JP2015051975A5 - - Google Patents

Claims (22)

1. 抗体と、宿主細胞タンパク質（ＨＣＰ）と、ウイルス粒子とを含んだ試料混合物から、ＨＣＰ減少型抗体調製物を生成するための方法であって、
   前記ＨＣＰ減少型抗体調製物は、前記試料混合物と比較して減少したウイルス粒子の数または減少したウイルス活性を含み、
   前記方法が、
   （ａ）前記抗体を含んだ前記試料混合物をｐＨの低下に供し、そうして一次回収試料を形成するステップであり、前記ｐＨの低下が３から４の間のｐＨであり０．５時間から２時間の範囲の期間にわたるステップ、
   （ｂ）前記一次回収試料をプロテインＡアフィニティクロマトグラフィーにアプライし、プロテインＡに結合した前記抗体をｐＨ３．５で溶出するステップ、ならびに
   （ｃ）溶出した前記抗体を、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー（ＨＩＣ）、またはそれらの組み合わせにアプライするステップ
   を含むことを特徴とする、方法。
2. 前記ｐＨの減少が、適した酸と前記試料混合物とを混合することによって達成され、前記適した酸が、クエン酸、リン酸、酢酸、およびカプリル酸から成る群から選択される、請求項１に記載の方法。
3. 前記イオン交換樹脂が、陰イオン交換樹脂または陽イオン交換樹脂のいずれかである、請求項１または２に記載の方法。
4. 前記イオン交換樹脂が陽イオン交換樹脂である、請求項３に記載の方法。
5. 前記陽イオン交換樹脂が、置換されたマトリックスを含み、その置換基が、カルボキシメチル、スルホエチル、スルホプロピル、ＳＯ_３ ⁻、リン酸塩、およびスルホン酸塩から成る群から選択される、請求項４に記載の方法。
6. 前記置換基がＳＯ_３ ⁻である、請求項５に記載の方法。
7. 前記イオン交換樹脂が陰イオン交換樹脂である、請求項３に記載の方法。
8. 前記陰イオン交換樹脂が、置換されたマトリックスを含み、その置換基が、ジエチルアミノエチル、４級アミノエチル、および４級アミン基から成る群から選択される、請求項７に記載の方法。
9. 前記置換基が４級アミン基である、請求項８に記載の方法。
10. イオン交換ステップが、第１のイオン交換ステップおよび第２のイオン交換ステップを含む、請求項１から９のいずれか一項に記載の方法。
11. 前記第１のイオン交換ステップが陽イオン交換ステップであり、第２の陰イオン交換ステップが続く、請求項１０に記載の方法。
12. 前記第１および前記第２のイオン交換ステップの間に起こる濾過ステップである中間ステップをさらに含む、請求項１０または１１に記載の方法。
13. 前記濾過ステップが、捕獲限界濾過／透析濾過によって達成される、請求項１２に記載の方法。
14. 前記疎水性相互作用クロマトグラフィー（ＨＩＣ）が、置換されたマトリックスを含んだ樹脂を含み、その置換基が１つまたは複数の疎水基からなる、請求項１から１３のいずれか一項に記載の方法。
15. 前記１つまたは複数の疎水基が、アルキル基、アリール基およびこれらの組合せから成る群から選択される、請求項１４に記載の方法。
16. 前記置換基が、３−オクトキシプロパン−１，２−ジオール、エーテル、プロピル、メチル、フェニル、およびブチル基から成る群から選択される、請求項１４に記載の方法。
17. 前記樹脂が、フェニル置換基を含んだアガロースマトリックスを含む、請求項１６に記載の方法。
18. ウイルス粒子を除去してバッファー交換を促進させるための濾過ステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
19. 前記調製物がＨＣＰを実質的に含まない、請求項１から１８のいずれか一項に記載の方法。
20. 前記方法に従って生成するプロテインＡの残留レベル量を決定するステップをさらに含む、請求項１から１９のいずれか一項に記載の方法。
21. 前記抗体がアダリムマブである、請求項１から２０のいずれか一項に記載の方法。
22. 精製されたアダリムマブが医薬品グレードである、請求項２１に記載の方法。