JP2015187905A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化物半導体膜を用いたメモリにおいて、新規なリフレッシュ回路を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】酸化物半導体膜を用いたメモリをリフレッシュする際に駆動する回路として、センスアンプ回路240と、ラッチ回路242と、第1のスイッチ244と、第2のスイッチ245とを有する。リフレッシュ動作の際は、メモリに記憶されている電位を反映した電位が、センスアンプ回路240に入力され、センスアンプ回路240の出力がラッチ回路242に入力され、ラッチ回路242の出力が、酸化物半導体をチャネルとして有する第1のトランジスタ201及び第1のスイッチ244を介して、再びメモリに書き込まれる。
【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、電源の供給を停止しても、データを一時的に保持可能なメモリセルを有する記憶装置または半導体装置に関する。本発明の一態様は、記憶装置または半導体装置を備えた電子機器に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
メモリであるSRAMやDRAMは、既に様々な電子機器に使用されている。例えば、キャッシュメモリにもSRAMやDRAMが広く使われている。キャッシュメモリは、中央演算処理装置(CPU)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの機器に使用される。キャッシュメモリは、論理回路に対して迅速にデータの入出力を行うことを目的として設けられる。
昨今の電子機器では消費電力の低減が求められている。例えばパワーゲーティングという手法により、複数の回路を有する電子機器において、その時々で、使用しない回路の電源を切り、使用する回路の電源を入れることで、消費電力を低減する手法がある。
一方で、SRAMやDRAMは揮発性であるため、電源を切るとデータが消えてしまうという課題があった。したがって、パワーゲーティングを用いると、SRAM及びDRAMに記憶されたデータが消失してしまうため、電源投入後、再度データを入力する必要が生じ、応答が遅くなるという課題があった。そのため、不揮発性のメモリが求められていた。
不揮発性のメモリとしては、フラッシュメモリがあるが、フラッシュメモリは応答が遅い。新しいメモリとして酸化物半導体を用いたメモリが提案されている。
酸化物半導体を用いたFETはオフ電流を非常に低くできる。たとえば、チャネル幅1μmあたりのオフ電流として、85℃で、100yA(1yA(ヨクトアンペア)は1×10−24A)以下という数値が得られている。このため、酸化物半導体を用いたFETと容量とで、長時間データを保持可能なメモリ素子が構成できる(例えば、特許文献1参照)。
酸化物半導体を用いたメモリの保持時間が、たとえ10年を超える長い期間だとしても、さらに長期間のデータ保持を目指して、メモリの容量に電荷を再度蓄える、いわゆるリフレッシュ動作の需要がある。
また、酸化物半導体を用いたFETは、しきい値を制御する技術が開発途上にある。しきい値がマイナス方向にずれた場合、Vg=0Vの条件にて、オフ電流が増加する。したがって、しきい値がずれることにより、データ保持時間が短くなるという課題もある。したがって、データ保持期間を長くするために、メモリの容量に電荷を再度蓄えるリフレッシュ動作の需要が考えられる。
定期的なリフレッシュ動作により、酸化物半導体を用いたメモリの容量に電荷を再度蓄えて、データの保持時間を長くする手段もある(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−181167 特開2013−191265
特許文献2で記載されているリフレッシュ回路は、書き込み用ビット線WBLと、読み出し用ビット線RBLとが別々に設けられたメモリセルに対するものであった。そのため、特許文献1で記載されているような、書き込み用ビット線と読み出し用ビット線を共有するメモリセルにおいては、特許文献2に記載のリフレッシュ回路は適用できない。
新規なリフレッシュ回路を有する記憶装置を提供することを目的の一とする。新規なリフレッシュ回路を有する半導体装置を提供することを目的の一とする。新規なリフレッシュ回路を有する記憶装置または半導体装置を有する電子機器を提供することを目的の一とする。新規な記憶装置、新規な半導体装置、または、新規な電子機器を提供することを目的の一とする。
書き込み用ビット線と読み出し用ビット線とが共通の線でなるメモリセルであっても、リフレッシュ動作が可能な記憶装置または半導体装置を提供することを目的の一とする。消費電力を大幅に削減可能な記憶装置または半導体装置を提供することを目的の一とする。高速動作が可能な記憶装置または半導体装置を提供することを目的の一とする。
本明細書で開示する発明の一態様は、上記課題の少なくとも一つを解決する。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの課題の全てを解決する必要はない。本明細書で開示する発明の一態様は、上記課題の少なくとも一つを解決する。なお、これらの課題以外の他の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これらの課題以外の他の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、メモリセルと、センスアンプ回路と、ラッチ回路と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、駆動回路とを有する半導体装置である。センスアンプ回路と、ラッチ回路と、第1のスイッチと、第2のスイッチとは、メモリセルのリフレッシュ動作の際に駆動する半導体装置である。メモリセルは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、容量とを有する半導体装置である。第1のトランジスタは、チャネル形成領域として酸化物半導体を有する半導体装置である。第1のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1の配線に電気的に接続され、第1のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、容量の一方の端子に電気的に接続され、第1のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、第2のトランジスタのゲートに電気的に接続され、第2のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1の配線に電気的に接続され、第1のトランジスタのゲートは、第2の配線に電気的に接続され、容量の他方の端子は、第3の配線に電気的に接続され、第2のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の配線に電気的に接続され、センスアンプ回路の第1の入力端子は、第1の配線に電気的に接続され、センスアンプ回路の出力端子は、ラッチ回路の入力端子に電気的に接続され、ラッチ回路の出力端子は、第1のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、第1のスイッチの他方の端子は、第1の配線に電気的に接続され、第2のスイッチの一方の端子は、第1の配線に電気的に接続され、第2のスイッチの他方の端子は、駆動回路に電気的に接続される半導体装置である。
本発明の一態様は、リフレッシュ動作において、第1の電位が、第2のトランジスタのゲートの電位を反映した第1の配線の電位であるとき、第1の電位がセンスアンプ回路の第1の入力端子に入力される。第1の電位がセンスアンプ回路に入力されることで、センスアンプ回路はラッチ回路に信号を出力する。センスアンプ回路の出力がラッチ回路に入力され、ラッチ動作が行われる。ラッチ動作が行われた後に、第1のスイッチ、第1の配線及び第1のトランジスタを介して、ラッチ回路からの出力である第2の電位が、第2のトランジスタのゲート及び容量の一方の端子に入力される。本発明の一態様は、以上の動作を行う半導体装置である。
本願発明が開示する回路またはリフレッシュ動作によりデータ保持期間が更に長い記憶装置または半導体装置を提供できる。書き込み用ビット線と読み出し用ビット線とが共通の線でなるメモリセルにおいて、リフレッシュ動作が可能な記憶装置または半導体装置を提供できる。
消費電力を抑えた記憶装置または半導体装置を提供できる。高速動作可能な記憶装置または半導体装置を提供できる。新規な記憶装置または半導体装置を提供できる。なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これらの効果以外の他の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これらの効果以外の他の効果を抽出することが可能である。
半導体装置の回路図 半導体装置の動作に係るタイミングチャート 半導体装置の動作に係るタイミングチャート 半導体装置の回路図 半導体装置の回路図 半導体装置の回路図 半導体装置の動作に係るタイミングチャート 半導体装置の動作に係るタイミングチャート 酸化物半導体の断面TEM像および局所的なフーリエ変換像。 酸化物半導体膜のナノビーム電子回折パターンを示す図、および透過電子回折測定装置の一例を示す図。 透過電子回折測定による構造解析の一例を示す図、および平面TEM像。 本発明の一態様を説明する断面図。 本発明の一態様を説明する断面図。 電子部品の作製工程を示すフローチャート及び斜視模式図。 電子部品を用いた電子機器。
本発明の実施の形態の一例について、図面を用いて以下に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
トランジスタは半導体素子の一種であり、電流や電圧の増幅や、導通または非導通を制御するスイッチング動作などを実現することができる。本明細書におけるトランジスタは、IGFET(Insulated Gate Field Effect Transistor)や薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含む。
なお、図面等において示す各構成の、位置、大きさ、範囲などは、理解のしやすさを優先するため、実際の位置、大きさ、範囲などを表していない場合がある。このため、開示する発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、範囲などに限定されない。
なお、本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」などの序数は、構成要素の混同を避けるために付すものであり、数的に限定するものではないことを付記する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、開示する発明の一態様に係る半導体装置(記憶装置)の回路構成およびその動作について、図1乃至図3を参照して説明する。本実施の形態では、メモリセル内の酸化物半導体トランジスタとしてn型トランジスタ(nチャネル型トランジスタ)を用い、メモリセル内のシリコントランジスタとしてp型トランジスタ(pチャネル型トランジスタ)を用いる場合について説明する。なお、シリコントランジスタはn型トランジスタ(nチャネル型トランジスタ)であってもよい。
図1に本実施の形態で開示する半導体装置の回路構成を示す。図1に示す半導体装置は、メモリセル200と、メモリセル200の容量素子に電荷を蓄える際に、いわゆるリフレッシュ動作する際に駆動する回路250とを有する。
メモリセル200は、第1のトランジスタ201と、第2のトランジスタ202と、容量264とを有する。第1の配線213と第1のトランジスタ201のゲートが電気的に接続されている。第1のトランジスタ201のソースまたはドレインの一方と、第2のトランジスタ202のゲートと、容量264の一方の端子とが電気的に接続されている。容量264の他方の端子と、第2の配線211とが電気的に接続されている。第2のトランジスタ202のソースまたはドレインの一方と、第3の配線221とが電気的に接続されている。第1のトランジスタ201のソースまたはドレインの他方と、第2のトランジスタ202のソースまたはドレインの他方とが、第4の配線212(ビット線とも呼ぶ)と電気的に接続されている。第1のトランジスタ201は書き込み用のトランジスタとして機能し、第2のトランジスタ202は読み出し用のトランジスタとして機能する。図1に示す半導体装置は、書き込み用の第1のトランジスタ201と読み出し用の第2のトランジスタ202とにおいて、第4の配線212を共用している。
書き込み用の第1のトランジスタ201には、酸化物半導体を用いたトランジスタを適用する。酸化物半導体を用いたトランジスタは、オフ状態でのソースとドレイン間のリーク電流(オフ電流)が極めて小さいという特徴を有している。このため、第1のトランジスタ201をオフ状態とすることで、第1のトランジスタ201のソースまたはドレインの一方と、第2のトランジスタ202のゲートと、容量264の一方の端子とが電気的に接続されたノード281(ノードNDとも呼ぶ)の電荷を極めて長時間にわたって保持することが可能となる。そして、容量264を有することにより、ノード281に与えられた電荷の保持が容易になり、また、保持された情報の読み出しが容易になる。第1のトランジスタ201は酸化物半導体(Oxide Semiconductor)を用いることから、図1では、第1のトランジスタ201を、酸化物半導体の頭文字をとってOSとも表記する。
回路250は、センスアンプ回路240と、ラッチ回路242と、第1のスイッチ244と、第2のスイッチ245とを有する。センスアンプ回路240の第1の入力端子は第4の配線212に電気的に接続されており、第2の入力端子には参照電位Vref1が与えられている。センスアンプ回路240は、第1の入力端子の電位が参照電位Vref1より高いと出力端子よりハイを出力し、第1の入力端子の電位が参照電位Vref1より低いと出力端子よりロウを出力する。
センスアンプ回路240の出力端子には、ラッチ回路242を介して、第1のスイッチ244の一方の端子に電気的に接続されている。また、センスアンプ回路240の出力端子は、第5の配線214に電気的に接続されている。第1のスイッチ244の他方の端子は、第4の配線212に電気的に接続されている。
第2のスイッチ245は、第6の配線248を介した駆動回路からメモリセル200への信号の入力、非入力を制御するスイッチである。第2のスイッチ245の一方の端子は、第4の配線212を介してメモリセル200に電気的に接続され、第2のスイッチ245の他方の端子は第6の配線248を介して図示しない駆動回路へ電気的に接続される。第3のスイッチ247は、第4の配線212に電源252が電気的に接続するか否かを制御するスイッチである。第3のスイッチ247の一方の端子は電源252に電気的に接続され、第3のスイッチ247の他方の端子は、第4の配線212を介してメモリセル200及び回路250に電気的に接続される。電源252の電位をVref2とし、Vref1>Vref2とする。
第1のスイッチ244、第2のスイッチ245、及び第3のスイッチ247は、それぞれ3端子のトランジスタで構成してもよい。
メモリセル200のノード281にハイレベル電位が保持されている状態からリフレッシュ動作を行う手順について、図2のタイミングチャートを用いて説明する。
まず、第2のスイッチ245をオフにして、第6の配線248を介して駆動回路からメモリセル200に信号が入力されないようにしておく。リフレッシュ動作を行っている間は第2のスイッチ245はオフにしておく。
次に、第1の動作として、第2の配線211の電位をロウとし、第3の配線221の電位をハイとし、ほぼ同時に第3のスイッチ247をオンさせる。第3のスイッチ247がオンするため、第4の配線212と電源252とが電気的に接続され、第4の配線212は電源252から電位Vref2のプリチャージが行われる。第2のトランジスタ202のゲートであるノード281にはハイレベル電位が記憶されているが、第3の配線221の電位がハイ、つまり第2のトランジスタ202のソースもハイのため、第2のトランジスタ202はオフする。
第1の動作において、第4の配線212には、電源252から電位Vref2が与えられる。プリチャージが終了すると第3のスイッチ247はオフする。
第2の動作として、第4の配線212の電位に応じた、センスアンプ回路240の出力とラッチ回路242の出力とが得られる。センスアンプ回路240の第1の入力端子には、第4の配線212の電位が入力される。そして、第4の配線212の電位は参照電位Vref1よりも低いVref2であるため、センスアンプ回路240はロウを出力する。センスアンプ回路240のロウの出力は、ラッチ回路242に入力される。ラッチ回路242に入力された信号は、一定期間、ラッチ回路242に保持される。ラッチ回路242にはインバータが内蔵されているため、ラッチ回路に入力されたロウの信号は、一定期間保持された後、反転されハイで出力される。
第3の動作として、第1のスイッチ244をオンし、第1の配線213の電位をハイとする。第1の配線213の電位がハイとなることで、第1のトランジスタ201をオン状態とする。第1のスイッチ244を介して、ラッチ回路242の出力端子と第4の配線212とが電気的に接続する。ラッチ回路242から出力されたハイの電位は、第4の配線212に与えられ、第4の配線212のハイの電位は、第1のトランジスタ201を介してノード281に供給され、容量264に充電される。ノード281へのハイレベル電位の供給が終了すると、第1のスイッチ244をオフし、第1の配線213の電位をロウとして第1のトランジスタ201をオフ状態とする。以上によりリフレッシュ動作は完了する。
センスアンプ回路240からラッチ回路242への入力に対し、ラッチ回路242の出力が反転されない場合、リフレッシュ動作前のノード281の電位と、リフレッシュ動作により回路250から第4の配線212を介してノード281に入力される電位とは、逆相になってしまう。したがって、確実にリフレッシュ動作を行うために、ラッチ回路242において入力に対する出力を反転させるのは肝要である。また、ラッチ回路242内で信号を反転しなくとも、センスアンプ回路240から出力した電位が、ノード281に供給されるまでの電流経路において信号を反転させればよい。または、センスアンプ回路240内に信号を反転させるインバータ等を内蔵させて、第1の入力端子からの入力に対するセンスアンプ回路240の出力を反転させてもよい。
第4の配線212の電位は、図2のとおり、第2の動作まではVref2であり、センスアンプ回路240に入力される参照電位Vref1よりも低い。しかし、第3の動作では、ラッチ回路242のハイの出力が第4の配線212に供給されるため、センスアンプ回路240の第1の入力端子に入力される電位もハイとなる。その場合、第2の動作ではセンスアンプ回路240の第1の入力端子に入力される電位Vref2がVref1より低いのに対し、第3の動作では第1の入力端子に入力される電位がVref1よりも高くなるため、センスアンプ回路240の出力もロウからハイに反転する。しかしながら、第2の動作における、最初のセンスアンプ回路240からの出力はラッチ回路242に既に取り込まれてあるので、センスアンプ回路240の出力が変化してもラッチ回路242の出力は影響を受けない。つまり、センスアンプ回路240の出力をラッチ回路242でラッチすることで、ノード281に記憶されていたデータを確実に再書き込みすることができる。
図3を用いて、ノード281にロウレベル電位が保持されている状態からリフレッシュ動作を行う手順について説明する。
まず、リフレッシュ動作を行っている間は第2のスイッチ245はオフにしておく。第1の動作として、第2の配線211の電位をロウとし、第3の配線221の電位をハイとし、ほぼ同時に第3のスイッチ247をオンにする。第3のスイッチ247がオンするため、第4の配線212と電源252が電気的に接続され、第4の配線212には電源252からプリチャージが行われる。ここまでは、図2と同じである。
次に、第2のトランジスタ202のゲートであるノード281にはロウレベル電位が記憶されているため、第2のトランジスタ202はオン状態となる。第2のトランジスタ202がオンすることにより、第2のトランジスタ202より第4の配線212に電流が流れるが、電源252が電流を吸収するため第4の配線212の電位はVref2のままである。プリチャージが終了し、第3のスイッチ247がオフすると、第2のトランジスタ202から第4の配線212に電流が流れているため、第4の配線212の電位は上昇する。
第1の動作において、第3のスイッチ247がオンの間は、第4の配線212には電源252からプリチャージの電位Vref2が与えられる。次に、第1の動作において、第3のスイッチ247がオフすると、第2のトランジスタ202からの電流によって、第4の配線212の電位は、プリチャージの電位Vref2よりも更に上昇する。
第4の配線212の電位が参照電位Vref1よりも高くなると、第2の動作として、第1の入力端子に第4の配線212の電位が入力されたセンスアンプ回路240は信号を出力する。第4の配線212の電位(第1の入力端子の電位)は参照電位Vref1よりも高いため、センスアンプ回路240はハイを出力する。センスアンプ回路240のハイの出力は、ラッチ回路242に入力され一定期間保持される。ラッチ回路242にて一定期間、信号が保持された後、インバータを内蔵するラッチ回路242からは反転されたロウが出力される。
第3の動作として、第1のスイッチ244をオンし、第1の配線213の電位をハイとして第1のトランジスタ201をオン状態とする。これにより、ラッチ回路242の出力電位がノード281に供給され、容量264に充電される。ノード281へのロウレベル電位の供給が終了すると、第1のスイッチ244をオフし、第1の配線213の電位をロウとして第1のトランジスタ201をオフ状態とする。
図1乃至図3では、第2のトランジスタ202をp型トランジスタとして説明してきたが、第2のトランジスタ202をn型トランジスタとしても可能である。また、第2のトランジスタ202の半導体層はシリコンに限られたものではなく、酸化物半導体であってもいいし、その他の半導体材料であってもよい。第2のトランジスタ202の半導体層を酸化物半導体とする場合、工程簡略化のために、第1のトランジスタ201と第2のトランジスタ202との半導体層を同一材料としてもよい。もしくは、書き込み用の第1のトランジスタ201と読み出し用の第2のトランジスタ202のそれぞれの機能を鑑みて、互いに異なる材料の酸化物半導体を半導体層として用いてもよい。
以上のリフレッシュ動作は予め設定された所定の期間ごとに行われる。このようなリフレッシュ動作により、ノード281への電荷の再書き込みが可能となり、更に長い時間のデータの保持が可能になる。また、第1のトランジスタ201のしきい値制御が困難であり、第1のトランジスタ201がVg=0Vにおいてノーマリーオンであったとしても、ノード281への電荷再書き込みによりデータの長時間保持が可能となる。
また、本形態の酸化物半導体を用いたメモリは、DRAMよりもリフレッシュ回数が劇的に少なく、リフレッシュ回数を、DRAMのリフレッシュ回数の100万分の1回以下にすることが可能である。例えば、DRAMでは1秒に30回のリフレッシュが必要であるところ、本形態の酸化物半導体を用いたメモリは、1日に1回以下にすることが可能である。そのため、本形態のメモリは、リフレッシュに必用な電力を大幅に削減でき、消費電力を抑えることができる。
本形態の酸化物半導体を用いたメモリをキャッシュメモリ等に使用した場合、キャッシュメモリを長時間使用しなくとも、定期的にリフレッシュが行われ、データを長期にわたり保持することができる。
図4に図1で示すラッチ回路242の一例を示す。ラッチ回路242は、アナログスイッチ101、アナログスイッチ102、インバータ103、インバータ104、インバータ105、インバータ106より構成される。入力端子INには、センスアンプ回路240の出力端子が電気的に接続され、図1のセンスアンプ回路240からの信号が入力される。出力端子OUTには、第1のスイッチ244の一方の端子が電気的に接続され、ラッチ回路242の出力は図1の第1のスイッチ244に入力される。端子Lはラッチ入力端子であり、端子Lからの信号に応じてラッチ回路242の動作を制御できる。
図4に示すラッチ回路242において、入力端子INから入力された信号は、インバータ103により反転した状態で、出力端子OUTから出力される。
ラッチ回路242の駆動方法を説明する。ラッチ入力端子Lにロウが入力される場合は、アナログスイッチ101がオフ、アナログスイッチ102がオンとなり、インバータ103及び104がループを組み、入力端子INからの信号が保持される。
ラッチ入力端子Lにハイが入力される場合は、アナログスイッチ101がオン、アナログスイッチ102がオフとなり、インバータ103及び104のインバータループは開放され、入力端子INからの信号は保持されない。その後、再度ラッチ入力端子Lにロウが入力されると、再びインバータ103及び104によりインバータループが形成され、入力端子INからの信号がインバータループにラッチされる。このようにしてラッチ回路242は動作する。
図2及び図3の第2の動作から第3の動作への移行にあたり、第4の配線212の電位がVref1よりも高い電位から低い電位へ、もしくはVref1より低い電位から高い電位へ変化する。第4の配線212の電位の変化に伴い、センスアンプ回路240の出力も第2の動作から第3の動作への移行時に変化する。しかし、ラッチ回路242でインバータループを形成し入力信号を保持することで、ラッチ回路242の出力はセンスアンプ回路240の出力の変化の影響を受けない。そして、改めてセンスアンプ回路240の出力をラッチ回路242に取り込みたい際は、一度インバータループを開放した後に、インバータループを再形成して、センスアンプ回路の出力を取り込む。例えば、複数行のメモリセルアレイにおいて、1行目のメモリセルのリフレッシュ動作が終了した後に、ラッチ回路242のインバータループを開放し、2行目のメモリセルのリフレッシュ動作時に、再度、ラッチ回路242のインバータループを形成する場合がある。
なお、本発明のラッチ回路は図4の構成に限定されず他の回路を用いてもよい。
(実施の形態2)
図5に、図1に示した半導体装置を用いた、m×nビットの記憶容量を有する半導体装置の回路図の一例を示す。
図5に示す半導体装置は、m本の第1の配線12と、m本の第2の配線14と、m本の第3の配線16と、n本の第4の配線18と、n本の第5の配線19と、n本の第6の配線20とを有する。また、図5に示す半導体装置は、メモリセルアレイと、第1の駆動回路1211、第2の駆動回路1212、及び第3の駆動回路1213の周辺回路とを有する。メモリセルアレイは、縦m個(行)×横n個(列)(m、nは自然数)のマトリクス状に配置された複数のメモリセル1200を有する。また、リフレッシュ動作する際に駆動するn個の回路1210を有する。回路1210は、1本の第4の配線18に対し1つずつ設けられる。プリチャージ用の第3のスイッチ26は1本の第4の配線18ごとに1つずつ設けられる。プリチャージ用の電源28も1本の第4の配線18ごとに1つずつ設けられる。もしくは、全ての第4の配線18に対してプリチャージ用の電源28を1つ設けてもよいし、複数本の第4の配線18でプリチャージ用の電源28を共用してもよい。第1の配線12はワード線、第2の配線14は容量ワード線、第3の配線16はソース線、第4の配線18はビット線ともいう。なお、図5の第1の配線12乃至第3の配線16に付記されるiは、図中の(i−1)≧1であることから、2≦i≦m(iは自然数)とする。
第1の配線12は第3の駆動回路1213と電気的に接続される。第2の配線14と第3の配線16とは第1の駆動回路1211と電気的に接続される。第4の配線18と第5の配線19と第6の配線20とは第2の駆動回路1212と電気的に接続される。これは一例であり、どの配線をどの駆動回路で駆動するかは適宜設定すればよい。例えば第1の配線12乃至第3の配線16を全て同一の駆動回路で駆動してもよいし、第3の配線16を第2の駆動回路1212に電気的に接続して、第2の駆動回路1212で駆動してもよい。
メモリセル1200は、酸化物半導体を半導体層として有する書き込み用の第1のトランジスタ1201、読み出し用の第2のトランジスタ1202、保持容量1264を有する。メモリセル1200は、第1の配線12と、第2の配線14と、第3の配線16と、第4の配線18とに電気的に接続する。回路1210は、第1のスイッチ24、センスアンプ回路21、ラッチ回路22、第2のスイッチ25を有する。回路1210は、第4の配線18と第5の配線19と第6の配線20とに電気的に接続する。
リフレッシュ動作は、一定期間ごとに全てのm×n個のメモリセル1200に行われる。一般的には同一行のメモリセル1200に対して一斉にリフレッシュが行われ、これを行数分(m回)順次行い、全てのメモリセル1200にリフレッシュ動作が行われる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態3)
実施の形態1ではリフレッシュ動作について説明した。本発明の半導体装置はリフレッシュ動作以外にも、書き込み、読み出し、保持を行う。本形態ではリフレッシュ動作以外の動作について図6乃至図8を用いて説明する。図6で示す各素子の符号は図1と同一である。
図6(A)及び図7を用いて書き込みモードの動作を説明する。ノード281にハイを書き込む動作について説明する。まず、第1の動作として、駆動回路から第6の配線248にハイの電位を供給し、第2のスイッチ245をオンすると、第4の配線212にハイが供給される。
次に、第2の動作として、第1の配線213の電位をハイとし、第1のトランジスタ201をオン状態とする。また、第2の配線211、及び第3の配線221の電位をロウとする。すると、第1のトランジスタ201を介して、ノード281にハイが供給される。
次に、第3の動作として、第1の配線213の電位をロウとし、第1のトランジスタ201をオフ状態とする。ノード281に供給された電荷は、第1のトランジスタ201がオフ状態となっても保持される。
ここで、第1のトランジスタ201がオフ状態となる前に、第2の配線211、第3の配線221、及び第4の配線212(第2の配線211乃至第4の配線212)の電位が変動すると、ノード281の電位が正しく保持されない可能性がある。第2の配線211乃至第4の配線212の電位を変動させる場合は、第1のトランジスタ201をオフ状態としてから行う必要がある。第3の動作以降に、第2の配線211乃至第4の配線212の電位が変動しても、ノード281に供給された電荷は保持されたままとなる。
なお、第1の動作と、第2の動作は、順序を入れ換えて行うことが可能である。書き込みモードの動作の際は、第1のスイッチ244と第3のスイッチ247とはオフ状態にしておく。
図6(B)及び図8を用いて読み出しモードの動作を説明する。図8は、読み出しモードの動作を説明するタイミングチャートである。読み出しモードの動作は、実施の形態1で説明したリフレッシュ動作と一部似ている。リフレッシュ動作では、センスアンプ回路240の出力をラッチ回路242及び第1のスイッチ244を介して、再び第4の配線212に供給することで、ノード281に電荷の供給を行う。一方、読み出しモードでは、センスアンプ回路240の出力を駆動回路に入力し、センスアンプ回路240の出力電位によって、ノード281に保持されている情報を読み出す。
図8(A)では、ノード281にハイレベル電位が保持されている場合の動作について説明する。まず、第2のスイッチ245をオフにして、第6の配線248を介して駆動回路からメモリセル200に信号が入力されないようにしておく。読み出しモードの間は第2のスイッチ245はオフにしておき、第1の配線213の電位もロウにして、第1のトランジスタ201がオフ状態となっているようにする。
次に、第1の動作として、第2の配線211の電位をロウとし、第3の配線221の電位をハイとし、ほぼ同時に第3のスイッチ247をオンさせる。第3のスイッチ247がオンするため、第4の配線212と電源252が電気的に接続され、第4の配線212は電源252からプリチャージが行われる。第2のトランジスタ202のゲートであるノード281にはハイレベルの電位が記憶されているが、第2のトランジスタ202のソースもハイのため、第2のトランジスタ202はオフする。
第1の動作において、第4の配線212には、電源252から電位Vref2が与えられる。プリチャージが終了すると第3のスイッチ247はオフする。
第2の動作として、第4の配線212の電位に応じた、センスアンプ回路240の出力が得られる。センスアンプ回路240の第1の入力端子には、第4の配線212の電位が入力される。第4の配線212の電位Vref2は参照電位Vref1よりも低いため、センスアンプ回路240は第5の配線214にロウを出力する。センスアンプ回路240の出力はラッチ回路242にも入力されるが、第1のスイッチ244はオフのままであるため、ラッチ回路242の出力はメモリセル200には入力されない。
ノード281にロウレベルの電位が保持されている場合のタイミングチャートを、図8(B)に示す。第1の動作として、第2の配線211の電位をロウとし、第3の配線221の電位をハイとし、ほぼ同時に第3のスイッチ247をオンにするまでは、図8(A)と同じである。第3のスイッチ247がオンするため、第4の配線212と電源252が電気的に接続され、第4の配線212には電源252から電位Vref2のプリチャージが行われる。
ノード281にロウレベルの電位が保持されているため、第2のトランジスタ202はオン状態となる。第2のトランジスタ202がオンすることにより第4の配線212に電流が流れるが、電源252が電流を吸収するため、第4の配線212の電位はVref2のままである。プリチャージが終了し、第3のスイッチ247がオフすると、第2のトランジスタ202から第4の配線212に電流が流れているため、第4の配線212の電位は上昇する。
第1の動作において、第3のスイッチ247がオンの間は、第4の配線212には電源252からプリチャージの電位Vref2が与えられ、第3のスイッチ247がオフすると、第2のトランジスタ202からの電流によって、第4の配線212の電位は、プリチャージの電位Vref2よりも上昇する。
第4の配線212の電位が参照電位Vref1よりも高くなると、第2の動作として、第4の配線212の電位に応じた、センスアンプ回路240の出力が得られる。第4の配線212の電位は参照電位Vref1よりも高いため、センスアンプ回路240は第5の配線214にハイを出力する。
以上の動作により、ノード281にハイレベル電位が保持されている場合と、ロウレベル電位が保持されている場合とで、センスアンプ回路240の出力が変わるため、ノード281に記憶されているデータを読み出すことができる。
データ保持モードの動作を図6(C)を用いて説明する。第1のスイッチ244と、第2のスイッチ245と、第3のスイッチ247をオフにし、第1の配線213の電位をロウにして、第1のトランジスタ201もオフ状態にする。このようにすることで、ノード281の電荷を保持することができる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、上記実施の形態で説明した、オフ電流の低い書き込み用の第1のトランジスタの半導体層に用いることのできる酸化物半導体層について説明する。書き込み用の第1のトランジスタ以外のトランジスタ、例えば、読み出し用の第2のトランジスタ、第1のスイッチ乃至第3のスイッチ、センスアンプ回路、ラッチ回路で用いられるトランジスタ等にも、以下で説明する酸化物半導体層をチャネル層として用いることは可能である。
第1のトランジスタの半導体層中のチャネル形成領域に用いる酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)又は亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。特にIn及びZnを含むことが好ましい。また、それらに加えて、酸素を強く結びつけるスタビライザーを有することが好ましい。スタビライザーとしては、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)及びアルミニウム(Al)の少なくともいずれかを有すればよい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種又は複数種を有してもよい。
第1のトランジスタの半導体層として用いられる酸化物半導体としては、例えば、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、In−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−Zr−Zn系酸化物、In−Ti−Zn系酸化物、In−Sc−Zn系酸化物、In−Y−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物等がある。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1、In:Ga:Zn=3:1:2、あるいはIn:Ga:Zn=2:1:3の原子数比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
半導体層を構成する酸化物半導体膜に水素が多量に含まれると、水素が酸化物半導体と結合することによって、水素の一部がドナーとなり、キャリアである電子を生じてしまう。これにより、トランジスタの閾値電圧がマイナス方向にシフトしてしまう。そのため、酸化物半導体膜の形成後において、脱水化処理(脱水素化処理)を行い酸化物半導体膜から、水素、又は水分を除去して不純物が極力含まれないように高純度化することが好ましい。
なお、酸化物半導体膜への脱水化処理(脱水素化処理)によって、酸化物半導体膜から酸素が減少してしまうことがある。よって、酸化物半導体膜への脱水化処理(脱水素化処理)によって増加した酸素欠損を補填するため、酸素を酸化物半導体膜に加える処理を行うことが好ましい。本明細書等において、酸化物半導体膜に酸素を供給する場合を、加酸素化処理、又は過酸素化処理と記す場合がある。
このように、酸化物半導体膜は、脱水化処理(脱水素化処理)により、水素又は水分が除去され、加酸素化処理により酸素欠損を補填することによって、i型(真性)化又はi型に限りなく近く実質的にi型(真性)である酸化物半導体膜とすることができる。なお、実質的に真性とは、酸化物半導体膜中にドナーに由来するキャリアが極めて少なく(ゼロに近く)、キャリア密度が1×1017/cm以下、1×1016/cm以下、1×1015/cm以下、1×1014/cm以下、1×1013/cm以下であることをいう。
また、このように、i型又は実質的にi型である酸化物半導体膜を備えるトランジスタは、極めて優れたオフ電流特性を実現できる。例えば、酸化物半導体膜を用いたトランジスタがオフ状態のときのドレイン電流を、室温(25℃程度)にて1×10−18A以下、好ましくは1×10−21A以下、更に好ましくは1×10−24A以下、又は85℃にて1×10−15A以下、好ましくは1×10−18A以下、更に好ましくは1×10−21A以下とすることができる。なお、トランジスタがオフ状態とは、nチャネル型のトランジスタの場合、ゲート電圧が閾値電圧よりも十分小さい状態をいう。具体的には、ゲート電圧が閾値電圧よりも1V以上、2V以上又は3V以上小さければ、トランジスタはオフ状態となる。
また、酸化物半導体膜は、単結晶構造の酸化物半導体(以下、単結晶酸化物半導体という。)、多結晶構造の酸化物半導体(以下、多結晶酸化物半導体という。)、微結晶構造の酸化物半導体(以下、微結晶酸化物半導体という。)、及び非晶質構造の酸化物半導体(以下、非晶質酸化物半導体という。)の一以上で構成されてもよい。また、酸化物半導体膜は、CAAC−OS膜で構成されていてもよい。また、酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体及び結晶粒を有する酸化物半導体で構成されていてもよい。以下に、代表例として、CAAC−OS及び微結晶酸化物半導体について説明する。
まずは、CAAC−OS膜について説明する。
CAAC−OS膜は、c軸配向した複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つである。
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、明確な結晶部同士の境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
図9(a)は、CAAC−OS膜の断面TEM像である。また、図9(b)は、図9(a)をさらに拡大した断面TEM像であり、理解を容易にするために原子配列を強調表示している。
図9(c)は、図9(a)のA−O−A’間において、丸で囲んだ領域(直径約4nm)の局所的なフーリエ変換像である。図9(c)より、各領域においてc軸配向性が確認できる。また、A−O間とO−A’間とでは、c軸の向きが異なるため、異なるグレインであることが示唆される。また、A−O間では、c軸の角度が14.3°、16.6°、26.4°のように少しずつ連続的に変化していることがわかる。同様に、O−A’間では、c軸の角度が−18.3°、−17.6°、−15.9°と少しずつ連続的に変化していることがわかる。
なお、CAAC−OS膜に対し、電子回折を行うと、配向性を示すスポット(輝点)が観測される。例えば、CAAC−OS膜の上面に対し、例えば1nm以上30nm以下の電子線を用いる電子回折(ナノビーム電子回折ともいう。)を行うと、スポットが観測される(図10(A)参照。)。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
なお、CAAC−OS膜に含まれるほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。ただし、CAAC−OS膜に含まれる複数の結晶部が連結することで、一つの大きな結晶領域を形成する場合がある。例えば、平面TEM像において、2500nm以上、5μm以上または1000μm以上となる結晶領域が観察される場合がある。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中において、c軸配向した結晶部の分布が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりもc軸配向した結晶部の割合が高くなることがある。また、不純物の添加されたCAAC−OS膜は、不純物が添加された領域が変質し、部分的にc軸配向した結晶部の割合の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜は、不純物濃度の低い酸化物半導体膜である。不純物は、水素、炭素、シリコン、遷移金属元素などの酸化物半導体膜の主成分以外の元素である。特に、シリコンなどの、酸化物半導体膜を構成する金属元素よりも酸素との結合力の強い元素は、酸化物半導体膜から酸素を奪うことで酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半径(または分子半径)が大きいため、酸化物半導体膜内部に含まれると、酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。なお、酸化物半導体膜に含まれる不純物は、キャリアトラップやキャリア発生源となる場合がある。
また、CAAC−OS膜は、欠陥準位密度の低い酸化物半導体膜である。例えば、酸化物半導体膜中の酸素欠損は、キャリアトラップとなることや、水素を捕獲することによってキャリア発生源となることがある。
不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低い(酸素欠損の少ない)ことを、高純度真性または実質的に高純度真性と呼ぶ。高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることができる。従って、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、しきい値電圧がマイナスとなる電気特性(ノーマリーオンともいう。)になることが少ない。また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリアトラップが少ない。そのため、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる。なお、酸化物半導体膜のキャリアトラップに捕獲された電荷は、放出するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、不純物濃度が高く、欠陥準位密度が高い酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
また、CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。
次に、微結晶酸化物半導体膜について説明する。
微結晶酸化物半導体膜は、TEMによる観察像では、明確に結晶部を確認することができない場合がある。微結晶酸化物半導体膜に含まれる結晶部は、1nm以上100nm以下、または1nm以上10nm以下の大きさであることが多い。特に、1nm以上10nm以下、または1nm以上3nm以下の微結晶であるナノ結晶(nc:nanocrystal)を有する酸化物半導体膜を、nc−OS(nanocrystalline Oxide Semiconductor)膜と呼ぶ。また、nc−OS膜は、例えば、TEMによる観察像では、結晶粒界を明確に確認できない場合がある。
nc−OS膜は、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。従って、nc−OS膜は、分析方法によっては、非晶質酸化物半導体膜と区別が付かない場合がある。例えば、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きい径のX線を用いるXRD装置を用いて構造解析を行うと、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークが検出されない。また、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子回折(制限視野電子回折ともいう。)を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc−OS膜に対し、結晶部の大きさと近いか結晶部より小さいプローブ径の電子線を用いるナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測される。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、リング状の領域内に複数のスポットが観測される場合がある(図10(B)参照。)。
nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも規則性の高い酸化物半導体膜である。そのため、nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低くなる。ただし、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、nc−OS膜は、CAAC−OS膜と比べて欠陥準位密度が高くなる。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
酸化物半導体膜が複数の構造を有する場合、ナノビーム電子回折を用いることで構造解析が可能となる場合がある。
図10(C)に、電子銃室70と、電子銃室70の下の光学系72と、光学系72の下の試料室74と、試料室74の下の光学系76と、光学系76の下の観察室80と、観察室80に設置されたカメラ78と、観察室80の下のフィルム室82と、を有する透過電子回折測定装置を示す。カメラ78は、観察室80内部に向けて設置される。なお、フィルム室82を有さなくても構わない。
また、図10(D)に、図10(C)で示した透過電子回折測定装置内部の構造を示す。透過電子回折測定装置内部では、電子銃室70に設置された電子銃から放出された電子が、光学系72を介して試料室74に配置された物質88に照射される。物質88を通過した電子は、光学系76を介して観察室80内部に設置された蛍光板92に入射する。蛍光板92では、入射した電子の強度に応じたパターンが現れることで透過電子回折パターンを測定することができる。
カメラ78は、蛍光板92を向いて設置されており、蛍光板92に現れたパターンを撮影することが可能である。カメラ78のレンズの中央、および蛍光板92の中央を通る直線と、蛍光板92の上面と、の為す角度は、例えば、15°以上80°以下、30°以上75°以下、または45°以上70°以下とする。該角度が小さいほど、カメラ78で撮影される透過電子回折パターンは歪みが大きくなる。ただし、あらかじめ該角度がわかっていれば、得られた透過電子回折パターンの歪みを補正することも可能である。なお、カメラ78をフィルム室82に設置しても構わない場合がある。例えば、カメラ78をフィルム室82に、電子84の入射方向と対向するように設置してもよい。この場合、蛍光板92の裏面から歪みの少ない透過電子回折パターンを撮影することができる。
試料室74には、試料である物質88を固定するためのホルダが設置されている。ホルダは、物質88を通過する電子を透過するような構造をしている。ホルダは、例えば、物質88をX軸、Y軸、Z軸などに移動させる機能を有していてもよい。ホルダの移動機能は、例えば、1nm以上10nm以下、5nm以上50nm以下、10nm以上100nm以下、50nm以上500nm以下、100nm以上1μm以下などの範囲で移動させる精度を有すればよい。これらの範囲は、物質88の構造によって最適な範囲を設定すればよい。
次に、上述した透過電子回折測定装置を用いて、物質の透過電子回折パターンを測定する方法について説明する。
例えば、図10(D)に示すように物質におけるナノビームである電子84の照射位置を変化させる(スキャンする)ことで、物質の構造が変化していく様子を確認することができる。このとき、物質88がCAAC−OS膜であれば、図10(A)に示したような回折パターンが観測される。または、物質88がnc−OS膜であれば、図10(B)に示したような回折パターンが観測される。
ところで、物質88がCAAC−OS膜であったとしても、部分的にnc−OS膜などと同様の回折パターンが観測される場合がある。したがって、CAAC−OS膜の良否は、一定の範囲におけるCAAC−OS膜の回折パターンが観測される領域の割合(CAAC化率ともいう。)で表すことができる場合がある。例えば、良質なCAAC−OS膜であれば、CAAC化率は、50%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上となる。なお、CAAC−OS膜と異なる回折パターンが観測される領域の割合を非CAAC化率と表記する。
一例として、成膜直後(as−sputteredと表記。)、または酸素を含む雰囲気における450℃加熱処理後のCAAC−OS膜を有する各試料の上面に対し、スキャンしながら透過電子回折パターンを取得した。ここでは、5nm/秒の速度で60秒間スキャンしながら回折パターンを観測し、観測された回折パターンを0.5秒ごとに静止画に変換することで、CAAC化率を導出した。なお、電子線としては、プローブ径が1nmのナノビームを用いた。なお、同様の測定は6試料に対して行った。そしてCAAC化率の算出には、6試料における平均値を用いた。
各試料におけるCAAC化率を図11(A)に示す。成膜直後のCAAC−OS膜のCAAC化率は75.7%(非CAAC化率は24.3%)であった。また、450℃加熱処理後のCAAC−OS膜のCAAC化率は85.3%(非CAAC化率は14.7%)であった。成膜直後と比べて、450℃加熱処理後のCAAC化率が高いことがわかる。即ち、高い温度(例えば400℃以上)における加熱処理によって、非CAAC化率が低くなる(CAAC化率が高くなる)ことがわかる。また、500℃未満の加熱処理においても高いCAAC化率を有するCAAC−OS膜が得られることがわかる。
ここで、CAAC−OS膜と異なる回折パターンのほとんどはnc−OS膜と同様の回折パターンであった。また、測定領域において非晶質酸化物半導体膜は、確認することができなかった。したがって、加熱処理によって、nc−OS膜と同様の構造を有する領域が、隣接する領域の構造の影響を受けて再配列し、CAAC化していることが示唆される。
図11(B)および図11(C)は、成膜直後および450℃加熱処理後のCAAC−OS膜の平面TEM像である。図11(B)と図11(C)とを比較することにより、450℃加熱処理後のCAAC−OS膜は、膜質がより均質であることがわかる。即ち、高い温度における加熱処理によって、CAAC−OS膜の膜質が向上することがわかる。
このような測定方法を用いれば、複数の構造を有する酸化物半導体膜の構造解析が可能となる場合がある。
書き込み用の第1のトランジスタの半導体層として、本形態の酸化物半導体膜を用いることで、極めて優れたオフ電流特性を実現できる。書き込み用の第1のトランジスタの半導体層として、本形態のCAAC−OS膜を用いることで、更に電気特性の変動が小さく、信頼性の高い書き込み用の第1のトランジスタとすることができる。そのため本形態の酸化物半導体層を有する書き込み用の第1のトランジスタと実施の形態1に示すリフレッシュに関する回路を備えることで、データ保持時間が非常に長い半導体装置を提供できる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、開示する発明の一態様に係る半導体装置に用いられるトランジスタの断面構造の一例について、図面を参照して説明する。
図12に、発明の一態様に係る回路部の断面構造の一部を、一例として示す。なお、図12では、上記実施の形態1の図1で図示した書き込み用の第1のトランジスタ201、及び読み出し用の第2のトランジスタ202の断面構造を、一例として示す。なお、破線A1−A2で示す領域では、第1のトランジスタ201、及び第2のトランジスタ202のチャネル長方向における構造を示しており、破線A3−A4で示す領域では、第1のトランジスタ201、及び第2のトランジスタ202のチャネル幅方向における構造を示している。ただし、本発明の一態様では、第1のトランジスタ201のチャネル長方向と第2のトランジスタ202のチャネル長方向とが、必ずしも一致していなくともよい。
なお、チャネル長方向とは、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の不純物領域間において、キャリアが最短距離で移動する方向を意味し、チャネル幅方向は、チャネル長方向に対して垂直の方向を意味する。
また、図12では、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有する第1のトランジスタ201が、単結晶のシリコン基板にチャネル形成領域を有する第2のトランジスタ202上に形成されている場合を例示している。図12の構成とすることで、第1のトランジスタ201、及び第2のトランジスタ202同士を互いに重ねて設けることができる。あるいは図12の構成とすることで、第1のトランジスタ201のチャネル形成領域と、第2のトランジスタ202のチャネル形成領域と、を互いに重ねて設けることができる。そのため該構成として半導体装置では、レイアウト面積の縮小を図ることができる。
第2のトランジスタ202は、非晶質、微結晶、多結晶または単結晶である、シリコン又はゲルマニウムなどの半導体膜または半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。或いは、第2のトランジスタ202は、酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。全てのトランジスタが酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有している場合、第1のトランジスタ201は第2のトランジスタ202上に積層されていなくとも良く、第1のトランジスタ201と第2のトランジスタ202とは、同一の層に形成されていても良い。
シリコンの薄膜を用いて第2のトランジスタ202を形成する場合、当該薄膜には、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの気相成長法若しくはスパッタリング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンをレーザーアニールなどの処理により結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウェハに水素イオン等を注入して表層部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
第2のトランジスタ202が形成される基板400は、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板等を用いることができる。図12では、単結晶シリコン基板を基板400として用いる場合を例示している。
また、第2のトランジスタ202は、素子分離法により電気的に分離されている。素子分離法として、トレンチ分離法(STI法:Shallow Trench Isolation)等を用いることができる。図12では、トレンチ分離法を用いて第2のトランジスタ202を電気的に分離する場合を例示している。具体的に、図12では、エッチング等により基板400に形成されたトレンチに、酸化珪素などが含まれる絶縁物を埋め込んだ後、当該絶縁物をエッチング等により部分的に除去することで形成される素子分離領域401により、第2のトランジスタ202を素子分離させる場合を例示している。
また、トレンチ以外の領域に存在する基板400の凸部には、第2のトランジスタ202の不純物領域402及び不純物領域403と、不純物領域402及び不純物領域403に挟まれたチャネル形成領域404とが設けられている。さらに、第2のトランジスタ202は、チャネル形成領域404を覆う絶縁膜405と、絶縁膜405を間に挟んでチャネル形成領域404と重なるゲート電極406とを有する。
第2のトランジスタ202では、チャネル形成領域404における凸部の側部及び上部と、ゲート電極406とが絶縁膜405を間に挟んで重なることで、チャネル形成領域404の側部と上部を含めた広い範囲においてキャリアが流れる。そのため、第2のトランジスタ202の基板上における専有面積を小さく抑えつつ、第2のトランジスタ202におけるキャリアの移動量を増加させることができる。その結果、第2のトランジスタ202は、オン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高められる。特に、チャネル形成領域404における凸部のチャネル幅方向の長さ(チャネル幅)をW、チャネル形成領域404における凸部の膜厚をTとすると、チャネル幅Wに対する膜厚Tの比に相当するアスペクト比が高い場合、キャリアが流れる範囲はより広くなるため、第2のトランジスタ202のオン電流をより大きくすることができ、電界効果移動度もより高められる。
なお、バルクの半導体基板を用いた第2のトランジスタ202の場合、アスペクト比は0.5以上であることが望ましく、1以上であることがより望ましい。
第2のトランジスタ202上には、絶縁膜411が設けられている。絶縁膜411には開口部が形成されている。そして、上記開口部には、不純物領域402、不純物領域403にそれぞれ電気的に接続されている導電膜412、導電膜413と、ゲート電極406に電気的に接続されている導電膜414とが、形成されている。
そして、導電膜412は、絶縁膜411上に形成された導電膜416に電気的に接続されており、導電膜413は、絶縁膜411上に形成された導電膜417に電気的に接続されており、導電膜414は、絶縁膜411上に形成された導電膜418に電気的に接続されている。
導電膜416乃至導電膜418上には、絶縁膜420が設けられている。そして、絶縁膜420上には、酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を有する絶縁膜421が設けられている。絶縁膜421は、密度が高くて緻密である程、また未結合手が少なく化学的に安定である程、より高いブロッキング効果を示す。酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム等を用いることができる。水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、窒化シリコン、窒化酸化シリコン等を用いることができる。
絶縁膜421上には絶縁膜422が設けられており、絶縁膜422上には、第1のトランジスタ201が設けられている。
第1のトランジスタ201は、絶縁膜422上に、酸化物半導体を含む半導体膜430と、半導体膜430に電気的に接続された、ソース電極またはドレイン電極として機能する導電膜432及び導電膜433と、半導体膜430を覆っているゲート絶縁膜431と、ゲート絶縁膜431を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極434と、を有する。なお、絶縁膜420乃至絶縁膜422には開口部が設けられており、導電膜433は、上記開口部において導電膜418に接続されている。
なお、図12において、第1のトランジスタ201は、ゲート電極434を半導体膜430の片側において少なくとも有していれば良いが、絶縁膜422を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極を、さらに有していても良い。
第1のトランジスタ201が、一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には導通状態または非導通状態を制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電位が与えられている状態であっても良い。この場合、一対のゲート電極に、同じ高さの電位が与えられていても良いし、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていても良い。他方のゲート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。
また、図12では、第1のトランジスタ201が、一のゲート電極434に対応した一のチャネル形成領域を有する、シングルゲート構造である場合を例示している。しかし、第1のトランジスタ201は、電気的に接続された複数のゲート電極を有することで、一の活性層にチャネル形成領域を複数有する、マルチゲート構造であっても良い。
また、図12に示すように、第1のトランジスタ201は、半導体膜430が、絶縁膜422上において順に積層された酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cを有する場合を例示している。ただし、本発明の一態様では、第1のトランジスタ201が有する半導体膜430が、単膜の金属酸化物膜で構成されていても良い。
絶縁膜422は、加熱により酸素の一部を酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cに供給する機能を有する絶縁膜であることが望ましい。また、絶縁膜422は、欠陥が少ないことが好ましく、代表的には、ESR測定により得られる、シリコンのダングリングボンドに由来するg=2.001を持つスピンの密度が1×1018spins/cm以下であることが好ましい。
絶縁膜422は、加熱により上記酸素の一部を酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cに供給する機能を有するため、酸化物であることが望ましく、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルなどを用いることができる。絶縁膜422は、プラズマCVD法またはスパッタリング法等により、形成することができる。
なお、本明細書中において、酸化窒化物は、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化物は、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を指す。
なお、図12に示す第1のトランジスタ201は、チャネル領域が形成される酸化物半導体膜430bの端部のうち、導電膜432及び導電膜433とは重ならない端部、言い換えると、導電膜432及び導電膜433が位置する領域とは異なる領域に位置する端部と、ゲート電極434とが、重なる構成を有する。酸化物半導体膜430bの端部は、当該端部を形成するためのエッチングでプラズマに曝されるときに、エッチングガスから生じた塩素ラジカル、フッ素ラジカル等が、酸化物半導体を構成する金属元素と結合しやすい。よって、酸化物半導体膜の端部では、当該金属元素と結合していた酸素が脱離しやすい状態にあるため、酸素欠損が形成され、n型化しやすいと考えられる。しかし、図12に示す第1のトランジスタ201では、導電膜432及び導電膜433とは重ならない酸化物半導体膜430bの端部と、ゲート電極434とが重なるため、ゲート電極434の電位を制御することにより、当該端部にかかる電界を制御することができる。よって、酸化物半導体膜430bの端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れる電流を、ゲート電極434に与える電位によって制御することができる。このような第1のトランジスタ201の構造を、Surrounded Channel(S−Channel)構造とよぶ。
具体的に、S−Channel構造の場合、第1のトランジスタ201がオフとなるような電位をゲート電極434に与えたときは、当該端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れるオフ電流を小さく抑えることができる。そのため、第1のトランジスタ201では、大きなオン電流を得るためにチャネル長を短くし、その結果、酸化物半導体膜430bの端部における導電膜432と導電膜433の間の長さが短くなっても、第1のトランジスタ201のオフ電流を小さく抑えることができる。よって、第1のトランジスタ201は、チャネル長を短くすることで、オンのときには大きいオン電流を得ることができ、オフのときにはオフ電流を小さく抑えることができる。
また、具体的に、S−Channel構造の場合、第1のトランジスタ201がオンとなるような電位をゲート電極434に与えたときは、当該端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れる電流を大きくすることができる。当該電流は、第1のトランジスタ201の電界効果移動度とオン電流の増大に寄与する。そして、酸化物半導体膜430bの端部と、ゲート電極434とが重なることで、酸化物半導体膜430bにおいてキャリアの流れる領域が、ゲート絶縁膜431に近い酸化物半導体膜430bの界面近傍のみでなく、酸化物半導体膜430bの広い範囲においてキャリアが流れるため、第1のトランジスタ201におけるキャリアの移動量が増加する。この結果、第1のトランジスタ201のオン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高くなり、代表的には電界効果移動度が10cm/V・s以上、さらには20cm/V・s以上となる。なお、ここでの電界効果移動度は、酸化物半導体膜の物性値としての移動度の近似値ではなく、トランジスタの飽和領域における電流駆動力の指標であり、見かけ上の電界効果移動度である。
なお、図12を用いて述べたが、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。例えば、図13に示すような構造でもよい。
以上のような微細化されたトランジスタを用いて、メモリセルまたはリフレッシュ動作する際に駆動する回路を構成することにより、高速動作が可能な記憶装置または半導体装置を作製することができる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態6)
上記実施の形態で開示された、導電膜や半導体膜はスパッタ法により形成することができるが、他の方法、例えば、熱CVD法により形成してもよい。熱CVD法の例としてMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やALD(Atomic Layer Deposition)法を使っても良い。
熱CVD法は、プラズマを使わない成膜方法のため、プラズマダメージにより欠陥が生成されることが無いという利点を有する。
熱CVD法は、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、原料ガスと酸化剤を同時にチャンバー内に送り、基板近傍または基板上で反応させて基板上に堆積させることで成膜を行ってもよい。
また、ALD法は、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、反応のための原料ガスが順次にチャンバーに導入され、そのガス導入の順序を繰り返すことで成膜を行ってもよい。例えば、それぞれのスイッチングバルブ(高速バルブとも呼ぶ)を切り替えて2種類以上の原料ガスを順番にチャンバーに供給し、複数種の原料ガスが混ざらないように第1の原料ガスと同時またはその後に不活性ガス(アルゴン、或いは窒素など)などを導入し、第2の原料ガスを導入する。なお、同時に不活性ガスを導入する場合には、不活性ガスはキャリアガスとなり、また、第2の原料ガスの導入時にも同時に不活性ガスを導入してもよい。また、不活性ガスを導入する代わりに真空排気によって第1の原料ガスを排出した後、第2の原料ガスを導入してもよい。第1の原料ガスが基板の表面に吸着して第1の単原子層を成膜し、後から導入される第2の原料ガスと反応して、第2の単原子層が第1の単原子層上に積層されて薄膜が形成される。このガス導入順序を制御しつつ所望の厚さになるまで複数回繰り返すことで、段差被覆性に優れた薄膜を形成することができる。薄膜の厚さは、ガス導入順序を繰り返す回数によって調節することができるため、精密な膜厚調節が可能であり、微細なFETを作製する場合に適している。
MOCVD法やALD法などの熱CVD法は、これまでに記載した実施形態に開示された導電膜や半導体膜を形成することができ、例えば、InGaZnO(X>0)膜を成膜する場合には、トリメチルインジウム、トリメチルガリウム、及びジメチル亜鉛を用いる。なお、トリメチルインジウムの化学式は、(CHInである。また、トリメチルガリウムの化学式は、(CHGaである。また、ジメチル亜鉛の化学式は、(CHZnである。また、これらの組み合わせに限定されず、トリメチルガリウムに代えてトリエチルガリウム(化学式(CGa)を用いることもでき、ジメチル亜鉛に代えてジエチル亜鉛(化学式(CZn)を用いることもできる。
例えば、ALDを利用する成膜装置によりタングステン膜を成膜する場合には、WFガスとBガスを順次繰り返し導入して初期タングステン膜を形成し、その後、WFガスとHガスを同時に導入してタングステン膜を形成する。なお、Bガスに代えてSiHガスを用いてもよい。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化物半導体膜、例えばInGaZnO(X>0)膜を成膜する場合には、In(CHガスとOガスを順次繰り返し導入してInO層を形成し、その後、Ga(CHガスとOガスを同時に導入してGaO層を形成し、更にその後Zn(CHとOガスを同時に導入してZnO層を形成する。なお、これらの層の順番はこの例に限らない。また、これらのガスを混ぜてInGaO層やInZnO層、GaInO層、ZnInO層、GaZnO層などの混合化合物層を形成しても良い。なお、Oガスに変えてAr等の不活性ガスでバブリングして得られたHOガスを用いても良いが、Hを含まないOガスを用いる方が好ましい。また、In(CHガスにかえて、In(Cガスを用いても良い。また、Ga(CHガスにかえて、Ga(Cガスを用いても良い。また、Zn(CHガスを用いても良い。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、上述の実施の形態で説明した半導体装置を電子部品に適用する例、及び該電子部品を具備する電子機器に適用する例について、図14、図15を用いて説明する。
図14(A)では上述の実施の形態で説明した半導体装置を電子部品に適用する例について説明する。なお電子部品は、半導体パッケージ、又はIC用パッケージともいう。この電子部品は、端子取り出し方向や、端子の形状に応じて、複数の規格や名称が存在する。そこで、本実施の形態では、その一例について説明することにする。
上記実施の形態5の図12に示すようなトランジスタで構成される半導体装置は、組み立て工程(後工程)を経て、プリント基板に脱着可能な部品が複数合わさることで完成する。
後工程については、図14(A)に示す各工程を経ることで完成させることができる。具体的には、前工程で得られる素子基板が完成(ステップS1)した後、基板の裏面を研削する(ステップS2)。この段階で基板を薄膜化することで、前工程での基板の反り等を低減し、部品としての小型化を図るためである。
基板の裏面を研削して、基板を複数のチップに分離するダイシング工程を行う。そして、分離したチップを個々にピックアップしてリードフレーム上に搭載し接合する、ダイボンディング工程を行う(ステップS3)。このダイボンディング工程におけるチップとリードフレームとの接着は、樹脂による接着や、テープによる接着等、適宜製品に応じて適した方法を選択する。なお、ダイボンディング工程は、インターポーザ上に搭載し接合してもよい。
次いでリードフレームのリードとチップ上の電極とを、金属の細線(ワイヤー)で電気的に接続する、ワイヤーボンディングを行う(ステップS4)。金属の細線には、銀線や金線を用いることができる。また、ワイヤーボンディングは、ボールボンディングや、ウェッジボンディングを用いることができる。
ワイヤーボンディングされたチップは、エポキシ樹脂等で封止される、モールド工程が施される(ステップS5)。モールド工程を行うことで電子部品の内部が樹脂で充填され、機械的な外力による内蔵される回路部やワイヤーに対するダメージを低減することができ、また水分や埃による特性の劣化を低減することができる。
次いでリードフレームのリードをメッキ処理する。そしてリードを切断及び成形加工する(ステップS6)。このめっき処理によりリードの錆を防止し、後にプリント基板に実装する際のはんだ付けをより確実に行うことができる。
次いでパッケージの表面に印字処理(マーキング)を施す(ステップS7)。そして最終的な検査工程(ステップS8)を経て電子部品が完成する(ステップS9)。
以上説明した電子部品は、上述の実施の形態で説明した半導体装置を含む構成とすることができる。そのため、小型化、低コスト化が図られた電子部品を実現することができる。
また、完成した電子部品の斜視模式図を図14(B)に示す。図14(B)では、電子部品の一例として、QFP(Quad Flat Package)の斜視模式図を示している。図14(B)に示す電子部品700は、リード701及び回路部703を示している。図14(B)に示す電子部品700は、例えばプリント基板702に実装される。このような電子部品700が複数組み合わされて、それぞれがプリント基板702上で電気的に接続されることで電子機器の内部に搭載することができる。完成した回路基板704は、電子機器等の内部に設けられる。
次いで、コンピュータ、携帯情報端末(携帯電話、携帯型ゲーム機、音響再生装置なども含む)、電子ペーパー、テレビジョン装置(テレビ、又はテレビジョン受信機ともいう)、デジタルビデオカメラなどの電子機器に、上述の電子部品を適用する場合について説明する。
図15(A)は、携帯型の情報端末であり、筐体901、筐体902、第1の表示部903a、第2の表示部903bなどによって構成されている。筐体901と筐体902の少なくとも一部には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため、消費電力が低く、高速動作可能な携帯型の情報端末が実現される。
なお、第1の表示部903aはタッチ入力機能を有するパネルとなっており、例えば図15(A)の左図のように、第1の表示部903aに表示される選択ボタン904により「タッチ入力」を行うか、「キーボード入力」を行うかを選択できる。選択ボタンは様々な大きさで表示できるため、幅広い世代の人が使いやすさを実感できる。ここで、例えば「キーボード入力」を選択した場合、図15(A)の右図のように第1の表示部903aにはキーボード905が表示される。これにより、従来の情報端末と同様に、キー入力による素早い文字入力などが可能となる。
また、図15(A)に示す携帯型の情報端末は、図15(A)の右図のように、第1の表示部903a及び第2の表示部903bのうち、一方を取り外すことができる。第2の表示部903bもタッチ入力機能を有するパネルとし、持ち運びの際、さらなる軽量化を図ることができ、一方の手で筐体902を持ち、他方の手で操作することができるため便利である。
図15(A)に示す携帯型の情報端末は、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示する機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示部に表示する機能、表示部に表示した情報を操作又は編集する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、等を有することができる。また、筐体の裏面や側面に、外部接続用端子(イヤホン端子、USB端子など)、記録媒体挿入部などを備える構成としてもよい。
また、図15(A)に示す携帯型の情報端末は、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。無線により、電子書籍サーバから、所望の書籍データなどを購入し、ダウンロードする構成とすることも可能である。
更に、図15(A)に示す筐体902にアンテナやマイク機能や無線機能を持たせ、携帯電話として用いてもよい。
図15(B)は、電子ペーパーを実装した電子書籍910であり、筐体911と筐体912の2つの筐体で構成されている。筐体911及び筐体912には、それぞれ表示部913及び表示部914が設けられている。筐体911と筐体912は、軸部915により接続されており、該軸部915を軸として開閉動作を行うことができる。また、筐体911は、電源916、操作キー917、スピーカー918などを備えている。筐体911、筐体912の少なくとも一には、半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため、消費電力が低く、高速動作可能な電子書籍が実現される。
図15(C)は、テレビジョン装置であり、筐体921、表示部922、スタンド923などで構成されている。テレビジョン装置920の操作は、筐体921が備えるスイッチや、リモコン操作機924により行うことができる。筐体921及びリモコン操作機924には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が搭載されている。そのため、消費電力が低く、高速動作可能なテレビジョン装置が実現される。
図15(D)は、スマートフォンであり、本体930には、表示部931と、スピーカー932と、マイク933と、操作ボタン934等が設けられている。本体930内には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため消費電力が低く、高速動作可能なスマートフォンが実現される。
図15(E)は、デジタルカメラであり、本体941、表示部942、操作スイッチ943などによって構成されている。本体941内には、先の実施の形態に示す半導体装置を有する電子部品が設けられている。そのため、消費電力が低く、高速動作可能なデジタルカメラが実現される。
以上のように、本実施の形態に示す電子機器には、先の実施の形態に係る半導体装置を有する電子部品が搭載されている。このため、消費電力が低く、高速動作可能な電子機器が実現される。
例えば、本明細書等において、XとYとが接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも含むものとする。
ここで、X、Yは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。または、スイッチは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有している。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅または電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Xから出力された信号がYへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。
なお、XとYとが電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟んで接続されている場合)と、XとYとが機能的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の回路を挟んで機能的に接続されている場合)と、XとYとが直接接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟まずに接続されている場合)とを含むものとする。つまり、電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、単に、接続されている、とのみ明示的に記載されている場合と同じであるとする。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。または、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
なお、回路図上は独立している構成要素同士が電気的に接続しているように図示されている場合であっても、1つの構成要素が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。例えば配線の一部が電極としても機能する場合は、一の導電膜が、配線の機能、及び電極の機能の両方の構成要素の機能を併せ持っている。したがって、本明細書における電気的に接続とは、このような、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)に対して、適用、組み合わせ、又は置き換えなどを行うことが出来る。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、又は明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
なお、明細書の中の図面や文章において規定されていない内容について、その内容を除くことを規定した発明の一態様を構成することが出来る。または、ある値について、上限値と下限値などで示される数値範囲が記載されている場合、その範囲を任意に狭めることで、または、その範囲の中の一点を除くことで、その範囲を一部除いた発明の一態様を規定することができる。これらにより、例えば、従来技術が本発明の一態様の技術的範囲内に入らないことを規定することができる。
具体例としては、ある回路において、第1乃至第5のトランジスタを用いている回路図が記載されているとする。その場合、その回路が、第6のトランジスタを有していないことを発明として規定することが可能である。または、その回路が、容量素子を有していないことを規定することが可能である。さらに、その回路が、ある特定の接続構造をとっているような第6のトランジスタを有していない、と規定して発明を構成することができる。または、その回路が、ある特定の接続構造をとっている容量素子を有していない、と規定して発明を構成することができる。例えば、ゲートが第3のトランジスタのゲートと接続されている第6のトランジスタを有していない、と発明を規定することが可能である。または、例えば、第1の電極が第3のトランジスタのゲートと接続されている容量素子を有していない、と発明を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、3V以上10V以下であることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。なお、例えば、その電圧が、5V以上8V以下であると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、概略9Vであると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、3V以上10V以下であるが、9Vである場合を除くと発明を規定することも可能である。なお、ある値について、「このような範囲であることが好ましい」、「これらを満たすことが好適である」となどと記載されていたとしても、ある値は、それらの記載に限定されない。つまり、「好ましい」、「好適である」などと記載されていたとしても、必ずしも、それらの記載には、限定されない。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、10Vであることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある物質の性質について、例えば、「ある膜は、絶縁膜である」と記載されているとする。その場合、例えば、その絶縁膜が、有機絶縁膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、その絶縁膜が、無機絶縁膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、その膜が、導電膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、その膜が、半導体膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある積層構造について、例えば、「A膜とB膜との間に、ある膜が設けられている」と記載されているとする。その場合、例えば、その膜が、4層以上の積層膜である場合を除く、と発明を規定することが可能である。または、例えば、A膜とその膜との間に、導電膜が設けられている場合を除く、と発明を規定することが可能である。
なお、本明細書等においては、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有するすべての端子について、その接続先を特定しなくても、当業者であれば、発明の一態様を構成することは可能な場合がある。つまり、接続先を特定しなくても、発明の一態様が明確であると言える。そして、接続先が特定された内容が、本明細書等に記載されている場合、接続先を特定しない発明の一態様が、本明細書等に記載されていると判断することが可能な場合がある。特に、端子の接続先が複数のケース考えられる場合には、その端子の接続先を特定の箇所に限定する必要はない。したがって、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有する一部の端子についてのみ、その接続先を特定することによって、発明の一態様を構成することが可能な場合がある。
なお、本明細書等においては、ある回路について、少なくとも接続先を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。または、ある回路について、少なくとも機能を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。つまり、機能を特定すれば、発明の一態様が明確であると言える。そして、機能が特定された発明の一態様が、本明細書等に記載されていると判断することが可能な場合がある。したがって、ある回路について、機能を特定しなくても、接続先を特定すれば、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。または、ある回路について、接続先を特定しなくても、機能を特定すれば、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することは可能である。したがって、ある部分を述べる図または文章が記載されている場合、その一部分の図または文章を取り出した内容も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。そして、その発明の一態様は明確であると言える。そのため、例えば、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、配線、受動素子(容量素子、抵抗素子など)、導電層、絶縁層、半導体層、有機材料、無機材料、部品、装置、動作方法、製造方法などが単数もしくは複数記載された図面または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。例えば、N個(Nは整数)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を有して構成される回路図から、M個(Mは整数で、M<N)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。別の例としては、N個(Nは整数)の層を有して構成される断面図から、M個(Mは整数で、M<N)の層を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。さらに別の例としては、N個(Nは整数)の要素を有して構成されるフローチャートから、M個(Mは整数で、M<N)の要素を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。さらに別の例としては、「Aは、B、C、D、E、または、Fを有する」と記載されている文章から、一部の要素を任意に抜き出して、「Aは、BとEとを有する」、「Aは、EとFとを有する」、「Aは、CとEとFとを有する」、または、「Aは、BとCとDとEとを有する」などの発明の一態様を構成することは可能である。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念を導き出すことは、当業者であれば容易に理解される。したがって、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。そして、その発明の一態様は、明確であると言える。
なお、本明細書等においては、少なくとも図に記載した内容(図の中の一部でもよい)は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。したがって、ある内容について、図に記載されていれば、文章を用いて述べていなくても、その内容は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。同様に、図の一部を取り出した図についても、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。そして、その発明の一態様は明確であると言える。
201 第1のトランジスタ
202 第2のトランジスタ
264 容量
281 ノード
213 第1の配線
211 第2の配線
221 第3の配線
212 第4の配線
214 第5の配線
248 第6の配線
240 センスアンプ回路
242 ラッチ回路
244 第1のスイッチ
245 第2のスイッチ
247 第3のスイッチ
252 電源
200 メモリセル
250 回路

Claims (3)

  1. メモリセルと、センスアンプ回路と、ラッチ回路と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、駆動回路とを有し、
    前記センスアンプ回路と、前記ラッチ回路と、前記第1のスイッチと、前記第2のスイッチとは、前記メモリセルのリフレッシュ動作の際に駆動し、
    前記メモリセルは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、容量とを有し、
    前記第1のトランジスタは、チャネル形成領域として酸化物半導体を有し、
    前記第1のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1の配線に電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記容量の一方の端子に電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第2のトランジスタのゲートに電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記第1の配線に電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのゲートは、第2の配線に電気的に接続され、
    前記容量の他方の端子は、第3の配線に電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の配線に電気的に接続され、
    前記センスアンプ回路の第1の入力端子は、前記第1の配線に電気的に接続され、
    前記センスアンプ回路の出力端子は、前記ラッチ回路の入力端子に電気的に接続され、
    前記ラッチ回路の出力端子は、前記第1のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、
    前記第1のスイッチの他方の端子は、前記第1の配線に電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの一方の端子は、前記第1の配線に電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの他方の端子は、前記駆動回路に電気的に接続されることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記リフレッシュ動作において、
    第1の電位は、前記第2のトランジスタのゲートの電位を反映した前記第1の配線の電位であり、
    前記第1の電位が前記センスアンプ回路の前記第1の入力端子に入力され、
    前記第1の電位が前記センスアンプ回路に入力されることで、前記センスアンプ回路は前記ラッチ回路に信号を出力し、
    前記センスアンプ回路の出力が前記ラッチ回路に入力され、ラッチ動作が行われ、
    前記第1のスイッチ、前記第1の配線及び前記第1のトランジスタを介して、前記ラッチ回路からの出力である第2の電位が、前記第2のトランジスタのゲート及び前記容量の一方の端子に入力されることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第1のトランジスタが有する前記酸化物半導体は、インジウムと亜鉛とを有することを特徴とする半導体装置。
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