JP2012197769A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉型圧縮機の吐出管に散布される潤滑油の加熱を防止し、冷媒ガスなどの加熱防止効果をより高くし、効率の高い密閉型圧縮機を実現する。
【解決手段】クランクシャフト343の給油機構368は、クランクシャフト343の上端449からの潤滑油305を散布する構造を備えるとともに、上端449からの潤滑油305の散布を制限する散布規制手段455を備えたことにより、吐出管425に散布される潤滑油305の熱交換が減り、冷媒ガス309の加熱防止効果などにより、エネルギー効率の高い密閉型圧縮機および冷凍装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用冷蔵庫、冷凍空調装置等で用いられる密閉型圧縮機において、特に、吐出管の温度低減による効率改善をはかる技術に関するものである。
近年、地球環境保護に対する要求はますます強まっており、冷蔵庫やその他の冷凍サイクル装置等においても、特に高効率化が強く要望されている。また、同様な観点から、オゾン破壊係数、温暖化係数の低い冷媒ガスの採用、高効率化の観点から、より低粘度の潤滑油の要求も強くなっており、それらの冷媒ガス、潤滑油を用いた時の信頼性、ロングライフも、資源の有効利用から強く要望される課題である。
従来、この種の密閉型圧縮機は、クランクシャフトの上端にまで、クランクシャフトに形成された給油機構により、密閉容器内全体に潤滑油を飛散させるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
図12は、例えば、冷凍冷蔵庫の冷凍システム構成図と、この冷凍システムの一部を構成する密閉型圧縮機Mの縦断正面図を示している。
この密閉型圧縮機Mは、密閉容器1内の上下方向ほぼ中間部に、ブロック2がスプリング2aを介して弾性的に支持されている。そして、ブロック2の上部側には、圧縮要素3が配置され、下部側には電動要素4が設けられている。
また、ブロック2の中心部に沿って軸受部2bが設けられ、この軸受部2bにクランクシャフト5が回転自在に嵌め込まれている。クランクシャフト5の上部に鍔部5aが一体に設けられ、ブロック2の上面に摺動自在に載置支持されている。さらに鍔部5aの上部には、クランクシャフト5の中心軸より所定量偏心する中心軸をもった偏心軸5bが連設されている。
このことから、クランクシャフト5が回転駆動されると、鍔部5aは、ブロック2上面において摺動状態で回転し、かつ偏心軸5bは、クランクシャフト5の中心の周囲に沿って偏心回転するようになっている。
圧縮要素3は、いわゆるレシプロ式圧縮機構が採用されている。なお説明すると、圧縮要素3は、ブロック2の上端面に載設され、軸方向を水平に向けたシリンダ6を備えている。このシリンダ6の内筒部には、ピストン7が往復動自在に収容されていて、シリンダ6とピストン7とで圧縮室8が形成される。
また、ピストン7には、コンロッド9の一端がボールジョイント機構部10を介して連結されている。そして、コンロッド9の他端には、偏心軸5bに回転自在に嵌め合う大端部11が一体に設けられている。
さらに、ボールジョイント機構部10について説明すると、コンロッド9の一端には、ボール12が一体に設けられている。その一方で、ピストン7の内部には、ボール受け座13が設けられ、このボール受け座13は、ボール12を回動自在に抱持している。
このことにより、偏心軸5bの偏心回転に伴い、コンロッド9が、ボールジョイント機構部10を支点として揺動運動をなすことができ、ピストン7は、シリンダ6内筒部にお
いて往復運動するようになっている。
シリンダ6の一方の開口端は、バルブ機構15によって閉塞され、かつシリンダヘッド16で覆われている。詳細には図示していないが、シリンダヘッド16には、内部を二分する仕切り部が設けられ、その一方空間は、吸入室、他方空間は、吐出室となっている。
バルブ機構15は、吸入孔、吐出孔を備えた吸入バルブ、吐出バルブが設けられる。吸入孔は、吸入バルブによって開閉され、吐出孔は、吐出バルブによって開閉される。そして、吸入孔は、吸入室と対向し、吐出口は、吐出室に対向している。
シリンダヘッド16に吸入マフラーを設けることにより、シリンダヘッド16の内部に形成された吸込室は、密閉容器1内部と連通している。また、シリンダヘッド16の内部に形成された吐出空間は、シリンダヘッド16を貫通して設けられる吐出管17と連通している。吐出管17は、密閉容器1を外部から貫通して設けられる冷媒管Pに接続されている。
さらに、密閉容器1の底部には、潤滑油19が貯留されている。また、クランクシャフト5の下端部には、後述する給油機構Kを構成する給油ポンプ20が設けられ、この給油ポンプ20は、潤滑油19の中に浸漬状態にある。
給油機構Kは、給油ポンプ20と連通するように、クランクシャフト5の軸心とは偏心し、かつ軸心と平行して設けられる縦穴部aと、この縦穴部aと連通し、クランクシャフト5の周面に開口する複数の横穴部bおよび、これら横穴部bの開口部相互を連通し、クランクシャフト5の周面に螺旋状に設けられる油溝c等から構成される給油通路を備えている。
給油通路を構成する横穴部bの開口端および油溝cは、クランクシャフト5の周面に露出し、クランクシャフト5を枢支するブロック2の軸受部2bに対向している。さらに給油通路は、最上部の横穴部bから、クランクシャフト5の鍔部5aを介して偏心軸5bに亘って設けられた油案内孔dまで延設している。
偏心軸5bには、その上端面から鍔部5a近傍までの深さの飛散用凹陥部eが設けられ、油案内孔dと連通している。飛散用凹陥部eは、偏心軸5bの上端面に開口するとともに、偏心軸5bの外径面と連通する孔部を設けている。
このようにして、クランクシャフト5の最下部の給油ポンプ20と偏心軸5bの飛散用凹陥部eとが、給油通路を介して連通している。すなわち、給油機構Kは、給油ポンプ20と給油通路および飛散用凹陥部eとから構成されている。
一方、コンロッド9とともに軸方向を水平方向に向けたピストン7には、特に下部側であるシリンダ6を介してブロック2の上面と近接する部位で、かつピストン7の内径面と外径面とに亘って給油孔22が設けられている。
電動機部4は、クランクシャフト5のブロック2から下方に突出する部位に嵌着されるロータ25と、このロータ25の周面と狭小の間隙を存する内径面を備え、ブロック2から適宜手段で垂設固定されたステータ26とからなる。
シリンダヘッド16の吐出室から密閉容器1の内部に延出した吐出管17と接続する冷媒管Pには、密閉容器1を貫通した密閉型圧縮機Mの外部に、凝縮器Cと、膨張装置である膨張弁Bと、蒸発器Eが順次設けられ、密閉型圧縮機Mとともに冷凍システムの冷凍サ
イクルを構成している。
さらに、蒸発器Eに接続される冷媒管Pは、密閉型圧縮機Mの密閉容器1を再び貫通し、開口端が密閉容器1内部に位置している。したがって、シリンダヘッド16の吸入室に吸入マフラーが連通していることから、密閉容器1内における冷媒管Pの開口端と吸入室は連通状態にある。
次に、密閉型圧縮機Mの圧縮運転と、それにともなう冷凍サイクル作用について図面を参照しながら説明する。
電動要素4に通電してクランクシャフト5を回転駆動すると、偏心軸5bが一体に偏心回転する。この偏心回転に応じて、コンロッド9とボールジョイント機構部10を介してピストン7が、圧縮室8内を往復移動する。
密閉容器1内には、蒸発器Eで蒸発し、低圧化した冷媒ガスが導かれて充満している。ピストン7の往復動に伴い、吸入バルブ、吸入孔、吸入マフラーを介して密閉容器1内部が負圧化し、ここに充満する冷媒ガスは、吸入マフラー、吸入バルブの開動作に伴い、吸入孔から圧縮室8に吸込まれる。
ピストン7が逆方向に移動(復動)することで、圧縮室8に吸込まれた冷媒ガスが圧縮される。ピストン7が、所謂上死点位置まで移動すると、吐出弁が開放され、圧縮室8で圧縮されて所定圧に高圧化した冷媒ガスが、シリンダヘッド16の吐出室へ吐出される。
さらに、この高圧の冷媒ガスは、吐出管17から冷媒管Pを介して密閉容器1の外部へ導出され、上述の凝縮器Cと、膨張弁Bと、蒸発器Eへ順次導かれて、冷凍サイクル作用をなす。クランクシャフト5が継続して回転しているところから、ピストン7が往復動して上述の冷凍サイクルが繰り返される。
次に、上述の圧縮作用にともなう給油動作について説明する。
クランクシャフト5が回転すると、給油ポンプ20が一体に回転し、遠心力が作用して潤滑油19を吸上げる。給油ポンプ20に連通する縦穴部aと横穴部b、および油溝c等も、クランクシャフト5の回転に伴って遠心力が作用し、給油ポンプ20が吸上げた潤滑油19を給油通路に沿って、さらに上部側へ導く。
この途中で、潤滑油19は、クランクシャフト5とブロック2の軸受部2bとの摺動部に浸入して各摺動部の潤滑をなす。さらに、潤滑油19は、鍔部5aとブロック2との摺動部および、偏心軸5bと大端部11との摺動部に浸入して、これらの潤滑をなし、再び密閉容器1の底部に戻る。
途中で摺動部の潤滑をなさずに偏心軸5bの上端部の飛散用凹陥部eまで導かれた潤滑油19は、この飛散用凹陥部eの上端開口から周辺部へ飛散される。クランクシャフト5が極端な低速回転数に制御される以外の回転数であれば、偏心軸5bの偏心回転にともなって飛散用凹陥部eから飛散する潤滑油19は、この周辺部を広い範囲で充分に濡らす。さらに、近年のポンプ技術によっては、クランクシャフト5にネジ状の粘性ポンプ機構を設けることで、極端に低い低速回転数においても、十分周辺部への飛散を確保できる仕様も提案されている。
すなわち、潤滑油は、シリンダ6の外筒部と内筒部、ピストン7の内径面と外径面、コンロッド9の周面、ボールジョイント機構部10の全体、ブロック2の上端面、鍔部5a
等に降りかかる。さらに、飛散用凹陥部eからは、ブロック2や、密閉容器1内の空間、密閉容器1に直接、また同様に吐出管17にも潤滑油19が降りかかっている。
したがって、シリンダ6の内筒部とピストン7の外径面との摺動部には、充分な給油がなされるとともに、その他の摺動部にも充分な給油がなされ、これらの潤滑性を確実に保持する。さらに、潤滑油による摺動部のシール性が向上し、圧縮時のガス漏れ損失が低減して、圧縮性能の向上がはかれる構成である。
また、クランクシャフト5を軸受部2bに支持する摺動面に、スラストベアリング機構を用い、摺動損失を低減した技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
図13は、特許文献2に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図14は、同従来の密閉型圧縮機の要部分解斜視図である。
図13において、密閉容器102の底部には、潤滑油104を貯留しており、圧縮機本体106は、サスペンションスプリング(図示せず)によって密閉容器102に対して弾性的に支持されている。
圧縮機本体106は、電動要素110と、電動要素110の上方に配設される圧縮要素112から構成されている。電動要素110は、ステータ114およびロータ116とから構成されている。
圧縮要素112のシャフト118は、主軸部120と、主軸部120の上端に設けたフランジ部121と、フランジ部121の上面より延出する偏心軸122を備えており、主軸部120は、ブロック124の軸受部126に回転自在に軸支されるとともに、ロータ116が固定されている。そして、圧縮荷重を受ける偏心軸122に対して、偏心軸122の下側のみに配置された主軸部120と軸受部126で支持する片持ち軸受の構成となっている。
また、クランクシャフト118は、主軸部120の内部に設けた傾斜穴等からなる給油機構128を備えている。
ピストン130は、ブロック124に形成された略円筒形の内面を有するシリンダ134へ往復自在に挿入されている。また、連結手段(コンロッド)136は、両端に設けた穴部が、ピストン130に取り付けられたピストンピン138と偏心軸122にそれぞれ嵌挿されることで、偏心軸122とピストン130とを連結している。
シリンダ134およびピストン130は、シリンダ134の開口端面に取り付けられたバルブプレート140とともに圧縮室142を形成している。さらに、バルブプレート140を覆って蓋をするように、シリンダヘッド144が固定されている。
吸入マフラー146は、PBT等の樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、シリンダヘッド144に取り付けられている。
次に、図14を参照しながら、スラストベアリング機構150について説明する。
軸受部126は、上端面に軸心と直角な平面部であるスラスト面152を有している。
そして、スラスト面152の上部に、上レース154と、ホルダー部158に保持された鋼球である転動体156と、下レース160とからなるスラストベアリング機構150
が配置されている。
上レース154および下レース160は、環状で金属製の平板であり、上下の面が平行である。また、ホルダー部158は、環状の形状をなし、周方向に設けた複数の穴部に転動体156を転動自在に収納している。
そして、スラスト面152の上に、下レース160、転動体156、上レース154の順に互いに接した状態で積み重なり、上レース154の上面に図13に示すようにシャフト118のフランジ部121が着座している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下にその動作を説明する。
電動要素110に通電されると、ステータ114に発生する回転磁界により、ロータ116が主軸部120とともに回転する。主軸部120の回転により、偏心軸122が偏心運動し、偏心軸122の偏心運動が連結手段(コンロッド)136を介してピストン130に伝えられ、ピストン130は、シリンダ134内で往復動する。
密閉容器2外の冷凍サイクル(図示せず)より戻った冷媒ガスは、吸入マフラー146を経由して圧縮室142内へ導入され、圧縮室142内でピストン130により圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、密閉容器2から冷凍サイクルへ送出される。
また、シャフト118の下端は、潤滑油104に浸漬しており、シャフト118が回転することにより、潤滑油104が給油機構128によって圧縮要素112の各部に供給され、各摺動部の潤滑を行う。
スラストベアリング機構150は、転動体156が上レース154と下レース160を点接触の状態で転がる転がり軸受であり、クランクシャフト118やロータ116の自重などの垂直方向のアキシアル荷重を支持しながら回転が可能である。転がり軸受は、一般的に用いられている滑り軸受の形式のスラストベアリングより摩擦が少なく、入力を低減して効率を向上することができる。
また、スラストベアリング機構150を用いた本従来例においても、クランクシャフト118に設けられた給油機構は、クランクシャフト118の上端まで連通し、密閉容器102の内部に潤滑油104を飛散させる構造であることは同じであり、潤滑油104は、密閉容器102の内部の冷媒ガス中や、密閉容器102の内面、シリンダヘッド144やブロック124へも飛散される。
さらに、シリンダヘッドから、冷媒ガスを直接吐出管に連通し吐出する構成も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3に開示されている図によれば、かかる構成は、図12に示したシリンダヘッド16と吐出管17が直結されるとともに、ブロック2に形成された吐出チャンバ(図示せず)にも連通した構成である。
特開2009−203862号公報 特開2005−127305号公報 特表2006−518017号公報
しかしながら、上記従来の構成では、クランクシャフト5の上端から、密閉容器1の内部の空間に潤滑油19が散布されると、密閉容器1内の気中の冷媒ガスを加熱し、ひいては潤滑油19のミストと潤滑油19のミストによって加熱された冷媒ガスが吸入されることとなる。その結果、吸入温度の上昇による能力の低下がおこり、効率を低下させる課題があった。
また、圧縮・吐出された高温の冷媒ガスが直接関与する部位である、吐出管17、あるいはシリンダヘッド16に潤滑油19が散布されると、特に、圧縮要素3の部位は、最も高温の部分であり、高温部分に散布され、付着した潤滑油19は高温となり、密閉容器1内部の全体温度を結果的に上昇させてしまう。その結果、前述と同様に、能力の低下が起こり、効率低下を起こす課題があった。
さらに、密閉容器1内部の潤滑油19の温度が異常に上昇することは、特に密閉型圧縮機Mの負荷の高い条件においては、潤滑油19そのものの劣化や、密閉型圧縮機Mの内部に用いられている有機物質の劣化を引き起こし、バルブ等へのスラッジの発生や潤滑油19の劣化により、信頼性が低下してしまう課題を有していた。
さらに、スラストベアリング機構150を用いる構造においては、スラストベアリング機構150に安定的に潤滑油19を供給する仕様との両立をはかることが必要条件であり、かかる構造は、前述の課題から派生する課題を有していた。
さらに、前述の潤滑油19の温度上昇は、シリンダヘッド16から直接冷媒ガスを吐出させる構造において、より温度上昇が顕著であることは明らかであり、高温で吐出するほど、散布された潤滑油19への熱交換(熱移動)の影響は多大になり、能力を低下させ、効率を低下させることが顕著となる課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、潤滑油の密閉容器内部への拡散による冷媒ガスや圧縮要素への熱の伝達を減少して温度上昇による能力低下を抑制し、能力、体積効率の向上をはかることを目的とする。
また、本発明は、潤滑油の温度の過度の上昇を抑制し、潤滑油そのものや、有機物質の劣化を抑制することで、信頼性を向上させることも目的とする。
さらに、本発明は、効率が高く、信頼性の高い、省エネルギーで、寿命も長く、環境に優しい密閉型圧縮機を実現し、ひいては、密閉型圧縮機を用いる冷凍サイクルの省エネルギー化、信頼性の向上を実現することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、密閉容器内に、電動要素によって駆動される圧縮要素と、前記圧縮要素によって圧縮された流体が流入するチャンバーを設けた密閉型圧縮機において、前記圧縮要素を構成するシリンダブロックの圧縮室に、シリンダヘッドを設け、このシリンダヘッドの吐出空間を、連通管を介して前記チャンバーに接続し、さらに、前記圧縮要素を構成するクランクシャフトに、このクランクシャフトを構成する偏心軸から散布される潤滑油の散布領域を規制する散布規制手段を設けたものである。
かかる構成とすることにより、クランクシャフトの偏心軸から散布される潤滑油の散布領域を規制することができる。その結果、散布された潤滑油が、密閉容器内に充満する冷媒ガスへ混入することを抑制することができ、また、シリンダ内で圧縮され、吐出された
高温の冷媒ガスと散布された潤滑油の熱交換を抑制することができる。
したがって、密閉容器内に充満する冷媒ガスの温度が低下し、吸入される冷媒ガスの温度低下が得られ、体積効率の向上による高効率化が可能となる。また、高温冷媒ガスと潤滑油の熱交換が抑制されるため、潤滑油の高温化に伴う有機物質の劣化、あるいは潤滑油の劣化を抑制することができる。
本発明の密閉型圧縮機および冷凍装置は、密閉容器内において、潤滑油による熱伝達を抑制し、冷媒ガスの温度を下げることで、密閉型圧縮機の体積効率および効率を向上し、冷凍装置のエネルギー効率を向上することができる。さらに、潤滑油の高温化抑制に伴い、潤滑油の劣化、および圧縮機を構成する有機物質の劣化を抑制することができ、密閉型圧縮機の信頼性低下を抑制することができる。したがって、省エネルギー化がはかれる冷凍サイクル機器、および地球環境保護に適した冷凍サイクル機器を提供することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の内部構成を示す水平断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機を含む冷凍システムの模式図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の吸入・吐出構成部品の組立て展開図 同実施の形態1における密閉型圧縮機のクランクシャフトの断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機による吐出管表面近傍温度結果の特性図 同実施の形態1における密閉型圧縮機による効率結果の特性図 過負荷信頼性試験での潤滑油劣化生成物評価結果を示す評価図 本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の要部断面図 本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の要部断面図 本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機の内部構成を示す水平断面図 従来の密閉型圧縮機の縦断正面図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 同従来の密閉型圧縮機の要部分解斜視図
請求項1に記載の発明は、底部に潤滑油を貯留した密閉容器内に、電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素と、前記圧縮要素によって圧縮された冷媒ガスを前記密閉容器外へ導出する吐出管を設け、さらに、前記密閉容器に、一端が前記密閉容器内空間に連通し、他端が冷凍装置に接続される吸入管を設け、さらに、前記圧縮要素を構成するクランクシャフトに、該クランクシャフトの軸方向に延出し、かつ前記密閉容器内の底部に貯留された潤滑油を、前記圧縮要素の各摺動部へ供給する給油機構を設け、さらに、前記給油機構に連通し、かつ前記クランクシャフトを構成する偏心軸の先端部に形成された給油路の開口部から散布される潤滑油の散布領域を規制する散布規制手段を設けたものである。
かかる構成によれば、前記散布規制手段により、クランクシャフトの偏心軸の上端から密閉容器内部に散布する潤滑油の量、あるいは散布の領域を抑制するため、散布された潤滑油による前記吐出管あるいは前記圧縮要素を構成するシリンダヘッド等との熱交換を抑制することができる。
その結果、前記密閉容器の内部における前記潤滑油を介しての温度上昇を抑制すること
ができ、これに伴って密閉容器内部の冷媒ガスの温度上昇を抑え、前記圧縮要素に吸入される冷媒ガスの体積効率の向上をはかることができる。したがって、圧縮機の高効率化が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記散布規制手段を、前記偏心軸における給油路の開口部を塞ぐ封止蓋を具備する構成としたものである。
かかる構成とすることにより、前記偏心軸における給油路の開口部からの給油量をほぼ皆無とすることができる。
その結果、給油機構からの潤滑油を、前記圧縮要素における各摺動部へ潤沢に供給することができ、また、偏心軸における給油路の開口部から散布される潤滑油の量を大幅に抑制(減少)することにより、前記密閉容器における内部の冷媒ガスの温度上昇を抑え、体積効率の向上による高効率化が可能となる。
さらに、前記クランクシャフトの偏心軸に設けた給油路を封止する構成であるため、給油経路を形成した既存のクランクシャフト構成を採用することができ、コストの上昇を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記封止蓋に、微細孔を設けたものである。
かかる構成とすることにより、給油機構中にある潤滑油に混在した冷媒ガスの排出が円滑に行え、冷媒ガスの混入に伴う潤滑油供給の阻害を抑制することができる。その結果、潤滑油の各摺動部への供給が安定し、圧縮機の潤滑油の安定供給作用が向上し、前述の効果と共に高効率化と信頼性の向上を両立してはかることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記散布規制手段を、前記偏心軸における軸方向に延出し、かつその終端が該偏心軸内にある閉塞給油路を備える構成としたものである。
かかる構成とすることにより、前記偏心軸における給油路の開口部からの給油量を皆無とすることができる。
その結果、給油機構からの潤滑油を、前記圧縮要素における各摺動部へ十分に供給することができ、また、偏心軸における前記閉塞給油路から潤滑油を散布されることがないため、密閉容器における内部の冷媒ガスの温度上昇を抑え、体積効率の向上による高効率化が可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記圧縮要素を、前記クランクシャフトと、圧縮室を形成するブロックと、前記圧縮室内を往復運動するピストンと、前記圧縮室の端部に配設され、かつ吸入孔と吐出孔が形成されたバルブプレートと、前記ブロックに固定され、前記吸入孔と吐出孔を介して前記圧縮室に連通する空間を形成するシリンダヘッドを備えた構成とし、前記クランクシャフトを、前記ブロックの軸受部においてスラストベアリング機構を介して軸支し、さらに、前記潤滑油の散布規制手段を、前記クランクシャフトの偏心軸に形成された前記給油路の開口部から散布される潤滑油を、前記スラストベアリング機構へ供給するガイドカバーを備える構成としたものである。
かかる構成とすることにより、スラストベアリング機構へ潤沢に潤滑油を供給することができる。その結果、軸受部の上端で、クランクシャフトを軸支する部分であるスラスト
部の摺動損失を大幅に低減することができ、スラストベアリング機構の信頼性を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記ガイドカバーを、前記クランクシャフトに固定されたカバー部と、前記カバー部内へ散布された潤滑油を、前記スラストベアリング方向へ導く散布方向変換部を備える構成としたものである。
かかる構成とすることにより、偏心軸の開口部から散布される潤滑油を、散布方向変換部でスラストベアリング機構へ導くことができ、潤沢な量の潤滑油をスラストベアリング機構に供給することができる。その結果、点接触で摺動するスラストベアリング機構の信頼性を高めることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記散布規制手段を、前記ブロックにおける前記シリンダヘッドと前記クランクシャフトの間に形成され、かつ前記偏心軸における給油路の開口部から散布される潤滑油の前記シリンダヘッド側への散布を制限するヘッド隔壁を備える構成としたものである。
かかる構成とすることにより、前記ヘッド隔壁によって前記潤滑油のシリンダヘッド側への散布を抑制することができるため、潤滑油が、前記シリンダヘッドの熱を受熱して、密閉容器内に放散することを抑制することができる。その結果、密閉容器における内部の冷媒ガスの温度上昇をさらに抑制することができ、これに伴って吸入される冷媒ガスの温度低下作用が得られ、体積効率の向上によるさらなる高効率化が可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、前記密閉容器内における前記吐出管の一部に、該吐出管を流れる冷媒ガスの膨張空間を形成するチャンバーを設けたものである。
かかる構成とすることにより、吐出された冷媒ガスの消音に必要とする消音空間の容積設定が容易となる。また、前記チャンバーの形成により、表面積が大きく確保されても、前記密閉容器内に散布される潤滑油との熱交換作用が抑制されるため、吸入される冷媒ガスの温度上昇を抑え、体積効率の向上による高効率化が可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記散布規制手段を、前記クランクシャフトと前記チャンバーの間に位置し、かつ前記偏心軸に設けられた給油路の開口部から散布される前記潤滑油を遮断する遮断壁を備える構成としたものである。
かかる構成とすることにより、前記チャンバーは、前記偏心軸から散布された潤滑油との熱交換が抑制される。
その結果、前記密閉容器の内部における前記潤滑油を介しての温度上昇を抑制することができ、これに伴って密閉容器内部の冷媒ガスの温度上昇を抑え、前記圧縮要素に吸入される冷媒ガスの体積効率の向上をはかることができる。したがって、圧縮機の高効率化が可能となる。
また、前記遮断壁は、前記クランクシャフトと前記チャンバーの間に位置しているため、冷媒ガスによるチャンバーから前記圧縮要素への熱伝搬も抑制されることとなる。その結果、チャンバー側から、密閉容器内の冷媒ガスへの熱伝搬、ひいては、吸入される冷媒ガスへの熱伝搬も抑制することができる。したがって、密閉容器における内部の冷媒ガスの温度上昇が抑制され、これに伴って吸入される冷媒ガスの温度低下作用が得られ、体積効率の向上による高効率化が可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、前記圧縮要素を、圧縮室を形成するブロックと、前記圧縮室内を往復運動するピストンと、前記圧縮室の端部に配設され、かつ吸入孔と吐出孔が形成されたバルブプレートと、前記ブロックに固定され、前記吸入孔と吐出孔を介して前記圧縮室に連通する空間を形成するシリンダヘッドを備えた構成とし、さらに、前記バルブプレートと前記シリンダヘッドの間に、前記ブロックとシリンダヘッド間の熱の移動を規制するバルブサブプレートを介在したものである。
かかる構成とすることにより、バルブサブプレートは、シリンダヘッドの吐出空間内の高温と、ブロックとの温度を遮蔽し、ブロックおよび、ブロックの圧縮室の温度上昇を抑制することができる。これによって、圧縮時の冷媒ガスの温度を平均して低下させることができ、圧縮時の熱交換損失を低減することができる。その結果、密閉容器における内部の冷媒ガスの温度は低下し、吸入される冷媒ガスの温度上昇が抑制でき、体積効率の向上による高効率化に加えて、圧縮時の冷媒ガスの熱損失も低減でき、結果として密閉型圧縮機の能力、すなわち体積効率を向上することができる。
さらに、前記シリンダヘッド側への潤滑油の散布が規制されているため、非接触空間への潤滑油の滞留が抑制され、非接触空間に滞留した潤滑油による熱伝達を抑制することができる。その結果、滞留した潤滑油自体の加熱が低減されるため、密閉容器内の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記バルブサブプレートにおける前記バルブプレート側もしくは前記シリンダヘッド側の少なくとも一方の面に、該バルブサブプレートの板厚を薄くすることによって形成された非接触空間を設けたものである。
かかる構成とすることにより、前記バルブサブプレートは、前記非接触空間の形成により、前記シリンダヘッドとブロックの熱伝導をさらに低減することができる。その結果、吸入される冷媒ガスの温度上昇をさらに抑制し、体積効率の向上によるさらなる高効率化が可能となる。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明において、前記潤滑油の粘度を、40度において、8センチストークス以下としたものである。
かかることにより、前記圧縮要素における各摺動部の粘性損失を大幅に低減することができる。また、前記圧縮要素との熱交換を抑制しているため、潤滑油自体の温度上昇を抑制することができ、その結果、過負荷時においての過度の粘度低下を抑制し、高効率化と信頼性を確保することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の発明において、前記冷媒ガスを、HFC−134a、HFO−1234yfなどのフッ素原子あるいは、酸素の2重結合を有する冷媒とし、さらに、密閉された冷凍システムで用いられる密閉型圧縮機とするものである。
かかることにより、前記圧縮要素によって圧縮される冷媒ガスの温度や潤滑油の散布により、前記密閉容器の内部で熱交換される冷媒ガスの加熱が低減されるため、冷媒ガスとして物性的に不安定である2重結合を含むHFO−1234yfの場合は、過負荷時のような高温化に起因した分解を抑制することができる。また、HFC−134aなどのフッ素原子を含む冷媒ガスの場合は、潤滑油や、密閉容器内にわずかに残存する水分などと重
合して加水分解することを抑制することができる。その結果、冷凍システムにおいても、冷媒ガス温度や潤滑油温度が過度に上昇することがなくなるので、これらの冷媒ガスの利用における信頼性を向上することが可能となる。
請求項14に記載の発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の発明において、前記冷媒ガスを、HC−600a、HC−290などのHC冷媒とし、さらに、冷媒の充填量を制限する冷凍システムで用いられる密閉型圧縮機とするものである。
かかることにより、体積効率を向上した密閉型圧縮機であることから、小型の密閉型圧縮の搭載を可能とし、あるいは、可燃性であるHC冷媒の充填量を抑制することができ、冷媒ガスの漏洩時における安全性を高めることができる。
また、密閉型圧縮機の過負荷時の温度上昇も抑制することができることから、密閉容器も小型化し、冷媒量の制限を受ける冷凍システムにおいて、システム全体の容積の中でも大きい割合を占める密閉容器、即ち密閉型圧縮機を小型化することで、HC冷媒の適用できる冷凍システムの用途範囲を拡大することができる。
請求項15に記載の発明は、請求項1から14のいずれか一項に記載の発明において、加熱用途の冷凍システムで用いられる密閉型圧縮機とするものである。
かかることにより、密閉容器内部での冷媒ガスと潤滑油の熱交換作用の低減に起因した温度上昇を抑制した密閉型圧縮機とすることができ、加熱用途(ヒートポンプ)に適した密閉型圧縮機とすることができる。したがって、加熱用途での効率を向上することが可能となり、また、密閉容器内での冷媒ガスや、潤滑油の加熱(温度上昇)が、過負荷の状態においても小さいので、密閉型圧縮機の過度の加熱を抑制することができ、信頼性の向上もはかることができる。
請求項16に記載の発明は、請求項1から15のいずれか一項に記載の発明において、冷凍、冷蔵用途に用いられ、圧縮比が10を超える条件を有するシステムで、かつ密閉された冷凍システムで用いられる密閉型圧縮機とするものである。
かかることにより、圧縮比が10を超える過負荷時のような場合であっても、密閉型圧縮機の温度上昇を抑え、温度上昇に伴う信頼性の低下を抑制することができる。また、密閉型圧縮機内部での有機劣化が低減されるため、冷凍システムへ吐出される有機劣化物を減少することができ、その結果、有機劣化物の付着に起因した、例えば、膨張弁や膨張細管などの信頼性低下を抑制し、冷凍システムの信頼性も向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の水平断面図、図3は、同実施の形態1における密閉型圧縮機と同圧縮機を含む冷凍システムの模式図、図4は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の吸入・吐出構成部品の組立て展開図、図5は、同実施の形態1における密閉型圧縮機のクランクシャフトの断面図である。
図1から図5において、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機300は、密閉容器301の内底部に潤滑油305を貯留するとともに、内部に冷媒ガス309として、オゾン破壊係数の小さい、HFC−134a、あるいは、さらに温暖化係数も低いHFC−
1234yf、また、自然冷媒であるHC−600a、HC−290等のいずれかの冷媒が封入してある。
また、密閉容器301は、鉄板の絞り成型によって形成されるとともに、一端が密閉容器301内に連通する開口部312を有し、他端が冷凍装置316の低圧側320に接続される吸入管324を備えている。
また、密閉容器301内には、圧縮要素327と電動要素331を備えた圧縮機本体335がサスペンションスプリング339によって、密閉容器301内に弾性的に支持されて収納されている。
圧縮要素327は、クランクシャフト343、ブロック347、ピストン351、連結手段355等で構成されており、クランクシャフト343は、偏心軸359と主軸364を備えるとともに、潤滑油305に浸漬される主軸364の下端から偏心軸359上端までを連通し、主軸364表面に設けられた螺旋状の溝等からなる給油機構368を備えている。
電動要素331は、ブロック347の下方にボルトによって固定されたステータ372と、ステータ372の内側で、かつステータ372と同軸上に配置された主軸364に焼き嵌め固定されたロータ376とで構成されている。
ブロック347には、圧縮室380を形成するシリンダ384が一体に形成されるとともに、主軸364を回転自在に軸支する軸受部388が設けられている。
また、シリンダ384の端面には、吸入孔392と吐出孔395を備えたバルブプレート398と、吸入孔392を開閉する吸入バルブ401と、吐出孔395を開閉する吐出バルブ402を配設したバルブプレート398を包囲・閉塞するシリンダヘッド404が、共にヘッドボルト407によって、シリンダ384の端面の開口端385を封止するように押圧固定されている。さらに、バルブプレート398とシリンダヘッド404により、吸入マフラー410が把持されて固定されている。シリンダヘッド404は、冷媒ガス309が吐出される吐出空間405を有し、吐出空間405は、直接吐出連通管425aに連通している。
バルブサブプレート413は、表裏両面に配置されたガスケット416を介して、シリンダヘッド404とバルブプレート398の間に挟持固定されている。バルブサブプレート413は、さらに非接触空間419を有し、バルブプレート398とバルブサブプレート413の間には、部分的な空隙を有している。この非接触空間419は、バルブサブプレート413の肉厚を薄くすることによって形成されている。また、非接触空間419は、必要に応じてバルブサブプレート413の両面に設けることもできる。
ブロック347の上部で、かつシリンダヘッド404およびバルブサブプレート413側には、上方へ突出したヘッド隔壁414が設けられている。
吸入マフラー410は、主にガラス繊維を添加したPBTなどの合成樹脂で成型されるとともに、冷媒ガス309を圧縮室380内に導く連通管422を備えている。
次に、給油機構368と給油機構368を具備したクランクシャフト343について説明する。
クランクシャフト343の主軸364の下端は、上述したように、潤滑油305に浸漬
され、下端部には、遠心ポンプや粘性ポンプ等の手段によるポンプ部428が形成されている。ポンプ部428は、横孔431から螺旋溝434に連通し、螺旋溝434を通って上昇した潤滑油305は、クランクシャフト343と軸受部388などの摺動部437を潤滑しながら、傾斜孔440に流れ、さらに偏心溝443、続いて連結手段355のロッド孔446へと流れる。偏心軸359の上端449には、開口孔452が傾斜孔440を加工するために設けられている。この傾斜孔440は、本発明の給油路に相当し、開口孔452は、本発明の給油路の開口部に相当している。さらに、偏心軸359の上端449には、散布規制手段455が設けられている。散布規制手段455は、封止蓋458と封止蓋458の上面に開けられた微細孔461で構成されており、封止蓋458は、開口孔452に軽圧入等の方法で係止固定されている。
さらに、クランクシャフト343が軸支されるスラスト部分について説明する。
軸受部388の上端は、スラストベアリング機構464を介してクランクシャフト343の荷重を支えている。スラストベアリング機構464は、ボールと保持器を有する周知の機構であり、給油機構368により、スラストベアリング機構464にも潤滑油305が供給される。
次に、シリンダヘッド404の吐出空間405から吐出された冷媒ガス309の流動経路について説明する。
吐出空間405は、吐出連通管425aを介して膨張空間467を形成するチャンバー470が連通している。このチャンバー470の流出側には、吐出管425が接続されており、吐出管425を出た冷媒ガス309は、密閉容器301を貫通した吐出パイプ473により、密閉容器301の外部の冷凍装置316内を流動する。
冷凍装置316は、吐出された冷媒ガス309を凝縮する凝縮器476、冷媒ガス309を膨張させる膨張弁やキャピラリーチューブ等の膨張装置477、冷媒ガス309を蒸発させる蒸発器478等によって形成され、蒸発器478を出た冷媒ガス309は、密閉型圧縮機300の吸入管324から、密閉容器301内へと戻る。
冷凍装置316は、凝縮器476を加熱用途に用いれば、ヒートポンプを構成する冷凍システムとなる。また、冷凍システムは、特にHC冷媒等の可燃性冷媒を用いる場合、冷媒ガス309の総量が制限される場合もある。
さらに、冷凍サイクルは、冷蔵庫等に搭載されているように、密閉されたサイクルである。本実施の形態1における説明は、主として、冷蔵庫、自販機等に搭載される密閉された冷凍システムであって、冷却用途あるいは、加熱用途(ヒートポンプ)に用いられる。そして、冷媒ガス309としては、HC―600aを用いた場合を主体に説明する。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
密閉型圧縮機300は、ステータ372に電流を流して磁界を発生させ、主軸364に固定されたロータ376を回転させることで、クランクシャフト343が回転する。このクランクシャフト343の回転に伴い、偏心軸359が旋回運動し、偏心軸359に回転自在に取り付けられた連結手段355を介して、ピストン351がシリンダ384内を往復運動する。そして、このピストン351の往復運動に伴い、冷媒ガス309は、吸入マフラー410を介して圧縮室380内へ吸入され、圧縮された後、冷凍装置316へ吐出される。
次に、密閉型圧縮機300の吸入工程について説明する。
ピストン351のシリンダ384の容積を増加する方向への動作に伴い、圧縮室380内の冷媒ガス309が膨張し、圧縮室380内の圧力が吸入圧力を下回ると、圧縮室380内の圧力と吸入マフラー410内の圧力との差により、吸入バルブ401が開き始める。
そして、冷凍装置316から戻った冷媒ガス309は、密閉容器301内へ吸入管324から流入する。そして、流入した冷媒ガス309は、連通管422を経て、圧縮室380内に流入する。
その後、ピストン351の動作が、下死点から圧縮室380内の容積が減少する方向に転じると、圧縮室380内の圧力は上昇し、圧縮室380内の圧力と吸入マフラー410内の圧力との差によって、吸入バルブ401が閉じる。
次に、密閉型圧縮機300の吐出工程について説明する。
ピストン351の動作が、下死点から圧縮室380内の容積を減少する方向に転じると、圧縮室380内の圧力は上昇し、圧縮室380内の圧力と吸入マフラー410内の圧力との差によって、吸入バルブ401が閉じる。そして、圧縮室380内の圧力が上昇し、シリンダヘッド404の吐出空間405内の圧力を上回ると、吐出バルブ402が開く。
したがって、圧縮されて高温となった冷媒ガス309は、バルブプレート398の吐出孔395を通って吐出空間405内に吐出される。さらに、吐出空間405は、吐出連通管425aと連通していることから、高温の冷媒ガス309は、膨張空間467であるチャンバー470を通り、吐出管425から、密閉容器301の吐出パイプ473を通り、冷凍装置316へと吐出される。さらに冷凍装置316へ流入した冷媒ガス309は、凝縮器476で放熱され、膨張装置477で膨張し、低圧となる。低圧となった冷媒ガス309は、蒸発器478で周囲の熱を吸収し、低圧側320から、密閉型圧縮機300の吸入管324に戻る閉サイクルを形成する。
次に、密閉容器301の底部に貯留された潤滑油305の循環経路について、従来との対比を加えて説明する。
密閉容器301の底部に貯留された潤滑油305は、クランクシャフト343に設けられたポンプ部428により、鉛直上方へ持ち上げられる。ポンプ機構としては、本実施の形態1では、同軸心の孔と底の板と孔で形成された周知の構成からなる同軸心遠心ポンプを用いている。その他にも、傾斜した孔を用いる遠心ポンプや、ネジ構造のピースを中心に固定付加することによる粘性ポンプ方式、トロコイド等の容量型のポンプ構造等があるが、いずれの給油ポンプ構造においても同様の作用が期待できる。
ポンプ部428で持ち上げられた潤滑油305は、クランクシャフト343の横孔431から、軸受部388とクランクシャフト343の主軸364の間に入り、摺動部437の潤滑を行う。さらに、残りの潤滑油305は、粘性ポンプ機構の作用を受け、給油機構368を形成する螺旋溝434によって、さらに上へ持ち上げられる。そして、軸受部388の上端に到達した潤滑油305は、適宜隙間から流出し、スラストベアリング機構464を潤滑するとともに、残る潤滑油309は、傾斜孔440からさらに上部へ送られる。
そして、さらに上部へ送られた潤滑油305は、偏心軸359の偏心溝443から、連
結手段355のロッド孔446を通して、ピストン351、シリンダ384等に送られる。
従来の密閉型圧縮機では、偏心軸359の上端449に散布規制手段455を具備していないため、潤滑油305は、上端449の開口孔452から、密閉容器301の内面に散布され、密閉容器301の内表面や、圧縮要素327、電動要素331にも散布される構成であった。
しかし、従来の構成であると、本実施の形態1の構成のように、シリンダヘッド404から、直接冷媒ガス309を吐出管425に吐出し、さらに吐出管425にチャンバー470を有する構成とした場合、高温の冷媒ガス309が通る吐出連通管425aや、チャンバー470および吐出管425と、それらに降りかかる潤滑油305が熱交換されてしまい、潤滑油305の温度が上昇するとともに、密閉容器301内に散布された潤滑油305は、ミスト状態であるので、高温で熱交換された密閉容器301内部全体の冷媒ガス309温度を上昇させてしまっていた。
本実施の形態1においては、散布規制手段455を構成する封止蓋458が、クランクシャフト343の開口孔452から、密閉容器301の内部に散布される潤滑油305の量を大幅に抑制し、これにともなって散布領域も制限する。
潤滑油305の密閉容器301内部への散布量が大幅に減少し、また散布領域が制限されると、シリンダヘッド404の吐出空間405から、吐出連通管425aを介してチャンバー470へ流れる高温の冷媒ガス309と潤滑油305の熱交換が極めて減少する。その結果、密閉容器301内部において、吐出管425等の高温部分との熱交換作用に伴う潤滑油305の温度上昇が抑制され、冷媒ガス309の温度上昇を抑制することができる。したがって、密閉容器301内の温度上昇を抑え、密閉容器301内の冷媒ガスの温度上昇を抑制することにより、吸入される冷媒ガス309の温度上昇を抑制して吸入される冷媒ガス309の体積効率を向上することができ、これに伴って圧縮機の高効率化が可能となる。
図6と図7に、本実施の形態1の構成における実験に基づいた検討結果を示す。図6は、本実施の形態1の構成における吐出連通管425a(吐出管425)表面近傍の温度測定結果を示し、従来構成との対比で示している。
この結果から、約10Kの表面温度差が得られており、従来の構成において潤滑油305に熱交換されていた熱量の影響がなくなり(大幅に減少し)、本実施の形態1の構成においては、表面温度が低く保たれ、結果として、潤滑油305には、吐出管425やチャンバー470の熱が伝達しなくなり、密閉容器301内の冷媒ガス309も低く保たれたと考察する。
この温度低減効果として、図7に示す本実施の形態1の構成による効率結果の特性図に示すように、従来の構成との比較における密閉型圧縮機300の効率(COP=冷凍能力Wを入力Wで除した値)が、およそ0.03向上する結果を得た。
さらに詳述すると、シリンダヘッド404の吐出空間405から、冷媒ガス309を直接吐出連通管425a、およびチャンバー470側へ吐出することによって、吐出される冷媒ガス309の熱は、シリンダ384の圧縮室380への伝達が低減される。その結果、圧縮室380内の壁面温度の上昇が抑制され、受熱損失の低減がはかれるとともに、直接吐出連通管425aに冷媒ガス309が吐出される場合に課題となっていた、吐出連通管425aの温度の上昇と、その熱が潤滑油305により、密閉容器301の内部に戻っ
てしまうことを防止することができる。
換言すると、図6、図7の結果は、本実施の形態1の構成によれば、シリンダヘッド404の吐出空間405から、直接吐出連通管425aに吐出することによって得られる効果が確実に得られたことを示している。
さらに、密閉型圧縮機300の特に負荷の高い条件として、例えば、周囲温度が高い環境にある場合、吐出冷媒ガス309の温度は上昇する。また、同様に負荷に応じて、密閉型圧縮機300の圧縮比は、上昇し、発明者の検討においては、圧縮比が、10を超えると、圧縮される冷媒ガス309の温度は、大幅に上昇することが判っている。
本実施の形態1の構成は、このような条件下においても、冷媒ガス309の熱が密閉容器301の内部に戻らないので、従来の圧縮機のように、潤滑油305の散布で戻った熱がさらに過熱を促進し、相乗的に吐出される冷媒ガス309の温度を上昇させることがない。
したがって、冷媒ガス309自体の劣化の防止はもとより、冷媒ガス309と共にミスト状態にある潤滑油305や、一部は冷媒ガス309に溶解した状態で循環する潤滑油305自体の高温劣化も低減することができ、信頼性の高い密閉型圧縮機300を実現できることとなる。
さらに、潤滑油305のシリンダヘッド404とバルブプレート398の間に介在するバルブサブプレート413への潤滑油305の散布も抑制するので、潤滑油305が、バルブサブプレート413の熱を受熱して、密閉容器301内に放散することがなくなる。その結果、シリンダヘッド404の吐出空間405内の高温と、ブロック347との温度を隔壁し、ブロック347および、ブロック347に形成されたシリンダ384内の圧縮室380の温度を低下させ、それによって、圧縮時の冷媒ガス309の温度を平均して低下させる効果をより確実に得ることができる。
なお、潤滑油305の散布規制手段455を、ヘッド隔壁414を含む構成とすることにより、付加部品を用いることなくバルブサブプレート413への潤滑油の散布を抑制することができ、部品数の削減をはかることができる。
また、バルブサブプレート413は、シリンダヘッド404とブロック347の熱伝導を、非接触空間419によってさらに低減することとなるが、バルブサブプレート413ならびに、非接触空間419への潤滑油305の散布は、散布規制手段455によって抑制されているので、非接触空間419に潤滑油305が滞留し、その潤滑油305による熱伝達が発生したり、潤滑油305自体が加熱されたりすることを抑制するので、効果をより効果的に得ることができる。
次に、給油機構368と散布規制手段455を構成する封止蓋458と封止蓋458に設けた微細孔461の作用、効果について説明する。
上述したように、潤滑油305は、クランクシャフト343のポンプ部428から給油され、各摺動部437に潤滑されるが、潤滑油305に含まれる冷媒ガス309は、一般に、ポンプ部428の一部等からガス抜き孔で分離される。
しかし、潤滑油305に微小に含まれる冷媒ガス309は、微小気泡となって各摺動部437や、最終的には、散布規制手段455である封止蓋458にも少量存在することとなる。本実施の形態1においては、封止蓋458に設けた微細孔461から、微小に含ま
れる冷媒ガス309が抜けることで、微小気泡を排出することができる。この時、微細孔461からは、潤滑油305も少量、排出されることになるが、発明者の実験によれば、φ1以下の微細孔461であれば、潤滑油305の散布影響は実質的にないことを確認している。
さらに、封止蓋458の上端における微細孔461の配置位置を、吐出管425やチャンバー470より上方で鉛直に向く配置であれば、吐出管425やチャンバー470には、潤滑油305の散布、付着はなく、潤滑油305を介して、密閉容器301に熱が伝達する従来の課題を起こすこともないことを確認している。
次に、本実施の形態1において、冷凍装置316に用いられる冷媒の種類と、潤滑油種の粘度グレードの関連について説明する。
まず、潤滑油305の粘度グレードについて説明する。
図8は、過負荷信頼性試験でのシリンダヘッド内(バルブ等)の潤滑油劣化生成物評価の結果であり、潤滑油305の粘度グレードに対して評価している。
従来の圧縮機では、圧縮室内温度が145℃で、粘度グレード8では、劣化生成が確認されるが、本実施の形態1によれば、粘度グレード8以下で3迄の範囲であれば、劣化生成が確認されない。劣化生成物については、潤滑油305の粘度グレードが下がると潤滑油305を構成する分子の分子量が小さくなり、その結果、熱による反応エネルギーが下がり、熱分解が早くなるためである。また、熱劣化反応は、潤滑油305そのものと共に、冷媒ガス309の種類にも依存し、さらに、冷媒ガス309の温度が高いほど反応は進みやすい。
冷媒ガス309の種類に関しては、HFO−1234yf等の2重結合を含む分解しやすい冷媒は、顕著であり、HFC−134aのようなフッ素原子を含む冷媒は、フッ酸の生成反応に関連して、劣化影響が出やすい。また、HFO−134a等の極性冷媒については、潤滑油305の種類が相互溶解性の観点から、エステル油等の油種を採用するのが一般的であり、加水分解しやすい潤滑油305を用いることから、冷媒ガス309の種類と共に、関連する潤滑油305においても劣化促進が起こりやすい。本実施の形態1による温度低減効果の寄与は、その適用範囲を拡大することを可能とする。
一方、潤滑油305の低粘度化は、摺動部437の粘性摩擦損失を低減する目的から、より低粘度を用いる方がよい。特に、通常使われる負荷の低い範囲において、損失低減効果が大きいことは明らかであり、潤滑油305の粘度が40度において、8センチストークス(グレードVG8)以下を適用できることは、密閉型圧縮機300の高効率化と、ひいては冷凍装置316の全体の省エネルギー化を実現できることとなる。
次に、冷凍装置316の冷凍システムの種類について述べる。
本実施の形態1は、冷蔵庫のような、密閉された閉冷凍サイクルを基本に説明する。
閉サイクルにおいて、前述したような、潤滑油305や冷媒ガス309の劣化が発生した場合、その劣化した潤滑油305および冷媒ガス309が閉サイクル内を循環するため、その劣化生成物が、例えば、膨張装置477に堆積し、冷凍装置316の信頼性を低下させることになる。
しかしながら、本実施の形態1における密閉型圧縮機300を適用することで、潤滑油
305や、冷媒ガス309の劣化が低減できるので、冷凍装置316の信頼性の向上をはかることができる。また、冷凍装置316が、冷凍システムを加熱用途(ヒートポンプ)として用いる場合、加熱のために、冷媒ガス309の吐出ガス温度を上げる必要がある。本実施の形態1においては、密閉型圧縮機300の内部は、温度上昇が低減され、冷凍サイクルに出ていく冷媒ガス309の温度の低下が少ない状態にある。そのため、本実施の形態1の密閉型圧縮機300は、有効な高効率化手段となる。
次に、冷凍サイクルが、冷媒ガス309に、HC−600a、HC−290等の可燃性冷媒や、可燃性冷媒を含む混合冷媒を用いた閉サイクルの場合、ガスリークが万一発生した場合の安全性を高める上で、封入する冷媒ガス309の総量をより少なくすることが求められる。
冷媒総量の低減のためには、冷媒を限定して、密閉型圧縮機300における単位体積当たりの能力、いわゆる体積効率の高い密閉型圧縮機300が適している。このことは、搭載する密閉型圧縮機300をより小さくすることとなり、冷凍装置316に封入される冷媒量もより少なくできる。
したがって、本実施の形態1における密閉型圧縮機300は、冷凍サイクルが、冷媒ガス309に、HC−600a、HC−290等の可燃性冷媒や、可燃性冷媒を含む混合冷媒を用いた閉サイクルへの搭載に適している。
また、冷凍サイクルが、冷媒ガス309に、HC−600a、HC−290等の可燃性冷媒や、可燃性冷媒を含む混合冷媒を用いた閉サイクルに搭載する密閉型圧縮機300は、密閉容器301内が低圧になる型式、例えば、内部低圧式のレシプロ型圧縮機である方が望ましい。
すなわち、内部低圧式レシプロ型圧縮機において、より体積効率の高い小型の密閉型圧縮機が、前述したHC冷媒等の可燃性冷媒の適用範囲をより広げ、ひいては、地球環境の保護を目的としたオゾン破壊係数、温暖化係数がきわめて低い自然冷媒等の冷媒の適用範囲を広げることとなる。
なお、発明者の実験によると、本発明による体積効率の向上効果は、HC−600aで約3%得られており、効率向上への寄与とともに、密閉型圧縮機300の気筒容積(圧縮室の最大容積)を小さくでき、ひいては、密閉型圧縮機300をより小型化できることとなる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の要部断面図である。
ここでは、実施の形態1と相違する構成を主体に説明し、実施の形態1と同じ構成要件については説明を割愛する。また、圧縮機の全体構成については、図1から図4を援用し、相違する部分を主体に説明する。
図9において、クランクシャフト343が軸支される軸受部388の上端は、スラストベアリング機構464を介してクランクシャフト343の荷重を支えている。スラストベアリング機構464は、ボールと保持器を有する周知の構成であり、スラストベアリング機構464にも潤滑油305が給油機構368により供給されている。
クランクシャフト343の上部に設けられた偏心軸359には、散布規制手段610が設けられている。散布規制手段610は、先の実施の形態1と同様に、偏心軸359に設
けられた開口孔(図示せず)から流出する潤滑油305の散布を抑制するガイドカバー616と、下方に延出し、ガイドカバー616で受け止められた潤滑油305を、スラストベアリング機構464へ導く散布方向変換部619を有する。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
給油機構368によってクランクシャフト343の上端に吸い上げられた潤滑油305は、散布規制手段610のガイドカバー616により、密閉容器301内部への散布が抑制される。
ガイドカバー616に吸い上げられた潤滑油305の一部は、ガイドカバー616の一部に形成された散布方向変換部619により、流出方向を下向きに変換され、スラストベアリング機構464へ供給される。
スラストベアリング機構464は、ボールにより構成されているので、摺動は点接触であり、すべり軸受け等の面摺動と比較すると摺動部としては過酷な環境にあるが、散布規制手段610によって強制的にスラストベアリング機構607へ潤滑油305が供給されるため、潤滑状態を良好に維持でき、信頼性を向上することができる。
また、ガイドカバー616は、吐出連通管425a、吐出管425およびチャンバー470への潤滑油305の散布を抑制しているため、実施の形態1と同様の作用効果が期待できる。さらに、スラストベアリング機構464の信頼性もさらに向上できることから、高効率で、かつ信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の要部断面図である。
ここでは、実施の形態1と相違する構成を主体に説明し、実施の形態1と同じ構成要件については説明を割愛する。また、圧縮機の全体構成については、図1から図4を援用し、相違する部分を主体に説明する。
図10において、実施の形態1と相違する構成は、クランクシャフト709の構成にある。
クランクシャフト709は、ブロック347の軸受部388によって回転自在に軸支される主軸710と、主軸710の上部に設けられた偏心軸711を具備している。さらに、クランクシャフト709の主軸710の下端は、実施の形態1と同様に、潤滑油305に浸漬され、下端部には、遠心ポンプや粘性ポンプ等の手段によるポンプ部428が形成されている。ポンプ部428は、横孔712から螺旋溝713に連通し、螺旋溝713を通って上昇した潤滑油305は、クランクシャフト709と軸受部388等の摺動部437を潤滑しながら、傾斜孔714に流れ、さらに偏心溝715、続いて連結手段355のロッド孔446へと流れる。これらのポンプ部428、横孔712、螺旋溝713、および傾斜孔714等は、実施の形態1で説明した給油機構368を構成している。
さらに、偏心軸711には、傾斜孔714と交差した閉塞給油路716が設けられている。この閉塞給油路716は、一端が後述するスラストベアリング機構464に開口し、他端が偏心軸711の途中で閉塞されている。
また、クランクシャフト709が軸支される軸受部388の上端には、スラストベアリング機構464が設けられ、このスラストベアリング機構464を介してクランクシャフ
ト343の荷重を支えている。このスラストベアリング機構464への潤滑油305の供給は、閉塞給油路716の開口端と、螺旋溝713と傾斜孔714をつなぐ給油溝717より行われる。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
給油機構368によってクランクシャフト709の上端方向に吸い上げられた潤滑油305は、その一部がクランクシャフト709の偏心軸711の内部に形成された傾斜孔714を介して連結手段355側へ供給され、残る潤滑油305は、閉塞給油路716によってスラストベアリング機構464側へ供給される。
したがって、クランクシャフト709の偏心軸711から散布される潤滑油305の量は、ほぼ皆無となる。その結果、実施の形態1で説明した密閉容器301内への潤滑油305の散布に伴う熱伝達と、吐出連通管245aやチャンバー470との熱交換による潤滑油305や冷媒ガス309の加熱もほぼ皆無になり、実施の形態1で説明した効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機の水平断面図である。
本実施の形態4における密閉型圧縮機300の構成は、実施の形態1の構成を基調とし、クランクシャフトを実施の形態3の構成としている。したがって、ここでは、実施の形態1と実施の形態3の構成要件と同じ構成要件に同一の符号を付し、実施の形態4特有の構成、および作用を主体に説明する。また、各構成要件の詳細については、該当する図面を援用して説明する。
図11において、本実施の形態4特有の構成は、圧縮要素327を構成するブロック347に、上方に延出する遮断壁706を設けた点である。
遮断壁706は、クランクシャフト709とチャンバー470の間に位置し、給油機構368の各摺動部437の隙間等から漏れる潤滑油305がチャンバー470側に流れることを抑制している。また、遮断壁706は、クランクシャフト709の回転に伴って潤滑油305がチャンバー470へ跳ねかかることを防止するものでもある。
したがって、本実施の形態4の構成は、潤滑油305とチャンバー470の熱交換を抑制する作用に、より確実さを高めることができる。
さらに加えると、チャンバー470が、吸入連通管425aや吸入管425、あるいは吸入マフラー410等の吸入側部位と離間した配置にある場合、密閉容器301内の冷媒ガス309のチャンバー470から吸入側に滞留する冷媒ガス309への熱伝達も低減する効果を合わせて有するので、吸入される冷媒ガス309の体積効率の向上をはかることができ、さらなる高効率化を可能とすることができる。
なお、本実施の形態4においては、偏心軸711からの潤滑油305の散布がない実施の形態3のクランクシャフト709を採用した構成としたが、実施の形態1の散布規制手段455を具備したクランクシャフト343、あるいは、実施の形態2の散布規制手段610を具備したクランクシャフト343を採用した構成としても、同様の作用効果が期待できる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、密閉型圧縮機と冷凍装置のエネルギー効率を高めることができると共に、圧縮機および冷凍サイクルの信頼性を向上することができるので、さまざまな冷凍システムに利用することが可能である。
300 密閉型圧縮機
301 密閉容器
305 潤滑油
309 冷媒ガス
316 冷凍装置
324 吸入管
327 圧縮要素
331 電動要素
343 クランクシャフト
347 ブロック
351 ピストン
368 給油機構
380 圧縮室
385 開口端
388 軸受部
392 吸入孔
395 吐出孔
398 バルブプレート
401 吸入バルブ
402 吐出バルブ
404 シリンダヘッド
405 吐出空間
410 吸入マフラー
413 バルブサブプレート
414 ヘッド隔壁
419 非接触空間
425 吐出管
425a 吐出連通管
437 摺動部
440 傾斜孔(給油路)
449 上端
452 開口孔(開口部)
455 散布規制手段
458 封止蓋
461 微細孔
464 スラストベアリング機構
467 膨張空間
470 チャンバー
610 散布規制手段
616 ガイドカバー
619 散布方向変換部
706 遮断壁
709 クランクシャフト
711 偏心軸
716 閉塞給油路

Claims (16)

  1. 底部に潤滑油を貯留した密閉容器内に、電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素と、前記圧縮要素によって圧縮された冷媒ガスを前記密閉容器外へ導出する吐出管を設け、さらに、前記密閉容器に、一端が前記密閉容器内空間に連通し、他端が冷凍装置に接続される吸入管を設け、さらに、前記圧縮要素を構成するクランクシャフトに、該クランクシャフトの軸方向に延出し、かつ前記密閉容器内の底部に貯留された潤滑油を、前記圧縮要素の各摺動部へ供給する給油機構を設け、さらに、前記給油機構に連通し、かつ前記クランクシャフトを構成する偏心軸の先端部に形成された給油路の開口部から散布される潤滑油の散布領域を規制する散布規制手段を設けた密閉型圧縮機。
  2. 前記散布規制手段を、前記偏心軸における給油路の開口部を塞ぐ封止蓋を具備する構成とした請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記封止蓋に、微細孔を設けた請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記散布規制手段を、前記偏心軸における軸方向に延出し、かつその終端が該偏心軸内にある閉塞給油路を備える構成とした請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記圧縮要素を、前記クランクシャフトと、圧縮室を形成するブロックと、前記圧縮室内を往復運動するピストンと、前記圧縮室の端部に配設され、かつ吸入孔と吐出孔が形成されたバルブプレートと、前記ブロックに固定され、前記吸入孔と吐出孔を介して前記圧縮室に連通する空間を形成するシリンダヘッドを備えた構成とし、前記クランクシャフトを、前記ブロックの軸受部においてスラストベアリング機構を介して軸支し、さらに、前記潤滑油の散布規制手段を、前記クランクシャフトの偏心軸に形成された前記給油路の開口部から散布される潤滑油を、前記スラストベアリング機構へ供給するガイドカバーを備える構成とした請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記ガイドカバーを、前記クランクシャフトに固定されたカバー部と、前記カバー部内へ散布された潤滑油を、前記スラストベアリング方向へ導く散布方向変換部を備える構成とした請求項5に記載の密閉型圧縮機。
  7. 前記散布規制手段を、前記ブロックにおける前記シリンダヘッドと前記クランクシャフトの間に形成され、かつ前記偏心軸における給油路の開口部から散布される潤滑油の前記シリンダヘッド側への散布を制限するヘッド隔壁を備える構成とした請求項1から6のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  8. 前記密閉容器内における前記吐出管の一部に、該吐出管を流れる冷媒ガスの膨張空間を形成するチャンバーを設けた請求項1から7のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  9. 前記散布規制手段を、前記クランクシャフトと前記チャンバーの間に位置し、かつ前記偏心軸に設けられた給油路の開口部から散布される前記潤滑油を遮断する遮断壁を備える構成とした請求項8に記載の密閉型圧縮機。
  10. 前記圧縮要素を、圧縮室を形成するブロックと、前記圧縮室内を往復運動するピストンと、前記圧縮室の端部に配設され、かつ吸入孔と吐出孔が形成されたバルブプレートと、前記ブロックに固定され、前記吸入孔と吐出孔を介して前記圧縮室に連通する空間を形成するシリンダヘッドを備えた構成とし、さらに、前記バルブプレートと前記シリンダヘッドの間に、前記ブロックとシリンダヘッド間の熱の移動を規制するバルブサブプレートを介在した請求項1から9のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  11. 前記バルブサブプレートにおける前記バルブプレート側もしくは前記シリンダヘッド側の少なくとも一方の面に、該バルブサブプレートの板厚を薄くすることによって形成された非接触空間を設けた請求項10に記載の密閉型圧縮機。
  12. 前記潤滑油の粘度を、40度において、8センチストークス以下とした請求項1から11のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  13. 前記冷媒ガスを、HFC−134a、HFO−1234yfなどのフッ素原子あるいは、酸素の2重結合を有する冷媒とし、さらに、密閉された冷凍システムで用いられる請求項1から12のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  14. 前記冷媒ガスを、HC−600a、HC−290などのHC冷媒とし、さらに、冷媒の充填量を制限する冷凍システムで用いられる請求項1から12のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  15. 加熱用途の冷凍システムで用いられる請求項1から14のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  16. 冷凍、冷蔵用途に用いられ、圧縮比が10を超える条件を有するシステムで、かつ密閉された冷凍システムで用いられる請求項1から15のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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