JP2895410B2 - インクジェットプリント方法およびプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント方法およびプリント装置

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JP2895410B2
JP2895410B2 JP7023865A JP2386595A JP2895410B2 JP 2895410 B2 JP2895410 B2 JP 2895410B2 JP 7023865 A JP7023865 A JP 7023865A JP 2386595 A JP2386595 A JP 2386595A JP 2895410 B2 JP2895410 B2 JP 2895410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を被プリント
材に向けて吐出させ、文字や画像を形成するインクジェ
ットプリント装置に関する。
【0002】被プリント材上に、染料を含む有色のイン
クを吐出させ、前記有色のインク中の染料を不溶化させ
る化合物を含む無色または淡色の液体(プリント性向上
液)と、前記有色のインクとの混合および/または反応
により、耐水性や耐光性等の向上した信頼性の高いプリ
ント物、また、フェザリングや色間のブリードが少なく
プリント濃度の高い高画質の画像を得るインクジェット
プリント方法に関するものである。
【0003】さらには、カラー画像を鮮明かつ高濃度に
プリントできるカラーインクジェットプリント方法に関
するものであり、詳しくは、イエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C),あるいはグリーン(G),レッ
ド(R),ブルー(B)等の色インクと、黒(Bk)イ
ンクと、を用いたプリント方法に関するものである。
【0004】本発明は、紙、布、革、不織布、OHP用
紙等、さらには金属等の被プリント材を用いる機器すべ
てに適用でき、具体的な適用機器としては、プリンタ,
複写機,ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等
を挙げることができる。
【0005】
【従来の技術】インクジェット方式によるプリント方法
は、低騒音,低ランニングコスト,装置の小型化の容易
性,カラー化の容易性等の点で有利であることから、プ
リンタ,複写機,ファクシミリ等に広く利用されてい
る。
【0006】しかしながら、従来のインクジェットプリ
ント方法により、「信頼性の高いプリント物」、また、
「高品位なプリント画像」を得るためには、それらに適
したインク吸収層を有する専用紙を使用する必要があっ
た。近年はインクの改良により、プリンタや複写機で大
量に使用される「普通紙」へのプリント特性をもたせた
方法も実用化されてきている。しかしながら、「普通
紙」へのプリント品位はまだまだ不十分なレベルに留ま
っているのが現状である。
【0007】インクを改良して画像の耐水性を向上させ
る方法としては、例えばインク中に含まれる色材に耐水
性を持たせる方法が知られているが、この方法に使用さ
れるインクは、基本的に乾燥後には水に再溶解しにくく
されているため、プリントヘッドのノズルが詰まり易く
回復しにくいという欠点がある。また、これを防止する
ことも可能ではあるが、装置の構成が複雑になってしま
うという欠点がある。
【0008】特開昭56−84992号には、被プリン
ト材に予め染料を定着させるための材料を塗工しておく
方法が開示されている。しかしながら、この方法では、
特定のプリント媒体を使用する必要があり、また、染料
を定着させる材料を塗工するためには、装置の大型化、
コストアップが避けられない。さらには、被プリント材
上に、安定して染料を定着させる材料を所定の膜厚で塗
工することは困難である。
【0009】また、特開昭64−63185号には、染
料を不溶化する無色のインクをインクジェットプリント
ヘッドによって被プリント材上に付着させる技術が開示
されている。この方法においては、無色のインクドット
径を画像プリント用のドット径よりも大きくしているの
で、画像用インクと無色インクとの着弾位置がずれた場
合でも所望の特性を満足できる。
【0010】しかしながら、この方法では、画像が形成
される領域全面にわたって無色のインクを打ち込むた
め、無色のインクの消費量が多く、ランニングコストの
増加を招くという欠点がある。また、被プリント材に対
して通常より多くインクを打ち込むため、インクの乾燥
時間が長くなったり、インクの付着、乾燥工程で発生す
る被プリント材の凹凸(コックリング)により、インク
の着弾位置ズレが生ずるという欠点もある。特に、カラ
ー画像を形成する場合には、この凹凸の基づく着弾位置
ずれは色ムラにつながり、著しく画像品位を損ねるとい
った欠点がある。また、様々な被プリント材によって、
無色のインクの付着を最適化させる方法については開示
していない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した課題
に鑑みてなされたものであり、その目的は、普通紙上で
あっても従来より優れた耐水性を示す「信頼性の高いプ
リント物」を得ることにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、フェザリング
やカラープリントの色間のにじみが生じない、また、高
発色な、さらには、高濃度の「高品位なプリント画像」
を得ることができるインクジェットプリント方法および
プリント装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、インクを被プリント材上
に吐出するインクジェット吐出部および該インクジェッ
ト吐出部によるプリントにおけるプリント性を向上させ
るために前記被プリント材に付与されるプリント性向上
液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いるインクジ
ェットプリント方法であって、複数のプリントモードを
設定し、前記プリントモードによりプリント性向上液の
付与形態を異ならしめることを特徴とする。
【0014】ここで、請求項2記載の発明は、請求項1
記載のインクジェットプリント方法において、前記付与
形態とは、プリント性向上液の量、プリント性向上液の
質、プリント性向上液のプリント物への打ち込み方、で
あってもよい。
【0015】請求項3記載の発明は、インクを被プリン
ト材上に吐出するインクジェット吐出部および該インク
ジェット吐出部によるプリントにおけるプリント性を向
上させるために前記被プリント材に付与されるプリント
性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いるイ
ンクジェットプリント方法であって、複数のプリントモ
ードを設定し、前記プリントモードによりプリント性向
上液の量を異ならしめることを特徴とする。
【0016】ここで、請求項4記載の発明は、請求項3
記載のインクジェットプリント方法において、前記プリ
ントモードは、同一プリント領域を走査する回数が多い
ほど被プリント材の単位面積当たりへの前記プリント性
向上液の吐出量を少なくしてもよい。
【0017】請求項5記載の発明は、インクを被プリン
ト材上に吐出するインクジェット吐出部および該インク
ジェット吐出部によるプリントにおけるプリント性を向
上させるために前記被プリント材に付与されるプリント
性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いるイ
ンクジェットプリント方法であって、複数のプリントモ
ードを設定し、また特性の異なる複数種のプリント性向
上液を有し、前記プリントモードによりプリント性向上
液の種類を異ならしめることを特徴とする。
【0018】ここで、請求項6記載の発明は、請求項5
記載のインクジェットプリント方法において、前記プリ
ントモードは、走査回数が多いプリント領域に対し、表
面張力の小さいプリント性向上液を用いてもよい。
【0019】請求項7記載の発明は、インクを被プリン
ト材上に吐出するインクジェット吐出部および該インク
ジェット吐出部によるプリントにおけるプリント性を向
上させるために前記被プリント材に付与されるプリント
性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いるイ
ンクジェットプリント方法であって、複数のプリントモ
ードを設定し、前記被プリント材の単位面積当たりのプ
リント性向上液の吐出量を、モノクロ(B/W)モード
とカラーモードとでは異ならしめることを特徴とする。
【0020】ここで、請求項8記載の発明は、請求項7
記載のインクジェットプリント方法において、前記被プ
リント材の単位面積当たりのプリント性向上液の吐出量
を、モノクロ(B/W)モードの方がカラーモードより
多くしてもよい。
【0021】請求項9記載の発明は、インクを被プリン
ト材上に吐出するインクジェット吐出部および該インク
ジェット吐出部によるプリントにおけるプリント性を向
上させるために前記被プリント材に付与されるプリント
性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いるイ
ンクジェットプリント方法であって、前記プリント性向
上液の吐出量を、プリントデータがBkの場合と他の色
(YMC)の場合とで、異ならしめることを特徴とす
る。
【0022】ここで、請求項10記載の発明は、請求項
9記載のインクジェットプリント方法において、前記被
プリント材の単位面積当たりのプリント性向上液の吐出
量を、プリントデータがBkの場合の方が他の色(YM
C)の場合より、多くしてもよい。
【0023】請求項11記載の発明は、インクを被プリ
ント材上に吐出するインクジェット吐出部および該イン
クジェット吐出部によるプリントにおけるプリント性を
向上させるために前記被プリント材に付与されるプリン
ト性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いる
インクジェットプリント方法であって、前記使用するプ
リント性向上液の種類を、プリントデータがBkの場合
と他の色(YMC)の場合とで、変更することを特徴と
する。
【0024】ここで、請求項12記載の発明は、請求項
11記載のインクジェットプリント方法において、前記
インクのうちBkインク用のプリント性向上液を、他の
色インク用のプリント性向上液よりも表面張力の小さい
ものを用いてもよい。
【0025】請求項13記載の発明は、インクを被プリ
ント材上に吐出するインクジェット吐出部および該イン
クジェット吐出部によるプリントにおけるプリント性を
向上させるために前記被プリント材に付与されるプリン
ト性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いる
インクジェットプリント方法であって、前記プリント性
向上液ヘッドの被プリント材に対する走査と、前記イン
クのうち少なくともBk、Y、M、Cのインクをプリン
トするためのインクジェット吐出部の被プリント材に対
する走査のいずれかとを異ならしめることを特徴とす
る。
【0026】請求項14記載の発明は、インクを被プリ
ント材上に吐出するインクジェット吐出部および該イン
クジェット吐出部によるプリントにおけるプリント性を
向上させるために前記被プリント材に付与されるプリン
ト性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部を用いる
インクジェットプリント方法であって、前記プリント性
向上液ヘッドを、主走査方向において、Bkインクを吐
出するBkヘッドとY、M、Cを吐出するYMCヘッド
との間に配置し、Bkインクをプリントするためのヘッ
ドの走査と、Y、M、Cをプリントするための各ヘッド
の走査とを異ならしめ、前記プリント性向上液ヘッドに
より、BkインクとYMCの各インクとにそれぞれに対
応したプリント性向上液を吐出することを特徴とする。
【0027】ここで、請求項15記載の発明は、請求項
1〜14のいずれかの項に記載のインクジェットプリン
ト方法を実施するためのインクジェットプリント装置で
あって、熱エネルギーを利用してインクを被プリント材
上に吐出するインクジェット吐出部および熱エネルギー
を利用してプリント性向上液を被プリント材上に吐出す
るプリント性向上液吐出部を含み、該ヘッドはインクに
与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
体を備えることを特徴とする。
【0028】ここで、請求項16記載の発明は、請求項
15記載のインクジェットプリント装置において、前記
ヘッドは前記被プリント材上を往復移動可能であっても
よい。
【0029】請求項17記載の発明は、請求項16記載
のインクジェットプリント装置において、前記インクジ
ェット吐出部および前記プリント性向上液吐出部は、往
復移動方向に配列されていてもよい。
【0030】請求項18記載の発明は、請求項17記載
のインクジェットプリント装置において、前記ヘッド
は、往復移動方向にほぼ直交する方向に配列されたイン
ク吐出口の列を有するものであってもよい。
【0031】請求項19記載の発明は、請求項1〜14
のいずれかの項に記載のインクジェットプリント方法を
実施することにより得られたプリント物である。
【0032】また、請求項20記載の発明は、請求項1
5〜18のいずれかの項に記載のインクジェットプリン
ト装置を用いて得られたプリント物である。
【0033】すなわち、本発明のインクジェットプリン
ト方法は、被プリント材上に色材を含む有色のインク
と、前記インク中の成分を不溶化または凝集させる成分
を含む無色または淡色の液体(プリント性向上液:以
下、P液ともいう)とを吐出させ、前記インクとP液と
の混合および/または反応により高信頼性または高プリ
ント品位の画像を得るインクジェットプリント方法であ
る。
【0034】P液を吐出させるデータは、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(B
k)の各色のインクを吐出させるデータに基づいて設定
される。さらに、複数のプリントモードを有し、決定さ
れたプリントモードに応じて、P液の量、種類、吐出デ
ータ等のP液吐出条件を設定する。BkとY,M,Cと
は独立に、P液の吐出条件を設定してもよく、P液とB
k,Y,M,Cとの間にプリント時間差をもたせて、プ
リントタイミングを変えてもよい。
【0035】なお、本発明において、プリント性の向上
とは、濃度、彩度、エッジ部分のシャープネス度合、ド
ット径等の画質を向上させること、インクの定着性を向
上させること、耐水性、耐光性等の耐候性すなわち画像
保存性を向上させることを含む。また、プリント性向上
液とは、インク中の染料を不溶化する液体、インク中の
顔料に分散破壊を生じせしめる液体、プリント性向上液
等を含むものである。ここで、不溶化とは、インク中の
染料に含まれるアニオン性基とプリント性向上液中に含
まれるカチオン性物質のカチオン性基がイオン的に相互
作用を起こしてイオン結合が生じ、インク中に均一に溶
解していた染料が溶液中から分離する現象である。な
お、本発明においては必ずしもインク中のすべての染料
を不溶化しなくとも、本発明で述べるようなカラーブリ
ード抑制、発色性の向上、文字品位の向上、定着性の向
上といった効果が得られる。また、凝集とは、インクに
使用している色剤がアニオン性基を有する水溶性染料の
場合には、不溶化と同一の意味で使用される。また、イ
ンクに使用している色剤が顔料の場合には、顔料分散剤
あるいは顔料表面とプリント性向上液中に含まれるカチ
オン性物質のカチオン性基がイオン的相互作用を起こ
し、顔料の分散破壊が生じ、顔料の粒子径が巨大化する
ことを含む。通常、上述した凝集に伴って、インクの粘
度が上昇する。なお、本発明においては必ずしもインク
中のすべての顔料または顔料分散剤が凝集しなくとも、
本発明で述べるようなカラーブリード抑制、発色性の向
上、文字品位の向上、定着性の向上といった効果が得ら
れる。
【0036】
【作用】本発明においては、プリントモードに応じて最
適にP液を使用することが可能であるので、プリント装
置の電源容量を軽減することができ、装置のコストを下
げ、装置の小型化が可能である。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0038】(実施例1)図1は、本発明に適用可能な
インクジェットプリント装置の斜視図を示す。プリント
装置100の給紙位置に挿入された被プリント材106
は、送りローラ109によってプリントヘッドユニット
103のプリント可能領域へ搬送される。プリントヘッ
ドユニット103はBk,Y,M,C各色のインクジェ
ット吐出部とP液用の液吐出部から構成されている。こ
こで、吐出部とは、同一ヘッドの一部でも、また、異な
るヘッドでもよい。
【0039】プリント可能領域における被プリント材の
下部には、金属製のプラテン108が設けられる。キャ
リッジ101は、2つのガイド軸104と105によっ
て定められた方向に移動可能な構成となっており、プリ
ント領域を往復走査する。キャリッジ101には、4色
のインクを供給するインクタンクとそれらのインクを吐
出するプリントヘッドとを含むプリントヘッドユニット
103が搭載されている。本実施例のインクジェットプ
リント装置に設けられる4種の有色のインクは、ブラッ
ク(Bk),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y)である。107はスイッチ群と表示パネル群であ
り、各種プリントモードの設定をしたり、プリント装置
の状態を表示したりする。
【0040】図2は、プリントヘッドユニット103の
プリントヘッドの正面図である。プリントヘッドの吐出
口面には、P,Bk,C,M,Yのそれぞれに対応した
複数の吐出口23があり、各色の吐出口の数はそれぞれ
64個である。各色64個ある吐出口の間隔は、ピッチ
が約70μmである360dpiの密度で直線状に配置
している。また各色の吐出口列は、P,Bk,C,M,
Yの順にプリントされるように配列されている。
【0041】本実施例のインクジェットプリント装置
は、吐出口に対応して電気・熱変換体を配置し、プリン
ト情報に対応する駆動信号を電気・熱変換体に印加して
ノズルからインクを吐出させるプリント方式を採用する
ものである。
【0042】図3は、本発明を適応可能なプリントヘッ
ドの拡大断面図である。プリントヘッド102の電気・
熱変換体である発熱体30は、全ての吐出口23に対し
てそれぞれ独立に発熱可能な構成で配置されている。発
熱体30の発熱により急速に加熱された発熱体付近のイ
ンクは膜沸騰により気泡を形成し、この気泡生成の圧力
によりインク滴35が被プリント材31に向かって吐出
し、被プリント材上に文字や画像を形成する。この時、
吐出される各有色のインク滴の体積は約40ngであ
る。
【0043】吐出口23の各々には、吐出口に連通する
インク液路が設けられており、インク液路が配設される
部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための共
通液室32が設けられる。吐出口の各々に対応するイン
ク液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するため
に利用されるエネルギーを発生する電気・熱変換体であ
る発熱体30やこれに電力を供給するための電極配線が
設けられている。これら、発熱体30や電極配線は、シ
リコン等からなる基板33上に成膜技術によって形成さ
れる。発熱体30の上にはインクと発熱体が直接接触し
ないように保護膜36が形成されている。さらに、この
基板上に樹脂やガラス材よりなる隔壁34を積層するこ
とによって上記吐出口、インク液路、共通液室等が構成
される。
【0044】このように、電気・熱変換体を使用したプ
リント方式は、インク滴吐出時に熱エネルギー印加によ
り形成される気泡を使用しているため、通称バブルジェ
ットプリント方式と呼ばれている。
【0045】図4は、本発明を適用可能なインクジェッ
トプリント装置のブロック図である。ホストコンピュー
タから、プリントすべき文字や画像のデータ(以下画像
データという)がプリント装置の受信バッファ401に
入力される。また、正しくデータが転送されているかど
うかを確認するデータや、プリント装置の動作状態を知
らせるデータがプリント装置からホストコンピュータに
帰される。受信バッファ401のデータはCPU402
の管理のもとで、メモリ部403に転送されRAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)に一次的に記憶される。メカコ
ントロール部404は、CPU403からの指令により
キャリッジモータやラインフィードモータ等のメカ部4
05を駆動する。センサ/SWコントロール部406
は、各種センサやSW(スイッチ)からなるセンサ/S
W部407からの信号をCPU402に送る。表示素子
コントロール部408は、CPUからの指令により表示
パネル群のLED等の表示素子部を制御する。プリント
ヘッドコントロール部410はCPUからの指令により
プリントヘッド411を制御する。また、プリントヘッ
ド411の状態を示す温度情報等をセンスしCPU40
2に伝える。
【0046】図5は、実施例1のプリント動作のフロー
チャートである。
【0047】ステップ11ではプリントモードを決定す
る。この決定は、プリント装置に接続されたホストコン
ピュータからのデータまたは、スイッチ群のスイッチか
らの選択による。プリントモードの決定により、ステッ
プ11かステップ12かステップ13のいずれかのステ
ップに進む。
【0048】ステップ12は、P液を使用しないプリン
トモードである。本提案はP液を使用することを前提と
したものであるが、プリントモードの1つとしてP液を
使用しないプリントモードを用意した。これは、例え
ば、試しプリントのモードとして使用される。試しプリ
ントでは、ランニングコストを下げるためP液を使用し
ない。
【0049】ステップ13は、P液を使用して片方向で
1パスプリントするプリントモードである。図6は、具
体的な1パスプリントのプリントヘッドユニットの動き
を示す図である。プリント媒体106はA4サイズの普
通紙で、その上をプリントヘッドユニット103が移動
している状態を示す。プリントヘッドユニット内の一番
右側がP液用である。矢印A方向でプリントし、矢印B
方向でプリントヘッド103が左側に戻る。図中の右側
の番号はプリントヘッドユニット103が1回の走査を
してプリント動作した回数を示す。図では4回目の途中
の様子を示す。
【0050】ステップ14は、P液を使用して片方向で
2パスプリントするプリントモードである。図7は、具
体的は2パスプリント時のプリントヘッドユニットの動
きを示す図である。プリント媒体106はA4サイズの
普通紙で、その上をプリントヘッドユニット103が移
動している状態を示す。プリントヘッドユニット内の一
番右側がP液用である。矢印A方向でプリントし、矢印
B方向でプリントヘッド103が左側に戻る。図中の右
側の番号はプリントヘッドユニット103が1回の走査
をしてプリント動作した回数を示す。図では4回目の途
中の様子を示す。
【0051】ステップ15は、ステップ3の1パスプリ
ントモードに適したP液の吐出量を設定する。1パスプ
リントモードでは1回の走査で全ての色をプリントす
る。このモードでは比較的多い量のP液を設定する。こ
れは、1パスプリント時には、単位時間当たりにプリン
ト媒体の単位面積に比較的多い量の色インクが吐出され
るため、P液の量も多くして、色インクとP液の反応を
促進させるためである。P液のプリントデータはYMC
Bkのプリントデータに基づいて決定する。具体的には
YMCBkの各プリントデータの論理和データをPデー
タとする。P液の吐出量は30ngに設定する。
【0052】ステップ16は、ステップ14の2パスプ
リントモードに適したP液の吐出量を設定する。2パス
プリントモードでは2回の走査で全ての色をプリントす
る。このモードでは比較的少ない量のP液を設定する。
これは、2パスプリント時には、単位時間当たりに被プ
リント材の単位面積に比較的多い量の色インクが吐出さ
れるため、P液の量を少なくしても色インクとP液の反
応が十分だからである。P液の吐出量は20ngに設定
する。
【0053】同一のプリントヘッドから吐出するインク
量を制御するのはプリントヘッドコントロール部410
の役割である。例えば、1回の液滴の吐出時に与えるエ
ネルギーを制御する。これは、与える電圧値を制御した
り与える時間を制御する。与えるエネルギーが多いほど
吐出量は多い。あるいは、P液を吐出するプリントヘッ
ドの温度を制御しても良い。この場合温度が高いほど吐
出量は多い。ここでは後者により制御した。ステップ1
5では約40℃、ステップ16では約32℃とした。そ
の他、吐出量を制御する手段はいずれの方法でも良い。
【0054】ステップ17は、実際のプリント動作を実
行する行程であり、図6や図7で示した動きをして、文
字や画像を被プリント材にプリントする。
【0055】さらに、例えば4パスでプリントする場合
には、P液の吐出量はさらに少なくできる。このよう
に、マルチパスの回数が多いほどP液の吐出量を少なく
することがポイントである。一般にマルチパスの回数を
多くするのはプリント時間を犠牲にしてでもプリント品
位を上げる場合である。ここで、P液の吐出量を少なく
することは、プリント時の被プリント材の凹凸を少なく
する効果もあり、より高品位なプリントが可能となる。
さらに、インクの吐出量を少なくすることは、P液の使
用量を少なくすることで、ランニングコストを下げるこ
とにも有効である。
【0056】ここでは、マルチパスの回数が多いほどP
液の吐出量を少なくする例を示したが、これは、より一
般的には、マルチパスの回数が多いほど被プリント材の
単位面積当たりへのP液の吐出量が少ないことを意味す
る。これは、例えば、インクの吐出量を同一にして、P
液の吐出データを制御してもよい。具体的には、1パス
ではP液のプリントデータはYMCBkの各色データの
論理和データとするが、2パスではP液のプリントデー
タはYMCBkの各色データの論理和にマスクをかけ、
平均的にはそのデータの66%とすることによってなさ
れる。あるいは、吐出量の制御とデータの制御を併用し
てもよい。いずれにせよ、得られる効果は同様である。
【0057】図14は、プリントデータに対しYMCB
kとP液のそれぞれのプリントヘッドからプリントする
データを示す。(a)はプリントする入力データ、
(b)はYデータ、(c)はMデータ、(d)はCデー
タ、(e)はBkデータ、(f)はPデータである。こ
こで、P液は選択されたプリントモードによりプリント
デューティーが変化する。パス数が多いほどプリントデ
ューティーが少なくなる。
【0058】ここで、使用したインクは、以下のような
組成である。
【0059】Y,M,C,Bkインクは グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料 3.0重量% 水 78.0重量% なお、染料は、Y,M,C,Bkでそれぞれに対応した
染料とした。
【0060】また、P液は、以下のような組成である。
【0061】 ポリアリルアミン塩酸塩 1.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% チオジグリコール 10.0重量% アセチレノールEH 0.5重量% 水 87.5重量% Y,M,C,Bkの各インクをプリントした前後で、こ
のような成分のP液をプリントし、普通紙において、耐
水性のよい、また、発色性のよい良好なプリントが得ら
れた。
【0062】(実施例2)先の実施例1では、プリント
モードによってP液の使用量を変えたが、これに限ら
ず、プリントモードによってP液の種類を変えてもよ
い。マルチパスの回数が多いほど、表面張力の小さいP
液を使用する。
【0063】図8は、2種類の異なるP1液とP2液を
それぞれ吐出するためのヘッドユニットを有したプリン
トヘッドの正面図である。P1液とP2液とでは、表面
張力を変えるため、界面活性剤の含有割合を変えてあ
る。
【0064】具体的なP1液とP2液の成分は以下のよ
うである。
【0065】 P1液 ポリアリルアミン塩酸塩 1.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% チオジグリコール 10.0重量% アセチレノールEH 0.5重量% 水 87.5重量% P2液 ポリアリルアミン塩酸塩 1.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% チオジグリコール 10.0重量% アセチレノールEH 0.2重量% 水 87.8重量% ここでは、YMCBkの色インクの成分は実施例1と同
様である。
【0066】図9は、本実施例2のプリント動作のフロ
ーチャートである。ステップ21からステップ24まで
は先実施例1のステップ11からステップ14と同様で
ある。
【0067】ステップ25は、1パスプリントモードの
選択時で、P液として表面張力の比較的大きいP1液を
選択する。
【0068】ステップ26は、2パスプリントモードの
選択時で、P液として帳面張力の比較的小さいP2液を
選択する。
【0069】ここで、マルチパスの回数が多いほど、表
面張力の小さいP液を使用するのは以下のためである。
特に普通紙へのプリントでは、即乾性を望むためには表
面張力が大きく紙への浸透を早める特性が望まれる。こ
れは、P液でも色インクでも同じである。高速プリント
に適した1パスプリントがこの場合である。しかしなが
ら、浸透が早いため紙の表面に残中する色材成分が比較
的少なく、また、フェザリングも多い。これは、プリン
ト品位の点では不利である。一方で、高画質プリントに
適した2パスプリントの場合には、紙(被プリント材)
への単位面積に単位時間当たりに吐出される色インクや
P液の量が少ないため、この分だけ即乾性の要求が緩和
され表面張力を小さくでき、紙表面での色材の量を多く
することができる。また、フェザリングを抑えることが
できる。
【0070】(実施例3)複数のプリントモードの中
に、モノクロ(B/W)モードを有している場合には、
被プリント材への単位面積当たりへのP液の吐出量は、
モノクロモードとカラーモードとで変えることによって
良好な結果が得られた。
【0071】ここで、Bkは1単位画素当たりに80p
lの吐出を、YMCは1単位画素当たりに各40plの
吐出をさせてプリントした。Bkの吐出量が多いのは、
Bkについてはプリント濃度が重視されることから濃度
を高くするためである。
【0072】図10は、プリントモードとしてモノクロ
モードとカラーモードとを有している場合のP液の設定
を示すフローチャートである。
【0073】ステップ31において、モノクロモードか
カラーモードかのプリントモードを決定する。この決定
は、プリント装置に接続されたホストコンピュータから
のデータまたは、スイッチ群のスイッチからの選択によ
る。プリントモードの判定により、ステップ32かステ
ップ33のいずれかのステップに進む。
【0074】ステップ32は、モノクロモードが選択さ
れた場合であり、P液の被プリント材への単位面積当た
りへの吐出量を多くする設定をする。ここでは、その手
段として、360dpiの1単位画素当たりのP液の吐
出量を30plに設定する。ステップ33は、カラーモ
ードが選択された場合であり、P液の被プリント材への
単位面積当たりへの吐出量を多くする設定をする。ここ
では、その手段として、360dpiの1単位画素当た
りのP液の吐出量を20plに設定する。
【0075】ステップ34は、それぞれの設定に対応し
て通常のプリント動作をする。すなわち、モノクロモー
ドでは、プリントするBkデータに基づいて作成される
Pプリントデータにより適切なプリント位置にP液をプ
リントし、続いて、Bkをプリントする。また、カラー
モードでは、プリントするBk,C,M,Yデータに基
づいて作成されるPプリントデータにより適切なプリン
ト位置にP液をプリントし、続いて、Bk,C,M,Y
をプリントする。
【0076】本来、P液は可能な限り使用量を少なくす
ることが望ましい。P液の最適吐出量はインクやP液の
成分によっても異なるが、高信頼性と高画質が保たれる
限り、最小の吐出量としてランニングコストを下げるこ
とが望ましい。
【0077】モノクロモードではプリントされるインク
は必ず吐出量の比較的多いBkであり、文字のプリント
が重視される。文字のプリントは画像のプリントに比
べ、特に耐水性が重視される場合が多い。これらのた
め、単位面積当たりへのP液の吐出量も多くする必要が
ある。これに対し、YMCを含んだカラーモードでは、
モノクロモードに比べ、吐出量の比較的少ないYMCを
含んだプリントであり、また、プリントデータは画像で
あることが多い。このため被プリント材への単位面積当
たりへのP液の吐出量はモノクロモードより少なくする
ことが可能となる。被プリント材への単位面積当たりへ
のP液の吐出量を少なくする手段の具体例は、1つは1
滴ごとの吐出量を少なくすることである。2つ目は、プ
リントデータの割合(プリントデューティ)を下げるこ
とであり、3つ目はそれらの組み合わせである。この例
では、1滴ごとの吐出量を少なくする方法で説明した
が、これに限定されるものではなく、他の手段でもよ
い。
【0078】(実施例4)Bkとカラー(Y,M,C)
とで、P液の使用量を最適化することで良好な結果が得
られた。ここでも、Bkは1単位画素当たりに80pl
の吐出を、YMCは1単位画素当たりに各40plの吐
出をさせてプリントした。これは、Bkはプリント濃度
が重視されるため濃度を高くするために吐出量を多くし
たためである。実施例3と同じ理由により、Bkとカラ
ーとでは、同一のP液では望ましくない。
【0079】そこで、Bk,Y,M,Cが混在したカラ
ーをプリントするモードの中でも、BkとYMCあるい
は1次色と2次色でP液の吐出量を最適化させるのが望
ましい。
【0080】図11は、プリントデータがBkかYMC
かで、被プリント材への単位面積当たりへのP液の吐出
量を制御する1スキャンでのプリント動作フローを示
す。
【0081】ステップ41は、プリントするデータがB
kか他(YMC)かを1画素ごとに判断する工程であ
る。Bkであればステップ42へ、他であればステップ
43へ進む。
【0082】ステップ42は、プリントするデータがB
kの場合であり、被プリント材の単位面積当たりのP液
の吐出量またはデータを比較的多く設定する。ここで
は、プリントデータはそのままで、単位画素当たりの吐
出量を多く設定し、30plとする。
【0083】ステップ43は、プリントするデータが他
の場合であり、P液の吐出量または吐出データは少なく
設定する。ここでは、単位画素当たりの吐出量を少なく
設定し、20plとする。
【0084】ステップ44は、Bk用の各画素ごとのP
データを吐出量30plにして1スキャン文のデータを
作成する。
【0085】ステップ45は、他の色用の各画素ごとの
Pデータを吐出量20plにして1スキャン文のデータ
を作成する。
【0086】ステップ46では、設定した各P液のプリ
ント条件でP液とBkとYMCのプリントを1スキャン
の通常のプリント動作として行う。
【0087】ここで、1ドット単位でのP液の吐出量の
変調は、Pプリントヘッドに与えるエネルギーの制御で
行った。P液を30plにする場合の方がP液を20p
lにする場合より高いエネルギーを与える制御を行っ
た。
【0088】さらに、YMCのプリントは、それが単独
のYMCか、YMCの重なりあったプリントである、2
次色のRGBかで処理を変えることにより良好な結果が
得られた。
【0089】図12は、プリントデータがブラック,シ
アン,マゼンタの1次色かレッド,ブルー,グリーンの
2次色かで、被プリント材への単位面積当たりへのP液
の吐出量を制御する1スキャンでのプリント動作フロー
を示す。
【0090】ステップ51は、1画素ごとに、プリント
するデータがBkか他かを判断する。Bkであればステ
ップ52へ、他であればステップ53に進む。
【0091】ステップ53ではさらに、1画素ごとに1
次色か2次色かを判断する。1次色であればステップ5
4へ、2次色であればステップ55へ進む。
【0092】ステップ52は、プリントするデータがB
kの場合であり、P液の吐出量または吐出データは多く
設定する。ここでは、吐出量を多く設定し、30plと
する。
【0093】ステップ54は、プリントするデータがY
MCの1次色の場合であり、P液の吐出量または吐出デ
ータは少なく設定する。ここでは、吐出量を少なく設定
し、20plとする。
【0094】ステップ55は、プリントするデータがY
MCの2次色であるRGBの場合であり、P液の吐出量
または吐出データは多く設定する。ここでは、吐出量を
多く設定し、30plとする。
【0095】ステップ59は、設定したプリント条件で
通常の1スキャンのプリント動作を行う。
【0096】ここで、1ドットごとにP液の吐出量を可
変制御するには、例えば発熱体に加えるエネルギーの量
や駆動波形の制御で行うが、他にも、各吐出口に複数の
発熱体を有し選択的に使用してもよい。
【0097】このように、プリントするデータに応じて
P液の設定を最適化することで良好な結果が得られた。
【0098】(実施例5)Bk,Y,M,C,P液の複
数のプリントヘッドを同時に駆動させるためにはプリン
ト装置の消費する瞬間最大電力も多くなる。瞬間最大電
力を下げるため同時駆動ヘッドを少なくしたプリント方
法が有効である。
【0099】図6において、矢印A方向にプリントヘッ
ドユニット103が走査する時、Pプリントヘッドを駆
動し、矢印B方向にプリントヘッドユニット103が走
査する時、Bk,Y,M,Cプリントヘッドを駆動する
ことによって、瞬間最大電力を4/5倍に少なくでき
る。このことは、プリント装置の電源部を小型化できる
ため装置の小型化とコストダウンに対してメリットがあ
る。この場合、P液を吐出後数秒オーダーの比較的長い
時間の後YMCBkをプリントすると、P液の効果があ
まり得られない場合がある。そこで、P液を吐出後すぐ
にYMCBkをプリントする必要がある。これは、P液
吐出動作の主走査スキャン後、直ちにYMCBkを吐出
する逆方向の主走査スキャンをすることによって成し遂
げられる。
【0100】さらには、図2に構成のプリントヘッド
で、矢印A方向にプリントヘッドユニット103が走査
する時、まずPプリントヘッド続いてBkプリントヘッ
ドでプリント動作し、矢印B方向にプリントヘッドユニ
ット103が走査する時、Y,M,Cプリントヘッドを
駆動することによって、瞬間最大電力を3/5倍にまで
少なくできる。
【0101】このように、主走査のスキャンごとに、P
液とYMCBkを分けてプリント動作することにより、
プリントヘッドに必要な瞬間最大電力を小さくできるメ
リットがある。
【0102】図13は、他のプリントヘッドユニットの
正面図である。このプリントヘッドユニットの特徴は、
PヘッドがBkとYMCの間にあることである。
【0103】例えば、矢印B方向にプリントヘッドユニ
ットが走査する時、Bkプリントデータに基づいたPデ
ータをプリントするPプリントヘッドとBkプリントヘ
ッドのみを駆動し、矢印A方向にプリントヘッドユニッ
トが走査する時、YMCプリントデータに基づいたPデ
ータをプリントするPプリントヘッドとY,M,Cプリ
ントヘッドのみを駆動する。
【0104】これは、矢印B方向でBkをプリントする
時と矢印A方向でYMCをプリントする時とで、Pヘッ
ドの駆動条件の設定を変えることが比較的簡単に行える
メリットがある。これは、1画素ごとにPプリントヘッ
ドの駆動条件を制御するのに比べ、1主走査のスキャン
ごとにPプリントヘッドの駆動条件を制御する方が簡単
だからである。
【0105】例えば、A方向に走査時はPヘッドの駆動
電圧を小さくしてPヘッドからのP液の吐出量を小さく
し、B方向に走査時はPヘッドの駆動電圧を大きくして
PヘッドからのP液の吐出量を大きくする。これによ
り、Bkプリント時のP液を多く、YMCプリント時の
P液を少なく制御できる。
【0106】駆動電圧の切り替えは、A方向とB方向の
主走査スキャンの切り替え時に行う。この方法は、駆動
電圧の切り替えを1ドットごとに行うのに比べ簡単に実
現できるメリットがある。
【0107】なお、上記各実施例では色材として染料の
場合を示したがこれに限定されるものではなく、色材と
して顔料を使用してもよい。
【0108】インク染料を不溶化するプリント性向上液
は、一例として以下のようにして得ることができる。
【0109】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧
濾過した後、NaOHでpHを4.8に調製し、プリン
ト性向上液Alを得ることができる。
【0110】 [Alの成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0部 (商品名;エレクトロストッパQE、花王製) カチオン性化合物の高分子成分 ポリアミンスルホン(平均分子量;5000) 3.0部 (商品名;PAS−92、日東紡績製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記プリント性向上液と混合し不溶化するインク
の好適な例として以下のものを挙げることができる。
【0111】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:クロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧濾過し
てイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインクY
1,M1,C1,Bk1を得ることができる。
【0112】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 アセチレノールEH(川研ファインケミカル) 0.05部 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代え
た以外はY1と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以
外はY1と同じ組成 Bk1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外は
Y1と同じ組成 以上示したそれぞれプリント性向上液(液体組成物)と
インクとの混合において、本発明では、上述したプリン
ト性向上液とインクが被プリント材上あるいは被プリン
ト材に浸透した位置で混合する結果、反応の第1段階と
してプリント性向上液中に含まれているカチオン性物質
の内、低分子量の成分またはカチオン性オリゴマーとイ
ンクに使用しているアニオン性基を有する水溶性染料ま
たは顔料インクに使用しているアニオン性化合物とがイ
オン的相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相か
ら分離を起こす。この結果顔料インクにおいては分散破
壊が起こり、顔料の凝集体ができる。
【0113】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体または顔料の凝集体がプリント性向上液中に
含まれる高分子成分により吸着されるために、会合で生
じた染料の凝集体または顔料の凝集体のサイズがさらに
大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込みに
くくなり、その結果として固液分離した液体部分のみが
プリント紙中にしみこむことにより、プリント品位と定
着性との両立が達成される。同時に上述したようなメカ
ニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分または
カチオン性オリゴマーとアニオン性染料とカチオン性物
質とで形成される凝集体または顔料の凝集体は粘性が大
きくなり、液媒体の動きとともに移動することがないの
で、フルカラーの画像形成時のように隣接したインクド
ットが異色のインクで形成されていたとしても互いに混
じり合うようなことはなく、ブリーデイングも起こらな
い。また、上記凝集体は本質的に水不溶性であり形成さ
れた画像の耐水性は完全なものとなる。また、ポリマー
の遮蔽効果により形成された画像の耐光堅牢性も向上す
るという効果も有する。
【0114】本明細書において使用される不溶化または
凝集として、その一例は前記第1段階のみの現象であ
り、他の例は第1段階と第2段階の両方を含んだ現象で
ある。
【0115】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0116】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0117】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェットプリント方式の中でも、インク吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプ
リントヘッド、プリント装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によればプリントの高密度
化,高精細化が達成できるからである。
【0118】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
【0119】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変
換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基いた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、プリント
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
ればプリントを確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
【0120】さらに、プリント装置がプリントできるプ
リント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン
タイプのプリントヘッドに対しても本発明は有効に適用
できる。そのようなプリントヘッドとしては、複数プリ
ントヘッドの組合せによってその長さを満たす構成や、
一体的に形成された1個のプリントヘッドとしての構成
のいずれでもよい。
【0121】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定されたプリントヘッド、あるい
は装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接
続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在
のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリントヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。
【0122】また、本発明にプリント装置の構成として
設けられる、プリントヘッドに対しての回復手段、予備
的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安
定できるので、好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、プリントヘッドに対してのキャッピング手
段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換
体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出モードを行なうことも安定したプリントを行なうた
めに有効である。
【0123】また、搭載されるプリントヘッドの種類な
いし個数についても、例えば単色のインクに対応して1
個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異に
する複数のインクに対応して複数個数設けられるもので
あってもよい。すなわち、例えばプリント装置のプリン
トモードとしては黒色等の主流色のみのプリントモード
だけではなく、プリントヘッドを一体的に構成するか複
数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色
の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくと
も一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0124】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用プリント信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、積
極的に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液
体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめること
で防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放
置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにして
も熱エネルギのプリント信号に応じた付与によってイン
クが液化し、液状インクが吐出されるものや、プリント
媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のよ
うな、熱エネルギによって初めて液化する性質のインク
を使用する場合も本発明は適用可能である。このような
場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるい
は特開昭60−71260号公報に記載されるような、
多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として
保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するよう
な形態としてもよい。本発明においては、上述した各イ
ンクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を
実行するものである。
【0125】さらに加えて、本発明の液体噴射プリント
ヘッドを使用するプリント機構を備えたプリント装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた
複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置の形態を採るもの等であってもよい。
【0126】図15は本発明のプリント装置をワードプ
ロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置としての機能を有する情報処理装置に適用
した場合の概略構成を示すブロック図である。
【0127】図中、1801は装置全体の制御を行なう
制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/O
ポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力し
たり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御
を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表
示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリー
ダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示され
る。1803はディスプレイ部1802上に設けられた
透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を
押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項
目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0128】1804はFM(FrequencyMo
dulation)音源部で、音楽エディタ等で作成さ
れた音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置181
2にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモリ
等から読み出してFM変調を行なうものである。FM音
源部1804からの電気信号はスピーカ部1805によ
り可聴音に変換される。プリンタ部1806はワードプ
ロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置の出力端末として、本発明プリント装置が
適用されたものである。
【0129】1807は原稿データを光電的に読取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原
稿の読取りを行なう。1808はイメージリーダ部18
07で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送ら
れてきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシ
ミリ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフ
ェース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守
番電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0130】1810はシステムプログラムやマネージ
ャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、
外部記憶装置1812からロードされたアプリケーショ
ンプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
【0131】1811は文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。
【0132】フロッピィディスクやハードディスク等を
記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置18
12には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリ
ケーションプログラム等が格納される。
【0133】図16は図15に示す情報処理装置の模式
的外観図である。
【0134】図中、1901は液晶等を利用したフラッ
トパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報およ
び文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上
にはタッチパネル1803の表面を指等で押圧すること
により座標入力や項目指定入力を行なうことができる。
1902は装置が電話器として機能するときに使用され
るハンドセットである。キーボード1903は本体と脱
着可能にコードを介して接続されており、各種文書情報
や各種データ入力を行なうことができる。また、このキ
ーボード1903には各種機能キー1904等が設けら
れている。1905は外部記憶装置212へのフロッピ
ーディスクの挿入口である。
【0135】1906はイメージリーダ部1807で読
取られる原稿を戴置する用紙戴置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907よりプリン
トされる。
【0136】なお、上記でディスプレイ部1802はC
RTでもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプ
レイ等のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加
え軽量化が図れるからである。
【0137】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部211から入力された各種情報が制御部1801によ
り所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部18
06に画像として出力される。
【0138】ファクシミリ装置の受信機として機能する
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
【0139】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
【0140】なお、上述した情報処理装置は図17に示
すようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体
型としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高め
ることが可能となる。同図において、図16と同一機能
を有する部分には、対応する符号を付す。
【0141】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明のプリント装置を適用することによって、高品位のプ
リント画像を高速かつ低騒音で得ることができるため、
上記情報処理装置の機能をさらに向上させることが可能
となる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリントモードのマルチパスの回数に応じて、被プリン
ト材の単位面積当たりへのプリント性向上液の吐出量を
制御したり、プリント性向上液の種類を最適化させるこ
とにより、また、プリントヘッドのモノクロかカラーか
に応じて、被プリント材の単位面積当たりへのプリント
性向上液の吐出量を制御したり、プリント性向上液の種
類を最適化させることにより、また、プリントするデー
タに応じて、被プリント材の単位面積当たりへのプリン
ト性向上液の吐出量を制御することにより、信頼性の高
い、また、プリント品位の良い画像を得ることが可能に
なった。
【0143】さらに、プリント性向上液吐出部のプリン
ト走査を少なくともBk、Y、M、Cのすべてのプリン
トヘッドの走査とは異ならしめることにより、プリント
装置の瞬間最大電力を少なくすることが可能となり、装
置の小型化やコストダウンに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリント装置の一実施
例の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示したプリント装置における複数のプリ
ントヘッドユニットの正面図である。
【図3】図2に示したプリントヘッドの拡大断面図であ
る。
【図4】本発明のインクジェットプリント装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明のインクジェットプリント方法の一実施
例(実施例1)のプリント動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】本発明のインクジェットプリント方法における
1パスプリント時のプリントヘッドユニットの動きを示
す平面図である。
【図7】本発明のインクジェットプリント方法における
2パスプリント時のプリントヘッドユニットの動きを示
す平面図である。
【図8】本発明のインクジェットプリント方法の一実施
例(実施例2)に用いられるプリントヘッドの拡大断面
図である。
【図9】本発明のインクジェットプリント方法の一実施
例(実施例2)におけるプリント動作のフローチャート
である。
【図10】本発明のインクジェットプリント方法の一実
施例(実施例3)におけるプリント動作のフローチャー
トである。
【図11】本発明のインクジェットプリント方法の一実
施例(実施例4)におけるプリント動作のフローチャー
トの一例である。
【図12】本発明のインクジェットプリント方法の一実
施例(実施例4)におけるプリント動作のフローチャー
トの他の例である。
【図13】本発明のインクジェットプリント方法の一実
施例(実施例5)に用いられるプリントヘッドユニット
の正面図である。
【図14】本発明のインクジェットプリント方法の一実
施例におけるプリントデータに対しYMCBkとP液の
それぞれのプリントヘッドからプリントするデータを示
す模式図である。
【図15】本発明のプリント装置をワードプロセッサ、
パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置
としての機能を有する情報処理装置に適用した場合の概
略構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示した情報処理装置の模式的外観図
である。
【図17】本発明のプリント装置を情報処理装置に適用
した場合の一例を示す模式的外観図である。
【符号の説明】
23 吐出口 30 発熱体 31 被プリント材 35 インク滴 100 プリント装置 101 キャリッジ 102 プリントヘッド 103 プリントヘッドユニット 401 受信バッファ 402 CPU 403 メモリ部 404 メカコントロール部 405 メカ部 406 センサ/SWコントロール部 407 センサ/SW部 408 表示素子コントロール部 407 センサ/SW部 408 表示素子コントロール部 409 表示素子部 410 プリントヘッドコントロール部 411 プリントヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 加藤 真夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−114450(JP,A) 特開 平6−99576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/01 B41J 2/205 B41J 2/21 B41M 5/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを被プリント材上に吐出するイン
    クジェット吐出部および該インクジェット吐出部による
    プリントにおけるプリント性を向上させるために前記被
    プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出するプ
    リント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリント
    方法であって、 複数のプリントモードを設定し、前記プリントモードに
    よりプリント性向上液の付与形態を異ならしめることを
    特徴とするインクジェットプリント方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェットプリント
    方法において、前記付与形態とは、プリント性向上液の
    量、プリント性向上液の質、プリント性向上液のプリン
    ト物への打ち込み方、であることを特徴とするインクジ
    ェットプリント方法。
  3. 【請求項3】 インクを被プリント材上に吐出するイン
    クジェット吐出部および該インクジェット吐出部による
    プリントにおけるプリント性を向上させるために前記被
    プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出するプ
    リント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリント
    方法であって、 複数のプリントモードを設定し、前記プリントモードに
    よりプリント性向上液の量を異ならしめることを特徴と
    するインクジェットプリント方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のインクジェットプリント
    方法において、前記プリントモードは、同一プリント領
    域を走査する回数が多いほど被プリント材の単位面積当
    たりへの前記プリント性向上液の吐出量を少なくするこ
    とを特徴とするインクジェットプリント方法。
  5. 【請求項5】 インクを被プリント材上に吐出するイン
    クジェット吐出部および該インクジェット吐出部による
    プリントにおけるプリント性を向上させるために前記被
    プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出するプ
    リント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリント
    方法であって、 複数のプリントモードを設定し、また特性の異なる複数
    種のプリント性向上液を有し、 前記プリントモードによりプリント性向上液の種類を異
    ならしめることを特徴とするインクジェットプリント方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のインクジェットプリント
    方法において、前記プリントモードは、走査回数が多い
    プリント領域に対し、表面張力の小さいプリント性向上
    液を用いることを特徴とするインクジェットプリント方
    法。
  7. 【請求項7】 インクを被プリント材上に吐出するイン
    クジェット吐出部および該インクジェット吐出部による
    プリントにおけるプリント性を向上させるために前記被
    プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出するプ
    リント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリント
    方法であって、 複数のプリントモードを設定し、前記被プリント材の単
    位面積当たりのプリント性向上液の吐出量を、モノクロ
    モードとカラーモードとでは異ならしめることを特徴と
    するインクジェットプリント方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のインクジェットプリント
    方法において、前記被プリント材の単位面積当たりのプ
    リント性向上液の吐出量を、モノクロ(B/W)モード
    の方がカラーモードより多くすることを特徴とするイン
    クジェットプリント方法。
  9. 【請求項9】 インクを被プリント材上に吐出するイン
    クジェット吐出部および該インクジェット吐出部による
    プリントにおけるプリント性を向上させるために前記被
    プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出するプ
    リント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリント
    方法であって、 前記プリント性向上液の吐出量を、プリントデータがB
    kの場合と他の色の場合とで、異ならしめることを特徴
    とするインクジェットプリント方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のインクジェットプリン
    ト方法において、前記被プリント材の単位面積当たりの
    プリント性向上液の吐出量を、プリントデータがBkの
    場合の方が他の色の場合より、多くすることを特徴とす
    るインクジェットプリント方法。
  11. 【請求項11】 インクを被プリント材上に吐出するイ
    ンクジェット吐出部および該インクジェット吐出部によ
    るプリントにおけるプリント性を向上させるために前記
    被プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出する
    プリント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリン
    ト方法であって、 前記使用するプリント性向上液の種類を、プリントデー
    タがBkの場合と他の色の場合とで、変更することを特
    徴とするインクジェットプリント方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のインクジェットプリ
    ント方法において、前記インクのうちBkインク用のプ
    リント性向上液を、他の色インク用のプリント性向上液
    よりも表面張力の小さいものを用いることを特徴とする
    インクジェットプリント方法。
  13. 【請求項13】 インクを被プリント材上に吐出するイ
    ンクジェット吐出部および該インクジェット吐出部によ
    るプリントにおけるプリント性を向上させるために前記
    被プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出する
    プリント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリン
    ト方法であって、 前記プリント性向上液ヘッドの被プリント材に対する走
    査と、前記インクのうち少なくともBk、Y、M、Cの
    インクをプリントするためのインクジェット吐出部の被
    プリント材に対する走査のいずれかとを異ならしめるこ
    とを特徴とするインクジェットプリント方法。
  14. 【請求項14】 インクを被プリント材上に吐出するイ
    ンクジェット吐出部および該インクジェット吐出部によ
    るプリントにおけるプリント性を向上させるために前記
    被プリント材に付与されるプリント性向上液を吐出する
    プリント性向上液吐出部を用いるインクジェットプリン
    ト方法であって、 前記プリント性向上液ヘッドを、主走査方向において、
    Bkインクを吐出するBkヘッドとY、M、Cを吐出す
    るYMCヘッドとの間に配置し、Bkインクをプリント
    するためのヘッドの走査と、Y、M、Cをプリントする
    ための各ヘッドの走査とを異ならしめ、前記プリント性
    向上液ヘッドにより、BkインクとYMCの各インクと
    にそれぞれに対応したプリント性向上液を吐出すること
    を特徴とするインクジェットプリント方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかの項に記載
    のインクジェットプリント方法を実施するためのインク
    ジェットプリント装置であって、熱エネルギーを利用し
    てインクを被プリント材上に吐出するインクジェット吐
    出部および熱エネルギーを利用してプリント性向上液を
    被プリント材上に吐出するプリント性向上液吐出部を含
    み、該ヘッドはインクに与える熱エネルギーを発生する
    ための熱エネルギー変換体を備えることを特徴とするイ
    ンクジェットプリント装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のインクジェットプリ
    ント装置において、前記ヘッドは前記被プリント材上を
    往復移動可能であるインクジェットプリント装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のインクジェットプリ
    ント装置において、前記インクジェット吐出部および前
    記プリント性向上液吐出部は、往復移動方向に配列され
    ていることを特徴とするインクジェットプリント装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のインクジェットプリ
    ント装置において、前記ヘッドは、往復移動方向にほぼ
    直交する方向に配列されたインク吐出口の列を有するも
    のであることを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項1〜14のいずれかの項に記載
    のインクジェットプリント方法を実施することにより得
    られたプリント物。
  20. 【請求項20】 請求項15〜18のいずれかの項に記
    載のインクジェットプリント装置を用いて得られたプリ
    ント物。
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