JP3576623B2 - インクジェットプリント方法およびプリント装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被プリント材上に高品位の画像を得ることができるインクジェットプリント方法および装置に関する。
【0002】
被プリント材上に、染料を含む有色のインクを吐出させ、前記有色のインク中の染料を不溶化させる化合物を含む無色または淡色の液体(プリント性向上液)と、前記有色のインクとの混合および/または反応により、耐水性や耐光性等の向上した信頼性の高いプリント物、また、フェザリングや色間のブリードが少なくプリント濃度の高い高画質の画像を得るインクジェットプリント方法に関するものである。
【0003】
さらには、カラー画像を鮮明かつ高濃度にプリントできるカラーインクジェットプリント方法に関するものであり、詳しくは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),あるいはグリーン(G),レッド(R),ブルー(B)等の色インクと、黒(Bk)インクと、を用いたプリント方法に関するものである。
【0004】
本発明は、紙、布、革、不織布、OHP用紙等、さらには金属等の被プリント材を用いる機器すべてに適用でき、具体的な適用機器としては、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等を挙げることができる。
【0005】
【従来の技術】
インクジェットプリント方法は、インクを被プリント材(紙、布、プラスチックシート等。以下、プリント紙ともいう)上に直接吐出して画像をプリントする低騒音、かつノンインパクトなプリント方法である。また、この方法は、実施するにあたって複雑な装置を必要としないため、低ランニングコスト、装置の小型化、カラー化等が容易である。したがって、従来からインクジェットプリント方法を適用したプリンタや複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等のプリント装置が実用化されている。
【0006】
インクジェットプリント方法をカラープリント装置に適用する場合、インクのにじみのない高発色のカラー画像を得るためには専用のプリント紙を使用する必要があったが、近年、インクの改良によって普通紙への印字適性を持たせたものが実用化されている。しかし、その印字品位はまだまだ不十分なレベルに留まっているのが現状である。
【0007】
通常、インクジェットプリント方法によってカラー画像を普通紙に得る場合は、普通紙への浸透速度が速い速乾性のインクを用いるために、色間のインクのにじみのない画像となるが、黒画像部は濃度が低く、カラー画像部は発色性の低いものとなってしまう。さらに、文字等に代表される線画は紙の繊維に沿ってインクがにじむ、いわゆるフェザリングが発生してしまいプリント画像の品位を低下させる。特に、黒文字はフェザリングが目立ちやすく、シャープさに欠けた不鮮明な文字となり、その品位は貧弱なものにならざるを得なかった。
【0008】
黒画像部の濃度が高く、かつフェザリングの生じない高品位な画像を得るためには、普通紙への浸透速度が比較的遅いインクを、ある程度多く打ち込む必要がある。しかしながら、この場合には、黒画像部とカラー画像部との隣接境界部において、黒インクとカラーインクのにじみが生じ、著しく品位を損ねてしまう。
【0009】
これらの欠点を改良するために、プリント装置内にヒータを設けてインクの乾燥を促進し、高発色で色間のにじみのないカラー画像を得る方式も実用化されている。しかし、該方式では装置の大型化、コストアップは避けられない。
【0010】
このように、黒やカラー各色間のインクのにじみ防止と、黒画像の高濃度化、フェザリングの防止は相反する課題となっていた。
【0011】
そこで、特開平3−146355号公報では、黒とカラーの境界域に沿った領域はプリントしない方法が提案されている。しかし、この方法では、プリントされるデータが変化してしまう欠点がある。
【0012】
また、特開平4−158049号公報では、カラープリント用の複数色ヘッドと文字プリント用のヘッドを有し、プリント画像に基づいて複数色ヘッドと文字プリント用のヘッドとを切り替えてプリントする方法が提案されている。該方法ではカラープリント用ヘッドでプリントした黒画像と、文字プリント用ヘッドでプリントした黒画像とが混在した場合には、両者の品位の違いによる違和感が生じてしまう。
【0013】
さらに、黒とカラーの境界域に沿った黒領域はカラーインクを重ね打ちして形成し、黒とカラーの境界域でのにじみを防止する方法が考えられている。原理的には、黒はY,M,Cの3色を重ね合わせて(混色して)も得られるが、このようにカラーインクを混色して形成した黒画像は、通常の黒インクに比べ発色性が悪い。
【0014】
一方、特開昭56−84992号公報や特開昭64−63185号公報ではインク中の染料を不溶化させる液体を用いる技術が開示されている。
【0015】
特開昭56−84992号では、プリント紙に予め染料を定着するための材料を塗工しておく方法が開示されている。しかしながら、該方法では特定のプリント紙を用いる必要があり、また予め染料を定着するための材料を塗工するためには装置の大型化、コストアップが避けられず、さらにはプリント紙上に安定して前記材料を所定の膜厚で塗工することは困難であるといった欠点がある。
【0016】
また特開昭64−63185号では、染料を不溶化する無色のインクをインクジェットプリントヘッドによってプリント紙上に付着させる技術が開示されている。該方法によれば、前記無色のインクのドット径を画像用インクのドット径よりも大きくしているので、画像用インクと無色インクとの着弾位置がずれた場合にでも所望の特性を満足できるとしている。該方法では、画像位置に対応した部分に打ち込まれる無色インクは通常よりも多いので、インクの乾燥時間が長くなるだけでなく、非常に不鮮明な画像になりかねないといった欠点があった。
【0017】
このように、両者とも問題点を有しているが、インク中の染料を不溶化するために、フェザリングが生じにくく、高濃度の黒画像と、カラープリントに適用した際には各色間のインクのにじみを生じない高品位な画像を得ることができる可能性がある。
【0018】
そこで本出願人は、前記の従来技術の欠点を改良するために、既に特願平6−188196号を提案した。これによれば、画像に対して常に一律に処理液を吐出させるのでなく、画像データに応じて処理液を吐出させるので、処理液を用いる効果を保持しつつ処理液の使用量を低減させることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記特願平6−188196号をさらに発展、改良させたものであり、前記した従来技術の欠点を改良し、常に同じ色調で濃度が高く、フェザリングの生じない高品位の黒画像を得ることができるとともに、黒画像とカラー画像が混在する画像であっても、黒画像とカラー画像間のインクのにじみの生じない高品位な画像を得ることができるカラーインクジェットプリント方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットプリント方法は、黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクのプリント性を向上させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを用い、被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント方法であって、前記プリント性向上液を用いずに黒画像を形成する第1プリントモードを実行する場合には、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インクのみを吐出して前記黒画像を形成し、前記プリント性向上液を用いて黒画像を形成する第2プリントモードを実行する場合には、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インク、前記プリント性向上液および形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインクを吐出して前記黒画像を形成することを特徴とする。
【0021】
本発明のインクジェットプリント方法は、黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクのプリント性を向上させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを被プリント材に対し往復走査させ、前記被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント方法であって、黒画像を形成するにあたり、前記プリントヘッドの往走査時には前記カラーインクは吐出させずに、且つ前記黒画像領域に対して前記プリント性向上液、前記黒インクの順で吐出を行い、前記プリントヘッドの復走査時には、前記黒画像領域に対し、形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインク、前記黒インク、前記プリント性向上液の順で吐出を行うことを特徴とする。
【0022】
本発明のインクジェットプリント方法は、黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクのプリント性を向上させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを被プリント材に対し往復走査させ、前記被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント方法であって、前記プリントヘッドの往走査には、前記プリントヘッドから前記プリント性向上液、前記黒インク、形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインクの順で前記黒画像領域に対して吐出を行い、且つ前記プリントヘッドの復走査時には、前記プリントヘッドから前記色調整のためのカラーインク、前記黒インク、前記プリント性向上液の順で前記黒画像領域に対して吐出を行うことにより、黒画像を形成する工程を有し、前記往走査時における前記色調整のためのカラーインクの吐出パターンと、前記復走査時における前記色調整のためのカラーインクの吐出パターンとは異なることを特徴とする。
【0023】
本発明のインクジェットプリント装置は、黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクの色材を不溶化または凝集させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを用いて被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント装置であって、前記プリント性向上液を用いずに黒画像を形成する第1プリントモードと、前記プリント性向上液を用いて黒画像を形成する第2プリントモードを実行可能であり、前記第1プリントモードは、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インクのみを吐出して前記黒画像を形成するモードであり、前記第2プリントモードは、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インク、前記プリント性向上液および形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインクを吐出して前記黒画像を形成するモードであることを特徴とする。
【0024】
本発明のプリント物は、上記のインクジェットプリント方法を実施することにより得られたものである。
【0039】
なお、本発明において、プリント性の向上とは、濃度、彩度、エッジ部分のシャープネス度合、ドット径等の画質を向上させること、インクの定着性を向上させること、耐水性、耐光性等の耐候性すなわち画像保存性を向上させることを含む。また、プリント性向上液とは、インク中の染料を不溶化する液体、インク中の顔料に分散破壊を生じせしめる液体、処理液等を含むものである。ここで、不溶化とは、インク中の染料に含まれるアニオン性基とプリント性向上液中に含まれるカチオン性物質のカチオン性基がイオン的に相互作用を起こしてイオン結合が生じ、インク中に均一に溶解していた染料が溶液中から分離する現象である。なお、本発明においては必ずしもインク中のすべての染料を不溶化しなくとも、本発明で述べるようなカラーブリード抑制、発色性の向上、文字品位の向上、定着性の向上といった効果が得られる。また、凝集とは、インクに使用している色剤がアニオン性基を有する水溶性染料の場合には、不溶化と同一の意味で使用される。また、インクに使用している色剤が顔料の場合には、顔料分散剤あるいは顔料表面とプリント性向上液中に含まれるカチオン性物質のカチオン性基がイオン的相互作用をお越し、顔料の分散破壊が生じ、顔料の粒子径が巨大化することを含む。通常、上述した凝集に伴って、インクの粘度が上昇する。なお、本発明においては必ずしもインク中のすべての顔料または顔料分散剤が不溶化しなくとも、本発明で述べるようなカラーブリード抑制、発色性の向上、文字品位の向上、定着性の向上といった効果が得られる。
【0040】
【作用】
本発明においては、黒画像に対してプリント性向上液が吐出される条件に応じて、該プリント性向上液が吐出された黒画像部に対し有色インクを吐出するので、プリント性向上液が吐出されることによって生じる色相変化を自由に補正することができる。
【0041】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0042】
図5は、黒画像を形成するにあたり、黒画像を上記黒インクのみで形成した場合と、黒インクの吐出に先立って上記処理液を黒画像の全領域に吐出させた場合、さらに上記黒インクで黒画像を形成した後に上記処理液を黒画像の全領域に吐出させた場合の色度を表にしたものである。
【0043】
同図から明らかなように、処理液を用いた場合、黒インク中の染料が急激に不溶化することによって被プリント材の表面に留まりやすくなり、濃度は高くなるが茶色っぽい黒画像(ブロンズ)となってしまう。また、黒インクと処理液の吐出順序によっても黒画像の色味が異なっている。
【0044】
常に黒画像に対して同じ条件で処理液の使用方法を定めておけば、いつも一定の濃度や色度の黒画像が得られるが、反面、処理液の使用料が増加し、ランニングコスト高を招いたり、プリント速度の高速化を阻害する。そこで本発明では、黒画像に対する処理液の使用、不使用によって生じる色相変化を、黒画像形成時に他のカラーインクを適度に混在させて吐出させることにより防止しようとするものである。上記処理液の使用、不使用はプリント装置の印字モードや、プリント画像の画像データに応じて設定されるが、以下に具体的な実施例を用いてさらに詳しく説明する。
【0045】
(実施例1)
図1は、本発明を適用可能なインクジェットプリント装置の斜視図を示したものである。
【0046】
プリント装置100の給紙位置に挿入された被プリント材106は、送りローラ109によってプリントヘッドユニット102のプリント可能領域へ搬送される。プリント可能領域における被プリント材の下部には、プラテン108が設けられる。キャリッジ101は、ガイド軸104とガイド軸105の2つのガイド軸によって定められた方向に移動可能な構成となっており、プリント領域を往復走査する。キャリッジ101には、複数の色インクと処理液を吐出するプリントヘッドと、それぞれのプリントヘッドにインクや処理液を供給するインクタンクを含むプリントヘッドユニット102が搭載されている。この例のインクジェットプリント装置に設けられる複数の色のインクは、黒(Bk),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の4色である。
【0047】
キャリッジ101が移動可能な領域の左端には、下部に回復系ユニット110であり、非プリント時にプリントヘッドの吐出口部をキャップするものである。この左端をプリントヘッドのホームポジションと呼ぶ。
【0048】
107はスイッチ部と表示素子部であり、スイッチ部はプリント装置の電源のオン/オフを各種プリントモードの設定時等に使用され、スイッチ部はプリント装置の状態を表示する役割をする。
【0049】
図2は、プリントヘッドユニット102の斜視図である。この例は、黒,シアン,マゼンタ,イエローの各色インクと、処理液のタンクが全て独立に交換可能な構成の場合である。
【0050】
キャリッジ101には黒,シアン,マゼンタ,イエローの各色インクと処理液を吐出するプリントヘッド103と、黒インク用タンク20K、シアンインク用タンク20C、マゼンタインク用タンク20M、イエローインク用タンク20Y、および、処理液のタンク21が搭載される。各タンクはプリントヘッド103との接続部を介してプリントヘッド103と接続し、吐出口にインクや処理液を供給する。
【0051】
この例以外にも、例えば、処理液とBkのタンクが一体構造であっても良く、また、CとMとYのタンクが一体構造であっても良い。
【0052】
図3は、プリントヘッド103の前面(被プリント材と対向する面)の拡大図を示したものである。プリントヘッド103は、処理液を吐出するためのノズル群103S、黒インクを吐出するためのノズル群103K、シアンインクを吐出するためのノズル群103C、マゼンタインクを吐出するためのノズル群103M、イエローインクを吐出するためのノズル群103Yとから構成されている。
【0053】
さらに、各ノズル群は、プリントヘッドユニット102がホームポジションから遠ざかる場合の走査(往走査)時に、ノズル群103Sが先頭に、ノズル群103Yが最後尾になるように配設されている。
【0054】
また、ノズル群103Kおよびノズル群103Sはそれぞれ160個のノズル103nより構成され、黒インク用のノズル103Knからは約80ngのインクが、その他のノズルからは約40ngの処理液またはインクが吐出される。
【0055】
図4は、上述したインクジェットプリント装置の電気制御ブロック図である。301は、装置全体を制御するためのシステムコントローラで、内部にはマイクロプロセッサをはじめ、制御プログラムが収納されている記憶素子(ROM)、マイクロプロセッサが処理を行う際に使用する記憶素子(RAM)等が配置されている。
【0056】
302は、主走査方向にプリントヘッドを駆動させるためのドライバであり、同様に303は、副走査方向に被プリント材を移動させるためのドライバである。
【0057】
304,305は、該ドライバに対応したモータであり、ドライバからの速度、移動距離などの情報を受け取り動作する。
【0058】
306は、ホストコンピュータであり、本発明の印字装置に対して印字すべき情報を転送するための装置である。
【0059】
307は、前記ホストコンピュータ306からのデータを一時的に格納するための受信バッファであり、301のシステムコントローラからデータが読み込まれるまでデータを蓄積しておく。
【0060】
308は、印字すべきデータをイメージデータに展開するためのフレームメモリであり、印字に必要な分のメモリサイズを有している。本実施例では印字用紙1枚分が記憶可能なフレームメモリについて説明するが、本発明はフレームメモリのサイズには限定されない。
【0061】
309は、印字すべきデータを一時的に記憶するための記憶素子で、プリントヘッドのノズル数により記憶容量は変化する。
【0062】
310は、プリントヘッドをシステムコントローラからの指令により適切にコントローラするためのもので、印字速度、印字データ数等を制御するための印字制御部であり、さらにはさきがけ液を吐出させるためのデータの作成も行われる。
【0063】
311は、プリント性向上液を吐出させるためのプリントヘッド312s、インクを吐出させるためのプリントヘッド312k,312c,312m,212yを駆動するためのドライバであり、前記印字制御部310からの信号によりコントロールされる。
【0064】
以上説明したインクジェットプリント装置に、以下に示すプリント性向上液と各色インクを用いた場合の本実施例の処理について説明する。
【0065】
(プリント性向上液)
ポリアリルアミン−塩酸塩 1重量部
塩化ベンザルコニウム 1重量部
チオジグリコール 10重量部
アセチレノールEH 0.5重量部
水 残部
(インク)
1.イエロー
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.ダイレクトイエロー86 2.5重量部
水 残部
2.マゼンタ
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.アシッドレッド289 3.5重量部
水 残部
3.シアン
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.ダイレクトブルー199 3.5重量部
水 残部
4.黒
チオジグリコール 5重量部
グリセリン 5重量部
イソプロピルアルコール 4重量部
尿素 5重量部
フードブラック 3重量部
水 残部
本実施例は、黒画像に対して処理液を吐出させない印字モードと、黒画像に対して処理液を吐出させることにより高濃度で耐水性が向上する印字モードとの2種類をプリント装置が有している場合に、常に同じ色相の黒画像が得られるようにしたものである。
【0066】
図6は、本実施例における黒画像に対する処理液とカラーインクの吐出パターンについて示したもので、図6(a)は、黒画像データを表わし、この領域に黒インクを吐出する。また図6(b)は、前記黒画像データに対応した処理液の吐出パターンを表わし、さらに図6(c)は、黒インクの吐出に加えてカラーインクの吐出を行うためのパターンを表わしている。
【0067】
本実施例ではプリントヘッドユニットの往走査のみで印字を行うこととし、黒画像に対し、以下のようにそれぞれの印字モードで画像を形成した。
【0068】
まず、処理液を吐出させない印字モードでは、図6(a)にしたがってノズル群103Kにより黒インクを吐出させる。
【0069】
一方、黒画像に対し、処理液を吐出させるモードでは、黒画像に対するノズル群103Kによる黒インクの吐出に先立って、ノズル群103Sにより図6(b)にしたがって処理液の吐出が行われる。この場合、処理液の吐出パターンは黒画像の全領域である。処理液の吐出が行われた後、ノズル群103Kにより黒画像の全領域に対して黒インクが吐出され、さらにノズル群103C、ノズル群103Yによって図6(c)のパターンに応じてシアンインクとイエローインクの吐出が行われる。このとき黒画像の色度は、L=23.6、a =5.33、b =−3.19となり、シアンインクとイエローインクを黒画像に対応する画素に吐出させることによって、処理液を吐出させたときの色相のずれを軽減することができる。
【0070】
なお、本実施例ではカラー画像に対する処理液の吐出は行っても、行わなくてもよい。
【0071】
(実施例2)
実施例1では、黒画像の全領域に処理液を吐出させたが、図6(a)の黒画像に対し、図7の(a)、(c)、(e)のように処理液を吐出させるパターンを所定の条件で間引くような印字方法に対しても本発明は有効である。処理液の吐出パターンを間引く場合は、画像の耐水性や濃度が若干犠牲になるが、処理液の使用量を抑えられる効果がある。処理液の間引き量を増やすとブロンズ現象の程度も軽減されるため、間引き量に応じたカラーインクの吐出が必要になる。
【0072】
すなわち、処理液の間引き量を増やした場合は、吐出すべきカラーインクの量は少なくなる。図7(b),(d),(f)は、前記図7(a),(c),(e)に示した処理液の吐出パターンにそれぞれ対応したシアンインクおよびイエローインクの吐出パターンであるが、これに限定されることはない。
【0073】
(実施例3)
図8は、黒画像である“黒”がカラー画像を背景部として存在する画像と、単独に存在する画像とが混在する場合について表わしたものである。
【0074】
実施例1で用いた黒インクは、プリント紙への浸透速度が比較的遅いので、濃度が高く、フェザリングの生じにくい性質を持っている。また、実施例1で用いたカラーインクは、プリント紙への浸透速度が比較的早く、異なる色を呈するカラー画像が隣接した場合、色間のインクのにじみを防止できるが、フェザリングを生じやすい欠点がある。これらの黒およびカラーインクを用いた場合、黒画像とカラー画像とが隣接する境界部でのインクのにじみが生じプリント画像の品位を著しく損ねてしまう。
【0075】
そこで、カラー画像に隣接する黒画像には、インクのにじみを防止するために処理液を吐出させる。一方、カラー画像に非隣接の黒画像には処理液は吐出させない。処理液の吐出を受ける画像に対しては、実施例1と同じ処理によって黒画像に対してシアンインクとイエローインクを吐出させ、処理液の吐出を受けない黒画像と色相を合わせることができる。
【0076】
(実施例4)
図9は黒画像にカラー画像が隣接する場合に、処理液の吐出パターンを変えた例を示したものである。
【0077】
図9(a)の黒画像に対し、図9(b)のようにカラー画像との境界部の近傍部にのみ黒画像と同じパターンで処理液を吐出させ、その内側には処理液を吐出させない。これにより、処理液の使用量を最少限に留めながら黒画像とカラー画像との境界部のインクのにじみを抑えることができる。さらに、境界部に対するカラーインクの吐出パターンは、図9(c)に示すように実施例1と同様に行われる。
【0078】
また、図9(d)は、カラー画像との境界部の近傍には黒画像と同じパターンで処理液を吐出させ、境界部の内側は黒画像データを間引いたパターンで処理液を吐出させる例を示したものである。これにより、黒画像とカラー画像との境界部のインクのにじみは抑えられ、かつ内側にも処理液の吐出を行うので画像の耐水性が向上する。この場合には、図9(e)に示すように、カラーインクを吐出させるパターンを境界部近傍とその内側とで異ならせればよい。
【0079】
すなわち、カラー画像との境界部近傍においては実施例1と同様に、境界部の内側は、実施例2と同様の処理を行えばよい。
【0080】
(実施例5)
本実施例では、図1に示すインクジェットプリント装置を用いて、プリントヘッドユニットの往走査と復走査の双方で印字を行う場合について説明する。
【0081】
図1に示す装置では、プリントヘッドユニット102の往走査時に処理液吐出用のノズル群103Sが先頭になるように構成されているので、インクの吐出に先立って処理液が吐出される。また、プリントヘッドユニット102の復走査時には逆にイエローインク用ノズル群103Yが先頭になるために、インクの吐出が行われた後に処理液が吐出される。
【0082】
先に図5を用いて説明したように、処理液の吐出とインクの吐出の順序によっても得られる画像の色相が変わるので、プリントヘッドユニット102の往走査時と復走査時とで、黒画像に吐出させるカラーインクの割合を変える必要がある。
【0083】
図10の(a)の黒画像に対して、図10の(b)のように黒画像全領域に処理液を吐出させる場合、往走査時には黒画像は処理液と黒インクのみで印字し、復走査時に図10の(c)に示すパターンに従ってマゼンタインクを吐出させれば、往走査と復走査とで黒画像の色相を合わせることができる。また、復走査時には黒画像は処理液と黒インクのみで印字し、往走査時に図10の(d)に示すパターンに従ってシアンインクとイエローインクを吐出させても、往走査と復走査とで黒画像の色相を合わせることができる。
【0084】
さらに、往走査時には図10の(e)に示すパターンに従って黒画像部にシアンインクとイエローインクを吐出させ、復走査時には図10の(f)に示すパターンに従って黒画像部にシアンインクとイエローインクを吐出させることで、黒画像の色相を黒インクのみで形成した黒画像の色相に合わせつつ、往走査時と復走査時とで黒画像の色相差を起こさないようにすることができる。
【0085】
(実施例6)
実施例1〜5では、黒画像を黒インクで形成する例について説明したが、黒画像をイエロー,マゼンタ,シアンのカラーインクを用いた場合にも本発明を適用することができる。
【0086】
例えば、実施例1のインクジェットプリント装置およびインクを用い、黒画像とカラー画像とが隣接しないときは黒画像を黒インクで形成し、黒画像とカラー画像とが隣接するときは黒画像を前記3種類のカラーインクを用いてプリントを行うと、黒画像とカラー画像との境界部のインクのにじみが生じない。このようなプリント方法において、黒画像に処理液を吐出させる印字モードと処理液を吐出させない印字モードを持たせた場合、処理液を吐出させる印字モードでは、カラー画像に非隣接の黒画像部には実施例1と同様にシアンインクとイエローインクを吐出させ、カラー画像に隣接する黒画像部はイエロー,マゼンタ,シアンインクの混合比を調整することにより黒画像の色相を補正することができる。
【0087】
また、黒インク専用のインク群を持たないプリント装置では、黒画像はイエロー,マゼンタ,シアンのインクを用いるために上記説明したものと同様の処理を行うことができる。
【0088】
上記実施例1〜6では、処理液を用いた場合、黒インクで形成される黒画像の色相に合わせるように、黒画像部にカラーインクを吐出させる例について説明したが、これとは逆に処理液と黒インクのみで形成した黒画像の色相に合わせるように、処理液を用いない黒画像に対しカラーインクを吐出させて調色してもよい。
【0089】
また、実施例では、処理液は黒画像に吐出させる例について説明したが、カラー画像に処理液を吐出させても、あるいはさせなくても本発明の適用が可能であることはいうまでもない。
【0090】
インク染料を不溶化する処理液は、一例として以下のようにして得ることができる。
【0091】
すなわち、下記の成分を混合溶解した後、さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品名:フロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調製し、処理液Alを得ることができる。
【0092】
[Alの成分]
カチオン性化合物の低分子成分
ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0部
(商品名;エレクトロストッパQE、花王製)
カチオン性化合物の高分子成分
ポリアミンスルホン(平均分子量;5000) 3.0部
(商品名;PAS−92、日東紡績製)
チオジグリコール 10部
水 残部
また、上記処理液と混合し不溶化するインクの好適な例として以下のものを挙げることができる。
【0093】
すなわち、下記の成分を混合し、さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品名:クロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインクY1,M1,C1,Bk1を得ることができる。
【0094】
Y1
C.I.ダイレクトイエロー142 2部
チオジグリコール 10部
アセチレノールEH(川研ファインケミカル) 0.05部
水 残部
M1
染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代えた以外はY1と
同じ組成
C1
染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以外はY1と同じ
組成
Bk1
染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外はY1と同じ組成
以上示したそれぞれ処理液(液体組成物)とインクとの混合において、本発明では、上述した処理液とインクが被プリント材上あるいは被プリント材に浸透した位置で混合する結果、反応の第1段階として処理液中に含まれているカチオン性物質の内、低分子量の成分またはカチオン性オリゴマーとインクに使用しているアニオン性基を有する水溶性染料または顔料インクに使用しているアニオン性化合物とがイオン的相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。この結果顔料インクにおいては分散破壊が起こり、顔料の凝集体ができる。
【0095】
次に、反応の第2段階として、上述した染料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマーとの会合体または顔料の凝集体が処理液中に含まれる高分子成分により吸着されるために、会合で生じた染料の凝集体または顔料の凝集体のサイズがさらに大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込みにくくなり、その結果として固液分離した液体部分のみがプリント紙中にしみこむことにより、プリント品位と定着性との両立が達成される。同時に上述したようなメカニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分またはカチオン性オリゴマーとアニオン性染料とカチオン性物質とで形成される凝集体または顔料の凝集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きとともに移動することがないので、フルカラーの画像形成時のように隣接したインクドットが異色のインクで形成されていたとしても互いに混じり合うようなことはなく、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝集体は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性は完全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により形成された画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有する。
【0096】
本明細書において使用される不溶化または凝集として、その一例は前記第1段階のみの現象であり、他の例は第1段階と第2段階の両方を含んだ現象である。
【0097】
また、本発明の実施にあたっては、従来技術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に抑えることができる。その結果として、従来のカチオン性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得ようとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がなくなるということを本発明の別の効果として挙げることができる。
【0098】
なお、本発明を実施するにあたって使用する被プリント材については特に制限されるものではなく、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等のいわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろんインクジェットプリント用に特別に作製したコート紙やOHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0099】
(その他)
なお、本発明は、特にインクジェットプリント方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプリントヘッド、プリント装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によればプリントの高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0100】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書,同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0101】
プリントヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、プリントヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によればプリントを確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0102】
さらに、プリント装置がプリントできるプリント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプのプリントヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのようなプリントヘッドとしては、複数プリントヘッドの組合せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個のプリントヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0103】
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定されたプリントヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリントヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0104】
また、本発明にプリント装置の構成として設けられる、プリントヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定したプリントを行なうために有効である。
【0105】
また、搭載されるプリントヘッドの種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えばプリント装置のプリントモードとしては黒色等の主流色のみのプリントモードだけではなく、プリントヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0106】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギのプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、プリント媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0107】
さらに加えて、本発明の液体噴射プリントヘッドを使用するプリント機構を備えたプリント装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0108】
図11は本発明のプリント装置をワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロック図である。
【0109】
図中、1801は装置全体の制御を行なう制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力したり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリーダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示される。1803はディスプレイ部1802上に設けられた透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0110】
1804はFM(FrequencyModulation)音源部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置1812にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM変調を行なうものである。FM音源部1804からの電気信号はスピーカ部1805により可聴音に変換される。プリンタ部1806はワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置の出力端末として、本発明プリント装置が適用されたものである。
【0111】
1807は原稿データを光電的に読取って入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿の読取りを行なう。
【0112】
1808はイメージリーダ部1807で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフェース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守番電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0113】
1810はシステムプログラムやマネージャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、外部記憶装置1812からロードされたアプリケーションプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含むメモリ部である。
【0114】
1811は文書情報や各種コマンド等を入力するキーボード部である。
【0115】
フロッピィディスクやハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置1812には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリケーションプログラム等が格納される。
【0116】
図12は図11に示す情報処理装置の模式的外観図である。
【0117】
図中、1901は液晶等を利用したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報および文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上にはタッチパネル1803の表面を指等で押圧することにより座標入力や項目指定入力を行なうことができる。1902は装置が電話器として機能するときに使用されるハンドセットである。キーボード1903は本体と脱着可能にコードを介して接続されており、各種文書情報や各種データ入力を行なうことができる。また、このキーボード1903には各種機能キー1904等が設けられている。1905は外部記憶装置212へのフロッピーディスクの挿入口である。
【0118】
1906はイメージリーダ部1807で読取られる原稿を戴置する用紙戴置部で、読取られた原稿は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等においては、インクジェットプリンタ1907よりプリントされる。
【0119】
なお、上記でディスプレイ部1802はCRTでもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ等のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加え軽量化が図れるからである。
【0120】
上記情報処理装置をパーソナルコンピュータやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード部211から入力された各種情報が制御部1801により所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1806に画像として出力される。
【0121】
ファクシミリ装置の受信機として機能する場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入力したファクシミリ情報が制御部1801により所定のプログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806に受信画像として出力される。
【0122】
また、複写装置として機能する場合、イメージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られた原稿データが制御部1801を介してプリンタ部1806に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1807によって読取られた原稿データは、制御部1801により所定のプログラムに従って送信処理された後、FAX送受信部1808を介して通信回線に送信される。
【0123】
なお、上述した情報処理装置は図13に示すようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高めることが可能となる。同図において、図12と同一機能を有する部分には、対応する符号を付す。
【0124】
以上説明した多機能型情報処理装置に本発明のプリント装置を適用することによって、高品位のプリント画像を高速かつ低騒音で得ることができるため、上記情報処理装置の機能をさらに向上させることが可能となる。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インク中の色材を不溶化または凝集させる処理液(プリント性向上液)を黒画像に対して吐出させた場合と、プリント性向上液を吐出させないで黒画像を形成した場合との黒画像の色相差を、カラーインクを適宜混在させて黒画像を形成することにより低減させることができ、常に高品位の黒画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリント方法の一実施例(実施例1)で用いられるプリント装置の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示したプリント装置のプリントヘッドユニットを示す斜視図である。
【図3】図1に示したプリント装置のプリントヘッドを説明するための正面図である。
【図4】図1に示したプリント装置の電気制御ブロック図である。
【図5】処理液を使用したときの黒画像の色度を説明するための表図である。
【図6】本発明のインクジェットプリント方法の一実施例における黒画像に対する処理液とカラーインクの吐出パターンについて示した図で、(a)は黒画像データを表わし、(b)は前記黒画像データに対応した処理液の吐出パターンを表わし、(c)は黒インクの吐出に加えてカラーインクの吐出を行うためのパターンを表わす。
【図7】本発明のインクジェットプリント方法の他の実施例(実施例2)における処理液とカラーインクの吐出パターンを説明するための平面図であって、(a)、(c)および(e)は間引いた処理液の吐出パターンで得られたプリント物を示し、(b)、(d)および(f)は(a)、(c)および(e)にそれぞれ対応した有色インクの吐出パターンで得られたプリント物を示すものである。
【図8】本発明のインクジェットプリント方法のさらに他の実施例(実施例3)で得られたプリント物の画像を示す平面図である。
【図9】本発明のインクジェットプリント方法のさらに他の実施例(実施例4)における処理液とカラーインクの吐出パターンを説明する図であって、(a)〜(e)はその吐出パターンの変化を経時的に変化してゆく様子を示す平面図である。
【図10】本発明のインクジェットプリント方法のさらに他の実施例(実施例5)における処理液とカラーインクの吐出パターンを説明する図であって、(a)〜(f)はその吐出パターンの変化を経時的に変化してゆく様子を示す平面図である。
【図11】本発明のプリント装置をワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示した情報処理装置の模式的外観図である。
【図13】本発明のプリント装置を情報処理装置に適用した場合の一例を示す模式的外観図である。
【符号の説明】
100 プリント装置
101 キャリッジ
102 プリントヘッド
103 プリントヘッドユニット
401 受信バッファ
402 CPU
403 メモリ部
404 メカコントロール部
405 メカ部
406 センサ/SWコントロール部
407 センサ/SW部
408 表示素子コントロール部
407 センサ/SW部
408 表示素子コントロール部
409 表示素子部
410 プリントヘッドコントロール部
411 プリントヘッド

Claims (16)

  1. 黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクのプリント性を向上させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを用い、被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント方法であって、
    前記プリント性向上液を用いずに黒画像を形成する第1プリントモードを実行する場合には、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インクのみを吐出して前記黒画像を形成し、
    前記プリント性向上液を用いて黒画像を形成する第2プリントモードを実行する場合には、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インク、前記プリント性向上液および形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインクを吐出して前記黒画像を形成する
    ことを特徴とするインクジェットプリント方法。
  2. 前記第2プリントモードでは、前記黒インクの吐出パターンと同じパターンで前記プリント性向上液が吐出され、且つ前記黒インクの吐出パターンと同じパターンで前記カラーインクが吐出されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント方法。
  3. 前記第2プリントモードでは、前記黒インクの吐出パターンを間引いたパターンで前記プリント性向上液が吐出され、且つ当該プリント性向上液の吐出パターンと同じパターンで前記カラーインクが吐出されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント方法。
  4. 前記プリント性向上液の吐出データは、前記黒インクの吐出データと同一のデータまたは前記黒インクの吐出データより任意のデータを間引いた間引きデータのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント方法。
  5. 前記黒インクの吐出データに対する前記プリント性向上液の吐出データの割合が多いときは前記カラーインクの吐出割合を多くし、前記プリント性向上液の吐出データの割合が少ないときは前記カラーインクの吐出割合も少なくすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント方法。
  6. カラー画像に隣接する黒画像を形成する場合には前記第2プリントモードを実行し、カラー画像に隣接しない黒画像を形成する場合には前記第1プリントモードを実行することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント方法。
  7. 前記第2プリントモードによりカラー画像に隣接する黒画像を形成する場合には、前記黒画像が形成される領域のうち、当該黒画像と前記カラー画像との境界部近傍にのみ前記プリント性向上液および前記カラーインクを吐出することを特徴とする請求項1または6に記載のインクジェットプリント方法。
  8. 前記第2プリントモードによりカラー画像に隣接する黒画像を形成する場合には、前記黒画像が形成される領域のうち、当該黒画像と前記カラー画像との境界部近傍に対しては前記黒インクの吐出パターンと同じパターンで前記プリント性向上液および前記カラーインクを吐出し、前記境界部近傍以外の部分に対しては前記黒インクの吐出パターンを間引いたパターンで前記プリント性向上液および前記カラーインクを吐出することを特徴とする請求項1または6に記載のインクジェットプリント方法。
  9. 前記黒インクは、前記カラーインクに比べ、前記被プリント材への浸透速度が遅いことを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載のインクジェットプリント方法。
  10. 前記プリント性向上液は低分子のカチオン性物質と高分子のカチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載のインクジェットプリント方法。
  11. 前記プリント性向上液は低分子のカチオン性物質と高分子のカチオン性物質を含み、前記インクは少なくともアニオン性化合物と顔料とを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載のインクジェットプリント方法。
  12. 黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクのプリント性を向上させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを被プリント材に対し往復走査させ、前記被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント方法であって、
    黒画像を形成するにあたり、前記プリントヘッドの往走査時には前記カラーインクは吐出させずに、且つ前記黒画像領域に対して前記プリント性向上液、前記黒インクの順で吐出を行い、前記プリントヘッドの復走査時には、前記黒画像領域に対し、形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインク、前記黒インク、前記プリント性向上液の順で吐出を行う
    ことを特徴とするインクジェットプリント方法。
  13. 黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクのプリント性を向上させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを被プリント材に対し往復走査させ、前記被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント方法であって、
    前記プリントヘッドの往走査には、前記プリントヘッドから前記プリント性向上液、前記黒インク、形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインクの順で前記黒画像領域に対して吐出を行い、且つ前記プリントヘッドの復走査時には、前記プリントヘッドから前記色調整のためのカラーインク、前記黒インク、前記プリント性向上液の順で前記黒画像領域に対して吐出を行うことにより、黒画像を形成する工程を有し、
    前記往走査時における前記色調整のためのカラーインクの吐出パターンと、前記復走査時における前記色調整のためのカラーインクの吐出パターンとは異なることを特徴とするインクジェットプリント方法。
  14. 前記プリント性向上液は、前記インクの色材を不溶化または凝集させる液体であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載のインクジェットプリント方法。
  15. 黒インク、当該黒インクとは異なるカラーインクおよびこれらインクの色材を不溶化または凝集させるプリント性向上液を吐出可能なプリントヘッドを用いて被プリント材に画像を形成するインクジェットプリント装置であって、
    前記プリント性向上液を用いずに黒画像を形成する第1プリントモードと、前記プリント性向上液を用いて黒画像を形成する第2プリントモードを実行可能であり、
    前記第1プリントモードは、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インクのみを吐出して前記黒画像を形成するモードであり、
    前記第2プリントモードは、前記プリントヘッドから黒画像領域に対して前記黒インク、前記プリント性向上液および形成される黒画像の色を調整するための前記カラーインクを吐出して前記黒画像を形成するモードである
    ことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  16. 請求項1〜14のいずれかの項に記載のインクジェットプリント方法を実施することにより得られたプリント物。
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