JP3114386B2 - 可変容量型圧縮機 - Google Patents

可変容量型圧縮機

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JP3114386B2
JP3114386B2 JP04256491A JP25649192A JP3114386B2 JP 3114386 B2 JP3114386 B2 JP 3114386B2 JP 04256491 A JP04256491 A JP 04256491A JP 25649192 A JP25649192 A JP 25649192A JP 3114386 B2 JP3114386 B2 JP 3114386B2
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健二 竹中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用に供して好
適な圧縮機に係り、詳しくは吸入室、吐出室及びクラン
ク室を備え、吸入室圧力とクランク室圧力との差圧の調
節して回転斜板の傾角(ピストンストローク)を変える
ことにより、圧縮容量を制御するようにした可変容量型
圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の可変容量型圧縮機とし
て、例えば特開昭61−215468号公報に示された
構成のものが知られている。この圧縮機には、吐出室と
クランク室とを連通する給気通路と、その給気通路を開
閉するための開閉弁と、吸入室とクランク室とを常時連
通する抽気通路と、クランク室の圧力が設定値以下にな
ったとき、その圧力に応答して開閉弁を作動させて給気
通路を開放し、設定値以上になったとき、開閉弁を作動
させて給気通路を閉鎖するための弁制御機構とが設けら
れている。
【0003】したがって、開閉弁が給気通路を閉鎖した
圧縮機の運転状態において、圧縮室からクランク室へブ
ローバイされた冷媒ガスは、抽気通路を経て常に吸入室
へ還元される。そして車室温度が下がり、冷房負荷が小
さくなって、吸入室圧力の低下とともにクランク室圧力
が設定値以下になると、弁制御機構により開閉弁が開か
れて吐出室からクランク室へ高圧の冷媒ガスが導入さ
れ、クランク室圧力を上昇させる。その後クランク室圧
力が設定値以上になると、弁制御機構により開閉弁が閉
じられて給気通路が閉鎖され、クランク室の圧力上昇は
停止される。このクランク室圧力と冷房負荷の変動に追
従する吸入室圧力との差圧によってピストンストロー
ク、つまり圧縮容量が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記抽気通路
の断面積を一義的に決定することはきわめて困難であ
る。例えばクランク室に入したブローバイガスを吸入
室へ還流させるという一面からみれば、上記抽気通路の
断面積はできるだけ大きく設定することが望ましいが、
低容量運転移行時、クランク室圧力を上昇させるために
は逆に断面積を小さく設定する必要がある。とくに低負
荷時、吐出圧力が極端に低い状態では余程断面積を絞ら
ない限りクランク室圧力が上昇せず、事実上低容量制御
が不能状態に陥ってしまう。また、同断面積を絞り過ぎ
ると、ピストンやシリンダボアの摩耗の進行に、さらに
夏季の渋滞走行時のような吐出圧力の上昇が加わると、
増加されたブローバイガスの入量が抽気通路の排出能
力を上回ってクランク室圧力が上昇し、意に反した低容
量制御が行われてしまうといった事態も生じる。
【0005】本発明は、圧縮機の全制御領域において容
量制御の応答性を向上させることを、解決すべき技術課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題解決
のため、吸入室、吐出室及びクランク室を備え、吸入室
圧力とクランク室圧力との差圧を調節して回転斜板の傾
角を変えることにより、圧縮容量を制御するようにした
可変容量型圧縮機において、上記吐出室とクランク室と
を連通する給気通路と、吸入室圧力に応動して該給気通
路を開閉する第1制御弁と、上記吸入室とクランク室と
を連通する抽気通路と、上記給気通路の昇圧に応動して
該抽気通路の開度を縮小する第2制御弁とを含み、上記
抽気通路の開放開度は、予測されるブローバイガス量を
上回る流量に設定されていることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明においては、抽気通路の断面積が予測さ
れるブローバイガスの漏入量を上回る流量に設定されて
おり、第2制御弁が開放されている圧縮機の全容量運転
時、ピストン摺動部の相対的摩耗や吐出圧力の上昇とい
った因子の相乗作用によりブローバイガスの漏入量が増
加したとしても、抽気通路は十分な排出能力によって着
実に全容量運転状態を維持する。一方、冷房負荷の低下
に伴って第1制御弁が作動し、給気通路の開放を介して
クランク室圧力を上昇させる低容量運転移行時には、吐
出圧力の導入に伴う給気通路の昇圧に応答して第2制御
弁が作動し、抽気通路の開度を縮小すべく制御する。し
たがって、とくに冷房負荷が低い状態にあっても抽気通
路の絞り効果によりクランク室圧力は十分に上昇を果
し、適確な容量制御が遂行される。
【0008】
【実施例】以下、図の基づいて本発明の実施例を具体的
に説明する。図において、圧縮機の外郭の一部を構成す
るシリンダブロック1の前後にはクランク室2aが形成
されたフロントハウジング2、並びに吸入室3a及び吐
出室3bが形成されたリヤハウジング3が結合されてお
り、シリンダブロック1及びフロントハウジング2に
は、クランク室2a内を通貫する駆動軸4が回転可能に
支承されている。クランク室2a内の駆動軸4上には回
転支持体5が固着され、該回転支持体5の後面側に延出
した支持アーム6の先端部には長孔6aが貫設されてい
る。そして該長孔6aにはピン7がスライド可能に嵌入
されており、同ピン7には回転駆動板8が傾動可能に連
結されている。
【0009】回転支持体5の後端に隣接して駆動軸4上
にはスリーブ9が遊嵌され、コイルばね10により常に
回転支持体5側へ付勢されるとともに、スリーブ9の左
右両側に突設された枢軸9a(一方のみ図示)が回転駆
動板8の図示しない係合孔に嵌入されて、該回転駆動板
8は枢軸9aの周りを揺動しうるように支持されてい
る。
【0010】回転駆動板8の後面側には揺動板11が相
対回転可能に支持され、かつ外縁部に設けた案内部11
aが通しボルト16と係合することにより自転が拘束さ
れるとともに、シリンダブロック1に貫設されたボア1
2内のピストン13と該揺動板11とはコンロッド14
により連節されている。したがって、駆動軸4の回転運
動が回転駆動板8を介して揺動板11の前後揺動に変換
され、ピストン13がボア12内を往復動することによ
り吸入室3aからボア12内へ吸入された冷媒ガスが圧
縮されつつ吐出室3bへ吐出される。そしてクランク室
圧力と吸入室圧力との差圧に応じてピストン13のスト
ローク及び揺動板11の傾角が変化し、圧縮容量が制御
される。なお、クランク室圧力は以下に述べる第1、第
2制御弁により冷房負荷に基づいて制御される。
【0011】すなわち、リヤハウジング3及びシリンダ
ブロック1には、吐出室3bとクランク室2aとを連通
する給気通路21が設けられ、該給気通路21は吐出室
3bから弁座22を有する弁孔を経由してUターン状に
形成された通路23と、該通路23に連なってシリンダ
ブロック1内を通貫する通路24とよりなり、リヤハウ
ジング3内に配設されて該給気通路21を開閉する第1
制御弁30は、復帰ばね31の付勢力によって上記弁座
22に着座可能な球状弁体32と、該球状弁体34を作
動させる制御部33とから構成されている。
【0012】制御部33について詳述すると、上記球状
弁体32と同心上に整合し、かつリヤハウジング3の後
端面に開口する収納室34内にはベローズ35が収納さ
れ、その基端は収納室34の口端に嵌入固止された支環
36に結合されるとともに、同先端に結合された封止板
37は上記球状弁体32から延びる槓杆部と衝接されて
いる。そして該支環36に螺合したばね受38と該封止
板37との間には制御ばね39が介装され、上記復帰ば
ね31の付勢力に対抗して球状弁体32を弁座22から
離脱する向きに付勢している。かくて上記ベローズ35
の内部空域は、ばね受38に貫設された通孔を介して外
気と連通する大気室40を形成し、一方、該ベローズ3
5を囲包する収納室34内の密閉空域は、導圧路41を
介して吸入室3aと連通する感圧室42を形成してい
る。
【0013】また、シリンダブロック1にはクランク室
2aと吸入室3aとを連通する抽気通路43が上記給気
通路24と平行状に貫設され、該シリンダブロック1内
には、さらに給気通路24の圧力に応動して該抽気通路
43の開度を調整する第2制御弁50が配設されてい
る。すなわち、第2制御弁50は、給気通路24と抽気
通路43とに跨って穿設された弁室51と、該弁室51
内に嵌装されて直動により抽気通路43の開度を縮減さ
せるスプール弁体52と、常には該スプール弁体52が
開放位置に保持されるよう該スプール弁体52を給気通
路24方向に付勢する調整ばね53とから構成されてい
る。なお、54は抽気通路43の開放開度が予測される
ブローバイガス量を上回る流量に設定された固定絞りで
あり、55はスプール弁体52の開放位置を定めるスト
ッパである。
【0014】本圧縮機は上述のように構成されており、
圧縮機の停止時には機内の圧力が設定された吸入室圧力
よりも高い値でバランスしているので、感圧室42の圧
力が大気室圧力と制御ばね39の合成力を上回ってベロ
ーズ35を縮動させ、球状弁体32は復帰ばね31の付
勢力により弁座22に着座して給気通路21は閉鎖状態
に保たれている。この状態から図示しない電磁クラッチ
を介して駆動軸4が回転されると、回転支持体5及び回
転駆動板8の回転運動が揺動板11の揺動運動を介して
さらにピストン13の往復運動へと変換され、圧縮仕事
が開始される。そして圧縮機の起動初期においては通常
車室温度と共に吸入室圧力も高いので、第1制御弁30
は上述のように給気通路21を閉鎖し、付随的に第2制
御弁50は抽気通路43を開放した状態におかれてい
る。このため圧縮作用によりクランク室2a内に漏入し
たブローバイガスは抽気通路43を介して逐次吸入室3
aに還流され、クランク室圧力と吸入室圧力との差圧は
所定値よりも小さく保たれるので、ピストン13は最大
ストロークつまり圧縮機は全容量状態で運転される。な
お、このような全容量運転時、仮りにピストン摺動部の
相対的摩耗や吐出圧力の上昇といった因子の相乗作用に
よりブローバイガスの漏入量が増加したとしても、抽気
通路43はかかる事態を加味した固定絞り54の流量設
定により十分な排出能力を保持し、圧縮機の全容量運転
を支援する。
【0015】かかる全容量運転の継続により次第に車室
温度が低下し、これに追従する吸入室圧力が設定値を越
えて低下すると、感圧室42の圧力が大気室圧力と制御
ばね39の合成力に屈してベローズ35の伸動を許し、
槓杆部を介して球状弁体32を弁座22から離脱させる
ので、開放された給気通路21を経由してクランク室2
aには高圧の吐出冷媒ガスが導入されクランク室圧力を
上昇させる。このとき吐出冷媒ガスの導入に伴う給気通
路21の昇圧は、第2制御弁50つまり弁室51内に嵌
装されたスプール弁体52の端面に付勢力として作用
し、対抗する調整ばね53の付勢力に打勝って抽気通路
43の開度を縮小すべく該スプール弁体52を進動させ
る。すなわち、吐出圧力の導入に伴う給気通路21の昇
圧に応答して第2制御弁50が抽気通路43の排出能力
を縮減すべく制御するので、低容量運転移行時における
クランク室2aの圧力上昇はきわめて効率よく達成され
る。
【0016】このようにクランク室圧力が上昇されて吸
入室圧力との差圧が大きくなると、揺動板11の傾角並
びにピストンストロークが減少されて圧縮機は低容量の
制御運転に移行し、冷房負荷に基づいた吸入室圧力の復
活をまって第1制御弁30は給気通路21を閉鎖する。
なお、極端な低冷房負荷時においても、上記抽気通路4
3の排出規制によってクランク室圧力は十分に上昇を果
し、適確な容量制御が遂行される。
【0017】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明圧縮機は、
吐出室とクランク室とを連通する給気通路と、吸入室圧
力に応動して該給気通路を開閉する第1制御弁と、吸入
室とクランク室とを連通する抽気通路と、給気通路の
に応動して抽気通路の開度を縮小する第2制御弁とを
含み 、上記抽気通路の開放開度は、予測されるブロー
バイガス量を上回る流量に設定されたものであるから
全容量運転時には十分な抽気能力を確保してクランク室
の異常昇圧を防止し、一方、低容量運転移行時には巧み
に抽気能力を抑制してクランク室の効率的な昇圧を助勢
するので、圧縮機の全制御領域において容量制御の応答
性を格段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可変容量型圧縮機を示
す断面図
【符号の説明】
2aはクランク室、3a吸入室、3bは吐出室、21は
給気通路、30は第1制御弁、43は抽気通路、50は
第2制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08 F04B 27/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入室、吐出室及びクランク室を備え、吸
    入室圧力とクランク室圧力との差圧を調節して回転斜板
    の傾角を変えることにより、圧縮容量を制御するように
    した可変容量型圧縮機において、上記吐出室とクランク
    室とを連通する給気通路と、吸入室圧力に応動して該給
    気通路を開閉する第1制御弁と、上記吸入室とクランク
    室とを連通する抽気通路と、上記給気通路の昇圧に応動
    して該抽気通路の開度を縮小する第2制御弁とを含み、
    上記抽気通路の開放開度は、予測されるブローバイガス
    量を上回る流量に設定されていることを特徴とする可変
    容量型圧縮機。
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