JP3723399B2 - 冷媒圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫等に使用される冷媒圧縮機に関し、特にレシプロ式の冷媒圧縮機において圧縮機構部の構造に起因する騒音の発生を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレシプロ式の冷媒圧縮機は、例えば特開平9−250455号公報に開示されている。この冷媒圧縮機は図3及び図4に示すように、密閉容器1内の下部に配置された電動機2と、この電動機2により駆動されると共に密閉容器1内の上部に配置された圧縮機構7とを備えている。この圧縮機構7には、電動機2によりクランクシャフト3を介して駆動され、スライダー4によって往復運動するピストン5が配されるシリンダ6を有している。シリンダ6の端部には、冷媒の吸入孔及び吐出孔が形成された弁座板8を介してシリンダヘッド9が取り付けられている。弁座板8のシリンダ側には吸入リード弁が設けられ、反対側には吐出リード弁が設けられている。吸入リード弁および吐出リード弁は、シリンダ6内のピストン5の往復運動に応じてそれぞれ弁座板の吸入孔および吐出孔の開口を開閉する。
【0003】
吸入マフラ10はシリンダ6の側部に配置され、吸入マフラ10に設けられた通路管11は、その開口を弁座板8の吸入孔に対向するように接続されている。
【0004】
このように構成された冷媒圧縮機では、外部冷凍回路から戻ってくる冷媒は密閉容器1に設けた吸入管12から吸い込まれた後、吸入マフラ10、通路管11、弁座板8の吸入孔を介してシリンダ6内へ導かれ、シリンダ6内で圧縮された冷媒は、弁座板8の吐出孔からシリンダヘッド9に送られ、シリンダヘッド9と密閉容器1の間を接続する吐出管13から外部冷凍回路へ吐出される。
【0005】
また、密閉容器1の底部には圧縮機構7の摺動部と、圧縮機構7を駆動するクランクシャフト3の軸受摺動部14を潤滑するための潤滑油15を貯留しており、クランクシャフト3の下端部に設けられた遠心ポンプ16により潤滑油15を汲み上げ、クランクシャフト3の内径に備えた給油孔17を通してクランクシャフト3の軸受摺動部14へ給油し、再びクランクシャフト3の内径に備えた給油孔18を通して更に上方に位置する圧縮機構7の摺動部に給油している。圧縮機構7に給油して残った余分の潤滑油15は、クランクシャフト3の上端で開放された給油孔18から密閉容器内に飛散する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の冷媒圧縮機では圧縮機構のピストンとこれを駆動するスライダー、クランクシャフトが露出しており、これらの摺動部で発生する摺動音が密閉容器内に直接放出されて冷媒圧縮機の騒音を増大させている。また、クランクシャフトの上端で開放された給油孔から飛散した潤滑油は、密閉容器の内壁や吐出管等に付着し結合して油滴となり、高い位置から密閉容器底部に貯留している潤滑油液面に滴下することで衝突音が発生し、冷媒圧縮機の騒音を増大させる問題点があった。
【0007】
本発明は、このような騒音の発生を改善した冷媒圧縮機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、密閉容器内の下部に配置された電動機と、この電動機により駆動され且つ前記密閉容器内の上部に配置された圧縮機構とを備え、この圧縮機構には、前記電動機によりクランクシャフトを介して往復駆動されるピストンを有するシリンダと、冷媒の吸入孔が形成された弁座板と、この弁座板を介して前記シリンダの端部に取り付けられたシリンダヘッドと、このシリンダヘッドの前記弁座板の吸入孔と連通する孔に端部開口部が接続された通路管を有する吸入マフラとを備えた冷媒圧縮機において、前記吸入マフラには前記圧縮機構を形成しているピストン、スライダー、クランクシャフトの摺動部を覆うカバーを一体に備えることによって、摺動音の直接放出を阻止するものである。
【0009】
請求項2にかかる発明は、前記吸入マフラとカバーは、合成樹脂で一体成型した構成を備えることによって、容易に圧縮機構の摺動部を覆うものである。
【0010】
請求項3にかかる発明は、前記カバーの形状は、圧縮機構側である底面とシリンダ側の側面とが開放された略箱形状で、少なくとも1つの側面が前記吸入マフラで構成されていることによって、圧縮機構の摺動部を覆うものである。
【0011】
請求項4にかかる発明は、前記カバー側面の下端は、前記ピストンよりも下側に位置する構成を備えることによって、潤滑油の飛散を防止するものである。
【0012】
請求項5にかかる発明は、前記カバー側面の位置は、前記電動機の外周よりも内側に位置する構成を備えることによって、潤滑油滴が高い位置から直接密閉容器下部に貯留している潤滑油液面に滴下するのを防止するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、従来と同一構成に関しては同一符号を用いる。
【0014】
図1は、本発明の吸入マフラが組み込まれた冷媒圧縮機の内部構造を示す平面図であり、図2は同縦断面図である。図において1は密閉容器であり、この下部に配置された電動機2と、この電動機2によりクランクシャフト3を介して上方に設けられている圧縮機構7を駆動している。圧縮機構7を形成しているピストン5、スライダー4、クランクシャフト3の摺動部を覆うカバー20を一体に備えた吸入マフラ10が、シリンダ6の側部に設けられている。
【0015】
この構成により、圧縮機構7の摺動部で発生する摺動音は、摺動部を覆っているカバー20により阻止され、密閉容器1内に直接放出されることを防止できるので、冷媒圧縮機の騒音を低減することが可能となる。
【0016】
また、密閉容器1の底部には圧縮機構7の摺動部と、圧縮機構7を駆動するクランクシャフト3の軸受摺動部14を潤滑するための潤滑油15を貯留しており、クランクシャフト3の下端部に設けられた遠心ポンプ16により潤滑油15を汲み上げ、クランクシャフト3の軸受摺動部14へ給油し、更にクランクシャフト3の内径に備えた給油孔18を通して上方に位置する圧縮機構7の摺動部に給油している。
【0017】
圧縮機構7に給油された潤滑油15は摺動部を潤滑した後、ピストン5とスライダ4の往復運動により摺動部の末端から周囲に飛散する。更に圧縮機構7に給油して残った余分の潤滑油15は、クランクシャフト3の上端で開放された給油孔18から飛散する。
【0018】
ここで、ピストン5とスライダ4及びクランクシャフト3の上端の周囲は、シリンダ6の側部に設けられている吸入マフラ10と一体に形成されたカバー20により覆われており、このカバー20の側面下端はピストン5よりも低い位置となっているので、飛散した潤滑油15はカバー20で捕捉され、油滴となってカバー20の側面から滴下する。
【0019】
カバー20の側面の位置は密閉容器1の下方に設けられた電動機2の外周よりも内側に位置する構成を備えているので、油滴は電動機2に滴下し、その表面に沿って下に流れ、電動機2の最下部から密閉容器1の底部に貯留している潤滑油15の液面に滴下するので、液面との衝突音を極小にすることができ、冷媒圧縮機の騒音増大を防止することが可能になる。
【0020】
また、カバー20と吸入マフラ10とを一体に備えることによって、個別に備えるものと比べ冷媒圧縮機の組立て工数を低減でき、更に、カバー20と吸入マフラ10とを合成樹脂で一体成型で構成することにより、カバー20の側面の少なくとも1つは吸入マフラの側面で共用できることから、製造コストを低くすることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、密閉容器内の下部に配置された電動機と、この電動機により駆動され且つ前記密閉容器内の上部に配置された圧縮機構とを備え、この圧縮機構には、前記電動機によりクランクシャフトを介して往復駆動されるピストンを有するシリンダと、冷媒の吸入孔が形成された弁座板と、この弁座板を介して前記シリンダの端部に取り付けられたシリンダヘッドと、このシリンダヘッドの前記弁座板の吸入孔と連通する孔に端部開口部が接続された通路管を有する吸入マフラとを備えた冷媒圧縮機において、前記吸入マフラには前記圧縮機構の摺動部を覆うカバーを一体に備えることによって、密閉容器内への摺動音の直接放出を阻止し、冷媒圧縮機の騒音を低減することが可能になる。
【0022】
請求項2の発明によれば、前記吸入マフラとカバーは、合成樹脂で一体成型した構成を備えることによって、圧縮機構の摺動部を覆う構造を有する冷媒圧縮機の組立て工数を少なくでき、価格の上昇を抑えることが可能になる。
【0023】
請求項3の発明によれば、前記カバーの形状は、圧縮機構側である底面とシリンダ側の側面とが開放された略箱形状で、少なくとも1つの側面が前記吸入マフラで構成されていることによって、圧縮機構の摺動部を覆う構造を低コストで製造することが可能となる。
【0024】
請求項4の発明によれば、前記カバー側面の下端は、前記ピストンよりも下側に位置する構成を備えることによって、圧縮機構から飛散する潤滑油を効果的に捕捉することが可能になる。
【0025】
請求項5の発明によれば、前記カバー側面の位置は、前記電動機の外周よりも内側に位置する構成を備えることによって、潤滑油滴が高い位置から直接密閉容器下部に貯留している潤滑油液面に滴下するのを防止でき、滴下することにより発生する衝突音を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷媒圧縮機の内部構造を示す平面図である。
【図2】本発明の冷媒圧縮機の内部構造を示す縦断面図である。
【図3】従来の冷媒圧縮機の内部構造を示す平面図である。
【図4】従来の冷媒圧縮機の内部構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器
2 電動機
3 クランクシャフト
5 ピストン
6 シリンダ
10 吸入マフラ
20 カバー

Claims (5)

  1. 密閉容器内の下部に配置された電動機と、この電動機により駆動され且つ前記密閉容器内の上部に配置された圧縮機構とを備え、この圧縮機構には、前記電動機によりクランクシャフトを介して往復駆動されるピストンを有するシリンダと、冷媒の吸入孔が形成された弁座板と、この弁座板を介して前記シリンダの端部に取り付けられたシリンダヘッドと、このシリンダヘッドの前記弁座板の吸入孔と連通する孔に端部開口部が接続された通路管を有する吸入マフラとを備えた冷媒圧縮機において、前記吸入マフラには前記圧縮機構を形成しているピストン、スライダー、クランクシャフトの摺動部を覆うカバーを一体に備えたことを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 前記吸入マフラとカバーは、合成樹脂で一体成型したものであることを特徴とする請求項1に記載の冷媒圧縮機。
  3. 前記カバーの形状は、圧縮機構側である底面とシリンダ側の側面とが開放された略箱形状で、少なくとも1つの側面が前記吸入マフラで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷媒圧縮機。
  4. 前記カバー側面の下端は、前記ピストンよりも下側に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の冷媒圧縮機。
  5. 前記カバー側面の位置は、前記電動機の外周よりも内側に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の冷媒圧縮機。
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