JP2015112769A - 記録装置および記録データの処理方法 - Google Patents

記録装置および記録データの処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2以上のノズル列の配列方向が傾いているときの記録位置のずれを補正する技術を提供する。
【解決手段】複数のノズルが設けられた記録ヘッドの各ノズルによりドットを記録するように記録ヘッドを駆動する駆動部、記録媒体を搬送する搬送部、メモリ及びユニットを備え、複数のノズルは平行に隣接する2以上のノズル列を形成するように配列され、ユニットは、記録データをメモリ上にカラム単位で展開する第1動作と、記録データを各ノズル列に割り当てる第2動作と、割り当てられた記録データに基づいて駆動部を制御する第3動作とを行い、第1動作の以後かつ第2動作の以前に、第1動作により展開された各カラムの記録データを各ノズル列に割り当てて記録を行った場合に、記録データのうち、ノズル列が傾いていることによって記録位置が外れるドットに対応する部分を特定する動作と、特定された部分について該記録データを並び替える動作とをさらに行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録装置および記録データの処理方法に関する。
記録装置は、複数のノズル(インク吐出口)が配列された記録ヘッドを備えており、記録媒体に対して記録ヘッドを走査させつつ各ノズルによりドットを記録する動作と、記録媒体を搬送する動作と、を交互に行って記録を行う。ドットの記録は、各ノズルに対応して設けられた記録素子を駆動することによって為される。なお、記録ヘッドの走査方向は「主走査方向」と称され、記録媒体の搬送方向は「副走査方向」と称され、これらは互いに交差している。
図31は、記録ヘッドHを用いて時分割駆動方式による記録を行った場合に記録媒体Pに記録されるドットdを例示する模式図である。なお、時分割駆動方式とは、複数のノズルnzに対応する複数の記録素子を、例えばN個のグループG(G〜GN−1)に分割し、各グループGの記録素子を1つずつ順に駆動することによって記録を行う駆動方式である。なお、グループG〜GN−1で同時に駆動される各記録素子は「ブロック」で分類され、図31の例では、16個のブロックB(B#0〜B#15)が存在する。
記録装置に入力された記録データに基づく画像は、図31に示されるように、記録媒体P上の各カラムに記録された複数のドットdによって形成される。具体的には、まず、記録装置に入力された記録データが、複数の記録素子を所定の順序で駆動できるように展開される。その後、画像を形成する各ドットdが、該展開された記録データに基づいて記録素子が駆動され、該記録素子に対応するノズルnzからインク(記録剤)が吐出されることにより、記録媒体P上の対応カラムに記録される。
ここで、複数のノズルnzの配列方向が副走査方向に対して傾いている場合には、その傾きによって記録位置のずれ(ドットdの本来の位置からのずれ)が生じる。即ち、あるカラムに記録されるべきドットdが、この傾きによって、該カラムから外れた位置(例えば隣接カラム)に記録されてしまう。このことを、図32を参照しながら説明する。
図32には、配列方向が副走査方向に対して傾いているノズル列を有する記録ヘッドHと、該記録ヘッドHを走査させて記録を行った場合に記録されるドットdとを、図31と同様に示した模式図である。例えば、グループGのノズルnzによって記録されたドットのうち、記録媒体Pの搬送方向の下流側の2つのドットは、本来、カラム0に記録されるべきであるが、ノズル列が傾いていることによってカラム0よりも左側に記録されている。このような記録位置のずれは、画質の低下をもたらしうる。
特許文献1には、ノズル列の配列方向が副走査方向に対して傾いている場合に、その傾き量を、該ノズル列により形成したテストパターンに基づいて取得し、該傾き量に応じて記録位置のずれを補正する技術が開示されている。特許文献1によると、この補正は、記録媒体上の各カラムに対応してメモリ(記憶手段)の各アドレスに格納された記録データの読み出し位置を、上記傾き量に応じて変更することによって為される。これにより、隣接カラムに記録されてしまうドットが本来のカラムに記録される。
特開2009−6676号公報
ところで、記録速度の向上ないし高画質化に有利な記録方式の1つとして、記録ヘッドが、互いに同色のインクを吐出する2以上のノズル列を有しており、ノズル列の各々を順に使用して記録を行う方式がある。例えば、記録ヘッドが2つのノズル列を有する場合には、主走査方向で隣接する各ドットを、該2つのノズル列の各々を交互に使用して記録する。特許文献1には、この記録方式における記録位置のずれの補正方法については考慮されていない。
本発明は、2以上のノズル列の配列方向が副走査方向に対して傾いているときの記録位置のずれを補正するのに有利な技術を提供することを例示的目的とする。
本発明の一つの側面は記録装置にかかり、前記記録装置は、
複数のノズルが所定方向に列をなすように設けられた記録ヘッドを記録媒体に対して前記所定方向と交差する第1方向に走査させながら各ノズルにより前記記録媒体にドットを記録するように前記記録ヘッドを駆動する駆動部を備える記録装置であって、
前記複数のノズルは、同色のドットを記録するためのノズルが、互いに前記第1方向で隣接する2以上のノズル列を形成するように配列されており、
前記記録装置は、記録データを格納するためのメモリと、ユニットとをさらに備え、
前記ユニットは、
記録データを前記メモリ上にカラム単位で展開する第1動作と、
前記メモリ上の記録データを各ノズル列に割り当てる第2動作と、
前記割り当てられた記録データに基づいて、各ノズル列のノズルにより前記記録媒体上にドットを記録するように前記駆動部を制御する第3動作と、を行い、
前記ユニットは、前記第1動作以後かつ前記第2動作以前に、
前記第1動作により前記メモリ上に展開された各カラムの記録データを各ノズル列に割り当てて記録を行った場合に、該記録データのうち、前記2以上のノズル列が前記第1方向と直交する方向に対して傾いていることによって記録位置が該記録データのカラムに対応する領域から外れるドットに対応する部分を、前記2以上のノズル列の前記傾きに基づいて特定する動作と、
前記特定された部分が前記2以上のノズル列の前記傾きに応じたカラム分だけシフトするように、前記メモリ上に展開された記録データを前記メモリ上で変更する動作と、をさらに行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、上記記録位置のずれを補正するのに有利である。
記録装置の構成例の一部を説明するための図。 記録装置のシステム構成例を説明するための図。 記録ヘッド基板の構成例を説明するための図。 記録ヘッドの動作の例を説明するためのタイミングチャート図。 ノズルが配列されたノズル列の例を説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録データの処理フローの例を説明するための図。 記録を行う際のノズルの使用順序の例を説明するための図。 記録位置の補正を伴う記録動作のフローチャートの例を説明するための図。 テストパターンの例を説明するための図。 テストパターンの例を説明するための図。 テストパターンの例を説明するための図。 ノズル列の傾きに応じた補正情報の例を説明するための図。 記録データの処理方法の例を説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録データの処理方法の例を説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録データの処理方法の例を説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録を行う際のノズルの使用順序の例を説明するための図。 記録データの処理方法の例を説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録データを処理するためのマスクデータの例を説明するための図。 記録データの処理方法の例を説明するための図。 ノズルが配列されたノズル列の例を説明するための図。 記録を行う際のノズルの使用順序の例を説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録データの処理方法の例を説明するための図。 記録媒体上に記録されるドットを説明するための図。 記録ヘッドHを用いた記録の例を説明するための図。 記録ヘッドHが傾いている場合の記録の例を説明するための図。
(1. 記録装置の構成例)
図1〜2を参照しながら、インクジェット方式の記録装置PAの構成例を説明する。
図1は、記録装置PAの構成の一部(主に、記録動作を行う部分)の例を示す模式図である。記録装置PAは、記録ヘッド1902HをX方向に走査させながら、プリント用紙等の記録媒体1907をY方向に搬送する。X方向は「主走査方向」とも称され、Y方向は「副走査方向」とも称され、これらは互いに交差している。
記録ヘッド1902Hには、複数のインクタンク1901が搭載される。各インクタンク1901には、対応する色のインクが充填されており、記録ヘッド1902Hには該インクが供給される。図1では、4つのインクタンク1901を示したが、これら4つのインクタンク1901には、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のインクがそれぞれ充填されている。各インクタンク1901は、個別に着脱することが可能であり、インクがなくなったときやインク残量が少なくなったときには、そのインクタンク1901を他のインクタンクと交換することができる。
なお、ここでは、記録ヘッドとインクタンクとが分離可能な構成を例示したが、この構成に限られるものではない。例えば、記録ヘッドとインクタンクとが一体型の構成であって、記録ヘッドとインクタンクとを一括で交換可能な構成が採られてもよい。
記録ヘッド1902Hの記録を行う側の面には、各色のインクを吐出するための複数のノズル(インク吐出口)が1以上の列を形成するように設けられている。また、記録ヘッド1902Hには、複数のノズルに対応して複数の記録素子が配置されており、各記録素子が駆動されたことに応答して、対応するノズルから記録媒体1907上にインクが吐出される。一般には、記録ヘッド1902Hには、複数の記録素子が配列された記録ヘッド基板が設けられる。
複数のインクタンク1901は、記録ヘッド1902Hと共にキャリッジ1906に支持され、固定されている。記録装置PAが記録を行う際には、キャリッジ1906がX方向に往復移動している間に、各記録素子が、記録装置PAに入力された記録データに基づいて駆動される。なお、記録装置PAが休止モードの間や、予備吐出等の記録ヘッドの回復処理を行っている間は、キャリッジ1906及び記録ヘッド1902Hは、図中の破線で示したホームポジションhで待機している。
記録媒体1907は、フィードローラ等のローラ1903〜1905(搬送部)に挟持されつつ、これらのローラ1903〜1905が回転することによってY方向に搬送される。なお、記録媒体1907の搬送機構は、ここで例示した構成に限られるものではなく、他の構成を採ってもよい。例えば、記録媒体1907の反り(カール)を矯正するようにデカール部がさらに設けられてもよい。
以上のような構成によって、記録装置PAは記録を行う。具体的には、記録データを含む印刷ジョブに応答して記録動作が開始され、記録媒体1907に対して記録ヘッド1902Hを走査させる動作と、記録媒体1907を搬送する動作と、が交互に為される。
ここで、記録ヘッド1902Hの走査中に、各ノズルから記録媒体1907に対してインクが吐出される。具体的には、各ノズルから吐出されたインクにより、記録データに基づく画像ないし文字等を構成する複数のドットが記録媒体1907上に記録される。
なお、当該記録は、記録ヘッド1902Hの一方向(例えば+X方向)のみの走査の間に為されてもよいし、双方向(+X方向および−X方向)の走査の間に為されてもよい。本明細書では、説明を容易にするため、記録ヘッド1902Hの一方向(+X方向)の走査の間に記録を行う態様を考える。
図2は、記録装置PAのシステム構成例を示したブロック図である。記録装置PAは、例えば、制御部600、スイッチ群620、センサ群630、上述の各ユニットを駆動するための複数のドライバ640及び642等を備えている。
制御部600は、CPU601、ROM602、ASIC603、RAM604、システムバス605、及びアナログデジタル変換部606(AD変換部606)を含む。CPU601は、記録装置PAが記録動作を行うためのデータ処理等の演算処理を、外部からの入力信号や設定情報等に基づいて行う処理部である。ROM602は、例えば、所定のシーケンス制御および後述の処理フロー等を行うためのプログラム、必要な情報を参照するためのテーブル(ルックアップテーブル)、記録装置PAで定まる固有データ等を格納するためのメモリ部である。ASIC603は、記録ヘッド1902Hや後述のキャリッジモータ等を制御するための制御信号を生成する集積回路である。RAM604は、CPU601等が所定のデータ処理を行うのに必要な作業領域であり、例えば、記録データ(ないし画像データ)を展開して一時的に記憶させることが可能なメモリ部である。システムバス605は、CPU601とASIC603とRAM604とを相互接続しており、これらの各ユニットの間でデータの授受を行うことを可能にしている。AD変換部606は、センサ群630からの信号(アナログ信号)を受けてAD変換を行い、該アナログ信号に対応するデジタル信号をCPU601に出力する。
また、制御部600は、外部インターフェース(外部I/F)611を介して、外部のホストコンピュータ610に接続されており、ホストコンピュータ610から、記録データや制御コマンド等を含む印刷ジョブや記録動作に必要な設定情報等を受信する。また、制御部600は、ホストコンピュータ610に、記録装置PAの状態等のユーザに必要な情報を出力する。
スイッチ群620は、記録装置PAに電源電圧を供給するための電源スイッチ621、記録の開始を指示するための印刷スイッチ622、記録ヘッド1902Hの回復処理の開始を指示するための回復スイッチ623等を含む。スイッチ群620は、さらに、ユーザによる各種指示を受けるための1以上のスイッチを含んでもよい。
センサ群630は、前述のホームポジションhを検出するためのフォトカプラ631、記録装置PA(又は、その外部環境)の温度を検出するための温度センサ632等を含む。なお、2以上の温度センサ632が設けられてもよく、この場合、これらの温度センサ632は記録装置PAの2以上の異なる部分に設けられうる。
キャリッジモータドライバ640は、制御部600からの制御信号を受けてキャリッジモータ641を駆動し、キャリッジ1906を移動させる。また、紙送りモータドライバ642は、制御部600からの制御信号を受けて紙送りモータ643を駆動し、前述のローラ1903〜1905を回転させて記録媒体1907を搬送させる。また、記録装置PAは、その他の駆動部(不図示)をさらに備え、これによって、記録ヘッド1902Hを走査させつつ各記録素子を駆動する。
(2. 記録ヘッド基板の構成例および動作例)
図3〜6を参照しながら、複数の記録素子が配列された記録ヘッド基板HSの構成例および動作例を説明する。
(2.1. 記録ヘッド基板の構成例)
図3に例示されるように、記録ヘッド基板HSは、N個のグループG〜GN−1(Nは2以上の整数)と、シフトレジスタ5007と、ラッチ回路5008と、ブロック選択回路5005と、を備えている。
N個のグループG(kは0〜N−1の整数)の其々は32個の記録素子を含み、即ち、記録ヘッド基板HSには、計32×N個の記録素子が配列されている(記録素子列)。記録素子には、例えばヒータ(電気熱変換素子)が用いられうる。また、各グループGは、これらの記録素子を駆動するためのドライバ回路5004と、記録データないし制御信号を受けて記録素子を駆動するための信号をドライバ回路5004に出力するAND回路5006と、をさらに含む。
複数の記録素子は、いわゆる時分割駆動方式で駆動されうる。具体的には、複数の記録素子は、各グループGにおいて記録素子が1つずつ順に駆動されるように(1つのグループで2以上の記録素子が駆動されないように)制御されうる。この記録方式によると、記録素子を駆動することで生じうる不均一な熱分布による記録特性への影響を低減することができる。
この記録方式を採用するため、例えば、複数の記録素子には、便宜上、セグメント番号が付されると共にブロック番号が付されうる。例えば、グループGの32個の記録素子には、「Seg#(32k+0)」〜「Seg#(32k+31)」のセグメント番号が付される。さらに、該32個の記録素子は、2つずつ、16種類のブロックに割り当てられ、「B#0」〜「B#15」のブロック番号が付される。なお、前述のとおり、記録ヘッド1902Hのノズルの個々は、記録素子の個々に対応しており、各ノズルにも同様にしてセグメント番号およびブロック番号が付される。
シフトレジスタ5007は、32×Nビットのシフトレジスタである。シフトレジスタ5007には、例えば、記録データに基づく画像信号DATAと、基準信号であるクロック信号DCLKと、が制御部600から入力される。シフトレジスタ5007は、例えばシリアル通信で制御部600から画像信号DATAを受け、該画像信号DATAをクロック信号DCLKにしたがって保持する。
ラッチ回路5008は、32×Nビットのラッチ回路である。ラッチ回路5008は、例えば、制御部600からのラッチ信号LATCHを受けて、シフトレジスタ5007が保持する画像信号DATAをラッチする。該ラッチされた画像信号は、対応する記録素子を駆動するか否か(対応するノズルからインクを吐出するか否か)を決定(又は選択)するための1ビットのデータであり、ここでは、単に「ラッチデータ」と称する。
ブロック選択回路5005は、デコード機能を有しており、4ビットのブロック選択信号BENB(BENB0〜BENB3)を制御部600から受け、16個の制御信号Block(Block0〜Block15)を生成する。制御信号Block0〜Block15の各々は、各グループGの、対応するAND回路5006に入力される。各制御信号Blockは、各グループGの2つの記録素子に対応し、具体的には、該2つの記録素子に対応する2つのAND回路5006に入力される。
例えば、前述のセグメント番号を用いると、
制御信号Block0は、Seg#(32k+0)及びSeg#(32k+1)
の2つの記録素子に対応する。また、
制御信号Block1は、Seg#(32k+2)及び、Seg#(32k+3)
の2つの記録素子に対応する。Block2〜Block15も同様であり、例えば、
制御信号Block15は、Seg#(32k+30)及びSeg#(32k+31)
の2つの記録素子に対応する。
図3には図示されていないが、計32×N個の記録素子は、一対の記録素子が列状に配置されるように2列を形成しており、該一対の記録素子は、各制御信号Blockに対応する上記2つの記録素子に対応する。該2つの記録素子の各々は、制御信号ODD及びEVENによって、個別に駆動される。具体的には、該2つの記録素子に対応する2つのAND回路5006の一方には制御信号ODDが入力され、他方には制御信号EVENが入力される。例えば、前述のセグメント番号を用いると、mを0〜15の整数として、制御信号ODDは、Seg#(32k+(2m+1))の記録素子に対応し、制御信号EVENは、Seg#(32k+2m)の記録素子に対応する。なお、mは、前述のブロック番号に対応する。制御信号ODD及びEVENは「偶奇選択信号」とも称される。
リセット信号RESETは、ラッチ回路5008を初期化するための制御信号である。ヒートイネーブル信号HENBは、記録素子の駆動時間を決定するための制御信号であり、制御部600からグループG〜GN−1の各AND回路5006に入力される。その他、VHは、電源電圧または該電源電圧を供給するための電源ノードを示しており、GNDHは、接地用の電源ノードを示している。
以上、記録ヘッド基板HSの上記構成例では、計32×N個の記録素子はN個のグループGに分割され、各グループGの32個の記録素子は、2つずつ、16種類のブロックに割り当てられる。即ち、N個のグループGの各々は16種類のブロックを有しており、各ブロックには2つの記録素子が割り当てられる。Nは2以上の整数であり、kは0〜N−1の整数である。そして、前述のブロック選択信号によって各グループGのいずれかのブロックが選択され、前述の偶奇選択信号によって該選択された各ブロックの2つ記録素子のうちの一方が選択される。該選択された記録素子は、前述のラッチデータとヒートイネーブル信号とに基づいて駆動されうる。
(2.2. 記録ヘッド基板の駆動方法の例)
図4は、記録ヘッド1902Hの動作タイミングチャート図を、制御部600により記録ヘッド1902Hに入力される各信号について示している。ここでは、説明を容易にするため、各グループGの32個の記録素子の其々を1回ずつ駆動する動作を1周期として、2周期分(周期T1〜T2)の記録に対応するタイミングチャートを示している。
ここでは、第1周期T1を用いて説明するが、第2周期T2についても同様である。
まず、ラッチ信号LATCHが活性化され、前述のラッチ回路5008は、シフトレジスタ5007が保持する画像信号DATAをラッチし、ラッチデータData1が得られる。その後、各制御信号ODD、EVEN、BENB等に基づいて、ラッチデータData1にしたがう記録動作が為される。
ブロック選択信号BENB(BENB0〜BENB3)は、各々の信号レベルが周期的にHレベル又はLレベルに変化しており、各信号BENB1、BENB2、BENB3の周期は、信号BENB0に対して、それぞれ、2倍、4倍、8倍である。ブロック選択信号BENB0〜BENB3の信号レベルの組み合わせによって、各グループGの16個のブロック(B#0〜15)のうちのいずれかが選択される。即ち、第1周期T1の間に、16個のブロックは、1つずつ順番に選択される。
信号ODDおよびEVENは、互いに異なる信号レベルを示し、信号BENB0の1/2倍の周期でHレベル又はLレベルに変化している。信号ODD又はEVENにより、ブロック選択信号BENBによって選択されたブロックの2つ記録素子の一方が選択される。
ラッチされた信号Data1のうち、信号BENB及びODD又はEVENによって選択された1つの記録素子に対応するデータが「1(Hレベル)」の場合は、該記録素子は、ヒートイネーブル信号HENBのパルス幅に相当する期間にわたって駆動される。その結果、該記録素子に対応するノズルからインクが吐出され、記録媒体上にインク滴によるドットが記録される。一方、信号Data1のうち、該記録素子に対応するデータが「0(Lレベル)」の場合は、該記録素子は駆動されない(記録媒体上にドットが記録されない)。
図5は、4種類(例えば、前述のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K))のノズル列が2つずつ配された記録ヘッド1902Hのうち、記録を行う側の面の部分を示す模式図である。この構成は、例えば、複数のノズルが形成されたノズル基板NzS(オリフィスプレート)を記録ヘッド1902Hに取り付けることによって採られうる。2つのノズル列の其々は、同色のインクを吐出するノズルがODD/EVEN交互にY方向(副走査方向)に沿って配列されて形成されており、かつ、X方向(主走査方向)で互いに隣り合っている。2つのノズル列のうち、第1列を「Nzl−A」と示し、第2列を「Nzl−B」と示す。ノズル列Nzl−Aおよびノズル列Nzl−Bのseg#(32k+(2m+1))(m≧0)で示される各ノズルは、前述の信号ODDにより選択される各記録素子に対応し、ノズル列Nzl−Aおよびノズル列Nzl−Bのseg#(32k+2m)(m≧0)で示される各ノズルは、前述の信号EVENにより選択される各記録素子に対応する。なお、図中の各ノズルには、対応するセグメント番号およびブロック番号を示している。
図6は、ノズル列Nzl−AのODD列の各ノズルと、該ノズルから吐出されたインクにより記録媒体上に記録されたドットの位置関係と、を説明するための模式図である。ここでは、説明を容易にするため、グループGのノズル列Nzl−AのODD列に着目して述べる。各ODDノズルはY方向(副走査方向)にピッチp1で配列されている。記録を行う際には、記録ヘッド1902HがX方向(主走査方向)に移動している間に各ノズルから順にインクが吐出され、図示されるように、記録媒体上の対応カラムにドットが記録される。
なお、ここでは説明を容易にするため、記録媒体の搬送方向の下流側(Seg#(32k+1)の側)から上流側(Seg#(32k+31)の側)に向かって順にドットが記録された場合を例示したが、この順序に限られるものではない。例えば、ノズルの使用順序(記録素子の駆動順序)が定められている場合には、その順序を定める情報(参照テーブル等)を予め用意しておき、該情報を参照して、定められた順序で上述の記録を行ってもよい。
(2.3. 記録データの処理フローの例)
図7〜8を参照しながら記録データの処理フローの例を説明する。
図7は、記録データが記録装置PAに入力されてから記録ヘッド1902Hに出力されるまでの記録データの処理フローの概要を説明する図である。D11で記録装置PAに入力された印刷ジョブに含まれる記録データ(ないし画像データ)は、D12で、RAM604等のメモリ部の各メモリに展開される。D13では、該展開された記録データは、前述の各ノズルによるドットの記録を順に行うため、各ノズル列に分配される。記録データの分配方法は、例えば参照テーブル等によって予め定められうる。
ここで、図8は、選択されたブロックにおいて、2つのノズル列Nzl−A及びNzl−Bの各ノズルの使用順序を定めた参照テーブルの一例を示している。該テーブルによると、最初に、ノズル列Nzl−Aの下流側の8個(ODD/EVEN併せて16個)のノズルと、ノズル列Nzl−Bの上流側の8個(ODD/EVEN併せて16個)のノズルとにより、ドットが記録される。次に、ノズル列Nzl−Aの上流側の8個(ODD/EVEN併せて16個)のノズルと、ノズル列Nzl−Bの下流側の8個(ODD/EVEN併せて16個)のノズルとにより、ドットが記録される。例えば、D13では、制御部600のCPU601は、RAM604等から該参照テーブルを参照し、定められた順番で各ノズルによる記録が為されるように、各ノズル列に記録データを分配する。
このような駆動方法によると、例えば、ドットの記録を2つのノズル列で並列に行うため、記録ヘッド1902Hの走査速度を大きくすることにより記録速度を向上させることができる。
その後、図7のD14では、上記ブロック駆動テーブルを参照しつつ記録データを読み出す。読み出された記録データに基づいて、D15では、記録ヘッド1902Hを駆動するための各信号(図4参照)が生成される。該生成された各信号は、D16で、2つのノズル列Nzl−A及びNzl−Bの其々に割り当てられるように、記録ヘッド1902Hに転送される。
(3. ノズル列の傾きの計測方法の例)
記録ヘッド1902Hが適切に取り付けられていない場合や、複数のノズルが形成されたノズル基板が適切に記録ヘッド1902Hに設けられていない場合には、ノズル列の配列方向が副走査方向に対して傾いてしまう。ノズル列の配列方向が副走査方向に対して傾きを有する場合には、ドットの記録位置の補正を行うため、予め、該傾きを計測する。
ここでは、図9〜13を参照しながらノズル列の傾きの計測方法の一例を説明する。図9は、ノズル列の傾きの計測結果に基づくドットの記録位置の補正方法および該補正を伴う記録動作のフローチャートを例示している。
まず、図9のS11では、記録ヘッド1902Hを駆動し、記録媒体上に、該記録ヘッド1902Hのノズル列の傾きを計測するためのテストパターンを形成する。テストパターンは、ノズル列の傾きを計測するための公知のパターンを用いればよい。例えば、いくつかの記録素子を互いに異なるタイミングで駆動し、該記録素子に対応するノズルから異なるタイミングでインクを吐出して記録媒体上に記録されたドットによりテストパターンを形成してもよい。
S12では、例えば光学式センサ等を含む計測部を用いて、上記テストパターンを検出し、その光学特性を解析して、ノズル列の傾きを算出する。該算出は、例えば、テストパターンに光を照射し、反射光の強度分布に基づいて為されうる。
S13では、該算出されたノズル列の傾きに基づいて、記録位置を補正するための情報(補正情報)を決定する。補正情報の決定は、例えば、記録データのうちデータの並び替えや変更等が必要な部分を特定することや、データの補正を所定の方法で行うためのパラメータを決定することを含みうる。該決定された補正情報は、例えばメモリ部への格納等により、記録を行うのに必要な設定情報として保持されうる。
S14では、S13の補正情報に基づいて記録データが展開され、例えば、記録データの並び替えや読み出し位置の変更が為される(詳細は後述)。なお、この変更は、記録データの展開の後に為されてもよいし、展開とともに為されてもよい(同時に為されてもよい)。その後、S15では、該記録データに基づく記録を、前述の(図7のD14〜D16参照)フローにしたがって行う。
図10は、上記ノズル列の傾きの計測に用いるテストパターンの一例を説明する模式図である。テストパターンは、例えば、インクの吐出のタイミングが互いに異なるように形成された7つのテストパッチP11〜P17を含みうる。ここでは、該異なるタイミングのずれ量を「−3」、「−2」、「−1」、「±0」、「+1」、「+2」、「+3」と示す。
図11は、テストパッチの一例を説明する模式図であり、本来(ノズル列に傾きがない場合に)、ずれ量「±0」のテストパッチが形成するべきドットパターンである。図11(a)に示されるように、テストパッチは、2つのドットパターンP21と、1つのドットパターンP22とを含む。2つのドットパターンP21の各々は、記録ヘッド1902Hによる第1の走査で、上流側の3つのノズルにより4ドットずつ形成される。ドットパターンP22は、記録ヘッド1902Hによる第2の走査で、2つのドットパターンP21の間に、下流側の3つのノズルにより4ドットずつ形成される。
ノズル列に傾きがなく、ドットパターンP21及びP22の記録のタイミングが適切な場合には、図11(b)に示されるように、ドットパターンP21とP22とが整合し、一様なテストパッチP14が形成される。なお、ドットパターンP21を記録する第1の走査と、ドットパターンP22を記録する第2の走査とは、互いに同じ走査方向(例えば、共に+X方向)で為されることが好ましい。
一方、テストパッチP11、P12、P13は、第2の走査で、下流側の3つのノズルによるドットの記録のタイミングを、テストパッチP14よりも早くする(「−3」、「−2」、「−1」)ことによって形成される。これにより、下流側の3つのノズルにより記録されるドットパターンP22が、第1の走査で形成された2つのドットパターンP21の間の領域から左側に、それぞれ、例えば3/2、2/2、1/2ドット分ずれて形成される。なお、これらのずれ量は、X方向(主走査方向)におけるドット間のピッチと考えてもよいし、所定の距離(ドット1つあたりの大きさ等)を1つの単位と考えてもよく、任意の基準に基づいて定められうる。
同様に、テストパッチP15、P16、P17は、第2の走査で、下流側の3つのノズルによるドットの記録のタイミングを、テストパッチP14よりも遅くする(「+1」、「+2」、「+3」)ことによって形成される。これにより、下流側の3つのノズルにより記録されるドットパターンP22が、第1の走査で形成された2つのドットパターンP21の間の領域から右側に、それぞれ、例えば1/2、2/2、3/2ドット分ずれて形成される。
図12は、テストパッチの他の一例を説明する模式図であり、本来(ノズル列に傾きがない場合に)、ずれ量「±0」以外のテストパッチ(例えば、ずれ量「+1」のテストパッチP15)が形成するべきドットパターンである。図12(a)に示されるように、ドットパターンP22が、2つのドットパターンP21の一方(右側)と重なり、かつ、他方(左側)から離れるように記録されている。その結果、図12(b)に示されるように、黒縞BLおよび白縞WLを含むテストパッチP15が形成される。前述の(図7のS11〜S12で例示した)テストパターンの計測によると、これらの縞BLおよびWLによって反射光の不均一な強度分布が得られる。
以上のように、記録ヘッド1902Hのノズル列がY方向(副走査方向)に対して傾いていない場合には、ずれ量「±0」のテストパッチP14で、図11に示されるように、ドットパターンP21とP22とが整合する。
一方で、記録ヘッド1902Hのノズル列がY方向に対して傾いている場合には、ずれ量「±0」のテストパッチP14ではドットパターンP21とP22とが整合せず、ずれ量「±0」以外のテストパッチでドットパターンP21とP22とが整合する。
即ち、いずれのテストパッチP11〜P16でドットパターンP21とP22とが整合するかによって、記録ヘッド1902Hのノズル列のY方向(副走査方向)に対する傾きを計測することができる。そして、該計測された傾きに基づいて、前述の(図7のS13で例示した)補正情報を決定すればよい。
例えば、ずれ量「−2」のテストパッチP12で、ドットパターンP21とP22とが整合した場合には、ずれ量「−2」に基づく補正値が設定される。この補正値は、例えば、記録データのうちの並び替える部分(又は、変更する部分)を特定するためのパラメータに相当する。
図13は、ずれ量「−2」のテストパッチP12でドットパターンP21とP22とが整合した場合の、補正値の群を特定する参照テーブルを例示しており、該参照テーブルによって、各グループGについての補正値が特定される。例えば、グループGについては補正値「4」であり、記録データのうちのグループGに対応する部分は、該補正値「4」に基づいて変更される。
なお、ここでは、記録ヘッド1902Hのノズル列の傾きの計測方法の一例として、光学式センサを用いてテストパターンを検出する態様を例示したが、該計測方法はこれに限られるものではない。例えば、ユーザが、目視によってテストパターンを判定し、該判定結果に基づいてノズル列の傾きを計測してもよい。また、以上のテストパターンは、所定数(例えば、テストパターンを検出するのに十分な量)のノズルを用いて形成されればよく、ここで例示した数量に限られるものではない。その他、ノズル列の傾きは、他の計測方法によっても為されうる。例えば、ノズル列の傾きは、ノズル列の一方の端部および他方の端部の所定数のノズルにより形成した2つのドットパターン(重なっているか離れているか、及びその量)を測定することによって計測されてもよい。
(4. 記録位置のずれの補正方法)
以下、図を参照しながら、ノズル列が傾いている場合の記録位置のずれの補正方法のいくつかの例を述べる。
(4.1. 参考例)
以下、前述の参照テーブルを用いて記録ヘッド1902Hのノズル列Nzl−A及びNzl−Bにより記録を行う場合(図5及び8等参照)の、記録位置のずれの補正方法の参考例を述べる。
図14は、記録装置PAに入力された記録データのうち、ODDデータの展開方法および該展開された記録データの分配方法の例を説明する図である。
なお、本明細書では、説明を容易にするため、以下の他の図(データを説明する図の他、ノズルやドットを説明する図も含む)についても、ODD及びEVENのうちのODDについて示す。
まず、記録データは、各グループGにおいて、図14(a)に例示されるように、記録媒体上の各カラムに対応するようにカラム単位で展開される。具体的には、例えば、各カラムに対応するODDデータI_Clm(I_Clm0〜3等)に展開される。
この展開処理は、例えばRAM等のメモリ上で為される。メモリ部の各メモリは固有のアドレスを有する。メモリのアドレスは、各カラムにおいてドットが記録されるべき位置に対応し、また、そのドットを記録するノズルの個々に対応付けられる。例えば、各グループGにおいて、展開された記録データのうちのデータI_Clm0は、カラム0において16個のドットの各々が記録されるか否かを示す16ビットデータで構成される。そして、データI_Clm0を構成する16ビットデータを格納するメモリのアドレスは、データI_Clm0に基づいてカラム0にドットを記録する16個のノズルにそれぞれ対応付けられている。
なお、図中のデータI_Clm等には、説明の容易化のため、メモリのアドレスに代替して、対応付けられるノズルのブロック番号(B#0〜B#15)を付している。データI_Clm1〜3についても同様である。また、ここでは説明の容易化のため、データI_Clm0〜3を図示しているが、データI_Clm4以降についても同様である。
展開された記録データI_Clm(ODDデータI_Clm)は、図14(b)に例示されるように、ノズル列Nzl−AのODD列とノズル列Nzl−BのODD列とに分配される。具体的には、展開された記録データI_Clmは、ノズル列Nzl−Aの制御信号ODDに基づいて駆動されるSeg#(32k+(2m+1))の記録素子と、ノズル列Nzl−Bの制御信号ODDに基づいて駆動されるSeg#(32k+(2m+1))の記録素子と、に対応するように順に出力される。ここでは、上記展開された記録データI_Clmのうち、ノズル列Nzl−AのODD列に分配されるデータを「NA_Clm(NA_Clm0〜2等)」と示す。また、ノズル列Nzl−BのODD列に分配されるデータを「NB_Clm(NB_Clm1〜3等)」と示す。
なお、2つのノズル列の各ノズルによって、上記各ノズル列に分配されたデータに基づいて並列にドットの記録を行うため、記録ヘッド1902Hの走査速度を略2倍にすることが可能である。
図15は、2つのノズル列Nzl−AのODD列及びNzl−BのODD列の其々の各ノズルにより記録媒体上に記録されるドットを説明する模式図である。カラム0では、ノズル列Nzl−AのODD列の下流側(B#0〜7)の8個のノズルと、ノズル列Nzl−BのODD列の上流側(B#8〜15)の8個のノズルとにより、ドットが記録される。次のカラム1では、ノズル列Nzl−AのODD列の上流側(B#8〜15)の8個のノズルと、ノズル列Nzl−BのODD列の下流側(B#0〜7)の8個のノズルとにより、ドットが記録される。このようにして、カラム2以降でも上記記録動作が繰り返し為される。なお、図中では、いずれのノズル列のノズルによって記録されたドットであるかが分かるように、各ドットに「A」又は「B」を付している。
ここで、図16〜18を参照しながら、ノズル列Nzl−A及びNzl−Bの配列方向が、Y方向(副走査方向)に対して傾いている場合について述べる。ドットの記録位置の補正(記録データの並び替え等)を行わない場合には、図16に例示されるように、記録媒体上に当該傾きにしたがうドットが記録された結果、一部のドットが、対応カラムから外れた位置(対応カラムの外側)に記録されてしまう。例えばグループGについては、ノズル列Nzl−AのODDノズルにより記録された下流側の2つのドットの位置と、ノズル列Nzl−BのODDノズルにより記録された下流側の2つのドットの位置とが、対応カラムよりも左側になっている。
図17(a)〜(c)は、本参考例における、記録データの展開方法、展開された記録データの分配方法、記録位置のずれの補正方法の例をそれぞれ示している。図17(a)〜(b)は、図14(a)〜(b)と同様である。
図17(c)に例示されるように、本参考例では、分配された記録データNA_Clm及びNB_Clmを、前述の計測方法(図9等参照)により計測されたノズル列Nzl−A等の傾きに基づいて並び替える。具体的には、該傾きにより特定された補正値に基づいて、分配された記録データNA_Clm等の一部を、例えば、空データ(図中において「Null」と表示)を挿入することによってシフトさせる。
上記記録データの並び替えは、RAM等のメモリ上で為される。メモリ部の各メモリは、前述のとおり固有のアドレスを有する。上記記録データの並び替えは、例えば、補正対象のドットについて、該ドットを記録すべきノズルに対応するアドレスのメモリに格納されたデータを、他のアドレスのメモリに移動させることによって為されうる。これにより、記録データの読み出し位置を変更し、記録データの読み出しのタイミング(即ち、補正対象のドットの対応ノズルによる記録のタイミング)を変更することができる。図中では、該記録データを「NA’_Clm(NA’_Clm0〜4等)」および「NB’_Clm(NB’_Clm1〜5等)」と示している。なお、図中の「Next」は、カラム4以降の記録データである。
その後、該並び替えられた記録データに基づいて、前述の(図7のD14〜D16参照)フローにしたがって記録を行う。なお、ここでは説明の容易化のため、各ノズル列Nzl−A及びNzl−BのODD列に着目して説明を行ったが、EVEN列についても同様である。
本参考例の補正方法によると、分配された記録データNA_Clm等のうちのシフトされた部分の読み出し位置が変更され、該シフトされた部分に対応するドットの記録のタイミングを2カラム分だけ遅らせる。その結果、図18に示されるように、該補正が為されるべきドットの記録位置は2カラム相当の距離だけシフトする。図中において、白抜きのドット(図中の「○」)は、ドットの記録位置の補正を行わなかった場合のドットを示している。例えば、本参考例の補正方法によると、グループGでは、本来、カラム0に記録されるべき計4つのドットが、カラム1に記録されている。
(4.2. 第1実施形態)
以下、図19〜20等を参照しながら、ノズル列Nzl−A及びNzl−Bの配列方向が、前述の参考例と同様に、Y方向(副走査方向)に対して傾いている場合の、記録位置のずれの補正方法の第1実施形態を述べる。なお、前述の参考例と同様に、図8に例示される参照テーブルを用いてノズル列Nzl−A及びNzl−Bにより記録を行う場合について考える。
図19(a)〜(c)は、本実施形態における、記録データのうち、ODDデータの展開方法、記録位置のずれの補正方法、展開された記録データの分配方法の例をそれぞれ示している。図19(a)は、図14(a)及び17(a)と同様である。即ち、記録データは、各グループGにおいて、記録媒体上の各カラムに対応するように展開される。この展開処理は、例えばRAM等のメモリ上で為され、具体的には、記録データは、単位カラムあたりのデータI_Clm(I_Clm0〜3等)に展開される。
展開された記録データI_Clm(ODDデータI_Clm)は、前述の計測方法(図9等参照)により計測されたノズル列Nzl−A等の傾きに基づいて並び替えられる。この並び替え処理は、例えば図19(b)に示されるように、該傾きに基づいて、記録データI_Clmの一部を、空データ(図中において「Null」と表示)の挿入によりシフトさせることによって為される。図中では、該記録データを「I’_Clm(I’_Clm0〜5等)」と示している。なお、図中の「Next」は、カラム4以降の記録データである。
なお、ここでは、記録データの展開処理と並び替え処理とを個別に示したが、これらは同時に為されてもよい。即ち、記録データは、上記一部がシフトされた後の状態ないし並びになるように展開されてもよい。別の観点では、展開前ないし展開後の記録データが、ノズル列Nzl−A等の傾きに基づいて並び替えられる。
展開処理および並び替え処理が為された記録データは、図19(c)に示されるように、各ノズル列Nzl−AのODD列及びNzl−BのODD列に分配される。具体的には、該記録データは、前述の図8に例示された参照テーブルの順番で各ノズルによる記録が為されるように、各ノズル列Nzl−AのODD列及びNzl−BのODD列に分配される。図中では、該並び替えられた記録データを「NA’_Clm(NA’_Clm0〜4等)」および「NB’_Clm(NB’_Clm1〜5等)」と示している。なお、記録データの展開処理と並び替え処理とが同時に為される前述の態様と同様で、記録データの並び替え処理と分配処理とは同時に為されてもよい。
その後、該記録データに基づいて、前述の(図7のD14〜D16参照)フローにしたがって記録を行う。その結果、補正を行わなかった場合に記録位置がノズル列Nzl−A等が傾いていることによって対応カラムから外れてしまうドットが、図20に示されるように、対応カラムに記録される。なお、ここでは説明の容易化のため、各ノズル列Nzl-A及びNzl-BのODD列に着目して説明を行ったが、EVEN列についても同様である。
なお、図中において、白抜きのドット(図中の「○」)は、ドットの記録位置の補正を行わなかった場合のドットを示している。
再び図16を参照すると、ノズル列Nzl−AのODD列及びNzl−BのODD列の其々において、例えば、グループGのノズルによって記録されたドットのうち下流側の2つのドット(計4つのドット)は、それらの記録位置が対応カラムよりも左側になっていた。そして、前述の参考例の補正方法によると、図18に示されるように、記録位置のずれの補正が為されるべきドットの記録位置は、2カラム相当の距離だけシフトした結果、対応カラムよりも右側になっていた。
本実施形態によると、記録データは、各ノズル列Nzl−A等に分配される前にノズル列Nzl−A等の傾きに基づいて並び替えられ、該記録データのうちの並び替えられた部分の読み出し位置が変更され、その後、各ノズル列Nzl−A等に分配される。上記グループGの下流側の2つのドットの例では、該並び替えられた部分に対応するドットの記録のタイミングを1カラム分だけ遅らせ、該2つのドットは、対応カラムに適切に記録される。本実施形態の補正方法によると、ノズル列Nzl−A等が傾いていた場合でも全てのドットが対応カラムに適切に記録される。以上、本実施形態によると、2以上のノズル列の配列方向が副走査方向に対して傾いているときの記録位置のずれを補正するのに有利である。
(4.3. 第2実施形態)
図21〜23等を参照しながら第2実施形態を説明する。前述の第1実施形態では、説明の容易化のため、ブロック番号にしたがう順番(図8参照)で記録を行う場合について考えた。しかしながら、前述の記録位置のずれの補正を行うに際して、ノズルの使用順序は予め定められていればよく、上記態様に限られるものではない。例えば、図21に例示される順序でノズル列Nzl−A及びNzl−Bにより記録を行ってもよい。この場合においても、ノズル列Nzl−A及びNzl−Bのノズルは、下流側の半分(8個)と上流側の半分(8個)とが交互に使用されている。
図22(a)〜(c)は、本実施形態における、記録データのうち、ODDデータの展開方法、記録位置のずれの補正方法、展開された記録データの分配方法の例をそれぞれ示している。図22(a)は、第1実施形態(図19(a))等と同様に、展開後の記録データを示す模式図である。
展開された記録データI_Clm(ODDデータI_Clm)は、ノズル列Nzl−A等の傾きに基づいて並び替えられる。この並び替え処理は、例えば図22(b)に示されるように、該傾きに基づいて、記録データI_Clmの一部を、空データ(図中において「Null」と表示)の挿入によりシフトさせることによって為される。
ここで、本実施形態では、図21に例示されるように、ノズル列Nzl−Aにおいて最初の2つのドットの記録を行うノズルのブロック番号は「B#0」及び「B#8」である。また、ノズル列Nzl−Bにおいて最初の2つのドットの記録を行うノズルのブロック番号は「B#4」及び「B#12」である。よって、図22(b)の例では、空データ(図中の「Null」)は、「B#0」、「B#4」、「B#8」及び「B#12」の4ヶ所に挿入され、このようにして記録データの並び替えを行っている。
展開処理および並び替え処理が為された記録データI’_Clm(I’_Clm0〜5等)は、図22(c)に示されるように、各ノズル列Nzl−AのODD列及びNzl−BのODD列に分配される。この分配処理は、ノズルの個々による記録の順序に基づいて為される。
図21によると、ノズル列Nzl−Aでは、ブロック番号「B#0、8、5、13、2、10、7、15」のノズルにより、最初の8個のドットが順に記録される。次に、ブロック番号「B#4、12、1、9、6、14、3、11」のノズルにより、次の8個のドットが順に記録される。一方、ノズル列Nzl−Bでは、ブロック番号「B#4、12、1、9、6、14、3、11」のノズルにより、最初の8個のドットが順に記録される。次に、ブロック番号「B#0、8、5、13、2、10、7、15」のノズルにより、次の8個のドットが順に記録される。
よって、例えば、記録データNA’_Clm0については、I’_Clm0のうちのB#0、8、5、13、2、10、7、15に対応する部分と、I’_Clm1のうちのB#4、12、1、9、6、14、3、11に対応する部分とが割り当てられる。例えば、記録データNB’_Clm3については、I’_Clm3のうちのB#0、8、5、13、2、10、7、15に対応する部分と、I’_Clm2のうちのB#4、12、1、9、6、14、3、11に対応する部分とが割り当てられる。
その後、該記録データに基づいて、前述の(図7のD14〜D16参照)フローにしたがって記録を行う。なお、ここでは説明の容易化のため、各ノズル列Nzl-A及びNzl-BのODD列に着目して説明を行ったが、EVEN列についても同様である。
図23は、記録媒体上の各カラムに記録されるドットを説明するための模式図を、第1実施形態(図20)と同様に示している。図中において、白抜きのドット(図中の「○」)は、ドットの記録位置の補正を行わなかった場合のドットを示している。本実施形態によっても、補正を行わなかった場合に記録位置がノズル列Nzl−A等が傾いていることによって対応カラムから外れてしまうドットが、対応カラムに記録される。
(4.4. 第3実施形態)
図24〜25等を参照しながら第3実施形態を説明する。前述の第1ないし第2実施形態では記録データの並び替えを行う態様を例示した。しかしながら、記録位置のずれの補正は、これらの態様に限られるものではなく、例えば、ノズル列Nzl−A等の傾きで定まる所定のデータ処理によって記録データの変更を行う態様でもよい。
本実施形態では、ノズル列Nzl−A等の傾きにより特定された補正値(図13参照)に基づいて該補正値に対応するマスクパターンを選択し、展開された記録データI_Clmを該マスクパターンにより変更する。
なお、本実施形態では、説明の容易化のため、前述の第1実施形態と同様に、ODD列のみを表示し、ブロック番号にしたがう順番(図8参照)で記録を行う場合について考える。
図24は、ノズル列Nzl−A等の傾きにより特定された補正値で定まるいくつかのマスクパターンを例示している。図24(a1)〜(a5)のそれぞれは、補正値が「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の場合の、ノズル列Nzl−AのODD列用のマスクパターンをそれぞれ示している。同様に、図24(b1)〜(b5)のそれぞれは、補正値が「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の場合の、ノズル列Nzl−BのODD列用のマスクパターンをそれぞれ示している。例えば、前述のノズル列Nzl−A等の傾きの計測(図9等参照)の結果、補正値が「2」となった場合は、図24(a2)及び(b2)の2つのマスクパターンが選択される。
ノズル列Nzl−AのODD列用のマスクパターンと、ノズル列Nzl−BのODD列用のマスクパターンとは、カラム0以降の記録データ(I_Clm0、1、2・・・)については、互いに相補的にデータを選択(又は抽出)するように形成されている。図中において、黒い矩形は、記録データを構成する1ビットデータを選択することを示しており、白い矩形は、選択しないことを示している。別の観点では、これらのマスクパターンは、記録データを構成する各ビットデータと、「1」又は「0」との論理和をとるマスクデータである。図中では、これらのマスクデータを、記録データの各カラムに対応させて、「M_Clm」と示している。
また、補正値が「0」より大きい場合の各マスクパターンは、図中の「M_Clm(−1)」で示されるように、カラム0より前のカラム(ここでは、「カラム(−1)」と称する)について、一部の空データを形成することが可能である。これによって、ノズル列Nzl−A及びNzl−Bのノズルによるドットの記録のタイミングを遅らせることが可能になる。
図25は、記録データの展開方法および補正値「2」に対応するマスクパターン(ないしマスクデータ)、記録位置のずれの補正方法、展開された記録データの分配方法の例をそれぞれ示している。
図25(a)に示されるように、ノズル列Nzl−AのODD列に分配するべき記録データについては、記録データI_Clmに対して、図24(a2)のマスクパターンを用いたデータ処理を行う。その結果、図25(b)に示されるように、ノズル列Nzl−AのODD列用の中間データが生成される。同様にして、ノズル列Nzl−BのODD列に分配するべき記録データについては、記録データI_Clmに対して、図24(b2)のマスクパターンを用いたデータ処理を行い、ノズル列Nzl−BのODD列用の中間データが生成される。
その後、図25(c)に示されるように、ノズル列Nzl−AのODD列用の記録データNA’_Clmと、ノズル列Nzl−BのODD列用の記録データNB’_Clmとが個別に生成される。なお、ここでは説明の容易化のため、ODD列に着目して説明を行ったが、EVEN列についても同様である。
以上、本実施形態では、ノズル列Nzl−A等の傾きに応じたマスクパターンが予め用意されており、該傾きの計測結果に基づいて選択されたマスクパターンを用いて、記録データのデータ処理を行う。本実施形態によっても、第1〜第2実施形態と同様の効果が得られる。
(4.5. 第4実施形態)
図26〜30等を参照しながら第4実施形態を説明する。前述の第1〜第3実施形態では、記録ヘッド1902Hに、同色のインクを吐出する複数のノズルが2つのノズル列を形成するように配列された構成を考えたが、ノズル列の数量は2より大きくてもよい。例えば、記録ヘッド1902Hは、各々に2以上のノズル列が設けられた2以上のノズル基板を備えていてもよい。本実施形態では、記録ヘッド1902Hが2つのノズル基板NzS1及びNzS2を備える構成について考える。
図26は、ノズル基板NzS1及びNzS2の構成を説明する模式図である。ノズル基板NzS1及びNzS2の其々は、図5と同様の構成を採っている。ノズル基板NzS1及びNzS2は、X方向(主走査方向)で互いに隣接するように配置されている。また、ノズル基板NzS1及びNzS2は、図26に示されるように、左右対称になるように配置されてもよい。
ここでは、説明の容易化のため、記録ヘッド基板NzS1における2つのノズル列Nzl−A及びNzl−BのODD列と、記録ヘッド基板NzS2における2つのノズル列Nzl−C及びNzl−DのODD列と、に着目して、本実施形態を述べる。これら4つのノズル列Nzl−A〜Nzl−Dには、互いに同色のインクを吐出するためのノズルが配列されている。
図27は、選択されたブロックにおいて、4つのノズル列Nzl−A〜Nzl−Dの各ノズルの使用順序を定めた参照テーブルの一例を示している。
該テーブルによると、最初に、ノズル列Nzl−Aの下流側の8個のノズルと、ノズル列Nzl−Bの上流側の8個のノズルとにより、ドットが記録される。また、この記録の間に、ノズル列Nzl−Cの下流側の4個のノズルおよび上流側の4個のノズルの計8個のノズルと、ノズル列Nzl−Dの中流の8個のノズルとにより、ドットが記録される。次に、ノズル列Nzl−Aの上流側の8個のノズルと、ノズル列Nzl−Bの下流側の8個のノズルとにより、ドットが記録される。また、この記録の間に、ノズル列Nzl−Cの中流の8個のノズルと、ノズル列Nzl−Dの上流側の4個のノズルおよび下流側の4個のノズルの計8個のノズルとにより、ドットが記録される。即ち、ノズル列Nzl−AないしNzl−Dは、ドットを記録するノズルが1/4周期ずつずれている。
ノズル基板NzS1とNzS2とが、Y方向(副走査方向)に対して互いに異なる傾きを有する場合には、前述の記録位置のずれの補正を個別に行う必要がある。
図28は、記録媒体上の各カラムに記録されるドットを説明するための模式図を示している。本実施形態では、ノズル基板NzS1(ノズル列Nzl−A及びNzl−B)が傾いており、ノズル基板NzS2(ノズル列Nzl−C及びNzl−D)が傾いていない場合について考える。ここでは図を分かりやすくするため、ノズル列Nzl−A及びNzl−Bにより記録されるODDドットと、ノズル列Nzl−C及びNzl−Dにより記録されるODDドットと、を個別に示している。
前述の記録位置の補正を行わない場合には、図28に示されるように、記録媒体上に当該傾きにしたがうドットが記録された結果、一部のドットが、対応カラムから外れた位置に記録されてしまう。例えば、ノズル列Nzl−A及びNzl−Bの其々において、グループGのノズルによって記録されたドットのうち下流側の2つのドット(計4つのドット)は、それらの記録位置が対応カラムよりも左側になっている。
図29は、本実施形態における、記録データの展開方法、記録位置のずれの補正方法、展開された記録データの分配方法の例をそれぞれ示している。
図29(a1)〜(a3)は、ノズル基板NzS1(ノズル列Nzl−AのODD列及びNzl−BのODD列)についての記録データの展開方法、記録位置のずれの補正方法、展開された記録データの分配方法の例をそれぞれ示している。ノズル基板NzS1用に展開された記録データを「I1_Clm(I1_Clm0等)」と示す。展開された記録データI1_Clmは、ノズル基板NzS1が傾いているため、該傾きに基づく記録位置のずれの補正が為され、記録データI1’_Clm(I1’_Clm0等)が得られる。記録データI1’_Clmは、ノズル列Nzl−A及びNzl−Bの其々のODD列に分配される。以上のデータ処理は、図19(a)〜(c)と同様であるため、説明を省略する。
図29(b1)〜(b2)は、ノズル基板NzS2(ノズル列Nzl−CのODD列及びNzl−DのODD列)についての記録データの展開方法および展開された記録データの分配方法の例をそれぞれ示している。ノズル基板NzS2用に展開された記録データを「I2_Clm(I2_Clm0等)」と示す。ノズル基板NzS2は傾いていないため、記録位置のずれの補正を行う必要がない。記録データI2_Clmは、ノズル列Nzl−C及びNzl−Dの其々のODD列に分配される。
図30は、記録位置のずれの補正を行った場合の、記録媒体上の各カラムに記録されるドットを説明するための模式図を、図28と同様に示している。図中において、白抜きのドット(図中の「○」)は、ドットの記録位置の補正を行わなかった場合のドットを示している。以上のように、記録位置の補正を行うことにより、該補正を行わなかった場合に記録位置がノズル列Nzl−A等が傾いていることによって対応カラムから外れてしまうドットが、対応カラムに記録される。
本実施形態のように、2以上のノズル基板を用いて複数のノズル列を形成する構成においても、ノズル列の傾きに基づいて記録位置の補正を行うことが可能である。この構成では、例えば、ノズル列の傾きの計測をノズル基板ごとに行い、該傾きに基づく記録位置の補正をノズル基板ごとに個別に行えばよい。
以上、本実施形態によっても、2以上のノズル列の配列方向が副走査方向に対して傾いているときの記録位置のずれを補正するのに有利である。なお、本実施形態においても、説明の容易化のため、ODD列に着目して説明を行ったが、EVEN列についてもODD列と同様に、上述の傾きに基づく記録位置の補正を行えばよい。
(5. プログラムによる制御)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
(6. その他)
以上では、記録剤としてインクを記録媒体に付与して記録を行うインクジェット記録方式の構成を例示し、4つの実施形態を述べた。しかし、本発明はこの態様に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜、発明の一部を変更してもよいし、上述の各実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、前述の各実施形態では、ノズル列の配列方向が副走査方向(Y方向)と並行になるように記録ヘッドが取り付けられることを目標としており、これに対して、実際には該配列方向が副走査方向に対して傾いていた場合のデータ処理方法を例示した。しかしながら、ノズル列の配列方向と副走査方向とが所定の角度を形成するべき構成である場合においても、各実施形態のデータ処理方法を適用することが可能である。具体的には、これらの処理方法は、該所定の角度からのずれ量に基づいて為されればよい。即ち、ノズル列の配列方向と副走査方向とが所定の角度を形成するべき構成である場合においても、各実施形態で例示した処理方法は、該配列方向の副走査方向に対する傾きに基づいて為されうる。
また、記録媒体の全幅にわたってノズルが配列された記録ヘッドを用いて、ノズル列の配列方向と垂直な方向に記録媒体を搬送して1パス記録を行うようなプリンタに対しても、各実施形態のデータ処理方法を適用することが可能である。この場合においても、これらの処理方法は、該所定の角度からのずれ量に基づいて為されればよい。
また、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する記録を含む他、有意無意を問わず、広義に記録を含みうる。例えば、「記録」は、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものでなくてもよく、記録媒体上に画像、模様、パターン、構造物等を形成する記録や、媒体の加工を行う記録をも含みうる。
また、「記録剤」とは、上述の各実施形態で用いた「インク」の他、記録を行うのに用いられる消耗品を含みうる。「記録剤」は、例えば、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成に用いられるものの他、記録媒体の加工やインクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供される液体をも含みうる。
また、「記録媒体」は、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、樹脂、木材、皮革等、記録剤を受容可能なものも含みうる。

Claims (12)

  1. 複数のノズルが所定方向に列をなすように設けられた記録ヘッドを記録媒体に対して前記所定方向と交差する第1方向に走査させながら各ノズルにより前記記録媒体にドットを記録するように前記記録ヘッドを駆動する駆動部を備える記録装置であって、
    前記複数のノズルは、同色のドットを記録するためのノズルが、互いに前記第1方向で隣接する2以上のノズル列を形成するように配列されており、
    前記記録装置は、記録データを格納するためのメモリと、ユニットとをさらに備え、
    前記ユニットは、
    記録データを前記メモリ上にカラム単位で展開する第1動作と、
    前記メモリ上の記録データを各ノズル列に割り当てる第2動作と、
    前記割り当てられた記録データに基づいて、各ノズル列のノズルにより前記記録媒体上にドットを記録するように前記駆動部を制御する第3動作と、を行い、
    前記ユニットは、前記第1動作以後かつ前記第2動作以前に、
    前記第1動作により前記メモリ上に展開された各カラムの記録データを各ノズル列に割り当てて記録を行った場合に、該記録データのうち、前記2以上のノズル列が前記第1方向と直交する方向に対して傾いていることによって記録位置が該記録データのカラムに対応する領域から外れるドットに対応する部分を、前記2以上のノズル列の前記傾きに基づいて特定する動作と、
    前記特定された部分が前記2以上のノズル列の前記傾きに応じたカラム分だけシフトするように、前記メモリ上に展開された記録データを前記メモリ上で変更する動作と、をさらに行う
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記ユニットは、前記第2動作では、前記2以上のノズル列の各々において前記第1方向で隣接する各ノズルが順にドットを記録するように、前記メモリ上の記録データを割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 各ノズル列のノズルの使用順序を定める情報が前記メモリに格納されており、
    前記ユニットは、前記第2動作では、前記情報にしたがって前記メモリ上の記録データを割り当てる
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記ユニットは、前記記録データを変更する動作では、前記特定された部分に空データを挿入することによって該特定された部分をシフトさせる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記記録媒体に記録された第1のテストパターンおよび第2のテストパターンに基づいて前記2以上のノズル列の前記傾きを計測する計測部をさらに備え、
    前記第1のテストパターンは、前記2以上のノズル列のうちの少なくとも1列の一方の端部における所定数のノズルにより記録された2つのドットパターンを含み、
    前記第2のテストパターンは、前記少なくとも1列の他方の端部における前記所定数のノズルにより前記2つのドットパターンの間に記録されたドットパターンを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記記録媒体に記録された第1のテストパターンおよび第2のテストパターンとの距離に基づいて前記2以上のノズル列の前記傾きを計測する計測部をさらに備え、
    前記第1のテストパターンは、前記2以上のノズル列のうちの少なくとも1列の一方の端部における所定数のノズルにより記録され、
    前記第2のテストパターンは、前記少なくとも1列の他方の端部における前記所定数のノズルにより記録される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 複数のノズルが配列された記録ヘッドの各ノズルにより記録媒体にドットを記録するように前記記録ヘッドを駆動する駆動部と、前記記録媒体を搬送する搬送部と、を備える記録装置であって、
    前記複数のノズルは、同色のドットを記録するためのノズルが、互いに平行に隣接する2以上のノズル列を形成するように配列されており、
    前記記録装置は、メモリとユニットとをさらに備え、
    前記メモリは、複数のマスクデータを格納しており、
    前記ユニットは、
    記録データを前記メモリ上にカラム単位で展開する第1動作と、
    前記複数のマスクデータから、前記2以上のノズル列の前記記録媒体の搬送方向に対する傾きに対応するマスクデータを各ノズル列について選択する第2動作と、
    前記選択されたマスクデータを参照して各カラムの記録データを変更し、各ノズル列に対応する記録データを生成する第3動作と、
    前記変更された記録データに基づいて、各ノズル列のノズルにより前記記録媒体上にドットを記録するように前記駆動部を制御する第4動作と、を行い、
    前記第3動作では、前記各カラムの記録データを、前記第4動作において、該記録データのカラムに対応する領域にドットが記録されるように変更する
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 前記第2動作で選択される前記各ノズル列についてのマスクデータは、前記第1動作で展開された記録データを互いに相補的に選択する
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 複数のノズルが各々に配された2以上のノズル基板を有する記録ヘッドの各ノズルにより記録媒体にドットを記録するように前記記録ヘッドを駆動する駆動部と、前記記録媒体を搬送する搬送部と、を備える記録装置であって、
    各ノズル基板において、前記複数のノズルは、同色のドットを記録するためのノズルが、互いに平行に隣接する2以上のノズル列を形成するように配列されており、
    前記記録装置は、記録データを格納するためのメモリと、ユニットとをさらに備え、
    各ノズル基板について、
    前記ユニットは、
    記録データを前記メモリ上にカラム単位で展開する第1動作と、
    前記メモリ上の記録データを各ノズル列に割り当てる第2動作と、
    前記割り当てられた記録データに基づいて、各ノズル列のノズルにより前記記録媒体上にドットを記録するように前記駆動部を制御する第3動作と、を行い、
    前記ユニットは、前記第1動作以後かつ前記第2動作以前に、
    前記第1動作により前記メモリ上に展開された各カラムの記録データを各ノズル列に割り当てて記録を行った場合に、該記録データのうち、前記2以上のノズル列が前記記録媒体の搬送方向に対して傾いていることによって記録位置が該記録データのカラムに対応する領域から外れるドットに対応する部分を、前記2以上のノズル列の前記傾きに基づいて特定する動作と、
    前記特定された部分が前記2以上のノズル列の前記傾きに応じたカラム分だけシフトするように、前記メモリ上に展開された記録データを前記メモリ上で変更する動作と、をさらに行う
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 時分割駆動方式によって記録を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 記録装置に入力された記録データの処理方法であって、
    前記記録装置は、
    複数のノズルが設けられた記録ヘッドの各ノズルにより記録媒体にドットを記録するように前記記録ヘッドを駆動する駆動部と、
    前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    記録データを格納するためのメモリと、を備え、
    前記複数のノズルは、同色のドットを記録するためのノズルが、互いに平行に隣接する2以上のノズル列を形成するように配列されており、
    前記記録データの処理方法は、
    記録データを前記メモリ上にカラム単位で展開する第1工程と、
    前記メモリ上の記録データを各ノズル列に割り当てる第2工程と、
    前記割り当てられた記録データに基づいて、各ノズル列のノズルにより前記記録媒体上にドットを記録するように前記駆動部を制御する第3工程と、を含み、
    前記記録データの処理方法は、前記第1工程以後かつ前記第2工程以前に、
    前記第1動作により前記メモリ上に展開された各カラムの記録データを各ノズル列に割り当てて記録を行った場合に、該記録データのうち、前記2以上のノズル列が前記記録媒体の搬送方向に対して傾いていることによって記録位置が該記録データのカラムに対応する領域から外れるドットに対応する部分を、前記2以上のノズル列の前記傾きに基づいて特定する工程と、
    前記特定された部分が前記2以上のノズル列の前記傾きに応じたカラム分だけシフトするように、前記メモリ上に展開された記録データを前記メモリ上で変更する工程と、をさらに含む
    ことを特徴とする記録データの処理方法。
  12. コンピュータに、請求項11に記載の記録データの処理方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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