JP6738152B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒ガス等の流体を圧縮する圧縮機に関し、特に、流体の吸入圧力脈動に起因する振動及び騒音を低減する技術に関する。
車両エアコンシステムの冷媒回路に組み込まれて使用され、冷媒ガスを圧縮して吐出する圧縮機においては、その圧縮機構部の作動に伴って圧縮機構部の上流側に生じる吸入圧力の脈動(圧力脈動)が、主に、圧縮機の吸入通路の上流側端部に接続される冷媒配管等を介して圧縮機外に伝播し、その結果、大きな振動や異音が発生することがあった。
この吸入圧力脈動に起因する振動や騒音のレベルを低減するための工夫が図られた圧縮機としては、特許文献1や特許文献2に記載された圧縮機が知られている。
特許文献1に記載された圧縮機は、ハウジングの一部を外方に膨出させてなる膨張型の吸入マフラを吸入通路上に備え、この膨張型の吸入マフラにより、吸入圧力脈動の圧縮機外への伝播を低減するように構成されている。
特許文献2に記載された圧縮機は、吸入通路上にこの吸入通路の開度を調整する開度調整弁を備え、低流量運転時に、開度調整弁によって吸入通路の開度を絞ることにより、吸入圧力脈動の圧縮機外への伝播を低減するように構成されている。
特開2004−92652号公報 特開2001−289177号公報
しかしながら、特許文献1に記載された圧縮機では、膨張型の吸入マフラを形成するために、比較的に大きなスペースを必要とするため、圧縮機の体格が増大する上、その吸入マフラがハウジングの外方に放出されているため構造が複雑になっていた。
一方、特許文献2に記載された圧縮機では、膨張型の吸入マフラを必要としないため、圧縮機の体格は特許文献1の圧縮機よりも小さくすることが可能であるが、吸入圧力脈動の圧縮機外への伝播の更なる低減が求められている。
本発明は、このような実状に鑑み、圧縮機の体格増大を抑制しつつ、簡素な構造で吸入圧力脈動に起因する振動及び騒音のレベルを効果的に低減可能な圧縮機を提供することを課題とする。
本発明の一側面による圧縮機は、流体の吸入室と外部とを連通する吸入通路の開度を調整する開度調整弁を備え、前記吸入通路を介して前記吸入室に導かれた流体を圧縮して吐出する。前記圧縮機は、前記吸入通路及び前記吸入室を有するハウジングに形成され、前記吸入通路の一部を構成すると共に前記開度調整弁が収容される弁収容室と、前記弁収容室と前記開度調整弁とにより協働して形成される通路部を介して、前記吸入通路に連通する共鳴室と、を含んで構成される。
前記一側面による圧縮機によれば、吸入室と外部とを連通する吸入通路の開度を調整する開度調整弁によって吸入通路の開度を絞ることにより、圧縮機の作動に伴って吸入室内に生じ得る吸入圧力脈動の圧縮機外への伝播を抑制することができる。そして、前記圧縮機によれば、通路部を介して吸入通路に連通する共鳴室を備えてヘルムホルツ共鳴器を構成することができ、その結果、吸入室内の圧力脈動(詳しくは脈動音)が吸入通路側に伝播したとしても、その伝播経路である吸入通路に接続されるヘルムホルツ共鳴器により、伝播してきた圧力脈動のうちのヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数と同じ周波数成分及びその近傍の周波数成分の圧力脈動のレベルを低減することができる。これにより、開度調整弁による絞り効果に加えて共鳴室による共鳴効果により、吸入圧力脈動に起因する振動や騒音のレベルを効果的に低減することができる。
そして、前記圧縮機では、膨張型の吸入マフラではなく共鳴効果を用いる共鳴室により圧力脈動のレベルを低減する構成であるため、共鳴室のスペースを膨張型の吸入マフラよりも小スペースに抑えることができる。また、前記圧縮機では、ヘルムホルツ共鳴器の通路部を、単に、吸入通路の一部を構成する弁収容室と開度調整弁とにより協働して形成する構成であるため、構造を複雑化させることなく、簡素な構造で、ヘルムホルツ共鳴器を構成することができる。
このようにして、前記一側面による圧縮機によれば、圧縮機の体格増大を抑制し、且つ、簡素な構造で吸入圧力脈動に起因する振動及び騒音のレベルを効果的に低減可能な圧縮機を提供することができる。
本発明の第1実施形態における圧縮機の断面図である。 上記第1実施形態における開度調整弁の部分断面図である。 上記第1実施形態における圧縮機の通路部を含む要部拡大図である。 図3に示す矢印A方向から見た開度調整弁の収容状態を示した図である。 上記圧縮機の吸入室内に生じる圧力脈動を説明するための概念図である。 上記第1実施形態における弁収容室及び通路部の変形例を説明するための要部拡大図である。 図6に示す矢印B方向から見た開度調整弁の収容状態を示した図である。 上記第1実施形態における弁収容室に開度調整弁が収容された他の状態を説明するための説明図である。 上記第1実施形態における弁収容室に開度調整弁が収容された更に他の状態を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態における圧縮機の断面図である。 上記第2本実施形態における開度調整弁の要部の部分断面図である。
以下、本発明の第1実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された圧縮機の一例である斜板式の可変容量圧縮機(以下において単に「圧縮機」という)100の断面図である。この圧縮機100は、図示省略した蒸発器、凝縮器及びこれらを接続する冷媒配管等を含む冷媒回路の一部を構成し、前記冷媒配管のうちの蒸発器側の配管の一端と、凝縮器側の配管の一端との間に接続され、吸入した冷媒(冷媒ガス)を圧縮して吐出し、冷媒を冷媒回路内で循環させるものである。つまり、本実施形態において、圧縮機100は車両エアコンシステムに組み込まれる場合を一例に挙げて説明する。
なお、本実施形態において、圧縮機100の車両エアコンシステムへの組み込み状態(設置状態)における水平方向及び鉛直方向(上下方向)が図1及び後述する各図に示されている。本実施形態では、圧縮機100の設置状態における後述する駆動軸110の軸線Oの方向が水平方向であるものとする。
図1に示すように、圧縮機100は、シリンダボア101aが複数形成されたシリンダブロック101と、シリンダブロック101の一端側に連結されたフロントハウジング102と、シリンダブロック101の他端側にバルブプレート103等を介して連結されたシリンダヘッド104と、を備えている。
シリンダブロック101とフロントハウジング102とによって規定されるクランク室S1内を横断するように、駆動軸110が設けられている。この駆動軸110の軸線方向の中間部分の周囲には、斜板111が配置されている。斜板111の中央部には貫通孔111aが形成されており、駆動軸110はこの貫通孔111aを挿通している。また、斜板111は、駆動軸110に固定され駆動軸110と一体に回転するロータ112とリンク機構120を介して連結されている。このリンク機構120により、斜板111は駆動軸110及びロータ112とともに回転し、かつ、駆動軸110の軸線に対するその傾斜角が変更可能に構成されている。
リンク機構120は、ロータ112から突設された第1アーム112aと、斜板111から突設された第2アーム111bと、一端側が第1連結ピン121を介して第1アーム112aに対して回動可能に連結されると共に他端側が第2連結ピン122を介して第2アーム111bに対して回動可能に連結されたリンクアーム123と、を含む。
斜板111の貫通孔111aは、斜板111が最大傾斜角から最小傾斜角の範囲で傾動可能な形状に形成されている。本実施形態において、貫通孔111aには、駆動軸110と当接することによって傾斜角を小さくする方向への斜板111の傾斜角変位(傾動)を規制する最小傾斜角規制部が形成されている。例えば、斜板111が駆動軸110に対して直交するときの斜板111の傾斜角を0度(最小傾斜角)とした場合、前記最小傾斜角規制部は、斜板111の傾斜角がほぼ0度となるまでの傾斜角変位(傾動)を許容するように形成されている。また、傾斜角を増大させる方向の斜板111の傾斜角変位(傾動)は、斜板111がロータ112に当接することによって規制される。したがって、斜板111の傾斜角は、斜板111がロータ112に当接したときに最大傾斜角となる。
駆動軸110には、傾斜角を減少させる方向に斜板111を付勢する傾斜角減少バネ113と、傾斜角を増大させる方向に斜板111を付勢する傾斜角増大バネ114とが、斜板111を挟んで装着されている。傾斜角減少バネ113は、斜板111とロータ112との間に装着されており、傾斜角増大バネ114は、斜板111と駆動軸110に設けられたバネ支持部材115との間に装着されている。
ここで、斜板111の傾斜角が最小傾斜角であるときに、傾斜角増大バネ114の付勢力の方が傾斜角減少バネ113の付勢力よりも大きくなるように設定されている。このため、駆動軸110が回転していないとき、すなわち、圧縮機100が停止しているときに、斜板111は、傾斜角減少バネ113の付勢力と傾斜角増大バネ114の付勢力とがバランスする傾斜角(>最小傾斜角)に位置する。
駆動軸110の一端は、フロントハウジング102の外側に突出したボス部102aを貫通して外側まで延在して、図示省略した動力伝達装置に連結されている。なお、駆動軸110とボス部102aとの間には軸封装置130が挿入され、クランク室S1内部は外部空間から遮断されている。
駆動軸110とロータ112との連結体は、ラジアル方向においてはラジアル軸受131、132によって支持され、スラスト方向においてスラスト軸受133、スラストプレート134によって支持されている。駆動軸110のスラストプレート134への当接部とスラストプレート134との隙間は、調整ネジ135によって所定の隙間に調整されている。そして、外部駆動源(例えば、前記車両のエンジン)からの動力が前記動力伝達装置を介して駆動軸110に伝達され、これにより、駆動軸110が回転するようになっている。
シリンダボア101a内には、ピストン136が配設され、ピストン136のクランク室S1側に突出している端部の内側空間には、斜板111の外周部が収容され、斜板111は、一対のシュー137を介して、ピストン136と連動する。このシュー137によって、斜板111の回転運動をピストン136の往復運動に変換することにより、ピストン136がシリンダボア101a内で往復するように構成されている。このように、本実施形態においては、圧縮機100は、往復動式の圧縮機構部(シリンダボア101a、ピストン136等)を備えている。
シリンダヘッド104には、駆動軸110の軸線Oの延長上に配設された吸入室S2と、吸入室S2を環状に取り囲むように配置された円環状の吐出室S3と、が区画形成されている。吸入室S2は、バルブプレート103に各シリンダボア101aに対応して形成された吸入孔103a、及び、吸入弁形成体に形成された吸入弁(図示省略)を介して各シリンダボア101aと連通している。吐出室S3は、吐出弁形成体に形成された吐出弁(図示省略)、及び、バルブプレート103に形成された吐出孔103bを介してシリンダボア101aと連通している。吸入室S2と吐出室S3とは、隔壁104aにより仕切られている。隔壁104aは、シリンダヘッド104の底壁104bからシリンダブロック101側に向って延び、駆動軸110の軸線Oを中心として円環状に形成されている。言い換えると、本実施形態に係る圧縮機100においては、駆動軸110に直交する断面(ここでは鉛直面で切断した断面)において、略中央に吸入室S2が設けられ、吸入室S2を囲むように吐出室S3が設けられている。
ここで、フロントハウジング102、センターガスケット(図示省略)シリンダブロック101、シリンダガスケット(図示省略)、吸入弁形成体(図示省略)、バルブプレート103、吐出弁形成体(図示省略)、ヘッドガスケット(図示省略)及びシリンダヘッド104が複数の通しボルト105によって締結されてハウジングが形成される。
シリンダヘッド104には、吸入ポート104cを備えた吸入通路L1が形成され、この吸入ポート104cには、前述の冷媒配管のうちの蒸発器側の配管(図示省略)の一端が接続される。ピストン136が往復動すると、冷媒は、冷媒配管の蒸発器側の配管及び吸入通路L1を介して吸入室S2に導かれる。吸入通路L1は、シリンダヘッド104の外周壁104d側(径方向外側)から吸入室S2側(中心側)に向って吐出室S3の一部位の上方を横切るように直線状に延設されている。詳しくは、シリンダヘッド104の吸入通路L1形成壁のうちの吸入室S2側の部位(以下において膨出壁という)104eは、吸入室S2側及び吐出室S3側に膨出すると共に、吸入室S2内で鉛直方向(上下方向)に延びている。図1は吸入通路L1を含む断面位置における断面図であり、この断面においては吸入室S2及び吐出室S3が膨出壁104eに面している。一方、図示を省略するが、吸入通路L1を含まない断面位置における断面では、吸入室S2及び吐出室S3はシリンダヘッド104の底壁104bに面している。
また、図示を省略したが、シリンダヘッド104には、吐出ポートを備えた吐出通路が、シリンダヘッド104の外周壁104dを貫通して吐出室S3に開口するように形成されている。この吐出ポートには、前述の冷媒配管のうちの凝縮器側の配管の一端が接続される。ピストン136が往復動して圧縮された冷媒は、吐出室S3及び吐出通路を介して外部(凝縮器側)に吐出される。
なお、本実施形態において、吸入通路L1、吸入室S2及び吐出室S3を有する上記シリンダヘッド104が本発明に係る「ハウジング」に相当する。
また、シリンダヘッド104には、吸入通路L1の開度を調整する開度調整弁(吸入絞り弁)200が設けられている。
この開度調整弁200は、シリンダヘッド104に形成され、吸入通路L1の一部を構成する弁収容室S4内に収容されている。吸入ポート104cに導入された冷媒は、吸入通路L1上の開度調整弁200を介して吸入室S2に導かれる。
開度調整弁200は、吸入通路L1の上流側圧力と下流側圧力との差圧に応じて作動して吸入通路L1の開度を調整するように構成されており、冷媒流量の変化に追従して吸入通路L1の開度調整が可能である。開度調整弁200は、冷媒流量が減少すれば吸入通路L1の開度を小さくし、冷媒流量が増大すれば吸入通路L1の開度を大きくするように構成されている。
なお、開度調整弁200の構造については後に詳述する。
本実施形態において、弁収容室S4は、第1方向の一方側に冷媒の流入口104fを有すると共に前記第1方向と交差する第2方向の一方側に冷媒の流出口104gを有している。本実施形態では、圧縮機100の設置状態において、弁収容室S4は鉛直方向(上下方向)の上部(重力方向上部)に流入口104fを有すると共に側部に流出口104gを有している。つまり、本実施形態では、前記第1方向の一方側は、鉛直方向の上部であり、前記第2方向の一方側は、第1方向と直交する水平方向の一方側の側部である。
具体的には、弁収容室S4は、吸入通路L1の下流側部位を構成し、シリンダヘッド104の吸入通路L1形成壁のうちの下流側の部分により形成されている。また、流入口104fは、吸入通路L1の鉛直方向中間部分に位置している。そして、流出口104gは、膨出壁104eを貫通して形成され、吸入通路L1(詳しくは、膨出壁104eの内面と開度調整弁200の後述する周壁201aの外面との間の領域)と吸入室S2とを連通し、吸入室S2に開口している。流出口104gの形成位置は、膨出壁104eにおける鉛直方向の適宜位置に設定することができ、本実施形態では、鉛直方向下端部位に設定されている。
また、シリンダヘッド104には、図1に示すように、弁収容室S4と開度調整弁200とにより協働して形成される通路部L2を介して、吸入通路L1に連通する共鳴室S5が形成されている。この通路部L2(詳しくは、後述する図3参照)と共鳴室S5とによりヘルムホルツ共鳴器が構成されている。本実施形態では、共鳴室S5は、弁収容室S4に開口する開口端S5aを有し、鉛直方向に延びる円柱状の空間として、シリンダヘッド104内に形成されている。
なお、通路部L2及び共鳴室S5については後に詳述する。
さらに、シリンダヘッド104には、クランク室S1内の圧力を制御する圧力制御弁250が設けられている。
圧力制御弁250は、吐出室S3とクランク室S1とを連通する圧力供給通路L3の途上に配置され、この圧力供給通路L3の開度を調整して、クランク室S1への冷媒(冷媒ガス)導入量を制御する。また、このクランク室S1内の冷媒は、クランク室S1と吸入室S2とを連通する放圧通路L4を介して吸入室S2へ流れる。
図1において、圧力制御弁250及び圧力供給通路L3は、図の簡略化のため概念化して示したが、圧力制御弁250は、実際には、例えば、シリンダヘッド104内に配置されている。また、圧力供給通路L3は、圧力制御弁250の位置に応じて、シリンダブロック101、バルブプレート103、及び、シリンダヘッド104等に適宜形成されている。放圧通路L4は、具体的には、シリンダブロック101に駆動軸110と平行して形成された連通路101b、駆動軸110の端部側に形成された空間101c、シリンダガスケット及び吸入弁形成体にそれぞれ形成された連通孔(図示省略)、バルブプレート103に形成されたオリフィス103c、吐出弁形成体及びヘッドガスケットに形成された連通孔(図示省略)で構成されている。これにより、クランク室S1内の冷媒は、放圧通路L4を介して吸入室S2へ流入する。
本実施形態においては、圧力制御弁250によりクランク室S1への冷媒導入量を調整してクランク室S1の圧力を変化させ、斜板111の傾斜角(つまり、ピストン136のストローク)を変化させることにより圧縮機100の吐出容量を制御可能に構成されている。具体的には、圧力制御弁250は、外部信号に基づいて内蔵するソレノイドへの通電量を調整し、圧力導入通路(図示省略)を介して圧力制御弁250の感圧室に導入される吸入室S2の圧力が所定値になるように、吐出容量を可変制御する。また、ソレノイドへの通電を遮断することにより、圧力供給通路L3を強制開放して、圧縮機100の吐出容量を最小に制御する。
次に、開度調整弁200の構造を、図1〜図4を参照して詳述する。
図2は、開度調整弁200の部分断面図であり、図3は、共鳴室S5及び通路部L2を含む要部拡大図であり、図4は、図3に示す矢印A方向から見た開度調整弁200の収容状態を示した概念図である。なお、図2において、上半分が断面図であり、下半分が側面図である。
前記開度調整弁200は、図2に示すように、弁ハウジング201と、弁体202と、コイルバネからなる付勢手段203と、弁座形成部材204とを備えて構成されている。
弁ハウジング201は、概略有底筒状に形成され、筒状の周壁201aと該周壁201aの一端を閉止する底壁201bとを有し、例えば、樹脂材料により形成されている。周壁201aの外径は、図3及び図4に示すように、弁収容室S4の内径より小さく、共鳴室S5の内径より大きい。弁ハウジング201の鉛直方向の長さ(全長)は、弁収容室S4の鉛直方向の長さ(深さ)より短い。
弁ハウジング201は、周壁201aの他端側開口が弁収容室S4の流入口104f(図1参照)に連通する入口孔201c(図2参照)として開口され、弁収容室S4の流出口104g(図1、図3及び図4参照)に連通する出口孔201d(図2〜図4参照)が周壁201aに開口され、共鳴室S5に連通する圧力導入孔201e(図2参照)が底壁201bに開口されている。
開度調整弁200は、吸入ポート104cを介して、その入口孔201cが吸入通路L1の上流側を向くように、弁収容室S4内に挿入される。図2に示すように、周壁201aの他端側(開口端201a1側)にはフランジ201fが形成されている。弁ハウジング201は、フランジ201fが弁収容室S4の流入口104f部分の段差部位104f1(図1、及び後述する図5参照)に係止されることにより、弁収容室S4に位置決め固定されている。フランジ201fの外径は段差部位104f1の内径より大きいが、弁ハウジング201は樹脂製であるため、弁収容室S4内への挿入時には、フランジ201fの部位が変形して段差部位104f1に係止されるように構成されている。入口孔201cは、開度調整弁200内への冷媒の入口を構成する。また、出口孔201dは、概略ホームベース状に開口され、開度調整弁200の冷媒の出口を構成する。出口孔201dは、具体的には、その山形の部位が入口孔201c側に向くようにして、周壁201aの周方向に離間して略等間隔に複数(本実施形態では、図4に示すように4個)開口されている。圧力導入孔201eは、弁体202と弁ハウジング201とで囲まれる空間S6(図2参照)と共鳴室S5とを連通する。
弁体202は、概略有底筒状に形成され、筒状の周壁202aと該周壁202aの一端を閉止する底壁202bとを有し、弁ハウジング201の周壁201aの内面に沿って移動可能に、弁ハウジング201内に収容される。
弁体202は、底壁202bの一端面には入口孔201cを介して吸入通路L1の上流側圧力が作用し、底壁202bの他端面には共鳴室S5及び圧力導入孔201eを介して吸入通路L1の下流側圧力が作用すると共に後述するように付勢手段203からの付勢力が作用し、弁体202の位置を移動させて出口孔201dの実質的な開口面積を可変することにより、吸入通路L1の開度(開口面積)を調整するように構成されている。
具体的には、弁体202は、その底壁202bが弁ハウジング201の入口孔201c側に位置し、周壁202aの他端側(開口端202a1側)が弁ハウジング201の底壁201b側に位置するように、弁ハウジング201内に嵌合されている。弁体202が弁ハウジング201の底壁201bに近づくと、出口孔201d(換言すれば吸入通路L1)の開口面積が大きくなり、逆に、弁体202が弁ハウジング201の底壁201bから遠ざかると、弁体202の周壁202aが出口孔201dを覆う面積が大きくなって、出口孔201d(換言すれば吸入通路L1)の開口面積が小さくなる。また、弁体202には、入口孔201c及び圧力導入孔201eを介して、吸入通路L1における上流側圧力及び下流側圧力が作用し、この上流側圧力と下流側圧力との差圧に応答して、弁ハウジング201内を移動可能に構成されている。
付勢手段203は、弁体202を弁ハウジング201の周壁201aの他端側(開口端201a1側)に向けて付勢するものであり、例えば、圧縮コイルバネ(弾性体)からなる。この付勢手段203は、弁体202の底壁202bと弁ハウジング201の底壁201bとの間に圧縮した状態で装着され、その弾性復帰力が、弁体202を弁ハウジング201の底壁201bから遠ざける方向、即ち、閉弁方向に作用する。
弁座形成部材204は、円筒状に形成され、弁体202の移動を規制するものであり、弁ハウジング201の周壁201aの他端側(開口端202a1側)の内側に嵌合して固定される。本実施形態において、入口孔201cは、より具体的には、弁座形成部材204の内周により形成されて、開度調整弁200の冷媒入口となる。また、図示を省略したが、弁座形成部材204の弁体202側の端縁の一部には、弁体202と当接することで弁体202の閉弁方向の移動を規制する規制部が突設されている。つまり、出口孔201dは、弁体202が弁座形成部材204の規制部に当接した状態を表した図でもある図2及び図3から分かるように、完全に閉止されず、所定の最小開口面積で開口されている。
ここで、例えば、冷媒流量が多い状態では、吸入ポート104c側の圧力(吸入通路L1の上流側圧力)と、共鳴室S5、つまり吸入室S2側の圧力(吸入通路L1の下流側圧力)との差圧が大きくなることで、弁体202が付勢手段203の付勢力に抗して弁ハウジング201の底壁201bに近づく方向に変位(移動)する。その結果、弁体202の周壁202aにより出口孔201dを覆う面積が小さくなって、吸入通路L1の開度が増大する。
一方、冷媒流量が少ない状態(図2参照)では、吸入ポート104c側の圧力と共鳴室S5側の圧力との差圧が小さくなることで、弁体202が付勢手段203の付勢力によって弁ハウジング201の底壁201bから遠ざかる方向に変位(移動)する。その結果、弁体202の周壁202aにより出口孔201dを覆う面積が大きくなって、吸入通路L1の開度が減少する(つまり、吸入通路L1が絞られる)。
弁体202が弁座形成部材204の前記規制部に当接して位置決めされている状態であっても、吸入通路L1(出口孔201d)は全閉状態にはならずに最小の開口面積が確保されるように構成されている。
次に、吸入通路L1の上流側部位によって吸入ポート104cから弁収容室S4の流入口104f(図1参照)まで導かれた冷媒が吸入室S2へ導入されるまでの経路(流れ)について、図3及び図4を参照して説明する。
弁収容室S4の流入口104fまで導かれた冷媒は、弁ハウジング201の入口孔201cを介して弁ハウジング201内を導入される。この弁ハウジング201内の冷媒は、図3及び図4に破線矢印で示すように、各出口孔201dを介して吸入通路L1の下流側部位(詳しくは、弁ハウジング201の周壁201aと弁収容室S4の内面との間の領域)に導かれ、この吸入通路L1を流通する。そして、この吸入通路L1を流通した冷媒は、流出口104gを介して吸入室S2へ導入される。なお、冷媒(冷媒ガス)は通路部L2を介して共鳴室S5内にも充満され得る。
次に、ヘルムホルツ共鳴器を構成する共鳴室S5及び通路部L2について、図3及び図4を参照して詳述する。
共鳴室S5は、弁収容室S4に開口する開口端を有し、鉛直方向に延びた円柱状の空間として、シリンダヘッド104内に形成されている。前記共鳴室S5の開口端S5aは弁収容室S4の第1方向の他方側に開口している。
本実施形態では、圧縮機100の設置状態において、共鳴室S5の開口端S5aは弁収容室S4の鉛直方向(上下方向)の下部に開口されている。つまり、本実施形態では、前記第1方向の他方側は、鉛直方向の下部である。
共鳴室S5は、その開口端S5aの開口面積が通路部L2の通路開口面積よりも大きく、且つ、その容積が通路部L2の通路容積よりも大きくなるように、その内径及び深さが設定されている。また、共鳴室S5は、その中心軸を弁収容室S4の中心軸と合わせて弁収容室S4の下方に延設され、弁収容室S4の内径及び開度調整弁200の周壁201aの外径よりも小さい内径を有する。
通路部L2は、弁収容室S4と開度調整弁200とにより協働して形成される通路であり、共鳴室S5と共にヘルムホルツ共鳴器を構成するものである。
本実施形態においては、通路部L2は、開度調整弁200の外面における共鳴室S5側の部位200aと、これに対向する弁収容室S4の内面の対応部位S4aとの間に形成されている。
通路部L2は、その通路開口面積が共鳴室S5の開口面積よりも小さく、且つ、その通路容積が共鳴室S5の容積よりも大きくなるように設定されている。
具体的には、弁ハウジング201の底壁201bが弁収容室S4の底面(つまり、共鳴室S5の開口端S5aの周縁に位置する円環状の底面)に対して離間し、且つ、弁ハウジング201の周壁201aが弁収容室S4の内周面に対して離間するように、開度調整弁200が弁収容室S4内に収容されることにより、通路部L2が形成されている。つまり、本実施形態においては、通路部L2は、共鳴室S5の開口端S5aと対向する弁ハウジング201の底壁201bの端面における周縁部分201b1と、この周縁部分201b1に対向する弁収容室S4の円環状の底面の対応部位S4a1との間の隙間により構成されている。したがって、本実施形態では、前記「開度調整弁200の外面における共鳴室S5側の部位200a」とは、底壁201bの端面の一部(周縁部分201b1)であり、前記「これに対向する弁収容室S4の内面の対応部位S4a」とは、弁収容室S4の円環状の底面の一部(対応部位S4a1)である。
このように構成された共鳴室S5と通路部L2からなるヘルムホルツ共鳴器は、後述するように、共鳴室S5の容積と通路部L2の通路開口面積等により定まる特定の共鳴周波数F2の音を発生し得る。
本実施形態においては、開度調整弁200の外面における共鳴室S5側の部位200aと対向する弁収容室S4の内面の対応部位S4aには、エンドミル等により機械加工(切削加工等)が施されている。すなわち、シリンダヘッド104は、鋳造によって製造されているが、通路部L2を形成する少なくとも弁収容室S4の内面の対応部位S4aは、機械加工面(例えば切削面)として形成されている。また、この弁収容室S4の底面の機械加工の際に、共鳴室S5、フランジ201fを係止する段差部位104f1、及び、吸入ポート104cも機械加工により仕上げてもよい。これにより、弁ハウジング201の底壁201bと弁収容室S4の底面との間の間隔が厳密に定まると共に、共鳴室S5の底面及び内周面が仕上げられ、通路部L2の通路開口面積及び通路容積、並びに、共鳴室S5の内径、深さ及び容積が厳密に設定されている。
また、本実施形態においては、圧縮機100は、図3に示すように、共鳴室S5と吸入室S2とを連通する連通孔104hを有する。連通孔104hは、具体的には、シリンダヘッド104の吸入通路L1形成壁に連続する共鳴室S5形成壁のうちの吸入室S2側の部位(つまり、膨出壁104eに連続する部位)を貫通して形成されている。連通孔104hは、より具体的には、前記膨出壁104eに連続する部位のうちの鉛直方向下端側で、流出口104gより小さい開口径で開口されている。ここで、クランク室S1内には各軸受等の摺動部位の潤滑用に、適量の潤滑オイルが貯留されている。このため、微量の潤滑オイルが放圧通路L4等を介して、冷媒に混入し、その結果、冷媒は冷媒回路内を微量の潤滑オイルと共に循環し得る。本実施形態においては、吸入通路L1の下流側部位を構成する弁収容室S4の下方に共鳴室S5が形成されているため、仮に弁収容室S4内に潤滑オイルが冷媒(冷媒ガス)共に導かれても、その潤滑オイルはその自重により共鳴室S5に導かれ、その後、連通孔104hを介して、吸入室S2に排出される。したがって、連通孔104hはオイル戻し用の通路として機能する。
図5は、吸入室S2内に生じる圧力脈動を説明するための概念図である。
ピストン136が作動して冷媒の流入が開始されると、図示省略した吸入弁形成体に形成された吸入弁の自励振動等に起因して、吸入室S2内に圧力脈動が生じる。この圧力脈動は、ピストン136の個数や単位時間当たりピストン136の往復動回数等によって定まる所定の周波数F1の脈動成分を主に有している。この所定の周波数F1の圧力脈動においては、図5に示すように、圧力レベルの振幅が略変化しない節P0が水平方向に離間した所定位置に現れ、各節P0の間に圧力レベルの振幅が最大となる腹P1が現れる。つまり、圧力脈動は、図5に二点鎖線で示すように、鉛直方向に略等間隔に離間した位置に節P0を有して振幅する定在波として概念化することができる。本実施形態では、流出口104gの形成位置は、詳しくは、流出口104gの孔中心軸線上に節P0が位置するように設定されている。また、通路部L2の通路開口面積及び通路容積や、共鳴室S5の内径、深さ及び容積は、共鳴室S5の後述する共鳴周波数F2が圧力脈動の主な周波数成分である周波数F1と略一致するように設定されている。
次に、以上のような構成を有する圧縮機100の作用について、図5を参照して説明する。なお、冷媒流量が少なく、開度調整弁200により吸入通路L1の開度が絞られている場合を一例に挙げて説明する。
吸入室S2内に特定の周波数F1を主な周波数成分として含む圧力脈動が生じると、この圧力脈動により吸入室S2内に生じる脈動音は、図5に破線矢印で示すように流れる冷媒を媒体として、流出口104gを介して弁収容室S4側に伝播する。言い換えると、圧力脈動は音波として吸入通路L1の下流側部位に伝播する。このとき、吸入通路L1を流れる冷媒の一部が通路部L2内に流入する。通路部L2内に冷媒が流入すると、通路部L2内に存在する流体(冷媒ガスや空気)が共鳴室S5側に押し込まれ、その結果、共鳴室S5内の流体(冷媒ガスや空気)は圧縮される。この共鳴室S5内で圧縮された流体は、その後、膨張して、通路部L2内の流体を押し戻す。このように、共鳴室S5内の流体は、ばねの働きをして、通路部L2内の流体を振動させる。この振動作用により、共鳴室S5の容積と通路部L2の通路開口面積等により定まる特定の共鳴周波数F2の音が発生する。この共鳴周波数F2は圧力脈動の主な周波数成分である周波数F1と略一致しているため、吸入通路L1側に伝播した圧力脈動(脈動音)のうちの共鳴周波数F2と同じ周波数(つまり、F1)、又は、その近傍の周波数の脈動音のレベルを減衰させる。
また、吸入通路L1の下流側部位に伝播した圧力脈動は、吸入通路L1の上流側部位に伝播し得るが、開度調整弁200により吸入通路L1の開度が絞られているため、吸入通路L1の上流側部位への圧力脈動の伝播は抑制される。
さらに、流出口104gは圧力脈動の節P0に合わせた位置に形成されているため、流出口104gを介して吸入通路L1の下流側部位に伝播する圧力脈動は比較的に低い圧力レベルの振幅の脈動成分に抑制される。
このように、本実施形態による圧縮機100によれば、開度調整弁200により、吸入通路L1の開度を絞ることにより、圧縮機の作動に伴って吸入室S2内に生じ得る吸入圧力脈動の圧縮機外への伝播を抑制することができる。そして、この圧縮機100によれば、通路部L2を介して吸入通路L1に連通する共鳴室S5を備えてヘルムホルツ共鳴器を構成することができ、その結果、吸入室S2内の圧力脈動(詳しくは脈動音)が吸入通路L1側に伝播したとしても、その伝播経路である吸入通路L1に接続されるヘルムホルツ共鳴器により、伝播してきた圧力脈動のうちのヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数F2と同じ周波数成分及びその近傍の周波数成分の圧力脈動のレベルを低減することができる。これにより、開度調整弁200による絞り効果に加えて共鳴室S5による共鳴効果により、吸入圧力脈動に起因する振動や騒音のレベルを効果的に低減することができる。
そして、圧縮機100では、膨張型の吸入マフラではなく共鳴効果を用いる共鳴室S5により圧力脈動のレベルを低減する構成であるため、共鳴室S5のスペースを膨張型の吸入マフラよりも小スペースに抑えることができる。また、圧縮機100では、ヘルムホルツ共鳴器の通路部L2を、単に、吸入通路L1の一部を構成する弁収容室S4と開度調整弁200とにより協働して形成する構成であるため、構造を複雑化させることなく、簡素な構造で、ヘルムホルツ共鳴器を構成することができる。
このようにして、本実施形態による圧縮機100によれば、圧縮機の体格増大を抑制し、且つ、簡素な構造で吸入圧力脈動に起因する振動及び騒音のレベルを効果的に低減可能な圧縮機を提供することができる。
ここで、一般的なヘルムホルツ共鳴器では、共鳴室S5の開口端S5aが絞られた首部を有してフラスコ状に形成されている。したがって、共鳴室S5をシリンダヘッド104内に形成するためには、高速切削に不向きな中繰り加工用の特殊工具を用いて中繰り加工する方法を採用せざるを得ない。そのため、共鳴室S5の加工時間が著しく長くなり加工コストが高くなる。
一方、本実施形態では、共鳴室S5の開口端S5aは単に弁収容室S4に開口して形成される構成であるため、弁収容室S4側から一般的な回転工具を用いてシリンダヘッド104の共鳴室S5形成壁の鋳肌面を高速切削して共鳴室S5を形成することができ、共鳴室S5の加工コストを低くすることができる。また、共鳴室S5の深さ及び容積を低コストで且つ厳密に設定することができる。
また、本実施形態では、開度調整弁200の外面における共鳴室S5側の部位200aと対向する弁収容室S4の内面の対応部位S4aは、エンドミル等により機械加工され、機械加工面として形成される構成である。これにより、弁ハウジング201の底壁201bと弁収容室S4の底面との間の間隔を厳密に定めることができるため、通路部L2の通路開口面積及び通路容積を低コストで且つ厳密に設定することができる。
このように、共鳴室S5の深さ及び容積や通路部L2の通路開口面積及び通路容積を低コストで且つ厳密に設定することができるため、共鳴周波数F2を低減対象の圧力脈動の特定の周波数F1に略一致するように容易に初期設定することができる。
また、本実施形態では、弁収容室S4は第1方向の一方側に冷媒の流入口104fを有すると共に第1方向と交差する第2方向の一方側に冷媒の流出口104gを有する構成とした。換言すると、流入口104fの開口方向と流出口104gの開口方向を互いに交差させる構成とした。これにより、入口孔201cの開口方向と出口孔201dの開口方向が互いに交差するように構成された開度調整弁200に好適な弁収容室S4を形成することができる。
また、本実施形態では、共鳴室S5の開口端は、弁収容室S4の前記第1方向の他方側に開口する構成とした。これにより、弁収容室S4と共鳴室S5を一方向から容易に仕上げ加工することができる。
また、本実施形態では、圧縮機100の設置状態において、前記第1方向は鉛直方向であり、前記第2方向は水平方向であるものとした。また、流出口104gは、弁収容室S4の側部(詳しくは、吸入室S2内で鉛直方向に延びる膨出壁104e)の鉛直方向の適宜位置に形成されて、吸入室S2に開口する構成とした。これにより、流出口104gの形成位置を、例えば、圧力脈動の節P0に合わせた位置に容易に設定することができるため、流出口104gを介して吸入通路L1の下流側部位に伝播し得る圧力脈動を、比較的に低い圧力レベルの振幅の脈動成分に抑制することができる。
また、本実施形態では、圧縮機100の設置状態において、弁収容室S4は鉛直方向の上部に流入口104fを有すると共に側部に流出口104gを有し、共鳴室S5の開口端は弁収容室S4の下部に開口される構成とした上、共鳴室S5と吸入室S2とを連通する連通孔104hを更に有する構成とした。これにより、冷媒(冷媒ガス)については、重力方向上方から開度調整弁200及び弁収容室S4を経由した後、主に流出口104gを介して吸入室S2に導くことができる。一方、冷媒に含まれる潤滑オイルについては、その自重により弁収容室S4の下方に位置する共鳴室S5に導き、その後、連通孔104hを介して、吸入室S2に排出することができる。したがって、共鳴室S5内に潤滑オイルが貯留することを防止することができるため、設定した共鳴周波数F2の変動を防止又は抑制することができる。
図6は、第1実施形態における弁収容室S4及び通路部L2の変形例を説明するための要部拡大図である。図7は図6に示す矢印B方向から見た開度調整弁の収容状態を示した図である。
前述した弁収容室S4は、図1及び図5に示すように、弁ハウジング201のフランジ201fとの係合部分を除いて、弁ハウジング201の周壁201aの外径よりも大きい同一の内径で、共鳴室S5の開口端まで伸びている場合を一例に挙げて説明したが、弁収容室S4の形状は、これに限らない。
例えば、図6及び図7に示すように、弁収容室S4の共鳴室S5側の部位の内径を弁収容室S4の鉛直方向中央部分の内径より小さく、且つ、弁ハウジング201の周壁201aの外径より大きくなるように形成することにより、弁収容室S4の共鳴室S5側の部位に段付き部104iを備えてもよい。この場合、通路部L2は、開度調整弁200の外面における共鳴室S5側の外縁部とこれに対向する弁収容室S4の段付き部104iとの間に形成されている。詳しくは、通路部L2は、共鳴室S5の開口端S5aと対向する弁ハウジング201の底壁201bの端面における周縁部分201b1、及び、周壁201aの外周面における共鳴室S5側の外周面部分201a2と、周縁部分201b1に対向する段付き部104iのうちの円環状の底面104i1、及び、外周面部分201a2に対向する段付き部104iのうちの内周面104i2と、の間の隙間により構成されている。したがって、本実施形態では、前記「開度調整弁200の外面における共鳴室S5側の部位200a」とは、底壁201bの端面及び周壁201aの外周面の一部(周縁部分201b1及び外周面部分201a2)であり、前記「これに対向する弁収容室S4の内面の対応部位S4a」とは、弁収容室S4の底面及び内周面の一部(底面104i1及び内周面104i2)である。
なお、第1実施形態(図3)及びその変形例(図6)において、共鳴室S5は、弁収容室S4よりも断面積の小さい空間として形成され、共鳴室S5の開口端S5aは、弁収容室S4の底面に開口している。換言すれば、弁収容室S4と共鳴室S5とが明確に区画されている。具体的には、第1実施形態(図3)及びその変形例(図6)において、鉛直面で切断した共鳴室S5の断面積は、鉛直面で切断した弁収容室S4(又はその共鳴室S5側の空間)の断面積より小さくなっている。しかし、これに限られるものではない。共鳴室S5の断面積と弁収容室S4(又はその共鳴室S5側の空間)の断面積とが等しくてもよい。この場合、弁収容室S4と共鳴室S5とが一体化されることになるが、開度調整弁200の全体を収容する空間が弁収容室S4となり、残りの空間が共鳴室S5となる。例えば、図8及び図9に模式的に示されるように、開度調整弁200の全体を収容する、図中の破線よりも左側の空間が弁収容室S4となり、前記破線よりも右側の空間が共鳴室S5となり得る。
次に、本発明の第2実施形態に係る圧縮機100について、図10及び図11を参照して詳細に説明する。第2実施形態に係る圧縮機100では、主に、共鳴室S5の形成箇所及び通路部L2の構成が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図10は第2実施形態における圧縮機100の断面図であり、図11は第2本実施形態における開度調整弁200の要部の部分断面図である。
第2実施形態では、共鳴室S5は、シリンダヘッド104ではなく、開度調整弁200内に、鉛直方向に延びた円柱状の空間として形成されている。
具体的には、開度調整弁200は、周壁201aの底壁201b側端部から弁収容室S4の底面側に向って延設された筒状部205を有する。この筒状部205は、この筒状部205を含む開度調整弁200の鉛直方向の長さ(全長)が弁収容室S4の鉛直方向の長さ(深さ)より短くなるように形成されている。開度調整弁200が弁収容室S4内に収容されることによって、筒状部205の開口端205aが弁収容室S4の底面と離間して対向し、筒状部205内に吸入通路L1と区画された共鳴室S5が形成される。このように、開度調整弁200内に形成された共鳴室S5は、弁収容室S4の第1方向の他方側(つまり、鉛直方向の下部)に位置する底面と離間して対向する開口端S5bを有している。
また、この共鳴室S5と吸入通路L1とを連通する通路部L2は、開度調整弁200の外面における弁収容室S4の底面側の部位200bと、これに対向する弁収容室S4の内面の対応部位S4bとの間に形成される。
具体的には、通路部L2は、開度調整弁200の筒状部205の開口端205aと、これに対向する弁収容室S4の底面の対応部位S4b1との間の円環状の隙間により構成されている。つまり、本実施形態では、前記「開度調整弁200の外面における弁収容室S4の底面側の部位200b」とは、筒状部205の開口端205aであり、前記「これに対向する弁収容室S4の内面の対応部位S4b」とは、弁収容室S4の底面の一部(対応部位S4b1)である。
また、第2実施形態においても、弁収容室S4の底面は、エンドミル等により機械加工(切削加工等)され、機械加工面として形成されている。これにより、筒状部205の端面と弁収容室S4の底面との間の間隔が厳密に定まり、通路部L2の通路開口面積及び通路容積が厳密に設定されている。
また、第2実施形態では、弁収容室S4の流出口104gは、弁収容室S4の側部(詳しくは、吸入室S2内で鉛直方向に延びる膨出壁104e)のうちの鉛直方向の下側で吸入室S2に開口している。したがって、この流出口104gは、第1実施形態におけるオイル戻し用の通路として連通孔104hの機能も有する。また、弁収容室S4の鉛直方向の長さ(深さ)は、第1実施形態より長いため、その分、膨出壁104eも第1実施形態より鉛直方向に長く伸びている。したがって、流出口104gの鉛直方向についての形成位置の設定範囲が第1実施形態よりも広くなり、流出口104gの形成位置設定の自由度が増す。その結果、流出口104gの形成位置を吸入室S2内に生じる圧力脈動の腹P1の位置に容易に合わせることができる。
また、第2実施形態による圧縮機100によれば、第1実施形態と同様に、開度調整弁200による絞り効果に加えて共鳴室S5による共鳴効果により、吸入圧力脈動に起因する振動や騒音のレベルを効果的に低減することができる上、構造を複雑化させることなく、簡素な構造で、ヘルムホルツ共鳴器を構成することができる。
また、第2実施形態においても、弁収容室S4の底面は機械加工面として形成される構成であるため、通路部L2の通路開口面積及び通路容積を低コストで且つ厳密に設定することができ、共鳴周波数F2を低減対象の圧力脈動の特定の周波数F1に略一致するように容易に初期設定することができる。
また、第2実施形態では、流出口104gをオイル戻し用の通路としも機能させることができるため、オイル戻し用の連通孔を流出口104gとは別に形成しなくてもよい。
また、各実施形態において、開度調整弁200は吸入通路L1の上流側圧力と下流側圧力との差圧に応じて作動して吸入通路L1の開度を調整する構成とした。これにより、冷媒流量の変化に追従して吸入通路L1の開度調整を容易に調整することができる。
また、各実施形態において、弁体202は、その一端面には入口孔201cを介して吸入通路L1の上流側圧力が作用し、その他端面には圧力導入孔201eを介して吸入通路L1の下流側圧力が作用すると共に付勢手段203からの付勢力が作用し、弁体202の位置を移動させて出口孔201dの開口面積を可変することにより、吸入通路L1の開度を調整するように構成されている。これにより、吸入通路L1の開度を自律的に調整可能な開度調整弁200を提供することができる。
なお、各実施形態において、共鳴室S5は、図3、図6、図8、図9及び図11に示すように、その中心軸を弁収容室S4の中心軸と合わせて延設された場合を一例に挙げて説明したが、これに限らず、共鳴室S5の中心軸と弁収容室S4の中心軸とをずらしてもよい。
また、各実施形態において、弁収容室S4の内面における対応部位(S4a又はS4b)は、機械加工面(例えば切削面)として形成されている。しかし、これに限られるものではない。弁収容室S4の内面における対応部位(S4a又はS4b)は、シリンダヘッド104製造時の状態、すなわち、鋳造面のままであってもよい。
また、圧縮機100の設置状態において、第1方向が鉛直方向であり、第2方向が水平方向であるものとして説明したが、これに限らず、第1方向が水平方向であり、第2方向が垂直方向でもよい。また、第1方向と第2方向は直交しなくてもよく、交差していればよい。
また、圧縮機100は、斜板式の可変容量圧縮機の他、揺動板式の可変容量圧縮機とすることができる。更に、本願発明は、電磁クラッチを装着した可変容量圧縮機、電磁クラッチの無いクラッチレス圧縮機、固定容量型の往復動圧縮機、モータで駆動される往復動圧縮機などの公知の種々の圧縮機に適用できる。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更なる変形や変更が可能である。
100・・・・圧縮機
104・・・・シリンダヘッド(ハウジング)
104f・・・流入口
104g・・・流出口
104h・・・連通孔
200・・・・開度調整弁
200a・・・部位
200b・・・部位
201・・・・弁ハウジング
201a・・・周壁
201b・・・底壁
201c・・・入口孔
201d・・・出口孔
201e・・・圧力導入孔
202・・・・弁体
203・・・・付勢手段
S2・・・・・吸入室
S4・・・・・弁収容室
S4a・・・・対応部位
S4b・・・・対応部位
S5・・・・・共鳴室
S5a・・・・開口端
S5b・・・・開口端
L1・・・・・吸入通路
L2・・・・・通路部

Claims (9)

  1. 流体の吸入室と外部とを連通する吸入通路の開度を調整する開度調整弁を備え、前記吸入通路を介して前記吸入室に導かれた流体を圧縮して吐出する圧縮機であって、
    前記吸入通路及び前記吸入室を有するハウジングに形成され、前記吸入通路の一部を構成すると共に前記開度調整弁が収容される弁収容室と、
    前記弁収容室と前記開度調整弁とにより協働して形成される通路部を介して、前記吸入通路に連通する共鳴室であって、前記弁収容室に開口する開口端を有して前記ハウジング内に形成されている前記共鳴室と、
    を含む、圧縮機。
  2. 流体の吸入室と外部とを連通する吸入通路の開度を調整する開度調整弁を備え、前記吸入通路を介して前記吸入室に導かれた流体を圧縮して吐出する圧縮機であって、
    前記吸入通路及び前記吸入室を有するハウジングに形成され、前記吸入通路の一部を構成すると共に前記開度調整弁が収容される弁収容室と、
    前記弁収容室と前記開度調整弁とにより協働して形成される通路部を介して、前記吸入通路に連通する共鳴室であって、前記開度調整弁内に形成されている前記共鳴室と
    を含み、
    前記弁収容室は、第1方向の一方側に流体の流入口を有すると共に前記第1方向と交差する第2方向の一方側に流体の流出口を有し、
    前記共鳴室は、前記弁収容室の前記第1方向の他方側に位置する底面と離間して対向する開口端を有し、
    前記通路部は、前記開度調整弁の外面における前記弁収容室の底面側の部位と、これに対向する前記弁収容室の内面の対応部位との間に形成される、
    圧縮機。
  3. 前記弁収容室は、第1方向の一方側に流体の流入口を有すると共に前記第1方向と交差する第2方向の一方側に流体の流出口を有し、
    前記共鳴室の開口端は、前記弁収容室の前記第1方向の他方側に開口し、
    前記通路部は、前記開度調整弁の外面における前記共鳴室側の部位と、これに対向する前記弁収容室の内面の対応部位との間に形成される、請求項に記載の圧縮機。
  4. 前記圧縮機の設置状態において、前記弁収容室は上下方向の上部に前記流入口を有すると共に側部に前記流出口を有し、前記共鳴室の開口端は前記弁収容室の下部に開口され、
    前記弁収容室の前記流出口は、前記吸入室に開口している、請求項に記載の圧縮機。
  5. 前記圧縮機の設置状態において、前記弁収容室は上下方向の上部に前記流入口を有すると共に側部に前記流出口を有し、前記共鳴室の開口端は前記弁収容室の下部に開口され、
    前記弁収容室の前記流出口は、前記弁収容室の側部のうちの上下方向の下側で前記吸入室に開口している、請求項に記載の圧縮機。
  6. 前記共鳴室と前記吸入室とを連通する連通孔を更に有する、請求項に記載の圧縮機。
  7. 前記通路部を形成する前記弁収容室の内面の対応部位は、機械加工面として形成されている、請求項2〜6のいずれか一つに記載の圧縮機。
  8. 前記開度調整弁は、前記吸入通路の上流側圧力と下流側圧力との差圧に応じて作動して前記吸入通路の開度を調整するように構成されている、請求項2〜7のいずれ一つに記載の圧縮機。
  9. 前記開度調整弁は、
    筒状の周壁と該周壁の一端を閉止する底壁とを有する有底筒状の弁ハウジングと、
    前記弁ハウジングの前記周壁の内面に沿って移動可能に、前記弁ハウジング内に収容される弁体と、
    前記弁体を前記弁ハウジングの前記周壁の他端側に向けて付勢する付勢手段と、
    を更に含み、
    前記弁ハウジングは、前記周壁の他端側開口が前記弁収容室の前記流入口に連通する入口孔として開口され、前記弁収容室の前記流出口に連通する出口孔が前記周壁に開口され、前記共鳴室に連通する圧力導入孔が前記底壁に開口され、
    前記弁体は、その一端面には前記入口孔を介して前記吸入通路の上流側圧力が作用し、その他端面には前記圧力導入孔を介して前記吸入通路の下流側圧力が作用すると共に前記付勢手段からの付勢力が作用し、該弁体の位置を移動させて前記出口孔の開口面積を可変することにより、前記吸入通路の開度を調整するように構成されている、請求項2〜8のいずれか一つに記載の圧縮機。
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