JP2002216482A - 半導体メモリ集積回路 - Google Patents

半導体メモリ集積回路

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JP2002216482A
JP2002216482A JP2001289888A JP2001289888A JP2002216482A JP 2002216482 A JP2002216482 A JP 2002216482A JP 2001289888 A JP2001289888 A JP 2001289888A JP 2001289888 A JP2001289888 A JP 2001289888A JP 2002216482 A JP2002216482 A JP 2002216482A
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Yoshihisa Iwata
佳久 岩田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流駆動型メモリセルのストレスを抑えて、
十分な読み出しマージンを得ることを可能とした半導体
メモリ集積回路を提供する。 【解決手段】 メモリセルMCには、MTJと選択スイ
ッチトランジスタQSからなるMTJ−MRAMセルが
用いられる。メモリセルMCのデータが読み出されるビ
ット線BLに接続されるセンスアンプSAは、オペアン
プOPを用いて構成される。オペアンプOPの反転入力
端子はビット線BLに接続され、非反転入力端子には固
定電位VCが与えられる。オペアンプOPの反転入力端
子には、ビット線充電用の電流源を兼ねたクランプ用P
MOSトランジスタQ31のドレインとゲートが接続さ
れ、ソースはオペアンプOPの出力により帰還制御され
る。これにより、ビット線BLのクランプ電位はVCに
固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電流読み出し型
のメモリセルを用いて構成される半導体メモリ集積回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリ集積回路に用いられるメモ
リセルとして、選択時に流れる電流の有無又は大小によ
りデータ記憶を行うタイプのものが知られている。この
タイプのメモリセルを以下、この明細書では“電流駆動
型”メモリセルと称する。電流駆動型メモリセルとして
よく知られているものに、EPROMやEEPROMに
用いられる浮遊ゲートを持つ積層ゲート型MOSトラン
ジスタ構造やMNOSトランジスタ構造の不揮発性メモ
リセルがある。
【0003】その他、磁気抵抗(MR;Magnetoresista
nce)効果を使うものにマグネティックRAM(MRA
M)セル、負性微分抵抗を使うものに、サイリスタと選
択トランジスタで構成されたT−RAMセル(文献F.
Nemati and J.D.Plummer,1996 Symp. on VLSI Tech.,p
p.66-77参照)、トンネルスイッチダイオード(TS
D;Tunnel Switch Diode)を用いたTSDセル(文献
H.J.Levy,et.al.IEEE J.Solid-State Circuits,vil.3
3,pp669-672,Apr.,1998参照)、ゲインセルと呼ばれる
DRAMセル等もある。ゲインセル型のDRAMセル
は、センス用MOSトランジスタのゲートを記憶ノード
として電荷を蓄えるものと、センス用MOSトランジス
タのバルク領域(チャネルボディ)を記憶ノードとして
電荷を蓄えて、バックゲートバイアス効果を利用するも
のとに大別される。
【0004】EPROMやEEPROMに用いられる浮
遊ゲートタイプのメモリセルの場合、浮遊ゲートの電荷
量でしきい値が異なることを利用して、ドレイン電流の
差によりデータ判別を行う。このときドレイン電圧は、
読み出し中に誤書き込みを生じないように低い電位に抑
えることが必要になる。図55及び図56に、従来のE
EPROMでのセンスアンプ系の構成例を示す。
【0005】図55は、「N.Ohtsuka,et.al.,"A 62ns 1
6Mb CMOS EPROM with Address Transition Detection T
echnique", ISSCC Digest of Technical Papers, pp.26
2-263,Feb.,1991」によるセンスアンプ系である。図5
6は、「G.Canepa,et.al.,"A90ns 4Mb CMOS EPROM,"ISS
CC Digest of Technical Papers,pp.120-121,Feb.,198
8」によるセンスアンプ系である。但し、両者とも、こ
の発明に直接関係ない部分は、省いて示している。
【0006】図55及び図56のセンスアンプ回路共
に、負荷とメモリセルとのレシオ動作(両者のオン抵抗
比で決まるビット線電位になる動作)をするため、ビッ
ト線電位はメモリセルのしきい値に応じて、0.5Vか
ら1V程度になる。電子が浮遊ゲートに蓄積されて、し
きい値が高いセルほど、ビット線(従ってメモリセルの
ドレイン)が高電位になる。非選択のメモリセルでは、
ワード線につながる制御ゲートが0Vであるから、ドレ
イン電位が高いと、電子が注入しやすい条件となる。特
に、消去状態のメモリセル(通常、データ“1”)に対
しては、このドレインの高電位が誤書き込みの原因とな
る。
【0007】多値記憶の場合には、例えば図35に示す
しきい値分布による4値記憶が代表的に知られている
(M.Bauer,et.al., ISSCC95,pp132-133による)。この
様な多値記憶の場合に用いられるセンスアンプ系は、例
えば図56のように構成される(M.Bauer,et.al.,"A Mu
ltilevel-Cell 32Mb Flash Memory" ISSCC Digest of T
echnical Papers,pp132-133,Feb.,1995)。ここでも、
この発明に直接関係ない部分は省いて示している。
【0008】二値記憶の場合と同様に、このセンスアン
プ回路の場合にも、負荷とメモリセルとがレシオ動作す
る。従って、メモリセルのしきい値に応じて、読み出し
時のビット線電位は、0.5Vから1Vを越える。また
上位ビットデータの読み出し後に、下位ビットデータの
読み出しを行うため、センス時間が二値の場合に比べて
長い。各ビットデータ読み出し後に、ワード線を閉じる
制御を行うとしても、二値の場合に比べてストレスは長
く、誤書き込みの生じる危険性が高い。
【0009】MRAMセルの一種に、マグネチックトン
ネル接合(MTJ;Magnetic Tunnel Junction)を利用
した、MTJ−MRAMセルがある(文献R.Scheuerl
ein,et.al., 2000 ISSCC,pp128-129 及び文献M.Durl
am,et.al., 2000 ISSCC,pp130-131参照)。このMTJ
−MRAMセルでは、MTJを形成するトンネル絶縁膜
を挟んだ磁性体のスピンが平行のときと反平行のときと
で抵抗が異なること(反平行のとき、抵抗が大)を利用
する。一方、MTJに印加される電圧が大きくなると、
抵抗差が小さくなるため、印加電圧を抑える必要があ
る。近年の研究開発の成果により、上述の抵抗差は大き
くなっているものの、印加電圧は、0.2Vから0.4
V程度に抑えないと、抵抗差が小さくなって、データ判
別が困難になる。
【0010】図33A,図33Bは、MTJ−MRAM
セルの基本構造と等価回路を示し、図34はMTJ−M
RAMセルの抵抗変化のバイアス電圧依存性を示してい
る(M.Durlam,et.al.,"Nonvolatile RAM based on Magn
etic Tunnel Junction Elements" ISSCC 2000 slide su
pplement,pp.96-97,pp.410-411,Feb.,2000)。図33A
に示すように、MTJ−MRAMセルは、トンネル絶縁
膜332を挟んで対向する強磁性体膜331,333に
よりMTJが構成される。下部の強磁性体膜331は、
スピン固定であり、上部の強磁性体膜333はスピン可
変である。上部強磁性体膜333のスピンは、MTJを
挟んで直交して走るビット線BLと書き込みワード線W
−WLにより回転駆動されるようになっている。MTJ
は、読み出しワード線R−WLにより駆動される選択ト
ランジスタQSを介して接地される。データに応じてM
TJの抵抗が異なることから、図33Bに示すようにM
TJを等価的に可変抵抗VRで表すことができる。
【0011】図53は、MTJ−MRAMセルを用いた
場合のセンスアンプ系の構成を示す(参考文献参
照)。この図53のセンスアンプ系は、やはり負荷とメ
モリセルとの間でレシオ動作を行う。そうすると、抵抗
の高い、スピンが反平行であるMTJには印加電圧が大
きくなり、図34のデータによれば、抵抗の変化が小さ
くなる結果、スピンが平行であるMTJとの抵抗差が小
さくなる。
【0012】前述の文献及びでは、2トランジスタ
+2MTJ素子により1ビットセルを構成し、2MTJ
素子に相補データを書いている。このため読み出し信号
は大きいが、大容量化のために1トランジスタ+1MT
J素子により1ビットセルを構成すると、リファレンス
電位が、反平行のMTJ素子の抵抗と、平行のMTJ素
子の抵抗の中間の抵抗により作られる電位となる結果、
読み出し信号量は半分になる。従って、抵抗差が小さく
なるような印加電圧を避けることが望まれる。
【0013】TSDセルは、MIS型の場合、図28A
及び図28Bのような構造と記号で表される。即ち、p
n接合ダイオードのp型層上にトンネル絶縁膜を介して
ゲート電極(アノード電極)を形成した構造である。T
SDの2端子間には、大きな電圧を印加した方が読み出
し電流を大きくすることができる。しかし、図29の特
性図に示すように、負性微分抵抗領域に入るトリガ電圧
Vpeakを超えると、誤読み出しになるため、読み出
し電圧VRは制限される。
【0014】TSDセルを用いた文献には、センス系
の記述はないが、一本のビット線に共通の負荷を設けて
TSDセルと負荷のレシオ動作により読み出しを行う方
式を採用すると、TSDに流れる電流が大きい場合はビ
ット線電位が下降し、TSDの電極間に印加される電圧
が小さくなって、駆動電流としては損をする。一方、T
SDセルのアノードの電位を上げると、流れる電流が小
さい方のTSDセルの電極間がトリガ電圧Vpeakを
越えるおそれが生じる。
【0015】文献によれば、サイリスタを記憶素子と
するT−RAMセルは、図30A及び図30Bの構造と
記号で表される。pnpnサイリスタTHのpベースの
側面にリング状にMOSゲート構造のワード線WL2が
形成される。サイリスタTHのnエミッタは、ワード線
WL1により制御される選択MOSトランジスタQSを
介してビット線BLに接続される。このT−RAMセル
の場合も、大きな電圧を印加した方が読み出し電流を大
きくできる。図31A及び図31Bは、T−RAMセル
のデータホールド時の特性とデータ読み出し時の特性を
示している。負性微分抵抗領域に入るトリガ電圧Vpe
akを超えると、誤読み出しになるため、読み出し電圧
VRは制限される。この事情は、TSDセルと同様であ
る。T−RAMについての文献には、センス系につい
ての記述はないが、レシオ動作を行うと、TSDセルの
場合と同様の問題が生じる。
【0016】センス用MOSトランジスタのゲートを電
荷蓄積する記憶ノードとして用いるゲインセルとして、
PLEDMセルと呼ばれるものが知られている(文献
K.Nakazato,et.al.,"Phase-state Low Electron-number
Drive Random Access Memory(PLEDM)" ISSCC Digest o
f Technical Papers,pp.132-133,Feb.,2000)。PLE
DMセルの構造は図36Aのように表され、その等価回
路は図36Bのように表される。
【0017】センス用MOSトランジスタQ1のn+
ート電極がストレージノードVnとなり、そのドレイン
が読み出し用ビット線BL−Readに接続される。ゲ
ート電極上には、シリコン窒化膜とi型シリコン層の繰
り返し積層構造を有し、その上部にn+型シリコン層に
よる書き込み用ビット線BL−Writeが形成され
る。これらのゲート部を覆うように絶縁膜を介してワー
ド線WLが形成される。記憶ノードVnと書き込み用ビ
ット線BL−Writeの間は、極めてリークの小さい
縦型の書き込み用MOSトランジスタQ2を構成してい
る。この様な構造により、ゲインセルが得られる。
【0018】文献に示された動作条件は、図37Aの
通りである。センス系は、図57のように構成されてい
る。データ書き込みは、ワード線WLにHレベル(例え
ば3V)書き込み電位を与え、書き込み用MOSトラン
ジスタQ2を介して、ストレージノードVnにHレベル
(例えば1.5V,データ“1”)又はLレベル(例え
ば0V,データ“0”)を書き込む。スタンバイ状態で
は、ワード線WLに負電位(−2V)を与え、ワード線
WLとストレージノードVnのカップリング容量Ccに
よって、記憶ノードVnの電位をセンス用MOSトラン
ジスタQ1のしきい値以下に保つ。読み出しは、ワード
線WLに0.5V程度の読み出し電位を与えて、記憶ノ
ードVnにHレベルが保持されている場合のみ、センス
用MOSトランジスタQ1がオンするようにする。
【0019】文献によれば、非選択セルで“0”デー
タが書かれている場合の記憶ノードの電位は、−2V程
度(図37Bに示す、ビルトイン・キャパシタが0.0
4fFの場合)であり、読み出しビット線BL−Rea
dを1.5V程度にプリチャージすると、非選択セルの
センス用MOSトランジスタQ1のゲート・ドレイン間
には、3.5Vの電位差がつく。微細化に伴い、センス
用MOSトランジスタQ1のチャネル長を短くすると、
ショートチャネル効果抑制のために、ゲート酸化膜を薄
くするのが普通である。例えば、ゲート酸化膜にかかる
電界を5MV/cmで制限すると、その膜厚は7nmが
必要となり、このときチャネル長は0.25nm程度ま
でしか微細化できない。
【0020】センス用MOSトランジスタのゲートを記
憶ノードとする他のゲインセルに同じ議論が当てはまる
わけではないが、書き込み用MOSトランジスタのリー
ク電流が小さく、記憶ノードの容量が小さい場合(これ
らは、センス用トランジスタのゲートを記憶ノードとし
て電荷を蓄えるタイプのゲインセルにおいては微細化す
るための必要条件であるが)、センス用MOSトランジ
スタのゲートがフローティングである以上、ドレイン電
圧を高くしてドレインアバランシェによるホットキャリ
アがゲートに注入された場合、注入されたキャリアが少
なくてもセルの記憶ノードの電位変化は大きく、望まし
いことではない。
【0021】また、図57のセンス方式では、上記バイ
アス条件となる非選択セルでは、たとえドレインアバラ
ンシェが起こらなくても、ゲート電位によるドレインか
らのリーク電流(GIDL;Gate Induced
Drain Leakage)により、ビット線のプ
リチャージ電圧が低下し、誤読み出しをするおそれがあ
る。誤読み出ししないまでも、ビット線のプリチャージ
電圧がそのままリストア用の書き込み電圧になるため、
低い電圧で記憶ノードに書き込むことになる。
【0022】更に読み出し動作に話を戻して、図57の
センス方式はレシオ動作ではないが、負荷とゲインセル
のセンス用MOSトランジスタがレシオ動作する場合に
は、センス用MOSトランジスタのドレイン電圧を低く
しておかないと、EPROMのように、ホットキャリア
によるラッキーエレクトロンの記憶ノードへの注入が起
こり得る。従って、センス用MOSトランジスタのドレ
イン電圧は低く抑えることが望まれる。
【0023】センス用MOSトランジスタのバルク(チ
ャネルボディ)領域を記憶ノードとし、バックゲートバ
イアス効果を利用するゲインセルとしては、CDRAM
セルが知られている(文献H.Wann and C.Chu,"A Capa
citorless DRAM Cell on SOISubstrate" IEDM Digest o
f Technical Papers, pp.635-638,Dec.,1998)。図38
A及び図38Bは、CDRAMセル構造とその等価回路
を示す。
【0024】CDRAMセルは、SOI基板にゲートを
共通にして作られたセンス用PMOSトランジスタQ1
と、書き込み用NMOSトランジスタQ2により構成さ
れる。ソースが読み出しビット線(BL−Read)に
つながるセンス用PMOSトランジスタQ1のチャネル
ボディ(n+)がフローティングのストレージノードで
ある。センス用PMOSトランジスタQ1のドレイン
(p+)はパージ線PLに接続される。ストレージノー
ドと書き込み用ビット線(BL−Write)につなが
るn+層との間に、パージ線PL領域をチャネルボディ
として、書き込み用NMOSトランジスタQ2が構成さ
れる。この様な構造により、ゲインセルが得られる。
【0025】文献に示されたCDRAMの動作電圧
は、図39の通りである。ワード線WLにHレベル電圧
を与えて、NMOSトランジスタQ2を介して、センス
用PMOSトランジスタQ1のチャネルボディに、H又
はLレベルの書き込みを行う。パージ線PLに負電圧を
与えて、データを保持する。読み出しは、パージ線PL
に負電圧、ワード線に0Vを与えた状態で、センス用P
MOSトランジスタQ1のオン又はオフによる読み出し
ビット線の電位変化により検出する。文献には、セン
ス系の詳細説明はないが、チャネルボディを記憶ノード
としているから、やはりドレイン電圧が高いとホットキ
ャリア注入条件を満たすことになり、望ましくない。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、バイア
ス条件に制限がある電流駆動型メモリセルを用いた半導
体メモリにおいて、従来は、メモリセルに対する負荷の
電流を制御することにより、負荷とメモリセルとのレシ
オ動作によりビット線クランプ電位が決まっていた。こ
のため、メモリセルへのストレスが大きくなり、ストレ
スを小さくしようとするとメモリセルの能力を十分に発
揮できないという問題があった。
【0027】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、電流駆動型メモリセルのストレスを抑えて、十
分な読み出しマージンを得ることを可能とした半導体メ
モリ集積回路を提供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明による半導体メ
モリ集積回路は、選択時に流れる電流の有無又は大小に
よりデータ記憶を行うメモリセルと、このメモリセルの
データが出力されるビット線に接続されて前記メモリセ
ルのデータを検知するセンスアンプとを備え、前記セン
スアンプは、反転入力端子が前記ビット線に接続され、
非反転入力端子に固定電位が与えられたオペアンプと、
このオペアンプの出力により帰還制御されて読み出しデ
ータに拘わらず前記ビット線を前記固定電位にクランプ
するための、ドレインが前記反転入力端子に接続され、
ソースが前記オペアンプの出力端子に接続されたクラン
プ用トランジスタと、を有することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明によるセンスアンプ方式
は、オペアンプとクランプ回路を用いて、読み出しデー
タに拘わらずビット線電位を固定電位にする制御が行わ
れるようにしている。従って、従来のようにレシオ動作
でビット線のクランプ電位が決まる方式と異なり、電流
駆動型メモリセルのストレスを小さく抑えて、大きな読
み出しマージンを得ることができる。
【0030】この発明によるセンスアンプが適用できる
メモリセルは、いわゆる電流駆動型メモリセルであり、
これを分類すれば、(a)選択時にデータに応じてビッ
ト線に電流を流出するタイプと、(b)選択時にデータ
に応じてビット線の電流を引き込むタイプとがある。
【0031】(a)のタイプのメモリセルの場合のセン
スアンプでは具体的に、オペアンプは、反転入力端子が
ビット線に接続され、非反転入力端子に固定電位が与え
られる。そして、クランプ回路は、反転入力端子に接続
されてオペアンプの出力端子によりソースが制御されて
ビット線放電を行う放電用NMOSトランジスタにより
構成される。
【0032】(b)のタイプのメモリセルの場合のセン
スアンプでは、例えば、オペアンプは、反転入力端子が
ビット線に接続され、非反転入力端子に固定電位が与え
られる。クランプ回路は、反転入力端子に接続されてオ
ペアンプの出力端子によりソースが制御されてビット線
充電を行う電流源負荷を兼ねたPMOSトランジスタに
より構成される。
【0033】(b)のタイプのメモリセルの場合の他の
センスアンプでは、オペアンプは、反転入力端子がビッ
ト線に接続され、非反転入力端子に固定電位が与えられ
る。クランプ回路は、反転入力端子に接続された定電流
源負荷と、反転入力端子に接続されてオペアンプの出力
端子によりソースが制御されてビット線放電を行う放電
用NMOSトランジスタとを備えて構成される。
【0034】(a)のタイプのメモリセルとしては、
(1)TSDセル等のトンネルダイオードのような、負
性微分抵抗特性を持つ素子によるメモリセル、(2)T
−RAMのように、サイリスタのような負性微分抵抗特
性を持つ素子とこれに直列接続された選択トランジスタ
とにより構成されるメモリセル、が挙げられる。
【0035】(b)のタイプのメモリセルとしては、
(3)磁気抵抗の大小によりデータを記憶する磁気メモ
リセル、具体的には、MTJとこれに直列接続された選
択トランジスタとにより構成される、MTJ−MRAM
セル等の磁気メモリセル、(4)ゲート内部にデータに
応じて電荷を蓄積する電荷蓄積層を持つトランジスタに
より構成される、EEPROMセル、(5)センス用ト
ランジスタとそのゲートにデータに応じた電荷を書き込
む書き込み用トランジスタを備えたゲインセル、(6)
センス用トランジスタとそのチャネルボディにデータに
応じた電荷を書き込む書き込み用トランジスタを備えた
ゲインセル、等が挙げられる。
【0036】図1は、電流駆動型メモリセルMCとし
て、TSDセルを用いた場合のセルアレイ構成と、セン
スアンプSAを示す。このメモリセルMCの構造は、図
28Aに示す通りであり、pn接合ダイオードのアノー
ド層にトンネル絶縁膜を介してアノード電極が形成され
たMIS型のトンネルダイオードである。メモリセルM
Cのアノード端子はワード線WLに接続され、カソード
端子はビット線BLに接続される。
【0037】センスアンプSAは、オペアンプOPを用
いて構成されている。オペアンプOPの反転入力端子に
は、固定電位VCが与えられ、非反転入力端子がビット
線BLに接続される。ビット線BLと接地端子の間に
は、ビット線BLの電位上昇を固定電位VCに抑えるた
めのクランプ回路(リミット回路)を構成する放電用N
MOSトランジスタQ11が設けられ、オペアンプOP
の出力端子がこのMOSトランジスタQ11のゲートに
帰還接続されている。
【0038】このタイプのメモリセルMCの動作特性
は、図29に示す通りである。負性微分抵抗特性を示す
電圧−電流特性と、読み出し電圧VRとの二つの交点位
置A,Bがそれぞれデータ“1”,“0”状態に対応す
る。データ書き込み時は、選択されたワード線WLとビ
ット線BLの間で、データに応じて書き込み電圧VW
0,VW1を与える。“0”データの書き込み電圧VW
0は、特性曲線の谷電圧Vvalley以下であり、
“1”データの書き込み電圧は、ピーク電圧Vpeak
以上である。この書き込み電圧を与えた後、保持電圧V
Hに戻すことにより、データを保持する。
【0039】読み出し時は、谷電圧Vvalleyとピ
ーク電圧Vpeakの間の読み出し電圧VRをワード線
WLに与える。データに応じて、読み出し電流が異なる
から、これによるビット線電位の変化をセンスアンプS
Aにより検出する。具体的に、固定電位はVC=0Vと
する。ビット線プリチャージ電位も例えば0Vとする。
“1”データ読み出し時、メモリセルからの大きな読み
出し電流により選択ビット線の電位が上昇すると、オペ
アンプOPの出力電位は上昇し、放電用MOSトランジ
スタQ11の放電電流を増大させる方向に働く。即ち、
オペアンプOPの出力により、ビット線の電位上昇を抑
える負帰還がかかる。この様なオペアンプOPの働き
で、ビット線のクランプ電位はVC=0Vとなる。
“0”データ読み出し時はビット線BLに流れ出す電流
が小さく、オペアンプOPの出力は“1”データ読み出
し時に比べてLレベルに保たれる。
【0040】即ち、オペアンプOPは、セル電流の大小
に応じて放電用NMOSトランジスタQ11の駆動能力
を制御すべく、そのゲートを駆動する。これにより、ビ
ット線をVC=0Vにクランプしながら、オペアンプO
Pの出力は、データに応じてH,Lとなる。
【0041】この様にビット線電位を、レシオ動作によ
らず固定電位にクランプすることによって、メモリセル
MCに与える読み出し電圧VRを大きくすることなく、
“1”データの場合の読み出し電流を確保することがで
きる。この結果、“0”データのセルについて、誤って
読み出し電圧がピーク電圧Vpeakを越えて、誤書き
込みがなされるというおそれもなくなる。
【0042】図2は、電流駆動型メモリセルMCとし
て、T−RAMセルを用いた場合のセルアレイ構成と、
センスアンプSAを示す。このメモリセルMCの構造
は、図30Aに示す通りであり、サイリスタTHとその
カソードに直列に接続されるMOSトランジスタQSと
から構成される。サイリスタTHのアノードは基準電位
線Vrefに接続され、カソードはMOSトランジスタ
QSを介してビット線BLに接続される。サイリスタT
HのpベースにはMOSゲートが設けられて、これがワ
ード線WL2に接続される。MOSトランジスタQSの
ゲートは別のワード線WL2に接続される。
【0043】センスアンプSAは、図1の場合と同様
に、オペアンプOPを用いて構成される。オペアンプO
Pの反転入力端子には、固定電位VCが与えられ、非反
転入力端子がビット線BLに接続される。ビット線BL
と接地端子の間に放電用NMOSトランジスタQ11が
設けられ、オペアンプOPの出力端子がこのMOSトラ
ンジスタQ11のゲートに帰還接続されている。
【0044】このT−RAMセルの場合、サイリスタT
Hが記憶素子となる。ワード線WL1,WL2とビット
線BLにより、選択されたセルにおいて、サイリスタT
Hをターンオンさせるか、オフのままとするかにより、
図31Aの特性曲線に示すように、データ“1”,
“0”が書き込まれる。その書き込み特性曲線を図32
に示す。選択されたワード線WL1,WL2に書き込み
電圧(例えば、3V)を与え、“0”書き込みビット線
には“0”書き込み電圧(例えば、3V)、“1”書き
込みビット線には“1”書き込み電圧(例えば、0V)
を与える。Vrefの電圧はVpeakより小さくして
おく。例えば、Vpeak=2Vなら、Vref=1.
5V程度とする。
【0045】そうすると、ワード線WL2=3Vによ
り、サイリスタTHはサイリスタというよりMOSダイ
オードとして動作し、上記バイアス条件により、“0”
書き込みの場合はダイオードが逆方向となり、“1”書
き込みの場合はダイオードが順方向となって、選択MO
SトランジスタQSの負荷特性から、“0”書き込みの
場合は殆ど電流が流れず、“1”書き込みの場合は多く
の電流が流れる。このまま、ワード線WL1=1V程
度、ワード線WL2を0V、ビット線BL=0Vとする
と、図31Aに示す保持状態となる。読み出し時は、図
31Bに示すように、ワード線WL2を0Vのまま、ワ
ード線WL1を3V程度の読み出し電位にする。即ち、
T−RAMセルにおいては、先のTSDセルの場合と異
なり、負性微分抵抗子の2端子間にVpeak以上の電
圧をかけることなく、データ書き込みを行い得るという
特徴がある。
【0046】データ読み出しでは、図31Bのデータ状
態に応じて異なる読み出し電流が流れることを検出す
る。センスアンプSAによるデータセンス動作は、図1
の場合と同じである。そしてこの場合も、ビット線クラ
ンプ電位を固定することによって、メモリセルMCに与
える基準電圧Vrefを大きくすることなく、“1”デ
ータの場合の読み出し電流を確保することができる。こ
の結果、“0”データのセルについて、誤ってピーク電
圧Vpeakを越えて、誤書き込みがなされるというお
それもなくなる。
【0047】図3は、電流駆動型メモリセルMCとし
て、MTJ−MRAMセルを用いた、1トランジスタ/
1MTJのセルアレイ構成と、センスアンプSAを示
す。このメモリセルMCは、図33Aの基本構造を有
し、図3では等価的に可変抵抗VRとして示したMTJ
とこれに直列接続された選択MOSトランジスタQSに
より構成されている。MTJの高抵抗状態と低抵抗状態
がデータ“1”,“0”として記憶される。
【0048】このメモリセルMCは、データに応じてビ
ット線から電流を引き込むタイプである。センスアンプ
SAは、オペアンプOPを用いるが、図1或いは図2と
は構成が異なる。ビット線BLは、オペアンプOPの非
反転入力端子に接続され、反転入力端子に固定電位VC
が与えられる。非反転入力端子と電源VCCとの間に電
流源負荷であるPMOSトランジスタQ31が設けら
れ、オペアンプOPの出力によりそのゲートが制御され
る。PMOSトランジスタQ31は、センスアンプ活性
化信号SAENにより活性化されて、ビット線BLを充
電すると同時に、その電位低下をVCに抑えるクランプ
回路の機能を持つ。
【0049】固定電位VCは例えば、500mVであ
り、これがデータ読み出し時のビット線変化時の固定の
クランプ電位となる。ビット線にはプリチャージ用NM
OSトランジスタQ32が接続されている。センスアン
プ活性化前、プリチャージ信号PREによりNMOSト
ランジスタQ32がオンになり、ビット線BLは0Vに
プリチャージされるものとする。
【0050】ビット線プリチャージ動作を停止して、読
み出し用ワード線WL(i)を駆動して選択セルのスイ
ッチMOSトランジスタQSをオンにした後、センスア
ンプSAを活性化することにより、データセンスが行わ
れる。センス初期は、オペアンプOPの出力がLレベル
にあり、PMOSトランジスタQ31がオンになる。選
択されたメモリセルが抵抗の大きい“1”データの場
合、ビット線BLはPMOSトランジスタQ31からの
充電により上昇する。ビット線電位が上昇すると、オペ
アンプOPの出力は上昇し、PMOSトランジスタQ3
1をオフ方向に駆動する負帰還がかかる。これにより、
ビット線電位は、VCにクランプされる。データ“0”
の場合、メモリセルの抵抗が小さく、従って放電電流が
大きい。
【0051】オペアンプOPは、その放電電流に見合っ
た電流をPMOSトランジスタQ31が流すように、P
MOSトランジスタQ31のゲートを駆動する。即ち、
オペアンプOPは、“1”データ読み出し時より低い出
力レベルを保持して、ビット線BLをVCにクランプす
る動作を行う。従ってこのセンスアンプSAも、データ
“0”,“1”に拘わらず、ビット線BLを同じ固定電
位VCに保持して、データに応じて出力のH,Lが決定
される。以上のように、この場合もビット線のクランプ
電位はVCに固定され、メモリセルに不要なストレスが
かかることなく、非選択セルでの誤書き込みも確実に防
止される。
【0052】図4は、同様にMTJ−MRAMセルを用
いた場合の、図3とは異なるセンスアンプSAの構成を
示している。オペアンプOPの非反転入力端子には、ビ
ット線BLに定電流を供給する定電流源負荷I0が接続
され、これとは別に、オペアンプOPの出力により制御
されるクランプ用(放電用)NMOSトランジスタQ4
1が接続されている。定電流源負荷I0とNMOSトラ
ンジスタQ41の部分が、ビット線BLの電位上昇をV
Cに抑えるリミット回路を構成している。定電流源負荷
I0の電流駆動能力は、“0”データ状態のセルのそれ
より大きく設定しておく。
【0053】固定電位VCは例えば、500mVであ
り、これがデータ読み出し時のビット線のクランプ電位
となる。データセンス前にビット線BLは、プリチャー
ジ用NMOSトランジスタQ32により、0Vにプリチ
ャージされるものとする。ビット線プリチャージ動作を
停止し、選択セルのスイッチMOSトランジスタQSを
オンにした後、センスアンプSAを活性化信号SAEN
により活性化することで、データセンスが行われる。デ
ータセンス初期、オペアンプOPの出力はLレベルにあ
る。選択されたメモリセルが抵抗の大きい“1”データ
の場合、セルの放電電流が小さく、ビット線BLは定電
流源負荷I0の充電により電位上昇する。これにより、
オペアンプOPの出力が上昇し、これがNMOSトラン
ジスタQ41のゲートに与えられて、NMOSトランジ
スタQ41の放電電流を増大させる。この負帰還動作に
より、ビット線電位は、VCにクランプされる。データ
“0”が選択された場合、メモリセルは抵抗が小さく、
放電電流が大きい。従って、オペアンプOPは、“1”
データ読み出し時よりもNMOSトランジスタQ41の
放電電流を小さく保つべく、低い出力レベルを保持して
負帰還動作する。
【0054】言い換えればこのセンスアンプSAでは、
定電流源I0から供給される電流の選択セルとNMOS
トランジスタQ41に流れる電流の比が、データに応じ
て帰還制御される。これにより、データ“0”,“1”
に拘わらず、ビット線BLを同じ固定電位VCに保持し
て、データに応じてオペアンプOPの出力のH,Lが決
定される。
【0055】図5は、メモリセルMCがNOR型EEP
ROMセルの場合のセルアレイ構成とセンスアンプSA
を示している。センスアンプSAの構成は、図3のもの
と基本的に同じである。オペアンプOPの出力端に設け
られたインバータINVは、出力データのH,Lを調整
するためのもので、本質的ではない。固定電位VCは例
えば、500mVであり、これがデータ読み出し時のビ
ット線変化時の固定のクランプ電位となる。データセン
ス前にビット線BLは例えば、0Vにプリチャージされ
るものとする。データセンスは、ビット線プリチャージ
動作を停止して、選択ワード線WLに読み出し電圧を与
えた後、センスアンプSAを活性化することにより行わ
れる。データセンス初期、オペアンプOPの出力はLレ
ベルにある。
【0056】選択されたメモリセルMCがオフ状態のセ
ルの場合、放電電流はなく、ビット線BLの電位はPM
OSトランジスタQ31の充電により上昇する。このビ
ット線電位の上昇により、オペアンプOPの出力は上昇
して、PMOSトランジスタQ31をオフする方向に帰
還がかかる。これによりビット線電位は、VCにクラン
プされる。選択メモリセルがオン状態のセルの場合、放
電電流が大きく、ビット線電位は上昇せず、オペアンプ
OPの出力は“1”読み出し時よりLレベルを保持す
る。
【0057】図6は同様に、メモリセルMCがNOR型
EEPROMセルの場合のセルアレイとセンスアンプS
Aの他の構成を示している。センスアンプSAの構成及
び動作は、図4のものと基本的に同じである。
【0058】図7は、電流駆動型メモリセルMCとし
て、ゲインセルの一種であるPLEDMセルを用いた場
合のセルアレイ構成と、センスアンプSAを示す。この
メモリセルMCの構造及び等価回路は、図36A及び図
36Bに示した通りであり、センス用MOSトランジス
タQ1と、高抵抗の書き込み用MOSトランジスタQ2
により構成される。センス用MOSトランジスタQ1の
ゲートであるほぼフローティングの記憶ノードの電位に
より、データ“1”,“0”が記憶される。
【0059】センスアンプSAは、オペアンプOPを用
いて構成され、その基本構成は図3と同様である。即
ち、オペアンプOPの非反転入力端子に読み出しビット
線BL−Readが接続され、反転入力端子には固定電
位VCが与えられる。読み出しビット線BL−Read
には、充電用PMOSトランジスタQ31が設けられ、
そのゲートはオペアンプOPの出力により制御される。
オペアンプOPの出力はインバータINVを介して反転
して取り出される。
【0060】センスアンプ出力端子と書き込みビット線
BL−Writeの間には、リストア用制御信号/RS
TRにより制御されるPMOSトランジスタQ33が接
続される。これにより、読み出しビット線BL−Rea
dに得られる読み出しデータを反転した出力データが、
書き込みビット線BL−Writeに転送され、リスト
アされるようになっている。詳細説明は省くが、リスト
ア動作は、ワード線WLに3V程度の書き込み電圧を与
えて、記憶ノードに出力データのH,Lレベルを書き込
むことで行われる。
【0061】センスアンプSAの動作原理は、図3及び
図5の場合と同様である。固定電位VCを例えば500
mVとして、データ読み出し時、読み出しビット線BL
−Readのクランプ電位はVCになる。従って、この
場合も、メモリセルに不要なストレスがかかることはな
く、誤書き込みが防止される。
【0062】図8は、同様に電流駆動型メモリセルMC
として、PLEDMセルを用いた場合の、図4及び図6
と同様の原理によるセルアレイ構成とセンスアンプSA
を示す。リストア用のPMOSトランジスタQ32は、
図7の場合と同様である。センスアンプSAの動作原理
は、図4及び図6の場合と同様である。固定電位VCを
例えば500mVとして、データ読み出し時、読み出し
ビット線BL−Readのクランプ電位はVCになる。
従って、この場合も、メモリセルに不要なストレスがか
かることはなく、誤書き込みが防止される。
【0063】図9は、電流駆動型メモリセルMCとし
て、やはりゲインセルの一種であるCDRAMセルを用
いた場合のセルアレイ構成と、センスアンプSAを示
す。このメモリセルMCの構造及び等価回路は、図38
に示した通りであり、SOI基板上のセンス用PMOS
トランジスタQ1と書き込み用NMOSトランジスタQ
2の複合構造を有する。PMOSトランジスタQ1のチ
ャネルボディがフローティングの記憶ノードとなり、そ
の電位により、データ“1”,“0”が記憶される。
【0064】センスアンプSAは、オペアンプOPを用
いて構成され、その基本構成は図7とほぼ同様である。
オペアンプOPの非反転入力端子に読み出しビット線B
L−Readが接続され、反転入力端子には固定電位V
Cが与えられる。読み出しビット線BL−Readに
は、充電用PMOSトランジスタQ31が設けられ、そ
のゲートはオペアンプOPの出力により制御される。
【0065】センスアンプ出力端子であるオペアンプO
Pの出力端子にはインバータINVが設けられている。
このインバータINVの出力端子と書き込みビット線B
L−Writeの間には、リストア用制御信号RSTR
により制御されるNMOSトランジスタQ91が接続さ
れる。これにより、読み出しビット線BL−Readに
得られる読み出しデータを反転した出力データが、書き
込みビット線BL−Writeに転送され、リストアさ
れるようになっている。詳細説明は省くが、リストア動
作は、ワード線WLに3V程度の書き込み電圧、プレー
ト線PLに0Vを与えて、書き込みビット線BL−Wr
iteから記憶ノードに出力データのH,Lレベルを書
き込むことで行われる。
【0066】センスアンプSAの動作原理は、図3及び
図5の場合と同様である。データ読み出し時、ワード線
WLには0V、プレート線PLには負電位が与えられ
る。固定電位VCを例えば0Vとして、データ読み出し
時、読み出しビット線BL−ReadのHレベルのクラ
ンプ電位はVC=0Vになる。Lレベル出力は、負電位
になる。従って、この場合も、メモリセルに不要なスト
レスがかかることはなく、誤書き込みが防止される。
【0067】図10は、同様にメモリセルMCとしてC
DRAMセルを用いた場合の、図8に対応する方式のセ
ンスアンプSAを構成した例である。オペアンプOPの
非反転入力端子に読み出しビット線BL−Readが接
続され、反転入力端子には固定電位VCが与えられる。
読み出しビット線BL−Readには、定電流源I0が
設けられ、またオペアンプOPの出力により制御される
放電用NMOSトランジスタQ41が設けられる。リス
トア用NMOSトランジスタQ91は、図9と同様であ
る。
【0068】この場合も、データ読み出し時、ワード線
WLには0V、プレート線PLには負電位が与えられ
る。固定電位VCを例えば0Vとして、データ読み出し
時、読み出しビット線BL−ReadのHレベルのクラ
ンプ電位はVC=0Vになる。Lレベル出力は、負電位
になる。
【0069】図11は、図1の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、ビッ
ト線BL(i),BL(i+1)に選択的に接続され
る。非選択のビット線を接地するために、カラム選択信
号CSL(k),CSL(k+1)の反転信号/CSL
(k),/CSL(k+1)で制御されるNMOSトラ
ンジスタQ112が各ビット線に接続されている。セン
ス動作は、図1の場合と同様である。
【0070】図12は、図2の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、ビッ
ト線BL(i),BL(i+1)に選択的に接続され
る。非選択のビット線を接地するために、カラム選択信
号CSL(k),CSL(k+1)の反転信号/CSL
(k),/CSL(k+1)で制御されるNMOSトラ
ンジスタQ112が各ビット線に接続されている。セン
ス動作は、図2の場合と同様である。
【0071】図13は、図3の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、ビッ
ト線BL(i),BL(i+1)に選択的に接続され
る。センス動作は、図3の場合と同様である。
【0072】図14は、図4の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、ビッ
ト線BL(i),BL(i+1)に選択的に接続され
る。センス動作は、図4の場合と同様である。
【0073】図15は、図5の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、ビッ
ト線BL(i),BL(i+1)に選択的に接続され
る。センス動作は、図5の場合と同様である。
【0074】図16は、図6の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、ビッ
ト線BL(i),BL(i+1)に選択的に接続され
る。センス動作は、図6の場合と同様である。
【0075】図17は、図7の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、読み
出しビット線BL(i)−Read,BL(i+1)−
Readに選択的に接続される。
【0076】リストア用NMOSトランジスタQ114
は、カラムゲートトランジスタQ111と同時に選択さ
れるNMOSトランジスタQ113を介して、センスア
ンプ出力端子と各書き込みビット線BL−Writeと
の間に設けられている。センス動作は、図7の場合と同
様である。リストア動作についても、リストア制御信号
RSTRにより駆動されるトランジスタQ114を介し
て、図7の場合と同様に行われる。
【0077】図18は、図8の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、読み
出しビット線BL(i)−Read,BL(i+1)−
Readに選択的に接続される。
【0078】リストア用NMOSトランジスタQ114
は、カラムゲートトランジスタQ111と同時に選択さ
れるNMOSトランジスタQ113を介して、センスア
ンプ出力端子と各書き込みビット線BL−Writeと
の間に設けられている。センス動作は、図8の場合と同
様である。リストア動作についても、リストア制御信号
RSTRにより駆動されるトランジスタQ114を介し
て、図8の場合と同様に行われる。
【0079】図19は、図9の構成を基本として、セン
スアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択的
に接続される場合の構成を示している。オペアンプOP
の非反転入力端子がセンスノードSNであり、これがカ
ラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により駆
動されるNMOSトランジスタQ111を介して、読み
出しビット線BL(i)−Read,BL(i+1)−
Readに選択的に接続される。
【0080】リストア用NMOSトランジスタQ114
は、カラムゲートトランジスタQ111と同時に選択さ
れるNMOSトランジスタQ113を介して、センスア
ンプ出力端子と各書き込みビット線BL−Writeと
の間に設けられている。センス動作は、図9の場合と同
様である。リストア動作についても、リストア制御信号
RSTRにより駆動されるトランジスタQ114を介し
て、図9の場合と同様に行われる。
【0081】図20は、図10の構成を基本として、セ
ンスアンプSAがカラムゲートを介してビット線に選択
的に接続される場合の構成を示している。オペアンプO
Pの非反転入力端子がセンスノードSNであり、これが
カラム選択信号CSL(k),CSL(k+1)により
駆動されるNMOSトランジスタQ111を介して、読
み出しビット線BL(i)−Read,BL(i+1)
−Readに選択的に接続される。
【0082】リストア用NMOSトランジスタQ114
は、カラムゲートトランジスタQ111と同時に選択さ
れるNMOSトランジスタQ113を介して、センスア
ンプ出力端子と各書き込みビット線BL−Writeと
の間に設けられている。センス動作は、図10の場合と
同様である。リストア動作についても、リストア制御信
号RSTRにより駆動されるトランジスタQ114を介
して、図10の場合と同様に行われる。
【0083】図21は、NOR型EEPROMについ
て、図15の構成を基本として、多値記憶に適用した場
合のセンス系の構成を示している。EEPROMセル
は、データ読み出し時、誤書き込みの危険を避けるため
には3極管動作させることが好ましい。ビット線電位を
この発明の趣旨に従って、例えば500mVに抑えると
すれば、セル電流は、ゲート電圧(Vg−Vth)に比
例することから、多値データの上位ビット読み出しと下
位ビット読み出しとで負荷電流を異ならせることが望ま
れる。
【0084】そこで図21では、図15の負荷電流源ト
ランジスタQ31に対応するものとして、上位ビット用
と下位ビット用として、電流駆動能力の異なる二つのP
MOSトランジスタQ201,Q202が用意されてい
る。これらのトランジスタQ201,Q202は、具体
的にはチャネル幅Wを異ならせる。MOSトランジスタ
の駆動能力は、チャネル幅Wとチャネル長Lの比で決ま
るが、設計上パラメータは少ない方がよい。しかもチャ
ネル長を変えることはソース、ドレイン拡散層の伸びを
考慮しなければならず、設計が容易ではないため、ここ
ではチャネル幅のみを変えるものとする。
【0085】電流源PMOSトランジスタQ201,Q
202は、PMOSトランジスタQ205と共にカレン
トミラーを構成する。PMOSトランジスタQ205と
NMOSトランジスタQ206は基準電流源回路であ
る。例えばバンドギャップリファレンス(BGR)回路
により作られた定電流Ibgrが供給されるダイオード
接続されたNMOSトランジスタQ207の端子電圧に
よりNMOSトランジスタQ206が駆動されるように
して、PMOSトランジスタQ205に基準電流が生成
される。そして、負荷PMOSトランジスタQ201,
Q202には、PMOSトランジスタQ205に流れる
基準電流に対して、チャネル幅比で決まる負荷電流が流
れることになる。
【0086】PMOSトランジスタQ201,Q202
の負荷電流は、オペアンプOPの出力のサンプリングと
フィードバックにより切り換えられる。具体的には、オ
ペアンプOPの出力がダウンカウント信号として入る、
図48に示すような2ビットのバイナリカウンタCNT
が用意され、その出力/D<0>,/D<1>により、
PMOSトランジスタQ203,Q204が順次オン制
御される。これにより、上位ビットセンス時と下位ビッ
トセンス時の負荷電流を異ならせることができる。バイ
ナリカウンタCNTの出力がそのまま、センス出力とな
る。センス出力判定後は、カウンタCNTは、非活性と
する。
【0087】図22は、図21を僅かに変形した構成を
示している。図21では、電流源PMOSトランジスタ
Q201,Q202に対して共通の定電流源Ibgrを
用いたのに対して、図22では、/D<1>,/D<0
>を弁別するために別々の定電流源IrefS,Ire
fLを用意している。これらの定電流源IrefS,I
refLで駆動されるPMOSトランジスタQ209,
Q208が、それぞれPMOSトランジスタQ201,
Q202とカレントミラーを構成している。
【0088】図21及び図22の回路において用いられ
る1ビットのバイナリカウンタは、具体的には図49の
ように構成される。バイナリカウンタは、データ読み出
し前にリセット信号Resetにより初期化される。ま
たこのバイナリカウンタの駆動回路は図50のように構
成され、この駆動回路のためのトリガ信号発生回路は図
51のように構成される。このトリガ信号発生回路に用
いられる、オペアンプOPの出力のサンプリング信号o
scを発生する回路は、図52のようなリングオシレー
タにより構成される。
【0089】サンプリング信号oscに基づいて図51
のトリガ信号発生回路により作られるトリガ信号Dn,
Upは、内蔵のエッジ検出回路により、サンプリング信
号oscより短いパルス幅を持つようにする。同様に、
トリガ信号Dn,Upに基づいて図50の駆動回路によ
り作られる駆動信号TP0,/TP0,TP1,/TP
1は、内蔵のエッジ検出回路により、トリガ信号Dn,
Upより短いパルス幅を持つようにする。
【0090】図23は、MTJ−MRAMセルを用い
た、1トランジスタ/1MTJのセルアレイ構成とセン
スアンプSAの他の構成例を示す。メモリセルMCは前
述のように、図33Aの基本構造を有し、図23では等
価的に可変抵抗VRとして示したMTJとこれに直列接
続された選択MOSトランジスタQSにより構成されて
いる。MTJの高抵抗状態と低抵抗状態がデータ
“1”,“0”として記憶される。
【0091】図3の場合と異なり、ビット線BLは、オ
ペアンプOPの反転入力端子に接続され、非反転入力端
子に固定電位VCが与えられる。電流源負荷であるPM
OSトランジスタQ31は、図3の場合と異なり、ドレ
インとゲートがオペアンプOPの反転入力端子に接続さ
れ、ソースがオペアンプOPの出力端子に接続されてい
る。即ちオペアンプOPの出力がPMOSトランジスタ
Q31のソースに帰還される。PMOSトランジスタQ
31は、ビット線BLを充電すると同時に、その電位低
下をVCに抑えるクランプ回路の機能を持つ。
【0092】固定電位VCは例えば、500mVであ
り、これがデータ読み出し時のビット線のクランプ電位
となる。ビット線にはプリチャージ用NMOSトランジ
スタQ32が接続されている。センスアンプ活性化前、
プリチャージ信号PREによりNMOSトランジスタQ
32がオンになり、ビット線BLは0Vにプリチャージ
されるものとする。
【0093】ビット線プリチャージ動作を停止して、選
択セルのスイッチMOSトランジスタQSをオンにした
後、センスアンプSAを活性化することにより、データ
センスが行われる。センス初期は、オペアンプOPの出
力がHレベルにあり、PMOSトランジスタQ31がオ
ンしてビット線を充電する。選択されたメモリセルが抵
抗の大きい“1”データの場合、ビット線BLの電位は
PMOSトランジスタQ31の充電により上昇する。ビ
ット線電位が上昇すると、オペアンプOPの出力は低下
し、PMOSトランジスタQ31の電流を低減させる。
この負帰還動作により、ビット線電位は、VCにクラン
プされる。データ“0”の場合、メモリセルの抵抗が小
さく、従って放電電流が大きく、オペアンプOPは、そ
の放電電流に見合った電流をPMOSトランジスタQ3
1が流すように、PMOSトランジスタQ31のソース
を駆動する。即ち、オペアンプOPは、“1”データ読
み出し時よりHレベルの出力を保持して、ビット線BL
をVCにクランプする動作を行う。従ってこのセンスア
ンプSAも、データ“0”,“1”に拘わらず、ビット
線BLを同じ固定電位VCに保持して、データに応じて
出力のH,Lが決定される。
【0094】PMOSトランジスタQ31は、ゲートと
ドレインが共通接続されているから、5極管動作による
電流が流れる。このとき電流は、ゲート電位をVg,ソ
ース電位をVs,しきい値電圧(絶対値)をVtとし
て、大まかに、(Vg−Vs−Vt)2 に比例する。従
って、図3のようにオペアンプOPの出力をゲートに帰
還する構成と、図23のようにオペアンプOPの極性を
図3とは逆にして、ソースに帰還する構成とは、動作上
等価になる。
【0095】図24は、図23の構成を基本として、電
流源負荷PMOSトランジスタQ31のゲートを接地電
位Vssに固定した例であり、その他図23と異ならな
い。PMOSトランジスタQ31は、そのしきい値とV
Cとの大小関係で3極管動作する可能性があるが、その
場合の電流は、大まかに、(1/2)[Vs2−2(V
g−Vt)Vs+(Vg−Vt−Vd/2)Vd]とな
る。これも、ソース電位Vsの関数であるから、図23
の場合と同様の負帰還動作によるビット線クランプ動作
が可能である。
【0096】以上の図23及び図24で説明したセンス
アンプ方式は、MRAMセルに限らず、図5に示すEE
PROMセル、図7に示すPLEDMセル、図9に示す
CDRAMセルを用いたセルアレイの場合にも同様に適
用が可能である。また、MRAMセルとして、GMR
(Giant Magnetoresistive)素
子を用いた場合、具体的にはGMR膜を積層してなる素
子を用いた場合も同様のセンスアンプを適用することが
できる。
【0097】図25は、MTJ−MRAMセルを用い
た、1トランジスタ/1MTJのセルアレイ構成とセン
スアンプSAの他の構成例を示す。図4と異なり、ビッ
ト線はオペアンプOPの反転入力端子に接続し、非反転
入力端子に固定電位VCを与える。また、放電用NMO
SトランジスタQ41は、ドレインと共にゲートを反転
入力端子に接続し、ソースをオペアンプOPの出力端子
に接続している。
【0098】固定電位VCは例えば、500mVであ
り、これがデータ読み出し時のビット線のクランプ電位
となる。データセンス前にビット線BLは、プリチャー
ジ用NMOSトランジスタQ32により、0Vにプリチ
ャージされるものとする。ビット線プリチャージ動作を
停止し、選択セルのスイッチMOSトランジスタQSを
オンにした後、センスアンプSAを活性化信号SAEN
により活性化することで、データセンスが行われる。デ
ータセンス初期、オペアンプOPの出力はHレベルにあ
る。選択されたメモリセルが抵抗の大きい“1”データ
の場合、セルの放電電流が小さく、ビット線BLの電位
は定電流源負荷I0の充電により電位上昇する。これに
より、オペアンプOPの出力が低下し、これがNMOS
トランジスタQ41のソースに与えられて、放電電流を
増大させる方向に作用する。この負帰還動作により、ビ
ット線電位は、VCにクランプされる。データ“0”の
場合は、“1”データに比べてセルの抵抗が小さく大き
な電流が流れる。従って、オペアンプOPは、“1”デ
ータ読み出し時より高い出力レベルを保持して、NMO
SトランジスタQ41の放電電流を小さく保つべく、N
MOSトランジスタQ41を負帰還制御する。従ってこ
のセンスアンプSAも、データ“0”,“1”に拘わら
ず、ビット線BLを同じ固定電位VCに保持して、デー
タに応じて出力のH,Lが決定される。
【0099】図26は、図25の構成を基本として、N
MOSトランジスタQ41のゲートを電源電位Vccに
固定した例であり、その他図25と異ならない。この場
合も、図25の場合と同様の負帰還動作により、ビット
線電位をVCにクランプするデータセンスを行う。
【0100】以上の図25及び図26で説明したセンス
アンプ方式も、MRAMセルに限らず、図5に示すEE
PROMセル、図7に示すPLEDMセル、図9に示す
CDRAMセルを用いたセルアレイの場合にも同様に適
用が可能である。また、図25及び図26で説明したセ
ンスアンプ方式の電流源負荷I0を除けば、図1に示す
TSDセル、図2に示すT−RAMセルに同様に適用で
きる。また、MRAMセルとして、GMR(Giant
Magnetoresistive)素子を用いた場
合、具体的にはGMR膜を積層してなる素子を用いた場
合も同様のセンスアンプを適用することができる。
【0101】図27は、MTJ−MRAMセルを用い
た、1トランジスタ/1MTJのセルアレイ構成とセン
スアンプSAの他の構成例を示す。このセンスアンプS
Aは、オペアンプOPの非反転入力端子がビット線に接
続され、反転入力端子に固定電位VCが与えられる。ま
た非反転入力端子には、ビット線を充電する電流源負荷
I0が接続される。ここまでは、図4の構成と共通す
る。
【0102】オペアンプOPの非反転入力端子には、複
数個(図の例では3個)の放電用(クランプ用)NMO
SトランジスタQ411,Q412,Q413のドレイ
ンが接続されている。NMOSトランジスタQ411,
Q412,Q413のソースはVssに固定される。N
MOSトランジスタQ411,Q412,Q413のゲ
ートはオペアンプOPの出力のサンプリングと帰還によ
り制御される。具体的には、3ビットのバイナリカウン
タ271が用意され、カウンタC1,C2,C3の出力
C<1>,C<2>,C<3>がそれぞれNMOSトラ
ンジスタQ411,Q412,Q413にゲートに与え
られる。オペアンプOPの出力には、サンプリングパル
スSMPL,/SMPLにより駆動されるCMOSスイ
ッチ272と、そのサンプリング出力を保持するため
の、インバータINV1,INV2とCMOSスイッチ
273により構成されたラッチ274とが設けられる。
【0103】ラッチ274の出力をダウンカウント信号
DOWNとして、バイナリカウンタ271を制御するた
めに、トリガ信号発生回路275が設けられている。サ
ンプリングパルスSMPL,/SMPLは、カウンタ活
性化信号CNTENにより活性化されるサンプリングパ
ルス発生回路276により発生される。カウンタ活性化
信号CNTENには例えばセンスアンプ活性化信号SA
ENを用いてもよい。トリガ信号発生回路276には、
図51の回路を用いうる。
【0104】具体的に、放電用NMOSトランジスタQ
411,Q412,Q413は、チャネル幅W/チャネ
ル長Lの比W/Lが、1:2:4に設定されている。カ
ウンタC1,C2,C3は、データセンス前に、“H”
となるようにプリセットされる。これにより、NMOS
トランジスタQ411,Q412,Q413が全てオン
で、十分に低い放電抵抗状態にあり、メモリセルのMT
Jの絶縁破壊が防止される。
【0105】データセンス時、ビット線電位がVCより
低い間は、オペアンプOPの出力はLレベルであり、こ
れをサンプリングして得られるダウンカウント信号DO
WNは“L”である。ダウンカウント信号DOWNが
“H”になるまでの間、サンプリング周期でトリガ信号
発生回路275がダウンカウント信号Dnを発生し、カ
ウンタ271はカウントダウンしていく。これにより、
NMOSトランジスタQ411,Q412,Q413
は、全てオンの低抵抗状態から、放電抵抗が順次高くな
るように切り換えられる。前述のようにNMOSトラン
ジスタQ411,Q412,Q413は、電流駆動能力
が1:2:4に設定されているから、カウンタ271の
出力により、8段階に放電抵抗が切り換えられることに
なる。
【0106】選択メモリセルの抵抗に応じて、NMOS
トランジスタQ411,Q412,Q413の放電抵抗
が帰還制御される動作は、先の図4の場合と基本的に同
じである。従って、ビット線電位が安定した後、カウン
ト値を読みとることにより、データ“1”,“0”の判
定ができる。例えば、最上位ビットMSBであるC<3
>の“H”,“L”を判定することでデータ判定行う。
具体的に、C<3>=“H”、即ちNMOSトランジス
タQ413がオン状態を保持している場合を、データ
“1”、C<3>=“L”、即ち少なくともNMOSト
ランジスタQ413がオフになった場合を、データ
“0”と判定すればよい。この場合、カウント値とデー
タの関係を示すと、下記表1のようになる。
【0107】
【表1】
【0108】この様なセンスアンプ回路を用いれば、図
4のように一つの放電用MOSトランジスタの導通度の
帰還制御のみでデータ判定する場合に比べて、オペアン
プを構成する各トランジスタの動作点の変化の度合いが
少なくなるので、オペアンプはより安定に動作すること
ができ、データ判定の安定性が増す。
【0109】図27で説明したセンスアンプ方式も、M
RAMセルに限らず、図5に示すEEPROMセル、図
7に示すPLEDMセル、図9に示すCDRAMセルを
用いたセルアレイの場合にも同様に適用が可能である。
また、MRAMセルとして、GMR(Giant Ma
gnetoresistive)素子を用いた場合、具
体的にはGMR膜を積層してなる素子を用いた場合も同
様のセンスアンプを適用することができる。
【0110】以上に説明した各実施例において、ビット
線クランプ電位として用いられる固定電位VCは、例え
ば図40に示すように、バンドギャップリファレンス
(BGR)回路360と、これが出力する基準電圧VB
GRに基づいて、固定電位VCを生成するVC生成回路
361により構成することができる。VC生成回路36
1は、カレントミラー型差動アンプ361aと、これに
より駆動される、抵抗分圧回路を含む出力回路361b
により構成される。これにより、基準電圧VBGRと出
力回路361bの抵抗R1,R2によるレベルが決ま
る、安定した固定電位VCを発生することができる。
【0111】また、図21に示す定電流源Ibgrも、
図41に示すように、BGR回路360と、これが出力
する基準電圧VBGRに基づいて定電流源Ibgrを生
成するIbgr生成回路362により構成することがで
きる。Ibgr生成回路362は、カレントミラー型差
動アンプ362aと、これにより駆動されるカレントミ
ラー型電流源回路362bにより構成される。これによ
り、基準電圧VBGRと、電流源回路362aの抵抗R
0及びPMOSカレントミラーで決まる安定した定電流
源Ibgrが得られる。図22に示す定電流源Iref
S,IrefLも同様の回路で生成することができる。
【0112】なお、図40及び図41に示すBGR回路
361は、同じ構成である。従って、回路各部の定電流
源及び定電圧源は、おおもとに一つのBGR回路を用意
して、例えば図42或いは図43に示すような分配回路
により、各部の定電流源を作ることができる。出力段P
MOSトランジスタ寸法の設計により、各部に供給され
る定電流源の大きさが決まる。
【0113】上記各実施例に用いられるオペアンプOP
は、図44Aのように、より具体的には図44Bのよう
に、NMOSカレントミラーを用いた差動アンプにより
構成される。図44Bの電流源PMOSトランジスタ
は、図42或いは図43の分配回路のトランジスタMP
に相当する。
【0114】ところで、メモリセルがMOSトランジス
タの場合、温度特性を持ち、温度上昇によりしきい値が
上昇し、モビリティが小さくなる。従って、ゲート電位
や、ドレインにつながるビット線電位が一定の場合、セ
ルが放電できる電流値は変化する。このため、温度によ
らず一定の基準電圧を発生するBGR回路を用いて定電
流源を構成した場合、温度によってマージンが低下する
可能性がある。
【0115】この様な事態に対処するには、セルの温度
特性に合わせて定電流源に温度特性を持たせることも有
効である。その様な定電流源の構成例を、図45に示
す。NMOSトランジスタMTは、メモリセルのモニタ
ー用トランジスタであり、そのドレインには負荷PMO
SトランジスタQP1が接続されている。トランジスタ
MTのドレイン端子は、オペアンプOP0の非反転入力
端子に接続され、その出力端子はPMOSトランジスタ
QP1のゲートに接続され、同時に出力段PMOSトラ
ンジスタQP2のゲートに接続される。
【0116】オペアンプOP0の反転入力端子には、各
実施例で説明したビット線クランプ用固定電位VCに対
応する基準電圧VCが与えられ、モニター用トランジス
タMTのゲートには、選択時のセルのゲートに与えられ
る電圧VGが与えられる。モニター用トランジスタMT
は、寸法,形状もセルに合わせることが好ましい。この
様な電流源構成とすれば、モニター用トランジスタMT
の温度による特性変動に伴って、定電流Irefが変化
する。
【0117】図46は、図45を基本として、モニター
用NMOSトランジスタMTを複数個並列に設けた例で
ある。この様な構成とすれば、複数個のモニター用トラ
ンジスタMTの平均的特性変動に対応した温度特性を持
つ定電流Irefを得ることができる。モニター用電流
源のPMOSトランジスタQP1と出力段PMOSトラ
ンジスタQP2の寸法(チャネル幅)比は、モニター用
トランジスタMTの数nに対応して、1/nに設定すれ
ばよい。
【0118】図22に示すような二つの電流源Iref
S,IrefLに対しては、図45の構成を基本とし
て、これを図47に示すように二つ併設すればよい。以
上述べたようにこの発明によれば、電流駆動型メモリセ
ルのストレスを抑えて、十分な読み出しマージンを得る
ことを可能とした半導体メモリ集積回路を得ることがで
きる。
【0119】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、電
流駆動型メモリセルのストレスを抑えて、十分な読み出
しマージンを得ることを可能とした半導体メモリ集積回
路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TSDセルを用いたセルアレイとセンスアンプ
の構成を示す図である。
【図2】T−RAMセルを用いたセルアレイとセンスア
ンプの構成を示す図である。
【図3】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイとセ
ンスアンプの構成を示す図である。
【図4】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイとセ
ンスアンプの他の構成を示す図である。
【図5】NOR型EEPROMセルを用いたセルアレイ
とセンスアンプの構成を示す図である。
【図6】NOR型EEPROMセルを用いたセルアレイ
とセンスアンプの構成を示す図である。
【図7】PLEDMセルを用いたセルアレイとセンスア
ンプの構成を示す図である。
【図8】PLEDMセルを用いたセルアレイとセンスア
ンプの他の構成を示す図である。
【図9】CDRAMセルを用いたセルアレイとセンスア
ンプの構成を示す図である。
【図10】CDRAMセルを用いたセルアレイとセンス
アンプの構成を示す図である。
【図11】TSDセルを用いたセルアレイとセンスアン
プの構成を示す図である。
【図12】T−RAMセルを用いたセルアレイとセンス
アンプの構成を示す図である。
【図13】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイと
センスアンプの構成を示す図である。
【図14】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイと
センスアンプの他の構成を示す図である。
【図15】NOR型EEPROMセルを用いたセルアレ
イとセンスアンプの構成を示す図である。
【図16】NOR型EEPROMセルを用いたセルアレ
イとセンスアンプの他の構成を示す図である。
【図17】PLEDMセルを用いたセルアレイとセンス
アンプの構成を示す図である。
【図18】PLEDMセルを用いたセルアレイとセンス
アンプの構成を示す図である。
【図19】CDRAMセルを用いたセルアレイとセンス
アンプの構成を示す図である。
【図20】CDRAMセルを用いたセルアレイとセンス
アンプの他の構成を示す図である。
【図21】NOR型EEPROMセルを用いたセルアレ
イとセンスアンプの構成を示す図である。
【図22】NOR型EEPROMセルを用いたセルアレ
イとセンスアンプの他の構成を示す図である。
【図23】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイと
センスアンプの他の構成を示す図である。
【図24】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイと
センスアンプの他の構成を示す図である。
【図25】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイと
センスアンプの他の構成を示す図である。
【図26】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイと
センスアンプの他の構成を示す図である。
【図27】MTJ−MRAMセルを用いたセルアレイと
センスアンプの他の構成を示す図である。
【図28A】TSDセルの構造を示す図である。
【図28B】TSDセルの等価回路を示す図である。
【図29】TSDセルの動作特性を示す図である。
【図30A】T−RAMセルの構造を示す図である。
【図30B】T−RAMセルの等価回路を示す図であ
る。
【図31A】T−RAMセルのホールドの動作特性を示
す図である。
【図31B】T−RAMセルの読み出し時の動作特性を
示す図である。
【図32】T−RAMセルの書き込み時の動作特性を示
す図である。
【図33A】MTJ−MRAMセルの構造を示す図であ
る。
【図33B】MTJ−MRAMセルの等価回路を示す図
である。
【図34】MTJの抵抗−バイアス電圧特性を示す図で
ある。
【図35】多値記憶のしきい値分布を示す図である。
【図36A】PLEDMセルの構造を示す図である。
【図36B】PLEDMセルの等価回路を示す図であ
る。
【図37A】PLEDMセルの動作条件を示す図であ
る。
【図37B】PLEDMセルのストレージノード電圧特
性を示す図である。
【図38A】CDRAMセルの構造を示す図である。
【図38B】CDRAMセルの等価回路を示す図であ
る。
【図39】CDRAMセルの動作条件を示す図である。
【図40】BGR回路を用いた定電圧発生回路の構成を
示す図である。
【図41】BGR回路を用いた定電流源回路の構成を示
す図である。
【図42】BGR回路出力の分配回路を示す図である。
【図43】BGR回路出力の分配回路を示す図である。
【図44A】オペアンプの構成を示す図である。
【図44B】オペアンプの構成を示す図である。
【図45】温度特性を持たせた電流源回路の構成を示す
図である。
【図46】温度特性を持たせた電流源回路の他の構成を
示す図である。
【図47】温度特性を持たせた電流源回路の他の構成を
示す図である。
【図48】バイナリカウンタの構成を示す図である。
【図49】バイナリカウンタの具体的構成を示す図であ
る。
【図50】バイナリカウンタ駆動回路の構成を示す図で
ある。
【図51】バイナリカウンタ駆動回路のトリガ信号発生
回路の構成を示す図である。
【図52】サンプリング信号用のリングオシレータの構
成を示す図である。
【図53】MTJ−MRAMセルを用いた従来のセルア
レイとセンスアンプの構成を示す図である。
【図54】NOR型EEPROMセルを用いた従来のセ
ルアレイとセンスアンプの構成を示す図である。
【図55】NOR型EEPROMセルを用いた従来のセ
ルアレイとセンスアンプの構成を示す図である。
【図56】多値記憶のNOR型EEPROMセルを用い
た従来のセルアレイとセンスアンプの構成を示す図であ
る。
【図57】PLEDMセルを用いた従来のセルアレイと
センスアンプの構成を示す図である。
【符号の説明】
MC…メモリセル、SA…センスアンプ、OP…オペア
ンプ、Q11…放電用NMOSトランジスタ、Q31…
充電用PMOSトランジスタ、I0…電流源、Q41…
放電用NMOSトランジスタ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月5日(2001.10.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】センスアンプ出力端子であるオペアンプO
Pの出力端子にはインバータINVが設けられている。
このインバータINVの出力端子と書き込みビット線B
L−Writeの間には、リストア用制御信号RSTR
により制御されるNMOSトランジスタQ91が接続さ
れる。これにより、読み出しビット線BL−Readに
得られる読み出しデータを反転した出力データが、書き
込みビット線BL−Writeに転送され、リストアさ
れるようになっている。詳細説明は省くが、リストア動
作は、ワード線WLに3V程度の書き込み電圧、パージ
線PLに0Vを与えて、書き込みビット線BL−Wri
teから記憶ノードに出力データのH,Lレベルを書き
込むことで行われる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】センスアンプSAの動作原理は、図3及び
図5の場合と同様である。データ読み出し時、ワード線
WLには0V、パージ線PLには負電位が与えられる。
固定電位VCを例えば0Vとして、データ読み出し時、
読み出しビット線BL−ReadのHレベルのクランプ
電位はVC=0Vになる。Lレベル出力は、負電位にな
る。従って、この場合も、メモリセルに不要なストレス
がかかることはなく、誤書き込みが防止される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】図24は、図23の構成を基本として、電
流源負荷PMOSトランジスタQ31のゲートを接地電
位Vssに固定した例であり、その他図23と異ならな
い。PMOSトランジスタQ31は、そのしきい値とV
Cとの大小関係で3極管動作する可能性があるが、その
場合の電流は、大まかに、(1/2)[Vs2−2(V
g−Vt)Vs+(Vg−Vt−Vd/2)Vd]と
なる。これも、ソース電位Vsの関数であるから、図2
3の場合と同様の負帰還動作によるビット線クランプ動
作が可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図39
【補正方法】変更
【補正内容】
【図39】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図54
【補正方法】変更
【補正内容】
【図54】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 13/00 H01L 27/10 481 16/06 43/08 Z 17/18 G11C 11/34 311 H01L 27/10 481 H01L 27/10 447 27/105 G11C 17/00 634D 43/08 306Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択時に流れる電流の有無又は大小によ
    りデータ記憶を行うメモリセルと、このメモリセルのデ
    ータが出力されるビット線に接続されて前記メモリセル
    のデータを検知するセンスアンプとを備え、 前記センスアンプは、 反転入力端子が前記ビット線に接続され、非反転入力端
    子に固定電位が与えられたオペアンプと、 このオペアンプの出力により帰還制御されて読み出しデ
    ータに拘わらず前記ビット線を前記固定電位にクランプ
    するための、ドレインが前記反転入力端子に接続され、
    ソースが前記オペアンプの出力端子に接続されたクラン
    プ用トランジスタと、を有することを特徴とする半導体
    メモリ集積回路。
  2. 【請求項2】 前記トランプ用トランジスタは、前記オ
    ペアンプの出力によりソースが帰還制御されてビット線
    放電を行うNMOSトランジスタであることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体メモリ集積回路。
  3. 【請求項3】 前記NMOSトランジスタのゲートは、
    前記反転入力端子に接続されていることを特徴とする請
    求項2記載の半導体メモリ集積回路。
  4. 【請求項4】 前記NMOSトランジスタのゲートは、
    電源端子に接続されていることを特徴とする請求項2記
    載の半導体メモリ集積回路。
  5. 【請求項5】 前記クランプ用トランジスタは、前記オ
    ペアンプの出力によりソースが帰還制御される、ビット
    線の電流源負荷を兼ねたPMOSトランジスタであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ集積回路。
  6. 【請求項6】 前記PMOSトランジスタのゲートは、
    前記反転入力端子に接続されていることを特徴とする請
    求項5記載の半導体メモリ集積回路。
  7. 【請求項7】 前記PMOSトランジスタのゲートは、
    接地端子に接続されていることを特徴とする請求項5記
    載の半導体メモリ集積回路。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルは、磁気抵抗の大小によ
    りデータ記憶を行う磁気抵抗素子を有することを特徴と
    する請求項1記載の半導体メモリ集積回路。
  9. 【請求項9】 前記メモリセルは、トンネル絶縁膜を挟
    んで対向する二つの強磁性体層により構成される磁気的
    トンネル接合素子を有することを特徴とする請求項8記
    載の半導体メモリ集積回路。
  10. 【請求項10】 前記メモリセルは、一端が前記ビット
    線に接続された、トンネル絶縁膜を挟んで対向する二つ
    の強磁性体層により構成される磁気的トンネル接合素子
    と、この素子の他端と基準電位端子の間に接続された選
    択トランジスタとを有することを特徴とする請求項8記
    載の半導体メモリ集積回路。
  11. 【請求項11】 選択時に流れる電流の有無又は大小に
    よりデータ記憶を行うメモリセルと、このメモリセルの
    データが出力されるビット線に接続されて前記メモリセ
    ルのデータを検知するセンスアンプとを備え、 前記センスアンプは、 第1の入力端子が前記ビット線に接続され、第2の入力
    端子に固定電位が与えられたオペアンプと、 前記第1の入力端子に接続された電流源負荷と、 前記第1の入力端子と基準電位端子の間に設けられて、
    前記オペアンプの出力により制御されて前記第1の入力
    端子を読み出しデータに拘わらず前記固定電位にクラン
    プするための複数のクランプ用トランジスタと、 前記複数のクランプ用トランジスタのゲートを各ビット
    データにより制御するためのバイナリカウンタと、 前記オペアンプの出力をサンプリングして前記バイナリ
    カウンタのアップ/ダウン制御を行うカウンタ制御回路
    と、 を有することを特徴とする半導体メモリ集積回路。
  12. 【請求項12】 前記複数のクランプ用トランジスタ
    は、前記カウンタの最下位ビットデータにより制御され
    るものを基準として、チャネル幅とチャネル長の比が順
    次2倍ずつ大きくなるように設定されていることを特徴
    とする請求項11記載の半導体メモリ集積回路。
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