JP2015057459A - 粉体凝集の抑制方法 - Google Patents

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慎介 清水
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Yuji Suzuki
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Abstract

【課題】本発明は、少なくとも樹脂及び2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における、粉体凝集を抑制する方法の提供を課題とする。【解決手段】少なくとも樹脂及び2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における、粉体凝集の抑制方法であって、上記2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料が、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25〜40MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料である、粉体凝集の抑制方法により、高温下で加熱した場合でも粉体凝集を抑制する方法を提供できた。【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも樹脂及び染料を含有する樹脂組成物の粉体における、粉体凝集の抑制方法に関する。
染料を含有する樹脂組成物の粉体は、例えば着色材料として、紫外線硬化型インキ、熱硬化型インキ、インクジェットインキ、グラビアインキ、オフセットインキ等の各種インク、液体トナー、転写式ハロゲン化銀感光材料、感熱転写方式の記録材料、記録ペン、光記録媒体材料、接着剤、粉体塗料、粉体トナー等の様々な分野で用いられている。
これらの粉体が含有する着色剤としては、各種の顔料や染料が挙げられる。しかしながら、着色剤として分散染料若しくは油溶性染料を含有する樹脂組成物の粉体は、他の着色剤とは異なり、例えば輸送時、着色材料としての使用時、長期の保存又は経時変化等により、特に高温下での粉体凝集が特徴的に生じることが知られてきたため、その抑制が極めて重大な課題となっている。
この粉体凝集は、樹脂組成物中において均一に溶融又は分散していた染料が、おそらく熱により不均一化し、樹脂組成物の表面に出てしまうことにより、この表面に出た染料間の物理的又は化学的な相互作用によって生じることが示唆された。このような凝集が生じると、粉体の流動性、分散性、又は帯電性等の諸物性を損なうことに繋がるため、粉体凝集の抑制が強く要求されている。
特許文献1には、水性インクジェット記録用インクの原料として、油溶性染料、分散染料から選ばれる疎水性着色剤と天然樹脂であるロジン化合物から作製される着色剤微粒子分散液が開示されている。
また、電子写真方式で用いる乾式の粉体トナーや液体トナーとしては、例えば、特許文献2〜5に様々な種類のものが開示されている。
電子写真方式を用いる昇華転写染色は、例えば下記の特許文献6〜10に開示されている。
特開平8−34941号公報 特開2012−1829号公報 特開平5−27474号公報 特開平9−73198号公報 特開平3−18866号公報 特開平02−295787号公報 特開平06−051591号公報 特開平10−058638号公報 特開2000−029238号公報 特表2006−500602号公報
本発明は、少なくとも樹脂及び2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における、粉体凝集を抑制する方法の提供を課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、少なくとも樹脂及び2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体において、上記2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料を、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料とすることにより、上記の課題を解決できることを見出して本発明を完成させた。すなわち本発明は、以下の(1)〜(4)に関する。
(1)
少なくとも樹脂、及び、少なくとも2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における、粉体凝集の抑制方法であって、上記少なくとも2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料が、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料である、粉体凝集の抑制方法。
(2)
上記少なくとも2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料が、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料であり、少なくとも1種類の染料が分散染料、塩基性染料、建染染料、及び溶剤染料よりなる油溶性染料の群から選択される染料である、請求項1に記載の粉体凝集の抑制方法。
(3)
上記少なくとも2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料が、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料であり、少なくとも1種類の染料が分散染料、塩基性染料、及び溶剤染料よりなる油溶性染料の群から選択される染料である、請求項1に記載の粉体凝集の抑制方法。
(4)
上記少なくとも2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料が、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料であり、少なくとも1種類の染料が下記式(1)及び式(2)から選択される油溶性染料である、請求項1に記載の粉体凝集の抑制方法。
Figure 2015057459
Figure 2015057459
本発明により、少なくとも樹脂及び2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における、紛体凝集を抑制する方法を提供することができた。
以下、本発明について詳細に説明する。特に断りがない限り、本明細書においては実施例等も含めて「部」は質量部を、「%」は質量%をそれぞれ意味する。
本発明は、「少なくとも樹脂及び2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における、粉体凝集の抑制方法であって、上記2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料が、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料である、粉体凝集の抑制方法」に関する。換言すると、少なくとも樹脂及び分散染料若しくは油溶性染料から選択される1種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における上記の課題を、さらに1種類の染料を加えて少なくとも2種類以上の染料を含有すること、且つ、それら2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料を、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料とすることにより、上記の課題を解決するものである。
該全ハンセン溶解度パラメータは、好ましくは26.0〜37.0MPa1/2、より好ましくは26.0〜34.0MPa1/2である。
上記樹脂組成物の粉体が2種類の染料を含有するとき、そのうち1種類の染料が、全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散瀬飲料若しくは油溶性染料であれば、残りの1種類の染料は特に制限されない。この残りの1種類の染料は、下記する各種の染料でもよいし、全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散瀬飲料若しくは油溶性染料でもよい。
また、樹脂組成物の「粉体」とは、粒子状等の各種の形状を有する粉体の全てを含む意味で使用する。
ハンセン溶解度パラメーターとは、「ある物質が、ある物質にどのくらい溶けるのか」を示す溶解性の指標として知られている。その計算には、ファンデルワールス相互作用(δD)、静電相互作用(δP)、水素結合性相互作用(δH)の3種類の相互作用に関するパラメーターが提案されている。全ハンセン溶解度パラメーター(δTot)とは、これら3種類のパラメータの全てを考慮して算出された値である。
この全ハンセン溶解度パラメータは、本明細書においては、ハンセン溶解度パラメータソフトウエア(HSPiP 3rd Edition 3.1.16)により算出された値を意味する。
上記の全ハンセン溶解度パラメータは、当業者であれば容易に算出できるが、染料の一例として、イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を挙げると、C.I.ディスパースイエロー54、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ディスパースブルー359が、全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2を満たす分散染料若しくは油溶性染料として挙げられる。
上記の樹脂組成物の粉体に含有する2種類の染料のうち、全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料以外の染料の種類は特に制限されない。例えば、反応染料、直接染料、酸性染料、金属錯塩酸性染料又は酸性媒染染料等の水溶性染料;及び、分散染料、塩基性染料、建染染料、溶剤染料等の油溶性染料を含む非水溶性染料;等が挙げられる。これらの中でも分散染料及び塩基性染料、建染染料等の油溶性染料を含む非水溶性染料が好ましく、分散染料及び塩基性染料等の油溶性染料を含む非水溶性染料がより好ましい。
なお、本明細書において「非水溶性染料」とは、水に対して不溶性又は難溶性の染料を意味する。水に対して「難溶性」とは、25℃の水に対する溶解度が通常0.01g/リットル以下、好ましくは0.001g/リットル以下の染料を意味する。
反応染料の具体例としては、例えばC.I.Reactive Yellow 2、3、18、81、84、85、95、99、102等のイエロー染料;C.I.Reactive Orange 5、9、12、13、35、45、99等のオレンジ染料;C.I.Reactive Brown 2、8、9、17、33等のブラウン染料;C.I.Reactive Red 3、3:1、4、13、24、29、31、33、125、151、206、218、226、245等のレッド染料;C.I.Reactive Violet 1、24等のバイオレット染料;C.I.Reactive Blue 2、5、10、13、14、15、15:1、49、63、71、72、75、162、176等のブルー染料;C.I.Reactive Green 5、8、19等のグリーン染料;C.I.Reactive Black 1、8、23、39等のブラック染料;等が挙げられる。
直接染料の具体例としては、例えばC.I.ダイレクトイエロー4、5、11、12、50、86、87、127、130、132、142、147、153等のイエロー染料;C.I.ダイレクトオレンジ15、34、39、102等のオレンジ染料;C.I.ダイレクトブラウン195、209、210等のブラウン染料;C.I.ダイレクトレッド81、89、224、225、226、227、239、243、252、255等のレッド染料;C.I.ダイレクトバイオレット9、51、66等のバイオレット染料;C.I.ダイレクトブルー86、87、108、199、200、202、218、237、248、267、273、279、281等のブルー染料;C.I.ダイレクトグリーン59、80等のグリーン染料;C.I.ダイレクトブラック19
、22、112、117、161、170、171等のブラック染料;等が挙げられる。
酸性染料の具体例としては、例えばC.I.Acid Yellow 1、3、11、17、18、19、23、25、36、38、40、40:1、42、44、49、59、59:1、61、65、72、73、79、99、104、110、159、169、176、184、193、200、204、207、215、219、219:1、220、230、232、235、241、242、246等のイエロー染料;C.I. Acid Orange 3、7、8、10、19、24、51、56、67、74、80、86、87、88、89、94、95、107、108、116、122、127、140、142、144、149、152、156、162、166、168等のオレンジ染料;C.I.Acid Brown 2、4、13、14、19、28、44、123、224、226、227、248、282、283、289、294、297、298、301、355、357、413等のブラウン染料;C.I.Acid Red 1、6、8、9、13、18、27、35、37、52、54、57、73、82、88、97、97:1、106、111、114、118、119、127、131、138、143、145、151、183、195、198、211、215、217、225、226、249、251、254、256、257、260、261、265、266、274、276、277、289、296、299、315、318、336、337、357、359、361、362、364、366、399、407、415等のレッド染料;C.I.Acid Violet 17、19、21、42、43、47、48、49、54、66、78、90、97、102、109、126等のバイオレット染料;C.I.Acid Blue 1、7、9、15、23、25、40、61:1、62、72、74、80、83、90、92、103、104、112、113、114、120、127、127:1、128、129、138、140、142、156、158、171、182、185、193、199、201、203、204、205、207、209、220、221、224、225、229、230、239、249、258、260、264、277:1、278、279、280、284、290、296、298、300、317、324、333、335、338、342、350等のブルー染料;C.I.Acid Green 9、12、16、19、20、25、27、28、40、43、56、73、81、84、104、108、109等のグリーン染料;C.I.Acid Black 1、2、3、24、24:1、26、31、50、52、52:1、58、60、63、107、109、112、119、132、140、155、172、187、188、194、207、222等のブラック染料;等が挙げられる。
金属錯塩酸性染料の具体例としては、例えばC.I.アシッドイエロー59、111、112、116、161等のイエロー染料;C.I.アシッドオレンジ82、87、C.I.アシッドオレンジ88、C.I.アシッドオレンジ95、C.I.アシッドオレンジ122、C.I.アシッドオレンジ147等のオレンジ染料;C.I.アシッドレッド209、211、215、216、217、256、262、317、355等のレッド染料;、C.I.アシッドバイオレット66、75、116等のバイオレット染料;C.I.アシッドブルー167、168、171、234、250、276等のブルー染料;C.I.アシッドブラウン30、44、45、46、224、282、283、294、295、296、297、333、352、353、369、368等のブラウン染料;C.I.アシッドグリーン43、60、76、77、80等のグリーン染料;C.I.アシッドブラック52:1、107、110、132、155、179等のブラック染料;等を挙げることができる。
酸性媒染染料の具体例としては、例えばC.I.モルダントイエロー5、8、10、16、20、26、30、31、33、42、43、45、50、56、61、62、65等のイエロー染料;C.I.モルダントオレンジ3、4、5、8、12、13、14、20、21、23、24、28、29、32、34、35、36、37、42、43、47、48等のオレンジ染料;C.I.モルダントレッド1、2、3、4、9、11、12、14、17、18、19、22、23、24、25、26、30、32、33、36、37、38、39、41、43、45、46、48、53、56、63、71、74、85、86、88、90、94、95等のレッド染料;C.I.モルダントバイオレット2、4、5、7、14、22、24、30、31、32、37、40、41、44、45、47、48、53、58等のバイオレット染料;C.I.モルダントブルー2、3、7、8、9、12、13、15、16、19、20、21、22、23、24、26、30、31、32、39、40、41、43、44、48、49、53、61、74、77、83、84等のブルー染料;C.I.モルダントグリーン1、3、4、5、10、15、19、26、29、33、34、35、41、43、53等のグリーン染料;等が挙げられる。
塩基性染料の具体例としては、例えばC.I.Basic Yellow 1、2、11、28、51、57、87等のイエロー染料;C.I.Basic Orange 2、14、21、24、31等のオレンジ染料;C.I.Basic Brown 1、16、17等のブラウン染料;C.I.Basic Red 1、2、5、9、12、13、14、15、18、22、27、29、35、36、40、51、76、118等のレッド染料;C.I.Basic Violet 1、2、3、4、7、10、14、15、20、27等のバイオレット染料;C.I.Basic Blue 1、3、5、7、9、16、22、24、25、26、28、29、64、99、117等のブルー染料;C.I.Basic Green 1、4、5等のグリーン染料;C.I.Basic Black 2等のブラック染料;等が挙げられる。
建染染料の具体例としては、例えばC.I.バット イエロー2、4、10、20、33等のイエロー染料;C.I.バット オレンジ1、2、3、5、7、9、13、15等のオレンジ染料;C.I.バット レッド1、2、10、13、15、16、41、61等のレッド染料;C.I.バット バイオレット1、2、9、13、21等のバイオレット染料;C.I.バット ブルー1、3、4、5、6、8、12、14、18、19、20、29、35、41等のブルー染料;C.I.バット グリーン1、2、3、4、8、9等のグリーン染料;C.I.バット ブラウン1、3、25、44、46等のブラウン染料;C.I.バット ブラック1、8、9、13、14
、20 、25 、27、29、36、56 、57、59、60等のブラック染料;等が挙げられる。
分散染料の具体例としては、例えばC.I.ディスパースイエロー3、4、5、7、8、9、13、23、24、30、33、34、39、42、44、49、50、51、54、56、58、60、63、64、66、68、71、74、76、79、82、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、160、162、163、164、165、179、180、182、183、186、192、198、199、200、202、204、210、211、215、216、218、224、237等のイエロー染料;C.I.ディスパースオレンジ1、1:1、3、5、7、11、13、17、20、21、23、25、25:1、29、30、31、32、33、37、38、42、43、44、45、47、48、49、50、53、54、55、56、57、58、59、61、66、71、73、76、78、80、86、89、90、91、93、96、97、118、119、127、130、139、142等のオレンジ染料;C.I.ディスパースレッド1、4、5、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、55:1、56、58、59、60、65、70、72、73、74、75、76、78、81、82、86、88、90、91、92、93、96、103、105、106、107、108、110、111、113、117、118、121、122、126、127、128、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、158、159、164、167、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、190:1、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、277、278、279、281、283、288、298、302、303、310、311、312、320、323、324、328、359等のレッド染料;C.I.ディスパースバイオレット1、4、8、11、17、23、26、27、28、29、31、33、35、36、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77,97等のバイオレット染料;C.I.ディスパースグリーン9等のグリーン染料;C.I.ディスパースブラウン1、2、4、9、13、19等のブラウン染料;C.I.ディスパースブルー3、5、7、9、14、16、19、20、26、26:1、27、35、43、44、54、55、56、58、60、60:1、62、64、64:1、71、72、72:1、73、73:1、75、77、79、79:1、81、81:1、82、83、87、91、93、94、95、64:1、96、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、131、139、141、142、143、145、146、148、149、153、154、158、165、165:1、165:2、167、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、257、259、266、267、270、281、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333、334、341、353、354、358、359、360、364、365、368等のブルー染料;C.I.ディスパースブラック1、3、10、24等のブラック染料が挙げられる。
溶剤染料の具体例としては、例えばC.I.ソルベントイエロー9、17、19、21、24、31、35、43、44、58、61、80、93、100、102、103、105、112、114、162、163等のイエロー染料;C.I.ソルベントオレンジ1、67等のオレンジ染料;C.I.ソルベントレッド1、3、8、23、24、25、27、30、49、81、82、83、84、100、109、121、146等のレッド染料;C.I.ソルベントバイオレット8、21等のバイオレット染料;C.I.ソルベントブルー2、11、25、36、55、63、83、105、111等のブルー染料;C.I.ソルベントグリーン3等のグリーン染料;C.I.ソルベントブラウン3等のブラウン染料;C.I.ソルベントブラック3、5、7、22、27、29等のブラック染料;等がそれぞれ挙げられる。
上記の染料は、いずれも単独で使用してもよい。また、望みの色調を得る目的等により、2種類以上を併用(配合)してもよい。
例えば、ブラックインクの調製においては、ブルー染料を主体にオレンジ染料、及びレッド染料を適宜配合してブラック色に調色し、これをブラック染料として用いることができる。また、例えばブルー、オレンジ、レッド、バイオレット、又はブラック等の色調を、望みの色調に微調製する目的等で複数の染料を配合してもよい。
但し、このように複数の染料を併用するときであっても、上記樹脂組成物の粉体が含有する染料のうち、少なくとも1種類の染料は、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料である。
上記染料のうち、樹脂組成物の表面への出やすさには差があり、分散染料や油溶性染料は表面に出やすいため、結果として粉体凝集を生じやすい。また、分散染料や油溶性染料の中でも昇華性を有する染料は、より一層樹脂組成物の表面に出やすい。このため、粉体凝集の抑制効果は、これらの染料を含有する樹脂組成物の粉体において、極めて良好に発揮される。
上記樹脂組成物の粉体が含有する樹脂としては、特に制限はなく、染料と混合することが可能なものであれば、公知の樹脂の中から使用目的に応じて適宜選択することができる。
その具体例としては、例えば、スチレン又はスチレン誘導体の重合体、スチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス等が挙げられる。
上記した樹脂は、いずれも単独で使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
上記スチレン又はスチレン誘導体の重合体としては、例えば、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエン等が挙げられる。
上記スチレン系共重合体としては、例えば、スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体等)、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等が挙げられる。
上記樹脂の市販品の一例としては、ポリエステルとして知られる三菱レーヨン株式会社製のダイヤクロン FC−684、ダイヤクロン FC−1224、ダイヤクロン FC−316等;スチレン−アクリル酸エステル共重合体として知られる三井化学株式会社製のCPR−100、CPR−250、CPR−390等;等が挙げられる。
上記樹脂組成物の粉体の用途としては特に制限は無く、例えば紫外線硬化型インキ、熱硬化型インキ、インクジェットインキ、グラビアインキ、オフセットインキ等の印刷インクや液体トナーが含有する着色材料;転写式ハロゲン化銀感光材料;感熱転写方式の記録材料;記録ペン、光記録媒体材料、接着剤等が含有する着色材料;粉体塗料、粉体トナー等が含有する着色材料;等の用途が挙げられる。これらの用途の中では、紫外線硬化型インキ、熱硬化型インキ、インクジェットインキ、グラビアインキ、オフセットインキ等の印刷インクや液体トナー;粉体塗料、粉体トナー;等が含有する、各着色材料としての用途が好ましく、液体トナーに含まれる粉体の着色樹脂組成物、粉体塗料、粉体トナー等が挙げられる。
上記樹脂組成物の粉体が含有する染料の総含有量は特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。その目安としては、該粉体の総質量に対して通常1〜40%、好ましくは2〜35%である。
染料の総含有量が1%未満であると着色材料として十分な性能が発揮できず、40%を超えると該粉体中での染料の溶融又は分散不良が生じ、粉体凝集の抑制が困難になる。
上記樹脂組成物の粉体は、上記の通り各種の用途に使用することができる。このため、該樹脂組成物の粉体は、その使用用途に応じて樹脂以外の添加剤を含有してもよい。
添加剤の一例として粉体トナーを挙げると、例えばワックス、荷電制御剤、外添剤等の添加剤が挙げられる。これらの種類、樹脂組成物の粉体の総質量中における含有量、及び、これらの添加剤を含有する粉体トナーの製造方法等については、いずれも公知の先行技術文献に記載されている。上記樹脂組成物の粉体を、粉体トナーとして用いるときは、公知の先行技術文献に基づき粉体トナーとして調製すればよく、他の用途に使用するときも、同様に調製すればよい。
上記樹脂組成物の粉体は、そのような添加剤を含有するときであっても、十分な凝集抑制効果を発揮する。
本発明の粉体凝集の抑制方法は、特に高温下での輸送時、使用時、又は保存時等において、樹脂組成物の粉体の表面上に染料が出てくる現象を抑制することができる。このため、上記樹脂組成物の粉体凝集の抑制が可能となり、耐熱安定性、経時安定性が極めて高い、各種の用途に応用が可能な高品質の樹脂組成物の粉体を提供できる。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例により本発明が限定されるものではない。
実施例中、平均粒子径は、精密粒度分布測定装置「Mulitisizer 3(ベックマン・コールター株式会社製)」を用いて測定した。
上記樹脂組成物の粉体の一例として、粉体トナーを調製し、その凝集の抑制効果を試験した。
[調製例1]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(105部)、カヤセットイエローA‐G(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー54:5部)、下記式(1)で表される染料(5部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が7.8μmのトナー母粒子を得た。
なお、下記式(1)で表される染料は、特開平6−184481号に記載の方法で合成した。
Figure 2015057459
(工程2)
調製例1(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、イエロートナーを調製した。
[調製例2]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(96部)、C.I.ディスパースブルー359(11.5部)、下記式(2)で表される染料(3部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が7.5μmのトナー母粒子を得た。
なお、下記式(2)で表される染料は、特開平6−228444号に記載の方法で合成した。
Figure 2015057459
(工程2)
調製例2(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、シアントナーを調製した。
[調製例3]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(105部)、カヤセットイエローA‐G(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー54:5部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が7.8μmのトナー母粒子を得た。
(工程2)
調製例3(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、染料を1種類しか含まない比較用のイエロートナーを得た。
[調製例4]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(96部)、日本化薬株式会社製のC.I.ディスパースブルー359(11.5部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が7.8μmのトナー母粒子を得た。
(工程2)
調製例4(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、染料を1種類しか含まない比較用のシアントナーを得た。
上記のようにして調製した各樹枝組成物の粉体が含有する各染料の、全ハンセン溶解度パラメータ(δTot)を下記表1に示す。
下記表1中の略号は、以下の意味を有する。
DsY 54:C.I.ディスパースイエロー54。
DsB 359:C.I.ディスパースブルー359。
Figure 2015057459
上記のようにして調製した各粉体トナーの凝集性を下記方法に基づいて評価した。その結果を表2に示す。
[凝集性評価試験]
50mlのガラス管瓶(日電理化硝子社製、SV−50A)、にトナーを5.0g秤量し、キャップ蓋をして密閉し、下記4条件で24時間保管した後、室温に戻るまで静置した。その後、キャップ蓋を開けてガラス管瓶を逆さまにし、各粉体トナーの排出状態、及び粉体の凝集塊の有無を、それぞれ下記A〜Cの評価基準に従って評価した。
条件1:室温(25℃)下で24時間保管。
条件2:40℃±1℃の恒温器に入れ、24時間保管。
条件3:50℃±1℃の恒温器に入れ、24時間保管。
条件4:60℃±1℃の恒温器に入れ、24時間保管。
[凝集性評価基準]
A:逆さまにした直後に、中のトナーが自然落下により排出される。
B:逆さまにしてもすぐには排出されないが、30秒〜1分以内に自然落下して排出される。
C:逆さまにして1分以上経っても自然落下しない。
粉体が凝集するほど自然落下しにくくなるため、自然落下までの時間が短い方が、粉体凝集が生じていないことを意味し、優れた状態である。
[凝集塊の有無]
A:自然落下した粉体に凝集塊は見当たらない。
B:自然落下した粉体は僅かに塊状になっているが、指で押すとすぐに紛状に戻る。
C:落下した粉体には凝集塊があり、指で押しても紛状には戻らない。
粉体が凝集塊を生じないほど優れた状態であることを意味する。
Figure 2015057459
表2から明らかなように、本発明の粉体トナーは、凝集性及び凝集塊の形成のいずれの面からも粉体凝集が低減されており、粉体凝集の抑制効果を有することが明らかとなった。
以下に、調製例5〜16として、樹脂組成物の粉体の調製例を記載する。各調製例において用いたミキサーは、象印マホービン株式会社製のBM−RS08である。
[調製例5]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(50.0部)、カヤセットイエローA‐G(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー54:2.4部)、上記式(1)で表される染料(2.4部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、樹脂組成物の紛体を得た。

[調製例6]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(36.0部)、日本化薬株式会社製のC.I.ディスパースブルー359(2.5部)、上記式(2)で表される染料(1.5部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例7]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.5部)、C.I.ディスパースレッド60(日本化薬株式会社製:3.0部)、C.I.ディスパースレッド92(日本化薬株式会社製:2.0部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例8]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.5部)、C.I.ディスパースレッド60(日本化薬株式会社製:3.0部)、C.I.ディスパースレッド74(日本化薬株式会社製:2.0部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例9]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.5部)、C.I.ディスパースブルー359(日本化薬株式会社製:2.5部)、上記式(1)で表される染料(2.5部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、本発明の樹脂組成物の紛体5を得た。
[調製例10]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.0部)、C.I.ディスパースブルー359(日本化薬株式会社製:1.5部)、カヤセットイエローA‐G(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー54:2.0部)、上記式(1)で表される染料(4.0部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例11]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.0部)、カヤセットイエローA‐G(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー54:2.0部)、上記式(1)で表される染料(2.0部)、上記式(2)で表される染料(1.5部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例12]:。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(45.8部)、C.I.ディスパースブルー359(日本化薬株式会社製:2.1部)、上記式(2)で表される染料(1.3部)、C.I.ソルベントブルー63(日本化薬株式会社製:0.9部)で表される染料(1.5部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例13]:比較用の。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.5部)、カヤセットイエローA‐G(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー54:5.0部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、比較用の樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例14]:比較用の。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部)、日本化薬株式会社製のC.I.ディスパースブルー359(6.5部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、比較用の樹脂組成物の紛体を得た。
[調製例15]:比較用の。
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.5部)、カヤセットイエローA‐H(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー160:2.5部)、上記式(1)で表される染料(2.5部)を220℃に加熱したホットプレート上でメルトブレンドした。冷却後、得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、比較用の樹脂組成物の紛体を得た。
上記のようにして調製した各樹枝組成物の粉体が含有する各染料の、全ハンセン溶解度パラメータ(δTot)を下記表3に示す。
下記表3中の略号は、以下の意味を有する。
DsY 54:C.I.ディスパースイエロー54。
DsY 160:C.I.ディスパースイエロー160。
DsR 60:C.I.ディスパースレッド60。
DsR 74:C.I.ディスパースレッド74。
DsR 92:C.I.ディスパースレッド92。
DsB 359:C.I.ディスパースブルー359。
SvB 63:C.I.ソルベントブルー63。
Figure 2015057459
上記のようにして調製した各樹脂組成物の粉体のブリード性を下記方法に基づいて評価した。その結果を下記表4に示す。
[ブリード性試験]
50mlのガラス管瓶(日電理化硝子社製、SV−50A)、に染料樹脂組成物を5.0g秤量し、キャップ蓋をして密閉し、下記2条件で保管した後、室温に戻るまで静置した。その後、各樹脂組成物の粉体の電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ株式会社製、S−4800形電界放出形走査電子顕微鏡)写真からブリードアウトの有無を、それぞれ下記A〜Dの評価基準に従って評価した。
条件1:室温(25℃)下で24時間保管。
条件2:60℃±1℃の恒温器に入れ、24時間保管。
[評価基準]
A:ブリードアウトした固体がほとんど観測されない。
B:ブリードアウトした固体が観測されるが、1μm未満の小さな固体がほとんどである。
C:ブリードアウトした固体が観測されるが、1μm以上3μm未満の中型の固体が多数観測される。
D:ブリードアウトした固体が非常に多く、3μm以上の大きな固体が数多観測される。
Figure 2015057459
表2から明らかなように、本発明の粉体は、高温下におけるブリードアウトの抑制効果を有することが明らかとなった。また、ブリードアウトの評価結果がAからDへと悪化するのに伴い、凝集性及び凝集塊の状態も悪化し、ブリードアウトと凝集性には相関があることが確認された。
本発明の粉体凝集の抑制方法は、各種の用途に使用可能な、染料を含有する樹脂組成物の粉体の凝集を抑制できるため極めて有用である。

Claims (1)

  1. 少なくとも樹脂及び2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体における、粉体凝集の抑制方法であって、上記2種類の染料のうち、少なくとも1種類の染料が、該染料の全ハンセン溶解度パラメータが25.0〜40.0MPa1/2の分散染料若しくは油溶性染料である、粉体凝集の抑制方法。
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