JP2023071508A - 密閉型ロータリ圧縮機 - Google Patents

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修平 永田
Shuhei Nagata
和広 遠藤
Kazuhiro Endo
健裕 秋澤
Takehiro Akisawa
考作 中村
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Abstract

【課題】転がり軸受部に適切な量の潤滑油を供給すると共に,各摺動部への片当たりによる摩擦損失増大を低減する密閉型ロータリ圧縮機および冷蔵庫を提供する。【解決手段】本発明の密閉型ロータリ圧縮機100は、密閉容器1と、シリンダ8内で偏心回転するローラ9と、ローラ9を揺動させる偏心部3aおよび上軸3bおよび下軸3cを有するクランク軸3と、クランク軸3を支持する上・下ラジアル軸受5,6を備える圧縮機構部4と、吸入流路と、吐出流路とを備え、上ラジアル軸受5上方にスラスト転がり軸受21を有し,上軸3bにはクランク軸3内外をつなぐ連通穴3gを側面に有し,上軸3bは,連通穴3gの中心位置よりも下方に,上軸3bの外周面から凹んだ形状の凹部3iと上軸3bの外周面を形成する軸受摺動部3b1とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型ロータリ圧縮機に関する。
冷蔵庫や空気調和機等に使用される密閉型ロータリ圧縮機としては、特許文献1等に記載されているものがある。
特許文献1の密閉型ロータリ圧縮機(1)は、密閉容器(2)内に,回転子(3a)と固定子(3b)からなる電動機部(3)と,前記回転子(3a)と連結したクランク軸(10),前記クランク軸(10)の偏心部に回転自在に挿入されたローラ(6),圧縮室(13)を構成するシリンダ(5),前記クランク軸(10)を軸支する上ベアリング(7),下ベアリング(8)等で構成される圧縮機構部(4)が配置されている。
前記クランク軸(10)のラジアル方向荷重を軸支する上ベアリング(7)および下ベアリング (8)の潤滑は,密閉容器(2)の底部に貯留している潤滑油(11)をクランク軸(10)の回転運動によって、クランク軸(10a)内の貫通孔に汲み上げることでなされる。汲み上げられた潤滑油(11)はクランク軸(10)の偏心部(10a)とジャーナル部(10b)の間に設けられた給油穴(10c)を経て,クランク軸(10)の偏心部(10a)の外周とローラ(6)内周面を潤滑し,同時に潤滑油(11)の一部は上ベアリング(7)の内径に刻設されたスパイラル溝(7e)に流入し,上方に供給される。
特許文献2の密閉型ロータリ圧縮機(210)は,ローリングピストン(241)の上部及び下部に,回転軸(230)を半径方向に支持する上部ラジアル軸受(250)及び下部ラジアル軸受(260)を備え,駆動モータ(220)と上部ラジアル軸受(250)の間に第一支持部材(371),回転軸(230)の偏心部である回転カム(243b)と下部ラジアル軸受(260)の間に第二支持部材(373)を備え,それぞれの支持部材(371、373)は軸方向荷重を支えている。第一支持部材371),第二支持部材(373)をスラスト転がり軸受としたものが例示されている。
特開2004-239193号公報(図2等) 特開2008-169827号公報(図7等)
ロータリ圧縮機の性能を向上させる一つの方法として,従来滑り軸受を用いていたクランク軸の摺動部を転がり軸受にすることで,摩擦損失を減らす手段が考えられる。
特許文献1に記載された構造では,前記回転子(3a)および前記クランク軸(10)の自重は,前記クランク軸(10)の偏心部(10a)下面によって軸支されている。この部位は前記クランク軸(10)の偏心部(10a)下面と下ベアリング(8)上端面との2平面間の摺動である。一般的にスラスト方向の滑り軸受における平行2平面間の摺動は,くさび効果が発生しにくいため,ラジアル軸受に比して摺動状況が厳しい傾向にある。
特許文献2に記載された構造は,軸方向荷重を2か所のスラスト転がり軸受(271,273)にて支えている。そのため,滑り軸受を用いた構造よりも、摩擦係数が低いころがり摩擦により摩擦損失を低減できる構造となっている。
摺動部の摩擦を考える時,潤滑油の挙動についても考慮する必要がある。特許文献1の構造ではクランク軸(10)の偏心部(10a)とジャーナル部(10b)の間に設けられた給油穴(10c)からローラ(6)内周空間に潤滑油(11)が供給されるため,スラスト軸受を含むローラ(6)内周空間は潤滑油(11)で満たされている。そのため、この構造にてスラスト軸受部に転がり軸受を採用すると,転がり軸受の転動体が潤滑油を攪拌することとなり,攪拌動力が発生する。そのため,十分な損失低減効果がえられない虞が生じる。
特許文献2の構造では具体的な潤滑油供給に関する構造や説明の明記がないものの,特許文献1と同様の課題を有するものと考えられる。また,特許文献2の構造では2か所(371,373)(図7参照)で軸方向荷重を支える構造となっている。そのため,回転側の軸方向距離と静止側の軸方向距離が一致していないと,片側の転がり軸受への負荷が著しく低下してしまい,転動体が軌道面をすべる現象が発生し,転がり軸受としての機能を十分に発揮することができない虞がある。
前記課題を解決するため、第1の発明の密閉型ロータリ圧縮機は、潤滑油を貯留する油溜りを有する密閉容器と、前記密閉容器内に設けられ、シリンダと、該シリンダ内で偏心回転するローラと、該ローラを揺動させる偏心部および該偏心部の上方に位置する上軸および前記偏心部の下方に位置する下軸を有するクランク軸と、該クランク軸を支持する上ラジアル軸受および下ラジアル軸受を備える圧縮機構部と、前記シリンダ内に冷媒を吸入する吸入流路と、前記圧縮機構部で圧縮された冷媒を吐出する吐出流路とを備え、前記上ラジアル軸受上方にスラスト転がり軸受を有し,前記上軸にはクランク軸内外をつなぐ連通穴を側面に有し,前記上軸は,前記連通穴の中心位置よりも下方に,前記上軸の外周面から凹んだ形状の凹部と前記上軸の外周面を形成する軸受摺動部とを有している。
第2の発明の冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を備え、冷媒として強燃性冷媒を使用して冷凍サイクルを構成し、前記蒸発器で冷気を作り出して庫内に放出する冷蔵庫であり、前記圧縮機は、第1の発明の密閉型ロータリ圧縮機を用いている。
本発明の実施形態1に係る密閉型ロータリ圧縮機の縦断面図。 クランク軸の斜視図。 クランク軸偏心部の部分拡大模式図。 クランク軸偏心部の部分拡大模式図。 調心部材の斜視図。 図5AのI方向矢視図。 本発明の実施形態2に係る密閉型ロータリ圧縮機の縦断面図。 実施形態2のクランク軸の斜視図。 実施形態2の上ラジアル軸受の断面図。 本発明に係る実施形態3の密閉型ロータリ圧縮機を搭載した冷蔵庫の縦断面図。
本発明は冷蔵庫や空気調和機等の冷凍サイクル装置に使用される密閉型ロータリ圧縮機に好適なものである。
以下、本発明の密閉型ロータリ圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫の具体的実施形態を図面に基づいて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分である。
<<実施形態1>>
図1に、本発明の実施形態1に係る密閉型ロータリ圧縮機100の縦断面図を示す。
実施形態1の密閉型ロータリ圧縮機100は冷蔵庫や空気調和機等の冷凍サイクル装置を構成する冷媒圧縮機として利用されるものである。
<密閉型ロータリ圧縮機100の全体構成>
実施形態1の密閉型ロータリ圧縮機100の全体構成を説明する。
密閉型ロータリ圧縮機100は、外郭の密閉容器1と駆動源である電動機部2とを備えている。密閉容器1は、底部に潤滑油(冷凍機油)50が封入されている。
電動機部2は、密閉容器1内に固定されて設けられている。電動機部2は、固定子2a及び回転子2bを備えている。
電動機部2の回転子2bには、圧縮動作を行う駆動軸のクランク軸3が一体に固定されている。
図2に、クランク軸3の斜視図を示す。
クランク軸3には、偏心部である偏心部3aが形成されている。
図1に示す密閉容器1内には、電動機部2の下方に圧縮機構部4が設けられている。圧縮機構部4は電動機部2の駆動によりクランク軸3の偏心部3aの回転によって駆動される。
<圧縮機構部4>
圧縮機構部4は、上ラジアル軸受5と、下ラジアル軸受6と、上ラジアル軸受5と下ラジアル軸受6との間に挟持されるシリンダ8とを備える。
上ラジアル軸受5は、クランク軸3の電動機部2側である上軸3bを支持するボス部5aを有する。上ラジアル軸受5は、筒状のボス部5aと平板上の壁面部5bとを有している。壁面部5bには、円環溝5dとガス抜き穴5eとが形成されている。円環溝5dは下方が開口した円環状の溝である。ガス抜き穴5eは、円環溝5dから外周に向かって密閉容器1内空間に開口する孔である。
下ラジアル軸受6は、クランク軸3の下部側である下軸3cを支持するボス部6aを有する。下ラジアル軸受6は、筒状のボス部6aと壁面部6bとを有している。
シリンダ8は、円環状の部材である。
シリンダ8は、上ラジアル軸受5と下ラジアル軸受6との間に挟持され締結ボルトで一体に固定されている。
圧縮機構部4には、シリンダ8、ローラ9、上ラジアル軸受5及び下ラジアル軸受6に囲われて圧縮室(シリンダ室)11が形成される。
圧縮機構部4は、ローラ9とベーン(図示せず)とスプリング(図示せず)とを備えている。
ローラ9は環状の部材であり、シリンダ8内に収容されている。ローラ9内には、クランク軸3の偏心部3aが配置されている。
シリンダ8の収納部に、スプリング(図示せず)が設けられる。スプリング(図示せず)は、ベーン(図示せず)をローラ9の外周部に押圧する。そして、ベーン(図示せず)は環状のローラ9をクランク軸3の偏心部3aに押し付ける。これにより、ローラ9は、クランク軸3の偏心部3aの回転にしたがって公転運動する。
ベーン(図示せず)は、ローラ9の外周側から外径方向に延び、ローラ9の公転運動(偏心運動)に応じてシリンダ8に設けられた収納部(図示せず)に出入りする。
上ラジアル軸受5は圧縮室11の電動機部2側の壁面を形成する壁面部5bを有する。
下ラジアル軸受6は圧縮室11の反電動機部2側の壁面を形成する壁面部6bを有する。
圧縮機構部4には、圧縮室11内に冷媒ガスを吸入するための吸入ポート(図示せず)が設けられている。冷凍サイクルの冷媒は吸入管(吸入流路)(図示せず)を介して前記吸入ポートに導入される。
そして、シリンダ8内をローラ9が公転運動することにより、吸入した冷媒をシリンダ8とローラ9との間に形成される圧縮室11で圧縮する。
上ラジアル軸受5には、圧縮室11で圧縮された冷媒(冷媒ガス)を吐出する吐出ポート(図示せず)(吐出流路)が形成されている。吐出ポートの出口側には該吐出ポートを開閉する吐出弁(吐出流路)が上ラジアル軸受5に設けられている。
図1に示すように、上ラジアル軸受5は、その外周壁部5cが密閉容器1に溶接などで固定されている。上ラジアル軸受5には、前記したように、シリンダ8と下ラジアル軸受6が締結ボルトで固定されている。
密閉容器1の頂部には電動機部2に電気を供給するための電源端子14が設置されている。
<潤滑油50>
密閉容器1の底部には、冷凍機油である潤滑油50が貯留されている。
<クランク軸3>
クランク軸3の下端に油流入部16が設けられている。クランク軸3には、油流入部16から上方に続く中空部3dが上端まで形成されている。
図3に、クランク軸3の偏心部3aの部分拡大模式図を示す。
潤滑油50は、クランク軸3の下端の油流入部16から中空部3d(図3参照)を経て、クランク軸3と上ラジアル軸受5及び下ラジアル軸受6との各摺動面、偏心部3aとローラ9との摺動面、ローラ9とシリンダ8及びベーンとの摺動面等の圧縮機構部4の各摺動面に給油される。すなわち、密閉型ロータリ圧縮機100においては、クランク軸3の回転運動によって中空部3d内の潤滑油50が,遠心ポンプ作用によって昇圧される。そして,潤滑油50は各摺動部に供給されている。
図2に示すように、クランク軸3は,偏心部3aの上方に上軸3bを、下方に下軸3cを有している。上軸3bおよび下軸3cは回転軸であるため,同軸となっている。偏心部3aは回転軸の上軸3bおよび下軸3cから偏心した構成となっている。
上軸3bの外周面には後記のスラスト転がり軸受21(図1参照)への給油のためのスパイラル溝3hが螺旋状に形成されている。
<上軸連通穴3g>
図2に示すように、クランク軸3には、内部の中空部3dに連通する横穴である上軸連通穴3gが形成されている。横穴の上軸連通穴3gはクランク軸3の延在方向の中空部3dに略直交する。即ち、上軸3bは、クランク軸3の内外をつなぐ連通穴である上軸連通穴3gを上軸3の側面に有している。
スパイラル溝3hの下側端部は、クランク軸3の上軸連通穴3gとつながている。
偏心部3aの上部には、太径部3Jがクランク軸3の上軸3bより大きい外径をもって形成されている。
偏心部3aには、上ラジアル軸受5の壁面部5bに一番近い面である偏心部上面3jが形成されている。偏心部上面3jは太径部3Jの上面に相当する。
上軸連通穴3gの中心位置3g1と偏心部上面3jは距離L(図2参照)だけ離隔している。距離Lは上軸連通穴3gの半径よりも大きい。すなわち、上軸連通穴3gの下端よりも下方の上軸3b外表面の一部は,図1に示す上ラジアル軸受5のボス部5a内径面と摺動する。上軸3bにおけるボス部5a内径面と摺動する箇所を摺動部3b1とする。
<上軸平面カット3i>
図2に示すように,上軸連通穴3gから下方の偏心部上面3jにかけて,上軸3bの一部に平面カットである上軸平面カット3iが上軸3bの延在方向に施されている。上軸平面カット3iによって、上軸連通穴3gから潤滑油が上軸平面カット(凹部)3iから下方の上軸3bの摺動部3b1に充分に供給される。ここで、上軸平面カット3iは、上軸3bの外周面から凹んだ形状の凹部である。
図1のクランク軸3の偏心部3aの部分拡大模式図の図3を用いて、圧縮機構部4の摺動部の隙間について説明する。なお、図3では部材間の隙間を誇張して描いている。
<圧縮機構部4のスラスト方向の摺動部の隙間>
まず、クランク軸3の上下方向(スラスト荷重方向)の隙間について説明する。
図3に示すように,上ラジアル軸受5の上方には、調心部材22を介して、スラスト転がり軸受21が設置されている。スラスト転がり軸受21は、電動機部2の回転子2bと上ラジアル軸受との相対運動を円滑にする軸受である。
回転子2bはスラスト転がり軸受21を介して上ラジアル軸受5のボス部5aの上端にのっている。そのため、クランク軸3および回転子2bの自重はスラスト転がり軸受21によって軸支される構造となっている。
上ラジアル軸受5の壁面部5bと偏心部上面3jの間には上下方向に隙間が空いており,摺動損失が発生しない構成である。同様に、下ラジアル軸受6の壁面部6bと偏心部下面3kの間には上下方向に隙間が空いており,摺動損失が発生しない構成である。
<圧縮機構部4のラジアル方向の摺動部の隙間>
次に、クランク軸3の半径方向(ラジアル荷重方向)の隙間について説明する。
図3に示すように,クランク軸3は,上側の上ラジアル軸受5のボス部5aおよび下側の下ラジアル軸受6のボス部6aによってラジアル荷重方向に軸支されている。
ローラ9は、内周面9nが偏心部3aに回転自由に嵌合している。ローラ9に加わるラジアル方向の荷重は、偏心部3aにて軸支している。ローラ9の内周面9n、偏心部3aの外周面3a1は、何れも滑り軸受であり,潤滑油の油膜を介して軸支されている。そこで,軸である偏心部3aと軸穴であるローラ9との間には隙間(軸受隙間)を有している。滑り軸受の潤滑性を担保するためには,偏心部3aの外周面3a1とローラ9の内周面9nの軸受隙間は、常に潤滑油を供給する必要がある。
下軸3cには横穴の下軸連通穴3eが設けられ,偏心部3aには横穴の偏心部連通穴3fが設けられている。上軸3bには横穴の上軸連通穴3gが設けられている。クランク軸3内に設けられた中空部3d内の潤滑油が下軸連通穴3e、偏心部連通穴3f、および上軸連通穴3gを通じて供給され、各軸受隙間を潤滑している。
図3に示す上ラジアル軸受5のボス部5aは長い。そのため,上軸3bのボス部5aとの摺動損失の低減を目的に,ボス部5aの内径面には一部,内径が大きい穴径拡大部5fが設けられている。つまり、穴径拡大部5fとボス部5aとの軸受隙間が広い区間が存在する。穴径拡大部5fとボス部5aとの軸受隙間が広い区間は滑り軸受として機能しない区間であり,摩擦を最小限に抑えることが可能である。
これにより、上ラジアル軸受5と上軸3bとの摺動部は、穴径拡大部5fを間に挟んで下側の穴細径部5f1(図3参照)と、上側の穴細径部f2(図3参照)との2か所に分離する構造としている。穴細径部5f1、5f2は、上軸3bと摺動可能なように、それぞれ上軸3bより若干太い径を有している。
穴径拡大部5fよりも上方に位置する上ラジアル軸受5と上軸3bとの摺動部へは,スパイラル溝3hを通して潤滑油が供給される。スパイラル溝3hを通過した潤滑油は,上ラジアル軸受5上端からクランク軸3の回転に伴って振りまかれる。振りまかれた潤滑油は,スラスト転がり軸受21の隙間を通過したのちに,密閉容器1の底部に貯留する潤滑油50と合流する。この際、スラスト転がり軸受21は隙間を通過する潤滑油によって潤滑される。
図3に示すように、ローラ9の上下端面は上ラジアル軸受5の壁面部5bおよび下ラジアル軸受6の壁面部6bと接している。そのため,ローラ9の外周側の空間である圧縮室11とその内周側の空間であるローラ内周空間10は隔離されている。一方,ローラ内周空間10は,密閉容器1内の空間と上ラジアル軸受5の壁面部5bの円環溝5dおよびガス抜き穴5eを通じて連通している。何故なら、潤滑油50には冷媒が溶け込んでおり,圧力変化,温度変化や攪拌によって溶解している冷媒が気泡となって発泡することがある。密閉空間であるローラ内周空間10にて、潤滑油から発泡現象が発生すると予期せぬ圧力変動や潤滑油供給の阻害となるため,閉ざされた空間にはガス抜き穴を設けることが好ましい。そこで、ローラ内周空間10内の潤滑油から発泡した冷媒は,円環溝5d、ガス抜き穴5eを通じて密閉容器1内に放出される構造としている。
<潤滑油の挙動>
次に、潤滑油の挙動について図4を用いて説明する。
図4に、クランク軸3の偏心部の偏心部3aの部分拡大模式図を示す。図4は、部材間の隙間を誇張して描いている。図4中の矢印は潤滑油の流れを示す。
クランク軸3の下端は密閉容器1内に貯留する潤滑油50に浸かっている。クランク軸3の中空部3d内は油流入部16を通じて潤滑油50が出入り自由となっている。
クランク軸3が回転運動すると,中空部3d内の潤滑油も回転運動し,内部の油面は回転放物面状となる。すると,潤滑油は中空部3d側面に設けられた下軸連通穴3e,偏心部連通穴3f,上軸連通穴3gを通じてクランク軸外表面へ遠心力によって押し出される。上軸連通穴3gを通過した潤滑油はクランク軸3外周に設けられたスパイラル溝3h内を上昇する(図4中の模式的に示す白抜き矢印)。潤滑油の上昇時の駆動力は上ラジアル軸受5のボス部5a内径部と上軸3bとの速度差によって生じる粘性駆動力である。
一方,図3を用いて説明した通り,各摺動部には隙間が設けられている。そのため,その隙間から漏出する潤滑油の流れも存在する(図4中細線の矢印α11、α12、α13)。
前記したように、上ラジアル軸受5の壁部5bと偏心部上面3jの間は、摺動損失が発生しないように上下方向に隙間が空いている。そのため,上軸連通穴3gを通過し,スパイラル溝3h内を上昇する潤滑油の一部は上ラジアル軸受5のラジアル隙間を落下し(図4中矢印α11),壁部5bと偏心部上面3jの隙間を通じてローラ内周空間10内に漏洩する(図4中矢印α12)。
同様に、下ラジアル軸受6の壁面部6bと偏心部下面3kの間は,摺動損失が発生しないように上下方向に隙間が空いている。そのため,ローラ内周空間10内の潤滑油の一部は壁面部6bと偏心部下面3kの隙間を通過し,下ラジアル軸受6のラジアル隙間を落下する(図4中矢印α13)。
各隙間から落下,漏洩する潤滑油量が過剰に多い場合,スパイラル溝3h内を上昇する潤滑油が減少する。これにより,図3に示す上ラジアル軸受5のボス部5a上端部の摺動部およびスラスト転がり軸受21への潤滑油の供給量が低下し,潤滑不良が発生する恐れが生じる。
本実施形態では、図2に示すように、上軸連通穴3gの中心位置o1と偏心部上面3j(図3参照)とは距離Lだけ離れている。距離Lは、上軸連通穴3gの半径寸法より大きいため,上軸3bの上軸連通穴3gより下方の表面の摺動部3b1は上軸平面カット3iを除いて,上ラジアル軸受5との摺動面となっている。
上軸連通穴3g下方の上軸3bと上ラジアル軸受5とのラジアル隙間は上軸平面カット3iの部分を除いて,図3に示すように、穴径拡大部5fの箇所よりも狭くなっている。これにより,潤滑油が壁面部5bと偏心部上面3jの隙間の方へ過剰に流出することを防止している。
なお、本実施形態と異なり,ラジアル隙間全周を隘路として摺動面とした場合,該摺動面へ潤滑油が侵入することが困難になり,上ラジアル軸受5のボス部5a下端部の摺動部が潤滑不良となる。
そこで、本実施形態1では上軸連通穴3gから偏心部上面3jにかけて,上軸3bの一部に上軸平面カット3iが施されている。そのため,上軸平面カット3iの部分のみラジアル隙間は大きくなっている。すなわち,上軸平面カット3iの箇所は潤滑油が通過する経路となっており,上ラジアル軸受5のボス部5a下端部の摺動部を潤滑することを可能としている。このように,上軸連通穴3gの下方に、上軸3bの摺動部を設けることで,上ラジアル軸受5のラジアル隙間からの油の落下を防止する。かつ,上軸3bの摺動部の一部に上軸平面カット3iを設けることで,上軸3bの摺動部の潤滑性を確保している。
<クランク軸3の軸傾斜>
次にクランク軸3の軸傾斜について説明する。
ここでは、本実施形態1とは異なり,図3に示す調心部材22がスラスト転がり軸受21の下軌道面21cの下部にない場合について考える。クランク軸3には、シリンダ8内の冷媒圧縮に伴い,圧縮荷重が加わる。また,クランク軸3の回転に伴い,回転部材の遠心力が加わる。
そのため,クランク軸3は上ラジアル軸受5および下ラジアル軸受6とのラジアル隙間が許容する範囲で振れ回り運動をすることとなる。クランク軸3は,上ラジアル軸受5のボス部5aの軸心に対して傾斜しながら回転運動する。すると、スラスト転がり軸受21において上軌道面21aと下軌道面21cとは平行を保てなくなる。
図3に示すように、上軌道面21aは回転子2bの底面に接しているため,クランク軸3の回転軸と直交する面となる。一方,下軌道面21cは上ラジアル軸受5のボス部5aの上端に設置されているため,ボス部5aの軸と直交する面である。そのため、クランク軸3の振れ回りによってクランク軸3の軸心とボス部5aの軸心がずれた場合,上軌道面21aと下軌道面21cは平行でなくなる。これにより,転動体21bは下軌道面21c上を正常に滑らかに転がることができなくなる。すると,スラスト転がり軸受21での摩擦損失が増大する結果となる。
そこで、本実施形態1では、スラスト転がり軸受21の下軌道面21cと上ラジアル軸受5のボス部5a上端との間に調心部材22を設けている。調心部材22の一例として,図5A、図5Bに示す構造がある。
<調心部材22>
図5Aに、調心部材22の斜視図を示す。図5Bに、図5AのI方向矢視図を示す。
調心部材22は略円環板状の部材である。調心部材22は,上に凸形状の上凸部22aと下に凸形状の下凸部22bとを有している。
上凸部22aは,上側に向かって湾曲しており,円環状の調心部材22に2か所存在する。同様に下凸部22bは,下側に向かって湾曲しており,円環状の調心部材22に2か所存在する。上凸部22aと下凸部22bとの間は平板状になっている。,
上凸部22aの上面は,スラスト転がり軸受21の下軌道面21c(図3参照)に接する。下凸部22bの下面は上ラジアル軸受5のボス部5aの上端5a1と接する。
調心部材22は,2つの下凸部22bによって上ラジアル軸受5のボス部5aの上端5a1で支持され,下凸部22bの湾曲に応じて傾斜することが可能となる。
調心部材22の上方のスラスト転がり軸受21の下軌道面21cは、調心部材22の2つの上凸部22aによって支持される。これにより,上凸部22aの湾曲に応じて傾斜することが可能である。
そのため、調心部材22の上凸部22aと下凸部22bを互いに直交するように配置すれば,スラスト転がり軸受21の下軌道面21cはいずれの方向にも傾斜可能となる。そのため,クランク軸3の振れ回り運動が発生したとしても,調心部材22の働きによって、スラスト転がり軸受21の上軌道面21aと下軌道面21cを平行に保つことができる。
これにより、スラスト転がり軸受21の上軌道面21aと下軌道面21cとの間の隙間が広くなって片当たりが生じて摩擦や焼き付きが発生することを抑制できる。つまり,スラスト転がり軸受21での摩擦損失増大や焼き付きを抑制できる。
公知例などの従来構造では、クランク軸3の振れ回り運動が発生した際に,クランク軸3の自重を偏心部下面3k(図3参照)で支える構造においては,クランク軸3の振れ周りの支点は自重が軸支されている偏心部下面3kとなる。
これに対して、本実施形態1では、図1、図3に示すように、クランク軸3の自重をスラスト転がり軸受21にて軸支している。そのため,クランク軸3の振れ周りの支点はスラスト転がり軸受21部の下方にある調心部材22の位置となる。これにより,クランク軸3は調心部材22の位置を中心に触れ回るため,調心部材22から離れるほど,上ラジアル軸受5のラジアル隙間の空間の大きさは振れ周りによって小さく成り得る。
すなわち,上ラジアル軸受5のボス部5aの下端部5a1の摺動部の面圧が大きくなり、上ラジアル軸受5のボス部5aの下端部5a1の摺動部の潤滑状況が苛酷になり易くなる。この課題はクランク軸3の自重を上ラジアル軸受5のボス部5aの上端5a1にて軸支する構造に特有のものである。
本実施形態では上軸3bにおいて,図3に示すように、上軸連通穴3gの下方に摺動部の穴細径部5f1(図3参照)が設けられており,摺動面積が確保されている。そのため,上ラジアル軸受5のボス部5aの下端部5a1と摺動する際において面圧が極端に大きくなることを抑制している。また,摺動部の穴細径部5f1に上軸平面カット3iが設けられており,潤滑油50が上軸平面カット3iを通って摺動部の穴細径部5f1に供給される。こうして,摺動部の穴細径部5f1の潤滑性が確保される構造となっている。
本実施形態1によれば,スラスト転がり軸受21に適切な量の潤滑油50を供給することができる。また,上ラジアル軸受5のボス部5aへの片当たりによる摩擦損失増大を低減することができる密閉型ロータリ圧縮機を得ることができる。
また、実施形態1の密閉型ロータリ圧縮機100を冷蔵庫に適用することで、転がり軸受部に適切な量の潤滑油を供給することができるとともに,各摺動部への片当たりによる摩擦損失増大を低減できる密閉型ロータリ圧縮機を有する冷蔵庫を得ることができる。
<<実施形態2>>
図6に、本発明の実施形態2に係る密閉型ロータリ圧縮機100Aの縦断面図を示す。
図7に、実施形態2のクランク軸23の斜視図を示す。
実施形態2では,クランク軸23および上ラジアル軸受25が,図1に示す実施形態1と異なる。以下では、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。そして、実施形態2に特有の構成は20番台の符号を付して示す。
本実施形態2の密閉型ロータリ圧縮機100Aは、実施形態1とは異なり,クランク軸23(図7参照)の上軸23b部にスパイラル溝が設けられておらず,上ラジアル軸受25のボス部25aの内径面(ボア部内周)に,軸受内径スパイラル溝25g(図8参照)が設けられている。
図8に、実施形態2の上ラジアル軸受25の断面図を示す。
実施形態1と同様に、クランク軸23の上軸23b表面に、中央部の貫通孔の中空部23dに連通する横穴の上軸連通穴23gが設けられている。また、上軸23b表面には、上軸23bの外周面を軸方向平面で切断した形状の上軸平面カット23iが設けられている。
図8に示す上ラジアル軸受25は、実施形態1とは異なり,上ラジアル軸受25のボス部25aの内径面に,螺旋状の溝である軸受内径スパイラル溝25gが設けられている。軸受内径スパイラル溝25gの下端は軸受内径円環溝25hと連通している。軸受内径円環溝25hは,クランク軸23がどの回転角度に位置していても,常にクランク軸23の横穴である上軸連通穴23gと連通する位置に設けられている。
このような構成としても,上軸連通穴23gを通過した潤滑油は,ラジアル軸受25のボス部25aの内径面に形成される軸受内径スパイラル溝25gを通り,上ラジアル軸受25のボス部25aの上端25a1の摺動部およびスラスト転がり軸受21(図6参照)に到達することができる。
本実施形態2によれば,適切な量の潤滑油を軸受内径スパイラル溝25gからスラスト転がり軸受21に供給することができる。また,上ラジアル軸受25のボス部25aへの片当たりによる摩擦損失増大を低減することができる密閉型ロータリ圧縮機100Aを得ることができる。また、密閉型ロータリ圧縮機100Aを冷蔵庫に適用することで、上記作用効果を奏する密閉型ロータリ圧縮機100Aを有する冷蔵庫を得ることができる。
<<実施形態3>>
図9に、本発明に係る実施形態3の密閉型ロータリ圧縮機(圧縮機)100(100A)を搭載した冷蔵庫200の縦断面図を示す。
実施形態3では、本発明に係る密閉型ロータリ圧縮機100(100A)を搭載した機器の一例である冷蔵庫200について説明する。
冷蔵庫200は、外部空間に対して断熱する箱体の断熱箱体201を有している。冷蔵庫200は、貯蔵室の一例として冷蔵室204、上段冷凍室205、下段冷凍室206、野菜室207を有している。
冷蔵庫200の後下方側には、断熱箱体201と仕切部203で囲まれた機械室が設置されている。機械室には冷凍サイクル装置が設置されている。
冷凍サイクル装置には、前記の実施形態1、2で説明した密閉型ロータリ圧縮機100(100A)が採用されている。
冷凍サイクル装置は、密閉型ロータリ圧縮機100(100A)、放熱パイプ等で構成された凝縮器、キャピラリーチューブや膨張弁で構成された膨張装置、冷却器202等で構成された蒸発器を繋ぐことで、R600a等の強燃性冷媒を用いた冷凍サイクルが形成されている。
冷蔵庫200の庫内空間は、密閉型ロータリ圧縮機100(100A)の駆動により冷媒が圧縮され、冷凍サイクル(図示せず)が動作することで冷却される。
前記した通り、家庭用の冷蔵庫には強燃性のイソブタンが使用されることが多いが、その使用量には厳しい制限がある。即ち、冷蔵庫1台あたりに封入できるイソブタンの使用量は、強燃性であることから100g以下に制限されている。このため、レシプロ式の圧縮機に比べ、一般的に冷媒封入量が多くなる密閉型ロータリ圧縮機の採用は困難であった。
しかしながら、本実施形態1、2の密閉型ロータリ圧縮機100(100A)を採用することにより性能向上が図れ、冷媒封入量を例えば100g以下に低減できる。そのため、効率の良い密閉型ロータリ圧縮機100(100A)を家庭用冷蔵庫に採用することが可能となる。
なお、図9では本発明に係る密閉型ロータリ圧縮機100(100A)を搭載する機器として冷蔵庫200を例にとり説明したが、本発明の密閉型ロータリ圧縮機100(100A)は冷蔵庫200に限られず、空気調和機や冷凍冷蔵ショーケース等の種々の冷凍サイクル装置に適用できる。
<<その他の実施形態>>
1.前記した実施形態1、2では、上軸3bの一部に平面カットである上軸平面カット3iが施す場合を説明したが、上軸3bの外周面を一部を切断した形状であって上軸3bの外周面からの凹部であれば、平面カットの形状以外の凹部であってもよい。凹部であっても、上軸平面カット3iと同様の作用効果を奏する。
2.本発明は前記した実施形態1、2、3に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。本発明は、前記した実施形態等の構成に限られることなく、添付の特許請求の範囲内で様々な変形形態、具体的形態が可能である。
3.前記した実施形態1、2、3は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 密閉容器
3 クランク軸
3a:偏心部
3b:上軸
3b1 表面(軸受摺動部)
3c:下軸
3e:下軸連通穴
3g:上軸連通穴(連通穴)
3g1 連通穴の中心位置
3h:スパイラル溝
3i:上軸平面カット(凹部)
3j:偏心部上面(偏心部の上面)
3k:偏心部下面(偏心部の下面)
4:圧縮機構部
5:上ラジアル軸受
5b:壁面部
5e:ガス抜き穴
5g 軸受内径のスパイラル溝
6:下ラジアル軸受
6b:壁面部
8:シリンダ
9:ローラ
11:圧縮室
21:スラスト転がり軸受
22:調心部材
50:潤滑油
100、100A 密閉型ロータリ圧縮機(圧縮機)
200:冷蔵庫
202:冷却器(蒸発器)

Claims (9)

  1. 潤滑油を貯留する油溜りを有する密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられ、シリンダと、該シリンダ内で偏心回転するローラと、該ローラを揺動させる偏心部および該偏心部の上方に位置する上軸および前記偏心部の下方に位置する下軸を有するクランク軸と、該クランク軸を支持する上ラジアル軸受および下ラジアル軸受を備える圧縮機構部と、
    前記シリンダ内に冷媒を吸入する吸入流路と、
    前記圧縮機構部で圧縮された冷媒を吐出する吐出流路とを備え、
    前記上ラジアル軸受上方にスラスト転がり軸受を有し,前記上軸にはクランク軸内外をつなぐ連通穴を側面に有し,
    前記上軸は,前記連通穴の中心位置よりも下方に,前記上軸の外周面から凹んだ形状の凹部と前記上軸の外周面を形成する軸受摺動部とを有している
    ことを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  2. 請求項1に記載の密閉型ロータリ圧縮機において、
    前記凹部は,前記上軸の外周面を一部切断した形状の平面カットである
    ことを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  3. 請求項1に記載の密閉型ロータリ圧縮機において、
    前記偏心部の上面は、前記上ラジアル軸受の壁面部と非接触であり、
    前記偏心部の下面は、前記下ラジアル軸受の壁面部と非接触である
    ことを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  4. 請求項3に記載の密閉型ロータリ圧縮機において、
    前記上ラジアル軸受には,前記ローラの内側空間と常に連通するガス抜き穴を有する
    ことを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  5. 請求項4に記載の密閉型ロータリ圧縮機において、
    前記上軸の表面には,前記連通穴と接続するスパイラル溝を有している
    ことを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  6. 請求項4に記載の密閉型ロータリ圧縮機において、
    前記上ラジアル軸受のボア部内周には,スパイラル溝が設けられている
    ことを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  7. 請求項5または請求項6に記載の密閉型ロータリ圧縮機において、
    前記スラスト転がり軸受下方には,調心機能を有する調心部材が配置されている
    ことを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  8. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を備え、冷媒として強燃性冷媒を使用して冷凍サイクルを構成し、前記蒸発器で冷気を作り出して庫内に放出する冷蔵庫であり、
    前記圧縮機は、請求項1に記載の密閉型ロータリ圧縮機を用いている
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  9. 請求項8に記載の冷蔵庫において、
    前記強燃性冷媒としてイソブタン(R600a)を用い、前記イソブタンの冷凍サイクルへの封入量は100g以下である
    ことを特徴とする冷蔵庫。
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