に記載の方法。
(項目78)
前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、項目75~77のいずれか1項に記載の方法。
(項目79)
前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、ヒト3’κエンハンサー(Eκ3’)を更に含む、項目75~77のいずれか1項に記載の方法。
(項目80)
前記免疫グロブリンκ鎖可変領域が、少なくとも6つのヒトVκ遺伝子セグメントを含む、項目75~79のいずれか1項に記載の方法。
(項目81)
前記免疫グロブリンκ鎖可変領域が、ヒトJκ遺伝子セグメントの全てを含む、項目75または80に記載の方法。
(項目82)
前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座に配置される、項目75~81のいずれか1項に記載の方法。
(項目83)
前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座が、前記内因性免疫グロブリンκ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記げっ歯類が、前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目75~83のいずれか1項に記載の方法。
(項目85)
前記げっ歯類が、前記免疫グロブリンκ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、項目75~83のいずれか1項に記載の方法。
(項目86)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、
免疫グロブリンラムダ(λ)鎖遺伝子座を更に含み、前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座は、
ヒトVλ遺伝子セグメントと、ヒトJλ遺伝子セグメントと、ヒトCλ遺伝子セグメントと、を含み、
前記ヒトVλ遺伝子セグメント及び前記ヒトJλ遺伝子セグメントは、前記げっ歯類が、前記ヒトVλ遺伝子セグメント及び前記ヒトJλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖可変ドメインと、前記ヒトCλ遺伝子セグメントに由来する軽鎖定常ドメインと、を含む、抗体を産生するように、前記ヒトCλ遺伝子セグメントに作動可能に連結され、
試験される前記ヒト抗体が、λ軽鎖を含む、項目1~74のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目87)
前記ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ1遺伝子セグメントである、項目86に記載の方法。
(項目88)
前記ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ1遺伝子セグメントである、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ2遺伝子セグメントである、項目86に記載の方法。
(項目90)
前記ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ2遺伝子セグメントである、項目89に記載の方法。
(項目91)
前記ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ3遺伝子セグメントである、項目86に記載の方法。
(項目92)
前記ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ3遺伝子セグメントである、項目91に記載の方法。
(項目93)
前記ヒトCλ遺伝子セグメントが、ヒトCλ7遺伝子セグメントである、項目86に記載の方法。
(項目94)
前記ヒトJλ遺伝子セグメントが、ヒトJλ7遺伝子セグメントである、項目93に記載の方法。
(項目95)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトCλ1遺伝子セグメント、ヒトCλ2遺伝子セグメント、ヒトCλ3遺伝子セグメント及びヒトCλ7遺伝子セグメントまたはげっ歯類Cλ1遺伝子セグメントを含む、項目86~94のいずれか1項に記載の方法。
(項目96)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒトJλ1遺伝子セグメント、ヒトJλ2遺伝子セグメント、ヒトJλ3遺伝子セグメント及びヒトJλ7遺伝子セグメントを含む、項目95に記載の方法。
(項目97)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、少なくとも7つのヒトVλ遺伝子セグメントを含む、項目86~96のいずれか1項に記載の方法。
(項目98)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー2.4を更に含む、項目86~97のいずれか1項に記載の方法。
(項目99)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類3’λエンハンサーを更に含む、項目86~98のいずれか1項に記載の方法。
(項目100)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、げっ歯類λエンハンサー3.1を更に含む、項目86~99のいずれか1項に記載の方法。
(項目101)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、ヒト3’λエンハンサーを更に含む、項目86~100のいずれか1項に記載の方法。
(項目102)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座に配置される、項目86~101のいずれか1項に記載の方法。
(項目103)
前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座が、前記内因性免疫グロブリンλ鎖遺伝子座の全部または一部を置き換える、項目102に記載の方法。
(項目104)
前記げっ歯類が、前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目86~103のいずれか1項に記載の方法。
(項目105)
前記げっ歯類が、前記免疫グロブリンλ鎖遺伝子座についてホモ接合型である、項目86~103のいずれか1項に記載の方法。
(項目106)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcRn遺伝子座を更に含む、項目1~105のいずれか1項に記載の方法。
(項目107)
前記FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、項目106に記載の方法。
(項目108)
前記FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、項目106に記載の方法。
(項目109)
前記FcRnポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、項目106~108のいずれか1項に記載の方法。
(項目110)
前記FcRnポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、項目106~108のいずれか1項に記載の方法。
(項目111)
前記FcRnポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、項目106~110のいずれか1項に記載の方法。
(項目112)
前記FcRnポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、項目111に記載の方法。
(項目113)
前記FcRn細胞外ドメインをコードする前記核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、項目106に記載の方法。
(項目114)
前記げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、項目106~113のいずれか1項に記載の方法。
(項目115)
前記げっ歯類が、前記FcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目106~114のいずれか1項に記載の方法。
(項目116)
前記げっ歯類が、前記FcRn遺伝子座についてホモ接合型である、項目106~114のいずれか1項に記載の方法。
(項目117)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、項目106~116のいずれか1項に記載の方法。
(項目118)
ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、項目117に記載の方法。
(項目119)
ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする前記核酸配列が、前記内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、項目118に記載の方法。
(項目120)
前記げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、項目117~119のいずれか1項に記載の方法。
(項目121)
前記げっ歯類が、前記β2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目117~120のいずれか1項に記載の方法。
(項目122)
前記げっ歯類が、前記β2M遺伝子座についてホモ接合型である、項目117~120のいずれか1項に記載の方法。
(項目123)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcεR1α遺伝子座を更に含む、項目1~122のいずれか1項に記載の方法。
(項目124)
前記FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、項目123に記載の方法。
(項目125)
前記FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、項目123に記載の方法。
(項目126)
前記FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、項目123~125のいずれか1項に記載の方法。
(項目127)
前記FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、項目123~125のいずれか1項に記載の方法。
(項目128)
前記FcεR1αポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される、項目123~127のいずれか1項に記載の方法。
(項目129)
前記FcεR1αポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、項目128に記載の方法。
(項目130)
前記ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする前記核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、項目123に記載の方法。
(項目131)
前記げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、項目123~130のいずれか1項に記載の方法。
(項目132)
前記げっ歯類が、前記FcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目123~131のいずれか1項に記載の方法。
(項目133)
前記げっ歯類が、前記FcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、項目123~131のいずれか1項に記載の方法。
(項目134)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcガンマ受容体1a(FcγR1a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcγR1a遺伝子座を更に含む、項目1~133のいずれか1項に記載の方法。
(項目135)
前記FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、項目134に記載の方法。
(項目136)
前記FcγR1aポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、項目134に記載の方法。
(項目137)
前記FcγR1aポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、項目134~136のいずれか1項に記載の方法。
(項目138)
前記FcγR1aポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、項目134~136のいずれか1項に記載の方法。
(項目139)
前記FcγR1aポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子座に配置される、項目134~138のいずれか1項に記載の方法。
(項目140)
前記FcγR1aポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcγR1a遺伝子の全部または一部を置き換える、項目139に記載の方法。
(項目141)
前記ヒトFcγR1a細胞外ドメインをコードする前記核酸配列が、げっ歯類FcγR1a細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、項目134に記載の方法。
(項目142)
前記げっ歯類が、げっ歯類FcγR1aを発現しない、項目134~141のいずれか1項に記載の方法。
(項目143)
前記げっ歯類が、前記FcγR1a遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目134~142のいずれか1項に記載の方法。
(項目144)
前記げっ歯類が、前記FcγR1a遺伝子座についてホモ接合型である、項目134~142のいずれか1項に記載の方法。
(項目145)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2a(FcγR2a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcγR2a遺伝子座を更に含む、項目1~144のいずれか1項に記載の方法。
(項目146)
前記FcγR2aポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、項目145に記載の方法。
(項目147)
前記ヒトFcγR2aポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、項目146に記載の方法。
(項目148)
前記げっ歯類が、前記FcγR2a遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目145~147のいずれか1項に記載の方法。
(項目149)
前記げっ歯類が、前記FcγR2a遺伝子座についてホモ接合型である、項目145~147のいずれか1項に記載の方法。
(項目150)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2b(FcγR2b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcγR2b遺伝子座を更に含む、項目1~149のいずれか1項に記載の方法。
(項目151)
前記FcγR2bポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、項目150に記載の方法。
(項目152)
前記ヒトFcγR2bポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、項目151に記載の方法。
(項目153)
前記げっ歯類が、前記FcγR2b遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目150~152のいずれか1項に記載の方法。
(項目154)
前記げっ歯類が、前記FcγR2b遺伝子座についてホモ接合型である、項目150~152のいずれか1項に記載の方法。
(項目155)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3a(FcγR3a)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcγR3a遺伝子座を更に含む、項目1~154のいずれか1項に記載の方法。
(項目156)
前記FcγR3aポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、項目155に記載の方法。
(項目157)
前記ヒトFcγR3aポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、項目156に記載の方法。
(項目158)
前記げっ歯類が、前記FcγR3a遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目155~157のいずれか1項に記載の方法。
(項目159)
前記げっ歯類が、前記FcγR3a遺伝子座についてホモ接合型である、項目155~157のいずれか1項に記載の方法。
(項目160)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体3b(FcγR3b)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcγR3b遺伝子座を更に含む、項目1~159のいずれか1項に記載の方法。
(項目161)
前記FcγR3bポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、項目160に記載の方法。
(項目162)
前記ヒトFcγR3bポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、項目161に記載の方法。
(項目163)
前記げっ歯類が、前記FcγR3b遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目160~162のいずれか1項に記載の方法。
(項目164)
前記げっ歯類が、前記FcγR3b遺伝子座についてホモ接合型である、項目160~162のいずれか1項に記載の方法。
(項目165)
前記げっ歯類が、そのゲノム中に、ヒトFcガンマ受容体2c(FcγR2c)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcγR2c遺伝子座を更に含む、項目1~164のいずれか1項に記載の方法。
(項目166)
前記FcγR2cポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子座に配置される、項目165に記載の方法。
(項目167)
前記ヒトFcγR2cポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類低親和性FcγR遺伝子の全部または一部を置き換える、項目166に記載の方法。
(項目168)
前記げっ歯類が、前記FcγR2c遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目165~167のいずれか1項に記載の方法。
(項目169)
前記げっ歯類が、前記FcγR2c遺伝子座についてホモ接合型である、項目165~167のいずれか1項に記載の方法。
(項目170)
前記げっ歯類が、マウスである、項目1~169のいずれか1項に記載の方法。
(項目171)
げっ歯類であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメイン及びげっ歯類細胞質ドメインを含む胎児性Fc受容体(FcRn)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcRn遺伝子座を含む、前記げっ歯類。
(項目172)
前記FcRnポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、項目171に記載のげっ歯類。
(項目173)
前記FcRnポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、項目171に記載のげっ歯類。
(項目174)
前記FcRnポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子座に配置される、項目169~173のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目175)
前記FcRnポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcRn遺伝子の全部または一部を置き換える、項目174に記載のげっ歯類。
(項目176)
前記ヒトFcRn細胞外ドメインをコードする前記核酸配列が、げっ歯類FcRn細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、項目171に記載のげっ歯類。
(項目177)
前記げっ歯類が、げっ歯類FcRnを発現しない、項目171~176のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目178)
前記げっ歯類が、前記FcRn遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目171~177のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目179)
前記げっ歯類が、前記FcRn遺伝子座についてホモ接合型である、項目171~177のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目180)
そのゲノム中に、ヒトまたはヒト化β-2-ミクログロブリン(β2M)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むβ-2-ミクログロブリン(β2M)遺伝子座を更に含む、項目171~179のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目181)
ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類β2M遺伝子座に配置される、項目180に記載のげっ歯類。
(項目182)
ヒトまたはヒト化β2Mポリペプチドをコードする前記核酸配列が、前記内因性げっ歯類β2M遺伝子の全部または一部を置き換える、項目181に記載のげっ歯類。
(項目183)
前記げっ歯類が、げっ歯類β2Mポリペプチドを発現しない、項目180~182のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目184)
前記げっ歯類が、前記β2M遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目180~183のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目185)
前記げっ歯類が、前記β2M遺伝子座についてホモ接合型である、項目180~183のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目186)
げっ歯類であって、そのゲノム中に、ヒト細胞外ドメインを含むFcイプシロン受容体1アルファ(FcεR1α)ポリペプチドをコードする核酸配列を含むFcεR1α遺伝子座を含む、げっ歯類。
(項目187)
前記FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類膜貫通ドメインを更に含む、項目186に記載のげっ歯類。
(項目188)
前記FcεR1αポリペプチドが、ヒト膜貫通ドメインを更に含む、項目186に記載のげっ歯類。
(項目189)
前記FcεR1αポリペプチドが、げっ歯類細胞質ドメインを更に含む、項目186~188のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目190)
前記FcεR1αポリペプチドが、ヒト細胞質ドメインを更に含む、項目186~188のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目191)
前記FcεR1αポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子座に配置される、項目186~190のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目192)
前記FcεR1αポリペプチドをコードする前記核酸配列が、内因性げっ歯類FcεR1α遺伝子の全部または一部を置き換える、項目191に記載のげっ歯類。
(項目193)
前記ヒトFcεR1α細胞外ドメインをコードする前記核酸配列が、げっ歯類FcεR1α細胞外ドメインをコードする内因性核酸配列を置き換える、項目186に記載のげっ歯類。
(項目194)
前記げっ歯類が、げっ歯類FcεR1αを発現しない、項目186~193のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目195)
前記げっ歯類が、前記FcεR1α遺伝子座についてヘテロ接合型である、項目186~194のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目196)
前記げっ歯類が、前記FcεR1α遺伝子座についてホモ接合型である、項目186~194のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目197)
前記げっ歯類が、マウスである、項目171~196のいずれか1項に記載のげっ歯類。
(項目198)
ヒト抗体を試験する方法であって、前記抗体を、項目171~197のいずれか1項に記載のげっ歯類に投与することを含む、前記方法。
(項目199)
前記投与されたヒト抗体の1つ以上の薬物動態特性を測定することを更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。
(項目200)
前記1つ以上の薬物動態特性が、血漿中濃度対時間下面積(AUC)、生体内回収率(IVR)、クリアランス率(CL)、平均滞留時間(MRT)、薬剤半減期(t1/2)、及び定常状態における分布容積(Vss)のうちの1つ以上から選択される、項目199に記載の方法。
(項目201)
前記投与されたヒト抗体の治療有効性を測定することを更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。
(項目202)
複数の用量の前記ヒト抗体を投与することと、前記ヒト抗体の各用量の治療有効性を決定することと、を更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。
(項目203)
複数の用量の前記ヒト抗体を投与することと、前記ヒト抗体の各用量の安全性を決定することと、を更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。
(項目204)
複数の用量の前記ヒト抗体を投与することと、前記ヒト抗体の各用量の忍容性を決定することと、を更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。
(項目205)
前記げっ歯類の1つ以上のFc受容体媒介性応答を測定することを更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。
(項目206)
前記1つ以上のFc受容体媒介性応答が、ADCC応答である、項目205に記載の方法。
(項目207)
前記ヒト抗体が前記マウスの標的細胞に結合し、前記標的細胞に対するナチュラルキラー(NK)細胞の抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を測定することと、前記ADCCの量を対照と比較することであって、標的細胞の殺傷増加は、前記薬剤がADCCを媒介する能力を増加させることを示す、前記比較することと、を更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。
(項目208)
前記げっ歯類によって前記ヒト抗体に対して引き起こされた免疫応答を測定することを更に含む、項目1~170及び198のいずれか1項に記載の方法。