JP2015197519A - ポジ型フォトレジスト - Google Patents
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Abstract
Description
項1.
脂肪族ポリカーボネートを含むポジ型フォトレジスト。
項2.
脂肪族ポリカーボネートが、アルキレンオキシドと二酸化炭素とを重合反応して得られるものである、項1に記載のポジ型フォトレジスト。
項3.
アルキレンオキシドが、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ペンテンオキシド、2−ペンテンオキシド、1−ヘキセンオキシド、1−オクテンオキシド、1−デセンオキシド、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、ビニルシクロヘキセンオキシド、3−フェニルプロピレンオキシド、3,3,3−トリフルオロプロピレンオキシド、3−ナフチルプロピレンオキシド、3−フェノキシプロピレンオキシド、3−ナフトキシプロピレンオキシド、ブタジエンモノオキシド、3−ビニルオキシプロピレンオキシドおよび3−トリメチルシリルオキシプロピレンオキシドからなる群より選択される少なくとも1種である、項2に記載のポジ型フォトレジスト。
項4.
(1)脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層を基板上に形成する工程、及び
(2)当該脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層に光を照射する工程
を含む、基板上にパターン膜を製造する方法。
項5.
工程(1)が、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂を基板上に塗工することにより、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層を基板上に形成する工程である、項4に記載の方法。
項6.
工程(2)が、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層にフォトマスクを通して光を照射する工程である、項4又は5に記載の方法。
項7.
基板上に形成されたパターン膜であって、
当該パターン膜のパターンは、基板上の樹脂層存在部分と樹脂層不存在部分とで形成され、
樹脂層不存在部分に接する樹脂層存在部分の端部が、突起構造を有する、
パターン膜。
項8.
突起構造の高さが、樹脂層の厚みの1倍より大きく4倍以下である、項7に記載のパターン膜。
項9.
樹脂層が、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層である、項7又は8に記載のパターン膜。
項10.
脂肪族ポリカーボネートが、アルキレンオキシドと二酸化炭素とを重合反応して得られるものである、項7〜9のいずれかに記載のパターン膜。
項11.
項7〜10のいずれかに記載のパターン膜を基板上に備える積層体。
カラム:GPCカラム(東ソー株式会社の商品名、TSK GEL Multipore HXL−M)
カラム温度:40℃
溶出液:クロロホルム
流速:1mL/分
下記製造例により得られた脂肪族ポリカーボネートの数平均分子量は次のようにして測定した。また、下記実施例および比較例における塗工方法、パターン形成方法、凹凸度測定方法は、次の記す方法を用いた。
脂肪族ポリカーボネート濃度が0.5質量%のクロロホルム溶液を調製し、高速液体クロマトグラフを用いて測定した。測定後、同一条件で測定した数平均分子量が既知のポリスチレンと比較することにより、分子量を算出した。また、測定条件は、以下の通りである。
カラム:GPCカラム(東ソー株式会社の商品名、TSK GEL Multipore HXL−M)
カラム温度:40℃
溶出液:クロロホルム
流速:1mL/分
基板としてシリコンウェハー(2インチ)を用意し4等分割した。プラズマクリーナー(ヤマト科学株式会社製、商品名:プラズマドライクリーナーPDC210)を用いて、分割したシリコンウェハーの表面処理を行い、試験用シリコンウェハーとした。
(2)で作成した塗工基板に、100μm×100μmの露光パターンが形成された金属マスクを乗せ、ホットプレート装置が付与されたUV照射装置(172nm、ウシオ電機株式会社製、エキシマ照射ユニット、ヘッドオン型)にセットした。照射雰囲気をN2:O2=50:50に調整のうえ、ホットプレートを100℃にし、30分間UV照射した。なお、当該照射により、樹脂は分解され揮発した。
(3)で得られたパターンの凹凸形状および厚みについては、膜厚測定装置(株式会社小坂研究所製、商品名:微細形状測定機 surfcorder SE300)を用いて測定した。
攪拌機、窒素ガス導入管、温度計、還流冷却管を備えた300mL容の四つ口フラスコに、酸化亜鉛8.1g(100ミリモル)、グルタル酸12.7g(96ミリモル)、酢酸0.1g(2ミリモル)およびトルエン130g(150mL)を仕込んだ。次に、反応系内を窒素雰囲気に置換した後、55℃まで昇温し、同温度で4時間攪拌して反応させた。その後、110℃まで昇温し、さらに同温度で4時間攪拌して共沸脱水させ、水分のみを除去した後、室温まで冷却して、有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。
攪拌機、ガス導入管、温度計を備えた1L容のオートクレーブの系内をあらかじめ窒素雰囲気に置換した後、製造例1と同様の方法により得られた有機亜鉛触媒を含む反応液8mL(有機亜鉛触媒を1g含む)、ヘキサン131g(200mL)、プロピレンオキシド46.5g(0.80モル)を仕込んだ。次に、攪拌下、二酸化炭素を加え、反応系内を二酸化炭素雰囲気に置換し、反応系内が1.5MPaとなるまで二酸化炭素を充填した。その後、60℃に昇温し、反応により消費される二酸化炭素を補給しながら6時間重合反応を行なった。
(単位は全てcm−1であり、吸収ピークが観測された波数を示す)
製造例2においてプロピレンオキシド46.5g(0.80モル)をエチレンオキサイド35.2g(0.80モル)に変えた以外は同様に行い、ポリエチレンカーボネート69gを得た。
(単位は全てcm−1であり、吸収ピークが観測された波数を示す)
撹拌装置を備えた100mL容のセパラブルフラスコに、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート90gと製造例2の方法により得られたポリプロピレンカーボネート10gを仕込み、撹拌により溶解させ、均一な10質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ポリプロピレンカーボネート10gに代えて、製造例3の方法により得られたポリエチレンカーボネート10gを用いた以外は実施例1と同様にして10質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ポリプロピレンカーボネート10gに代え、製造例2の方法により得られたポリプロピレンカーボネート5gと、製造例3の方法により得られたポリエチレンカーボネート5gを用いた以外は実施例1と同様にして10質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート90gを80gに、ポリプロピレンカーボネート10gを20gに代えた以外は実施例1と同様にして20質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ポリプロピレンカーボネート10gに代えて、エチルセルロース(日新化成株式会社製、商品名:エトセル45)10gを用いた以外は実施例1と同様にして10質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ポリプロピレンカーボネート10gに代えて、ポリビニルブチラール(積水化学株式会社製、商品名:エスレックBL−5)10gを用いた以外は実施例1と同様にして10質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ポリプロピレンカーボネート10gに代えて、ポリメタクリル酸メチル(住友化学株式会社製、商品名:スミペックスMGS)10gを用いた以外は実施例1と同様にして10質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ポリプロピレンカーボネート10gに代えて、アクリル酸エチルとメタクリル酸メチルの共重合体10g(ダウケミカル社製、商品名:パラロイドB75)10gを用いた以外は実施例1と同様にして10質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1において、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート90gを純水95gに、ポリプロピレンカーボネート10gを、ヒドロキシエチルメチルセルロース(信越化学株式会社製、商品名:メトローズSHV−W)5gに代えた以外は実施例1と同様にして5質量%の樹脂溶液100gを得た。
実施例1と同様の方法で得られたパターン膜の溝(すなわち樹脂層不存在部分)に、銀ナノペースト(ハリマ化成製、NPS−J)をニードル式ディスペンサー(アプライド・マイクロシステム製、XD−2000S)を用いて充填した。
実施例5において、使用するパターン膜を実施例1から比較例1と同様の方法で得られたパターン膜に変更した以外は同様に処理したところ、銀ナノペーストがオーバーフローし、回路パターンは作成できなかった(表3)。
比較例6において、銀ナノペーストの塗布量を1/3量にした以外は同様に処理し、回路パターンを作成した。得られた回路パターンの配線高を前述の凹凸評価方法により測定し、結果を表3に記載した。
Claims (11)
- 脂肪族ポリカーボネートを含むポジ型フォトレジスト。
- 脂肪族ポリカーボネートが、アルキレンオキシドと二酸化炭素とを重合反応して得られるものである、請求項1に記載のポジ型フォトレジスト。
- アルキレンオキシドが、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ペンテンオキシド、2−ペンテンオキシド、1−ヘキセンオキシド、1−オクテンオキシド、1−デセンオキシド、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、ビニルシクロヘキセンオキシド、3−フェニルプロピレンオキシド、3,3,3−トリフルオロプロピレンオキシド、3−ナフチルプロピレンオキシド、3−フェノキシプロピレンオキシド、3−ナフトキシプロピレンオキシド、ブタジエンモノオキシド、3−ビニルオキシプロピレンオキシドおよび3−トリメチルシリルオキシプロピレンオキシドからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載のポジ型フォトレジスト。
- (1)脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層を基板上に形成する工程、及び
(2)当該脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層に光を照射する工程
を含む、基板上にパターン膜を製造する方法。 - 工程(1)が、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂を基板上に塗工することにより、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層を基板上に形成する工程である、請求項4に記載の方法。
- 工程(2)が、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層にフォトマスクを通して光を照射する工程である、請求項4又は5に記載の方法。
- 基板上に形成されたパターン膜であって、
当該パターン膜のパターンは、基板上の樹脂層存在部分と樹脂層不存在部分とで形成され、
樹脂層不存在部分に接する樹脂層存在部分の端部が、突起構造を有する、
パターン膜。 - 突起構造の高さが、樹脂層の厚みの1倍より大きく4倍以下である、請求項7に記載のパターン膜。
- 樹脂層が、脂肪族ポリカーボネート含有樹脂層である、請求項7又は8に記載のパターン膜。
- 脂肪族ポリカーボネートが、アルキレンオキシドと二酸化炭素とを重合反応して得られるものである、請求項7〜9のいずれかに記載のパターン膜。
- 請求項7〜10のいずれかに記載のパターン膜を基板上に備える積層体。
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