JP2014190238A - ピストン型斜板式圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】体格を大型化することなく脈動を低減させることができるピストン型斜板式圧縮機を提供すること。
【解決手段】両頭ピストン型斜板式圧縮機10において、フロント側のシリンダヘッド13には、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33cが設けられるとともに、シリンダブロックには複数のブロック側吐出チャンバ40が設けられている。圧縮室28aから吐出された冷媒ガスは、吐出経路内を流れる中で、圧縮室28aと連通するヘッド側吐出チャンバ33a〜33cからブロック側吐出チャンバ40に流れた後、別のヘッド側吐出チャンバ33a〜33cに流れるように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ピストン型斜板式圧縮機に関する。
ピストン型斜板式圧縮機は、斜板の回転に伴うピストンの往復動によって、冷媒ガスを各圧縮室内に吸入して圧縮し、吐出する。ピストン型斜板式圧縮機においては、吐出ガスの脈動に起因して振動や騒音が発生する。このため、この脈動を低減させるために、ハウジングにマフラを備えた圧縮機が提案されている。例えば、特許文献1では、ハウジングにマフラ空間を形成し、このマフラ空間に圧縮室を接続するとともに、マフラ空間内に吐出ガスを蛇行させるための流路を規定する蛇行手段を設けている。
特開平10−89251号公報
ところが、特許文献1のように、脈動を低減させるためにマフラ空間を形成すると、ハウジングが外方に張り出し、ピストン型斜板式圧縮機の体格が大型化してしまう。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、体格を大型化することなく脈動を低減させることができるピストン型斜板式圧縮機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載のピストン型斜板式圧縮機は、シリンダブロックと前記シリンダブロックの端部に結合されるシリンダヘッドを有するハウジングを備え、前記シリンダブロックに回転軸が回転可能に支持されるとともに複数のシリンダボアが前記回転軸の周囲に配列されるように形成され、各シリンダボア内にピストンが収容されるとともに、前記回転軸と一体回転する斜板に前記ピストンが係留され、前記シリンダボアには前記ピストンによって圧縮室が区画されるピストン型斜板式圧縮機において、前記シリンダヘッドには複数のヘッド側吐出チャンバが設けられるとともに、前記シリンダブロックにはブロック側吐出チャンバが設けられ、前記ハウジングに、圧縮後の冷媒を該ハウジング外へ吐出する吐出口が設けられるとともに、前記圧縮室から、前記ヘッド側吐出チャンバと前記ブロック側吐出チャンバを経由し、前記吐出口に至る冷媒の吐出経路が設けられ、前記圧縮室から吐出された冷媒は、前記吐出経路内を流れる中で、前記圧縮室と連通する前記ヘッド側吐出チャンバから前記ブロック側吐出チャンバに流れた後、別の前記ヘッド側吐出チャンバに流れるように構成されていることを要旨とする。
これによれば、圧縮室で圧縮された冷媒は、シリンダヘッドに向けて流れ、そのシリンダヘッド内の複数のヘッド側吐出チャンバのうちの1つに流れ込む。その後、冷媒は、シリンダヘッドからシリンダブロックに向けて流れ、そのシリンダブロック内のブロック側吐出チャンバに流れた後、再びシリンダヘッドに向けて流れ、別のヘッド側吐出チャンバに流れる。このため、圧縮室から吐出された冷媒を、シリンダヘッドとシリンダブロックの間で往復させることができ、冷媒が吐出口に至るまでの間に、冷媒を蛇行させて流れる距離を長くすることができる。そして、冷媒が流れる距離が長くなれば、圧縮後の冷媒の持つエネルギは減衰していき、脈動を低減させることができる。したがって、シリンダヘッド内、すなわちハウジング内に複数のヘッド側吐出チャンバを設けるだけで、脈動を低減させることができ、体格を大型化することなく、脈動を低減させることができる。
また、ピストン型斜板式圧縮機において、前記ヘッド側吐出チャンバは、前記回転軸の周囲で環状に形成された空間を区画壁によって前記回転軸の回転方向に複数に区画することにより設けられているのが好ましい。
これによれば、ヘッド側吐出チャンバに流れた冷媒を、ヘッド側吐出チャンバにて回転軸の回転方向に流すことができる。したがって、ヘッド側吐出チャンバでも冷媒の流れる距離を長くすることができ、脈動を低減させることができる。また、区画壁によって、回転軸の周囲で環状に形成された空間を複数のヘッド側吐出チャンバ区画しやすい。さらに、ヘッド側吐出チャンバを形成する空間は、回転軸を囲むようにシリンダヘッドを広く使って形成されている。そして、この環状の空間を区画壁で区画して複数のヘッド側吐出チャンバを形成したため、各ヘッド側吐出チャンバの容積を可能な限り大きくでき、脈動を効果的に低減させることができる。
また、ピストン型斜板式圧縮機において、前記ブロック側吐出チャンバは、前記回転軸の周囲に複数設けられ、前記圧縮室から吐出された冷媒は、前記吐出経路内を流れる中で、前記ブロック側吐出チャンバから前記ヘッド側吐出チャンバに流れた後、別の前記ブロック側吐出チャンバに流れるように構成されているのが好ましい。
これによれば、複数のブロック側吐出チャンバを利用して冷媒を複数回往復させることができる。
また、ピストン型斜板式圧縮機において、前記ブロック側吐出チャンバは、前記回転軸の回転方向に隣り合う複数のシリンダボアの狭間に1つずつ配置されているのが好ましい。
これによれば、隣り合う複数のシリンダボアの狭間が、ブロック側吐出チャンバ用に有効利用され、ピストン型斜板式圧縮機の軸方向への体格の大型化を抑えることができる。
また、ピストン型斜板式圧縮機において、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドの間にはガスケットが設けられ、前記ガスケットには第1絞りが形成され、少なくとも1つの前記ブロック側吐出チャンバと少なくとも1つの前記ヘッド側吐出チャンバは、前記第1絞りを介して連通されるのが好ましい。
これによれば、ヘッド側吐出チャンバに吐出された冷媒がブロック側吐出チャンバに流れ込む際、及びブロック側吐出チャンバから別のヘッド側吐出チャンバに流れ込む際、第1絞りによって脈動を低減させることができる。
また、ピストン型斜板式圧縮機において、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドの間には、前記圧縮室と前記ヘッド側吐出チャンバとの間に介在する吐出弁が形成された弁板が設けられるとともに、前記弁板には第2絞りが形成され、少なくとも1つの前記ブロック側吐出チャンバと少なくとも1つの前記ヘッド側吐出チャンバは、前記第2絞りを介して連通されるのが好ましい。
これによれば、ヘッド側吐出チャンバに吐出された冷媒がブロック側吐出チャンバに流れ込む際、及びブロック側吐出チャンバから別のヘッド側吐出チャンバに流れ込む際、第2絞りによって脈動を低減させることができる。
本発明によれば、体格を大型化することなく脈動を低減させることができる。
両頭ピストン型斜板式圧縮機を示す図3の1−1線断面図。 両頭ピストン型斜板式圧縮機を示す図3の2−2線断面図。 ヘッド側吐出チャンバ及び吸入室を示す図1の3−3線断面図。 ブロック側吐出チャンバ及び吸入室を示す図1の4−4線断面図。 フロント側のヘッド側吐出チャンバ及び区画壁を示す図1の5−5線断面図。 ヘッド側吐出チャンバ、圧縮室、ブロック側吐出チャンバを回転軸の回転方向に展開して示す断面図。 リヤ側のヘッド側吐出チャンバ及び区画壁を示す図1の7−7線断面図。
以下、ピストン型斜板式圧縮機を両頭ピストン型斜板式圧縮機に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、両頭ピストン型斜板式圧縮機10(以下、単に圧縮機10と記載する)のハウジングHにおいて、接合された一対のシリンダブロック11,12のうち、フロント側(図1では左側)のシリンダブロック11の端部には、弁・ポート形成体15を介してフロント側のシリンダヘッド13が結合されている。弁・ポート形成体15は、シリンダブロック11とシリンダヘッド13の間をシールするガスケットGと、後述の吐出弁15bを形成する弁板20を含む。また、リヤ側(図1では右側)のシリンダブロック12の端部には、弁・ポート形成体16を介してリヤ側のシリンダヘッド14が結合されている。弁・ポート形成体16は、シリンダブロック12とシリンダヘッド14の間をシールするガスケットGと、後述の吐出弁16bを形成する弁板21を含む。そして、ハウジングHは、フロント側のシリンダヘッド13とリヤ側のシリンダヘッド14の間に一対のシリンダブロック11,12が介在して形成されている。
シリンダブロック11,12に貫設された軸孔11a,12aには回転軸22が挿通されるとともに、この回転軸22は、軸孔11a,12aの内周面に形成されたシール周面によって回転可能に支持されている。また、回転軸22は、弁・ポート形成体15,16の中央に形成された挿通孔15d,16dを貫通するように挿通されている。フロント側の弁・ポート形成体15からの回転軸22の突出端において、シリンダヘッド13の内周面と、この内周面と対向する回転軸22の周面との間は、リップシール型の軸封装置23により気密にシールされている。軸封装置23は、シリンダヘッド13の内周面と、回転軸22の周面との間に区画された収容室13c内に収容されている。
また、回転軸22には、この回転軸22と一体回転する斜板24が固着されている。斜板24は、シリンダブロック11,12の間に区画形成された斜板室25内に配設されている。フロント側のシリンダブロック11の端面と斜板24の円環状の基部24aとの間には、スラストベアリング26が介在されている。リヤ側のシリンダブロック12の端面と斜板24の基部24aとの間には、スラストベアリング27が介在されている。スラストベアリング26,27は、斜板24を挟んで回転軸22の中心軸L方向に沿った移動を規制する。
図4に示すように、フロント側のシリンダブロック11には3つのシリンダボア28が回転軸22を取り囲むように回転軸22の周囲に配列されている。また、図1に示すように、リヤ側のシリンダブロック12には3つのシリンダボア29が回転軸22を取り囲むように回転軸22の周囲に配列されている。フロント側のシリンダボア28とリヤ側のシリンダボア29は中心軸Lの延びる軸方向(前後方向)で対をなすとともに、両シリンダボア28,29には、両頭ピストン30が収容されている。そして、フロント側のシリンダボア28は、フロント側の弁・ポート形成体15と両頭ピストン30によって閉塞されるとともに、リヤ側のシリンダボア29はリヤ側の弁・ポート形成体16と両頭ピストン30によって閉塞されている。
回転軸22と一体回転する斜板24の回転運動は、斜板24を挟んで設けられた一対のシュー31を介して両頭ピストン30に伝えられ、両頭ピストン30が両シリンダボア28,29内を前後に往復動する。そして、フロント側のシリンダボア28内には、両頭ピストン30と弁・ポート形成体15によってフロント側の圧縮室28aが区画されるとともに、リヤ側のシリンダボア29内には、両頭ピストン30と弁・ポート形成体16によってリヤ側の圧縮室29aが区画される。
図1及び図4に示すように、フロント側及びリヤ側において、シリンダヘッド13,14及びシリンダブロック11,12には、3つの吸入室17,18が回転軸22を取り囲むとともに、弁・ポート形成体15,16を貫通して形成されている。3つの吸入室17,18は、回転軸22の回転方向に隣り合うシリンダボア28,29の狭間に1つずつ配置されている。そして、3つの吸入室17,18は、軸孔11a,12aの外周側に等間隔おきに配置されている。なお、3つの吸入室17,18のうち、1つの吸入室17,18は、その他の2つの吸入室17,18よりも、回転軸22の軸方向に沿った長さが長くなっており、容積が大きくなっている。
図1及び図3に示すように、フロント側のシリンダヘッド13において、3つの吸入室17それぞれは、収容室13cに連通しており、収容室13cを中心として3つの吸入室17が互いに連通し、一繋ぎの空間になっている。
図1、図3及び図7に示すように、シリンダヘッド13,14と弁・ポート形成体15,16との間には、3つのヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cが回転軸22を取り囲むように配置されている。ヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cは、3つの圧縮室28a,29aからの冷媒が吐出される空間である。また、3つのヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cは、シリンダヘッド13,14において、回転軸22の周囲に環状に形成された空間28b,29bを区画して形成されている。このヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cは、弁・ポート形成体15,16を介した各圧縮室28a,29a(シリンダボア28,29)と対向する位置では、圧縮室28a,29aの円形と同じ大きさで開口している。
シリンダブロック11,12には、ブロック側吐出チャンバ40,42が3箇所に形成されている。そして、圧縮室28a,29aと、ヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cと、ブロック側吐出チャンバ40,42が連通されている。3箇所に形成されたブロック側吐出チャンバ40,42は、回転軸22の周囲に配列されるとともに、回転軸22の回転方向に隣り合う複数のシリンダボア28,29の狭間に1つずつ形成されている。また、各ブロック側吐出チャンバ40,42は、シリンダブロック11,12の径方向において、吸入室17,18の外周側に形成されている。
各弁・ポート形成体15,16には、各シリンダボア28,29と対応する位置に吐出ポート15a,16aが形成されるとともに、弁板20,21において吐出ポート15a,16aと対応する位置に吐出弁15b,16bが形成されている。さらに、各弁・ポート形成体15,16には、吐出弁15b,16bの開度を規制するリテーナ15c,16cが形成されている。また、各吐出ポート15a,16aは、ヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cに連通しており、各圧縮室28a,29aから吐出された冷媒ガスは、ヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cに吐出されるようになっている。
図1に示すように、シリンダブロック11,12には、吸入通路43が形成されるとともに、この吸入通路43は、そのフロント側の開口が3つのフロント側の吸入室17のうち最も容積の大きい吸入室17に連通し、リヤ側の開口が3つのリヤ側の吸入室18のうち最も容積の大きい吸入室18に連通している。さらに、フロント側のシリンダブロック11には、吸入口44が形成されている。この吸入口44は一端がシリンダブロック11の外面に開口するとともに、他端が吸入通路43の内周面に開口している。そして、吸入口44の一端開口には、圧縮機10の外部に配設される外部冷媒回路が接続されている。
なお、吸入通路43は、フロント側とリヤ側で最も容積の大きい吸入室17,18同士を連通するように形成されている。このため、吸入通路43は、それら両吸入室17,18の外周側に位置するブロック側吐出チャンバ40,42によって軸方向に挟まれた位置に形成されている。
また、図2に示すように、シリンダブロック11,12には、吐出通路45が形成されるとともに、この吐出通路45は、そのフロント側の開口が3つのブロック側吐出チャンバ40のうちの1つに連通し、リヤ側の開口が3つのブロック側吐出チャンバ42のうちの1つに連通している。さらに、シリンダブロック11には、吐出口46が形成されている。この吐出口46は、一端がシリンダブロック11(ハウジングH)外面に開口するとともに、他端が吐出通路45の内周面に開口している。そして、吐出口46には、圧縮機10の外部に配設される外部冷媒回路が接続されている。なお、図3に示すように、吐出通路45は、シリンダブロック11,12において、上記吸入通路43が形成された位置から、シリンダブロック11,12の回転方向へずれた位置に形成されている。そして、各圧縮室28a,29aと吐出通路45とは、各ヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35c及び各ブロック側吐出チャンバ40,42を介して連通している。よって、ハウジングH内には、圧縮室28a,29aからヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cとブロック側吐出チャンバ40,42と吐出通路45を経由して吐出口46に至る吐出経路が形成されている。
圧縮機10を用いて車両空調用の冷凍サイクルを構成する場合、外部冷媒回路は、圧縮機10の吐出口46と吸入口44とを接続する。そして、外部冷媒回路は、コンデンサ(凝縮器)と、エキスパンションバルブ(膨張弁)と、エバポレータ(蒸発器)とを有し、これらが外部冷媒回路上において圧縮機10の吐出口46から順に配置される。
次に、圧縮機10における吸入構造について説明する。
図1及び図4に示すように、フロント側のシリンダブロック11には、吸入室17と軸孔11aとを連通させる連通路50aがそれぞれ形成されている。この連通路50aの一端は、吸入室17に開口するとともに、他端は、軸孔11aのシール周面上に開口している。また、連通路50aは、シリンダブロック11の径方向に沿ってやや傾きながら延びており、シリンダブロック11内に形成されている。
シリンダブロック11には、軸孔11aと各フロント側のシリンダボア28とを連通させる導入通路50bがそれぞれ形成されている。この導入通路50bは、一端は、軸孔11aのシール周面上に開口するとともに、他端は、フロント側のシリンダボア28に開口している。そして、連通路50aと導入通路50bとは、回転軸22の回転方向に沿って交互に配置されている。また、軸孔11aに対する連通路50aの開口位置と、導入通路50bの開口位置は、軸方向において同じ位置になっている。
回転軸22のフロント側の周面には、導入溝22aが形成されている。この導入溝22aは、中実軸とされた回転軸22のシリンダヘッド13側の周面に凹設されている。導入溝22aは、軸孔11aのシール周面に向けて開口しており、連通路50a及び導入通路50bに対し連通可能になっている。そして、回転軸22の回転に伴って導入溝22aの位置が変更されることにより、導入溝22aが連通する連通路50a及び導入通路50bが機械的に切り換えられるようになっている。
よって、シール周面によって包囲される回転軸22の部分は、回転軸22に一体形成されたフロント側ロータリバルブRFとなっている。なお、導入溝22aは、1つの連通路50aと、回転軸22の回転方向で隣に位置する1つの導入通路50bとを互いに連通させるようになっている。そして、回転軸22の回転により、導入溝22aを介して連通路50aと導入通路50bが連通することにより、吸入室17から隣りのシリンダボア28へ冷媒が吸入されるようになっている。
次に、リヤ側の吸入構造について説明する。
図1及び図2に示すように、シリンダブロック12には、各リヤ側のシリンダボア29と軸孔12aとを連通させる導入通路51がそれぞれ形成されている。この導入通路51の一端は、各シリンダボア29に開口するとともに、他端は、軸孔12aのシール周面上に開口している。また、回転軸22のリヤ側の周面には、供給通路22bが形成されている。この供給通路22bの一端は、シリンダヘッド14内の吸入室19に開口している。また、供給通路22bの他端側には、導入通路51の他端が連通可能になっている。そして、回転軸22の回転に伴って供給通路22bの位置が変更されることにより、供給通路22bが連通する導入通路51が機械的に切り換えられるようになっている。よって、シール周面によって包囲される回転軸22の部分は、回転軸22に一体形成されたリヤ側ロータリバルブRRとなっている。
次に、圧縮機10におけるマフラ構造について説明する。
図2、図3及び図5に示すように、フロント側のシリンダヘッド13には、回転軸22を環状に囲む空間28bが凹設されるとともに、この空間28bを3つのヘッド側吐出チャンバ33a〜33cに区画する第1〜第3の区画壁32a〜32cが設けられている。第1〜第3の区画壁32a〜32cは、シリンダヘッド13の底面からブロック側吐出チャンバ40に向けて延在している。第1の区画壁32aは、回転軸22の回転方向に沿って、吐出通路45に連通したブロック側吐出チャンバ40に隣り合う位置に設けられている。
第2の区画壁32bは、回転軸22の回転方向において、1つのシリンダボア28を挟んで第1の区画壁32aと隣り合う位置に設けられている。そして、空間28bは、第1の区画壁32aと第2の区画壁32bによって区画された第1のヘッド側吐出チャンバ33aを備える。この第1のヘッド側吐出チャンバ33aには、1つの吐出ポート15aを介して1つのシリンダボア28(圧縮室28a)が連通している。
第3の区画壁32cは、回転軸22の回転方向において、別のシリンダボア28を挟んで第2の区画壁32bと隣り合う位置に設けられている。そして、空間28bは、第2の区画壁32bと第3の区画壁32cによって区画された第2のヘッド側吐出チャンバ33bを備える。この第2のヘッド側吐出チャンバ33bには、1つの吐出ポート15aを介して、第1のヘッド側吐出チャンバ33aに連通したシリンダボア28とは異なるシリンダボア28(圧縮室28a)が連通している。さらに、空間28bは、第3の区画壁32cと第1の区画壁32aによって区画された第3のヘッド側吐出チャンバ33cを備える。この第3のヘッド側吐出チャンバ33cには、1つの吐出ポート15aを介して、残りの1つのシリンダボア28(圧縮室28a)が連通している。第3のヘッド側吐出チャンバ33cは、ブロック側吐出チャンバ40を介して吐出通路45に連通している。
図2及び図7に示すように、リヤ側において、シリンダヘッド14には、回転軸22を環状に囲む空間29bが凹設されるとともに、この空間29bを3つの空間に区画する第1〜第3の区画壁34a〜34cが設けられている。第1〜第3の区画壁34a〜34cは、シリンダヘッド14の底面からブロック側吐出チャンバ42に向けて延在している。第1の区画壁34aは、回転軸22の回転方向に沿って、吐出通路45に連通したブロック側吐出チャンバ42に隣り合う位置に設けられている。
第2の区画壁34bは、回転軸22の回転方向において、1つのシリンダボア29を挟んで第1の区画壁34aと隣り合う位置に設けられている。そして、空間29bは、第1の区画壁34aと第2の区画壁34bによって区画された第1のヘッド側吐出チャンバ35aを備える。この第1のヘッド側吐出チャンバ35aには、1つの吐出ポート16aを介して1つのシリンダボア29(圧縮室29a)が連通している。
第3の区画壁34cは、回転軸22の回転方向において、別のシリンダボア29を挟んで第2の区画壁34bと隣り合う位置に設けられている。そして、空間29bは、第2の区画壁34bと第3の区画壁34cによって区画された第2のヘッド側吐出チャンバ35bを備える。この第2のヘッド側吐出チャンバ35bには、1つの吐出ポート16aを介して、第1のヘッド側吐出チャンバ35aに連通したシリンダボア29とは異なるシリンダボア29(圧縮室29a)が連通している。さらに、空間29bは、第3の区画壁34cと第1の区画壁34aによって区画された第3のヘッド側吐出チャンバ35cを備える。この第3のヘッド側吐出チャンバ35cには、1つの吐出ポート16aを介して、残りの1つのシリンダボア29(圧縮室29a)が連通している。第3のヘッド側吐出チャンバ35cは、ブロック側吐出チャンバ42を介して吐出通路45に連通している。
図3及び図7に示すように、フロント側及びリヤ側の各弁・ポート形成体15,16において、各ガスケットGには、第2の区画壁32b,34b及び第3の区画壁32c,34cを挟んだ位置に第1絞り15f,16fが形成されるとともに、弁板20,21には第1絞り15f、16fに連通する第2絞り20a,21aが形成されている。第2の区画壁32b,34bを挟んだ一対の第1絞り15f,16f及び第2絞り20a,21aは、それぞれブロック側吐出チャンバ40,42に連通し、第3の区画壁32c,34cを挟んだ一対の第1絞り15f,16f及び第2絞り20a,21aは、別のブロック側吐出チャンバ40,42に連通している。そして、第1のヘッド側吐出チャンバ33a,35aと第2のヘッド側吐出チャンバ33b,35bとは、第2の区画壁32b,34bを挟む一対の第1絞り15f,16f及び第2絞り20a,21aと、1つのブロック側吐出チャンバ40,42とを介して連通している。また、第2のヘッド側吐出チャンバ33b,35bと第3のヘッド側吐出チャンバ33c,35cとは、第3の区画壁32c,34cを挟む一対の第1絞り15f,16f及び第2絞り20a,21aと別のブロック側吐出チャンバ40,42を介して連通している。なお、第3のヘッド側吐出チャンバ33c,35cと第1のヘッド側吐出チャンバ33a,35aとは、第1の区画壁32a,34aによって隔てられ、連通していない。そして、矢印Yに示すように、各空間28b,29bでは、回転軸22の回転方向において、第1のヘッド側吐出チャンバ33a,35aから第2のヘッド側吐出チャンバ33b,35b、さらに第3のヘッド側吐出チャンバ33c,35cに向けて冷媒ガスが流れるようになっている。
次に、上記構成の圧縮機10の作用について説明する。
さて、吸入口44を介して吸入通路43に冷媒が吸入され、各吸入室17,18に冷媒が供給されている。そして、シリンダボア28が吸入行程に移行すると、フロント側ロータリバルブRFの導入溝22aを介して、1つの連通路50aと、その連通路50aの隣りの導入通路50bとが連通する。すると、吸入室17からフロント側ロータリバルブRFを経由してシリンダボア28に冷媒が吸入される。
そして、回転軸22の回転に伴い、導入溝22aが連通路50aと非連通となり、連通路50aと導入通路50bとの連通が解除されるとともに、シリンダボア28が遮断されると、シリンダボア28が圧縮行程及び吐出行程に移行する。
図6に示すように、フロント側において、第1のヘッド側吐出チャンバ33aに吐出された冷媒ガスは、第2の区画壁32bを挟む一方の第2絞り20a及び第1絞り15fを、回転軸22の軸方向に沿って通過してブロック側吐出チャンバ40に流れ込む。さらに、回転軸22の軸方向に沿って他方の第1絞り15f及び第2絞り20aを通過して、第1のヘッド側吐出チャンバ33aとは別の第2のヘッド側吐出チャンバ33bに流れる。
第2のヘッド側吐出チャンバ33bに対向する圧縮室28aから吐出された冷媒ガスは、第1のヘッド側吐出チャンバ33aから流れ込んだ冷媒ガスとともに、第3の区画壁32cを挟む一方の第2絞り20a及び第1絞り15fを、回転軸22の軸方向に沿って通過してブロック側吐出チャンバ40に流れ込む。さらに、ブロック側吐出チャンバ40から回転軸22の軸方向に沿って他方の第1絞り15f及び第2絞り20aを通過して、第2のヘッド側吐出チャンバ33bとは別の第3のヘッド側吐出チャンバ33cに流れる。
第3のヘッド側吐出チャンバ33cに対向する圧縮室28aから第3のヘッド側吐出チャンバ33cに吐出された冷媒ガスは、第2のヘッド側吐出チャンバ33bから流れ込んだ冷媒ガスとともに、ブロック側吐出チャンバ40に流れ込み、吐出通路45及び吐出口46を通って外部冷媒回路へ流出する。
一方、リヤ側においては、吸入室19に冷媒が供給された状態において、シリンダボア29が吸入行程に移行すると、リヤ側ロータリバルブRRにおいて吸入室19と連通した供給通路22bが、1つの導入通路51と連通する。すると、その導入通路51には、吸入室19からリヤ側ロータリバルブRRを経由して冷媒が供給され、その導入通路51に連通するシリンダボア29に冷媒が吸入される。
そして、回転軸22の回転に伴い、供給通路22bが導入通路51と非連通となり、導入通路51と吸入室19との連通が解除されるとともに、シリンダボア29が遮断されると、シリンダボア29が圧縮行程及び吐出行程に移行する。
図7に示すように、リヤ側において、第1のヘッド側吐出チャンバ35aに吐出された冷媒ガスは、第2の区画壁34bを挟む一方の第2絞り21a及び第1絞り16fを、回転軸22の軸方向に沿って通過してブロック側吐出チャンバ42に流れ込む。さらに、ブロック側吐出チャンバ42の冷媒ガスは、回転軸22の軸方向に沿って他方の第1絞り16f及び第2絞り21aを通過して、第1のヘッド側吐出チャンバ35aとは別の第2のヘッド側吐出チャンバ35bに流れる。
第2のヘッド側吐出チャンバ35bに対向する圧縮室29aから吐出された冷媒ガスは、第1のヘッド側吐出チャンバ35aから流れ込んだ冷媒ガスとともに、第3の区画壁34cを挟む一方の第2絞り21a及び第1絞り16fを、回転軸22の軸方向に沿って通過してブロック側吐出チャンバ42に流れ込む。さらに、ブロック側吐出チャンバ42の冷媒ガスは、回転軸22の軸方向に沿って他方の第1絞り16f及び第2絞り21aを通過して、第2のヘッド側吐出チャンバ35bとは別の第3のヘッド側吐出チャンバ35cに流れる。第3のヘッド側吐出チャンバ35cに吐出された冷媒ガスは、第2のヘッド側吐出チャンバ35bから流れ込んだ冷媒ガスとともに、ブロック側吐出チャンバ42に流れ込み、吐出通路45を流れて吐出口46から吐出される。
よって、フロント側及びリヤ側において、圧縮室28a,29aから吐出された冷媒ガスを、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cと、ブロック側吐出チャンバ40,42を利用して複数回に亘って往復させることができる。したがって、冷媒ガスが吐出されてから吐出口46から吐出されるまでの間に冷媒ガスを蛇行させることができる。冷媒ガスは粘性を持つことから、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cの内面と、ブロック側吐出チャンバ40,42の内面に沿って移動することでエネルギを減衰させることができる。
したがって、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)フロント側及びリヤ側において、各ブロック側吐出チャンバ40,42を、異なる2つのヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cと連通させることができる。よって、冷媒ガスが吐出されてから吐出口46から吐出されるまでの吐出経路内で、冷媒ガスを往復させることができ、結果として、冷媒ガスを蛇行させることができる。よって、冷媒が吐出口46に至るまでに流れる距離を長くし、脈動を低減させることができる。したがって、脈動低減のために、ハウジングHから張り出すマフラ室を設ける必要が無く、しかも、マフラ室を設けない限られた容積の中で脈動を低減させることができる。
(2)吐出口46は、シリンダブロック11に形成されている。このため、各圧縮室28a,29aから吐出された冷媒ガスは、吐出口46から離れる方向に向けて吐出され、その後、ヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cに衝突してブロック側吐出チャンバ40,42に流れ込み、吐出口46から外部冷媒回路へ流出する。したがって、圧縮後の冷媒ガスを、吐出口46に至るまでに少なくとも1往復させることができる。
(3)シリンダヘッド13,14において、空間28b,29bは、それぞれ回転軸22の周囲に環状に形成されている。このため、空間28b,29bに流れ込んだ冷媒ガスは、回転軸22の回転方向に流れながら、軸方向に沿って蛇行し、吐出口46に至る。よって、冷媒ガスが吐出されてから吐出口46に至るまでに冷媒ガスが流れる距離をより長くでき、脈動を低減させることができる。
(4)また、シリンダヘッド13,14において、空間28b,29bは、それぞれ回転軸22の周囲に環状に形成されている。よって、第1〜第3の区画壁32a〜32c,34a〜34cによって、空間28b,29bを第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cに区画しやすい。さらに、空間28b,29bは、回転軸22を囲むようにシリンダヘッド13,14を広く使って形成されている。そして、この環状の空間28b,29bを第1〜第3の区画壁32a〜32c,34a〜34cで区画したため、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cの容積を可能な限り大きくでき、脈動を効果的に低減させることができる。
(5)ブロック側吐出チャンバ40,42は、回転軸22の周囲に複数設けられている。このため、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cから複数のブロック側吐出チャンバ40,42に冷媒ガスを流し込ませ、複数回に亘って冷媒ガスを往復させることができる。よって、冷媒ガスが吐出されてから吐出口46に至るまでに冷媒ガスが流れる距離を長く確保して、脈動を低減させることができる。
(6)吐出口46は、それぞれ3つずつ設けられたブロック側吐出チャンバ40,42のうちの1つに連通している。このため、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cからブロック側吐出チャンバ40,42に流れ込んだ冷媒ガスが、そのままブロック側吐出チャンバ40,42から吐出口46に流出してしまうことを防止できる。その結果として、冷媒ガスが吐出されてから吐出口46に至るまでの冷媒ガスの移動距離を確保して、脈動を低減させることができる。
(7)ブロック側吐出チャンバ40,42は、回転軸22の回転方向に隣り合うシリンダボア28,29の狭間に1つずつ配置されている。このため、隣り合うシリンダボア28,29の狭間が、ブロック側吐出チャンバ40,42用に有効利用され、圧縮機10の軸方向への体格の大型化を抑えることができる。
(8)弁・ポート形成体15,16のガスケットGには第1絞り15f,16fが設けられ、弁板20,21には第2絞り20a,21aが設けられている。そして、第1絞り15f,16f及び第2絞り20a,21aは、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cと、ブロック側吐出チャンバ40,42とを連通させる。このため、第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ33a〜33c,35a〜35cと、ブロック側吐出チャンバ40,42との間を冷媒が流れ込る際、第1絞り15f,16f及び第2絞り20a,21aによって脈動を低減させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1絞り15f,16f及び第2絞り20a,21aの孔径は適宜変更してもよい。
○ 吐出ポート15a,16aは弁・ポート形成体15,16以外の方法で設けてもよい。
○ シリンダブロック11,12と、シリンダヘッド13,14との間にガスケットGのみを設け、ガスケットGに吐出ポート15a,16aと第1絞り15f,16fを設けた構成としてもよい。
○ ブロック側吐出チャンバ40,42は、隣り合うシリンダボア28,29の狭間に1つずつ設けず、狭間にブロック側吐出チャンバ40,42が設けられていない箇所があってもよい。
○ 各シリンダヘッド13,14に区画壁を4つ以上設けるとともに、ブロック側吐出チャンバ40,42を4つ以上設け、冷媒ガスの往復回数を増やしてもよい。逆に、各シリンダヘッド13,14に区画壁を2つ設けるとともに、ブロック側吐出チャンバ40,42を2つ以上設け、冷媒ガスの往復回数を減らしてもよい。
○ 吐出口46は、シリンダブロック11の外面に開口したが、これに限らず、シリンダブロック12、シリンダヘッド13,14に開口していてもよい。
○ 実施形態では、フロント側、及びリヤ側の吸入方式としてロータリバルブを採用したが、フロント側及びリヤ側それぞれを、ロータリバルブでなく吸入弁による吸入方式としてもよい。
○ 実施形態では、リヤ側において、吸入室18の冷媒を吸入室19に集め、吸入室19からリヤ側ロータリバルブRRを介してシリンダボア29に吸入したが、これに限らない。リヤ側も各吸入室18と軸孔12aとを導入溝を介して個別に連通路で連通するとともに、軸孔12aとシリンダボア29とを導入通路で個別に連通し、連通路、リヤ側ロータリバルブRRの導入溝、導入通路を経由して吸入室18からシリンダボア29に冷媒を吸入させてもよい。
○ 実施形態では、吸入口44を通過した冷媒を、回転軸22の表面に形成された導入溝22aや供給通路22bを介して圧縮室28a,29aに供給していたが、冷媒供給経路はこれに限らない。回転軸22を、軸内通路が形成された中空軸とし、吸入口44を通過した冷媒を、まずはシリンダヘッド13,14のうちどちらかの内部に案内した後、軸内通路を介して圧縮室28a,29aに供給してもよい。
○ 実施形態では、吸入口44を通過した冷媒を、シリンダブロック11,12に形成された吸入通路43を介して吸入室17,18に供給したが、吸入口44を通過した冷媒を、斜板室25経由で吸入室17,18に供給してもよい。
○ 実施形態では、吸入通路43に連通する吸入室17,18を、その他の2つの吸入室17,18より容積を大きくしたが、その他の2つの吸入室17,18の容積を、吸入通路43に連通する吸入室17,18の容積より大きくしてもよい。
○ 3つの吸入室17,18を同じ容積としてもよい。
○ ブロック側吐出チャンバ40,42を1つだけとし、空間28b,29bを2つのヘッド側吐出チャンバに区画した構成としてもよい。
○ シリンダボア28,29の数は適宜変更してもよい。
○ ピストン型斜板式圧縮機は、両頭ピストン30を備えた両頭ピストン型でなく、片頭ピストンを備えた片頭ピストン型でもよい。
G…ガスケット、H…ハウジング、10…ピストン型斜板式圧縮機としての両頭ピストン型斜板式圧縮機、11,12…シリンダブロック、13,14…シリンダヘッド、15b,16b…吐出弁、15f,16f…第1絞り、20,21…弁板、20a,21a…第2絞り、22…回転軸、24…斜板、28,29…シリンダボア、28a,29a…圧縮室、28b,29b…空間、30…ピストンとしての両頭ピストン、32a〜32c,34a〜34c…第1〜第3の区画壁、33a〜33c,35a〜35c…第1〜第3のヘッド側吐出チャンバ、40,42…ブロック側吐出チャンバ、46…吐出口。

Claims (6)

  1. シリンダブロックと前記シリンダブロックの端部に結合されるシリンダヘッドを有するハウジングを備え、前記シリンダブロックに回転軸が回転可能に支持されるとともに複数のシリンダボアが前記回転軸の周囲に配列されるように形成され、各シリンダボア内にピストンが収容されるとともに、前記回転軸と一体回転する斜板に前記ピストンが係留され、前記シリンダボアには前記ピストンによって圧縮室が区画されるピストン型斜板式圧縮機において、
    前記シリンダヘッドには複数のヘッド側吐出チャンバが設けられるとともに、前記シリンダブロックにはブロック側吐出チャンバが設けられ、
    前記ハウジングに、圧縮後の冷媒を該ハウジング外へ吐出する吐出口が設けられるとともに、前記圧縮室から、前記ヘッド側吐出チャンバと前記ブロック側吐出チャンバを経由し、前記吐出口に至る冷媒の吐出経路が設けられ、
    前記圧縮室から吐出された冷媒は、前記吐出経路内を流れる中で、前記圧縮室と連通する前記ヘッド側吐出チャンバから前記ブロック側吐出チャンバに流れた後、別の前記ヘッド側吐出チャンバに流れるように構成されているピストン型斜板式圧縮機。
  2. 前記ヘッド側吐出チャンバは、前記回転軸の周囲で環状に形成された空間を区画壁によって前記回転軸の回転方向に複数に区画することにより設けられている請求項1に記載のピストン型斜板式圧縮機。
  3. 前記ブロック側吐出チャンバは、前記回転軸の周囲に複数設けられ、前記圧縮室から吐出された冷媒は、前記吐出経路内を流れる中で、前記ブロック側吐出チャンバから前記ヘッド側吐出チャンバに流れた後、別の前記ブロック側吐出チャンバに流れるように構成されている請求項1又は請求項2に記載のピストン型斜板式圧縮機。
  4. 前記ブロック側吐出チャンバは、前記回転軸の回転方向に隣り合う複数のシリンダボアの狭間に1つずつ配置されている請求項3に記載のピストン型斜板式圧縮機。
  5. 前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドの間にはガスケットが設けられ、前記ガスケットには第1絞りが形成され、少なくとも1つの前記ブロック側吐出チャンバと少なくとも1つの前記ヘッド側吐出チャンバは、前記第1絞りを介して連通される請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のピストン型斜板式圧縮機。
  6. 前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドの間には、前記圧縮室と前記ヘッド側吐出チャンバとの間に介在する吐出弁が形成された弁板が設けられるとともに、前記弁板には第2絞りが形成され、少なくとも1つの前記ブロック側吐出チャンバと少なくとも1つの前記ヘッド側吐出チャンバは、前記第2絞りを介して連通される請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のピストン型斜板式圧縮機。
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