JP2015164123A - ニッケルコバルト複合水酸化物粒子とその製造方法、非水電解質二次電池用正極活物質とその製造方法、および、非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)ニッケルコバルト複合水酸化物粒子
本発明の複合水酸化物粒子は、一般式(A):NixCoyMnzMt(OH)2+a(ただし、x+y+z+t=1、0.30≦x≦0.90、0.10≦y≦0.40、0≦z≦0.40、0≦t≦0.10、Mは、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Wから選択される少なくとも1種の添加元素)で表され、板状一次粒子が複数凝集して形成された略球状の二次粒子からなる。特に、本発明の複合水酸化物粒子は、二次粒子の平均粒径が1.00μm〜5.00μmであり、粒度分布の広がりを示す指標である〔(d90−d10)/平均粒径〕が0.65以下であり、空隙率が15.0%以下であり、かつ、中心部に高コバルト含有部を有することを特徴とする。
ニッケル(Ni)は、二次電池の高電位化および高容量化に寄与する元素である。ニッケルの添加量を示すxの値は、0.30以上0.90以下、好ましくは0.30以上0.85以下、より好ましくは0.30以上0.80以下、さらに好ましくは0.30以上0.40以下とする。xの値が0.30未満では、この複合水酸化物粒子を前駆体とする正極活物質を用いた二次電池の単位体積当たりの電池容量を向上させることができない。一方、0.90を超えると、他の元素の含有量が減少し、その効果を十分に得ることができなくなる。
本発明の複合水酸化物粒子は、図1に例示されるように、板状一次粒子が複数凝集して形成された略球状の二次粒子からなる。このように、本発明の複合水酸化物粒子は、板状一次粒子が長さ方向のみならず、厚さ方向にも発達しており、厚さの平均値(平均厚さ)に対する長径の平均値(平均長径)の比(アスペクト比)が小さいため、薄い板状一次粒子が凝集して形成された二次粒子と比較すると、粒子内部の空隙率を低い値とすることができる。
複合水酸化物粒子の内部の空隙率は、15.0%以下、好ましくは14.5%以下、より好ましくは13.0%以下、さらに好ましくは12.5%以下であることが必要である。空隙率がこのような範囲にある複合水酸化物粒子は、焼成工程において、焼結による収縮が緩やかなものとなり、二次粒子全体が均一に収縮するため、得られる正極活物質を緻密性の高いものとすることができる。なお、複合水酸化物粒子の空隙率の下限は特に制限されることはないが、焼成工程において、リチウムの拡散を十分に行わせるためには、5.0%以上とすることが好ましく、6.0%以上とすることがより好ましい。
本発明の複合水酸化物粒子は、二次粒子の中心部に、コバルト濃度が高い(コバルト濃度が50%を超える)高コバルト含有部を有する。高コバルト含有部におけるコバルト濃度は、好ましくは70mоl%以上、より好ましくは80mоl%以上、さらに好ましくは90mоl%以上とする。このような高コバルト含有部は、焼成による収縮温度が高く、二次粒子の中心部の焼結による収縮を緩やかなものとすることができるため、得られる正極活物質の緻密性を高いものとすることが可能となる。なお、高コバルト含有部中のコバルトは、焼成時に拡散するため、得られる正極活物質では、高コバルト含有部は存在せず、粒子全体で均一な組成となる。
a)平均長径
本発明の複合水酸化物粒子を構成する板状一次粒子は、平均長径が、0.3μm〜1.5μmであることが好ましく、0.4μm〜1.4μmであることがより好ましく、0.5μm〜1.0μmであることがさらに好ましい。平均長径が0.3μm未満では、複合水酸化物粒子(二次粒子)中の空隙率を十分に小さくすることができない場合がある。また、二次粒子の中心部に平均長径が0.3μm未満の微細粒子が凝集した核が存在すると、焼成時の収縮量が大きくなり、得られる正極活物質が中空構造となってしまうおそれがある。一方、平均長径が1.5μmを超えると、二次粒子の形状が不定形となり、その球状性(真球度)が損なわれる場合がある。
板状一次粒子の平均厚さは、0.01μm〜0.50μmであることが好ましく、0.05μm〜0.30μmであることがより好ましく、0.20μm〜0.25μmであることがさらに好ましい。平均厚さが0.01μm未満では、二次粒子の空隙率を十分に小さくすることができないばかりか、焼成時の収縮量が大きくなり、得られる正極活物質が中空構造となるおそれがある。一方、平均厚さが0.50μmを超えると、二次粒子の形状が不定形となり、球状性が損なわれる場合がある。
板状一次粒子は、上述した平均長径および平均厚さを有するとともに、アスペクト比が、好ましくは1.5〜4.5、より好ましくは2.0〜4.2、さらに好ましくは2.2〜3.0の範囲に制御される。アスペクト比をこのような範囲に制御することによって、二次粒子内部の空隙率を一層小さくすることができる。
本発明の複合水酸化物粒子は、二次粒子の平均粒径が、1.00μm以上、好ましくは1.50μm以上、より好ましくは1.80μm以上、さらに好ましくは2.40μm以上となるように制御される。また、5.00μm以下、好ましくは4.00μm以下、より好ましくは3.60μm以下、さらに好ましくは3.00μm以下となるように制御される。これにより、この複合水酸化物粒子を前駆体とする正極活物質の平均粒径を、容易に、所望の範囲(1.00μm〜5.00μm)に調整することができる。
本発明の複合水酸化物粒子は、粒度分布の広がりを示す指標である〔(d90−d10)/平均粒径〕が、0.65以下、好ましくは0.60以下、より好ましくは0.50以下となるように調整されている。
本発明の複合水酸化物粒子の製造方法は、晶析反応を、主として核生成を行う核生成工程と、主として粒子成長を行う粒子成長工程の2段階に分け、各工程におけるpH値や反応雰囲気などの晶析条件を厳密に制御することを特徴とする。特に、本発明においては、核生成工程でコバルトを高濃度で含有する原料水溶液(核生成工程用金属塩水溶液)を使用し、かつ、核生成工程における核の生成量を、粒子成長工程を通じて供給する原料水溶液(粒子成長用金属塩水溶液)の総量に対して、特定の範囲となるように制御することを特徴とする。
[核生成工程]
核生成工程では、はじめに、この工程における原料となる金属化合物を水に溶解し、金属イオン中のコバルトイオン含有率が70mоl%以上である原料水溶液(核生成用金属塩水溶液)を調製する。同時に、反応槽内に、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ水溶液と、アンモニア水などのアンモニウムイオン供給体を含む水溶液を供給および混合して、液温25℃基準で測定するpH値が12.0〜14.0で、アンモニウムイオンを含む反応前水溶液を調製する。また、反応槽内に、酸素や空気を導入することにより、反応雰囲気を、酸素濃度が10容量%以上の酸化性雰囲気とする。なお、反応前水溶液のpH値はpH計により、アンモニウムイオン濃度はイオンメータにより測定することができる。
核生成工程終了後、一旦、すべての水溶液の供給を停止するとともに、反応槽内の核生成水溶液のpH値を、液温25℃基準で10.5〜12.0に調整する。この際、pH値は、核生成水溶液に、原料となる金属化合物を構成する酸と同種の無機酸、たとえば、原料として硫酸塩を使用する場合には、硫酸を供給することで調整することができる。また、反応槽内に、窒素などの不活性ガスを導入し、反応雰囲気を、酸素濃度が0.5容量%以下の弱酸化性雰囲気ないしは不活性雰囲気に切り替える。同時に、粒子成長工程における原料となる金属化合物を水に溶解し、少なくともニッケルとコバルトを含有する原料水溶液(粒子成長用金属塩水溶液)を調製する。
[原料水溶液]
原料水溶液(核生成用金属塩水溶液、粒子成長用金属塩水溶液)を調製するための、ニッケル化合物、コバルト化合物およびマンガン化合物は、特に制限されることはないが、取扱いの容易性から、水溶性の硝酸塩、硫酸塩および塩酸塩などを用いることが好ましい。コストやハロゲンの混入を防止する観点から、硫酸塩を好適に用いることが特に好ましい。
反応水溶液中のpH値を調整するアルカリ水溶液は、特に制限されることはなく、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの一般的なアルカリ金属水酸化物水溶液を用いることができる。なお、アルカリ金属水酸化物を、直接、反応水溶液に添加することもできるが、pH制御の容易さから、水溶液として添加することが好ましい。この場合、アルカリ金属水酸化物水溶液の濃度を、20質量%〜50質量%とすることが好ましく、20質量%〜30質量%とすることがより好ましい。アルカリ金属水溶液の濃度をこのような範囲に規制することにより、反応系に供給する溶媒量(水量)を抑制しつつ、添加位置で局所的にpH値が高くなることを防止することができるため、粒度分布の狭い複合水酸化物粒子を効率的に得ることができる。
アンモニウムイオン供給体を含む水溶液も、特に制限されることはなく、たとえば、アンモニア水、または、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウムもしくはフッ化アンモニウムなどの水溶液を使用することができる。
[pH値]
核生成工程においては、反応水溶液(核生成水溶液)のpH値を、液温25℃基準で、12.0〜14.0、好ましくは12.3〜14.0、より好ましくは12.3〜13.5の範囲に制御することが必要となる。これにより、核の成長を抑制し、核生成を優先させることができるため、この工程で生成する核を均質かつ粒度分布の狭いものとすることが可能となる。これに対して、pH値が12.0未満では、核生成とともに核の成長(粒子成長)が進行するため、得られる複合水酸化物粒子の粒径が不均一となり、粒度分布が悪化する。一方、pH値が14.0を超えると、生成する核が微細になりすぎるため、反応水溶液がゲル化するという問題が生じる。
本発明の複合水酸化物粒子の製造方法では、各工程における反応雰囲気の制御も重要である。すなわち、核生成工程では、反応雰囲気を酸化性雰囲気とし、粒子成長工程では、反応雰囲気を、弱酸化性雰囲気ないしは不活性雰囲気とすることが必要となる。各工程における反応雰囲気をこのようなに制御することで、小粒径かつ粒度分布が狭く、かつ、空隙の少ない構造を有する複合水酸化物粒子を得ることができる。
反応水溶液中のアンモニウムイオン濃度は、好ましくは3g/L〜25g/L、より好ましくは5g/L〜25g/L、さらに好ましくは5g/L〜15g/Lの範囲内で一定値に保持する。
反応水溶液の温度(反応温度)は、核生成工程と粒子成長工程を通じて、好ましくは20℃以上、より好ましくは20℃〜60℃の範囲に制御することが必要となる。反応温度が20℃未満の場合、反応水溶液の溶解度が低くなることに起因して、核生成が起こりやすくなり、得られる複合水酸化物粒子の平均粒径や粒度分布の制御が困難となる。なお、反応温度の上限は、特に制限されることはないが、60℃を超えると、アンモニアの揮発が促進され、反応水溶液中のアンモニウムイオンを一定範囲に制御するために供給するアンモニウムイオン供給体を含む水溶液の量が増加し、生産コストが増加してしまう。
本発明の複合水酸化物粒子の製造方法では、反応が完了するまで生成物を回収しない方式の装置、たとえば、バッチ反応槽を用いることが好ましい。このような装置であれば、オーバーフロー方式によって生成物を回収する連続晶析装置のように、成長中の粒子がオーバーフロー液と同時に回収されることがないため、粒度分布が狭い複合水酸化物粒子を効率的に得ることができる。
(1)非水電解質二次電池用正極活物質
本発明の正極活物質は、一般式(B):Li1+uNixCoyMnzMtO2(ただし、−0.05≦u≦0.50、x+y+z+t=1、0.30≦x≦0.90、0.10≦y≦0.40、0≦z≦0.40、0≦t≦0.10、Mは、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Wから選択される少なくとも1種の添加元素)で表され、層状構造を有する六方晶系のリチウムニッケルコバルト複合酸化物粒子からなる。特に、本発明の正極活物質は平均粒径が1.00μm〜5.00μmであり、粒度分布の広がりを示す〔(d90−d10)/平均粒径〕が0.60以下であり、かつ、空隙率が2.0%以下であることを特徴とする。
リチウム(Li)の過剰量を示すuの値は、−0.05以上0.50以下、好ましく0以上0.50以下、より好ましくは0.1以上0.35以下とする。uの値を上記範囲に規制することにより、この正極活物質を正極材料として用いた二次電池の出力特性および単位体積当たりの電池容量を向上させることができる。これに対して、uの値が−0.05未満では、二次電池の正極抵抗が大きくなるため、出力特性を向上させることができない。一方、0.50を超えると、初期放電容量が低下するばかりでなく、正極抵抗も大きくなってしまう。
本発明の正極活物質は、図4に例示するように、二次粒子内部の空隙率が2.0%以下、好ましくは1.5%以下、より好ましくは1.0%以下であることを特徴とする。このような緻密な中実構造を有する正極活物質を用いて二次電池を構成した場合、正極全体としての正極活物質の充填密度を向上させることができるため、この正極活物質を用いた二次電池の単位体積当たりの電池容量を飛躍的に向上させることができる。また、このような正極活物質は強度が高く、充放電サイクルの繰り返しによる粒子の破壊が抑制されるため、二次電池のサイクル特性を向上させることも可能となる。
本発明の正極活物質は、平均粒径が、1.00μm以上、好ましくは1.70μm以上、より好ましくは1.80μm以上、さらに好ましくは1.90μm以上に調整される。また、5.00μm以下、好ましくは4.00μm以下、より好ましくは3.50μm以下、さらに好ましくは2.60μm以下に調整される。正極活物質の平均粒径がこのような範囲にあれば、この正極活物質を用いた二次電池の単位体積当たりの電池容量を改善することができるばかりなく、安全性や出力特性などの電池特性を向上させることもできる。これに対して、正極活物質の平均粒径が1.00μm未満では、粒子の形状が不定形となり、正極活物質の充填性が低下するため、単位体積当たりの電池容量を改善することができない。また、安全性が低下するといった問題も生じる。一方、正極活物質の平均粒径が5.00μmを超えると、電解液との反応面積が減少するため、出力特性を改善することが困難となる。
本発明の正極活物質は、粒度分布の広がりを示す指標である〔(d90−d10)/平均粒径〕が0.60以下、好ましくは0.57以下、より好ましくは0.50以下であり、きわめて粒度分布が狭いリチウム複合酸物粒子により構成される。このような正極活物質は、微細粒子や粗大粒子の割合が少なく、これを用いた二次電池は、安全性、サイクル特性および出力特性が優れたものとなる。これに対して、〔(d90−d10)/平均粒径〕が0.60を超えると、正極活物質中の微細粒子や粗大粒子の割合が増加する。たとえば、微細粒子の割合が多い正極活物質を用いた二次電池は、微細粒子の局所的な反応に起因して、発熱し、安全性が低下するばかりでなく、微細粒子が選択的に劣化するため、サイクル特性が劣ったものとなる。また、粗大粒子の割合が多い正極活物質を用いた二次電池は、電解液と正極活物質の反応面積を十分に確保することができず、出力特性が劣ったものとなる。
本発明の正極活物質は、比表面積が、1.00m2/g〜5.00m2/gであることが好ましく、1.00m2/g〜4.00m2/gであることがより好ましく、1.40m2/g〜2.00m2/gであることがさらに好ましい。比表面積がこのような範囲にある正極活物質は、電解液との反応面積が大きく、これを用いた二次電池の出力特性を改善することができる。これに対して、正極活物質の比表面積が1.00m2/g未満では、二次電池を構成した場合に、電解液との反応面積を確保することができず、出力特性を十分に向上させることができない場合がある。一方、正極活物質の比表面積が5.00m2/gを超えると、電解液との副反応によって被膜が形成され、抵抗が増加する場合がある。なお、正極活物質の比表面積は、窒素ガス吸着によるBET法により測定することができる。
本発明の正極活物質の製造方法は、上述した組成、粒子構造、平均粒径および粒度分布を実現できる限り、特に制限されることはない。しかしながら、工業規模の生産を前提とした場合、上述した複合水酸化物粒子をリチウム化合物と混合し、リチウム混合物を得る混合工程と、得られたリチウム混合物を、酸化性雰囲気中、800℃〜1000℃で焼成する焼成工程とを備える製造方法によって正極活物質を合成することが好ましい。なお、必要に応じて、熱処理工程や仮焼工程などの工程を追加してもよい。
本発明の正極活物質の製造方法においては、任意的に、混合工程の前に熱処理工程を設けて、複合水酸化物粒子を熱処理粒子としてからリチウム化合物と混合してもよい。ここで、熱処理粒子には、熱処理工程において余剰水分を除去された複合水酸化物粒子のみならず、熱処理工程により、酸化物に転換されたニッケルコバルト複合酸化物粒子(以下、「複合酸化物粒子」という)、または、これらの混合物も含まれる。
混合工程は、上述した複合水酸化物粒子または熱処理粒子に、リチウム化合物を混合して、リチウム混合物を得る工程である。
リチウム化合物として、水酸化リチウムや炭酸リチウムを使用する場合には、混合工程後、焼成工程の前に、350℃〜950℃、好ましくは400℃〜900℃で仮焼する、仮焼工程を行ってもよい。これにより、複合水酸化物粒子または熱処理粒子中に、リチウムを十分に拡散させることができ、より均一なリチウム複合酸化物粒子を得ることができる。
焼成工程は、混合工程で得られたリチウム混合物を所定条件で焼成し、複合水酸化物粒子または熱処理粒子中にリチウムを拡散させて、リチウム複合酸化物粒子を得る工程である。
焼成温度は、800℃〜1000℃、好ましくは800℃〜980℃、より好ましくは900℃〜950℃とする。焼成温度が800℃未満では、複合水酸化物粒子または熱処理粒子中にリチウムが十分に拡散せず、余剰のリチウムや未反応の複合水酸化物粒子または熱処理粒子が残存したり、得られるリチウム複合酸化物粒子の結晶性が不十分なものとなる。一方、焼成温度が1000℃を超えると、リチウム複合酸化物粒子間が激しく焼結し、異常粒成長が引き起こされ、不定形な粗大粒子の割合が増加することとなる。
焼成時間のうち、上述した焼成温度での保持時間は、2時間以上とすることが好ましく、4時間〜24時間とすることがより好ましい。焼成温度における保持時間が2時間未満では、複合水酸化物粒子または熱処理粒子中にリチウムが十分に拡散せず、余剰のリチウムや未反応の複合水酸化物粒子または熱処理粒子が残存したり、得られるリチウム複合酸化物粒子の結晶性が不十分なものとなるおそれがある。
焼成時の雰囲気は、酸化性雰囲気とすることが好ましく、酸素濃度が18容量%〜100容量%の雰囲気とすることがより好ましく、上記酸素濃度の酸素と不活性ガスの混合雰囲気とすることが特に好ましい。すなわち、焼成は、大気ないしは酸素気流中で行うことが好ましい。酸素濃度が18容量%未満では、リチウム複合酸化物粒子の結晶性が不十分なものとなるおそれがある。
焼成工程によって得られたリチウム複合酸化物粒子は、凝集または軽度の焼結が生じている場合がある。このような場合、このリチウム複合酸化物粒子の凝集体または焼結体を解砕することが好ましい。これによって、得られる正極活物質の平均粒径や粒度分布を好適な範囲に調整することができる。なお、解砕とは、焼成時に二次粒子間の焼結ネッキングなどにより生じた複数の二次粒子からなる凝集体に、機械的エネルギを投入して、二次粒子自体をほとんど破壊することなく分離させて、凝集体をほぐす操作のことである。
本発明の非水電解質二次電池は、正極、負極、セパレータ、非水電解液などの、一般の非水電解質二次電池と同様の構成要素を備える。なお、以下に説明する実施形態は例示にすぎず、本発明の非水電解質二次電池は、本明細書に記載されている実施形態を基づいて、種々の変更、改良を施した形態に適用することも可能である。
(1―a)正極
本発明により得られた非水電解質二次電池用正極活物質を用いて、たとえば、以下のようにして非水電解質二次電池の正極を作製する。
負極には、金属リチウムやリチウム合金など、あるいは、リチウムイオンを吸蔵および脱離できる負極活物質に、結着剤を混合し、適当な溶剤を加えてペースト状にした負極合材を、銅などの金属箔集電体の表面に塗布し、乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成したものを使用する。
正極と負極との間には、セパレータを挟み込んで配置する。セパレータは、正極と負極とを分離し、電解質を保持するものであり、ポリエチレンやポリプロピレンなどの薄い膜で、微少な孔を多数有する膜を用いることができる。
非水電解液は、支持塩としてのリチウム塩を有機溶媒に溶解したものである。
以上のように説明してきた正極、負極、セパレータおよび非水電解液で構成される本発明の非水電解質二次電池は、円筒形や積層形など、種々の形状にすることができる。
本発明の正極活物質は、上述したように、小粒径で粒度分布が狭く、かつ、粒子内部の空隙率が小さい緻密な構造を備える。このため、本発明の正極活物質を用いた二次電池は、単位体積当たりの電池容量に優れるという評価することができる。具体的には、本発明の正極活物質を用いて正極を構成した場合、単位体積当たりの電池容量と相関する電極密度を、1.320g/m3以上、好ましくは1.335g/m3以上、より好ましくは1.340g/m3以上とすることができる。
[複合水酸化物粒子の製造]
複合水酸化物粒子を、以下のようにして作製した。なお、複合水酸化物粒子、正極活物質の作製には、和光純薬工業株式会社製試薬特級の各試料を使用した。また、核生成工程および粒子成長工程を通じて、反応水溶液のpH値は、pHコントローラ(株式会社日伸理化製、NPH−690D)により測定した。この測定値に基づき、水酸化ナトリウム水溶液の供給量を調整することで、核生成工程および粒子成長工程中におけるpH値の変動幅を±0.2の範囲に制御した。
核生成工程では、はじめに、硫酸コバルトを純水に溶解し、濃度が2.0mоl/L、金属イオン中のコバルトイオン含有率が100mol%である、核生成用金属塩水溶液を調製した。同時に、反応槽(6L)内に純水を900ml入れて、950rpmで撹拌しながら、25質量%の水酸化ナトリウム水溶液と、25質量%のアンモニア水をそれぞれ適量加えて、液温25℃基準におけるpH値が13.0、アンモニウムイオン濃度が10g/Lに調整し、反応前水溶液を調整した。この際、反応槽内の温度を40℃に加温するとともに、空気を5L/minで流通させて、反応槽内を大気雰囲気(酸素濃度:21容量%)に調整した。
核生成工程終了後、一旦、すべての水溶液の供給を停止するとともに、反応槽内に、35質量%の硫酸を供給して、液温25℃基準におけるpHが11.6となるように調整するとともに、窒素ガスを5L/minで流通させて、反応槽内の雰囲気を、酸素濃度が0.4容量%の弱酸化性雰囲気ないしは非酸化性雰囲気に切り替えた。同時に、硫酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硫酸マンガンを、各金属元素のモル比で、Ni:Co:Mn=1:1:1となるように純水に溶解して、濃度が2.0mоl/L、金属イオン中のコバルトイオン含有率が33mol%である、粒子成長用金属塩水溶液を調製した。
得られた複合水酸化物粒子を無機酸により溶解し、ICP発光分光分析法により化学分析を行ったところ、この複合水酸化物粒子は、一般式:Ni0.31Co0.38Mn0.31(OH)2+a(0≦a≦0.5)で表されるものであることが確認された。また、この複合水酸化物粒子の平均粒径および粒度分布の広がりを示す〔(d90−d10)/平均粒径〕を、レーザ回折散乱式粒度分布測定装置(日機装株式会社製、マイクロトラックHRA)を用いて測定した体積積算値から算出した。この結果、平均粒径は2.49μmであり、〔(d90−d10)/平均粒径〕は0.43であることが確認された。
上述の複合水酸化物粒子に対して、大気乾燥機(ADVANTEC社製、FC−410)を用いて、大気中(酸素濃度:21容量%)、120℃で12時間の熱処理を行うことにより、熱処理粒子を得た(熱処理工程)。
得られた正極活物質について、X線回折装置(パナリティカル社製、X’Pert PRO)を用いて、Cu−Kα線による粉末X線回折で分析したところ、この正極活物質は、層状構造を有する六方晶系のリチウムニッケルコバルト複合酸化物単相からなることが確認された。また、得られた正極活物質を無機酸により溶解し、ICP発光分光分析法により化学分析を行ったところ、この正極活物質は、一般式:Li1.14Ni0.31Co0.38Mn0.31O2で表されるものであることが確認された。さらに、この正極活物質の平均粒径および粒度分布の広がりを示す〔(d90−d10)/平均粒径〕を、レーザ回折散乱式粒度分布測定装置を用いて測定した体積積算値から算出した。この結果、平均粒径は2.58μmであり、〔(d90−d10)/平均粒径〕は0.43であることが確認された。
核生成工程における核生成用金属塩水溶液の供給量を合計で240mlとし、核生成率が10.0mоl%となるように制御したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程における核生成用金属塩水溶液の供給量を合計で100mlとし、核生成率が4.2mоl%となるように制御したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程において、核生成用金属塩水溶液として、硫酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硫酸マンガンを、各金属元素のモル比で、Ni:Co:Mn=2:7:1となるように純水に溶解した、濃度が2.0mоl/L、金属イオン中のコバルトイオン含有率が70mol%である水溶液を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程における核生成用金属塩水溶液の供給量を合計で140mlとし、核生成率が5.8mоl%となるように制御したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程において、核生成用金属塩水溶液の供給量を合計で250mlとし、核生成率が10.4mоl%とすることにより、生成する核の平均粒径を1.20μmに制御したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程において、反応槽内の雰囲気を、酸素濃度が10容量%の酸化性雰囲気に調整したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程における核生成用金属塩水溶液の供給量を合計で300mlとし、核生成率が12.5mоl%となるように制御したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程における核生成用金属塩水溶液の供給量を合計で40mlとし、核生成率が1.7mоl%となるように制御したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程において、核生成用金属塩水溶液として、粒子成長用金属塩水溶液と同様の組成を有する水溶液を使用したこと、核生成工程における核生成用金属塩水溶液の供給量を合計で80mlとし、核生成率が3.3mоl%となるように制御したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2、図5および図6に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3、図7および図8に示す。
核生成工程において、核生成用金属塩水溶液として、硫酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硫酸マンガンを、各金属元素のモル比で、Ni:Co:Mn=2:6:2となるように純水に溶解した、濃度が2.0mоl/L、金属イオン中のコバルトイオン含有率が60mol%である水溶液を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程において、反応槽内の雰囲気を、酸素濃度が8容量%の酸化性雰囲気に調整したこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
核生成工程において、核生成用金属塩水溶液として、粒子成長用金属塩水溶液と同様の組成を有する水溶液を使用したこと、および、核生成工程および粒子成長工程の反応雰囲気を、いずれも酸素濃度が2.0容量%の酸化性雰囲気としたこと以外は、実施例1と同様にして、複合水酸化物粒子を得て、その評価を行った。この結果を表2に示す。また、この複合水酸化物粒子を前駆体とし、実施例1と同様にして、正極活物質を得て、その評価を行った。この結果を表3に示す。
実施例1〜7および比較例1〜6で得られた正極活物質を用いた二次電池について、以下のa)〜d)の特性を評価した。
単位体積当たりの電池容量は、上述したように正極活物質の充填密度、すなわち、正極の電極密度と相関するため、この値を測定することにより評価した。
単位体積当たりの電池容量については、実施例1〜7および比較例1〜6で得られた正極活物質を用いて、図9に示すような2032型コイン電池を作製し、その初期放電容量を測定することにより評価した。
出力特性は、充電電位4.1Vで充電した2032型コイン電池を用いて、交流インピーダンス法により抵抗値を測定することにより評価した。なお、測定には、周波数応答アナライザおよびポテンショガルバノスタット(ソーラトロン製)を使用した。この測定により、図10に示すナイキストプロットを得た。このプロットは、溶液抵抗、負極抵抗と容量および正極抵抗と容量を示す特性曲線の和として表されており、等価回路を用いてフィッティング計算することにより、正極抵抗の値を算出した。
サイクル特性は、上述した充放電試験を繰り返し行い、初期放電容量に対する500回目の放電容量を測定し、500サイクル容量維持率を算出することにより評価した。これらの結果を表4に示す。
表1〜3より、本発明の技術的範囲に属する実施例1〜7の複合水酸化物粒子および正極活物質は、小粒径で粒度分布が狭く、かつ、二次粒子内部の空隙率が小さい緻密な構造を有していることが理解される。また、表4より、このような正極活物質を正極材料として用いた2032型コイン電池では、電極密度、初期放電容量、正極抵抗および500サイクル容量維持率のいずれも良好な値を示していることが理解される。
2 負極
3 セパレータ
4 ガスケット
5 正極缶
6 負極缶
B 2032型コイン電池
Claims (16)
- 晶析反応によって、一般式(A):NixCoyMnzMt(OH)2+a(ただし、x+y+z+t=1、0.30≦x≦0.90、0.10≦y≦0.40、0≦z≦0.40、0≦t≦0.10、Mは、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Wから選択される少なくとも1種の添加元素)で表されるニッケルコバルト複合水酸化物粒子の製造方法であって、
少なくともコバルトを含有する核生成用金属塩水溶液と、アンモニウムイオン供給体を含む水溶液を混合し、液温25℃基準におけるpH値が12.0〜14.0の範囲となるように制御して、酸素濃度が10容量%を超える酸化性雰囲気で核生成を行う、核生成工程と、
前記核生成工程で生成した核を含む水溶液を、液温25℃基準におけるpH値が10.5〜12.0の範囲となるように制御し、少なくともニッケルとコバルトを含有する粒子成長用金属塩水溶液と、アンモニウムイオン供給体を含む水溶液を供給して、酸素濃度が0.5容量%以下の雰囲気で該核を成長させる、粒子成長工程とを備え、
前記核生成用金属塩水溶液に含まれる金属イオン中のコバルトイオン含有率を70mol%以上とし、かつ、前記核生成工程における核の生成量を、前記粒子成長工程を通じて供給する粒子成長用金属塩水溶液に含まれる金属元素の総量に対して、4.0mol%〜11.0mol%の範囲に制御する、
ニッケルコバルト複合水酸化物粒子の製造方法。 - 前記核生成工程において生成する核の平均粒径を2.00μm以下に制御する、請求項1に記載のニッケルコバルト複合水酸化物の製造方法。
- 前記粒子成長用金属塩水溶液に含まれる金属イオン中のコバルトイオン含有率を40mоl%以下に制御する、請求項1または2に記載のニッケルコバルト複合水酸化物粒子の製造方法。
- 一般式(A):NixCoyMnzMt(OH)2+a(ただし、x+y+z+t=1、0.30≦x≦0.90、0.10≦y≦0.40、0≦z≦0.40、0≦t≦0.10、Mは、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Wから選択される少なくとも1種の添加元素)で表され、板状一次粒子が複数凝集して形成された略球状の二次粒子からなり、
前記二次粒子は、平均粒径は1.00μm〜5.00μmであり、粒度分布の広がりを示す指標である〔(d90−d10)/平均粒径〕が0.65以下であり、空隙率が15.0%以下であり、かつ、中心部に高コバルト含有部を有する、ニッケルコバルト複合水酸化物粒子。 - 前記高コバルト含有部におけるコバルト濃度が70mol%以上である、請求項4に記載のニッケルコバルト複合水酸化物粒子。
- 前記高コバルト含有部の平均径が2.00μm以下である、請求項5に記載のニッケルコバルト複合水酸化物粒子。
- 前記板状一次粒子は、平均長径が0.3μm〜1.5μm、平均厚さが0.01μm〜0.50μmである、請求項4〜6のいずれかに記載のニッケルコバルト複合水酸化物粒子。
- 一般式(B):Li1+uNixCoyMnzMtO2(ただし、−0.05≦u≦0.50、x+y+z+t=1、0.30≦x≦0.90、0.10≦y≦0.40、0≦z≦0.40、0≦t≦0.10、Mは、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Wから選択される少なくとも1種の添加元素)で表され、層状構造を有する六方晶系のリチウムニッケルコバルト複合酸化物粒子からなる正極活物質の製造方法であって、
請求項4〜7のいずれかに記載のニッケルコバルト複合水酸化物粒子に、リチウム化合物を混合してリチウム混合物を形成する混合工程と、
前記リチウム混合物を、酸化性雰囲気中、800℃〜1000℃で焼成する焼成工程と、
を備える、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。 - 前記混合工程において、前記リチウム混合物を、該リチウム混合物に含まれるリチウム以外の金属の原子数の和と、リチウムの原子数との比が、1:0.95〜1.50となるように調製する、請求項8に記載の非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。
- 前記混合工程後、焼成工程前に、350℃〜950℃で仮焼する、仮焼工程をさらに備える、請求項8または9に記載の非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。
- 前記焼成工程において、前記酸化性雰囲気における酸素濃度を18容量%〜100容量%とする、請求項8〜10のいずれかに記載の非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。
- 前記混合工程前に、前記ニッケルコバルト複合水酸化物粒子を、105℃〜750℃で熱処理する、熱処理工程をさらに備える、請求項8〜11のいずれかに記載の非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。
- 一般式(B):Li1+uNixCoyMnzMtO2(ただし、−0.05≦u≦0.50、x+y+z+t=1、0.30≦x≦0.90、0.10≦y≦0.40、0≦z≦0.40、0≦t≦0.10、Mは、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Wから選択される少なくとも1種の添加元素)で表され、層状構造を有する六方晶系のリチウムニッケルコバルト複合酸化物粒子からなり、平均粒径が1.00μm〜5.00μmであり、粒度分布の広がりを示す〔(d90−d10)/平均粒径〕が0.60以下であり、かつ、空隙率が2.0%以下である、非水電解質二次電池用正極活物質。
- 前記平均粒径が1.70μm〜4.00μmである、請求項13に記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- 比表面積が1.00m2/g〜5.00m2/gである、請求項13または14に記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- 正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備え、前記正極の正極材料として、請求項13〜15のいずれかに記載の非水電解質二次電池用正極活物質が用いられている、非水電解質二次電池。
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