JP2018071476A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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敬悟 渡邉
謙治 竹澤
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謙治 竹澤
直洋 土屋
Naohiro Tsuchiya
直洋 土屋
康弘 岸
Yasuhiro Kishi
康弘 岸
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Abstract

【課題】圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させる。【解決手段】ロータリ圧縮機1の圧縮機構部4は、複数の圧縮部4a,4bを有している。複数の圧縮部は、ローラ52,62と、シリンダ51,61と、ベーン53,63と、を有している。複数の圧縮部は、シリンダ61の内部にベーン63を圧縮室61bの方向に付勢するバネ64が設置された設置側圧縮部と、シリンダ51の内部にバネが設置されていない非設置側圧縮部と、が混在している。設置側圧縮部のベーン63の背面には溝63aが形成されている。一方、非設置側圧縮部のベーン53の背面には溝が形成されていない。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータリ圧縮機に関する。
ロータリ圧縮機は、コンパクトで構造が簡単なことから、冷凍冷蔵庫や空調機等の冷凍空調機器に多く用いられている。ロータリ圧縮機は、偏心駆動されるローラと、圧縮室の内部にローラが配置されているシリンダと、圧縮室の内部を圧縮側空間と吸入側空間とに仕切るベーンと、ベーンを圧縮室の方向に付勢するバネとを備えている。ベーンの背面には、バネを係合させるための溝(背面溝)が形成されている。また、シリンダには、バネを収納するためのバネ孔が形成されている。このようなロータリ圧縮機の中には、複数のシリンダを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたロータリ圧縮機は、縦型の2シリンダロータリ圧縮機において、上下方向に配置された2つのシリンダのうち、一方のシリンダ(例えば、上シリンダ)からベーンを圧縮室の方向に付勢するバネを排除するとともに、バネが排除された側のシリンダの内部にバネを収納するためのバネ孔を形成しないようにしたものである。
このような特許文献1に記載された従来のロータリ圧縮機は、一方のシリンダからバネを排除するとともに、バネが排除された側のシリンダの内部にバネ孔を形成しないため、コストダウンを実現することができる。また、従来のロータリ圧縮機は、バネが排除された側のシリンダの内部にバネ孔を形成しないため、バネが排除された側のシリンダの強度を向上させることができる。
特開2005−344611号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のロータリ圧縮機は、以下に説明するように、圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性の向上が望まれている、という課題があった。
例えば、従来のロータリ圧縮機では、一方のシリンダ(例えば、上シリンダ)からバネとバネ孔とが排除されている。しかしながら、従来のロータリ圧縮機では、バネが排除された側のベーンとバネが設置されている側のベーンとで部品を共通化してコストダウンを図るために、バネが排除された側のベーンとバネが設置されている側のベーンとが同じ構造になっていた。つまり、バネが排除された側のベーンの背面にも背面溝が形成されていた。そのため、バネが排除された側のベーンとベーン収納部との間に、背面溝によって隙間が形成されていた。
これにより、従来のロータリ圧縮機では、隙間からの作動流体(冷媒ガス)の漏れが発生し、圧縮機効率が低下することがあった。また、作動流体(冷媒ガス)の漏れにより、バネが排除された側のベーンとベーン収納部との間の油膜が崩壊し易くなる。これにより、油膜形成不良が発生する。その結果、ベーンとシリンダとが摩耗し易くなり、摩耗に対する信頼性が低下していた。
さらに、従来のロータリ圧縮機では、圧縮荷重を受けるベーンの背面に背面溝が形成されているため、圧縮荷重を受けるベーンの受圧面がシリンダの径方向の内側よりも径方向の外側で背面溝の高さ分だけ減少する。このような従来のロータリ圧縮機では、シリンダの径方向の外側で圧縮荷重を受けるベーンの受圧面の面圧が増加する。その結果、このような要因によっても、ベーンとシリンダとが摩耗し易くなり、摩耗に対する信頼性が低下していた。
したがって、従来のロータリ圧縮機は、作動流体(冷媒ガス)の漏れを抑制して、圧縮機効率を向上させることや、ベーンやシリンダの耐摩耗性を向上させて、摩耗に対する信頼性を向上させることが望まれていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させたロータリ圧縮機を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、ロータリ圧縮機であって、偏心部を有するクランク軸と、前記クランク軸を回転駆動させて、前記偏心部を偏心駆動する電動機部と、前記クランク軸の偏心部により駆動される圧縮機構部と、前記クランク軸と前記電動機部と前記圧縮機構部とを収容する密閉容器と、を備え、前記圧縮機構部は、作動流体を圧縮するための複数の圧縮部を有しており、前記複数の圧縮部のそれぞれは、前記クランク軸の偏心部により偏心駆動されるローラと、内部に、圧縮室と、前記圧縮室から径方向の外側に延びるベーン収納部とが形成されており、かつ、前記圧縮室の内部に前記ローラが配置されているシリンダと、前記ベーン収納部の内部に配置され、かつ、先端面で前記ローラの外周面に当接して前記圧縮室の内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切るベーンと、を有しており、前記複数の圧縮部のそれぞれは、前記シリンダの内部に前記ベーンを前記圧縮室の方向に付勢するバネが設置された設置側圧縮部と、前記シリンダの内部に前記バネが設置されていない非設置側圧縮部と、が混在しており、前記設置側圧縮部のベーンの背面には溝が形成されており、一方、前記非設置側圧縮部のベーンの背面には溝が形成されていない構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
第1実施形態に係るロータリ圧縮機の全体の構成を示す縦断面図である。 第1実施形態に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部の拡大図である。 第1実施形態に係るロータリ圧縮機の上側圧縮部の構成を示す横断面図である。 第1実施形態に係るロータリ圧縮機の下側圧縮部の構成を示す横断面図である。 第1実施形態に係るロータリ圧縮機の上ベーンの構成を示す図である。 第1実施形態に係るロータリ圧縮機の下ベーンの構成を示す図である。 第2実施形態に係るロータリ圧縮機の上ベーン収納部に上ベーンを収納した構成を示す上視点図である。 第3実施形態に係るロータリ圧縮機の全体の構成を示す縦断面図である。 第3実施形態に係るロータリ圧縮機の上シリンダの構成を示す図である。 第3実施形態に係るロータリ圧縮機の下シリンダの構成を示す図である。 第4実施形態に係るロータリ圧縮機の全体の構成を示す縦断面図である。 比較例に係るロータリ圧縮機の上ベーンの構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
<ロータリ圧縮機の全体構成>
以下、図1及び図2を参照して、本第1実施形態に係るロータリ圧縮機1の全体構成につき説明する。図1は、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1の全体の構成を示す縦断面図である。図2は、ロータリ圧縮機1の圧縮機構部の拡大図である。
ここでは、ロータリ圧縮機1が密閉型の縦型の2シリンダロータリ圧縮機であるものとして説明する(図1参照)。しかしながら、本発明は、密閉型の2シリンダロータリ圧縮機に限定されるものではなく、その他の、例えば、半密閉型や開放型の多シリンダロータリ圧縮機にも適用することができる。
また、ここでは、ロータリ圧縮機1は、後記する上シリンダ51と後記する下シリンダ61のうち、下シリンダ61の内部にのみバネ孔64aが形成されているとともに、そのバネ孔64aの内部にバネ64が配置された構造になっているものとして説明する(図2参照)。すなわち、ロータリ圧縮機1は、上シリンダ51からバネを排除するとともに、上シリンダ51の内部にバネ孔を形成しない構造になっているものとして説明する(図2参照)。
図1に示すように、第1実施形態のロータリ圧縮機1は、密閉容器2と、電動機部3と、圧縮機構部4と、クランクシャフト41とを備えている。
密閉容器2は、電動機部3と、圧縮機構部4と、クランクシャフト41と、主軸受42と、副軸受43と、仕切り板44とを収容する容器である。
電動機部3は、クランク軸41を回転駆動させて、クランク軸41の後記する偏心部41a,41b(図2参照)を偏心駆動する駆動源である。
圧縮機構部4は、圧縮機構部4は、作動流体(冷媒ガス)を圧縮して、圧縮した作動流体を冷凍空調機器(図示せず)の冷凍サイクルに供給する機構である。
クランク軸41は、圧縮機構部4の後記する上ローラ52(図2参照)と上ベーン53(図2参照)とを偏心駆動するとともに、圧縮機構部4の後記する下ローラ62(図2参照)と下ベーン63(図2参照)とを偏心駆動する部材である。
主軸受42は、クランク軸41の中間部を回転自在に支持する軸受である。
副軸受43は、クランク軸41の下部を回転自在に支持する軸受である。
仕切り板44は、圧縮機構部4の後記する上シリンダ51(図2参照)と後記する下シリンダ61(図2参照)との間を仕切る板状の部材である。
密閉容器2は、筒体21と、筒体21の上に配置された蓋体22と、筒体21の下に配置された底体23とによって構成されている。
筒体21は、鋼板で構成され、上下が開口した円筒状の筺体である。
蓋体22は、鋼板で構成され、皿形状を呈した筺体である。蓋体22は、筒体21の上部開口を塞ぐように、筒体21に嵌合されている。
底体23は、鋼板で構成され、皿形状を呈した筺体である。底体23は、筒体21の下部開口を塞ぐように、筒体21に嵌合されている。
密閉容器2は、蓋体22と底体23とが筒体21に溶接等で固定されることによって、内部が密閉された構造になっている。
密閉容器2の底部を構成する底体23の上面(内面)には、潤滑油としての冷凍機油(以下、「油」と称する)を貯留する油溜まりが設けられている。油は、圧縮機構部4に供給されて、圧縮機構部4の摺動面を潤滑するとともに、圧縮機構部4の隙間をシールする。ここで、「圧縮機構部4の摺動面」とは、後記する上ローラ52(図2参照)の上面及び下面と、それに対向する後記する上シリンダ51(図2参照)の上内壁面及び下内壁面、並びに、後記する下ローラ62(図2参照)の上面及び下面と、それに対向する後記する下シリンダ61(図2参照)の上内壁面及び下内壁面を意味している。
密閉容器2の外側には、アキュムレータ6と、2本のサクションパイプ6aとが設けられている。アキュムレータ6は、作動流体(冷媒ガス)を蓄えておく容器である。サクションパイプ6aは、アキュムレータ6を介して冷凍空調機器(図示せず)の冷凍サイクルから圧縮機構部4に作動流体を導くパイプである。2本のサクションパイプ6aのうち、1本は、アキュムレータ6と、圧縮機構部4の後記する上圧縮室51b(図3参照)に連通する上吸込口51d(図3参照)の端部とに接続されている。また、他の1本は、アキュムレータ6と、圧縮機構部4の後記する下圧縮室61b(図4参照)に連通する下吸込口61d(図4参照)の端部とに接続されている。
図1に示すように、電動機部3は、固定子31と、回転子32とを備えている。
固定子31は、回転磁界を発する部材である。固定子31は、密閉容器2の内壁に焼嵌等で固定されている。
回転子32は、固定子15の発する回転磁界により回転する部材である。回転子32は、クランク軸41の上部に嵌着されている。
圧縮機構部4は、クランク軸41の後記する偏心部41a,41b(図2参照)により駆動される。圧縮機構部4は、主軸受42が固定部5で密閉容器2の筒体21と溶接やボルト等で締結されることによって、密閉容器2に固定されている。
圧縮機構部4は、作動流体を圧縮するための2つの圧縮部4a,4bを備えている。圧縮部4aは、上側に配置された圧縮部である。圧縮部4bは、下側に配置された圧縮部である。以下、圧縮部4aと圧縮部4bとを区別する場合に、圧縮部4aを「上側圧縮部4a」と称し、圧縮部4bを「下側圧縮部4b」と称する。
本第1実施形態では、上側圧縮部4aは、後記するバネ64が設置されていない圧縮部(以下、「非設置側圧縮部」と称する)となっている。一方、下側圧縮部4bは、後記するバネ64が設置された圧縮部(以下、「設置側圧縮部」と称する)となっている。
図2に示すように、クランク軸41は、クランク軸41の回転に伴って偏心駆動する上偏心部41aと下偏心部41bとを備えている。上偏心部41aと下偏心部41bとは、それぞれ、略円盤形状を呈しており、クランク軸41の軸心に対して偏心して配置されている。上偏心部41aの偏心方向と下偏心部41bの偏心方向は、真逆の方向(すなわち、位相が180°ずれた関係の方向)になっている。クランク軸41は、上側が主軸受42に嵌入され、下側が副軸受43に嵌入されることによって、密閉容器2の内部で回転自在に支持されている。
主軸受42は、略円盤形状を呈する端板42aと、この端板42aの径方向の中心から上方に向けて延びる円筒部42bとを備えている。端板42aは、後記する上シリンダ51の上端面を閉塞している。主軸受42は、円筒部42bでクランク軸41の中間部を支持している。端板42aの外周壁面と密閉容器2の筒体21の内周壁面とは、互いを密着させた状態で、固定部5で溶接やボルト等で締結されることによって、固定されている。
主軸受42の端板42aには、上吐出口(図示せず)が形成され、その上吐出口(図示せず)を選択的に開放又は閉鎖する吐出弁(図示せず)と、吐出弁(図示せず)の開度を決定する(開き過ぎを規制する)リテーナ71aと、サイレンサとして機能するカップマフラ72aとが設けられている。
副軸受43は、略円盤形状を呈する端板43aと、この端板43aの径方向の中心から下方に向けて延びる円筒部43bとを備えている。端板43aは、後記する下シリンダ61の下端面を閉塞している。副軸受43は、円筒部43bでクランク軸41の下端部を支持している。
副軸受43の端板43aには、下吐出口(図示せず)が形成され、その下吐出口(図示せず)を選択的に開放又は閉鎖する吐出弁(図示せず)と、吐出弁(図示せず)の開度を決定する(開き過ぎを規制する)リテーナ71bと、サイレンサとして機能するカップマフラ72bとが設けられている。
上側圧縮部4aは、上シリンダ51と、上ローラ52と、上ベーン53とを有している。
上シリンダ51は、上ローラ52と上ベーン53とが収納された部材である。
上ローラ52は、クランク軸41の上偏心部41aによって偏心駆動される部材である。
上ベーン53は、後記する上圧縮室51b(図3参照)の内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切る部材である。
上側圧縮部4aの詳細な構成については、後記する。
一方、下側圧縮部4bは、下シリンダ61と、下ローラ62と、下ベーン63と、バネ64とを有している。
下シリンダ61は、下ローラ62と下ベーン63とが収納された部材である。
下ローラ62は、クランク軸41の下偏心部41bによって偏心駆動される部材である。
下ベーン63は、後記する下圧縮室61b(図4参照)の内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切る部材である。
バネ64は、ベーンを圧縮室の方向に付勢する付勢部材である。
下側圧縮部4bの詳細な構成については、後記する。
<上側圧縮部及び下側圧縮部の構成>
以下、図3及び図4を参照して、上側圧縮部4a及び下側圧縮部4bの構成につき説明する。図3は、上側圧縮部4aの構成を示す横断面図である。この図3は、図2に示すX1−X1線に沿って切断して得られる断面の上面視形状を示している。図4は、下側圧縮部4bの構成を示す横断面図である。この図4は、図2に示すX2−X2線に沿って切断して得られる断面の下面視形状を示している。
図3に示すように、上側圧縮部4aの上シリンダ51は、上面視において、円形状の部位(以下、「円形部」と称する)51saと円形部51saから突出する円弧状の部位(以下、「円弧部」と称する)51sbとを組み合わせた形状になっている。上シリンダ51は、円形部51saの中心点が密閉容器2の中心点C0に一致するように、密閉容器2の内部に配置されている。密閉容器2の中心点C0は、クランク軸41の軸心でもある。上シリンダ51の円形部51saの内部には、軸方向に貫通する円柱形状の貫通孔51aが形成されている。貫通孔51aは、円形部51saの中心点(密閉容器2の中心点C0)から任意の半径で形成されている。
この貫通孔51aと、上シリンダ51の上方に配置された主軸受42(図2参照)と、上シリンダ51の下方に配置された仕切り板44(図2参照)とによって、上シリンダ51の内部に上圧縮室51bが形成されている。上圧縮室51bの内部には、クランク軸41の上偏心部41aと、上ローラ52とが配置されている。上ローラ52は、円筒状に形成されている。その上ローラ52の内径側には、クランク軸41の偏心部41aが嵌入されており、偏心部41aの外周側において、上ローラ52が偏心駆動(旋回)自在に配置されている。上ローラ52の中心点C1は、クランク軸41の軸心(密閉容器2の中心点C0)に対して偏芯した位置に配置されている。
上シリンダ51の内部には、上圧縮室51bから径方向の外側に延びる上ベーン収納部51cが形成されている。上ベーン収納部51cの内部には、上ベーン53が配置されている。また、上シリンダ51の内部には、上ベーン収納部51cを挟んでクランク軸41の回転方向(矢印A52参照)の上流側に上吸込口51dが形成されているとともに、下流側に上吐出口51eが形成されている。
上吸込口51dは、上シリンダ51の円弧部51sb及び円形部51saを貫通して、上シリンダ51の外部空間と上圧縮室51bとを連通するように形成されている。また、上吐出口51eは、主軸受42の端板42a(図2参照)に形成された上吐出口(図示せず)と上圧縮室51bとが連通するように、上ベーン収納部51cの近傍の位置に、略半円状に形成されている。上圧縮室51bで圧縮された作動流体(冷媒ガス)は、上吐出口51eから密閉容器2の内部空間に吐出され、吐出パイプを介して冷凍空調機器(図示せず)の冷凍サイクルに送り出される。
図4に示すように、下側圧縮部4bの下シリンダ61は、下面視において、円形部61saと円形部61saから突出する円弧部61sbとを組み合わせた形状になっている。なお、図4は、下方向から見た構成を示している。そのため、上方向から見た下シリンダ61の形状は、上方向から見た上シリンダ51の形状と略同様になっている。下シリンダ61は、円形部61saの中心点が密閉容器2の中心点C0に一致するように、密閉容器2の内部に配置されている。下シリンダ61の内部には、軸方向に貫通する円柱形状の貫通孔61aが形成されている。貫通孔61aは、円形部61saの中心点(密閉容器2の中心点C0)から任意の半径で形成されている。
この貫通孔61aと、下シリンダ61の上方に配置された仕切り板44(図2参照)と、下シリンダ61の下方に配置された副軸受43(図2参照)とによって、下シリンダ61の内部に下圧縮室61bが形成されている。下圧縮室61bの内部には、クランク軸41の下偏心部41bと、下ローラ62とが配置されている。下ローラ62は、円筒状に形成されている。その下ローラ62の内径側には、クランク軸41の偏心部41bが嵌入されており、偏心部41bの外周側において、下ローラ62が偏心駆動(旋回)自在に配置されている。下ローラ62の中心点C2は、クランク軸41の軸心(密閉容器2の中心点C0)に対して偏芯した位置に配置されている。図3及び図4に示すように、上ローラ52の位相と下ローラ62の位相とは、180°ずれた関係になっている。つまり、図3及び図4に示すように、上ローラ52の中心点C1と下ローラ62の中心点C2とは、密閉容器2の中心点C0を中心にして点対称の位置に配置された関係になっている。
下シリンダ61の内部には、下圧縮室61bから径方向の外側に延びる下ベーン収納部61cが形成されている。下ベーン収納部61cの内部には、下ベーン63が配置されている。また、下シリンダ61の内部には、下ベーン収納部61cを挟んでクランク軸41の回転方向(矢印A62参照)の上流側に下吸込口61dが形成されているとともに、下流側に下吐出口61eが形成されている。なお、図4は、下方向から見た構成を示している。そのため、図4に示す矢印A62のクランク軸41の回転方向と図3に示す矢印A52のクランク軸41の回転方向とは同じ方向を指している。
下吸込口61dは、下シリンダ61の円弧部61sb及び円形部61saを貫通して、下シリンダ51の外部空間と下圧縮室61bとを連通するように形成されている。また、下吐出口61eは、副軸受43の端板43a(図2参照)に形成された下吐出口(図示せず)と下圧縮室61bとが連通するように、下ベーン収納部61cの近傍の位置に、略半円状に形成されている。下圧縮室61bで圧縮された作動流体(冷媒ガス)は、下吐出口61eから密閉容器2の内部空間に吐出され、吐出パイプを介して冷凍空調機器(図示せず)の冷凍サイクルに送り出される。
<上ベーン及び下ベーンの構成>
以下、図5及び図6を参照して、上ベーン53及び下ベーン63の構成につき説明する。図5は、上ベーン53の構成を示す図である。図5(a)は図3に示す領域R1の構成を拡大して示しており、図5(b)は図5(a)に示すY1−Y1線に沿って切断して得られる断面の側面視形状を示している。図6は、下ベーン63の構成を示す図である。図6(a)は図4に示す領域R2の構成を拡大して示しており、図6(b)は図6(a)に示すY2−Y2線に沿って切断して得られる断面の側面視形状を示している。なお、ここでは、上ベーン53の寸法(長さと幅と高さ)と下ベーン63の寸法が同じになっており、また、上ベーン収納部51cの寸法と下ベーン収納部61cの寸法が同じになっているものとして説明する。
図5(a)に示すように、上ベーン53は、板状を呈しており、上シリンダ51に形成された上圧縮室51b及び上ベーン収納部51cの内部で上シリンダ51の径方向に往復運動するように配置されている。上ベーン53は、上圧縮室51bに対して径方向の内側となる先端面で上ローラ52の外周面に当接することによって、上圧縮室51bの内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切っている。上ベーン53は、運転動作中において、偏心駆動される上ローラ52の外周面に当接しているため、若干傾いた状態になっている。
図5(b)に示すように、上ベーン53の背面は、上シリンダ51の内部にバネ64が設置されていないため、平坦な形状になっている。
なお、図5(a)に示す部位P1,P2については後記する。
図6(a)に示すように、下ベーン63は、板状を呈しており、下シリンダ61に形成された下圧縮室61b及び下ベーン収納部61cの内部で下シリンダ61の径方向に往復運動するように配置されている。下ベーン63は、下圧縮室61bに対して径方向の内側となる先端面で下ローラ62の外周面に当接することによって、下圧縮室61bの内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切っている。下ベーン63は、運転動作中において、偏心駆動される下ローラ62の外周面に当接しているため、若干傾いた状態になっている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、下シリンダ61の内部には、バネ64を収納するための、径方向に延びるバネ孔64aが形成されている。そのバネ孔64aの内部には、バネ64が配置されている。また、下ベーン63の背面には、バネ64を係合させるための溝(以下、「背面溝」と称する)63aが形成されている。ここで、下ベーン63の背面とは、下圧縮室61bに対して径方向の外側の面を意味している。バネ64は、先端部が下ベーン63の背面溝63aに係合し、後端部がバネ孔64aに嵌着されることで、下ベーン63を下ローラ62に押し付けている。
これに対して、図5(a)及び図5(b)に示すように、上シリンダ51の内部にはバネ孔64aが形成されておらず、また、上シリンダ51の内部にはバネ64が配置されていない。また、上ベーン53の背面には、バネ64を係合させるための背面溝63aも形成されていない。つまり、ロータリ圧縮機1は、上シリンダ51からバネ64とバネ孔64aとを排除するとともに、上ベーン53から背面溝63aを排除した構造になっている。
係る構成において、ロータリ圧縮機1は、以下のように動作する。
ロータリ圧縮機1は、運転を開始すると、暫くの間、設置側圧縮部である下側圧縮部4bで圧縮動作を行い、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aで圧縮動作を行わない状態になる。
このような状態になる理由は、以下の通りである。すなわち、運転開始時において、下側圧縮部4bでは、バネ64が設置されているため、下ベーン63の先端面を下ローラ62の外周面に当接させて、下圧縮室61bの内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切ることができる。これに対し、上側圧縮部4aでは、バネ64が設置されていないため、上ベーン53の先端面を上ローラ52の外周面に当接させることができずに、上圧縮室51bの内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切ることができないからである。
このようなロータリ圧縮機1では、運転を開始してから暫くの間、上側圧縮部4aの上ローラ52が空回りする。そのため、暫くの間、上側圧縮部4aが圧縮動作を行わない状態になり、その結果、上圧縮室51bの内圧が吸込圧のままの状態になる。これに対し、下側圧縮部4bは、運転開始時から圧縮動作を行う状態となり、その結果、下圧縮室61bの内圧が吸込圧からそれよりも高圧の吐出圧まで上昇した状態になる。
ロータリ圧縮機1は、運転を開始してから暫くすると、下側圧縮部4bで圧縮されて下吐出口61eから密閉容器2の内部空間に吐出された作動流体(冷媒ガス)によって、密閉容器2の内圧が吐出圧まで上昇した状態になる。これにより、密閉容器2の内圧が上圧縮室51bの内圧よりも高い状態になる。その結果、上側圧縮部4aでは、上ベーン53が密閉容器2の内圧によって押されて、上ベーン53の先端面と上ローラ52の外周面とが当接した状態になる。これにより、ロータリ圧縮機1は、上側圧縮部4aでも圧縮動作を行うことができるようになる。
<ロータリ圧縮機の主な特徴>
第1実施形態に係るロータリ圧縮機1の圧縮機構部4は、複数の圧縮部4a,4bを有している。複数の圧縮部4a,4bのそれぞれは、ローラ52,62と、シリンダ51,61と、ベーン53,63と、を有している。複数の圧縮部4a,4bは、シリンダ61の内部にバネ64が設置された設置側圧縮部(図示例では、圧縮部4b)と、シリンダ51の内部にバネ64が設置されていない非設置側圧縮部(図示例では、圧縮部4a)と、が混在している。設置側圧縮部(圧縮部4b)のベーン63の背面には背面溝63aが形成されており、一方、非設置側圧縮部(圧縮部4a)のベーン53の背面には背面溝63aが形成されていない。このようなロータリ圧縮機1は、以下のような作用効果を得ることができる。
<ロータリ圧縮機の作用効果>
(比較例)
ここで、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1の作用効果を分かり易く説明するために、図12を参照して、比較例に係るロータリ圧縮機1000の構成を説明する。図12は、比較例に係るロータリ圧縮機1000の上ベーン153の構成を示す図である。図12(a)は上ベーン153の上面視形状を示しており、図12(b)は図12(a)に示すY3−Y3線に沿って切断して得られる断面の側面視形状を示している。
図12に示すように、比較例に係るロータリ圧縮機1000は、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1と比較すると、上ベーン153と下ベーン63(図6参照)とで部品を共通化してコストダウンを図るために、上ベーン153が下ベーン63(図6参照)と同じ構造になっている点で相違している。つまり、比較例に係るロータリ圧縮機1000では、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの上ベーン153の背面にも背面溝63aが形成されている。このような比較例に係るロータリ圧縮機1000では、上ベーン153とベーン収納部51cとの間に、背面溝63aによって隙間が形成される。
上ベーン153の背面側の空間は、密閉容器2の内部空間である。その密閉容器2の内部空間は、運転動作中において、高圧ガスで満たされている。そのため、上側圧縮部4aでは、上圧縮室51bの内部の圧力が密閉容器2の内部の圧力より低い場合がある。そして、上側圧縮部4aでは、上圧縮室51bの内部の圧力が密閉容器2の内部の圧力より低い場合に、図12(a)に示すように、上ベーン153とベーン収納部51cとの間の隙間から、高圧の作動流体(冷媒ガス)が矢印A1の方向に沿って流れ込む可能性がある。つまり、隙間から作動流体(冷媒ガス)の漏れが発生する可能性がある。これにより、圧縮機効率が低下する可能性がある。また、作動流体(冷媒ガス)の漏れにより、上ベーン153と上ベーン収納部51cとの間の油膜が崩壊し易くなる。これにより、油膜形成不良が発生する。その結果、上ベーン153と上シリンダ51とが摩耗し易くなり、摩耗に対する信頼性が低下する可能性がある。
さらに、図12(a)に示すように、比較例に係るロータリ圧縮機1000では、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの上ベーン153の側面部分と上ベーン収納部51cの径方向の内側端部とが接触する部位P1の高さが上シリンダ51の高さと同等になっている。一方、上ベーン153の径方向の外側端部(背面の角部分)と上ベーン収納部51cの内面部分とが接触する部位P2の高さは、上ベーン153の背面に背面溝63aが形成されているため、背面溝63aの高さ分だけ部位P1の高さよりも減少する。これにより、圧縮荷重を受ける上ベーン153の受圧面は、径方向の内側よりも径方向の外側で背面溝63aの高さ分だけ減少する。このような比較例に係るロータリ圧縮機1000では、径方向の外側で上ベーン153の受圧面の面圧が増加する。その結果、このような要因によっても、上ベーン153と上シリンダ51とが摩耗し易くなり、摩耗に対する信頼性が低下する可能性がある。
(実施形態)
これに対し、図5に示すように、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1は、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの上ベーン53の背面には背面溝63aが形成されていない。そのため、ロータリ圧縮機1は、比較例に係るロータリ圧縮機1000に比べて、上ベーン53とベーン収納部51cとの間の隙間を大幅に低減することができる。
このようなロータリ圧縮機1は、上ベーン53と上ベーン収納部51cとの間の作動流体(冷媒ガス)の漏れを低減することができる。そのため、ロータリ圧縮機1は、圧縮機効率を向上させることができる。また、ロータリ圧縮機1は、作動流体(冷媒ガス)の漏れの低減により、上ベーン53と上ベーン収納部51cとの間で油の貯油及び油膜形成を容易に行うことができる。これにより、ロータリ圧縮機1は、上ベーン53と上シリンダ51とを摩耗し難くすることができ、摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
さらに、図5(a)に示すように、ロータリ圧縮機1では、比較例の上ベーン153(図12(a)参照)と同様に、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの上ベーン53の側面部分と上ベーン収納部51cの径方向の内側端部とが接触する部位P1の高さが上シリンダ51の高さと同等になっている。一方、上ベーン53の径方向の外側端部(背面の角部分)と上ベーン収納部51cの内面部分とが接触する部位P2の高さは、比較例の上ベーン153(図12(a)参照)と異なり、上ベーン53の背面に背面溝63aが形成されていないため、部位P1の高さと同じになる。したがって、圧縮荷重を受ける上ベーン53の受圧面は、径方向の内側と径方向の外側とで同じになる。このようなロータリ圧縮機1では、径方向の外側で上ベーン53の受圧面の面圧が増加しない。その結果、これによっても、ロータリ圧縮機1は、上ベーン53と上シリンダ51とを摩耗し難くすることができ、摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
以上の通り、本第1実施形態に係るロータリ圧縮機1によれば、圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態に係るロータリ圧縮機1では、上ベーン53の寸法(長さと幅と高さ)と下ベーン63の寸法が同じになっており、また、上ベーン収納部51cの寸法と下ベーン収納部61cの寸法が同じになっている(図5(a)及び図6(a)参照)。したがって、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1は、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの上ベーン53と上ベーン収納部51cとの隙間幅を、設置側圧縮部である下側圧縮部4bの下ベーン63と下ベーン収納部61cとの隙間幅と略同等の大きさに設定している。
これに対し、本第2実施形態では、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの上ベーン53と上ベーン収納部51cとの隙間幅を、設置側圧縮部である下側圧縮部4bの下ベーン63と下ベーン収納部61cとの隙間幅よりも大きく設定したロータリ圧縮機1Aを提供する(図7(a)及び図7(b)参照)。
以下、図7を参照して、本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aの構成につき説明する。図7は、本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aの構成を示す図である。図7(a)は、ロータリ圧縮機1Aの非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの寸法を示している。一方、図7(b)は、ロータリ圧縮機1Aの設置側圧縮部である下側圧縮部4bの寸法を示している。ここでは、分かり易く説明するために、まず、図7(b)を参照して、下側圧縮部4bの寸法を説明し、その後に、図7(a)を参照して、上側圧縮部4aの寸法を説明する。
図7(b)に示すように、下側圧縮部4bの寸法は、下ベーン収納部61cの内幅が「W4」に設定されており、下ベーン63の板厚が「W5」に設定されている。そして、下ベーン63と下ベーン収納部61cとの隙間幅が「W6」になっている。なお、図7(b)は、バネ64(図6(a)参照)を省略して下側圧縮部4bの構成を示している。
一方、図7(a)に示すように、上側圧縮部4aの寸法は、上ベーン収納部51cの内幅が下ベーン収納部61cの内幅W4よりも広い「W1」に設定されており、上ベーン53の板厚が下ベーン63の板厚W5よりも広い「W2」に設定されている。そして、上ベーン53と上ベーン収納部51cとの隙間幅が下ベーン63と下ベーン収納部61cとの隙間幅W6よりも広い「W3」になっている。
なお、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1は、上側圧縮部4aと下側圧縮部4bで同じ寸法になっている。つまり、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1の上側圧縮部4aと下側圧縮部4bの寸法は、図7(b)に示す寸法と同じになっている。
係る構成において、ロータリ圧縮機1Aは、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1(図5(a)及び図6(b)参照)と比較すると、非設置側圧縮部である上側圧縮部4aの上ベーン53と上ベーン収納部51cとの隙間幅W3を、設置側圧縮部である下側圧縮部4bの下ベーン63と下ベーン収納部61cとの隙間幅W6よりも大きく設定している点で相違している。
なお、図7に示す例では、ロータリ圧縮機1Aは、上ベーン収納部51cと上ベーン53の寸法を以下のように設定することによって、隙間幅W3を隙間幅W6よりも大きく設定している。
すなわち、ロータリ圧縮機1Aは、上ベーン収納部51cの内幅と上ベーン53の板厚の双方を拡幅している。そして、ロータリ圧縮機1Aは、上ベーン収納部51cの内幅W1の拡幅量を上ベーン53の板厚W2の拡幅量よりも大きく設定している。
しかしながら、ロータリ圧縮機1Aは、各部の寸法を例えば以下の(1)又は(2)のように設定することによって、隙間幅W3を隙間幅W6よりも大きく設定することができる。
(1)ロータリ圧縮機1Aは、上ベーン53の板厚を変えずに(つまり、上ベーン53の板厚を下ベーン63の板厚と同じ「W5」とし)、上ベーン収納部51cの内幅のみを拡幅するようにしてもよい。
(2)ロータリ圧縮機1Aは、上ベーン収納部51cの内幅を変えずに(つまり、上ベーン収納部51cの内幅を下ベーン収納部61cの板厚と同じ「W4」とし)、上ベーン53の板厚のみを狭くする。
係る構成において、ロータリ圧縮機1Aの上側圧縮部4aの隙間空間SP1の容積は、下側圧縮部4bの隙間空間SP2の容積よりも大きくなっている。ここで、「上側圧縮部4aの隙間空間SP1」とは、上ベーン収納部51cと上ベーン53とで幅方向と奥行き方向の寸法が規定されるとともに、主軸受42(図2参照)の下端面と仕切り板44(図2参照)の上面とで上下方向の寸法が規定された空間を意味している。また、「下側圧縮部4bの隙間空間SP2」とは、下ベーン収納部61cと下ベーン63とで幅方向と奥行き方向の寸法が規定されるとともに、仕切り板44(図2参照)の下面と副軸受43(図2参照)の上端面とで上下方向の寸法が規定された空間を意味している。
なお、前記した通り、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1は、上側圧縮部4aと下側圧縮部4bで同じ寸法になっている。そのため、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1では、上側圧縮部4aの隙間空間の容積が本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aの下側圧縮部4bの隙間空間SP2と同じになっている。したがって、本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aの上側圧縮部4aの隙間空間SP1の容積は、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1の上側圧縮部4aの隙間空間の容積よりも大きくなっている。
そのため、本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aは、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1と比べて、上ローラ52の公転運動により、上圧縮室51bから上ベーン53と上ベーン収納部51cとの間に供給された油の貯油量を増加させることができる。これにより、ロータリ圧縮機1Aは、油不足によるシリンダ51,61でのシール性の低下及び油膜切れを抑制することができるため、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、さらに圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
また、例えば、前記した特許文献1に記載された従来のロータリ圧縮機は、本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aと同様に、隙間幅W3を隙間幅W6よりも大きく設定することによって、貯油量を増加させることができる。しかしながら、従来のロータリ圧縮機は、バネが排除された側のベーン(つまり、非設置側圧縮部のベーン)の背面に背面溝が形成されているため、隙間幅W3を大きく設定することによって、非設置側圧縮部のベーンとベーン収納部との間で密閉容器の内部空間と圧縮室とを連通させる隙間を増大させてしまう。このような従来のロータリ圧縮機は、作動流体(冷媒ガス)の漏れを増加させてしまい、漏れの増加によって圧縮機効率を低下させてしまう可能性がある。
これに対して、本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aは、非設置側圧縮部の上ベーン53の背面に背面溝が形成されていないため、上ベーン53と上ベーン収納部51cとの間で密閉容器2の内部空間と上圧縮室51bとを連通させる隙間を増大させない。このような本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aは、作動流体(冷媒ガス)の漏れを増加させないため、圧縮機効率の低下を抑制することができる。
以上の通り、本第2実施形態に係るロータリ圧縮機1Aによれば、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、さらに圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
[第3実施形態]
以下、図8乃至図10を参照して、本第3実施形態に係るロータリ圧縮機1Bの構成につき説明する。図8は、本第3実施形態に係るロータリ圧縮機1Bの全体の構成を示す図である。図9は、ロータリ圧縮機1Bの上シリンダ51の構成を示す図である。図10は、ロータリ圧縮機1Bの下シリンダ61の構成を示す図である。
図8及び図9に示すように、本第3実施形態に係るロータリ圧縮機1Bは、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1(図1及び図3参照)と比較すると、上ベーン収納部51cの後端部(上シリンダ51の径方向の外側端部)の周囲に、上シリンダ51の軸方向に貫通する上貫通孔51fが形成されている点で相違している。
また、図8及び図10に示すように、本第3実施形態に係るロータリ圧縮機1Bは、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1(図1及び図4参照)と比較すると、下ベーン収納部61cの後端部(下シリンダ61の径方向の外側端部)の周囲に、下シリンダ61の軸方向に貫通する下貫通孔61fが形成されている点で相違している。
このようなロータリ圧縮機1Bでは、密閉容器2の内部の油溜り及び密閉容器2の内部を循環する油は、上貫通孔51fと下貫通孔61fとの内部を流れる。上ベーン53は径方向の往復運動により、その後端部分が上貫通孔51fの内部への入出を繰り返す。同様に、下ベーン63も径方向の往復運動により、その後端部分が下貫通孔61fの内部への入出を繰り返す。そのため、ロータリ圧縮機1Bは、上貫通孔51fと下貫通孔61fとを介して密閉容器2の内部空間に露出する上ベーン53の後端部分と下ベーン63の後端部分の面積を増加させることができる。上ベーン53の後端部分と下ベーン63の後端部分は、圧縮荷重に対する受圧面になっている。
ロータリ圧縮機1Bは、上貫通孔51fの内部への上ベーン53の後端部分の入出と下貫通孔61fとの内部への下ベーン63の後端部分の入出とを繰り返すことにより、圧縮荷重に対する受圧面となるそれぞれの後端部分に油を効率よく付着させることができる。これにより、ロータリ圧縮機1Bは、シリンダ51,61の内部で油膜形成を促進できる。これにより、ロータリ圧縮機1Bは、ベーン53,63とシリンダ51,61とを摩耗し難くすることができ、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、さらに圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
また、ロータリ圧縮機1Bでは、ロータリ圧縮機1Bの運転状態により、密閉容器2の内部空間に浮遊する油が上シリンダ51と下シリンダ61とに到達できない場合であって、密閉容器2の底部に設けられた油溜まりに液滴として溜まった後、クランク軸によって油溜まりから電動機部3に輸送された油を、上シリンダ51の上貫通孔51fに進入させることによって、下シリンダ61の下貫通孔61fに到達させることができる。そのため、ロータリ圧縮機1Bは、上シリンダ51と下シリンダ61とに安定して油を供給することができる。
さらに、ロータリ圧縮機1Bは、上シリンダ51にバネ64を設けていないため、バネ64の伸縮による油の分散も抑制することができる。このようなロータリ圧縮機1Bは、ロータリ圧縮機1Bの運転状態により、油溜りに溜まった油の油面が低下した場合であっても、上ベーン53と上ベーン収納部51cへの給油経路、及び、下ベーン63と下ベーン収納部61cへの給油経路を確保することができる。そのため、ロータリ圧縮機1Bは、これによっても、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、さらに圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性が向上できる。
なお、ロータリ圧縮機1Bは、圧縮部が複数ある場合に、全てのシリンダにおけるベーン収納部の後端部の周囲に、シリンダの軸方向に貫通する貫通孔が形成されているとよい。
また、ロータリ圧縮機1Bでは、圧縮部が複数ある場合に、好ましくは、複数の圧縮部のうち、少なくとも最も上の位置に配置された圧縮部(図示例では、圧縮部4a)は、非設置側圧縮部になっているとよい。このようなロータリ圧縮機1Bは、最も上の位置に配置された圧縮部のベーンの背面が平坦な形状になっているため、油を円滑に下方に落下させることができる。これにより、ロータリ圧縮機1Bは、各シリンダに安定して油を供給することができる。
以上の通り、本第3実施形態に係るロータリ圧縮機1Bによれば、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、さらに圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
[第4実施形態]
以下、図11を参照して、本第4実施形態に係るロータリ圧縮機1Cの構成につき説明する。図11は、本第4実施形態に係るロータリ圧縮機1Cの全体の構成を示す図である。
図11に示すように、第4実施形態に係るロータリ圧縮機1Cは、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1(図1参照)と比較すると、圧縮機構部4の代わりに、圧縮機構部4Cを備えている点で相違している。圧縮機構部4Cは、複数の圧縮部のうち、固定部5から最も近い位置に配置された圧縮部(図示例では、上圧縮部4a)が設置側圧縮部になっている機構部である。
このようなロータリ圧縮機1Cは、運転開始時に圧縮動作を行う上圧縮部4aが固定部5の近くに配置されているため、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、運転開始時に上圧縮部4aから密閉容器2に伝達する圧縮負荷によって圧縮機構部4のバランスが崩れることを抑制することができる。その結果、ロータリ圧縮機1Cは、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、運転開始時の振動や騒音を低減することができる。
また、ロータリ圧縮機1Cは、密閉容器2の下圧縮室61bにバネ孔64a及びバネ64を設けていないとともに、下ベーン63の背面に背面溝63aを設けていないため、バネ64や背面溝63aが形成されたベーンを、密閉容器2の底部の油溜まりの近傍で駆動させない構造になっている。このようなロータリ圧縮機1Cは、油溜まりの近傍で油が攪拌されたり油が微細化して浮遊したりすることを抑制することができる。これにより、ロータリ圧縮機1Cは、油の攪拌損失を低減できる。その結果、ロータリ圧縮機1Cは、第1実施形態に係るロータリ圧縮機1よりも、圧縮機効率を向上させることができる。さらに、ロータリ圧縮機1Cは、油の微細化による油の浮遊を低減することができるため、密閉容器2の内部から外部に持ち出される油量を低減することができる。その結果、ロータリ圧縮機1Cは、冷凍サイクルへの油の付着による熱伝達率の低下及び圧力損失を抑制することができ、サイクル効率を向上させることができる。
以上の通り、本第4実施形態に係るロータリ圧縮機1Cによれば、本第1実施形態に係るロータリ圧縮機1と同様に、圧縮機効率及び摩耗に対する信頼性を向上させることができる。
しかも、ロータリ圧縮機1Cによれば、本第1実施形態に係るロータリ圧縮機1に比べて、運転開始時の振動や騒音を低減することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、例えば、前記した実施形態では、密閉型の縦型の2シリンダロータリ圧縮機を例として説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されることなく、その他の、例えば、半密閉型や開放型の多シリンダロータリ圧縮機にも適用することができる。また、シリンダの数は、2つに限らず、2つ以上であってもよい。
1,1A,1B,1C ロータリ圧縮機
2 密閉容器
3 電動機部
4,4C 圧縮機構部
4a 上側圧縮部
4b 下側圧縮部
5 固定部
6 アキュムレータ
6a サクションパイプ
21 筒体
22 蓋体
23 底体
31 固定子
32 回転子
41 クランク軸
41a 上偏心部
41b 下偏心部
42 主軸受(閉塞部材)
42a,43a 端板
42b,43b 円筒部
43 副軸受(閉塞部材)
44 仕切り板(閉塞部材)
51 上シリンダ
51a,61a 貫通孔
51b 上圧縮室
51c 上ベーン収納部
51d 上吸込口
51e 上吐出口
51f 上貫通孔
51sa,61sa 円形部
51sb,61sb 円弧部
52 上ローラ
53 上ベーン
53a,63a 背面溝
61 下シリンダ
61b 下圧縮室
61c 下ベーン収納部
61d 下吸込口
61e 下吐出口
61f 下貫通孔
62 下ローラ
63 下ベーン
64 バネ
64a バネ孔
71a,71b リテーナ
72a,71b カップマフラ
A52 上ローラの回転方向
A62 下ローラの回転方向
C0 密閉容器の中心点
C1 上ローラの中心点
C2 下ローラの中心点
W1,W4 ベーン収納部の内幅
W2,W5 ベーンの板厚
W3,W6 ベーンとベーン収納部との隙間幅

Claims (5)

  1. 偏心部を有するクランク軸と、
    前記クランク軸を回転駆動させて、前記偏心部を偏心駆動する電動機部と、
    前記クランク軸の偏心部により駆動される圧縮機構部と、
    前記クランク軸と前記電動機部と前記圧縮機構部とを収容する密閉容器と、を備え、
    前記圧縮機構部は、作動流体を圧縮するための複数の圧縮部を有しており、
    前記複数の圧縮部のそれぞれは、
    前記クランク軸の偏心部により偏心駆動されるローラと、
    内部に、圧縮室と、前記圧縮室から径方向の外側に延びるベーン収納部とが形成されており、かつ、前記圧縮室の内部に前記ローラが配置されているシリンダと、
    前記ベーン収納部の内部に配置され、かつ、先端面で前記ローラの外周面に当接して前記圧縮室の内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切るベーンと、を有しており、
    前記複数の圧縮部のそれぞれは、前記シリンダの内部に前記ベーンを前記圧縮室の方向に付勢するバネが設置された設置側圧縮部と、前記シリンダの内部に前記バネが設置されていない非設置側圧縮部と、が混在しており、
    前記設置側圧縮部のベーンの背面には溝が形成されており、一方、前記非設置側圧縮部のベーンの背面には溝が形成されていない
    ことを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 請求項1に記載のロータリ圧縮機において、
    前記非設置側圧縮部のベーンとベーン収納部との隙間幅は、前記設置側圧縮部のベーンとベーン収納部との隙間幅よりも大きい
    ことを特徴とするロータリ圧縮機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のロータリ圧縮機において、
    前記複数の圧縮部のうち、前記圧縮機構部を前記密閉容器に固定する固定部から最も近い位置に配置された圧縮部は、前記設置側圧縮部になっている
    ことを特徴とするロータリ圧縮機。
  4. 偏心部を有するクランク軸と、
    前記クランク軸を回転駆動させて、前記偏心部を偏心駆動する電動機部と、
    前記クランク軸の偏心部により駆動される圧縮機構部と、
    前記クランク軸と前記電動機部と前記圧縮機構部とを収容する密閉容器と、を備え、
    前記圧縮機構部は、作動流体を圧縮するための複数の圧縮部を有しており、
    前記複数の圧縮部のそれぞれは、
    前記クランク軸の偏心部により偏心駆動されるローラと、
    内部に、圧縮室と、前記圧縮室から径方向の外側に延びるベーン収納部とが形成されており、かつ、前記圧縮室の内部に前記ローラが配置されているシリンダと、
    前記ベーン収納部の内部に配置され、かつ、先端面で前記ローラの外周面に当接して前記圧縮室の内部を圧縮側空間と吸込側空間とに仕切るベーンと、を有しており、
    前記複数の圧縮部のそれぞれは、前記シリンダの内部に前記ベーンを前記圧縮室の方向に付勢するバネが設置された設置側圧縮部と、前記シリンダの内部に前記バネが設置されていない非設置側圧縮部と、が混在しており、
    全ての前記圧縮部のシリンダには、前記ベーン収納部の後端部の周囲に、前記シリンダの軸方向に貫通する貫通孔が形成されている
    ことを特徴とするロータリ圧縮機。
  5. 請求項4に記載のロータリ圧縮機において、
    前記複数の圧縮部のうち、少なくとも最も上の位置に配置された圧縮部は、前記非設置側圧縮部になっている
    ことを特徴とするロータリ圧縮機。
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