JP2015201372A - 活物質複合体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い性能の電池が得られる、製造が容易な活物質複合体の製造方法を提供する。
【解決手段】固体電解質が180℃以下の沸点を有する溶媒に溶解している固体電解質溶液と、正極活物質及び負極活物質のいずれかの活物質を接触させることで、前記活物質に、前記固体電解質溶液を付着させ、前記固体電解質溶液が付着している活物質を乾燥し、前記活物質に前記固体電解質が被覆している活物質複合体を得る活物質複合体の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、活物質複合体の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、他の二次電池よりもエネルギー密度が高く、高電圧での動作が可能という特徴を有している。そのため、小型軽量化を図りやすい二次電池として、携帯電話等の情報機器に使用されている。また、近年、ハイブリッド自動車用等、大型の動力用としての需要も高まっている。
リチウムイオン二次電池は、正極層及び負極層と、これらの間に配置される電解質とを有し、電解質は、非水系の液体又は固体によって構成される。電解質に非水系の液体(以下において「電解液」という。)が用いられる場合には、電解液が正極層の内部へと浸透する。そのため、正極層を構成する正極活物質と電解質との界面が形成されやすく、性能を向上させやすい。ところが、広く用いられている電解液は可燃性であるため、安全性を確保するためのシステムを搭載する必要がある。
一方、固体電解質は不燃性であるため、上記システムを簡素化できる。それため、不燃性である固体の電解質(以下適宜「固体電解質層」という。)が備えられるリチウムイオン二次電池が提案されている。
また、より高い電池性能を発現する固体電池用の活物質が要望されており、非特許文献1では、LiS:Pのモル比が80:20の組成を有する固体電解質ガラスをN−メチルホルムアミド(NMF)に溶解させ、正極活物質の表面に固体電解質を被覆している。
Journal of Power Sources, Volume248, Pages939−942, 2014
しかしながら、非特許文献1から得られる二次電池の電池性能は不十分であった。
本発明の目的は、高い性能の電池が得られる、製造が容易な活物質複合体の製造方法を提供することである。
本発明者らは、非特許文献1から得られる二次電池の電池性能が不十分であり、また、電池として動作しない場合があるのは、製造で用いたNMFが原因であることを見出した。即ち、NMFは沸点が高く、複合体表面の固体電解質のイオン伝導度を低下させる。この知見により、本発明に至った。
本発明によれば、以下の活物質複合体の製造方法が提供される。
1.固体電解質が180℃以下の沸点を有する溶媒に溶解している固体電解質溶液と、正極活物質及び負極活物質のいずれかの活物質を接触させることで、
前記活物質に、前記固体電解質溶液を付着させ、
前記固体電解質溶液が付着している活物質を乾燥し、
前記活物質に前記固体電解質が被覆している活物質複合体を得る活物質複合体の製造方法。
2.前記固体電解質が、Li、P及びSを含む1記載の活物質複合体の製造方法。
3.前記固体電解質に含まれるLi、P及びSを、LiSとPに換算すると、モル比がLiS:P=60:40〜82:18である2記載の活物質複合体の製造方法。
4.前記モル比が、LiS:P=70:30〜80:20である3記載の活物質複合体の製造方法。
5.前記固体電解質がガラスであり、前記モル比がLiS:P=73:27〜78:22である3記載の活物質複合体の製造方法。
6.前記溶媒の沸点が150℃以下である1〜5のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
7.前記溶媒がアルコール類である1〜6のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
8.前記溶媒が1級又は2級アルコールである1〜7のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
9.前記溶媒が炭素数1〜8のアルカノールである1〜5のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
10.前記活物質が正極活物質である1〜9のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
11.前記活物質が粒子である1〜10のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
12.前記活物質が下記式(1)又は(2)で表される化合物を含む1〜11のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
LiNi1−x (1)
LiNiCoAl1−a−b (2)
(式中、xは0.1<x<0.9を満たす数であり、MはFe,Co,Mn及びAlからなる群から選ばれる元素であり、0≦a≦1、0≦b≦1である。)
13.前記活物質は、表面に、下記式(3)で表される化合物を含む被覆層を有する1〜12のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
LiTi3−y (3)
(式中、yは0<y<3を満たす数である。)
14.前記接触を浸漬により行う1〜13のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
15.前記乾燥を真空下で行う1〜14のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
本発明によれば、高い性能の電池が得られる、製造が容易な活物質複合体の製造方法が提供できる。
本発明の活物質複合体の製造方法では、固体電解質が180℃以下の沸点を有する溶媒に溶解している固体電解質溶液と、正極活物質及び負極活物質のいずれかの活物質を接触させることで、活物質に固体電解質溶液を付着させ、前記固体電解質溶液が付着している活物質を乾燥する。これにより、活物質に固体電解質が被覆している活物質複合体を得ることができる。
本発明の製造方法により製造される活物質複合体を用いて製造した電池は、高い電池性能を示す。
活物質複合体は、活物質表面に固体電解質層が形成されたものである。
固体電解質としては、Li、P及びSを含む硫化物系固体電解質が好ましい。Li、P及びSを含む固体電解質としては、少なくともLiSを原料とする硫化物系固体電解質がさらに好ましい。LiSを原料とする固体電解質としては、LiSとその他硫化物を原料とする固体電解質がより好ましい。LiSとその他硫化物を原料とする固体電解質としては、LiSとその他硫化物のモル比が、50:50〜95:5であるものが特に好ましい。例えば、55:45〜90:10である。
また、LiSとその他硫化物を原料とする固体電解質としては、少なくともLiSとPを原料とする固体電解質が好ましい。
固体電解質に含まれるLi、P及びSを、LiSとPの比に換算した場合に、モル比がLiS:P=60:40〜82:18となる固体電解質が好ましく、より好ましくは、LiSとPのモル比がLiS:P=65:35〜82:18である固体電解質であり、例えば、LiS:P=68:32〜82:18、LiS:P=70:30〜80:20、LiS:P=73:27〜78:22である。
LiSとPを原料とする場合は、LiS:Pが上記モル比でもよい。
固体電解質は、ガラスでもセラミックスでもよい。LiS:P=73:27〜78:22の場合は、イオン伝導度の観点から、固体電解質ガラスが好ましい。
固体電解質には、LiSとPの他、さらにハロゲン化物を添加してもよい。ハロゲン化物としてはLiI、LiBr、LiCl等が挙げられる。ハロゲン化物を添加した固体電解質として、具体的には、Li、P、S及びIを含む固体電解質、Li、P、S及びBrを含む固体電解質、Li、P、S及びClを含む固体電解質が挙げられる。
LiS及びPのモル量の合計に対するハロゲン化物のモル量の比は、好ましくは[LiS+P]:ハロゲン化物=50:50〜99:1であり、より好ましくは[LiS+P]:ハロゲン化物=60:40〜98:2であり、さらに好ましくは[LiS+P]:ハロゲン化物=70:30〜98:2であり、特に好ましくは[LiS+P]:ハロゲン化物=72:28〜98:2であり、例えば[LiS+P]:ハロゲン化物=72:28〜90:10、[LiS+P]:ハロゲン化物=75:25〜88:12である。
固体電解質としては、具体的にはLiS−P,LiI−LiS−P,LiBr−LiS−P,LiCl−LiS−P,LiPO−LiS−SiS等の固体電解質が挙げられる。
固体電解質は、MM(メカニカルミリング)法、溶融法、炭化水素系溶媒中で原料を接触させる方法(WO2009/047977)、炭化水素系溶媒中で原料を接触させる手段と粉砕合成手段とを交互に行う方法(特開2010−140893)、溶媒中で原料を接触させる工程の後に粉砕合成工程を行う方法(PCT/JP2012/005992)、その他の製造方法で得られたガラス状態ものを使用できる。
また、加熱処理して、ガラスセラミックスとしたもの使用してもよい。加熱処理することで、固体電解質ガラスが結晶化し、固体電解質ガラスセラミックスとなる。
結晶化しているとイオン伝導度が高くなり、リチウムイオン電池に用いると、より高性能のリチウムイオン電池を製造することができる。
加熱処理温度及び時間は、通常200〜400℃、1〜3時間である。
ここで、結晶構造として、例えば、特開2002−109955号公報に開示されているLiPS構造体、Li構造体、LiPS構造体、LiSiS構造体、LiSiS構造体、特開2005−228570号公報や国際公開第2007/066539号パンフレットに開示されているLi11構造体、Li4−xGe1−x系チオリシコンII型の構造体(Kannoら、Journal of The Electrochemical Society,148(7)A742−746(2001)参照)が挙げられる。
ここで、Li11構造は、X線回折(CuKα:λ=1.5418Å)において、2θ=17.8±0.3deg,18.2±0.3deg,19.8±0.3deg,21.8±0.3deg,23.8±0.3deg,25.9±0.3deg,29.5±0.3deg,30.0±0.3degに回折ピークを有する。
上記結晶構造であれば、非晶体よりイオン伝導度が高くなるからである。
ここで、固体電解質の結晶化された部分は、1つの結晶構造のみからなっていてもよく、複数の結晶構造を有していてもよい。
固体電解質を溶媒に溶解することで、固体電解質溶液とすることができる。
溶媒の沸点は180℃以下であり、150℃以下が好ましく、120℃以下がより好ましい。
溶媒の沸点が180℃以下であることにより、活物質複合体の製造が容易となる。また、得られる活物質複合体の固体電解質層のイオン伝導度を向上することができる。
固体電解質層のイオン伝導度が向上すること、及び沸点が180℃以下であるため、溶媒を十分除去できることにより、電池として安定動作することができる。
溶媒は、好ましくは水酸基を有する化合物である。アルコール類が好ましい。より好ましくは、下記式(3)の化合物である。
R−OH (3)
式(3)中、Rは、炭素数1〜8の炭化水素基である。エステル基、エーテル基、水酸基、ニトリル基や、フッ素、臭素、塩素等のハロゲン基等の他の置換基を有していてもよく、芳香族環等の環状基であってもよく、分岐していても分岐していなくてもよい。
Rは、好ましくは炭素数2〜6のアルキル基であり、より好ましくは炭素数3〜5のアルキル基である。
式(3)の化合物は、Rが他の置換基を有さないアルカノールが好ましく、脂環状であってもよく、分岐していてもよく、直鎖状でもよい。1級又は2級アルコールであることが好ましい。
式(3)の化合物を用いることにより、溶媒の使用量を少なくでき、製膜する際の乾燥工程の効率が高まるとともに液粘度の調整も容易になる。
具体的には、例えば、エタノールやイソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ヘキサノール、2−オクタノール等が好ましい。
溶媒中の水分は50ppm以下に脱水されていることが好ましい。より好ましくは、水分は20ppm以下である。
溶媒は、アルコール類の混合物でもよく、アルコール類と他の有機溶媒との混合物でもよい。
ここで、固体電解質溶液中に含まれる固体電解質の50重量%以上が溶媒に溶解していることが好ましく、固体電解質の70重量%以上が溶媒に溶解していることがより好ましく、固体電解質の90重量%以上が溶媒に溶解していることがさらに好ましく、固体電解質の全てが溶媒に溶解していることが最も好ましい。
固体電解質溶液中の固体電解質の濃度は0.1重量%以上80重量%以下であることが好ましく、より好ましくは1重量%以上60重量%以下である。
固体電解質の濃度が上記範囲内の場合、溶媒を除去する際に必要とするエネルギー量を節約することができ、また固体電解質膜の厚み制御が容易になる。
固体電解質の濃度は、固体電解質が溶媒に均一溶解する最大の濃度であることが好ましい。ここで、「均一に溶解する」とは、固体成分の懸濁又は沈殿、膨潤等が観察されず、さらに液相部分においても粘度の異なる相に分離していないことを意味する。
固体電解質溶液の粘度は、通常10mPa・s〜10000mPa・sであり、好ましくは100mPa・s〜5000mPa・sである。固体電解質溶液を塗布するのに適した粘度になるように、固体電解質の組成や濃度を調整することができる。
また、固体電解質溶液は、所望により、高分子材料からなるバインダーを含んでもよい。
バインダーとしては、結着性や柔軟性等の機能を付与できれば特に制限はないが、固体電解質溶液中に溶解するか、懸濁するものが好ましい。
固体電解質溶液がバインダーを含む場合、バインダーを含まない場合と比較して、固体電解質溶液を成膜して得られる電解質膜が強固となる。
バインダーを固体電解質溶液に溶解する段階は、固体電解質を溶解させる前でもよいし、溶解させると同時でもよく、また溶解させた後でもよい。
具体的には、結着性を向上させるための樹脂としては、電極材料やイオン伝導性物質に悪影響を与えないものであれば、特に制限はない。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素系ポリマー、スチレンーブタジエンコポリマー(SBR)等のスチレン系熱可塑性エラストマーで代表される熱可塑性エラストマー、イオン伝導性ポリマーとして知られているエチレンオキサイド骨格やプロピレンオキシド骨格等のオキシド骨格を有するポリエーテル系ポリマー、又はそれらの混合物や共重合体等を単一又は混合して使用する、ポリエーテル骨格を有した熱硬化樹脂、その他、アクリル系樹脂、アクリルポリオール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリルシリコン系樹脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)、シリコーン樹脂、付加反応型のシリコーンを用いた熱硬化樹脂、液状ゴム等を用いることができる。
活物質には、正極の製造に用いる正極活物質と、負極の製造に用いる負極活物質がある。活物質は正極活物質が好ましい。
また、活物質は、粒子であることが好ましく、平均粒径が0.01μm〜100μmであることが好ましく、より好ましくは0.1μm〜80μmであり、例えば0.2μm〜50μm、0.5μm〜30μmである。活物質粒子の表面積は、公知の粉砕方法等によって粒子径を調整することによって制御できる。平均粒径の測定は、溶媒に活物質粒子を分散させ、レーザー回折式粒度分布測定装置を用いて行う。
ここで、活物質は、固体電解質のTg以上に加熱しても、劣化や溶解しないものが好ましい。
尚、固体電解質のTgにより用いることが好ましい活物質が異なるため、融着させる固体電解質により好ましい活物質は選択できる。
正極活物質としては、リチウムイオンの挿入脱離が可能な金属酸化物、電池分野において正極活物質として公知のものが使用できる。
例えば、酸化物系として、LMO、NMC、LCO、LNCO、LNCAO、オリビン型化合物(Fe、Co、Ni、Mn)が挙げられ、好ましくはLi含有遷移金属複合酸化物である。
尚、LMOとはマンガン酸リチウム(LiMn)、NMCとはニッケルマンガンコバルト酸リチウム(LiNi1/3Mn1/3Co1/3)、LCOとはコバルト酸リチウム(LiCoO)、LNCOとはニッケルコバルト酸リチウム(LiNi0.8Co0.2)、LNCAOとはニッケルコバルトアルミ酸リチウム(LiNi0.8Co0.15Al0.05)である。
上記Li含有遷移金属複合酸化物としては、例えばLiCoO、LiNiCoO、LiNiCoAlO、LiMn、LiNi1/3Mn1/3Co1/3、LiNiO、LiMn1.6Ni0.4、LiCoPO、LiNiPO、LiFePO、LiMnPO等が挙げられる。
活物質は、下記式(1)又は(2)で表される化合物を含むことが好ましい。
LiNi1−x (1)
LiNiCoAl1−a−b (2)
(式中、xは0.1<x<0.9を満たす数であり、MはFe,Co,Mn及びAlからなる群から選ばれる元素であり、0≦a≦1、0≦b≦1である。)
xは、0.3〜0.9が好ましい。Mは、0.45〜0.85がより好ましい。
aは、0.7〜0.9が好ましく0.75〜0.85がより好ましい。
bは、0.09〜0.2が好ましく、0.13〜0.18がより好ましい
具体的には、LiNi0.8Co0.15Al0.05、LiNi0.8Co0.2、LiNiO、LiNi0.5Co0.5が特に好ましい。
また、硫化物系では、硫化チタン(TiS)、硫化モリブデン(MoS)、硫化鉄(FeS、FeS)、硫化銅(CuS)及び硫化ニッケル(Ni)等が使用でき、特にTiSが好適である。
尚、上記の硫化物系と酸化物系を混合して用いることも可能である。また、上記の他に、セレン化ニオブ(NbSe)も使用することができる。
これらの物質は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
負極活物質としては、リチウムイオンの挿入脱離が可能な物質、電池分野において負極活物質として公知のものが使用できる。
例えば、炭素材料、具体的には、人造黒鉛、黒鉛炭素繊維、樹脂焼成炭素、熱分解気相成長炭素、コークス、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、フルフリルアルコール樹脂焼成炭素、ポリアセン、ピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維、天然黒鉛及び難黒鉛化性炭素等が挙げられ、特に人造黒鉛が好適である。
また、金属リチウム、金属インジウム、金属アルミ、金属ケイ素、金属スズ等の金属自体や他の元素、化合物と組合せた合金を、負極活物質として用いることができる。
これらの負極活物質は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記活物質を用いることより、放電容量や性能のよい電池が得られる。
活物質は、必要に応じて表面に硫化物、窒化物又は酸化物からなる被覆層を有していてもよい。
被覆層の材料は、窒化物、又は酸化物であることが好ましい。
例えば、LiN、LISICON類、Thio−LISICON類、La0.55Li0.35TiO等のペロブスカイト構造を有する結晶や、NASICON型構造を有するLiTi12、さらにこれら結晶化させた化合物等を用いることができる。
また、LiO−B−P系、LiO−B−ZnO系、LiO−Al−SiO−P−TiO系の非晶質酸化物や、LiTi12,LiNbO,LiTaOを用いることができる。
被覆層は、下記式(3)で表される化合物からなる層が好ましい。
LiTi3−y (3)
(式中、yは0<y<3を満たす数である。)
yは0.3〜2.7が好ましく、1.0〜1.7がより好ましい。
被覆層を有する活物質は、正極活物質又は負極活物質として挙げられた材料の表面に、被覆層の材料を構成する元素を含む溶液を付着し、付着後の活物質を200℃以上400℃未満で焼成することで製造することができる。
被覆層の材料を構成する元素を含む溶液としては、例えば、各種金属のアルコキシドの水溶液が使用できる。アルコキシドとしては、リチウムエトキシド、チタンイソプロポキシド、ニオブイソプロポキサイド、タンタルイソプロポキサイド等が使用できる。
例えば、Li−Ti系の被覆層を形成する場合は、リチウムのアルコキシド及びチタンのアルコキシドを含有する溶液を、正極活物質等の材料の表面に塗布、乾燥後、焼成すればよい。
尚、溶剤は特に制限はないが、例えば、エタノール等のアルコール、トルエン等の芳香族系溶剤、ヘキサン等の炭化水素系溶剤、Nメチルピロリドン等のアミド系溶剤等を使用できる。
溶液の濃度については、被覆層の膜厚や使用する化合物の粘度等を考慮して適宜調整することができる。
また、正極活物質等の材料の表面への付着法も制限はなく、例えば、浸漬やスプレーコーティング法等を使用できる。
形成した被覆層は、200℃以上400℃未満で焼成する。焼成温度が200℃未満、又は400℃以上では、電池を作製した際の放電容量が低下したり、充電終了電圧と放電開始電圧の差が大きくなり、電池の性能が向上しない場合がある。焼成温度は250℃〜390℃が好ましい。
焼成時間は1分〜10時間が好ましく、特に、10分〜4時間が好ましい。
尚、被覆層の形成については、下記文献を参照できる。
「N.Ohta,K.Takada,L.Zhang,R.Ma,M.Osada,T.Sasaki,Adv.Mater.18,2226(2006)」
被覆層の被覆率は、正極活物質等の材料の表面積の90%以上が好ましく、95%以上がより好ましく、最も好ましくは100%、つまり正極活物質等の材料の表面のすべてが被覆されている状態である。
尚、被覆率は透過型電子顕微鏡(TEM)による断面観察により、膜の厚さを測定し、その値と元素分析値、BET表面積値から計算した値である。
被覆層の厚さは、1nm〜30nmであることが好ましく、2nm〜25nmであることが好ましい。
固体電解質溶液と、活物質を接触させる方法に特に制限はなく、例えば、浸漬やスプレーコーティング法等を使用できる。浸漬が好ましい。
浸漬は、活物質を固体電解質溶液に浸してもよく、また、固体電解質及び活物質を溶媒に投入し、撹拌することで、固体電解質が溶解し固体電解質溶液となり、活物質が固体電解質溶液に浸されてもよい。
接触において、固体電解質と活物質の重量比は、固体電解質:活物質が1:99〜10:90が好ましく、2:98〜7:93がより好ましい。
固体電解質溶液と、活物質を接触させることで、活物質表面の一部又は全部に固体電解質溶液が付着させることができる。
乾燥は、溶媒が十分に乾燥し、かつ活物質や固体電解質が変質しない条件であれば、特に制限はないが、乾燥温度は200℃以下が好ましく、160℃以下がより好ましく、100℃以下がさらに好ましく、60℃以下が特に好ましく、40℃以下が最も好ましい。
乾燥温度の下限値は、特に限定されないが、通常室温以上である。
乾燥時間は、1分間〜10時間が好ましく、10分間〜4時間がより好ましく、1時間〜3時間が特に好ましい。
乾燥は、真空下で行っても、常圧下で行ってもよいが、真空下が好ましい。真空圧力は、0.1〜50kPaが好ましく、0.5〜20kPaが好ましく、1〜10kPaが好ましい。
乾燥後、追加乾燥を行ってもよく、追加乾燥は複数回行ってよい。追加乾燥の条件は上記乾燥と同様であるが、追加乾燥温度は、乾燥温度より高いことが好ましい。
固体電解質層の被覆率は、活物質の表面積の80%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。例えば、100%、つまり活物質の表面のすべてが被覆されている状態である。固体電解質層の被覆率は、例えばSEM−EDSによる元素マッピングデータを目視により評価することで求めることができる。
固体電解質層の厚さは、1nm〜30nmであることが好ましく、2nm〜25nmであることが好ましい。
本発明により製造される活物質複合体と、固体電解質を混合することで電極合材を製造することができる。
固体電解質としては、上記の固体電解質と同様のものが挙げられる。
活物質複合体と固体電解質の混合比(活物質複合体:固体電解質 「重量比」)は95:5〜5:95である。好ましくは、95:5〜50:50である。
上記の電極合材を正極層及び/又は負極層に用いて、他の公知の構成部材と組み合わせて、リチウム電池を製造することができる。
製造例1
高純度硫化リチウムの製造は、国際公開公報WO2005/040039A1の実施例と同様に行った。具体的には、下記のように行った。
(1)硫化リチウム(LiS)の製造
硫化リチウムは、特開平7−330312号公報の第1の態様(2工程法)の方法に従って製造した。具体的には、撹拌翼のついた10リットルオートクレーブにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)3326.4g(33.6モル)及び水酸化リチウム287.4g(12モル)を仕込み、300rpm、130℃に昇温した。昇温後、液中に硫化水素を3リットル/分の供給速度で2時間吹き込んだ。
続いて、この反応液を窒素気流下(200cc/分)昇温し、反応した硫化水素の一部を脱硫化水素化した。昇温するにつれ、上記硫化水素と水酸化リチウムの反応により副生した水が蒸発を始めたが、この水はコンデンサにより凝縮し系外に抜き出した。水を系外に留去すると共に反応液の温度は上昇するが、180℃に達した時点で昇温を停止し、一定温度に保持した。脱硫化水素反応が終了後(約80分)反応を終了し、硫化リチウムを得た。
(2)硫化リチウムの精製
上記(1)で得られた500mLのスラリー反応溶液(NMP−硫化リチウムスラリー)中のNMPをデカンテーションした後、脱水したNMP100mLを加え、105℃で約1時間撹拌した。その温度のままNMPをデカンテーションした。さらにNMP100mLを加え、105℃で約1時間撹拌し、その温度のままNMPをデカンテーションし、同様の操作を合計4回繰り返した。
デカンテーション終了後、窒素気流下230℃(NMPの沸点以上の温度)で硫化リチウムを常圧下で3時間乾燥した。得られた硫化リチウム中の不純物含有量を測定した。
尚、亜硫酸リチウム(LiSO)、硫酸リチウム(LiSO)並びにチオ硫酸リチウム(Li)の各硫黄酸化物、及びN−メチルアミノ酪酸リチウム(LMAB)の含有量は、イオンクロマトグラフ法により定量した。
その結果、硫黄酸化物の総含有量は0.13質量%であり、LMABは0.07質量%であった。
製造例2(LiSとP(モル比)=75:25の固体電解質ガラスの製造)
製造例1の(2)で得られた平均粒径30μm程度のLiSを0.766g、P(アルドリッチ社製)を1.22gと、直径10mmのアルミナ製ボール10ケとを45mLのアルミナ製容器に入れ、遊星型ボールミル(フリッチュ社製:型番P−7)にて、窒素中、室温(25℃)にて、回転速度を370rpmとし、20時間メカニカルミリング処理することで、白黄色の粉末であるリチウム・リン系硫化物ガラス固体電解質(75LiS/25P固体電解質ガラス)を得た。このもののガラス転移温度をDSC(示差走査熱量測定)により測定したところ、220℃であった。
得られた固体電解質ガラス粒子のX線回折測定(CuKα:λ=1.5418Å)を行なった結果、原料LiSのピークは観測されず、固体電解質ガラスに起因するハローパターンであった。
この固体電解質ガラス粒子のイオン伝導度は、0.3×10−3S/cmであった。
製造例3(70:30の固体電解質ガラスセラミックスの製造例)
LiSとPをモル比70:30に調製した混合物約1gを用いた以外は、製造例2と同様にして固体電解質ガラス粒子(硫化物系固体電解質:平均粒径50μm)を得た。このときの回収率は82%であった。
得られた固体電解質ガラス粒子をグローブボックス内Ar雰囲気下でSUS製チューブに密閉し、300℃、2時間の加熱処理を施し電解質ガラスセラミックス(70LiS/30P固体電解質ガラスセラミックス:平均粒径14.52μm)を得た。このガラスセラミックス粒子のX線回折測定では、2θ=17.8、18.2、19.8、21.8、23.8、25.9、29.5、30.0degにピークが観測された。
このガラスセラミックス粒子のイオン伝導度は、1.3×10−3S/cmであった。イオン伝導度は交流インピーダンス法により測定した結果から、算出した。
製造例4(活物質粒子の製造)
LiNi0.8Co0.15Al0.05(粒径(D50):6.2μm、表面積:0.43m/g、「以下、LNCAOと略記する」)を、下記文献を参照して作製した。
「N.Ohta,K.Takada,L.Zhang,R.Ma,M.Osada,T.Sasaki,Adv.Mater.18,2226(2006)」
被覆層を形成する溶液として、純度が99%のチタンイソプロポキシド(TiOCHCHCH)208.9gと、Li金属4.1gとエタノール487gで調製したリチウムエトキシド(LiOCHCH)溶液491.1gの混合液を使用した。
この溶液をLNCAO粒子にスプレー法にて塗布した。乾燥して余分な溶剤を除去した後、マッフル炉を使用し、300℃で0.5時間、粒子を焼成して、LNCAO表面にLTO(Li4/3Ti5/3)層を形成した活物質粒子(以下、cLNCAOと略記する)を得た。
この活物質粒子の表面被覆率を、TEMによる断面観察及び膜厚測定で測定した結果と元素分析値及びBET表面積測定結果の値から算出した膜厚との比から算出した。結果は92%であった。また、被覆層の厚さは4.2nmであった。
尚、活物質粒子の粒径、表面積及び被覆層の厚さは、下記方法で測定した。
(A)粒子径(D50)
レーザー回折式粒度分布測定装置(シスメックス社製、マスターサイザー2000)で測定した。
(B)比表面積(BET表面積)
試料を200℃で20分間脱気後、カンタクロム社製の商品名「NOVA2000」を用いてN吸着BET法により測定した。
(C)被覆層の平均厚さ
SIIナノテクノロジー(株)のSPS5100(ICP発光分光分析装置)によって測定した。
実施例1
(1)正極合材の作製
製造例2で調製した75LiS/25P固体電解質ガラス25mgと、製造例4で調製したcLNCAO475mgをシュレンク管内に投入した。さらに、モレキュラーシーブスにより脱水した2−ブタノール(沸点:100℃)を10mL加え、18時間撹拌した。撹拌後、室温にて2時間、次いで50℃で2時間真空引きを行い、溶媒を除去した。さらに、150℃で2時間真空引きを行い十分に乾燥し、固体電解質を表面に被覆したcLNCAO(活物質複合体)を得た。
上記方法で得た粉末表面の形態について、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、cLNCAOの表面に固体電解質が被覆されていることを確認した。
上記方法で調製した粉末と、75LiS/25P固体電解質ガラスを、cLNCAOと固体電解質ガラスの重量比(cLNCAO:固体電解質)が、70重量%:30重量%となるように秤量し、乳鉢中で10分混合を行い、正極合材を得た。
(2)正極合材を用いたハーフセルの作製
製造例1の(4)で調製した70LiS/30P固体電解質ガラスセラミックス50mgを直径10mmのセラミック製の円筒に投入し、加圧成型し電解質層とした。次に、実施例1の(1)で作製した正極合材15mgを電解質層の上部に投入し、加圧成型することで作用極とした。電解質層を挟んで作用極とは反対側に、InLi合金箔を貼り合せ、加圧成型することで参照極かつ対極とした。最後にセルの周囲を90°おきに4箇所ネジ締めを行うことで、3層構造の2極式ハーフセルを作製した。
尚、InLi合金は原子量比Li/Inが0.8以下であれば、Li脱挿入の反応電位が一定に保たれるため、参照極として使用することが可能となる。
(3)正極合材を用いたハーフセルの評価
作製したハーフセルを、室温又は55℃下で24時間静置し、室温又は55℃下にて評価を行った。ハーフセルについて、カットオフ電圧を、充電時は3.6V、放電時は2.5Vに設定し、充電時及び放電時の電流密度を0.48mAcm−2で一定とし、サイクル特性評価を行った。サイクル特性評価結果を表1に示す。
尚、サイクル特性評価における100サイクル後の放電容量維持率は、レート特性評価終了後、0.48mAcm−2で充放電を開始し、1サイクル目の放電容量を100%として算出した。
(4)活物質複合体の表面評価
元素マッピングの結果から、cLNCAO粒子の表面にP及びS元素が観測されており、cLNCAO粒子の表面に固体電解質が被覆されていることが確認できた。
実施例2
cLNCAOと固体電解質ガラスの重量比が80重量%:20重量%となるように秤量し、正極合材を13.1mg投入した以外は、実施例1の(1)〜(3)と同様に、ハーフセルを作製し、評価した。結果を表1に示す。
比較例1
固体電解質を被覆しなかったcLNCAOを用いて正極合材を作製した以外は、実施例1の(1)〜(3)と同様に、ハーフセルを作製し、評価した。結果を表1に示す。
比較例2
2−ブタノールに代えて、NMF(沸点:183℃)を用いた以外は、実施例1の(1)〜(3)と同様に、ハーフセルを作製し、評価した。この結果、充放電することができなかった。
Figure 2015201372
参考例1
製造例2で調製した75LiS/25P固体電解質ガラス500mgをシュレンク管内に投入した。さらに、モレキュラーシーブスにより脱水した2−ブタノール(沸点:100℃)を10mL加え、18時間撹拌した。撹拌後、室温にて2時間、次いで50℃で2時間真空引きを行い、溶媒を除去した。さらに、150℃で2時間真空引きを行い十分に乾燥した。この固体電解質をシュレンク管内から取り出し、300mgを錠剤成形機に充填し、22MPaの圧力を加え、成型体を得た。さらに、カーボンを成型体の両面に乗せ、再度錠剤成形機にて圧力を加えることで、伝導度測定用の成型体を作製した。この成型体について交流インピーダンス測定により、イオン伝導度を測定したところ、2.6×10−5S/cmであった。
参考例2
参考例1の2−ブタノールに代えてNMF(沸点:183℃)を用いた以外は、参考例1と同様にして固体電解質を製造、評価した。イオン伝導度は2.1×10−7S/cmであった。
参考例1と参考例2の対比から、2−ブタノールを用いることにより正極活物質を被覆する固体電解質のイオン伝導度が高くなることがわかった。この結果に鑑みて、実施例1及び比較例2を対比すると、固体電解質層のイオン伝導度が高くなることにより、充放電できるようになり、かつサイクル特性も向上するという異質な効果をもたらすことがわかった。
本発明の製造方法により得られる活性物質複合体は、各種電化製品の電源等として使用できるリチウムイオン電池の電極に使用できる。

Claims (15)

  1. 固体電解質が180℃以下の沸点を有する溶媒に溶解している固体電解質溶液と、正極活物質及び負極活物質のいずれかの活物質を接触させることで、
    前記活物質に、前記固体電解質溶液を付着させ、
    前記固体電解質溶液が付着している活物質を乾燥し、
    前記活物質に前記固体電解質が被覆している活物質複合体を得る活物質複合体の製造方法。
  2. 前記固体電解質が、Li、P及びSを含む請求項1記載の活物質複合体の製造方法。
  3. 前記固体電解質に含まれるLi、P及びSを、LiSとPに換算すると、モル比がLiS:P=60:40〜82:18である請求項2記載の活物質複合体の製造方法。
  4. 前記モル比が、LiS:P=70:30〜80:20である請求項3記載の活物質複合体の製造方法。
  5. 前記固体電解質がガラスであり、前記モル比がLiS:P=73:27〜78:22である請求項3記載の活物質複合体の製造方法。
  6. 前記溶媒の沸点が150℃以下である請求項1〜5のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
  7. 前記溶媒がアルコール類である請求項1〜6のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
  8. 前記溶媒が1級又は2級アルコールである請求項1〜7のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
  9. 前記溶媒が炭素数1〜8のアルカノールである請求項1〜5のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
  10. 前記活物質が正極活物質である請求項1〜9のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
  11. 前記活物質が粒子である請求項1〜10のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
  12. 前記活物質が下記式(1)又は(2)で表される化合物を含む請求項1〜11のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
    LiNi1−x (1)
    LiNiCoAl1−a−b (2)
    (式中、xは0.1<x<0.9を満たす数であり、MはFe,Co,Mn及びAlからなる群から選ばれる元素であり、0≦a≦1、0≦b≦1である。)
  13. 前記活物質は、表面に、下記式(3)で表される化合物を含む被覆層を有する請求項1〜12のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
    LiTi3−y (3)
    (式中、yは0<y<3を満たす数である。)
  14. 前記接触を浸漬により行う請求項1〜13のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
  15. 前記乾燥を真空下で行う請求項1〜14のいずれか記載の活物質複合体の製造方法。
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