JP2015157771A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】副作用がなく、安全性に優れた各種剤を提供することにより、表皮バリア機能を向上させて健全な表皮を形成させるとともに、真皮線維芽細胞の老化を抑制させることにより、張り・弾力のある皮膚を形成し、合わせて美白効果を有する化粧料の提供。【解決手段】サフランを乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分として配合したことを特徴とする、細胞分化促進剤、バリア機能改善剤、SA-β-Gal活性抑制剤、メラニン産生抑制剤、及び化粧料。前記乳酸菌がLactobacillus plantarumであることが好ましい。【選択図】図−1

Description

本願発明はサフランを乳酸菌で発酵させて得られた発酵物を配合した化粧料で、細胞分化促進効果、バリア機能改善効果、細胞老化抑制効果、SA-β-Gal活性抑制効果、メラニン産生抑制効果が高い代謝物を有効成分として含有する化粧料に関する。
サフラン(Crocus sativus L.)は、アヤメ科クロッカス属の植物で独特の香りを持ち、水に溶かすと鮮やかな黄色を呈するため、南ヨーロッパ、中央アジア、西アジア、北アフリカにかけて料理の色付けや風味付けのための香辛料として使用されてきた。プロヴァンス地方のブイヤベースやスペイン料理のパエリア、ミラノ風リゾット、モロッコ料理のクスクス、インド料理のサフランライスには欠かせないものであり、トルコのサフランボルではお湯に入れた「サフランティー」として飲まれている。サフランの花柱は花筒よりも長い黄色のひも状で、上部の3〜3.5センチメートルは濃赤褐色で3裂し、先は漏斗状に広がって花外に垂れ下がる。花柱上部の濃赤褐色の部分だけを集めてサフランと称し利用されてきた。
サフランを発酵処理したものの利用例としては特許文献1に、サフランなどの生薬類の発酵物の製造方法として、糸状菌、酵母などの微生物を添加して3〜8日間1次発酵し、その後さらに、ラクトバシラスプランタラム(Lactobacillus plantarum)などの微生物を接種して6〜12日間2次発酵する製造方法が記載されている。この2段階発酵により、発酵期間を短縮させることができ、さらに腐敗及び病原性微生物の成長を抑制するとともに、植物発酵物を食品に添加することで、貯蔵安定性を与え生体利用率を増加させ香味を改善させることができる旨の記載がある。しかしこの文献においては、1次発酵において、糸状菌や酵母の真菌類で発酵させる工程と、乳酸菌等の細菌類で2次発酵させることにより、2種類の微生物発酵を行っていること、また2段階発酵により他の微生物の繁殖を抑制することと、および食品の香味の改善を目的としている。このため、サフランなどの生薬類が発酵処理により、皮膚機能にどのような作用を及ぼすかについては、全く言及されていない。
また特許文献2には、サフランなどの食品として不適なハーブ材料の大量摂取を容易にするために、乳酸菌、麹菌および酵母菌の群から選ばれる一種以上の菌株により発酵させた後、穀類、野菜類、魚介類、果実類および乳製品などを添加して発酵および熟成した発酵食品の製造方法が記載されている。しかしこの文献においても、サフランなどのハーブ植物の食味改善や、香味、風味の改善を目的とした発酵食品の製造方法であり、サフランが発酵処理により、皮膚細胞に対する機能が向上する旨の記載は全くなされていない。
さらに特許文献3には、ヤシ科ココヤシ属植物の抽出物を乳酸菌類にて発酵させることにより得られた発酵代謝物に優れたチロシナーゼ活性抑制作用を有し、シミ、ソバカスを改善するとともに、保湿効果を持ち、肌にツヤ・張りも与えることができること、また特許文献4にはマメ科植物抽出物の乳酸菌類醗酵物が優れたチロシナーゼ活性抑制作用を有し、シミ、ソバカスを改善し、肌の色を白く改善すること。又、肌にツヤ・張りも与えることができる旨が記載されている。しかし、ココヤシ属植物、マメ科植物の乳酸菌発酵物に関する記載であり、本発明におけるサフランの発酵処理物に関してはなんら示唆される記載もされていない。
特許文献5には、サフランから得られる抽出物にヒアルロン酸合成能を高める作用があり、皮膚機能の改善により皮膚のハリや潤いを維持してシワ、乾燥肌、日焼け肌、老化肌を予防できること、また特許文献6にはサフランなどのハーブから選択される老化防止食品が記載されている。しかし、いずれもサフランの抽出物の効果を示すものであり、発酵処理による効果の増強、及び他の効果の発現を示唆する記載はなされていない。
以上記載したように、これまでサフラン抽出物がヒアルロン酸合成能を高める作用により皮膚の張りを改善する効果が記載されているが、サフランを乳酸菌で発酵させて得られた発酵物を配合したことを特徴とした皮膚化粧料の例はなく、しかもサフランの乳酸菌発酵処理により、細胞分化促進効果、バリア機能改善効果、細胞老化抑制効果、SA-β-Gal活性抑制効果、メラニン産生抑制効果が増強されることは知られていなかった。
特表2011−529702 特開2001−238593 特開2002−284663 特開2002−265343 特開2005−206512 特開2004−002237
本願発明
の課題は副作用がなく、安全性に優れた各種剤を提供することにより、表皮バリア機能を向上させて健全な表皮を形成させるとともに、真皮線維芽細胞の老化を抑制させることにより、張り・弾力のある皮膚を形成し、合わせて美白効果を有する化粧料を提供することである。
付属的には、一つの有効成分で複数の肌悩みを一度に解決することが出来る有効成分を提供することを課題とする。
本発明者はかかる従来技術の問題点に鑑み、それらの問題点を解消する方法について鋭意研究を重ねた結果、サフランを乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を持いることにより上記課題を解決することができることを見出し、本願発明を完成するに至った。
乳酸菌により発酵させて得られたサフラン発酵物は、発酵処理前のサフラン抽出物と比較して強い細胞分化促進効果、バリア機能改善効果、細胞老化抑制効果、SA-β-Gal活性抑制効果、メラニン産生抑制作用を有するものであることが判明した。しかし、発酵処理を行わなかった抽出物には、細胞分化促進効果、細胞老化抑制効果および/またはSA-β-Gal活性抑制効果、メラニン産生抑制作用は弱く、乳酸菌で発酵処理されることにより植物中の成分が変化し、効果が増強されたと考えられた。
細胞分化の評価基準を示す。
以下、本願発明について詳細に説明する。
まず、本願発明の概要を説明する。
大きくは次の工程に分けられる。
(第一工程)サフランを浸出させた浸出液を得る工程。
(第二工程)第一工程で得られた浸出液に、予め培養しておいた乳酸菌を植菌し、一定条件下で培養して発酵処理物を得る工程。
(第三工程)第二工程で得られた培養処理物をろ過等により、発酵培養液と残渣に分ける工程。
(第四工程)第三工程で得られた残渣に更に溶媒等を加えて発酵抽出液を得る工程。
本願では、第三工程、第四工程で得られた有効物を利用する。
本願発明における用語は、以下のように定義する。
(1)浸出液とは、本願で用いる植物の花柱部を精製水、エタノール等の溶媒で浸出させたものを言い、サフランの花柱部をろ過等により取り除く前の段階のものを指す。適宜熱を加えた、所謂植物抽出液も含まれる。
(2)培養前エキスとは、浸出液からサフランの花柱部をろ過等により、取り除いたものを指す。
(3)発酵処理物とは、浸出液に乳酸菌を植菌し、一定期間培養したものを指す。
(4)発酵培養液とは、発酵処理物から、ろ過等により発酵させた花柱部を取り除いたものを指す。
(5)発酵抽出液とは、(4)にて取り除いた発酵済みの花柱部に、更に精製水などの抽出溶媒を加え、一定条件下で抽出した後、ろ過などにより残渣を取り除いたものを指す。
(6)発酵物とは、発酵培養液と発酵抽出液を合わせた総称である。
本願発明の第一工程で用いられるサフランは、アヤメ科クロッカス属のサフラン(Crocus sativus L.)の花柱上部の濃赤褐色の部分を利用する。もっとも、工業生産上、作業上等の理由により花柱の濃赤褐色の部分以外の部分が多少含まれることは差し支えない。
本願発明の第一工程の浸出液を得る為の溶媒は、水或いは低級アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノールなど)もしくはグリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなど)又はこれらの混液等が用いることができる。また、必要に応じて乳酸菌の増殖に必要な糖源、栄養素、微量生育因子なども添加しておくことが好ましい。サフランの花柱部と浸出液との混合比(重量比)は、サフランの花柱部の乾燥重量換算で一般に1:1〜1:1000、好ましくは1:5〜1:100、より好ましくは1:10〜1:50の範囲である。
本願発明の第一工程における浸出液は次のようにして得られる。
まず、浸出しようとするサフランの花柱部を前記溶媒に浸漬、または分散させる。この場合、サフランの花柱部は生のまま用いても、又予め乾燥もしくは半乾燥した上用いてもよい。又、形状としては、採取したものをそのまま用いることもできるが、細断或いは粉砕して微細化すれば、後の発酵工程において発酵効率を上げることができる。本願発明においては、当該浸出液は、浸出させたサフランの花柱部を取り除かないまま、次工程である発酵工程に供する。乳酸菌を植菌して発酵させることにより、サフランの花柱部の組織を乳酸菌により分解させることが出来る。これにより、従来法による抽出では抽出できなかった成分も抽出が可能となり、今までにない効果が得られる。もっとも、浸出を十分に行っている場合等においては、花柱部から成分を十分抽出出来ているので、花柱部を取り除いて使用しても差し支えない。この場合は抽出された成分が乳酸菌により発酵されて、新たな有効成分に変換される。その意味では、通常の植物エキスに該当する状態のものであっても浸出液として利用することが出来る。
このサフランの花柱部を浸出させた浸出液は、このまま発酵工程に供することができる。サフランの花柱部を溶媒に浸出させるだけで十分であり、浸出時間は特段設ける必要はないが、サフランの腐敗など生じない程度に一定時間の浸出時間を適宜設けても良い。浸出液は、これを発酵工程に供する前に、殺菌を行って発酵の障害となる雑菌を除去することが好ましい。この場合、雑菌除去方法としては、発酵に供する植物体の花柱部を予め殺菌用エタノール等で洗浄殺菌した上、無菌水等の無菌媒体に懸濁する方法で浸出させてもよく、又サフランの花柱部を溶媒に浸出させ、浸出液を得た後、加熱殺菌する方法を用いるようにしてもよい。
加熱殺菌法としては、サフランを加えた発酵液を105〜121℃で10〜20分間加熱するオートクレーブ殺菌法や、サフランを加えた発酵液を80〜90℃に60〜120分間保持することを1日1回2〜3日間繰り返す間断殺菌法が一般に用いられる。もっとも、本殺菌工程は必須工程ではない。次工程の発酵工程において障害にならなければ、本殺菌工程を省いても差し支えない。
本願発明の第二工程である発酵工程で用いられる菌は乳酸菌である。本願発明で用いる乳酸菌は、乳酸菌に属する菌であれば特に限定はされない。市販のヨーグルトや、また自然界からも容易に分離することができる。また、微生物分譲機関においても分譲されているため、当該菌株を購入して利用することが可能である。なお分離の方法は、特開2012−105639に記載の方法等により分離が可能である。
具体的には、例えばラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス デルブルッキー(L. delbrueckii)、ラクトバシルス ブレビス(L. brevis)、ラクトバシルス カゼイ(L. casei)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostocmesenteroides)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoccitreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス(Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcusplantarum)、ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcusrafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcusdamnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcuspentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌が挙げられる。それら乳酸菌のうちでも、得られる発酵物の有効性の観点とさらに極度の嫌気性でなく取り扱い易いという点から、ラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、およびラクトバシルス デルブルッキー(L. delbrueckii)の使用が最も好ましい。尚、Lactobacillus delbrueckii は、ヨーグルトの製造に用いられる代表的な乳酸菌であるため、市販のヨーグルトや、また自然界からも容易に分離することができる。Lactobacillus plantarumは植物性乳酸菌といわれ、漬物などに多く存在している菌で、容易に分離することができる。
乳酸菌の培養培地としては、乳酸菌全体の良好な生育を示す培地として開発されたMRS培地を用いることが出来る。(MRS培地組成:ペプトン10g、牛肉エキス10g、酵母エキス5g、グルコース20g、Tween80 1g、K2HPO4 2g、酢酸ナトリウム 5g、クエン酸二アンモニウム 2g、MgSO4・7H2O 0.2g、MnSO4・nH2O 0.05g、精製水1L)
乳酸菌の合成培地の培地組成としては、最低限の炭素源と窒素源とリン源を含んでいれば良く、炭素源としては、リボース、アラビノース、キシロース、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、ラムノース、等の単糖類、シュクロース、マルトース、ラクトース、トレハロース、セロビオース、等の二糖類、またラフィノース、マルトトリオース等の三糖類を用いることができる。これらから1種以上含有していれば良い。窒素源としては、尿素、硝酸塩として硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、アンモニウム塩として硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、また、アミノ酸として、トリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、ヒスチジン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、セリン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、プロリン、チロシン等の窒素含有化合物を用いることができ、これらから1種以上含有していれば良い。リン源としては、リン酸塩を用いることが出来、リン酸1水素カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸アンモニウムを用いることができ、これらから1種以上含有していれば良い。
合成培地の基本培地としては、前記炭素源と窒素源とリン源を含んでいれば十分であるが、乳酸菌は栄養要求性が厳密であるため、その他にビタミン源、ミネラル源を追加することも必要である。ビタミン源としては、例えばビオチン、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン、ピリドキシン(ビタミンB6)、パントテン酸、アスコルビン酸、ヨウ酸、シアノコバラミン、イノシトール、ニコチン酸、コリン、カルニチン、パラアミノ安息香酸、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド等を用いることができる。ミネラル源としては、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素、銅、モリブデン、ナトリウム、ヨウ素、コバルト等が挙げられ、これらを供給できる具体的な成分としては、例えば、硝酸カルシウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硫酸マンガン、硫酸亜鉛、ホウ酸、硫酸銅、モリブデン酸ナトリウム、三酸化モリブデン、ヨウ化カリウム、塩化コバルト等の化合物を用いることができる。
本願発明においては、上記成分を適宜組み合わせて基本培地とする。勿論、天然成分を含まない合成培地で、微生物の増殖が悪い場合には少量の天然物を組み合わせた培地で、培養することも可能である。
前記以外の培地組成であっても、乳酸菌が資化・増殖できる物質であれば、本願発明に適用されるのは勿論である。さらに、培地には低級アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノールなど)もしくはグリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなど)を添加して基本培地としても良い。
本願発明においては、乳酸菌は、乾燥状態、または凍結状態で保存しておき、使用時において、前記基本培地等で予め培養しておく。この段階での培養は、それぞれの菌が生育出来れば常法通りで差し支えない。
本願発明の第二工程における、乳酸菌の植菌工程における接種量は、浸出液に対し10〜1010個/mLが適量である。接種量が上記の範囲より多くなっても発酵の進行時間は殆ど変わらず、一方上記の範囲より少なくなると発酵完了までに長時間を要することとなって好ましくない。
発酵温度は一般に5〜50℃の範囲、好ましくは乳酸菌の生育至適温度である25〜40℃の範囲である。発酵日数は、至適温度に於いて一般に3〜50日、好ましくは7〜35日の範囲である。発酵日数が上記の一般的範囲より短くなると発酵が十分に行われず発酵物の有効性が低下する場合がある。一方35日を越えて長くしても有効性のそれ以上の有効性は認められなく好ましくない。発酵工程は静置で行えば十分であるが、発酵時間の短縮等の為、振とう培養、通気培養を行うことも可能である。上記条件で発酵工程を経た浸出液を発酵処理物と称す。この段階では、溶媒と植物体が混在した状態である。以上の発酵処理が終ったならば、発酵を停止させる為、発酵処理物に80〜120℃で15〜120分程度の加熱殺菌処理を施す。
第三工程では、前記殺菌処理を終わった発酵処理物を、これをそのまま、或いは一般かつ好適にはろ過或いは遠心分離などの固液分離手段によって液相を分取し、発酵培養液とする。発酵培養液はこのまま用いることが出来るが、さらに必要ならば希釈もしくは濃縮によって適宜の濃度とした上、化粧料の配合原料として供する。又、場合によっては、固液分離後の液相を、スプレードライ法、凍結乾燥法など常法に従って固体化し、さらに必要に応じて粉砕して粉末状とした上化粧料に配合するようにしてもよい。
第四工程では、第三工程で分離したサフランの花柱部に、水あるいは低級アルコール(エタノール、プロパノール)、もしくはグリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなど)との混液等を抽出溶媒として用いて加熱抽出して発酵抽出液とする。
尚、発酵抽出液を得る際の抽出温度、及び抽出時間は目的に応じて適宜調整可能であるが、殺菌処理を兼ねて抽出温度は、80〜120℃、好ましくは90℃〜105℃である。抽出時間は、15〜120分間、好ましくは30〜60分間である。
得られた発酵物は、細胞分化促進剤、バリア機能改善剤、SA-β-Gal活性抑制剤、メラニン産生抑制剤として用いることが出来る。また、発酵物を配合してなる化粧料としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、洗顔料などの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、メイクアッププレスドパウダーなどのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
本願発明の化粧料中に於ける発酵物の配合量は、得られた培養液の蒸発残分に換算して0.0001〜10質量%、好ましくは0.01〜1質量%の範囲である。
本願発明の化粧料には、上記の必須成分の他に、通常化粧料に用いられる配合成分、例えば油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪酸アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪酸アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール類、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、グルコース等の糖類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、加水分解シルク蛋白質、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、フィトステロール、大豆リン脂質、イソステアリン酸コレステリル、海藻抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体等が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン、ファーセララン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体、グルコシルトレハロースと加水分解水添デンプンを主体とする糖化合物等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャーマル(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、プロポリスエキス等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6−又は12−ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
さらに必要ならば、本願発明で用いる発酵物の作用効果及び特長を損なわない範囲で、他の活性成分(美白剤、皮膚老化防止・肌荒れ改善剤、抗炎症剤等)を配合してもよく、かかるものとしては、例えば美白剤であれば、トラネキサム酸及びその誘導体、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、胎盤抽出物、システイン、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、ハマメリス抽出物、イタドリ抽出物、甘草抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ナツメ抽出物、シャクヤク抽出物、トウキ抽出物、モモ抽出物、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリノール酸メントールエステルなど)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、皮膚老化防止・肌荒れ改善成分であれば、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、セラミドなどの細胞間脂質、胎盤抽出物、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA前駆体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、コエンザイムQ−10、アデノシン、α−リポ酸、ピコリン、カルニチン及びその誘導体、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、ソウハクヒエキス、ブナ抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、イチョウ抽出物、スギナ抽出物、ベニバナ抽出物、オタネニンジン抽出物、セイヨウニワトコ抽出物、ハゴロモグサ抽出物、レンゲ抽出物、マンゴー抽出物、卵殻膜抽出タンパク質、デオキシリボ核酸カリウム塩、紫蘭根抽出物、ムラサキシキブ抽出物、イネ抽出物等が、又抗炎症成分であれば、例えばグアイアズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレンスルホン酸エチルなどのアズレン誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルなどのグリチルリチン酸誘導体、アラントイン、カンゾウ抽出物、クジン抽出物、シャクヤク抽出物、ボタンピ抽出物、レンギョウ抽出物、リュウタン抽出物、トウキンセンカ抽出物、パセリ抽出物、オトギリソウ抽出物等が挙げられる。抗酸化剤としては、例えばスーパーオキシドディスムターゼ(Superoxide dismutase)、カタラーゼなどの生体内活性酸素分解酵素、ビタミンE、ビタミンDなどのビタミン類及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ユビデカキノン(ユビキノン)、ルチン、ルチングルコシド、γ−オリザノール等がある。
以下、本願発明における発酵物の効果試験の実施例を示す。さらに、発酵物を用いた皮膚組成物への応用処方例等について述べるが、ここに記載された実施例に限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて質量部を、又%はすべて質量%を意味する。
サフランの花柱部浸出液に植菌する乳酸菌の調製
乳酸菌は(独)製品評価技術基盤機構より分譲を受けたLactobacillus plantarum(NBRC 101975)を用いた。乳酸菌の培養はMRS培地にて、培地30mlに、分譲を受けた菌株の1白金耳を摂取し、30℃にて3日間静置培養を行い、乳酸菌培養液とした。(MRS培地組成:ペプトン10g、牛肉エキス10g、酵母エキス5g、グルコース20g、Tween80 1g、K2HPO4 2g、酢酸ナトリウム 5g、クエン酸二アンモニウム 2g、MgSO4・7H2O 0.2g、MnSO4・nH2O 0.05g、精製水1L)
発酵処理物の調製
乾燥サフランの花柱部10gに精製水100mlを加え、室温で浸出させた。その後、105℃、15分間滅菌処理を行い、浸出液を得た。冷却後前記乳酸菌培養液5mlを前記浸出液に加えよく撹拌した。乳酸菌を植え付けた浸出液は30℃にて28日間静置培養を行い、サフラン発酵処理物を得た。
サフラン発酵物の調製
得られたサフラン発酵処理物は、発酵工程を停止させる為、105℃、15分間の滅菌処理を行う。滅菌後、ろ布で培養液を絞り出す。ろ液は6,000rpm×10min.で遠心分離を行い、上清を取り効果試験のサフラン発酵培養液とした。さらに、ろ布に残ったサフランの花柱部残渣1gに、精製水を10mlの割合で加え、105℃、15分間滅菌抽出した。滅菌抽出後、ろ布で抽出液を絞り出し、効果試験のサフラン発酵抽出液とした。また、陰性対照物として[0044]でサフラン花柱部を添加しない乳酸菌だけで培養を行った後、遠心分離処理を行った培養液(「無植物・発酵培養液」)を調製した。
<細胞分化促進効果・バリア機能改善効果>
バリア機能が異常な皮膚においては、角層バリアが不完全なため刺激物質などが皮膚内に進入しやすく、炎症が起こりやすい状態になっている。この様な炎症状態の皮膚では、角質細胞は未分化状態のまま角層に至り、正常な角質層が形成されなくなっている。このため、肌の炎症が起こりやすく、またその炎症により、バリア機能が異常になるという悪循環を繰り返す原因となっている。
従って、細胞分化を促進することが出来れば、健全な表皮細胞の機能が回復し、バリア機能改善効果が期待出来ると考えられる。
そこで、サフラン花柱部の乳酸菌発酵物の細胞分化促進効果を確認した。
細胞の培養
細胞:Hacat細胞
培地:Humedia KG2
D-MEM (Ca濃度:1.8mM)
固定液:Mildform10NM(和光純薬工業)
染色:0.05%ナフトールブルーブラック溶液(9%酢酸、0.1M酢酸ナトリウム)
ヒト表皮細胞であるHacat細胞をHumedia KG2(クラボウ)培地で培養した。
細胞を12 well plateに50%コンフルーエント程度に植え付け培養した。翌日各試料を添加した。添加後、72時間培養後に細胞を固定し、ナフトールブルーブラック溶液で染色し、細胞の形態を顕微鏡観察し、分化の程度を判定した。
細胞分化の評価
表皮細胞であるケラチノサイトは分化すると細胞同士が接着し、無定形の形を取る。一方、未分化の細胞は一つ一つの細胞が独立し接着しないことが一般に知られている。ケラチノサイトの分化は培地内のCa濃度により促進される。[図―1]の写真のようにHacat細胞をCa濃度1.8mMのD-MEM培地で培養すると細胞は完全に分化し(評価点5番の写真に該当)、Ca濃度が低いHumedia KG2培地では細胞は未分化の状態で増殖する(評価点1番の写真に該当)。この未分化と分化状態の細胞同士の接着具合を5段階で顕微鏡による目視評価を行い、細胞分化度を評価した。細胞分化度の判定基準は[図-1]に示した基準により判定を行った。
[図-1]の細胞分化度評価の評価基準に基づき、各試料を添加した場合の細胞分化度の結果を[表-1]に示した。なお、細胞への発酵物の添加量は、[0045]にて調製したものを培地に2.5%添加して実験を行った。比較例-3としてサフラン・培養前エキス、実施例-1としてサフラン・発酵培養液、実施例-2としてサフラン・発酵抽出液の結果を示した。比較例-3のサフラン・培養前エキスでは、発酵前エキスの細胞分化度評点が2点でほとんど細胞分化促進効果を示さなかった。しかし、実施例-1のサフラン・発酵培養液では細胞分化度評点が4点、また実施例-2としてサフラン・発酵抽出液の細胞分化度評点も4点を示し非常に高い細胞分化促進効果を示した。また、陰性対照として試験を行った比較例-4は、細胞分化度評点は1点であり、乳酸菌の培養液だけでは細胞分化促進効果が無いことが示された。なお、比較例-2のHumedia KG2培地で培養した未分化細胞の細胞分化度評点は1点、D-MEM培地で培養した分化細胞の細胞分化度評点を5点として判定した。以上の結果から、乳酸菌による発酵処理によりサフランから抽出される成分が変化し、細胞分化促進効果が高まったことがわかった。
<SA-β-Gal活性を抑制効果・細胞老化度改善効果>
加齢とともに進行するハリ・弾力の低下、たるみ等の皮膚の機能低下は、細胞レベルの老化によって引き起こされている。すなわち、老化した線維芽細胞はヒアルロン酸やコラーゲンの産生量が低下し、真皮のハリ・弾力が失われる結果となる。
一方、ヒトの皮膚線維芽細胞においては細胞継代、および採取されたヒトの年齢とともに細胞中のSA-β-Gal活性(senescence-associated beta-galactosidase)が増加することが知られており、SA-β-Gal活性は細胞の老化マーカーとして使用されている。
従って、SA-β-Gal活性を抑制することが出来れば、細胞老化抑制効果が期待出来、皮膚のハリ・弾力、たるみの改善になると考えられる。
そこで、サフランの花柱部の乳酸菌発酵代謝物のSA-β-Gal活性を確認した。
SA-β-Gal活性の測定による細胞老化度の測定
細胞の培養
細胞:正常ヒト線維芽細胞NB1-RGB(理化学研究所)
培地:D-MEM FBS10%
正常ヒト線維芽細胞NB1-RGBを培養し、細胞培養液に過酸化水素200μMを1日2時間添加した。これを連続で2日間繰り返すことにより、細胞老化を起こさせた。この細胞に[0045]で調製した試料を細胞培養培地に2.5%の濃度で3日間添加した後、SA-β-Gal染色を行い、細胞の染色度合いにより細胞老化度を測定した。なお、陽性対照としてはニコチンアミドを用いた。
SA-β-Gal染色
固定液で5分間細胞を固定する。細胞をPBS(−)で洗浄後、SA-β-Gal溶液を添加して、37℃で16時間放置した。

SA-β-Gal染色液で染色した細胞を集め、2N-NaOH溶液で溶解し、655nmの吸光度を測定(A値)し、SA-β-Gal活性を測定した。 溶解液の一部は、BCA法で540nmの吸光度を測定(B値)し、タンパク量を測定した。下記の計算式により細胞タンパク量当りのSA-β-Gal活性を求めた。

SA-β-Gal活性=655nmの吸光度値(A値)/BCA法で測定した540nmの吸光度値 (B値)

固定液 :ホルムアルデヒド液(試薬ホルマリン37%濃度)5mLにPBS(−)
95mLを加える。
X-Gal溶液 :20mgのX-Gal(和光純薬)を1mLのDMSOに溶解する。
SA-β-Gal染色液:X-Galが1mg/mLの濃度になるように、下記の染色bufferに溶解する。
染色Buffer :40mMクエン酸:40mMリン酸水素二ナトリウム(1:3)
でpH6.0に調製した水溶液に以下の4試薬を溶解する。
5mMフェロシアン化カリウム
5mMフェリシアン化カリウム
150mM NaCl
2mM MgCl2
BCA法 :下記のC液とD液を50:1の割合で測定直前に混合する。
2N-NaOHに溶解した細胞溶解液40μLに、C液とD液の混合液200μLを添加し、37℃で30分間反応させた後、540nmの吸光度を測定し、タンパク量とする。
C液 Sodium bicinchoninate 10g
NaCO 20g
Sodium tartrate 1.6g
NaOH 4g
NaHCO 9.5g
精製水で溶解後、10N-NaOHでpHを11.25に調整した後、1Lにする。
D液 CuSO・5H2O 4g
精製水で100mLとする。
[表-2]にサフラン発酵物の結果を示した。比較例-5の過酸化水素200μM濃度で2時間細胞処理を2回行った細胞ではSA-β-Gal活性評点が13.8であった。これに対して過酸化水素処理を行わなかった比較例-6の細胞では、SA-β-Gal活性評点は5.36であった。また、比較例-7の過酸化水素処理200μM濃度で2時間細胞処理を2回行った後、ニコチンアミドを5mM添加して培養した細胞では、SA-β-Gal活性評点は、5.63であり、ニコチンアミド5mMの添加により、細胞老化度が抑制されていることがわかった。さらに、サフラン・培養前エキスを添加した比較例-8では、発酵前エキスのSA-β-Gal活性評点が6.27であった。また、陰性対照として試験を行った比較例-9は、SA-β-Gal活性評点が13.3であり、乳酸菌の培養液だけでは細胞老化抑制効果が無いことが示された。しかし、実施例-3のサフラン・発酵培養液添加区ではSA-β-Gal活性評点が1.91、また実施例-4としてサフラン・発酵抽出液添加区のSA-β-Gal活性評点も3.15を示し非常に高い細胞老化抑制効果を示した。この結果より、乳酸菌による発酵処理によりサフランから抽出される成分が変化し、細胞老化抑制効果が高まったことがわかった。
従って、本願発明のSA-β-Gal活性抑制剤は、細胞老化抑制剤としても利用できると言える。
<美白効果>
メラニン産生抑制試験
細胞の培養
マウスメラノーマB-16/F-10細胞を、5%牛胎児血清を含有するDMEM(Invitrogen社)培地で分散させ、12well plateに5×104/wellを播種し、1日間、37℃で培養を行なう。培地量は各wellあたり1mlになるように添加し培養する。1日間培養を行った後、[0045]で調製した試料を細胞培養培地に2.5%の濃度で、また陽性対照としてアルブチン水溶液を[表-3]のようになるように添加し、3日間培養を行った。
評価方法
細胞内に産生されたメラニン量の測定は培養後、細胞を2N-NaOHに溶解し405nmの吸光度を測定した。また、細胞増殖度は2N-NaOHに溶解した細胞溶解液の一部を BCA法によるタンパク測定法により540nmの吸光度で測定し、タンパク量に換算した。メラニン産生度は、単位タンパク量あたりのメラニン量の割合で計算した。

計算式:メラニン産生度(%)=(試料添加区の405nmの吸光度値/試料添加区の540nmの吸光度値)/(無添加区の405nmの吸光度値/無添加区の540nmの吸光度値)×100
[表-3]にサフラン発酵物のメラニン産生抑制効果の結果を示した。
サフラン・培養前エキスを添加した比較例-12ではメラニン産生度は89.6であったが、実施例-5のサフラン発酵培養液を添加した場合ではメラニン産生度は72.4、実施例-6のサフラン発酵抽出液添加の場合ではメラニン産生度が63.0を示し、発酵処理によりメラニン産生が抑制されていることが確認された。また、陽性対照として測定した比較例-10のアルブチン50ppm添加においてはメラニン産生度が81.9、同じく比較例-11の100ppm添加においては75.4であった。また、陰性対照として試験を行った比較例-13では、メラニン産生度が97.6であり、乳酸菌の培養液だけではメラニン産生抑制効果が無いことが示された。この結果より、乳酸菌による発酵処理により、サフラン花柱から抽出される成分が変化し、メラニン産生抑制効果が高まったことがわかった。
ヒトでの効果確認試験
被験者として、20〜65歳の女性10名に1日2回(朝、夜)連続1ヵ月間、試験品と比較品のそれぞれの皮膚外用剤を使用させ、塗布部位の状態を試験前後で比較し、改善効果を調べた。本試験には、試験品として処方例7で示した皮膚外用剤を用い(実施例−7)、比較品には処方例7に示した皮膚外用剤から発酵物(サフラン発酵培養液、および発酵抽出液)を除き、精製水と置き換えた皮膚外用剤を作成し(比較例−14)、その使用による効果について調べた。評価は表-4,5,6に示す基準に従って項目ごとに評価を行った。本願発明の有効成分を配合した皮膚外用剤を毎日使用しながら肌の状態を塗布開始前及び1ヶ月塗布後におけるアンケートで集計し、効果の確認を行った。結果は表−7,8,9に示す。表中の数字は、人数を示している。表−7に示したように発酵物の入った試験品の皮膚外用剤では、肌の弾力評価点数が80点を示した。一方、試験品から発酵物を抜いた比較品では、評価点数が41点であった。この結果から明らかなように、発酵物を添加することにより肌の弾力が増すことが明らかとなった。また、表−8に示したように発酵物の入った試験品の皮膚外用剤では、肌の潤い評価点数が79点を示した。一方、試験品から発酵物を抜いた比較品では、評価点数が37点であった。この結果から明らかなように、発酵物を添加することにより肌の潤いが増すことが明らかとなった。さらに、表−9に示したように発酵物の入った試験品の皮膚外用剤では、肌のくすみ評価点数が78点を示した。一方、試験品から発酵物を抜いた比較品では、評価点数が36点であった。この結果から明らかなように、発酵物を添加することにより肌のくすみが減少することが明らかとなった。
次に、本願発明の発酵物を配合した処方例を示すが、本願発明はこれに限定されるものでない。
化粧料の処方例
以下の化粧料の処方例で示す発酵処理液は、[0045]で示した方法で調製した、各培養液、抽出液を示す。
(処方例1)化粧用クリーム(質量%)
a)ミツロウ・・・2.0
b)ステアリルアルコール・・・5.0
c)ステアリン酸・・・8.0
d)スクワラン・・・10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート・・・3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)・・・1.0
g)発酵培養液(サフラン)・・・5.0
h) 発酵抽出液(サフラン)・・・5.0
i)1,3−ブチレングリコール・・・5.0
j)水酸化カリウム・・・0.3
k)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
l)精製水・・・残部
製法
a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。i)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、g)、h)を加え、攪拌し均一に溶解する。
化粧料の処方例
(処方例2)化粧用クリーム(質量%)
a)ミツロウ・・・2.0
b)ステアリルアルコール・・・5.0
c)ステアリン酸・・・8.0
d)スクワラン・・・10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート・・・3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)・・・1.0
g)発酵培養液(サフラン)・・・10.0
h) 発酵抽出液(サフラン)・・・5.0
i)1,3−ブチレングリコール・・・5.0
j)水酸化カリウム・・・0.3
k)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
l)精製水・・・残部
製法
a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。i)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、g)、h)を加え、攪拌し均一に溶解する。
(処方例3)乳液(質量%)
a)ミツロウ・・・0.5
b)ワセリン・・・2.0
c)スクワラン・・・8.0
d)ソルビタンセスキオレエート・・・0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)・・・1.2
f)発酵抽出液(サフラン)・・・0.1
g) 発酵培養液(サフラン)・・・1.0
h)1,3−ブチレングリコール・・・7.0
i)カルボキシビニルポリマー・・・0.2
j)水酸化カリウム・・・0.1
k)精製水・・・残部
l)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
m)エタノール・・・7.0
製法
a)〜e)までを加熱溶解し、80℃に保つ。h)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でf)、g)、m)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
(処方例4)化粧水(質量%)
a)発酵抽出液(サフラン)・・・0.01
b)発酵培養液(サフラン)・・・0.001
c)グリセリン・・・5.0
d)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
e)エタノール・・・6.0
f)香料・・・適量
g)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
h)精製水・・・残部製法
a)〜h)までを混合し、均一に溶解する。
(処方例5)化粧水(質量%)
a)発酵培養液(サフラン)・・・0.001
b)発酵抽出液(サフラン)・・・10.0
c)グリセリン・・・5.0
d)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
e)エタノール・・・6.0
f)香料・・・適量
g)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
h)精製水・・・残部
製法
a)〜h)までを混合し、均一に溶解する。
(処方例6)洗顔料(質量%)
a)ステアリン酸・・・12.0
b)ミリスチン酸・・・14.0
c)ラウリン酸・・・5.0
d)ホホバ油・・・3.0
e)グリセリン・・・10.0
f)ソルビトール・・・15.0
g)1,3−ブチレングリコール・・・10.0
h)POE(20)グリセロールモノステアリン酸・・・2.0
i)水酸化カリウム・・・5.0
j)水・・・残部
k)キレート剤・・・適量
l)香料・・・適量
m)発酵抽出液(サフラン)・・・1.0
n)発酵培養液(サフラン)・・・1.0
製法
a)〜h)までを加熱溶解し70℃に保つ。j)にi)を溶解後a)〜h)に加えケン化する。その後k)、l)を入れ攪拌しながら冷却する。50℃でm)、n)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
(処方例7)エッセンス(質量%)
a)発酵抽出液(サフラン)・・・2.0
b)発酵培養液(サフラン)・・・2.0
c)ハイボスワコー・・・0.05
d)L-アルギニン・・・適量
e)グリセリン・・・5.0
f)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
g)エタノール・・・6.0
h)香料・・・適量
i)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
j)精製水・・・残部
製法
c)をj)の一部で分散した後、d)を加えてpHを6.5に調製する。その後a)〜j)までを混合し、均一に溶解する。
尚、本願発明において浸出液、抽出液等に用いる浸出溶媒、抽出溶媒は、特段示していない場合は、すべて精製水である場合を示しているが、抽出溶媒の種類を問わず、精製水を用いた場合と同様の効果が得られた。
以上詳述したごとく、本願発明によれば、肌の弾力が低下しシワ・たるみが目立つ肌、またシミ・くすみが増えた肌にサフランの花柱部を乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分として配合した皮膚外用剤を適用することにより、線維芽細胞の老化が抑制され、それに伴い肌の弾力が回復し、シワ・たるみが少なくなるとともに、シミ・くすみのない肌に回復させることが可能となった。

Claims (6)

  1. サフランを乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分として配合したことを特徴とする細胞分化促進剤。
  2. サフランを乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分として配合したことを特徴とするバリア機能改善剤。
  3. サフランを乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分として配合したことを特徴とするSA-β-Gal活性抑制剤。
  4. サフランを乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分として配合したことを特徴とするメラニン産生抑制剤。
  5. 乳酸菌がLactobacillus plantarumで発酵させて得られることを特徴とする請求項1乃至4記載の剤。
  6. サフランを乳酸菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分として配合したことを特徴とする化粧料。
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