JP2000179472A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機

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JP2000179472A
JP2000179472A JP10357053A JP35705398A JP2000179472A JP 2000179472 A JP2000179472 A JP 2000179472A JP 10357053 A JP10357053 A JP 10357053A JP 35705398 A JP35705398 A JP 35705398A JP 2000179472 A JP2000179472 A JP 2000179472A
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Japan
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oil
cylinder
chamber
blade
guide
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JP10357053A
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English (en)
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Yoshihide Ogawa
喜英 小川
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Eiji Watanabe
英治 渡辺
Takashi Yamamoto
隆史 山本
Munehisa Korishima
宗久 郡嶋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の密閉容器内へ封入された冷凍機油
が、冷媒ガス等と共に密閉容器外へ吐出されて、油量が
減少し油面が低下すると、差圧給油は不可能となり、ブ
レ−ドやガイドの摺動損失増加、ガス漏れが生じる。 【解決手段】 シリンダ4にブレ−ド運動空間17を設
け、この空間に冷凍機油を供給するための油供給手段を
設けたロ−タリ圧縮機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍空調装置に用
いる、ブレードを一体的に設けたピストンを備えたロー
タリ圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4、図5、図6は、それぞれ、特開平
9−112466号公報に示された従来のブレード一体
ピストン型のロータリ圧縮機の縦断面図、圧縮機構部の
横断面図及び図5のA−A断面における要部縦断面図で
ある。図4、図5において、従来のブレード一体ピスト
ン型のロータリ圧縮機は固定子1及び回転子2からなる
電動機部a及びこの電動機部aにより駆動される圧縮機
構部bにより構成される。これら電動機部a、及び圧縮
機構部bは密閉容器3内に収納されている。圧縮機構部
bは吸入口4b及び吐出口4cが開口するシリンダ室4
aを有するシリンダ4、駆動軸5の偏心軸部5aに回転
自在に嵌入され、上記シリンダ4a内に配置されたピス
トン6、該ピストン6に一体的に設けられ、シリンダ室
4aを吸入口4bに通じる低圧室7と吐出口4cに通じ
る圧縮室8とに区画するブレード6a、シリンダ4に形
成された円筒穴部4dに回転自在に嵌入され、ブレード
6aを往復且つ揺動自在に支持するガイド9、駆動軸5
を回転自在に支持しシリンダ室4aの両端面開口部を閉
塞するフレーム10、シリンダヘッド11、及び駆動軸
5等から構成されている。また、図5のA−A断面にお
ける要部縦断面図を示した図6において、上記フレーム
10およびシリンダヘッド11の端面10a、11aに
は、ブレード6aの上下端面6b、6c及びガイド9の
上下端面9a、9bとの間に所定量の隙間δ1を形成す
るための座ぐり10b、11bが形成されている。
【0003】駆動軸5の回転により、ピストン6はブレ
ード6aを介してガイド9の回転中心位置9dを支点に
揺動運動するようにシリンダ室4aの内壁に沿って公転
し、この公転により吸入口4bから吸入した冷媒ガス等
の圧縮性流体を圧縮し、吐出口4cから吐出するように
構成されている。またピストン6の公転運動に伴い、ガ
イド9はその回転中心位置9dのまわりに揺動運動を行
う。この時、ブレード6aの上下端面6b、6c及びガ
イド9の上下端面9a、9bは、フレーム10およびシ
リンダヘッド11のそれぞれの端面10a、11aと摺
動するが、フレーム10およびシリンダヘッド11の端
面10a、11aに形成された座ぐり10b、11bに
より、ブレード6a及びガイド9はその上下端面6b、
6c及び9a、9bの全面で摺動することなく実質の摺
動面積が小さくなる。(図6では、ブレード6aの上下
端面6b、6cがフレーム10及びシリンダヘッド11
のそれぞれの端面10a、11aと摺動していないが、
実際はピストン6の自重などをシリンダヘッド11の端
面11aで支持しているので摺動する。実際の圧縮機運
転時において、ブレード6aの上下端面6b、6cがフ
レーム10及びシリンダヘッド11のそれぞれの端面1
0a、11aと摺動しないケースは殆ど無い。)これに
より、座ぐり10b、11bを形成しない場合に比べて
摺動損失を小さくすることができる。尚、前記のように
ガイド9はその回転中心位置9dのまわりに揺動運動を
行う一方で、ブレード6aはフレーム10及びシリンダ
ヘッド11に対し往復且つ揺動運動を行うので、相対的
にはガイド9のすべり速度よりもブレード6aのすべり
速度の方が大きくなり、すべり速度に比例する摺動損失
は当然のことながらブレード6aの上下端面6b、6c
における摺動損失の方がガイド9の上下端面9a、9b
における摺動損失よりも大きくなる。また、上記ガイド
9の上下端面9a、9bにおける潤滑は、シリンダ4に
形成された給油口15を介して、高圧である密閉容器3
内の圧力と座ぐり10b、11bにおける圧力との差を
利用した差圧給油により行われる。ここで、密閉容器3
内の圧力は高圧である一方で、圧縮室8と低圧室7から
は、ブレード6aとガイド9の摺動部を介して冷媒ガス
等が漏れるため、上記座ぐり10b、11bの近傍にお
ける圧力は、高圧である前記密閉容器3内の圧力よりも
相対的に低くなるので上記差圧給油が成立し、冷凍機油
14をガイド9の上下端面9a、9bに供給可能とされ
ている。尚、『機械工学便覧』(昭和62年4月15日
日本機械学会発行)のB5−159頁の図373及び
その説明に、ピストンとブレードが一体化されて、ピス
トンが揺動運動することにより、シリンダ内をピストン
が偏心回転運動する前記ブレード一体ピストン型のロー
タリ圧縮機と類似の構造が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4、
図5、図6に示す従来のブレード一体ピストン型のロー
タリ圧縮機においては、前記のようにブレード6aの上
下端面6b、6cに加えて、ガイド9の上下端面9a、
9bまでも、フレーム10およびシリンダヘッド11の
それぞれの端面10a、11aとの摺動面積を減少させ
ることは、フレーム10およびシリンダヘッド11のそ
れぞれの端面10a、11aに座ぐり10b、11bを
形成しない場合に比べて、密閉容器3内の空間と圧縮室
8並びに低圧室7とのシールに寄与するガイド9の上下
端面9a、9bにおけるシリンダ4の半径方向シール長
さが減少させることにつながり、高圧雰囲気である密閉
容器3内から給油口15及び油路16を介して圧縮室8
および低圧室7への冷媒ガス等の漏れ量が増加してしま
う。図5において、フレーム10およびシリンダヘッド
11のそれぞれの端面10a、11aに座ぐり10b、
11bを形成しない場合のシール長さはL0、一方座ぐ
り10b、11bを形成した場合のシール長さはL1と
なり、L1の方がL0よりも短くなる。また、本明細書
で引用した特開平9−112466号公報に示された従
来の圧縮機とは異なり密閉容器3内が低圧雰囲気となる
ような圧縮機の場合には、上記とは逆に冷媒ガス等の漏
れ経路は、圧縮室8から油路16及び給油口15を介し
て密閉容器3内へとなる。従って密閉容器3内が高圧及
び低圧雰囲気であることを問わず、冷媒ガス等の漏れ量
が増加するので、著しく圧縮機の効率を低下させてしま
う問題点があった。加えて、ガイド9の上下端面9a、
9bと、フレーム10およびシリンダヘッド11のそれ
ぞれの端面10a、11aとの摺動面積を減少させるこ
とは、ガイド9を軸方向に支持する面積が小さくなるの
でガイド9の安定性が損なわれてしまう。従って、ガイ
ド9の揺動運動時における挙動が不安定となり、逆に摺
動損失が増加してしまうので、圧縮機の効率や信頼性の
低下を引き起こす問題点があった。更には、ガイド9の
上下端面9a、9bにおける潤滑は、シリンダ4に形成
された給油口15を介して、高圧である密閉容器3内の
圧力と座ぐり10b、11bにおける圧力との差を利用
した差圧給油のみにより行われる構成であるので、例え
ば冷凍サイクル中へ密閉容器3内へ封入された冷凍機油
14が冷媒ガス等と共に密閉容器3外へ吐出されて、密
閉容器3内に封入された冷凍機油14の油量が相対的に
減少すると、その冷凍機油14の油面は低下するので、
前記の圧力差を利用した給油を行おうとしても、冷凍機
油14の油面が、ガイド9の上下端面9a、9bへの冷
凍機油14の供給源である給油口15よりも常に高い位
置になければ圧力差に乗じて行われる給油は不可能とな
ってしまい、ガイド9の上下端面9a、9bにおける潤
滑に支障をきたしてしまう。また密閉容器3内が低圧雰
囲気となる場合には、上記とは逆に密閉容器3内の圧力
は低圧である一方で、圧縮室8と低圧室7からは、ブレ
ード6とガイド9の摺動部を介して冷媒ガス等が漏れる
ため、上記座ぐり10b、11bの近傍における圧力
は、低圧である前記密閉容器3内の圧力よりも相対的に
高くなってしまい、例え冷凍機油14の油面が給油口1
5よりも高い位置にあっても、ガイド9の上下端面9
a、9bへ冷凍機油14を供給することができず、その
摺動特性が悪化する問題点を有していた。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので,圧縮室のシール性を損なうこと
なくブレードやガイドの上下端面における摺動損失を安
定的に低減することにより、高効率で信頼性の高い圧縮
機を得ることを目的とする。また、地球環境に好ましい
炭化水素系冷媒、及びHFC134a冷媒を使用した冷
凍空調機器に搭載した場合においても、シ−ル性と摺動
損失の低減が図れるとともに地球環境により好ましい圧
縮機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成させる
ために、この発明に係わる第1の発明のロータリ圧縮機
は、シリンダ室及び該シリンダ室の半径方向外側に設け
られた円筒穴部を有するシリンダと、シリンダ室内で偏
心して公転するピストンと、ピストンに一体的に設けら
れ、シリンダ室内を圧縮室と低圧室とに区画するブレー
ドと、円筒穴部に回転自在に嵌入され、ブレードを往復
且つ揺動自在に支持するガイドと、ピストンの内周面に
嵌入されてピストンを公転させる駆動軸と、シリンダ室
の両端開口部を閉塞するように配置され、少なくともそ
の一方の端面には、ブレード及びガイドの上下端面との
間に所定量の隙間が形成されるように逃がし部が設けら
れ、駆動軸を回転自在に支持するフレーム及びシリンダ
ヘッドと、各摺動部を潤滑する冷凍機油とを密閉容器内
に備えたロータリ圧縮機において、シリンダ室の半径方
向外側で、かつ、円筒穴部の外側のシリンダ内に、油室
が設けられ、該油室に、ポンプ作用による強制的給油を
含む油供給手段により給油するものである。
【0007】また、この発明に係わる第2の発明のロー
タリ圧縮機は、シリンダ室及び該シリンダ室の半径方向
外側に設けられた円筒穴部を有するシリンダと、シリン
ダ室内で偏心して公転するピストンと、ピストンに一体
的に設けられ、シリンダ室内を圧縮室と低圧室とに区画
するブレードと、円筒穴部に回転自在に嵌入され、ブレ
ードを往復且つ揺動自在に支持するガイドと、ピストン
の内周面に嵌入されてピストンを公転させる駆動軸と、
シリンダ室の両端開口部を閉塞するように配置され、駆
動軸を回転自在に支持するフレーム及びシリンダヘッド
と、各摺動部を潤滑する冷凍機油とを密閉容器内に備え
るロータリ圧縮機において、シリンダ室の半径方向外側
で、かつ、円筒穴部の外側のシリンダ内に、ブレ−ド先
端部が往復且つ揺動運動するブレ−ド運動空間が設けら
れ、フレーム及びシリンダヘッドの少なくとも一方の端
面に、ガイドの上下端面は含まず、ブレ−ド運動空間の
ブレードの上下端面との間に、所定量の隙間が形成され
るように、逃がし部が設けられているものである。
【0008】またこの発明に係わる第3の発明のロータ
リ圧縮機は、第2の発明において、逃がし部は、ガイド
の外周よりもシリンダの半径方向外側に設けられている
ものである。
【0009】またこの発明に係わる第4の発明のロータ
リ圧縮機は、第2の発明または第3の発明において、ポ
ンプ作用による強制的給油を含む油供給手段によりブレ
ード運動空間に給油し、ブレード運動空間を油室を兼ね
るようにしたものである。
【0010】またこの発明に係わる第5の発明のロータ
リ圧縮機は、第1の発明乃至第4の発明において、使用
冷媒を炭化水素系冷媒またはHFC134a冷媒とし、
密閉容器内に使用冷媒と非相溶の冷凍機油を封入したも
のである。
【0011】またこの発明に係わる第6の発明のロータ
リ圧縮機は、第1の発明乃至第4の発明において、使用
冷媒を炭化水素系冷媒またはHFC134a冷媒とし、
密閉容器内に使用冷媒と相溶性を有する冷凍機油を封入
したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明の実
施の形態1を図を使用して説明する。図1は、本実施の
形態を示す縦断面図であり、図2は図1のA−A断面に
おける横断面図である。図1において、ブレード一体ピ
ストン型のロータリ圧縮機は固定子1及び回転子2から
なる電動機部a及びこの電動機部aにより駆動される圧
縮機構部bにより構成される。これら電動機部a、及び
圧縮機構部bは密閉容器3内に収納されている。図1、
図2において、圧縮機構部bはガイド9を回転自在に嵌
入する円筒穴部4dと、該円筒穴部4dの半径方向外側
に形成されたブレード運動空間17と、吸入口4b及び
吐出口4cが開口するシリンダ室4aとを有するシリン
ダ4、駆動軸5の偏心軸部5aに回転自在に嵌入され、
上記シリンダ4a内に配置されたピストン6、該ピスト
ン6に一体的に設けられ、シリンダ室4aを吸入口4b
に通じる低圧室7と吐出口4cに通じる圧縮室8とに区
画して、その長さが駆動軸5の回転角度180゜の位置
(図2に示す下支点の位置)において、ガイド9からそ
の先端部が半径方向外側のブレ−ド運動空間17に突出
するように形成されたブレード6a、シリンダ4に形成
された前記円筒穴部4dに回転自在に嵌入され、ブレー
ド6aを往復且つ揺動自在に支持するガイド9、駆動軸
5を回転自在に支持しシリンダ室4aの両端開口部を閉
塞するフレーム10及びシリンダヘッド11、駆動軸5
の下端に設けられ該駆動軸5内を軸方向に延びる給油路
5cを介してシリンダ室4a、フレーム10、シリンダ
ヘッド11、偏心軸部5bに冷凍機油14を供給するポ
ンプ13、及び駆動軸5等から構成されている。また、
図1においては、ブレード6aやガイド9のフレ−ム1
0やシリンダヘッド11との摺動面に冷凍機油14を供
給するために、ブレ−ド6aの先端部が往復且つ揺動運
動するブレード運動空間17をフレーム10の端面10
a及びシリンダヘッド11の端面11aとにより囲って
油室12が形成される。前記油室12への冷凍機油14
の供給は、前記の給油ポンプ13により、給油路5cを
経て駆動軸5を回転自在に支持しているフレーム10、
シリンダヘッド11や偏心軸部5aの各軸受部に冷凍機
油14を供給した後、または、給油路5cから直接フレ
ーム10のボス部上端面10cに排出され、この排出さ
れた冷凍機油14を、フレーム10のつば部上端面10
dに周回状に形成された油回収溝10eにより回収し、
前記油室12との連通路10fを介して前記油室12へ
滴下する、即ち、油ポンプ13、給油路5c、軸受部の
油路、油回収溝10eに至る油路、油回収溝10e、連
通路10f等の一連の油供給手段18により行われる。
また、図2においては、前記フレーム10およびシリン
ダヘッド11の端面10a、11aには、ブレード6a
の上下端面6b、6cとのみ所定量の隙間δ2を形成す
るための座ぐり(逃がし部)10b、11bが形成され
ている。この座ぐりは、ガイド9の外周面9cよりも前
記シリンダ4の半径方向外側に設けられている。
【0013】上記のように構成されたロータリ圧縮機に
おいては、圧縮機駆動軸5の回転によりピストン6はブ
レード6aを介してガイド9の回転中心位置9dを支点
に揺動運動するようにシリンダ室4aの内壁に沿って公
転運動し、この公転運動により吸入口4bから吸入した
冷媒ガス等の圧縮性流体を圧縮し、吐出口4cから吐出
するようになっている。また、前記ポンプ13により駆
動軸5内を軸方向に延びる給油路5c、前記フレーム1
0のつば部上端面10dに周回状に形成された油回収溝
10e、及び前記油室12との連通路10fを介して前
記油室12へ冷凍機油14を滴下するように構成した油
供給手段18により、前記油室12には常に冷凍機油1
4が貯溜される。この油供給手段18により、たとえ冷
凍機油14が密閉容器3内から冷凍サイクル内へ持ち出
されて、密閉容器3内の冷凍機油14の量が減少し、冷
凍機油14の油面が相対的に低下したとしても、ポンプ
13の先端は密閉容器3の底に近い位置に設けられてい
るので、そのような場合においても、確実に冷凍機油1
4をポンプ13により駆動軸5内を軸方向に延びる給油
路5c、前記フレーム10のつば部上端面10dに周回
状に形成された油回収溝10e、及び前記油室12との
連通路10fを介して前記油室12へ冷凍機油14を滴
下することが可能となり、前記油室12は常に冷凍機油
14が貯溜されることとなる。従って、ブレード6aや
ガイド9の摺動面には安定的に冷凍機油14が供給され
る。これによりブレード6aやガイド9は、前記油室1
2に貯溜された冷凍機油14に常に曝されて、ブレード
6aやガイド9のスムーズな摺動を確保することが可能
となる。また、この構成によれば、ポンプ13により駆
動軸5を回転自在に支持しているフレーム10、シリン
ダヘッド11や偏心軸部5aの各軸受部に冷凍機油14
を供給した後、フレーム10のボス部上端面10cより
排出される冷凍機油14を、フレーム10のつば部上端
面10dに周回状に形成された油回収溝10eにより回
収し、前記油室12との連通路10fを介して前記油室
12へ滴下する一連の油供給手段18を備えているの
で、従来例のように圧力差を利用した給油とは異なり密
閉容器3内の圧力雰囲気が高圧、低圧の如何を問わず、
油室12に貯溜される冷凍機油14により、確実にブレ
ード6a及びガイド9への給油が可能となる。加えて圧
縮室8や低圧室7のシールに寄与しているブレード6a
やガイド9の摺動面に冷凍機油14を確実に供給するこ
とができるので、圧縮室8や吸入室7の油シールが可能
となり、冷媒ガス等の漏れを抑制することができる。更
には前記油室12に貯溜された冷凍機油14によりブレ
ード6aやガイド9は冷却されるので、摺動に伴い発生
する摩擦熱を除去することができる。また、圧縮機の起
動時には、前記油室12に冷凍機油14が貯留されてい
るので、圧縮機起動時の不安定な状態においても確実に
ブレード6aやガイド9の摺動面への冷凍機油14の供
給が可能となる。従って該摺動部での異常摩耗や焼き付
き等が起こり難くなり、且つ上記の様に冷媒ガス等の漏
れ量を少なくすることができるので、信頼性が高く、高
効率のロータリ圧縮機を得ることが可能となる。
【0014】また、上記の構成によれば、ガイド9がそ
の回転中心位置9dのまわりに揺動運動を行う際には、
ブレード6aの上下端面6b、6cは、フレーム10お
よびシリンダヘッド11のそれぞれの端面10a、11
aと摺動するが、ガイド9の外周面9cよりもシリンダ
4の半径方向外側で、フレーム10およびシリンダヘッ
ド11の端面10a、11aに形成された座ぐり10
b、11bにより、ブレード6aはその上下端面6b、
6cの全面で摺動することなく、即ち、ブレ−ド運動空
間17内の上下端面6b、6cは摺動されることなく、
実質の摺動面積が小さくなるので、座ぐり10b、11
bを形成しない場合に比べて摺動損失を小さくすること
ができる。従って、前記のようにブレード6aやガイド
9への確実な給油を行うための油室12を形成しつつ、
フレーム10およびシリンダヘッド11の端面10a、
11aに形成された座ぐり10b、11bにより、ブレ
ード6aの上下端面6b、6cにおける摺動損失をも小
さくすることが可能となる。尚、前記のように、ガイド
9はその回転中心位置9dのまわりに揺動運動を行う一
方で、ブレード6aはフレーム10やシリンダヘッド1
1に対し往復且つ揺動運動を行うので、相対的にはガイ
ド9のすべり速度よりもブレード6aのすべり速度の方
が大きくなり、すべり速度に比例する摺動損失は当然の
ことながらブレード6aの上下端面6b、6cにおける
摺動損失の方がガイド9の上下端面9a、9bにおける
摺動損失よりも大きくなる。前記の事由により、ガイド
9の上下端面9a、9bにおける摺動損失は小さいの
で、後述の圧縮室8のシール性に関する特性も鑑みる
と、ガイド9の上下端面9a,9bの一部までも非摺動
とすることによる摺動損失の低減効果はさほど期待でき
ず、かえって圧縮室8のシール性を損ねることとなり、
性能低下という弊害や、ガイド9の軸方向の実質支持面
積が小さくなることによって生ずる揺動運動時の挙動不
安定さが摺動状態の悪化を引き起こす可能性がある。従
って、本実施の形態においては、その摺動損失が小さい
ことに加えて、軸方向の支持面積を確保し揺動運動時に
おける挙動の安定化を図るために、ガイド9の上下端面
9a、9bについてはフレーム10及びシリンダヘッド
11の端面10a及び11aとの間に隙間を形成しては
いない。
【0015】また、上記のように構成されたロータリ圧
縮機においては、前記フレーム10およびシリンダヘッ
ド11の端面10a、11aに形成された座ぐり10
b、11bは、ガイド9の外周面9cよりも前記シリン
ダ4の半径方向外側に配置されているので、密閉容器3
内の空間(圧力はブレ−ド運動空間17、油室12の圧
力と同じ)と圧縮室8、吸入室7とのシール長さが減少
することはない。つまり、図2に示すように、座ぐり1
0b、11bを形成しない場合のシール長さL2と、座
ぐり10b、11bを形成した場合のシール長さL3に
差はなく、座ぐり10b、11bを形成しない場合と同
等のシール長さを確保することが可能である。この構成
により、密閉容器3内の圧力雰囲気が高圧であるいわゆ
る高圧シェルタイプの圧縮機に採用した場合において
は、密閉容器3内から油室12を介して圧縮室8、吸入
室7への冷媒ガスなどの漏れ量を、密閉容器3内の圧力
雰囲気が低圧であるいわゆる低圧シェルタイプの圧縮機
に採用した場合には、圧縮室8から油溜まり空間12を
介して密閉容器3内への冷媒ガス等の漏れ量を少なくす
ることが可能となり、高性能なロータリ圧縮機を得るこ
とができる。
【0016】上記実施の形態では、座ぐりをフレ−ム1
0とシリンダヘッド11との両方に設けた場合を示した
が、かならずしも両方に設ける必要はなく、少なくとも
一方に設ければ、ほぼ同様の効果が得られる。また、上
記実施の形態では、座ぐり10b、11bをガイド9の
外周面9cよりもシリンダ4の半径方向外側に設け、ブ
レ−ド運動空間17内のブレ−ド6aの上下端面6b、
6cを非摺動としているが、前記のような油室12を設
けた場合は、座ぐり10b、11bを前記のようにガイ
ド9の外周面より外側にせずに、ガイド9の一部分を含
めて設けてもよい。この場合、油室12の貯溜油により
ブレ−ド6a、ガイド9とフレ−ム10、シリンダヘッ
ド11との摺動面への給油が常に充分行われ、シ−ル長
さが減少しても、油シ−ルにより冷媒ガスの漏れは防止
できる。さらに、上記の実施の形態では、油室12(ブ
レ−ド運動空間17)においては、ブレ−ド6aの先端
部が往復且つ揺動運動するようにしているが、油室14
を円筒穴部4dと連通するようにしておけば、従来の技
術で示したように、ブレ−ド6aは、ガイド9内に収ま
るようにしても、同様の効果がえられる。
【0017】図3は、実施の形態1における油供給手段
18の変形例である。前記ブレード運動空間17を、ブ
レ−ド運動空間17から密閉容器3内への流体の流れの
みを許容する逆止弁19が設けられたフレーム10の端
面10aと、密閉容器3内から前記運動空間17へのみ
流体の流れを許容する逆止弁20が設けられたシリンダ
ヘッド11の端面11aとにより密閉化し、シリンダヘ
ッド11には、その下端が冷凍機油14に浸かるように
給油パイプ21が装着され、その上端は前記逆止弁20
に連通している。そして、密閉化されたブレード運動空
間17内でブレード6aが運動することにより生じるブ
レ−ド運動空間17の容積変化を利用して、具体的に
は、ブレ−ド運動空間17の容積が増加する時には、給
油パイプ21から逆止弁20を介してブレ−ド運動空間
17へ冷凍機油14を吸い上げ、ブレ−ド運動空間17
の容積が減じる時には、シリンダヘッド11に設けられ
た逆止弁20が閉じて、代わりにフレーム10に設けら
れた逆止弁19が開くことによりブレ−ド運動空間17
内の容積変化に伴う圧力上昇を回避し、圧縮動力の増加
を防止する。この一連の給油行程により、冷凍機油14
はブレード運動空間17、即ち、油室12へ供給され、
ブレ−ド6a、ガイド9への給油がなされる。
【0018】実施の形態2.次に本発明の実施の形態2
について説明する。本例のロータリ圧縮機は、実施の形
態1の様に構成された圧縮機において、プロパン、イソ
ブタン等の炭化水素系冷媒、またはHFC134a冷媒
を使用する際には、密閉容器3内にはプロパン、イソブ
タン等の炭化水素系冷媒、またはHFC134a冷媒と
非相溶の冷凍機油14が封入されている。HFC134
a冷媒用の非相溶の冷凍機油14としては、ナフテン
系、パラフィン系等の鉱油や、アルキルベンゼン系油等
の合成油を用いる。
【0019】このように構成されたロータリ圧縮機で
は、プロパン、イソブタン等の炭化水素系冷媒、または
HFC134a冷媒が冷凍機油14に溶け込むことが無
いために、冷凍機油14の実質の粘度が低下することな
く各摺動部に供給されるため、摺動部の異常摩耗、焼き
付き等を防止することが可能となる。
【0020】また、プロパン、イソブタン等の炭化水素
系の可燃性冷媒を使用した場合においては、冷凍機油1
4への可燃性冷媒の溶け込みが殆ど無いので、冷凍機油
14への冷媒の溶け込み量を見越し余分な冷媒を封入す
る必要が無くなり、冷凍空調機器への冷媒の封入量を減
らすことが可能となる。このため、封入冷媒が室内に漏
洩した場合での爆発限界に達することはない。
【0021】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
について説明する。本例のロータリ圧縮機は、実施の形
態1の様に構成された圧縮機において、プロパン、イソ
ブタン等の炭化水素系冷媒、またはHFC134a冷媒
に対して相溶性を有する冷凍機油14が密閉容器3内に
封入されている。前記炭化水素系冷媒用の相溶性を有す
る冷凍機油14としては、ナフテン系、パラフィン系な
どの鉱油や、アルキルベンゼン系油等の合成油を用い
る。また、HFC134a冷媒用の相溶性を有する冷凍
機油14としては、エステル系油、ポリアルキレングリ
コ−ル系油、エ−テル系油、フッ素系油等を用いる。こ
のように構成されたロータリ圧縮機では、たとえ密閉容
器3内から冷凍サイクル中へ冷凍機油14が持ち出さ
れ、密閉容器3内の冷凍機油14の量が減少したとして
も、プロパン、イソブタン等の炭化水素系冷媒、または
HFC134a冷媒と冷凍機油14とが相溶性を有して
いるので、冷凍サイクル中を流れる冷媒によって再度密
閉容器3内へ返油されて、密閉容器3内の冷凍機油14
が枯渇することはなく、各摺動部への冷凍機油14の供
給が確保される。
【0022】
【発明の効果】この発明の第1の発明に係わるロータリ
圧縮機によれば、シリンダ室及び該シリンダ室の半径方
向外側に設けられた円筒穴部を有するシリンダと、シリ
ンダ室内で偏心して公転するピストンと、ピストンに一
体的に設けられ、シリンダ室内を圧縮室と低圧室とに区
画するブレードと、円筒穴部に回転自在に嵌入され、ブ
レードを往復且つ揺動自在に支持するガイドと、ピスト
ンの内周面に嵌入されてピストンを公転させる駆動軸
と、シリンダ室の両端開口部を閉塞するように配置さ
れ、少なくともその一方の端面には、ブレード及びガイ
ドの上下端面との間に所定量の隙間が形成されるように
逃がし部が設けられ、駆動軸を回転自在に支持するフレ
ーム及びシリンダヘッドと、各摺動部を潤滑する冷凍機
油とを密閉容器内に備えたロータリ圧縮機において、シ
リンダ室の半径方向外側で、かつ、円筒穴部の外側のシ
リンダ内に、油室が設けられ、該油室に、ポンプ作用に
よる強制的給油を含む油供給手段により給油するので、
たとえ冷凍機油が密閉容器内から冷凍サイクル内へ持ち
出されて、密閉容器内の冷凍機油の量が減少し、冷凍機
油の油面が相対的に低下したとしても、油供給手段によ
り油室への給油がなされ、油室よりブレードやガイドの
摺動面には安定的に冷凍機油を供給することが可能とな
り、逃し部の作用も加えて、摺動損失の低減が図れると
ともに、シ−ル長さが減少しても油膜形成による油シ−
ルが可能となり、シリンダ室と密閉容器内との間の冷媒
ガス漏れが防止できる。よって、信頼性が高く高効率の
ロータリ圧縮機を得ることが可能となる。
【0023】この発明の第2の発明に係わるロータリ圧
縮機によれば、シリンダ室及び該シリンダ室の半径方向
外側に設けられた円筒穴部を有するシリンダと、シリン
ダ室内で偏心して公転するピストンと、ピストンに一体
的に設けられ、シリンダ室内を圧縮室と低圧室とに区画
するブレードと、円筒穴部に回転自在に嵌入され、ブレ
ードを往復且つ揺動自在に支持するガイドと、ピストン
の内周面に嵌入されてピストンを公転させる駆動軸と、
シリンダ室の両端開口部を閉塞するように配置され、駆
動軸を回転自在に支持するフレーム及びシリンダヘッド
と、各摺動部を潤滑する冷凍機油とを密閉容器内に備え
るロータリ圧縮機において、シリンダ室の半径方向外側
で、かつ、円筒穴部の外側のシリンダ内に、ブレ−ド先
端部が往復且つ揺動運動するブレ−ド運動空間が設けら
れ、フレーム及びシリンダヘッドの少なくとも一方の端
面に、ガイドの上下端面は含まず、ブレ−ド運動空間の
ブレードの上下端面との間に、所定量の隙間が形成され
るように、逃がし部が設けられているので、逃し部がガ
イドの上下端面を含まず、ガイドの摺動不安定による摺
動損失の増加がなくなるとともに、摺動損失の大きなブ
レ−ド上下端面の摺動が逃し部により低減されることに
より、摺動損失の低減が図れる。また、ガイドの上下端
面は逃し部に含まれないので、シリンダ室と密閉容器内
との間の冷媒ガスの漏れが低減できる。よって、信頼性
が高く、効率の高いロータリ圧縮機を得ることができ
る。
【0024】この発明の第3の発明に係わるロータリ圧
縮機によれば、第2の発明において、逃がし部は、ガイ
ドの外周よりもシリンダの半径方向外側に設けられてい
るので、第2の発明の効果に加えて、シ−ル長さが長く
なり、冷媒ガスの漏れ量をより少なくすることが可能と
なり、より高効率なロータリ圧縮機を得ることができ
る。
【0025】この発明の第4の発明に係わるロータリ圧
縮機によれば、第2の発明または第3の発明において、
ポンプ作用による強制的給油を含む油供給手段によりブ
レード運動空間に給油し、ブレード運動空間を油室を兼
ねるようにしたので、各発明の効果に加えて、油室から
各摺動面に油の供給が充分になされ、摺動損失の低減及
びシ−ル性の改善がより一層図れる。
【0026】この発明の第5の発明に係わるロータリ圧
縮機によれば、第1の発明乃至第4の発明において、使
用冷媒を炭化水素系冷媒またはHFC134a冷媒と
し、密閉容器内に使用冷媒と非相溶の冷凍機油を封入し
たので、冷凍機油の実質の粘度が低下することなく各摺
動部に供給されるため、各摺動部において異常摩耗の防
止が可能となる。更には、使用冷媒を可燃性を有する炭
化水素系冷媒とした場合には、冷凍機油への冷媒の溶け
込み量を見越し余分な冷媒を封入する必要が無くなり、
冷凍空調機器への冷媒の封入量を減らすことが可能とな
り、安全性がより確実となる。このため、これらの冷媒
を使っても第1の発明から第4の発明の効果が得られる
とともに、地球環境により好ましいロータリ圧縮機を得
ることができる。
【0027】この発明の第6の発明に係わるロータリ圧
縮機によれば、第1の発明乃至第4の発明において、使
用冷媒を炭化水素系冷媒またはHFC134a冷媒と
し、密閉容器内に使用冷媒と相溶性を有する冷凍機油を
封入したので、たとえ密閉容器内から冷凍サイクル中へ
冷凍機油が持ち出され、密閉容器内の冷凍機油の量が減
少したとしても、プロパン、イソブタン等の炭化水素系
冷媒またはHFC134a冷媒と冷凍機油とが相溶性を
有しているので、冷凍サイクル中を流れる冷媒によって
再度密閉容器内へ返油されて、密閉容器内の冷凍機油が
枯渇することはない。従って、これらの冷媒を使っても
第1の発明乃至第4の発明の効果が得られるとともに、
地球環境により好ましいロータリ圧縮機を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す圧縮機の縦断
面図。
【図2】 図1のA−A断面における横断面図。
【図3】 この発明の実施の形態1における油供給手段
の変形例を示す縦断面図。
【図4】 従来のブレード一体ピストン型のロータリ圧
縮機を示す縦断面図。
【図5】 従来のブレード一体ピストン型のロータリ圧
縮機の圧縮機構部を示す横断面図。
【図6】 図4のA−A断面における要部縦断面図。
【符号の説明】
3 密閉容器、 4 シリンダ、 4a シリンダ室、
4d 円筒穴部、5 駆動軸、 6 ピストン、 6
a ブレード、 6b ブレ−ド上端面、6c 下端
面、 7 低圧室、 8 圧縮室、 9 ガイド、 9
a ガイド上端面、 9b ガイド下端面、 9c ガ
イド外周、 10 フレーム、 10a フレ−ム端
面、 10b フレ−ム逃がし部、 11 シリンダヘ
ッド、11a シリンダヘッド端面、 11b シリン
ダヘッド逃がし部、 12 油室、 17 ブレ−ド運
動空間、 18 油供給手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 英治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山本 隆史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 郡嶋 宗久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3H029 AA04 AA13 AA21 AB03 BB04 BB09 BB16 BB43 CC03 CC05 CC19 CC34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室及び該シリンダ室の半径方向
    外側に設けられた円筒穴部を有するシリンダと、前記シ
    リンダ室内で偏心して公転するピストンと、前記ピスト
    ンに一体的に設けられ、前記シリンダ室内を圧縮室と低
    圧室とに区画するブレードと、前記円筒穴部に回転自在
    に嵌入され、前記ブレードを往復且つ揺動自在に支持す
    るガイドと、前記ピストンの内周面に嵌入されて前記ピ
    ストンを公転させる駆動軸と、前記シリンダ室の両端開
    口部を閉塞するように配置され、少なくともその一方の
    端面には、前記ブレード及びガイドの上下端面との間に
    所定量の隙間が形成されるように逃がし部が設けられ、
    前記駆動軸を回転自在に支持するフレーム及びシリンダ
    ヘッドと、各摺動部を潤滑する冷凍機油とを密閉容器内
    に備えたロータリ圧縮機において、 前記シリンダ室の半径方向外側で、かつ、前記円筒穴部
    の外側のシリンダ内に、油室が設けられ、該油室に、ポ
    ンプ作用による強制的給油を含む油供給手段により給油
    することを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダ室及び該シリンダ室の半径方向
    外側に設けられた円筒穴部を有するシリンダと、前記シ
    リンダ室内で偏心して公転するピストンと、前記ピスト
    ンに一体的に設けられ、前記シリンダ室内を圧縮室と低
    圧室とに区画するブレードと、前記円筒穴部に回転自在
    に嵌入され、前記ブレードを往復且つ揺動自在に支持す
    るガイドと、前記ピストンの内周面に嵌入されて前記ピ
    ストンを公転させる駆動軸と、前記シリンダ室の両端開
    口部を閉塞するように配置され、前記駆動軸を回転自在
    に支持するフレーム及びシリンダヘッドと、各摺動部を
    潤滑する冷凍機油とを密閉容器内に備えるロータリ圧縮
    機において、 前記シリンダ室の半径方向外側で、かつ、前記円筒穴部
    の外側のシリンダ内に、前記ブレ−ド先端部が往復且つ
    揺動運動するブレ−ド運動空間が設けられ、前記フレー
    ム及びシリンダヘッドの少なくとも一方の端面に、前記
    ガイドの上下端面は含まず、前記ブレ−ド運動空間の前
    記ブレードの上下端面との間に、所定量の隙間が形成さ
    れるように、逃がし部が設けられていることを特徴とす
    るロータリ圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記の逃がし部は、前記ガイドの外周よ
    りも前記シリンダの半径方向外側に設けられていること
    を特徴とする請求項2記載のロータリ圧縮機。
  4. 【請求項4】 ポンプ作用による強制的給油を含む油供
    給手段により前記ブレード運動空間に給油し、前記ブレ
    ード運動空間を油室を兼ねるようにしたことを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載のロータリ圧縮機。
  5. 【請求項5】 使用冷媒を炭化水素系冷媒またはHFC
    134a冷媒とし、前記密閉容器内に前記使用冷媒と非
    相溶の冷凍機油を封入したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4記載のロータリ圧縮機。
  6. 【請求項6】 使用冷媒を炭化水素系冷媒またはHFC
    134a冷媒とし、前記密閉容器内に前記使用冷媒と相
    溶性を有する冷凍機油を封入したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項4記載のロータリ圧縮機。
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