JP3820766B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機に係り、特に吐出通路上に吐出マフラが設けられた圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば可変容量圧縮機において、同圧縮機の動作に伴い発生される振動や騒音を低減するために、吐出通路上に膨張型の吐出マフラを備えた圧縮機が存在する。同吐出マフラを構成するマフラ空間によって吐出ガスの通過断面積を拡大し、再び通過断面積を縮小することで、同吐出ガスの圧力脈動を同マフラ空間内において反射・干渉させて減衰する。同吐出ガスの圧力脈動が減衰されることで、この圧力脈動に起因して外部冷媒回路に生ずる振動や騒音を防止することができる。
【0003】
又、従来、前記吐出マフラの下流において、逆止弁を備えた圧縮機が提案されている。そして、圧縮機の圧縮運転の停止時に、この逆止弁により吐出通路が閉じられるようになっている。このため、圧縮運転の停止中に、高圧の吐出ガスが圧縮機の吐出通路に接続された外部冷媒回路から吐出マフラ内への高圧冷媒ガスの逆流が阻止されて、最終的に圧縮機内に高圧吐出ガスが必要以上に供給されるのが抑制されるようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来は、吐出通路上において、吐出マフラの下流側に逆止弁を設けているため、逆止弁の弁体がハンチングを起したときに、圧力脈動を生じ、このため、この圧力脈動に起因して外部冷媒回路に振動や騒音の発生の虞があった。
【0005】
さらに、吐出マフラの下流側に逆止弁を設けているため、圧縮運転の停止中において、吐出マフラの容積分の高圧吐出ガスが圧縮機(クランク室)内に流れ込み、クランク室の内部圧力が過度に上昇することによって圧縮機の回転軸に設けられたリップシールの耐久性が低下する問題がある。
【0006】
本発明は、逆止弁の弁体がハンチングを起したときにおいても、それに起因した圧力脈動の発生を抑止し、圧縮機に接続される外部冷媒回路に悪影響を及ぼすことがなく、リップシールの信頼性を向上することができる圧縮機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、請求項1の発明では、圧縮室から吐出される冷媒ガスの吐出通路上に吐出マフラを設けた圧縮機において、前記消音室の上流における吐出通路上でこの吐出通路の前後の差圧に応じて開閉する吐出開閉手段を設けた圧縮機をその要旨としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記圧縮機は、ハウジング内にシリンダボア及びクランク室を形成し、同シリンダボア内にピストンを収容し、クランク室内に斜板を収容し、クランク室内の圧力と吸入圧との前記ピストンを介した差圧に応じて斜板の傾角を制御して、吐出容量を変更するようにしたことをその要旨としている。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2において、圧縮機は更に、クランク室と吸入領域とを連通する圧力放出通路、吐出室とクランク室とを連通する圧力供給通路及び圧力供給通路を開閉する容量制御弁とを備え、前記容量制御弁は、圧縮機の停止時に圧力供給通路を開放作動することをその要旨とするものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3において、前記ハウジングは、斜板を揺動可能に収容するクランク室を形成するフロントハウジングと、フロントハウジングに接合すると共に、前記斜板の回転によって往復動する片頭ピストンを収容するシリンダブロックと、シリンダブロックに接合するリアハウジングとを含み、前記吐出マフラはシリンダブロックとフロントハウジングとの接合部に形成されていることをその要旨とするものである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれかにおいて、前記吐出開閉手段は、リアハウジングに設けられた吐出通路に設けたことをその要旨とするものである。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5において、前記リアハウジングに設けられた吐出通路は、シリンダブロックに対するリアハウジングの接合面側に開口する収納室を含み、前記吐出開閉手段は同収納室内に収容されることをその要旨とするものである。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のうちいずれかにおいて、前記吐出開閉手段は、逆止弁であることをその要旨とするものである。
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7のうちいずれかにおいて、前記吐出開閉手段は、前記吐出通路を遮断する位置と開放する位置とに切り換え配置される弁体と、前記吐出通路を遮断する方向へ弁体を付勢するばね部材とからなる逆止弁であることをその要旨とするものである。
【0014】
(作用)
請求項1の発明によれば、吐出マフラよりも上流側に設けられた吐出開閉手段は、その前後の差圧に応じて開閉する。そして、吐出開閉手段の開閉時において、弁体のハンチングによる脈動が生じた場合、この脈動を吐出マフラにより抑制する。又、吐出開閉手段が吐出マフラよりも上流に設けられているため、圧縮運転の停止中において、吐出マフラの容積分の高圧吐出ガスが圧縮機内に流れ込むことがない。
【0015】
請求項2の発明によれば、ハウジング内にシリンダボア及びクランク室を形成し、同シリンダボア内にピストンを収容し、クランク室内に斜板を収容し、クランク室内の圧力と吸入圧との前記ピストンを介した差圧に応じて斜板の傾角を制御して、吐出容量を変更するようにした可変容量圧縮機において、請求項1の作用を実現する。
【0016】
請求項3の発明によれば、圧縮機停止時、容量制御弁が開放されると、吐出室の冷媒ガスは圧力供給通路を介してクランク室に供給され、クランク室の圧力が上昇する。クランク室の圧力上昇に伴いクランク室の冷媒ガスは圧力放出通路を介して吸入領域に放出される。その際、クランク室内のオイルが冷媒ガスに伴って放出される虞がある。しかしながら、吐出開閉手段が吐出マフラより上流に設けられているため、吐出マフラの容積分の高圧吐出ガスがクランク室に供給されることがない。従って、圧力放出通路を介してクランク室から流出するオイル量が抑制される。
【0017】
請求項4の発明によれば、ハウジングが斜板を揺動可能に収容するクランク室を形成するフロントハウジングと、フロントハウジングに接合すると共に、前記斜板の回転によって往復動する片頭ピストンを収容するシリンダブロックと、シリンダブロックに接合するリアハウジングとを備え、吐出マフラがシリンダブロックとフロントハウジングとの接合部に形成されている圧縮機において、請求項1乃至請求項3のうちいずれかの作用を実現する。
【0018】
請求項5の発明によれば、リアハウジングに設けられた吐出通路に吐出開閉手段が設けられた圧縮機において、請求項1乃至請求項4のうちいずれかの作用が実現する。
【0019】
請求項6の発明によれば、リアハウジングに設けられた吐出通路に、シリンダブロックに対するリアハウジングの接合面側に開口する収納室を設けるため、吐出開閉手段をリアハウジングの接合面側から収納室に簡単に組込むことができる。
【0020】
請求項7の発明によれば、前記吐出開閉手段を、逆止弁にすることにより請求項1乃至請求項6のうちいずれかの作用を実現する。
請求項8の発明によれば、逆止弁の上流側の圧力が逆止弁の下流側の圧力と前記ばね部材のばね力との和を上回ると吐出通路が開き、逆止弁の上流側の圧力が逆止弁の下流側の圧力と前記ばね部材のばね力との和を下回ると吐出通路が閉じる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をクラッチレスの可変容量圧縮機に具体化した実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0022】
図1に示すようにシリンダブロック11の前端にはフロントハウジング12が接合されている。シリンダブロック11の後端にはリアハウジング13がバルブプレート14、弁形成プレート15,16及びリテーナ形成プレート17を介して接合固定されている。一体化されたシリンダブロック11、フロントハウジング12及びリアハウジング13が、圧縮機のハウジングを構成する。クランク室121を形成するフロントハウジング12とシリンダブロック11との間には回転軸18が回転可能に架設支持されている。回転軸18の前端はクランク室121から外部へ突出しており、この突出端部にはプーリ19が止着されている。プーリ19はベルト20を介して車両エンジンEに作動連結されている。プーリ19はアンギュラベアリング21を介してフロントハウジング12に支持されている。フロントハウジング12はプーリ19に作用するスラスト方向の荷重及びラジアル方向の荷重の両方をアンギュラベアリング21を介して受け止める。
【0023】
回転軸18の前端部とフロントハウジング12との間には、リップシール18aが介在されている。リップシール18aはクランク室121内の圧力洩れを防止する。
【0024】
回転軸18には回転支持体22が止着されていると共に、斜板23が回転軸18の軸線方向へスライド可能かつ傾動可能に支持されている。図2及び図4に示すように斜板23には連結片24,25が止着されている。連結片24,25には一対のガイドピン26,27が止着されている。ガイドピン26,27の先端部にはガイド球261,271が形成されている。回転支持体22には支持アーム221が突設されており、支持アーム221には一対のガイド孔222,223が形成されている。ガイド球261,271はガイド孔222,223にスライド可能に嵌入されている。支持アーム221と一対のガイドピン26,27との連係により斜板23が回転軸18の軸線方向へ傾動可能かつ回転軸18と一体的に回転可能である。斜板23の傾動は、ガイド孔222,223とガイド球261,271とのスライドガイド関係、回転軸18のスライド支持作用により案内される。斜板23の半径中心部がシリンダブロック11側へ移動すると、斜板23の傾角が減少する。
【0025】
回転支持体22と斜板23との間には傾角減少ばね28が介在されている。傾角減少ばね28は斜板23の傾角を減少する方向へ斜板23を付勢する。
図1及び図4に示すようにシリンダブロック11の中心部には収容孔29が回転軸18の軸線方向に貫設されている。収容孔29内には筒状の遮断体30がスライド可能に収容されている。遮断体30と収容孔29の端面との間には吸入通路開放ばね31が介在されている。吸入通路開放ばね31は遮断体30を斜板23側へ付勢している。
【0026】
遮断体30の筒内には回転軸18の後端部が挿入されている。遮断体30の内周面にはラジアルベアリング32が嵌入支持されている。ラジアルベアリング32は回転軸18に対してスライド可能である。ラジアルベアリング32は遮断体30の内周面に取りつけられたサークリップ33によって遮断体30の筒内からの抜けを阻止されている。回転軸18の後端部はラジアルベアリング32及び遮断体30を介して収容孔29の周面で支持される。
【0027】
リアハウジング13の中心部には吸入通路34が形成されている。吸入通路34は遮断体30の移動経路となる回転軸18の延長線上にある。吸入通路34は収容孔29に連通しており、収容孔29側の吸入通路34の開口の周囲には位置決め面35が形成されている。位置決め面35は弁形成プレート15上である。遮断体30の先端面は位置決め面35に当接可能である。遮断体30の先端面が位置決め面35に当接することにより遮断体30が斜板23から離間する方向への移動を規制される。
【0028】
斜板23と遮断体30との間の回転軸18上にはスラストベアリング36が回転軸18上をスライド可能に支持されている。スラストベアリング36は吸入通路開放ばね31のばね力によって常に斜板23と遮断体30との間に挟み込まれている。
【0029】
斜板23が遮断体30側へ移動するに伴い、斜板23の傾動がスラストベアリング36を介して遮断体30に伝達する。この傾動伝達により遮断体30が吸入通路開放ばね31のばね力に抗して位置決め面35側へ移動し、遮断体30が位置決め面35に当接する。斜板23の回転はスラストベアリング36の存在によって遮断体30への伝達を阻止される。
【0030】
シリンダブロック11に貫設されたシリンダボア111内には片頭ピストン37が収容されている。斜板23の回転運動はシュー38を介して片頭ピストン37の前後往復揺動に変換され、片頭ピストン37がシリンダボア111内を前後動する。
【0031】
図1及び図3に示すようにリアハウジング13内には吸入室131及び吐出室132が区画形成されている。バルブプレート14上には吸入ポート141及び吐出ポート142が形成されている。弁形成プレート15上には吸入弁151が形成されており、弁形成プレート16上には吐出弁161が形成されている。吸入室131内の冷媒ガスは片頭ピストン37の復動動作により吸入ポート141から吸入弁151を押し退けてシリンダボア(圧縮室)111内へ流入する。シリンダボア111内へ流入した冷媒ガスは片頭ピストン37の往動動作により吐出ポート142から吐出弁161を押し退けて吐出室132へ吐出される。吐出弁161はリテーナ形成プレート17上のリテーナ171に当接して開度規制される。
【0032】
回転支持体22とフロントハウジング12との間にはスラストベアリング39が介在されている。スラストベアリング39はシリンダボア111から片頭ピストン37、シュー38、斜板23、連結片24,25及びガイドピン26,27を介して回転支持体22に作用する圧縮反力を受け止める。
【0033】
吸入室131は通口143を介して収容孔29に連通している。遮断体30が位置決め面35に当接すると、通口143は吸入通路34から遮断される。
なお、前記吸入通路34、通口143、収容孔29、及び吸入室131は、吸入領域を構成している。
【0034】
回転軸18内には通路40が形成されている。通路40はクランク室121と遮断体30の筒内とを連通している。図1に示すように遮断体30の周面には放圧通口301が貫設されている。放圧通口301は遮断体30の筒内と収容孔29とを連通している。
【0035】
前記通路40、遮断体30の筒内、放圧通口301は圧力放出通路を構成する。
シリンダブロック11の周面及びフロントハウジング12の周面には吐出マフラとしての消音室65が形成されている。同消音室は膨張型とされており、消音室65を形成する形成壁113はシリンダブロック11に一体形成されており、同じく消音室65を形成する形成壁122はフロントハウジング12に一体形成されている。排出通路114は、断面円形に形成され、シリンダブロック11及びリアハウジング13にそれぞれ形成された通路114a,114bとから構成され、消音室65を吐出室132に連通させている。前記通路114aは、シリンダブロック11の後端面(リアハウジング13に対する接合端面)に対して垂直に穿設され、断面円形をなした開口を有する。
【0036】
又、通路114bは、その前部がリアハウジング13の前端面(シリンダブロック11に対する接合端面)に対して垂直に穿設されて断面円形をなして開口され、後部は吐出室132側から斜状に穿設されて後記する収納室132aに開口され、全体としてV字状にされている。そして、バルブプレート14、弁形成プレート15,16に断面円形をなした開口を介して、両通路114a,114bは互いに対向するようにして配置されている。従って、通路114a,114bの開口は円形をなしているため、その開口面積はシリンダブロック11及びリアハウジング13の接合端面に対して、最小となるようにされている。
【0037】
なお、図示はしないが、弁形成プレート15,16とシリンダブロック11、リアハウジング13との間には、ガスケットが介在されている。そして、前記通路114a,114bの開口面積が最小とされていることから、同ガスケットの通路114a,114bに対応する、開口部を最小とすることができる。
【0038】
消音室65は絞り通路123を介してクランク室121に連通している。絞り通路123は消音室65内において冷媒ガスから分離された潤滑油をクランク室121に供給し、消音室55内で回収された潤滑油がクランク室121内の潤滑必要部位の潤滑に供するためのものである。
【0039】
シリンダボア111から吐出室132へ吐出された冷媒ガスは排出通路114から消音室65へ吐出され、消音室65にて吐出脈動が低減される。
形成壁113は冷媒通路67を備えている。この冷媒通路67は、外部冷媒回路45に接続された吐出口671を有している。冷媒通路67は、形成壁113における形成壁122との接合端面に開口し、且つ水平方向に延びている。吐出口671は、形成壁113の上面に開口し、且つ垂直方向に延びている。形成壁122は消音室65を冷媒通路67に連通させるための連通路68を備えている。
【0040】
前記冷媒通路67,消音室65,排出通路114,吐出室132は吐出通路を構成している。
前記吐出室132は、奥部に断面円形をなす収納室132aが凹設されている。収納室132a内には吐出開閉手段としての逆止弁69が介在されている。逆止弁69は、ケーシング70、弁体71、ばね部材72及び嵌合部材73より構成され、それら複数の部品によって組み立てられた一体品として構成されている。ケーシング70は、一方の端が閉塞された筒状をなしている。一方の端が閉塞された筒状をなす弁体71は、ケーシング70内にその軸線方向へ摺動可能に配置されている。ばね部材72は、弁体71をケーシング70の開口端へ向かって付勢している。嵌合部材73は、ケーシング70の開口端に嵌合固定され、その内端面が弁体71に当接可能である。フランジ73aは嵌合部材73の外端の周囲に形成され、その周面にはOリング73cが配置されている。
【0041】
収納室132aの内周面には、フランジ73aと係合可能な段差部66が形成されている。フランジ73aが段差部66に係合するように逆止弁69が収納室132a内に挿入された状態で、収納室132aの内周面に取りつけられたサークリップ74によって逆止弁69の収納室132a内からの抜けが阻止されている。又、前記Oリング73cにより、段差部66の内周面とフランジ73aとは気密状に密嵌されている。弁孔73bは、吐出室132における収納室132aよりも前部側をケーシング70の内部に連通させるために、嵌合部材73に形成されている。複数の透孔70aはケーシング70の周壁に形成されている。
【0042】
圧縮機が最小の吐出容量で運転されるときには、図4及び図6に示すように、弁体71が嵌合部材73の内端面に当接して弁孔73bを閉塞する。
圧縮機が最小の吐出容量より大きい吐出容量で運転されるときには、図1及び図5に示すように、弁体71が吐出室132の前部内の圧力によって弁孔73bを開放し、収納室132aを開放する。
【0043】
前記吸入室131へ冷媒ガスを導入する吸入通路34と、吐出口671とは、外部冷媒回路45で接続されている。外部冷媒回路45上には凝縮器46、膨張弁47及び蒸発器48が介在されている。膨張弁47は蒸発器48の出口側のガス温度の変動に応じて冷媒流量を制御する温度式自動膨張弁である。
【0044】
図1に示すように吐出室132の前部とクランク室121とは圧力供給通路41で接続されている。圧力供給通路41上には容量制御弁62が介在されている。
【0045】
容量開閉弁62のソレノイド63の励磁により弁体64が弁孔621を閉鎖する。ソレノイド63が消磁すれば弁体64が弁孔621を開く。即ち、容量開閉弁62は吐出室132とクランク室121とを接続する圧力供給通路41を開閉する。
【0046】
蒸発器48の近傍には温度センサ49が設置されている。温度センサ49は蒸発器48における温度を検出し、この検出温度情報が制御コンピュータCに送られる。容量開閉弁62のソレノイド63は制御コンピュータCの励消磁制御を受ける。制御コンピュータCは温度センサ49から得られる検出温度情報に基づいてソレノイド63を励消磁制御する。制御コンピュータCは空調装置作動スイッチ50のON状態のもとに検出温度が設定温度以下になるとソレノイド63の消磁を指令する。この設定温度以下の温度は蒸発器48においてフロストが発生しそうな状況を反映する。又、制御コンピュータCは空調装置作動スイッチ50のOFFによってソレノイド63を消磁する。
【0047】
ソレノイド63が励磁状態にあると、圧力供給通路41は閉じられている。従って、吐出室132からクランク室121への高圧冷媒ガスの供給は行われない。この状態ではクランク室121内の冷媒ガスが通路40及び放圧通口301を介して吸入室131に流出するばかりであり、クランク室121内の圧力は吸入室131内の低圧力、即ち吸入圧に近づいていく。そのため、斜板23は最大傾角に保持され、吐出容量は最大となる。斜板23の最大傾角は回転支持体22の傾角規制突部224と斜板23との当接によって規制される。
【0048】
冷房負荷が小さくなった状態で斜板23が最大傾角を維持して吐出作用が行われると、蒸発器48における温度がフロスト発生をもたらす温度に近づくように低下してゆく。温度センサ49は蒸発器48における検出温度情報を制御コンピュータCに送っており、検出温度が設定温度以下になると制御コンピュータCはソレノイド63の消磁を指令する。ソレノイド63が消磁されると圧力供給通路41が開き、吐出室132とクランク室121とが連通する。従って、吐出室132内の高圧冷媒ガスが圧力供給通路41を介してクランク室121へ供給され、クランク室121内の圧力が高くなる。クランク室121内の圧力上昇により斜板23の傾角が最小傾角へ移行する。又、空調装置作動スイッチ50のOFF信号に基づいて制御コンピュータCがソレノイド63を消磁し、この消磁により斜板23が最小傾角へ移行する。
【0049】
斜板23の傾角が最小傾角になると、遮断体30が位置決め面35に当接する。遮断体30が位置決め面35に当接したときには吸入通路34が遮断される。斜板23の傾動に連動する遮断体30は吸入通路34の通過断面積を徐々に減らしてゆく。この緩慢な通過断面積変化による絞り作用が吸入通路34から吸入室131への冷媒ガス流入量を徐々に減少させる。そのため、吸入室131からシリンダボア(圧縮室)111内へ吸入される冷媒ガス量も徐々に減少してゆき、吐出容量が徐々に減少してゆく。従って、吐出圧が徐々に減少してゆき、圧縮機における負荷トルクが短時間で大きく変動することはない。その結果、最大吐出容量から最小吐出容量に到る間のクラッチレス圧縮機における負荷トルクの変動が緩慢になり、負荷トルクの変動による衝撃が緩和される。
【0050】
遮断体30が位置決め面35に当接すると、吸入通路34における通過断面積が零となり、外部冷媒回路45から吸入室131への冷媒ガス流入が阻止される。即ち、外部冷媒回路45における冷媒循環が停止する。斜板23の最小傾角は、従って、遮断体30と位置決め面35との当接によって規制される。
【0051】
斜板23の最小傾角は0°よりも僅かに大きい。この最小傾角状態は遮断体30が吸入通路34と収容孔29との連通を遮断する閉位置に配置されたときにもたらされる。遮断体30は前記閉位置とこの位置から離間した開位置とへ斜板23に連動して切り換え配置される。
【0052】
斜板23の最小傾角は0°ではないため、斜板傾角が最小の状態においてもシリンダボア111から吐出室132への吐出は行われている。シリンダボア111から吐出室132へ吐出された冷媒ガスは圧力供給通路41を通ってクランク室121へ流入する。クランク室121内の冷媒ガスは通路40及び放圧通口301という放圧通路を通って吸入室131へ流入し、吸入室131内の冷媒ガスはシリンダボア111内へ吸入されて吐出室132へ吐出される。
【0053】
即ち、斜板傾角が最小状態では、吐出圧領域である吐出室132、圧力供給通路41、クランク室121、通路40、放圧通口301、吸入圧領域である収容孔29、吸入圧領域である吸入室131、シリンダボア111を経由する循環通路が圧縮機内にできている。そして、吐出室132、クランク室121及び吸入室131の間では圧力差が生じている。従って、冷媒ガスが前記循環通路を循環し、冷媒ガスと共に流動する潤滑油が圧縮機内を潤滑する。
【0054】
斜板傾角が最小状態における吐出圧は低く、このときの吐出室132における逆止弁69の上流側の圧力が逆止弁69の下流側の圧力とばね部材72のばね力との和を下回るようにばね部材72のばね力が設定してある。従って、斜板23の傾角が最小になったときには弁体71が弁孔73bを閉じる。
【0055】
斜板傾角が最小状態から斜板23の傾角が増大した場合、遮断体30が位置決め面35から離間する。遮断体30の離間に伴い、吸入通路34における通過断面積が緩慢に増大してゆき、吸入通路34から吸入室131への冷媒ガス流入量は徐々に増えていく。従って、吸入室131からシリンダボア111内へ吸入される冷媒ガス量も徐々に増大してゆき、吐出容量が徐々に増大してゆく。そのため、吐出圧が徐々に増大してゆき、圧縮機における負荷トルクが短時間で大きく変動することはない。その結果、最小吐出容量から最大吐出容量に到る間のクラッチレス圧縮機における負荷トルクの変動が緩慢になり、負荷トルクの変動による衝撃が緩和される。
【0056】
斜板23の傾角が最小傾角から増大すると吐出圧が増大し、排出通路114における逆止弁69の上流側の圧力が逆止弁69の下流側の圧力とばね部材72のばね力との和を上回る。従って、斜板23の傾角が最小傾角よりも大きいときには弁孔73bが開き、吐出室132内の冷媒ガスが外部冷媒回路45へ流出する。
【0057】
車両エンジンEが停止すれば圧縮機の運転も停止、即ち斜板23の回転も停止し、容量制御弁62が消磁される。容量制御弁62の消磁により斜板23の傾角は最小傾角となる。圧縮機の運転停止状態が続けば圧縮機内の圧力が均一化するが、斜板23の傾角は傾角減少ばね28のばね力によって小さい傾角に保持される。従って、車両エンジンEの起動によって圧縮機の運転が開始されると、斜板23は負荷トルクの最も少ない最小傾角状態から回転開始し、圧縮機の起動時のショックも殆どない。
【0058】
以上のような容量可変動作を行なうクラッチレス圧縮機に本発明を適用した第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1) 本実施の形態によれば、消音室65よりも上流側に設けられた逆止弁69は、その前後の差圧に応じて開閉する。従来は、逆止弁が消音室の下流側に設けられていたため、逆止弁の弁体がハンチングを起したときに生ずる脈動を抑制する手段がなかった。しかし、本実施の形態では、逆止弁69の開閉時において、弁体71のハンチングによる脈動が生じた場合、この脈動を消音室65により抑制することができる。このため、外部冷媒回路45への悪影響を防止できる。
【0059】
(2) 又、本実施の形態によれば、消音室65の上流側に逆止弁69を設けているため、圧縮運転の停止中において、消音室65の容積分の高圧吐出ガスが圧力供給路41を介してクランク室121内への流れ込みが防止される。この結果、クランク室121の内部圧力が過度に上昇することがなく、圧縮機の回転軸18に設けられたリップシール18aの耐久性を向上することができる。
【0060】
(3) 又、本実施の形態によれば、クランク室121と、吸入領域(吸入通路34、通口143、収容孔29、及び吸入室131)とを連通する圧力放出通路(通路40、遮断体30の筒内、及び放圧通口301)を設けた。又、吐出室132とクランク室121とを連通する圧力供給通路41及び圧力供給通路41を開閉する容量制御弁62とを設けた。そして、容量制御弁62は、圧縮機の停止時に圧力供給通路41を開放作動するようにした。
【0061】
この結果、圧縮機が停止した時、容量制御弁52が開放されると、吐出室132の冷媒ガスは圧力供給通路41を介してクランク室121に供給され、クランク室121の圧力が上昇する。クランク室121の圧力上昇に伴いクランク室121の冷媒ガスは圧力放出通路である通路40等を介して吸入領域である吸入室131等に放出される。このとき、クランク室121内のオイルが冷媒ガスに伴って放出される虞があるが、逆止弁69が消音室65より上流に設けられているため、消音室65の容積分の高圧吐出ガスがクランク室121に供給されることがない。従って、圧力放出通路である通路40等を介してクランク室121から流出するオイル量を抑制することができる。
【0062】
(4) 外部冷媒回路45上の熱交換器である凝縮器46、蒸発器48に比べると、圧縮機は温まり難く、冷め易いという特性がある。このような特性のために圧縮機の圧縮運転停止中では外部冷媒回路45中の冷媒が圧縮機内へ流入し易い。圧縮機の圧縮運転停止中に外部冷媒回路45から圧縮機内へ流入した冷媒は圧縮機内で液化し、圧縮機内には液冷媒が溜まる。このような液冷媒の溜まり状態では冷媒と共に流動する潤滑が希釈されると共に、圧縮機内の潤滑必要部位が液冷媒によって洗われる。そのため、長時間の圧縮機運転停止後に圧縮機を起動すると、潤滑必要部位が摩耗、焼き付きを起こすおそれがある。
【0063】
しかし、本実施の形態では斜板傾角が最小傾角のときには外部冷媒回路45から吐出室132への冷媒流入が逆止弁69により阻止され、外部冷媒回路45から吸入室131への冷媒流入が遮断体30により阻止される。従って、圧縮機内における液冷媒の溜まりによる圧縮機内の摩耗、焼き付きのおそれはない。
【0064】
(5) 斜板23の傾角が最小傾角にあるときには、容量制御弁62の弁体64が弁孔621を開いており、圧縮機内には吐出室132、圧力供給通路41、クランク室121、通路40、吸入室131、シリンダボア111を経由する循環経路ができている。そのため、斜板23の傾角が最小傾角に移行したときに外部冷媒回路45から吐出室132へ冷媒ガスが逆流すれば、クランク室121内の圧力が前記逆流のない場合に比して高くなる。続いて斜板23が最小傾角から増大するとき、即ち容量復帰するときには、クランク室121内の圧力が低いほど容量復帰は早くなる。逆止弁69による逆流防止作用は前記容量復帰を早める役割を果たす。
【0065】
(6) 前記実施の形態では、シリンダボア(圧縮室)111から吐出される冷媒ガスの通路114bの出口をリアハウジングの外周に開口すると共に、排出通路114上に消音室65を設けた。この構成によって、排出通路114を経由して外部冷媒回路45に吐出される冷媒ガスは消音室65を経由する。消音作用をもたらす消音室65の外壁で熱交換を行なう構成によって冷却効果を高めることができる。
【0066】
(7) 前記実施の形態では、排出通路114を構成する通路114aは、シリンダブロック11の後端面(リアハウジング13に対する接合端面)に対して垂直に穿設されて断面円形をなした開口を有する。一方、通路114bは、その前部がリアハウジング13の前端面(シリンダブロック11に対する接合端面)に対して垂直となるように断面円形をなして開口した。この結果、通路114a,114bの開口は円形をなしているため、通路114a,114bの開口面積をシリンダブロック11及びリアハウジング13の接合端面に対して、最小とすることができ、図示はしないが、弁形成プレート15,16とシリンダブロック11、リアハウジング13との間に介在されたガスケットの通路114a,114bに対応する、開口部を最小とすることができる。
【0067】
なお、実施の形態は前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 前記実施の形態では、収納室132aの内周面には、フランジ73aと係合可能な段差部66を形成し、フランジ73aが段差部66に係合するように逆止弁69が収納室132a内に挿入された状態で、収納室132aの内周面に取りつけられたサークリップ74によって逆止弁69の収納室132a内からの抜けを阻止するようにした。この代わりに、逆止弁69を収納室132a内に圧入固定してもよい。こうすることにより、サークリップ74、段差部66を省略し、構成を簡素化することができる。
【0068】
○ 又、上記のように逆止弁69を収納室132a内に圧入する代わりに、フランジ73aに雄ネジを形成し、収納室132a内周面に雌ネジを形成して、逆止弁69を収納室132a内に螺入固定してもよい。なお、この場合、逆止弁69の嵌合部材73の端面には、ドライバー操作用のマイナス、或いはプラス状の切欠等を設けるものとする。
【0069】
○ 前記実施の形態では、絞り通路123を形成したが、絞り通路123を省略した圧縮機に具体化してもよい。この場合においても、圧縮機の圧縮運転停止中に逆止弁69が閉じるため、消音室65内に潤滑油(死オイル)が溜まることがない。
【0070】
○ 前記実施の形態では、クラッチレス圧縮機に具体化したが、クラッチ付き圧縮機等の吐出マフラを採用できる他の圧縮機に具体化してもよい。
前記実施の形態から把握できる請求項記載以外の技術思想(発明)について、以下にその効果とともに記載する。
(1) 圧縮室から吐出される冷媒ガスの排出通路の出口をリアハウジングの外周に開口すると共に、排出通路の出口に吐出マフラを設けた請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の圧縮機。こうすることにより、排出通路を経由して外部冷媒回路に吐出される冷媒ガスは吐出マフラを経由する。消音作用をもたらす吐出マフラの外壁で熱交換を行なう構成は冷却効果を高める。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の圧縮機では、逆止弁の弁体がハンチングを起したときにおいても、それに起因した圧力脈動の発生を抑止し、圧縮機に接続される外部冷媒回路に悪影響を及ぼすことがなく、リップシールの信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す圧縮機全体の側断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】斜板傾角が最小状態にある圧縮機全体の側断面図。
【図5】開放状態の逆止弁を示す説明図。
【図6】閉塞状態の逆止弁を示す説明図。
【符号の説明】
11…シリンダブロック、111…シリンダボア(圧縮室を構成する。)、
114…排出通路、114a…通路、114b…通路、
12…フロントハウジング、121…クランク室、13…リアハウジング、
131…吸入室、
132…吐出室(冷媒通路67,消音室65,排出通路114とともに吐出通路を構成している。)、132a…収納室、23…斜板、
34…吸入通路(通口143、収容孔29、及び吸入室131とともに吸入領域を構成する。)、37…片頭ピストン、
40…通路(遮断体30の筒内、放圧通口301とともに圧力放出通路を構成する。)、65…消音室(吐出マフラを構成する。)、
69…逆止弁(吐出開閉手段を構成する。)、71…弁体、72…バネ部材。

Claims (8)

  1. 圧縮室から吐出される冷媒ガスの吐出通路上に吐出マフラを設けた圧縮機において、
    前記吐出マフラの上流における吐出通路上に設けられ、この吐出通路の前後の差圧に応じて開閉する吐出開閉手段を設けた圧縮機。
  2. 前記圧縮機は、ハウジング内にシリンダボア及びクランク室を形成し、同シリンダボア内にピストンを収容し、クランク室内に斜板を収容し、クランク室内の圧力と吸入圧との前記ピストンを介した差圧に応じて斜板の傾角を制御して、吐出容量を変更するようにした可変容量圧縮機である請求項1に記載の圧縮機。
  3. 圧縮機は更に、クランク室と吸入領域とを連通する圧力放出通路、吐出室とクランク室とを連通する圧力供給通路及び圧力供給通路を開閉する容量制御弁とを備え、前記容量制御弁は、圧縮機の停止時に圧力供給通路を開放作動するものである請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記ハウジングは、斜板を揺動可能に収容するクランク室を形成するフロントハウジングと、フロントハウジングに接合すると共に、前記斜板の回転によって往復動する片頭ピストンを収容するシリンダブロックと、シリンダブロックに接合するリアハウジングとを含み、前記吐出マフラはシリンダブロックとフロントハウジングとの接合部に形成されている請求項2又は請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記吐出開閉手段は、リアハウジングに設けられた吐出通路に設けた請求項1乃至請求項4のうちいずれかに記載の圧縮機。
  6. 前記リアハウジングに設けられた吐出通路は、シリンダブロックに対するリアハウジングの接合面側に開口する収納室を含み、前記吐出開閉手段は同収納室内に収容される請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記吐出開閉手段は、逆止弁である請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載の圧縮機。
  8. 前記吐出開閉手段は、前記吐出通路を遮断する位置と開放する位置とに切り換え配置される弁体と、前記吐出通路を遮断する方向へ弁体を付勢するばね部材とからなる逆止弁である請求項1乃至請求項7のうちいずれかに記載の圧縮機。
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