JP4137030B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置及び記録装置の搬送量補正方法に関し、より詳細には、記録媒体への画像の記録と記録媒体の搬送とを交互に行って記録媒体に画像を記録する記録装置における記録媒体の搬送量の補正に関するものである。
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
プリンタの記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又その構成としては、所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドを用紙等の記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復走査させながら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般的に広く用いられている。
このようなインクジェット記録装置の基本的動作について説明すると、まず記録媒体が記録媒体を積載する給紙部から、給紙ローラによって1枚ずつ給紙される。給紙された記録媒体は、搬送ローラおよびピンチローラからなるローラ対により所定量の搬送が繰り返される。また、走査方向に対しては、キャリッジモータにより記録ヘッドを搭載するキャリッジを上記搬送方向と略直交する方向に移動(走査)させて、記録ヘッドを目的の画像形成位置に配置させる。
位置決めされた記録ヘッドは、電気基板からの信号に従って、記録媒体に対してインクを吐出する。記録媒体上への画像形成は、記録ヘッドにより記録を行いながらキャリッジを走査させる主走査と、搬送ローラにより記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより行われていく。
しかし、搬送ローラと記録媒体との間の摩擦係数や、搬送経路から記録媒体が受ける摩擦力の変化などにより、搬送ローラによる記録媒体の搬送量が、目標とする所定の搬送量(設定値)と異なる場合があることが知られている。
図11は、搬送ローラによる記録媒体の搬送量が設定値通りであった場合に、記録媒体上に形成される記録ドットの配置を示す模式図である。この図では、所定のノズル数の記録ヘッドが主走査を4回繰り返すことで所定の領域の記録を完成させる、いわゆる4パス記録を行った場合を示している。
図中、○は記録ドットを示し、中の数字により何番目の走査による記録ドットであるのかを示している。(a)は1回目の主走査で形成される記録ドットの配置を示しており、1回目の主走査が終わると副走査が行われ、記録媒体が所定量搬送される。そして(b)は2回目の主走査で形成される記録ドットの配置を示している。以降、(c)、(d)、(e)に示すような順で主走査と副走査を繰り返し、8×8ドットの領域の記録が完成する。
図12は、搬送ローラによる記録媒体の搬送量が設定値よりも小さくなった場合に、記録媒体上に形成される記録ドットの配置を図11と同様に示す図である。(a)で示す1回目の走査の後、搬送量が設定値より若干小さいため、(b)に示すような位置に記録ドットが形成される。以降、各副走査での搬送量が設定値よりも小さいため、最終的には(e)に示すようなドット配置で8×8ドットの領域の記録が完成する。
各副走査での搬送量が設定値よりも小さかったため、ドットの配置が搬送方向につまり気味となり、(e)に矢印で示す位置では記録ドットの重なりが目立つ部分が生じてしまう。このドットの重なりは完成した画像上に周期的に現れる黒スジとなる。この黒スジは記録媒体の搬送量が設定値よりも小さくなればなるほど、より顕著に表れて画像の質を落としてしまう。
一方、図13は、搬送ローラによる記録媒体の搬送量が設定値よりも大きくなった場合に、記録媒体上に形成される記録ドットの配置を図11と同様に示す図である。(a)で示す1回目の走査の後、搬送量が設定値より若干大きいため、(b)に示すような位置に記録ドットが形成される。以降、各副走査の搬送量は設定値よりも大きいため、最終的には(e)に示すようなドット配置で8×8ドットの領域の記録が完成する。
各副走査の搬送量が設定値よりも大きかったため、ドットの配置が搬送方向に疎になってしまい、(e)に矢印で示す位置に記録ドットの抜けが目立つ部分が生じてしまう。このドットの抜けは完成した画像上に周期的に現れる白スジとなる。この白スジは記録媒体の搬送量が設定値よりも大きくなればなるほど、より顕著に表れて画像の質を落としてしまう。
上記のような搬送量の誤差に起因する記録画質の低下を防止するために、記録媒体の搬送量の補正を行うことが、特開平06−238969号公報や、特開平07−314788号公報に記載されている。
特開平06−238969号公報 特開平07−314788号公報
上記のような記録媒体の搬送量の補正を行った場合においても、以下のような問題点が存在することが明らかになった。
補正を行って設定値通りの搬送量で記録媒体を搬送したとしても、記録画像にスジが発生する場合がある。図14は、記録ヘッドから吐出されるインク滴の軌跡を矢印で示す模式図である。この図のように、記録ヘッドの各ノズルから吐出されたインク滴は、記録媒体に着弾するまでの間に、記録ヘッドが主走査方向に移動することによって生じる空気の流れや、インク滴が密集して空気中を移動することで発生する気流の影響を受ける。
このため、ノズル列の端部から吐出されるインクは、ノズル列の中央に向かう方向に引き寄せられることになる。そのため、記録ヘッドから吐出されたインク滴が、ノズルの真下に着弾することを想定した搬送量で記録を行うと、画像上に白スジが発生することになるのである。なお、この気流による影響は記録に使用するノズルの数によって異なり、更には記録パス数によっても異なる。記録パス数によって異なるのは、1回の主走査で吐出されるインクの密集の度合いが記録パス数によって異なることに起因する。
ここで、記録媒体の位置に応じて搬送量を異ならせて記録を行う場合には、それぞれの異なる搬送量に対応する補正量を、それぞれの搬送量に所定の係数を乗じた値とすることで、搬送ローラと記録媒体の間の摩擦係数および搬送経路から記録媒体が受ける摩擦力に応じた補正を行うことができる。
しかしながら、上述の気流の影響まで考慮してそれぞれの搬送量に対して補正を行おうとすると、それぞれの搬送量に所定の係数を乗じた値とするだけでは不十分であり、記録画像の画質が劣化してしまう。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、摩擦力の変化などの機械的要因に対応した搬送量の補正に加え、他の要因による記録位置のズレにも対応して搬送量を補正できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段による記録媒体の搬送量を補正するためのパラメータとして、前記搬送手段により搬送される記録媒体の位置によって異なる第1のパラメータと前記複数のノズルのうちの使用ノズルの数によって異なる第2のパラメータとを用いて、前記搬送量を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、他の本発明は、インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録装置であって、前記記録ヘッドの走査と走査の間に、前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される記録媒体の位置を判断するための判断手段と、前記判断手段による判断結果に基づいて前記搬送手段による記録媒体の搬送量を補正するための第1および第2のパラメータを選択し、当該選択した第1および第2のパラメータを用いて前記搬送量を補正する補正手段とを備え、前記第1のパラメータは、搬送される記録媒体の位置に応じて異なるパラメータであり、前記第2のパラメータは、搬送される記録媒体の位置によって変化する使用ノズル数に応じて異なるパラメータであることを特徴とする。
また、他の本発明は、インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録方法であって、前記記録媒体を搬送するための搬送工程と、前記搬送工程における記録媒体の搬送量を補正するためのパラメータとして、搬送される記録媒体の位置によって異なる第1のパラメータと前記複数のノズルのうちの使用ノズルの数によって異なる第2のパラメータとを用いて、前記搬送量を補正する補正工程と、を備えることを特徴とする。
また、他の本発明は、インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録方法であって、前記記録ヘッドの走査と走査の間に、前記記録媒体を搬送するための搬送工程と、前記搬送工程において搬送される記録媒体の位置を判断するための判断工程と、前記判断工程による判断結果に基づいて前記搬送工程における記録媒体の搬送量を補正するための第1および第2のパラメータを選択し、当該選択した第1および第2のパラメータを用いて前記搬送量を補正する補正工程とを備え、前記第1のパラメータは、搬送される記録媒体の位置に応じて異なるパラメータであり、前記第2のパラメータは、搬送される記録媒体の位置によって変化する使用ノズル数に応じて異なるパラメータであることを特徴とする。
このようにすると、例えば、第1のパラメータを記録媒体搬送の際の機械的摩擦力の変化に対応させ、第2のパラメータを記録画質に関する設定に対応させるようにすれば、摩擦力の変化などの機械的要因に対応した搬送量の補正に加え、他の要因による記録位置のズレにも対応して搬送量を補正することができる。
さらに、機械的摩擦力に起因する搬送量のズレに対する補正量は搬送量に応じて異なるが、この補正をする第1のパラメータを補正前の単位搬送量に対応する搬送補正量とすることで、実現しうる全ての搬送量に対応した補正値をテーブルとして持つ必要がなく、搬送量から算出することが可能となり、それぞれの搬送量に対する適正な補正量を得ることができるため、パラメータの記憶領域の節約と補正アルゴリズムの簡略化が可能となる。
従って、実際の搬送量が設定値と異なるために生じる、白スジや黒スジの発生を防止して高品位の画像を形成することが可能となる。
本発明によれば、上述した記録ヘッドが主走査方向に移動することによって生じる空気の流れや、集団でインク滴が空気中を移動することで発生する気流の影響によらず、搬送量補正を行うことができる。更には、記録媒体の位置に応じて搬送量を異ならせて記録を行う場合でも、それぞれの搬送量に適した補正を行うことができるため、白スジ、黒スジのない良好な画像を形成することが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、この明細書において、「記録」(「画像形成」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」(「記録素子」と言う場合もある)とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
本発明に係る記録装置の実施形態として、インクジェット方式に従う記録ヘッドを用いた記録装置を例に挙げて説明する。
(機構部の構成)
まず、本発明に係る記録装置の実施形態における機構部の構成を説明する。本実施形態における記録装置本体は、各機構の役割から、給紙部、用紙搬送部、排紙部、キャリッジ部、クリーニング部および外装部に分類することができる。以下、これらを項目別に概略を説明していく。
(A)給紙部
図1は、本実施形態の記録装置の斜視図である。また、図2および図3は、記録装置本体の内部機構を説明するための図であり、図2は左上部からの斜視図、および図3は記録装置本体の側断面図をそれぞれ示したものである、
給紙部1(Auto Sheet Feeder)
上記図1〜図3を参照するに、給紙部は記録媒体を積載する圧板2010、記録媒体を1枚ずつ給紙する給紙ローラM2080、記録媒体を分離する分離ローラM2041、記録媒体を積載位置に戻す為の戻しレバーM2020、等がベースM2000に取り付けられる構成となっている。
ベースM2000または外装には、積載された記録媒体を保持する為の給紙トレイM2060が取り付けられている。給紙トレイM2060は多段式で使用時は回転させて用いるものである。
通常の待機状態において、圧板M2010は圧板カムM2014でリリースされ、分離ローラM2041はコントロールカムM2050でリリースされている。また、戻しレバーM2020は記録媒体を戻し、積載状態の記録媒体が奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。
給紙を行う際には、まずモータ駆動によって、分離ローラM2041が給紙ローラM2080に当接する。そして、戻しレバーM2020がリリースされて、圧板M2010が給紙ローラM2080に当接する。この状態で、記録媒体の給紙が開始される。記録媒体は、ベースM2000に設けられた不図示の前段分離部M2001で制限され、記録媒体の所定枚数のみが給紙ローラM2080と分離ローラM2041から構成されるニップ部に送られる。送られた記録媒体はニップ部で分離され、最上位の記録媒体のみが用紙搬送部に搬送される。
記録媒体が、搬送ローラM3060およびピンチローラM3070まで到達すると、圧板M2010は不図示の圧板カムによって、分離ローラM2041はコントロールカムによって、リリースされる。戻しレバーM2020は、コントロールカムによって積載位置に戻る。これにより、給紙ローラM2080と分離ローラM2041とから構成されるニップ部に到達していた記録媒体は積載位置まで戻される。
給紙部2(U turn Casset Feeder)
図4、図5は本実施形態の記録装置に第2の給紙部として取り付け可能な給紙装置13を示しており、図4は給紙装置13を記録装置の下部に装着した状態を示す概略図であり、図5は給紙装置13の構成を示す斜視図である。
図4に示すように、給紙装置13は、記録装置本体に着脱自在に装着された記録媒体収納手段である給紙カセット10と、給紙カセット10に収納された記録媒体Pを送り出す記録媒体給送手段である給紙ローラ15を備えている。
給紙カセット10は、記録媒体送り出し方向の下流側の端部に、給紙ローラ15の回転により送り出された記録媒体Pに当接して記録媒体Pを1枚ずつ分離するための斜面部材である分離板19を有している。なお、記録媒体Pは画像記録面側を下にした状態で給紙カセット10に収納されている。
給紙ローラ15は、給紙カセット10の上方に設けられ、給紙ローラ15よりも上流側に位置している支点14aに揺動自在に支持されているアーム14に、回転自在に、かつ給紙カセット10に収納された記録媒体Pに対して接離可能に保持されている。図4に示すように、給紙カセット10の近傍には、搬送ローラM3060と、Uターンローラ21と、Uターンローラ21に対向する位置に設けられたローラガイド20が設けられている。
給紙ローラ15は、記録の際には、自重とアーム14の下方への揺動とにより、給紙カセット10に積載された記録媒体Pの最上位の記録媒体P1に当接するとともに、図5に示すプーリ16、ベルト17、およびギア18を介して伝達される不図示の駆動源からの駆動力により回転する。そして、給紙ローラ15の回転により送り出された記録媒体P1は、Uターンローラ21とローラガイド20との間に形成されたシート搬送通路Rを通過して、搬送ローラM3060に向かう。
(B)用紙搬送部
用紙搬送部に送られた記録媒体は、ピンチローラーホルダM3000及びペーパガイドフラッパM3030に案内されて、搬送ローラM3060とピンチローラM3070とのローラ対に送られる。この時、PEセンサレバーM3021が、記録媒体の先端を検知して、これにより記録媒体に対する記録位置が求められている。
搬送ローラM3060とピンチローラM3070とからなるローラ対は、LFモータE0002の駆動により回転され、この回転により記録媒体がプラテンM3040上を搬送される。プラテンM3040には、搬送基準面となるリブが形成されており、このリブにより、記録ヘッドH1001と記録媒体表面との間のギャップが管理されている。また同時に、当該リブが、後述する排紙部と合わせて、記録媒体の波打ちを抑制する役割も果たしている。
(C)排紙部
画像が記録された記録媒体は、第1の排紙ローラM3110と拍車M3120とのニップに挟まれ、搬送されて排紙トレイM3160に排出される。排紙トレイM3160は、複数に分割され、後述する下ケースM7080の下部に収納できる構成になっている。使用時は、引出して使用する。
(D)キャリッジ部
キャリッジ部は、記録ヘッドH1001を取り付けるためのキャリッジM4000を有しており、キャリッジM4000は、ガイドシャフトM4020およびガイドレールM1011によって支持されている。ガイドシャフトM4020は、シャーシM1010に取り付けられており、記録媒体の搬送方向に対して直角方向にキャリッジM4000を往復走査させるように案内支持している。
キャリッジM4000は、シャーシM1010に取り付けられたキャリッジモータE0001によりタイミングベルトM4041を介して駆動される。また、キャリッジM4000には、電気基板E0014から記録ヘッドH1001へ、駆動信号を伝えるための不図示のフレキシブルケーブルE0012(図6について後述)が接続されている。
上記構成において記録媒体に画像形成する場合、搬送方向に対しては、搬送ローラM3060およびピンチローラM3070からなるローラ対が、記録媒体を搬送して位置決めする。また、走査方向に対しては、ガイドシャフトM4020に沿って取り付けられたエンコーダスケールE0005のパターンを、後述するキャリッジ基板に設けられたエンコーダセンサで読み取った情報に基づいて、キャリッジモータE0001によりキャリッジM4000を上記搬送方向と略直交する方向に移動させて、記録ヘッドH1001を目的の画像形成位置に配置させる。位置決めされた記録ヘッドH1001は、電気基板E0014からの信号に従って、記録媒体に対しインクを吐出する。
記録ヘッドH1001についての詳細な構成および記録システムは後述するが、本実施形態の記録装置においては、記録ヘッドH1001により記録を行いながらキャリッジM4000が走査する主走査と、搬送ローラM3060により記録媒体が搬送される副走査とを交互に繰り返すことにより、記録媒体上に画像を形成していく構成となっている。
(E)クリ−ニング部
クリーニング部は、記録ヘッドH1001のクリーニングを行うためのポンプM5000、記録ヘッドH1001の乾燥を抑えるためのキャップM5010、記録ヘッドH1001の吐出口形成面をクリーニングするためのブレード(不図示)、などから構成されている。
(F)外装部
(A)〜(E)で説明した各ユニットは、主にシャーシM1010に組み込まれ、記録装置の機構部分を形成している。外装は、その回りを覆うように取り付けられている。外装部は主に、下ケースM7080、上ケースM7040、アクセスカバーM7030から構成されている。更に、上ケースには、LEDの光を伝達・表示するLEDガイドM7060、基板のスイッチ(SW)に作用するキースイッチM7070,M7071等が設けられている。
(電気回路構成)
次に本実施形態の記録装置における電気的回路の構成を説明する。
図6は、本発明の実施形態における電気的回路の全体構成を概略的に説明するためのブロック図である。
本実施形態の記録装置では、主にキャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPCB(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニットE0015、フロントパネルE0106等によって構成されている。
キャリッジ基板E0013は、キャリッジM4000に搭載されたプリント基板ユニットであり、ヘッドコネクタ E0101を通じて記録ヘッドH1001との信号の授受を行うインタフェースとして機能する。キャリッジ基板E0013には、エンコーダスケールE0005のパターンを読み取るエンコーダセンサE0004と共に、周囲温度を検出するためのサーミスタなどの温度センサや所要の光学センサが設けられている(以下、これらのセンサをOnCRセンサE0102として参照する)。OnCRセンサE0102により得られる情報は、エンコーダセンサE0004から出力される情報、及びヘッドコネクタE0101を介して記録ヘッドカートリッジH1000から出力されるヘッド温度情報とともに、フレキシブルフラットケーブル(CRFFC)E0012を通じてメインPCB E0014へと出力される。
メインPCB E0014は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の各部の駆動制御を司るプリント基板ユニットであり、その基板上には、紙端検出センサ(PEセンサ)E0007、Automatic Sheet Feeder(ASF)センサE0009、カバーセンサE0022およびホストインタフェース(ホストI/F)E0017を有している。また、キャリッジM4000を主走査させるための駆動源となるキャリッジモータE0001、記録媒体を搬送するための駆動源となるLFモータE0002、記録ヘッドH1001の回復動作の駆動源となるPGモータE0003、記録媒体の給紙動作の駆動源となるASFモータE0105など各種モータと接続されて各機能の駆動を制御している。フロントパネルE0106は、ユーザ操作の利便性のために、記録装置本体の正面に設けたユニットであり、リジュームキーE0019、LED E0020、電源キーE0018、さらにデジタルカメラ等の周辺デバイスとの接続に用いるデバイスI/F E0100を有している。
図7は、メインPCB E1004の内部構成を示すブロック図である。
図7において、E1102はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であり、制御バスE1014を通じてROM E1004に接続され、ROM E1004に格納されたプログラムに従って、各種制御を行っている。
ASIC E1102は1チップの演算処理装置を内蔵した半導体集積回路であり、ホストI/F E0017との信号の授受を行うとともに、パネル信号E0107を通じて、フロントパネル上のデバイスI/F E0100との信号の授受を行う。さらにASIC E1102は、ヘッド制御信号E1021を、フレキシブルフラットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013、およびヘッドコネクタE0101を介して記録ヘッドH1001に供給し、記録動作を制御する。
さらにASICはDRAM E2005を有する。このDRAM E2005は、記録用のデータバッファとして、受信バッファE2010、ワークバッファE2011、プリントバッファE2014、展開用データバッファE2016などの動作に必要な領域も有する。
(記録ヘッドの構成)
以下に本実施形態の記録装置で用いるヘッドカートリッジH1000の構成について説明する。
本実施形態におけるヘッドカートリッジH1000は、記録ヘッドH1001と、インクタンクH1900を搭載する手段、およびインクタンクH1900から記録ヘッドにインクを供給するための手段を有しており、キャリッジM4000に対して着脱可能に搭載される。
図8は、本実施形態で適用するヘッドカートリッジH1000に対し、インクタンクH1900を装着する様子を示した図である。本実施形態の記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、レッド、グリーン、およびブルーの7色のインクによって画像を形成し、従ってインクタンクH1900も7色分が独立に用意されている。そして、図に示すように、それぞれがヘッドカートリッジH1000に対して着脱自在となっている。尚、インクタンクH1900の着脱は、キャリッジM4000にヘッドカートリッジH1000が搭載された状態で行えるようになっている。
図9は、ヘッドカートリッジH1000の分解斜視図を示したものである。図において、ヘッドカートリッジH1000は、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101、第1のプレートH1200、第2のプレートH1400、電気配線基板H1300、タンクホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700、シールゴムH1800などから構成されている。
第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101はSi基板であり、その片面にインクを吐出するための複数の記録素子(ノズル)がフォトリソ技術により形成されている。各記録素子に電力を供給するAl等の電気配線は、成膜技術により形成されており、個々の記録素子に対応した複数のインク流路もまた、フォトリソグラフィ技術により形成されている。さらに、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するように形成されている。
図10は、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101の構成を説明するための正面拡大図である。H2000〜H2600は、それぞれ異なるインク色に対応する記録素子の列(以下ノズル列ともいう)であり、第1の記録素子基板H1100には、シアンインクの供給されるノズル列H2000、マゼンタインクの供給されるノズル列H2100、およびイエローインクの供給されるノズル列H2200の3色分のノズル列が構成されている。第2の記録素子基板H1101には、ブラックインクの供給されるノズル列H2300、レッドインクの供給されるノズル列H2400、グリーンインクの供給されるノズル列H2500、およびブルーインクの供給されるノズル列H2600の4色分のノズル列が構成されている。
各ノズル列は、記録媒体の搬送方向に1200dpi(dot/inch;参考値)の間隔で並ぶ768個のノズルによって構成され、約2ピコリットルのインク滴を吐出させる。各ノズル吐出口における開口面積は、およそ100平方μm2に設定されている。また、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101は第1のプレートH1200に接着固定されており、ここには、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101にインクを供給するためのインク供給口H1201が形成されている。
さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有する第2のプレートH1400が接着固定されており、この第2のプレートH1400は、電気配線基板H1300と第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101とが電気的に接続されるように、電気配線基板H1300を保持している。
電気配線基板H1300は、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101に形成されている各ノズルからインクを吐出するための電気信号を印加するものであり、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101に対応する電気配線と、この電気配線端部に位置し記録装置本体からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301とを有している。外部信号入力端子H1301は、タンクホルダーH1500の背面側に位置決め固定されている。
一方、インクタンクH1900を保持するタンクホルダーH1500には、流路形成部材H1600が例えば超音波溶着により固定され、インクタンクH1900から第1のプレートH1200に通じるインク流路H1501を形成している。
インクタンクH1900と係合するインク流路H1501のインクタンク側端部には、フィルターH1700が設けられており、外部からの塵埃の侵入を防止し得るようになっている。また、インクタンクH1900との係合部にはシールゴムH1800が装着され、係合部からのインクの蒸発を防止し得るようになっている。
さらに、前述のようにタンクホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700及びシールゴムH1800から構成されるタンクホルダー部と、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101、第1のプレートH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレートH1400から構成される記録ヘッド部H1001とを、接着等で結合することにより、ヘッドカートリッジH1000が構成されている。
(搬送量の補正)
本実施の形態においては、記録媒体の所定のエリアを4回の主走査による記録で完成させる4パス記録動作と、8回の主走査による記録で完成させる8パス記録動作との2つの記録モードにおける搬送量の補正について説明する。
本実施形態の記録装置では、記録媒体全面に対して記録が可能であるが、2つの記録モードそれぞれにおいて、記録媒体の全面を3種類の領域に分け、各領域毎に搬送量及び記録動作を異ならせる。
図16は、本実施形態における3種類の領域の分割例を示す図であり、図17A〜17Dは、記録媒体が搬送される過程における、記録媒体と搬送ローラ及び排紙ローラを含む搬送手段との位置関係を説明する図である。本実施形態では、搬送ローラM3060及び排紙ローラM3110と記録媒体との間の摩擦力を考慮して、記録媒体の搬送にどのローラが使用されるのかに応じて、領域を分割している。
図16において1601で示す領域は、図17Aに示すように、搬送ローラM3060及び排紙ローラM3110の2つのローラによって記録媒体が搬送される領域である。この領域1601に対しては、記録ヘッドH1001が有する768個の全ノズルを使用して記録する。
図16において1602aで示す領域は、図17Bに示すように、搬送ローラM3060によって記録媒体が搬送される領域であり、1602bで示す領域は、図17Cに示すように、排紙ローラM3110によって記録媒体が搬送される領域である。これら2つの領域1602a及び1602bに対しては、記録ヘッドが有する768個のノズルのうち256個のノズルを使用して記録する。
また、図16において1603で示す領域は、図17Dに示すように、記録媒体を搬送するローラが、搬送ローラM3060及び排紙ローラM3110の2つのローラから排紙ローラM3110のみに切り替わる位置(図16の1610)を含む領域であり、この領域において記録に使用するノズル数が768個から256個に切り替わる。
以上のように、搬送方向上流側のローラ3060と搬送方向下流側のローラ3110の2つのローラを用い、先に上流側のローラ3060のみによって搬送され、記録媒体部の先端が下流側のローラ3110に到達した場合は、記録媒体は2つのローラと接触し、その後、記録媒体の後端が上流側のローラ3060を通過した後は、下流側のローラ3110のみによって搬送されることとなる。なお、この搬送の流れは、上流側のローラが搬送に関与する搬送動作と、下流側のローラのみが搬送に関与する搬送動作、の2つに大別することができる。
以下、図15A〜15Fを参照して、各領域に対する4パス記録及び8パス記録の動作について説明する。なお、図中1つのマス目が32個のノズルを示し、○の中の数字は主走査の回数を示している。
図15Aは、図16の領域1601に対する、記録ヘッドが有する768個の全ノズルを使用する4パス記録動作の様子を示す図である。1回目の主走査による記録が行われた後、192(32×6)ノズル分記録媒体の搬送を行い、2回目の主走査による記録が行われる。以降192ノズル分の記録媒体の搬送と主走査での記録が交互に行われ、4回の主走査による記録が行われた領域の画像が完成する。図において4回の主走査による記録で完成する領域は、網掛けで示した搬送方向に192ノズル分の領域である。
図15Bは、図16の領域1601に対する、記録ヘッドが有する768個の全ノズルを使用する8パス記録動作の様子を示す図である。1回目の主走査による記録が行われた後、96(32×3)ノズル分記録媒体の搬送を行い、2回目の主走査による記録が行われる。以降96ノズル分の記録媒体の搬送と主走査での記録が交互に行われ、8回の主走査による記録が行われた個領域の画像が完成する。図において8回の主走査による記録で完成する領域は、網掛けで示した搬送方向に96ノズル分の領域である。
図15Cは、図16の領域1602a及び1602bに対する、記録ヘッドが有する768個のノズルのうち256個のノズルを使用する4パス記録動作の様子を示す図である。図中太枠で囲った部分が記録に使用されるノズルを表している。1回目の主走査による記録が行われた後、64(32×2)ノズル分記録媒体の搬送を行い、2回目の主走査による記録が行われる。以降64ノズル分の記録媒体の搬送と主走査による記録が交互に行われ、4回の主走査による記録が行われた領域の画像が完成する。図において4回の主走査による記録で完成する領域は、網掛けで示した搬送方向に64ノズル分の領域である。
図15Dは、図16の領域1602a及び1602bに対する、記録ヘッドが有する768個のノズルのうち256個のノズルを使用する8パス記録動作の様子を示す図である。図中太枠で囲った部分が記録に使用されるノズルを表している。1回目の主走査による記録が行われた後、32ノズル分記録媒体の搬送を行い、2回目の主走査による記録が行われる。以降32ノズル分の記録媒体の搬送と主走査による記録が交互に行われ、8回の主走査による記録が行われた領域の画像が完成する。図において8回の主走査による記録で完成する領域は、網掛けで示した搬送方向に32ノズル分の領域である。
図15Eは、図16の領域1603に対する、4パス記録動作の様子を示す図であり、図中の太枠で囲った部分が記録に使用されるノズルを示している。図示されたように、記録に使用されるノズルが、3回目の主走査から各主走査毎に128個ずつ減り、768個の全ノズルを使用している状態から、256個のノズルを使用する状態へ切り替わる。そして、使用するノズルが256個となった直後に、図中に矢印で示した位置(図16の1610で示す位置に対応、以下シフト位置と称する)で192ノズル分の記録用紙の搬送が行われる。これは、図17Dに示すように、記録媒体後端が搬送ローラM3060とピンチローラM3070とで狭持された状態から解放される(搬送ローラから離れる)タイミングで行われる搬送であり、このタイミングは、PEセンサレバーM3021が記録用紙の後端を検出してから所定量の搬送が行われたタイミングとして検知される。この後の搬送は図15Cに示したような規則的な搬送となる。
図15Fは、図16の領域1603に対する、8パス記録動作の様子を示す図であり、図中の太枠で囲った部分が記録に使用されるノズルを示している。図示されたように、記録に使用されるノズルが、3回目の主走査から各主走査毎に64個ずつ減り、768個の全ノズルを使用している状態から、256個のノズルを使用する状態へ切り替わる。そして、図15Eに関して説明したのと同様に、使用するノズルが256個となった直後に、図中に矢印で示したシフト位置で192ノズル分の記録用紙の搬送が行われる。この後の搬送は図15Dに示したような規則的な搬送となる。
上述のように、図16に1610で示すシフト位置を境に、記録媒体を搬送するローラは搬送ローラと排紙ローラの2つから排紙ローラだけとなる。本実施形態のように、2つの搬送ローラを用いて記録媒体を搬送する構成では、記録媒体の記録面に波打ちが生じるのを防止するため、排紙ローラの搬送速度を搬送ローラ以上となるように設定し、かつ搬送ローラによる記録媒体の狭持力(摩擦力)を排紙ローラよりも大きくなるようにするのが一般的である。従って、シフト位置より前(先端側)における搬送は、搬送ローラM3060を主とした搬送であると言える。
ここで、搬送ローラM3060と排紙ローラM3110とは、記録媒体との摩擦係数や、記録媒体に対する狭持力などの特性が異なるため、搬送量の補正を行う際には、搬送ローラM3060を主とした搬送の場合と、排紙ローラM3110による搬送の場合とでは異なる補正量が必要となる。すなわち、図16のシフト位置1610より前(先端側)の領域(“before”で示す部分=領域1601+1602a)と、シフト位置より後(後端側)の領域(“after”で示す部分=領域1602b)では、搬送量の補正(のパラメータや係数)を異ならせる必要がある。更に、好ましくは領域1603、より好ましくはシフト位置1610、においても搬送量の補正を異ならせるとよい。
以上のようなことから、上記で図14に関して説明した、気流によるノズル列端部から吐出されたインク滴の着弾位置のずれを考慮せずに、全てのノズルから吐出されたインク滴がノズルの真下に着弾すると想定すると、搬送量の補正量は以下のように算出される。シフト位置より先端側の補正パラメータをα_before、シフト位置より後端側の補正パラメータをα_after、シフト位置での搬送の際の補正パラメータをα_shiftとすると、1回の搬送に対する補正量は、
シフト位置より先端側の補正量=補正前搬送量×α_before
シフト位置より後端側の補正量=補正前搬送量×α_after
シフト位置での搬送補正量=補正前搬送量×α_shift
となる。
ただし、実際には図14に関して説明したとおり、気流によるノズル列端部から吐出されたインク滴の着弾位置のずれを考慮して補正を行う必要がある。本実施形態では、この気流による着弾位置のずれを補正するためのパラメータとしてβを設定する。気流による着弾位置のずれは使用するノズル数に影響を受けるため、パラメータとしては256個のノズルを使用する時のパラメータβ_256と、768個のノズルを使用する時のパラメータβ_768とを設ける必要がある。更に、好ましくは、シフト位置での192ノズル送り部の搬送に対しても異なるパラメータβ_shiftを設定するとよい。
これらを考慮して本実施形態では、1回の搬送に対する最終的な搬送の補正量は、記録媒体の位置に応じて、
(1)シフト位置より先端側でかつ、256ノズル使用部
補正量=補正前搬送量×α_before+β_256
(2)シフト位置より先端側でかつ、768ノズル使用部
補正量=補正前搬送量×α_before+β_768
(3)シフト位置での搬送
補正量=補正前搬送量×α_shift+β_shift
(4)シフト位置より後端側
補正量=補正前搬送量×α_after+β_256
の4つのパターンに分類して求める。なお、補正パラメータβ_256、β_768、β_shiftは、補正パラメータαで補正された1回の搬送あたりに加える搬送補正量である。
次に、実施形態における画像記録時の搬送量補正処理について、図19に示すフローチャートを参照して説明する。
接続されたホスト機器から記録命令を受信すると、まずステップS1において、記録媒体の種類、搬送経路、記録媒体のサイズ、グレースケールモード、記録品位等の設定情報を確認する。この設定情報の確認は、記録装置に接続されたホスト機器(プリンタドライバ)において行われたユーザ設定の情報を参照することで行われる。ただし、記録媒体の種類とサイズの情報に関しては、記録装置にセンサが設けられているときには、そのセンサでの検出結果を参照してもよい。
次に、ステップS2で、搬送命令を受信したかどうかを判定し、搬送命令を受信した場合はステップS3に進んで記録位置の判断を行い、受信してない場合には受信するまで待機する。ステップS3では、これから搬送を行う記録媒体の位置が、図16のシフト位置よりも前(先端側)か、後(後端側)か、シフト位置にあたる部分であるかの3つに場合分けし、シフト位置よりも前であればステップS4に進み、シフト位置よりも後であればステップS5に進み、シフト位置であればステップS6に進む。
そして、シフト位置より先端側であればステップS4において、256個のノズルを使用する領域(1602a)であるか768個のノズルを使用する領域(1601)であるかを更に判断し、s56個のノズルを使用する領域であればステップS8に進み、768個のノズルを使用する領域であればステップS7に進む。
以上のようにして記録媒体の4つに分割された領域のどこに該当するのかが決まると、ステップS5〜S8において補正量の算出を行う。上記(1)〜(4)との対応を説明すると、ステップS8では(1)、ステップS7では(2)、ステップS5では(3)、ステップS6では(4)に従って補正量を算出する。
ステップS9では、ステップS5〜ステップS8で算出された搬送補正量を補正前の搬送量に加算した分だけの搬送を実行し、ステップS10で主走査による記録を行う。ステップS11で記録が終了したかどうかの判断を行い、終了でなければステップS2以降の処理を繰り返し、終了であれば本シーケンスも終了となる。
ここで、補正量の具体的な算出例として、以下の設定についての補正量の算出について、図18の本実施形態における搬送量補正パラメータの例を参照して説明する。
<設定>
・記録媒体:光沢メディア1
・搬送経路:ASF
・媒体サイズ:A4
・グレースケール:OFF
・記録品位:3(この場合は、4パス記録モードとなる)
補正量のパラメータは、ステップS1で確認した設定に該当するものを図18に示す補正パラメータ表の中から呼び出して使用する。従って、上記の設定の場合は、図18に網掛けで示した部分の数値が参照され、図19のステップS5〜ステップS8の補正量は、 (ステップS5)
補正量=192ノズル/32ノズル×0+30=30
(ステップS6)
補正量=64ノズル/32ノズル×1−6=−4
(ステップS7)
補正量=192ノズル/32ノズル×(−2)+18=6
(ステップS8)
補正量=64ノズル/32ノズル×(−2)−6=−10
のように算出される。
ここで、図18に示した例においてパラメータαは、本実施形態の記録装置の搬送量の最小単位である32ノズル送りでの換算値となっており、パラメータβは1回のスキャンあたりの換算値となっている。また、本実施形態では補正量の算出は、115200dpiの単位で行っているためα、βとも115200dpiに換算した場合の値となっている。
また、図18において、記録品位は記録パス数に対応しているため、それ以外の設定が同じで記録品位だけが異なる場合はαの値は共通となる。そのため、パラメータは本実施形態のように別に設けて同じ数値を用いてもよいが、共通のパラメータとしてもよい。
更に、図18において、グレースケールモードがONの場合は、OFFで設定されている最大のパス数である8パスよりも大きい12パスが記録品位の設定にかかわらず選択される。したがってONとOFFでαの値は同一だが、βの値は異なる数値となっている。本実施形態のように、パラメータαはONとOFFで別に設けて同じ数値を用いてもよいが、共通のパラメータとしてもよい。
加えて、図18において、シフト位置でのパラメータαにすべて0を設定して、βの値だけを設定しているが、これはこの2つのパラメータは必ずシフト位置だけでセットで使用されるために簡略化しているのが理由であるが、αとβに適した値をそれぞれ設定してもよい。
図18においては、ASFとUターンとの搬送経路に応じてパラメータを別個に設定しているが、これは搬送経路に応じて記録媒体が受ける摩擦抵抗力が異なるためであり、搬送経路が複数あれば、その種類の分だけパラメータを用意することが好ましい。
図18においては、記録媒体のサイズに応じてパラメータを別個に設定しているが、これは記録媒体のサイズによって搬送ローラM3060と記録媒体の間の摩擦力、記録媒体が搬送経路から受ける摩擦抵抗力のバランスが変わるためであり、本実施形態ではA4以上、A4未満で区分けしたが、記録装置の扱える記録媒体のサイズに応じてもっと多くの区分けを設けてもよい。
本実施形態では、パラメータαは、
・記録媒体が搬送ローラによって搬送される状態、
・搬送ローラから記録媒体後端が離れる状態、
・記録媒体が排紙ローラのみによって搬送される場合、
の3つの状態に応じて切り替えているが、
・記録媒体が搬送ローラのみによって搬送される、
・記録媒体が搬送ローラと排紙ローラの2つによって搬送される、
・搬送ローラから記録媒体後端が離れる状態、
・記録媒体が排紙ローラのみによって搬送される場合、
の4つの状態に細分化して、パラメータαを切り替えることも有効である。
本実施形態では、記録媒体が搬送ローラのみによって搬送される状態と、搬送ローラと排紙ローラの2つによって搬送される状態とで、搬送量は同等であったため、上記3つの状態の区分を設けているが、搬送ローラと排紙ローラの搬送力のバランスによっては上記4つの状態に区分を設けると有効である。
以上説明したように本実施形態によれば、機械的な摩擦力に対応した搬送量の補正に加え、記録に使用するノズル数の差による気流の乱れなどの他の要因による記録位置のズレにも対応して搬送量を補正することができ、白スジ、黒スジのない良好な画像を形成することが可能となる。
<他の実施形態>
以上説明した実施形態は、シリアル型のインクジェット記録装置において、搬送ローラ及び排紙ローラを含む搬送手段と記録媒体との位置関係による摩擦力の変化に対応して搬送量を補正するための第1のパラメータと、記録に使用するノズル数の差によって生じる気流の乱れに対応して搬送量を補正するための第2のパラメータとを用いて、記録媒体の搬送量を補正するものであるが、それぞれが異なる要因に対応する少なくとも2つのパラメータを用いて搬送量を補正するものであれば、本発明の範囲に含まれるものと理解されよう。
この場合、従来より用いられている摩擦力の変化などの機械的要因に対応して搬送量を補正するための第1のパラメータに加え、新たに用いられる第2のパラメータは、上記実施形態で例示した記録ヘッドの使用ノズル数以外の他の要因に対応して搬送量を補正するものであってもよいのはもちろんである。
例えば、記録ヘッドの使用ノズル数の要因に加えて、
(1)記録媒体と記録ヘッドの間隔に応じた切り替え、
(2)キャリッジのスキャン速度に応じた切り替え、
(3)記録画像の使用インク量に応じた切り替え、
(4)吐出するドットサイズに応じた切り替え、
のいずれかの要因に応じて第2のパラメータを切り替えてもよい。
(1)は、記録媒体と記録ヘッドの間隔をユーザが任意に調整可能な構成である場合や、出荷時に各記録装置固有の記録媒体と記録ヘッドの間隔に応じたパラメータを設定する場合に、そのパラメータ値に基づいて搬送量を補正するための第2のパラメータを切り替えるものである。
(2)は、キャリッジのスキャン速度が切り替え可能な場合に、スキャン速度に基づいて搬送量を補正するための第2のパラメータを切り替えるものである。
(3)は、記録画像の使用インク量を検出可能な場合に、その使用インク量に基づいて搬送量を補正するための第2にパラメータを切り替えるものである。
(4)は、記録ヘッドから複数のサイズの記録ドットが吐出可能な構成である場合に、そのドットサイズに基づいて搬送量を補正するための第2のパラメータを切り替えるものである。
上記(1)〜(4)はいずれも気流の発生量や、吐出ドットが気流から受ける影響を左右する要因となりうるものである。
更に、記録装置の構成や記録方式についても、シリアル型のインクジェット方式に限定されるものではなく、画像の記録と搬送とを交互に行って記録するように構成された記録装置であれば、どのような構成や方式であってもよい。
2つのパラメータを用いて搬送量を補正する方法も上記の実施形態のような1次式を用いる方法に限定されず、様々な方法や算出方法を適用できるのはもちろんである。同様に、設定に応じた個々のパラメータの値は、上記のようにテーブル形式で記憶又は保持せずに、所定の式に従って算出するようにしてもよい。
本発明は、記録装置を含む複数の機器から構成される記録システムに適用しても良いし、また、記録装置に対応した構成を有する一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(本実施形態では図19に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのサイトに接続し、該サイトから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるサイトからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範囲に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してサイトから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態としての記録装置の全体構成を示す斜視図である。 図1の記録装置の機構部の斜視図である。 図1の記録装置の断面図である。 実施形態の記録装置に給紙装置を記録装置の下部に装着した状態を示す概略図である。 図4の給紙装置の構成を示す斜視図である。 実施形態における電気的回路の全体構成を概略的に示すブロック図である。 図6のメインPCBの内部構成例を示すブロック図である。 実施形態で用いるヘッドカートリッジにインクタンクを装着する状態を示した斜視図である。 実施形態で用いるヘッドカートリッジの分解斜視図である。 実施形態で用いるヘッドカートリッジにおける記録素子基板を示す正面図である。 4パス記録を行った場合の記録ドットの配置例を示す図である。 4パス記録を行った場合の記録ドットの配置例を示す図である。 4パス記録を行った場合の記録ドットの配置例を示す図である。 記録ヘッドから吐出されるインク滴の様子を示す概略図である。 実施形態における記録媒体の搬送と記録の様子を説明する図である。 実施形態における記録媒体の搬送と記録の様子を説明する図である。 実施形態における記録媒体の搬送と記録の様子を説明する図である。 実施形態における記録媒体の搬送と記録の様子を説明する図である。 実施形態における記録媒体の搬送と記録の様子を説明する図である。 実施形態における記録媒体の搬送と記録の様子を説明する図である。 実施形態における記録媒体の領域の分割例を示す図である。 実施形態における記録媒体と搬送ローラ及び排紙ローラとの位置関係を説明する図である。 実施形態における記録媒体と搬送ローラ及び排紙ローラとの位置関係を説明する図である。 実施形態における記録媒体と搬送ローラ及び排紙ローラとの位置関係を説明する図である。 実施形態における記録媒体と搬送ローラ及び排紙ローラとの位置関係を説明する図である。 実施形態における搬送量補正パラメータの例を示す表である。 実施形態における搬送量補正処理のフローチャートである。

Claims (12)

  1. インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、
    前記搬送手段による記録媒体の搬送量を補正するためのパラメータとして、前記搬送手段により搬送される記録媒体の位置によって異なる第1のパラメータと前記複数のノズルのうちの使用ノズルの数によって異なる第2のパラメータとを用いて、前記搬送量を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    前記記録ヘッドの走査と走査の間に、前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される記録媒体の位置を判断するための判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて前記搬送手段による記録媒体の搬送量を補正するための第1および第2のパラメータを選択し、当該選択した第1および第2のパラメータを用いて前記搬送量を補正する補正手段とを備え、
    前記第1のパラメータは、搬送される記録媒体の位置に応じて異なるパラメータであり、
    前記第2のパラメータは、搬送される記録媒体の位置によって変化する使用ノズル数に応じて異なるパラメータであることを特徴とする記録装置。
  3. 前記第1のパラメータは、前記記録媒体を搬送する際に利用可能な複数の搬送量のうち最小の単位搬送量に対応する補正量であり、
    前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータを用いて得られる1回あたりの搬送量に加える補正量であることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記搬送手段は、前記記録ヘッドよりも搬送方向の上流側に設けられた上流側ローラおよび前記記録ヘッドよりも搬送方向の下流側に設けられた下流側ローラを有し、
    前記補正手段は、前記搬送手段により搬送される記録媒体が、前記上流側ローラと前記下流側ローラによって搬送される第1の位置にある場合と、前記下流側ローラのみによって搬送される第2の位置にある場合とで、異なる値の前記第1のパラメータを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記搬送手段は、前記記録ヘッドよりも搬送方向の上流側に設けられた上流側ローラおよび前記記録ヘッドよりも搬送方向の下流側に設けられた下流側ローラを有し、
    前記判断手段は、前記上流側ローラと前記下流側ローラによって記録媒体が搬送される第1の位置、前記下流側ローラのみによって記録媒体が搬送される第2の位置、および、前記第1の位置から前記第2の位置へ移行する間にある第3の位置のいずれに前記記録媒体が存在するかに基づいて、前記搬送される記録媒体の位置を判断し、
    前記補正手段は、前記搬送される記録媒体の位置が前記第1の位置の場合と、前記第2の位置の場合と、前記第3の位置の場合とで、異なる値の前記第1のパラメータを用いることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 使用する前記記録媒体の種類に応じて前記第1のパラメータの値が異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 使用する前記記録媒体のサイズに応じて前記第1のパラメータの値が異なることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記記録媒体を搬送するための複数の搬送経路を有し、
    使用する前記搬送経路に応じて前記第1のパラメータの値が異なることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記記録ヘッドと前記記録媒体との間隔、前記記録ヘッドの走査速度および前記記録媒体の種類の少なくとも1つに応じて前記第2のパラメータの値が異なることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記記録媒体の所定領域の記録を完成させるための前記記録ヘッドの走査の回数に応じて前記第2のパラメータの値が異なることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録方法であって、
    前記記録媒体を搬送するための搬送工程と、
    前記搬送工程における記録媒体の搬送量を補正するためのパラメータとして、搬送される記録媒体の位置によって異なる第1のパラメータと前記複数のノズルのうちの使用ノズルの数によって異なる第2のパラメータとを用いて、前記搬送量を補正する補正工程と、
    を備えることを特徴とする記録方法。
  12. インクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に記録を行う記録方法であって、
    前記記録ヘッドの走査と走査の間に、前記記録媒体を搬送するための搬送工程と、
    前記搬送工程において搬送される記録媒体の位置を判断するための判断工程と、
    前記判断工程による判断結果に基づいて前記搬送工程における記録媒体の搬送量を補正するための第1および第2のパラメータを選択し、当該選択した第1および第2のパラメータを用いて前記搬送量を補正する補正工程とを備え、
    前記第1のパラメータは、搬送される記録媒体の位置に応じて異なるパラメータであり、
    前記第2のパラメータは、搬送される記録媒体の位置によって変化する使用ノズル数に応じて異なるパラメータであることを特徴とする記録方法。
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