JP2009085193A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機に関し、冷媒ガスの圧力脈動による吐出マフラーの共振を防止し、吐出マフラーからの高圧の冷媒ガスのリークを防止し、低騒音で、高信頼性の密閉型圧縮機を実現する。
【解決手段】シリンダブロック120の上部に、吐出マフラー124を一体で形成し、吐出マフラー124の剛性が上がり冷媒ガスの脈動による共振を防止し、吐出マフラー124からの高圧の冷媒ガスのリークを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
近年、冷凍冷蔵庫等の冷凍装置に使用される密閉型圧縮機については、吐出マフラーの構造を改善して低騒音化や生産性及び信頼性の向上が望まれている。
従来、この種の密閉型圧縮機は、低騒音化を目的に圧縮された冷媒が外部に吐出されるときに発生する騒音を低減するために吐出マフラー備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図7は特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図8は図7のA−A線における部分断面図、図9は図8のB−B線における部分断面図である。
図7から図9において、密閉容器2内には、底部に潤滑油4を貯留するとともに、固定子6と回転子8とからなる電動要素10と、この電動要素10により回転駆動される圧縮要素12とがそれぞれ収納され、圧縮要素12は電動要素10の上方に配置され一体に組み立てられ、内部は冷媒ガス14で満たされている。
次に圧縮要素12の主な構成について説明する。
鋳鉄(例えばFC200)からなるシリンダブロック20は、略円筒形の圧縮室22と複数の吐出マフラー70とが一体に形成するとともに、軸受部26とを備えている。
バルブプレート30はシリンダブロック20の端面32を封止し、圧縮室22の反対側に吐出弁装置(図示せず)を備えている。
ヘッド40は、バルブプレート30の反圧縮室22側に配設され、バルブプレート30を覆い、吐出室42を形成している。
吸入マフラー50は、一端を密閉容器2内に開口し、他端を圧縮室22内に連通している。
シャフト52は、主軸部54と偏心部56を有し、一端が潤滑油4に連通し他端が上端の開口部58に連通する給油機構60備え、シリンダブロック20の軸受部26に軸支されるとともに回転子8に固定されている。
ピストン62は、圧縮室22に往復摺動自在に挿入されるとともに、偏心部56との間を連結機構64によって連結されている。
次に、吐出マフラー70の主な構成について説明する。
吐出マフラー70は、第1吐出マフラー70aと第2吐出マフラー70bを備えており、それぞれの上面開口部72をマフラーカバー74で覆うことにより形成されている。
マフラーカバー74は、マフラー中心部78がボルト80で締結されることで、外周部76がシール部材77を介して上面開口部72に押圧固定される。
また、マフラーカバー74は、鋼板をプレス成型したものが用いられ、冷媒ガス14を密閉容器2の外部に吐出するために貫通固定された吐出管82により、第2吐出マフラー70bと連通している。
また、第1吐出マフラー70aは、連通路44によって吐出室42と連通し、第1吐出マフラー70aと第2吐出マフラー70bとは連通流路94で連通している。
連通路44は、バルブプレート30に形成されたパス孔46と、シリンダブロック20に形成された案内流路48を備えている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素10に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子8が回転しこれに伴ってシャフト52が回転し、偏心部56の運動が連結機構64を介してピストン62に伝わることでピストン62は圧縮室22内で往復運動を行い、圧縮要素12が所定の圧縮動作を行う。
それにより、冷媒ガス14は冷却システム(図示せず)から吸入マフラー50を通じて圧縮室22内へ吸入、圧縮された後、バルブプレート30の吐出弁装置(図示せず)から吐出室42に吐出される。
吐出室42に吐出された高圧の冷媒ガス14は、連通路44を通り、一旦吐出マフラー70内に開放され、第1吐出マフラー70aを通って第2吐出マフラー70bに流れた後、吐出管82を通って冷却システム(図示せず)へと吐出される。
この際、高圧の冷媒ガス14は、吐出マフラー70に開放された後、吐出管82で絞られることで、繰り返し圧縮による吐出脈動が減衰され、冷却システムの騒音を低く抑えることができる。
特開2002−48062号公報
しかしながら上記従来の構成では、鋼板でできたマフラーカバー74は、吐出マフラー70の上部開口部72を覆うため、マフラーカバー74の外周部76のみが上部開口部72に押圧固定されるため、マフラーカバー74の剛性が低く、そのため吐出マフラー70内の冷媒ガス14の脈動が大きい場合にマフラーカバー74が共振し、騒音が増大するという課題を有していた。
また、マフラーカバー74の中心部90をマフラー中心部78にボルト80で締結しているため、マフラーカバー74が変形し、外周部76と上面開口部72との間に隙間ができて吐出マフラー70内の高圧の冷媒ガス14がリークし、密閉型圧縮機の効率が低下するという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、吐出マフラー内の冷媒ガスの脈動が大きくてもマフラーカバーの共振による騒音の発生を抑制するとともに、吐出マフラーからの冷媒ガスのリークの発生を防止し、低騒音で信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、シリンダブロックの上部に吐出マフラーが一体に形成されたもので、密閉容器との隙間が十分あるシリンダブロックの上部に一体で吐出マフラーが形成されているため、密閉容器を大きくすることなく、吐出マフラーの容積を大きくするとともに吐出マフラーの壁厚を厚くすることができるため、吐出マフラーの剛性も上がり、冷媒ガスの脈動が大きくても吐出マフラーの共振を防止でき騒音の発生を抑制することができるという作用を有するとともに、吐出マフラーがシリンダブロックと一体で形成され吐出マフラーのシール箇所が少なくなるため、吐出マフラーから密閉容器内への冷媒ガスのリークを防止できるという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、シリンダブロックの上部に吐出マフラーが一体で形成されたもので、吐出マフラーの剛性が上がり吐出マフラーの共振による騒音の発生を抑制することができるとともに、吐出マフラーからの冷媒ガスのリークの発生を防止することができるため、低騒音で、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に潤滑油を貯留するとともに、電動要素と前記電動要素の上方に配置された圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、一端が前記潤滑油中に連通し他端が上端の開口部に連通する給油機構を備えたシャフトと、圧縮室と吐出マフラーとを一体に形成するとともに、前記シャフトを軸支する軸受部を備えたシリンダブロックと、圧縮室内を往復動するピストンと、前記シリンダブロックの端面を封止するとともに反圧縮室側に吐出弁装置を備えたバルブプレートと、前記吐出弁装置を収容する吐出室を形成したヘッドと、一端が吐出室に連通し他端が吐出マフラーに連通する連通路とを備え、前記吐出マフラーは、前記シリンダブロックの上部に形成されたものである。
上記構成において、密閉容器との隙間が十分にあるシリンダブロックの上部にシリンダブロックと一体で吐出マフラーが形成されているため、吐出マフラーは容積を大きくするとともに吐出マフラーの壁厚を厚くすることができるため、吐出マフラーの剛性も上がり、冷媒ガスの脈動が大きくても吐出マフラーの共振を防止でき騒音の発生を抑制することができるとともに、吐出マフラーがシリンダブロックに一体で形成され吐出マフラーのシール箇所が少なくなるため、吐出マフラーから密閉容器内への冷媒ガスのリークを防止することができるとともに、吐出マフラーがシリンダブロックに一体で形成され吐出マフラーを構成する部品点数を減らすことができるため、低騒音で信頼性の高く、生産性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、連通路は、シリンダブロックに形成されるとともに圧縮室の略延出方向に設けられた入口通路を備え、前記入口通路の内壁面は、前記内壁面に作用する圧力荷重による前記圧縮室の変形を低減する形状に形成されているものであり、過酷な運転条件や連続運転などにおいて、圧縮されて圧力が上昇した高温の冷媒ガスが入口通路を通過して内壁面に圧力荷重が作用しても、入口通路の内壁面は圧縮室の変形を低減する形状に形成されているので圧縮室の変形を防止することができ、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに圧縮室の変形によるピストンの摺動損失を低減することができ、入力の増加を抑えた高効率で高信頼性を実現することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、入口通路の内壁面は、前記入口通路と圧縮室との壁厚が一定にならない形状に形成されているものであり、過酷な運転条件や連続運転などにおいて、圧縮されて圧力が上昇した高温の冷媒ガスが入口通路を通過して内壁面に圧力荷重が作用しても、入口通路の内壁面から圧縮室に作用する圧縮荷重を分散させることで圧縮室の変形を防止することができ、請求項2に記載の発明の効果に加えて、さらに圧縮室の変形によるピストンの摺動損失を低減することができ、入力の増加を抑えた高効率で高信頼性を実現することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、シリンダブロックは下方に電動要素と締結される脚部を備え、前記シリンダブロックの上面投影において、吐出マフラーは異なる脚部の中間位置を含んで形成されたものであり、シリンダブロックの剛性が低くなる異なる脚部の中間位置が吐出マフラーで覆われて一体に形成されるため、最小限の構成で脚部間の中間位置の剛性を高めることができ、不必要に脚部間の剛性を高めて重量がアップすることがないため、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、必要不可欠な吐出マフラーを利用してシリンダブロックの剛性を高めることで、さらに、小型軽量化を実現するとともに、一体形成による生産性向上を実現することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において吐出マフラーは、シャフトの開口部の水平面よりも低い位置に形成されたものであり、運転時にシャフトの開口部から遠心力によって水平に飛散した潤滑油が、吐出マフラーの外壁を飛び越え密閉容器内壁面に飛散するため、潤滑油が吐出マフラーの外壁に飛散して温度が上昇するのを防ぐことができ、潤滑油が密閉容器に飛散して内壁により冷却されるため、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えてさらに、潤滑油が加熱されて粘度が低下するのを防止することができ、摺動部での潤滑が良化し摺動部の損失を低減するとともに、摺動部の摩耗を防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、吐出マフラーと圧縮室との間に、熱伝導を低減する凹部を形成したものであり、吐出マフラーと圧縮室との間に凹部が形成されてあるため、運転時に高温の冷媒ガスが流れて高温となる吐出マフラーの熱が、圧縮室へ熱伝導して圧縮室が高温になるのを防止できるため、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらに圧縮効率の低下を防ぎ、高い圧縮効率を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は同実施の形態における密閉型圧縮機の上視断面図、図3は、同実施の形態における密閉型圧縮機の上視投影図、図4は、図1のC−C線における部分断面図、図5は、図2のD−D線における部分断面図、図6は同実施の形態におけるシリンダブロックの側面図である。
図1から図6において、密閉容器102内には、底部に潤滑油104を貯留するとともに、固定子106と回転子108とからなる電動要素110と、この電動要素110により回転駆動される圧縮要素112とがそれぞれ収納され、圧縮要素112は電動要素110の上方に配置され一体に組み立てられ、内部は冷媒ガス114で満たされている。
次に圧縮要素112の主な構成について説明する。
鋳鉄(例えばFC200)からなるシリンダブロック120は、上部に略円筒形の圧縮室122と吐出マフラー124とが一体に形成されるとともに、軸受部126とを備えている。
バルブプレート130はシリンダブロック120の端面132を封止するとともに、圧縮室122側に吐出弁装置(図示せず)を備えている。
ヘッド140は、バルブプレート130の反圧縮室122側に配設され、バルブプレート130を覆い、吐出室142を形成している。
吸入マフラー170は、一端を密閉容器102内に開口し、他端を圧縮室122内に連通している。
シャフト172は、主軸部174と偏心部176を有し、一端が潤滑油104に連通し他端が上端の開口部178に連通する給油機構180備えている。
主軸部174は、シリンダブロック120の軸受部126に軸支されるとともに回転子108に固定されている。
また吐出マフラー124の外壁177は、シャフト172の開口部178の水平面よりも低い位置に形成されている。
ピストン182は、圧縮室122に往復摺動自在に挿入されるとともに、偏心部176との間を連結機構184によって連結されている。
シリンダブロック120の下部には、固定子106と締結される複数の脚部186が形成されている。脚部186は、圧縮室122側下方の前脚部188と反圧縮室122側下方の後脚部190から構成されている。
次に、吐出マフラー124の主な構成について説明する。
吐出マフラー124は、バルブプレート130に形成されたパス孔144とシリンダブロック120に形成された連通路146によって吐出室142に連通し、反ヘッド140側に出口通路148が形成されている。
連通路146は、圧縮室122の略延出方向に入口通路150を備えている。
入口通路150の内壁面152は、内壁面152に作用する圧力荷重154が圧縮室122の変形を低減する形状にするため、入口通路150と圧縮室122との壁厚156が一定にならないように圧縮室122の円弧形状に対して逆向きの円弧形状に形成してある。
出口通路148は、低炭素鋼を切削加工した円筒形状のカバー160にろう付けにより貫通固定された吐出管162に連通している。カバー160は、ボルト164をカバー160に形成されたボルト孔166に貫通し、シリンダブロック120に固定されている。
また、吐出マフラー124は、シリンダブロック120の上部に前脚部188と後脚部190の中間位置191を含んで形成されている。また、吐出マフラー124の外壁192と圧縮室122の外壁194との間には、吐出マフラー124の外壁192と圧縮室122の外壁194との間の熱伝導を低減する凹部196が形成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素110に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子108が回転しこれに伴ってシャフト172が回転し、偏心部176の運動が連結機構184を介してピストン182に伝わることでピストン182は圧縮室122内で往復運動を行い、圧縮要素112が所定の圧縮動作を行う。
それにより、冷媒ガス114は冷却システム(図示せず)から吸入マフラー170を通じて圧縮室122内へ吸入、圧縮された後、バルブプレート130の吐出弁装置(図示せず)から吐出室142に吐出される。
吐出室142に吐出された高圧の冷媒ガス114は、パス孔144から連通路146を通り、一旦吐出マフラー124内に開放された後、出口通路148から吐出管162を通って冷却システムへと吐出される。
この際、高圧の冷媒ガス114は、吐出マフラー124に開放された後、吐出管162で絞られることで、繰り返し圧縮による吐出脈動が減衰され、冷却システム(図示せず)の騒音を低く抑えることができる。
ここで吐出マフラー124は密閉容器102との隙間が十分にあるシリンダブロック120の上部に一体で形成されているので吐出マフラー124は容積を大きくするとともに吐出マフラー124の壁厚を厚くすることができるため、吐出マフラー124の剛性も上がり、冷媒ガス114の脈動が大きくても吐出マフラー124の共振を防止でき、騒音の発生を抑制することができる。
また、吐出マフラー124がシリンダブロック120に一体で形成され吐出マフラー124のシール箇所が少なくなるため、吐出マフラー124から密閉容器102内への冷媒ガス114のリークを防止することができるとともに、吐出マフラー124がシリンダブロック120に一体で形成され吐出マフラー124を構成する部品点数を減らすことができる。
その結果、低騒音で信頼性の高く、生産性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
次に過酷な運転条件や連続運転などにおいて、圧縮されて圧力が上昇した冷媒ガス114が入口通路150を通過し内壁面152に圧力荷重154が作用した場合について説明する。
入口通路150の内壁面152は、入口通路150と圧縮室122との壁厚156が一定にならないように圧縮室122の円弧形状に対して逆向きの円弧形状に形成しているため、圧縮されて圧力が上昇した高温の冷媒ガス114が入口通路150を通過して内壁面152に圧力荷重154が作用しても、入口通路150の内壁面152から圧縮室122に作用する圧力荷重154を分散させることができ、圧縮室122の変形を防止することができる。
その結果、圧縮室122の変形によるピストン182の摺動損失を低減することができ、入力の増加を抑えた高効率で高信頼性を実現することができる。
またシリンダブロック120は、剛性が最も低くなる前脚部188と後脚部190の中間位置191が吐出マフラー124で覆われて一体に形成されているため、最小限の構成で脚部186間の中間位置191の剛性を高めることができ、不必要に脚部186間の剛性を高めて重量がアップすることがないため、必要不可欠な吐出マフラー124を利用してシリンダブロック120の剛性を高めることができる。
その結果、小型軽量化を実現するとともに、一体形成による生産性向上を実現することができる。
さらに吐出マフラー124は、シャフト172の開口部178の水平面179より低い位置に形成されているので運転時にシャフト172の開口部178から遠心力によって水平に飛散した潤滑油104が、高温高圧の冷媒ガス114が通過するために高温となる吐出マフラー124の外壁177に飛散することなく飛び越え、密閉容器102の内壁面102aに飛散する。
そのため、潤滑油104が吐出マフラー124の外壁177に飛散し温度が上昇するのを防ぐことができ、潤滑油104が密閉容器102に飛散して内壁面102aにより冷却される。
その結果、潤滑油104が高温になり粘度が低下するのを防止することができ、摺動部での潤滑が良化し摺動部の損失を低減するとともに、摺動部の摩耗を防止することができる。
また吐出マフラー124の外壁192と圧縮室122の外壁194との間には、熱伝導を低減する凹部196が形成されているため、運転時に高温の冷媒ガス114が流れて高温となる吐出マフラー124の熱が、圧縮室122へ熱伝導して圧縮室122が高温になるのを防止できる。さらに、この凹部196を密閉容器102内の冷媒ガス114が対流して流れることで、より一層吐出マフラー124の外壁192や圧縮室122の外壁194の温度を下げることができる。
その結果、さらに圧縮効率の低下を防ぎ、高い圧縮効率を実現することができる。
本発明にかかる密閉型圧縮機は、シリンダブロックの上部に吐出マフラーが一体で形成したことで、低騒音で、信頼性の高く、生産性の高い密閉型圧縮機を提供することができるので、自販機、冷凍ショーケース、除湿機などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の上視断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の上視投影図 図1のC−C線における部分断面図 図2のD−D線における部分断面図 同実施の形態におけるシリンダブロックの側面図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 図7のA−A線における部分断面図 図8のB−B線における部分断面図
符号の説明
102 密閉容器
104 潤滑油
110 電動要素
112 圧縮要素
120 シリンダブロック
122 圧縮室
124 吐出マフラー
126 軸受部
130 バルブプレート
132 端面
140 ヘッド
142 吐出室
146 連通路
150 入口通路
152 内壁面
172 シャフト
178 開口部
179 水平面
180 給油機構
182 ピストン
186 脚部
196 凹部

Claims (6)

  1. 密閉容器内に潤滑油を貯留するとともに、電動要素と前記電動要素の上方に配置された圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、一端が前記潤滑油中に連通し他端が上端の開口部に連通する給油機構を備えたシャフトと、圧縮室と吐出マフラーとを一体に形成するとともに、前記シャフトを軸支する軸受部を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内を往復動するピストンと、前記シリンダブロックの端面を封止するとともに反圧縮室側に吐出弁装置を備えたバルブプレートと、前記吐出弁装置を収容する吐出室を形成したヘッドと、一端が前記吐出室に連通し他端が前記吐出マフラーに連通する連通路とを備え、前記吐出マフラーは、前記シリンダブロックの上部に形成された密閉型圧縮機。
  2. 連通路は、シリンダブロックに形成されるとともに圧縮室の略延出方向に設けられた入口通路を備え、前記入口通路の内壁面は、前記内壁面に作用する圧力荷重による前記圧縮室の変形を低減する形状に形成されている請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 入口通路の内壁面は、前記入口通路と圧縮室との壁厚が一定にならない形状に形成されている請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. シリンダブロックは下方に電動要素と締結される脚部を備え、前記シリンダブロックの上面投影において、吐出マフラーは異なる脚部の中間位置を含んで形成された請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 吐出マフラーは、シャフトの開口部の水平面よりも低い位置に形成された請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 吐出マフラーと圧縮室との間に、熱伝導を低減する凹部を形成した請求項1から5のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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