JP2015157772A - 細胞分化促進剤及び化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】副作用がなく安全性に優れた細胞分化促進剤、および該細胞分化促進剤を配合した、表皮の正常な皮膚機能を維持し表皮バリア機能を向上させ健全な表皮を形成しうる化粧料の提供。
【解決手段】キク科植物のオグルマ属(Inula)旋覆花、シカギク属(Matricaria)カミツレ、キク属(Chrysanthemum)野菊に属する植物から選択される1種又は2種以上の花部を、乳酸菌及び/又は酵母菌により発酵させて得られた発酵物を有効成分とする細胞分化促進剤。
【選択図】図−1

Description

本発明は、特定の植物の花部を乳酸菌及び/又は酵母菌で発酵処理した発酵物を利用した細胞分化促進剤に関し、更に詳しくは、当該促進剤を配合した化粧料に関する。
表皮は、内側から基底層・有棘層・顆粒層および角質層に分けられ、主にケラチノサイトと呼ばれる細胞から構成されている。ケラチノサイトは、最下層の基底層では分裂能力を有する未分化細胞として存在し、増殖して上層に移行しながら細胞分化を起こして、最終的に角質細胞となり垢となって脱落していく。皮膚表皮では、このケラチノサイトの増殖、移動、分化、そして脱落の過程が一定の周期で生じて常に角質層が円滑にターンオーバーすることによって恒常性が保たれている。しかしながら、紫外線傷害や、環境ストレス、炎症等によって、ケラチノサイトの増殖や分化が正常に行われなくなると、角質層のターンオーバーが滞り、角質層の肥厚化および水分量の減少等が生じ、さらには角質層による保湿機能およびバリア機能が低下する。従って、ケラチノサイトの増殖や分化を促進することによってそのような表皮症状を改善する試みがなされている。
例えば特許文献1には、サクランボ抽出物を有効成分とする表皮角化正常化剤が記載されている。特許文献2にはキク科植物であるエーデルワイス(ウスユキソウ属)、エバーラスティング(ムギワラギク属)植物によるケラチノサイト分化促進剤、特許文献3には、海藻のミル、マコンブ、ワカメ、フクロノリ、スジアオノリ、イギスからなるケラチノサイト分化促進剤、特許文献4および5には、マンネン茸属キノコ抽出物、クロラッパタケ抽出物を配合する表皮角化細胞の分化促進剤、特許文献6には、ナツメ抽出物を角質の分化促進成分として利用する化粧料、特許文献7にはマツヨイグサ属植物の抽出物を配合して成る表皮角化正常化剤、特許文献8、9には、石榴皮、杏仁、ヨクイニン、三白草、紫蘇葉の混合抽出物、玄参抽出物、白茯苓抽出物を角質細胞の分化促進剤として使用する記載がある。しかし、いずれも本発明で開示するオグルマ属、シカギク属、キク属に分類される植物ではなく、また、乳酸菌または酵母菌によりキク科植物を発酵させて得られる発酵物を利用する本発明とは全く異なるものである。
一方、植物体を発酵処理した抽出エキスをケラチノサイトの分化促進剤として利用することも実施されており、特許文献10には、モリブデン含有酵母、モリブデン含有乳酸菌を利用した分化誘導剤が記載されている。しかし、明細書にはモリブデン含有酵母エキスが分化誘導効果を示すこと、モリブデンを含まない酵母エキスに分化誘導効果がない旨の記載がされており、本特許文献の分化誘導作用の本質はモリブデンであり、本発明とは全く異なるものである。特許文献11には、大麦をアスペルギルス カワチ(Aspergillus kawachi)と酵母(サッカロマイセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)で発酵させたものを表皮分化促進剤として利用したものが記載されている。しかし、大麦を発酵処理したものであり、本願発明とは異なるものである。特許文献12には、麦を乳酸菌(Lactobacillus plantarum)で発酵した産物を利用した脂肪細胞分化促進剤が記載されている。しかし、利用する植物も分化させる細胞も、いずれも本願発明とはまったく異なるものである。
また、キク科植物のオグルマ属(Inula)植物の旋覆花(Inula Britannica L.)は、頭花部分を乾燥したものが、健胃、去痰生薬として古くから利用されている。シカギク属(Matricaria)植物のカミツレ(Matricaria chamomilla L.)はハーブティーとして抗アレルギー剤、抗炎症剤として使用されている。キク属(Chrysanthemum)植物の野菊(Chrysanthemum indicum L.)は、解熱、解毒、鎮痛、消炎薬として古くから利用されている。しかしながら、これらの花部の発酵物にどのような効果があるかについては知られていなかった。
特開2012−167048 特開2008−239494 特開2008−239493 特開2006−001837 特開2005−089389 特開2005−289999 特開2004−091376 特表2011−505353 特表2010−520232 特開2010−001276 特開2009−007298 特開2008−179595
従来、皮膚の乾燥や各種皮膚炎や肌トラブルを解決する手段としては、合成あるいは天然物の保湿成分を塗布することにより、肌の乾燥を防ぎ、潤いを持たせることが行われてきた。例えば、遊離アミノ酸、有機酸、尿素、無機イオン、コラーゲンやヒアルロン酸等の保湿剤、ビタミン類及びその誘導体等を配合した皮膚外用剤を用いることにより、上記の皮膚トラブルを予防・改善する試みがなされてきた。
しかしながら、その効果は一時的に水分を皮膚に与えて、皮膚状態の改善を行うものであって、本質的な皮膚のバリア機能の改善には至らないものであった。
バリア機能が異常な皮膚においては、未分化状態の角質細胞が多く、正常な角層が形成されなくなっている。このため、肌の炎症が起こりやすく、またその炎症により、バリア機能が異常になるという悪循環を繰り返す原因となっている。我々は、そのようなバリア機能の低下した肌に、細胞分化促進剤を適用することにより、異常となった皮膚バリア機能を回復させることを見出した。本発明の課題は、副作用がなく、安全性に優れた細胞分化促進剤を提供することにより、表皮の正常な皮膚機能を維持し、表皮バリア機能を向上させ健全な表皮を形成しうる化粧料を提供することである。
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑み、それらの問題点を解消する方法について鋭意研究を重ねた結果、キク科植物のオグルマ属(Inula)旋覆花(Inula britannica L. subsp. japonica Kitam)、シカギク属(Matricaria)カミツレ(Matricaria chamomilla L.)、キク属(Chrysanthemum)野菊(Chrysanthemum indcum L.)に属する植物から選択される1種又は2種以上の花部を、乳酸菌及び/又は酵母菌により発酵させて得られた発酵物に強い細胞(ケラチノサイト)分化促進作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
キク科植物のオグルマ属(Inula)旋覆花(Inula britannica L. subsp. japonica Kitam)、シカギク属(Matricaria)カミツレ(Matricaria chamomilla L.)、キク属(Chrysanthemum)野菊(Chrysanthemum indcum L.)に属する植物から選択される1種又は2種以上の花部を、乳酸菌および/又はまたは酵母菌により発酵させて得られた発酵物は、発酵処理前の植物花部抽出物と比較して強い細胞分化促進効果を有するものであることが判明した。上記のオグルマ属、シカギク属、キク属の植物は、発酵処理により分化促進効果が増強されたが、同じキク科植物においても、ベニバナ属(Carthamus)ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)の花部発酵物においては、分化促進効果は認められなかった。また、アオイ科ハイビスカス属ハイビスカスの花部発酵物においても分化促進効果は認められなかった。このことから、同じ科に属する花であろうと、異なる科に属する花であろうと、単に花部を酵母等で発酵すれば細胞分化促進効果が得られるのではなく、特定の上記3属の植物が、酵母菌、乳酸菌で発酵処理されることにより植物中の成分が変化し、強い細胞分化促進効果を示すことになったと考えられた。
細胞分化の評価基準を示す。
以下、本願発明について詳細に説明する。
まず、本願発明の概要を説明する。
大きくは次の工程に分けられる。
(第一工程)特定の植物の花部を浸出させた浸出液を得る工程。
(第二工程)第一工程で得られた浸出液に、予め培養しておいた乳酸菌等を植菌し、一定条件下で培養して発酵処理物を得る工程。
(第三工程)第二工程で得られた培養処理物をろ過等により、発酵培養液と残渣に分ける工程。
(第四工程)第三工程で得られた残渣に更に溶媒等を加えて発酵抽出液を得る工程。
本願では、第三工程、第四工程で得られた有効物を利用する。
本願発明における用語は、以下のように定義する。
(1)浸出液とは、本願で用いる植物の花部を精製水、エタノール等の溶媒で浸出させたものを言い、植物の花部をろ過等により取り除く前の段階のものを指す。適宜熱を加えた、所謂植物抽出液も含まれる。
(2)培養前エキスとは、浸出液から植物の花部をろ過等により、取り除いたものを指す。
(3)発酵処理物とは、浸出液に乳酸菌等を植菌し、一定期間培養したものを指す。
(4)発酵培養液とは、発酵処理物から、ろ過等により発酵させた花部を取り除いたものを指す。
(5)発酵抽出液とは、(4)にて取り除いた発酵済みの花部に、更に精製水などの抽出溶媒を加え、一定条件下で抽出した後、ろ過などにより残渣を取り除いたものを指す。
(6)発酵物とは、発酵培養液と発酵抽出液を合わせた総称である。
本願では、どちらの菌で処理したかを明確にする為、乳酸菌で処理した場合は「乳酸菌発酵処理物」、「乳酸菌発酵培養液」等と、酵母菌で処理した場合は「酵母菌発酵処理物」、「酵母菌発酵培養液」等と記載する。酵母菌を酵母と称する場合もあるが同義である。
本願発明の第一工程で用いられる植物の花部は、キク科植物のオグルマ属(Inula)旋覆花(Inula britannica L. subsp. japonica Kitam)、シカギク属(Matricaria)カミツレ(Matricaria chamomilla L.)、キク属(Chrysanthemum)野菊(Chrysanthemum indcum L.)から選択された1種又は2種以上の花部を用いることが出来る。本願で用いる花部とは、一般概念として花と称される部分全体を指し、花軸より先端部分を利用することが出来る。作業性の面から、花と称される部分全体を用いることが好ましいが、花部に該当する部分の内、例えば、花弁や子房のみ等、花部の一部分のみを取り出して使用することも可能である。
本願発明の第一工程の浸出液を得る為の溶媒は、水或いは低級アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノールなど)もしくはグリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなど)又はこれらとの混液等が用いることができる。また、必要に応じて乳酸菌、酵母菌の増殖に必要な糖源、栄養素、微量生育因子なども添加しておくことが好ましい。植物体の花部と浸出液との混合比(重量比)は、植物体の花部の乾燥重量換算で一般に1:1〜1:1000、好ましくは1:5〜1:100、より好ましくは1:10〜1:50の範囲である。
本願発明の第一工程における浸出液は次のようにして得られる。
まず、浸出しようとするキク科植物の花部を前記溶媒に浸漬、または分散させる。この場合、植物体の花部は生のまま用いても、又予め乾燥もしくは半乾燥した上用いてもよい。又、形状としては、採取したものをそのまま用いることもできるが、細断或いは粉砕して微細化すれば、後の発酵工程において発酵効率を上げることができる。
本願発明においては、当該浸出液は、浸出させた花部を取り除かないまま、次工程である発酵工程に供する。乳酸菌等を植菌して発酵させることにより、花部の組織を乳酸菌等により分解させることが出来る。これにより、従来法による抽出では抽出できなかった成分も抽出が可能となり、今までにない効果が得られる。
もっとも、浸出を十分に行っている場合等においては、花部から成分を十分抽出出来ているので、花部を取り除いて使用しても差し支えない。この場合は抽出された成分が乳酸菌等により発酵されて、新たな有効成分に変換される。その意味では、通常の植物エキスに該当する状態のものであっても浸出液として利用することが出来る。
このキク科植物の花部を浸出させた浸出液は、このまま発酵工程に供することができる。キク科植物の花部を溶媒に浸出させるだけで十分であり、浸出時間は特段設ける必要はないが、キク科植物の腐敗など生じない程度に一定時間の浸出時間を適宜設けても良い。浸出液は、これを発酵工程に供する前に、殺菌を行って発酵の障害となる雑菌を除去することが好ましい。この場合、雑菌除去方法としては、発酵に供するキク科植物の花部を予め殺菌用エタノール等で洗浄殺菌した上、無菌水等の無菌媒体に懸濁する方法で浸出させてもよく、又キク科植物の花部を溶媒に浸出させ、浸出液を得た後、加熱殺菌する方法を用いるようにしてもよい。
加熱殺菌法としては、キク科植物を加えた発酵液を105〜121℃で10〜20分間加熱するオートクレーブ殺菌法や、キク科植物を加えた発酵液を80〜90℃に60〜120分間保持することを1日1回2〜3日間繰り返す間断殺菌法が一般に用いられる。
もっとも、本殺菌工程は必須工程ではない。次工程の発酵工程において障害にならなければ、本殺菌工程を省いても差し支えない。
本願発明の第二工程である発酵工程で用いられる菌は、乳酸菌、酵母菌である。それら各菌種のいずれかから選ばれた一種又は二種以上を用いることが出来る。
本発明で用いる酵母菌は、酵母菌に属する菌であれば特に限定されない。酵母は糖類が存在する自然界からも容易に分離することができるため、植物や土などから分離した酵母であっても使用できる。なお分離の方法は、特許3513615に記載された方法等により、分離が可能である。また、市販のパン酵母を使用することも出来る。
具体的には、例えばサッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス アワモリ(Saccharomyces awamori)、サッカロミセス チェバリエリ(Saccharomyces chevalieri)、サッカロミセス カールスバージェンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロミセス バヨナス(Saccharomyces bayon us)等のサッカロミセス属の酵母、ジゴサッカロミセス ローキシ(Zygosaccharomyces rouxii)、ジゴサッカロミセス ソーヤ(Zygosaccharomyces soya)、ジゴサッカロミセス サケ(Zygosaccharomyces sake)、ジゴサッカロミセス ミソ(Zygosaccharomyces miso)、ジゴサッカロミセス ラクティス(Zygosaccharomyces lactis)等のジゴサッカロミセス属の酵母、カンディダ ベルサチリス(Candida versatilis)、カンディダ エチェリシイ(Candida etchellsii)、カンディダ ケフィール(Candida kefyr)、カンディダ サケ(Candida sake)、カンディダ スコッティ(Candida scottii)等のカンディダ属の酵母、オーレオバシディウム プルランス(Aureobasidium Pullulans)、オーレオバシディウム マンソニー(Aureobasidium mansonii)、オーレオバシディウム マイクロスティクタム(Aureobasideium microstictum)等のオーレオバシディウム属の酵母などが挙げられる。それらのうちでも、食品に最も広く利用され、発酵力が強いという点からサッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)が最も好ましい。
本願で用いる乳酸菌は、乳酸菌に属する菌であれば特に限定はされない。
市販のヨーグルトや、また自然界からも容易に分離することができる。また、微生物分譲機関においても分譲されているため、当該菌株を購入して利用することが可能である。なお分離の方法は、特開2012−105639に記載の方法等により分離が可能である。
具体的には、例えばラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス デルブルッキー(L. delbrueckii)、ラクトバシルス ブレビス(L. brevis)、ラクトバシルス カゼイ(L. casei)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス(Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcus plantarum)、ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcus rafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌等が挙げられる。それら乳酸菌のうちでも、得られる発酵物の有効性の観点とさらに極度の嫌気性でなく取り扱い易いという点から、ラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、およびラクトバシルス デルブルッキー(L. delbrueckii)の使用が最も好ましい。尚、Lactobacillus delbrueckii は、ヨーグルトの製造に用いられる代表的な乳酸菌であるため、市販のヨーグルトや、また自然界からも容易に分離することができる。Lactobacillus plantarumは植物性乳酸菌といわれ、漬物などに多く存在している菌で、容易に分離することができる。
乳酸菌の培養培地としては、乳酸菌全体の良好な生育を示す培地として開発されたMRS培地を用いることが出来る。(MRS培地組成:ペプトン10g、牛肉エキス10g、酵母エキス5g、グルコース20g、Tween80 1g、K2HPO4 2g、酢酸ナトリウム 5g、クエン酸二アンモニウム 2g、MgSO4・7H2O 0.2g、MnSO4・nH2O 0.05g、精製水1L)
酵母菌の培養培地はグルコースに代表される炭素源と、ペプトンに代表されるペプチド類からなる窒素源、酵母エキスに代表される微量ビタミン類、ミネラル類などの栄養素を含有する物質が含まれていれば培養が可能である。天然物からなるYM(Yeast-Malt)培地、YPD(Yeast-Polypeptone-Dextrose)培地などを用いることが出来る。しかしながら、乳酸菌、酵母菌はこれら天然物を配合した培地で培養すると、効果面的は変わらないが不快な臭いを有する培養物になる傾向にある。その為、天然物を配合しない合成培地を用いて培養することが望ましい。
たとえば酵母菌であればCzapek培地、Burkholder培地、YNB(Yeast Nitrogen Base)培地を基本培地とすることが出来る。
乳酸菌、酵母菌の合成培地の培地組成としては、最低限の炭素源と窒素源とリン源を含んでいれば良く、炭素源としては、リボース、アラビノース、キシロース、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、ラムノース、等の単糖類、シュクロース、マルトース、ラクトース、トレハロース、セロビオース、等の二糖類、またラフィノース、マルトトリオース等の三糖類を用いることができる。これらから1種以上含有していれば良い。窒素源としては、尿素、硝酸塩として硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、アンモニウム塩として硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、また、アミノ酸として、トリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、ヒスチジン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、セリン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、プロリン、チロシン等の窒素含有化合物を用いることができ、これらから1種以上含有していれば良い。リン源としては、リン酸塩を用いることが出来、リン酸1水素カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸アンモニウムを用いることができ、これらから1種以上含有していれば良い。
合成培地の基本培地としては、前記炭素源と窒素源とリン源を含んでいれば十分であるが、乳酸菌は栄養要求性が厳密であるため、その他にビタミン源、ミネラル源を追加することも必要である。ビタミン源としては、例えばビオチン、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン、ピリドキシン(ビタミンB6)、パントテン酸、アスコルビン酸、ヨウ酸、シアノコバラミン、イノシトール、ニコチン酸、コリン、カルニチン、パラアミノ安息香酸、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド等を用いることができる。ミネラル源としては、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素、銅、モリブデン、ナトリウム、ヨウ素、コバルト等が挙げられ、これらを供給できる具体的な成分としては、例えば、硝酸カルシウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硫酸マンガン、硫酸亜鉛、ホウ酸、硫酸銅、モリブデン酸ナトリウム、三酸化モリブデン、ヨウ化カリウム、塩化コバルト等の化合物を用いることができる。
本発明においては、上記成分を適宜組み合わせて基本培地とする。勿論、天然成分を含まない合成培地で、微生物の増殖が悪い場合には少量の天然物を組み合わせた培地で、培養することも可能である。
前記以外の培地組成であっても、乳酸菌や酵母菌が資化・増殖できる物質であれば、本発明に適用されるのは勿論である。さらに、培地には低級アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノールなど)もしくはグリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなど)等を添加して基本培地としても良い。
本願発明においては、乳酸菌と酵母菌は、乾燥状態、または凍結状態で保存しておき、使用時において、前記基本培地等で予め培養しておく。この段階での培養は、それぞれの菌が生育出来れば常法通りで差し支えない。
本願発明の第二工程における、乳酸菌等の植菌工程における接種量は、浸出液に対し10〜1010個/mLが適量である。接種量が上記の範囲より多くなっても発酵の進行時間は殆ど変わらず、一方上記の範囲より少なくなると発酵完了までに長時間を要することとなって好ましくない。
発酵温度は一般に5〜50℃の範囲、好ましくは各微生物の生育至適温度である25〜40℃(例えば、乳酸菌であれば25℃〜35℃、酵母菌であれば20℃〜30℃)の範囲である。乳酸菌と酵母菌を混合して培養する場合は、培養温度は20〜30℃であれば問題なく、両菌株の成育が可能である。
発酵日数は、至適温度に於いて一般に3〜50日、好ましくは7〜35日の範囲である。発酵日数が上記の一般的範囲より短くなると発酵が十分に行われず発酵物の有効性が低下する場合がある。一方35日を越えて長くしても有効性のそれ以上の有効性は認められなく好ましくない。
発酵工程は静置で行えば十分であるが、発酵時間の短縮等の為、振とう培養、通気培養を行うことも可能である。上記条件で発酵工程を経た浸出液を発酵処理物と称す。この段階では溶媒と植物体が混在した状態である。以上の発酵処理が終ったならば、発酵を停止させる為、発酵処理物に80〜120℃で15〜120分程度の加熱殺菌処理を施す。
第三工程では、前記殺菌処理を終わった発酵処理物は、これをそのまま、或いは一般かつ好適にはろ過或いは遠心分離などの固液分離手段によって液相を分取し、発酵培養液とする。発酵培養液はこのまま用いることが出来るが、さらに必要ならば希釈もしくは濃縮によって適宜の濃度とした上、化粧料の配合原料として供する。又、場合によっては、固液分離後の液相を、スプレードライ法、凍結乾燥法など常法に従って固体化し、さらに必要に応じて粉砕して粉末状とした上化粧料に配合するようにしてもよい。
第四工程では、第三工程で分離したキク科植物の花部に、水あるいは低級アルコール(エタノール、プロパノール)、もしくはグリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなど)又はこれらとの混液等を抽出溶媒として用いて加熱抽出して発酵抽出液とする。
尚、発酵抽出液を得る際の抽出温度、及び抽出時間は目的に応じて適宜調整可能であるが、殺菌処理を兼ねて抽出温度は、80〜120℃、好ましくは90℃〜105℃である。抽出時間は、15〜120分間、好ましくは30〜60分間である。
得られた発酵物は、細胞分化促進剤として用いることが出来る。また、発酵物を配合してなる化粧料としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、洗顔料などの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、メイクアッププレスドパウダーなどのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
本願発明の化粧料中に於ける発酵培養液及び/又は発酵抽出液の配合量は、得られた培養液の蒸発残分に換算して0.0001〜10質量%、好ましくは0.01〜1質量%の範囲である。
本願発明の化粧料には、上記の必須成分の他に、通常化粧料に用いられる配合成分、例えば油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪酸アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪酸アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール類、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、グルコース等の糖類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、加水分解シルク蛋白質、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、フィトステロール、大豆リン脂質、イソステアリン酸コレステリル、海藻抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体等が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン、ファーセララン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体、グルコシルトレハロースと加水分解水添デンプンを主体とする糖化合物等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャーマル(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、プロポリスエキス等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6−又は12−ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばスーパーオキシドディスムターゼ(Superoxide dismutase)、カタラーゼなどの生体内活性酸素分解酵素、ビタミンE、ビタミンDなどのビタミン類及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ユビデカキノン(ユビキノン)、ルチン、ルチングルコシド、γ−オリザノール等がある。
さらに必要ならば、本発明で用いる発酵物の作用効果及び特長を損なわない範囲で、他の活性成分(美白剤、皮膚老化防止・肌荒れ改善剤、抗炎症剤等)を配合してもよく、かかるものとしては、例えば美白剤であれば、トラネキサム酸及びその誘導体、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、胎盤抽出物、システイン、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、ハマメリス抽出物、イタドリ抽出物、甘草抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ナツメ抽出物、シャクヤク抽出物、トウキ抽出物、モモ抽出物、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリノール酸メントールエステルなど)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、皮膚老化防止・肌荒れ改善成分であれば、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、セラミドなどの細胞間脂質、胎盤抽出物、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA前駆体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、コエンザイムQ−10、アデノシン、α−リポ酸、ピコリン、カルニチン及びその誘導体、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、ソウハクヒエキス、ブナ抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、イチョウ抽出物、スギナ抽出物、ベニバナ抽出物、オタネニンジン抽出物、セイヨウニワトコ抽出物、ハゴロモグサ抽出物、レンゲ抽出物、マンゴー抽出物、卵殻膜抽出タンパク質、デオキシリボ核酸カリウム塩、紫蘭根抽出物、ムラサキシキブ抽出物、イネ抽出物等が、又抗炎症成分であれば、例えばグアイアズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレンスルホン酸エチルなどのアズレン誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルなどのグリチルリチン酸誘導体、アラントイン、カンゾウ抽出物、クジン抽出物、シャクヤク抽出物、ボタンピ抽出物、レンギョウ抽出物、リュウタン抽出物、トウキンセンカ抽出物、パセリ抽出物、オトギリソウ抽出物等が挙げられる。
以下、本願発明における発酵物の効果試験の実施例を示す。さらに、発酵物を用いた皮膚組成物への応用処方例等について述べるが、ここに記載された実施例に限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて質量部を、又%はすべて質量%を意味する。
キク科植物の花部浸出液に植菌する乳酸菌の調製
乳酸菌は(独)製品評価技術基盤機構より分譲を受けたLactobacillus delbrueckii (NBRC 102622)、およびLactobacillus plantarum(NBRC 101975)をもちいた。乳酸菌の培養はMRS培地にて、培地30mlに分譲を受けた菌株の1白金耳を摂取し、30℃にて3日間静置培養を行い、乳酸菌培養液とした。
(MRS培地組成:ペプトン10g、牛肉エキス10g、酵母エキス5g、グルコース20g、Tween80 1g、K2HPO4 2g、酢酸ナトリウム 5g、クエン酸二アンモニウム 2g、MgSO4・7H2O 0.2g、MnSO4・nH2O 0.05g、精製水1L)
キク科植物の花部浸出液に植菌する酵母菌の調製
酵母菌は(独)製品評価技術基盤機構より分譲を受けたSaccharomyces cereviciae(NBRC 0308)を用いた。酵母菌の培養は、YNB(Yeast Nitrogen Base) with Ammonium Sulfate 合成培地にグルコースを2.0%添加した(以下、本明細書中では、YNB-SG培地と称す)培地50mlに分譲を受けた菌株の1白金耳を摂取し、25℃にて5日間静置培養を行い、酵母菌培養液とした。
<YNB-SG培地組成>
硫酸アンモニウム5,000、リン酸二水素カリウム1,000、硫酸マグネシウム500、塩化ナトリウム100、塩化カルシウム100、ビオチン0.002、パントテン酸カルシウム0.4、葉酸0.002、イノシトール2.0、ナイアシン0.4、パラアミノ安息香酸0.2、塩酸ピリドキシン0.4、リボフラビン0.2、塩酸チアミン0.4、ホウ酸0.5、硫酸銅0.04、ヨウ化カリウム0.1、塩化第二鉄0.2、硫酸マンガン0.4、モリブデン酸ナトリウム0.2、硫酸亜鉛0.4、グルコース20,000(単位は全てmg/L)。
発酵処理物の調製
乾燥旋覆花の花部10gに精製水100mlを加え、室温で浸出させた。その後、105℃、15分間滅菌処理を行った。冷却後前記乳酸菌培養液5ml、又は酵母菌培養液5mlを前記浸出液に加えよく撹拌した。乳酸菌を植え付けた浸出液は30℃、酵母菌を植え付けた浸出液は25℃にてそれぞれ28日間静置培養を行い、乳酸菌発酵処理物又は酵母菌発酵処理物を得た。
カミツレ花部発酵処理物、野菊花部発酵処理物も同様に調製を行った。
キク科植物の花部発酵物の調製
得られた旋覆花の花部発酵処理物は、発酵工程を停止させる為、105℃、15分間の滅菌処理を行う。滅菌後、ろ布で培養液を絞り出す。ろ液は6,000rpm×10min.で遠心分離を行い、上清を取り効果試験の旋覆花の花部乳酸菌発酵培養液又は旋覆花の花部酵母菌発酵培養液とした。さらに、ろ布に残った旋覆花の花部残渣1gに、精製水を10mlの割合で加え、105℃、15分間滅菌抽出した。滅菌抽出後、ろ布で抽出液を絞り出し、効果試験の旋覆花の花部乳酸菌発酵抽出液又は旋覆花の花部酵母菌発酵抽出液とした。
カミツレ花部発酵物、野菊花部発酵物も同様に調製を行った。
尚、[表−1]中、「培養前」とは「培養前エキス」を指す。
細胞の培養
細胞:Hacat細胞
培地:Humedia KG2
D-MEM (Ca濃度:1.8mM)
固定液:Mildform 10NM(和光純薬工業)
染色:0.05%ナフトールブルーブラック溶液(9%酢酸、0.11M酢酸ナトリウム)
ヒト表皮細胞であるHacat細胞をHumedia KG2(クラボウ)培地で培養した。
細胞を12 well plateに50%コンフルーエント程度に植え付け培養した。翌日各試料を添加した。添加後、72時間培養後に細胞を固定し、ナフトールブルーブラック溶液で染色し、細胞の形態を顕微鏡観察し、分化の程度を判定した。
細胞分化の評価
表皮細胞であるケラチノサイトは分化すると細胞同士が接着し、無定形の形を取る。一方、未分化の細胞は一つ一つの細胞が独立し接着しないことが一般に知られている。ケラチノサイトの分化は培地内のCa濃度により促進される。[図―1]の写真のようにHacat細胞をCa濃度1.8mMのD-MEM培地で培養すると細胞は完全に分化し(評価点5番の写真に該当)、Ca濃度が低いHumedia KG2培地では細胞は未分化の状態で増殖する(評価点1番の写真に該当)。この未分化と分化状態の細胞同士の接着具合を5段階で顕微鏡による目視評価を行い、細胞分化度を評価した。細胞分化度の判定基準は[図―1]に示した基準により判定を行った。
細胞での効果の確認
[図-1]の細胞分化度評価の評価基準に基づき、各試料を添加した場合の細胞分化度の結果を[表-1]に示した。なお、細胞への発酵物の添加量は、[0051]にて調製したものを培地に2.5%添加して実験を行った。実施例1として旋覆花、実施例2としてカミツレ、実施例3として野菊の結果を示した。実施例1の旋覆花では、発酵前エキスの細胞分化度評点が2点でほとんど細胞分化促進効果を示さなかったが、酵母を用いて得られた発酵培養液では評点4、発酵抽出液では評点4と非常に高い細胞分化促進効果を示した。さらに乳酸菌を用いて得られた発酵培養液においても評点4、乳酸菌を用いて得られた発酵抽出液でも評点4と非常に高い細胞分化促進効果を示した。同様に、実施例2のカミツレ、実施例3の野菊においても、培養前エキスと比較して、高い細胞分化促進効果を示した。尚、酵母菌を他の種類に代えて調製した発酵物、乳酸菌の種類をL.plantarumに変えて調製した発酵物、酵母菌と乳酸菌を混合して調製した醗酵物においても同様の結果を示した。
これに対して、比較例1としてキク科ベニバナ属植物のベニバナ、比較例2としてアオイ科ハイビスカス属ハイビスカスの結果を示した。比較例1、および2ともに、酵母を用いて得られた発酵物、乳酸菌を用いて得られた発酵物いずれにおいても細胞分化促進効果は認められなかった。尚、酵母菌を他の種類に代えて調製した発酵物、乳酸菌の種類をL.plantarumに変えて調製した発酵物、酵母菌と乳酸菌を混合して調製した醗酵物においても同じ結果を示した。これらの結果から、キク科植物のオグルマ属旋覆花、シカギク属カミツレ、キク属野菊の発酵物の効果は、発酵処理によって細胞分化促進効果が新たに付与されたものであることが分かった。
(皮膚バリア機能試験)
ヒト上腕内側皮膚に2.5%SDS水溶液を一日5分間塗布し、これを10日間繰り返すことにより、バリア機能が破壊された皮膚モデルとした。その後、香料・防腐剤・酸化防止剤を除いた処方例6に示す化粧水に対して、処方例6の化粧水から、発酵抽出液(カミツレ・花・酵母)、発酵抽出液(カミツレ・花・乳酸菌)、発酵抽出液(野菊・花・酵母)、発酵培養液(野菊・花・酵母)を除いて精製水と置き換えた化粧水を作成した。選出したパネラー5名にそれぞれの試験品を2週間塗布してもらった後、TEWAメーターTM-210(Courage+Khazaka製)にて皮膚水分蒸散量の測定を行った。
尚、発酵培養液(野菊・花・酵母)とは、野菊の花部の浸出液に酵母を植菌し、発酵処理後得られた発酵培養液を意味する。以下、同趣旨で記載する。
この結果を表2に示す。表3より、SDS塗布により皮膚のバリア機能が破壊され、TEWL値が36まで上昇した。一方、実施例-4の本発明品による化粧水の塗布により、TEWL値が16まで減少した。ここで、本発明による比較例-3の発酵抽出液、発酵培養液を添加していない化粧水を塗布した場合のTEWL値は30であったことより、本発明による発酵抽出液、発酵培養液を添加した化粧水を塗布した群が明らかに皮膚バリア機能の改善が認められた。
従って、本願の細胞分化促進剤は、バリア機能改善剤としても利用できる。
(ヒトでの効果確認試験)
被験者として、20〜60歳の女性10名に1日2回(朝、夜)連続1ヵ月間、試験品と比較品のそれぞれの皮膚外用剤を使用させ、塗布部位の状態を試験前後で比較し、改善効果を調べた。本試験には、試験品として処方例8で示した皮膚外用剤を用い(実施例−5)、比較品には処方例8に示した皮膚外用剤から発酵抽出液(旋覆花・花・酵母)、発酵培養液及び発酵抽出液(カミツレ・花・乳酸菌)、発酵抽出液(野菊・花・酵母)を除き、精製水と置き換えた皮膚外用剤を作成し(比較例−4)、その使用による効果について調べた。評価は[表-3]に示す基準に従って行った。本発明の有効成分を配合した皮膚外用剤を毎日使用しながら肌の状態を塗布開始前及び1ヶ月塗布後におけるアンケートで集計し、効果の確認を行った。結果は表−4に示す。表中の数字は、人数を示している。表−4からも明らかなように、発酵物の入った試験品の皮膚外用剤では、評価点数が71点を示した。一方、試験品から発酵物を抜いた比較品では、評価点数が34点であった。この結果から明らかなように、発酵物を添加することにより高い整肌効果が得られることが明らかとなった。
次に、本発明の発酵物を配合した処方例を示すが、本発明はこれに限定されるものでない。
化粧料の処方例
以下の化粧料の処方例で示す発酵物は、[0046]で示した方法で調製した、各培養液、抽出液を示す。尚、「発酵培養液(旋覆花・花・酵母)」と示した場合は、旋覆花の花部を酵母菌で発酵処理した発酵培養液を意味する。以下同様に示す。
(処方例1)化粧用クリーム(質量%)
a)ミツロウ・・・2.0
b)ステアリルアルコール・・・5.0
c)ステアリン酸・・・8.0
d)スクワラン・・・10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート・・・3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)・・・1.0
g)発酵培養液(旋覆花・花・酵母)・・・5.0
h)発酵抽出液(旋覆花・花・酵母)・・・5.0
i)1,3−ブチレングリコール・・・5.0
j)水酸化カリウム・・・0.3
k)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
l)精製水・・・残部
製法
a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。i)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、g)、h)を加え、攪拌し均一に溶解する。
化粧料の処方例
(処方例2)化粧用クリーム(質量%)
a)ミツロウ・・・2.0
b)ステアリルアルコール・・・5.0
c)ステアリン酸・・・8.0
d)スクワラン・・・10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート・・・3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)・・・1.0
g)発酵培養液(カミツレ・花・乳酸菌)・・・10.0
h)発酵抽出液(カミツレ・花・乳酸菌)・・・5.0
i)1,3−ブチレングリコール・・・5.0
j)水酸化カリウム・・・0.3
k)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
l)精製水・・・残部
製法
a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。i)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、g)、h)を加え、攪拌し均一に溶解する。
(処方例3)乳液(質量%)
a)ミツロウ・・・0.5
b)ワセリン・・・2.0
c)スクワラン・・・8.0
d)ソルビタンセスキオレエート・・・0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)・・・1.2
f)発酵抽出液(野菊・花・酵母)・・・0.1
g)発酵培養液(野菊・花・乳酸菌)・・・1.0
h)1,3−ブチレングリコール・・・7.0
i)カルボキシビニルポリマー・・・0.2
j)水酸化カリウム・・・0.1
k)精製水・・・残部
l)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
m)エタノール・・・7.0
製法
a)〜e)までを加熱溶解し、80℃に保つ。h)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でf)、g)、m)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
(処方例4)化粧水(質量%)
a)発酵抽出液(旋覆花・花・乳酸菌)・・・5.0
b)発酵培養液(カミツレ・花・酵母)・・・0.001
c)発酵培養液(野菊・花・酵母)・・・0.01
d)発酵抽出液(野菊・花・乳酸菌)・・・0.1
e)グリセリン・・・5.0
f)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
g)エタノール・・・6.0
h)香料・・・適量
i)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
j)精製水・・・残部
製法
a)〜j)までを混合し、均一に溶解する。
(処方例5)化粧水(質量%)
a)発酵培養液(旋覆花・花・乳酸菌)・・・0.01
b)発酵抽出液(旋覆花・花・乳酸菌)・・・10.0
c)発酵抽出液(カミツレ・花・乳酸菌)・・・1.0
d)発酵抽出液(野菊・花・乳酸菌)・・・0.1
e)グリセリン・・・5.0
f)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
g)エタノール・・・6.0
h)香料・・・適量
i)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
j)精製水・・・残部
製法
a)〜j)までを混合し、均一に溶解する。
(処方例6)化粧水(質量%)
a)発酵抽出液(カミツレ・花・酵母)・・・10.0
b)発酵抽出液(カミツレ・花・乳酸菌)・・・2.0
c)発酵抽出液(野菊・花・酵母)・・・1.0
d)発酵培養液(野菊・花・酵母)・・・0.1
e)グリセリン・・・5.0
f)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
g)エタノール・・・6.0
h)香料・・・適量
i)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
j)精製水・・・残部
製法
a)〜j)までを混合し、均一に溶解する。
(処方例7)洗顔料(質量%)
a)ステアリン酸・・・12.0
b)ミリスチン酸・・・14.0
c)ラウリン酸・・・5.0
d)ホホバ油・・・3.0
e)グリセリン・・・10.0
f)ソルビトール・・・15.0
g)1,3−ブチレングリコール・・・10.0
h)POE(20)グリセロールモノステアリン酸・・・2.0
i)水酸化カリウム・・・5.0
j)水・・・残部
k)キレート剤・・・適量
l)香料・・・適量
m)発酵抽出液(カミツレ・花・酵母)・・・1.0
n)発酵培養液(カミツレ・花・乳酸菌)・・・1.0
製法
a)〜h)までを加熱溶解し70℃に保つ。j)にi)を溶解後a)〜h)に加えケン化する。その後k)、l)を入れ攪拌しながら冷却する。50℃でm)、n)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
(処方例8)化粧水(質量%)
a)発酵抽出液(旋覆花・花・酵母)・・・2.0
b)発酵培養液(カミツレ・花・乳酸菌)・・・2.0
c)発酵抽出液(カミツレ・花・乳酸菌)・・・2.0
d)発酵抽出液(野菊・花・酵母)・・・2.0
e)グリセリン・・・5.0
f)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
g)エタノール・・・6.0
h)香料・・・適量
i)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
j)精製水・・・残部
製法
a)〜j)までを混合し、均一に溶解する。
尚、本願発明において浸出液、抽出液等に用いる浸出溶媒、抽出溶媒は、特段示していない場合は、すべて精製水である場合を示しているが、抽出溶媒の種類を問わず、精製水を用いた場合と同様の効果が得られた。
以上詳述したごとく、本発明によれば、バリア機能の低下した肌に、細胞分化促進剤を適用することにより、肌理が整い、肌の潤いを回復させることが可能となった。本発明による細胞分化促進剤を配合した化粧料は、表皮の正常な皮膚機能を維持し、健全な表皮を形成して、肌理を整え、肌の潤いを回復させることが可能である。


Claims (4)

  1. キク科植物のオグルマ属(Inula)旋覆花(Inula britannica L. subsp. japonica Kitam)、シカギク属(Matricaria)カミツレ(Matricaria chamomilla L.)、キク属(Chrysanthemum)野菊(Chrysanthemum indcum L.)から選択される1種又は2種以上の花部を乳酸菌または酵母菌により発酵させて得られる発酵物を有効成分とする細胞分化促進剤。
  2. 乳酸菌がLactobacillus delbrueckii 、及び/又はLactobacillus plantarumである請求項1記載の細胞分化促進剤。
  3. 酵母菌がSaccharomyces cereviciaeである請求項1記載の細胞分化促進剤。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の細胞分化促進剤を配合したことを特徴とする化粧料。
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