JP2015158668A - トナー、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定的に帯電性を維持することができ、耐かぶり性及び耐久性に優れるトナーを提供する。【解決手段】本発明のトナーは、複数のトナー粒子を含むトナーである。複数のトナー粒子の各々は、結着樹脂を含有するトナーコアと、トナーコアの表面に形成されたシェル層と、シェル層に内包される内包粒子と、シェル層の表面に外添された外添剤とを含む。上記トナー粒子の表面の1μm2の領域を観察する時に、内包粒子に起因する高さは40nm以上200nm以下である凸部が4個以上169個以下で存在し、凸部について下記式(1)を満足する。{(1000/2Y)−0.5}2≰X≰{(1000/2Y)+0.5}2(1)上記式(1)中、Xは凸部の個数を表し、Yは凸部の高さを表す。【選択図】図1

Description

本発明は、トナー、及びその製造方法に関し、特に、カプセルトナー及びその製造方法に関する。
電子写真法が採用された画像形成において、トナーコアにシェル層(カプセル層)を被覆してなるカプセルトナーが用いられる。さらに、シェル層が粒子を含有するカプセルトナーが知られている。
特開2006−215151号公報
しかしながら、特許文献1のトナーにおいては、帯電性が安定しないため、耐かぶり性及び耐久性に劣るという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、安定して帯電性を維持することができ、耐かぶり性及び耐久性に優れるトナーを提供することを目的とする。
本発明のトナーは、複数のトナー粒子を含む。複数のトナー粒子の各々は、結着樹脂を含有するトナーコアと、トナーコアの表面に形成されたシェル層と、シェル層に内包される内包粒子と、シェル層の表面に外添された外添剤とを含む。上記トナー粒子の表面の1μm2の領域を観察する時に、上記内包粒子に起因する高さが40nm以上200nm以下である凸部が4個以上169個以下で存在し、上記凸部について下記式(1)を満足する。
{(1000/2Y)−0.5}2≦X≦{(1000/2Y)+0.5}2 (1)
上記式(1)中、Xは凸部の個数を表し、Yは凸部の高さを表す。
さらに、本発明のトナーの製造方法は、トナーコアの表面に内包粒子を付着させるステップと、内包粒子を付着させた後に、前記内包粒子を内包するようにトナーコアの表面にシェル層を形成するステップと、シェル層を形成した後に、前記シェル層の表面に外添剤を付着させ、トナー粒子を作製するステップとを含む。内包粒子を付着させるステップは、前記トナー粒子の表面の1μm2の領域を観察する時に、上記内包粒子に起因する高さが40nm以上200nm以下である凸部が4個以上169個以下で存在し、前記凸部について下記式(1)を満足するように内包粒子を付着させる。
{(1000/2Y)−0.5}2≦X≦{(1000/2Y)+0.5}2 (1)
上記式(1)中、Xは凸部の個数を表し、Yは凸部の高さを表す。
本発明のトナーによれば、安定して帯電性を維持することができ、優れた耐かぶり性及び耐久性を達成することができる。
本発明の実施形態に係るトナーに含まれるトナー粒子を示す図である。 吸熱曲線からガラス転移点Tgを読み取る方法を説明するための図である。 S字カーブから軟化点Tmを読み取る方法を説明するための図である。 トナー飛散量を評価する現像器を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
本実施形態に係るトナーは、静電荷像現像用のカプセルトナーである。本実施形態のトナーは、複数の粒子(以下、トナー粒子と記載する)から構成される粉体である。本実施形態に係るトナーは、例えば電子写真装置で用いることができる。
電子写真装置では、トナーを含む現像剤を用いて静電荷像を現像する。これにより、感光体上に形成された静電荷像に、帯電したトナーが付着する。そして、付着したトナーを中間転写体(例えば、転写ベルト)に転写した後、さらに中間転写体上のトナー像を記録媒体(例えば、紙)に転写する。その後、トナーを加熱して記録媒体に定着させる。これにより、記録媒体に画像が形成される。例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーを用いて形成したそれぞれのトナー像を重ね合わせれば、フルカラー画像を得ることができる。
以下、本実施形態のトナーに含まれる複数のトナー粒子について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るトナーに含まれるトナー粒子を示す。図1に示すように、トナー粒子10は、トナーコア11と、シェル層12と、内包粒子13と、外添剤14とを含む。シェル層12は、トナーコア11の表面に形成されている。内包粒子13はシェル層12に内包されている。
トナーコア11は、結着樹脂を含有する。トナーコア11の表面には、シェル層12が形成されている。シェル層12の表面には外添剤14が外添している。以下、外添剤14が外添する前のトナー粒子を、トナー母粒子と記載する場合がある。
トナー粒子10において、必要がなければ内添剤を割愛してもよい。また、トナー粒子10は、トナーコア11の表面に複数のシェル層12を含んでもよい。つまり、シェル層12は、単層であっても、積層であってもよい。
トナーコア11の表面にシェル層12が形成されていることにより、トナー粒子10は耐ブロッキング性、搬送性、又は保存性に優れる。また内包粒子13のトナー粒子10からの脱落を抑制することができる。トナー粒子10が紙のような記録媒体に供給され、熱及び荷重が付与されると、シェル層12が破壊される。そして、シェル層12の破壊により、露出したトナーコア11が溶融又は軟化して記録媒体に定着される。
トナー粒子10は、シェル層12に内包した内包粒子13を含む。そのため、トナー粒子10の表面に内包粒子13に起因する凸部15が存在する。そのため、外添剤14を外添する際のストレス(圧力)などにより外添剤14がシェル層12に埋没することを防止することができる。その結果、トナー粒子10は長期に亘って適切な帯電性を維持できる。
シェル層12には、複数の凸部15が形成されている。以下、凸部15の分布(凸部の高さh、及び凸部の個数)の求め方の具体例について説明する。
トナー粒子10に外添剤14が付着していない状態で、走査型プローブ顕微鏡(SPM)(例えば、株式会社日立ハイテクサイエンス製「S−image」)を用いてトナー粒子10表面の凸部15の分布を観察する。凸部15は、トナー粒子10の表面における複数の領域Aごとに観察する。複数の領域Aは、1μm2(1μm×1μm)の領域である。凸部15の分布の観察は、シェル層12に外添剤14を付着させる前に行ってもよいし、外添後にシェル層12から外添剤14を取り除いて行ってもよい。例えば、アルカリ溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)を用いて外添剤14を溶解させることにより、シェル層12から外添剤14を取り除くことができる。また、例えば超音波洗浄機を用いて、シェル層12から外添剤14を取り除いてもよい。
超音波洗浄機を用いてシェル層12から外添剤14を取り除く方法の一例について説明する。まず、超音波洗浄機を用いて、トナー粒子10をエタノール又は界面活性剤水溶液に分散させる。超音波により、トナー母粒子と外添剤14とが互いに分離する。続けて、目開き5μmのフィルターを用いて分散液を吸引濾過する。これにより、外添剤14がフィルターを通過し、フィルター上にトナー母粒子が残る。続けて、トナー母粒子を回収し、乾燥させる。その後、電子顕微鏡を用いて、トナー母粒子の表面を観察する。外添剤14の除去が不十分であれば、外添剤14が十分に除去されるまで、上記の分散、濾過、及び乾燥を繰り返す。
走査型プローブ顕微鏡を用いて領域A(トナー粒子10の表面)を走査して、その領域Aの略全域の表面粗さを連続的に測定する。最も高い部分の表面粗さを測定し、10個のトナー粒子10の表面粗さの平均値を表面粗さとして採用する。次いで、内包粒子13を内包させずに、同一の厚みのシェル層12を形成した(トナーコア11の表面に直接シェル層12を形成した)トナー粒子10を準備し、同様に表面粗さを測定する。以下の式Iにより、凸部の高さhを求める。
凸部の高さh=(シェル層12に内包粒子13を内包するトナー粒子10の表面粗さ)−(シェル層12に内包粒子13を内包しないトナー粒子の表面粗さ) I
又は、前述のようにして外添剤14を除去したトナー母粒子について、走査型プローブ顕微鏡を用いて領域A(トナー粒子10の表面)を走査し、その領域Aの略全域を連続的に測定することにより、凸部の高さhを求めてもよい。この場合に、10個のトナー粒子10における凸部の高さhの平均値を採用することができる。
本実施形態について、トナー粒子10の表面における凸部15の分布は、具体的には以下の通りである。つまり、トナー粒子10は、上記の領域Aごとに、高さが40nm以上200nm以下である凸部15を4個以上169個以下有する。
さらに、本実施形態においては、前記凸部15の分布については、下記式(1)を満足する。
{(1000/2Y)−0.5}2≦X≦{(1000/2Y)+0.5}2 (1)
上記式(1)中、Xは凸部15の個数を表し、Yは凸部の高さhを表す。
上記のような凸部15の分布(凸部15の高さh、及び凸部15の個数)を満足することにより、本実施形態のトナー粒子10を含むトナーにおいては、スペーサー機能が十分となり、外添剤14のシェル層12への埋没が抑制される。それにより、安定的に帯電性を維持することができ、耐かぶり性及び耐久性に優れるトナーとなる。
なお、本実施形態のトナーは、80個数%以上の割合でトナー粒子10を含むことが好ましく、90個数%以上の割合でトナー粒子10を含むことがより好ましく、100個数%の割合でトナー粒子10を含むことがさらに好ましい。
トナーコア11がアニオン性を有し、シェル層12の材料がカチオン性を有することが好ましい。トナーコア11がアニオン性を有することで、シェル層12の形成(膜化)時にカチオン性のシェル層12の材料をトナーコア11の表面に引き付けることが可能になる。詳しくは、例えば水性媒体中で負に帯電するトナーコア11に水性媒体中で正に帯電するシェル層12の材料が電気的に引き寄せられ、例えばin−situ重合によりトナーコア11の表面にシェル層12が形成される。これにより、分散剤を用いて水性媒体中にトナーコア11を高度に分散させずとも、トナーコア11の表面に均一なシェル層12を形成し易くなる。
トナーコア11においては、トナーコア成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂が占める。このため、結着樹脂の極性がトナーコア11全体の極性に大きな影響を与える。例えば結着樹脂がエステル基、水酸基、エーテル基、酸基、又はメチル基を有している場合には、トナーコア11はアニオン性になる傾向が強くなる。一方、例えば結着樹脂がアミノ基、アミン、又はアミド基を有している場合には、トナーコア11はカチオン性になる傾向が強くなる。
本実施形態においてトナーコア11がアニオン性であることの指標は、pHが4に調整された水性媒体中で測定されるトナーコア11のゼータ電位が負極性を示すことである。トナーコア11とシェル層12との結合を強めるためには、トナーコア11のpH4におけるゼータ電位が0Vよりも小さく、トナー粒子10のpH4におけるゼータ電位が0Vよりも大きいことが好ましい。なお、本実施形態において、pH4はシェル層12を形成する時の水性媒体のpHに相当する。
ゼータ電位の測定方法としては、例えば電気泳動法、超音波法、又はESA(電気音響)法が挙げられる。
電気泳動法は、粒子分散液に電場を印加して分散液中の帯電粒子を電気泳動させ、電気泳動速度に基づきゼータ電位を算出する方法である。電気泳動法としては、例えばレーザードップラー法(電気泳動している粒子にレーザー光を照射し、得られた散乱光のドップラーシフト量から電気泳動速度を求める方法)が挙げられる。レーザードップラー法は、分散液中の粒子濃度を高濃度とする必要がなく、ゼータ電位の算出に必要なパラメーターの数が少なく、加えて電気泳動速度を感度よく検出できるという利点を有する。
超音波法は、粒子分散液に超音波を照射して分散液中の帯電粒子を振動させ、この振動によって生じる電位差に基づきゼータ電位を算出する方法である。
ESA法では、粒子分散液に高周波電圧を印加して分散液中の帯電粒子を振動させて超音波を発生させる。そして、その超音波の大きさ(強さ)からゼータ電位を算出する。
超音波法及びESA法は、粒子濃度が高い(例えば、20質量%を超える)粒子分散液であっても、ゼータ電位を感度よく測定することができるという利点を有する。
以下、主に図1を参照して、トナーコア11、シェル層12、内包粒子13、及び外添剤14について、順に説明する。
トナーコア11は、結着樹脂を含有する。トナーコア11は、内添剤(例えば、着色剤、離型剤、電荷制御剤、又は磁性粉)を含有することができる。例えば、トナーコア11は、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉から選択される1種以上を含有することができる。
以下、結着樹脂について説明する。結着樹脂が強いアニオン性を有するためには、結着樹脂の水酸基価(OHV値)及び酸価(AV値)がそれぞれ10mgKOH/g以上であることが好ましく、20mgKOH/g以上であることがより好ましい。
結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、シェル層12に含まれる熱硬化性樹脂の硬化開始温度以下であることが好ましい。こうした結着樹脂を用いれば、高速定着時においても十分な定着性を得やすい。また、熱硬化性樹脂(特にメラミン系の樹脂)の硬化開始温度は55℃程度であることが多い。結着樹脂のTgは、20℃以上であることが好ましく、30℃以上55℃以下であることがより好ましく、30℃以上50℃以下であることがさらに好ましい。結着樹脂のTgが20℃以上であるとシェル層12の形成時にトナーコア11が凝集しにくくなる。
結着樹脂のTgは、吸熱曲線から読み取ることができる。以下、主に図2を参照して、吸熱曲線から結着樹脂のTgを読み取る方法について説明する。図2は吸熱曲線の一例を示す。
Tgの測定に際しては、示差走査熱量計(例えば、セイコーインスツル株式会社製「DSC−6220」)を用いて吸熱曲線を測定する。例えば図2に示すような吸熱曲線が得られる。結着樹脂のTgは、結着樹脂の吸熱曲線における比熱の変化点から求めることができる。
結着樹脂の軟化点(Tm)は100℃以下であることが好ましく、95℃以下であることがより好ましい。結着樹脂のTmが100℃以下(より好ましくは95℃以下)であることで、高速定着時においても十分な定着性を得ることが可能になる。また、結着樹脂のTmが100℃以下(より好ましくは95℃以下)であれば、水性媒体中でトナーコア11の表面にシェル層12を形成する際に、シェル層12の形成中にトナーコア11が部分的に軟化し易くなるため、トナーコア11が表面張力により丸みを帯び易くなる。なお、異なるTmを有する複数の樹脂を組み合わせることで、結着樹脂のTmを調整することができる。
結着樹脂のTmは、S字カーブから読み取ることができる。以下、主に図3を参照して、S字カーブから結着樹脂のTmを読み取る方法について説明する。図3はS字カーブの一例を示す。
高化式フローテスター(例えば、株式会社島津製作所製「CFT−500D」)を用いて、結着樹脂のTmを測定することができる。具体的には、測定試料を高化式フローテスターにセットし、所定の条件で試料を溶融流出させる。これにより、S字カーブ(温度(℃)/ストローク(mm)に関するS字カーブ)が得られる。得られたS字カーブから結着樹脂のTmを読み取ることができる。図3において、S1はストロークの最大値を示し、S2は低温側のベースラインのストローク値を示す。S字カーブ中のストロークの値が(S1+S2)/2となる温度を測定試料のTmとする。
図1を参照して、トナーコア11の説明を続ける。
結着樹脂は、例えば官能基としてエステル基、水酸基、エーテル基、酸基、メチル基、又はカルボキシル基を有する樹脂であることが好ましい。結着樹脂は、結着樹脂の分子中に水酸基又はカルボキシル基のような官能基を有する樹脂であることが好ましく、結着樹脂の分子中に水酸基及び/又はカルボキシル基を有する樹脂であることがより好ましい。このような官能基を有する結着樹脂をトナーコア11に適用すると、シェル層12の材料(例えば、メチロールメラミン)と反応して化学的に結合し易くなる。こうした化学的な結合が生じると、トナーコア11とシェル層12との結合が強固になる。
結着樹脂は熱可塑性樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂の好適な例としては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、又はスチレン−ブタジエン系樹脂が挙げられる。中でも、スチレンアクリル系樹脂及びポリエステル樹脂はそれぞれ、トナー中の着色剤の分散性、トナーの帯電性、及び記録媒体に対する定着性に優れる。
以下、結着樹脂としてのスチレンアクリル系樹脂について説明する。スチレンアクリル系樹脂は、例えばスチレン系単量体とアクリル系単量体との共重合体である。
スチレン系単量体の好適な例としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、又はp−エチルスチレンが挙げられる。
アクリル系単量体の好適な例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、又は(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルが好ましい。(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、又は(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが好ましい。なお、(メタ)アクリルは、メタクリル及びアクリルの包括的な総称である。
スチレンアクリル系樹脂を調製する際に、水酸基を有する単量体(例えば、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル)を用いることで、スチレンアクリル系樹脂に水酸基を導入できる。例えば、水酸基を有する単量体の使用量を適宜調整することで、得られるスチレンアクリル系樹脂の水酸基価を調整することができる。
スチレンアクリル系樹脂を調製する際に、(メタ)アクリル酸を単量体として用いることで、スチレンアクリル系樹脂にカルボキシル基を導入できる。例えば、(メタ)アクリル酸の使用量を適宜調整することで、得られるスチレンアクリル系樹脂の酸価を調整することができる。
トナーコア11の強度及び定着性を向上させるためには、結着樹脂としてのスチレンアクリル系樹脂の数平均分子量(Mn)が2000以上3000以下であることが好ましい。スチレンアクリル系樹脂の分子量分布(数平均分子量(Mn)に対する質量平均分子量(Mw)の比率Mw/Mn)は10以上20以下であることが好ましい。結着樹脂のMnとMwの測定には、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いることができる。
以下、結着樹脂としてのポリエステル樹脂について説明する。ポリエステル樹脂は、例えば2価又は3価以上のアルコール成分と2価又は3価以上のカルボン酸成分とを縮重合又は共縮重合させることで得られる。
2価又は3価以上のアルコール成分の好適な例としては、ジオール類、ビスフェノール類、又は3価以上のアルコール類が挙げられる。
ジオール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、又はポリテトラメチレングリコールが好ましい。
ビスフェノール類としては、例えばビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、又はポリオキシプロピレン化ビスフェノールAが好ましい。
3価以上のアルコール類としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンが好ましい。
2価又は3価以上のカルボン酸成分としては、例えばエステル形成性の誘導体(例えば、カルボン酸ハライド、カルボン酸無水物、又はカルボン酸低級アルキルエステル)を用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を意味する。
2価カルボン酸としては、例えばマレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、又はコハク酸(例えば、アルキルコハク酸若しくはアルケニルコハク酸)が好ましい。さらに、アルキルコハク酸としては、例えばn−ブチルコハク酸、イソブチルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、又はイソドデシルコハク酸が好ましい。アルケニルコハク酸としては、例えばn−ブテニルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、又はイソドデセニルコハク酸が好ましい。
3価以上のカルボン酸としては、例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸が好ましい。
ポリエステル樹脂を製造する際に、2価又は3価以上のアルコール成分の使用量と2価又は3価以上のカルボン酸成分の使用量とをそれぞれ適宜変更することで、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価を調整することができる。また、ポリエステル樹脂の分子量を増加させると、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価は低下する傾向がある。
トナーコア11の強度及び定着性を向上させるためには、結着樹脂としてのポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)が1200以上2000以下であることが好ましい。ポリエステル樹脂の分子量分布(Mw/Mn)は9以上20以下であることが好ましい。
以下、トナーコア11に含有されてもよい着色剤について説明する。着色剤としては、例えばトナー粒子10の色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。着色剤の使用量は、100質量部の結着樹脂に対して1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
トナーコア11は、黒色着色剤を含有してもよい。黒色着色剤は、例えばカーボンブラックから構成される。また、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤のような着色剤を用いて黒色に調色された着色剤も利用できる。
トナーコア11は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤のようなカラー着色剤を含有してもよい。
イエロー着色剤は、例えば縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、又はアーリルアミド化合物のような着色剤が挙げられる。イエロー着色剤としては、C.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、又は194)、ネフトールイエローS、ハンザイエローG、又はC.I.バットイエローが好ましい。
マゼンタ着色剤は、例えば縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、又はペリレン化合物のような着色剤が挙げられる。マゼンタ着色剤としては、C.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、又は254)が好ましい。
シアン着色剤は、例えば銅フタロシアニン化合物、銅フタロシアニン誘導体、アントラキノン化合物、又は塩基染料レーキ化合物のような着色剤が挙げられる。シアン着色剤としては、C.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、又は66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、又はC.I.アシッドブルーが好ましい。
以下、離型剤について説明する。離型剤は、トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の使用量は100質量部の結着樹脂に対して1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、5質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
離型剤は、例えば、脂肪族炭化水素系ワックス、脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、脂肪酸エステルを主成分とするワックス類、又は脂肪酸エステルの一部若しくは全部が脱酸化したワックスが挙げられる。脂肪族炭化水素系ワックスとしては、例えば低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックスが挙げられる。脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物としては、例えば酸化ポリエチレンワックス、又は酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物が挙げられる。植物系ワックスとしては、例えばキャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックスが挙げられる。動物系ワックスの例としては、みつろう、ラノリン、又は鯨ろうが挙げられる。鉱物系ワックスとしては、例えばオゾケライト、セレシン、又はベトロラタムが挙げられる。脂肪酸エステルを主成分とするワックス類としては、例えばモンタン酸エステルワックス又はカスターワックスが挙げられる。脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスとしては、例えば脱酸カルナバワックスが挙げられる。
以下、シェル層12について説明する。シェル層12は熱硬化性樹脂から構成されることが好ましい。この熱硬化性樹脂のうち、強度、硬度、又はカチオン性を向上させるためには、シェル層12は、窒素原子を含む樹脂又はその誘導体から構成されることがより好ましい。シェル層12が窒素原子を含む場合には、シェル層12が正に帯電し易くなる。カチオン性を強くするためには、シェル層12中の窒素原子の含有量が10質量%以上であることが好ましい。
シェル層12を構成する熱硬化性樹脂としては、例えばメラミン樹脂、尿素(ユリア)樹脂、スルホンアミド樹脂、グリオキザール樹脂、グアナミン樹脂、アニリン樹脂、又はこれら各樹脂の誘導体が好ましい。メラミン樹脂の誘導体では、例えばメチロールメラミンが好ましい。グアナミン樹脂の誘導体では、例えばベンゾグアナミン、アセトグアナミン、又はスピログアナミンが好ましい。
シェル層12を構成する熱硬化性樹脂としては、例えば窒素元素を分子骨格に有するポリイミド樹脂、マレイミド系重合体、ビスマレイミド、アミノビスマレイミド、又はビスマレイミドトリアジンが好ましい。
シェル層12を構成する熱硬化性樹脂としては、アミノ基を含む化合物とアルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド)との重縮合によって生成される樹脂(以下、アミノアルデヒド樹脂という)、又はアミノアルデヒド樹脂の誘導体が特に好ましい。なお、メラミン樹脂は、例えばメラミンとホルムアルデヒドとの重縮合物である。尿素樹脂は、例えば尿素とホルムアルデヒドとの重縮合物である。グリオキザール樹脂は、例えばグリオキサールと尿素との反応物とホルムアルデヒドとの重縮合物である。
シェル層12に含まれる樹脂のうち、80質量%以上の樹脂が熱硬化性樹脂であることが好ましく、90質量%以上の樹脂が熱硬化性樹脂であることがより好ましく、100質量%の樹脂が熱硬化性樹脂であることがさらに好ましい。
シェル層12の厚さは、1nm以上20nm以下であることが好ましく、1nm以上10nm以下であることがより好ましい。
シェル層12の厚さが20nm以下であると、トナーを記録媒体へ定着させる際の加熱加圧等によって、シェル層12が容易に破壊される。その結果、トナーの低温定着性が向上する。さらに、シェル層12の厚さが20nm以下であるとシェル層12の帯電性が強くなり過ぎないため、画像が適正に形成される。
一方、シェル層12の厚さが1nm以上であると、シェル層12の強度が向上し、輸送時の衝撃等によるシェル層12の破壊を抑制することが可能になる。
シェル層12の厚さは、市販の画像解析ソフトウェア(例えば、三谷商事株式会社製「WinROOF」)を用いてトナー粒子10の断面のTEM撮影像を解析することによって計測できる。
なお、本実施形態ではシェル層12がカチオン性(正帯電性)を有することができる。シェル層12には正帯電性の電荷制御剤を含有させてもよい。
以下、内包粒子13について説明する。内包粒子13はシェル層12に内包される。内包粒子13がシェル層12に内包されることにより、外添剤14がシェル層12に埋没することを防止し、トナー粒子10は長期に亘って適切な帯電性を維持することができる。
内包粒子13の平均粒子径は、トナー粒子10の凸部15の分布を好ましい範囲に制御するために、10nm以上300nm以下であることが好ましく、10nm以上20nm以下であることがより好ましい。
内包粒子13としては、例えば、有機粒子又は無機粒子が挙げられ、特に無機粒子が好ましい。無機粒子としては、シリカ粒子、又は金属酸化物(例えば、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム)からなる無機粒子が挙げられる。
内包粒子13は親水性を有することが好ましい。内包粒子13の少なくとも表面は親水性であることが好ましい。親水性を有しない内包粒子には、その表面を親水化処理することが好ましい。内包粒子13の少なくとも表面が親水性を有することにより、シェル層12を形成する際に、シェル層12の材料を分散させるための水性溶媒において、内包粒子13と水性溶媒との親和性が高まる。その結果、シェル層12からの内包粒子13の脱落を抑制することができる。
シェル層12における内包粒子13の内包量は、トナー粒子10の凸部15の分布を好ましい範囲に制御するために、トナーの全量に対して0.5質量%以上5質量%以下であることが好ましい。
以下、外添剤14について説明する。外添剤14は、トナー粒子10の流動性又は取扱性を向上させるために使用されるものであり、シェル層12の表面に外添する。流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤14の使用量は、トナー母粒子100質量部に対して、0.5質量部以上10質量部以下であることが好ましく、2質量部以上5質量部以下であることがより好ましい。
外添剤14は、例えばシリカ又は金属酸化物(例えば、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム)から構成されることが好ましい。
流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤14の粒子径は6nm以上15nm以下であることが好ましい。
次に、本実施形態に係るトナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係るトナーの製造方法では、始めに、トナーコア11を準備する。トナーコア11は、例えば、溶融混練法、又は凝集法により作製することができる。続けて、トナーコア11の表面に内包粒子13を付着させる。続けて、内包粒子13を内包するようにトナーコア11の表面にシェル層12を形成する。その後、シェル層12の表面に外添剤14を付着させ、トナー粒子10を作製する。ここで、シェル層12の表面に内包粒子を付着させるステップを、内包粒子13に起因する高さ(凸部15の高さh)が40nm以上200nm以下である凸部15が4個以上169個以下で存在し、凸部15について下記式(1)を満足するように実行する。
{(1000/2Y)−0.5}2≦X≦{(1000/2Y)+0.5}2 (1)
上記式(1)中、Xは凸部15の個数を表し、Yは凸部15の高さhを表す。
ここで、凸部15の高さhは、トナー粒子10に外添剤が付着していない状態で走査型プローブ顕微鏡を用いて前記トナー粒子10の表面の領域Aを観察して求めることができる。
本実施形態に係るトナーの製造方法において、内包粒子13の粒子径及び添加量の少なくとも一方を制御することで、トナー粒子10の凸部15の分布を好適に調整することが可能になる。つまり、内包粒子13に起因する高さが40nm以上200nm以下である凸部が4個以上169個以下で存在し、上記凸部について上記式(1)を満足することが可能になる。なお、内包粒子13の添加量は、最終的に得られたトナーにおける内包粒子13の内包量と概ね同量である。
シェル層12の形成では、例えば、液(溶媒)にトナーコア11とシェル層12の材料とを入れる。続けて、液を攪拌しながら所定の温度に保って、トナーコア11の表面でシェル層12の材料を重合させる。これにより、トナーコア11の表面にシェル層12が形成される。
シェル層12の形成方法としては、トナーの平均粒子径及び粒子径分布を所望の範囲に調整できる方法が好ましい。シェル層12の形成方法としては、in−situ重合法、液中硬化法、又はコアセルベーション法が好ましく、中でもin−situ重合法がより好ましい。
シェル層12の材料としては、トナーコア11の表面に形成(成膜)し易く、且つ、トナーの凝集を制御し易い材料が好ましい。シェル層12の材料としては、メラミン系、尿素系(例えば、尿素レゾルシン系)、ウレタン系、アミド系、オレフィン系、又はゼラチン−アラビアゴム系の樹脂原料(例えば、プレポリマー又はモノマー)が好ましい。特に、メラミン系及び尿素系(例えば、尿素レゾルシン系)の樹脂原料はそれぞれ、吸水性が低く、貯蔵安定性に優れる。吸水性の低いシェル層12の材料を用いることで、トナーの凝集(トナー粒子10とトナー粒子10との結着)を抑制することが可能になる。また、トナーの平均粒子径及び粒子径分布が変動しにくくなる。また、貯蔵中におけるトナーの凝集を抑制することが可能になる。
シェル層12の材料としては、メチロールメラミン(メラミンとホルムアルデヒドとの付加反応によって生成される前駆体)又はメチロール化尿素(尿素とホルムアルデヒドとの付加反応によって生成される前駆体)のようなメチロール化物が好ましい。メチロール化物は、トナーコア11の表面で膜化し易い。
シェル層12の材料としては、水に分散する材料が好ましい。本実施形態に係るトナーの製造方法では、水性媒体に分散されたシェル層12の材料が、トナーコア11の表面で反応して樹脂化することができる。このため、シェル層12の材料として、水との親和性が高い材料を用いることが好ましい。こうしたシェル層12の材料は、水性媒体に分散し易い。
シェル層12の形成は、シェル層12の材料(例えば、メチロール化物)を溶解できる液中で行うことが好ましい。液としては、水性媒体(例えば水、メタノール、又はエタノール)が好ましい。
シェル層12の形成の進行を促進するためには、メチロールメラミン又はメチロール化尿素を膜化する際の温度を、40℃以上80℃以下にすることが好ましく、55℃以上70℃以下にすることがより好ましい。
シェル層12の厚さを均一にするためには、溶媒中にトナーコア11を均一に分散させることが好ましい。トナーコア11の分散性を高めるために、溶媒に分散剤を添加してもよい。分散剤の使用量は、100質量部のトナーコア11に対して、75質量部以下であることが好ましい。
分散剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリパラビニルフェノール、部分鹸化ポリ酢酸ビニル、イソプレンスルホン酸、ポリエーテル、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリアスパラギン酸ナトリウム、デンプン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、又はリグニンスルホン酸ナトリウムを用いることができる。1種類の分散剤だけを使用してもよいし、2種類以上の分散剤を組み合わせて使用してもよい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明はこの実施例の範囲に何ら限定されるものではない。
(トナーコアの調製)
トナーコアA
下記の原料をFMミキサー(日本コークス工業株式会社製「20B」)を用いて混合して混合物を得た。
ポリエステル樹脂(結着樹脂、花王株式会社製「タフトン(登録商標)NE−410」):100質量部
ポリプロピレンワックス(離型剤、三洋化成工業株式会社製「ビスコール(登録商標)660P」):5質量部
カーボンブラック(着色剤、キャボットジャパン株式会社製「REGAL(登録商標)330R」):5質量部
得られた混合物を、二軸押出機(株式会社池貝製「PCM−30」)を用いて、溶融混練した。得られた混練物を圧延、冷却した。次いで機械式粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製「ロートプレックス16/8型」)で粗粉砕した。その後、ジェットミル(日本ニューマチック工業株式会社製「超音波ジェットミルI型」)で微粉砕した。得られた微粉砕品をエルボージェット(日鉄鉱業株式会社製「EJ−LABO 型式EJ−L−3」)で分級して、体積中位径(D50)6.5μmのトナーコアAを得た。トナーコアAはアニオン性を有していた。
トナーコアB
原料の組成を下記のように変更した以外は、トナーコアAの調製と概ね同様の操作を行って、トナーコアBを調製した。
ポリエステル樹脂(結着樹脂、花王株式会社製「タフトン(登録商標)NE−410」):100質量部
パラフィンワックス(離型剤、日本精蝋株式会社製「HNP−9」):5質量部
カーボンブラック(着色剤、キャボットジャパン株式会社製「REGAL(登録商標)330R」):5質量部
トナーコアC
原料の組成を下記のように変更した以外は、トナーコアAの調製と概ね同様の手法を行って、トナーコアCを調製した。
ポリエステル樹脂(結着樹脂、三井化学株式会社製「XPE258」):100質量部
ポリプロピレンワックス(離型剤、三洋化成工業株式会社製「ビスコール(登録商標)660P」):5質量部
カーボンブラック(着色剤、キャボットジャパン株式会社製「REGAL(登録商標)330R」):5質量部
(内包粒子の準備)
内包粒子として、以下のゾルゲルシリカ粒子A〜E、及び酸化チタン粒子A〜Dを準備した。何れの内包粒子も、表面が親水化処理されている。
ゾルゲルシリカ粒子A:粒子径50nm
ゾルゲルシリカ粒子B:粒子径100nm
ゾルゲルシリカ粒子C:粒子径200nm
ゾルゲルシリカ粒子D:粒子径250nm
ゾルゲルシリカ粒子E:粒子径20nm
酸化チタン粒子A:テイカ株式会社製「MT−700B」、粒子径80nm
酸化チタン粒子B:テイカ株式会社製「JA−C」、粒子径180nm
酸化チタン粒子C:テイカ株式会社製「JA−1」、粒子径270nm
酸化チタン粒子D:テイカ株式会社製「MT−500B」、粒子径35nm
なお、粒子径の測定には、走査型電子顕微鏡(SEM)(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いた。
(トナーコアへの内包粒子の付着)
混合機(日本コークス工業株式会社「FMミキサー FM−10B」)を用いて、回転速度3500rpmでトナーコア(トナーコアA〜Cの何れか)と内包粒子(ゾルゲルシリカ粒子A〜E、又は酸化チタン粒子A〜Dの何れか)とを5分間混合した。これにより、トナーコアの表面に内包粒子が付着した。
(シェル層の形成)
シェル層A
温度計及び攪拌羽根を備えた容量1Lの3つ口フラスコを準備し、フラスコ内に、イオン交換水500mLと、ポリアクリル酸ナトリウム(東亞合成株式会社製「ジュリマー(登録商標)AC−103」)50gとを添加した。これにより、フラスコ内にポリアクリル酸ナトリウム水溶液が得られた。
続けて、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液に、前述の手順で内包粒子(ゾルゲルシリカ粒子A〜E、又は酸化チタン粒子A〜Dの何れか)を付着させた100gのトナーコア(トナーコアA〜Cの何れか)を添加した。その後、フラスコ内容物を室温で十分攪拌した。これにより、フラスコ内にトナーコアの分散液が得られた。
続けて、トナーコアの分散液を目開き3μmの濾紙を用いて濾過した。これにより、トナーコア11が濾別された。続けて、トナーコアをイオン交換水に再分散させた。その後、濾過と再分散とを5回繰り返すことにより、トナーコアを洗浄した。続けて、500mLのイオン交換水に対して100gのトナーコアが分散した懸濁液をフラスコ内で調製した。
続けて、フラスコ内にメチロール化尿素(昭和電工株式会社製「ミルベン(登録商標)レジンSUM−100」)1gを添加し、フラスコ内容物を攪拌してメチロール化尿素を懸濁液に溶解させた。続けて、フラスコ内に希塩酸を加えて、フラスコ内の懸濁液のpHを4に調整した。
続けて、懸濁液を1Lのセパラブルフラスコに移した。続けて、フラスコ内容物を、攪拌翼の回転速度1200rpmの条件で攪拌しながら加熱して(フラスコ内の温度を70℃まで上げて)、70℃の状態を1時間保った。これにより、フラスコ内でトナーコアとシェル層の材料(メチロール化尿素)とが重合反応し、トナーコアの表面に熱硬化性樹脂(尿素樹脂)から構成されるカチオン性のシェル層が形成された。その結果、トナー母粒子を含む分散液が得られた。その後、分散液を常温(25℃)まで急冷した。
トナーコアの添加量と、分散剤(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液)の添加量と、シェル層の材料(例えば、メチロール化尿素)の添加量との比を変更することによって、シェル層の厚さを調整することができる。例えば、100質量部のトナーコアと、50質量部の分散剤と、1質量部のシェル材料とを添加した場合には、シェル層の厚さは約8nmになると考えられる。
シェル層B
シェル層Bの形成方法は、「ジュリマー(登録商標)AC−103」の代わりに部分鹸化ポリ酢酸ビニル(日本合成化学工業株式会社製「ゴーセノール(登録商標)GM−14L」)50gを用い、昭和電工株式会社製の「ミルベン(登録商標)レジンSUM−100」の代わりにメチロールメラミン(日本カーバイド工業株式会社製「ニカレヂンS−260」)1gを用いた以外は、シェル層Aの形成方法と概ね同じである。
シェル層C
シェル層Cの形成方法は、「ジュリマー(登録商標)AC−103」(分散剤)を用いず、「ミルベン(登録商標)レジンSUM−100」の代わりにメチロールメラミン(昭和電工株式会社製「ポリフィックスKAM−7」、固形分濃度80質量%)1gを用いた以外は、シェル層Aの形成方法と概ね同じである。
(固液分離)
前述のようにしてシェル層を形成し、トナー母粒子を調製した後、分散液をろ過(固液分離)してトナー母粒子を得た。その後、トナー母粒子をイオン交換水に再分散させた。さらに、分散とろ過とを繰り返して、トナー母粒子を洗浄した。その後、トナー母粒子を乾燥した。洗浄(分散及びろ過)を繰り返したため、トナー母粒子の内部及び表面に分散剤がほとんど残らなかった。
(外添剤処理)
トナー母粒子の表面に、トナー母粒子の全量に対して、外添剤として疎水性シリカ(日本アエロジル株式会社製「RA−200H」)0.7質量%と、酸化チタン(チタン工業株式会社製「EC−100」)1.0質量%とを添加した。FMミキサー(日本コークス工業株式会社製、「FM−10B」)を用いて回転数3500rpmで5分間混合した。
(試料であるトナーの製造)
トナー1
トナー1は、トナーコアAと、シェル層Aと、ゾルゲルシリカ粒子Aとを用いて製造された。ゾルゲルシリカ粒子Aの付着量は、トナーの全量に対して1.0質量%とした。
トナー1を含む2成分現像剤の製造
トナー1を含む2成分現像剤を製造した。まず、キャリアAを調製した。酸化マンガン(II)40質量部、酸化マグネシウム9質量部、酸化鉄(III)50質量部、及び酸化ストロンチウム1質量部を混合し、ボールミルを用いて2時間粉砕した。その後、1000℃で5時間焼成して、マンガン系フェライトキャリアコアを得た。得られたマンガン系フェライトキャリアコアは粒子径が35μmであった。このキャリアコア100質量部に対して、シリコーン樹脂3質量部とトルエン20質量部とからなる溶液を噴霧塗布した。次いで、200℃で60分間の加熱処理を行い、キャリアAを調製した。
トナー1とキャリアAとを、トナー1の割合が10質量%となるように(すなわちトナー1の添加量が、トナー1とキャリアAとの合計量100質量部に対して10質量部となるように)混合し、ロッキングミキサー(登録商標)を用いて1時間攪拌混合して2成分現像剤を得た。この2成分現像剤を用いて、トナー補給かぶり性能(耐かぶり性)及び実機での耐刷性能(耐久性)を評価した。
トナー1以外のトナー(トナー2〜65)、及びトナー1以外のトナーを含む2成分現像剤
トナーコア、シェル層、内包粒子の種類、及び内包粒子の添加量を表1〜3に記すように変更した以外は、トナー1と同様の操作を行って、トナー1以外のトナー、及びトナー1以外のトナーを含む2成分現像剤を得た。なお、トナー61〜65においては、トナーコアに内包粒子を付着させず、つまりシェル層に内包粒子が内包されていなかった。
Figure 2015158668
Figure 2015158668
Figure 2015158668
なお、表3において「−」は、内包粒子を用いなかった(内包粒子を内包させなかった)ことを示す。
製造されたトナー(以下、トナー試料と記載する場合がある)の評価方法は、以下の通りである。
(1)シェル層の存在
加圧成型器を用いて、トナー試料中のトナー粒子をプレスして、約100nmの薄片を作製した。プレスできない場合には、トナー粒子を樹脂包埋して硬化させた後、ウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ株式会社製「EM UC6」)を用いて硬化物をカットすることで、約100nmの薄片を作製した。
続けて、100メッシュ以上200メッシュ以下の金属メッシュ上で、得られた薄片を十分に乾燥させた。そして、ショットキー電界放出形走査電子顕微鏡(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いて、加速電圧30kVの条件で上記薄片(特に、トナーコアの表面)の断面を撮影した。これにより、所定の倍率(約10万倍)の透過電子像(TEM撮影像)が得られた。また、必要に応じて、TEM専用機を用いてより詳細に観察した。
得られた透過電子像に基づいて、トナーコアの表面にシェル層が形成されているか否かを確認した。また、必要に応じて、他の方法によっても、シェル層の存在を確認した。例えば、アルカリ浸漬法により、シェル層の存在を確認した。また、電子エネルギー損失分光法(EELS)により、シェル層に含まれる窒素を特定することで、シェル層の存在を確認した。
(2)トナー粒子表面の凸部の高さ及び個数
走査型プローブ顕微鏡(株式会社日立ハイテクサイエンス製「S−image」)を用いて、トナー母粒子の表面のフォースカーブを測定(マッピング)した。なお、トナー母粒子は、外添する前のトナー試料であった。また、トナー母粒子の頂面(最上部)に位置する領域Aのフォースカーブを測定した。
次いで、内包粒子を内包させずに、同一の厚みのシェル層を形成した(トナーコアの表面に直接シェル層を形成した)トナー粒子を準備し、同様に表面粗さを測定した。以下の式Iにより、凸部の高さを求めた。
凸部の高さ=(シェル層に内包粒子を内包するトナー粒子の表面粗さ)−(内包粒子を内包しないシェル層を形成したトナー粒子の表面粗さ) I
なお、トナー試料に含まれる10個のトナー母粒子の各々について凸部の高さを測定した。そして、測定した凸部の高さ(10個の測定値)の平均値を算出した。また、トナー粒子表面の凸部分布を表す上で測定精度が十分でないと考えられる場合には、トナー粒子の数を10個よりも多くした。
(3)ストレス変化度(耐ストレス性)
トナー試料5gと、フェライトキャリア(パウダーテック株式会社製「FK−150」)50gとをサンプル管(容量100mL)に投入し、ターブラーミキサー(WAB社製)を用いて、100rpmで30分間攪拌してストレスを与えた。攪拌後、目開き5μmのフィルターを用いて、トナー試料のみを吸引回収した。回収されたトナーに対して、BET表面積測定装置(株式会社マウンテック製「Macsorb HM model−1208」)を用いて比表面積測定(吸着)を行い、以下の式により、ストレス変化度を求めた。
ストレス変化度(%)=(SS/Si)×100
S:(攪拌前のトナーのBET値)−(攪拌後のトナーのBET値)
i:(攪拌前のトナーのBET値)−(トナーコアのBET値)
以下の基準で耐ストレス性を評価した。
◎(良い):ストレス変化度が20%未満であった。
△(普通):ストレス変化度が20%以上40%未満であった。
×(良くない):ストレス変化度が40%以上であった。
(4)トナー補給かぶり性能(耐かぶり性)
前述のようにして得られた2成分現像剤(製造された各トナーの何れかを含む2成分現像剤)をポリ容器(容量20mL)に投入し、緩やかに攪拌混合する目的で、ロッキングミキサー(登録商標)(愛知電機株式会社製)を用いて10分間混合した。その後、2成分現像剤をポリ容器から取り出し、現像剤強制劣化治具(京セラドキュメントソリューションズ株式会社内で作製)を用いて10分間攪拌(回転数180rpm)して、強制的に劣化させた。
攪拌後の2成分現像剤に対し、電界分離治具(京セラドキュメントソリューションズ株式会社内で作製)を用いて、逆帯電されたトナー量を計測した。具体的には、マグロールに攪拌後の2成分現像剤1.0gをセットし、マグロールを回転させて2成分現像剤を均一にした。その後、外部電源を用いて30秒間電界を印加した(交流電圧3.0kV、直流電圧−1.5kV、周波数4kHz、デューティー比50%)。そうすることによって逆電荷を帯びたトナーがマグロールから反発し、外電極側に飛散した。飛散したトナー量を逆帯電されたトナー量として計測した。以下の基準で耐かぶり性を評価した。
○(良い):逆帯電されたトナー量が10mg未満であった。
△(普通):逆帯電されたトナー量が10mg以上30mg未満であった。
×(良くない):逆帯電されたトナー量が30mg以上であった。
(5)実機での耐刷性能(耐久性)
評価機として、複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「TASKalfa5550ci」)を用いた。図4を参照して、トナー飛翔量を評価する現像器を説明する。図4は、評価機の現像器100を示す。図4に示すように、現像器100は、現像ローラー101と、感光体ドラム102とを備える。また、現像ローラー101の下部にはトナー受け部103が設けられている。現像に際して飛散したトナーは、トナー受け部103に堆積した。
前述のようにして調製した2成分現像剤を評価機のシアン色用の現像器に投入し、トナー試料を評価機のシアン色用のトナーコンテナに投入した。
以下、上記評価機を用いて、画像濃度(ID)、かぶり濃度(FD)、及びトナー飛散量を測定する方法について説明する。なお、画像濃度(ID)及びかぶり濃度(FD)の各々の測定には、分光光度計(サカタインクスエンジニアリング株式会社製「スペクトロアイ」)を用いた。トナー飛散量(トナー受け部103に堆積したトナーの量)を測定した。トナー飛散量は、トナー受け部103に堆積したトナーを、吸引式小型帯電量測定装置(トレック株式会社製「Q/mメーター MODEL210HS」)を用いて吸引回収し、回収したトナーの合計量を測定して得られた。
本実施例に係る耐刷試験では、初期、間欠印刷後、及び連続印刷後の各々のタイミングで、画像濃度(ID)及びかぶり濃度(FD)を測定した。また、間欠印刷後及び連続印刷後の各々のタイミングで、トナー飛散量を測定した。
初期画像の試験では、常温常湿(温度23℃、湿度50%RH)環境下において、評価機を用いて評価用画像(No.1画像チャート)を印刷した。印刷された評価用画像に含まれるソリッド部の画像濃度(ID)を測定した。さらに、ソリッド部を含むサンプル画像を50枚の白紙に連続印刷した後に10枚の白紙を連続して出力した。そして、出力された10枚の白紙の各々について、所定の測定箇所で、かぶり濃度(FD)を測定した。測定されたかぶり濃度(FD)のうち最も高い値を評価値とした。
間欠印刷の試験では、常温常湿(温度23℃、湿度50%RH)環境下において、評価機を用いて低印字率(0.2%)のサンプル画像を50000枚の紙(印刷用紙)に間欠印刷した。その後、評価用画像(No.1画像チャート)を印刷して、印刷された評価用画像に含まれるソリッド部の画像濃度(ID)を測定した。さらに、ソリッド部を含むサンプル画像を50枚の白紙に連続印刷した後に10枚の白紙を連続して出力した。そして、出力された10枚の白紙の各々について、所定の測定箇所で、かぶり濃度(FD)を測定した。測定されたかぶり濃度(FD)のうち最も高い値を評価値とした。また、トナー飛散量(トナー受け部103に堆積したトナーの量)を測定した。
連続印刷の試験では、常温常湿(温度23℃、湿度50%RH)環境下において、評価機を用いて高印字率(20%)のサンプル画像を100000枚の紙(印刷用紙)に連続印刷した。その後、評価用画像(No.1画像チャート)を印刷して、印刷された評価用画像に含まれるソリッド部の画像濃度(ID)を測定した。さらに、ソリッド部を含むサンプル画像を50枚の白紙に連続印刷した後に10枚の白紙を連続して出力した。そして、出力された10枚の白紙の各々について、所定の測定箇所で、かぶり濃度(FD)を測定した。測定されたかぶり濃度(FD)のうち最も高い値を評価値とした。また、トナー飛散量(トナー受け部103に堆積したトナーの量)を測定した。
以下の基準で画像濃度を評価した。
◎(非常に良い):IDが1.30以上であった。この場合は、画像濃度が特に濃く、画像品質が極めて良好であった。
○(良い):IDが1.00以上1.30未満であった。この場合は、画像濃度が濃く、画像品質が良好であった。
×(良くない):IDが1.00未満であった。この場合は、画像濃度が非常に薄く、画像品質が悪かった。
以下の基準でかぶり値を評価した。
◎(非常に良い):FDが0.005未満であった。この場合は、FDが特に低く、画像品質が極めて良好であった。
○(良い):FDが0.005以上0.010未満であった。この場合は、FDが低く、画像品質が良好であった。
×(良くない):FDが0.010以上であった。この場合は、FDが非常に高く、画像品質が悪かった。
以下の基準でトナー飛散量を評価した。なお、トナー飛散量の評価×以外は、実用上問題なかった。
◎(非常に良い):トナー飛散量が0.20g未満であった。
○(良い):トナー飛散量が0.20g以上1.00g未満であった。
×(良くない):トナー飛散量が1.00g以上であった。
表4〜9に、トナーの評価結果をまとめて示す。
なお、表4〜9における「−」は、初期画像においてトナー飛散を評価していないことを示す。
Figure 2015158668
Figure 2015158668
Figure 2015158668
Figure 2015158668
Figure 2015158668
Figure 2015158668
表4〜9に示したように、トナー2、5、8、17、26、35、44、53、56、65、68、72、77、80、及び84は、以下の構成(1)〜構成(4)を満たす。
構成(1)トナーは、複数のトナー粒子を含む。
構成(2)トナー粒子は、結着樹脂を含有するトナーコアと、トナーコアの表面に形成されたシェル層と、シェル層の内包される内包粒子と、シェル層の表面に外添された外添剤とを含む。
構成(3)トナー粒子の表面の1μm2の領域を観察する時に、内包粒子に起因する高さが40nm以上200nm以下であり、内包粒子に起因する凸部は、4個以上169個以下で存在する。
構成(4)凸部について式(1)を満足する。
これらのトナーは、以下の評価結果(1)又は(2)を示した。
評価結果(1)ストレス変化度、トナー補給かぶり性能、画像濃度、かぶり濃度、及びトナー飛散量のすべての評価結果は、「非常に良い」、「良い」、又は「普通」であった。
評価結果(2)ストレス変化度及びトナー補給かぶり性能にいずれも「良い」又は「普通」であり、実機での耐刷性能の初期画像及び0.2%(低印字率)間欠5万枚のいずれも「非常に良い」、又は「良い」であり、かつ実機での耐刷性能の2.0%(高印字率)連続10万枚のうち「良くない」が1つまでであった。
一方、トナー1、3、4、6、7、9〜16、18〜25、27〜34、36〜43、45〜52、54、55、57〜64、66、67、69〜71、73〜76、78、79、81〜83、及び85〜92は、上記(1)〜(4)を満たさない。これらのトナーは、以下の評価結果(3)、(4)又は(5)を示した。
評価結果(3)ストレス変化度、又はトナー補給かぶり性能の評価結果が「良くない」であった。
評価結果(4)実機での耐刷性能の初期画像及び0.2%(低印字率)間欠5万枚のいずれかが「良くない」であった。
評価結果(5)実機での耐刷性能の2.0%(高印字率)連続10万枚において画像濃度、かぶり濃度、及びトナー飛散量のうち少なくとも2つが、「良くない」であった。
したがって、トナー2等の構成(1)〜構成(4)を満たすトナーは、トナー1等の構成(1)〜構成(4)を満たさないトナーに比べ、ストレス変化度、トナー供給かぶり性能、画像濃度、かぶり濃度、及びトナー飛散量の評価において、優れた結果を示した。このように、構成(1)〜(4)を満たすトナーは、安定して帯電性を保持することができ、耐かぶり性及び耐久性に優れていた。
本発明に係るトナーは、例えば複写機又はプリンターにおいて画像を形成するために用いることができる。
10 トナー粒子
11 コア
12 シェル層
13 微粒子
14 外添剤
15 凸部
h 凸部の高さ
100 現像器
101 現像ローラー
102 感光体ドラム
103 トナー受け部

Claims (6)

  1. 複数のトナー粒子を含むトナーであって、
    前記複数のトナー粒子の各々は、
    結着樹脂を含有するトナーコアと、
    前記トナーコアの表面に形成されたシェル層と、
    前記シェル層に内包される内包粒子と、
    前記シェル層の表面に外添された外添剤と
    を含み、
    前記トナー粒子の表面の1μm2の領域を観察する時に、前記内包粒子に起因する高さが40nm以上200nm以下である凸部が4個以上169個以下で存在し、
    前記凸部について下記式(1)を満足するトナー。
    {(1000/2Y)−0.5}2≦X≦{(1000/2Y)+0.5}2 (1)
    上記式(1)中、Xは前記凸部の個数を表し、Yは前記凸部の高さを表す。
  2. 前記内包粒子の少なくとも表面は親水性を有する、請求項1に記載のトナー。
  3. 前記内包粒子の平均粒子径は10nm以上20nm以下である、請求項1又は2に記載のトナー。
  4. 前記内包粒子の内包量はトナー全量に対して0.5質量%以上5質量%以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載のトナー。
  5. 前記シェル層は熱硬化性樹脂を含む、請求項1〜4の何れか1項に記載のトナー。
  6. トナーコアの表面に内包粒子を付着させるステップと、
    前記内包粒子を付着させた後に、前記内包粒子を内包するように前記トナーコアの表面にシェル層を形成するステップと、
    前記シェル層を形成した後に、前記シェル層の表面に外添剤を付着させ、トナー粒子を作製するステップと、
    を含むトナーの製造方法であって、
    前記内包粒子を付着させるステップは、
    前記トナー粒子の表面の1μm2の領域を観察する時に、前記内包粒子に起因する高さが40nm以上200nm以下である凸部が4個以上169個以下存在し、
    前記凸部について下記式(1)を満足するように前記内包粒子を付着させる、トナーの製造方法。
    {(1000/2Y)−0.5}2≦X≦{(1000/2Y)+0.5}2 (1)
    上記式(1)中、Xは前記凸部の個数を表し、Yは前記凸部の高さを表す。
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