JP3332609B2 - 画像出力方法および装置 - Google Patents

画像出力方法および装置

Info

Publication number
JP3332609B2
JP3332609B2 JP25087294A JP25087294A JP3332609B2 JP 3332609 B2 JP3332609 B2 JP 3332609B2 JP 25087294 A JP25087294 A JP 25087294A JP 25087294 A JP25087294 A JP 25087294A JP 3332609 B2 JP3332609 B2 JP 3332609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
ink
unit
holding
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25087294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07171998A (ja
Inventor
尚次 大塚
健太郎 矢野
喜一郎 高橋
利治 乾
功 海老沢
伸行 桑原
篤 新井
尚雄 八重樫
督 岩崎
大五郎 兼松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25087294A priority Critical patent/JP3332609B2/ja
Priority to EP94307917A priority patent/EP0651348B1/en
Priority to AT94307917T priority patent/ATE191285T1/de
Priority to DE69423699T priority patent/DE69423699T2/de
Publication of JPH07171998A publication Critical patent/JPH07171998A/ja
Priority to US08/911,348 priority patent/US5975673A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3332609B2 publication Critical patent/JP3332609B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像出力方法および装
置に関し、例えばインクジェット方式の画像出力を行う
に適した画像出力方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ、複写機、ファクシミ
リ等の画像出力装置は、入力された画像情報に基づい
て、紙やプラスチック薄板等の被記録材上にドットパタ
ーンからなる画像を出力画像として記録していくように
構成されている。
【0003】前記画像出力装置は、その記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
レーザビーム式等に分けることができる。そのうちのイ
ンクジェット式(インクジェットプリンタ)は、記録ヘ
ッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛しょうさ
せ、これを被記録材に付着させることにより、画像を記
録するように構成されている。
【0004】近年の画像出力装置の普及は目覚ましく、
それに伴って、画像出力装置に対して高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音等のニーズが高まってきてい
る。このような要求に応える画像出力装置として、前記
インクジェットプリンタを挙げることができる。
【0005】更なる付加価値を求めて、電子写真方式の
画像出力装置においては近年その画像に対する要求品質
が高まり、多様なスムージング技術が開発されている。
スムージングを行うには、基本的にはすべての画像デー
タの解像度を上げればよいのであるが、単純に解像度を
上げるとデータ数が飛躍的に増加してしまう。
【0006】そこで従来より、例えば解像度が300D
PIの画像データについて、スムージングが必要な部分
を抽出し、その部分のみを補間して、例えば600DP
Iや1200DPI等のドット密度で描画する方法が主
流になってきていた。
【0007】上記の方法については、USP45442
64やUSP2625222,USP4933689等
に開示されている。
【0008】上記のUSP4544264等において
は、電子写真技術の特性に基づき発明がなされている。
即ち、スムージングの基本の一つがラスタデータの高解
像度化にある。ポリゴンミラーを通常より高速回転さ
せ、さらにラスタ間隔を高密度化させることにより、ラ
スタデータの高解像度化が達成される。そしてその高解
像度化を利用し、中間的な大きさまたは濃度のドットを
付加してスムージングを達成させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では次のような欠点があった。
【0010】上記従来例のスムージング処理方法は1つ
の光ビームを用いる電子写真方式においては適当なもの
であるが、例えばマルチノズルを用いるインクジェット
方式や熱転写、昇華型方式等の記録方式に於いては、そ
のドット密度は記録素子の集積密度で基本的には決まっ
てしまうために、不適当である。
【0011】例えば300DPIの解像度のノズルを有
する記録ヘッドを斜めに傾けて使用すれば、ドット密度
を600DPI程度には上げられるが、この場合、記録
ヘッドが600DPIのドット密度に固定されてしまう
ため、逆に300DPIに戻せないという欠点がある。
【0012】また、シリアルスキャン方式のものにおい
てはキャリッジの走査方向に記録周波数を上げることに
より、300DPIのピッチのノズルにおいて、主走査
方向のみ600DPI相当の記録を行うことは可能であ
る。しかしこの場合においては、主走査方向に垂直な方
向近くに傾く斜め線等にはかなりスムージングの効果が
得られるが、主走査方向近くに傾く斜め線にはほとんど
効果がないものとなる。
【0013】例えば細線で円を書いてみると、後述する
図5のようにスムージングにより改善された部分とされ
なかった部分とが混在するために、不自然な円となって
しまう。
【0014】更に、シリアルスキャン方式においてキャ
リッジの主走査方向にドット密度を上げるためには、記
録ヘッドの最大記録周波数が同じであれば、キャリッジ
のスピードを1/2や1/4に落とさなくてはならず、
記録速度の大幅な低下を招いてしまう。たとえ周波数を
高くすることができても、キャリッジやヘッドインクタ
ンク等、質量の大きいものを高速で移動させねばなら
ず、エネルギー効率的に非常に悪いものとなってしまう
ため、レーザビームプリンタのような効率のよいスムー
ジング処理は難しかった。
【0015】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、上述した課題を解決するために、本
発明は高解像度のアドレス機能およびメモリ等を付加す
ることなく、十分なスムージング処理が可能となるイン
クジェット記録方式の画像出力方法および装置。 更
に、斜線の方向を限定されることなく、主走査方向、副
走査方向ともに十分なスムージング処理が可能となるイ
ンクジェット記録方式の画像出力方法および装置を提供
することを目的とする。
【0016】更に、記録速度の低下を招くことなく、十
分なスムージング処理が可能となるインクジェット記録
方式の画像出力方法および装置を提供することを目的と
する。
【0017】更に、ドットの重畳を行わないように制御
することにより、記録剤を節約することができるインク
ジェット方式の画像出力方法および装置を提供すること
を目的とする。
【0018】更に、記録剤の打ち込みすぎによる必要以
上の浸透を防ぎ、隣接するドット同士の記録剤の拡散を
防ぐことができるインクジェット方式の画像出力方法お
よび装置を提供することを目的とする。
【0019】更に、色の異なる記録剤を用いたスムージ
ング処理が可能となるインクジェット記録方式の画像出
力方法および装置を提供することを目的とする。
【0020】更に、濃度の異なる記録剤を用いたスムー
ジング処理が可能となるインクジェット記録方式の画像
出力方法および装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための一手段として、本発明は以下のような構成を備え
る。
【0022】即ち、画像データを入力する入力手段と、
前記画像データを保持する第1の保持手段と、前記画像
データからスムージング処理を行う画素を抽出する第1
の抽出手段と、前記抽出画素を保持する第2の保持手段
と、前記第1の保持手段に保持されている画像データを
第1のインクを用いて印刷する第1の出力手段と、前記
第1のインクとは異なる浸透率の第2のインクを用いて
前記第2の保持手段に保持されている画素をドット径を
大きくして印刷する第2の出力手段とを有することを特
徴とする。
【0023】また、画像データを入力する入力手段と、
前記画像データを保持する第1の保持手段と、前記画像
データからスムージング処理を行う画素を抽出する第1
の抽出手段と、前記抽出画素を保持する第2の保持手段
と、前記第1の保持手段に保持されている画像データ
と、前記第1の抽出手段により抽出された画像データと
の排他的論理和をとる排他手段と、前記排他手段による
排他的論理和がとられた画像データを第1のインクを用
いて印刷する第1の出力手段と、前記第1のインクとは
異なる浸透率の第2のインクを用いて前記第2の保持手
段に保持されている画像データをドット径を大きくして
印刷する第2の出力手段とを有することを特徴とする。
【0024】例えば、前記第1の出力手段と前記第2の
出力手段とは主走査方向に並んで配置されることを特徴
とする。
【0025】例えば、前記第1の出力手段と前記第2の
出力手段とは副走査方向に並んで配置されることを特徴
とする。
【0026】更に、前記画像データより輪郭線部を抽出
する第2の抽出手段を有することを特徴とする。
【0027】更に、画像出力装置は、画像データを入力
する入力手段と、前記入力された画像データを保持する
第1の保持手段と、前記第1の保持手段に保持された画
像データから、輪郭線部を形成する画素データを抽出す
る抽出手段と、前記抽出された輪郭線部を形成する画素
データのうち、追加又は削除する画素データを判定する
第1の判定手段と、前記第1の判定手段により判定され
た画素データを前記第1の保持手段に保持されている画
像データに対して追加又は削除する手段と、当該画素デ
ータの追加又は削除が行われた画像データを第1のドッ
ト径で印刷する第1の出力手段と、前記輪郭線部を形成
する画素データのうち、ドット径を変更する画素データ
を判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段によ
りドット径を変更すると判定された画素データを保持す
る第2の保持手段と、前記第2の保持手段により保持さ
れている画素データを、前記第1のドット径より大きい
第2のドット径で印刷する第2の出力手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0028】例えば、前記第1の判定手段は、所定のマ
スクパターンを参照することにより画素の追加及び削除
を判定し、前記第2の判定手段は、所定のマスクパター
ンを参照することによりドット径を変更する画素を判定
することを特徴とする。
【0029】例えば、前記第2の出力手段は前記第1の
出力手段よりもインクの吐出量が多いことを特徴とす
る。
【0030】例えば、前記第2の出力手段は前記第1の
出力手段よりも浸透率の高いインクで印刷することを特
徴とする。
【0031】例えば、前記第2の出力手段は前記第2の
インクを複数回吐出することにより印刷することを特徴
とする。
【0032】例えば、前記第1の出力手段と前記第2の
出力手段は吐出するインクの色が異なることを特徴とす
る。
【0033】例えば、前記第1の保持手段は黒の画像デ
ータを保持し、前記第2の保持手段はカラーの画像デー
タを保持することを特徴とする。
【0034】また、本発明にかかる画像出力装置は、画
像データを入力する入力手段と、前記入力された画像デ
ータを保持する第1の保持手段と、前記第1の保持手段
に保持された画像データから、スムージング処理を行う
画素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により
抽出された画素データを保持する第2の保持手段と、前
記第1の保持手段に保持されている画像データに基づい
て第1のドット径で印刷を行う第1の出力手段と、前記
第2の保持手段に保持されている画素データに基づいて
前記第1のドット径より大きな第2のドット径で印刷を
行う第2の出力手段と、を有することを特徴とする。あ
るいは、本発明にかかる画像出力装置は、画像データを
入力する入力手段と、前記入力された画像データを保持
する第1の保持手段と、前記第1の保持手段に保持され
た画像データから、スムージング処理を行う画素データ
を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された
画素データを保持する第2の保持手段と、前記第1の保
持手段に保持されている画像データと、前記抽出手段に
より抽出された画素データとの排他的論理和をとる排他
的論理和手段と、前記排他的論理和手段により得られた
画像データに基づいて第1のドット径で印刷を行う第1
の出力手段と、前記第2の保持手段に保持されている画
素データに基づいて前記第1のドット径より大きな第2
のドット径で印刷を行う第2の出力手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0035】また、画像データを入力する入力手段と、
前記画像データを保持する第1の保持手段と、前記画像
データからスムージング処理を行う画素を抽出する第1
の抽出手段と、前記抽出画素を保持する第2の保持手段
と、前記第1の保持手段に保持されている画像データを
第1のインクを用いて印刷する第1の出力手段と、前記
第1のインクとは異なる色の第2のインクを用いて前記
第2の保持手段に保持されている画素をドット径を大き
くして印刷する第2の出力手段とを有することを特徴と
する。
【0036】
【作用】以上の構成において、高解像度のアドレス機能
及びメモリなどを付加することなく、かつ斜線の方向を
限定されることなく、また、記録速度の低下を招くこと
なく主走査方向、副走査方向ともに十分な平滑化(スム
ージング)処理が可能となる。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。
【0038】<第1実施例>図1に、ドットマトリック
スプリンタで斜線を書いた場合に輪郭部にぎざぎざの歪
みが現れる典型的な例を示す。図中、X方向が主走査方
向、Y方向が副走査方向である。図1によれば、主走査
方向に近い傾きの斜線については滑らかな斜線が描けて
いるが、副走査方向に近い傾きの斜線においては、歪み
が生じている。即ち、歪みの現れ方は斜線の角度に非常
に依存性があることが解る。歪みの現れ方は、ドット密
度はもちろん、斜線の角度に密接に関係する。即ち、1
ドットずつ連続してずれている場合には人間の目はそれ
を歪みとは認識しないが、水平、あるいは垂直に直線的
に連続したドット列から1ドットを越えてずれている場
合には敏感にそれを歪みと認識するということである。
【0039】このような人間の視覚特性をふまえて、1
ドットを越えてずれる部分に、更に高密度のドットを用
いて補間しようというのがスムージング処理の基本的な
考え方である。
【0040】本実施例は、ドット密度、即ち、ドットマ
トリックス(メッシュ)密度を変えることなく、スムー
ジング処理する場所のドットのインクの浸透率(滲み)
を異ならせることによりドット径又はこれに伴って濃度
を変化させ、スムージング効果を得るように装置を構成
している。よって本実施例では浸透率の異なるインクを
使用する。
【0041】以下に、図2および図3を参照して本実施
例における装置構成について具体的に説明する。
【0042】図2は本実施例における単色プリンタの概
要構成を示し、図2におけるプリンタの構成の特徴は、
滲み率、即ち浸透率の異なるインクをプリンタ内に同時
に保有していることにある。
【0043】図2において1はホストコンピュータ、2
はインターフェイスケーブル、3はプリンタ制御部4の
インターフェイスポートである。4はプリンタ制御部で
あり、後述するスムージング部等を内蔵している。ま
た、5はフレキシブルケーブル、6は記録ヘッドA、7
は記録ヘッドBである。8は記録ヘッドA6の吐出ノズ
ル列、9は記録ヘッドB7の吐出ノズル列である。10
は記録媒体12の搬送ローラ、11は記録ヘッドA6、
及び記録ヘッドB7を矢印で示される主走査方向に移動
可能とするためのキャリアガイド軸、12は記録媒体で
ある。
【0044】図3は、図2に示す本実施例装置のプリン
タ制御部4の詳細構成の一部を示すブロック図である。
ホストコンピュータ1からの印刷データがインターフェ
イスケーブル2を通してプリンタ制御部4に入力され、
受信バッファ20に蓄えられる。更にコマンド解析・展
開部21を通してコマンド解析が行われると共に、印刷
データが展開され、プリントバッファA22に書き込ま
れる。通常はここに展開された印刷データが記録ヘッド
A6に送られ印刷が実行される。
【0045】通常はコマンド解析・展開部21で一般的
な主走査方向のみのスムージング処理のみが行われる。
しかし本実施例ではコマンド解析・展開部21でのスム
ージング処理は行わず、プリントバッファA22に書き
込まれたデータを更に輪郭抽出部23に送り、輪郭線部
データの抽出を行う。そして輪郭抽出部23で抽出され
た輪郭線部データをスムージング部25に送り、必要な
スムージング処理を施してプリントバッファB24に記
憶する。
【0046】印刷する際にはプリントバッファA22の
データを記録ヘッドA6で通常に印刷し、更に記録ヘッ
ドB7により、プリントバッファB24に記憶されてい
るスムージングされたデータを印刷する。また、26は
CPUであり、上述したプリンタ制御部4における各構
成を制御する。27はCPU26の作業領域となるRA
M、28は制御プログラムやパラメータ等を保持してい
るROMである。
【0047】次に、スムージング部25におけるスムー
ジング処理(平滑化処理)を含む本実施例の印刷過程
を、円を描く場合を例として、図4〜8を参照して詳細
に説明する。
【0048】図4はドットマトリックスプリンタでの輪
郭部のぎざぎざが現れる典型的な例を示し、図5はドッ
トマトリックスプリンタで一般的な主走査方向のみのス
ムージング処理を行った結果を示し、図6は本実施例で
のスムージング部25におけるスムージング処理を行っ
た結果、プリントバッファB24に格納されている輪郭
部の状態を示す。また、図7は本実施例での最終的な輪
郭部の出力状態を示す。
【0049】図5に示すような主走査方向のみのスムー
ジング処理では、縦方向と横方向で形状が異なってしま
い歪んだような円の形状になっていた。そこで、本実施
例においては、まずキャリッジの主走査により記録ヘッ
ドA6により、コマンド解析・展開部21で展開され、
プリントバッファA22に格納されているドットを、浸
透率が小さいインクによりドット径が小さいドットとし
て図4に示すドット配列で記録する。その直後、同じキ
ャリッジのスキャンの中で記録ヘッドB7を用いて、ス
ムージング部25でスムージング処理され、プリントバ
ッファB24に格納されているドットを、浸透率が大き
いインクによりドット径が大きいドットとして、図6に
示すドット配列で記録する。これにより、図4の配列に
図6の配列が重なり、従って図7に示す様な、より真円
に近い円が完成される。
【0050】本実施例においてスムージング部25にお
けるスムージング処理では、輪郭抽出部23で抽出され
た輪郭線部データから、ドット径を大きくするドットを
決定するのであるが、このスムージングの手法について
図13を参照して以下に説明する。
【0051】即ち、プリントイメージの上にn×nの特
定の判定・加工条件を持ったブロックパターンを、注目
画素を1画素ずつずらしながらかけていく。そして、プ
リントイメージがブロックパターンの判定条件と一致し
た場合に、その加工条件に従ってドットを構成すること
により、本実施例においてドット径を大きくするドット
が決定される。
【0052】例えば図7に示す円を描画するためには、
図13に示す10×10の8種類のブロックパターンが
あれば、スムージング可能である。このブロックパター
ンは、ROM28に予め格納されている。
【0053】図13に示す8種類のブロックパターンの
判定条件は、「印刷指定ドット」と「非印刷指定ドッ
ト」、及び判定を行わない「非判定ドット」からなり、
また、加工条件は、「印刷」、「非印刷」と「ドット径
大に変更後印刷」、及び「非加工」からなる。
【0054】例えば図13のマスク1に示されるブロッ
クパターンにおいては、図4に示すプリントイメージの
上端中央部分で、前記判定条件が一致する。これら一致
したドットに前記加工条件に従って加工を施すことによ
り、図7に示すように、印刷ドット、非印刷ドット、ま
た、ドット径拡大印刷ドットが各々決定される。
【0055】図13のマスク2〜マスク8においても上
述のマスク1と同様である。例えば図4においては、上
述のマスク1が適用された上端中央部分より時計回り
に、マスク7,マスク5,マスク3,マスク6,マスク
8,マスク2,マスク7,マスク5,マスク4,マスク
6,マスク8の順でその判定条件が一致し、従って加工
条件に基づいて加工されることにより、スムージング済
みの図7に示すプリントイメージが完成する。
【0056】以上説明したようにして、スムージング部
25ではドット径を大きくすべきドットを決定し、同時
に削除すべきドットも決定する。ドットの削除は、スム
ージング部25より削除すべきドットの情報をプリント
バッファA22に出力し、プリントバッファA22上で
も該当するドットを削除することにより達成する。
【0057】尚、輪郭抽出部23における輪郭抽出の手
法は、公知の方法で良いことは言うまでもない。
【0058】図14に、本実施例におけるスムージング
処理のフローチャートを示す。まずステップS101に
おいて、図3に示すホストコンピュータ1より画像デー
タを入力し、コマンド解析・展開部21において展開
し、ステップS102においてプリントバッファA22
に格納する。そしてステップS103に進み、輪郭線抽
出部23において、プリントバッファA22の画像デー
タから輪郭線を公知の方法により抽出する。次にステッ
プS104でスムージング部25において、追加又は削
除すべきドットを、上述した図13のマスクパターンを
使用して抽出し、ステップS105でプリントバッファ
A22に格納されている画像データに対して、ドットの
追加・削除を実行する。次にステップS106に進み、
ドット径を変更すべきドットを更に抽出し、ステップS
107でプリントバッファB24に格納する。そしてス
テップS108において、プリントバッファA22に格
納されている画像データを記録ヘッドA6により印刷
し、ステップS109でプリントバッファB24に格納
されているドットを、記録ヘッドB7により、記録ヘッ
ドAよりも高い浸透率のインクを使用して印刷する。
【0059】上述の説明においては同一スキャンの例を
示したが、マルチパス印刷等の他の印刷制御と組み合わ
せても良い。また、その際には吐出量の変更等の制御を
同時に行い、浸透率の差等によるドット径の差を適正値
に補正する等の制御をすることも考えられる。
【0060】本実施例の上述したスムージング手法で
は、ドットのアドレス位置は元のドット密度のままであ
るが、浸透率の異なるドットを更に印刷することによ
り、擬似的に図7に示すようなドット径の大きなドット
を生成することができ、縦横に倍のドット密度とした、
例えば図8に示すような理想的な円と同等の印刷結果を
得ることができる。
【0061】尚、本実施例において説明に用いた各図で
は、ドット配置が分かりやすいようにドットをひとつひ
とつ離して書いてある。従ってドットの大きさの差が気
になるが、実際にはドット同士は重なる大きさであるの
で、ドット密度はそのままで真円に近い形状の円が描け
ていることになる。
【0062】また、同様に図1に示したドットマトリッ
クスプリンタにおける斜線の歪みは、本実施例を適用す
ることにより上述のようにスムージング処理が行われる
結果、図9に示すように、ぎざぎざが目立たなくなる。
【0063】以上説明したように本実施例によれば、イ
ンクジェット方式の画像出力装置において、高解像度の
アドレス機能及びメモリなどを付加することなく、かつ
斜線の方向を限定されることなく、また、記録速度の低
下を招くことなく主走査方向、副走査方向ともに十分な
スムージング処理が可能となる。
【0064】尚、図2および図3においては記録ヘッド
A6,記録ヘッドB7と2つの記録ヘッドを持つ構成例
を説明したが、例えば図10のように、2つの吐出ノズ
ル列14,15が記録ヘッド13内に縦並びに配置され
ている構成でも、本実施例は実現できる。
【0065】更に、本実施例ではスムージング処理後の
印刷すべきドットの発生制御はスムージング部25で行
う例を説明したが、もちろんこの限りでなく、ホストコ
ンピュータ1内のプリンタドライバやその他のプログラ
ム内や、記録ヘッドA,B内等にハード的、ソフト的に
格納されていても良い。
【0066】<第2実施例>本発明に係る第2実施例
を、以下に説明する。
【0067】第1実施例では浸透率の異なる2種類のイ
ンクを用いて重畳記録したのに対し、第2実施例におい
ては前記2種類のインクのドットが重ならないように
し、また、縦並びの記録ヘッドを使用して記録タイミン
グに差をつけ、インクの拡散を防ぐようにしたものであ
る。
【0068】第2実施例における装置構成は上述した第
1実施例に示す図2と同様であるため、説明を省略す
る。
【0069】第2実施例の動作を図11のブロック図を
参照して説明する。図11において、上述した第1実施
例に示す図3と同様の構成には同一番号を付し、説明を
省略する。
【0070】図11においては、図3に示す構成と同様
にまずプリントバッファA22に画像データを格納し、
排他的論理和(XOR)部29へ出力する。そして、プ
リントバッファA22に格納されたデータに対して、輪
郭抽出部23で抽出した輪郭線部データを基にスムージ
ング部25でスムージング処理を行うデータを決定し、
XOR部29に出力する。XOR部29では、上述した
プリントバッファA22からのデータと、スムージング
部25からのデータとにXOR処理をかける。そして、
XOR部29でXOR処理されたデータを、記録ヘッド
A6で記録する。一方、上述した第1実施例と同様に、
プリントバッファB24に格納されたスムージング必要
部分を、記録ヘッドB7で出力する。
【0071】図15に、第2実施例におけるスムージン
グ処理のフローチャートを示す。図15においては、ス
テップS201で示す排他処理を特徴とし、それ以外は
上述した第1実施例における図14と同様であるため、
同一の処理については同一ステップ番号を付し、説明を
省略する。
【0072】以上のように、第2実施例ではプリンタ制
御部4を図11に示すような構成とし、両記録ヘッドで
の出力データに排他的論理和(XOR)処理を施すこと
により、2種のインクが重畳記録される部分がなくな
る。
【0073】ここで、浸透率の大きいインクと浸透率の
小さいインクが同一紙面上で重なることなく、しかし隣
接している場合について考える。この場合、浸透率の小
さいインクが先に印刷され、紙面上にまだ浸透しきれず
にインクが浮いている瞬間に、後から印刷された浸透率
の大きいインクのドットが隣接して接触すると、浸透し
きれていない浸透率の小さいインクは、拡散を始めてし
まう。
【0074】従って、例えばスムージング必要部の浸透
率の大きいインクによるドットの印刷濃度を低めに設定
したい場合においては、浸透率の大きいインクによるド
ットが隣接部の浸透率の小さいインクによるドットと混
ざって平均化されてしまう弊害が起こり得る。このよう
な場合には、以下に示すような構成が有効である。
【0075】第1実施例の図10に説明したような、縦
並びのノズルを有する記録装置に対して、第2実施例の
印刷制御を適用した例を以下に示す。
【0076】図10のようにノズルが縦並びの場合は、
1回のキャリッジの主走査により、浸透率の小さいイン
クを吐出ノズル列14で、浸透率の大きいインクを吐出
ノズル列15で印刷するように制御する。そして、実際
に紙送りして重ね印刷したときにプリントイメージが完
成するように記録ヘッド13上の各ノズル位置を調整す
る。これにより、浸透率の小さいインクが浸透した後
に、浸透率の大きいインクが付着するので、浸透率の大
きいインクによるドットが隣接部の浸透率の小さいイン
クによるドットと混ざって平均化されることなく、2種
のインクが印刷される。
【0077】図10のような縦並びノズルにおいては、
一回のスキャン中で同一の場所に異種のインクが印刷さ
れることがなく、異種のインクは時間的に最低でも1ス
キャン分空いて印刷されるために、性質の異なるインク
を使用した印刷において、特にインクが混ざると都合の
悪い場合に効果的である。
【0078】尚、第2実施例においては浸透率の異なる
2種類のインクで印刷する場合を例に説明したが、本発
明はもちろん2種類のインクに限定されるものではな
い。3種類、4種類等、複数の種類のインクを使用する
ことも、スムージングの割合を変化させることができる
ために有効である。
【0079】以上説明したように第2実施例によれば、
第1実施例におけるスムージング処理を行う際に、1ス
キャン内で浸透率の大きいインクを打ち込んだ部分に浸
透率の小さいインクを打ち込むのを防止できる。よって
インクの重畳がないため、使用インク量の低減化ができ
るとともに、インクの打ち込みすぎによるフェザリング
や、必要以上のインクの浸透を防止することが可能とな
り、また、隣接するドット同士のインクの拡散を防止す
ることができる。
【0080】<第3実施例>上述した第1実施例および
第2実施例では、同色で浸透率の異なるインクを使用し
てドット径を変える場合の例を説明した。しかし、本発
明は以上の例に限定されるものではなく、異種の色のイ
ンクで第1,第2実施例の浸透率の異なるインクを代用
することにより、ドット径を変える効果が達成できる。
本発明に係る第3実施例を以下に説明する。即ち、黒ド
ットで印刷するとともに、スムージング必要部分のドッ
トを浸透率の異なるカラーインクで、例えば記録ヘッド
が横並びの記録装置を用いて印刷する場合を例として説
明する。尚、第3実施例では一色のカラーインクについ
てスムージングを行う例を示すが、もちろん他のカラー
についてスムージング処理を行ってもかまわない。
【0081】第3実施例における装置構成を図12に示
す。
【0082】図12において、図1と同一の構成には同
一番号を付し、説明を省略する。6,7,16,17は
それぞれ記録ヘッドA,B,C,Dである。第3実施例
では、例えば記録ヘッドA7に黒、記録ヘッドB7にイ
エロー、記録ヘッドC16にシアン、記録ヘッドD17
にはマゼンタのインクが格納されているとする。
【0083】まず、6の記録ヘッドAで、黒の浸透率の
小さいインクによりドットを印刷し、更に7,16,1
7の記録ヘッドB,C,Dでカラーインクのドットをス
ムージング必要部分(スムージング処理により決定され
た重畳印刷ドット)に印刷する。即ち、スムージング必
要部分のドットの上に、例えば記録ヘッドD17により
マゼンタのドットを重ね打ちすれば良い。すると直前に
印刷された黒ドットの上に印刷されたマゼンタのインク
が黒インクと混ざりながら、浸透率もカラーインクの浸
透率特性に合わせて大きくなることにより、スムージン
グ処理が達成される。
【0084】どの色のインクを用いて印刷するかについ
ては、各インクの消費量を均一化するように考慮するこ
とが有効である。更にスムージング必要部分のドットが
隣接していくつか存在する場合には、YMCの各ドット
を隣接するように印刷することにより、マクロ的に混合
色が黒に見えるようにしても良い。
【0085】第3実施例は特に図12のような横並びの
記録ヘッドの構成において有効である。なぜならば縦並
びの記録ヘッドであった場合、第2実施例で説明したよ
うに、先に印刷されたドットと後から印刷されたドット
が混色しにくいために、カラーインクがカラー単色でス
ムージング必要部分に印刷される場合が想定されるため
である。たとえ黒インクのドットに隣接してカラーイン
クのドットが印刷されても、黒インクのドットとカラー
インクのドットとの間が1ドットないし2ドット程度で
あれば、カラーインクのドットも色としては認識されに
くいものであるが、黒の画素領域が細線である等極端に
細い、即ち小さい場合には、カラーインクの色が認識さ
れやすくなってしまう。従って、図12のような横並び
記録ヘッドが第3実施例においては適当である。
【0086】また、カラーインクによる印刷は黒インク
と比較して記録媒体に対するコントラストが低いため
に、輪郭部にグレーのインクを印刷したのと同様な効果
が得られるため、スムージング処理としてカラーインク
を用いることはかなり有効である。もちろん、カラーイ
ンクの代わりに濃度の異なる黒インクを用いても良い。
【0087】以上説明したように第3実施例によれば、
異種の色のインクを用いることにより、第1,第2実施
例同様に効果的なスムージング処理が可能となる。ま
た、画像出力装置が通常のカラープリンタの形態をとっ
ていれば、第3実施例は容易に実現できる。
【0088】<第4実施例>以下、本発明に係る第4実
施例について説明する。
【0089】上記第1〜第3実施例では、スムーズなエ
ッジを得るための手法として、記録媒体に対する浸透率
の異なるインクをスムージング必要ドットに打ち込む方
法について説明した。本発明の思想から言えば、単純に
同一の浸透率のインクをほぼ同一箇所に複数回打ち込
む、これに加えて、ドット径変調により輪郭部における
スムージング必要ドットのドット径を大きくすることに
よっても、同様にスムージングが可能である。ここで、
例えば黒文字についてスムージングを施す場合について
考える。
【0090】第1の方法は、スムージング必要部に指定
されたドットに対して同一記録走査内、もしくは分割さ
れた記録走査において、ドット径が大きくなるようにイ
ンクの吐出量を変調するものである。インクジェット方
式における記録ドットの変調方式は、種々の提案が既に
なされ、実用化されている。バブルインクジェット方式
においては、基本的に複数のパルスで構成された駆動パ
ルスに対してPWM変調を行い、吐出量を変調しようと
するものである。変調幅(レンジ)が不足であれば、記
録ヘッドの温度を調節した上に、上記PWM変調を行う
手法を用いても良い。ピエゾ方式等においては、電圧で
ピエゾの変調幅を変更するものがメインである。
【0091】従来ドット径変調によりスムージングを行
うものは、スムージング必要部のドット径を相対的に小
さくして行うものであったのに対して、本実施例では相
対的にドット径を大きくしてドットをはみ出させること
により、スムージング効果を得ようとするものである。
つまり本実施例においては、主走査方向、副走査方向の
両方に対して、スムージング必要部はその他の部分と同
一解像度(ドット密度)である。
【0092】第2の方法は、同一組成のインクを複数回
重ね印刷することによって、ドット径を大きくするもの
である。第1の方法では、変調幅(レンジ)が不足する
場合があるが、第2の方法はかかる問題は生じにくい。
尚、第1の方法を併用しても良い。記録媒体に対するイ
ンクの浸透率がそれほど高くない種類のインクの場合、
複数回の記録走査の様に短い時間間隔で印刷を行うと、
記録媒体上でのインクの広がりかたが大きくなり、都合
が良い場合が多い。この意味において、高品位黒文字用
のインクにより好適であるといえる。
【0093】第3の方法は、複数回の重ね印刷を行って
スムージング必要ドットの相対的な大きさを大きくする
場合において、同色のインクを重ね印刷するのではな
く、異色のインクを重ね打ちした場合においても、基本
的な印刷シーケンスの考え方は同様である。異なるの
は、異色のインクを用いるので黒インクに例えばシアン
インクが重ね打ちされた時に、黒インクの重ね打ちより
も印刷濃度がその部分において局所的に多少低下するこ
とである。しかし、局所的に濃度が多少低下しても、実
用上はほとんど差し支えのないレベルである。
【0094】ここで、異色のインクを用いる場合のメリ
ットを考えると、大きく2つのメリットがある。1つ
は、メモリの節約である。元来、本発明の主眼は記録時
のプリンタの解像度(ドット密度)は変化させないで、
主走査方向と副走査方向に擬似的に解像度を上げてスム
ージングをしたのと同様な効果を得ることにある。本実
施例では、黒文字のスムージングをカラーヘッドを用い
て行うため、黒の解像度を同色のインクで上げたり、2
度打ちしたりする方法とは異なり、2倍、4倍等の専用
メモリを備える必要がない。具体的にはスムージング必
要ドットを抽出し2度打ちするドットを定めたら、実際
にはもともと印刷用に持っているカラードットの印刷バ
ッファメモリにOR(論理和)してしまえば良い。従っ
て、メモリを全く増やすこと無く、スムージング効果が
得られるようになる。
【0095】例えば、360×360DPIのプリンタ
で、本実施例の効果である720×720DPI相当の
スムージング効果が約4メガバイトのメモリで得られる
とすると、同色のインクで重ね打ちを行うと、2倍のメ
モリが必要となる。また、従来の720×720DPI
のアドレス空間を持ったインターメッシュ等のスムージ
ング方法では、4倍の16メガバイトのメモリが必要と
なる。
【0096】もう一つのメリットとしては、記録速度の
向上がある。同色のインクを用いる場合は1ドット毎に
ドット変調ができる場合を除いて、複数回の重ね印刷を
行わねばならない。すると当然複数回重ね印刷している
分スループットが半分以下になってしまう。しかし、異
色のインクを用いている場合は同色のインクを重ね印刷
しているわけではないので、スループットの低下なしに
印刷することが可能になるという大きなメリットがあ
る。
【0097】<第5実施例>第1実施例〜第4実施例に
おいては、キャリッジの主走査方向に分解能を高解像度
にする事なくスムージング処理を実現する方法について
説明したが、主走査方向及び副走査方向の解像度を倍以
上にした上で、更に第1実施例〜第4実施例を適用する
ことも、もちろん可能である。第5実施例では、上記の
ように解像度を倍以上にしたスムージング処理の例を説
明する。
【0098】第5実施例における装置構成は、上述した
第1実施例、又は第2実施例と同様であるため、説明を
省略する。
【0099】第5実施例においてはインクの浸透率の差
を前述の各実施例よりも多少小さくする。そうすること
により解像度を実質4倍以上に上げたのと同等の制御を
かけることが可能となり、より滑らかなスムージング処
理、即ちより滑らかな曲線の描画が可能となる。
【0100】また第5実施例においては、公知技術であ
る吐出量変調や2度印刷等の技術を組み合わせたドット
径の変調と、第1〜第4実施例におけるスムージング処
理とを更に組み合わせることにより、実質的に更に解像
度を上げるのと同等の効果を得ることができる。
【0101】更に浸透率の異なる2種類以上のインクを
用いることにより、やはり解像度を2倍以上に上げたの
と同様の効果を得ることができる。
【0102】尚、上記第1〜第3実施例において、浸透
率の異なるインクを用いたが、これに加えて、上記第4
実施例で説明した吐出量変調を行っても良い。よりドッ
ト径の変化範囲を拡大することができ、解像度を上げる
ことができる。
【0103】以上説明したように第5実施例において
は、より高解像度なスムージング処理が可能となる。
【0104】以下、上記各実施例でドット径を大きくす
るために用いた吐出量及び浸透率と、ドット径との関係
について詳細に説明する。
【0105】通常、普通紙に印刷されたインク量の3乗
根に比例してドット径が大きくなる傾向がある。80p
lのインク量でドット径の直径が実測値107μmであ
ったとすると、単位系をそのままで普通紙に対する浸透
率を計算すると、その比例係数は24.8となる。よっ
て同じインク、記録媒体で40plでは85μm、16
0plでは135μmのドット径となる。但し、この直
径は吐出量変調等により同時にあるいは短時間の間に重
ね印刷された場合を示すものである。
【0106】更に浸透率の大きいインクで印刷したとす
ると、浸透率とは即ち比例係数であり、例えば24pl
のインクで107μmになったとすると、その比例係数
は37.2として計算すれば良い。この場合40plで
127μm、80plで160μm、160plで20
2μmのドット径になる。
【0107】同一種のインクを重ね打ちした時、及び吐
出量を変更した場合には上述した様になるが、次に、浸
透率の異なるインクを重ね打ちした場合について考えて
みる。この場合のように、短時間の間に浸透率の異なる
インクが重ね打ちされると、全体としての浸透率が浸透
率の大きい方のインクに近くなる傾向がある。ここで浸
透率が小さいインク80plと浸透率の大きいインク4
0plが短時間のうちに重ね打ちされた場合を想定して
みると、トータル120plのインクが打ち込まれ、全
体としての浸透率が、上述した浸透率が大きいインクの
比例係数37.2に近づくとして計算すると、183μ
mのドット径になることが分かる。
【0108】一般的なスムージングの場合には、画像デ
ータの解像度を360DPIを例として考えれば、72
0DPIのアドレス位置(インターメッシュ)にスムー
ジングドットとして、同一サイズ又は小さいサイズのド
ットを配置するのが通例である。同一サイズのドットを
配置した場合には、360DPIのドット間ピッチが7
0.5μmであるから、その半分の35μmはみ出す。
また、解像度、変調度等を更に細かくした場合は、単純
にそれに従った値となる。
【0109】よって、本発明に示すインターメッシュを
用いないスムージングを行う場合でも、半径で更に35
μm大きくなるように設計されていれば、720DPI
のアドレス機能をもったものとまずは同等の設計が可能
となる。よって183―107=76が直径差であり、
半径で38μm大きくなる設計が可能であることが分か
る。実際には、複数回に分けて印刷していることと、2
種類のインクを混ぜ合わせることによって浸透率は必ず
しも完全に保存されるわけではないため、ドット径は上
記計算結果よりも多少小さめになるが、十分設計可能範
囲にある。
【0110】図16に、スムージング対象のコーナーを
持ったドットの配列を示す。図16に示されるドットは
相対的に小さい方のドットのみであり、従って107μ
mのドット径で画像が形成されているとする。また、図
16の右側に、スムージング前のエッジと、スムージン
グにより得たいラインを示す。
【0111】図17は、上述した図16に対して従来例
のインターメッシュによるスムージング方法によりスム
ージングを行った例を示す。そのスムージング方法とし
ては、720DPI分(35.2μm)ずれた位置にド
ット径が同じドットを追加するものである。また、図1
8は別の従来の方法によりスムージングを行った例を示
す図であり、ドット径の小さいドットを360DPIの
解像度のまま、追加したものである。更に、図示しない
が720DPI等の解像度位置にドット径を小さくした
ものを印刷することによってもスムージング可能であ
る。
【0112】図19は、本発明によりスムージングを行
った例を示す図であり、80plの相対的に浸透率の小
さいドットを通常に印刷し、その直後にスムージングし
たいドットの上に浸透率の大きいシアンの40plのド
ットを重ね打ちして、上述のようにドット径が183μ
mになってスムージングが完成した状態を示す。
【0113】ここで、黒インクに対してカラーインクを
複数回打ち込むことを考える。即ち、黒インク1ドット
に対してカラーインクを複数回打ち込む。ここで有効な
方法は、複数色のカラーインクを用い、各色は1ドット
づつを打ち込むのが最も装置としての効率が高いことに
なる。なぜなら、やはりスムージング必要ドットに対し
て指定された追加すべき打ち込みドット数をシアン、マ
ゼンタ、イエローの分のメモリにそれぞれ分配してOR
処理を行うことが可能となるからである。これにより、
プリントイメージのためのメモリサイズを一切増加させ
ずに、発明の思想を実現させることが可能となる。ま
た、打ち込み回数を可変にすることにより、ドット径等
をより広範囲に可変にする組み合せを得ることが可能と
なる。
【0114】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0115】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0116】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0117】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0118】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0119】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0120】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0121】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0122】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0123】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0124】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0125】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
解像度のアドレス機能およびメモリ等を付加することな
く、十分なスムージング処理が可能となる。
【0127】更に、斜線の方向を限定されることなく、
主走査方向、副走査方向ともに十分なスムージング処理
が可能となる。
【0128】更に、記録速度の低下を招くことなく、十
分なスムージング処理が可能となる。
【0129】更に、ドットの重畳を行わないように制御
することにより、記録剤を節約することができる。
【0130】更に、記録剤の打ち込みすぎによる必要以
上の浸透を防ぎ、隣接するドット同士の記録剤の拡散を
防ぐことができる。
【0131】更に、色の異なる記録剤を用いたスムージ
ング処理が可能となる。
【0132】更に、濃度の異なる記録剤を用いたスムー
ジング処理が可能となるという特有の効果が得られる。
【0133】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例においてドットマトリ
クスプリンタで斜線を描画した場合のドット配列を示す
図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の構成例を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る第1実施例の処理概要を示すブロ
ック図である。
【図4】円を描画した場合のドット配列を示す図であ
る。
【図5】主走査方向のみスムージングを施して円を描画
した場合のドット配列を示す図である。
【図6】本発明に係る第1実施例において円を描画する
場合の浸透率の大きいドットの配列を示す図である。
【図7】本発明に係る第1実施例において円を描画した
場合のドット配列を示す図である。
【図8】高解像度レーザービームプリンタで円を描画し
た場合のドットの配列を示す図である。
【図9】本発明に係る第1実施例において斜線を描画し
た場合のドット配列を示す図である。
【図10】本発明に係る第1実施例および第2実施例の
構成例を示す図である。
【図11】本発明に係る第2実施例の処理概要を示すブ
ロック図である。
【図12】本発明に係る第3実施例の構成例を示す図で
ある。
【図13】本発明に係る第1実施例におけるスムージン
グ処理の判定例を示す図である。
【図14】本発明に係る第1実施例におけるスムージン
グ処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る第2実施例におけるスムージン
グ処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る第4実施例におけるスムージン
グしたいコーナーを有するドット配列を示す図である。
【図17】従来のインターメッシュ法によるスムージン
グ例を示す図である。
【図18】従来の他のスムージング例を示す図である。
【図19】本発明に係る第4実施例におけるスムージン
グ例を示す図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 インターフェイスケーブル 3 インターフェイスポート 4 プリンタ制御部 5 フレキシブルケーブル 6,7,13,16,17 記録ヘッド 8,9,14,15 吐出ノズル列 10 搬送ローラ 11 キャリアガイド軸 12 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老沢 功 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 桑原 伸行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 新井 篤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 八重樫 尚雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 審査官 上田 正樹 (56)参考文献 特開 平2−112966(JP,A) 特開 平3−118166(JP,A) 特開 平5−31958(JP,A) 特開 平7−87321(JP,A) 特開 平2−253958(JP,A) 特開 平5−278221(JP,A) 実開 昭60−194531(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/52 B41J 2/01

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する工程と、 スムージング処理を行う画素を抽出する工程と、 入力した画像データを第1のインクを用いて印刷する工
    程と、 前記第1のインクとは異なる浸透率の第2のインクを用
    いて前記抽出した画素のドット径を大きくして印刷する
    工程とを有することを特徴とする画像出力方法。
  2. 【請求項2】 画像データを入力する工程と、 スムージング処理を行う画素を抽出する工程と、 前記画像データと前記抽出画素との排他的論理和をとる
    工程と、 前記排他的論理和がとられた画像データを第1のインク
    を用いて印刷する工程と、 前記第1のインクとは異なる浸透率の第2のインクを用
    いて前記抽出した画素のドット径を大きくして印刷する
    工程とを有することを特徴とする画像出力方法。
  3. 【請求項3】 前記画像データより輪郭線部を抽出する
    工程を更に含むことを特徴とする請求項1又は2のいず
    れかに記載の画像出力方法。
  4. 【請求項4】 画像データを入力する工程と、 前記入力された画像データから、輪郭線部を形成する画
    素データを抽出する工程と、 前記抽出された輪郭線部を形成する画素データのうち追
    加又は削除する画素データを判定し、当該判定された画
    素データを前記入力された画像データに対して追加又は
    削除する工程と、 当該画素データの追加又は削除が行われた画像データを
    第1のドット径で印刷する工程と、 前記輪郭線部を形成する画素データのうちドット径を変
    更する画素データを判定する工程と、 前記ドット径を変更すると判定された画素データを前記
    第1のドット径より大 きい第2のドット径で印刷する工
    程と、 を有することを特徴とする画像出力方法。
  5. 【請求項5】 前記追加又は削除する画素および前記ド
    ット径を変更する画素は、入力した画像データと所定の
    マスクパターンとを比較することにより決定されること
    を特徴とする請求項4記載の画像出力方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のインクは前記第1のインクよ
    りも吐出量が多いことを特徴とする請求項1又は2のい
    ずれかに記載の画像出力方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のインクは前記第1のインクよ
    りも浸透率が高いことを特徴とする請求項1又は2のい
    ずれかに記載の画像出力方法。
  8. 【請求項8】 前記抽出した画素は、同一画素に対して
    前記第2のインクと第3のインクを用いて印刷されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像
    出力方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のインクと前記第3のインクは
    同じインクであることを特徴とする請求項8記載の画像
    出力方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のインクと前記第3のインク
    は色が異なることを特徴とする請求項8記載の画像出力
    方法。
  11. 【請求項11】 前記第2のインクと前記第3のインク
    は濃度が異なることを特徴とする請求項8記載の画像出
    力方法。
  12. 【請求項12】 前記第1のインクと前記第3のインク
    は同じインクであることを特徴とする請求項8記載の画
    像出力方法。
  13. 【請求項13】 画像データを入力する入力手段と、 前記画像データを保持する第1の保持手段と、 前記画像データからスムージング処理を行う画素を抽出
    する第1の抽出手段と、 前記抽出画素を保持する第2の保持手段と、 前記第1の保持手段に保持されている画像データを第1
    のインクを用いて印刷する第1の出力手段と、 前記第1のインクとは異なる浸透率の第2のインクを用
    いて前記第2の保持手段に保持されている画素をドット
    径を大きくして印刷する第2の出力手段とを有すること
    を特徴とする画像出力装置。
  14. 【請求項14】 画像データを入力する入力手段と、 前記画像データを保持する第1の保持手段と、 前記画像データからスムージング処理を行う画素を抽出
    する第1の抽出手段と、 前記抽出画素を保持する第2の保持手段と、 前記第1の保持手段に保持されている画像データと、前
    記第1の抽出手段により抽出された画像データとの排他
    的論理和をとる排他手段と、 前記排他手段による排他的論理和がとられた画像データ
    を第1のインクを用いて印刷する第1の出力手段と、 前記第1のインクとは異なる浸透率の第2のインクを用
    いて前記第2の保持手段に保持されている画像データを
    ドット径を大きくして印刷する第2の出力手段とを有す
    ることを特徴とする画像出力装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の出力手段と前記第2の出力
    手段とは主走査方向に並んで配置されることを特徴とす
    る請求項13又は14のいずれかに記載の画像出力装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第1の出力手段と前記第2の出力
    手段とは副走査方向に並んで配置されることを特徴とす
    る請求項13又は14のいずれかに記載の画像出力装
    置。
  17. 【請求項17】 前記画像データより輪郭線部を抽出す
    る第2の抽出手段を更に有することを特徴とする請求項
    13又は14のいずれかに記載の画像出力装置。
  18. 【請求項18】 画像データを入力する入力手段と、 前記入力された画像データを保持する第1の保持手段
    と、 前記第1の保持手段に保持された画像データから、輪郭
    線部を形成する画素データを抽出する抽出手段と、 前記抽出された輪郭線部を形成する画素データのうち、
    追加又は削除する画素データを判定する第1の判定手段
    と、 前記第1の判定手段により判定された画素データを前記
    第1の保持手段に保持 されている画像データに対して追
    加又は削除する手段と、 当該画素データの追加又は削除が行われた画像データを
    第1のドット径で印刷する第1の出力手段と、 前記輪郭線部を形成する画素データのうち、ドット径を
    変更する画素データを判定する第2の判定手段と、 前記第2の判定手段によりドット径を変更すると判定さ
    れた画素データを保持する第2の保持手段と、 前記第2の保持手段により保持されている画素データ
    を、前記第1のドット径より大きい第2のドット径で印
    刷する第2の出力手段と、 を有することを特徴とする画像出力装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の判定手段は、所定のマスク
    パターンを参照することにより画素の追加及び削除を判
    定し、 前記第2の判定手段は、所定のマスクパターンを参照す
    ることによりドット径を変更する画素を判定することを
    特徴とする請求項18記載の画像出力装置。
  20. 【請求項20】 前記第2の出力手段は前記第1の出力
    手段よりもインクの吐出量が多いことを特徴とする請求
    項13又は14のいずれかに記載の画像出力装置。
  21. 【請求項21】 前記第2の出力手段は前記第1の出力
    手段よりも浸透率の高いインクで印刷することを特徴と
    する請求項13又は14のいずれかに記載の画像出力装
    置。
  22. 【請求項22】 前記第2の出力手段は前記第2のイン
    クを複数回吐出することにより印刷することを特徴とす
    る請求項13又は14のいずれかに記載の画像出力装
    置。
  23. 【請求項23】 前記第1の出力手段と前記第2の出力
    手段は吐出するインクの色が異なることを特徴とする請
    求項13又は14のいずれかに記載の画像出力装置。
  24. 【請求項24】 前記第1の保持手段は黒の画像データ
    を保持し、前記第2の保持手段はカラーの画像データを
    保持することを特徴とする請求項23記載の画像出力装
    置。
  25. 【請求項25】 画像データを入力する工程と、 前記入力された画像データから、スムージング処理を行
    う画素データを抽出する工程と、 前記入力された画像データに基づいて第1のドット径で
    印刷を行う工程と、 前記抽出された画素データに基づいて前記第1のドット
    径より大きな第2のドット径で印刷を行う工程と、 を有することを特徴とする画像出力方法。
  26. 【請求項26】 画像データを入力する工程と、 前記入力された画像データから、スムージング処理を行
    う画素データを抽出する工程と、 前記入力された画像データと、前記抽出された画素デー
    タとの排他的論理和をとる工程と、 前記排他的論理和がとられた画像データに基づいて第1
    のドット径で印刷を行う工程と、 前記抽出された画素データに基づいて前記第1のドット
    径より大きな第2のドット径で印刷を行う工程と、 を有することを特徴とする画像出力方法。
  27. 【請求項27】 画像データを入力する入力手段と、 前記入力された画像データを保持する第1の保持手段
    と、 前記第1の保持手段に保持された画像データから、スム
    ージング処理を行う画素データを抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された画素データを保持する第
    2の保持手段と、 前記第1の保持手段に保持されている画像データに基づ
    いて第1のドット径で印刷を行う第1の出力手段と、 前記第2の保持手段に保持されている画素データに基づ
    いて前記第1のドット径より大きな第2のドット径で印
    刷を行う第2の出力手段と、 を有することを特徴とする画像出力装置。
  28. 【請求項28】 画像データを入力する入力手段と、 前記入力された画像データを保持する第1の保持手段
    と、 前記第1の保持手段に保持された画像データから、スム
    ージング処理を行う画素データを抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された画素データを保持する第
    2の保持手段と、 前記第1の保持手段に保持されている画像データと、前
    記抽出手段により抽出された画素データとの排他的論理
    和をとる排他的論理和手段と、 前記排他的論理和手段により得られた画像データに基づ
    いて第1のドット径で印刷を行う第1の出力手段と、 前記第2の保持手段に保持されている画素データに基づ
    いて前記第1のドット径より大きな第2のドット径で印
    刷を行う第2の出力手段と、 を有することを特徴とする画像出力装置。
  29. 【請求項29】 画像データを入力する工程と、 スムージング処理を行う画素を抽出する工程と、 入力した画像データを第1のインクを用いて印刷する工
    程と、 前記第1のインクとは異なる色の第2のインクを用いて
    前記抽出した画素のドット径を大きくして印刷する工程
    とを有することを特徴とする画像出力方法。
  30. 【請求項30】 画像データを入力する入力手段と、 前記画像データを保持する第1の保持手段と、 前記画像データからスムージング処理を行う画素を抽出
    する第1の抽出手段と、 前記抽出画素を保持する第2の保持手段と、 前記第1の保持手段に保持されている画像データを第1
    のインクを用いて印刷する第1の出力手段と、 前記第1のインクとは異なる色の第2のインクを用いて
    前記第2の保持手段に保持されている画素をドット径を
    大きくして印刷する第2の出力手段とを有することを特
    徴とする画像出力装置。
JP25087294A 1993-10-28 1994-10-17 画像出力方法および装置 Expired - Fee Related JP3332609B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25087294A JP3332609B2 (ja) 1993-10-28 1994-10-17 画像出力方法および装置
EP94307917A EP0651348B1 (en) 1993-10-28 1994-10-27 Image output method and apparatus for image smoothing
AT94307917T ATE191285T1 (de) 1993-10-28 1994-10-27 Bilderzeugungsverfahren und -gerät für bildglättung
DE69423699T DE69423699T2 (de) 1993-10-28 1994-10-27 Bilderzeugungsverfahren und -gerät für Bildglättung
US08/911,348 US5975673A (en) 1993-10-28 1997-08-07 Image output method and apparatus for smoothing image data by manipulating dot sizes

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-270349 1993-10-28
JP27034993 1993-10-28
JP25087294A JP3332609B2 (ja) 1993-10-28 1994-10-17 画像出力方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07171998A JPH07171998A (ja) 1995-07-11
JP3332609B2 true JP3332609B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=26539962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25087294A Expired - Fee Related JP3332609B2 (ja) 1993-10-28 1994-10-17 画像出力方法および装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5975673A (ja)
EP (1) EP0651348B1 (ja)
JP (1) JP3332609B2 (ja)
AT (1) ATE191285T1 (ja)
DE (1) DE69423699T2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6731398B1 (en) * 1999-12-30 2004-05-04 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, method of printing, and recording medium to actualize the method
JP4555434B2 (ja) * 2000-05-16 2010-09-29 オリンパス株式会社 インクジェット記録装置
JP4006198B2 (ja) 2000-07-21 2007-11-14 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法、記録装置およびデータ処理方法
US6877833B2 (en) 2001-01-31 2005-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Printing data producing method for printing apparatus
JP2004148723A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Canon Inc 記録装置
KR100555866B1 (ko) * 2004-06-08 2006-03-03 삼성전자주식회사 패턴 적응형 필터링에 의한 영상신호의 평활화 장치 및 그평활화 방법
JP4642533B2 (ja) * 2005-04-08 2011-03-02 キヤノン株式会社 画像形成システムおよび該システムの記録制御方法
JP4227627B2 (ja) * 2006-04-24 2009-02-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および画像処理方法
JP4677376B2 (ja) * 2006-07-07 2011-04-27 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記憶媒体
JP5471113B2 (ja) * 2008-11-28 2014-04-16 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法およびプログラム
JP6163092B2 (ja) * 2013-11-29 2017-07-12 理想科学工業株式会社 画像処理装置
JP6203025B2 (ja) 2013-12-10 2017-09-27 キヤノン株式会社 記録装置および記録データの処理方法
JP6494454B2 (ja) 2015-07-10 2019-04-03 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP6797554B2 (ja) 2016-05-06 2020-12-09 キヤノン株式会社 通知装置および記録装置

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2625222A (en) * 1947-01-27 1953-01-13 Hugh M Frye Sr Program alarm device
CA1127227A (en) * 1977-10-03 1982-07-06 Ichiro Endo Liquid jet recording process and apparatus therefor
JPS5936879B2 (ja) * 1977-10-14 1984-09-06 キヤノン株式会社 熱転写記録用媒体
US4386272C1 (en) * 1978-07-07 2001-02-06 Pitney Bowes Inc Apparatus and method for generating images by producing light spots of different sizes
US4809021B1 (en) * 1978-07-07 1994-09-27 Pitney Bowes Inc Apparatus and method for generating images by producing light spots of different sizes
US4330787A (en) * 1978-10-31 1982-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording device
US4345262A (en) * 1979-02-19 1982-08-17 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method
US4463359A (en) * 1979-04-02 1984-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Droplet generating method and apparatus thereof
US4313124A (en) * 1979-05-18 1982-01-26 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording process and liquid jet recording head
US4558333A (en) * 1981-07-09 1985-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording head
JPS59123670A (ja) * 1982-12-28 1984-07-17 Canon Inc インクジエツトヘツド
JPS59138461A (ja) * 1983-01-28 1984-08-08 Canon Inc 液体噴射記録装置
JPS6071260A (ja) * 1983-09-28 1985-04-23 Erumu:Kk 記録装置
US4544264A (en) * 1984-05-17 1985-10-01 International Business Machines Corporation Fine line print enhancement
JPS60258584A (ja) * 1984-06-05 1985-12-20 株式会社 写研 文字の表現方法及び装置
DE3706468A1 (de) * 1987-02-27 1988-09-08 Siemens Ag Zeichenspeicherverfahren und anordnung zur reduzierung der redundanz von zeichen fuer matrixdrucker mit multipassdruck
JPH02250464A (ja) * 1989-03-24 1990-10-08 Sharp Corp ファクシミリ装置
KR940010876B1 (ko) * 1989-04-17 1994-11-19 도오꾜오 덴끼 가부시끼가이샤 단면발광형 el프린터의 화상형성방법
US4933689A (en) * 1989-10-25 1990-06-12 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for print image enhancement
JP3105903B2 (ja) * 1990-07-13 2000-11-06 キヤノン株式会社 印刷制御装置及び印刷装置
US5270728A (en) * 1991-04-17 1993-12-14 Hewlett-Packard Company Raster imaging device speed-resolution product multiplying method and resulting pixel image data structure
JP3262363B2 (ja) * 1991-04-26 2002-03-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2986124B2 (ja) * 1991-06-14 1999-12-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US5208605A (en) * 1991-10-03 1993-05-04 Xerox Corporation Multi-resolution roofshooter printheads
DE69125837T2 (de) * 1991-11-12 1997-11-06 Compuprint Spa Elektrofotografischer Drucker mit verbesserten Eigenschaften für gedruckte Bilder

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07171998A (ja) 1995-07-11
DE69423699T2 (de) 2000-08-03
EP0651348B1 (en) 2000-03-29
EP0651348A2 (en) 1995-05-03
US5975673A (en) 1999-11-02
ATE191285T1 (de) 2000-04-15
EP0651348A3 (en) 1996-01-10
DE69423699D1 (de) 2000-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5739828A (en) Ink jet recording method and apparatus having resolution transformation capability
JP3155794B2 (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
US5847724A (en) Method for diffusing errors according to spot size in a printed liquid ink image
JP3227339B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法ならびに記録物
JP3571891B2 (ja) 記録装置、記録方法及びデータ供給方法
JP3332609B2 (ja) 画像出力方法および装置
KR100633973B1 (ko) 잉크젯 프린트헤드, 잉크 도트의 용착 방법 및 잉크젯프린트헤드의 제조 방법
JP3478573B2 (ja) 画像記録方法および装置
US6834936B2 (en) Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP3184570B2 (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP3251530B2 (ja) インクジェット記録方法及び装置
JP3271731B2 (ja) インクジェット記録方法及び記録装置
JP2000025210A (ja) 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ
JP3299840B2 (ja) インクジェット記録方法、記録装置および情報処理システム
JP3314031B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP3297530B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JPH0789099A (ja) インクジェット記録装置及び記録方法
JPH09277507A (ja) インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置
JP2980355B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP3576623B2 (ja) インクジェットプリント方法およびプリント装置
JP3236034B2 (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP3005165B2 (ja) 記録データ処理方法、インクジェット記録装置及び方法
JP2688269B2 (ja) カラーインクジェット記録方法および装置
JP2000108321A (ja) 記録装置および記録方法
JP2000015796A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020628

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees