JP2005238835A - 画像形成方法、プログラム及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 小液滴で高精細な画像を記録可能なカラーインクジェット記録装置において、僅かな吐出量ばらつきが発生した場合にも、「発色ずれ」や「色転び」の影響が抑制され、良好なグレースケールによって高画質なモノクロ写真が出力可能な画像形成方法を提供する。
【解決手段】 モノクロモードが選択されたときには、全ての濃度範囲における濃度信号を、少なくとも1種類の有彩色の色材に対応する濃度信号と、これよりも大きな値を有する無彩色の色材に対応する濃度信号とによって構成する。この方法によれば、記録媒体に無彩色の色材を記録した際に発生する僅かな「発色ずれ」も、ずれた方向と逆の色相を有する有彩色の色材を少量記録することによって補正することができ、「発色ずれ」や「色転び」の抑制された安定したグレースケールを表現することが可能となる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、カラー画像を出力可能な画像形成システムを用いて、階調性の高く高品位なグレースケール画像の出力を行う際の、画像形成方法、プログラムおよび画像形成システムに関するものである。
カラー画像を出力可能な記録装置として、複数色のインクを搭載したインクジェット記録装置が挙げられる。インクジェット記録装置のように、減法混色で画像を形成する場合、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の3色を、基本色として用いるのが一般である。このような色構成においては、シアン、マゼンタおよびイエローの色相表現が可能なばかりでなく、例えばマゼンタとイエローを重ね合わせることによって、レッド(R)を表現することが出来るのである。更に、重ね合わせる際の各インクの割合などを段階的に調整することで、ほぼ全ての色空間を表現することが可能となっている。
しかしながら、実際に適用されている基本色の色材(C、M、Y)が、色空間における理想的なC、M、Yの座標に位置することは稀である。各色材が位置する座標は、それぞれ微妙に理想的な位置から外れており、また、記録する記録媒体の種類によっても、その外れ方は様々である。更に、階調が上昇するにつれて、記録するインクの量が増加して行った場合にも、色空間内に形成される軌跡は、彩度が上昇する方向へ一直線に延びているわけではない。基本的に、ある階調値を過ぎた時点からは、記録するインクの量が多くなるほど、その彩度は低下する傾向にあると言える。このように、実際の記録画像が、色空間における所望の位置座標から外れて表現される現象は、インクジェット記録装置を含む多くの記録装置で起こりがちな現象である。以下、このような現象を「発色ずれ」と称することとする。
「発色ずれ」が発生する記録装置では、適用するインクや記録媒体の特徴に応じて記録データに補正をかけ、極力所望の発色が表現できるような調整が行われている。しかしながら、表現可能な色相の中でも、無彩色であるブラックやグレーは、特に調整が困難である。グレースケールにおいては、各色のインクの量が微妙に増減するだけでも、その色相が大きく動き、見た目にも確認されやすい。また、基本的にブラックは、基本の3色を重ね合わせることによって表現可能であるが、3色のインクを最大限に記録しても、所望の濃度に到達しない場合が多い。よって、近年のインクジェット記録装置においては、基本の3色のほかにブラックインクも同時に搭載し、グレースケールを表現する場合には、ブラックインクのみを用いるか、或いは基本色と同時にブラックインクを併用して記録を行う方法が採用されている。また、特にブラックの濃度を確保するために、ブラックのみ顔料インクを用い、基本の3色については染料インクを適用する技術も既に提案されている(例えば特許文献1参照。)。
図1は、特許文献1に記載のインクジェット記録装置において、グレースケール画像を記録する場合の、各インク色の出力値を示したものである。横軸は、0〜255の濃度値を示しており、縦軸は、各濃度値を表現するための、各インク色の出力信号値(0〜255)を示している。図によれば、低濃度領域では、C、M、Yの3色でグレー画像を形成している。3色の出力値が互いに異なるのは、「発色ずれ」を防ぐために各色間でバランスを取るためである。同図によれば入力信号値が176を過ぎた辺りからブラックインク(K)の記録が開始されており、最高濃度においては128程度の出力信号値となっている。ここでは、ブラックインクが顔料である場合として、図1の例を説明したが、グレースケール画像を記録する場合の、一般的な出力曲線が、このような形状に限定されている訳ではない。ブラックインクの記録を開始するタイミングは176より大きい場合も小さい場合もあるし、最高濃度(255)におけるブラックの出力値が、例えば255にまで達する場合もある。カラーインクにおいても、図1のように単調増加する必要性はなく、例えばブラックインクが使用された時点からブラックインクの増加に伴い、徐々に減少していく場合もある。
ところで、近年のインクジェット記録装置においては、銀塩写真に匹敵するような滑らかで高発色な画像が求められており、これに対応するために様々な技術開発も進められて来ている。銀塩写真と比較した場合、従来のインクジェット記録装置で最も問題となったのは、出力画像が観察者に与える粒状感であった。粒状感とは、記録媒体に記録されたインクドットが、目視で確認できる程度に目立った場合に、観察者に与えるザラツキ感のようなもので、粒状感のある画像は銀塩写真と比べてより低品質な印象を与えていた。
このような粒状感を低減するために、近年のインクジェット記録装置においては、同系色でありながら、濃度の異なる複数種類のインクを同時に搭載した形態のものが多く提供されている。
図2は、濃度の異なる複数種類のインクを同時に搭載したインクジェット記録装置において、グレースケール画像を記録する場合の、各インク色の出力値を図1と同様に示したものである。ここでは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のほかに、より色材濃度の低いライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)を用いている。図によれば、低濃度領域では、LC、LMおよびYの3色を用いてグレースケール画像を形成している。低濃度から高濃度へと徐々に濃度が上昇していく過程では、ドットが離散的に記録されがちであるので、より濃度の低いインクを用いて粒状感を低減する。淡色のインクで形成されるインクドットは、記録媒体上で目立ちにくいので、これを利用するのである。3色の出力値が互いに異なるのは、図1と同様「発色ずれ」を防ぐためである。
中濃度あたりの領域では、LMおよびLCの出力値が最大値に近くなり、これらのインクの組み合わせではこれ以上の濃度を表現することが困難になる。一方、記録媒体上では多くのドットが埋め尽くされた状態となっているので、単独ドットによる粒状感は目立ちにくくなる。よって、この段階からは、C、M、更にはKを徐々に追加して行くことにより、粒状感を低減させた状態で、濃度を上昇させて行くことが出来る。同時に、LC、LMおよびYについては、出力値を徐々に減少させて行く。最終的には、Kの出力値が他のインクのどれよりも高い値を取ることにより、高濃度で好適な色相のブラックを表現することが出来るのである。
特開2000−198227号公報
ところで、近年のインクジェット記録装置においては、銀塩写真に相当する画質を実現するために、より小液滴なインクをより高精細に記録するための技術が急速に開発されて来ている。そして、このような状況においては、上述したグレースケール画像を記録する際に、新ためて「発色ずれ」が問題視される場合が確認されたのである。
吐出されるインク滴が少量化されると、記録ヘッドの生産時に生じる僅かな色間のばらつきや、記録ヘッドの使用頻度に伴う吐出量の僅かな変化が、画像に与える影響は大きくなる。特に、グレースケールを記録する際には、「発色ずれ」を起こして、無視できない程度にグレーバランスを崩してしまうのである。更に「発色ずれ」のずれ量やその方向が不安定であり、一律な階調変化や色相変化の中で、急激に発色が転移してしまう現象(以下、「色転び」と称する)も確認されている。特に、図2を用いて説明したように、より濃度の低いインクから濃度の高いインクへと、支配的なインクが移り変わっていく過程において、上記「色転び」は発生し易いと言える。
近年のインクジェット記録装置においては、カラー写真と同様、モノクロ写真の出力に対しても、高品位な画像が期待されている。このような状況において、上記グレースケールにおける「発色ずれ」や「色転び」は鑑賞者に不快感を与える大きな画像弊害となっていたのである。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、「発色ずれ」や「色転び」の影響が抑制され、良好なグレースケールによって高画質なモノクロ写真が出力可能な画像形成方法を提供することである。
そのために本発明においては、複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成方法において、画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する工程と、前記モノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を当該画像の形成に必要な前記複数の色材それぞれに対応した多値の濃度信号に変換する画像処理工程とを有し、前記画像処理工程では、前記多値の輝度信号の全範囲について、無彩色の色材に対応する濃度信号が有彩色の色材に対応する濃度信号よりも大きな値となるように、前記多値の輝度信号を前記多値の濃度信号に変換することを特徴とする。
また、複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成方法において、画像を第1のモノクロモードで形成するか、または第2のモノクロモードで形成するかを設定する設定工程と、前記第1のモノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する第1の画像処理工程と、前記第2のモノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する第2の画像処理工程と、前記第1の画像処理工程あるいは前記第2の画像処理工程によって得られた多値の濃度信号に従って、前記記録媒体に前記色材を付与して画像を記録する工程とを有し、前記第1の画像処理工程によって得られた多値の濃度信号は、前記多値の輝度信号の所定範囲において、前記無彩色の色材に対応する濃度信号が前記有彩色の色材に対応する濃度信号よりも小さな値を示し、前記第2の画像処理工程によって得られた多値の濃度信号は、前記多値の輝度信号の全範囲において、無彩色の色材に対応する濃度信号が有彩色の色材に対応する濃度信号よりも大きな値を示すことを特徴とする。
また、複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成方法において、画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する工程と、前記モノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する画像処理工程と、前記多値の濃度信号に従って、前記記録媒体に前記色材を付与して画像を記録する工程とを有し、前記画像処理工程において変換された前記多値の濃度信号は、全ての濃度範囲において、前記複数の色材のうち少なくとも1つの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有する無彩色の色材に対応する濃度信号によって構成されていることを特徴とする。
また、形成すべき画像に対応した信号に対して所定の信号処理を施すための画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する設定工程と、前記モノクロモードが設定された場合に実行され、前記形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を前記画像の形成に必要な複数の色材それぞれに対応した多値の濃度信号に変換する画像処理工程とを含み、前記画像処理工程では、前記多値の輝度信号の全範囲について、無彩色の色材に対応する濃度信号が、有彩色の色材に対応する濃度信号よりも大きな値となるように、前記多値の輝度信号を前記多値の濃度信号に変換することを特徴とする。
また、形成すべき画像に対応した信号に対して所定の信号処理を施すための画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する工程と、前記モノクロモードが設定された場合に実行され、前記形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を前記画像の形成に必要な複数の色材それぞれに対応した多値の濃度信号に変換する画像処理工程とを含み、前記画像処理工程において変換された前記多値の濃度信号は、全ての濃度範囲において、前記複数の色材のうち少なくとも1つの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有する無彩色の色材に対応する濃度信号によって構成されていることを特徴とする。
また、複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成システムにおいて、画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する手段と、前記モノクロモードが設定された場合に、形成すべき画像に対応した輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する画像処理手段と、前記多値の濃度信号に従って、前記記録媒体に前記色材を付与して画像を形成する形成手段とを具備し、前記画像処理手段によって得られる前記多値の濃度信号は、全ての濃度範囲において、前記複数の色材のうち少なくとも1つの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有する無彩色の色材に対応する濃度信号とによって構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体に無彩色の色材を記録した際に発生する僅かな「発色ずれ」を、ずれる傾向にある方向と逆の色相を有する有彩色の色材を少量記録することによって補正することができ、全濃度領域において「発色ずれ」や「色転び」の抑制された安定したグレースケールを表現することが可能となる。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図3は本発明に適用可能なインクジェット記録装置の内部構成図である。1は用紙或いはプラスチックシート等の記録媒体である。記録前、記録媒体1は、不図示のカセット等に複数枚積層されており、記録が開始されると不図示の給紙ローラによって、記録装置本体内に1枚ずつ供給される。3は第1搬送ローラ対、4は第2搬送ローラ対であり、両者は所定の間隔を隔てて図の様に配置されている。第1搬送ローラ対3および第2搬送ローラ対4は、夫々個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動され、これらローラ対に挟持された記録媒体1を矢印A方向に所定量ずつ搬送する。
5a〜5fは、インクジェット記録ヘッド11にインクを供給するためのインクタンクであり、5aはブラック(K)、5bはライトシアン(LC)、5cはライトマゼンタ(LM)、5dはシアン(C)、5eはマゼンタ(M)および5fはイエロー(Y)のインクをそれぞれ収容している。記録ヘッド11よりインクを吐出する吐出口面は、第1搬送ローラ対3および第2搬送ローラ対4により挟持されて、ある程度の張力を持った記録媒体1に対向して配置されている。全6色のインクを吐出する記録ヘッド11は、各色で独立に構成されていても良いし、一体的に構成されていても良い。
記録ヘッド11およびインクタンク5は、キャリッジ6に着脱可能に搭載可能となっている。10はキャリッジモータであり、2つのプーリ8a、8bおよびベルト7を介することにより、キャリッジ6を矢印B方向に往復移動させることが可能である。この際、キャリッジ6は、ガイドシャフト9によってその走査方向が案内指示されている。
2は、記録ヘッド11のメンテナンス処理を行うための回復装置である。記録ヘッド11は必要に応じて回復装置2が配備されたホームポジションに移動し、回復装置2は記録ヘッド11の吐出口に生じたインク詰まりを除去するなどの回復処理を行う。
記録を行う際、キャリッジ6は矢印B方向へ所定の速度で移動し、記録ヘッド11からは画像信号に応じて適切なタイミングでインク滴が吐出される。記録ヘッド11による1回の記録走査が終了すると、搬送ローラ対3および4は記録媒体1を所定量だけ搬送する。このような記録走査と記録媒体の搬送とを交互に行うことにより、記録媒体1には順次画像が形成されていく。
図4は、記録ヘッド11の吐出口の配列状態を説明するための模式図である。各色の吐出口列はキャリッジの走査方向である矢印Bに対し、インクタンク5と同様の順番で図の様に配列されている。各色の吐出口は、記録媒体搬送方向である矢印Aに対し、約40μmのピッチで512個ずつ配列されている。よって、記録ヘッド11が1回の記録走査を行うことにより、記録媒体には600dpi(ドット/インチ;参考値)の解像度を有する画像が形成される。
本実施形態において、各吐出口からは、約2ngのインク滴が吐出されるものとする。また、本発明においてこの2ngという値は、「ブラックインクを記録媒体に離散的に記録した場合、一般的な明視距離においてその粒状感が殆ど問題にならないような値」と判断している。
図5は、本実施形態で適用する画像処理システムを説明するためのブロック図である。ホストコンピュータ101には、CPU102、メモリ103、外部記憶104、入カ部105、CRT108、およびインターフェイス106などが備えられている。
CPU102は、外部記憶104に格納されたプログラムを実行することにより、後述する様々な画像データの変換処理や、記録に係る処理全般を行う。メモリ103は、変換処理を行う際のワークエリアとして、また、画像データの一時的な記憶領域として用いられる。なお、画像データの変換処理などを実行するためのプログラムは、不図示の外部装置などからホストコンピュータ101に供給される形態であっても良い。ユーザはCRT108を確認しながら、入力部105を用いて各種コマンドを入力する。
ホストコンピュータ101は、インターフェイス106を介してインクジェット記録装置107と接続されており、CPU102は、変換処理を施した画像データをインクジェット記録装置107に送信して記録を実行させる。
図6は、本実施形態のCPU102が行う、画像データの変換処理の工程を説明するためのブロック図である。本実施形態では、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の輝度信号で表される8ビット(256階調)の画像データを、最終的にはインクジェット記録装置で記録可能な、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、およびブラック(K)の1ビットデータにまで変換する。
各色8ビットで構成されるRGBの輝度信号は、まず色変換処理部201に入力され、C、M、Y、LC、LM、およびKの濃度信号に変換される。ここでは、3次元の色変換処理ルックアップテーブル(LUT)が利用されている。すなわち、CPU102は、ルックアップテーブルを参照することにより、入力されたRGB信号値の組み合わせに対応した、C、M、Y、K、LCおよびLMで表現される濃度信号値を求めるのである。但し、ルックアップテーブルには、特定且つ離散的なRGB信号に対する濃度信号しか保持されておらず、各色256段階で表現されるRGBの全ての組み合わせに、そのまま対応可能なわけではない。本実施形態において、保持されていない領域のRGB信号に対しては、保持している複数のデータを用いて、補間処理で求めることとする。ここで行われる補間処理方法は公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。色変換処理201で取得される濃度信号の値は、入力値である輝度信号値と同様に8bitで表現され、256段階の階調値を有する濃度データとして出力される。
色変換処理201が施された画像データは、次に、出力γ補正202による変換処理が行われる。出力γ補正部202では、最終的に記録媒体で表現される光学濃度が、入力される濃度信号に対し線形性を保つように、インク色ごとに補正をかける。ここでは各色独立に用意された1次元のルックアップテーブルが参照され、出力γ補正202からの出力信号は、入力値と同様に8bitの濃度データとなっている。
出力γ補正202から出力された8bitの濃度データは、次に量子化処理203が施される。本実施形態で適用するインクジェット記録装置において、記録ヘッドから吐出されるインク滴は一律2ngである。よって、記録媒体の各記録画素では、2ngのインク滴を記録するか否かの2段階で濃度が表現される。複数の記録画素が集まったある程度の広さを持つ領域では、インク滴が記録された記録画素の数によってマクロ的に濃度が表現される。このような濃度表現方法を一般に面積階調法と呼ぶが、面積階調法を適用する記録装置においては、本実施形態の様に、多値データを2値データに変換するための量子化処理が必要になってくる。量子化処理の方法にはいくつかあるが、公知の誤差拡散法やディザ法などを適用することが出来る。量子化処理203で量子化された各色1bitの画像データは、インクジェット記録装置に転送される。
以上説明した色変換処理201、出力γ補正202および量子化処理203における最適な変換方法は、記録媒体の種類や記録する画像の種類等によって異なる。特に、色変換処理201と出力γ補正202で用いられるルックアップテーブルは、記録媒体の種類ごとに用意されているのが一般となっている。
図7は、ユーザが記録を開始するコマンドを入力してから、実際に記録装置が記録動作を実行するまでの工程を説明するためのフローチャートである。ユーザが記録の開始を指示すると、CPU102は記録モードを選択するための画面をCRT108に表示する(ステップS1)。
図8は、ステップS1でCRT108に表示される画面の例を示したものである。一般的なインクジェット記録装置では、複数種類の記録媒体に記録が可能であり、それぞれの記録媒体に応じて適切な記録方法が用意されている。記録方法の切り替えは、記録モードを設定することで行われるが、この記録モードの設定は、ユーザが図8に示すような画面を確認しながら、いくつかの条件を入力して行われることが多い。本実施形態において、ユーザは、オートパレット81で、どのような種類の画像を記録するのか(文書か、写真か等)を設定する。また、用紙の種類82で、どの種類の記録媒体に記録を行うかを設定する。更に、グレースケール印刷83のチェックボックスをチェックすることにより、所望の画像をグレースケールで記録するか否かの設定も行う。
再び図7を参照する。続くステップS2では、設定された記録モードが、モノクロモード(ここでは、特に、モノクロ写真モード)であるか否かを判断する。本実施形態で規定する「モノクロモード」とは、チェックボックス83によってグレースケール印刷が選択された全ての場合において設定される記録モードではなく、モノクロームの写真を出力すると判断された場合のみ適用されるモードである。従って、本実施形態においては、モノクロモードのことを特に「モノクロ写真モード」と称する。この「モノクロ写真モード」は、チェックボックス83によってグレースケール印刷が選択され、且つ、用紙の種類82においてスーパーフォトペーパーが選択された場合にのみ設定される。
ステップS2でモノクロ写真モードと判断された場合、ステップS6に進み、RGBで表現されるカラー情報を放棄する。すなわち、RGBの画像信号をグレートーン(R=G=B)の輝度信号に変換する。変換方法としては、求める無彩色の輝度信号値をLとすると、例えば、L=0.3R+0.6G+0.1Bという変換式を用い、RGBを全てLに置き換えることによって行うことが出来る。その後ステップS7に進み、モノクロ写真モード固有の変換処理2を実行する。ここで、モノクロ写真モード固有の変換処理2とは、モノクロモード専用の色変換処理テーブルを用いて、後述する図9で示されるようなインクの組み合わせでグレースケール画像が記録されるように画像処理を行うものである。詳しくは、低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域においてブラックインクが他色インクよりも多く使用されるように、上記ブラックおよび他色インクに対応した多値の濃度信号を生成する。なお、変換処理2には、図6を用いて説明した一連の画像データ変換工程が含まれている。
一方、ステップS2でモノクロ写真モードではないと判断された場合、ステップS3に進み、ステップS1にて、グレースケール印刷のチェックボックス83がチェックされたか否かを判断する。チェックされていた場合、ステップS4へ進み、RGBの画像信号をグレートーン(R=G=B)の輝度信号に変換する。その後ステップS5へ進む。一方、グレースケール印刷のチェックボックス83がチェックされていなかった場合には、そのままステップS5へ進む。
ステップS5では、画像データに対し変換処理1を実行する。変換処理1にも、変換処理2と同様、一連の画像データ変換工程が含まれているが、その内容は変換処理2とは異なったものとなっている。具体的には、ステップS4を経ずにステップS5へ至った場合、ステップS5の変換処理1では、従来から公知のカラーモード用の色変換処理テーブルを用いて、カラー画像を記録するのに必要な各色インクに対応した多値の濃度信号を生成する。一方、ステップS4を経てステップS5へ至った場合、ステップS5の変換処理1では、上述したカラーモード用の色変換処理テーブルを用いて、図2に示されるようにグレースケール画像を記録するのに必要な各色インクに対応した多値の濃度信号を生成する。
ステップS5およびステップS7によって変換処理が行われた画像データは、2値のデータとしてインクジェット記録装置へと転送される(ステップS8)。
本実施形態において、モノクロ写真モードが設定されるのは、記録媒体がスーパーフォトペーパーの場合のみである。よって、ステップS7で施される変換処理2では、スーパーフォトペーパー専用の処理方法が適用されている。一方、モノクロ写真モードではないと判断された後に、ステップS5で行われる変換処理1は、複数種類の記録媒体に対応可能となっている。すなわち、色変換処理や出力γ補正は、記録媒体ごとに異なるルックアップテーブルが用意されており、変換処理1では、それぞれの記録媒体に対応した変換方法が適用される。ここでは特にモノクロ写真モードと他のモードとの比較を行うために、図7のように2つに分岐される構成で説明を行った。
図9は、変換処理2における色変換処理を説明するための図である。横軸は、白(255)から黒(0)に至る輝度信号の値(L)を示しており、輝度信号値の値が左端の255(白)に近いほど出力結果が低濃度となり、輝度信号値の値が右端の0(黒)に近いほど出力結果が高濃度となる。従って、この横軸は、実際に出力される最低濃度から最高濃度に至る全濃度範囲(全階調範囲)に相当する範囲を表しているともいえる。一方、縦軸は、各輝度信号の値に対応して出力される各インク色の濃度信号を示しており、最低濃度を示す0(白)から最高濃度を示す255(黒)に至る範囲の濃度信号を表している。濃度信号の値が高いほど、単位領域(1画素領域)あたりのインクの付与量が多くなる。
本実施形態で最も特徴的なことは、モノクロ写真モードにおいて図9で示すような色変換処理を行うことである。一方、変換処理1は、従来のカラーモードあるいはモノクロモードにおいて一般的に行われていた色変換処理であり、特に、グレースケール画像を記録する場合、既に説明した図2を参照することが出来る。
図2からも判るように、従来のモノクロモードでは、信号値の増減が単調ではなく、所々で各色間の交差が起こっている。このような状態は、背景技術の項でも説明したように、「色転び」が発生しやすい状況を生み出してしまう。特に本実施形態のように、吐出量の小さな記録ヘッドを用いた場合には「色転び」がより顕著に現れ、モノクロ写真モードのように安定したモノトーンの画像が要求される場合において、大きな画像弊害となってしまう。
これに対し、図9によれば、濃度の低いハイライト領域においても、また濃度の高い高濃度領域においても、安定してブラックが他のインク色よりも高い出力値を維持し、且つ単調に増加している。ここでのブラックは、輝度γ≒1.8となるような曲線が例として示されているが、輝度γの値はこれに限ったものではない。
ブラック以外に適用されるインク色は、シアンおよびイエローの2色のみであり、これらの出力信号値は低レベルを保っている。本実施形態において、これら2色の有彩色は、「発色ずれ」を補正するために加えられている。図9の例では、2種類の有彩色インク(ここでは、シアンおよびイエローインク)のうち、1種類の有彩色インク(ここでは、イエローインク)についてだけ、ブラックインクと同様、低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域において使用され、残りの有彩色インク(ここでは、シアンインク)については中濃度領域から使用される形態となっている。既に述べたように、シアン、マゼンタおよびイエローの基本色によって無彩色のグレーを表現することは困難であるが、無彩色を表現するためにブラックインクを用いたとしても、記録媒体の種類によっては、僅かな「発色ずれ」が生じてしまう場合も少なくない。本実施形態においては、スーパーフォトペーパーにブラックインクを記録した際に生じる僅かな「発色ずれ」を補正するために、シアンおよびイエローの有彩色を選択し、適用しているのである。このように、ブラックの「発色ずれ」を補正するために少なくとも1種類の有彩色インクを用いることも、モノクロームの写真を極力無彩色で実現するために工夫された、新たな手法と言える。
これら有彩色のインクは、低濃度領域であってもブラックが記録されれば記録される。但し、粒状感を低減する役割や、互いにバランスを取りながらグレーを形成する基本色としての役割は担っていないので、濃度値が変化しても出力曲線は単調に増加するのみである。よって、互いに交差することもなく、図2で説明した従来のモノクロモードのように「色転び」が起きる懸念も殆ど無くなるのである。
本実施形態のように、ハイライト領域からブラックインクを積極的に記録することは、粒状感を悪化させる恐れがあることは既に述べた。しかしながら、本実施形態のように1ドット当たりの吐出量が充分少なく、明視距離では記録されたドットが殆ど感知されない状況においては、粒状感よりも、むしろ「色転び」のほうが大きな画像問題となるのである。本発明者らは、高品位な写真画質を実現しようとする場合において、適用するインク滴の量に応じて、「粒状感」や「色転び」のような画像弊害の度合いが変異することに着目した。そして、記録媒体でのドットの大きさが問題視されない程度に充分小さければ、これまで最も問題視されていた粒状感よりも、「色転び」を抑制するほうが重要と判断したのである。
記録媒体に着弾したドットの大きさやその目立ち具合は、記録媒体の色味や特性などに応じて変わる。よって、「どのくらいの吐出量であれば、粒状感が問題視されないか」について、一概に断定することは出来ない。しかし、一般に提供されているインクジェット記録装置やこれに適応可能な記録媒体より判断すると、1ドット当たり5ng以下であれば殆ど問題なく、2ng以下であればより好ましいと言える。
(変形例)
前述では、出力しようとする画像が写真と推測される場合、すなわち、グレースケール印刷が選択され且つスーパーフォトペーパーが選択されることに伴って機能する「モノクロ写真モード」が選択される場合にのみ、本発明特有の色変換処理(変換処理2)が実行される例について説明したが、本実施形態はこの例に限られるものではない。出力しようとする画像が写真以外であっても、グレースケール印刷が選択されていれば、変換処理2を機能させる形態であってもよい。要するに、本実施形態は、出力しようとする画像が写真かどうかは問わず、画像をグレースケールで出力するためのモノクロモードが選択されたときに変換処理2を機能させる構成とすればよい。この構成によれば、出力対象の画像がモノクロ写真である場合に限られず、グレースケール画像全般である場合に、「発色ずれ」や「色転び」の影響を抑制することができる。
(変形例1)
前述では、モノクロモードでの「発色ずれ」の補正に用いられる有彩色インクとして、シアンおよびイエローを適用する例(図9参照)について説明したが、本実施形態はこの例に限られるものではない。補正に適用する有彩色インクやその曲線の形状は、記録媒体の種類などに応じて適宜設定されれば良い。例えば、所定の記録媒体にブラックを単色で記録した際にその色味がシアンに偏っていれば、図10に示されるようにイエローとマゼンタを補正に適用する有彩色インクとして設定すればよく、また、別の例としては、シアンとマゼンタの組み合わせも考えられる。更に、ライトシアンやライトマゼンタのような濃度の低いインクが用いられても良い。また、上記6色のインク以外に、例えばレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のような、新たなインクを同時に用い、これらがブラック補正用に利用される構成であっても本発明は有効である。更に、補正用のインクの種類も2色に限定されるものではなく、1色あるいは3色以上に渡って活用されても構わない。
いずれにせよ、所望の記録媒体にブラックインクが単色で記録される際に生じる特有の彩度を打ち消す方向の色成分を有する有彩色インクを少なくとも1種類選択し、こうして選択された有彩色インクが、グレースケールの全濃度領域においてブラックインクよりも少ない量で使用されるよう設定されている構成であれば、本実施形態に包含される。
以上述べたように本実施形態によれば、モノクロモードが設定された場合、低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域においてブラックインクと少なくとも1種の他色インク(例えば、イエローインク)が使用されるように画像処理を行い、その画像処理の際にはブラックインクが他色インクよりも支配的に使用されるように処理しているので、「発色ずれ」や「色転び」の影響を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下では、第2の実施形態における特徴事項についてのみ説明し、それ以外は上記第1の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
この第2の実施形態は、本発明特有の色変換処理(変換処理2)を実行するモノクロモードとして、無彩色インクと共に使用される有彩色インクの種類が異なる複数種類のモノクロモードを備えた点を特徴としている。具体的には、図9に示されるように、ブラック、イエロー、シアンのインクを用いてグレースケース画像を出力するモノクロモード(第1のモノクロモード)と、図10に示されるように、ブラック、イエロー、マゼンタのインクを用いてグレースケース画像を出力するモノクロモード(第2のモノクロモード)とを含む複数種類のモノクロモードを備えている。
このような複数種類のモノクロモードを備える理由は、ユーザによって、視覚的に好ましいと感じるグレースケール画像が微妙に異なるからである。すなわち、同じ種類の記録媒体(例えば、普通紙)に対して第1および第2のモノクロモードそれぞれで記録した第1および第2のグレースケール画像のうち、視覚的により好ましいと感じる方の画像をユーザに選択させると、ユーザによって選択する画像が異なるのである。例えば、第1のモノクロモードは第2のモノクロモードに比してシアンの使用量が多いため、第1のグレースケール画像は第2のグレースケールよりも相対的に冷たい感じ(冷黒調)の画像となりやすい。よって、このような画像を好むユーザは第1のグレースケールモードを選択する。一方、第2のモノクロモードは第1のモノクロモードに比してマゼンタの使用量が多いため、第2のグレースケール画像は第1のグレースケールよりも相対的に温かい感じ(温黒調)の画像となりやすい。よって、このような画像を好むユーザは第2のグレースケールモードを選択する。従って、グレースケール画像に含ませる有彩色インクの種類を異ならせた複数種類のモノクロモードを備えることで、幅広いユーザの好みに対応できるようになる。
さて、ここで、本実施形態における処理の流れについて図7を援用しながら簡単に説明する。なお、本実施形態の処理は、上述した図7のフローチャートと概略同じであるため、図7と異なる箇所(ステップS1、ステップS2、ステップS7)だけを図7を援用しながら説明していく。
まず、ステップS1において、ユーザは、ホストコンピュータのCRT108に表示されるドライバ画面でモノクロモードの設定を行う。ここで、本実施形態では、グレースケール印刷を選択するためのチェックボックスとして、「第1のグレースケール印刷」および「第2のグレースケール印刷」といった2種類のチェックボックスが設けられており、ユーザはこれらを任意に選択できるようになっている。例えば、温黒調画像よりも冷黒調画像を好むユーザであれば、相対的に冷黒調画像となりやすい第1のモノクロモードを選択すればよいし、反対に、冷黒調画像よりも温黒調画像を好むユーザであれば、相対的に温黒調画像となりやすい第2のモノクロモードを選択すればよい。
続くステップS2では、設定された記録モードが、第1あるいは第2のモノクロモード等のモノクロモードであるか否かを判断する。本実施形態で規定する「モノクロモード」とは、チェックボックス83によって「第1のグレースケール印刷」あるいは「第2のグレースケール印刷」が選択されているか否かにより判断する。
ステップS2でモノクロモードと判断された場合、ステップS6を経てステップS7へ進み、モノクロモード固有の変換処理2を実行する。ここで、ステップS7で行われるモノクロ写真モード固有の変換処理2としては、変換処理2Aと変換処理2Bが存在し、ステップS2において第1のモノクロモードが選択されていれば変換処理2Aが実行され、一方、ステップS2において第2のモノクロモードが選択されていれば変換処理2Bが実行される。
変換処理2Aは、第1のモノクロモード専用の色変換処理テーブルを用いて、上述した図9で示されるようなインクの組み合わせでグレースケール画像が記録されるように画像処理を行うものであり、詳しくは、低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域においてブラックインクがイエローおよびシアンのインクよりも多く使用されるように、上記ブラック、イエロー、シアンのインクに対応した多値の濃度信号を生成するものである。一方、変換処理2Bは、第2のモノクロモード専用の色変換処理テーブルを用いて、上述した図10で示されるようなインクの組み合わせでグレースケール画像が記録されるように画像処理を行うものであり、詳しくは、低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域においてブラックインクがイエローおよびマゼンタのインクよりも多く使用されるように、上記ブラック、イエロー、マゼンタのインクに対応した多値の濃度信号を生成するものである。
なお、本実施形態では、第1および第2のモノクロモードそれぞれで使用される有彩色インクとして、イエローおよびシアンの組み合わせ、イエローおよびマゼンタの組み合わせを適用する場合について説明したが、有彩色インクの種類はこの組み合わせに限定されるものではなく、例えば、1種類であってもよいし、また、他の組み合わせの2種類であってもよい。
また、備えるモノクロモードの種類は2種類以上であってもよい。例えば、第3のモノクロモードとして、無彩色(ブラック)、シアンおよびマゼンタのインクを使用するモノクロモードを追加してもよいし、また、図7の変換処理1で使用される上記カラーモード用の色変換処理テーブルが用いられて図2に示されるようなインク種が使用されるモノクロモードを追加してもよい。
本実施形態によれば、本発明特有の色変換処理(変換処理2)を実行するモノクロモードとして、無彩色インクと共に使用される有彩色インクの種類が異なる複数種類のモノクロモードを備えているため、色味を異なせたグレースケース画像を記録することができる。従って、上記第1の実施形態の効果に加え、ユーザの好みに幅広く対応できるようになる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。以下では、第3の実施形態における特徴事項についてのみ説明し、それ以外は上記第1の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
この第3の実施形態は、本発明特有の色変換処理(変換処理2)を実行するモノクロモードとして、無彩色インクと共に使用される有彩色インクの種類が異なる複数種類のモノクロモードを備え、これら複数種類のモノクロモードそれぞれを記録媒体の種類に対応付けている点を特徴としている。具体的には、図9に示されるように、ブラック、イエロー、シアンのインクを用いてグレースケース画像を出力するモノクロモード(第1のモノクロモード)と、図10に示されるように、ブラック、イエロー、マゼンタのインクを用いてグレースケース画像を出力するモノクロモード(第2のモノクロモード)とを含む複数種類のモノクロモードとを設け、使用する記録媒体の種類が第1の記録媒体(例えば、スーパーフォトペーパー)のときには第1のモノクロモードが選択され、使用する記録媒体の種類が第2の記録媒体(例えば、プロフォトペーパーあるいはマット紙)のときには第2のモノクロモードが選択されるようにしている。
このような複数種類のモノクロモードを記録媒体の種類に対応付けて備える理由は、以下の通りである。すなわち、同じ白色の記録媒体であっても、その白色は記録媒体の種類毎に微妙に異なる。従って、同じ種類のインクでグレースケース画像を記録していたのでは、異なる種類の記録媒体では異なる色味のグレースケール画像となってしまう。市場においては、写真画像を記録するような特定の記録媒体については、記録媒体の種類によらず同じ色味のグレースケール画像を得たい、との要望がある。そこで、記録媒体の種類によらず、同じグレースケール画像を表現できるようにするために、本実施形態では、記録媒体の種類(スーパーフォトペーパー、プロフォトペーパー)に対応したモノクロモード(第1のモノクロモード、第2のモノクロモード)を設けている。
さて、ここで、本実施形態における処理の流れについて図7を援用しながら簡単に説明する。なお、本実施形態の処理は、上述した図7のフローチャートと概略同じであるため、図7と異なる箇所(ステップS2、ステップS7)だけを図7を援用しながら説明していく。
ステップS2では、設定された記録モードがモノクロモードであるか否かを判断する。本実施形態で規定する「モノクロモード」とは、チェックボックス83にてグレースケール印刷が選択され、且つ用紙の種類82においてスーパーフォトペーパーあるいはプロフォトペーパーが選択された場合に設定されるモードである。詳しくは、チェックボックス83にてグレースケール印刷が選択され、且つ用紙の種類82においてスーパーフォトペーパーが選択された場合には「第1のモノクロモード」が設定され、一方、チェックボックス83にてグレースケール印刷が選択され、且つ用紙の種類82においてプロフォトペーパーが選択された場合には「第2のモノクロモード」設定される。
ステップS2でモノクロモードと判断された場合、ステップS6を経てステップS7へ進み、モノクロモード固有の変換処理2を実行する。ここで、ステップS7で行われるモノクロ写真モード固有の変換処理2としては、変換処理2Aと変換処理2Bが存在し、ステップS2において第1のモノクロモードが選択されていれば変換処理2Aが実行され、一方、ステップS2において第2のモノクロモードが選択されていれば変換処理2Bが実行される。
変換処理2Aは、第1のモノクロモード専用の色変換処理テーブルを用いて、上述した図9で示されるようなインクの組み合わせでグレースケール画像が記録されるように画像処理を行うものであり、詳しくは、低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域においてブラックインクがイエローおよびシアンのインクよりも多く使用されるように、上記ブラック、イエロー、シアンのインクに対応した多値の濃度信号を生成するものである。そして、このように生成された多値の濃度信号に基づいてスーパーフォトペーパーに対してグレースケール画像を記録する。一方、変換処理2Bは、第2のモノクロモード専用の色変換処理テーブルを用いて、上述した図10で示されるようなインクの組み合わせでグレースケール画像が記録されるように画像処理を行うものであり、詳しくは、低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域においてブラックインクがイエローおよびマゼンタのインクよりも多く使用されるように、上記ブラック、イエロー、マゼンタのインクに対応した多値の濃度信号を生成するものである。そして、このように生成された多値の濃度信号に基づいてプロフォトペーパーに対してグレースケール画像を記録する。
以上のようにしてスーパーフォトペーパーおよびプロフォトペーパーそれぞれに得られたグレースケール画像は同じ色味を呈するようになり、写真画像を記録するような特定の記録媒体について、記録媒体の種類によらず同じ色味のグレースケール画像を得えることが可能となる。
なお、本実施形態では、スーパーフォトペーパーおよびプロフォトペーパーの2種類の記録媒体に対応した2種類のモノクロモードを設ける形態について説明したが、スーパーフォトペーパーおよびプロフォトペーパー以外の他の記録媒体に対応した第3のモノクロモードを更に設けるようにしてもよい。その場合も、スーパーフォトペーパーやプロフォトペーパーで得られるグレースケール画像の色味と同じくするように、無彩色インクと共に使用する有彩色インクを選択すればよい。
本実施形態によれば、本発明特有の色変換処理(変換処理2)を実行するモノクロモードとして、無彩色インクと共に使用される有彩色インクの種類が異なる複数種類のモノクロモードを記録媒体の種類に対応付けて備えているため、少なくとも特定の記録媒体については、記録媒体同士での色味を同じくしたグレースケール画像を得ることができる。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態では、モノクロ写真を出力する場合、図9や図10に示されるように低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域(具体的には、輝度信号の全範囲)について無彩色インク(具体的には、ブラックインク)と有彩色インク(具体的には、イエローインク)が使用されるように画像処理を行い、その画像処理の際には無彩色インクが有彩色インクよりも支配的に使用されるように処理している。しかし、有彩色インクは必ずしも全濃度領域で使用される必要性はなく、一部の濃度領域だけで使用される形態であってもよい。
そこで、本実施形態では、モノクロモードの色変換処理(変換処理2)として、輝度信号の一部の範囲(一部の濃度領域)についてだけ有彩色インクを使用する構成としている。但し、輝度信号のどの範囲においても、無彩色インクが有彩色インクよりも支配的に使用されるように処理する点に関しては、上記第1〜第3の実施形態と同様である。
次に、本実施形態が有効に適用されるケースについて例示する。
「無彩色」とは、厳密に言えば、CIE−L*a*b*空間におけるa*b*平面においてa*=b*=0を指す。しかしながら、インクジェットプリンタで使用される「無彩色インク」がa*=b*=0となっていることは稀で、実際にはa*≠0且つb*≠0となっていることが多く、若干色が付いている。このような若干の色は、ドットが疎の場合には視覚的に認識できないが、ドットが密になるとその色が視覚的に認識できるようになってくる。このような場合、ハイライト部で有彩色インクを使用する利点は殆どなく、中濃度域〜高濃度域だけで有彩色インクを使用すればよい。そこで、本実施形態では、中濃度域〜高濃度域だけで有彩色インクが使用されるように画像処理を行い、その画像処理の際には中〜高濃度域において有彩色インクよりも無彩色インクの使用量が多くなるように画像処理を行う構成にしている。
以上の本実施形態によれば、グレーラインにおける「色ずれ」を軽減しつつも、有彩色インクの使用量を低減できる。
(その他の実施形態)
以上の実施形態においては、図5で示した構成のインクジェット記録システムを用いて説明を加えてきたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。図5に示される各構成は、ホストコンピュータとインクジェット記録装置のどちらに備わっていても良いし、全てが一体的に構成された画像形成システムであってもよい。
また、上記では、図6で説明した変換処理の全てをホストコンピュータ107のCPU102が行う方法で説明を加えてきたが、例えば処理の一部または全部がインクジェット記録装置107にて行われる構成であっても構わない。また、図7で説明した記録モードの入力や設定が、インクジェット記録装置にて行われる構成であってもよい。
更に、図8で説明した記録モード設定のための画面も、記載した内容に限定されるわけではない。図では、グレースケール印刷を選択するためのチェックボックス83が用意されていたが、例えば、ユーザ自身が画面上で出力画像の色相および彩度を設定できる構成とし、所定の色相および彩度が設定された場合に、グレースケールモードが設定されたと判断するものであってもよい。
上記実施形態においては、6色のインクを吐出可能なインクジェット記録装置を用いて説明を加えてきたが、本発明は、インクジェット記録装置以外の記録装置であっても、複数の色材を用いてカラー画像を表現可能であれば、有効に適用することが出来る。但し、「発色ずれ」、「色転び」さらに「粒状感」といった現象は、インクジェット記録装置における特徴的な画像弊害である。よって本発明は、インクジェット記録装置を適用した場合に、特に有効に活用されるであろう。インクジェット記録ヘッドからインクを吐出させる方法は、既に様々なものが提案されている。但し本発明では、特に小液滴のインク滴を高精細に記録可能な場合にその効果が発揮されやすい。よって、記録ヘッドとしては、電気熱変換素子を具備した多数の記録素子を高密度に配置させた構成がより好ましいと言える。
グレースケール画像を4色のインクで記録する場合の、各インク色の出力値を示した図である。 グレースケール画像を6色のインクで記録する場合の、各インク色の出力値を示した図である。 本発明に適用可能なインクジェット記録装置の内部構成図である。 記録ヘッドの吐出口の配列状態を説明するための模式図である。 本発明の実施形態で適用する画像処理システムを説明するためのブロック図である。 画像データの変換処理の工程を説明するためのブロック図である。 記録開始コマンドが入力されてから、実際に記録装置が記録動作を実行するまでの工程を説明するためのフローチャートである。 記録モードを設定する際に、CRTに表示される画面の例である。 本発明の色変換処理の一例を説明するための図である。 本発明の色変換処理の一例を説明するための図である。
符号の説明
81 オートパレット
82 用紙の種類
83 グレースケール印刷チェックボックス
201 色変換処理
202 出力γ補正
203 量子化処理

Claims (16)

  1. 複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成方法において、
    画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する工程と、
    前記モノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を当該画像の形成に必要な前記複数の色材それぞれに対応した多値の濃度信号に変換する画像処理工程と、
    前記多値の濃度信号に従って、前記記録媒体に前記色材を付与して画像を形成する工程とを有し、
    前記画像処理工程では、前記多値の輝度信号の全範囲について、無彩色の色材に対応する濃度信号が有彩色の色材に対応する濃度信号よりも大きな値となるように、前記多値の輝度信号を前記多値の濃度信号に変換することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記画像処理工程には選択的に実施可能な複数種類の処理方法が用意されており、互いに異なる処理方法から得られた前記多値の濃度信号には、互いに異なる有彩色の色材に対応した濃度信号が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記画像処理工程には選択的に実施可能な複数種類の処理方法が用意されており、互いに異なる処理方法から得られた前記多値の濃度信号は、互いに異なる値が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  4. 記録媒体の種類に応じて、前記複数種類の処理方法のうちの1つが設定されることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成方法。
  5. 前記複数種類の処理方法のうちの1つをユーザが設定可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成方法。
  6. 前記多値の濃度信号は、シアンおよびイエローの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有するブラックの色材に対応する濃度信号とによって構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方法。
  7. 前記イエローの有彩色の色材に対応する濃度信号は前記全範囲において含まれており、
    前記シアンの有彩色の色材に対応する濃度信号は前記全範囲のうちの一部の範囲においてのみ含まれていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記多値の濃度信号は、マゼンタおよびイエローの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有するブラックの色材に対応する濃度信号とによって構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方法。
  9. 前記イエローの有彩色の色材に対応する濃度信号は、前記全範囲において含まれており、
    前記マゼンタの有彩色の色材に対応する濃度信号は前記全範囲のうちの一部の範囲においてのみ含まれていることを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成方法。
  10. 複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成方法において、
    画像を第1のモノクロモードで形成するか、または第2のモノクロモードで形成するかを設定する設定工程と、
    前記第1のモノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する第1の画像処理工程と、
    前記第2のモノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する第2の画像処理工程と、
    前記第1の画像処理工程あるいは前記第2の画像処理工程によって得られた多値の濃度信号に従って、前記記録媒体に前記色材を付与して画像を形成する工程とを有し、
    前記第1の画像処理工程によって得られた多値の濃度信号は、前記多値の輝度信号の所定範囲において、無彩色の色材に対応する濃度信号が有彩色の色材に対応する濃度信号よりも小さな値を示し、
    前記第2の画像処理工程によって得られた多値の濃度信号は、前記多値の輝度信号の全範囲において、無彩色の色材に対応する濃度信号が有彩色の色材に対応する濃度信号よりも大きな値を示すことを特徴とする画像形成方法。
  11. 前記設定工程では、前記記録媒体の種類に応じて第1あるいは第2のモノクロモードの設定が行われることを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  12. 複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成方法において、
    画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する工程と、
    前記モノクロモードが設定された場合に実行され、形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する画像処理工程と、
    前記多値の濃度信号に従って、前記記録媒体に前記色材を付与して画像を形成する工程とを有し、
    前記画像処理工程において変換された前記多値の濃度信号は、全ての濃度範囲において、前記複数の色材のうち少なくとも1つの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有する無彩色の色材に対応する濃度信号によって構成されていることを特徴とする画像形成方法。
  13. 形成すべき画像に対応した信号に対して所定の信号処理を施すための画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する設定工程と、 前記モノクロモードが設定された場合に実行され、前記形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を前記画像の形成に必要な複数の色材それぞれに対応した多値の濃度信号に変換する画像処理工程とを含み、
    前記画像処理工程では、前記多値の輝度信号の全範囲について、無彩色の色材に対応する濃度信号が有彩色の色材に対応する濃度信号よりも大きな値となるように、前記多値の輝度信号を前記多値の濃度信号に変換することを特徴とするプログラム。
  14. 形成すべき画像に対応した信号に対して所定の信号処理を施すための画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する工程と、
    前記モノクロモードが設定された場合に実行され、前記形成すべき画像に対応した多値の輝度信号を前記画像の形成に必要な複数の色材それぞれに対応した多値の濃度信号に変換する画像処理工程とを含み、
    前記画像処理工程において変換された前記多値の濃度信号は、全ての濃度範囲において、前記複数の色材のうち少なくとも1つの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有する無彩色の色材に対応する濃度信号によって構成されていることを特徴とするプログラム。
  15. 複数の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成システムにおいて、
    画像をモノクロで形成するためのモノクロモードを設定する手段と、
    前記モノクロモードが設定された場合に、形成すべき画像に対応した輝度信号を前記複数の色材別に多値の濃度信号に変換する画像処理手段と、
    前記多値の濃度信号に従って、前記記録媒体に前記色材を付与して画像を形成する形成手段とを具備し、
    前記画像処理手段によって得られる前記多値の濃度信号は、全ての濃度範囲において、前記複数の色材のうち少なくとも1つの有彩色の色材に対応する濃度信号と、該濃度信号よりも大きな値を有する無彩色の色材に対応する濃度信号とによって構成されていることを特徴とする画像形成システム。
  16. 前記複数の色材は複数の色を有するインクであり、前記記録手段は前記インクを5ng以下の滴として吐出させるインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。
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