JP2010182986A - 金属パターンを有する基板の製造方法、およびその基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属薄膜2を有する基板1表面に式(I)に示す感紫外線化合物3を吸着させ、該化合物上に熱可塑性高分子4により層を設け、紫外線を照射し、得られた熱可塑性高分子層上に熱ナノインプリント法によって凹凸を形成し、熱可塑性高分子の残膜を除去し、凹み部分に電気めっきにより金属層を形成し、熱可塑性高分子層を除去し、凹み部分における金属薄膜を除去して、金属パターンを形成する。
【選択図】図1
Description
情報記録密度と情報処理速度の向上に対しては、半導体集積回路の高集積化における配線パターンの微細化が進み、現在では100nm以下の微細構造が形成されている。今後更なる微細化が要求されており、ITRS2006年版によると2007年には65nm、2010年には45nm、そして2013年には32nmのDRAMハーフピッチが要求されている。これら微細化要求に対して高屈折率液体を用いる液浸リソグラフィプロセスや、光源に極端紫外線を用いるEUVリソグラフィプロセスが提案されている。しかし、液浸リソグラフィプロセスにおいては極性溶媒や有機溶媒を用いるため、光酸発生剤の光分解物の溶出によるステッパーレンズへの汚染の問題がある。EUVリソグラフィにおいては各要素技術に関連する設備投資額が極端に増大する。
また、配線基板上に微細金属パターンを形成させる方法として、銅などの金属薄膜を有する基板上にフォトリソグラフィ法によってエッチングレジスト層を形成させ、次にウェットエッチングによる金属層を除去するサブトラクティブ法と、印刷法或いはフォトリソグラフィ法によって、基板にめっきレジスト層を形成させ、無電解めっきや電気めっきによって導体金属層を形成させるアディティブ法とがある。しかし、これらは10μm以上の金属パターンの形成方法で実用化されているが、10μm以下の微細加工、更には1μm以下のアスペクト比の大きい金属パターンの形成に対しては、サブトラクティブ法ではサイドエッチによってパターンの痩せが生じ矩形の維持が困難である。更に、アディティブ法ではレジストの耐溶剤性が不十分のため金属パターンの太りが生じ矩形の維持が困難である。
そこで、非特許文献1および特許文献1によれば、プリンストン大学のChou教授らによってナノインプリントリソグラフィプロセスが提案された。この方法は、フォトリソグラフィと比較してプロセスが簡便であることから、設備投資額を抑制でき製造コストを大幅に圧縮することができることから、従来の微細金属パターン形成プロセスに代わる量産技術と期待されている。
非特許文献2によれば、金の層を有する基板上に熱可塑性高分子薄膜を設け、熱ナノインプリントによって凹凸を転写し、RIE(反応性イオンエッチング)プロセスの後ウェットケミカルエッチングによって金を除き、最後に酸素プラズマで熱可塑性高分子を除くことによる金の微細パターン形成方法とその基板が報告されている。ところが、一般的に金属と熱可塑性高分子樹脂は密着性が低いため、ナノインプリント時の高分子の剥がれや、金をエッチングする際エッチング液の浸透による金パターンの消失、変形、痩せが生じ、特にアスペクト比の大きい金パターンの形成は困難である。
また、インクジェットヘッド、加速度センサー、ジャイロセンサーなどの電子デバイスの小型化と高性能化に対しては、微細パターンの加工精度やアスペクト比の大きい微細金属パターンの形成方法として有用なMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)のプロセスが用いられている。MEMSとは従来の機械加工では製造困難なサブミクロン以下のスケールでアスペクト比の大きい微細金属パターンを、高精度且つ低コストで製造する方法として、シリコンのドライエッチング技術と無電解めっきあるいは電気めっきなどの半導体製造技術を用いた製造方法であり、MEMSで作製したモールドを用いて射出成形などの成形方法によって電子デバイスを製造している。
しかし、依然として微細金属パターンの加工精度やアスペクト比の大きい微細金属パターンの形成方法としては不十分であり、また加工精度やアスペクト比を満足するデバイスを作製するためには加工プロセスが増え加工時間が長くなり量産性に問題がある。
更に、液晶ディスプレイ等に用いられている偏光フィルムなどの光学材料に対しては、ポリマーを延伸しフィルム化することにより発現する光学異方性が利用されている。この方法は、低コストで製造できるものの光学特性、耐熱性、耐湿性、耐薬品性等が低いという問題がある。これに対して透明基板上に多数の微細金属パターンが平行になるようにワイヤーグリッドを形成した偏光子などの光学デバイスが知られている。この偏光子は、光学特性、耐熱性、耐湿性、耐薬品性等に優れるものの、形成方法として電子線リソグラフィ又はX線リソグラフィを用いているため、量産性と設備投資に問題がある。
本発明の別の課題は、0.05μm〜10μmの線幅の微細金属パターンを有する基板を提供することにある。
着させる工程、該感紫外線化合物上に熱可塑性高分子により層を設け、紫外線を照射する工程、得られた熱可塑性高分子層上に熱ナノインプリント法によって凹凸を形成する工程、凹み部分における熱可塑性高分子の残膜を除去する工程、凹み部分に電気めっきにより金属層を形成する工程、熱可塑性高分子層を除去する工程、及び凹み部分における金属薄膜を除去し、金属パターンを形成する工程を含む金属パターンを有する基板の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、上記製造方法により得られた、0.05μm〜10μmの線幅の金属パターンを有する基板が提供される。
2:金属薄膜
3:感紫外線化合物
4:熱可塑性高分子のパターン
5:熱ナノインプリント用モールド
6:めっき金属
図1(1)〜(9)に本発明による微細金属パターンの製造工程を示す。ただし、各部材の縮尺は適宜変更している。
本発明の製造方法においては、まず、基板1上に金属薄膜2を有する金属薄膜基板を準備する。(図1(1)参照)。
基板1の材料としては、後述する熱ナノインプリント法により成型する熱可塑性高分子のガラス転移温度より高いガラス転移温度を有する材料であれば良く、例えば、シリコン、ガラス、石英、アルミナ、チタン酸バリウム等の無機あるいは無機酸化物、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、或いはそれらの積層体、複合体が挙げられる。最終的に得られた基板をエレクトロニクス用の配線基板として用いる場合、平滑性、低膨張係数、絶縁性の点から、シリコン、ガラス、石英等の無機あるいは無機酸化物材料やポリイミドなどの耐熱性有機材料からなる基板が好ましい。
金属薄膜2の厚さは、5nm〜20μmが好ましい。5nm未満であると基板表面の平滑性が不足し、20μmより大きいと後工程におけるエッチング時間が長時間になるおそれがある。また、表面が酸化されている金属薄膜基板を用いる場合、予め表面を還元処理することが好ましい。
本発明の感紫外線化合物3は、上記式(I)で表される化合物である。
式中、R1〜R3から選択される一つの基が、若しくはR1〜R3から選択される一つの基とR4〜R6から選択される一つの基の二つの基が−X−(CH2)m−SHであり、残りの基が、それぞれに単独に水素原子、炭素数1〜6の炭化水素基、または酸素原子あるいは窒素原子で連結された炭素数1〜6の炭化水素基を示す。炭化水素基の炭素数が7以上になると、ベンゾフェノン基の基板表面に対する吸着密度が低下するため、紫外線の照射量を増大させる必要がある。
ここで、XはO、OCO、COO、NH、NHCOを示し、mは1〜20の整数を示す。mが20を超えると分子鎖の屈曲性が大きくなり、該化合物の吸着量が減少し、接着機能が低下する恐れがある。
また、式(I)中、R2単独が、もしくはR2およびR5のふたつの基が−X−(CH2)m−SHである化合物が好ましく挙げられ、この際のXはO、OCO、COO、NH、NHCOが好ましい。
酸素原子あるいは窒素原子で連結されている炭素数1〜6の炭化水素基としては、上記炭素数1〜6の炭化水素基の例示の基が酸素原子あるいは窒素原子で連結されている基が好ましく挙げられる。
の基が−X−(CH2)m−SHである感紫外線化合物としては、例えば、3,3’−ビス(2−メルカプトエチルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(6−メルカプトヘキシルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(8−メルカプトオクチルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(10−メルカプトデシルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(12−メルカプトドデシルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(18−メルカプトオクタデシルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(2−メルカプトエチルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(6−メルカプトヘキシルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(8−メルカプトオクチルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(10−メルカプトデシルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(12−メルカプトドデシルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(18−メルカプトオクタデシルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(3−メルカプトプロピオニルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(6−メルカプトヘキサノイルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(8−メルカプトオクタノイルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(11−メルカプトウンデカノイルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(3−メルカプトプロピオニルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(6−メルカプトヘキサノイルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(8−メルカプトオクタノイルオキシ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(11−メルカプトウンデカノイルオキシ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(2−メルカプトエチルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(6−メルカプトヘキシルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(8−メルカプトオクチルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(10−メルカプトデシルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(2−メルカプトエチルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(6−メルカプトヘキシルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(8−メルカプトオクチルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(10−メルカプトデシルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(2−メルカプトエチルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(6−メルカプトヘキシルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(8−メルカプトオクチルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(10−メルカプトデシルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(12−メルカプトドデシルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(18−メルカプトオクタデシルアミノ)ベンゾフェノン、4−(2−メルカプトエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(6−メルカプトヘキシルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(8−メルカプトオクチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(10−メルカプトデシルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(12−メルカプトドデシルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(18−メルカプトオクタデシルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(3−メルカプトプロピオニルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(6−メルカプトヘキサノイルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(8−メルカプトオクタノイルアミノ)ベンゾフェノン、3,3’−ビス(11−メルカプトドデカノイルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(3−メルカプトプロピオニルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(6−メルカプトヘキサノイルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(8−メルカプトオクタノイルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(11−メルカプトドデカノイルアミノ)ベンゾフェノンが挙げられるがこれらに限定されない。
感紫外線化合物3を含有する溶液は、ベンゾフェノンの光化学反応を促進させるための添加物をさらに含んでいてもよい。
該溶液に使用する溶媒は、感紫外線化合物を溶解させる溶媒であれば良く、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸メトキシプロピル、乳酸エチル等のエステル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル、クロロホルム、ブチルクロリド等のハロゲン化アルキル、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。作業環境の点からエタノールが好ましい。
熱可塑性高分子としては、重量平均分子量が10000〜1000000であって、室温以上のガラス転移温度を有し、溶媒に可溶で、かつ、電気めっきにおいて用いるめっき液に不溶な樹脂であれば良く、さらに好ましくは分子内に炭化水素基を有する熱可塑性高分子が好ましい。特に重量平均分子量が50000〜500000であることが好ましい。
ここで、炭化水素基とは、例えば、メチル基、メチレン基、メチン基が挙げられる。熱可塑性高分子としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンが挙げられる。
また、基板への塗布特性改善のために界面活性剤、レベリング剤等を添加することもできる。これらの添加剤としては、イオン系、またはノニオン系界面活性剤、あるいはシリコン誘導体、フッ素誘導体が挙げられる。
上記熱可塑性高分子薄膜を形成させた基板に対して、通常、波長が200nm〜400nmの紫外線を照射する。紫外線の照射によって、感紫外線化合物におけるベンゾフェノンのカルボニル基が励起しビラジカルが発生する。ベンゾフェノンの酸素原子上に発生するラジカルは速やかに熱可塑性高分子の炭化水素から水素原子を引き抜きアルコールに変化する。一方のベンゾフェノンの炭素上に発生したラジカルは、熱可塑性高分子の炭化水素上に発生したラジカルとの再結合によって共有結合を生成する。この原理により、チオールの金属薄膜に対する吸着とベンゾフェノンの熱可塑性高分子に対する共有結合によって、基板1と熱可塑性高分子4が強固に接着される。
紫外線の照射エネルギーは、通常、0.01〜250J/cm2である。0.01J/cm2未満であるとベンゾフェノンの光反応が十分に進行しない恐れがあり、250J/cm2を超えると光酸素酸化反応、熱可塑性高分子膜自体に光化学反応等による膜の劣化により熱可塑性高分子の熱物性が変わり、膜の表面にひび割れが生じる恐れがある。
熱ナノインプリント用モールド5は、熱ナノインプリント法により基板上の熱可塑性高分子膜を凹凸に成型するためのモールドであって、その材質としては、主に表面酸化シリコン、合成シリカ、溶融シリカ、石英、シリコン、ニッケルが挙げられる。熱ナノインプリント用モールドは、公知の技術を用いて、モールド材料の表面に所望の凹凸パターンを形成させることにより得ることができる。モールドの凹部がウェットエッチングプロセス後最終的に残存する金属薄膜のパターンに相当する。表面酸化シリコンの表面シリカ層、合成シリカ、溶融シリカ、石英の化学組成は、ほぼ同じSiO2であるので、上記材質の平板を公知の半導体微細加工技術を用いて加工することにより凹凸パターンを形成することができる。
加圧部は熱可塑性高分子を成膜した基板に、凹凸形状のモールドを押し付けるプレスからなり、熱可塑性高分子膜が軟化した基板にモールドの微細凹凸構造を加圧により転写する部分である。減圧部は基板に対してモールドが減圧状態にあるときに、基板およびモールドを減圧状態に保ち、凹凸部に熱可塑性高分子を効率よく充填させる部分である。
電気めっきにより、熱可塑性高分子パターン4が形成された基板の凹部にめっき金属6を堆積させることができる。めっき金属6としては、各種のめっき金属を使用することができる。例えば、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、クロム、亜鉛、スズ、白金、チタン、パラジウムが挙げられる。特に好ましくは、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウムが挙げられる。また、めっき金属6と金属薄膜2は同一又は異なる金属であっても良い。
めっき金属6を堆積させる際、基板の凹部をはみ出して堆積させてもよい。そして、基板の凹部をはみ出すまで堆積させためっき金属を所望の厚さになるまで研磨やエッチングで除去することによって、めっき金属6の厚さを均一化することができる。
このようにして得られた金属パターンを有する基板は、金属パターンの線幅を0.05μm〜10μmとすることができる。
成膜した金基板に対し、180℃で3分間アニール処理を行った。次に、200WのHg-Xeランプ(Sun-ei、Supercure 202S)用いて、365nmでの紫外線の露光量が88 J/cm2となるように金基板に照射した。これを熱ナノインプリント用モールド6種類(1μmのライン&スペース(1:1)、500nmのライン&スペース(1:1)、200nmのライン&スペース(1:1)、100nmのライン&スペース(1:1)、 60nmのライン&スペース(1:4)、30nmのライン&スペース(1:4))と熱ナノインプリント装置(明昌機工製、NM-400)を用いて、表1の5段階からなる条件で熱ナノインプリントを行った。
図2において、(a)は、1μmライン:スペース=1:1、(b)は、500nmライン:スペース=1:1、(c)は、200 nm ライン:スペース=1:1、(d)は、100 nm ライン:スペース=1:1、(e)は、60 nmライン:スペース=1:4、(f)は、30 nmライン:スペース=1:4。
次に、参照電極Ag/AgCl、対極をPt、作用電極をポリスチレン成型金基板とし、金めっき液(田中貴金属製、ミクロファブ640)に浸漬させ、溶液温度60℃、電流値0.293mA、0.073 mAでそれぞれ50秒、30 秒間電析を行った。更に、クロロホルムで洗浄してポリスチレンパターンを除去した。図3に、1μm、500nm、200nm、100 nmのライン&スペース(1:1)と60nm、30 nmのライン&スペース(1:4)の微細金パターンの走査型電子顕微鏡写真像の写しを示す。図3から、1μm、500nm、200nm、100 nmのライン&スペース(1:1)と、60nm、30 nmのライン&スペース(1:4)で微細金パターンが凹凸に成形されていることがわかる。
図3において、(a),(b),(c),(d)は電流値0.293mA、50秒で電析を、(e),(f)は0.073 mA、30秒で電析を行った。
(a)は、1μmライン:スペース=1:1、(b)は、500nmライン:スペース=1:1、(c)は、200nmライン:スペース=1:1、(d)は、100nmライン:スペース=1:1、(e)は、60nmライン:スペース=1:4、(f)は、30nmライン:スペース=1:4。
図4において、(a)は、1μmライン:スペース=1:1、(b)は、500nmライン:スペース=1:1、(c)は、200nmライン:スペース=1:1、(d)は、100nmライン:スペース=1:1。
図5において、(a)は、1μmライン:スペース=1:1、(b)は、500nmライン:スペース=1:1、(c)は、200nmライン:スペース=1:1、(d)は、100nmライン:スペース=1:1。
図6において、(a),(b),(c),(d)は電流値0.073mA、30秒で電析を行ったものである。(a)、(b)は60nmライン:スペース=1:4、(c)、(d)は、30nmライン:スペース=1:4。
Claims (2)
- 金属薄膜を有する基板表面に下記式(I)に示す感紫外線化合物を吸着させる工程、該
感紫外線化合物上に熱可塑性高分子により層を設け、紫外線を照射する工程、得られた熱可塑性高分子層上に熱ナノインプリント法によって凹凸を形成する工程、凹み部分における熱可塑性高分子の残膜を除去する工程、凹み部分に電気めっきにより金属層を形成する工程、熱可塑性高分子層を除去する工程、及び凹み部分における金属薄膜を除去し、金属パターンを形成する工程を含む金属パターンを有する基板の製造方法。
- 請求項1に記載の製造方法により得られた、0.05μm〜10μmの線幅の金属パターンを有する基板。
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