JP2009000867A - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドの寿命を延ばすこと。
【解決手段】媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列と、前記媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に前記所定のノズルピッチで並ぶ第2ノズル列であって、前記第1ノズル列の位置に対して前記ノズルの並ぶ方向にずれている第2ノズル列と、前記第1ノズル列のノズルと前記第2ノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択し、前記ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択した前記ノズルからの前記液体滴の吐出を制御するコントローラであって、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させるコントローラと、を備える液体吐出装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
媒体に液体滴を吐出して画像を形成する液体吐出装置がある。このような液体吐出装置において高速印刷を行うために、より粗い画素にドットを形成することとして、低解像度で印刷を行うことがある。低解像度でドットを形成する方法として、全てのノズルを使用せずに特定のノズルのみを利用して液体滴を吐出して低解像度の印刷を行う方法がある。
特開2007−68202号公報
低解像度で印刷を行う際に特定のノズルのみ使用してドットを形成することとすると、特定のノズルはそれ以外のノズルよりも使用頻度が高くなる。特定のノズルについての使用頻度が高いと、特定のノズルについての負担が大きくなることから、これら特定のノズルの寿命が先に訪れることとなる。そうすると、使用頻度の高いノズルの寿命にあわせてヘッドを交換しなければならない。よって、全体のノズルに対する負担を平均化して全体としてのヘッドの寿命を延ばすことが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液体滴を吐出するヘッドの寿命を延ばすことを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列と、
前記媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に前記所定のノズルピッチで並ぶ第2ノズル列であって、前記第1ノズル列の位置に対して前記ノズルの並ぶ方向にずれている第2ノズル列と、
前記第1ノズル列の複数のノズルと前記第2ノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択し、前記ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択した前記ノズルからの前記液体滴の吐出を制御するコントローラであって、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させるコントローラと、
を備える液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列と、
前記媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に前記所定のノズルピッチで並ぶ第2ノズル列であって、前記第1ノズル列の位置に対して前記ノズルの並ぶ方向にずれている第2ノズル列と、
前記第1ノズル列の複数のノズルと前記第2ノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択し、前記ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択した前記ノズルからの前記液体滴の吐出を制御するコントローラであって、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させるコントローラと、
を備える液体吐出装置。
このようにすることで、選択される一部のノズルを変更しつつドット列を形成するので、特定のノズルのみの使用頻度が高くなるということがない。よって、ノズルの負担が分散されるので、特定のノズルの寿命だけが早く訪れるということを防ぐことができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドの寿命を延ばすことができる。
かかる液体吐出装置であって、前記コントローラは、前記複数のノズルのうち前記一部のノズルを所定の配列パターンで並ぶように選択し、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させることが望ましい。また、前記コントローラは、前記第1ノズル列と前記第2ノズル列のうち1つのノズル列を選択し、選択される前記ノズル列を変更しつつ前記ドット列を形成させることが望ましい。また、前記コントローラは、前記第1ノズル列のノズルと前記第2ノズル列のノズルとで構成されるノズルピッチの整数倍のピッチで並ぶように前記一部のノズルを選択し、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させることとしてもよい。また、前記一部のノズルの変更は、前記媒体との相対移動方向と交差する方向に並ぶ画素列に対するドット列の形成を一つの単位として、媒体1枚分に対する画像の形成を一つの単位として、又は、媒体に設定された領域に対する画像の形成を一つの単位として行われることが望ましい。
このようにすることで、液体滴を吐出するヘッドの寿命を延ばすことができる。
媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列と第2ノズル列であって、一方のノズル列は他方のノズル列の位置に対して前記ノズルの並ぶ方向にずれている2つのノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択し、前記ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択した前記ノズルからの前記液体滴の吐出を行うステップと、
選択される前記一部のノズルを変更するステップと、
を含む液体吐出方法。
このようにすることで、液体滴を吐出するヘッドの寿命を延ばすことができる。
===実施形態===
<全体構成について>
図1は、印刷システム100の全体構成のブロック図である。この印刷システム100は、プリンタ1、コンピュータ110、表示装置120、及び入力装置130を備えている。本実施形態においてプリンタ1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷するインク吐出型のラインヘッドプリンタである。
<プリンタ1の全体構成について>
図2Aは、プリンタ1の断面図である。また、図2Bは、プリンタ1の内部構造の斜視図である。以下に、図1も参照しつつ、プリンタの一例としてのラインヘッドプリンタの基本的な構成について説明する。
プリンタ1は、用紙搬送機構20、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、インタフェース61、及び、駆動信号生成回路70を有する。プリンタ1は、コンピュータ110から印刷データを受信する。そして、受信したデータ(画素データを含む)に基づいてプリンタ1のコントローラ60がプリンタ1の各部(用紙搬送機構20、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70)を制御し、用紙Sに画像を形成する。
プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されている。検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。そして、コントローラ60は、この検出結果に基づいて、各部を制御する。
用紙搬送機構20は、媒体(例えば、用紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ(不図示)と、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bと、ベルト24とを有する。給紙ローラ21は、用紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ1内に給紙するためのローラである。不図示の搬送モータが回転すると、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bが回転しベルト24が回転する。給紙ローラ21によって給紙された用紙Sは、ベルト24によって、印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。ベルト24が用紙Sを搬送することによって、用紙Sがヘッドユニット40に対して搬送方向に移動する。印刷可能な領域を通過した用紙Sは、ベルト24によって外部に排紙される。尚、搬送中の用紙Sは、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインク滴を吐出して画像を形成するためのものである。このヘッドユニット40の構成については、後述する。
検出器群50には、ロータリー式エンコーダ(不図示)、用紙検出センサ53などが含まれる。ロータリー式エンコーダは、上流側搬送ローラ23Aや下流側搬送ローラ23Bの回転量を検出する。ロータリー式エンコーダの検出結果に基づいて、コントローラ60は、用紙Sの搬送量を検出することができる。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60は、プリンタ1内のインタフェース61に接続され、コンピュータ110と通信可能になっている。コントローラ60は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理を行う機能を有する。また、プログラム及びデータを記憶するメモリを含んでいる。そして、メモリに格納されているプログラムに従って、各部を制御する。
駆動信号生成回路70は、後述するヘッドユニット40のピエゾ素子PZTに印加するための駆動信号COMを生成する回路である。駆動信号COM、及び、駆動信号COMによってインク滴を吐出する仕組みについては後述する。
<ヘッドユニット40の構成について>
図3は、ヘッドユニット40の構成を説明するための図である。ヘッドユニット40には、6つのノズル群(第1ノズル群410〜第6ノズル群460)が含まれている。図では、ヘッドユニット40における第1ノズル群410〜第6ノズル群460をプリンタ1の上から見た図となっている。プリンタの上部から見た場合、これらのノズルは他の要素に阻まれて見ることができない。しかし、ここでは、第1ノズル群410〜第6ノズル群460のノズルの位置関係が理解しやすいように、ノズルの位置が実線で描かれている。
ここで示される各ノズルには、後述するように、インク滴を吐出させるために電圧の印加によって変形可能なピエゾ素子がとりつけられている。そして、それぞれのピエゾ素子に後述する駆動信号を印加することによって液体滴を吐出することができるようになっている。
プリンタ1内において、第1ノズル群410〜第6ノズル群460のノズル列の方向が用紙Sの搬送方向に直交する方向になるように配置されている。各ノズル群には、イエローインクノズル列Y、マゼンタインクノズル列M、シアンインクノズル列C、及びブラックインクノズル列Kが形成されている。各ノズル列は、インクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個備えている。各ノズル列の複数のノズルは、紙幅方向に沿って、一定のノズルピッチで並んでいる。
ここでは、ノズルピッチは、1/360インチである。また、1つのノズル列が含むノズルの数は360個である。各ノズル列のノズルには、図中の左から順にノズルの番号が付されている(#1〜#360)。また、図中において、1つのノズル列におけるノズルピッチとして「P」で示されている。
第1ノズル群410の右端のノズル(#360)と第2ノズル群420の左端のノズル(#1)とで構成されるノズルピッチは1/360インチである。第2ノズル群420の右端のノズル(#360)と第3ノズル群430の左端のノズル(#1)とで構成されるノズルピッチは1/360インチである。第3ノズル群430の右端のノズル(#360)と第4ノズル群440の左端のノズル(#1)とで構成されるノズルピッチは1/360インチである。第4ノズル群440の右端のノズル(#360)と第5ノズル群450の左端のノズル(#1)とで構成されるノズルピッチは1/360インチである。第5ノズル群450の右端のノズル(#360)と第6ノズル群460の左端のノズル(#1)とで構成されるノズルピッチは1/360インチである。
このように配置されることによって、第1ノズル群410のノズル#1から第6ノズル群460のノズル#360によって、紙幅方向に1/360インチの解像度でインク滴を吐出することができるようになっている。そして、ヘッドユニット40は、紙幅方向について6インチの画像を形成できるようになっている。
尚、ここでは、6つのノズル群によって1つのヘッドユニットが構成されているか、ヘッドユニットに含まれるノズル群の数はこれに限られない。またここでは、インク滴を吐出する部位としてヘッドユニット40を例に説明を行うが、ヘッドユニットは複数のノズルを規則的に配列したものを含むものであるため「ヘッド」と同じ意味である。
<インク滴を吐出する仕組みについて>
図4は、ノズルからインク滴を吐出させるための構造を説明するための図である。図に示されている構造は、ヘッドユニット40に含まれる個々のノズルに対応して形成されている。図には、ノズルNz、ピエゾ素子PZT、インク供給路402、ノズル連通路404、及び、弾性板406が示されている。
インク供給路402には、不図示のインクタンクからインクが供給される。そして、これらのインクは、ノズル連通路404に供給される。ピエゾ素子PZTには、後述する駆動パルスが印加される。駆動パルスが印加されると、駆動パルスの信号に従ってピエゾ素子PZTが伸縮し、弾性板406を振動させる。そして、駆動パルスの振幅に対応する量の液体滴がノズルNzから吐出されるようになっている。
図5は、駆動信号を説明するための図である。図に示されるように、駆動信号COMは、繰り返し周期Tごとに繰り返し生成される。駆動信号COMは、期間T1における駆動パルスPS1、及び、期間T2における駆動パルスPS2を含む。駆動パルスPS1は、ピエゾ素子PZTに印加されることによって、メニスカス(ノズル部分で露出しているインクの自由表面)を微振動させる。駆動パルスPS2は、ピエゾ素子PZTに印加されることによって、ドットを形成するためのインク滴を吐出する。
これらの駆動パルスは、コントローラ60によりヘッド制御部HCが制御され、選択的にピエゾ素子PZTに印加される。そして、用紙S上の画素にドットが形成される。
<画素データ変換処理>
図6は、画素データの変換処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、コンピュータ110にインストールされたプリンタドライバによって実行される。
まず、プリンタドライバは、画像データ(テキストデータ、イメージデータ)の読み込みを行う(S702)。画像データの読み込みは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取ることにより行われる。このとき受け取る画像データは、RGB色空間のものとなっている。
次に、プリンタドライバは、解像度変換処理及び色変換処理を行う(S704)。解像度変換処理は、画像データを、用紙に印刷する際の解像度に変換する処理である。また、色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。
次に、プリンタドライバは、ハーフトーン処理を行う(S706)。ハーフトーン処理は、ディザ法により高階調数のデータを、プリンタが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。
図7は、ディザマトリックスを参照しながら、各画素についてのドット形成の有無を判定する様子を概念的に説明するための図である。ドット形成の有無を判定するに際して、まず、判定しようとする画素を選択し、この画素についての画素データの階調値と、ディザマトリックス中で対応する位置に記憶されている閾値と比較する。そして、階調値の方がディザマトリックスの閾値より大きい場合、その画素にドットを形成すると判定する。例えば、画像データの左隅上の画素については、画像データの階調値は180であり、ディザマトリックスの閾値は1であるから、この画素にはドットを形成すると判定する。このようにして、画素ごとにドットを形成するか否かを判定する。
<ドットの形成動作について>
ここでは、まず、低解像度でドットを形成するときと比較するために、参考例として、ヘッドユニット40を使用して高解像度でドットの形成を行う場合について示す。
図8は、ヘッドユニット40による高解像度でのドットの形成を説明するための図である。図は、ヘッドユニット40の第2ノズル群420をプリンタ1の上から見た図となった図となっている。プリンタの上部から見た場合、ノズルは他の要素に阻まれて見ることができない。しかし、ここでは、第2ノズル群420のノズルの位置関係が理解しやすいように、一部のノズルについては実線で描かれ、一部のノズルについては点線で描かれている。尚、黒く塗りつぶされているノズルは、ドットを形成するノズルである。
また、図には用紙Sの一部が示されている。そして、用紙Sにドット(用紙S上の黒丸)が形成される様子が示されている。ここでは、説明の容易のために、すべての画素にドットが形成されるものとする。
第2ノズル群420には、前述の通り、イエローインクノズル列Y、マゼンタインクノズル列M、シアンインクノズル列C、及び、ブラックインクノズル列Kが示されている。それぞれのノズル列は、各ノズルが用紙の搬送方向に直交する方向(紙幅方向)について一致するように並んでいる。
ここでは、説明の容易のために、イエローインクノズル列Yを用いてドットの形成の説明を行う。イエローインクノズル列Yのノズルには紙面左側から順番にK〜K+11の番号が付されている。
図では、用紙Sが搬送方向に搬送されつつドットの形成が行われている。ここでは、ノズル番号K〜K+11のノズルから吐出されたインク滴が紙幅方向に一列に並ぶように用紙Sに着弾し、ドットが形成されている。また、紙幅方向のドットピッチ(ドット間距離)は、ノズルピッチPと一致している。また、用紙Sの搬送方向についてのドットピッチも、紙幅方向のドットピッチと一致するように形成されている。ヘッドユニット40は固定されているため、用紙Sの紙幅方向についての解像度は、紙幅方向のノズルピッチと一致する。よって、ここでは、紙幅方向について最も高解像度で印刷が行われていることとなる。
ここでは、第2ノズル群420の一部を用いて説明を行っているが、実際は第1ノズル群410〜第6ノズル群460が使用される。この場合、第1ノズル群410〜第6ノズル群460から吐出されたインク滴で形成されるドットがノズル列方向に一列に並ぶようにインク滴の吐出タイミングが調整され、ドットが形成される。このとき、紙幅方向には、ノズル群6つ分のドット列が形成可能となるため、紙幅方向に6インチの画像を形成することができるようになる。
図9Aは、ヘッドユニット40による低解像度でのドットの形成を説明するための図(その1)である。ここでも、第2ノズル群420と用紙Sとが示されており、イエローインクノズル列Yからのインク滴の吐出により用紙Sにドットが形成される様子が示されている。また、ドットを形成するノズルが黒く塗りつぶされている。
ここで、前述の高解像度でドットを形成したときと異なっているのが、ドットを形成する際に使用されるノズルが紙幅方向について1個おきのノズルとなっていることである。ここでは、K=1とした場合、奇数番号のノズルからのみインク滴が吐出されドットが形成されている。
尚、低解像度で印刷を行っているため、1つの画素の一辺の長さは高解像度のときのものの2倍となる。また、ドットの大きさも高解像度のときよりも大きなドットが形成されるように、駆動パルスPS2の振幅が大きくなるように調整されている。
図9Bは、ヘッドユニット40による低解像度でのドットの形成を説明するための図(その2)である。ここでも、第2ノズル群420と用紙Sとが示されており、イエローインクノズル列Yからのインク滴の吐出により用紙Sにドットが形成される様子が示されている。また、ドットを形成するノズルが黒く塗りつぶされており、図9Aと比較してドットを形成しているノズルが異なっていることが示されている。
ここでも、ドットを形成する際に使用されるノズルが紙幅方向について1個おきのノズルとなっているが、K=1としたとき、偶数番号のノズルからのみインク滴が吐出されドットが形成されている。
このように、低解像度で印刷を行う際、奇数番号のノズルでドットを形成する場合と、偶数番号のノズルでドットを形成する場合とが適当なタイミングで切り替えられる。このように使用するノズルを適当なタイミングで切り替えることによって、低解像度印刷を行う場合、特定のノズルのみを使用してドットを形成するということがない。そうすると、ノズル全体を平均的に使用して印刷を行うことができ、ノズルに対する負担を平均化することができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドユニットの寿命を延ばすことができる。
奇数番号のノズルでドットを形成するときと偶数番号のノズルでドットを形成するときとの切り替えは、用紙毎に行うこととすることができる。例えば、奇数枚目の用紙については奇数番号のノズルを使用して低解像度の印刷を行い、偶数枚目の印刷については偶数番号のノズルを使用して低解像度の印刷を行うようにする。これは、用紙2枚ごとに切り替えるなど、複数枚毎に切り替えることとしてもよい。
図10は、用紙Sに設定された領域を説明するための図である。図において、用紙S上に領域1と領域2とが割り当てられている。
用紙Sに対する印刷において、用紙2枚分のページを縮小して1枚のページに印刷することが行われることがある。例えば、図において、1ページ目の印刷を領域1において行い、2ページ目の印刷を領域2において行う。このように、印刷する領域が複数に分割できる場合、奇数番号のノズルで印刷を行うときと偶数番号のノズルで印刷を行うときの切り替えを領域毎に行うこととしてもよい。
例えば、領域1の印刷において奇数番号のノズルを用いて印刷を行い、領域2の印刷において偶数番号のノズルを用いて印刷を行う。このように、使用するノズルを領域毎に切り替えることによって、低解像度印刷を行う場合、特定のノズルのみを使用してドットを形成するということがない。そうすると、ノズル全体を平均的に使用して印刷を行うことができ、ノズルに対する負担を平均化することができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドの寿命を延ばすことができる。
図11は、ドット列ごとに使用するノズルを変更した場合のドットの形成方法を説明するための図である。ここでも、第2ノズル群420と用紙Sとが示されており、イエローインクノズル列Yからのインク滴の吐出により用紙Sにドットが形成される様子が示されている。
ここでも低解像度での印刷が行われる。よって、同時にインク滴を吐出してドット列を形成するノズルは紙幅方向について1個おきのノズルとなっている。しかしながら、ここでは、形成するドット列ごとに使用するノズルが変更される。例えば、最初のドット列(1列目のドット列)を形成するときに使用されるノズルは、K=1としたときの奇数番号のノズルである。そして、次の列(2列目)のドット列を形成するときに使用されるノズルは、偶数番号のノズルである。言い換えると、奇数列のドット列は奇数番号のノズルが形成し、偶数列のドット列は偶数番号のノズルが形成する。このように、形成するドット列ごとに使用するノズルを切り替えて印刷を行う。
このようにドット列ごとに使用するノズルを切り替えることによって、低解像度印刷を行う場合、特定のノズルのみを使用してドットを形成するということがない。そうすると、ノズル全体を平均的に使用して印刷を行うことができ、ノズルに対する負担を平均かすることができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドユニットの寿命を延ばすことができる。
図12Aは、ドットを形成可能な奇数画素列を表す図であり、図12Bは、ドットを形成可能な偶数画素列を表す図である。ここでは、説明の容易のために実際の画素の数よりも少ない画素が示されている。図において、黒色で示された升目がドットを形成可能な画素である。前述の通り、奇数画素列は奇数列のノズルによって形成され、偶数画素列は偶数列のノズルによって形成される。よって、最終的には、これらが合成された画素にドットが形成されることとなる。
図12Cは、ドット列ごとにノズルを切り替えたときの画素を説明するための図である。これは、図12Aと図12Bの画素列において、ドットを形成可能な画素を合成したものとなっている。つまり、ドットが形成される画素は図の黒色で示した升目のように千鳥状に配列される。図において、白色で示した画素についてドットは形成されない。よって、ハーフトーン処理を行う際に使用されるディザマトリックスは千鳥状の画素に対応したものが必要になる。
また、YMCK色空間に変換された画像のデータは、全ての画素について階調値が割り振られている。よって、各画素に割り当てられた階調値を千鳥状の画素に対応するように他の画素に振り分ける作業が必要となる。
図12Dは、千鳥状の画素にドットを形成する場合の階調値の振り分けについて説明するための図である。図において白色で示された升目はドットを形成できない画素である。よって、この中央の白色の画素の階調値をドットの形成可能な画素に振り分ける。ここでは、中央の白色の画素の階調値の1/4の値を算出し、算出した値をドットの形成可能な周辺の4つの画素の階調値に加算することとする。このようにすることで、白色の画素の階調値の情報が利用されることとなり、巨視的に良好な画像が得られることとなる。尚、このような作業は、解像度変換処理及び色変換処理の後であって、ハーフトーン処理の前に行われることとなる。
<ディザマトリックスの生成方法>
図13は、ディザマトリックスの生成方法の処理ルーチンを示すフローチャートである。このディザマトリックスの生成方法は、印刷画像の形成過程においてほぼ同時に形成されるドットの分散性を考慮して最適化を図ることができるように構成されている。なお、ここでは、説明を分かりやすくするために、8行8列の小さなディザマトリックスを生成するものとしている。
ステップS100では、グループ化処理が行われる。グループ化処理は、印刷画像の形成過程においてほぼ同時にドットが形成される複数の画素グループに対応する要素毎にディザマトリックスを分割する処理を備えている。
図14Aは、ディザマトリックスMを示す図である。図14Bは、要素グループM0を示す図である。図14Cは、要素グループM1を示す図である。これらの図における数字は、対応する要素グループの番号が示されている。例えば、要素グループM0の画素については符号「M]に後続する「0」が示されている。空欄画素は、入力階調値にかかわらず常にドットが形成されない画素である。
このようにして、ステップS100のグループ化処理が完了すると、処理が着目閾値決定処理(S200)に進められる。着目閾値決定処理とは、格納要素の決定対象となる閾値を決定する処理である。ここでは、比較的に小さな値の閾値、すなわちドットの形成されやすい値の閾値から順に選択することによって閾値が決定される。
ステップS300では、ディザマトリックス評価処理が行われる。ディザマトリックス評価処理とは、あらかじめ設定された評価関数に基づいてディザマトリックスの最適性を数値化する処理である。こおでは、評価関数は、ドットの記録密度の均一性としている。すなわち、マトリックスの各要素に対応する画素似形成される複数のドットが各階調値において均一に形成されるか否かが評価の基準となっている。ただし、ここでは、ディザマトリックスMだけを考慮するのではなく、2つの要素グループM0、M1を考慮して評価が行われる。
図15は、ディザマトリックス評価処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS310では、評定要素グループが選択される。評定要素グループとは、2つの要素グループM0,M1の中で、着目閾値の格納要素の決定の際に評価の対象となる1個のマトリックスを意味する。ここでは、評定要素グループと、ディザマトリックスMに着目して評価が行われる。
評定要素グループは、着目閾値とともに順に選択される。具体的には、1番目の着目閾値では要素グループM0が選択され、2番目の着目閾値では要素グループM1が選択される。着目閾値は、評定要素グループに属する要素のいずれかに格納されることとなる。
ステップS320では、決定済み閾値の対応ドットをオンとする。決定済み閾値とは、格納要素が決定された閾値を意味する。ここでは、ドットの形成されやすい値の閾値から順に選択されるので、着目閾値にドットが形成される際には、決定済み閾値が格納された要素に対応する画曽爾は必ずドットが形成されることになる。逆に、着目閾値にドットが形成される最も小さな入力階調値においては、決定済み閾値が格納された要素以外の要素に対応する画素にはドットは形成されないことになる。
格納要素の決定は、ドットの形成が疎となっている画素に対応する要素に着目閾値が格納されるように格納要素を決定する。マトリックスの各要素に対応する画素に形成される複数のドットが各階調値において均一に形成されるか否かが評価の基準となっているからである。
ステップS330では、ローパスフィルタ処理が行われる。ローパスフィルタ処理は、ドット密度マトリックスにおいて低周波成分を抽出する処理である。ここで、ドット密度マトリックスとは、ステップS320でドットが形成された要素を1とし、ドットが形成されていない要素を0としたときのマトリックスである。定周波成分を抽出するのは、低周波領域で比較的に感度が高い人間の視覚感度特性を考慮してディザマトリックスを最適化するためである。
ローパスフィルタ処理が行われた後のディザマトリックスMの各要素内の数字は全体評価値を表している。全体評価値とは、例えば、8個の閾値の格納要素が決定されたディザマトリックスMにおいて、仮に9番目のドットを形成したと仮定したときの各要素の評価値を意味する。大きな数字は、ドットの密度が高く、小さな数字はドットの密度が低い、すなわちドットが疎であることを意味する。
また、要素グループM0に対応する画素に関するドット密度マトリックスに対してもローパスフィルタ処理が行われる。ローパスフィルタ処理が行われると、グループ評価値が算出される。グループ評価値とは、例えば、2個の閾値の格納要素が決定されたディザマトリックスにおいて、仮に3番目のドットを形成したと仮定したときの各要素の評価値を意味する。
このようにして全評定マトリックスについて処理が完了したか否かを判定し(S340)、完了した場合にはステップS350を行い、完了していない場合にはステップS310に戻る。このようにして、全評定マトリックスについてステップS310〜S330までの処理を繰り返す。
ステップS350では、総合評価値決定処理が行われる。総合評価値決定処理は、全体評価値とグループ評価値とに所定の重み付けを行って加算することによって決定される。ここでは、一例として全体評価値とグループ評価値の重み付けをそれぞれ「2」と「1」としている。
ステップS400では、格納要素決定処理が行われる。格納要素決定処理は、着目閾値の格納要素を決定する処理である。格納要素は、総合評価値が最も小さな要素の中から決定される。
このような処理を、最もドットの形成されやすい閾値から最もドットの形成され難い閾値までの全閾値について行うと、ディザマトリックスの生成処理が完了する(S500)。
<ノズル配置が千鳥配置の場合>
次に、ヘッドユニットにおけるノズルの配置をいわゆる千鳥配置(具体的な配置については以下を参照)にしたときのドットの形成について説明を行う。尚、ここでは、前述のヘッドユニットとはノズルの配置が異なっているため、符号を40’としてヘッドユニット40’の説明を行う。
図16は、ヘッドユニット40’を説明するための図である。ヘッドユニット40’は、6つのノズル群(第1ノズル群410’〜第6ノズル群460’)を含んでいる。各ノズル群は、第1イエローインクノズル列Y1、第2イエローインクノズル列Y2、第1マゼンタインクノズル列M1、第2マゼンタインクノズル列M2、第1シアンインクノズル列C1、第2シアンインクノズル列C2、第1ブラックインクノズル列K1、及び、第2ブラックインクノズル列K2を含んでいる。
第2イエローインクノズル列Y2のノズルは、用紙の紙幅方向について第1イエローインクノズル列Y1のノズル間の中央に位置するように、第1イエローインクノズル列Y1に対して図中のノズル列方向の右側にずれるように並んでいる。図中に示すように、マゼンタ、シアン、ブラックのぞれぞれのノズル列も、第1イエローインクノズル列Y1及び第2イエローインクノズル列Y2と同様に並んでいる。
このように、一方のノズル列のノズルを紙幅方向について他方のノズル列のノズル間の中央に位置するように配置することで、用紙の紙幅方向について解像度を高めて印刷することができるようになっている。
図17は、ヘッドユニット40’によるドットの形成を説明するための図である。ここでは、まず、低解像度でドットを形成するときと比較するために、参考例として、ヘッドユニット40’を使用して高解像度でドットの形成を行う場合について説明する。
図には、ヘッドユニット40’の一部と、用紙Sの一部とが示されている。また、用紙Sには、形成されたドットが示されている。ここでも説明の容易のために、第1イエローインクノズル列Y1と第2イエローインクノズル列Y2とを用いてドットの形成の説明を行う。よって、第1イエローインクノズル列Y1と第2イエローインクノズル列Y2は実線で描かれている。また、イエローインクノズルには、紙面左側から順番にK〜K+23の番号が付されている。
図では、用紙Sが搬送方向に搬送されつつドットの形成が行われている。ここでは、ノズル番号K〜K+23のノズルから吐出されたインク滴が紙幅方向に一列に並ぶように用紙Sに着弾しドットが形成されている。紙幅方向のドットピッチは、ノズル番号Kとノズル番号K+1とで構成されるノズルピッチと一致している。また、用紙の搬送方向についてのドットピッチも、紙幅方向のドットピッチと一致するように形成されている。ヘッドユニット40’はプリンタ1に対して固定されているため、用紙の紙幅方向についての解像度は、紙幅方向のノズル番号Kとノズル番号K+1とで構成されるノズルピッチと一致する。そして、ここでは紙幅方向について最も高い解像度で印刷が行われていることとなる。
ここでは、第2ノズル群420’の一部を用いて説明を行っているが、実際の印刷では第1ノズル群410’〜第6ノズル群460’が使用される。この場合、第1ノズル群410’〜第6ノズル群460’から吐出されたインク滴で形成されるドットがノズル列方向に一列に並ぶようにインク滴の吐出タイミングが調整され、ドットが形成される。このとき、紙幅方向には、ノズル群6つ分のドット列が形成可能となるため、紙幅方向に6インチの画像を形成することができる。
図18Aは、ヘッドユニット40’による低解像度でのドットの形成を説明するための図(その1)である。ここでも、第2ノズル群420’が示されており、第1イエローインクノズル列Y1及び第2イエローインクノズル列Y2からのインク滴の吐出により用紙Sにドットが形成される様子が示されている。
ここで、前述の高解像度でドットを形成したときと異なっているのが、ドットを形成する際に使用されるノズルがノズル列毎となっていることである。ここでは、K=1とした場合、奇数番号のノズルからのみインク滴が吐出されドットが形成されている。これは、言い換えると、第1イエローインクノズル列Y1のノズルからのみインク滴が吐出されドットが形成されているといえる。尚、低解像度で印刷を行っているため、1つの画素の一辺の長さは高解像度のときのものの2倍となる。また、ドットの大きさも高解像度のときよりも大きなドットが形成されるように、駆動パルスPS2の振幅が大きくなるように調整されることとなる。
図18Bは、ヘッドユニット40’による低解像度でのドットの形成を説明するための図(その2)である。図に示されているものの構成は、図18Aのものとほぼ同様であるが、ドットを形成しているノズルが異なっている。
ここでは、K=1としたとき、偶数番号のノズルからのみインク滴が吐出されドットが形成されている。これは、言い換えると、第2イエローインクノズル列Y2のノズルからのみインク滴が吐出されドットが形成されているといえる。
このように、ここでは、低解像度で印刷を行う際、第1イエローインクノズル列Y1のノズルで印刷を行う場合と、第2イエローインクノズル列Y2のノズルで印刷を行う場合とを適当なタイミングで切り替えて使用する。このように使用するノズルを適当なタイミングで切り替えることによって、低解像度印刷を行う場合に、特定のノズルのみを使用してドットを形成するということがない。そうすると、ノズル全体を平均的に使用して印刷を行うことができ、ノズルに対する負担を平均化することができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドユニットの寿命を延ばすことができる。
第1イエローインクノズル列Y1のノズルで印刷を行う場合と、第2イエローインクノズル列Y2のノズルで印刷を行う場合との切り替え(以下、ノズル列の切り替えとする)は、前述と同様に、用紙1枚毎又は複数枚毎に行うこととすることができる。また、ノズル列の切り替えを用紙S状の領域ごとに行うこととしてもよい。
図19は、ドット列ごとに使用するノズルを変更した場合のドットの形成方法を説明するための図である。
ここでも低解像度での印刷が行われる。よって、同時にインク滴を吐出するノズルは、同一のノズル列に存在するノズルである。具体的には、ある1列のドット列が形成されるときには、第1イエローインクノズル列Y1のノズルが使用され、次の1列のドット列が形成されるときには第2イエローインクノズル列Y2のノズルが使用される。このように、1列のドット列毎に使用されるノズル列が入れ替えられる。
これは言い換えると、最初のドット列(1列目のドット列とする)を形成するときに使用されるノズルは、K=1としたときの奇数番号のノズルである。また、次の列のドット列を形成するときに使用されるノズルは、偶数番号のノズルである。つまり、奇数列のドット列は奇数番号のノズルが形成し、偶数列のドットは偶数番号のノズルが形成する。このように、形成するドット列ごとに使用するノズルを切り替えて印刷を行う。
このようにすることで、低解像度印刷を行う場合であっても、特定のノズルのみを使用してドットを形成するということがない。そうすると、ノズル全体を平均的に使用して印刷を行うことができ、ノズルに対する負担を平均化することができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドユニットの寿命を延ばすことができる。
尚、このように印刷を行った場合も、ドットが形成される画素は、前述の図12Cの黒色で示した升目のように千鳥状に配列されることとなる。よって、このときに使用されるハーフトーン処理も、前述の千鳥状の画素に対応したディザマトリックスを使用して行われる。
===その他の実施の形態===
また、以上説明した技術は、紙等にインクを吐出して印刷を行う印刷方法以外にも、様々な工業用装置に適用可能である。主なものとしては、布地に模様をつけるための捺染装置(方法)、回路基板上に回路パターンを形成するための回路基板製造装置(方法)、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置(方法)、有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置(方法)等が挙げられる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
また、上述の実施形態では、紙幅方向にわたってノズルが並ぶプリンタ1について説明を行ったが、プリンタ1の型式はこれに限られない。例えば、ノズルが用紙の搬送方向に並ぶノズル列を含むヘッドが用紙Sの紙幅方向に移動しつつ印刷を行うようなインクジェットプリンタであってもよい。
また、説明の容易のために、上述の実施形態において使用されたドットのサイズは1種類であったが、小ドット、中ドット、及び、大ドットの3種類のサイズのドットを用いて画像を形成するものとしてもよい。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
===まとめ===
(1)上述の実施形態における液体吐出装置としてのプリンタ1は、用紙Sにインク滴を吐出して用紙Sにドットを形成するための複数のノズルが用紙Sとの相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列(例えば、第1イエローインクノズル列Y1)を備える。また、プリンタ1は、用紙Sにインク滴を吐出して用紙Sにドットを形成するための複数のノズルが用紙Sとの相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第2ノズル列であって、第1ノズル列の位置に対してノズルの並ぶ方向にずれている第2ノズル列(例えば、第2イエローインクノズル列Y2)を備える。
また、プリンタ1は、第1ノズル列の複数のノズルと第2ノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択し、ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択したノズルからのインク滴の吐出を制御するコントローラ60であって、選択される一部のノズルを変更しつつドット列を形成させるコントローラ60を備える。
このようにすることで、選択される一部のノズルを変更しつつドット列を形成させるので、特定のノズルのみを使用してドットを形成するということがない。そうすると、ノズル全体を平均的に使用して印刷を行うことができ、ノズルに対する負担を平均化することができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドユニットの寿命を延ばすことができる。
(2)また、コントローラ60は、これら複数のノズルのうち一部のノズルを所定の配列パターンで並ぶように選択し、選択されるこれら一部のノズルを変更しつつドット列を形成させる。
このようにすることで、使用するノズルの選択を所定の配列パターンで行うことができる。
(3)また、コントローラ60は、第1ノズル列と第2ノズル列のうち1つのノズル列を選択し、選択されるこのノズル列を変更しつつドット列を形成させる。
このようにすることで、ドットを形成するノズルをノズル列毎に変更しつつインク滴を吐出するようにすることができる。
(4)また、コントローラ60は、第1ノズル列のノズルと第2ノズル列のノズルとで構成されるノズルピッチの整数倍のピッチで並ぶように一部のノズルを選択し、選択されるこの一部のノズルを変更しつつドット列を形成させる。
このようにすることで、第1ノズル列と第2ノズル列において、ドットを形成可能なノズルを変更しつつインク滴を吐出するようにすることができる。
(5)また、前述の一部のノズルの変更は、用紙Sとの相対移動方向と交差する方向に並ぶ画素列に対するドット列の形成を一つの単位として、用紙1枚分に対する画像の形成を一つの単位として、又は、用紙Sに設定された領域に対する画像の形成を一つの単位として行われる。
このようにすることで、所定のタイミングで前述のノズルの変更を行うことができる。
(6)また、次のような印刷方法があることはいうまでもない。まず、用紙Sにインク滴を吐出して用紙Sにドットを形成するための複数のノズルが用紙Sとの相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列と第2ノズル列であって、一方のノズル列は他方のノズル列の位置に対してノズルの並ぶ方向にずれている2つのノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択する。そして、ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択したノズルからのインク滴の吐出を行う。次に、選択される一部のノズルを変更する。
このようにすることで、選択される一部のノズルを変更しつつドット列を形成させるので、特定のノズルのみを使用してドットを形成するということがない。そうすると、ノズル全体を平均的に使用して印刷を行うことができ、ノズルに対する負担を平均化することができる。そして、ノズルの寿命を平均化して、ヘッドユニットの寿命を延ばすことができる。
印刷システム100の全体構成のブロック図である。 図2Aは、プリンタ1の断面図であり、図2Bは、プリンタ1の内部構造の斜視図である。 ヘッドユニット40の構成を説明するための図である。 ノズルからインク滴を吐出させるための構造を説明するための図である。 駆動信号を説明するための図である。 画素データの変換処理を説明するためのフローチャートである。 ディザマトリックスを参照しながら、各画素についてのドットの形成の有無を判定する様子を概念的に説明するための図である。 ヘッドユニット40により高解像度でのドットの形成を説明する図である。 図9Aは、ヘッドユニット40による低解像度でのドットの形成を説明するための図(その1)であり、図9Bは、ヘッドユニット40による低解像度でのドットの形成を説明するための図(その2)である。 用紙Sに設定された領域を説明するための図である。 ドット列ごとに使用するノズルを変更した場合のドットの形成方法を説明するための図である。 図12Aは、ドットを形成可能な奇数画素列を表す図であり、図12Bは、ドットを形成可能な偶数画素列を表す図であり、図12Cは、ドット列ごとにノズルを切り替えたときの画素を説明するための図であり、図12Dは、千鳥状の画素にドットを形成する場合の階調値の振り分けについて説明するための図である。 ディザマトリックスの生成方法の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図14Aは、ディザマトリックスMを示す図であり、図14Bは、要素グループM0を示す図であり、図14Cは、要素グループM1を示す図である。 ディザマトリックス評定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 ヘッドユニット40’を説明するための図である。 ヘッドユニット40’によるドットの形成を説明するための図である。 図19Aは、ヘッドユニット40’により低解像度でのドットの形成を説明するための図(その1)であり、図19Bは、ヘッドユニット40’により低解像度でのドットの形成を説明するための図(その2)である。 ドット列ごとに使用するノズルを変更した場合のドットの形成方法を説明するための図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 用紙搬送機構、21 給紙ローラ、
上流側搬送ローラ23A、下流側搬送ローラ23B、24 ベルト、
40 ヘッドユニット、50 検出器群、60 コントローラ、
61 インタフェース、70 駆動信号生成回路、
402 インク供給路、404 ノズル連通路、406 弾性板、
410 第1ノズル群、420 第2ノズル群、430 第3ノズル群、
440 第4ノズル群、450 第5ノズル群、460 第6ノズル群、
COM 駆動信号、Nz ノズル、PZT ピエゾ素子、
Y イエローインクノズル列、M マゼンタインクノズル列、
C シアンインクノズル列、K ブラックインクノズル列、
Y1 第1イエローインクノズル列、Y2 第2イエローインクノズル列、
M1 第1マゼンタインクノズル列、M2 第2マゼンタインクノズル列、
C1 第1シアンインクノズル列、C2 第2シアンインクノズル列、
K1 第1ブラックインクノズル列、K2 第2ブラックインクノズル列

Claims (6)

  1. 媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列と、
    前記媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に前記所定のノズルピッチで並ぶ第2ノズル列であって、前記第1ノズル列の位置に対して前記ノズルの並ぶ方向にずれている第2ノズル列と、
    前記第1ノズル列の複数のノズルと前記第2ノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択し、前記ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択した前記ノズルからの前記液体滴の吐出を制御するコントローラであって、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させるコントローラと、
    を備える液体吐出装置。
  2. 前記コントローラは、前記複数のノズルのうち前記一部のノズルを所定の配列パターンで並ぶように選択し、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させる、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記コントローラは、前記第1ノズル列と前記第2ノズル列のうち1つのノズル列を選択し、選択される前記ノズル列を変更しつつ前記ドット列を形成させる、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記コントローラは、前記第1ノズル列のノズルと前記第2ノズル列のノズルとで構成されるノズルピッチの整数倍のピッチで並ぶように前記一部のノズルを選択し、選択される前記一部のノズルを変更しつつ前記ドット列を形成させる、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記一部のノズルの変更は、前記媒体との相対移動方向と交差する方向に並ぶ画素列に対するドット列の形成を一つの単位として、媒体1枚分に対する画像の形成を一つの単位として、又は、媒体に設定された領域に対する画像の形成を一つの単位として行われる、請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 媒体に液体滴を吐出して前記媒体にドットを形成するための複数のノズルが前記媒体との相対移動方向と交差する方向に所定のノズルピッチで並ぶ第1ノズル列と第2ノズル列であって、一方のノズル列は他方のノズル列の位置に対して前記ノズルの並ぶ方向にずれている2つのノズル列の複数のノズルから一部のノズルを選択し、前記ノズルの並ぶ方向にドット列を形成するように、選択した前記ノズルからの前記液体滴の吐出を行うステップと、
    選択される前記一部のノズルを変更するステップと、
    を含む液体吐出方法。
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