JP2008080725A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008080725A JP2008080725A JP2006265359A JP2006265359A JP2008080725A JP 2008080725 A JP2008080725 A JP 2008080725A JP 2006265359 A JP2006265359 A JP 2006265359A JP 2006265359 A JP2006265359 A JP 2006265359A JP 2008080725 A JP2008080725 A JP 2008080725A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- patch
- density
- head
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 11
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 5
- 239000000976 ink Substances 0.000 description 150
- 238000000034 method Methods 0.000 description 50
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 44
- 230000008569 process Effects 0.000 description 34
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 28
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 23
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 20
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 15
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 15
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 13
- 239000004366 Glucose oxidase Substances 0.000 description 11
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 10
- 238000000059 patterning Methods 0.000 description 10
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 6
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 6
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 5
- 230000006870 function Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 3
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 3
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 3
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- 238000004040 coloring Methods 0.000 description 2
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 2
- 239000001573 invertase Substances 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 2
- 238000001454 recorded image Methods 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 238000003491 array Methods 0.000 description 1
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 238000001739 density measurement Methods 0.000 description 1
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 1
- 238000012840 feeding operation Methods 0.000 description 1
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 1
- 238000005187 foaming Methods 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 230000009931 harmful effect Effects 0.000 description 1
- 238000013507 mapping Methods 0.000 description 1
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J29/00—Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
- B41J29/38—Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
- B41J29/393—Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【解決手段】記録ヘッドH1001のノズルに供給する電気エネルギを段階的に変化させ、各段階毎にノズルのインク滴の吐出状態を測定するためのパッチの記録を行う。パッチの記録は、記録ヘッドのノズル列を複数のノズル群Ngに分割し、記録媒体に設定される複数のパッチ形成領域それぞれに対し、複数のノズル群Ngの中の少なくとも1つのノズル群Ngを複数回走査させてパッチTの記録を行う。
【選択図】図18
Description
すなわち、ノズルの高密度化、多ノズル化が進む現在のインクジェット記録ヘッドでは、測定パターンの形成時に同時に駆動されるノズル数が増大する傾向にある。その結果、ヒータへの電流供給線路に大きな電圧降下が発生し、ヒータの駆動電圧に変動を来たすことがある。その場合、ヒータに供給すべき駆動エネルギの最適値を正確に判定することは困難になる。
1.1 記録システムの概要
図1は、本発明の実施形態で適用する記録システムにおける画像データ処理の流れを説明するための図である。この記録システムJ0011は、記録すべき画像を示す画像データの生成やそのデータ生成のためのUI(ユーザインタフェース)の設定等を行うホスト装置J0012を具える。またこのホスト装置J0012で生成された画像データに基づいて記録媒体に記録を行う記録装置J0013を具える。記録装置J0013は、シアン(C)、ライトシアン(Lc)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(Lm)、イエロー(Y)、レッド(R)、グリーン(G)、第1ブラック(K1)、第2ブラック(K2)、グレー(Gray)の10色インクによって記録を行う。そのために、これら10色のインクを吐出する記録ヘッドH1001が用いられる。これら10色のインクは、色材として顔料を含む顔料インクである。
前段処理J0002は色域(Gamut)のマッピングを行う。本実施形態では、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置J0013によって再現される色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的には、R、G、Bのそれぞれが8ビットで表現された256階調の画像データR、G、Bを、3次元LUTを用いることにより、記録装置J0013の色域内の8ビットデータR、G、Bに変換する。
後段処理J0003では、上記色域のマッピングがなされた8ビットデータR、G、Bに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した8ビット・10色の色分解データY、M、Lm、C、Lc、K1、K2、R、G、Grayを求める。本実施形態では、この処理は前段処理と同様3次元LUTに補間演算を併用して行う。
γ補正J0004は、後段処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータごとにその濃度値(階調値)変換を行う。具体的には、記録装置J0013の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データがプリンタの階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。
ハーフトーニングJ0005は、γ補正がなされた8ビットの色分解データY、M、Lm、C、Lc、K1、K2、R、G、Grayそれぞれについて4ビットのデータに変換する量子化を行う。本実施形態では、誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを9階調の4ビットデータに変換する。この4ビットデータは、記録装置におけるドット配置のパターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスとなるデータである。
プリンタドライバで行う処理の最後には、記録データ作成処理J0006によって、上記4ビットのインデックスデータを内容とする記録画像データに記録制御情報を加えた記録データを作成する。
上述したハーフトーン処理J0005では、256値の多値濃度情報(8ビットデータ)を9値の階調値情報(4ビットデータ)まで階調レベル数を下げている。しかし、実際に記録装置J0013が記録できるデータは、インクドットを記録するか否かの2値データ(1ビットデータ)である。そこで、ドット配置パターン化処理J0007では、ハーフトーン処理J0005からの出力値である階調レベル0〜8の4ビットデータで表現される各画素ごとに、その画素の階調値(レベル0〜8)に対応したドット配置パターンを割当てる。これにより1画素内の複数のエリア各々にインクドットの記録の有無(ドットのオン・オフ)を定義し、1画素内の各エリアごとに「1」または「0」の1ビットの2値データを配置する。ここで、「1」はドットの記録を示す2値データであり、「0」は非記録を示す2値データである。
上述したドット配置パターン化処理J0007により、記録媒体上の各エリアに対するドットの有無は決定されたので、このドット配置を示す2値データを記録ヘッドH1001の駆動回路J0009に入力すれば、所望の画像を記録することが可能である。この場合、記録媒体上の同一の走査領域に対する記録を1回の走査によって完成させる、いわゆる1パス記録が実行される。しかし、ここでは、記録媒体上の同一の走査領域に対する記録を複数回の走査によって完成させる、いわゆるマルチパス記録の例をとって説明する。
本実施形態で適用する記録装置における各機構部の構成を説明する。本実施形態における記録装置本体は、各機構部の役割から、概して、給紙部、用紙搬送部、排紙部、キャリッジ部、フラットパス記録部、およびクリーニング部等に分類することができ、これらは外装部に収納されている。クリーニング部は、記録ヘッドのノズル面をクリーニングするものである。
外装部は、給紙部、用紙搬送部、排紙部、キャリッジ部、クリーニング部、フラットパス部およびウエット液転写部の回りを覆うように取り付けられている。外装部は主に、下ケースM7080、上ケースM7040、アクセスカバーM7030、コネクタカバーおよびフロントカバーM7010から構成されている。
図7を参照するに、給紙部は次のように構成されている。すなわち、記録媒体を積載する圧板M2010、記録媒体を1枚ずつ給紙する給紙ローラM2080、記録媒体を分離する分離ローラM2041、記録媒体を積載位置に戻すための戻しレバーM2020等がベースM2000に取り付けられることで構成されている。
曲げ起こした板金からなるシャーシM1010には、記録媒体を搬送する搬送ローラM3060とペーパエンドセンサ(以下PEセンサと称す)E0007が回動可能に取り付けられている。搬送ローラM3060は、金属軸の表面にセラミックの微小粒がコーティングされた構成となっており、両軸の金属部分を不図示の軸受けが受ける状態で、シャーシM1010に取り付けられている。搬送ローラM3060にはローラテンションバネ(不図示)が設けられており、搬送ローラM3060を付勢することにより、回転時に適量の負荷を与えて安定した搬送が行えるようになっている。
排紙部は、第1の排紙ローラM3100および第2の排紙ローラM3110、複数の拍車M3120およびギア列などから構成されている。
キャリッジ部は、記録ヘッドH1001を取り付けるためのキャリッジM4000を有しており、キャリッジM4000は、ガイドシャフトM4020およびガイドレールM1011によって支持されている。ガイドシャフトM4020は、シャーシM1010に取り付けられており、記録媒体の搬送方向に対して直角方向にキャリッジM4000を往復走査させるように案内支持している。ガイドレールM1011は、シャーシM1010に一体に形成されており、キャリッジM4000の後端を保持して記録ヘッドH1001と記録媒体との隙間を維持する役割を果たしている。また、ガイドレールM1011のキャリッジM4000との摺動側には、ステンレス等の薄板からなる摺動シートM4030が張設され、記録装置の摺動音の低減化を図っている。
次に本実施形態における電気的回路の構成を説明する。
図中、E3007はDRAMであり、記録用のデータバッファ、ホストコンピュータからの受信データバッファ等として、また各種制御動作に必要なワーク領域しても使用されている。
次に、本実施形態で適用するヘッドカートリッジH1000の構成について説明する。
次に、本発明の特徴的構成を、第1ないし第9の実施形態に基づき説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の各実施形態において使用するヘッド駆動電圧変調回路E3001の構成例を説明する。
このように基準電圧Vrefと分圧値VH1の差分に応じて、スイッチ素子Q101をPWM制御することにより、出力電圧VHが基準電圧Vrefに対応する一定電圧に維持される。
まず、記録媒体が給紙部に存在するか否かを判断し(ステップ1)、記録媒体が存在すれば、測定用パッチを記録するための駆動パルスの電圧(以下、駆動電圧と称す)を設定する(ステップ2)。この駆動電圧は、予め設定されている通常の記録動作に用いる駆動電圧VHをk値(例えば、2>k>1)で割った閾値電圧Vthに設定する。ここでは、k値=1.15を用いたが、この数値に限定されるものではない。
記録ヘッドの1回の走査で画像を完成させる、いわゆる1パス記録方式によってパッチTを形成するようにした場合には、短時間でパッチを形成することができる。しかし、1回の走査では同時に使えるノズル数に制限があるため、濃度の高いパッチTを形成することが難しい。パッチの濃度が低い場合には、パッチの濃度が高いときに比べ、パッチがかすれていく際の濃度変化が緩慢になるため、通常の光学センサで濃度の変化を精度よく読み取ることは困難になる。またこの駆動エネルギの閾値の測定では、記録ヘッドに設けられているノズル列の中で、可能な限り多くのノズルを用いて1つのパッチTを形成することが望ましい。しかし、1パス記録では、使用するノズル数が増えるほど1走査で打たれるパッチが大きくなることから、光学センサによって測定すべき領域が広がり、測定時間が増大すると共に、測定結果に基づく判定処理が複雑になるという問題が生じる。すなわち、光学センサはキャリッジと共に主走査方向へと移動して、パッチTの濃度測定を行う。この際、ノズル配列方向におけるパッチの幅が、光学センサによる測定範囲SA(図16参照)の幅を超える場合には、光学センサが1回の走査でパッチの全領域を検出することができない。従って、光学センサを走査させた後、記録媒体を移動させ、再び光学センサを走査させるという、動作を繰り返す必要があり、1つのパッチの濃度測定を行うために多くの時間を要する。また、各走査において読み取られた濃度毎に判定を行う必要があるため、判定処理が複雑化すると共に多くの処理時間を要する。
ここで、記録動作をより具体的に説明する。まず、第1走査では、各ノズル群を構成する576番〜767番の192ノズル(図20参照)からなるノズル群を用いて、パッチ形成領域に記録を行う。次に、ノズル列の1/4の長さだけ記録媒体を搬送し、ノズル番号387〜575のノズルからなるノズル群を用いて先に記録されたパッチ形成領域と同一の領域に記録を行う。この後、再び上記と同様に記録媒体の搬送を行い、ノズル番号192から383のノズルを用いて記録を行う。さらに、記録媒体の搬送を行った後、ノズル番号0〜192のノズルを用いて記録を行う。以上により、ノズル列の長さの1/4の幅を持つパッチTが記録ヘッドH1001の全てのノズルを用いて記録される。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
上記第1の実施形態では、駆動パルスの電圧値を設定した後、各ヘッドランクの中の最大ヘッドランク(63)に対応する閾値駆動パルス幅(1.21μsec)を設定するようにした(図13のステップ3参照)。しかし、メーカによって記録ヘッドH1001のメモリに格納されたヘッドランクが比較的低いランクであった場合、最大ヘッドランクに対応する閾値駆動パルス幅から測定を開始すると、多くの測定時間がかかる可能性がある。そこで、この第2の実施形態では、図21のフローチャートに示すような測定動作を行う。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
この第3の実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、記録ヘッドに設けられているノズル列を4等分して4個のノズル群Ngを設定し、各ノズル群を同一のパッチ形成領域に対して4回走査させるマルチパス記録を行う。本実施形態においてもノズル列には767ノズル(0番〜766番のノズル)が設けられており、各ノズル群を構成するノズルの設定も同様である。
次に本発明の第4の実施形態を説明する。
この第4の実施形態においても、記録ヘッドH1001のノズル列を4つのノズル群に分け、各ノズル群を用いて、上記各実施形態と同様にマルチパス記録を行う。但し、この第4の実施形態では、第1走査で吐出されたインク滴より形成されたドットの上に、第3走査によって吐出されたインク滴を重ね、第2走査によって形成されたドットの上に第4走査によって吐出されたインク滴を重ねてパッチの記録を行う。
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。
この第5の実施形態では、上記第2の実施形態と同様に、記録ヘッドH1001のノズル列を構成する各ノズル群の中から、所定数のノズルのみを用いて第1走査〜第4走査を行い、図25に示すようにドットを形成する。但し、図25では、各ノズル群の中から1ノズルおきにノズルを選定している。なお、図23において、各ドットを指す数字(1),(2),(3),(4)は、そのドットが形成される走査の順番を示している。
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。
この第6の実施形態では、第1〜第4の走査によって形成される各ドットdを、直前の走査によって形成されたドットに一部重ねて記録する。以下では、1/2ドット分だけ重ねて記録する例について説明するが、重なり量は1/2に限られるものではなく、隣接ドットが部分的に重なればよい。
次に、本発明の第7の実施形態を説明する。
上記各実施形態では、マルチパス記録により、複数のインク滴を重ねて着弾させることによって各ドットの濃度を1パス記録時よりも高めるようにした。これに対し、この第7の実施形態では、マルチパス記録によって1パス記録時と同一の着弾位置にインク滴を着弾させてパッチを記録する。すなわち、複数回の走査によって、各ドット形成位置に1つのインク滴を着弾させて記録を行う。これによっても、1パス記録時より高濃度のパッチを形成することが可能になる。
1パス記録によってパッチを記録する場合、記録ヘッドの各ノズルからは、図27(a)に示すように同時にインク滴が吐出され、それらは同時に記録媒体P上に着弾する。記録媒体上に同時に着弾したインクは、図27(b)に示すように互いに結合し、その色材が記録媒体Pの内部に深く浸透する。その結果、記録媒体上の表面に残存するる色材量は少なくなり、形成されたパッチは比較的低い濃度となる。
次に、本発明の第8の実施形態を説明する。
上記各実施形態では、1つのパッチ形成領域に対し異なるノズル群を走査させるマルチパス記録を行う場合を示した。これに対しこの第8の実施形態では、図29に示すように、一つのパッチ形成領域に対して同一のノズル群を複数回走査させるマルチパス記録によってパッチTの記録を行う。すなわち、上記各実施形態では、各走査毎にノズル群の幅に応じた距離だけ記録媒体を搬送するが、この第8の実施形態では、パッチを記録する複数回の走査中には記録媒体の搬送を実行しない。これによっても、上記実施形態と同様に、電圧降下を押さえつつ高濃度のパッチを記録することが可能となり、正確な閾値エネルギの測定が可能となる。
次に、本発明の第9の実施形態を説明する。
上記の各実施形態では、駆動電圧を一定値に固定し、駆動パルス幅を段階的に変化させつつ閾値駆動エネルギの測定を行ったが、駆動パルス幅を一定値に固定し、駆動電圧を段階的に変化させつつ閾値駆動エネルギの測定を行うことも可能である。この第9の実施形態は、後者の測定方式を採用する。
次に、前記パッチの濃度を光学センサで読み取り、その濃度が閾値を下廻るか否かを判断する。駆動電圧が下廻らなければ、駆動電圧を電源回路を用いて一定電圧値だけ低下させ、再びパッチの記録動作を行う。この動作を、光学センサで読み取った濃度が閾値濃度を下廻るまで繰り返す。そして、パッチの濃度が閾値濃度を下廻った時点で、そのパッチを形成した電圧の直前に設定された電圧を閾値駆動電圧Vthとして設定する。この後、駆動パルス幅を通常の記録に使用するパルス幅に戻し、そのパルス幅と測定した閾値駆動電圧Vthとにより、最適な吐出エネルギを設定する。これによっても、駆動パルス幅を段階的に変更する場合と同様に閾値駆動エネルギを設定することができる。
上記各実施形態では、パッチを記録する際の駆動電圧または駆動パルス幅を、インク滴が吐出されなくなるまで徐々に下げて行くことにより、閾値駆動エネルギを測定するようにした。しかし、最初にパッチの記録動作を行う際の駆動パルスの電圧または駆動パルス幅を低い電圧またはパルス幅に設定し、記録ヘッドからインク滴が吐出され始めるまで、徐々に駆動電圧または駆動パルス幅を上げて行く方式を採ることも可能である。すなわち、インク滴が吐出され始めたときの駆動パルス幅または駆動電圧を閾値として設定することも可能である。
J0013 記録装置
M4000 キャリッジ
E3001 ヘッド駆動電圧変調回路
11 誤差増幅器
12 コンパレータ
13 MOSドライバ
14 D/Aコンバータ
15 基準電圧回路
16 D/Aコンバータ
Q101 スイッチ素子
VH 駆動電圧
C 制御信号
Ng ノズル群
SA 光学センサの測定範囲
d ドット
Claims (9)
- 記録ヘッドの記録素子を駆動してインクを吐出させることで記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、
異なる駆動条件に基づいて前記記録素子を駆動することで、前記異なる駆動条件に対応した複数のパッチを前記記録媒体に記録するパッチ記録手段と、
前記複数のパッチに基づいて、前記複数の駆動条件の中から使用すべき駆動条件を決定する手段とを備え、
前記パッチ記録手段は、前記複数のパッチ夫々を前記記録ヘッドの複数回の走査で記録することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 記録ヘッドの記録素子に電気エネルギを供給してインクを吐出させることにより、記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録素子に供給する電気エネルギを段階的に変化させて、各段階に対応するパッチを前記記録媒体上に記録するパッチ記録手段と、
前記パッチ記録手段により記録された前記各段階に対応するパッチを読取るためのセンサと、
前記センサによる読取り結果に基づいて、前記記録素子に供給すべき電気エネルギを決定する決定手段とを備え、
前記パッチ記録手段は、前記各段階に対応するパッチ夫々を、前記記録ヘッドの複数回の走査で記録することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記パッチ記録手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子全てを用いて前記複数のパッチ夫々の記録を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記パッチ記録手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子の一部を用いて前記複数のパッチ夫々の記録を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記センサは、前記パッチの濃度を読み取るものであり、
前記決定手段は、前記センサによって読み取った濃度が予め設定した濃度を下廻ったか否かに応じて、前記記録素子に供給する電気エネルギを決定するものであり、
前記パターン記録手段は、予め定めた段階に対応する電気エネルギを前記記録素子に供給して前記パッチを記録した後、当該記録されたパッチの、前記センサによって読み取られた濃度が予め定めた濃度以上である場合には、前記記録素子に供給する電気エネルギを一段階低下させて再度パッチの記録を行い、
前記決定手段は、前記パッチの濃度が予め定めた濃度を下廻る直前の段階の電気エネルギを閾値として定めると共に、予め定めた係数を前記閾値に乗じて求めた電気エネルギを前記記録素子に供給すべき電気エネルギとして決定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 前記センサは、前記パッチの濃度を読み取るものであり、
前記決定手段は、前記センサによって読み取った濃度が予め設定した濃度を上廻ったか否かに応じて、前記記録素子に供給すべき電気エネルギを決定するものであり、
前記パターン記録手段は、予め定めた段階に対応する電気エネルギを前記記録素子に供給して前記パッチを記録した後、当該記録されたパッチの、前記センサによって読み取られた濃度が予め定めた濃度以下である場合には、前記記録素子に供給する電気エネルギを一段階上昇させて再度パッチの記録を行い、
前記決定手段は、前記パッチの濃度が予め定めた濃度を上廻った段階に対応する電気エネルギを閾値として定めると共に、予め定めた係数を前記閾値に乗じて求めた電気エネルギを前記記録素子に供給すべき電気エネルギとして決定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 前記パッチ記録手段は、前記記録素子の配列方向における前記パッチの幅が、前記センサの読み取り領域の前記記録素子の配列方向における幅以下となるように、前記パッチの記録を行うことを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記パッチ記録手段は、前記電気エネルギを段階的に変化させるために、前記記録素子に印加する駆動電圧を一定に保ちながら、前記駆動電圧の印加時間を段階的に変化させることを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記パッチ記録手段は、前記電気エネルギを段階的に変化させるために、前記記録素子に印加する駆動電圧の印加時間を一定に保ちながら、前記駆動電圧を段階的に変化させることを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006265359A JP2008080725A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | インクジェット記録装置 |
US11/859,382 US7699430B2 (en) | 2006-09-28 | 2007-09-21 | Ink jet printing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006265359A JP2008080725A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008080725A true JP2008080725A (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=39260681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006265359A Pending JP2008080725A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | インクジェット記録装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7699430B2 (ja) |
JP (1) | JP2008080725A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016221748A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置および記録ヘッドの吐出状態検査方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4235657B2 (ja) * | 2006-05-26 | 2009-03-11 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置および記録方法 |
JP4966074B2 (ja) * | 2007-04-10 | 2012-07-04 | キヤノン株式会社 | 記録装置および搬送誤差補正値取得方法 |
JP5541652B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-07-09 | キヤノン株式会社 | 記録装置及び記録方法 |
JP5979863B2 (ja) * | 2011-12-13 | 2016-08-31 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
JP2015009540A (ja) * | 2013-07-02 | 2015-01-19 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法 |
US10166763B2 (en) | 2014-06-18 | 2019-01-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus, printing method and storage medium |
US9409390B1 (en) | 2015-03-06 | 2016-08-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus and control method therefor |
JP7476496B2 (ja) | 2019-08-28 | 2024-05-01 | セイコーエプソン株式会社 | 記録条件の決定方法および記録装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06340063A (ja) * | 1993-05-31 | 1994-12-13 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
JP2005028574A (ja) * | 2003-01-16 | 2005-02-03 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像印字装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US57984A (en) * | 1866-09-11 | Improvement in turning-lathes | ||
US143776A (en) * | 1873-10-21 | Improvement in wheels for vehicles | ||
US6109722A (en) * | 1997-11-17 | 2000-08-29 | Hewlett-Packard Company | Ink jet printing system with pen alignment and method |
US6244682B1 (en) | 1999-01-25 | 2001-06-12 | Hewlett-Packard Company | Method and apparatus for establishing ink-jet printhead operating energy from an optical determination of turn-on energy |
JP3604972B2 (ja) * | 1999-09-17 | 2004-12-22 | キヤノン株式会社 | 画像処理方法、装置および記録媒体 |
JP2001239658A (ja) | 2000-02-28 | 2001-09-04 | Canon Inc | 記録装置、記録ヘッドの駆動条件設定方法および記憶媒体 |
JP4479255B2 (ja) * | 2004-01-28 | 2010-06-09 | セイコーエプソン株式会社 | プリンタのためのインク吐出量の誤差の決定 |
JP4208869B2 (ja) | 2005-09-09 | 2009-01-14 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
JP4986599B2 (ja) | 2006-12-18 | 2012-07-25 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
-
2006
- 2006-09-28 JP JP2006265359A patent/JP2008080725A/ja active Pending
-
2007
- 2007-09-21 US US11/859,382 patent/US7699430B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06340063A (ja) * | 1993-05-31 | 1994-12-13 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
JP2005028574A (ja) * | 2003-01-16 | 2005-02-03 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像印字装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016221748A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置および記録ヘッドの吐出状態検査方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20080079765A1 (en) | 2008-04-03 |
US7699430B2 (en) | 2010-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4208869B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP4898967B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4235657B2 (ja) | インクジェット記録装置および記録方法 | |
JP4164519B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP5014456B2 (ja) | インクジェット記録装置および記録方法 | |
JP2008080725A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4208888B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP4953791B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP5054937B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007331308A (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP2008229864A (ja) | インクジェット記録方法および画像処理装置 | |
JP2007185941A (ja) | インクジェット記録装置および記録方法 | |
JP5290613B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4614393B2 (ja) | 記録方法、記録装置および記録システム | |
JP2007069576A (ja) | 記録装置および記録方法 | |
JP5197872B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4669355B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007230655A (ja) | 記録装置 | |
JP4936573B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4936572B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007176165A (ja) | 記録データ生成方法、記録装置およびマスク製造方法 | |
JP2008132666A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4693597B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP4900899B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2008213165A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090925 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20101106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110520 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110719 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110812 |