JP2003147238A - インク用組成物、インクジェット記録方法及びアゾ化合物 - Google Patents

インク用組成物、インクジェット記録方法及びアゾ化合物

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JP2003147238A
JP2003147238A JP2001346731A JP2001346731A JP2003147238A JP 2003147238 A JP2003147238 A JP 2003147238A JP 2001346731 A JP2001346731 A JP 2001346731A JP 2001346731 A JP2001346731 A JP 2001346731A JP 2003147238 A JP2003147238 A JP 2003147238A
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ink
azo
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chemical
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Mitsuyuki Matsuoka
光進 松岡
Kazuyoshi Yamakawa
一義 山川
Ken Usami
研 宇佐見
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた黒画像を形成することができる、イン
ク用組成物及びインクジェット記録方法、並びにこれら
に用いることのできる新規なアゾ化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるアゾ化合物
を含有してなるインク用組成物、及び該インク用組成物
を用いたインクジェット記録方法。 【化1】 (式中、A、Bはそれぞれ独立に、置換基を有して
もよい、フェニル基、ナフチル基、またはアゾ基に炭素
原子で結合する1価のヘテロ環基を表す。Mは、水素原
子または1価の陽イオンを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なインク用組成
物、該インク用組成物を用いたインクジェット記録方法
及び新規なアゾ化合物に関するものであり、さらに詳し
くは、黒色を呈する新規なインク用組成物、該インク用
組成物を用いたインクジェット記録方法及び新規なアゾ
化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンターの普及
に伴い、従来にも増して黒色色素が重要になっている。
インクジェットプリンターに使用される黒色色素は、画
像情報の黒画像部分に使用される場合と文字情報部分に
使用される場合の双方に要求される性能を満たさなけれ
ばならない。これらの要求性能としては、高濃度でニュ
ートラルな黒色を呈すること、インク化適性や、インク
安定性に優れること、画像の堅牢性(光、熱、大気中の
湿気、薬品、大気、大気中の各種のガス、水、摩擦に対
する)が高いこと、印刷される媒体(紙)による色相変
化が少ないこと、受像紙中での染着性に優れること、合
成が容易でありコストが安価であること、人畜に無害で
あることが挙げられる。単一の黒色色素を用いて上記の
性能を全て満たす黒色インク用組成物の開発は技術的に
困難な点が多く、多大な研究開発が行われているが、ま
だ十分な性能を有するものは少ない。そのため、複数の
多様な色相の色素を混合して黒色を形成することが行わ
れている。これらの構成成分としては、8−アミノ−1
−ナフトール−3,6−ジスルホン酸(いわゆるH酸)
を原料としたジスアゾ色素が提案されている。「新版
染料便覧」(有機合成化学協会編 丸善株式会社)によ
れば、これらジスアゾ色素の例としては、C.I.アシ
ッドブルー29(C.I. Acid Blue 29)、C.I.アシ
ッドグリーン19(C.I. Acid Green 19)、C.I.ア
シッドグリーン20(C.I. Acid Green20)、A38
2、C.I.モーダントグリーン11(C.I. Mordant G
reen 11)、C.I.アシッドブラック1(C.I. Acid B
lack 1)等が知られている。本発明者らは上記色素を含
有するインク用組成物の開発を種々検討したが、これら
より得られる黒色色素は、黒色度が低いという欠点があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高濃
度で、ニュートラルな黒色を呈することのできる新規な
インク組成物を提供することである。また、本発明の他
の目的は、優れた黒画像を与えることのできるインクジ
ェット記録方法を提供することである。さらに本発明の
目的は、新規なアゾ化合物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に鑑み、さらにジスアゾ色素について鋭意検討を行い、
黒色インクとして優れた性能を示すインク用組成物及び
このインク用組成物の構成成分として有用な新規なアゾ
化合物を見出し、この知見に基づき本発明をなすに至っ
た。すなわち本発明は、(1)下記一般式(I)で表さ
れる化合物を含有することを特徴とするインク用組成
物、
【0005】
【化7】
【0006】(式中、A、Bはそれぞれ独立に、置
換基を有してもよい、フェニル基、ナフチル基、または
アゾ基に炭素原子で結合する1価のヘテロ環基を表す。
Mは、水素原子または1価の陽イオンを表す。) (2)下記一般式(II)で表される化合物を含有するこ
とを特徴とするインク用組成物、
【0007】
【化8】
【0008】(式中、Aはアゾ基に炭素原子で結合す
る1価の含窒素ヘテロ環基を表し、B は置換基を有し
てもよいフェニル基又はナフチル基を表す。Mは、水素
原子または1価の陽イオンを表す。) (3)下記一般式(III)で表される化合物を含有する
ことを特徴とするインク用組成物、
【0009】
【化9】
【0010】(式中、Aは、アゾ基に炭素原子で結合
する1価の含窒素ヘテロ環基を表し、Bは、パラ位に
ハメットの置換基定数σp値が0.2以上の置換基を有
するフェニル基を表す。Mは、水素原子または1価の陽
イオンを表す。) (4)(1)、(2)または(3)項記載のインク用組
成物を用いたインクジェット記録方法、(5)前記一般
式(I)で表される化合物、(6)前記一般式(II)で
表される化合物、及び(7)下記一般式(IV)で表され
るアゾ化合物
【0011】
【化10】
【0012】(式中、Aはアゾ基に炭素原子で結合す
る1価の含窒素ヘテロ環基を表し、Xはハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基、アル
キルもしくはアリールスルホニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アルコキシカルボニル基、アシル基、パー
フルオロアルキル基またはパーフルオロアルキルもしく
はパーフルオロアリールスルホニル基を表す。Mは水素
原子または1価の陽イオンを表す。)を提供するもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明のインク用組成物は、前記一般式
(I)〜(IV)で表される本発明のアゾ化合物を少なく
とも1種含有してなるものである。
【0014】前記一般式(I)で表される本発明のアゾ
化合物について説明する。一般式(I)中、A、B
はそれぞれ独立に、置換もしくは無置換のフェニル基、
置換もしくは無置換のナフチル基、またはアゾ基に炭素
原子で結合する置換もしくは無置換の1価のヘテロ環基
を表す。Bが置換もしくは無置換のフェニル基または
ナフチル基であることが好ましい。一般式(I)の
、Bにおいて、フェニル基、ナフチル基または後
述するヘテロ環基に置換しうる置換基としては、ハロゲ
ン原子、アルキル基(シクロアルキル基、ビシクロアル
キル基等を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル
基、ビシクロアルケニル基等を含む)、アルキニル基、
アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、
ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオ
キシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニル
オキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ
基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカル
ボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリ
ールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ
基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、メ
ルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ
環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルもし
くはアリールスルフィニル基、アルキルもしくはアリー
ルスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル
基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリー
ルもしくはヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、
ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニル
アミノ基、またはシリル基が例として挙げられる。
【0015】更に詳しくは、置換基は、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルキ
ル基[直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルキ
ル基を表す。それらは、アルキル基(好ましくは炭素数
1から30のアルキル基、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、
エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2
―エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ましくは、
炭素数3から30の置換または無置換のシクロアルキル
基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチル、4−n
−ドデシルシクロヘキシル)、ビシクロアルキル基(好
ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビ
シクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシク
ロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基であ
る。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イ
ル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)、更
に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものであ
る。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばア
ルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキ
ル基を表す。]、
【0016】アルケニル基[直鎖、分岐、環状の置換も
しくは無置換のアルケニル基を表す。それらは、アルケ
ニル基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置
換のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、プレニ
ル、ゲラニル、オレイル)、シクロアルケニル基(好ま
しくは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシク
ロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロア
ルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例
えば、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキ
セン−1−イル)、ビシクロアルケニル基(置換もしく
は無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数
5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル
基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素
原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシク
ロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシク
ロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル)を包含
するものである。]、
【0017】アルキニル基(好ましくは、炭素数2から
30の置換または無置換のアルキニル基、例えば、エチ
ニル、プロパルギル、トリメチルシリルエチニル)、ア
リール基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは
無置換のアリール基、例えばフェニル、p−トリル、ナ
フチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルア
ミノフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5または6員
の置換もしくは無置換の、芳香族性もしくは非芳香族性
のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価
の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5も
しくは6員の芳香族性のヘテロ環基である。例えば、2
−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベン
ゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、カルボキシル基、
【0018】アルコキシ基(好ましくは、炭素数1から
30の置換もしくは無置換のアルコキシ基、例えば、メ
トキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n
−オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリール
オキシ基(好ましくは、炭素数6から30の置換もしく
は無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、2
−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−
ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノ
キシ)、シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3から2
0のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキ
シ、t−ブチルジメチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキ
シ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無
置換のヘテロ環オキシ基、1−フェニルテトラゾールー
5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アシ
ルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2か
ら30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキ
シ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリー
ルカルボニルオキシ基、例えば、ホルミルオキシ、アセ
チルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、
ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオ
キシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1
から30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ
基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、
N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカル
ボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボ
ニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシ)、
【0019】アルコキシカルボニルオキシ基(好ましく
は、炭素数2から30の置換もしくは無置換のアルコキ
シカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオキ
シ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニ
ルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリール
オキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7から
30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル
オキシ基、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−
メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−(n−ヘキ
サデシルオキシ)フェノキシカルボニルオキシ)、アミ
ノ基(好ましくは、アミノ基、炭素数1から30の置換
もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6から30
の置換もしくは無置換のアニリノ基、例えば、アミノ、
メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N-メチル−
アニリノ、ジフェニルアミノ)、アシルアミノ基(好ま
しくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30の置換も
しくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6
から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルア
ミノ基、例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピ
バロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミ
ノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカ
ルボニルアミノ)、
【0020】アミノカルボニルアミノ基(好ましくは、
炭素数1から30の置換もしくは無置換のアミノカルボ
ニルアミノ、例えば、カルバモイルアミノ、N,N−ジ
メチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミ
ノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ)、
アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2か
ら30の置換もしくは無置換のアルコキシカルボニルア
ミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシ
カルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n
−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチルー
メトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニ
ルアミノ基(好ましくは、炭素数7から30の置換もし
くは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ、p-クロロフェノキシ
カルボニルアミノ、m-(n−オクチルオキシ)フェノキ
シカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基(好ま
しくは、炭素数0から30の置換もしくは無置換のスル
ファモイルアミノ基、例えば、スルファモイルアミノ、
N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−(n−
オクチル)アミノスルホニルアミノ)、
【0021】アルキルもしくはアリールスルホニルアミ
ノ基(好ましくは炭素数1から30の置換もしくは無置
換のアルキルスルホニルアミノ、炭素数6から30の置
換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ、例え
ば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミ
ノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロ
ロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスル
ホニルアミノ)、メルカプト基、アルキルチオ基(好ま
しくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアル
キルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−ヘキ
サデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6
から30の置換もしくは無置換のアリールチオ、例え
ば、フェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、m−メト
キシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素
数2から30の置換または無置換のヘテロ環チオ基、例
えば、1−メチルテトラゾール−5−イルチオ、2−ベ
ンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾール−5−
イルチオ)、
【0022】スルファモイル基(好ましくは炭素数0か
ら30の置換もしくは無置換のスルファモイル基、例え
ば、N−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオ
キシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスル
ファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾ
イルスルファモイル、N−(N‘−フェニルカルバモイ
ル)スルファモイル)、スルホ基、アルキルもしくはア
リールスルフィニル基(好ましくは、炭素数1から30
の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6から
30の置換または無置換のアリールスルフィニル基、例
えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェ
ニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニ
ル)、アルキルもしくはアリールスルホニル基(好まし
くは、炭素数1から30の置換または無置換のアルキル
スルホニル基、6から30の置換または無置換のアリー
ルスルホニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルス
ルホニル、フェニルスルホニル、p−メチルフェニルス
ルホニル)、
【0023】アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数
2から30の置換または無置換のアルキルカルボニル
基、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリール
カルボニル基、炭素数4から30の置換もしくは無置換
の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カル
ボニル基、例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロ
アセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−(n−オク
チルオキシ)フェニルカルボニル、2―ピリジルカルボ
ニル、2―フリルカルボニル)、アリールオキシカルボ
ニル基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは
無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノ
キシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m
−ニトロフェノキシカルボニル、p−(t−ブチル)フ
ェノキシカルボニル)、アルコキシカルボニル基(好ま
しくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のアル
コキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オク
タデシルオキシカルボニル)、
【0024】カルバモイル基(好ましくは、炭素数1か
ら30の置換もしくは無置換のカルバモイル、例えば、
カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメ
チルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモ
イル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、アリ
ールもしくはヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6から
30の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3
から30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基、例え
ば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ、5−エチ
ルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルア
ゾ)、イミド基(好ましくは、N−スクシンイミド、N
−フタルイミド)、ホスフィノ基(好ましくは、炭素数
2から30の置換もしくは無置換のホスフィノ基、例え
ば、ジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフィノ、メチ
ルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基(好ましく
は、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィ
ニル基、例えば、ホスフィニル、ジオクチルオキシホス
フィニル、ジエトキシホスフィニル)、ホスフィニルオ
キシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは
無置換のホスフィニルオキシ基、例えば、ジフェノキシ
ホスフィニルオキシ、ジオクチルオキシホスフィニルオ
キシ)、ホスフィニルアミノ基(好ましくは、炭素数2
から30の置換もしくは無置換のホスフィニルアミノ
基、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ、ジメチル
アミノホスフィニルアミノ)、またはシリル基(好まし
くは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシリル
基、例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシ
リル、フェニルジメチルシリル)である。
【0025】上記の置換基の中で、水素原子を有するも
のは、これを取り去り更に上記の基で置換されていても
よい。そのような置換基の例としては、アルキルカルボ
ニルアミノスルホニル基、アリールカルボニルアミノス
ルホニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、
アリールスルホニルアミノカルボニル基が挙げられる。
より具体的には、メチルスルホニルアミノカルボニル、
p−メチルフェニルスルホニルアミノカルボニル、アセ
チルアミノスルホニル、ベンゾイルアミノスルホニル等
が挙げられる。
【0026】一般式(I)において、A、Bの少な
くとも一方は、アゾ基に対してパラ位にハメットの置換
基定数σp値(以下、単にσp値という)が0.2以上の
置換基を有するフェニル基であることが好ましく、B
がσp値0.2以上の置換基を有するフェニル基である
ことがより好ましい。
【0027】ハメット則はベンゼン誘導体の反応または
平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935
年にL.P.Hammettにより提唱された経験則で
あるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメ
ット則によりもとめられた置換基定数にはσp 値とσm
値とがあり、これらの値は多くの一般的な成書に記載が
あるが、例えばJ.A.Dean編「Lange's Handbook
of Chemistry 」第12版、1979年(Mc Graw-Hill) や
「化学の領域増刊」、122 号、96〜103 頁、1979年(南
江堂)、Chemical Reviews、91巻、165 〜195 頁、1991
年に詳しい。
【0028】本発明において一般式(I)中のA、B
上の好ましい態様の1つはσp値により規定される
が、これらの成書に記載の文献既知の値がある置換基に
のみ限定されるという意味ではなく、その値が文献未知
であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範
囲内に含まれる限り包含されることは勿論である。
【0029】σp 値が0.2 以上の置換基の具体例として
は、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、脂肪
族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリー
ルホスホノ基、ジアリールホスフィニル基、アルキルス
ルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ
基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート
基、チオカルボニル基、少なくとも2つ以上のハロゲン
原子で置換されたアルキル基、少なくとも2つ以上のハ
ロゲン原子で置換されたアルコキシ基、少なくとも2つ
以上のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、少
なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル
アミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換さ
れたアルキルチオ基、σp 値0.2以上の他の電子吸引
性基で置換されたアリール基、複素環基、塩素原子、臭
素原子、アゾ基、またはセレノシアネート基が挙げられ
る。これらの置換基のうちさらに置換を有することが可
能な基は、前述の置換基例に挙げた置換基をさらに有し
てもよい。
【0030】なお、脂肪族オキシカルボニル基は、その
脂肪族部位が直鎖状、分岐鎖状または環状でもよく、飽
和でも不飽和結合を含んでいてもよい脂肪族部位であ
り、脂肪族オキシカルボニル基は、アルコキシカルボニ
ル、シクロアルコキシカルボニル、アルケニルオキシカ
ルボニル、アルキニルオキシカルボニル、シクロアルケ
ニルオキシカルボニル等を含むものである。以下本明細
書においては上記と同義で脂肪族という言葉を用いる。
【0031】代表的な、σp 値が0.2 以上の原子又は基
を挙げると、例えば臭素原子(0.23)、塩素原子(0.2
3)、シアノ基(0.66)、ニトロ基(0.78)、トリフル
オロメチル基(0.54)、トリブロモメチル基(0.29)、
トリクロロメチル基(0.33)カルボキシル基(0.45)、
アセチル基(0.50)、ベンゾイル基(0.43)、アセチル
オキシ基(0.31)、トリフルオロメタンスルホニル基
(0.92)、メタンスルホニル基(0.72)、ベンゼンスル
ホニル基(0.70)、メタンスルフィニル基(0.49)、カ
ルバモイル基(0.36)、メトキシカルボニル基(0.4
5)、エトキシカルボニル基(0.45)、フェノキシカル
ボニル基(0.44)、ピラゾリル基(0.37)、メタンスル
ホニルオキシ基(0.36)、ジメトキシホスホリル基(0.
60)、スルファモイル基(0.57)などである。
【0032】上記より、本発明の一般式(I)は、
、Bのうち一方が下記構造で表される置換フェニ
ル基であることがより好ましく、Bが下記構造で表さ
れる置換フェニル基であることが特に好ましい。
【0033】
【化11】
【0034】上記構造においてXはハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基、アルキル
もしくはアリールスルホニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルコキシカルボニル基、アシル基、パーフル
オロアルキル基またはパーフルオロアルキルもしくはパ
ーフルオロアリールスルホニル基を表す。ハロゲン原
子、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アリール
オキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アシル
基に関しては、前述のフェニル基等に置換しうる置換基
として挙げた例を具体例として挙げることができる。パ
ーフルオロアルキル基は、飽和または不飽和の、直鎖、
分岐、環状いずれかの脂肪族基の水素原子を全てフッ素
原子に置換した基であり、総炭素原子数としては18以
下であることが好ましい。パーフルオロアルキル基の例
としては、トリフルオロメチル基、パーフルオロエチル
基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロオクチル基
等が挙げられる。パーフルオロアルキルスルホニル基に
おけるパーフルオロアルキル基としては、上記パーフル
オロアルキル基が挙げられる。パーフルオロアリールス
ルホニル基におけるパーフルオロアリール基は、アリー
ル基の水素原子を全てフッ素原子に置換した基であり、
総炭素原子数としては24以下であることが好ましい。
パーフルオロアリール基の例としては、ペンタフルオロ
フェニル基等が挙げられる。このようなパーフルオロア
ルキルまたはパーフルオロアリールスルホニル基の例と
しては、トリフルオロメタンスルホニル、パーフルオロ
エタンスルホニル、パーフルオロプロパンスルホニル、
パーフルオロオクタンスルホニル、ペンタフルオロベン
ゼンスルホニル等を挙げることができる。本発明におい
て、Xとして好ましくはハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、より好ましくはハロゲン原子、ニトロ基である。
【0035】前記一般式(I)において、Aはアゾ基
に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基であることが好
ましい。アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基
としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子から選ばれる
少なくとも一種のヘテロ原子を環内に有する、5員また
は6員のヘテロ環基が好ましい。その中でも、含窒素ヘ
テロ環基であることが好ましい。また、ジアゾニウム塩
の安定性の点で、芳香族性ヘテロ環基が好ましい。前記
ヘテロ環基は、更に別の環で縮環されていても良く、縮
環されたものの中では、5または6員の環が縮環したも
のが好ましい。また、前記ヘテロ環基は前述の置換基に
よって置換されていてもよい。
【0036】前記ヘテロ環基としては、ジアゾ成分から
誘導されるものが好ましい。ジアゾ成分とは、アミノ基
を置換基として有するヘテロ環化合物をジアゾ化合物に
変換して、カプラーとジアゾカップリング反応させて導
入できる部分構造のことであり、アゾ色素の分野では頻
繁に使用される概念である。言い換えれば、前記へテロ
環基としては、ジアゾ化反応が可能であるアミノ置換さ
れたヘテロ環化合物のアミノ基を取り去り一価の基とし
た置換基であることが好ましい。
【0037】前記一般式(I)においてAまたはB
で示される、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ
環基の好ましい例を下記一般式(A−1)〜(A−2
7)で示すが、本発明はこれらに何ら限定されるもので
はない。
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】上記一般式(A−1)〜(A−27)にお
いて、*はアゾ基との結合を示し、R21〜R51は、
各々独立に、水素原子または前記ヘテロ環基の置換基と
して挙げたものから選択される基を表す。a,p,q,
r,sは、0または1〜4の整数を表す。b,c,v
は、0または1〜6の整数を表す。d,e,f,g,
t,uは、0または1〜3の整数を表す。h,i,j,
k,l、oは、0または1〜2の整数を表す。a〜vが
2以上のとき、2つ以上存在するR21〜R51で表さ
れる置換基は、互いに同一であっても異なっていてもよ
い。
【0041】このような一価のヘテロ環基としては、下
記一般式で表される基がより好ましい。
【0042】
【化14】
【0043】式中、*はアゾ基との結合を示し、
61,R62、R63、R64,R65、R66、R
67、R68、R71、R72、R73、R74、R
75、R76、R81、R82、R83、R91、R
92、R93、R94、R95、R96は、各々独立
に、水素原子または置換基を表す。該置換基としては、
前記ヘテロ環基の置換基として挙げたものを例として挙
げることができる。
【0044】前記置換基の中でも、R91,R92とし
ては、互いに結合して5または6員の環構造を形成する
ものがより好ましい。該環構造としてはベンゼン環がさ
らに好ましい。そのベンゼン環は置換基を有してもよ
い。該置換基としては、前述のヘテロ環基の置換基の例
が好適に挙げられ、その中でもスルホン酸基(またはそ
の塩)が好ましい。
【0045】前記置換基の中でも、R93としては、ニ
トロ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキル基、ア
リール基が好ましい。前記置換基の中でも、R95、R
96としては、カルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、アミノカルボニル基、シアノ基、アルキル基、アリ
ール基が好ましい。前記置換基の中でも、R94として
は、水素原子、アルキル基、アリール基が好ましい。
【0046】前記置換基の中でも、R61、R62、R
63、R64、R65、R66、R 67、R68、R
71、R72,R73、R74、R75、R76として
は、各々独立に、水素原子、塩素原子、スルホン酸基、
カルボン酸基、アルキル基、アゾ基、アルキルスルホニ
ル基、ニトロ基が好ましい。前記置換基の中でも、R
81としては、アルキル基、アリール基、シアノ基、カ
ルボン酸基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、アシル基が好ましい。
【0047】前記置換基の中でも、R82としては、ア
ルキル基、アリール基、シアノ基、カルボン酸基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基が好
ましい。前記置換基の中でも、R83としては、水素原
子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基が好ましい。
【0048】一般式(I)において、Mは水素原子又は
1価の陽イオンを表す。1価の陽イオンの例は、アルカ
リ金属イオン(例えばナトリウムイオン、カリウムイオ
ン)、アルカリ土類金属イオン(例えば1/2カルシウ
ムイオン、1/2マグネシウムイオン)、その他の金属
イオン(例えば、1/3アルミニウムイオン)、遷移金
属イオン(例えば、1/2亜鉛イオン)、有機陽イオン
(例えばアンモニウムイオントリアルキルアンモニウム
イオン、テトラアルキルアンモニウムイオン)が挙げら
れる。Mは、好ましくは、ナトリウムイオン、カリウム
イオン、アンモニウムイオン、アルキル置換アンモニウ
ムイオン、水素原子である。
【0049】本発明において、一般式(I)は、好まし
くは前記一般式(II)で表され、より好ましくは前記一
般式(III)で表され、特に好ましくは一般式(IV)で
表される。これらの一般式におけるそれぞれの基は、以
上の一般式(I)の説明で好ましい態様等として説明し
たものと同義である。
【0050】以下に本発明のアゾ化合物の具体例を挙げ
る。なお、本発明は、かかる具体例のみに限定されるも
のではない。
【0051】
【化15】
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】
【化20】
【0057】
【化21】
【0058】
【化22】
【0059】
【化23】
【0060】
【化24】
【0061】
【化25】
【0062】
【化26】
【0063】
【化27】
【0064】
【化28】
【0065】
【化29】
【0066】
【化30】
【0067】次に、本発明のアゾ化合物の合成法につい
て、一般式(I)を例に説明するが、その他の一般式で
表される化合物も同様にして合成できる。一般式(I)
の化合物は、H酸にA、Bを与えるジアゾ成分(ジ
アゾニウム塩)を順次反応させて合成する。アゾカップ
リングの順番は、どちらが先でも良いが、まずB部分
のアゾ基を導入し、その後、A部分のアゾ基を導入す
ることが好ましい。
【0068】
【化31】
【0069】更に具体的には、上記合成ルートに示すよ
うにして合成できる。まず、Bに対応するアミノ化合
物をジアゾ化し、ジアゾ液を調製し、H酸とアゾカップ
リング反応させる。その時は、反応液が酸性であること
が好ましい。その後、Aに対応するアミノ化合物をジ
アゾ化し、前記生成物とアゾカップリング反応を行う。
その時は、反応液がアルカリ性であることが好ましい。
アゾカップリング反応については、「合成染料の化学」
(小西謙三 、黒木委宣彦共著、槇書店 昭和38年、東
京)に記載されている方法に準じて行うことができる。
【0070】本発明のアゾ化合物は、構造によっては、
金属イオンと配位結合して、キレート化合物(いわゆる
キレート色素)を形成しても構わない。キレートには、
種々の公知の金属イオンが用いられる。その中でも、
銅、ニッケル、鉄、コバルト、亜鉛、クロムなどを用い
ることができる。ただし、クロムイオンには毒性があ
る。そのため、インクジェットインクのように、人間が
直接接触するような用途の場合は、クロムイオンは好ま
しくない。一方、人間が直接接触しない用途には、クロ
ムイオンを使用することができる。クロムキレート色素
は、光堅牢性が向上する場合があり、高い堅牢性が要求
される場合には、好ましく使用される。本発明のアゾ化
合物を色素として用いる場合、毒性と堅牢性等の色素の
要求性能の両立の点から、銅キレートが好ましい。
【0071】(インク用組成物及びインクジェット用イ
ンク)次に、本発明のインク用組成物、及びインクジェ
ット用インクについて説明する。本発明のアゾ化合物
は、その物性から直接染料であるため、セルロースから
なる材料を染色することが可能である。また、その他カ
ルボンアミド結合を有する材料にも染色が可能なので、
皮革、織物、紙の染色に幅広く用いることができる。そ
の一方で、本発明のアゾ化合物の代表的な使用法として
は、色素として液体の媒体に溶解してなるインク用組成
物が挙げられる。
【0072】本発明のインク用組成物は、本発明のアゾ
化合物を含有することを特徴とする。本発明のインク用
組成物は、水もしくは、水に可溶な他の物質を更に含ん
だ水に、本発明のアゾ化合物を溶解することにより調製
される。
【0073】前記インク用組成物の調製において、水に
可溶な他の物質は、本発明のアゾ化合物の効果を害しな
い範囲内で含有される。水に可溶な他の物質としては、
有機溶媒(水溶性)、添加剤、殺菌剤、防カビ剤等が挙
げられる。
【0074】前記有機溶媒としては、アルコール類、エ
ーテル類、カルボンアミド類、尿素類、エステル、スル
ホン類、スルホンアミド類、エステル類、ニトリル類が
好適に挙げられ、その中でも、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、エチレングリコール、そのモ
ノメチルエーテル、1,2−プロピレングリコール等が
好ましい。また、この他、特開平11−349835号
に記載されている有機溶媒を用いることも好ましい。こ
れらの有機溶媒は単独で用いてもよいし、二種以上を併
用してもよい。
【0075】前記添加剤としては、例えば、粘度調整
剤、表面張力調整剤、pH調整剤、消泡剤、乾燥防止
剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が好適に
挙げられる。その他、印刷インキに通常用いられる添加
剤を用いることができる。前記粘度調整剤や表面張力調
整剤を用いて、イオン濃度を調整することにより、本発
明のインク用組成物の粘度及び表面張力を最適な範囲に
調整することが好ましい。また、水に可溶な他の物質と
して、前記殺菌剤、防黴剤を用いることができる。
【0076】前記表面張力調整剤としては、ノニオン、
カチオン又はアニオン界面活性剤等が、好適に挙げられ
る。
【0077】前記pH調整剤としては、例えば、水酸化
リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、
酢酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム
等の無機塩基、N−メチルジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等の有機塩基等が挙げられる。
【0078】なお、インク用組成物のpHとしては、保
存安定性を向上させる点で、pH6〜10が好ましく、
pH7〜10がより好ましい。また、インク用組成物の
表面張力としては、25〜70mN/mが好ましく、2
5〜60mN/mがより好ましい。さらに、インク用組
成物の粘度としては、30mPa・s以下が好ましく、
20mPa・s以下がより好ましい。
【0079】前記消泡剤としては、フッ素系、シリコー
ン系化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要
に応じて使用することができる。
【0080】前記乾燥防止剤は、インクジェット記録方
式に用いるノズルのインク噴射口において、本発明のイ
ンク用組成物をインクジェット用インクに含有させて用
いた場合に、インクが乾操することによる目詰まりを防
止する目的で好適に使用される。
【0081】前記乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の
低い水溶性有機溶剤が好ましい。該乾燥防止剤の具体例
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等に代表される多価アルコール
類、エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類、2−ピロリドン、N−メチルー2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エ
チルモルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルス
ルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセ
トンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合
物、尿素誘導体が挙げられる。これらの中でも、グリセ
リン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがより
好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。これらの乾燥防止剤は、前記
インク用組成物中に10〜50質量%含有することが好
ましい。
【0082】前記浸透促進剤は、インク用組成物を紙に
よりよく浸透させる目的で好適に使用される。前記浸透
促進剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール,ジ(トリ)エチレングリコールモノブ
チルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコー
ル類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム
やノニオン性界面活性剤等が挙げられる。前記浸透促進
剤は、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)等を生じ
ない範囲内で含有され、インク用組成物中に5〜30質
量%程度含有されれば通常十分な効果を発揮する。
【0083】前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上
させる目的で使用され、例えば、特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3214463号等に記載され
たベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号
公報、同56−21141号公報、特開平10−881
06号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−
298503号公報、同8−53427号公報、同8−
239368号公報、同10−182621号公報、特
表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン
系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2423
9号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサ
ゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発
する化合物、いわゆる蛍光増白剤等が挙げられる。
【0084】前記酸化防止剤は、画像の保存性を向上さ
せる目的で使用され、例えば、各種の有機系及び金属錯
体系の褪色防止剤を使用することができる。前記有機系
の褪色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシ
フェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール
類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、
アルコキシアニリン類、複素環類、等が挙げられる。前
記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜
鉛錯体、等が挙げられ、具体的には、リサーチディスク
ロージャーNo.17643の第VIIのI〜J項、同
No.15162、同No.18716の650頁左
欄、同No.36544の527頁、同No.3071
05の872頁、同No.15162に引用された特許
に記載された化合物や、特開昭62−215272号公
報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一
般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することがで
きる。
【0085】前記防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン
−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステ
ル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びその
塩等が挙げられる。これらはインク用組成物中に0.0
2〜1.00質量%使用するのが好ましい。
【0086】本発明のインク用組成物には、黒の色味を
微調整するため、種々の色相を有するその他の色素を併
用してもよい。その場合、本発明のアゾ化合物以外に、
黄色、マゼンタ色、シアン色、その他の色の色素を例え
ば混合して用いることができる。
【0087】このような併用してもよい色素は、1種類
でも2種類以上でも構わないが、少なくとも1種はイエ
ロー部に吸収極大を有していることがより好ましい。併
用することができる色素の例としては以下の染料を挙げ
ることができる。
【0088】適用できるイエロー染料としては、任意の
ものを使用する事が出来る。例えばカップリング成分と
してフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾ
ロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチレン化合物類を有
する、ジアゾ成分がアリールもしくはヘテリルであるア
ゾ染料;例えばカップリング成分として開鎖型活性メチ
レン化合物類を有する主薬部がアリールもしくはヘテリ
ルであるアゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモ
ノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;例え
ばナフトキノン染料、アントラキノン染料等のようなキ
ノン系染料、ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタ
ン染料、キサンテン染料のようなカルボニウム染料等が
あり、これ以外の染料種としてはキノフタロン染料、ニ
トロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染
料、クマリン染料、キレート染料等を挙げることができ
る。
【0089】併用する染料として、以下に限定されるも
のではないが、上記水溶性染料を具体的に挙げれば、酸
性染料としてC.I.アシッドイエロー17、23、4
2、44、79、142; 食用染料としてC.I.フ
ードイエロー3、4; 直接染料としてC.I.ダイレ
クトイエロー1、12、24、26、33、44、5
0、86、120、132、142、144; 塩基性
染料としてC.I.ベーシックイエロー1、2、11、
13、14、15、19、21、23、24、25、2
8、29、32、36、40、41、45、49、5
1、53、63、64、65、67、70、73、7
7、87、91; 反応性染料としてC.I.リアクテ
ィブイエロー1、5、11、13、14、20、21、
22、25、40、47、51、55、65、67;
油溶性染料としてC.I.ソルベントイエロー14、1
6、19、29、30、56、82、93、162;
等が挙げられる。
【0090】また、本発明においては併用する染料とし
て、水非混和性有機溶媒に溶解する範囲で分散染料を用
いることもできる。その好ましい具体例としては、C.
I.ディスパースイエロー5、42、54、64、7
9、82、83、93、99、100、119、12
2、124、126、160、184:1、186、1
98、199、201、204、224、237;等が
挙げられる。
【0091】本発明のインク用組成物において、本発明
のアゾ化合物は、0.5〜20質量%の範囲で含有され
ることが好ましく、3〜10質量%で含有されることが
さらに好ましい。色素を併用する場合は、併用してもよ
い色素が0〜30質量%含有されることが好ましい。こ
れらの濃度で前述のように色素化合物を適当な溶媒に溶
解させてインク用組成物とする。
【0092】本発明のインク用組成物は、各種分野にお
いて使用することができるが、筆記用水性インク、水性
印刷インク、情報記録インク等に好適であり、該インク
用組成物を含有してなるインクジェット用インク、例え
ばインクジェット用黒インクとして用いることが特に好
ましい。従って、本発明のインクジェット用インクは、
前記本発明のインク用組成物を含有することを特徴とす
る。
【0093】(インクジェット記録方法)ここでは、本
発明のインクジェット記録方法について説明する。本発
明のインクジェット記録方法は、前記インク用組成物を
含有してなるインクジェット用インクを用いて記録を行
うことを特徴とする。本発明のインクジェット記録方法
においては、前記インク用組成物を含有してなるインク
ジェット用インクを用いて受像材料に記録を行うが、そ
の際に使用するインクノズル等については特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができる。
【0094】前記受像材料としては、特に制限はなく、
公知の被記録材、例えば、普通紙、樹脂コート紙、イン
クジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、
ガラス、金属、陶磁器等が挙げられる。前記被記録材の
中でも、インクジェット専用紙が好ましく、例えば、特
開平8−169172号公報、同8−27693号公
報、同2−276670号公報、同7−276789号
公報、同9−323475号公報、特開昭62−238
783号公報、特開平10−153989号公報、同1
0−217473号公報、同10−235995号公
報、同10−337947号公報、同10−21759
7号公報、同10−337947号公報、等に記載され
ているものがより好ましい。
【0095】また、本発明のインクジェット記録方法に
おいては、前記受像材料の中でも、以下の記録紙及び記
録フィルムが特に好ましい。
【0096】前記記録紙及び記録フィルムは、支持体と
受像層とを積層してなり、必要に応じて、バックコート
層等のその他の層をも積層して成る。なお、受像層をは
じめとする各層は、それぞれ1層であってもよいし、2
層以上であってもよい。
【0097】前記支持体としては、LBKP、NBKP
等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CT
MP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙
パルプ等からなり、必要に応じて従来の公知の顔料、バ
インダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤
等を添加混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置
で製造されたもの等が使用可能であり、また、これらの
他、合成紙、プラスチックフィルムシート等であっても
よい。
【0098】前記支持体の厚みとしては、10〜250
μm程度であり、坪量は10〜250g/m2が望まし
い。
【0099】前記支持体には、前記受像層を設けてもよ
いし、前記バックコート層をさらに設けてもよく、ま
た、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレス
やアンカーコート層を設けた後に、前記受像層及び前記
バックコート層を設けてもよい。また、前記支持体に
は、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレン
ダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよ
い。
【0100】前記支持体の中でも、両面をポリオレフィ
ン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー
等)でラミネートした紙、及びプラスチックフイルムが
好ましく用いられる。前記ポリオレフィン中に、白色顔
料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等)又は色味付け染
料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム
等)を添加することがより好ましい。
【0101】前記受像層には、顔料、水性バインダー、
媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、その他
の添加剤が含有される。
【0102】前記顔料としては、白色顔料が好ましく、
該白色顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、珪酸
アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、硫化亜
鉛、炭酸亜鉛等の無機白色顔料、スチレン系ピグメン
ト、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹脂、
等の有機顔料等が好適に挙げられる。これらの白色顔料
の中でも、多孔性無機顔料が好ましく、細孔面積が大き
い合成非晶質シリカ等がより好ましい。前記合成非晶質
シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸、及
び、湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使
用可能であるが、含水珪酸を使用することが特に好まし
い。
【0103】前記水性バインダーとしては、例えば、ポ
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオ
キサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体、等の水溶
性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエ
マルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これら
の水性バインダーは、1種単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリビニル
アルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが、
前記顔料に対する付着性、及び受像層の耐剥離性の点で
好ましい。
【0104】前記媒染剤としては、不動化されているこ
とが好ましい。そのためには、ポリマー媒染剤が好まし
く用いられる。前記ポリマー媒染剤としては、特開昭4
8−28325号、同54−74430号、同54−1
24726号、同55−22766号、同55−142
339号、同60−23850号、同60−23851
号、同60−23852号、同60−23853号、同
60−57836号、同60−60643号、同60−
118834号、同60−122940号、同60−1
22941号、同60−122942号、同60−23
5134号、特開平1−161236号の各公報、米国
特許2484430号、同2548564号、同314
8061号、同3309690号、同4115124
号、同4124386号、同4193800号、同42
73853号、同4282305号、同4450224
号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号
公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤が特に
好適に挙げられる。同公報記載のポリマー媒染剤を用い
ると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が
改善される。
【0105】前記耐水化剤は、画像の耐水化に有効であ
り、カチオン樹脂が好適に挙げられる。前記カチオン樹
脂としては、例えば、ポリアミドポリアミンエピクロル
ヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、
ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチ
オンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げら
れ、これらの中でも、ポリアミドポリアミンエピクロル
ヒドリンが特に好ましい。前記カチオン樹脂の含有量と
しては、前記受像層の全固形分に対して1〜15質量%
が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。
【0106】前記耐光性向上剤としては、例えば、硫酸
亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベン
ゾフェノン系やベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等
が挙げられ、これらの中でも、硫酸亜鉛が特に好まし
い。
【0107】前記界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。前記界面活性剤としては、特開昭62−17346
3号、同62−183457号の各公報に記載されたも
のが挙げられる。前記界面活性剤の代わりに有機フルオ
ロ化合物を用いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、
疎水性であることが好ましい。前記有機フルオロ化合物
としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ
素系化合物(例えば、フッ素油等)及び固体状フッ素化
合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂等)が含まれ
る。前記有機フルオロ化合物については、特公昭57−
9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994
号、同62−135826号の各公報に記載がある。
【0108】前記その他の添加剤としては、例えば、顔
料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。
【0109】前記バックコート層には、白色顔料、水性
バインダー、その他の成分が含有される。
【0110】前記白色顔料としては、例えば、軽質炭酸
カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダル
アルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、ス
チレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチ
ックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
【0111】前記水性バインダーとしては、スチレン/
マレイン酸塩共重合体、スチレン/アクリル酸塩共重合
体、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニル
アルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイ
ン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性
高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマ
ルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。
【0112】前記その他の成分としては、消泡剤、抑泡
剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられ
る。
【0113】なお、前記記録紙及び記録フィルムにおけ
る構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテ
ックスを添加してもよい。前記ポリマーラテックスは、
寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止
のような膜物性改良の目的で使用される。前記ポリマー
ラテックスについては、特開昭62−245258号、
同62−136648号、同62−110066号の各
公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下
の)ポリマーラテックスを前記媒染剤を含む層に添加す
ると、層のひび割れやカールを防止することができる。
また、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスを前記
バックコート層に添加するとカールを防止することがで
きる。
【0114】本発明のインクジェット記録方式には、特
に制限はなく、公知の方法、例えば、静電誘引力を利用
してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振
動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パル
ス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射し
て放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェ
ット方式、インクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力
を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット
(登録商標))方式等のいずれであってもよい。なお、
前記インクジェット記録方式には、フォトインクと称す
る濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、
実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて
画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が
含まれる。
【0115】本発明のアゾ化合物は前記のようにセルロ
ースからなる材料やカルボンアミド結合を有する材料を
染色することが可能であるため、これを含有する本発明
のインク用組成物及び該インク用組成物を用いたインク
ジェット記録方法は、皮革、織物、紙などに幅広く適用
することができる。
【0116】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明するが、これに限定されるものではない。 実施例1 (例示化合物44の合成)H酸ジナトリウム塩10gを
0.1mol/l酢酸水溶液300mlに添加し、氷冷
下攪拌した。p−ニトロベンゼンジアゾニウム塩のテト
ラフルオロホウ酸塩を少量ずつ添加した。30分後、1
N希塩酸を加えて、pHを3に調整した後、塩化ナトリ
ウムの20wt%水溶液を50ml加え、析出した固体を
吸引濾過で濾取しモノアゾ体を得た。ヘテロ環アミノ化
合物(下記化合物A)2.3g、水12ml、濃塩酸3
mlを氷冷下攪拌しているところへ、亜硝酸ナトリウム
1.04gを水2.5mlに溶解した溶液を加えて30分反
応させてジアゾ液を調製した。
【0117】
【化32】
【0118】モノアゾ体5.1g、酢酸ナトリウム3.
3g、水200mlを氷冷下、攪拌しているところへ、
先に調製したジアゾ液を滴下した。30分反応後、塩化
ナトリウム水溶液を20ml加え、濃塩酸を加えてpH
を3に調整した。析出した固体を吸引濾過で濾取し、乾
燥した。該固体は主として2種の色素よりなることがHP
LCにて確認された。この色素混合物を分取液体クロマト
グラフィーを用いて分離、精製した。以下に示すように
NMR、マススペクトルを測定し、同定を行ったとこ
ろ、2種の色素のうち、1種が目的とする本発明の化合
物(例示化合物(44))であることが確認された。
【0119】前述の合成法により得られた黒色素の構造
確認(特にアゾ基の置換位置の確認)は、下記のように
行った。以下、説明のため、帰属された水素原子及びそ
のシグナルの一部を〜、帰属された炭素原子及びそ
のシグナルの一部を1〜9で示す。黒色素の1次元1H-NM
Rでは、6〜12 ppmに9つのシグナルを観測した。重水添
加により消失した2つのブロードなシグナルを除く7つ
のシグナルを芳香環プロトンに帰属した。一重線あるい
は一重線様に観測された3つのシグナルのうち、(8.0
7 ppm)は1H-1H COSYスペクトルにて二重線のと相関
が観られた(下記構造式中、実線の両矢印で表示)。し
たがって、(8.49 ppm)と(7.05 ppm)を、下記構
造式に示すように母核(H酸)部分と帰属した。なお、
との間には、1H-1H COSYスペクトルにおける相関は
観測されなかった。つぎに、1H核と13C核の相関を考察
した。1H -13C HMQCスペクトルから、母核部の1H -シグ
ナルおよびの2つのプロトンに直結(1JCH)した炭
素を、それぞれ2(112.97 ppm)および5(129.12 pp
m)と帰属した。また、1H -13C HMBCスペクトルでは、
に関しては、13C -シグナル4(129.20 ppm)および
9(115.39 ppm)に3-ボンドの相関(3JCH)が観られた
(下記構造式中、破線の両矢印で表示)。に関して
は、7(130.79 ppm)および9に3-ボンドの相関
3JCH)が観られ、6(144.88 ppm)に2-ボンドの相関
2JCH)が観られた(下記構造式中、破線の両矢印で表
示)。なお、から(プロトンに直結の)5への3-ボ
ンドの相関(3JCH)、およびから(プロトンに直結
の)2への3-ボンドの相関(3JCH)は観られなかった。
以上から、得られた色素化合物の化学構造は、以下の構
造式に示すようなH酸母核への4,7-ジスアゾ置換構造で
あることを確認した。なお、マススペクトルデータは7
01(Fab.Nega)であった。
【0120】
【化33】
【0121】(色相の比較)本発明のアゾ化合物(例示
化合物(44):4,7−ジスアゾ置換体)と、別途合
成、精製した、2,7−ジスアゾ置換体である比較化合
物(A)(構造式は後述)とのDMF溶液における色相を
比較した。これらの化合物について、UV−2400P
C(商品名、(株)島津製作所製)を用いてDMF中で
吸光度を測定した。この吸収スペクトルを図1に示し
た。図1中、曲線1は例示化合物(44)の吸収スペク
トルを示し、曲線2は比較化合物(A)の吸収スペクト
ルを示す。図1のスペクトルより明らかなように、本発
明の化合物は、450〜660nmの領域において、比較化合物
に比べより万遍なく強い吸収を有しており、黒色色素と
して好ましい吸収スペクトルを有していることがわかっ
た。
【0122】実施例2 (インクセット101の作製)下記の成分に脱イオン水
を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しなが
ら1時間撹拌した。その後KOH 10mol/lにて
pH=9に調製し、平均孔径0.25μmのミクロフィ
ルターで減圧濾過し、本発明のインク用組成物としてブ
ラック用インク液を調製した。 例示化合物(44) 32.0g/L ジエチレングリコール 20g/L グリセリン 120g/L ジエチレングリコールモノブチルエーテル 230g/L 2−ピロリドン 80g/L トリエタノールアミン 17.9g/L ベンゾトリアゾール 0.06g/L サーフィノールSTG 8.5g/L (商品名、エアープロダクツ社製) PROXEL XL2 1.8g/L (商品名、ICI Co.,Ltd.製)
【0123】下記表1に示すように染料種、添加剤を変
える以外は、上記本発明のブラック用インク液と同様に
して、ライトマゼンタインク、マゼンタインク、ライト
シアンインク、シアンインク、イエローインクを調製
し、表1に示すインクセット101を作製した。
【0124】
【表1】
【0125】
【化34】
【0126】次にインクセット101から染料の種類を
表2に従うように変更したインクセット103、10
5、107を作製した。染料を変更する場合は、総添加
量がインクセット101の染料に対して等モルとなるよ
うに使用した。この際に、比較用のインクセットとし
て、表2に示すように、対応する2,7−ジスアゾ色素
を用いたインクセット102、104、106、108
を作製した。
【0127】
【表2】
【0128】
【化35】
【0129】次にこれらのインクセット101〜108
をインクジェットプリンターPM770C(商品名、E
PSON社製)のカートリッジに詰め、同機にて富士写
真フイルム製 インクジェットペーパーフォト光沢紙E
X(商品名)に画像を印刷し、色相の評価を行った。色
相の評価は官能評価にて行った。
【0130】その結果、本発明のアゾ化合物に対し置換
位置が異なる化合物を用いた比較用評価サンプル(イン
クセット102、104、106、108)は、青味が
かっており、本発明による評価サンプルに比べ黒色度が
低かった。これに対し、本発明のアゾ化合物より調製し
たインクを用いた、本発明による評価サンプル(インク
セット101、103、105、107)は、比較用評
価サンプルに比べ、いずれも黒色度が高かった。
【0131】
【発明の効果】本発明のインク用組成物は、優れた黒画
像を形成することができる。また、該インク用組成物を
用いた本発明のインクジェット記録方法も、上記と同様
の優れた黒画像を形成することができる。また、本発明
のアゾ化合物は高濃度でニュートラルな黒色を呈するこ
とができ、黒色色素として優れる。したがって本発明の
インク用組成物に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明のアゾ化合物と比較
用の色素についての吸収スペクトルである。
【符号の説明】
1 本発明の例示化合物(44)の吸収スペクトル 2 比較化合物(A)の吸収スペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇佐見 研 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 FC01 2H086 BA55 4C033 AA02 AA17 4J039 BA29 BC05 BC16 BC19 BC20 BC29 BC33 BC41 BC44 BC47 BC50 BC51 BC52 BC53 BC54 BC55 BC65 BC66 BC73 BC77 BC79 EA42 GA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物を含
    有することを特徴とするインク用組成物。 【化1】 (式中、A、Bはそれぞれ独立に、置換基を有して
    もよい、フェニル基、ナフチル基、またはアゾ基に炭素
    原子で結合する1価のヘテロ環基を表す。Mは、水素原
    子または1価の陽イオンを表す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)で表される化合物を含
    有することを特徴とするインク用組成物。 【化2】 (式中、Aはアゾ基に炭素原子で結合する1価の含窒
    素ヘテロ環基を表し、B は置換基を有してもよいフェ
    ニル基又はナフチル基を表す。Mは、水素原子または1
    価の陽イオンを表す。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(III)で表される化合物を
    含有することを特徴とするインク用組成物。 【化3】 (式中、Aは、アゾ基に炭素原子で結合する1価の含
    窒素ヘテロ環基を表し、Bは、パラ位にハメットの置
    換基定数σp値が0.2以上の置換基を有するフェニル
    基を表す。Mは、水素原子または1価の陽イオンを表
    す。)
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のインク用組
    成物を用いたインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(I)で表される化合物。 【化4】 (式中、A、Bはそれぞれ独立に、置換基を有して
    もよい、フェニル基、ナフチル基、またはアゾ基に炭素
    原子で結合する1価のヘテロ環基を表す。Mは、水素原
    子または1価の陽イオンを表す。)
  6. 【請求項6】 下記一般式(II)で表される化合物。 【化5】 (式中、Aはアゾ基に炭素原子で結合する1価の含窒
    素ヘテロ環基を表し、B は置換基を有してもよいフェ
    ニル基又はナフチル基を表す。Mは、水素原子または1
    価の陽イオンを表す。)
  7. 【請求項7】 下記一般式(IV)で表されるアゾ化合
    物。 【化6】 (式中、Aはアゾ基に炭素原子で結合する1価の含窒
    素ヘテロ環基を表し、Xはハロゲン原子、ニトロ基、シ
    アノ基、カルボキシル基、スルホ基、アルキルもしくは
    アリールスルホニル基、アリールオキシカルボニル基、
    アルコキシカルボニル基、アシル基、パーフルオロアル
    キル基またはパーフルオロアルキルもしくはパーフルオ
    ロアリールスルホニル基を表す。Mは水素原子または1
    価の陽イオンを表す。)
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