JP2011529995A - 表面特性が改良された変性ポリカーボネート - Google Patents

表面特性が改良された変性ポリカーボネート Download PDF

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Abstract

本発明は、イミド含有アリールモノ−およびジヒドロキシ化合物を、鎖重合停止剤およびモノマーユニットとしてそれぞれ含有するポリカーボネートに関し、また、前記ポリカーボネートを含有する組成物、成形物を製造するためのその使用、およびそこから得られる成形物に関する。

Description

本発明は、ポリカーボネートの製造用に、イミド含有アリールモノ−およびジヒドロキシ化合物を、鎖重合停止剤およびモノマーユニットとしてそれぞれ使用することに関し、また、イミド含有アリールヒドロキシ化合物から誘導される構造を含有するポリカーボネート、ポリカーボネートの製造方法、前記ポリカーボネートから得られる成形物および押出し物、さらには成形物および押出し物の製造方法に関する。
ポリカーボネートの高い耐熱性のために、ポリカーボネートはとりわけ高温に曝されることの多い分野で使用され得る。特定のコポリカーボネート(ビスフェノールAとビスフェノールTMC(1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン)に基づくコポリカーボネートは一例である)によって、さらに耐熱性を増加させることができる。前記ポリカーボネートはしたがって、レンズ、リフレクタ、ランプカバーおよびランプハウジング等の製造にも好適である。
これらの材料は、良好な処理性と良好な機械特性を有さねばならないだけでなく、他の要求、たとえば、得られる射出成形物における良好な表面品質や、さらには金属への良好な付着性をも満足せねばならない。
耐熱性および機械特性は、使用されるビスフェノールと、ホモ−およびコポリカーボネートの分子量の適当な調節の関数として幅広く変化し得る。しかし、前記ポリカーボネートの金属への付着性はしばしば理想通りにはならない。特に、リフレクタの分野では金属への良好な付着性は重要である。
常套のポリカーボネートの製造用の鎖重合停止剤として使用される化合物は、しばしばフェノールに基づく単官能性化合物であり、その例はフェノールおよび4−アルキルフェノール、たとえば、p−tert−ブチルフェノール、および4−クミルフェノールである(クンストストッフ−ハンドブッフ(Kunststoff-Handbuch)[プラスチックハンドブック]3;L.ボッテンブルッフ(Bottenbruch),ハンサー(Hanser),ムニッヒ(Munich)1992,p.127;欧州特許出願第EP−A 0 353 594号公報)。
ポリエーテルイミド含有ポリカーボネートは米国特許公開第US−A 4,393,190号公報に記載される。これらの変性ポリカーボネートは改良された化学物質耐性を有するが、金属への付着性に関する特性の記載はない。さらに、前記文献に記載されるポリカーボネートまたはコポリカーボネートの構造は本発明のコポリカーボネートの構造とは異なる。
国際特許出願第WO 00/37442 A1号公報はイミドユニットを有するポリカーボネートを記載する。ここでも、金属への付着性が改良されといった記載はない。さらに、前記文献に記載されるポリカーボネートまたはコポリカーボネートの構造は異なる。
日本特許公開第JP−A 07179594号公報によれば、ニトロ官能化ポリカーボネートは金属への付着性が改良される。前記ポリマーは本願の主題ではない。
米国特許第US 6,214,505号公報は、イミドユニットを有するポリカーボネートを記載する。しかし、本発明のポリカーボネートは異なる構造を有するので、これらとは異なる。米国特許第US 6,214,505号公報は、表面特性の詳細を提供していない。
ドイツ特許公開第DE 3834660 A1号公報はエーテルイミドの合成を記載する。ここでも、これらの構造はここで記載される本発明のポリカーボネートの構造とは異なる。表面特性の記載はない。
プラズマ前処理はしばしばポリマーの表面特性を変更することができる。このタイプの方法はたとえば、フライドリッヒ(Friedrich)ら、金属化プラスチック(Metallized plastics)5&6:基本的および実用的態様(Fundamental and applied aspects)に、およびH.グルンワルド(Grunwald)ら、表面およびコーティング技術(Surface and Coatings Technologiy)111 (1999) 287−296に記載される。しかし、プラスチックの表面処理は追加の技術コストを意味し、しばしばプラスチック表面へのダメージにつながり得る。
様々な方法を用いて金属をポリマーに塗布することができ、その例は、蒸着またはスパッタリングである。その方法は、たとえば、「バキュームベシヒッテン(Vakuumbeschichtung)[真空コーティング]第1〜5巻」,H.フレイ(Frey),VDI−ベラグ(Verlag)デュッセルドルフ 1995または「オーベルフラーケン−ウント−デュンシット−テクノロギー(Oberflachen−und Dunnschicht−Technologie)[表面および薄膜の技術]」パート1,R.A.ヒーファー(Haefer),スプリンガー・ベラグ(Springer Verlag)1987により詳細に記載される。
先行技術から、したがって、本目的は、何ら表面に相応の前処理を本質的に要することなく、特に金属の付着性に関して改良された表面特性を有するように、ポリカーボネートを変性させることであった。
また、前記ポリカーボネートまたはコポリカーボネートは、たとえば、リフレクタでは、特に高い環境温度で使用されるので、変性ポリカーボネートは、加熱時、たとえば、押出し成形処理時または射出成形時またはたとえば、溶融エステル交換法を使用する製造処理時に全く著しい劣化を伴わないことも望まれる。
イミド含有基を有する変性ホモ−およびコポリカーボネートまたはホモ−およびコオリゴカーボネート(以後、「ポリカーボネート」という用語に含める)は、金属への付着性が改良されることを新たに見出した。
別の目的は、これらのイミド含有末端基またはモノマーユニットを提供して、これらをポリカーボネートに導入し、改良された表面特性、特に改良された金属への付着性を有する材料を提供できるようにすることであった。適当なイミド含有末端基またはモノマーをポリカーボネートに導入するために、これらはフェノール性OH基を有することが必要である。
したがって、本発明はイミド含有基をたとえば、末端基またはモノマーユニットとして有する変性ポリカーボネートを提供するものである。
したがって、本発明は、イミド含有フェノールまたはビスフェノール(以後ジフェノールとも言う)に基づく構造を含有するポリカーボネート、成形物を製造するためのこれらのポリカーボネートおよびコポリカーボネートの使用、およびポリマー、特にポリカーボネートおよびコポリカーボネート製造時の鎖重合停止剤としてのイミド含有フェノールまたはビスフェノールの使用を提供するものである。
本発明は、ジフェノールユニットとして、構造(I)の化合物
Figure 2011529995
(ここで、
R1〜R5は互いに独立して、HまたはC1〜C5−アルキル、好ましくはHまたはメチルである)を含有し、
かつ、以下の構造(II)、(III)、(IV)および(V)
Figure 2011529995
(ここで、R6はHまたはC1〜C12−アルキル、好ましくはHである)
および
Figure 2011529995
(ここで、
AR1は非置換または置換アリール部分であり、
AR2は非置換または置換3価アリール部分、好ましくは3価フェニルまたはナフチル部分であり、これらはC1〜C10−アルキルおよび/またはハロゲンによって、好ましくはメチル、エチルおよび/またはハロゲンによって置換されてもよく、かつ
AR3は非置換または置換2価アリール部分、好ましくは2価フェニル部分であり、これはC1〜C10−アルキルによって、1以上のヒドロキシ置換基を有するC1〜C10−アルキルによって、好ましくは1〜5個の置換基を有するC1〜C10−アルキルによって、および/またはハロゲンによって置換されてもよく、またはAR3は好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、特に好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、非常に特に好ましくはエチルである)
および
Figure 2011529995
(ここで、AR2およびAR3は上で定義され、かつ
XはO、Sまたは単結合であり、好ましくは酸素である)
の少なくとも1つをも含有するポリカーボネートを提供する。
好ましくは、部分AR1はジフェノールから、たとえば、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロキシビフェニール、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、α,α’−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベンゼンおよびまたそのアルキレート化、環アルキレート化および環ハロゲン化化合物から誘導される。特に好ましくは、部分AR1はヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,3−ビス[2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼン(ビスフェノールM)、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)-プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,3−ビス[2−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼンおよび1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(ビスフェノールTMC)から誘導される。
特に、AR1はヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)-プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンおよび1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(ビスフェノールTMC)から誘導され;特に好ましくはヒドロキノン、ビスフェノールAおよびビスフェノールTMCから誘導される。
これら、または他の好適なジフェノールはたとえば、米国特許公開第US−A 2 999 835号公報、3 148 172号公報、2 991 273号公報、3 271 367号公報、4 982 014号公報および2 999 846号公報に、ドイツ特許公開第1 570 703号公報、2 063 050号公報、2 036 052号公報、2 211 956号公報および3 832 396号公報に、仏国特許第1 561 518号公報に、論文「ポリカーボネートの化学と物理(Chemistry and Physics of Polycarbonates),インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscience Publishers),ニューヨーク 1964,pp.28 ff;pp.102 ff」(H.シュネル(Schnell)による)に、および「D.G.レグランド(Legrand),J.T.ベンドラー(Bendler),ポリカーボネート科学技術ハンドブック(Handbook of Polycarbonate Science and Technology),マルセル・デッカー(Marcel Dekker)ニューヨーク 2000,pp.72 ff」に記載される。
式IVおよびVにおいてAR3の特に好ましいフェニル置換基は、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびさらにはヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルまたはヒドロキシブチルである。
他の好適なジフェノールユニットは式(VIII)のジフェノールである。上記式(I)のジフェノールまたはそこから誘導される構造と並んで、式(VIII)のさらなるジフェノールを本発明のポリカーボネートの製造に使用してもよく:
HO−Z−OH (VIII)
ここで、Zは6〜30個の炭素原子を有する芳香族部分であって、これは1以上の芳香族環を含有してもよく、置換されてもよく、かつ架橋ユニットとして脂肪族または脂環族部分またはアルキルアリール部分または複素原子を含有してもよい。
式(VIII)のZは好ましくは式(VIIIa)の部分であり、
Figure 2011529995
ここで、
およびRは互いに独立して、H、C〜C18−アルキル、C〜C18−アルコキシ、ハロゲン、たとえば、ClまたはBr、またはそれぞれ非置換または置換アリールまたはアラルキルであり、好ましくはHまたはC〜C12−アルキルであり、特に好ましくはHまたはC〜C−アルキルであり、および非常に特に好ましくはHまたはメチルでありかつ
Xは、単結合、−SO−、−CO−、−O−、−S−、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキリデンまたはC〜C−シクロアルキリデンであり、これらはC〜C−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルで置換されてもよく、またはC〜C12−アリーレンであり、これは好ましい場合には、ヘテロ原子を含有するさらなる芳香族環と縮合してもよい。
好ましくは、Xは単結合、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキリデン、C〜C−シクロアルキリデン、−O−、−SO−、−CO−、−S−、−SO−であり、
または式(VIIIb)または(VIIIc)の部分であり、
Figure 2011529995
ここで、
およびR10はX毎に独立して選択可能であり、互いに独立して水素またはC〜C−アルキル、好ましくは水素、メチルまたはエチルである。
式(VIII)のジフェノールの例は:ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシビフェニール、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)アリール化合物、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、1,1’−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベンゼンおよびそれに関する環アルキレート化および環ハロゲン化化合物である。
ポリカーボネートの製造に好適な式(VIII)の好ましいジフェノールは、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロキシビフェニール、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、α,α’−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベンゼンおよびまたその環アルキレート化および環ハロゲン化化合物である。
特に好ましいジフェノールは、4,4’−ジヒドロキシビフェニール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,3−ビス[2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼン(ビスフェノールM)、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)-プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,3−ビス[2−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼンおよび1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(ビスフェノールTMC)である。
非常に特に好ましいジフェノールは、4,4’−ジヒドロキシビフェニール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)-プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンおよび1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(ビスフェノールTMC)である。
これら、および他の好適なジフェノールはたとえば、米国特許公開第US−A 2 999 835号公報、3 148 172号公報、2 991 273号公報、3 271 367号公報、4 982 014号公報および2 999 846号公報に、ドイツ特許公開第1 570 703号公報、2 063 050号公報、2 036 052号公報、2 211 956号公報および3 832 396号公報に、仏国特許第1 561 518号公報に、論文「ポリカーボネートの化学と物理(Chemistry and Physics of Polycarbonates),インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscience Publishers),ニューヨーク 1964,pp.28 ff;pp.102 ff」(H.シュネル(Schnell)による)に、および「D.G.レグランド(Legrand),J.T.ベンドラー(Bendler),ポリカーボネート科学技術ハンドブック(Handbook of Polycarbonate Science and Technology),マルセル・デッカー(Marcel Dekker)ニューヨーク 2000,pp.72 ff」に記載される。
式(VIII)のジフェノールは単独で使用してもまたは互いに混合物で使用してもよい。
特に、本発明のポリカーボネートは、構造(I)の化合物と並んで、式(VIII)によるさらなるジフェノールユニットとして、ビスフェノールAを含有する。
以下の式(IVa)の構造が特に好ましく:
Figure 2011529995
ここで、
各R7は互いに独立して、C〜C−アルキル、および/またはハロゲン、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、塩素および/または臭素であり、
nは0、1、2、3または4、好ましくは0、1または2であり、かつ
各R8は互いに独立して、C〜C10−アルキル、好ましくはC〜C−アルキル、特にメチルまたはエチルであり;2個のR8部分は共同で非置換または置換環状アルキル部分を形成することもでき、好ましくはシクロヘキシルまたはトリメチルシクロヘキシル部分を形成することもできる。
以下の式(IVb)の構造が同様に特に好ましい:
Figure 2011529995
カーボネートユニットを用いて、上記構造をポリマー鎖に導入する。
本発明のポリカーボネートの中で2つの群が特に好ましく、第1は式(I)のジフェノールユニットと並んで、式(II)および/または(III)の構造、特に好ましくは式(II)の構造を含有するものであり、第2はまた、式(I)のジフェノールと並んで、式(IV)および/または(V)の構造を含有するものである。
しかし、部分について上で挙げた一般的または好ましい範囲の定義または説明を、互いに所望のように組み合わせて、これによって個々の範囲と好ましい範囲の間のいずれの所望の組み合わせを与えもよい。これらは最終製品に適用し、対応する前駆体および中間体にも適用する。
対応するフェノールから誘導される式(II)および/または(III)の鎖重合停止剤の使用されるべき量、またはポリカーボネート中に存在する式(II)および/または(III)の構造の量は、使用される特定のジフェノール1モルに基づいて、0.5〜8mol%、好ましくは2〜6mol%である。ポリカーボネートの製造は、式(II)および/または(III)のフェノール性化合物だけでなく他のフェノールも、鎖重合停止剤として、鎖重合停止剤の個々の全量に基づいて、90mol%まで、好ましくは75mol%まで、特に70mol%までの量で、使用してもよい。これらのフェノールの例は、フェノール、クミルフェノールおよびtert−ブチルフェノールである。
モノマーユニット(IV)および(V)から誘導されるジフェノールを使用する場合には、これらの使用量、またはポリカーボネート中のその存在量は、使用されるジフェノールの全モル数に基づいて、5〜50mol%、好ましくは10〜30mol%である。
式(I)のジフェノールの量は一般的に、95mol%まで、好ましくは90mol%まで、式(VIII)のビスフェノールで置き換えてもよい。
本発明の化合物は原理的には、公知の有機化学の方法によって製造され得る。たとえば、イミド官能化モノフェノールをアミノフェノールと芳香族無水物から製造することができる。これはたとえば、欧州特許出願第EP−A132547号公報に記載される。
ドイツ特許公開第DE−A2 119 799号公報によれば、ポリカーボネートを、界面法または均一相法によってフェノール性末端基を包含させて製造する。
界面法によるポリカーボネートの製造については、たとえば、H.シュネル(Schnell),ポリカーボネートの化学と物理(Chemistry and Physics of Polycarbonates),ポリマー・レビューズ(Polymer Reviews),Vol.9,インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscience Publishers),ニューヨーク 1964,pp.33 ff、およびポリマー・レビューズ(Polymer Reviews),Vol.10,「界面法および溶液法による縮合ポリマー(Condensation Polymers by Interfacial and Solution Methods)」,ポール(Paul)W.モーガン(Morgan),インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscience Publishers),ニューヨーク 1965,チャプターVIII,pp.325を参照してもよい。
また、本発明のポリカーボネートを、ジアリールカーボネートとジフェノールから、溶融物での公知のポリカーボネート処理によって製造してもよく、これは溶融エステル交換法として公知であり、たとえば、国際特許出願第WO−A 01/05866号公報およびWO−A 01/05867号公報に記載される。エステル交換法(アセテート法とフェニルエステル法)もたとえば、米国特許公開第US−A 34 94 885号公報、43 86 186号公報、46 61 580号公報、46 80 371号公報および46 80 372号公報に、欧州特許出願第EP−A 26 120号公報、26 121号公報、26 684号公報、28 030号公報、39 845号公報、91 602号公報、97 970号公報、79 075号公報、14 68 87号公報、15 61 03号公報、23 49 13号公報および24 03 01号公報に、およびドイツ特許公開第DE−A14 95 626号公報および22 32 977号公報に記載される。
ジアリールカーボネートは式(VI)
Figure 2011529995
および式(VII)
Figure 2011529995
の炭酸ジエステルであり、
ここで、R、R’およびR”は互いに独立して、H、非分岐または分岐C〜C34−アルキル/シクロアルキル、C〜C34−アラルキルまたはC〜C34−アリールまたは、C〜C34−アリールオキシであってもよく、例は、ジフェニルカーボネート、ブチルフェニルフェニルカーボネート、ジブチルフェニルカーボネート、イソブチルフェニルフェニルカーボネート、ジイソブチルフェニルカーボネート、tert−ブチルフェニルフェニルカーボネート、ジ−tert−ブチル−フェニルカーボネート、n−ペンチルフェニルフェニルカーボネート、ジ(n−ペンチルフェニル)カーボネート、n−ヘキシルフェニルフェニルカーボネート、ジ(n−ヘキシルフェニル)カーボネート、シクロヘキシルフェニルフェニルカーボネート、ジシクロ−ヘキシルフェニルカーボネート、フェニルフェノールフェニルカーボネート、ジフェニルフェノールカーボネート、イソオクチルフェニルフェニルカーボネート、ジイソオクチルフェニルカーボネート、n−ノニルフェニルフェニルカーボネート、ジ(n−ノニルフェニル)カーボネート、クミルフェニルフェニルカーボネート、ジクミルフェニルカーボネート、ナフチル-フェニルフェニルカーボネート、ジナフチルフェニルカーボネート、ジ−tert−ブチルフェニルフェニルカーボネート、ジ(ジ−tert−ブチルフェニル)カーボネート、ジクミルフェニルフェニルカーボネート、ジ(ジクミルフェニル)カーボネート、4−フェノキシフェニルフェニルカーボネート、ジ(4−フェノキシフェニル)カーボネート、3−ペンタデシルフェニルフェニルカーボネート、ジ(3−ペンタデシルフェニル)カーボネート、トリチルフェニルフェニルカーボネート、ジトリチルフェニルカーボネート、好ましくは、ジフェニルカーボネート、tert−ブチルフェニルフェニルカーボネート、ジ−tert−ブチルフェニルカーボネート、フェニルフェノールフェニルカーボネート、ジフェニルフェノールカーボネート、クミルフェニルフェニルカーボネート、ジクミルフェニルカーボネートおよび特に好ましくはジフェニルカーボネートである。
式(VIII)の上記ジフェノール以外では、3以上のフェノール性ヒドロキシ基を有する化合物を使用することもできる。この方法は分岐ポリカーボネートを提供する。
3以上のフェノール性ヒドロキシ基を有する、使用され得るいくつかの化合物の例は、フロログルシノール、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプト−2−エン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,3,5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタン、トリ(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス[4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]-プロパン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニルイソプロピル)フェノールおよびテトラ(4−ヒドロキシフェニル)メタンである。
他のいくつかの3官能性化合物は、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、塩化シアヌル酸および3,3−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールである。
好ましい分岐剤は3,3−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールおよび1,1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタンである。
本発明の芳香族ポリカーボネートは、500〜500,000、好ましくは500〜100,000、特に好ましくは1000〜100,000、非常に特に好ましくは5000〜40,000および最も特に好ましくは6000〜20,000の数平均分子量Mn(ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)とポリカーボネートを用いたキャリブレーションによって決定される)を有する。
本発明のポリカーボネートがオリゴマー範囲の分子量を有する(以後、オリゴカーボネートという用語を使用する)場合には、これらのオリゴカーボネートは500〜5000、好ましくは700〜4000の平均分子量(Mn、数平均)(ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)とポリカーボネートを用いたキャリブレーションによって決定される)を有する。
さらに、本発明は、好ましくは>0〜20重量%まで、好ましくは10重量%まで、特に1〜10重量%、非常に特に好ましくは2〜10重量%の量で本発明のオリゴカーボネートを含有する熱可塑性組成物を提供する。組成物は、本発明のオリゴカーボネートと、式(VIII)の化合物から成る1以上のジフェノール、特にビスフェノールA、ビスフェノールTMCまたはその混合物から成るポリカーボネートAとを含有するのが好ましい。
好ましくはポリカーボネート(A)は15,000〜80,000g/mol、特に好ましくは18,000〜60,000g/mol、特に22,000〜40,000g/molの平均分子量Mw(重量平均)(ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)とポリカーボネートを用いたキャリブレーションによって決定される)を有する。
界面重縮合法の場合には、式(II)および/または(III)の鎖重合停止剤は、ホスゲン化処理前、ホスゲン化処理時またはホスゲン化処理後に、適当なヒドロキシ化合物として、溶液で添加されてもよい。式IIまたはIIIの鎖重合停止剤を溶解するのに好適な溶媒の例は、塩化メチレン、クロロベンゼン、THFまたはアセトニトリルまたは前記溶媒の混合物である。
溶融エステル交換法の場合には、本発明の方法によれば、式(II)および/または(III)の鎖重合停止剤を(各場合適当なヒドロキシ化合物として)反応のいずれの地点で添加することも可能で;この添加を多くの部分に分割してもよい。
本発明のポリカーボネートを製造するためのジフェノールはまた、フェノール性末端基を有するポリマーまたは縮合物であってもよく、したがって、本発明はまた、ブロック構造を有するポリカーボネートおよびコポリカーボネートをそれぞれ包含する。
本発明のポリカーボネートを公知の方法で、たとえば、押出し成形または射出成形によって加工し処理して、いずれの所望の成形物を提供してもよい。
本発明のポリカーボネートはまた、他の芳香族ポリカーボネートおよび/または他の芳香族ポリエステルカーボネートおよび/または他の芳香族ポリエステルと公知の方法で混合した物と考えてもよい。
本発明のポリカーボネートはまた、前記熱可塑性プラスチックにとって常套の添加剤との通常の量での混合物と考えてもよく、その例は、充填剤、UV安定剤、IR安定剤、熱安定剤、帯電防止剤および顔料であり;適当なら、外側モールド取り外し剤、流動剤および/または難燃剤を、モールド取り外し機能、流動機能および/または難燃性を改良するために添加することができ、(その例は、アルキルおよびアリールホスフィト、アルキルおよびアリールホスフェート、アルキルおよびアリールホスファン、アルキルおよびアリールの低分子量カルボン酸エステル、ハロゲン化合物、塩、チョーク、石英砂、ガラスファイバおよびカーボンファイバ、顔料およびこれらの組み合わせである。このタイプの化合物はたとえば、国際特許第WO 99/55772号公報,pp.15−25、および「プラスチック添加剤(Plastics Additives)」,R.ガクター(Gachter)およびH.ミュラー(Muller),ハンサー・パブリッシャーズ(Hanser Publishers)1983に記載される)。
好適な添加剤の例は、「プラスチック用添加剤ハンドブック(Additives for Plastics Handbook),ジョン・マーフィ(John Murphy)エルセビア(Elsevier),オックスフォード 1999」,および「プラスチック添加剤ハンドブック(Plastics Additives Handbook),ハンス・ツバイフェル(Hans Zweifel),ハンサー(Hanser),ムニッヒ(Munich)2001」に記載される。
好適な酸化防止剤または熱安定剤の例は:
アルキレート化モノフェノール、アルキルチオメチルフェノール、ヒドロキノンおよびアルキレート化ヒドロキノン、トコフェロール、ヒドロキシレート化チオジフェニルエーテル、アルキリデンビスフェノール、O−、N−およびS−ベンジル化合物、ヒドロキシベンジレート化マロネート、芳香族ヒドロキシベンジル化合物、トリアジン化合物、アシルアミノフェノール、β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステル、β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸のエステル、β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステル、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸のエステル、β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、好適なチオ相乗剤、二次酸化防止剤、ホスフィトおよびホスホニト、ベンゾフラノンおよびインドーリノンである。
有機ホスフィト、ホスホネートおよびホスファンが好ましく、その大部分では有機部分は、全体がまたはある程度は、非置換または置換芳香族部分から成る。
重金属用およびアルカリの痕跡を中和するために好適な錯化剤は、o/m−リン酸、完全にまたは部分的にエステル化されたホスフェートまたはホスフィトである。
好適な光安定剤(UV吸収剤)は、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベンゾフェノン、置換または非置換安息香酸のエステル、アクリレート、立体障害アミン、オキサミドおよびさらには2−(ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジンまたは置換ヒドロキシアルコキシフェニル−1,3,5−トリアゾールであり、置換ベンゾトリアゾール、たとえば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミドエチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾールおよび2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]が好ましい。
ポリプロピレングリコールを単独でまたはたとえば、スルホンまたはスルホンアミドと組み合わせて、安定剤として使用して、ガンマ線によるダメージを防止することができる。
これらおよび他の安定剤を単独でまたは組み合わせて使用してもよく、前記形態でポリマーに添加してもよい。
また、処理助剤を添加してもよく、その例はモールド取り外し剤で、大抵は長鎖脂肪酸の誘導体である。その好ましい例は、ペンタエリスリトールテトラステアレートおよびグリセロールモノステアレートである。これらを、好ましくは組成物の重量に基づいて、0.01〜1重量%の量で、単独でまたは混合物で用いる。
好適な難燃添加剤はホスフェートエステル、すなわち、トリフェニルホスフェート、およびレゾルシノールジホスフェート、臭素含有化合物、たとえば、臭素化リン酸エステル、臭素化オリゴカーボネートおよびポリカーボネート、また好ましくはフッ素化有機スルホン酸の塩である。
好適な衝撃改良剤は、スチレン−アクリロニトリルまたはメチルメタクリレートがグラフトされたブタジエンゴム、マレイン酸無水物がグラフトされたエチレン−プロピレンゴム、メチルメタクリレートまたはスチレン−アクリロニトリルがグラフトされたエチルおよびブチルアクリレートゴム、メチルメタクリレートまたはスチレン−アクリロニトリルがグラフトされた相互貫入シロキサンおよびアクリレートネットワークである。
また、着色剤、その例は有機染料または顔料または無機顔料、またはIR吸収剤であるが、これらを個別に、混合物で、または安定剤、ガラスファイバ、(中空)ガラス球、無機充填剤と組み合わせて添加してもよい。
本発明のポリカーボネートを、適当なら、他の熱可塑性プラスチックおよび/または常套の添加剤との混合物の形態で処理して、いずれの所望の成形物/押出し物を提供してもよく、予め公知のポリカーボネートおよびコポリカーボネートが使用されるところなら何処で使用されてもよい。
本発明のポリカーボネートの特性的側面は、拡散シートまたは他のシート、サンドイッチパネル、窓ガラス、ランプカバーまたは光学データ記憶素子(その例はオーディオ−CD、CD−R(W)、DVD、DVD−R(W)等である)用の基材材料として好適であるだけでなく、本ポリカーボネートをたとえば、電気分野のホイル、自動車構造の成形物および安全およびセキュリティ分野の保護カバーリング用シートとして使用することができる。本発明のポリカーボネートの他の可能な用途は:
建物、自動車および飛行機の多くの領域で必要とされることが公知の安全パネル、およびまたヘルメットのシールド、
ホイルの製造、特にスキーホイル、
ブロー製品の製造(たとえば、米国特許第2 964 794号公報参照)、その例は1〜5ガロンを保持する水ボトルである、
半透明シート、たとえば、建物、たとえば、鉄道の駅または植物園および照明システムの保護カバーリング用の、特に中空チャンバーパネルの製造、
光学データ記憶素子の製造、
交通信号機のハウジングまたは道路標識の製造、
発泡材の製造(たとえば、ドイツ特許公開第DE−B 1 031 507号公報参照)、
フィラメントおよびワイヤの製造(ドイツ特許公開第DE−B 1 137 167号公報およびドイツ特許公開第DE−A 1 785 137号公報参照)、
ガラスファイバを含有する照明用途用の半透明プラスチック(たとえば、ドイツ特許公開第DE−A 1 554 020号公報参照)、
半透明の光散乱成形物を製造するために、硫酸バリウム、二酸化チタンおよび/または酸化ジルコニウムまたは有機ポリマー状アクリレートゴムをそれぞれ含有する半透明プラスチック(欧州特許出願第EP−A 634 445号公報、EP−A 269 324号公報)、
小型精密技術を要する射出成形部品、たとえば、レンズホルダーの製造、
(ガラスファイバを含有するポリカーボネートはこの目的のために使用され、適当なら、全重量に基づいて約1〜10重量%のMoSを含有する)
光学素子部品、特に写真カメラおよびフィルムカメラ用レンズの製造(たとえば、ドイツ特許公開第DE−A 2 701 173号公報参照)、
光送信機、特に光伝導体ケーブル(たとえば、欧州特許出願第EP−A 0 089 801号公報参照)、
導電体およびプラグハウジングおよびさらにはプラグコネクタ用絶縁性材料、
香料、アフターシェーブローションおよび汗に対する耐性が改良された携帯電話ケースの製造、
ネットワークインターフェイス装置、
有機光導電体用キャリア材料
照明、たとえば、ヘッドランプ、拡散シートまたは内部レンズの製造、
医療用途、たとえば、酸素供給器、透析装置、
飲食用途、たとえば、ボトル、テーブルウェアおよびチョコレート型、
燃料や潤滑剤との接触が生じ得る自動車分野の用途、その例はバンパーであり、適当なら、ABSまたは好適なゴムとの好適な混合物の形態で、
スポーツ製品、たとえば、スラロームポールまたはスキーブーツクリップ、
家庭製品、たとえば、キッチンシンクユニットおよびメールボックスハウジング、
配電キャビネットのようなハウジング、
電動歯ブラシ用ケースおよびヘアドライヤーケース、
透明洗浄装置−洗浄溶液に対する耐性が改良された窓、
保護眼鏡、光学的に調節された眼鏡、
キッチンの蒸気、特に油の蒸気に対する耐性が改良されたキッチン設備用ランプカバー、
薬剤製品用パッケージングホイル、
チップボックスおよびチップキャリア、
他の用途、たとえば、動物ケージ、または動物舎用給餌ドア
である。
本発明は本発明のポリマーから得られる成形物および押出し物も同様に提供する。
金属化特性を調査するために、155×75×2.3mmの寸法の長方形の射出成形プレートを用意した。溶融温度は300℃で、成形温度は100℃であった。それぞれのペレットは処理の前に、5時間、120℃で真空オーブン中で乾燥した。
(金属化処理)
試験片を真空チャンバーに導入する前に、イオン化エアを吹き付けることによってダストを除いた。試験片を備える真空チャンバーを次に、p<1・10−5mbarの圧力まで排気した。次にArガスを5・10−3mbarの圧力まで導入した。直流マグネトロンスパッタリング法を用い、2.9W/cmの出力密度を用いて、200nmの厚さのアルミニウム層を試験片に塗布した。試験片を試験片皿に置き、コーティング処理時にはこれを20rpmで回転した。スパッタ時間は12.5分であった。
(金属付着性試験)
金属化処理の後、試験片を真空チャンバーから取り出し、粘着テープ(製造者:3M 853、幅19mm)を1時間以内に施した。24時間後、粘着テープを180°の角度で、V=100mm/分の速度で、引っ張り試験機(インストロン(Instron)5566)の助けを得て剥離した。
ここでの目的は、アルミニウムの基材への付着性について量的結果を引き出すために、アルミニウム層を基材から全く残渣を残さずに剥離することであった。したがって、粘着テープを剥離するのに必要な力を決定した。剥離力を粘着テープの幅で割り、粘着テープの幅に依存しない剥離力を得た。
(実施例1 本発明の鎖重合停止剤の製造)
N−(4−ヒドロキシフェニル)フタルイミド
360g(2.43mol)のフタル酸無水物を初充填として用いて、丸底フラスコ内の1.2lのDMF(ジメチルホルムアミド)に入れた。264g(2.42mol)のアミノフェノールをゆっくりとこの混合物に添加した。混合物を140℃で8時間攪拌した。この間、水をカラムの上部を通じて蒸留によって除去した。混合物を室温まで冷却し、沈殿した固形分を吸引濾過によって取り出した。固形分をまず水で、次にエタノールで洗浄し、次いで真空乾燥した。これによって445gの淡褐色の固形分を得た。
1H NMR(400MHz;DMSO):σ=7.98−7.85(m,4H);7.20(d,2H),6.89(d,2H)
(実施例2 本発明のポリカーボネートの製造)
窒素で不活性化した後、40lの塩化メチレンを、1096g(4.8mol)のビスフェノールA、2235g(7.2mol)の1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよび2112g(52.8mol)の水酸化ナトリウムの40lの水における溶液に添加した。2374g(24mol)のホスゲンを、12.5〜13.5のpHで、20℃で導入した。pHが12.5以下に落ちるのを防ぐために、30%濃度の水酸化ナトリウム溶液をホスゲン化処理時に添加した。ホスゲン化処理が終了し、システムに窒素を流した後、172g(0.6mol)の実施例1の鎖重合停止剤を添加し、2lの塩化メチレンと0.3lのTHF(テトラヒドロフラン)から成る混合物に溶解し、システムを15分間攪拌した。攪拌をさらに15分間続け、13.6g(0.12mol)のN−エチルピペリジンを添加し、次に攪拌を1時間続けた。水相を除去した後、有機相をリン酸で酸性化し、中性で塩がなくなるまで蒸留水で洗浄した。溶媒をクロロベンゼンで置き換え、次いで生成物を295℃、80rpm、0.1mbarで、通気孔付き押出し成形機を通じて押出し、ペレタイザーを通じてペレット化した。これによって2870gの透明なペレットを得た。ポリカーボネート樹脂の分子量はMn=6900g/mol(室温でゲル浸透クロマトグラフィーによって決定され、屈折率検出器を用いて、BPAポリカーボネートにキャリブレートされた数平均分子量)であった。
金属付着性試験:剥離力は4.8mN/mmであった。
(実施例3 本発明の鎖重合停止剤の製造)
N−(4−ヒドロキシフェニル)フタルイミド
452g(3.0mol)のフタル酸無水物を初充填として用いて、丸底フラスコ内の1.6lのDMF(ジメチルホルムアミド)に入れた。334g(3.0mol)の3−アミノフェノールをゆっくりとこの混合物に添加した。混合物を140℃で8時間攪拌した。この間、水をカラムの上部を通じて蒸留によって除去した。混合物を室温まで冷却し、沈殿した固形分を吸引濾過によって取り出した。固形分をまず水で、次にエタノールで洗浄し、次いで真空乾燥した。これによって650gの淡褐色の固形分を得た。
1H NMR(400MHz;DMSO):σ=7.85−7.95(m,4H);7.28(m,1H);6.85(m,3H)
(実施例4 本発明のポリカーボネートの製造)
窒素で不活性化した後、40lの塩化メチレンを、1278.4g(5.6mol)のビスフェノールA、2607.7g(8.4mol)の1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよび2464g(61.6mol)の水酸化ナトリウムの40lの水における溶液に添加した。2769g(28mol)のホスゲンを、12.5〜13.5のpHで、20℃で導入した。pHが12.5以下に落ちるのを防ぐために、30%濃度の水酸化ナトリウム溶液をホスゲン化処理時に添加した。ホスゲン化処理が終了し、システムに窒素を流した後、201g(0.8mol)の実施例3の鎖重合停止剤を添加し、1.5lの塩化メチレンと0.8lのTHF(テトラヒドロフラン)から成る混合物に溶解し、システムを15分間攪拌した。攪拌をさらに15分間続け、15.8g(0.14mol)のN−エチルピペリジンを添加し、次に攪拌を1時間続けた。水相を除去した後、有機相をリン酸で酸性化し、中性で塩がなくなるまで蒸留水で洗浄した。溶媒をクロロベンゼンで置き換え、次いで生成物を295℃、80rpm、0.1mbarで、通気孔付き押出し成形機を通じて押出し、ペレタイザーを通じてペレット化した。これによって3.30kgの透明なペレットを得た。ポリカーボネート樹脂の分子量はMn=7300g/mol(室温でゲル浸透クロマトグラフィーによって決定され、屈折率検出器を用いて、BPAポリカーボネートにキャリブレートされた数平均分子量)であった。
金属付着性試験:剥離力は6.8mN/mmであった。
(実施例5 比較例;イミドユニットを有さないポリカーボネート)
窒素で不活性化した後、40lの塩化メチレンを、1155g(5.1mol)のビスフェノールA、2345g(7.6mol)の1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよび2220g(55.5mol)の水酸化ナトリウムの40lの水における溶液に添加した。2495g(25.2mol)のホスゲンを、12.5〜13.5のpHで、20℃で導入した。pHが12.5以下に落ちるのを防ぐために、30%濃度の水酸化ナトリウム溶液をホスゲン化処理時に添加した。ホスゲン化処理が終了し、システムに窒素を流した後、60g(0.6mol)のフェノールを添加し、1lの塩化メチレンに溶解し、システムを15分間攪拌した。攪拌をさらに15分間続け、14.4g(0.1mol)のN−エチルピペリジンを添加し、次に攪拌を1時間続けた。水相を除去した後、有機相をリン酸で酸性化し、中性で塩がなくなるまで蒸留水で洗浄した。溶媒をクロロベンゼンで置き換え、次いで生成物を330℃、80rpm、0.1mbarで、通気孔付き押出し成形機を通じて押出し、ペレタイザーを通じてペレット化した。これによって2870gの透明なペレットを得た。ポリカーボネート樹脂の分子量はMn=7600g/mol(室温でゲル浸透クロマトグラフィーによって決定され、屈折率検出器を用いて、BPAポリカーボネートにキャリブレートされた数平均分子量)であった。
金属付着性試験:剥離力は3.7mN/mmであった。
本発明のポリカーボネート(実施例2および実施例4)の金属付着特性レベルは、常套のポリカーボネート(比較例5)に比べて著しく(それぞれ約30%および80%)高く、コーティングを剥離するのにより大きな剥離力を要する。
(実施例6 本発明のイミド官能化モノマーの製造)
5,5’−[(1−メチルエチリデン)ビス(4,1−フェニレンオキシ)]ビス[2−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン]
247.2gの4,4’−(4,4’−イソプロピリデンジフェノキシ)ビス(フタル酸無水物)(0.47mol)を、還流ディバイダー、還流凝縮器および蒸留ブリッジを備える3lの3首フラスコ内の200mlのDMFに溶解した。105.8gの4−アミノフェノール(0.095mol)をゆっくりと滴下添加した。混合物を還流で2時間加熱した。この処理の間、水を蒸留によって連続的に除去した。次に混合物を冷却し、500mlのジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。最終的に、生成物を飽和NaCl溶液で洗浄した。有機相を濃縮し、この残渣を300mlのメタノール中で沸騰させた。冷却後、残渣を吸引濾過によって単離し、次に200mlのメタノールで洗浄した。
1H NMR(400MHz;DMSO):σ=9.75(s,2H);8.05(m,2H);7.30−7.45(m,8H);7.10−7.20(m,8H);6.85(m,4H)
(実施例7 本発明のポリカーボネートの製造)
窒素で不活性化した後、40lの塩化メチレンを、1097g(4.8mol)のビスフェノールA、1541g(5.0mol)の1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよび477g(0.68mol)の実施例6からのイミド官能化ビスフェノール、およびさらには1839g(46.0mol)の水酸化ナトリウムの40lの水における溶液に添加した。2067g(20.9mol)のホスゲンを、12.5〜13.5のpHで、20℃で導入した。pHが12.5以下に落ちるのを防ぐために、30%濃度の水酸化ナトリウム溶液をホスゲン化処理時に添加した。ホスゲン化処理が終了し、システムに窒素を流した後、59g(0.6mol)のフェノールを添加し、1lのジクロロメタンに溶解し、システムを15分間攪拌した。攪拌をさらに15分間続け、11.8g(0.10mol)のN−エチルピペリジンを添加し、次に攪拌を1時間続けた。水相を除去した後、有機相をリン酸で酸性化し、中性で塩がなくなるまで蒸留水で洗浄した。溶媒をクロロベンゼンで置き換え、次いで生成物を305℃、136rpm、0.02mbarで、通気孔付き押出し成形機を通じて押出し、ペレタイザーを通じてペレット化した。これによって僅かに黄色味を帯びた透明なペレットを得た。ポリカーボネート樹脂の分子量はMn=12,800g/mol(室温でゲル浸透クロマトグラフィーによって決定され、屈折率検出器を用いて、BPAポリカーボネートにキャリブレートされた数平均分子量)であった。
金属付着性試験:剥離力は7.2mN/mmであった。
(実施例8 比較例、イミド含有ビスフェノールの合成)
N,N’−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸1,2,4,5−ジイミド
112g(0.5mol)のベンゼン−1,2,4,5−テトラカルボン酸ジアンヒドリドを初充填として用いて、還流凝縮器および還流カラムを備える2lの4首フラスコ内の1.2lのDMFに、アルゴン下で入れた。122g(1.1mol)の4−アミノフェノールを添加した。混合物を還流で6時間加熱した。
発熱反応が終了したら、温度を注意深く80℃に上げた。この処理の間、水を反応混合物から連続的に除去した。
未精製の生成物を濾過によって単離し、各場合500mlのメタノールで2回洗浄した。生成物を真空乾燥した。これによって179gの黄色い固形分を得た。
1H NMR(400MHz;DMSO):σ=8.30(s,2H)7.27(d,4H);6.91(d,4H)
(実施例9 比較例、イミドユニットを含有するポリカーボネートの製造)
窒素で不活性化した後、40lの塩化メチレンを、911g(3.99mol)のビスフェノールA、1695g(5.46mol)の1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよび421g(1.05mol)の実施例8からのイミド官能化ビスフェノール、およびさらには1884g(46.20mol)の水酸化ナトリウムの40lの水における溶液に添加した。2077g(21.0mol)のホスゲンを、12.5〜13.5のpHで、20℃で導入した。pHが12.5以下に落ちるのを防ぐために、30%濃度の水酸化ナトリウム溶液をホスゲン化処理時に添加した。ホスゲン化処理が終了し、システムに窒素を流した後、31.6g(0.33mol)のフェノールを添加し、1lのジクロロメタンに溶解し、システムを15分間攪拌した。攪拌をさらに15分間続け、11.9g(0.11mol)のN−エチルピペリジンを添加し、次に攪拌を1時間続けた。水相を除去した後、有機相をリン酸で酸性化し、中性で塩がなくなるまで蒸留水で洗浄した。溶媒をクロロベンゼンで置き換え、次いで生成物を330℃、80rpm、0.1mbarで、通気孔付き押出し成形機を通じて押出し、ペレタイザーを通じてペレット化した。これによって3305gの透明なペレットを得た。ポリカーボネート樹脂の分子量はMn=13,500g/mol(室温でゲル浸透クロマトグラフィーによって決定され、屈折率検出器を用いて、BPAポリカーボネートにキャリブレートされた数平均分子量)であった。
金属付着性試験:剥離力は4.2mN/mmであった。
驚くべきことに、本発明でない実施例8からのイミド含有モノマーを用いても、使用されるイミドの量に基づいて、僅かしか金属への付着性は向上しない。使用されるイミド変性モノマーの量は実施例2に比べて多いが、付着力の向上は少ししかない。

Claims (14)

  1. ジフェノールユニットとして、構造(I)の化合物
    Figure 2011529995
    (ここで、
    R1〜R5は互いに独立して、HまたはC1〜C5−アルキルである)を含有し、
    かつ、以下の構造(II)、(III)、(IV)および(V)
    Figure 2011529995
    (ここで、R6はHまたはC1〜C12−アルキルである)
    および
    Figure 2011529995
    (ここで、
    AR1は非置換または置換アリール部分であり、
    AR2は非置換または置換3価アリール部分であり、かつ
    AR3は非置換または置換2価アリール部分であり、これはC1〜C10−アルキルによって、1以上のヒドロキシ置換基を有するC1〜C10−アルキルによって、および/またはハロゲンによって置換されてもよい)
    および
    Figure 2011529995
    (ここで、AR2およびAR3は上で定義され、かつ
    XはO、Sまたは単結合である)
    の少なくとも1つをも含有するポリカーボネート。
  2. AR1は、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロキシビフェニール、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、α,α’−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベンゼンおよびまたそのアルキレート化、環アルキレート化および環ハロゲン化化合物から成る群から選択されるジフェノールから誘導され、
    AR2はC1〜C10アルキルおよび/またはハロゲンによって置換されてもよい3価フェニルまたはナフチルであり、
    AR3はC1〜C10−アルキルによって、1以上のヒドロキシ置換基を有するC1〜C10−アルキルによっておよび/またはハロゲンによって置換されてもよい2価フェニルであり、または1〜8個の炭素原子を有するアルキルである
    請求項1によるポリカーボネート。
  3. AR1は、ヒドロキノン、ビスフェノールAまたはビスフェノールTMCから誘導され、
    AR2は、メチル、エチルおよび/またはハロゲンによって置換されてもよい3価フェニルであり、
    AR3は、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルおよび/またはハロゲンによって置換されてもよい2価フェニルであり、またはエチルであり、
    Xは酸素であり、
    R6は水素であり、かつ
    R1〜R5は互いに独立して水素またはメチルである
    請求項1によるポリカーボネート。
  4. 500〜500,000の分子量(数平均)を有する請求項1によるポリカーボネート。
  5. 500〜5000の分子量(数平均)を有する請求項1によるポリカーボネート。
  6. 1000〜5000の分子量(数平均)を有する請求項1によるポリカーボネート。
  7. (使用される特定のジフェノール1モルに基づいて)0.5〜8mol%の式(II)および(III)の少なくとも1つの構造と、(使用されるジフェノールの全モル数に基づいて)5〜50mol%の式(IV)の構造とを含有する請求項1によるポリカーボネート。
  8. 請求項1によるポリカーボネートを含有する組成物。
  9. 請求項1によるポリカーボネートと、式(VIII)の化合物
    HO−Z−OH (VIII)
    (ここで、Zは式(VIIIa)の部分であり、
    Figure 2011529995
    ここで、
    およびRは互いに独立して、H、C〜C18−アルキル、C〜C18−アルコキシ、ハロゲン、またはそれぞれ非置換または置換アリールまたはアラルキルであり、
    Xは、単結合、−SO−、−CO−、−O−、−S−、C〜C−アルキレン、C〜C−アルキリデンまたはC〜C−シクロアルキリデンであり、これらはC〜C−アルキルで置換されてもよく、またはC〜C12−アリーレンであり、これは好ましい場合には、ヘテロ原子を含有するさらなる芳香族環と縮合してもよい)
    から成るジフェノールからなるポリカーボネート(A)とを含有する請求項8による組成物。
  10. 式(VIII)のジフェノールはビスフェノールTMC、ビスフェノールAおよびその混合物から選択される請求項9による組成物。
  11. 成形物を製造するための請求項1によるポリカーボネートの使用。
  12. 請求項1によるポリカーボネートから得られる成形物。
  13. 成形物を製造するための請求項8による組成物の使用。
  14. 請求項8による組成物から得られる成形物。
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