JPH01382A - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は冷凍空調用（ルームエアコン、パンケシエア
コン、チラーユニット、冷凍冷蔵ユニット、冷蔵庫用等
）又はヘリウム液化用等の密閉形スクロール圧縮機に関
するものである。

〔従来の技術〕

密閉形圧縮機は、圧縮要素部本体および駆動源であるモ
ータを一つの密封されたチャンバ内に収納して構成され
る。空調用密閉形圧縮機では一般に駆動軸は鉛直に配置
するが、これは圧縮機の構成要素の各摺動部分の潤滑に
必要な油を圧縮機自体のチャンバ底部に溜めて保有する
と共に、これを軸端より吸引して各摺動部分に供給でき
るようにするためである。この種の密閉形スクロール圧
縮機としては、例えば、特開昭５５−４６０８１号公報
に開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記の密閉形スクロール圧縮機では、固定スクロールと
旋回スクロールの摺動部の潤滑は、−役的にクランクシ
ャフトの軸受部を潤滑した潤滑油の一部を供給すること
によってなされている。しかし、これらの給油は間接的
な方法に依るため。

充分均一に油が送られない。始動後、摺動部へ油が行き
わたるまでに時間を要するなどのために、両スクロール
部材の跳板部など摺動面が焼付き損傷する。摺動損失が
大きく圧縮機効率が低下するなどの問題を生じた。

本発明の目的は、簡単な構成により吐出ガス中に含まれ
る油を分離し１両スクロール部材の摺動部へ給油を行う
ことのできる密閉形スクロール圧縮機を提供することに
ある。

〔課題を解決するだめの手段〕

この発明の上記目的は、固定スクロールの反ラップ側に
設けた吐出室に油溜部を設け、固冗スクロールに該油溜
部から両スクロール部材の摺動部に潤滑油を供給する通
路を設けることにより達成される。

〔作用〕

上記構成により吐出室に吐き出された吐出ガス中に含ま
れる潤滑油の一部は、吐出室内でガスと分離され、油溜
部に溜る。油溜部には吐出ガスの圧力が作用するため、
上記圧力により、固定スクロールに設けた給油路を介し
て両スクロール部材摺動部へ直接油を導入することによ
り、良好な給油と司滑を行うことができる。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すもので、この図におい
て、スクロール圧縮機は、円板状の鏡板１にインボリュ
ート曲線あるいはこれに近イ以の曲線からなる渦巻状の
ラップ２を直立させて形成した固定スクロール３と、円
板状の鏡板４にラップ２と同一形状のラップ５を直立さ
せてなる旋回スクロール６とを、互いにラップ２および
５を内側に向けてかみ合わせ、また旋回スクロール６の
自転を阻止し、旋回スクロールの中心が固定スクロール
３の中心のまわりを遊星円運動するよう、オルダムリン
グ７を固定スクロール３が固定されている静止部分（こ
の例ではフレーム９）と旋回スクロール６との間に設け
たものである。一方チャンパ１３に圧入あるいはその他
の方法で固定されたフレーム９の中心の軸受部９ａには
、前記旋回スクロール６を駆動するだめのクランクシャ
フト８が支持され、クランクシャフトのピン部すなわち
クランクピン８ａは旋回スクロールの鏡板ボス部の内部
に形成された軸受部４ａに挿入されている。クランクシ
ャフト８の中心は固定スクロール３の中心と一致してお
り、クランクビン８ａの中心は旋回スクロール６の中心
に一致している。クランクシャフト８の中心とクランク
ビン８ａの中心との距離は、旋回スクロール６の遊星円
運動の半径、すなわち旋回半径となる。クランクシャフ
ト８の回転力はこれに固定されたロータ１１により与え
られ、ロータ１１の回転力はハーメチックターミナル（
図示せず）を介してステータ１２の巻線に供給される電
気的エネルギーにより得られる。すなりち−一部１１と
ステータ１２とによりモータが構成されている。１０は
バランスウェイトを示す。

クランクシャフト８のクランクビン８ａと反対側の端に
は１図に示すごとく揚油のための揚油チップ１８が設け
られ、クランクシャフト８の内部には軸中心線に対して
傾いた揚油孔１９が形成されている。これによりチャン
バ１３の底部に溜められた潤滑油２０を、主として回転
の遠心力により揚油孔１９に連通ずる油供給孔２１およ
び２２を通じて軸受９ａおよび４ａの摺動面に供給する
。

ラップ２および５の渦巻きが固定スクロール３側から見
て反時計方向に形成されているとして、旋回スクロール
６の中心が固定スクロール３の中心のまわりに（固定ス
クロール側から見て）時計方向に旋回運動すると１両鏡
板１，４および両ラップ２，５の間に形成される密閉空
間すなわち圧縮室１５は、ラップ２．５の巻終り端での
最大容積から中心に向かって移動しながら縮小する。こ
の運動をくり返すことにより吸入口（図示せず）から低
圧ガスを吸引し、吐出口１６から高圧ガスとして吐出す
ることができる。しかし、この装置が作動している状態
では、固定スクロール３と旋回スクロール６とを引離そ
うとする力が圧縮室１５内の流体圧により発生する。従
ってこのままでは両スクロール３および６は離れてしま
い正常な圧縮動作が不可能になるので、ガス圧あるいは
油圧等の流体力、又はバネ力等の機械力を旋回スクロー
ル６の反ラップ面に作用させ１両者３および６を離れな
いように保持しなければならない。

この力をガス圧で与えようとする場合１図に示すように
旋回スクロール６の鏡板４に圧縮室の一部と旋回スクロ
ール６の反ラップ側の空間（背圧室２５）とを連通ずる
小孔（背圧孔１７）を設け。

圧縮室の圧力（中間圧）を背圧室２５に導くことによっ
て達成している。

圧縮機の安定した作動を保障するには、各摺動要素の摺
動面への潤滑油の供給、特に軸受部９ａ。

４ａおよび固定スクロール３と旋回スクロール６の摺動
面への供給が必要である。軸受９ａおよび４ａに供給さ
れた油は軸受部から洩出した後、背圧室２５からミスト
状となってオルダムリング７および両鏡板１，４の摺動
面の潤滑に供せられるが、その一部は両鏡板１，４の摺
動面から吸入室へ又は、背圧孔１７から圧縮室１５へと
人込み。

吐出ガスと共に外部へ送出される。

前述したチャンバ１３は固定スクロール３あるいはフレ
ーム９の外径に等しい内径？有し、蓋チャンバ３０と共
に、固定スクロールの鏡板１の反ラップ側に吐出室３１
を形成している、このような空間を設けることにより、
吐出ガス中に含まれる潤滑油の分離が可能となる。固定
スクロール３の鏡板１の中央部（ここに吐出口１６が設
けられている）と外周部とに肉厚部５８および５７を設
け、中央厚内部５８の周辺に油溜６１を形成する。

吐出口１６から吐出室３１に送り出された冷媒ガスと潤
滑油の混合・気は、吐出室内３１で油分離エレメント３
９等の働きにより潤滑油は分離され。

油溜り６１に溜る。この油溜り６１に溜った油のうち一
部は、固定スクロール３の鏡板１内に設けられた油供給
孔７０，７１，７２．７３により。

旋回スクロールと固定スクロールの鏡板１．４の摺動面
、固定スクロールラップ２の先端部と、旋回スクロール
ラップの底部との摺動部等に直接給油し、これら摺動部
の潤滑を積極的に行なわせるものである。残りの油は、
鏡板１に設けられた縦穴６２および横穴６３およびフレ
ーム９に設けられた貫通穴３６の各油接き穴、および継
パイプ５２を通じて下部モータ室４３ｂに送られチャン
バ底部に溜められる。一方油を分離されたガスは。

固定スクロールの鏡板１およびフレーム９の外周部に設
けられた丸穴、もしくは角形切欠き状の吐出ガス通路６
５および６６を通って上部モータ室４３ａへ流入する。

旋回スクロールを固定スクロールに押付ける力は、旋回
スクロールの鏡板４に設けられた背圧孔１７から導かれ
たガス圧と、揚油孔１９を通って旋回スクロール５とク
ランクシャフト８との保合部に流入した油圧（はぼ吐出
圧）とによって得られる。背圧室２５は中間圧に保つ必
要があり、上部モータ室４３３等の他の高圧の部分に対
してシールされている。

クランクシャフト８の揚油孔１９から軸受９ａおよび４
ａに供給される潤滑油には高圧状態で油に溶込んだガス
あるいは液が混入しており、背圧室２５内に洩出した油
からこれらが分離して背圧室２５内の圧力を高めるおそ
れが考えられる。しかし軸受隙間あるいは軸受の長さを
調整する等により洩れ量を一定限度におさえ、また背圧
孔１７の位置を若干低圧側に移す等により背圧を所定の
圧力に保つことができる。

このような構成とすることにより、チャンバ１３と蓋チ
ャンバ３０とで形成される密閉空間でガスと油の分離を
行い簡単な構造で両スクロール部材の摺動部に直接給油
することが可能となる。

第２図の実施例は１分離後の油を溜める油溜部３２がチ
ャンバ１３の内周面との間に形成したものである。固定
スクロールの鏡板１０反ラップ側外周部の厚さは中央部
分に比べ小さくされており。

これにより、より簡単な構成で油溜部３２を形成し、油
溜部から固定スクロール鏡板部に両スクロール部材の摺
動部への給油通路３５を設けることにより、より簡単な
構成で摺動部への給油が可能となる。

上記のようにこれらの実施例によれば密閉形スクロール
圧縮機において、圧縮機自体に油分離および油供給手段
を設けたことにより、摺動部への給油と潤滑を確実に行
う課題が達成され、効果は極めて大である。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば簡単な構成により両スクロ
ール部材の摺動部に確実に給油を行うことができ、信頼
が高く効率の良い密閉形スクロール圧縮機を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の誓閉形スクロール圧縮機の一実施例を
示す縦断面図、第２図は本発明の他の実施例を示す縦断
面図である。 １、　４・・・鏡板、２．５・・・ラップ、３・・・固
定スクロール、６・・・旋回スクロール％８・・・クラ
ンクシャフト、９・・・フレーム、１３・・・チャンバ
％３０・・・蓋チャンバ、３１・・・吐出室、３２・・
・油溜部、３５゜７０〜７３・・・給油孔。 事１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、互にラップが向い合つている固定スクロールと旋回
   スクロールを境に、固定スクロールの反ラップ側に吐出
   室を、この吐出室の反対側にモータ室をそれぞれ有し、
   圧縮ガスが吐出室に吐出され、その後外部に排出される
   ように構成された密閉形スクロール圧縮機において、前
   記吐出室に潤滑油の油溜部を設け、この油溜部の潤滑油
   を固定スクロールと旋回スクロールとの摺動面に供給す
   る油供給路を、固定スクロールに形成したことを特徴と
   する密閉形スクロール圧縮機。 ２、固定スクロールの反ラップ側に位置する油溜部が、
   固定スクロール鏡板の外縁部に設けられた凹部と、スク
   ロール部材を収納する密閉容器の内壁面とで構成されて
   いることを特徴とする請求項１記載の密閉形スクロール
   圧縮機。