JPH0761906A - 酸化防止剤 - Google Patents

酸化防止剤

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Publication number
JPH0761906A
JPH0761906A JP5207775A JP20777593A JPH0761906A JP H0761906 A JPH0761906 A JP H0761906A JP 5207775 A JP5207775 A JP 5207775A JP 20777593 A JP20777593 A JP 20777593A JP H0761906 A JPH0761906 A JP H0761906A
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JP
Japan
Prior art keywords
antioxidizing
saffron
agent
action
antioxidizing agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP5207775A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeko Hanatani
茂子 花谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH0761906A publication Critical patent/JPH0761906A/ja
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  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 サフランの溶媒抽出物を有効成分として含む
酸化防止剤。 【効果】 サフランの溶媒抽出物は優れた酸化防止作用
を示し、しかも長年、他の目的で食用、薬用として使用
されているので安全性の点で保証されている。肌荒れ防
止、肌のつや保持に効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然物で安全性が保証さ
れた酸化防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】サフランはアヤメ科の多年生草本クロカ
ス・サティバス L.(CrocusSativus L.)であり、柱
頭部を乾燥したものを生薬として用いる。スペイン、フ
ランス、イタリア、わが国では広島、香川、大分、岩手
県で生産されている。成分としては、カロチノイド色素
約2%を含み、その成分はクロシン(クロセチンの配糖
体)で、また苦味配糖体ピクロクロシン(Picrocroci
n)約2%、精油0.4〜1.3%を含む。精油の主成
分はサフラナール(生薬特有の芳香成分)である。
【0003】現在、主として利用されている酸化防止剤
としてはブチルヒドロキシアンソニール(BHA)、ブ
チルヒドロキシトルエン(BHT)、ビタミンEやその
誘導体がある。BHAやBHTは合成品であり、現在一
般的な常識として、人体に対する安全性について、合成
品は長年の使用に基づく保証がないので、その使用につ
いて厳しい非難があり、実際の法規制でも使用が甚だし
く規制されつつある。また、天然物と同一物であり、安
全性の点では保証されているビタミンEやその誘導体は
酸化防止作用が比較的弱く、長期にわたる安全性が保証
された天然物で、強い酸化防止作用のある物質が求めら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は天然物
で、強い酸化防止作用があり、且つ、長年、食用等にさ
れた事によって人体に対する安全性が保証され、更に酸
化防止作用以外の効果も発揮するような酸化防止剤を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前期の課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、長年、栽培され、
その花の柱頭部を乾燥したものが生薬として、香味、着
色料等の食品として食用とされ、又刺激、発汗、鎮痛、
通経の目的で薬用とされて来たサフランに着目し、この
サフランの溶媒抽出物について、その酸化防止作用を調
べた所、優れた酸化防止作用があることを見いだし、本
発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、サフランの溶媒抽出物
を有効成分として含む酸化防止剤である。
【0007】このサフランの溶媒抽出物は、他の酸化防
止剤との併用もまた可能で、ビタミンEや、特願平2−
138457号公報で提供したコンキオリン加水分解物
や、特開平3−217484号公報で提供したカシュー
ナッツからの抽出物等との併用もできる。
【0008】酸化防止剤として配合する対象としては特
に制限はなく、特に化粧料などは製剤中での酸化防止作
用ばかりでなく、塗布後の皮膚上での皮脂の酸化防止に
も有効である。また化粧料の剤形に特に制限はなく、ク
リーム、ローション、パック等に配合することが可能で
ある。
【0009】
【実施例】以下に実施例によって、更に具体的に説明す
るが、本発明は、この実施例によって、限定されるもの
でないことは云うまでもない。 (実施例1) a.細胞の選択 花芽が10cm位に伸びたサフランの球根の外皮を剥ぎ変
色した部分を除去した後、流水で3時間洗浄した。10
%塩化ベンザルコニウムに3〜4秒、70%エタノール
に1〜2秒、5%次亜塩素酸ナトリウムに20〜40分
浸漬した。そののちは無菌的に行った。花芽を球根の部
分を残して切り取り滅菌水で3回洗浄した。次に花芽か
ら蕾を取り出して切開しメシベを花柱を長くつけた状態
で取り出し培地に接種した。培地はMurashige
and Skoogの培地にサッカロース4%、寒天
末0.9%、pH5.8に調整した。これにナフタレン
酢酸10ppm、ベンジルアデニン1ppmを加えた。これを
25℃、暗所に放置した。8週間ごとに培地を交換し、
32週間培養した。この培養組織を80℃、1時間乾燥
し、50%エタノール水溶液で抽出後、5μmメンブラ
ンフィルターでろ過し、濾液をエバポレートした後、凍
結乾燥した。少量の精製水で溶解した後、0.45μm
メンブランフィルターでろ過し、液体クロマトグラフで
精製した。
【0010】 (処方例1)ローション (重量%) オリーブ油 0.5 実施例1のサフランの抽出物 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 精製水 80.0
【0011】 (処方例2)クリーム (重量%) A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 実施例1のサフランの抽出物 1.0 B 精製水 47.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0012】(抗酸化試験)以下の試験液をネジキャッ
プ付50ml試験管に作成した。 検体(実施例1の凍結乾燥物) 5mg 1%リノール酸エタノール溶液 10ml 0.1M,pH7.0リン酸緩衝液 10ml 精製水 5mg これを40℃の恒温槽に遮光して放置する。これを恒温
槽に入れる前、12日後、16日後、20日後、24日
後に以下の測定をした。試験液0.125ml、75%エ
タノール12.125ml、30%チオシアン酸アンモニ
ウム0.125mlを加えて撹拌し3分間放置後、0.0
2N塩化第一鉄3.5%HCl水溶液0.125mlを加
えて撹拌し3分間放置後波長500nmで吸光度を測定
した。セル長10mm、対照セルは試験液を水に置き換え
たもの。同一検体を3回測定し、平均した。その結果を
表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】(使用テスト)女性7名にパネルになって
もらい、1ケ月間、処方例と比較例を左右の顔面を用い
て連用してもらった。処方例と比較例はともにローショ
ンとクリームを併用してもらった。比較例は処方例より
実施例1のサフランの抽出物を除いたものである。下記
の評点をつけてもらい、その評点をつけた人数を表2と
した。 1=比較例の方がよい 4=処方例の方がやや
よい 2=比較例の方がややよい 5=処方例の方がよい 3=差がない
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】抗酸化試験、使用テストで明らかな通
り、サフランの溶媒抽出物は、BHTに匹敵する優れた
酸化防止作用を示し、しかも天然物で長年の食用、薬用
としての使用で、安全性が保証されている。製剤中で酸
化防止効果を発揮するばかりでなく、皮膚に塗布した後
も、皮脂の酸化を防止するので肌荒れ防止、肌のつやの
保持に効果が大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サフランの溶媒抽出物を有効成分として
    含む酸化防止剤。
JP5207775A 1993-08-23 1993-08-23 酸化防止剤 Pending JPH0761906A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5207775A JPH0761906A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 酸化防止剤

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JP5207775A JPH0761906A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 酸化防止剤

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JPH0761906A true JPH0761906A (ja) 1995-03-07

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ID=16545319

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JP5207775A Pending JPH0761906A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 酸化防止剤

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