JP2015131933A - ブリードアウトの抑制方法 - Google Patents

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悠太 萩原
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Abstract

【課題】本発明は、少なくとも樹脂及び2種類の昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体における、ブリードアウトを抑制する方法の提供を課題とする。【解決手段】少なくとも樹脂及び2種類の昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体におけるブリードアウトの抑制方法であって、上記2種類の昇華性を有する染料のうち、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml〜2g/100mlであり、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml未満の染料である、ブリードアウトの抑制方法により、高温下で加熱した場合でも粉体凝集を抑制する方法を提供できた。【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも樹脂及び昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体における、ブリードアウトの抑制方法に関する。
染料を含有する樹脂組成物の粉体は、例えば着色材料として、紫外線硬化型インキ、熱硬化型インキ、インクジェットインキ、グラビアインキ、オフセットインキ等の各種インク、液体トナー、転写式ハロゲン化銀感光材料、感熱転写方式の記録材料、記録ペン、光記録媒体材料、接着剤、粉体塗料、粉体トナー等の様々な分野で用いられている。
これらの粉体が含有する着色剤としては、各種の顔料や染料が挙げられる。しかしながら、着色剤として昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体は、他の着色剤とは異なり、例えば輸送時、着色材料としての使用時、長期の保存又は経時変化等により、特に高温下での粉体凝集が特徴的に生じることが知られてきたため、その抑制が極めて重大な課題となっている。
このような凝集が生じると、粉体の流動性、分散性、又は帯電性等の諸物性を損なうことに繋がるため、粉体凝集の抑制が強く要求されている。
このような現象は、昇華性を有する染料を含有する粉体において顕著に観察されるため、そのような粉体において、特にその改善が強く要望されている。
特許文献1には、水性インクジェット記録用インクの原料として、油溶性染料、分散染料から選ばれる疎水性着色剤と天然樹脂であるロジン化合物から作製される着色剤微粒子分散液が開示されている。
また、電子写真方式で用いる乾式の粉体トナーや液体トナーとしては、例えば、特許文献2〜5に様々な種類のものが開示されている。
電子写真方式を用いる昇華転写染色は、例えば下記の特許文献6〜10に開示されている。
特開平8−34941号公報 特開2012−1829号公報 特開平5−27474号公報 特開平9−73198号公報 特開平3−18866号公報 特開平02−295787号公報 特開平06−051591号公報 特開平10−058638号公報 特開2000−029238号公報 特表2006−500602号公報
本発明は、少なくとも樹脂及び昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体における、ブリードアウトを抑制する方法の提供を課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、アセトンに対して特定の溶解度を有する、少なくとも2種類の染料を含有する樹脂組成物の粉体により、上記の課題を解決できることを見出して本発明を完成させた。すなわち本発明は、以下の1)〜4)に関する。
1)
少なくとも樹脂、及び、少なくとも2種類の昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体におけるブリードアウトの抑制方法であって、上記少なくとも2種類の昇華性を有する染料のうち、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml〜2g/100mlであり、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml未満の染料である、ブリードアウトの抑制方法。
2)
上記樹脂組成物の粉体の総質量中に含有する、アセトンに対する溶解度が0.1g/100ml〜2g/100mlの染料の総含有量と、アセトンに対する溶解度が0.1g/100ml未満の染料の総含有量との比率が、質量基準で10/90〜90/10である上記1)に記載のブリードアウトの抑制方法。
3)
上記樹脂組成物の粉体が、トナーである上記1)又は2)に記載のブリードアウトの抑制方法。
4)
上記樹脂組成物の粉体が、さらに荷電制御剤、及びワックスを含有するトナーである上記1)乃至3)のいずれか一項に記載のブリードアウトの抑制方法。
本発明により、少なくとも樹脂及び昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体における、ブリードアウトを抑制する方法を提供することができた。
以下、本発明について詳細に説明する。特に断りがない限り、本明細書においては実施例等も含めて「部」は質量部を、「%」は質量%をそれぞれ意味する。
本発明は、少なくとも樹脂、及び、少なくとも昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体における上記の課題を、少なくともさらに1種類の染料を加えて少なくとも2種類以上の染料を含有すること、且つ、それら少なくとも2種類の昇華性を有する染料のうち、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml〜2g/100ml、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml未満の染料とすることにより、上記の課題を解決したものである。
該アセトンに対する溶解度が0.1g/100ml〜2g/100mlの染料としては、好ましくは0.2g/100ml〜2g/100mlの染料が挙げられる。
上記樹脂組成物の粉体の総質量中に含有する、アセトンに対する溶解度が0.1g/100ml〜2g/100mlの染料の総含有量と、アセトンに対する溶解度が0.1g/100ml未満の染料の総含有量との比率は通常10/90〜90/10、好ましくは30/70〜70/30、より好ましくは40/60〜60/40である。但し、3種類以上の染料を配合し、且つ黒色の着色剤として該粉体を使用するときは、上記比率が10/90〜90/10の範囲で任意に染料を混合するのが好ましい。
また、樹脂組成物の「粉体」とは、粒子状等の各種の形状を有する粉体の全てを含む意味で使用する。
上記の粉体凝集の原因は、樹脂組成物中において均一に溶融又は分散していた染料が、おそらく熱により不均一化し、樹脂組成物の表面に固体として析出する現象、すなわち、ブリードアウトに起因するものと思われた。このブリードアウトの状態は、例えば電子顕微鏡等で粉体を観察することにより確認することが可能である。このブリードアウトの状態と、粉体凝集との間に相関性のあることが見出され、ブリードアウトの状態が良好なほど、粉体凝集が生じない又は生じ難いことが示唆された。このことを評価試験により確認し、ブリードアウトを抑制することにより、粉体凝集を抑制できることが分かった。
染料のアセトンに対する溶解度は、25℃における100mlのアセトン中に過剰の染料の固体を加え、1時間攪拌した後に、溶解しなかった固体をヌッチェ(ろ過直径70mm)、ろ紙(アドバンテック社製、No5C、70mm)、吸引びん、及びアスピレーター(アズワン社製、ASPIRATOR 型番AS−01、到達真空度0.09MPa(25℃))を用いて減圧ろ別し、濾過残渣の質量を測定することにより決定する。
測定は1染料について少なくとも2回行い、得られた数値の有効数字2桁目を四捨五入した値を、その染料の溶解度とする。また2回の測定値に差が生じたときは、2回の測定で得られた数値を下限値と上限値として記載することにする。
上記昇華性を有する染料としては、例えば「乾熱処理に対する染色堅ろう度試験方法[JIS L 0879:2005](2010年 確認、平成17年1月20日 改定、 財団法人日本規格協会 発行)」における、感熱処理試験(C法)汚染(ポリエステル)の試験結果が、好ましくは3−4級以下;より好ましくは3級以下;の染料が挙げられる。そのような公知の染料のうち、C.I.番号を有する染料としては、例えば以下の染料が挙げられる。
イエロー染料としては、C.I.ディスパースイエロー3、7、8、23、39、51、54、60、71、86;C.I.ソルベントイエロー114、163;等が挙げられる。
オレンジ染料としては、C.I.ディスパースオレンジ1、1:1、5、20、25、25:1、33、56、76;等が挙げられる。
ブラウン染料としては、C.I.ディスパースブラウン2;等が挙げられる。
レッド染料としては、C.I.ディスパースレッド11、50、53、55、55:1、59、60、65、70、75、93、146、158、190、190:1、207、239、240;C.I.バットレッド41;等が挙げられる。
バイオレット染料としては、C.I.ディスパースバイオレット8、17、23、27、28、29、36、57;等が挙げられる。
ブルー染料としては、C.I.ディスパースブルー19、26、26:1、35、55、56、58、64、64:1、72、72:1、81、81:1、91、95、108、131、141、145、359、360;C.I.ソルベントブルー3、63、83、105、111;等が挙げられる。
上記の染料は、少なくとも2種類を併用するが、望みの色調を得る目的等により、2種類以上を併用(配合)してもよい。
例えば、ブラックインクの調製においては、ブルー染料を主体にオレンジ染料、及びレッド染料を適宜配合してブラック色に調色し、これをブラック染料として用いることができる。また、例えばブルー、オレンジ、レッド、バイオレット、又はブラック等の色調を、望みの色調に微調製する目的等で複数の染料を配合してもよい。
上記樹脂組成物の粉体が含有する樹脂としては、特に制限はなく、染料と混合することが可能なものであれば、公知の樹脂の中から使用目的に応じて適宜選択することができる。
その具体例としては、例えば、スチレン又はスチレン誘導体の重合体、スチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス等が挙げられる。
上記した樹脂は、いずれも単独で使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
上記スチレン又はスチレン誘導体の重合体としては、例えば、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエン等が挙げられる。
上記スチレン系共重合体としては、例えば、スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体等)、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等が挙げられる。
上記樹脂の市販品の一例としては、ポリエステルとして知られる三菱レーヨン株式会社製のダイヤクロン FC−684、ダイヤクロン FC−1224、ダイヤクロン FC−316等;スチレン−アクリル酸エステル共重合体として知られる三井化学株式会社製のCPR−100、CPR−250、CPR−390等;等が挙げられる。
上記樹脂組成物の粉体の用途としては特に制限は無く、例えば紫外線硬化型インキ、熱硬化型インキ、インクジェットインキ、グラビアインキ、オフセットインキ等の印刷インクや液体トナーが含有する着色材料;転写式ハロゲン化銀感光材料;感熱転写方式の記録材料;記録ペン、光記録媒体材料、接着剤等が含有する着色材料;粉体塗料、粉体トナー等が含有する着色材料;等の用途が挙げられる。これらの用途の中では、紫外線硬化型インキ、熱硬化型インキ、インクジェットインキ、グラビアインキ、オフセットインキ等の印刷インクや液体トナー;粉体塗料、粉体トナー;等が含有する、各着色材料としての用途が好ましく、液体トナーに含まれる粉体の着色樹脂組成物、粉体塗料、粉体トナー等が挙げられる。
上記樹脂組成物の粉体が含有する染料の総含有量は特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。その目安としては、該粉体の総質量に対して通常1〜40%、好ましくは2〜35%である。
染料の総含有量が1%未満であると着色材料として十分な性能が発揮できず、40%を超えると該粉体中での染料の溶融又は分散不良が生じ、ブリードアウトの抑制が困難になる。
上記樹脂組成物の粉体は、上記の通り各種の用途に使用することができる。このため、該樹脂組成物の粉体は、その使用用途に応じて樹脂以外の添加剤を含有してもよい。
添加剤の一例として粉体トナーを挙げると、例えばワックス、荷電制御剤、外添剤等の添加剤が挙げられる。これらの種類、樹脂組成物の粉体の総質量中における含有量、及び、これらの添加剤を含有する粉体トナーの製造方法等については、いずれも公知の先行技術文献に記載されている。上記樹脂組成物の粉体を、粉体トナーとして用いるときは、公知の先行技術文献に基づき粉体トナーとして調製すればよく、他の用途に使用するときも、同様に調製すればよい。
上記樹脂組成物の粉体は、そのような添加剤を含有するときであっても、十分な凝集抑制効果を発揮する。
ワックスとしては、特に制限はなく、公知のワックスの中から適宜選択することができる。それらの中では、融点が通常50℃〜160℃、好ましくは50℃〜150℃、より好ましくは50〜120℃のワックスが好ましい。上記の樹脂組成物の粉体は、このようなワックスを含有することにより、離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これによりオイルレス(例えばオイルのような離型剤を、定着ローラに塗布しない方法)で使用したときでもホットオフセット性が良好となる。
ワックスとしては、例えば、カルナウバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス;等の天然ワックスが挙げられる。
また、例えば、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス;エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス;等の合成ワックスも挙げられる。
さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド;低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−
n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等);側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子、等をワックスとして用いることもできる。
ワックスは、いずれも単独で使用することも、2種類以上を併用することもできる。
ワックスの含有量は通常0.1〜20%、好ましくは0.5〜10%である。
ワックスの含有量が0.1%未満のときは定着ローラへのオフセットが生じやすく、20%を超えると中間記録媒体に対する樹脂組成物の粉体の定着不良が生じる。 ワックスの入手方法は特に制限されず、公知の方法で合成することも、市販品として入手することもできる。市販品の一例としては、例えば、カルナウバワックスとしては株式会社加藤洋行製のカルナウバワックスC1等;モンタンワックスとしてはクラリアント社製のLicowax KP等;等が挙げられる。
荷電制御剤としては、特に制限はなく、公知の荷電制御剤の中から適宜選択することができる。
例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又はその化合物、タングステンの単体又はその化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸の金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩、等が挙げられる。
荷電制御剤は、いずれも単独で使用することも、2種類以上を併用することもできる。
荷電制御剤の含有量は上記の樹脂の種類、他の添加剤の有無等により変動し、一概に規定することは困難である。荷電制御剤の含有量の目安としては、上記の樹脂組成物の粉体を構成する、少なくともポリエステル樹脂を含有する樹脂の総質量に対して通常0.1〜10%、好ましくは0.2〜5%程度である。
荷電制御剤の含有量が0.1%未満のときは、帯電制御性能が得られないことがあり、10%を超えると樹脂組成物の粉体の帯電性が大きくなりすぎ、荷電制御剤の効果を減退させて、樹脂組成物の粉体と現像ローラとの静電的吸引力が増大し、該粉体の流動性の低下や、画像濃度の低下を生じることがある。
荷電制御剤の市販品としては、例えば、ニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のボントロンE−82、サリチル酸系金属錯体のボントロンE−84、フェノール系縮合物のボントロンE−89(以上、オリエント化学工業社製);第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製);第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージNEG VP2036、コピーチャージNX VP434(以上、ヘキスト社製);LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製);銅フタロシアニン;ペリレン;キナクリドン;アゾ系顔料;又は、スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する、高分子系の化合物;等が挙げられる。
外添剤としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化鉄、酸化銅、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等が挙げられる。
これらの外添剤は、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤で疎水化処理を行うこともできる。また、必要に応じてシリコーンオイルで処理することも可能であり、加熱下に処理を行うこともできる。シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、アクリル変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル等が挙げられる。
外添剤の添加量は、外添剤で処理するトナーの総質量に対して通常0.1〜5%程度である。
外添剤の一次粒子径としては、5nm〜2μmが好ましく、5nm〜500nm
がより好ましい。また、上記外添剤のBET法による比表面積としては、20〜500m2/gが好ましい。
外添剤の市販品としては、例えば、シリカとしては日本アエロジル株式会社製のAEROSIL R812、AEROSIL RX50、AEROSIL RX200、AEROSIL RX300、キャボットジャパン株式会社製のTG−6110G、TG−810G、TG−811F、クラリアントジャパン株式会社製のH2000/4、H2000T、H05TM、H13TM、H20TM、H30TM等;アルミナとしては日本アエロジル株式会社製のAEROXIDE Alu C 805等;酸化チタンとしてはチタン工業株式会社製のSTT−30A、EC−300、日本アエロジル株式会社製のAEROXIDE TiO2 T805、AEROXIDE TiO2 NKT90等;チタン酸ストロンチウムとしてはチタン工業株式会社製のSW−100、SW−350等;等が挙げられる。これらの中では、AEROSIL RX300、H05TM、TG−811F、SW−100、SW−350等が好ましい。
外添剤の使用量は、外添剤で処理する上記の樹脂組成物の粉体の総質量に対して通常0.01〜5%、好ましくは0.01〜4%である。
上記の各成分等を必要に応じて加熱や溶融混練した後、粉砕・分級を行うことにより、粉体トナーを得ることができる。この粉砕・分級のときに、例えば粉砕によって生じた樹脂組成物の粒子を、気流中、流動状態で加熱処理することにより、角の尖った粒子や歪な形状の粒子を、より球に近い形状にする、いわゆる「球形化」の処理を行うこともできる。
本発明のブリードアウトの抑制方法は、特に高温下での輸送時、使用時、又は保存時等において、樹脂組成物の粉体の表面上に染料が出てくる現象(ブリードアウト現象)を抑制することができる。このため、上記樹脂組成物のブリードアウトの抑制が可能となり、耐熱安定性、経時安定性が極めて高い、各種の用途に応用が可能な高品質の樹脂組成物の粉体を提供できる。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例により本発明が限定されるものではない。
実施例中、平均粒子径は、精密粒度分布測定装置「Mulitisizer 3(ベックマン・コールター株式会社製)」を用いて測定した。
以下に実施例及び比較例の上記染料樹脂組成物を調製し、その凝集の抑制効果を試験した。
[実施例1]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(43.8部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースイエロー54(1.8部:日本化薬株式会社製)、C.I.ディスパースレッド60(1.4部:日本化薬株式会社製)、C.I.ディスパースブルー72(5.8部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[実施例2]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースブルー359(3.5部:日本化薬株式会社製)、C.I.ソルベントブルー63(3.5部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[比較例1]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.5部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースイエロー54(2.4部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[比較例2]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースブルー359(7.0部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
上記のようにして調製した各樹枝組成物の粉体が含有する各染料の、アセトンに対する溶解度を下記表1に示す。
下記表1中の略号は、以下の意味を有する。
DsY 54:C.I.ディスパースイエロー54。
DsR 60:C.I.ディスパースレッド60。
DsB 72:C.I.ディスパースブルー72。
DsB 359:C.I.ディスパースブルー359。
SvB 63:C.I.ソルベントブルー63。
Figure 2015131933
上記のようにして調製した各樹脂組成物の粉体の凝集性を下記方法に基づいて評価した。その結果を表2に示す。
[ブリード性試験]
50mlのガラス管瓶(日電理化硝子社製、SV−50A)、に染料樹脂組成物を5.0g秤量し、キャップ蓋をして密閉し、下記2条件で保管した後、室温に戻るまで静置した。その後、各樹脂組成物の粉体の電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ株式会社製、S−4800形電界放出形走査電子顕微鏡)写真からブリードアウトの有無を、それぞれ下記A〜Dの評価基準に従って評価した。
条件1:室温(25℃)下で24時間保管。
条件2:60℃±1℃の恒温器に入れ、24時間保管。
[評価基準]
A:ブリードアウトした固体がほとんど観測されない。
B:ブリードアウトした固体が観測されるが、1μm未満の小さな固体がほとんどである。
C:ブリードアウトした固体が観測されるが、1μm以上3μm未満の中型の固体が多数観測される。
D:ブリードアウトした固体が非常に多く、3μm以上の大きな固体が数多観測される。
Figure 2015131933
表2から明らかなように、本発明の粉体は、ブリードアウトの抑制効果を有することが明らかとなった。
[実施例3]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(95部)、C.I.ディスパースイエロー54(日本化薬株式会社製:1.5部)、C.I.ディスパースレッド60(日本化薬株式会社製:2.0部)、C.I.ディスパースブルー72(日本化薬株式会社製:6.5部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が8.0μmのトナー母粒子を得た。
(工程2)
実施例3(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、実施例4のブラックトナーを調製した。
[実施例4]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(95部)、C.I.ディスパースブルー359(日本化薬株式会社製:5.0部)、C.I.ソルベントブルー63(日本化薬株式会社製:5.0部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が7.5μmのトナー母粒子を得た。
(工程2)
実施例4(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、実施例5のシアントナーを調製した。
[比較例3]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(105部)、C.I.ディスパースイエロー54(日本化薬株式会社製:5.0部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が7.8μmのトナー母粒子を得た。
(工程2)
比較例3(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、染料を1種類しか含まない比較用のイエロートナーを得た。
[比較例4]
(工程1)
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(96部)、C.I.ディスパースブルー359(日本化薬株式会社製:11.5部)、ボントロン E−84(1部)、カルナバワックスC1(4部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間予備混合した後、二軸押出機により溶融混練した。得られた溶融混練物を粉砕・分級機を用いて粉砕・分級することにより、平均粒子径が7.8μmのトナー母粒子を得た。
(工程2)
比較例4(工程1)で得られたトナー母粒子(100部)、クラリアントジャパン社製のH05TM(1.5部)、キャボット社製のTG−811F(1.5部)、チタン工業社製のSW−100(1.0部)をヘンシェルミキサーに入れ、30m/秒の回転速度で10分間撹拌し、染料を1種類しか含まない比較用のシアントナーを得た。
上記のようにして得た実施例3〜4、及び、比較例3〜4の各トナーについて、上記「[ブリード性試験]」と同様にして試験を行い、上記「[評価基準]」により評価した。結果を下記表3に示す。
Figure 2015131933
表3から明らかなように、本発明の粉体は、樹脂と染料以外に、荷電制御剤やワックス等を含有する粉体トナーの状態であっても、ブリードアウトの抑制効果を有することが明らかとなった。
以下に、調製例5〜xとして、樹脂組成物の粉体の調製例を記載する。各調製例において用いたミキサーは、象印マホービン株式会社製のBM−RS08である。
[実施例5]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースイエロー54(2.0部:日本化薬株式会社製)、C.I.ディスパースレッド60(2.0部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[実施例6]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースブルー359(3.0部:日本化薬株式会社製)、C.I.ディスパースブルー72(3.0部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[実施例7]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースイエロー54(2.0部:日本化薬株式会社製)、C.I.ソルベントブルー63(2.0部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[実施例8]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(44.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースブルー359(1.0部:日本化薬株式会社製)、C.I.ソルベントブルー63(3.0部:日本化薬株式会社製)、C.I.ディスパースレッド60(3.0部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[実施例9]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースブルー360(2.0部:センシェントテクノロジーズ社製)、C.I.ディスパースイエロー54(1.0部:日本化薬株式会社製)、C.I.ディスパースレッド60(2.0部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[比較例5]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(52.5部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースイエロー54(2.4部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
[比較例6]
三菱レイヨン株式会社製のダイヤクロンFC−316(48.0部:ポリエステル系樹脂)、C.I.ディスパースブルー359(7.0部:日本化薬株式会社製)を220℃のホットプレート上で樹脂と染料を溶解させて、1分間混練した。得られた混練物をミキサーで粉砕することにより、染料を含有する樹脂組成物の粉体を得た。
上記のようにして調製した各樹枝組成物の粉体が含有する各染料の、アセトンに対する溶解度を下記表4に示す。
下記表1中の略号は、以下の意味を有する。
DsY 54:C.I.ディスパースイエロー54。
DsR 60:C.I.ディスパースレッド60。
DsB 72:C.I.ディスパースブルー72。
DsB 359:C.I.ディスパースブルー359。
DsB 360:C.I.ディスパースブルー360。
SvB 63:C.I.ソルベントブルー63。
Figure 2015131933
上記のようにして調製した各樹脂組成物の粉体の凝集性を下記方法に基づいて評価した。その結果を下記表5に示す。
[ブリード性試験]
50mlのガラス管瓶(日電理化硝子社製、SV−50A)、に染料樹脂組成物を5.0g秤量し、キャップ蓋をして密閉し、下記2条件で保管した後、室温に戻るまで静置した。その後、各樹脂組成物の粉体の電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ株式会社製、S−4800形電界放出形走査電子顕微鏡)写真からブリードアウトの有無を、それぞれ下記A〜Dの評価基準に従って評価した。
条件1:室温(25℃)下で24時間保管。
条件2:60℃±1℃の恒温器に入れ、24時間保管。
[評価基準]
A:ブリードアウトした固体がほとんど観測されない。
B:ブリードアウトした固体が観測されるが、1μm未満の小さな固体がほとんどである。
C:ブリードアウトした固体が観測されるが、1μm以上3μm未満の中型の固体が多数観測される。
D:ブリードアウトした固体が非常に多く、3μm以上の大きな固体が数多観測される。
Figure 2015131933
表5から明らかなように、本発明の粉体は、ブリードアウトの抑制効果を有することが明らかとなった。また、ブリードアウトの評価結果がAからDへと悪化するのに伴い、凝集性及び凝集塊の状態も悪化し、ブリードアウトと凝集性には相関があることが確認された。
本発明のブリードアウトの抑制方法は、各種の用途に使用可能な、染料を含有する樹脂組成物の粉体の凝集を抑制できるため極めて有用である。

Claims (3)

  1. 少なくとも樹脂、及び、少なくとも2種類の昇華性を有する染料を含有する樹脂組成物の粉体におけるブリードアウトの抑制方法であって、上記少なくとも2種類の昇華性を有する染料のうち、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml〜2.0g/100mlであり、少なくとも1種類の染料のアセトンに対する溶解度が0.1g/100ml未満の染料である、ブリードアウトの抑制方法。
  2. 樹脂組成物の粉体が、トナーである請求項1に記載のブリードアウトの抑制方法。
  3. 樹脂組成物の粉体が、さらに荷電制御剤、及びワックスを含有するトナーである請求項1又は2に記載のブリードアウトの抑制方法。
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