JP2011521390A - 抵抗ベースメモリ回路パラメータ調整のシステムおよび方法 - Google Patents

抵抗ベースメモリ回路パラメータ調整のシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

抵抗ベースメモリ回路パラメータ調整のシステムおよび方法が開示される。特定の実施形態では、抵抗ベースメモリ回路の一組のパラメータを決定する方法であって、前記抵抗ベースメモリ回路の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータを選択すること、および、前記抵抗ベースメモリ回路の第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータを選択することを含む。前記方法はさらに、前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、前記抵抗ベースメモリ回路のセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、前記少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に割当て調整することによって調整する反復法を実施することを含む。

Description

本開示は、一般に、抵抗ベースメモリ回路パラメータを調整するシステムおよび方法に関する。
技術の進歩は、より小型でかつより強力なパーソナルコンピューティングデバイスをもたらした。たとえば、現在、小型で、軽量で、ユーザによって容易に運ばれる可搬型無線電話、携帯情報端末(PDA)、ページングデバイスなどの無線コンピューティングデバイスを含む種々の可搬型パーソナルコンピューティングデバイスが存在する。より具体的には、携帯電話およびIP電話などの可搬型無線電話は、無線ネットワークを通じて音声およびデータパケットを伝達しうる。さらに、多くのこうした無線電話は、無線電話内に組み込まれる他のタイプのデバイスを含む。たとえば、無線電話はまた、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルレコーダ、およびオーディオファイルプレーヤを含みうる。同様に、こうした無線電話は、インターネットにアクセスするために使用されうるウェブブラウザアプリケーションなどの、ソフトウェアアプリケーションを含む実行可能命令を処理しうる。しかし、こうした可搬型デバイスの電力消費は、電池を急速に使い果たし、ユーザの体験を減退させる。
電力消費を低減することは、こうした可搬型デバイス内でのより小型の回路要素フィーチャサイズ(circuitry feature size)および低い動作電圧をもたらした。電力消費を低減しながらの、フィーチャサイズおよび動作電圧の低減はまた、ノイズおよび製造プロセス変動に対する感度を増加させる。ノイズおよびプロセス変動に対するこうした増加した感度は、センス増幅器を使用するメモリデバイスを設計するときに克服するのが難しい可能性がある。
Qualcomm Inc.のSeung H.KangおよびSei Seung Yoonと共に、Yonsei Universityの教授Seong−Ook Jung、Jisu Kim、およびJee−Hwan Songによって行われた研究は、抵抗ベースメモリ回路パラメータ調整の新規なシステムおよび方法をもたらした。
特定の実施形態では、抵抗ベースメモリ回路の一組のパラメータを決定する方法が開示される。前記方法は、抵抗ベースメモリ回路の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータを選択すること、および、抵抗ベースメモリ回路の第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータを選択することを含む。前記方法はさらに、前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、抵抗ベースメモリ回路のセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、前記少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に割当て調整することによって調整する反復法(iterative methodology)を実施することを含む。
別の特定の実施形態では、一組のパラメータを決定する方法が開示される。前記方法は、スピントルクトランスファ磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(STT−MRAM)の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータを選択すること、および、STT−MRAMの第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータを選択することを含む。前記方法はさらに、前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、前記STT−MRAMのセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、前記少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に調整することによって調整する反復法を実施することを含む。
別の特定の実施形態では、プロセッサ命令を格納するプロセッサ読取り可能媒体が開示される。前記プロセッサ命令は、抵抗ベースメモリ回路の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータの第1の入力を受信することを、プロセッサに行わせるように実行可能である。前記プロセッサ命令はまた、前記抵抗ベースメモリ回路の第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータの第2の入力を受信することを、前記プロセッサに行わせるように実行可能である。前記プロセッサ命令はさらに、前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、前記抵抗ベースメモリ回路のセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、前記少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に調整することによって調整する反復法を実施することを、前記プロセッサに行わせるように実行可能である。前記プロセッサ命令はまた、前記所定の第1および第2の設計制約が与えられて、前記所望のセンス増幅器マージン値が達成された後に、前記物理特性に関連する値を格納することを、前記プロセッサに行わせるように実行可能である。
開示される実施形態によって提供される特定の利点は、他の設計制約を有する抵抗ベースメモリ回路において所望のセンス増幅器マージンを達成する回路パラメータが決定される可能性があることである。回路パラメータは、センス増幅器マージンを効率的に改善するために、物理デバイスおよび回路の特性に基づいて反復して調整されてもよい。
本開示の他の態様、利点、および特徴は、以下の章、すなわち、図面の簡単な説明、発明を実施するための形態、および特許請求の範囲を含む出願全体を検討した後に明らかになるであろう。
抵抗ベースメモリの特定の例証的な実施形態の回路図である。 図1の回路などのメモリの抵抗ベースメモリ回路パラメータを決定するシステムの特定の例証的な実施形態のブロック図である。 抵抗ベースメモリのクランプデバイスの電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図である。 組み合わされた抵抗とアクセストランジスタの電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図である。 図4の抵抗ベースメモリ素子に直列結合された図3のクランプデバイスの電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図である。 クランプデバイスのゲート電圧を変えることに伴う、抵抗ベースメモリの特性の特定の例証的な実施形態の図である。 クランプデバイスのサイズを変えることに伴う、抵抗ベースメモリの特性の特定の例証的な実施形態の図である。 抵抗ベースメモリデバイスの参照セルに関連する回路の負荷部分の特定の例証的な実施形態の回路図である。 抵抗ベースメモリデバイスの参照セルに関連する回路の負荷デバイス部分の電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図である。 抵抗ベースメモリデバイスの参照セルに関連する回路の負荷デバイス部分の電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図である。 図1に示された参照回路の負荷ライン特性の特定の例証的な実施形態の図である。 抵抗ベースメモリデバイスのデータセルに関連する回路の負荷部分の特定の例証的な実施形態の図である。 抵抗ベースメモリデバイスのデータセルに関連する回路の負荷デバイス部分の電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図である。 抵抗ベースメモリデバイスのデータセルに関連する回路の負荷デバイス部分の電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図である。 図1に示されたデータ経路の負荷ライン特性の特定の例証的な実施形態の図である。 図10および図13に示された負荷ライン特性に関連する動作パラメータ値の特定の例証的な実施形態をグラフで示す図である。 図1に示すメモリの特性の第1の特定の例証的な実施形態の図である。 図1に示すメモリの特性の第2の特定の例証的な実施形態の図である。 閾値を超える電流を有する抵抗ベースメモリデバイスの特性の特定の例証的な実施形態の図である。 クランプデバイスのゲート電圧を減少させた、図17の抵抗ベースメモリデバイスの特定の例証的な実施形態の図である。 クランプデバイスのサイズを減少させた、図17の抵抗ベースメモリデバイスの特定の例証的な実施形態の図である。 抵抗ベースメモリ回路の一組のパラメータを決定する方法の第1の特定の実施形態のフロー図である。 抵抗ベースメモリ回路の一組のパラメータを決定する方法の第2の特定の実施形態のフロー図である。 反復法によって決定されたパラメータを有する抵抗ベースメモリ回路を含む電子デバイスの特定の例証的な実施形態のブロック図である。
図1を参照すると、抵抗ベースメモリ(resistance based memory)の特定の例証的な実施形態が示されており、全体が100で示されている。メモリ100は、第1の参照経路110および第2の参照経路120を有する参照回路102を含む。メモリ100はまた、代表的なビット0データ経路130および代表的なビット1データ経路140を含む。参照経路110および120ならびにデータ経路130および140は、一般に、第2のセンス増幅器(図示せず)における比較のための出力信号を生成するために、メモリセル部分106に負荷要素を提供するセンス増幅器部分104を有するものとして一般に表示される。特定の実施形態では、メモリ100は、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、またはスピン・トルク・トランスファMRAM(STT−MRAM)である。
第1の参照経路110は、pチャネル金属酸化物半導体(PMOS)電界効果トランジスタ負荷112のような負荷デバイスを含む。PMOS負荷112は、参照ノード(out_ref)160に結合され、参照ノードは、次に、クランプトランジスタ114に結合する。抵抗ベースメモリ素子の論理「0」状態に対応する抵抗R0 116は、クランプトランジスタ114に結合する。抵抗ベースメモリ素子は、例証的で非制限的な例として磁気トンネル接合(MTJ)デバイスまたはPRAMメモリセルなどの、論理「1」値に対応する第1の抵抗および論理「0」値に対応する第2の抵抗を有するデバイスである。アクセストランジスタ118は、抵抗R0 116に結合する。
第2の参照経路120は、PMOS負荷122などの負荷デバイスを含む。PMOS負荷122は、参照ノード(out_ref)160に結合され、参照ノード160は、次に、クランプトランジスタ124に結合する。抵抗ベースメモリ素子の論理「1」状態に対応する抵抗R1 126は、クランプトランジスタ124に結合する。アクセストランジスタ128は、抵抗R1 126に結合する。
代表的なビット0データ経路130は、PMOS負荷132などの負荷デバイスを含む。PMOS負荷132は、参照ノード(out_data0)162に結合され、参照ノード162は、次に、クランプトランジスタ134に結合する。論理「0」状態を有する抵抗ベースメモリ素子は、クランプトランジスタ134に結合する抵抗R0 136として示される。アクセストランジスタ138は、抵抗R0 136に結合する。
代表的なビット1データ経路140は、PMOS負荷142などの負荷デバイスを含む。PMOS負荷142は、参照ノード(out_data1)164に結合され、参照ノード164は、次に、クランプトランジスタ144に結合する。論理「1」状態を有する抵抗ベースメモリ素子は、クランプトランジスタ144に結合する抵抗R1 146として示される。アクセストランジスタ148は、抵抗R1 146に結合する。
一般に、経路110、120、130、140のそれぞれの対応するコンポーネントは、同じ構成を有してもよく、また、実質的に同じ方法で動作してもよい。クランプトランジスタ114、124、134、および144はそれぞれ、信号Vclamp144に基づいて、各経路110、120、130、および140を通る電流および電圧を制限するように機能する。Vclamp144は、クランプトランジスタ114、124、134、および144がクランピングトランジスタとして機能することを可能にする共通ゲート電圧を示す。アクセストランジスタ118、128、138、および148はそれぞれ、アクセストランジスタ118、128、138、および148に対する共通ゲート電圧を示す共通信号VWLに基づいて各経路110、120、130、および140を通る電流の流れを選択的に可能にする。PMOS負荷デバイス112、122、132、および142は、out_refノード160に結合されたゲート端子を有する。
特定の実施形態では、センス増幅器マージンなどの信号マージンΔVは、out_data1ノード164の電圧とout_refノード160の電圧との差(ΔV)、または、out_refノード160の電圧とout_data0ノード162の電圧と差(ΔV)のいずれか小さい方に対応する。信号マージンは、out_data1ノード164の電圧とout_data0ノード162の電圧と差を増加させることによって改善される可能性がある。1つまたは複数の設計制約に基づいてVclampについての値およびPMOS負荷112、122、132、および142の幅を決定する反復法170は、メモリ100の設計者が、設計制約が与えられて信号マージンΔVが物理的に最大の値に近づくことを可能にしながら、設計制約を満たすように回路パラメータを調整することを可能にしてもよい。
図2を参照すると、抵抗ベースメモリ回路パラメータを決定するシステムの特定の例証的な実施形態のブロック図が示されており、全体が200で示されている。特定の実施形態では、システム200は、図1に示す反復法170を実施するように構成されてもよい。システム200は、少なくとも1つのプロセッサ204と、プロセッサ204がアクセス可能なメモリ206とを有するデバイス202を含む。
メモリ206は、プロセッサ204によって実行可能であり、かつ、データ、および、自動化設計ツール命令208、パラメータ反復命令210、回路シミュレーション命令212を含むプロセッサ204によって実行可能なプログラム命令、およびパラメータ値214および回路レイアウト216を含むデータファイル218を格納する媒体を含む。特定の実施形態では、入力デバイス230は、キーボード、ポインティングデバイス、タッチスクリーン、音声インタフェース、ユーザ入力を受信する別のデバイス、またはその任意の組合せを含む。
特定の実施形態では、自動化設計ツール命令208は、ユーザが、入力デバイス230およびディスプレイ240を介して回路を設計し、回路の要素および接続に関連するデータを回路レイアウト216として格納することを可能にするように、プロセッサ204によって実行可能である。回路に関連する1つまたは複数のデバイスまたは回路パラメータは、パラメータ値214として格納されてもよい。回路シミュレーション命令212は、データファイル218からデータを読み出し、回路の挙動をモデル化するように1つまたは複数のシミュレーションを実施するためにプロセッサ204によって実行可能であってよい。パラメータ反復命令210は、プロセッサ204が、回路シミュレーション命令212と共に、図1に示すメモリ100の回路などの1つまたは複数の回路のパラメータの反復的な調整を実施することをさせるように、プロセッサ204によって実行可能であってよい。
例証的な実施形態では、パラメータ反復命令210は、抵抗ベースメモリ回路の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータの第1の入力を受信するように、プロセッサ204によって実行可能である。パラメータ反復命令210は、抵抗ベースメモリ回路の第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータの第2の入力を受信するように、プロセッサ204によって実行可能である。たとえば、第1および第2のパラメータは、メモリ素子116、126、136、および146の1つまたは複数に関連する抵抗値などのプロセスパラメータ、または、図1に示す、クランプトランジスタ114、124、134、および144の幅、クランプトランジスタ114、124、134、および144に印加されるゲート電圧Vclamp、およびPMOS負荷112、122、132、および142の幅などのデバイスパラメータを含んでもよい。所定の設計制約の例証的な例は、信号マージンを実質的に最大にする磁気トンネル接合(MTJ)デバイスの論理「0」抵抗値、読出し動作がMTJデバイスにある値を書き込む読出しディスターブ書込み(read disturbed write)を禁止する、ビット「1」状態におけるMTJデバイスの読出し電流制限、MTJデバイスの磁気抵抗(MR)比の適度の値を維持するための、図1のノードBL_data1などのメモリセル部分における最大ビットライン電圧VBL、および、ビットライン−入力/出力マルチプレクサ方式(scheme)を満たすセンス増幅器部分の最大トランジスタサイズを含む。
パラメータ反復命令210はまた、第1のパラメータまたは第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、抵抗ベースメモリ回路のセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に調整することによって調整する反復法を実施するように、プロセッサ204によって実行可能であってよい。たとえば、反復法は、第1および第2のパラメータが与えられると実質的に最大のセンス増幅器マージン値を共にもたらす、図1のVclampなどのセンス増幅器部分のクランプトランジスタのゲート電圧の初期値、および、図1のPMOS負荷112、122、132、および142の幅などのセンス増幅器部分の負荷トランジスタの幅の初期値を決定することで始まってもよい。センス増幅器部分の電流は、ゲート電圧の初期値および負荷トランジスタの幅の初期値を使用して決定されてもよく、そして、センス増幅器部分の電流は、所定の電流閾値と比較されてもよい。メモリセル部分のビットライン電圧VBLもまた、決定され、所定のビットライン電圧閾値(VBLmax)と比較されてもよい。
ゲート電圧または負荷トランジスタ幅などの物理特性は、電流が所定の電流閾値を超える時に、または、ビットライン電圧が所定の電圧閾値を超える時に、減少したゲート電圧を決定し、かつ、負荷トランジスタの第2の幅を決定することによって、選択的に調整されてもよく、それは、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および減少したゲート電圧が与えられると実質的に最大のセンス増幅器マージン値をもたらす。センス増幅器部分の改定された電流はまた、減少したゲート電圧および負荷トランジスタの第2の幅を使用して決定されてもよい。このプロセスは、回路を通る電流が閾値を超えなくなるまで、かつ、ビットライン電圧が所定のビットライン電圧閾値を超えなくなるまで、ゲート電圧を減少し、かつ、負荷トランジスタ幅を再決定することによって、繰り返されても構わない。
パラメータ反復命令210はまた、所定の第1および第2の設計制約が与えられて所望のセンス増幅器マージンが達成された後、物理特性に関連する値を格納するように、プロセッサ204によって実行可能であってよい。たとえば、PMOS負荷112、122、132、および142の幅、クランプトランジスタ114、124、134、および144に印加される電圧、回路要素(circuitry)の物理特性に関連する他の値、または、その任意の組合せなどの、物理特性に関連する1つまたは複数の値は、パラメータ値214と共に格納されてもよい。別の例として、所望のセンス増幅器マージンを有する抵抗ベースメモリ回路の回路設計を示すデータファイル218が出力されてもよい。
別個のコンポーネントとして示されているが、自動化設計ツール命令208、パラメータ反復命令210、回路シミュレーション命令212、またはその任意の組合せは、互いに相互動作するのに適合する単一ソフトウェアパッケージまたはソフトウェアアプリケーションに統合されてもよい。例証的で非制限的な実施例として、自動化設計ツール命令208および回路シミュレーション命令212は、市販のコンピュータ支援設計(CAD)ツールの所定の部分であってよく、また、パラメータ反復命令210は、市販のCADツールと共に使用されるのに適合したスクリプトまたは他の命令として実装されてもよい。
図3を参照すると、抵抗ベースメモリのクランプデバイスの電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が300で示されている。クランプデバイスは、図1に示すクランプトランジスタ134または144などのクランプトランジスタであってよい。第1の曲線302は、R0 136またはR0 116を通る電流などの、抵抗ベースメモリ素子が論理「0」状態にあるときのクランプトランジスタを通る電流を示し、第2の曲線304は、R1 146またはR1 126を通る電流などの、抵抗ベースメモリ素子が論理「1」状態にあるときのクランプトランジスタを通る電流を示す。
特定の実施形態では、抵抗ベースメモリ素子は、抵抗およびアクセストランジスタからなる。アクセストランジスタは、アクセストランジスタが線形領域で動作する場合、抵抗Ron_accessTRとしてモデル化されうる。そのため、アクセストランジスタ特性は、抵抗特性と組み合わされうる。たとえば、図4を参照すると、組み合わされた抵抗とアクセストランジスタの電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が400で示されている。第1のライン402は、論理「0」状態で抵抗ベースメモリ素子を通る電流を示し、第2のライン404は、論理「1」状態で抵抗ベースメモリ素子を通る電流を示す。
図5を参照すると、図4に示す特性を有する抵抗ベースメモリ素子に直列結合された図3に示す特性を有するクランプデバイスの電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が500で示されている。第1の曲線502は、図1のPMOS負荷132または112がない、論理「0」状態で、クランプトランジスタおよび抵抗ベースメモリ素子を通る、図1のI0またはIref0などの電流を示す。第2の曲線504は、図1のPMOS負荷142または122がない、論理「1」状態で、クランプトランジスタおよび抵抗ベースメモリ素子を通る、図1のI1またはIref1などの電流を示す。第1および第2の曲線502および504は共に、低電圧で急峻な線形領域を、また、大きな電圧で比較的平坦な飽和領域を示す。
一般に、図1のメモリ100などの、図5に示す挙動を示すシステムでは、信号マージンΔVは、(1)飽和領域において第1および第2の曲線502および504の傾斜を減少させること、(2)第1の曲線502によって示される電流と第2の曲線504によって示される電流との飽和領域における差を増加させること、および、(3)第1および第2の曲線502および504の飽和領域のサイズを増加させることによって増加させられてもよい。
第1および第2の曲線502および504の飽和領域における傾斜は、傾斜∝1/r∝I∝Vであるため、クランプトランジスタのゲート−ソース電圧(VGS_clamp)を減少させることによって低減されてもよい。図1のクランプトランジスタ144を例証的な実施例として使用して、
GS_clamp=VClamp−VBL=VClamp−I(RMTJ+Ron_accessTR)
である。
ここで、VBLは、クランプトランジスタ144のソース端子および抵抗R1 146に結合されたノードBL_data1の電圧であり、Iは、抵抗R1 146を通る電流であり、RMTJは、抵抗ベースメモリデバイスが磁気トンネル接合(MTJ)デバイスである場合の抵抗R1 146であり、Ron_accessTRは、アクセストランジスタ148の抵抗を示す。VGS_clampは、RMTJの増加に伴って減少する。
第1および第2の曲線502および504の飽和領域における傾斜はまた、出力抵抗r∝1/I∝1/Wを増加させるために、クランプトランジスタのサイズ(W)およびゲート電圧(V)を減少させることによって低減されてもよい。
第1の曲線502によって示される電流と第2の曲線504によって示される電流との、飽和領域における差(ΔI)は、最適値Roptに近づくようにメモリ素子の値(たとえば、RMTJ)を調整することによって増加させられてもよい。第1の曲線502によって示される電流と第2の曲線504によって示される電流との、飽和領域における差は、クランプトランジスタのサイズ(W)およびゲート電圧(V)を増加させることによって増加させられてもよい。
第1および第2の曲線502および504の飽和領域は、電流(I)を不変のまま維持するために、クランプトランジスタのゲート電圧(V)を減少させ、クランプトランジスタのサイズ(W)を増加させることによって増加させられてもよい。
Figure 2011521390
ここで、Vはクランプトランジスタのゲート電圧であり、Vtはクランプトランジスタの閾値電圧であり、Vはクランプトランジスタのドレイン電圧である。
したがって、信号マージンΔVは、クランプトランジスタの幅Wおよびゲート電圧Vのみならず、RMTJを変えることによって調整されてもよい。RMTJが増加するにつれて、信号マージンΔVも増加する。しかし、RMTJが、ある値Roptを超えて増加すると、クランプトランジスタおよび負荷トランジスタ(図1のPMOS負荷142など)の出力抵抗は増加するが、飽和領域電流差ΔIは減少する。そのため、信号マージンΔVは、RMTJと共に増加するが、大きなRMTJに対しては飽和する。
クランプトランジスタについてのサイズおよびゲート電圧はまた、信号マージンΔVに影響を及ぼす:小さなサイズおよび低い電圧は、大きな出力インピーダンスをもたらし、飽和領域の傾斜を減少させ;大きなサイズおよび高い電圧は、飽和領域電流差ΔIを増加させ;そして、大きなサイズおよび低い電圧は、大きな飽和領域をもたらす。
図6および7は、信号マージンΔVに対するクランプトランジスタの幅およびクランプトランジスタのゲート電圧の影響を示す。図6を参照すると、クランプデバイスのゲート電圧Vを変動させながらでの抵抗ベースメモリの特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が600で示されている。第1の曲線602は、参照と抵抗ベースメモリ素子の論理「0」状態との電圧差ΔVを最大にするクランプデバイスのサイズを示す。クランプデバイスのサイズは、図1のクランプトランジスタ144などのNMOSクランプトランジスタの幅として左軸に示される。第2の曲線604は、電圧差ΔVを示す。電圧差ΔVは、図1のout_data0ノード162とout_refノード160との電圧差として右軸に示される。
図6は、ゲート電圧Vのそれぞれの所与の値について、クランプサイズを変えることによって得られたシミュレートされた最大の電圧差ΔVおよびシミュレートされた最大のΔVをもたらした特定のクランプサイズを示す。ゲート電圧Vの値のある範囲を超えたシミュレートされた最大の電圧差ΔVの値は、第2の曲線604として補間され、シミュレートされた最大のΔVをもたらしたクランプサイズの値は、第1の曲線602として補間される。
同様に、図7は、クランプデバイスのサイズを変動させながらでの抵抗ベースメモリの特性の特定の例証的な実施形態の図700を示す。第1の曲線702は、参照と抵抗ベースメモリ素子の論理「0」状態との電圧差ΔVを最大にするクランプデバイスのゲート電圧Vを示す。ゲート電圧Vは、図1のクランプトランジスタ144などのNMOSクランプトランジスタのゲート電圧として左軸に示される。第2の曲線704は、電圧差ΔVを示す。電圧差ΔVは、図1のout_refノード160とout_data0ノード162との電圧差として右軸に示される。
図7は、クランプトランジスタの幅のそれぞれの所与の値について、クランプゲート電圧Vを変えることによって得られたシミュレートされた最大のΔVおよびシミュレートされた最大のΔVをもたらしたゲート電圧を示す。クランプサイズのある範囲を超えたシミュレートされた最大の電圧差ΔVの値は、第2の曲線704として補間され、シミュレートされた最大のΔVをもたらしたクランプトランジスタのゲート電圧Vの値は、第1の曲線702として補間される。比較のために、図6に示すシミュレートされたデータは、先に述べたことを除いて、図7に示すシミュレートされたデータと同じ回路パラメータを使用して生成された。
図6の第1の曲線602の値(最大のΔVを生成するクランプサイズ)を図7の対応するクランプサイズと比較することは、特定のクランプサイズについて、図6のシミュレートされた最大のΔVが、図7のシミュレートされた最大のΔVにほぼ等しい可能性があることを示す。たとえば、2.6umのクランプサイズは、(V=0.88Vにおいて)図6の0.133のΔVに対応し、一方、2.6umのクランプサイズは、図7の約0.135のΔVに対応する。同様に、3.7umのクランプサイズは、(V=0.86Vにおいて)図6の0.138のΔVに対応し、一方、3.7umのクランプサイズは、図7の約0.139のΔVに対応し、そして、5.4umのクランプサイズは、(V=0.84Vにおいて)図6の0.142のΔVに対応し、一方、5.4umのクランプサイズは、図7の約0.144のΔVに対応する。
図6および7に示す実質的に最大の信号電圧差ΔVを達成するためにパラメータを調整する方法は共に、同じ結果を提供する可能性があるため、パラメータ調整の選好は、さらなる基準に基づいて決定されてもよい。たとえば、クランプサイズに関する制約は、一般に、クランプゲート電圧Vに関する制約より厳しい可能性がある。さらに、クランプゲート電圧Vを制御することは、論理「1」状態の電流が電流閾値を超えるとき、パラメータ調整中により高い信号マージンを達成する可能性がある。そのため、クランプサイズが一定の状態で、信号マージンΔVを実質的に最大にするようにクランプゲート電圧Vを決定することが、一般に好ましい。
図8を参照すると、抵抗ベースメモリデバイスの参照セルに関連する回路の負荷部分の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が800で示されている。負荷部分は、電源電圧Vddに結合された第1の端子および参照(out_ref)ノード860に結合された第2の端子を有する第1のPMOSトランジスタ812を含む。第2のPMOSトランジスタ822は、電源電圧Vddに結合された第1の端子およびout_refノード860に結合された第2の端子を有する。第1のPMOSトランジスタ812および822のそれぞれのゲート端子は、参照出力ノード(out_ref)860に結合する。例証的な実施形態では、PMOSトランジスタ812および822ならびにout_refノード860は、図1に示す、PMOS負荷デバイス112および122ならびにout_refノード160にそれぞれ対応してもよい。負荷部分800の動作は、図9〜10の負荷ライン図に示される。
図9を参照すると、抵抗ベースメモリデバイスの参照セルに関連する回路の負荷デバイス部分の電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図が示されている。図9(a)は、ソース−ドレイン電圧VSD=Vdd−Voutの関数としての、図8のPMOSトランジスタ812および822を通る電流I_topのダイオードの様な挙動を示す曲線902を示しており、ここでは、Voutは、out_refノード860の電圧である。図9(b)は、Vout=Vdd−VSDの関数としての、図8のPMOSトランジスタ812および822を通る電流に対応する曲線904を示す。特定の実施形態では、I_topは、図1のIrefに対応する。
図10を参照すると、図1の参照回路102の負荷ライン特性の特定の例証的な実施形態が、参照回路102の動作点をグラフで示している。第1の曲線1002は、PMOS負荷112がない、図1のアクセストランジスタ118、メモリ素子116、およびクランプトランジスタ114を含む論理「0」参照経路110を通る第1の参照電流Iref0を示す。第2の曲線1004は、PMOS負荷122がない、図1のアクセストランジスタ128、メモリ素子126、およびクランプトランジスタ124を含む論理「1」参照経路120を通る第2の参照電流Iref1を示す。特定の実施形態では、第1の曲線1002および第2の曲線1004は、図5の曲線502および504にそれぞれ対応する。第3の曲線1006は、(Iref0+Iref1)/2として与えられる、Iref0とIref1の算術平均を示す。第4の曲線1008は、図9(b)の曲線904に相当し、out_refノード160の電圧(Vout)の関数としてのPMOS負荷122または112を通る電流Irefを示す。
図1のout_refノード160にキルヒホッフの電流則を適用して、PMOS負荷112を通る電流IrefとPMOS負荷122を通る電流Irefとの和は、Iref=1/2(Iref1+Iref2)であるように、第1の参照電流Iref0と第2の参照電流Iref1との和に等しい。そのため、第3の曲線1006と第4の曲線1008の交差1010は、図1の参照回路102の動作点を示す。
図11を参照すると、抵抗ベースメモリデバイスのデータセルに関連する回路の負荷部分の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が1100で示されている。負荷部分は、電源電圧Vddに結合された第1の端子およびデータ出力(out_data0)ノード1162に結合された第2の端子を有する第1のPMOSトランジスタ1112を含む。第2のPMOSトランジスタ1122は、電源電圧Vddに結合された第1の端子およびデータ出力(out_data0)ノード1164に結合された第2の端子を有する。第1のPMOSトランジスタ1112および1122のそれぞれのゲート端子は、参照出力(out_ref)ノードに結合する。例証的な実施形態では、PMOSトランジスタ1112および1122は、図1のビット0データ経路130のPMOS負荷デバイス132およびビット1データ経路140のPMOS負荷デバイス142にそれぞれ相当し、out_data0ノード1162およびout_data1ノード1164は、図1のノード162および164にそれぞれ対応する。参照出力ノード(out_ref)は、図10にグラフで示すように、図1のout_refノード160などの参照回路によって提供されてもよい。負荷部分1100の動作は、図12〜14の負荷ライン図に示される。
図12を参照すると、抵抗ベースメモリデバイスのデータセルに関連する回路の負荷デバイス部分の電流−電圧特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が1200で示されている。図12(a)は、ソース−ドレイン電圧VSD=Vdd−Voutの関数としての、図11のPMOSトランジスタ1112または1122の電流−電圧特性を示す曲線1202を含み、ここで、Voutは、それぞれout_data0ノード1162の電圧またはout_data1ノード1164の電圧である。図12(b)は、Vout=Vdd−VSDの関数としての、図11のPMOSトランジスタ1112または1122を通る電流に対応する曲線1204を示す。
図13を参照すると、負荷ライン特性の特定の例証的な実施形態が、図1のビット0経路130およびビット1経路140の動作点をグラフで示している。第1の曲線1302は、PMOS負荷132がない、図1のアクセストランジスタ138、メモリ素子136、およびクランプトランジスタ134を含むビット0経路130を通る第1の電流I0を示す。第2の曲線1304は、PMOS負荷142がない、図1のアクセストランジスタ148、メモリ素子146、およびクランプトランジスタ144を含むビット1経路140を通る第2の電流I1を示す。特定の実施形態では、第1の曲線1302および第2の曲線1304は、図5の曲線502および504にそれぞれ対応する。第3の曲線1306は、図12(b)の曲線1204に相当し、それぞれ、out_data0ノード162またはout_data1ノード164の電圧Voutの関数としての図1のPMOS負荷132または142を通る電流を示す。
第1の曲線1302と第3の曲線1306の第1の交差1310は、図1のビット0経路130の動作点などの、論理「0」値が抵抗ベースメモリ素子において格納される動作点を示す。第2の曲線1304と第3の曲線1306の第2の交差1320は、図1のビット1経路140の動作点などの、論理「1」値が抵抗ベースメモリ素子において格納される動作点を示す。
図14は、図10および13の負荷ライン特性に関連する動作パラメータをグラフで示す。第1の曲線1402は、「論理「0」底部面回路(bottom-side circuit)」とそれぞれ呼ばれる、アクセストランジスタ138または118、メモリ素子136または116、および、クランプトランジスタ134または114を含み、PMOS負荷132または112がない、図1のビット0経路130を通る第1の電流I0または第1の参照経路110を通るIref0を示す。第2の曲線1404は、「論理「1」底部面回路」とそれぞれ呼ばれる、アクセストランジスタ148または128、メモリ素子146または126、および、クランプトランジスタ144または124を含み、PMOS負荷142または122がない、ビット1経路140を通る第2の電流I1または第2の参照経路120を通るIref1を示す。
第3の曲線1406は、「上部面データ回路(top-side data circuit)」とそれぞれ呼ばれるout_data0ノード162またはout_data1ノード164の電圧の関数としてのPMOS負荷132または142を通る電流を示す。第4の曲線1408は、out_refノード160の電圧の関数としての、「上部面参照回路(top-side reference circuit)」とそれぞれ呼ばれる図1の参照回路102のPMOS負荷112または122を通る電流Irefを示し、特定の実施形態では、図9(b)の曲線904に相当してもよい。
第1の曲線1402と第3の曲線1406の第1の交差1410は、out_data0ノード162の電圧(Vout_data0 1414)および図1のビット0経路130の動作点に対応する電流(I0 1412)を示す。第2の曲線1404と第3の曲線1406の第2の交差1420は、out_data1ノード164の電圧(Vout_data1 1424)および図1のビット1経路140の動作点に対応する電流(I1 1422)を示す。第3の曲線1406と第4の曲線1408の第3の交差1430は、out_refノード160の電圧(Vout_ref 1434)および参照回路102の動作点の電流(Iref 1432)を示す。第3の交差1430で示す参照回路102の動作点は、図10に関して論じた技法によって決定される動作点に等しい。
out_refノード160の電圧(Vout_ref)とout_data0ノード162の電圧(Vout_data0)との電圧差ΔVは、抵抗ベースメモリ素子に格納される論理「0」値を検出するときのノイズまたはプロセス変動に対するメモリ100の耐性を示す。out_data1ノード164の電圧(Vout_data1)とout_refノード160の電圧(Vout_ref)との電圧差ΔVは、抵抗ベースメモリ素子に格納される論理「1」値を検出するときのノイズまたはプロセス変動に対するメモリ100の耐性を示す。メモリ100の信号マージンは、ΔVとΔVの小さい方の値としてΔVに等しい。同様に、電流差ΔIおよびΔIは、IrefとI0との差およびI1とIrefとの差にそれぞれ対応する。
図15を参照すると、図1に示すメモリ100の特性の第1の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が1500で示されている。第1の曲線1502および第2の曲線1504は、論理「0」底部面回路および論理「1」底部面回路についての電流−電圧(I−V)特性をそれぞれ示す。第1の組の負荷ライン1520および1522は、PMOSトランジスタ112、122、132、および142の第1の幅に関する、上部面参照回路および上部面データ回路のI−V特性にそれぞれ対応する。第2の組の負荷ライン1540および1542は、PMOSトランジスタ112、122、132、および142が第1の幅より大きい第2の幅を有する場合の、上部面参照回路および上部面データ回路のI−V特性にそれぞれ対応する。
第1の組の負荷ライン1520および1522は、第1の幅を有するPMOSトランジスタが、クランプデバイスが線形領域で動作するように電流を制限し、望ましくないほどに小さなΔVをもたらすことを実証する。第2の組の負荷ライン1540および1542は、クランプデバイスが共に飽和領域で動作することを可能にするように、第2の幅を有するPMOSトランジスタが、十分な電流が流れることを可能にすることを実証する。負荷ライン1540と1542の交差1550は、図1のout_refノード160の電圧を示す。負荷ライン1540と第1の曲線1502の交差1552は、ビット「0」出力電圧を示し、負荷ライン1540と第2の曲線1504の交差1554は、ビット「1」出力電圧を示す。交差1552および1554は共に、クランプデバイスが飽和領域で動作していることを示すが、ビット「0」状態に対応する交差1552は、飽和領域内にあるが、飽和領域のマージンにある。
図16を参照すると、図1に示すメモリ100の特性の第2の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が1600で示されている。第1の曲線1602および第2の曲線1604は、論理「0」底部面回路および論理「1」底部面回路についての電流−電圧(I−V)特性をそれぞれ示す。負荷ライン1640および1642は、上部面参照回路および上部面データ回路のI−V特性にそれぞれ対応する。負荷ライン1640と1642の交差1650は、out_refノード160の電圧を示す。負荷ライン1640と第1の曲線1602の交差1652は、ビット「0」出力電圧を示し、負荷ライン1640と第2の曲線1604の交差1654は、ビット「1」出力電圧を示す。交差1652および1654は共に、クランプデバイスが飽和領域で動作していることを示す。しかし、PMOS負荷は、負荷ライン1640の傾斜によって実証されるように、図15に示すより低い出力抵抗rを有する。
図17〜19は、電流閾値を超える論理「1」電流を有する抵抗ベースメモリ(図17)、および、クランプトランジスタのゲート電圧を減少させることによって(図18)またはクランプトランジスタの幅を減少させることによって(図19)論理「1」電流が低減された後の抵抗ベースメモリの動作の特定の例証的な実施形態、ならびに、結果として得られる対応する信号マージンを示す。
図17を参照すると、閾値を超える電流を有する抵抗ベースメモリデバイスの特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が1700で示されている。第1の曲線1702および第2の曲線1704は、論理「0」底部面回路および論理「1」底部面回路についての電流−電圧(I−V)特性をそれぞれ示す。負荷ライン1740および1742は、上部面参照回路および上部面データ回路のI−V特性にそれぞれ対応する。領域1750は、一般に、ビット1データ経路140の動作点を示す。特定の実施形態では、論理「1」状態に関連する電流(I)は、約19マイクロアンペア(uA)の値を有し、閾値電流の例証的で非制限的な例としての15uAの閾値電流を超える。閾値電流Imaxは、読出し動作中の無効な書込みコマンドを防止する許容可能最大電流を示してもよい。
負荷ライン1740と1742の交差と、第1の曲線1702と負荷ライン1740の交差との電圧差ΔVは、約267ミリボルト(mV)である。第1の曲線1702と負荷ライン1740の交差と、負荷ライン1740と1742の交差との電圧差ΔVは、約298ミリボルト(mV)である。したがって、ΔVとΔVの小さい方の値として決定される信号マージンは、ΔVによって与えられ、値267mVを有する。
図18を参照すると、クランプデバイスのゲート電圧を減少させた、図17の抵抗ベースメモリデバイスの特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が1800で示されている。図17の実施形態から始まって、ビット「1」状態の電流をImax(15uA)以下の値まで減少させるために、クランプデバイスのゲート電圧Vが最初に低減され、その後、PMOSトランジスタ112、122、132、および142の幅が、15uAのビット「1」電流において262mVというΔVの実質的に最大の値を達成するために減少させられる。示されるが如く、ΔVは、297mVであり、したがって、信号マージンは、ΔVで与えられ、267mVの値を有する。
図19を参照すると、クランプデバイスの幅を減少させた、図17の抵抗ベースメモリデバイスの特性の特定の例証的な実施形態の図が示されており、全体が1900で示されている。図17の実施形態から始まって、ビット「1」状態の電流をImax(15uA)以下の値まで減少させるために、クランプデバイスの幅が最初に低減され、その後、PMOSトランジスタ112、122、132、および142の幅が、15uAのビット「1」電流において241mVというΔVの実質的に最大の値を達成するために減少させられる。示されるが如く、ΔVの値は、274mVであり、したがって、信号マージンは、ΔVで与えられ、241mVの値を有する。主に、IをImaxに下げるためにクランプサイズを減少させることに比べて、IをImaxに下げるためにVを減少させることによってより大きな飽和領域が得られるため、図19の信号マージンは、小さく、したがって、図18の信号マージンに比べて望ましくない。
図3〜19に示すように、図1のメモリ100などの抵抗ベースメモリのパラメータは、ΔVとΔVの小さい方の値として与えられる達成可能な最大信号マージンを生成するよう設計されるように、選択的に調整されてもよい。デバイスパラメータを決定するときの他の考慮事項は、メモリ素子の大きな抵抗が高い電流密度をもたらすという認識である。さらに、データ1最大読出し電流は、読出し動作中の無効なデータ書込みを防止するのに十分に低くあるべきであり、また、ビットライン電圧は、磁気抵抗(MR)比の適度の値を維持するために、閾値ビットライン電圧(VBLmax)を超えるべきでない。
図20を参照すると、抵抗ベースメモリ回路の一組のパラメータを決定する方法の第1の特定の実施形態のフロー図が示されており、全体が2000で示されている。例証的な例として、抵抗ベースメモリ回路は、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、スピン移行トルクMRAM(STT−MRAM)、または他の抵抗ベースメモリデバイスを含んでもよい。
2002にて、第1のパラメータが、抵抗ベースメモリ回路の第1の所定の設計制約に基づいて選択される。2004に移って、第2のパラメータが、抵抗ベースメモリ回路の第2の所定の設計制約に基づいて選択される。特定の実施形態では、第1の所定の設計制約は、抵抗ベースメモリ素子に関連する抵抗値などのプロセスパラメータを含んでもよい。プロセス設計制約は、プロセスパラメータが、一定である可能性がある、または、回路設計パラメータと比べて柔軟性が小さい可能性があるため、可変でない可能性がある、または、満たすのが難しい可能性がある。第2のパラメータは、物理的な間隔制限(spacing limit)による、最大デバイスサイズまたは最大トランジスタ幅などの回路設計パラメータを含んでもよい。たとえば、センス増幅器部分の最大トランジスタサイズは、ビットライン−入力/出力マルチプレクサ方式により制限される可能性がある。
引き続き2006に移り、第1のパラメータおよび第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、抵抗ベースメモリ回路のセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に割当て調整することによって調整する反復法が実施される。調整される可能性がある物理特性は、例証的な例として、トランジスタ寸法およびゲートバイアス電圧を含む。特定の実施形態では、反復法を実施することは、2008にて、センス増幅器マージンを増加させるために物理特性を調整することを含む。所望のセンス増幅器マージンは、所定のマージン値であってよく、または、第1および第2の所定の設計制約が与えられるとすると、実質的に最大の増幅器信号マージンであってよい。
回路設計パラメータは、負荷として動作するように結合された負荷トランジスタの幅を含んでもよい。たとえば、回路設計パラメータは、図1に示す負荷デバイス112、122、132、および134の幅を含んでもよい。回路設計パラメータは、メモリ回路のセンス増幅器部分内のクランプトランジスタのゲート電圧を含んでもよい。たとえば、回路設計パラメータは、図1に示すVclampの値を含んでもよい。
クランプトランジスタは、飽和モードで動作してもよく、また、抵抗ベースメモリ回路の磁気トンネル接合(MTJ)素子のデータ読出し経路内の電流を制限してもよい。特定の実施形態では、参照セルは、クランプトランジスタに結合されたpチャネル金属酸化物半導体(PMOS)電界効果トランジスタ負荷を含む。MTJ素子は、クランプトランジスタに結合し、さらに、アクセストランジスタに結合してもよい。抵抗ベースメモリ回路は、さらに、図1のデータ経路130および140などの、第2のPMOS負荷、第2のクランプトランジスタ、第2のMTJ素子、および第2のアクセストランジスタを有するデータセルを含んでもよい。
図21を参照すると、抵抗ベースメモリ回路の一組のパラメータを決定する方法の第2の特定の実施形態の図が示されており、全体が2100で示されている。磁気トンネル接合メモリ素子の抵抗RMTJの値は、1502にて所定の値RMTJ_optに設定される。特定の実施形態では、RMTJ_optは、信号マージンを最大にする最適R0値である。2104にて、スピン移行トルク磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(STT−MRAM)のクランプトランジスタWnclampの幅が、値Wnclamp_maxに設定される。STT−MRAMの間隔制限を満たす実質的に最大の幅であるように選択されるWnclamp_maxは、所定の設計制約であってよい。たとえば、間隔制限は、STT−MRAMのセンス増幅器部分のトランジスタ幅を制限する、4:1または8:1などの、STT−MRAMのビットライン−入力/出力マルチプレクシング方式によって決定されてもよい。信号マージンΔVは、図7に示すように、クランプトランジスタの幅の増加と共に増加し飽和する可能性があり、また、クランプトランジスタの幅は、信号マージンおよび面積制限に基づいて選択されてもよい。
さらに、他のパラメータは、ビット0状態におけるSTT−MRAMの磁気トンネル接合(MTJ)の抵抗RMTJ、ビット1状態の読出し動作中にビット1状態をビット0状態に変えることを防止する最大読出し電流Imax、他のプロセスおよび回路設計パラメータ、またはその任意の組合せなどの、所定の制約に基づいて選択されるか、または、その他の方法で決定されてもよい。特定の実施例では、1つまたは複数の選択されるパラメータは、MTJの抵抗などの、プロセス技術によって決定されるプロセスパラメータを含んでもよい。
パラメータが選択された後、反復法が始まる。反復法は、一般に、所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、STT−MRAMのセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路設計パラメータを、少なくとも1つの回路設計パラメータの物理特性を選択的に調整することによって調整することを含むが、設計制約によって影響を受けるRMTJまたはWnloadなどの以前に決定されたパラメータを変更することはない。2106に移って、クランプトランジスタのゲート電圧Vおよび負荷トランジスタの幅Wploadの初期値は、STT−MRAMの信号マージンΔVを実質的に最大にするように決定される。
引き続き2108に移り、MTJのビット1状態電流(I)が、所定の電流閾値Imaxと比較され、ビットラインの電圧(VBL)が、所定の電圧閾値VBLmaxと比較される。判定2110にて、ビット1状態電流IがImaxより小さく、かつ、VBLがVBLmaxより小さいかどうかの判定が行われる。I<ImaxでありかつVBL<VBLmaxであるとき、方法は、2116で終了する。IがImaxを超えるか、または、VBLがVBLmaxを超えると、処理は、決定2112に進んで、クランプトランジスタのゲート電圧Vを反復して減少させること、および、ゲート電圧Vが与えられて実質的に最大のセンス増幅器マージンをもたらす負荷トランジスタの幅Wploadを決定することを始める。図21に示す例証的な実施形態では、IがImaxに等しいか、または、VBLがVBLmaxに等しい場合、処理はまた、2112に進むが、他の実施形態では、処理は、代わりに、方法が終了する2116に進んでもよい。
2112にて、ゲート電圧Vが低減される。Vは、所定の量または計算されたステップサイズだけ低減されてもよい。Vを低減した後、2114にて、ΔVを実質的に最大にするWploadの次の値が決定される。処理は、2108に戻り、IおよびVBLが、2112および2114で決定された値を使用して計算される。
図17から19に示すWnclampおよびVに対するΔVの一般的な依存性が示唆するところによれば、ΔVとΔVの小さい方の値として与えられる、考えられる最大信号マージンを維持しながら電流Iを低減することは、適度の最大のWnclampを設定し、IがImaxより小さくなるまで、反復して、Vを低減しWploadを調整することによって達成される可能性があるということである。図1〜21に関して論じた設計フローに従うことなく決定される回路設計は、ある態様において局所最適を有する可能性があるが、信号マージン問題および低歩留まり(low yield)にさらされる可能性がある。図20〜21に示す反復法の少なくとも一部分は、図2のシステム200に関して述べたような自動化設計ツールによって実施されてもよい。1つまたは複数のパラメータ、物理特性、またはその任意の組合せは、図2の入力デバイス230またはデータファイル218などを介して自動化設計ツールで反復法を実施する前に、初期値を割り当てられてもよい。設計ツールのデバイスモデルおよびシミュレーションアルゴリズムの精度ならびにステップサイズおよび丸め誤差などの他の実施因子が与えられると、設計ツールは、信号マージンについて実質的に大局的に最適化される回路設計を生成するための反復を実施してもよい。
図22を参照すると、本明細書に記載の、反復法によって決定されたパラメータを有する抵抗ベースメモリ回路を含む電子デバイスの特定の例証的な実施形態のブロック図が示されており、全体が2200で示されている。デバイス2200は、メモリ2232に結合され、かつ、反復法によって決定されたパラメータを有する抵抗ベースメモリ回路2264にも結合されたデジタル信号プロセッサ(DSP)2210などのプロセッサを含む。例証的な実施例では、反復法によって決定されたパラメータを有する抵抗ベースメモリ回路2264は、図1に示すメモリを含み、図20および21の方法のうちの1つまたは複数の方法を使用して、図2のデバイス202を使用して、またはその任意の組合せを使用して決定された回路パラメータを有する。特定の実施形態では、反復法によって決定されたパラメータを有する抵抗ベースメモリ回路2264は、スピン移行トルク磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(STT−MRAM)メモリデバイスを含む。
図22はまた、デジタル信号プロセッサ2210およびディスプレイ2228に結合されたディスプレイコントローラ2226を示す。コーダ/デコーダ(CODEC)2234もまた、デジタル信号プロセッサ2210に結合されている。スピーカ2236およびマイクロフォン2238が、CODEC2234に結合されうる。
図22は、無線コントローラ2240が、デジタル信号プロセッサ2210および無線アンテナ2242に結合されうることも示す。特定の実施形態では、DSP2210、ディスプレイコントローラ2226、メモリ2232、CODEC2234、無線コントローラ2240、および反復法によって決定されたパラメータを有する抵抗ベースメモリ回路2264は、システムインパッケージまたはシステムオンチップ2222に含まれる。特定の実施形態では、入力デバイス2230および電源2244は、オンチップシステム2222に結合されている。さらに、特定の実施形態では、図22に示すように、ディスプレイ2228、入力デバイス2230、スピーカ2236、マイクロフォン2238、無線アンテナ2242、および電源2244は、オンチップシステム2222の外部にある。しかし、それぞれは、インタフェースまたはコントローラなどのオンチップシステム2222のコンポーネントに結合されうる。
本明細書で開示される実施形態と共に述べられる種々の例証的なロジカルなブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組合せとして実装されてもよいことを当業者はさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明確に示すために、種々の例証的なコンポーネント、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の点から一般に上述された。こうした機能が、ハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途および全体システムに課される設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途についていろいろな方法で述べた機能を実装してもよいが、こうした実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものとして解釈されるべきでない。
本明細書に開示される実施形態と共に述べられる方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、または、2つの組合せで具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体内に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合されている。代替法では、記憶媒体は、プロセッサと一体であってよい。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)内に存在してもよい。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末内に存在してもよい。代替法では、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末内でディスクリートコンポーネントとして存在してもよい。
開示された実施形態の先の説明は、任意の当業者が開示された実施形態を作るかまたは使用することを可能にするために提供されている。これらの実施形態に対する種々の変更が、当業者に容易に明らかになることになり、また、本明細書で規定される一般的な原理が、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書で示す実施形態に限定されることを意図されるのではなく、添付特許請求の範囲によって規定される原理および新規な特徴に矛盾しない、考えられる最も広い範囲に一致することを意図される。

Claims (22)

  1. 抵抗ベースメモリ回路の一組のパラメータを決定する方法であって、
    前記抵抗ベースメモリ回路の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータを選択すること、
    前記抵抗ベースメモリ回路の第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータを選択すること、および、
    前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、前記抵抗ベースメモリ回路のセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、前記少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に割当て調整することによって調整する反復法(iterative methodology)を実施することを含む方法。
  2. 前記抵抗ベースメモリ回路は、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、またはスピントルクトランスファMRAM(STT−MRAM)を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記所望のセンス増幅器マージン値は、前記第1および第2の所定の設計制約が与えられるとすると、実質的に最大の増幅器信号マージンである請求項1に記載の方法。
  4. 前記反復法を実施することは、センス増幅器マージンを増加させるために、前記物理特性を調整することを含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つの電流回路パラメータは、前記センス増幅器部分内の参照回路のクランプトランジスタのゲート電圧を含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つの回路パラメータは、前記参照回路に対する参照抵抗または前記参照回路の負荷として動作するように結合された負荷トランジスタの幅を含む請求項5に記載の方法。
  7. 前記クランプトランジスタは、飽和モードで動作し、かつ、前記抵抗ベースメモリ回路の磁気トンネル接合(MTJ)素子のデータ読出し経路内に可変抵抗を提供する請求項5に記載の方法。
  8. 前記参照回路は、前記クランプトランジスタに結合されたpチャネル金属酸化物半導体(PMOS)電界効果トランジスタ負荷を含み、前記MTJ素子は、前記クランプトランジスタに結合され、かつ、書込みライントランジスタにさらに結合され、前記抵抗ベースメモリ回路は、第2のPMOS負荷、第2のクランプトランジスタ、第2のMTJ素子、および第2の書込みライントランジスタを有するデータセルをさらに含む請求項7に記載の方法。
  9. 一組のパラメータを決定する方法であって、
    スピントルクトランスファ磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(STT−MRAM)の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータを選択すること、
    前記STT−MRAMの第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータを選択すること、および、
    前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、前記STT−MRAMのセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、前記少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に調整することによって調整する反復法を実施することを含む方法。
  10. 前記第1の所定の設計制約は、ビット0状態における前記STT−MRAMの磁気トンネル接合(MTJ)の抵抗を含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2の所定の設計制約は、前記センス増幅器部分の参照回路のクランプトランジスタの幅を含む請求項10に記載の方法。
  12. 前記クランプトランジスタの幅は、前記STT−MRAMの間隔限界(spacing limit)を満たす実質的に最大の幅であるように選択される請求項11に記載の方法。
  13. 前記MTJの抵抗は、プロセスパラメータであり、信号マージンは、前記クランプトランジスタの幅の増加と共に増加しそして飽和し、前記クランプトランジスタの幅は、前記信号マージンおよび面積制限(an area limitation)に基づいて選択される請求項11に記載の方法。
  14. 前記反復法を実施することは、
    実質的に最大のセンス増幅器マージンをもたらす、前記クランプトランジスタのゲート電圧の値および負荷トランジスタの幅を決定すること、および、
    前記MTJのビット1状態電流を所定の電流閾値と比較することを含む請求項11に記載の方法。
  15. 前記反復法を実施することは、
    前記MTJのビット1状態電流が前記所定の電流閾値を超えると、反復的に、前記クランプトランジスタのゲート電圧を減少させ、そして、前記ゲート電圧が与えられると、実質的に最大のセンス増幅器マージンをもたらす前記負荷トランジスタの幅を決定することをさらに含む請求項14に記載の方法。
  16. 前記反復法の少なくとも一部分は、自動化設計ツールによって実施され、前記物理特性は、前記反復法を実施する前に初期値が割り当てられる請求項15に記載の方法。
  17. プロセッサ命令(processor instructions)を有するプロセッサ読取り可能媒体であって、前記プロセッサ命令は、
    抵抗ベースメモリ回路の第1の所定の設計制約に基づいて第1のパラメータの第1の入力を受信すること、
    前記抵抗ベースメモリ回路の第2の所定の設計制約に基づいて第2のパラメータの第2の入力を受信すること、
    前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータを変更することなく所望のセンス増幅器マージン値を達成するために、前記抵抗ベースメモリ回路のセンス増幅器部分の少なくとも1つの回路パラメータを、前記少なくとも1つの回路パラメータの物理特性を選択的に調整することによって調整する反復法を実施すること、および
    前記所定の第1および第2の設計制約が与えられて、前記所望のセンス増幅器マージンが達成された後に、前記物理特性に関連する値を格納することを、プロセッサに行わせるように実行可能であるプロセッサ読取り可能媒体。
  18. 前記プロセッサ実行可能命令は、
    前記第1のパラメータおよび前記第2のパラメータが与えられると、実質的に最大のセンス増幅器マージン値をもたらす、前記センス増幅器部分のクランプトランジスタのゲート電圧の初期値および前記センス増幅器部分の負荷トランジスタの幅の初期値を決定するようにさらに実行可能である請求項17に記載のプロセッサ読取り可能媒体。
  19. 前記物理特性を選択的に調整することは、
    前記ゲート電圧の初期値および前記負荷トランジスタの幅の初期値を使用して、前記センス増幅器部分の電流を決定すること、および、
    前記センス増幅器部分の電流を所定の電流閾値と比較することをさらに含む請求項18に記載のプロセッサ読取り可能媒体。
  20. 前記物理特性を選択的に調整することは、前記電流が前記所定の電流閾値を超えると、
    減少したゲート電圧を決定すること、
    前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、および前記減少したゲート電圧が与えられると、実質的に最大のセンス増幅器マージン値をもたらす前記負荷トランジスタの第2の幅を決定すること、および、
    前記減少したゲート電圧および前記負荷トランジスタの第2の幅を使用して、前記センス増幅器部分の改定された電流を決定することをさらに含む請求項19に記載のプロセッサ読取り可能媒体。
  21. 前記プロセッサ命令は、前記所望のセンス増幅器マージンを有する前記抵抗ベースメモリ回路の回路設計を示すデータファイルを出力することを、プロセッサに行わせるようにさらに実行可能である請求項17に記載のプロセッサ読取り可能媒体。
  22. 前記プロセッサ命令は、コンピュータ支援設計ツールに適合する(compatible)請求項17に記載のプロセッサ読取り可能媒体。
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